読売よみうりジャイアンツ

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読売新聞よみうりしんぶんグループ本社ほんしゃ > 読売よみうりジャイアンツ
読売よみうりジャイアンツ
Yomiuri Giants
会社かいしゃ名めい 株式会社かぶしきがいしゃ読売よみうり巨人軍きょじんぐん
創設そうせつ 1934年ねん12月26日にち (89年ねん前まえ) (1934-12-26)
今こんシーズン
現在進行のスポーツイベント2024年ねんの読売よみうりジャイアンツ
ロゴデザイン
所属しょぞくリーグ
セントラル・リーグ
歴代れきだいチーム名めい
  • 大だい日本にっぽん東京とうきょう野球やきゅう倶楽部くらぶ（1934年ねん）
  • 東京とうきょう巨人軍きょじんぐん（1935年ねん - 1946年ねん）
  • 東京とうきょう読売よみうり巨人きょじん軍ぐん（1947年ねん - ）
本拠地ほんきょち
東京とうきょうドーム（東京とうきょう都と文京ぶんきょう区く）
収容しゅうよう人員じんいん 約やく46,000人にん[1]（東京とうきょうドーム）
  • 東京とうきょう都と（1952年ねん - ）
永久えいきゅう欠番けつばん
  • 1:王おう貞治さだはる
  • 3:長嶋ながしま茂雄しげお
  • 4:黒沢くろさわ俊夫としお
  • 14:沢村さわむら栄治えいじ
  • 16:川上かわかみ哲治てつじ
  • 34:金田かねだ正一しょういち
    • 獲得かくとくタイトル
    アジアチャンピオン（1回かい）
    2012
    日にち韓かんクラブチャンピオンシップ（1回かい）
    日本一にっぽんいち（22回かい）
    リーグ優勝ゆうしょう（47回かい）
    セ・パ交流こうりゅう戦せん優勝ゆうしょう・最高さいこう勝率しょうりつ（2回かい）
    （2015年ねんから2018年ねんまでは最高さいこう勝率しょうりつ）
    成績せいせき（タイトル以外いがい）
    アジアシリーズ出場しゅつじょう（1回かい）
    （太字ふとじは優勝ゆうしょう、斜体しゃたいは準じゅん優勝ゆうしょう）
    日にち韓かんクラブチャンピオンシップ出場しゅつじょう（1回かい）
    （太字ふとじは優勝ゆうしょう、斜体しゃたいは準じゅん優勝ゆうしょう）
    日本にっぽんシリーズ出場しゅつじょう（36回かい）
    （太字ふとじは勝利しょうりした年とし）

    22勝しょう14敗はい

    クライマックスシリーズ出場しゅつじょう（13回かい）
    （太字ふとじは勝利しょうりした年とし、斜体しゃたいは第だい1ステージ敗退はいたい）

    5勝しょう8敗はい

    球団きゅうだん組織そしき
    オーナー 山口やまぐち寿一ひさいち
    運営うんえい母体ぼたい 読売新聞よみうりしんぶんグループ本社ほんしゃ
    球団きゅうだん社長しゃちょう 今村いまむら司つかさ
    監督かんとく 阿部あべ慎まこと之これ助すけ
    選手せんしゅ会長かいちょう 大城おおしろ卓三たくぞう
    キャプテン 岡本おかもと和かず真しん
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    読売よみうりジャイアンツ
    公式こうしきサイト
    YouTube
    チャンネル
    活動かつどう期間きかん 2017年ねん4月がつ11日にち -
    ジャンル 野球やきゅう
    登録とうろく者しゃ数すう 62.3万まん人にん
    総そう再生さいせい回数かいすう 5.16億おく回かい
    事務所じむしょ（MCN） 株式会社かぶしきがいしゃ読売よみうり巨人軍きょじんぐん
    チャンネル登録とうろく者しゃ数すう・総そう再生さいせい回数かいすうは
    2023年ねん10月がつ25日にち時点じてん。
    テンプレートを表示ひょうじ

    読売よみうりジャイアンツ（よみうりジャイアンツ、Yomiuri Giants）は、日本にっぽんのプロ野球やきゅう球団きゅうだん。法人ほうじんとしての名称めいしょうでもある読売よみうり巨人軍きょじんぐん（よみうりきょじんぐん）で呼称こしょうされることもあり、主おもに「巨人きょじん」と略りゃくされる。セントラル・リーグに所属しょぞくするNPB傘下さんかでは最古さいこの球団きゅうだん、かつ日本にっぽん国内こくないに現存げんそんする最古さいこのプロスポーツチームでもある[注釈ちゅうしゃく 1]。

    現在げんざいの監督かんとくは阿部あべ慎まこと之これ助すけ（第だい20代だい）、キャプテンは岡本おかもと和かず真しん（第だい20代だい）、副ふくキャプテンは吉川よしかわ尚輝なおき、投手とうしゅキャプテンは戸郷とごう翔しょう征せい、選手せんしゅ会長かいちょうは大城おおしろ卓三たくぞうが務つとめる。

    球団きゅうだんの歴史れきし

    詳細しょうさいは「Category:各かく年としの読売よみうりジャイアンツ」を参照さんしょう

    球団きゅうだん創立そうりつ

    1931年ねん、読売新聞社よみうりしんぶんしゃ社長しゃちょうの正力しょうりき松太郎まつたろうが中心ちゅうしんとなってメジャーリーグ選抜せんばつ軍ぐんを日本にっぽんに招待しょうたいし、全日本ぜんにほん代表だいひょうチームや六ろく大学だいがくを中心ちゅうしんとした強豪きょうごう大学だいがくチームとの試合しあいを行おこない興行こうぎょうは成功せいこうを収おさめた。これを受うけて正力しょうりきは再度さいどのメジャーリーグ選抜せんばつ軍ぐんの招待しょうたい、特とくに前回ぜんかい叶かなわなかったベーブ・ルースの招聘しょうへいを目論もくろんだ[2]が、1932年ねんに文部省もんぶしょう（当時とうじ）が発令はつれいした野球やきゅう統制とうせい訓令くんれいによってメジャーリーグ選抜せんばつを招聘しょうへいしたとしても大学だいがくチームを対戦たいせん相手あいてとすることはできなくなった[3]。

    市岡いちおか忠男ただお、浅沼あさぬま誉ほまれ夫おっと、三宅みやけ大輔だいすけ、鈴木すずき惣そう太郎たろうの4人にんは、その対策たいさくとして職業しょくぎょう野球やきゅうチームを結成けっせいすることを正力しょうりきに働はたらきかける。その結果けっか1934年ねん6月9日にち、日本にっぽん工業こうぎょう倶楽部くらぶで「職業しょくぎょう野球やきゅう団だん発起人ほっきにん会かい」が開ひらかれ6月がつ11日にちには創立そうりつ事務所じむしょが設もうけられた。平行へいこうして選手せんしゅ獲得かくとくも行おこなわれプロ契約けいやく第だい1号ごう選手せんしゅとして6月がつ6日にち付づけで三原みはら脩おさむ、第だい2号ごう選手せんしゅとして6月がつ15日にち付づけで苅田かりた久徳ひさのりを獲得かくとくする[4]などチームが形作かたちづくられていった。この時とき日米にちべい野球やきゅうの期間きかん中ちゅうのみ契約けいやくするという選手せんしゅと日米にちべい野球やきゅう後ごに発足ほっそくする職業しょくぎょう野球やきゅう団だんとも契約けいやくするという選手せんしゅとがあった[5]。

    「読売よみうり巨人軍きょじんぐん発祥はっしょうの地ち」の碑いしぶみ、谷津たにつバラ園えん入にゅう口脇くちわき、習志野ならしの市し

    1934年ねん10月がつ15日にち、千葉ちば県けんの谷津たにつ海岸かいがんに新設しんせつされた谷津たにつ球場きゅうじょうに30名めい[7]の選手せんしゅが集あつまりチームは結成けっせいされ11月2日にち、横浜よこはまにメジャーリーグ選抜せんばつチームが来日らいにちし全日本ぜんにほん代表だいひょうチームと全国ぜんこくで親善しんぜん試合しあい興行こうぎょうを行おこなった。試合しあいは全日本ぜんにほん代表だいひょうチームの15戦せん全敗ぜんぱい（他たに対たい全ぜん東京とうきょうが1試合しあい、日米にちべい混合こんごうが2試合しあい[8]）で試合しあい内容ないようも圧倒的あっとうてきだったものの、ベーブ・ルース、ルー・ゲーリッグらを擁ようした全米ぜんべい代表だいひょうは読売新聞よみうりしんぶんの報道ほうどうもあって大おおきな注目ちゅうもくを集あつめた。この時ときの1試合しあいが草薙くさなぎ球場きゅうじょうにある沢村さわむら栄治えいじ像ぞうとベーブ・ルース像ぞうの元もととなる、沢村さわむらが1失点しってん完投かんとうした試合しあいである。12月26日にちに全日本ぜんにほん代表だいひょうチームの選手せんしゅを中心ちゅうしんにした選手せんしゅ19名めいで、後のちに巨人軍きょじんぐんの前身ぜんしんとなる大だい日本にっぽん東京とうきょう野球やきゅう倶楽部くらぶ（だいにっぽんとうきょうやきゅうくらぶ）が結成けっせいされた。このことから、「読売よみうり巨人軍きょじんぐん発祥はっしょうの地ち」の石碑せきひが、かつて谷津たにつ球場きゅうじょうのあった千葉ちば県けん習志野ならしの市し谷津たにつの谷津たにつ公園こうえん内ないに設もうけられており、長嶋ながしま茂雄しげお、王おう貞治さだはる、原はら辰たつ徳とくら歴代れきだいの巨人軍きょじんぐんの監督かんとくや選手せんしゅらの手形てがたとサイン付つきの石いしのプレートが並ならべられている。現役げんえき選手せんしゅが訪おとずれることもある[9]。

    1935年ねん1月がつ14日にちから2月がつ3日にちまで草薙くさなぎ球場きゅうじょうで練習れんしゅうを重かさね、2月がつ14日にち第だい1次じアメリカ遠征えんせいに出発しゅっぱつする。初代しょだいの監督かんとくは三宅みやけ大輔だいすけであった。[10]当時とうじの選手せんしゅら総勢そうぜい18人にんで秩父ちちぶ丸まるに乗船じょうせんし横浜よこはま港こうからアメリカに向むけて出発しゅっぱつ、選手せんしゅたちは船上せんじょうでも試合しあいに向むけての練習れんしゅうをこなした。当初とうしょは「大だい日本にっぽん東京とうきょう野球やきゅう倶楽部くらぶ」と名乗なのる予定よていだったが、現地げんちマネジャーのフランク・オドールから「『大だい日本にっぽん東京とうきょう野球やきゅう倶楽部くらぶ』はわかりにくい」という指摘してきを受うけることになる。オドールは、この日本にっぽん最大さいだいの都市としである東京とうきょう市しのチームに、アメリカ最大さいだいの都市としであるニューヨークの3チーム（ジャイアンツ、ドジャース、ヤンキース）の中なかからジャイアンツの愛称あいしょうを薦すすめ、大だい日本にっぽん東京とうきょう野球やきゅう倶楽部くらぶはアメリカ遠征えんせいにおいて「東京とうきょうジャイアンツ」と名乗なのることになった。東京とうきょうジャイアンツは全米ぜんべい各地かくちで128日間にちかん109試合しあい（ダブルヘッダー17日にち34試合しあい含ふくむ）という日程にっていを戦たたかった。主おもな対戦たいせん相手あいてはメジャーリーグのマイナークラスのチーム。最初さいしょは物珍ものめずらしさもあって観客かんきゃくが集あつまったものの徐々じょじょに減少げんしょう。そのためダブルヘッダーを開催かいさいすることで、ファン確保かくほを狙ねらったが、選手せんしゅらは体力たいりょくの負担ふたんを強しいられるとして反対はんたい意見いけんも相次あいついだという。75勝しょう33敗はい1引ひき分わけの好成績こうせいせきでアメリカ遠征えんせいは終了しゅうりょうした。7月16日にちに帰国きこくし9月がつ6日にちからは国内こくない各地かくちを転戦てんせん、これが翌年よくねん以降いこうの職業しょくぎょう野球やきゅう団だんの相次あいつぐ結成けっせいの契機けいきとなった。

    アメリカ遠征えんせいからの帰国きこく後ご、大だい日本にっぽん東京とうきょう野球やきゅう倶楽部くらぶの名称めいしょう問題もんだいが再燃さいねんする。ジャイアンツという名前なまえを使つかい続つづけるか、それとも金鵄勲章きんしくんしょうから名なを取とった「金鵄きんし軍ぐん」に変かえるかというもので、最終さいしゅう的てきに正力しょうりきはジャイアンツという名前なまえを選えらんだ。翌よく1936年ねんにジャイアンツを巨人きょじんと訳やくした東京とうきょう巨人軍きょじんぐん（とうきょうきょじんぐん）に正式せいしき改称かいしょうする。

    戦前せんぜん

    日本にっぽんプロ野球やきゅう史上しじょう初はつのノーヒットノーランを達成たっせいした沢村さわむら栄治えいじ

    1936年ねん2月がつ5日にち、日本にっぽん職業しょくぎょう野球やきゅう連盟れんめいが結成けっせいされ、9日にちには、名古屋なごや市し郊外こうがい・鳴海なるみ球場きゅうじょうで開ひらかれた名古屋なごや金きん鯱しゃち軍ぐんとの対戦たいせんは現在げんざいの日本にっぽん野球やきゅう機構きこうにあたる職業しょくぎょう野球やきゅう連盟れんめいに所属しょぞくするチーム同士どうしが行おこなった初はじめての試合しあいである。この試合しあいは巨人軍きょじんぐんの2回かい目めのアメリカ遠征えんせいの壮行そうこう会かいと金きむ鯱しゃち軍ぐんの結成けっせい記念きねんを兼かねたもので、第だい1試合しあいは金きむ鯱しゃち軍ぐんに3対たい10で敗やぶれたが、翌日よくじつ行おこなわれた第だい2戦せん、第だい3戦せんは巨人きょじんが連勝れんしょうした（監督かんとくは1935年ねん11月より浅沼あさぬま誉ほまれ夫おっとが就任しゅうにん）。この直後ちょくごの1936年ねん2月がつ14日にちに前年ぜんねんに続つづき、第だい2次じアメリカ遠征えんせいに出発しゅっぱつ。アメリカでは1次じと同おなじくマイナーリーグクラスのチームを相手あいてに10州しゅうを巡回じゅんかいして89日間にちかんで76試合しあいを行おこない、対戦たいせん成績せいせきは42勝しょう33敗はい1分ふんであった。春はるには日本にっぽん国内こくないで初はつの職業しょくぎょう野球やきゅうリーグが開始かいしされたが、巨人きょじんは上記じょうきのアメリカ遠征えんせいのため春季しゅんき大会たいかいを欠場けつじょうし夏季かき大会たいかいから参加さんか。7月5日にちに大だい東京とうきょう戦せんに勝利しょうりして、公式こうしき戦せん球団きゅうだん初はつ勝利しょうり[11]。監督かんとくは、6月より藤本ふじもと定義さだよしが就任しゅうにんしていた。この夏季かき大会たいかいで計けい2勝しょう5敗はいと惨敗ざんぱいを喫きっし、9月5日にちより群馬ぐんま県けん館林たてばやし市しの茂林寺もりんじ・分福ぶんぶく球場きゅうじょうで緊急きんきゅうキャンプを張はった[11]。猛もう練習れんしゅうは「茂林寺もりんじの千本せんぼんノック」という名なで知しられる。なお7月がつ15日にちに中島なかじま治おさむ康やすしが対たい大阪おおさかタイガース戦せんで放はなった本塁打ほんるいだが球団きゅうだん第だい1号ごう本塁打ほんるいだである[12]。1936年ねんの秋季しゅうき大会たいかいはリーグ戦せんとトーナメント戦せんの混まじった6回かいの小規模しょうきぼな大会たいかいの勝かち点てん制せいで開催かいさいされ、5回かい目めのリーグ戦せんまでリードしていたが6回かい目めのリーグ戦せんで大阪おおさかに並ならばれる。9月25日にちには沢村さわむら栄治えいじが対たい大阪おおさか戦せんにおいて、日本にっぽんプロ野球やきゅう史上しじょう初はつのノーヒットノーランを達成たっせい[11]。洲崎すざき球場きゅうじょうで3戦せん制せいの優勝ゆうしょう決定けってい戦せんを行おこない、12月11日にちに第だい3戦せんに勝利しょうりして2勝しょう1敗はいで大阪おおさかを下くだし公式こうしき戦せん初はつ優勝ゆうしょう球団きゅうだんに輝かがやいた[13]。

    1937年ねん9月11日にちには後楽園こうらくえん球場きゅうじょうが開場かいじょう[注釈ちゅうしゃく 2]、以来いらい実質じっしつ的てきな本拠地ほんきょちとして使用しようする。春季しゅんき戦せんは7月がつ11日にちに対たいセネタース戦たたかえ（上井草かみいぐさ）に勝利しょうりして前年ぜんねんに続つづく2季き連続れんぞく優勝ゆうしょうを達成たっせい[13]。秋季しゅうき戦せんは大阪おおさかに7戦せん全敗ぜんぱいして9ゲーム差さの2位いに終おわり、初はじめて優勝ゆうしょうを逃のがす。戦前せんぜんは巨人きょじんと大阪おおさかの2球団きゅうだんで優勝ゆうしょうを分わけ合あうことになった。

    「巨きょ」マークのユニフォームを着きるヴィクトル・スタルヒン（須田すだ博ひろし）

    1939年ねんより年間ねんかん通つうじてのリーグ戦せんとなり、11月9日にちの対たい南海なんかい戦たたかえ（後楽園こうらくえん）に勝利しょうりして2季き連続れんぞく優勝ゆうしょう。1月と12月の2度どにわたってマニラ遠征えんせいを行おこなっている[11]。1940年ねん7月がつ31日にち から8月がつ23日にちまでの満州まんしゅうリーグ戦せんでは14勝しょう2敗はいの成績せいせきで優勝ゆうしょうを遂とげる。同年どうねん9月がつ13日にちにはアメリカ、イギリスとの関係かんけい悪化あっかの影響えいきょうで、連盟れんめいより英語えいご禁止きんしの通達つうたつが出でてジャイアンツのニックネームを使つかわず、ユニフォームのマークが「GIANTS」から「巨きょ」に改あらためられている[11]。11月10日にちの対たい阪神はんしん戦せん（後楽園こうらくえん）に勝利しょうりし、3季き連続れんぞく優勝ゆうしょう。1941年ねんは10月29日にちの対たい阪神はんしん戦せん（後楽園こうらくえん）に勝利しょうりして4季き連続れんぞく優勝ゆうしょう。1942年ねんは志度しど商業しょうぎょう学校がっこうから川畑かわはた博ひろしが入団にゅうだんする。捕手ほしゅだったが、戦時せんじ中ちゅうということもあって投手とうしゅも兼任けんにんしていた。同年どうねんの春季しゅんきリーグ17歳さいで球団きゅうだん史上しじょう最年少さいねんしょうの初はつ出場しゅつじょう、初はつ登板とうばん、初はつ先発せんぱつ、初はつ奪だつ三振さんしん、初はつ打席だせき、初はつ安打あんだ・二塁打にるいだ、初はつ打点だてんの記録きろくを樹立じゅりつ、11月1日にちの対たい阪急はんきゅう戦たたかえ（甲子園こうしえん）に勝利しょうりして、5季き連続れんぞく優勝ゆうしょう。1943年ねんは10月31日にちの対たい名古屋なごや戦たたかえ（後楽園こうらくえん）に勝利しょうりして、6季き連続れんぞく優勝ゆうしょう[13]。徴兵ちょうへいにより3季きぶりの復帰ふっきとなった沢村さわむら栄治えいじは10月24日にちの対たい阪神はんしん戦せんでの代打だいだ出場しゅつじょうを最後さいごに、翌よく1944年ねんシーズン前まえに解雇かいこされており、同年どうねん3度目どめの徴兵ちょうへいを受うけて12月2日にちに戦死せんし。

    1944年ねん11月10日にちに野球やきゅう試合しあい不可能ふかのうとして会社かいしゃは存続そんぞくするものの営業えいぎょうが中止ちゅうしされ、球団きゅうだんは解散かいさんとなった。11月13日にちには国くにの指導しどうにより日本にっぽん野球やきゅう連盟れんめいが改称かいしょうしていた日本にっぽん野球やきゅう報ほう国会こっかいがプロ野球やきゅうの一時いちじ休止きゅうし声明せいめいを発表はっぴょうし戦前せんぜんのプロ野球やきゅうは終おわった[11]。

    戦前せんぜんは11シーズンで8度どの優勝ゆうしょうを果はたし、3度どのノーヒットノーランを達成たっせいした沢村さわむら、42勝しょうをあげたスタルヒン（1940年ねん9月がつに登録とうろく名めいを須田すだ博ひろしに変更へんこう）、2度どのノーヒットノーランを達成たっせいした中尾なかお輝三てるぞう、連続れんぞく無む失点しってん記録きろく62回かい、シーズン防御ぼうぎょ率りつ0.73（日本にっぽん記録きろく）を記録きろくした藤本ふじもと英雄ひでお、職業しょくぎょう野球やきゅう契約けいやく選手せんしゅ第だい1号ごうであった三原みはら修おさむ、日本にっぽんプロ野球やきゅう史上しじょう初はつの2桁けた本塁打ほんるいだや三冠王さんかんおう（1965年ねんにプロ野球やきゅう実行じっこう委員いいん会かいで認定にんてい）を記録きろくした中島なかじま治おさむ康やすしらを擁ようして第だい1次じ黄金おうごん時代じだいを築きずいた。

    戦後せんご

    第だい一いち次じ巨人きょじん黄金おうごん時代じだいの打だの主力しゅりょく3人にん。左ひだりから川上かわかみ哲治てつじ、千葉ちば茂しげる、青田あおた昇のぼる

    1946年ねんのリーグ戦せん再開さいかいより参加さんか、この年としはグレートリングと1ゲーム差さの2位いに終おわる（松竹しょうちくロビンス#没収ぼっしゅう試合しあい第だい1号ごうも参照さんしょう）。1947年ねんには読売新聞社よみうりしんぶんしゃが経営けいえいに当あたることとなり[注釈ちゅうしゃく 3]、球団きゅうだん名めいを東京とうきょう読売よみうり巨人軍きょじんぐん（とうきょうよみうりきょじんぐん）に改称かいしょう、ニックネームを読売よみうりジャイアンツとする。南海なんかいホークスの台頭たいとうや、戦後せんごの混乱こんらんで戦力せんりょく確保かくほへの苦慮くりょがあり1947年ねんに球団きゅうだん史上しじょう初はじめて勝率しょうりつ5割わりを切きるなど、再開さいかいから3シーズン続つづけて優勝ゆうしょうを逃のがすが、監督かんとく・三原みはら脩おさむや「赤あかバット」の川上かわかみ哲治てつじ、千葉ちば茂しげる、青田あおた昇のぼるをはじめとする第だい1次じ黄金おうごん時代じだいの選手せんしゅが戦地せんちから帰国きこくしチームに復帰ふっき、また1948年ねんオフには南海なんかいの別所べっしょ昭あきら（巨人きょじん時代じだいの登録とうろく名めいは別所べっしょ毅彦たけひこ）を獲得かくとくするなどして徐々じょじょに戦力せんりょくが充実じゅうじつ。1リーグ最後さいごの1949年ねんには戦後せんご初はつ優勝ゆうしょうを飾かざった。1947年ねん6月がつ23日にちに黒沢くろさわ俊夫としおが死去しきょ、黒沢くろさわの背番号せばんごう4と、戦死せんしした沢村さわむら栄治えいじの背番号せばんごう14は日本にっぽんプロ野球やきゅう界かい初はつの永久えいきゅう欠番けつばんとなった。1949年ねんシーズンオフ、日本にっぽんプロ野球やきゅうはセントラル・リーグ、パシフィック・リーグに分裂ぶんれつ、2リーグ制せいとなり、巨人きょじんはセ・リーグに所属しょぞくすることになる。

    詳細しょうさいは「プロ野球やきゅう再編さいへん問題もんだい (1949年ねん)」を参照さんしょう

    水原みずはら監督かんとく時代じだい

    1950年ねん

    復帰ふっきした水原みずはら茂しげるを監督かんとくに据すえて、リーグ分立ぶんりつ1年ねん目めは8球団きゅうだん中ちゅう3位い。

    1951年ねん

    シーズン途中とちゅうに来日らいにちし、入団にゅうだんした与那嶺よなみね要ようの活躍かつやくもあって2リーグ分裂ぶんれつ後ご初はつ優勝ゆうしょうかつ、セリーグ初代しょだい・日本一にっぽんいち球団きゅうだんとなる。

    1952年ねん

    8月がつ8日にち、対たい広島ひろしま11回戦かいせんの勝利しょうりで日本にっぽんプロ野球やきゅう史上しじょう初はつの公式こうしき戦せん通算つうさん1000勝しょう。10月3日にち、後楽園こうらくえん球場きゅうじょうで行おこなわれた対たい国鉄こくてつ20回戦かいせんで15対たい2と快勝かいしょうしたことによりリーグ優勝ゆうしょう[14]、日本にっぽんシリーズも1リーグ時代じだいからの宿敵しゅくてき・南海なんかいホークスを後楽園こうらくえんで下くだし、2リーグ分裂ぶんれつ後ご初はつのリーグ優勝ゆうしょう・日本一にっぽんいち連覇れんぱとなった。

    この年としは、各かく球団きゅうだんの主催しゅさい試合しあいにフランチャイズを導入どうにゅうした最初さいしょのペナントレースだったため[15]、巨人きょじんは当時とうじのセ・リーグ7球団きゅうだんで「正式せいしきな本拠地ほんきょちでリーグ優勝ゆうしょう・日本一にっぽんいちを決きめた最初さいしょのセリーグ球団きゅうだん」となった[16]。

    1953年ねん

    初はじめての海外かいがいキャンプをサンタマリアで行おこなう。このシーズンは、開幕かいまくから1回かいも首位しゅいから転落てんらくすることなくリーグ3連覇れんぱを達成たっせい。シーズンを通とおしての首位しゅい完全かんぜん独走どくそうで優勝ゆうしょうしたのは球団きゅうだん史上しじょう唯一ゆいいつの記録きろくである。日本にっぽんシリーズでは、南海なんかいを3年ねん連続れんぞくで下くだし、日本にっぽんシリーズ3連覇れんぱを達成たっせい。第だい2次じ黄金おうごん時代じだいをき上ずきあげた。

    1954年ねん

    杉下すぎした茂しげる擁ようする中日ちゅうにちドラゴンズが優勝ゆうしょうし、2位いとなる。

    1955年ねん

    リーグ優勝ゆうしょう。日本にっぽんシリーズでは南海なんかいとの対戦たいせんとなり、1勝しょう3敗はいから3連勝れんしょう。4勝しょう3敗はいで逆転ぎゃくてん日本一にっぽんいちを達成たっせいする。この頃ころから第だい2次じ黄金おうごん時代じだいを支ささえた千葉ちば茂しげる、川上かわかみ哲治てつじらに衰おとろえが目立めだち始はじめ、水原みずはらは新旧しんきゅう交代こうたいをしなければならなくなった。

    1956年ねん

    リーグ優勝ゆうしょうを果はたし、日本にっぽんシリーズでは水原みずはら茂しげると入いれ替かわりに巨人きょじんを退団たいだんした三原みはら脩おさむが監督かんとくで率ひきいる西鉄にしてつライオンズとの対決たいけつとなる。以後いご日本にっぽんシリーズでは、3年ねん連続れんぞくで巨人きょじんは西鉄にしてつとの対決たいけつとなり、両者りょうしゃの戦たたかいは「巌流島がんりゅうじまの決戦けっせん」とマスコミに喧伝けんでんされた。

    1958年ねん

    立教大学りっきょうだいがくから長嶋ながしま茂雄しげおが入団にゅうだんし、初年度しょねんどから3割わり29本ほん37盗塁とうるいの活躍かつやくを見みせる。日本にっぽんシリーズでは、第だい1戦せんから3連勝れんしょうするも、第だい4戦せんから稲尾いなお和久かずひさの力投りきとうなどで4連敗れんぱいを喫きっし、3勝しょう4敗はいの逆転ぎゃくてんで3年ねん連続れんぞくで西鉄にしてつに敗退はいたい。この年とし限かぎりで川上かわかみ哲治てつじが現役げんえき引退いんたいしている[17]。

    この年としは、2024年ねん現在げんざいのようにセ・パ両りょうリーグが12球団きゅうだんとなった最初さいしょのペナントレースだったため[18]、巨人きょじんは「セリーグ6球団きゅうだん初代しょだい・優勝ゆうしょう球団きゅうだん」となった[19]。

    1959年ねん
    「天覧てんらん試合しあい」も参照さんしょう

    6月25日にちの阪神はんしん11回戦かいせん（後楽園こうらくえん）はプロ野球やきゅう史上しじょう初はじめての天覧てんらん試合しあいとなった。この試合しあいで王おう・長嶋ながしまがはじめて2人ふたりともホームランを打うち（ONアベック弾だん第だい1号ごう）、9回かいウラには長嶋ながしまが阪神はんしんタイガース・村山むらやま実みのるからこの日ひ2本ほん目めとなるサヨナラホームランを放はなち、5-4で勝利しょうりを収おさめた。成績せいせきはリーグ優勝ゆうしょうを果はたし4連覇れんぱ。日本にっぽんシリーズでは南海なんかいと対戦たいせんするが、エース・杉浦すぎうら忠ただしの前まえに打線だせんが沈黙ちんもく、4連敗れんぱいのストレート負まけで敗退はいたい。

    1960年ねん

    三原みはら脩おさむが当時とうじ6年ねん連続れんぞくで最下位さいかいだった大洋たいようホエールズの監督かんとくに就任しゅうにんし、再ふたたび「巌流島がんりゅうじまの対決たいけつ」と呼よばれる。大洋たいようは三原みはらの手腕しゅわんによって巨人きょじんと優勝ゆうしょう争あらそいを演えんじ、ついに巨人きょじんを破やぶってリーグ優勝ゆうしょう。巨人きょじんは大洋たいようと4.5ゲーム差さの2位いに終おわった。シーズン終了しゅうりょう後ご、水原みずはら茂しげるは監督かんとくを勇退ゆうたいした。

    川上かわかみ監督かんとく時代じだい

    1961年ねん

    川上かわかみ哲治てつじがヘッドコーチから昇格しょうかくして監督かんとくに就任しゅうにんする。就任しゅうにん1年ねん目めながら打率だりつと本塁打ほんるいだの二に冠かんを獲得かくとくした長嶋ながしまを中心ちゅうしんに2位い中日ちゅうにちと1ゲーム差さでリーグ優勝ゆうしょう、日本にっぽんシリーズでも南海なんかいを破やぶって6年ねんぶりに日本一にっぽんいちを達成たっせい。

    1962年ねん

    この年としから一本いっぽん足あし打だ法ほうを始はじめた王おうが本塁打ほんるいだ王おうと打点だてん王おうを獲得かくとくしたが、長嶋ながしまの低迷ていめいと投手とうしゅの駒こま不足ふそくもあって混戦こんせんのセ・リーグで勝率しょうりつ.515ながら4位い、2リーグ分立ぶんりつ後ご初はじめてのBクラスに終おわる。

    1963年ねん

    長嶋ながしまの復活ふっかつと前年ぜんねんは2名めいに留とどまった2桁けた勝利しょうり投手とうしゅを5名めい出だすなど投手とうしゅ陣じんが安定あんていしてリーグ優勝ゆうしょう、日本にっぽんシリーズではこれまでの対戦たいせんでいずれも勝利しょうりすることができなかった西鉄にしてつに4勝しょう3敗はいで勝利しょうりし、日本一にっぽんいちになる。王おうと長嶋ながしまで打撃だげき三さん部門ぶもんだけでなく打点だてんと本塁打ほんるいだの2位いまでをも占しめる。

    1964年ねん

    一転いってんして、阪神はんしんと大洋たいようの首位しゅい争あらそいに加くわわることができず、王おうがシーズン記録きろくとなる55本塁打ほんるいだを記録きろくするものの、優勝ゆうしょうした阪神はんしんと11ゲーム差さの3位いに終おわる。

    この頃ころから巨人きょじんの3、4番ばんに固定こていされた（両りょう名なの打順だじゅんは流動的りゅうどうてきだった）王おうと長嶋ながしまはON砲ほうと呼よばれ、実力じつりょく、人気にんきともに特別とくべつな存在そんざいとなっていた。また牧野まきの茂しげる、荒川あらかわ博ひろしら他た球団きゅうだん出身しゅっしんのコーチが招まねかれた。

    1965年ねん-1973年ねん

    1965年ねんに金田かねだ正一しょういちが国鉄こくてつから10年ねん選手せんしゅ制度せいどを利用りようして移籍いせきした。

    9年ねん連続れんぞく日本一にっぽんいち
    詳細しょうさいは「V9 (読売よみうりジャイアンツ)」を参照さんしょう

    ペナントレース及および日本にっぽんシリーズ9連覇れんぱを果はたす。この時期じきは、一般いっぱん的てきに「V9」と呼よばれる。

    この間あいだ、巨人きょじんはカラーテレビ普及ふきゅうによる露出ろしゅつ増加ぞうかも相あいまって絶大ぜつだいな人気にんきを博はくし、当時とうじの子供こどもが好すきなものを表あらわした「巨人きょじん・大鵬たいほう・卵焼たまごやき」は流行りゅうこう語ごとなった。また、同どう時期じきに連載れんさいが開始かいしし、後のちにアニメ化かもされた漫画まんが『巨人きょじんの星ほし』や『侍さむらいジャイアンツ』も人気にんきを集あつめ、プロ野球やきゅう選手せんしゅ、特とくに巨人軍きょじんぐんの選手せんしゅという職業しょくぎょうは当時とうじの子供こどもたちの憧あこがれの職業しょくぎょうとなった。

    V9の間あいだ、最優秀さいゆうしゅう選手せんしゅを王おうは5回かい、長嶋ながしまは3回かい受賞じゅしょうしている。また、川上かわかみ監督かんとくや牧野まきのヘッドコーチのもとでロサンゼルス・ドジャースの戦術せんじゅつ（スモールボール）を取とり入いれた。またON以外いがいにも、金田かねだ正一しょういち・城之内じょうのうち邦雄くにお・堀内ほりうち恒夫つねお・高橋たかはし一三かずみ、渡辺わたなべ秀しげる武たけなどの投手とうしゅや、森もり昌彦まさひこ、土井どい正三しょうさん、黒江くろえ透とおる修おさむ、柴田しばた勲いさお、末次すえつぐ利光としみつ、高田たかだ繁しげるなどの選手せんしゅが揃そろっていた。

    しかし、V9期き後半こうはんになると長嶋ながしまなど主力しゅりょく選手せんしゅの高齢こうれい化かと若手わかての台頭たいとう不足ふそくがあり、徐々じょじょに苦戦くせんすることが多おおくなった。1973年ねんには湯口ゆぐち事件じけんが露見ろけん。球団きゅうだんの工作こうさくや川上かわかみの非ひ人道じんどう発言はつげんが次々つぎつぎに社会しゃかい的てきバッシングを受うけ、以降いこうプロ野球やきゅう界かいにおいてヒールのイメージが付つきまとうことになる。

    1974年ねん

    中日ちゅうにちに20年ねんぶりのリーグ優勝ゆうしょうを許ゆるし、V10を逃のがす（この年としのチーム成績せいせきは、優勝ゆうしょうした中日ちゅうにちとゲーム差さなし、勝率しょうりつ1厘りん差さの2位い）。この年としを最後さいごに川上かわかみが監督かんとくを勇退ゆうたいし、同時どうじに長嶋ながしま茂雄しげお、黒江くろえ透とおる修おさむ、森もり昌彦まさひこも現役げんえきを引退いんたいした。

    第だい1次じ長嶋ながしま監督かんとく時代じだい

    1975年ねん

    前年ぜんねんに引退いんたいした長嶋ながしま茂雄しげおが監督かんとくに就任しゅうにん。「クリーン・ベースボール」のキャッチフレーズを挙あげたが自身じしんが引退いんたいしたことによる戦力せんりょくの穴あなを埋うめられず、開幕かいまく6試合しあい目めで最下位さいかいに転落てんらくするとそのまま浮上ふじょうすることができず、全ぜん球団きゅうだんに負まけ越こした上うえに9月がつには球団きゅうだん史上しじょう新しん記録きろく（当時とうじ）の11連敗れんぱいで球団きゅうだん史上しじょう初はつの最下位さいかいに終おわる。なお、リーグ最下位さいかいはこの年としが唯一ゆいいつであり、現存げんそん12球団きゅうだんの中なかで「最もっともリーグ最下位さいかいから遠とおざかっている球団きゅうだん」になっている。オフに日本にほんハムから張本ちょうほん勲くん、太平洋たいへいようから加藤かとう初はじめをトレードし、補強ほきょうする。

    1976年ねん

    前年ぜんねんの最下位さいかいから一転いってんしてリーグ優勝ゆうしょうを果はたす[注釈ちゅうしゃく 4]。しかし、日本にっぽんシリーズでは、阪急はんきゅうブレーブスに3勝しょう4敗はいで敗やぶれる。

    1977年ねん

    9月3日にち、王おう貞治さだはるがハンク・アーロンを抜ぬく通算つうさん本塁打ほんるいだ756本ほんの世界せかい新しん記録きろくを樹立じゅりつ。チームも独走どくそう状態じょうたいで2年ねん連続れんぞくでリーグ優勝ゆうしょうを果はたす。日本にっぽんシリーズでは2年ねん連続れんぞくで阪急はんきゅうと対戦たいせんするが1勝しょう4敗はいで2年ねん連続れんぞくシリーズ敗退はいたい。

    1978年ねん

    ヤクルトスワローズと優勝ゆうしょう争あらそいを繰くり広ひろげる。8月がつ末まつに2位いのヤクルトに4.5ゲーム差さをつけ首位しゅいに立たっていたが、9月がつ以降いこう成績せいせきが急降下きゅうこうか、ヤクルトに逆転ぎゃくてんを許ゆるし2位いに終おわる。このときの戦たたかいぶりから長嶋ながしまに対たいして監督かんとくとしての資質ししつに、次第しだいに疑問ぎもんが投なげかけられてゆくようになる。そして1978年ねんオフ、当時とうじ法政大学ほうせいだいがく野球やきゅう部ぶOBで作新学院さくしんがくいん職員しょくいんとしてアメリカへ留学りゅうがくした江川えがわ卓たくの獲得かくとくを巡めぐって、いわゆる江川えがわ事件じけんが起おきる。最終さいしゅう的てきには1979年ねん2月がつに、江川えがわがいったん阪神はんしんタイガースに入団にゅうだんし、その直後ちょくごに小林こばやし繁しげると交換こうかんトレードをすることで決着けっちゃくがつく。だが、この江川えがわ事件じけんはマスコミの総そう攻撃こうげきを受うけることになった。

    1979年ねん

    5月がつまで首位しゅいに立たったものの、6月がつ以降いこうは成績せいせきが次第しだいに降下こうかしていき、Bクラス5位いに終おわる。一方いっぽうで中畑なかはた清きよしが3塁るいのレギュラーを獲得かくとくするなど若手わかての台頭たいとうも若干じゃっかん見みられるようになる。同年どうねんオフに、青田あおた昇のぼるがヘッドコーチに就任しゅうにんし、伊東いとうでの秋季しゅうきキャンプでは松本まつもと匡史ただし、中畑なかはた清きよし、江川えがわ、西本にしもと聖きよし、角すみ三男みつおらを猛もう特訓とっくんした。後のちに「地獄じごくの伊東いとうキャンプ」として語かたられていく。

    1980年ねん

    開幕かいまく早々そうそうペナントレースから脱落だつらくし、長嶋ながしま茂雄しげおに対たいする批判ひはんはこれまでにないほど高たかまっていった。シーズン後半こうはんから若手わかてを起用きようして5割わりAクラスを確保かくほした。しかしながら、2リーグ分立ぶんりつ後ごでは球団きゅうだん史上しじょう初はつとなる3年ねん連続れんぞくV逸いっであり、10月21日にち長嶋ながしまはチームの不振ふしんの責任せきにんを取とって「男おとこのケジメ」という言葉ことばを残のこし辞任じにんする。当日とうじつスポーツニッポンが「長島ながしま解任かいにん」とスクープ報道ほうどうしたように、読売新聞よみうりしんぶんの幹部かんぶによる事実じじつ上じょうの解任かいにんだった。この動うごきに対たいしてファンは激怒げきどし、読売新聞よみうりしんぶん・報知ほうち新聞しんぶん（スポーツ報知ほうち）の購読こうどく打うち切きりを行おこなうファンが続出ぞくしゅつした[注釈ちゅうしゃく 5]。同年どうねんオフ、王おうも現役げんえきを引退いんたい、巨人きょじん一筋ひとすじ22年ねんの現役げんえき生活せいかつにピリオドを打うった。

    藤田ふじた、王おう監督かんとく時代じだい

    第だい1次じ藤田ふじた監督かんとく時代じだい
    1981年ねん

    藤田ふじた元もと司つかさが監督かんとくに就任しゅうにん[20]、また、前年ぜんねんに現役げんえき引退いんたいした王おう貞治さだはるが助監督じょかんとくに就任しゅうにん。藤田ふじた元もと司つかさ、王おう貞治さだはる、牧野まきの茂しげる（ヘッドコーチ）による「トロイカ体制たいせい」が誕生たんじょう。この年とし20勝しょうの江川えがわ卓たく、18勝しょうの西本にしもと聖きよし、11勝しょうの定てい岡おか正二しょうじ、12勝しょうの加藤かとう初はつら先発せんぱつ4本ほん柱ばしらを形成けいせいし4年ねんぶりのリーグ優勝ゆうしょう。日本にっぽんシリーズでは、巨人きょじんと同おなじく後楽園こうらくえんをフランチャイズにする日本にっぽんハムファイターズと対戦たいせん[注釈ちゅうしゃく 6]。4勝しょう2敗はいで8年ねんぶりの日本一にっぽんいちを達成たっせい。江川えがわが史上しじょう5人にん目めの投手とうしゅ5冠かん王おう（最優秀さいゆうしゅう防御ぼうぎょ率りつ、最多さいた勝しょう、最高さいこう勝率しょうりつ、最多さいた奪だつ三振さんしん、最多さいた完封かんぷう）、西本にしもとは沢村さわむら賞しょう、角すみ三男みつおが最優秀さいゆうしゅう救援きゅうえん投手とうしゅを獲得かくとくするなど、投手とうしゅタイトル独占どくせんを達成たっせい、藤田ふじた監督かんとくの投手とうしゅ中心ちゅうしんの守まもりの野球やきゅうの成果せいかが十分じゅうぶんに発揮はっきされた。打者だしゃではルーキーの原はら辰たつ徳とくが新人しんじん王おうを獲得かくとく、篠塚しのづか利夫としおが3割わり5分ふん7厘りんの高こう打率だりつをマークして阪神はんしんの藤田ふじた平たいらと首位しゅい打者だしゃ争あらそいをするなど若手わかての台頭たいとうが目立めだった。

    1982年ねん

    10月がつまで中日ちゅうにちとの優勝ゆうしょう争あらそいを繰くり広ひろげるも、大事だいじな試合しあいで江川えがわが打うたれるなどして優勝ゆうしょうした中日ちゅうにちと0.5ゲーム差さの2位いとなる。また松本まつもと匡史ただしが初はつの盗塁とうるい王おうとなる。

    1983年ねん

    松本まつもと匡史ただしが2年ねん連続れんぞく盗塁とうるい王おう（このときの盗塁とうるい76はセ・リーグ記録きろく）に輝かがやき、原はら辰たつ徳とくが打点だてん王おう（103打点だてん）、2年ねん目めの槙原まきはら寛ひろし己おのれが新人しんじん王おうを獲得かくとくするなどしてリーグ優勝ゆうしょうするが、日本にっぽんシリーズでは西武せいぶと対戦たいせん、3勝しょう4敗はいで敗やぶれる。

    この時期じき投手とうしゅ陣じんの中心ちゅうしんとなったのは江川えがわ卓たく、西本にしもと聖きよし、定てい岡おか正二しょうじである。西本にしもとは高卒こうそつドラフト外がいで入団にゅうだんしたものの、持もち前まえの反骨はんこつ心しんで同どう年齢ねんれいの定てい岡おか、大学だいがくから米べい留学りゅうがく経へて入団にゅうだんした江川えがわと肩かたを並ならべるまでに成長せいちょうした。藤田ふじたの監督かんとく在任ざいにん時じの成績せいせきは、江川えがわ55勝しょう（20-19-16）、西本にしもと48勝しょう（18-15-15）、定てい岡おか33勝しょう（11-15-7）の成績せいせきを残のこしている。

    王おう監督かんとく時代じだい
    1984年ねん-1988年ねん

    藤田ふじた政権せいけんの「トロイカ体制たいせい」で助監督じょかんとくを務つとめていた王おう貞治さだはるが監督かんとくとして指揮しきを執とるが、1984年ねん・3位い→1985年ねん・3位い→1986年ねん・2位い（優勝ゆうしょうした広島ひろしまとゲーム差さなし、勝率しょうりつ3厘りん差さ）→1987年ねん・優勝ゆうしょう→1988年ねん・2位いと1987年ねんに1度ど優勝ゆうしょうしたのみで、同年どうねんの日本にっぽんシリーズは西武せいぶに2勝しょう4敗はいで敗退はいたい。1985年ねんのドラフトでは巨人きょじんを熱望ねつぼうしていた清原きよはら和博かずひろではなく、同おなじPL学園がくえんのエースで大学だいがく進学しんがくといわれた桑田くわた真澄ますみを指名しめい、入団にゅうだんとなった。1987年ねんには二に軍ぐんがこの年としから始はじまったファーム日本にっぽん選手権せんしゅけんの初代しょだい日本一にっぽんいちに輝かがやく。1988年ねんには本拠地ほんきょちが後楽園こうらくえん球場きゅうじょうから東京とうきょうドームへと変かわったが、吉村よしむら禎ただし章あきらやウォーレン・クロマティのリタイアが響ひびいて結果けっかは2位い、優勝ゆうしょうした中日ちゅうにちに12ゲーム差さをつけられる。クロマティに代かわって新入しんにゅう団だんの呂りょ明あかり賜たまものが一時いちじブレイクした。王おうはこの年とし限かぎりで監督かんとくを引責いんせき辞任じにん。オフに西本にしもと聖きよしは中日ちゅうにち・中尾なかお孝義たかよしと2対たい1のトレード。

    第だい2次じ藤田ふじた監督かんとく時代じだい
    1989年ねん

    藤田ふじた元もと司つかさが監督かんとくに復帰ふっき。原はらが外野がいやへコンバート、内野ないやは駒田こまだ、岡崎おかざき、川相かわいが定着ていちゃく。中日ちゅうにちから移籍いせきの中尾なかおのリードも冴さえて、斎藤さいとう雅樹まさき（20勝しょう・防御ぼうぎょ率りつ1.62）、桑田くわた真澄ますみ（17勝しょう・防御ぼうぎょ率りつ2.60）、槙原まきはら寛ひろし己おのれ（12勝しょう・防御ぼうぎょ率りつ1.79）と三さん本ほん柱ばしらが機能きのうし、チームは2位いの広島ひろしまに9ゲーム差さを付つけ、リーグ優勝ゆうしょうを達成たっせいする。井上いのうえ真二しんじ、緒方おがた耕一こういちの若手わかても台頭たいとう。1989年ねんの日本にっぽんシリーズでは近鉄きんてつに3連敗れんぱいを喫きっした後のち、4連勝れんしょうし逆転ぎゃくてんで17回かい目めの日本一にっぽんいちに輝かがやく[注釈ちゅうしゃく 7]。中畑なかはたは引退いんたいし、鹿取かとり義隆よしたかは西武せいぶへ移籍いせきとなる。ドラフトでは藤田ふじた監督かんとくの大学だいがく後輩こうはいである大森おおもり剛つよしを1位い指名しめい、甲子園こうしえんで活躍かつやくした元木もとき大介だいすけは巨人きょじんを熱望ねつぼうするも福岡ふくおかダイエーホークスに指名しめいされるが入団にゅうだん拒否きょひ。

    この年としは平成へいせい最初さいしょのペナントレースだったので、巨人きょじんは「平成へいせい最初さいしょのセ・リーグ優勝ゆうしょう・日本一にっぽんいち球団きゅうだん」になった。

    1990年ねん

    2年ねん連続れんぞく20勝しょうした斎藤さいとうを筆頭ひっとうに桑田くわた・宮本みやもと和知わち（各かく14勝しょう）、木田きだ優ゆう夫おっと（12勝しょう）、香田こうだ勲男いさお（11勝しょう）と5人にんが二に桁けた勝利しょうりを挙あげ槙原まきはらも9勝しょうとこの6人にんだけで合計ごうけい80勝しょうを挙あげチーム勝利しょうりが88勝しょうなので約やく9割わりを占しめ、完投かんとう数すうが70（130試合しあい中ちゅう）という先発せんぱつ投手とうしゅ中心ちゅうしんのチームでペナントをリードし、9月8日にちの対たいヤクルト戦せん（東京とうきょうドーム）で、吉村よしむらのプロ野球やきゅう史上しじょう初はつとなるサヨナラ優勝ゆうしょう決定けっていホームランに[注釈ちゅうしゃく 8]より史上しじょう最速さいそくで2年ねん連続れんぞくのリーグ優勝ゆうしょうを果はたす。2位い・広島ひろしまとのゲーム差さを22ゲーム付つけた。しかし、西武せいぶと対戦たいせんした日本にっぽんシリーズでは4連敗れんぱいのストレート負まけで敗退はいたいしている。ドラフトでは浪人ろうにんしていた元木もときを1位い指名しめい。

    1991年ねん

    投手とうしゅ陣じんでは桑田くわたが16勝しょうを挙あげる大だい活躍かつやくをしたものの、斎藤さいとう、槙原まきはら、宮本みやもと、木田きだ、香田こうだの先発せんぱつ陣じんは軒並のきなみ不調ふちょうで香田こうだ以外いがい貯金ちょきんを作つくれず(香田こうだも貯金ちょきんは1つだけ)前年ぜんねん80勝しょうを挙あげた6人にんでの合計ごうけいは56勝しょうに終おわる。リリーフ陣じんはさらに深刻しんこくで、最多さいたセーブは水野みずの雄つよし仁ひとしの3つが最多さいた。この年とし優勝ゆうしょうした広島ひろしま、2位い中日ちゅうにち、3位いヤクルトと盤石ばんじゃくのリリーフエースがいるチームとの明暗めいあんが別わかれるシーズンとなった（2桁けたセーブを記録きろくしている投手とうしゅがいる大洋たいようにも勝かち越こしできずストッパーが固定こていされてない阪神はんしんにしかシーズン勝かち越こしできなかった）。打撃だげき陣じんも川相かわい昌弘まさひろが犠打ぎだで当時とうじの年間ねんかん犠打ぎだ数すうを更新こうしんする66個こを記録きろく、クリーンナップも原はらが犠牲ぎせいフライ数すうで王おう貞治さだはるの記録きろくを更新こうしんするなど数字すうじは出でているが勝利しょうりに結むすびつかず他ほかの打者だしゃの不振ふしんも響ひびき、特とくに守備しゅび面めんでの失態しったいが多おおくチーム盗塁とうるい阻止そし率りつはこの年とし.156で2年ねん連続れんぞく12球団きゅうだんワーストを記録きろくし失策しっさく数すうも前年ぜんねん48個こだったのが76個こだった。1979年ねん以来いらい12年ねんぶり、平成へいせい初はつのBクラスとなる4位いに転落てんらくした。シーズン終了しゅうりょう後ご、近藤こんどう昭仁あきひとヘッドコーチと松原まつばら誠まこと打撃だげきコーチが、不振ふしんの責任せきにんを取とる形かたちで退団たいだんした。

    1992年ねん

    序盤じょばんの不調ふちょうが響ひびき、5月には9日にちの対たい大洋たいよう戦せんに負まけ8年ねんぶりに最下位さいかいに転落てんらくする。特とくに前年ぜんねんの勝かち頭あたま桑田そうでんが出でれば打うたれるの繰くり返かえしで結局けっきょくシーズンを通とおして尽ことごとく連勝れんしょうストッパーになってしまった。しかしチームはシーズン途中とちゅうに西武せいぶから移籍いせきの大久保おおくぼ博ひろし元もとと新しん外国がいこく人じんにロイド・モスビーの加入かにゅう、生はえ抜ぬきの石毛いしげ博史ひろふみがリリーフエースとして頭角とうかくを現あらわしたこと等とうにより大だい快かい進撃しんげきで、前半ぜんはん戦せんが終了しゅうりょうする頃ころには首位しゅいに立たった。しかし8月がつに入はいると失速しっそくし、終盤しゅうばんのヤクルト・阪神はんしん・広島ひろしまとの大だい混戦こんせんの優勝ゆうしょう争あらそいの結果けっか、最終さいしゅう的てきには阪神はんしんと同率どうりつ2位いになるも2年ねん連続れんぞくのV逸いっが決定けってい[注釈ちゅうしゃく 9]。この年とし限かぎりで藤田ふじたは監督かんとくを勇退ゆうたい。後任こうにんには長嶋ながしま茂雄しげおが13年ねんぶりに復帰ふっき、ドラフト会議かいぎで注目ちゅうもくされていた松井まつい秀喜ひできの交渉こうしょう権けんを阪神はんしん、中日ちゅうにち、ダイエーとの競合きょうごうの末すえ、獲得かくとくする。

    この時期じき投手とうしゅ陣じんの中心ちゅうしんとなったのは斎藤さいとう雅樹まさき、桑田くわた真澄ますみ、槙原まきはら寛ひろし己おのれ。斎藤さいとうは安定あんてい感かん、桑田くわたは投球とうきゅう術じゅつ、槙原まきはらは球威きゅういと、それぞれ違ちがった持もち味あじを発揮はっきして白星しろぼしを積つみ上あげていった。藤田ふじたの監督かんとく在任ざいにん時じの成績せいせきは、斎藤さいとう68勝しょう（20-20-11-17）、桑田そうでん57勝しょう（17-14-16-10）、槙原まきはら42勝しょう（12-9-9-12）の成績せいせきを残のこしている。

    第だい2次じ長嶋ながしま監督かんとく時代じだい

    1993年ねん

    現役げんえき大だいリーガーのジェシー・バーフィールドやヤクルトから長嶋ながしま一茂かずしげを獲得かくとくして3年ねんぶりのリーグ優勝ゆうしょうを期待きたいされたが、打撃だげき陣じんの不振ふしん（チーム打率だりつは12球団きゅうだん最下位さいかい、得点とくてん、安打あんだもリーグ最下位さいかい）、盗塁とうるいはリーグ5位いの39、投手とうしゅ陣じんも斎藤さいとう、桑田くわたの不調ふちょうから3位いに終おわった。オフに、この年としから導入どうにゅうされたフリーエージェント (FA) 制度せいどによりFA宣言せんげんをした中日ちゅうにちの落合おちあい博満ひろみつを獲得かくとくする。その一方いっぽう駒田こまだ徳いさお広ひろが同様どうようにFA宣言せんげんを行おこなって横浜よこはまへ移籍いせきする。その横浜よこはまからは自由じゆう契約けいやくになった屋や鋪しき要ようを獲得かくとくした。

    1994年ねん

    開幕かいまく戦せんで松井まつい・落合おちあいのアベックホームランが出でてその勢いきおいで前半ぜんはんは首位しゅい独走どくそうしたが、夏場なつばに失速しっそく。終盤しゅうばん最大さいだい10ゲーム差さをつけていた2位い・中日ちゅうにちに猛烈もうれつな勢いきおいで追おい上あげられ、シーズン最終さいしゅう戦せん（10月がつ8日にちの対たい中日ちゅうにち戦せん〈ナゴヤ球場きゅうじょう〉、いわゆる「10.8決戦けっせん」）が優勝ゆうしょう決定けってい戦せんとなった。史上しじょう初はつの同率どうりつチーム同士どうしによる最終さいしゅう試合しあいでの首位しゅい決戦けっせんという優勝ゆうしょう決定けってい戦せんは日本にっぽん全国ぜんこくの注目ちゅうもくを集あつめ、各かくマスコミでも大おおきく報道ほうどう。長嶋ながしま監督かんとくは「国民こくみん的てき行事ぎょうじ」と称しょうした。その試合しあいを槙原まきはら寛ひろし己おのれ、斎藤さいとう、桑田くわたの当時とうじのエース「三本みもと柱はしら」の継投けいとうで、リーグ優勝ゆうしょうを達成たっせい。日本にっぽんシリーズでは、4勝しょう2敗はいで初はじめて西武せいぶライオンズを破やぶって日本一にっぽんいちに輝かがやく[注釈ちゅうしゃく 10]。篠塚しのづかがこの年とし引退いんたい。

    1995年ねん

    近鉄きんてつの阿おもね波野なみの秀幸ひでゆきを香田こうだ勲男いさおとの交換こうかんトレードで獲得かくとく。広島ひろしまの川口かわぐち和久かずひさ、ヤクルトの広沢ひろさわ克己かつみをFAで獲得かくとく。また同おなじヤクルトを自由じゆう契約けいやくとなったジャック・ハウエル、ミネソタ・ツインズのシェーン・マックを獲得かくとくし30億おく円えん補強ほきょうと呼よばれたものの、阿波あわ野のは未み勝利しょうりに終おわり、川口かわぐちは負まけが先行せんこうしてローテーションを守まもれず、広澤ひろさわはチャンスで打うてず、さらに6年ねんぶりの本格ほんかく的てきな外野がいや守備しゅび、特とくに初はつの左翼さよく手しゅへのコンバートが慣なれず守備しゅびでも足あしを引ひっ張ぱってしまった。斎藤さいとうは18勝しょうで最多さいた勝しょう・槙原まきはらは11勝しょうをあげローテーションを守まもったが前年ぜんねんMVPの桑田そうでんが序盤じょばん戦せんでプレイ中ちゅうに大だい怪我けがをしてしまい、翌よくシーズンも全休ぜんきゅうしてしまった。抑おさえ投手とうしゅも木田きだ・石毛いしげが連日れんじつ痛つう打だを浴あびて敗戦はいせん。投打とうだにわたり歯車はぐるまが噛かみ合あわず優勝ゆうしょう争あらそいからどんどん後退こうたいしていたが、新人しんじんの河原かわはら純一じゅんいち、高村たかむら良りょう嘉よしみや若手わかての西山にしやま一宇いちう、後藤ごとう孝志たかし、杉山すぎやま直輝なおき、吉岡よしおか佑たすく弐になど二に軍ぐんからはい上あがった生はえ抜ぬきを使つかい出だしてからはチームの歯車はぐるまがかみ合あい連勝れんしょうを重かさね、最終さいしゅう的てきには貯金ちょきんを14個こ作づくり前年ぜんねんより貯金ちょきんを増ふやした。しかし、2位い広島ひろしまには11勝しょう15敗はい、優勝ゆうしょうしたヤクルトには9勝しょう17敗はいと大おおきく負まけ越こしてしまい、結局けっきょく優勝ゆうしょう争あらそいに加くわわることができず、最終さいしゅう的てきに優勝ゆうしょうしたヤクルトと10ゲーム差さの3位いに終おわった。また、同年どうねんの最終さいしゅう戦せんで原はらが現役げんえきを引退いんたいした。

    1996年ねん

    桑田くわたの全休ぜんきゅうや槙原まきはらと河原かわはらのシーズン途中とちゅうでのリタイアがあり、さらにシーズン序盤じょばんにリリーフ陣じんが崩壊ほうかいし序盤じょばんBクラスに落おちていたが、7月がつ9日にちの対たい広島ひろしま16回戦かいせんの2回かいに9連打れんだのプロ野球やきゅうタイ記録たいきろくで勝かつとチームは一気いっきに加速かそく。斎藤さいとう・新しん外国がいこく人じんのバルビーノ・ガルベスが共ともに16勝しょうを挙あげ最多さいた勝かちを獲得かくとくし、またシーズン中ちゅうに補強ほきょうしリリーフエースになったマリオ・ブリトーや日本にほんハムからFA移籍いせきしてきた河野こうの博文ひろぶみがチームを支ささえ、松井まついが1本ほん差さで本塁打ほんるいだ王おうは逃のがしたが主軸しゅじくとして成果せいかを上あげる。ルーキーの仁志にし敏久としひさ・清水しみず隆行たかゆきらの台頭たいとうもあり世代せだい交代こうたいも決きまった。当時とうじリーグ史上しじょう最大さいだいの11.5ゲーム差さをはね返かえしてリーグ優勝ゆうしょうを成なし遂とげた。「メークドラマ」とはこの年としの大だい逆転ぎゃくてんを指さすことが多おおい。日本にっぽんシリーズではオリックス・ブルーウェーブと対戦たいせんするも、1勝しょう4敗はいで敗やぶれた。オフに岡崎おかざき郁いくと長嶋ながしま一茂かずしげが戦力せんりょく外がい通告つうこくを受うけ、引退いんたいした。

    1997年ねん

    西武せいぶから清原きよはら和博かずひろがFA権けんを行使こうしして入団にゅうだんした。松井まついとともに、ON（王おう・長嶋ながしま）以来いらいの強打者きょうだしゃコンビ「MK砲ほう」として期待きたいされた。この際さい、清原きよはらに押おし出だされるように落合おちあいが「長嶋ながしま監督かんとくを悩なやませることはできない」と異例いれいの会見かいけんを開ひらいて日本にほんハムに移籍いせき。ロッテを自由じゆう契約けいやくとなったエリック・ヒルマンを獲得かくとくし95年ねんの30億おく円えんを超こえる33億おく円えん補強ほきょうを行おこなったが、開幕かいまく戦せんで3年ねん連続れんぞく開幕かいまく戦せん完封かんぷう勝利しょうりをあげていた斎藤さいとうがノックアウトされたのをきっかけにヒルマンを含ふくめ主力しゅりょく選手せんしゅに故障こしょう者しゃ・不調ふちょう者しゃが続出ぞくしゅつ。桑田くわたが復活ふっかつしカムバック賞しょうは逃のがしたが再起さいき、松井まついが本塁打ほんるいだ王おう争あらそいを繰くり広ひろげていたが一向いっこうにチームが浮上ふじょうできず夏場なつばまで最下位さいかいに沈しずみ大だい苦戦くせんした。優勝ゆうしょう争あらそいから脱落だつらくしてから調子ちょうしを上あげたが、最終さいしゅう順位じゅんいは1991年ねん以来いらい6年ねんぶりのBクラスとなる4位い、第だい2次じ長嶋ながしま監督かんとく時代じだいでは2度目どめの借金しゃっきんでのシーズンを終了しゅうりょうした。同年どうねんオフにはドラフト1順じゅん目めで高橋たかはし由ゆかり伸しんが入団にゅうだん、宮本みやもと和知わちが現役げんえきを引退いんたいした。

    1998年ねん

    開幕かいまく戦せん、前年ぜんねんにカムバックした桑田くわたが勝かち投手とうしゅになりスタートダッシュに成功せいこう。松井まつい、ルーキー高橋たかはし由ゆかりの活躍かつやくもあり横浜よこはまや中日ちゅうにちとの首位しゅい争あらそいを繰くり広ひろげるが、前半ぜんはん戦せんリーグ最多さいたの三さん完封かんぷうチームニ位いの7勝しょうを挙あげてた趙ちょう成しげる珉がオールスターゲームで右みぎ肘ひじを故障こしょう。さらにこの時点じてんでリーグ最多さいた勝しょうだったガルベスが7月がつ31日にちの対たい阪神はんしん戦せん（阪神はんしん甲子園こうしえん球場きゅうじょう）において審判しんぱんに対たいしボールを投なげつけるという暴挙ぼうきょでチームから離脱りだつしチームを支ささえてた先発せんぱつニ枚まいを失うしなうなどアクシデントが響ひびき、更さらに抑おさえとして期待きたいしてたオリックスからトレード加入かにゅうの野村のむら貴仁たかひとは出でれば自滅じめつするなど投手とうしゅ陣じんの崩壊ほうかいでチームは3位いに終おわった。松井まついが2年ねん連続れんぞくで1本ほん差さで逃のがした本塁打ほんるいだ王おうを獲得かくとくし、打点だてん王おう、最高さいこう出塁しゅつるい率りつのタイトルも獲得かくとく。桑田そうでんもリーグニ位いの16勝しょうを挙あげた。吉村よしむら禎ただし章あきら、川口かわぐちが現役げんえきを引退いんたいした。

    1999年ねん

    桑田くわたが開幕かいまく投手とうしゅに内定ないていしていたが風邪かぜで離脱りだつ、代かわりにガルベスがチーム初はつの外国がいこく人じん開幕かいまく投手とうしゅとなり試合しあいも勝利しょうりした。しかし正せい捕手ほしゅ村田むらた真一しんいちや広澤ひろさわの離脱りだつ、後半こうはん戦せんは清原きよはらの故障こしょうによるシーズン離脱りだつなどもあったが、20勝しょうを挙あげた新人しんじんの上原うえはら浩ひろし治ちや前年ぜんねん西武せいぶを解雇かいこされたドミンゴ・マルティネスをシーズン途中とちゅうに獲得かくとくし清原きよはらの穴あなを埋うめる活躍かつやくもあり2位いとなったがチームの貯金ちょきんは15個こ。上原うえはらがこの年とし挙あげた貯金ちょきんが16と上原うえはら以外いがいの投手とうしゅ陣じんに課題かだいの残のこるシーズンとなった。シーズンオフ、広澤ひろさわが自由じゆう契約けいやくとなり阪神はんしんに移籍いせきした。

    2000年ねん

    20世紀せいき最後さいごの年とし、FA宣言せんげんをしていたダイエーの工藤くどう公こう康やすしと広島ひろしまの江藤えとう智さとし、さらに阪神はんしんのダレル・メイを獲得かくとくするなど大だい補強ほきょうを敢行かんこう。長嶋ながしま監督かんとくは、江藤えとうに背番号せばんごう33を譲ゆずり自みずからが現役げんえき時代じだいに付つけていた背番号せばんごう3を25年ねんぶりに復活ふっかつさせた。松井まついが4番ばんとして定着ていちゃく、5番ばんにマルティネス・清原きよはら、6番ばんに高橋たかはし由ゆかりを擁ようした打線だせんはシーズンで投打とうだともに他たを圧倒あっとう。投手とうしゅ陣じんも工藤くどう・メイ・ルーキーの高橋たかはし尚しょう成なりの左ひだり3枚まいがしっかりローテーションを守まもる。9月24日にちの対たい中日ちゅうにち戦せん（東京とうきょうドーム）では、0-4で迎むかえた9回かい裏うらに江藤えとうの満塁まんるい本塁打ほんるいだで同点どうてんに追おいつき、直後ちょくごに二に岡おか智宏ともひろがサヨナラ本塁打ほんるいだを放はなち4年ねんぶりのリーグ優勝ゆうしょうを劇的げきてきに決きめた。結果けっか的てきには2位い中日ちゅうにちに8ゲーム差さをつけた。日本にっぽんシリーズの相手あいては、長嶋ながしまと共ともにV9時代じだいの主軸しゅじくを担になった王おうが1995年ねんから率ひきいるダイエーで、2連敗れんぱいからのスタートだったがその後ごシーズンで不本意ふほんいな結果けっかだった上原うえはら・斎藤さいとうの奮闘ふんとうもあり4連勝れんしょう。4勝しょう2敗はいで19回かい目めの日本一にっぽんいちを達成たっせいし、20世紀せいきの最後さいごを締しめた。

    2001年ねん

    シーズン終盤しゅうばんまでヤクルトと優勝ゆうしょうを争あらそったが投手とうしゅ陣じんの怪我人けがにんや不振ふしん者しゃ続出ぞくしゅつで2位いに終おわる。同年どうねん限かぎりで長嶋ながしま監督かんとくは勇退ゆうたいし、「終身しゅうしん名誉めいよ監督かんとく」に就任しゅうにんした。それと同時どうじに槙原まきはら寛ひろし己おのれ、斎藤さいとう雅樹まさき両りょう投手とうしゅそして村田むらた真一しんいち捕手ほしゅが引退いんたいした。長嶋ながしま監督かんとくの後任こうにんとして、ヘッドコーチの原はら辰たつ徳とくが就任しゅうにんした。

    第だい1次じ原はら監督かんとく時代じだい

    2002年ねん

    原はらヘッドコーチが監督かんとくに就任しゅうにん、原はら監督かんとくと鹿取かとり義隆よしたかヘッドコーチは投手とうしゅ陣じんを立たて直なおし不振ふしんで苦くるしんでいた上原うえはら、桑田くわたが復活ふっかつ。故障こしょうがちで一軍いちぐんに常時じょうじいられなかった河原かわらを抑おさえに抜擢ばってきし年間ねんかん通とおして活躍かつやく。松井まついが50本塁打ほんるいだを放はなち打線だせんを牽引けんいん。1年ねん目めでセ・リーグの全ぜん球団きゅうだんから勝かち越こしてのリーグ優勝ゆうしょうを果はたす。また、日本にっぽんシリーズでも西武せいぶを相手あいてに球団きゅうだん史上しじょう初はつでシリーズとして12年ねんぶりの4連勝れんしょうのストレすとれート勝とがちで日本一にっぽんいちに輝かがやいた。オフに松井まついがFA権けんを行使こうししてメジャーリーグ・ニューヨーク・ヤンキースへ移籍いせきした。

    2003年ねん

    松井まついに代かわる大砲たいほうとしてヤクルトからロベルト・ペタジーニを獲得かくとく。しかし、原はら監督かんとくは守備しゅび位置いちの問題もんだいを解決かいけつできず、鹿取かとりヘッドコーチは一任いちにんされていた投手とうしゅ陣じんが崩壊ほうかいし整備せいびできずチームは3位いに終おわった。6月27日にちには球団きゅうだん史上しじょう初はじめて6月での自力じりき優勝ゆうしょう消滅しょうめつを記録きろく、シーズン終盤しゅうばんには9連敗れんぱいを喫きっするなど、優勝ゆうしょうした阪神はんしんに15.5ゲーム差さをつけられた。さらに、この頃ころから巨人きょじん戦せん視聴しちょう率りつの大幅おおはばな低下ていかが起おこり始はじめた[22][23][24][25]。そして9月がつ26日にち、原はら監督かんとくは責任せきにんを取とり監督かんとくを辞任じにんした。辞任じにんをするにあたってのセレモニーも行おこなわれなかった[注釈ちゅうしゃく 11]。辞任じにんに関かんして、原はら監督かんとくと渡邉わたなべ恒雄つねおオーナーとの確執かくしつがマスメディアに報ほうじられた。この混乱こんらんが原因げんいんで川相かわい昌弘まさひろがコーチ就任しゅうにん要請ようせいを辞退じたいして現役げんえき引退いんたいも撤回てっかい、中日ちゅうにちに移籍いせきした。後任こうにん監督かんとくに堀内ほりうち恒夫つねおが就任しゅうにんした。

    堀内ほりうち監督かんとく時代じだい

    2004年ねん

    V9時代じだいのエースだった堀内ほりうちが監督かんとくに就任しゅうにん、生はえ抜ぬきの高橋たかはし由ゆかり伸しんらに加くわえ、前年ぜんねんまでで近鉄きんてつとの契約けいやくが終おわったタフィ・ローズ、ダイエーから膝ひざの靭帯じんたいを断だん裂きれした後のち出場しゅつじょうのなかった小久保こくぼ裕紀ゆうきを獲得かくとくした。かねてより所属しょぞくする清原きよはら和博かずひろ、ペタジーニ、江藤えとう智さとしなどのさまざまな球団きゅうだんで活躍かつやくした4番ばん打者だしゃが1チームに顔かおを揃そろえるという超ちょう重量じゅうりょう打線だせんとなった。長嶋ながしま終身しゅうしん名誉めいよ監督かんとくに「史上しじょう最強さいきょう打線だせん」と名付なづけられた打線だせんは、事実じじつこの年としにローズが45本塁打ほんるいだで外国がいこく人じん選手せんしゅ史上しじょう初はじめて両りょうリーグでの本塁打ほんるいだ王おうに輝かがやいたのに加くわえ、小久保こくぼが球団きゅうだん史上しじょう初はつの右みぎ打者だしゃで40本塁打ほんるいだを記録きろくする等とう年間ねんかん259本塁打ほんるいだのプロ野球やきゅう新しん記録きろく[注釈ちゅうしゃく 12]を樹立じゅりつ。しかし、259本塁打ほんるいだの新しん記録きろくを達成たっせいしたものの100打点だてんを挙あげた打者だしゃが一人ひとりもいなかった事ことやチーム最多さいた盗塁とうるいが鈴木すずき尚なお広ひろの9と機動きどう力りょくをあまり駆使くししなかった事ことで繋つながりを欠かき、チーム盗塁とうるい数すうは25と12球団きゅうだんで最もっとも少すくなく、また平成へいせいに入はいってからのワースト記録きろくにもなっている。余談よだんだが、12球団きゅうだん11位いの日本にほんハムは45盗塁とうるいと、30盗塁とうるい未満みまんは巨人きょじんのみである。投手とうしゅ陣じんにおいても上原うえはらが2.60で最優秀さいゆうしゅう防御ぼうぎょ率りつを獲得かくとくしたものの、その後ごが続つづかず規定きてい投球とうきゅう回かいに到達とうたつしたのはその上原うえはらだけでチーム防御ぼうぎょ率りつは4.50とワースト3位いで完封かんぷう勝がちは5とヤクルトに次つぐワースト2位いタイと投手とうしゅ陣じんが打撃だげき陣じんの頑張がんばりを活いかせず、成績せいせきは前年ぜんねんと同おなじ3位いだった。近鉄きんてつ・オリックスの合併がっぺい問題もんだいに端はしを発はっしたプロ野球やきゅう再編さいへん問題もんだいでは、球団きゅうだんスカウトが行おこなった明治大学めいじだいがくの投手とうしゅ一場いちじょう靖弘やすひろへの不正ふせいな金銭きんせん授受じゅじゅの責任せきにんを取とり、渡邉わたなべ恒雄つねおがオーナー職しょくを辞任じにんした。また、テレビ視聴しちょう率りつも前年ぜんねんから低下ていかした[26]。

    2005年ねん

    ポジション争あらそいをやめさせ、打順だじゅんを固定こていすることにより1年ねんを戦たたかう打線だせんとして「不動明王ふどうみょうおう打線だせん」と名付なづけたが、高橋たかはし由ゆかり、二に岡おか智宏ともひろらが軒並のきなみ故障こしょう。この年としから始はじまった「セ・パ交流こうりゅう戦せん」では4位い（セ・リーグでは阪神はんしんに次ついで2位い）と好調こうちょうだったものの、前年ぜんねんにヒューストン・アストロズで74試合しあいに登板とうばんと抑おさえとして期待きたいされた新しん外国がいこく人じんのダン・ミセリが4月がつ1日にちに行おこなわれた広島ひろしま東洋とうようとの開幕かいまく戦せんで1点てんリードの9回かいに3点てんを奪うばわれてセーブに失敗しっぱいすると、次つぎの登板とうばんもサヨナラ負まけで2戦せん連続れんぞくの敗戦はいせん投手とうしゅと極度きょくどの不振ふしんで4試合しあいに登板とうばんしただけで4月がつ19日にちに球団きゅうだん史上しじょう最速さいそくで解雇かいことなり、5月11日にちのオリックス戦せんで3・4月がつは8本塁打ほんるいだ21打点だてんと奮闘ふんとうしていた清原きよはらが11回かい裏うらに山口やまぐち和男かずおから頭部とうぶへの死球しきゅうを受うけて以降いこうは不振ふしんに陥おちいる等ひとし、投手とうしゅ陣じんの崩壊ほうかいやチームの空中くうちゅう分解ぶんかいにより、8年ねんぶりのBクラスとなる5位いに終おわっただけではなく、9月28日にちの阪神はんしん戦せんで敗やぶれた事ことでシーズン77敗はい目めを記録きろくし唯一ゆいいつ最下位さいかいに沈しずんだ1975年ねんの76敗はいを超こえて球団きゅうだん史上しじょうワーストの敗戦はいせん数すうを更新こうしん。4.80の防御ぼうぎょ率りつと737失点しってんが何いずれも球団きゅうだん史上しじょうワーストとなり、結局けっきょくシーズンは62勝しょう80敗はい4分ふんと球団きゅうだん史上しじょう初はつのシーズン80敗はいとなってしまった。さらに、昨年さくねんの球界きゅうかい再編さいへん騒動そうどうおよび原げん監督かんとくの辞任じにん騒動そうどうが原因げんいんで人気にんきが一気いっきに下降かこうした影響えいきょうにより、観客かんきゃく動員どういん数すうの減少げんしょうやテレビ視聴しちょう率りつの低下ていかが顕著けんちょ化かする。そのため、日本にほんテレビを筆頭ひっとうに各かくキー局きょくが地上波ちじょうは中継ちゅうけいの延長えんちょう短縮たんしゅくや中止ちゅうしがあり、中継ちゅうけい自体じたいも深夜しんや枠わくでの録画ろくが放送ほうそうおよび衛星えいせい放送ほうそうへの移行いこうが進すすむ様ようになった。この低迷ていめいによって2005年ねんシーズン中ちゅうからストーブリーグを見越みこした活動かつどうが表面ひょうめん化かし、怪我けがと成績せいせき不振ふしんが重かさなったローズと清原きよはらは8月がつ頃ごろからチーム編成へんせいを外はずれ、監督かんとく候補こうほについても、初はつの他た球団きゅうだん出身しゅっしん監督かんとくとして阪神はんしんのシニアディレクター星野ほしの仙せん一いちの名前なまえがあがった。星野ほしのシニアディレクター招聘しょうへいの報道ほうどうが表面ひょうめん化かすると球団きゅうだん出身しゅっしん者しゃのみが監督かんとくとなってきた伝統でんとうを崩くずす事ことに一部いちぶOBやファンが反発はんぱつ。星野ほしのシニアディレクターは9月がつ10日とおかに会見かいけんを開ひらき、阪神はんしんに残留ざんりゅうする事ことを表明ひょうめいした。10月5日にち、堀内ほりうちは成績せいせき不振ふしんの責任せきにんを取とって任期にんきを1年ねん残のこし退任たいにんし（堀内ほりうち自身じしんは解任かいにんされたと述のべている）[27]、翌年よくねんからの新しん監督かんとくとして原はらが3年ねんぶりに復帰ふっきする事ことを正式せいしきに発表はっぴょうした。なお、堀内ほりうちが監督かんとくを務つとめてから2年間ねんかんの成績せいせきが133勝しょう144敗はい7分ふんとなった為ため、監督かんとくが通算つうさん成績せいせきで負まけ越こしのまま退任たいにんしたのは球団きゅうだん史上しじょう初はつである。

    第だい2次じ原はら監督かんとく時代じだい

    第だい1次じでは同おなじ時期じきに現役げんえきとして活躍かつやくした選手せんしゅが中心ちゅうしんであったコーチ陣容じんようを組くんだ原げん監督かんとくだったが、第だい2次じでは彼かれらに加くわえて他た球団きゅうだんでの豊富ほうふな経験けいけんのある人材じんざいを求もとめた。2006年ねんは近藤こんどう昭仁あきひとがヘッドコーチ、篠塚しのづか和典かずのりが守備しゅび走塁そうるいコーチに復帰ふっき。尾花おばな高夫たかおを投手とうしゅコーチに招聘しょうへい（しょうへい）、また1994年ねんから2002年ねんまで打撃だげきコーチを務つとめ、2003年ねんより広島ひろしまに戻もどっていた打撃だげきコーチ・内田うちだ順三じゅんぞうが復帰ふっきした。第だい2次じ原はら政権せいけん下か、2006〜2015年ねんまでの10シーズンでは優勝ゆうしょう6回かい、日本一にっぽんいち2回かい、795勝しょう595敗はい51分ふん（貯金ちょきん200）という大おおきな成果せいかを挙あげ、特とくに横浜よこはま・DeNA戦せんにおいては154勝しょう79敗はい6分ふん（貯金ちょきん75）と大だい得意とくいにしていた。

    2006年ねん

    投手とうしゅ陣じんではオリックスを自由じゆう契約けいやくとなったジェレミー・パウエル、FA宣言せんげんした豊田とよだ清きよし（西武せいぶ）、野口のぐち茂樹しげき（中日ちゅうにち）、野手やしゅ陣じんではロッテの李り承うけたまわ燁、金銭きんせんトレードで過去かこゴールデングラブ賞しょうを4度ど受賞じゅしょうした小坂こさか誠まこと（ロッテ）を獲得かくとくし、その一方いっぽうで昨年さくねんのシーズン途中とちゅうに既すでに構想こうそうから外はずれていた清原きよはらとローズを自由じゆう契約けいやくで、豊田とよだの人的じんてき補償ほしょうとして江藤えとうを放出ほうしゅつした。チーム方針ほうしんとして2005年ねんのワールドシリーズを制せいしたシカゴ・ホワイトソックスに倣ならい、「スモール・ベースボール」を掲かかげた。開幕かいまく当初とうしょは首位しゅいを独走どくそうしていたが、5月に始はじまったセ・パ交流こうりゅう戦せんの途中とちゅうで主力しゅりょく選手せんしゅに負傷ふしょう者しゃが続出ぞくしゅつしたことで失速しっそくすることとなった。これに対たいして元もと西武せいぶの小関おぜき竜也たつやを入団にゅうだんテストで、広島ひろしまの木村きむら拓也たくやを交換こうかんトレードで、前年ぜんねん阪神はんしんを解雇かいこされたジョージ・アリアスを来日らいにちさせそれぞれ獲得かくとくするなど建たて直なおしを図はかったが、6 - 7月がつには8連敗れんぱい、10連敗れんぱい、9連敗れんぱいと立たて続つづけに大型おおがた連敗れんぱいを喫きっした。最終さいしゅう的てきに昨年さくねんに次つぐワースト記録きろくとなる79敗はいを喫きっし、チーム防御ぼうぎょ率りつは1点てん以上いじょうの改善かいぜんがあったものの打撃だげき不調ふちょう（チーム打率だりつ最下位さいかい）で4位いに終おわり、球団きゅうだん史上しじょう初はつの4年ねん連続れんぞく完全かんぜんV逸いっと2年ねん連続れんぞくBクラスとなった。交流こうりゅう戦せんでの低迷ていめい（13勝しょう23敗はいで11位い）、中日ちゅうにち戦せんでの6勝しょう16敗はいが最大さいだいの敗因はいいんであった。そんな中なか、投手とうしゅでは内海うつみ哲也てつやが防御ぼうぎょ率りつ4位い（2.51）、打撃だげきでは李り承うけたまわヨプが打率だりつ2位い（.323）・本塁打ほんるいだ2位い（41本ほん）と大黒柱だいこくばしらの働はたらきであった。シーズン後ご、仁志にし敏久としひさを横浜よこはまに放出ほうしゅつ、小久保こくぼがFAでソフトバンクに放出ほうしゅつしたが、ソフトバンクを戦力せんりょく外がいとなったベテランの大道おおみち典のり嘉よしみ、オリックスの谷たに佳けい知ち、日本にほんハムの小笠原おがさわら道みち大だいを獲得かくとくしたほか、横浜よこはまの門倉かどくら健けんもFA獲得かくとくした。一方いっぽう、門倉かどくらの加入かにゅうに伴ともなって補償ほしょう選手せんしゅとして工藤くどう公こう康かんを放出ほうしゅつすることとなった。

    2007年ねん

    5月2日にちに行おこなわれたナゴヤドームの中日ちゅうにち5回戦かいせんでプロ野球やきゅう史上しじょう初はつとなる球団きゅうだん通算つうさん5,000勝しょうを達成たっせいした。これまで主おもにクリーンナップを打うっていた高橋たかはし由ゆかりを1番ばんに、怪我けがで出遅でおくれていた上原うえはら浩ひろし治ちを先発せんぱつからクローザーとして起用きようするなどの大胆だいたんな配置はいち転換てんかんを行おこなった。これが成功せいこうし、前年ぜんねんのような大型おおがた連敗れんぱいもなく安定あんていした戦たたかいを続つづけた。鬼門きもんだった交流こうりゅう戦せんも2位いでクリア。そして9月がつ23日にちの横浜よこはま戦せんに勝利しょうりし、この年としから導入どうにゅうされたクライマックスシリーズの出場しゅつじょう権けんをセ・リーグ一番乗いちばんのりで獲得かくとく。中日ちゅうにち・阪神はんしんとの三みつ巴どもえのデッドヒートの末すえ、10月2日にちのヤクルト戦せんでサヨナラ勝がちし、5年ねんぶりのリーグ優勝ゆうしょうを達成たっせいした。しかし、同年どうねんより導入どうにゅうされたクライマックスシリーズ第だい2ステージで、第だい1ステージで阪神はんしんを破やぶった中日ちゅうにちに0勝しょう3敗はいでストレート負まけ。日本にっぽんシリーズ出場しゅつじょう権けんを逃のがし、史上しじょう初はつの「リーグ優勝ゆうしょうしながら日本にっぽんシリーズに出場しゅつじょうできないチーム」となっている[注釈ちゅうしゃく 13]。小笠原おがさわらが前年ぜんねん日本にほんハム時代じだいから2年ねん連続れんぞくでMVPを獲得かくとく、また高橋たかはし尚しょうが最優秀さいゆうしゅう防御ぼうぎょ率りつ（2.75）、14勝しょう4敗はいでチームを引ひっ張ぱった。球団きゅうだんは、期待きたい不足ふそくに終おわったジェレミー・ゴンザレス、パウエル、デーモン・ホリンズの外国がいこく人じん3選手せんしゅを自由じゆう契約けいやくとすると、ロッテから自由じゆう契約けいやくとなった藤田ふじた宗一そういち、横浜よこはまから自由じゆう契約けいやくとなったマーク・クルーン、ヤクルトから自由じゆう契約けいやくとなったセス・グライシンガーとアレックス・ラミレスを獲得かくとくした。

    2008年ねん

    開幕かいまく戦せんとなる3月がつ28日にちのヤクルト戦せん（神宮球場じんぐうきゅうじょう）から4月がつ2日にちの中日ちゅうにち戦せん（東京とうきょうドーム）まで、球団きゅうだんワースト記録きろくとなる開幕かいまく5連敗れんぱいを喫きっした。開幕かいまく戦せんで4番ばん打者だしゃを務つとめた李り承うけたまわ燁、昨年さくねんのクローザーから先発せんぱつに復帰ふっきした上原うえはらが共ともに不調ふちょうで二に軍ぐん降格こうかくする等とう戦力せんりょくが揃そろわず開幕かいまくダッシュに失敗しっぱいした。また、ルイス・ゴンザレスがドーピング違反いはんで5月がつ26日にちに解雇かいこ。だが、交流こうりゅう戦せんあたりから調子ちょうしを上あげはじめ、若手わかての積極せっきょく的てきな起用きよう策さくが功こうを奏そうしたのに加くわえ、投手とうしゅ陣じんでは2年間ねんかん一軍いちぐん登板とうばんのなかった越智おち大だい祐ゆうがリーグ2位いの68試合しあいに登板とうばんし150キロ近ちかい速球そっきゅうと落差らくさのあるフォークで101三振さんしんと活躍かつやくしたのに加くわえ、山口やまぐち鉄也てつやがリーグ3位いの67試合しあいに登板とうばん、防御ぼうぎょ率りつ2.32と結果けっかを残のこし球団きゅうだん史上しじょう初はつの全すべてリリーフ登板とうばんでの二に桁けたとなる11勝しょう、6月1日にちにソフトバンク戦せんで当時とうじ日本にっぽん球界きゅうかい最速さいそくの162キロをマークしたマーク・クルーンが61試合しあい登板とうばんで球団きゅうだん新しん記録きろくの41セーブを挙あげた。また、強力きょうりょく中継なかつぎ陣じんが確立かくりつされた事ことで（抑おさえから先発せんぱつ復帰ふっきの）上原うえはらを含ふくめた先発せんぱつ陣じんの不調ふちょうをリリーフ陣じんがカバーした。また、打撃だげき陣じんではオガラミ弾だんと呼よばれる3番ばん・小笠原おがさわらと4番ばん・ラミレスのホームランにモノを言いわせた強力きょうりょく打線だせん、リーグ2位いの78盗塁とうるいを記録きろくする機動きどう力りょく野球やきゅうを武器ぶきに後半こうはん戦せんも順調じゅんちょうに勝かち星ぼしを重かさね、7連勝れんしょう中ちゅうの9月がつ19日にちから首位しゅい阪神はんしんに3連勝れんしょうし、最終さいしゅう的てきに球団きゅうだん32年ねんぶりの12連勝れんしょうを記録きろくするなど猛追もうつい、同率どうりつ首位しゅいで迎むかえた10月8日にちの最終さいしゅう直接ちょくせつ対決たいけつで勝利しょうりし、セ・リーグ記録きろくとなる最大さいだい13ゲーム差さ[注釈ちゅうしゃく 14]からの逆転ぎゃくてん優勝ゆうしょうを果はたし、1989年ねん - 1990年ねん以来いらいとなるリーグ2連覇れんぱを達成たっせいした[注釈ちゅうしゃく 15]。11.5ゲーム差さを逆転ぎゃくてんし「メークドラマ」と呼よばれた1996年ねんの優勝ゆうしょう時じ以上いじょうの大差たいさを逆転ぎゃくてんしたので、マスコミは「メークレジェンド」と呼よんだ。クライマックスシリーズでは第だい2ステージで中日ちゅうにちと対戦たいせん、アドバンテージの1勝しょうを含ふくむ3勝しょう1敗はい1分ふんで勝かち抜ぬけし、2002年ねん以来いらい6年ねんぶりの日本にっぽんシリーズへの出場しゅつじょうを決きめるが、リーグ連覇れんぱを決きめた10月がつ10日とおかのヤクルト戦せんでキャプテン・阿部あべが二塁にるいへの牽制けんせい球だまを手てから帰かえり塁るいした際さいに右肩みぎかたを負傷ふしょう、診断しんだんの結果けっか右肩みぎかた関節かんせつ挫傷ざしょうで離脱りだつ。日本にっぽんシリーズでは、阿部あべの出場しゅつじょう機会きかいが減へった事ことが祟たたってか先さきに日本一にっぽんいちに王手おうてをかけながら東京とうきょうドームに戻もどっての最後さいごの2戦せんを落おとしてしまい、3勝しょう4敗はいで西武せいぶに敗やぶれた。ラミレスが打点だてん王おうとMVP、グライシンガーが最多さいた勝しょうでタイトルを獲得かくとく、山口やまぐち鉄也てつやも最優秀さいゆうしゅう新人しんじんに輝かがやいた。日本にっぽんシリーズ後ご、上原うえはらがFA宣言せんげんしてMLB・ボルチモア・オリオールズへ移籍いせきし、二に岡おか智宏ともひろ、林はやし昌あきら範はんが日本にほんハムへ移籍いせきした。また、清水しみず隆行たかゆきが金銭きんせんトレードで西武せいぶへ移籍いせきし、生はえ抜ぬき選手せんしゅが相次あいついでチームを去さる形かたちになった。一方いっぽう、ヤクルトを自由じゆう契約けいやくになったディッキー・ゴンザレスを獲得かくとくした。

    巨人軍きょじんぐん優勝ゆうしょうパレード（2009年ねん11月22日にち撮影さつえい）
    優勝ゆうしょうパレードの原げん監督かんとく（2009年ねん11月22日にち撮影さつえい）
    2009年ねん

    シーズンは創設そうせつ75周年しゅうねんを迎むかえた。原げん監督かんとくが2009 ワールドベースボールクラシック日本にっぽん代表だいひょう監督かんとくに就任しゅうにんした事こともあり、オープン戦せんは伊原いはら春樹はるきヘッドコーチが監督かんとく代行だいこうを務つとめた。シーズンに入はいると、坂本さかもとを1番ばん打者だしゃ、松本まつもと哲也てつやを2番ばん打者だしゃに固定こていするなど選手せんしゅ起用きようが当あたり、開幕かいまく8試合しあい目めで首位しゅいに立たつとそのままシーズンを乗のり切きり、9月23日にちの対たい中日ちゅうにちドラゴンズ戦せんに5-3で勝利しょうりし、1965年ねんから1973年ねんのV9時代じだい以来いらいとなるリーグ3連覇れんぱ、33回かい目めのセントラル・リーグ優勝ゆうしょうを達成たっせいした。クライマックスシリーズでは、第だい2ステージで中日ちゅうにちと対戦たいせん、アドバンテージの1勝しょうを含ふくむ3勝しょう1敗はいで勝かち抜ぬけて日本にっぽん選手権せんしゅけんシリーズに出場しゅつじょうを決きめた。1981年ねんの後楽園こうらくえんシリーズ以来いらいとなった日本にほんハムとの日本にっぽんシリーズは、4勝しょう2敗はいで勝利しょうりし2002年ねん以来いらい7年ねんぶり21回かい目めの日本一にっぽんいちを獲得かくとくした。11月14日にちには長崎ながさきで行おこなわれた韓国かんこくシリーズ勝者しょうしゃ起亜きあタイガースとの日にち韓かんクラブチャンピオンシップに勝利しょうりし、日にち韓かん王者おうじゃに輝かがやいた。ラミレスが首位しゅい打者だしゃ・2年ねん連続れんぞくMVPを獲得かくとく、またD.ゴンザレスが15勝しょう2敗はいと大化たいかけし、投手とうしゅ陣じんの柱はしらとなった。ドラフト会議かいぎでは巨人きょじんを熱望ねつぼうしてきた長野ながの久義ひさよしを1位い指名しめいで獲得かくとくした。

    2010年ねん

    開幕かいまく直後ちょくごに前年ぜんねん限かぎりで現役げんえきを引退いんたいし、コーチとなっていた木村きむら拓也たくやが試合しあい前まえの練習れんしゅう中ちゅうにクモ膜まく下か出血しゅっけつで倒たおれ逝去せいきょ、野手やしゅでは亀井かめい義行よしゆき、投手とうしゅではゴンザレスが不調ふちょうでグライシンガーも故障こしょうで長期ちょうき離脱りだつだったが、ルーキーの長野ながの久義ひさよし（新人しんじん王おう獲得かくとく）を加くわえた強力きょうりょく打線だせんは球団きゅうだん史上しじょう4度目どめのシーズン200ホームラン越こえ（226本ほん）と相変あいかわらずで開幕かいまくからしばらくの間あいだは東野とうの峻たかし（13勝しょう8敗はい）らを中心ちゅうしんに先発せんぱつ投手とうしゅ陣じんも好調こうちょうであり、首位しゅいに立たっている時期じきも長ながかったが、7月がつ以降いこうは好調こうちょうだった先発せんぱつ投手とうしゅ陣じんが不調ふちょうに陥おちいり[注釈ちゅうしゃく 16]、野手やしゅ陣じんでも坂本さかもとと松本まつもとが調子ちょうしを落おとしてしまう。また、この年としのクローザーのクルーンが不振ふしんに陥おちいり、抑おさえ投手とうしゅがたびたび変かわる等とう中継なかつぎ投手とうしゅ陣じんも安定あんていしなかった。それでもラミレス（本塁打ほんるいだ・打点だてんの2冠かん）らの活躍かつやくにより最後さいごまで首位しゅい争あらそいに絡からみ続つづけるが、前述ぜんじゅつの投手とうしゅ陣じんの低迷ていめいとナゴヤドームの中日ちゅうにち戦せんで2勝しょう10敗はいと大おおきく負まけ越こしたのが響ひびき、中日ちゅうにちと1ゲーム差さながらリーグ4連覇れんぱを逃のがした。だけではなく、引ひき分わけ以上いじょうで2位い（クライマックスシリーズではホームアドバンテージを得える事ことが出来できる権利けんり）が確定かくていする10月がつ8日にちのヤクルトとの最終さいしゅう戦せんでは逆転ぎゃくてん負まけを喫きっし、3位いに転落てんらくした。クライマックスシリーズでは甲子園こうしえんでの第だい1ステージで阪神はんしんに2連勝れんしょうし勝がち上あがるものの、続つづく第だい2ステージでは中日ちゅうにち相手あいてに1勝しょう4敗はいで敗やぶれ、敗退はいたいした。この年とし、不安定ふあんていな投球とうきゅうが目立めだったクルーンが翌よくシーズンの構想こうそうから外はずれ、退団たいだんした。ドラフト会議かいぎでは、中央大学ちゅうおうだいがくの澤村さわむら拓たく一いちをドラフト1位いで指名しめいし獲得かくとくした。

    2011年ねん

    この年としは3月がつ11日にちに発生はっせいした東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの影響えいきょうで開幕かいまくが3月25日にちから4月がつ11日にちに延期えんき。開幕かいまく戦せんは山口やまぐち県けんの宇部うべ市し野球やきゅう場じょうで行おこなわれ[注釈ちゅうしゃく 17]、1952年ねんのフランチャイズ制せい導入どうにゅう以後いご、地方ちほう球場きゅうじょうで初はつとなる巨人きょじん主催しゅさい試合しあい開幕かいまく戦せんとなった。また電力でんりょくの節電せつでん要請ようせいで4月がつの東京とうきょうドームの使用しようを自粛じしゅく、延期えんきになった分ぶんを含ふくめて大幅おおはばに試合しあい日程にっていが変更へんこうとなっている。この年としから導入どうにゅうされた統一とういつ球だまの影響えいきょうを受うけ、小笠原おがさわらとラミレスが不調ふちょうに陥おちいり、打撃だげき陣じん全体ぜんたいの長打ちょうだ力りょくも2010年ねんまでと比くらべると激減げきげん（特とくに本塁打ほんるいだ）する等ひとし、打撃だげき陣じんが不振ふしんに陥おちいった。一方いっぽうで投手とうしゅ陣じんはルーキーの澤村さわむら拓たく一いちが4月がつ21日にちに初はつ勝利しょうりを挙あげるなど、先発せんぱつ投手とうしゅ陣じんが引ひっ張ぱった。しかし前半ぜんはんは、抑おさえ投手とうしゅが固定こてい出来できなかったこと、阿部あべ慎まこと之これ助すけが開幕かいまく時じにケガで離脱りだつしたこと、獲得かくとくした多おおくの外国がいこく人じん選手せんしゅが活躍かつやくできなかった事こともあり、オールスターまでの前半ぜんはん戦せんはBクラスに低迷ていめいすることとなった。それでも後半こうはん戦せんに入はいり抑おさえ投手とうしゅに久保くぼ裕也ゆうやが固定こていできたことなどで8月がつに7連勝れんしょうするなど調子ちょうしを上あげていく。終盤しゅうばんは阪神はんしんとの3位い争あらそいとなったが、最終さいしゅう的てきには首位しゅいから3.5ゲーム差さの3位いで終了しゅうりょう。クライマックスシリーズはヤクルトと対戦たいせんするが、先発せんぱつ投手とうしゅが好投こうとうするも継投けいとうでつまづき1勝しょう2敗はいで敗退はいたいとなった。打撃だげき陣じんでは長野ながのが首位しゅい打者だしゃ、藤村ふじむら大介だいすけが盗塁とうるい王おうのタイトルを獲得かくとく。投手とうしゅ陣じんではエース内海うちうみが防御ぼうぎょ率りつ1.70と絶好調ぜっこうちょう、18勝しょう5敗はいで最多さいた勝しょうタイトルを獲得かくとくした。11月11日にち、ヘッドコーチ人事じんじを巡めぐって清きよし武たけ英利ひでとし球団きゅうだん代表だいひょうが渡邉わたなべ球団きゅうだん会長かいちょうが不当ふとうに介入かいにゅうしたとして渡邉わたなべ球団きゅうだん会長かいちょうを告発こくはつする問題もんだいが起おきた。清武きよたけ球団きゅうだん代表だいひょうはこれを理由りゆうに18日にち付づけで職しょくを解任かいにんされている（詳細しょうさいは清武きよたけの乱らん参照さんしょう）。このオフ、FAで横浜よこはまDeNAベイスターズから村田むらた修一しゅういち、ソフトバンクから杉内すぎうち俊哉としやを獲得かくとくした。その一方いっぽうで、外国がいこく人じんと移籍いせき組ぐみで史上しじょう初はつの先発せんぱつ4番ばんとしての通算つうさん100号ごうを達成たっせいしたラミレス、グライシンガー、大村おおむら三郎さぶろう、鶴岡つるおか一成いっせいらが退団たいだんした（ラミレスと鶴岡つるおかはDeNA、大村おおむらとグライシンガーはロッテに移籍いせき）。

    2012年ねん

    3月15日にち、球団きゅうだんが1997年ねんから2004年度ねんどに6選手せんしゅと結むすんだ契約けいやくでこのうち計けい27億おく円えんが最高さいこう標準ひょうじゅん額がく（2007年ねんまでは上限じょうげんではなく超こえても構かまわないというのがプロ野球やきゅう全体ぜんたいの理解りかいであり、超過ちょうかの場合ばあいに制裁せいさい措置そちと定さだめられたのは2007年ねん以降いこう）を超過ちょうかしていたのではないかと朝日新聞あさひしんぶんの記事きじで報ほうじられた。シーズンでは開幕かいまく序盤じょばん、球団きゅうだん史上しじょう初はつの開幕かいまく戦せん完封かんぷう負まけを喫きっするなど低迷ていめいし、開幕かいまく8試合しあいで5度どの完封かんぷう負まけで46イニング無得点むとくてんを記録きろくする[28]など4月がつは2度どの5連敗れんぱいを記録きろくした[29]。それでも、5月は6日にちの阪神はんしん戦せんから25日にちのロッテ戦せんまで10連勝れんしょう（3分ふん挟はさむ）を記録きろく、交流こうりゅう戦せんに入はいっても好調こうちょうは続つづき、6月16日にちの対たい楽天らくてん戦せんに勝利しょうりして、17勝しょう7敗はいでセ・リーグ球団きゅうだん初はつの交流こうりゅう戦せん優勝ゆうしょうを達成たっせい[30]。前半ぜんはん戦せんを中日ちゅうにちと4.5ゲーム差さ、貯金ちょきん20の首位しゅいで折おり返かえす。後半こうはん戦せんに入はいっても7月がつは14勝しょう4敗はい3分わけ（勝率しょうりつ.778）と一気いっきに駆かけ抜ぬけると8月がつには6連勝れんしょうと7連勝れんしょうを記録きろく、8月がつ23日にちに優勝ゆうしょうへのマジックナンバー30を点灯てんとうさせ[31]、1度ども優勝ゆうしょうへのマジックナンバーを消滅しょうめつさせる事ことなく9月21日にちの対たいヤクルト戦せんで勝利しょうりして3年ねんぶり34度目どめのリーグ優勝ゆうしょうを達成たっせい[32]。最終さいしゅう的てきに86勝しょう43敗はい15分ふんで、2位い中日ちゅうにちに10.5ゲーム差さ。最終さいしゅう戦せんではDeNAに2-1でサヨナラ勝かちしDeNA相手あいてに東京とうきょうドームで無敗むはいを記録きろくした。打者だしゃでは阿部あべ慎まこと之これ助すけが首位しゅい打者だしゃ、打点だてん王おうの二に冠かん、長野ながのと坂本さかもとが最多さいた安打あんだを獲得かくとく、投手とうしゅでは15勝しょうの内海うつみ哲也てつやが最多さいた勝しょう、杉内すぎうちが最多さいた奪だつ三振さんしん、最高さいこう勝率しょうりつの二に冠かんを獲得かくとくした。チームとしても防御ぼうぎょ率りつ2.16は、1966年ねんの西鉄にしてつライオンズ（2.13）以来いらいの好成績こうせいせきとなり、2年ねん目めの澤村さわむらが10勝しょう、ソフトバンクから移籍いせきした杉内すぎうちとホールトンが12勝しょうと1990年ねん以来いらいとなる二に桁けた勝利しょうりの投手とうしゅが4人にん誕生たんじょう。ルーキーの高木たかぎ京介きょうすけが球団きゅうだん記録きろくの29試合しあい連続れんぞく無む失点しってんを記録きろくした。クライマックスシリーズファイナルステージでは2位いの中日ちゅうにちと対戦たいせんするが、クライマックスシリーズ史上しじょう初はつの3連敗れんぱいからの3連勝れんしょうで日本にっぽんシリーズ進出しんしゅつを決きめる[33]。3年ねんぶりに実現じつげんした日本にほんハムとの日本にっぽんシリーズは主将しゅしょうの阿部あべが負傷ふしょう離脱りだつするアクシデントに見舞みまわれながらその阿部あべが6戦せん目めで決勝けっしょうタイムリーを放はなち4勝しょう2敗はいで3年ねんぶり22度目どめの日本一にっぽんいちを達成たっせい[34]。アジアシリーズ2012では決勝けっしょう戦せんで台湾たいわんのLamigoモンキーズに6対たい3で勝利しょうりし、初はつのアジア王者おうじゃとなった。これで交流こうりゅう戦せん、セ・リーグ、クライマックスシリーズ、日本にっぽんシリーズ、アジアシリーズの全すべてで優勝ゆうしょうし、日本にっぽんプロ野球やきゅう史上しじょう初はつの5冠かんを達成たっせいした。ドラフト会議かいぎでは前年ぜんねん日本にほんハムの1巡じゅん目め指名しめいを拒否きょひした東海大とうかいだいの菅野かんの智之としゆきを単独たんどく指名しめいで獲得かくとくした[35]。また、東野とうの峻たかしをオリックスへトレードし、交換こうかんで阿南あなみ徹とおると香月かつき良太りょうたを獲得かくとくした。

    この年としは横浜よこはまの球団きゅうだん名めいが、「横浜よこはまDeNAベイスターズ」に改称かいしょうされた最初さいしょのペナントレースおよび日本にっぽんシリーズだったため巨人きょじんは「日本にっぽんプロ野球やきゅう12球団きゅうだん全すべてが2024年ねん現在げんざいの球団きゅうだん名めいになったその年としのセリーグ優勝ゆうしょう・日本一にっぽんいち球団きゅうだん」となった。

    2013年ねん

    開幕かいまくから球団きゅうだんタイ記録たいきろくの7連勝れんしょうを飾かざり[36]、5月5日にちの東京とうきょうドームでの対たい広島ひろしま戦せんの試合しあい前まえに終身しゅうしん名誉めいよ監督かんとくの長嶋ながしま茂雄しげおと巨人きょじんOBの松井まつい秀喜ひできの国民こくみん栄誉えいよ賞しょうの授与じゅよ式しきが行おこなわれている[37]。交流こうりゅう戦せんは13勝しょう10敗はいの3位い[38]。前半ぜんはん戦せんは2位いの阪神はんしんと2.5ゲームの首位しゅいで折おり返かえし。8月9日にちに優勝ゆうしょうへのマジックナンバー39が点灯てんとう[39]。9月22日にちの対たい広島ひろしま戦せんの試合しあい開始かいし直後ちょくごに2位いの阪神はんしんがヤクルトに6対たい7で敗やぶれたため、この時点じてんで巨人きょじんの2年ねん連続れんぞく35度目どめのセ・リーグ優勝ゆうしょうが決定けっていした[40]。開幕かいまく戦せん以降いこう、6月がつに阪神はんしんが一時いちじ首位しゅいに立たった以外いがいは、首位しゅいを譲ゆずらなかった[41]。広島ひろしまとのクライマックスシリーズファイナルステージは3連勝れんしょうで日本にっぽんシリーズ進出しんしゅつを決きめた[42]。迎むかえた東北とうほく楽天らくてんゴールデンイーグルスとの日本にっぽんシリーズでは第だい5戦せんまでに2勝しょう3敗はいで王手おうてをかけられたものの、第だい6戦せんでシーズンから無敗むはいの田中たなか将すすむ大だいにこの年初ねんしょの黒星くろぼしをつけタイに持もち込こむ[43]が、第だい7戦せんで敗やぶれて3勝しょう4敗はいで敗退はいたいし、楽天らくてんの球団きゅうだん創設そうせつ初はつの日本一にっぽんいち立会たちあい人じんとなった[44]。この年としのオフにFAで西武せいぶの片岡かたおか治おさむ大だいと広島ひろしまの大竹おおたけ寛ひろし、中日ちゅうにちを自由じゆう契約けいやくとなった井端いばた弘和ひろかずを獲得かくとくした。

    2014年ねん

    球団きゅうだん創設そうせつ80周年しゅうねんを迎むかえた。4月19日にち、キューバの国内こくないリーグ「セリエ・ナシオナル・デ・ベイスボル」の中心ちゅうしん選手せんしゅであるフレデリク・セペダと契約けいやく[45]。同時どうじに球団きゅうだんはセリエ・ナシオナル・デ・ベイスボルとの友好ゆうこう関係かんけいを結むすぶことを発表はっぴょうした[46]。シーズン序盤じょばんより投打とうだともに勢いきおいに乗のりきれず、交流こうりゅう戦せんに入はいる段階だんかいでは首位しゅいの広島ひろしまとは4.5ゲーム差さの3位いだったが、交流こうりゅう戦せんではソフトバンクと優勝ゆうしょうを争あらそい、交流こうりゅう戦せんの最終さいしゅう戦せんでのソフトバンクとの直接ちょくせつ対決たいけつに勝利しょうりし、2年ねんぶりに優勝ゆうしょうを達成たっせい。6月8日にちにリーグ首位しゅいに立たつと以降いこうは首位しゅいから陥落かんらくすることはなかった。8月には13勝しょう13敗はいで一時いちじは2位いの阪神はんしんと0.5ゲーム差さとなるが、9月に入はいり、4日にちにはこの年とし初はじめて優勝ゆうしょうへのマジックナンバー22が点灯てんとう、翌日よくじつに消滅しょうめつしたものの、11日にちには16で再さい点灯てんとう。しかし、この年としには9月14日にちに木田きだ優ゆう夫おっとが現役げんえきを引退いんたいしたことにより、旧きゅう・読売よみうりジャイアンツに所属しょぞくした選手せんしゅと、後楽園こうらくえん球場きゅうじょう時代じだいに在籍ざいせきした選手せんしゅが全員ぜんいん引退いんたいした。優勝ゆうしょうへのマジックナンバーを2とした9月26日にちの対たいDeNA戦せんに6対たい3で勝利しょうりし、マジック対象たいしょうチームの広島ひろしまが阪神はんしんに敗やぶれたため、3年ねん連続れんぞく通算つうさん36度目どめのセ・リーグ優勝ゆうしょうが決定けっていした[47]。なお、打線だせんでは規定きてい打席だせきに到達とうたつしての3割わり打者だしゃがおらず、逆ぎゃくに盗塁とうるいでリーグトップというシーズンであった。2位いの阪神はんしんとのCSファイナルステージでは菅野かんのと大竹おおたけを欠かいた状態じょうたいで臨のぞんだ事ことが響ひびいてCS史上しじょう初はつの4連敗れんぱいで敗退はいたいし、日本にっぽんシリーズ進出しんしゅつを逃のがした[48]。菅野かんのがMVPと最優秀さいゆうしゅう防御ぼうぎょ率りつを獲得かくとくした。オフにヤクルトから相川あいかわ亮二りょうじ、横浜よこはまDeNAベイスターズから金城きんじょう龍彦たつひこがFA権けんを行使こうしして入団にゅうだんした。さらに、テキサス・レンジャーズからマイルズ・マイコラス、アーロン・ポレダを獲得かくとくした。

    2015年ねん

    序盤じょばんはDeNAと首位しゅいを争あらそう展開てんかいとなった。4月15日にちに監督かんとくの原げんがB型がたインフルエンザウイルスに感染かんせんし、当面とうめん自宅じたくで静養せいようとなり監督かんとく代行だいこうをヘッドコーチの川相かわいが務つとめることが発表はっぴょうされた[49]。4月がつ末まつ、阿部あべ、坂本さかもと、亀井かめいが故障こしょう離脱りだつ、レイズから自由じゆう契約けいやくになっていたホアン・フランシスコを獲得かくとくした。交流こうりゅう戦せんでは4年ねんぶりに負まけ越こし11位いに終おわった[50]。前半ぜんはん戦せん最後さいごのカードの対たいDeNA戦せんに3連敗れんぱいを喫きっし、首位しゅいから陥落かんらく、前半ぜんはん戦せんを2位いで通過つうかした[51]。8月5日にちの対たいヤクルト戦せん（神宮じんぐう）において、公式こうしき戦せん通算つうさん10,000試合しあいを達成たっせいした[52]。阪神はんしん、オリックス、中日ちゅうにちに次ついでプロ野球やきゅう4球団きゅうだん目めとなった[53]。後半こうはん戦せんは阪神はんしん・ヤクルトとの優勝ゆうしょうを競きそったが、カステヤーノスらを補強ほきょうしても相変あいかわらず打線だせんが不振ふしんで、首位しゅいに立たつチャンスを幾度いくどとなく逃のがし、レギュラーシーズンは2位いで終おえた。CS開幕かいまく前まえの10月がつ5日にちに所属しょぞく選手せんしゅの野球やきゅう賭博とばくへの関与かんよを告発こくはつ[54]。シーズン後ごには3選手せんしゅに失格しっかく処分しょぶん、また球団きゅうだんにも1000万まん円えんの制裁せいさい金きんを科かし、現在げんざいでもセントラル・リーグ略りゃく史し（NPBホームページ）に掲載けいさいされる汚点おてんとなった[55]。クライマックスシリーズのファーストステージはシーズン3位いの阪神はんしんと対戦たいせん、2勝しょう1敗はいで勝利しょうりする。シーズン1位いのヤクルトとのファイナルステージでは初戦しょせんこそ勝利しょうりを挙あげたものの、2戦せん目め以降いこうは勝かち頭あたまのマイコラス・菅野すげので落おとし、打線だせんも2戦せん目め以降いこうは26イニング連続れんぞく無得点むとくてんと振ふるわず、3連敗れんぱいした[56]。最終さいしゅう的てきには1勝しょう4敗はい(アドバンテージ1敗はい含ふくむ)で、2年ねん連続れんぞくで日本にっぽんシリーズ進出しんしゅつを逃のがした。そしてCS終了しゅうりょう後ごに原はらは辞任じにんを表明ひょうめい[57]、10月19日にち、記者きしゃ会見かいけんで原はらが監督かんとく退任たいにんを正式せいしき表明ひょうめいし、第だい2次じ体制たいせいの10年ねん、第だい1次じ体制たいせいと合あわせて12年間ねんかんの監督かんとく生活せいかつにピリオドを打うった[58]。10月22日にち、2016年ねんシーズンから、一軍いちぐん、二に軍ぐんのほかに育成いくせい選手せんしゅを中心ちゅうしんとした三軍さんぐんを編成へんせいすることを発表はっぴょう[59]。10月23日にち、高橋たかはし由ゆかり伸しんの新しん監督かんとく就任しゅうにんおよび2015年ねん限かぎりの現役げんえき引退いんたいが発表はっぴょうされた[60]。同時どうじに井端いばた弘和ひろかずと金城きんじょう龍彦たつひこが引退いんたいし、それぞれ一軍いちぐん内野ないや守備しゅび・走塁そうるいコーチ、三軍さんぐん打撃だげきコーチに就任しゅうにんした。10月26日にち、高橋たかはしの監督かんとく就任しゅうにん会見かいけんが行おこなわれた。3年ねん契約けいやくで背番号せばんごうは現役げんえき時代じだいと同おなじ「24」[61]。また、前ぜん監督かんとくの原げん辰たつ徳とくが2016年ねん1月がつ1日にち付づけで、球団きゅうだん特別とくべつ顧問こもんに就任しゅうにんすることが決定けってい[62]。チーム打率だりつは最下位さいかいに沈しずんだが、菅野かんの・マイコラスの2名めいが防御ぼうぎょ率りつ1点てん台だいを記録きろく、ハイレベルな両りょうエースに支ささえられたシーズンであった。オフに埼玉さいたま西武せいぶライオンズから脇谷わきたに亮太りょうたが古巣ふるすに復帰ふっき、長打ちょうだ復活ふっかつのためにニューヨーク・ヤンキースから4番ばん候補こうほのギャレット・ジョーンズ（登録とうろく名めい：ギャレット）、千葉ちばロッテマリーンズから自由じゆう契約けいやくとなったルイス・クルーズを獲得かくとくし、打線だせん強化きょうかを図はかった。

    高橋たかはし監督かんとく時代じだい

    2016年ねん

    チームは開幕かいまく3連戦れんせん（VSヤクルト）において3連勝れんしょうスタートを切きった。なお、巨人きょじんが新しん監督かんとくで開幕かいまく3連戦れんせんを3連勝れんしょうするのは、1981年ねんの藤田ふじた元もと司つかさ以来いらい35年ねんぶり[63]。序盤じょばんは阪神はんしん・広島ひろしまと首位しゅい争あらそいを繰くり広ひろげ、4月がつは15勝しょう10敗はい3分わけと一いち歩ほ先さきを行いく展開てんかいが続つづいていたが、前年ぜんねん同様どうよう打撃だげき陣じんが低調ていちょうで、月つきが替かわった5月は21日にちの中日ちゅうにち戦せんから7連敗れんぱいで急きゅう失速しっそくした。特とくに代打だいだでの打率だりつと失策しっさく率りつが12球団きゅうだん最下位さいかいだった事ことや、中継なかつぎ陣じんが打うたれる試合しあいが多おおく、負まけが込こむ様ようになった。交流こうりゅう戦せんは五ご分ふんで終おえるも、6月がつ10日とおかのソフトバンク戦せんで同どう一いちカード3連敗れんぱいを喫きっし、借金しゃっきん生活せいかつに入はいったのと同どう時期じきに広島ひろしまの快かい進撃しんげきが始はじまると、首位しゅいを奪うばわれてしまう。その後ご、首位しゅい広島ひろしまを一時いちじ4.5ゲーム差さまで追おいつめたものの、8月がつ24日にちに広島ひろしまとの直接ちょくせつ対決たいけつで敗やぶれた事ことで広島ひろしまにマジックが点灯てんとう、9月がつ10日とおかの対たい広島ひろしま戦せんで敗戦はいせんしたことにより広島ひろしまのリーグ優勝ゆうしょうが決定けってい、2年ねん連続れんぞくV逸いっが確定かくていした。その後ごはDeNAとの2位い争あらそいを制せいし、シーズン2位いが確定かくてい。坂本さかもと勇人はやとが初はつの首位しゅい打者だしゃになり、菅野かんの智之としゆきが2年ねん連続れんぞくで最優秀さいゆうしゅう防御ぼうぎょ率りつと最多さいた奪だつ三振さんしんを獲得かくとく、澤村さわむら拓たく一いちがセーブ王おうになるもエース・菅野かんのの勝利しょうり投手とうしゅになる権利けんりを3回かいも消滅しょうめつさせてしまったこともあり、2桁けた勝利しょうりを達成たっせいしたのは田口たぐち麗うらら斗とのみだった。クライマックスシリーズでは、クライマックス初はつ出場しゅつじょうの3位い・DeNAと対戦たいせん。しかし、1勝しょう2敗はいで1stステージで敗退はいたいし、5年ねん連続れんぞくのファイナル出場しゅつじょうが途絶とだえた。10月13日にちに足あしのスペシャリスト鈴木すずき尚なお広ひろが現役げんえき引退いんたいを発表はっぴょうした[64][65]。また、オフに総額そうがく30億おく円えんをかけた大だい補強ほきょうを敢行かんこう。ソフトバンクから森もり福ぶく允まこと彦、DeNAから山口やまぐち俊しゅん、元もと楽天らくてんのケーシー・マギー、日本にほんハムから陽ひ岱鋼、抑おさえ候補こうほの新しん外国がいこく人じんとしてアルキメデス・カミネロを獲得かくとくした。

    中日ちゅうにちが1997年ねん以来いらい19年ねんぶりのリーグ最下位さいかいを経験けいけんしたことにより、巨人きょじんはセ・リーグ全ぜん球団きゅうだんの中なかで「最もっともリーグ最下位さいかいから遠とおざかっている球団きゅうだん」となった。

    2017年ねん

    開幕かいまく5連勝れんしょうと好こうスタートを切きり、序盤じょばんは阪神はんしんと2位いを争あらそった。しかし、この間あいだに昨さくシーズンオフにFAで獲得かくとくした山口やまぐち俊しゅん、陽ひ岱鋼らFA補強ほきょう組ぐみが不振ふしんや故障こしょうで相次あいついで離脱りだつ。5月中旬ちゅうじゅん以降いこうは負まけが込こみだし、5月25日にちの対たい阪神はんしん戦せん（甲子園こうしえん）に敗やぶれるとその後ごも広島ひろしまに3連敗れんぱい、4連敗れんぱい継続けいぞく中ちゅうに迎むかえた交流こうりゅう戦せんでは楽天らくてん、オリックス、西武せいぶ相手あいてに同どう一いちカード3連敗れんぱいを喫きっし、球団きゅうだん史上しじょうワースト記録きろくとなる13連敗れんぱいを喫きっした。6月、球団きゅうだんOB初はつのGMとして、鹿取かとり義隆よしたかが就任しゅうにんした。7月がつ中旬ちゅうじゅんに山口やまぐち俊しゅんが傷害しょうがい事件じけんを起おこし、シーズン終了しゅうりょうまでの出場しゅつじょう停止ていし・罰金ばっきん・減俸げんぽうという処分しょぶんが科かせられた。また、前半ぜんはん戦せん終了しゅうりょう後ご、二に軍ぐん監督かんとくの斎藤さいとう雅樹まさきが一軍いちぐん投手とうしゅコーチ（ベンチ）に、ベンチ担当たんとうの尾花おばな高夫たかおがブルペン担当たんとう、ブルペン担当たんとうの田畑たばた一也かずやが前半ぜんはん戦せんから苦戦くせんしている広島ひろしま専従せんじゅうスコアラー、後任こうにんの二に軍ぐん監督かんとくに巡回じゅんかい打撃だげきコーチの内田うちだ順三じゅんぞうが就任しゅうにんすることを発表はっぴょうした。後半こうはん戦せん以降いこうは二塁にるいにマギーをコンバートする攻撃こうげき重視じゅうしの策さくが功こうを奏そうし、DeNAとの3位い争あらそいを演えんじるまで持もち直なおした。9月26日にちの対たいヤクルト戦せんで中井なかい大介だいすけが岩橋いわはし慶けい侍さむらいから本塁打ほんるいだを放はなち、これが球団きゅうだん通算つうさん1万まん号ごう本塁打ほんるいだとなった[12]。10月1日にちの試合しあいで敗やぶれると、同日どうじつにDeNAが勝かった為ため、シーズン4位いが確定かくてい。30億おく円えんかけた補強ほきょうも実みのらず、Bクラスに終おわった。Bクラスになるのは球団きゅうだん史上しじょう11年ねんぶりで、2007年ねんに導入どうにゅうされたCSへの出場しゅつじょうを球団きゅうだん史上しじょう初はじめて逃のがした。カード別べつの対戦たいせん成績せいせきでは広島ひろしまに7勝しょう18敗はいと大おおきく負まけ越こした以外いがい、他たの4球団きゅうだんには勝かち越こしたが、同どう一いちリーグの4球団きゅうだんに勝かち越こしながらBクラスに転落てんらくしたのはNPB史上しじょう初はつ。投手とうしゅ陣じんは先発せんぱつが菅野かんの、マイコラス、田口たぐちだけで27の貯金ちょきんを作つくった先発せんぱつ陣じんとは対照たいしょう的てきに、中継なかつぎ陣じんは2006年ねんの62を下回したまわる57ホールドと、球団きゅうだん史上しじょうワースト（12球団きゅうだん断だんトツのワーストで11位いのヤクルトは85ホールド）だった。27ホールドのマシソンが安定あんていした一方いっぽうでマシソンに続つづくのが10ホールドの西村にしむら健けん太朗たろうで、前年ぜんねん19ホールドの山口やまぐち鉄也てつやが3ホールド、新しん戦力せんりょくの森もり福ぶくが6ホールドと戦力せんりょくにならず、勝かちパターンを確立かくりつ出来できなかったのが誤算ごさんだった。打撃だげき陣じんは球団きゅうだん史上しじょうワーストの129併殺へいさつを記録きろくし、1点てん差さのゲームでは13勝しょう27敗はいと、接戦せっせんの弱よわさを露呈ろていする結果けっかとなった。シーズン後ご若返わかがえりを図はかる一環いっかんとして村田むらたに戦力せんりょく外がい通告つうこくを行おこない、片岡かたおか、相川あいかわ、松本まつもと哲あきら、藤村ふじむららが現役げんえきを引退いんたい。先発せんぱつの一角いっかくを担になっていたマイコラスもメジャー復帰ふっきが決きまり、退団たいだんした。

    2018年ねん

    球団きゅうだんロゴを刷新さっしんし、中央ちゅうおうに「G」、左右さゆうに創設そうせつ年ねんの「1934」、下部かぶに本拠地ほんきょちの「TOKYO」を配置はいちした。主おもな補強ほきょう選手せんしゅとして、西武せいぶからFA宣言せんげんした野上のかみ亮あきら磨すり、前ぜん中日ちゅうにちのアレックス・ゲレーロ、マイコラスに代かわる先発せんぱつ候補こうほとして期待きたいされる新しん外国がいこく人じんテイラー・ヤングマンを獲得かくとく。さらに、3月がつ上旬じょうじゅんには上原うえはら浩ひろし治ちが10年ねんぶりに復帰ふっき。3月がつ中旬ちゅうじゅんには野球やきゅう賭博とばく問題もんだいに関与かんよし、失格しっかく処分しょぶんのち育成いくせい選手せんしゅとなっていた高木たかぎ京介きょうすけを2年ねんぶり支配しはい下か登録とうろくすることが決きまった。

    開幕かいまくから若手わかての岡本おかもと和かず真しんや吉川よしかわ尚輝なおきがスタメンに定着ていちゃくするなど若手わかてが活躍かつやくした打線だせんの好調こうちょうで上位じょうい戦線せんせんにつけた。しかし、6月がつに篠原しのはら慎まこと平たいら、河野こうの元もと貴たかがInstagramに不適切ふてきせつな動画どうがを投稿とうこうし、出場しゅつじょう停止ていしになり、さらに7月がつには柿澤かきざわ貴裕たかひろがチームメイトの野球やきゅう道具どうぐ・ユニフォームを盗ぬすみ転売てんばいしていたことが判明はんめいし、契約けいやく解除かいじょとなるなど、前年ぜんねんに続つづき、不祥事ふしょうじも相次あいついだ。一連いちれんの不祥事ふしょうじの責任せきにんを取とる形かたちでオーナーの老川おいかわ祥一しょういちが辞任じにんし、後任こうにんとして山口やまぐち寿一ひさいちが新しんオーナーに就任しゅうにん[66]。7月がつ以降いこうは育成いくせいから這はい上あがったC.C.メルセデスが菅野かんのと共ともに先発せんぱつ陣じんを支ささえたが、7月がつ17日にちの阪神はんしん戦せんで坂本さかもと勇人はやとが左ひだり脇腹わきばらを痛いためて一軍いちぐん登録とうろく抹消まっしょう、さらに7月がつ27日にちのヤクルト戦せんで新しん外国がいこく人じん投手とうしゅヤングマンが左手ひだりて骨折こっせつ、吉川よしかわ尚輝なおきが8月がつ1日にちのDeNA戦せんでヘッドスライディングによる左手ひだりての骨折こっせつで戦線せんせん離脱りだつと、夏場なつばに故障こしょう者しゃが続出ぞくしゅつすると、2位い以下いかを5チームで争あらそう展開てんかいの中なかで9月がつに借金しゃっきんが込こみだし、3位いをDeNA、阪神はんしん、中日ちゅうにちと争あらそう様相ようそうを呈ていす。結局けっきょくシーズン最終さいしゅう盤ばんまでDeNAと3位いを争あらそい、1度どは自力じりきでのCS進出しんしゅつが消滅しょうめつするも、10月3日にちにDeNAがヤクルトに敗やぶれた為ため3位いに浮上ふじょうすると同時どうじに自力じりきでのCS進出しんしゅつの可能かのう性せいが復活ふっかつ。10月10日にちのシーズン最終さいしゅう戦せん（阪神はんしん戦せん）で岡本おかもと和かず真しんがプロ野球やきゅう史上しじょう最年少さいねんしょうとなる100打点だてんを望月もちづき惇あつし志こころざしからの本塁打ほんるいだで決きめる活躍かつやくなどで勝利しょうりし、3位いが確定かくてい。2年ねん振ふりのCS進出しんしゅつとなった。なおシーズンの成績せいせきは67勝しょう71敗はい5分わけと負まけ越こしで、勝率しょうりつが5割わりを切きってCSに進出しんしゅつしたのは球団きゅうだん史上しじょう初はつである。マイコラスの抜ぬけた穴あなや田口たぐちや野上のかみの不調ふちょうがあった先発せんぱつ陣じんは菅野かんのが8完封かんぷう、昨年さくねん傷害しょうがい事件じけんを起おこしシーズン終了しゅうりょうまでの出場しゅつじょう停止ていしを命めいじられた山口やまぐち俊しゅんが2完封かんぷうと、21完投かんとうは断だんトツで12球団きゅうだんトップだったものの、中継なかつぎ・抑おさえはカミネロが度重たびかさなるリリーフ失敗しっぱいで二に軍ぐん降格こうかくになったのを皮切かわきりにマシソン、アダメスと抑おさえが固定こてい出来できずセーブ数すうは25と12球団きゅうだんワースト、またマシソンも怪我けがにより、離脱りだつした影響えいきょうで山口やまぐち俊しゅんをリリーフに回まわすなど、2年ねん連続れんぞく12球団きゅうだんワーストの73ホールドと崩壊ほうかいした。前年ぜんねん同様どうよう、広島ひろしまに大おおきく負まけ越こし、首位しゅい独走どくそうを許ゆるすことになった。特とくに東京とうきょうドームでは地ちの利りを生いかせず、1997年ねん以来いらい21年ねんぶりに負まけ越こし（広島ひろしまに4勝しょう7敗はい、DeNAに3勝しょう8敗はい）、球団きゅうだんワーストタイの4年ねん連続れんぞくV逸いっと12年ねんぶりの勝率しょうりつ5割わり以下いかが確定かくていし、オーナーは監督かんとくの高橋たかはしに若手わかて育成いくせいの手腕しゅわんを評価ひょうかし、2019年ねんも続投ぞくとうを要請ようせいする意向いこうをするが、高橋たかはしが「チームの勝敗しょうはいは監督かんとくが背負せおうものと責任せきにんを取とって辞やめます」と自みずから辞任じにんを申もうし入いれ了承りょうしょうされた。同どう一いち監督かんとくが無冠むかんのまま辞任じにんしたのは堀内ほりうち恒夫つねお以来いらいとなった。CSファーストステージではヤクルトと対戦たいせん。2連勝れんしょうで3年ねんぶり（3位いになったシーズンとしては2010年ねん以来いらい8年ねんぶり）のファイナルステージ進出しんしゅつを決きめたと同時どうじに第だい2戦せんで菅野かんのがCS史上しじょう初はつノーヒットノーランを達成たっせいした。ファイナルステージでは広島ひろしまと対戦たいせんするも、投打とうだに振ふるわず、3連敗れんぱいでファイナルステージ敗退はいたいとなった。オフに杉内すぎうち、脇谷わきたに亮太りょうた、山口やまぐち鉄也てつや、西村にしむら健けん太朗たろう、寺内てらうち崇たかし幸こうといった2度どの連覇れんぱを支ささえた選手せんしゅが現役げんえきを引退いんたいした。また、中井なかい大介だいすけ（DeNAに移籍いせき）、廖任磊（西武せいぶに移籍いせき）らが戦力せんりょく外がいとなり、マギー、カミネロの両りょう外国がいこく人じんの退団たいだんも発表はっぴょうされた。

    この年としは平成へいせい最後さいごのペナントレースだったので、巨人きょじんは現存げんそん12球団きゅうだんの中なかで西武せいぶと共ともに「平成へいせい時代じだいに1度どもリーグ最下位さいかいにならなかった球団きゅうだん」となった。

    第だい3次じ原はら監督かんとく時代じだい

    高橋たかはし監督かんとくの後任こうにんとして、前任ぜんにん者しゃの原はらの4年ねんぶりの監督かんとく復帰ふっきが発表はっぴょうされた。2018年ねん10月がつ22日にち、全ぜんコーチ名めいが球団きゅうだんから発表はっぴょうされた[67]。1999年ねん以来いらいのヘッドコーチ職しょくを置おかないという体制たいせいである事ことも発表はっぴょうされた[68]。翌よく23日にちには両者りょうしゃが並ならんだ就任しゅうにん会見かいけんも行おこなわれた。

    ドラフト会議かいぎでは、1位い指名しめいで髙橋優貴ゆうきとの交渉こうしょう権けんを獲得かくとくした。

    新しん体制たいせい発足ほっそく後ご、同年どうねんオフの11月8日にちの2018日米にちべい野球やきゅう「エキシビジョンゲーム 巨きょ人じん×MLBオールスターチーム」が初はつの公式こうしき戦せんとなる[69]。オフも大型おおがた補強ほきょうを敢行かんこう。主おもな補強ほきょう選手せんしゅとして、リーグ3連覇れんぱを達成たっせいした広島ひろしまからFA宣言せんげんし2年ねん連続れんぞくでセ・リーグのMVPを受賞じゅしょうした丸まる佳けい浩ひろし[注釈ちゅうしゃく 18]、西武せいぶからFA宣言せんげんした炭谷すみたに銀ぎん仁じん朗ろう、オリックスを自由じゆう契約けいやくとなった中島なかじま宏之ひろゆき、パドレスからクリスチャン・ビヤヌエバ、マリナーズからライアン・クック、岩隈いわくま久志ひさしを獲得かくとくした。その一方いっぽうで、炭谷すみたにの人的じんてき補償ほしょうとして内海うつみが西武せいぶ、丸まるの人的じんてき補償ほしょうとして長野ながのが広島ひろしまに移籍いせきする事ことが発表はっぴょうされ、生はえ抜ぬきのベテランが相次あいついで退団たいだんした。

    2019年ねん

    序盤じょばんは吉川よしかわ尚しょうや丸まる、坂本さかもとなど打線だせんが好調こうちょうで首位しゅいに立たった。5月、上原うえはら浩ひろし治ちが現役げんえきを引退いんたいした。同月どうげつには菅野かんのや岡本おかもとの不調ふちょうによりやや調子ちょうしを落おとし、同どう時期じきに復調ふくちょうしてきた広島ひろしまに抜ぬかれ首位しゅいから陥落かんらく、阪神はんしんにも抜ぬかれ、交流こうりゅう戦せんを3位いで迎むかえる。交流こうりゅう戦せんに入はいると6月がつ18日にちのオリックス戦せんに勝利しょうりして首位しゅいに返かえり咲ざいた。ソフトバンク以外いがいに2勝しょう1敗はいで勝かち越こし、5年ねんぶりに交流こうりゅう戦せんを勝かち越こすも、最終さいしゅう戦せんにソフトバンクに敗やぶれ、5年ねんぶりの交流こうりゅう戦せん優勝ゆうしょうとはならず、交流こうりゅう戦せんを3位いで終おえた（セリーグでは1位い）。この間あいだに打線だせんでは若林わかばやし晃弘あきひろが、投手とうしゅ陣じんでは序盤じょばんから安定あんていしていた中川なかがわ皓あきら太ふとしが抑おさえに回まわるなど、課題かだいとなっていた若手わかての台頭たいとうが見みられるようになった。交流こうりゅう戦せん明あけ以降いこうはオールスターまで10勝しょう1敗はいと大おおきく勝かち越こし、前半ぜんはん戦せんは2位いとのゲーム差さを9.5と大おおきく引ひき伸のばして折おり返かえす。6月には日本にほんハムの鍵谷かぎたに陽平ようへい、藤岡ふじおか貴裕たかひろと吉川よしかわ光夫みつお、宇佐見うさみ真しん吾われの2体たい2の交換こうかんトレードと新しん外国がいこく人じんとしてルビー・デラロサを、7月がつには楽天らくてんの古川ふるかわ侑利を和田わだ恋こいとの交換こうかんトレードで獲得かくとくした。その後ご7月がつ下旬げじゅんから8月がつ上旬じょうじゅんにかけ大型おおがた連敗れんぱいがあり、2位いDeNAに最大さいだい10.5あったゲーム差さを0.5まで迫せまられたが、6月18日にち以降いこうは首位しゅいから陥落かんらくすることなく9月21日にち、対たいDeNA戦せん（第だい24回戦かいせん）にて3対たい2で勝利しょうりし、2014年ねん以来いらい5年ねんぶり37回かい目めのリーグ優勝ゆうしょうを果はたした。

    クライマックスシリーズでは3位いの阪神はんしんと対戦たいせん。アドバンテージを含ふくむ4勝しょう1敗はいで2013年ねん以来いらい6年ねんぶりの日本にっぽんシリーズ進出しんしゅつを決きめた。日本にっぽんシリーズではソフトバンクと前身ぜんしんのダイエー時代じだい以来いらいの19年ねんぶりに対戦たいせんするも投手とうしゅ陣じんが崩くずれ、野手やしゅ陣じんも2番ばん・坂本さかもとが5三振さんしん、3番ばん・丸まるが6三振さんしんで何いずれも打率だりつは.077。4番ばん・岡本おかもとも.188で3三振さんしんと振ふるわず、1勝しょうも出来できずに1990年ねんの西武せいぶ戦せん以来いらいとなるストレート4連敗れんぱいで敗退はいたいした。

    リーグ優勝ゆうしょう直後ちょくごに阿部あべが引退いんたいを表明ひょうめい（後のちに二に軍ぐん監督かんとくに就任しゅうにん）し、マシソンも引退いんたいを表明ひょうめいした[注釈ちゅうしゃく 19]。オフには山口やまぐちが球団きゅうだん初はつのポスティングシステムを利用りようし、トロント・ブルージェイズに移籍いせきした[70]。

    この年としは令れい和わ最初さいしょのペナントレースだったので、巨人きょじんは「令れい和わ最初さいしょのセ・リーグ優勝ゆうしょう球団きゅうだん」となった。

    2020年ねん

    シーズン前まえ、ワシントン・ナショナルズで世界一せかいいちに貢献こうけんした現役げんえき大だいリーガーのジェラルド・パーラ、シカゴ・ホワイトソックスのチアゴ・ビエイラ、SKワイバーンズのエンジェル・サンチェスを獲得かくとくした。

    新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょうにより、約やく3か月げつ遅おくれとなった6月がつ19日にちの開幕かいまく戦せんでは吉川よしかわ尚しょうの逆転ぎゃくてん本塁打ほんるいだで3-2で逆転ぎゃくてん勝がちし、プロ野球やきゅう史上しじょう初はつの球団きゅうだん通算つうさん6000勝しょうを達成たっせいしたのに続つづき[71]、翌日よくじつは6回かいまで3-1と接戦せっせんの状況じょうきょうから7回かいに打者だしゃ一いち巡じゅんの猛攻もうこうで一挙いっきょ8点てんを奪うばい連勝れんしょう、3戦せん目めも先制せんせいを許ゆるしながら4回かいに5点てんを奪うばって逆転ぎゃくてんし7-1で勝利しょうり。過去かこ8度どあった阪神はんしんとの開幕かいまくカード3連戦れんせんで球団きゅうだん史上しじょう初はつのスウィープに成功せいこう（同どう一いちカード3連勝れんしょうを達成たっせい）した。6月と7月がつにいずれも楽天らくてんとのトレードでゼラス・ウィーラーと高梨たかなし雄平ゆうへいを、9月にロッテとのトレードで香月かつき一也かずやを獲得かくとくした[72]。開幕かいまくから快調かいちょうに走はしり、7月がつに一いち度どヤクルトに首位しゅいを奪うばわれるもすぐに奪うばい返かえし、その後ごは1度ども首位しゅいを譲ゆずる事ことはなく、9月11日にちのヤクルト戦せんを2-1で勝利しょうりした事ことで原はらは川上かわかみを抜ぬいて球団きゅうだん最多さいたとなる監督かんとく通算つうさん1067勝しょうを、9月15日にちの阪神はんしん戦せんでは菅野かんのがヴィクトル・スタルヒン以来いらい82年ねんぶりの球団きゅうだん開幕かいまく投手とうしゅでの開幕かいまく11連勝れんしょうを達成たっせい。9.5ゲーム差さで2位いにつけていた阪神はんしんの自力じりき優勝ゆうしょうを消滅しょうめつさせ、9月16日にちに残のこり46試合しあいで達成たっせいした2013年ねんを抜ぬく、原はら政権せいけん最速さいそくとなる残のこり48試合しあいで優勝ゆうしょうへのマジックナンバー38が両りょうリーグ最速さいそくで点灯てんとう。菅野かんのが9月29日にちの広島ひろしま戦せんで開幕かいまく投手とうしゅの12連勝れんしょうを達成たっせいし、1938年ねん春はるにスタルヒンが達成たっせいした球団きゅうだん記録きろくを塗ぬり替かえたのに続つづき、10月6日にちのDeNA戦せんでは2004年ねんに岩隈いわくま（近鉄きんてつ）が達成たっせいした開幕かいまく投手とうしゅの連勝れんしょう記録きろくを抜ぬき開幕かいまく投手とうしゅの13連勝れんしょうを達成たっせい。その後ごマジックは1度ども消滅しょうめつさせる事ことはなく、亀井かめい、中川なかがわ、大竹おおたけ、増田ますだ大輝だいきが9月の終盤しゅうばんから10月がつにかけて揃そろって離脱りだつしたのが理由りゆう[注釈ちゅうしゃく 20]で終盤しゅうばんの戦たたかいに苦戦くせんを強しいられたが、10月30日にちの対たいヤクルト戦せん終了しゅうりょう前まえにマジック対象たいしょうチームである2位い阪神はんしんが引ひき分わけ、3位い中日ちゅうにちが敗戦はいせんした為ため、2年ねん連続れんぞく38回かい目めのリーグ優勝ゆうしょうが確定かくていした[73]。11月8日にちに坂本さかもとがヤクルトとの東京とうきょうドーム最終さいしゅう戦せんで第だい1打席だせきに2塁打るいだを放はなち、川上かわかみ、長嶋ながしま、王おう、柴田しばた、昨年さくねん引退いんたいした阿部あべ以来いらい球団きゅうだん生はえ抜ぬきで史上しじょう6人にん目め[注釈ちゅうしゃく 21]、31歳さい11か月げつと榎本えのもと喜八きはちに次ついでプロ野球やきゅう史上しじょう2番目ばんめの若わかさで、球団きゅうだんと右みぎ打者だしゃ史上しじょう最年少さいねんしょうでの2000本ほん安打あんだを達成たっせいした。タイトルでは菅野かんのが最多さいた勝しょうと最高さいこう勝率しょうりつ、岡本おかもとが本塁打ほんるいだ王おうと打点だてん王おうを獲得かくとく。球団きゅうだんでは2010年ねんのラミレス以来いらい10年ねんぶり、日本人にっぽんじん選手せんしゅでは2002年ねんの松井まつい以来いらい18年ねんぶり、さらに日本人にっぽんじん右みぎ打者だしゃに限かぎると1963年ねんの長嶋ながしま以来いらい57年ねんぶりの獲得かくとくである。新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょうにより約やく3か月げつ遅おくれの開幕かいまく戦せんとなった関係かんけいで、クライマックスシリーズは開催かいさいされず、自動的じどうてきに日本にっぽんシリーズへ進出しんしゅつ。開催かいさい時期じきに本拠地ほんきょちである東京とうきょうドームが都市とし対抗たいこう野球やきゅう大会たいかいで使用しようされる為ため、主催しゅさい試合しあいは京きょうセラドーム大阪おおさかで2年ねん連続れんぞくでソフトバンクとの実施じっしとなった[74]。しかし、10月に月間げっかん22勝しょうのプロ野球やきゅう新しん記録きろくを達成たっせいしたソフトバンクとは対照たいしょう的てきに、10月がつ以降いこうは13勝しょう18敗はい4分わけ[注釈ちゅうしゃく 22]と10月がつ10日とおかには最大さいだいで30あった勝かち越こしが終おわってみれば22まで減へってしまい、5連敗れんぱい中ちゅうで迎むかえた10月30日にちに優勝ゆうしょう決定けっていとなった（この日ひは引ひき分わけとなった）。この不調ふちょうはそのまま日本にっぽんシリーズに入はいってからも続つづいてしまい、いずれの試合しあいも3回かいまでに失点しってんして投手とうしゅ陣じんが崩くずれ、打線だせんも4点てんしか奪うばえずに日本にっぽんシリーズ史上しじょう初はつの2年ねん連続れんぞくストレート4連敗れんぱいとなり、最低さいてい打率だりつ、最少さいしょう得点とくてん、最小さいしょう安打あんだの日本にっぽんシリーズワースト記録きろく更新こうしん、2013年ねん楽天らくてん戦せんからの同どう一いち監督かんとく（原はら）による9連敗れんぱいの球団きゅうだんワースト記録きろく更新こうしん（連敗れんぱい数すうは球団きゅうだんワーストタイ）という屈辱くつじょく的てきな数々かずかずの不名誉ふめいよな記録きろくを更新こうしんし敗退はいたいした[75]。また日本一にっぽんいちを8年ねん以上いじょう逸いっは球団きゅうだんワーストとなり、日本にっぽんシリーズを通とおして1イニングも0-0以外いがいの同点どうてんに持もっていく事ことすら出来できずにストレート4連敗れんぱいで敗退はいたいしたのも史上しじょう初はつである。

    2021年ねん

    4月がつ16日にちのDeNA戦せんで坂本さかもとがショートとして1778試合しあい目めの出場しゅつじょうを果はたし、この日ひ出場しゅつじょうがなかったロッテの鳥谷とりたにが持もつ遊撃手ゆうげきしゅ通算つうさん最多さいた出場しゅつじょう記録きろくを更新こうしん、6月1日にちの西武せいぶ戦せんでは岡本おかもとが球団きゅうだん史上しじょう7人にん目めとなる先発せんぱつ4番ばんとしての通算つうさん100号ごうホームランを達成たっせいした。24歳さい10カ月かげつと、それまでの長嶋ながしまが持もっていた27歳さい1カ月かげつを大おおきく上回うわまわる球団きゅうだん史上しじょう最年少さいねんしょうで達成たっせいした。その一方いっぽうで、DeNAからFAで獲得かくとくした梶谷かじたに隆幸たかゆきも度重たびかさなる故障こしょうで離脱りだつした他ほか、同おなじくDeNAからFAで獲得かくとくした井い納おさめ翔しょう一いちも3月がつ31日にちの中日ちゅうにち戦せんで1回かい0/3で5安打あんだ4失点しってんとピリッとせず、以降いこう中継なかつぎで登板とうばんするも5試合しあいで防御ぼうぎょ率りつ14.40と全まったく戦力せんりょくにならず、新しん助すけっ人とで獲得かくとくしたエリック・テームズがデビュー戦せんとなった4月がつ27日にちのヤクルト戦せんで右足みぎあしのアキレス腱あきれすけんを断だん裂きれする重傷じゅうしょうを負おい8月がつ23日にちに、ジャスティン・スモークも新型しんがたコロナウィルスで家族かぞくが来日らいにち出来できないストレス[76]を抱かかえて6月がつ17日にちに何いずれも自由じゆう契約けいやくになる等ひとし新しん戦力せんりょくが揃そろって離脱りだつし、シーズン途中とちゅうに2年ねんぶりに復帰ふっきした山口やまぐちもわずか2勝しょうに終おわり、暴力ぼうりょく事件じけんの謹慎きんしん中ちゅうに日本にほんハムからトレードで獲得かくとくした中田なかた翔しょうが不振ふしん、菅野かんのや丸まるが不調ふちょう及およびコンディション不良ふりょうで二に軍ぐん落おちするなど、悪わるいチーム状態じょうたいが響ひびき、勢いきおいに乗のれず交流こうりゅう戦せん明あけには首位しゅいの阪神はんしんと8ゲーム差さつけられるも一時いちじは持もち直なおした。8月29日にちの中日ちゅうにち戦せんに勝利しょうりして50勝しょう37敗はい12引ひき分わけで勝率しょうりつ.5747となり、当時とうじ阪神はんしんが55勝しょう41敗はい3引ひき分わけで勝率しょうりつ.572と勝率しょうりつで上回うわまわった為ため、一時いちじは「-0.5」ゲームで4月がつ1日にち以来いらいの首位しゅいに浮上ふじょうした。ところが、9月3日にちから組くまれていた阪神はんしんとの甲子園こうしえん3連戦れんせんで1勝しょうも出来できなかった試合しあい以降いこうは急降下きゅうこうか、9月にリーグワーストタイの102失点しってん、10月はリーグワーストの.220と打うてず、急きゅう失速しっそくした。また先発せんぱつ投手とうしゅを菅野かんの、メルセデス、山口やまぐち、高橋たかはし、戸郷とごうの5人にん体制たいせいにした9月・10月で先発せんぱつ投手とうしゅの成績せいせきは6勝しょう20敗はいと勝利しょうり数すうと敗戦はいせん数すうどちらも断だんトツのリーグワーストで、球団きゅうだん史上しじょう初はじめて9月・10月で3度どの5連敗れんぱい以上いじょうを喫きっした上うえ、9月2日にちには最大さいだいで15あった勝かち越こしが僅わずか35試合しあいというセ・リーグどころか、戦後せんご最もっとも早はやいペースでゼロになってしまい[注釈ちゅうしゃく 23]、10月12日にちには今こんシーズンワーストの7連敗れんぱいとなり、リーグ3連覇れんぱが消きえた。結局けっきょく、シーズンは61勝しょう62敗はい20分わけと3年ねんぶりのシーズン負まけ越こしが決きまった。導入どうにゅうされた2007年ねん以降いこうでは史上しじょう最少さいしょうの勝かち数すうでクライマックスシリーズ進出しんしゅつを決きめた（同年どうねんは延長えんちょう戦せんなしの9回かい打うち切きりルールだった為ため、1978年ねんを超こえる球団きゅうだん史上しじょう最多さいたのシーズン20分わけとなった）。2年ねんぶりに開幕かいまくしたクライマックスシリーズでは、2位いの阪神はんしんに2戦せんとも4点てんを奪うばってファイナルステージ進出しんしゅつを決きめた。しかし、セ・リーグ優勝ゆうしょうのヤクルトとのファイナルステージでは2年ねん連続れんぞくホームランと打点だてんの2冠かん王おうに輝かがやいた岡本おかもとの左ひだり脇腹わきばら痛つうによる不在ふざいの影響えいきょう等とうで3試合しあいで2点てん（出場しゅつじょうしたファイナルステージでは史上しじょう最少さいしょう得点とくてん）の致命ちめい的てきな得点とくてん力りょく不足ふそくが祟たたり、結局けっきょく3敗はい1分わけで敗退はいたいした。

    2022年ねん

    開幕かいまく戦せんで中日ちゅうにちのエース・大野おおの雄大たけひろから4点てんを奪うばい逆転ぎゃくてん勝がち。球団きゅうだん史上しじょう最多さいたとなる8度目どめの開幕かいまく投手とうしゅを務つとめた菅野かんのが別所べっしょ毅彦たけひこ、斎藤さいとう雅樹まさきを抜ぬいて球団きゅうだん新しん記録きろくの開幕かいまく戦せん5勝しょう目めを挙あげたのに続つづき、新しん外国がいこく人じんのグレゴリー・ポランコがいきなり3安打あんだの猛もう打だ賞しょうを記録きろく、球団きゅうだんの新しん外国がいこく人じん選手せんしゅが開幕かいまく戦せんで3安打あんだを放はなったのは1980年ねんのロイ・ホワイト以来いらい42年ねんぶり2人にん目めでその3本ほん目めが決勝けっしょう打だとなった為ため、開幕かいまく戦せんで猛もう打だ賞しょうと勝利しょうり打点だてんを放はなったのは球団きゅうだんの新人しんじん、新しん外国がいこく人じん史上しじょう初はつである。また球団きゅうだん史上しじょう初はつの下したの名前なまえのみを登録とうろく名めいにした日本人にっぽんじん選手せんしゅとなったドラフト1位いルーキーの大勢おおぜいが開幕かいまく戦せんでセーブを挙あげ、球団きゅうだんとセ・リーグ新人しんじん史上しじょう初はつの開幕かいまく戦せんセーブを達成たっせいした[注釈ちゅうしゃく 24]のに続つづき、翌日よくじつもセーブを挙あげた為ため、新人しんじんが開幕かいまくから2試合しあい連続れんぞくでセーブを達成たっせいしたのはプロ野球やきゅう史上しじょう初はつとなった。3戦せん目めこそ落おとすものの、ヤクルトと阪神はんしんという前年ぜんねんの上位じょうい2チームに何いずれもスウィープに成功せいこうして6連勝れんしょうを飾かざり9試合しあい終了しゅうりょう時点じてんで8勝しょう1敗はいは川上かわかみが指揮しきを執とった1963年ねん以来いらい59年ねんぶり。その間あいだに2019年ねんのドラフト1位いの堀田ほった賢けん慎まきが3月がつ31日にちのヤクルト戦せん、2020年ねんの育成いくせいドラフト7位いの戸田とだ懐ふところ生せいが4月がつ2日にちの阪神はんしん戦せん、2021年ねんドラフト3位いでルーキーの赤星あかほし優ゆう志こころざしがその翌日よくじつ（4月がつ3日にち）に何いずれもプロ初はつ勝利しょうりを達成たっせいし、開幕かいまくから9試合しあいでプロ初はつ勝利しょうり投手とうしゅが3人にん生うまれたのは球団きゅうだん史上しじょう初はつである。なお、大勢おおぜいは4月がつ6日にちの広島ひろしま戦せんで7セーブ目めを挙あげ、7試合しあい連続れんぞくセーブは球団きゅうだんの新人しんじん記録きろくであると共ともに1978年ねんの角すみ三男みつおと並ならんで球団きゅうだんの新人しんじんタイ記録たいきろくに並ならび、4月がつ13日にちに球団きゅうだん史上しじょう初はじめて沖縄おきなわでの主催しゅさいゲームとなった沖縄おきなわセルラースタジアム那覇なはでのDeNA戦せんで8セーブ目めを挙あげ球団きゅうだん新人しんじん史上しじょう最多さいたのセーブ記録きろくを44年ねんぶりに更新こうしんした。また4月がつ19日にちの広島ひろしま戦せんでは公式こうしき戦せん21試合しあい目めで10セーブ目めを挙あげ2013年ねんの西村にしむら健太けんた朗ろう（公式こうしき戦せん23試合しあい目めで10セーブ）を抜ぬいて球団きゅうだん史上しじょう最速さいそくで2桁けたセーブを達成たっせいしたのに加くわえ、6月4日にちのロッテ戦せんも2-1の状況じょうきょうで9回かいに登板とうばんして早はやくも60試合しあい目めで20セーブ目めを挙あげ、1990年ねんに入団にゅうだんした与田よだ剛つよしの68試合しあいを抜ぬいて新人しんじん史上しじょう最速さいそくとなった[注釈ちゅうしゃく 25]。その4月がつ19日にちには坂本さかもとが第だい2打席だせきで先制せんせいのホームランを放はなったのに続つづき、第だい3打席だせきでレフト前ぜんヒットで出塁しゅつるいし969本ほんだった阿部あべ作戦さくせん兼けんディフェンスチーフコーチを抜ぬき、東京とうきょうドームの通算つうさん安打あんだ数すうで最多さいたとなる970本ほん目めのヒットを放はなち、岡本おかもとは5月29日にちの日本にほんハム戦せんで通算つうさん150号ごうを日本人にっぽんじん選手せんしゅとしては最速さいそくとなる634試合しあい目めで達成たっせいした。球団きゅうだん全体ぜんたいでも、ウォーレン・クロマティの612試合しあいに次つぐ早はやさだった。4月28日にちには最大さいだいで勝かち越こしを11作づくりながらキャプテンの坂本さかもとが4月がつ30日にちの阪神はんしん戦せんで途中とちゅう交代こうたいし5月がつ1日にちに右みぎ膝ひざ内側うちがわ側がわ副ふく靱帯じんたい損傷そんしょうで、「1番ばん・セカンド」として当時とうじリーグ最多さいたの44安打あんだと打線だせんを引ひっ張ぱっていた吉川よしかわが5月4日にちの広島ひろしま戦せんで黒原くろばる拓たく未みに左肩ひだりかた甲かぶと骨こつ付近ふきんへのデッドボールを受うけて肩かた甲かぶと骨こつの骨ほね挫傷ざしょうで5月がつ6日にちにそれぞれ出場しゅつじょう選手せんしゅ登録とうろくを抹消まっしょうされたのも重かさなり、途中とちゅうで二に遊ゆう間あいだのレギュラーを失うしなったゴールデンウィークは1勝しょう8敗はいと急きゅう失速しっそくで首位しゅいから陥落かんらくした。なお、その間あいだに4月がつ9日にちのヤクルト戦せんでは前述ぜんじゅつの大勢おおぜいが、4月がつ21日にちの広島ひろしま戦せんでは2020年ねんのドラフト1位いの平内へいない龍太りゅうたが、4月がつ28日にちのDena戦せんでは2020年ねんのドラフト2位いの山やま﨑伊織いおりがそれぞれ今季こんき4・5・6人にん目めのプロ初はつ勝利しょうりを手てにした。交流こうりゅう戦せんこそ8勝しょう10敗はいと2つの負まけ越こしに留とまりながらヤクルトが14勝しょう4敗はいと驚異きょうい的てきな成績せいせきで勝かちを積つみ重かさねたのも重かさなった事ことから、交流こうりゅう戦せん開始かいし前まえは1ゲーム差さで追つい走そうしていたのが6月がつ12日にちの交流こうりゅう戦せん終了しゅうりょう時点じてんで7ゲーム差さ、6月26日にちのヤクルト戦せんで10-11で競せり負まけた事ことで6月がつ27日にちだった2003年ねんを抜ぬき、2リーグ制せいでは球団きゅうだん史上しじょう最速さいそくで自力じりき優勝ゆうしょうが消滅しょうめつした。7月15日にちからの広島ひろしまとの3連戦れんせんではそれぞれ磯村いそむら嘉孝よしたか（15日にち）、長野ながの（16日にち）、堂どう林はやし翔太しょうた（17日にち）、その翌よく18日にちのヤクルト戦せんでもホセ・オスナと、合あわせて4試合しあい連続れんぞくで満塁まんるいホームランを打うたれ、プロ野球やきゅう史上しじょうワースト、同どう一いちカード3連戦れんせん3戦せん連続れんぞく満塁まんるい弾だん被弾ひだんおよび、4試合しあい連続れんぞく満塁まんるい弾だん被弾ひだんという記録きろくを樹立じゅりつしてしまった[77][78]。また8月がつ5日にちからのヤクルトとの3連戦れんせん中ちゅうに初戦しょせんで戸田とだがオスナに、2日にち後ごの3戦せん目めでマット・シューメーカーがドミンゴ・サンタナにそれぞれ満塁まんるい弾だんを打うたれているので、2004年ねんの7本ほんを超こえて同どう一いちシーズンで満塁まんるい弾だんを打うたれたのが8本ほん目めと球団きゅうだん史上しじょう最多さいた（ヤクルトに5本ほんも満塁まんるい弾だんを打うたれているので、中日ちゅうにちに4本ほん打うたれた2006年ねんを超こえて同どう一いち球団きゅうだんに許ゆるした満塁まんるい弾だんも球団きゅうだん史上しじょう最多さいたである）[注釈ちゅうしゃく 26]。8月13日にちの広島ひろしま戦せんでは直江なおえ大輔だいすけが7人にん目めの、9月23日にちの中日ちゅうにち戦せんで井上いのうえ温あつし大だいが8人にん目めのプロ初はつ勝利しょうり。宮國みやぐに、星野ほしの真澄ますみ、高木たかぎ京介きょうすけ、田原たはら、小山こやま雄つよし輝てる、笠原かさはら将すすむ生せいがプロ初はつ勝利しょうりを挙あげた2012年ねんを抜ぬいて球団きゅうだん史上しじょう最多さいたとなったが、最多さいた奪だつ三振さんしんのタイトルを獲得かくとくした戸郷とごうと最終さいしゅう戦せんにあたる10月がつ2日にちのDeNA戦せんで10勝しょうを挙あげた菅野かんの以外いがいが続つづかず、メルセデスも6月がつ4日にちのロッテ戦せんで5勝しょう目めを挙あげたもののその日ひを最後さいごに11試合しあい勝がちがなく6連敗れんぱいで5勝しょう7敗はい。前年ぜんねん27試合しあいに登板とうばんしチーム最多さいたの11勝しょうを挙あげた高橋たかはし優貴ゆうきが10試合しあいの登板とうばんで1勝しょうどまり、前年ぜんねんに日本にっぽん球界きゅうかいに復帰ふっきした山口やまぐちも4月がつ8日にち以降いこうは登板とうばんなしと先発せんぱつ陣じんが振ふるわず防御ぼうぎょ率りつは3.64とワースト3位い。中川なかがわも1月がつのキャンプ前まえに腰痛ようつうを発症はっしょうし、以降いこう全休ぜんきゅうした。中継なかつぎ陣じんも37セーブと新人しんじん最多さいたタイ記録たいきろくを達成たっせいした大勢おおぜいは9回かいに固かたまったものの、大勢おおぜいに繋つなぐ為ための8回かいを担になうセットアッパーが固かたまらず8回かいの78失点しってんはイニング別べつで最多さいたでありリーグワースト。加くわえて打撃だげき陣じんも新しん外国がいこく人じんのアダム・ウォーカーとポランコ[注釈ちゅうしゃく 27]、既存きそん戦力せんりょくから岡本おかもと、丸まる、中田なかたの合あわせて5人にんが20本塁打ほんるいだ以上いじょうをマークし、2007年ねん以来いらい15年ねんぶり[注釈ちゅうしゃく 28]の20発はつクインテットが誕生たんじょうするなど、本塁打ほんるいだ数すうこそリーグ2位いの163本ほんをマークしたものの、チーム打率だりつは.242でリーグワーストで3年ねん連続れんぞくで規定きてい打席だせき到達とうたつ者しゃの3割わりバッターが不在ふざい（最もっとも打率だりつを稼かせいだのが吉川よしかわ尚輝なおきの.277）。9月18日にちのDeNA戦せんに敗やぶれ、2年ねん連続れんぞくのV逸いっと1988年ねんに開場かいじょうして以降いこう史上しじょう初はつの東京とうきょうドームで2年ねん連続れんぞくの負まけ越こしが、9月25日にちの中日ちゅうにち戦せんにも敗やぶれ、05年ねん、06年ねん以来いらい球団きゅうだん史上しじょう2回かい目めの2年ねん連続れんぞくシーズン負まけ越こしが[注釈ちゅうしゃく 29]、10月1日にちのDeNA戦せんに敗やぶれた事ことで5年ねんぶりに（02年ねんに原はらが監督かんとくを務つとめてからは史上しじょう初はじめて）クライマックスシリーズ出場しゅつじょう権けんを失うしなってしまった。またここ2年ねんは40個こ台だい（2020年ねんは43個こ、2021年ねんは45個こ）にとどめていたエラーが6年ねんぶりの80個こ超こえとなる82個こで86個この阪神はんしんに次ついでリーグワースト2位い。589失点しってんと523自責じせき点てんに加くわえ、失点しってんと自責じせき点てんの差さは66でいずれも12球団きゅうだんワーストと投手とうしゅ野手やしゅの責任せきにんに関係かんけいなく失点しってんを重かさねた。なお、チーム打率だりつ最下位さいかいと防御ぼうぎょ率りつ最下位さいかいのダブルとなるのは、2005年ねん以来いらい17年ねんぶりとなった。中田なかたが8月がつ11日にちに岡本おかもとに代かわって第だい91代だい4番ばん打者だしゃに起用きようされるなど復活ふっかつを遂とげ、ゴールデングラブ賞しょう（一塁いちるい手しゅ部門ぶもん）をセパ両りょうリーグで受賞じゅしょうした一方いっぽうで、2015年ねん以来いらい7年ねんぶりにベストナイン選出せんしゅつ者しゃがいなかった。

    ドラフト会議かいぎでは、この年としの夏なつの甲子園こうしえんで52年ねんぶりのベスト8に進出しんしゅつした高松たかまつ商業しょうぎょう高校こうこうの浅野あさの翔しょう吾われを1位いで指名しめい。阪神はんしんと競合きょうごうしたが、原はら監督かんとくが引ひき当あて交渉こうしょう権けんを獲得かくとくした。なお、高校生こうこうせい野手やしゅの1位い指名しめいは14年ねんの岡本おかもと以来いらい8年ねんぶり。外野がいや手しゅとして活躍かつやくした松井まついも1992年ねんにドラフト1位いで指名しめいされたが、松井まついの高校こうこう時代じだいは三塁手さんるいしゅでプロ入いりしてから外野がいや手しゅになったので高校生こうこうせい外野がいや手しゅのドラフト1位いは球団きゅうだん史上しじょう初はつである。11月2日にち、丸まるをFAで獲得かくとくした事ことによる人的じんてき補償ほしょうで広島ひろしまに放出ほうしゅつした長野ながのが無償むしょうトレードで5年ねんぶりに復帰ふっき。11月11日にちには福岡ふくおかソフトバンクを退団たいだんしていた松田まつだ宣せん浩ひろしを支配しはい下か選手せんしゅとして契約けいやくすることを発表はっぴょうした[79]。12月9日にちに行おこなわれた2022年度ねんど現役げんえきドラフトにより、楽天らくてんのオコエ瑠偉の入団にゅうだんが決きまり、戸根とね千明ちあきが広島ひろしまに移籍いせきすると発表はっぴょうされた[80]。

    2023年ねん

    2020年ねん以来いらい3年ねんぶりにスローガンとして「奪回だっかい」を掲かかげ、優勝ゆうしょうの奪回だっかいを誓ちかうシーズンとなった。

    シーズン開幕かいまく前まえの3月がつ9日にちに横川よこかわ、堀岡ほりおかを、24日にちに梶谷かじたにを、30日にちに田中たなか豊樹とよきを、それぞれ計けい4名めいの育成いくせい選手せんしゅを支配しはい下か登録とうろくした。シーズン開幕かいまく後ごも4月がつ10日とおかに髙橋優貴ゆうきを、5月4日にちに三さん上じょうを、同月どうげつ14日にちに平内へいないを、同月どうげつ15日にちに松井まつい颯を、7月がつ28日にちに高木たかぎ京介きょうすけを支配しはい下か登録とうろくした。シーズンを通とおして6連敗れんぱい以上いじょうがなかった一方いっぽうで交流こうりゅう戦せんまで4連勝れんしょう以上いじょうもなく、3・4月がつは借金しゃっきん3。5月も1の借金しゃっきんで終おえるが、交流こうりゅう戦せんでは6月がつ17日にちまで優勝ゆうしょうの可能かのう性せいを残のこす大だい健闘けんとう。6月16日にちの楽天らくてん戦せんに勝利しょうりして貯金ちょきんを5に伸のばしたが最多さいたの貯金ちょきんはその試合しあいまで。同どう一いちリーグに戻もどっての公式こうしき戦せんはオールスターまで3連勝れんしょうがなく借金しゃっきん2で後半こうはん戦せんを迎むかえると、7月がつ27日にちの阪神はんしん戦せんから8月がつ3日にちのヤクルト戦せんまでは6勝しょう1敗はいで勢いきおいに乗のりかけたが、その勢いきおいは翌日よくじつ行おこなわれた広島ひろしま戦せんから8月がつ11日にちのDeNA戦せんにかけての1勝しょう6敗はいで帳消ちょうけし。8月3日にち以降いこう貯金ちょきんを3以上いじょうに増ふやす事ことはなく、9月12日にちの阪神はんしん戦せんに敗やぶれて3年ねん連続れんぞくのリーグV逸いっが確定かくていし、9月26日にちのDeNA戦せんでは前日ぜんじつに続つづいて0-1で敗やぶれた[注釈ちゅうしゃく 30]事ことでクライマックスシリーズ進出しんしゅつが絶望ぜつぼう的てきとなり、9月29日にちにDeNAが阪神はんしんに勝かった事ことで2007年ねんに導入どうにゅうされて以降いこうでは球団きゅうだん史上しじょう初はじめて2年ねん連続れんぞくでクライマックスシリーズ進出しんしゅつの可能かのう性せいが完全かんぜんになくなった。原はらは同どう一いち監督かんとくの2年ねん連続れんぞくBクラスという球団きゅうだん史上しじょう初はつの屈辱くつじょくとなった。特とくに決定けってい打だとなったのは阪神はんしん戦せんの弱よわさで、翌日よくじつ勝かったものの9月がつ20日はつかに敗やぶれた事ことで6勝しょう1分ふん18敗はいとなり球団きゅうだん史上しじょう2回かい目めとなる伝統でんとうの一いち戦せん3年ねん連続れんぞく負まけ越こしに加くわえ、1950年ねんに2リーグ制せいになって以降いこう球団きゅうだん史上しじょう初はつの伝統でんとうの一いち戦せん負まけ越こし二に桁けた。球団きゅうだん史上しじょう最多さいたの負まけ越こし12と18敗はい。球団きゅうだん史上しじょう最少さいしょうの6勝しょう。DeNAに買収ばいしゅうされる前まえにあたる2005年ねんの横浜よこはま戦せんと2006年ねんの中日ちゅうにち戦せんでともに6勝しょう16敗はいの.273を抜ぬいて.250とセリーグの全ぜんカード別べつでは球団きゅうだん史上しじょう最少さいしょう勝率しょうりつ。8月26日にちに敗やぶれた事ことで1952年ねんのフランチャイズ制せい以降いこうでは後楽園こうらくえん球場きゅうじょう時代じだいも含ふくめて球団きゅうだん史上しじょう初はつのホームでカード勝かち越こし及および連勝れんしょうなし。甲子園こうしえん球場きゅうじょうに対象たいしょうを拡大かくだいしても連勝れんしょうもカード勝かち越こしもなかった。投手とうしゅ陣じんは戸郷とごうが12勝しょうを挙あげ、山やま﨑伊織いおりがDeNAと戦たたかった10月4日にちのシーズン最終さいしゅう戦せんでプロ入いり初はつの10勝しょうを挙あげた一方いっぽう、2人ふたりに続つづいたのがフォスター・グリフィンの6勝しょうで2年ねん連続れんぞくで日本人にっぽんじんの先発せんぱつサウスポーがピリッとせず（左ひだり投手とうしゅのチーム最多さいた勝しょうは横川よこがわの4勝しょうどまり）、13年ねんぶりにセリーグ5球団きゅうだんから勝利しょうりを挙あげた先発せんぱつ投手とうしゅがおらず、3月18日にちの日本にほんハム戦せんで菅野かんのが右みぎ肘ひじの張はりで辞退じたいし球団きゅうだん史上しじょう初はつの新しん外国がいこく人じんによる開幕かいまく投手とうしゅを務つとめたタイラー・ビーディ[注釈ちゅうしゃく 31]は1勝しょうも挙あげられなかった。7月3日にちに新しん外国がいこく人じん選手せんしゅアルベルト・バルドナードを、5月18日にちにオリックスから廣岡ひろおかとのトレードで鈴木すずき康平やすひらを獲得かくとくするも状況じょうきょうは改善かいぜんされず延長えんちょう戦せんで打うたれるケースも目立めだち、救援きゅうえん投手とうしゅの防御ぼうぎょ率りつ3.81と延長えんちょう戦せんの20失点しってんはいずれも12球団きゅうだんワースト。特とくにシーズンが進すすむと6月がつに大勢おおぜいが右みぎ上肢じょうしのコンディション不良ふりょうで出場しゅつじょう選手せんしゅ登録とうろくを抹消まっしょうされた為ため、7月がつ以降いこうの救援きゅうえん防御ぼうぎょ率りつは7月がつが3.47、8月がつが3.80、9月が3.91と7月がつと9月がつは12球団きゅうだんワーストと夏場なつばから秋口あきぐちにかけてさらに悪化あっかした。岡本おかもとが41本ほんと球団きゅうだん史上しじょう3人にん目めの6年ねん連続れんぞく30本塁打ほんるいだ以上いじょうとなり2年ねんぶり3回かい目めのホームラン王おうになったものの、得点とくてん圏けんは.233。大城おおしろ卓三たくぞうが初はつの規定きてい打席だせきに到達とうたつし自身じしん最高さいこう打率だりつとなる.281だったものの得点とくてん圏けんでは.227とセ・リーグ規定きてい打席だせき到達とうたつ者しゃの中なかではワースト4位いだったのに加くわえ、得点とくてん圏けん打率だりつと年間ねんかん打率だりつの差さがマイナス.054と中日ちゅうにちの石川いしかわ昂のぼる弥わたる（シーズン打率だりつが.242で得点とくてん圏けん打率だりつが.184でその差さは.058である。）に次ついで12球団きゅうだんの規定きてい打席だせき到達とうたつ者しゃでもブービーで得点とくてん圏けん打率だりつと年間ねんかん打率だりつの差さがマイナス3分ふん以下いかだったのは坂本さかもとと前述ぜんじゅつの岡本おかもとと大城おおしろ卓三たくぞうで3人にんと12球団きゅうだん最多さいた。100打席だせき以上いじょう立たったバッターではオコエ、中山なかやま、中田なかた翔しょうと6人にんでリーグ最多さいたでチームの得点とくてん圏けん打率だりつと年間ねんかん打率だりつの差さはマイナス.011でリーグワーストと、打率だりつが12球団きゅうだんトップの.252だったにも関かかわらず2023WBC日本にっぽん代表だいひょうを筆頭ひっとうに打撃だげき陣じんは得点とくてん圏けんに滅法めっぽう弱よわかった。

    10月4日にち、原はら辰たつ徳とくが監督かんとくを退任たいにん[81]。

    阿部あべ慎まこと之の助監督じょかんとく時代じだい

    原はら監督かんとくの後任こうにんに一軍いちぐんヘッドコーチ兼けんバッテリーコーチを務つとめていた阿部あべ慎まこと之これ助すけが就任しゅうにんした[82][83]。

    2024年ねん

    球団きゅうだん創立そうりつ90周年しゅうねんを迎むかえた。

    所属しょぞく選手せんしゅ・監督かんとく・コーチ

    「読売よみうりジャイアンツの選手せんしゅ一覧いちらん」も参照さんしょう
     
    監督かんとく・コーチ
    監督かんとく
    一軍いちぐんコーチ
    二に軍ぐん監督かんとく・コーチ
    三軍さんぐん監督かんとく・コーチ
    巡回じゅんかいコーチ
    育成いくせいコーチ
     
    支配しはい下か選手せんしゅ
    投手とうしゅ
    捕手ほしゅ
    内野ないや手しゅ
    外野がいや手しゅ
     
    育成いくせい選手せんしゅ
    投手とうしゅ
    捕手ほしゅ
    内野ないや手しゅ
    外野がいや手しゅ

    チーム成績せいせき、記録きろく

    • チームに関かんする記録きろくに関かんしてのみ記載きさいする、所属しょぞく選手せんしゅ・監督かんとくの個人こじん記録きろくに関かんしては各かく個人こじんのページ参照さんしょう。

    試合しあい、勝敗しょうはい、勝率しょうりつに関かんする記録きろく

    1950年ねん以降いこうの順位じゅんいの変遷へんせん。赤あかい丸まるは日本にっぽんシリーズ優勝ゆうしょうを示しめす
    「読売よみうりジャイアンツの年度ねんど別べつ成績せいせき一覧いちらん」も参照さんしょう
    • 優勝ゆうしょう 47回かい ※日本にっぽんプロ野球やきゅう記録きろく
      • 1リーグ時代じだい 9回かい（1936年ねん秋あき - 1937年ねん春はる、1938年ねん秋あき - 1943年ねん、1949年ねん）
      • 2リーグ制せい後ご 38回かい（1951年ねん - 1953年ねん、1955年ねん - 1959年ねん、1961年ねん、1963年ねん、1965年ねん - 1973年ねん、1976年ねん - 1977年ねん、1981年ねん、1983年ねん、1987年ねん、1989年ねん - 1990年ねん、1994年ねん、1996年ねん、2000年ねん、2002年ねん、2007年ねん - 2009年ねん、2012年ねん - 2014年ねん、2019年ねん - 2020年ねん）
    • 日本一にっぽんいち 22回かい ※日本にっぽんプロ野球やきゅう記録きろく
    1951 1952 1953 1955 1961 1963 1965 1966 1967 1968 1969 1970 1971 1972 1973 1981 1989 1994 2000 2002 2009 2012
    • セ・パ交流こうりゅう戦せん優勝ゆうしょう 2回かい
    （2012年ねん、2014年ねん）
    • クライマックスシリーズ優勝ゆうしょう 5回かい
    （2008年ねん、2009年ねん、2012年ねん、2013年ねん、2019年ねん）
    • アジアシリーズ優勝ゆうしょう 1回かい
    （2012年ねん）
    （2009年ねん）
    • 連続れんぞく優勝ゆうしょう最長さいちょう記録きろく・連続れんぞくレギュラーシーズン最高さいこう勝率しょうりつ最長さいちょう記録きろく 9年ねん ※日本にっぽんプロ野球やきゅう記録きろく
    （1965年ねん - 1973年ねん）
    • Aクラス 78回かい
      • 1リーグ時代じだい 14回かい（1936年ねん秋あき - 1946年ねん、1948年ねん - 1949年ねん）
      • 2リーグ制せい後ご 64回かい（1950年ねん - 1961年ねん、1963年ねん - 1974年ねん、1976年ねん - 1978年ねん、1980年ねん - 1990年ねん、1992年ねん - 1996年ねん、1998年ねん - 2004年ねん、2007年ねん - 2016年ねん、2018年ねん - 2021年ねん）
    • Bクラス 11回かい
      • 1リーグ時代じだい 1回かい（1947年ねん）
      • 2リーグ制せい後ご 10回かい（1962年ねん、1975年ねん、1979年ねん、1991年ねん、1997年ねん、2005年ねん - 2006年ねん、2017年ねん、2022年ねん - 2023年ねん）
    • 最下位さいかい 1回かい
    （1975年ねん）
    • 連続れんぞくAクラス入いり最長さいちょう記録きろく 14年ねん（1948年ねん - 1961年ねん）
    • 連続れんぞくBクラス最長さいちょう記録きろく 2年ねん（2005年ねん - 2006年ねん、2022年ねん - 2023年ねん）
    • シーズン最多さいた勝利しょうり 92勝しょう（1955年ねん）
    • シーズン最多さいた連勝れんしょう 15連勝れんしょう（1951年ねん7月がつ16日にち - 8月がつ3日にち）※1引ひき分わけを挟はさむ
    • シーズン最多さいた敗戦はいせん 80敗はい（2005年ねん）
    • シーズン最多さいた連敗れんぱい 13連敗れんぱい（2017年ねん5月がつ25日にち - 6月8日にち）
    • シーズン最多さいた引分ひきわけ 20分ふん（2021年ねん）[注釈ちゅうしゃく 33]
    • シーズン最高さいこう勝率しょうりつ .769（1938年ねん秋あき）（2リーグ制せい以降いこう.731 1951年ねん）
    • シーズン最低さいてい勝率しょうりつ .382（1975年ねん）
    • 通算つうさん試合しあい 11021試合しあい（日本にっぽんプロ野球やきゅう記録きろく、2リーグ制せい以降いこう9800試合しあい）
    • 通算つうさん勝利しょうり 6266勝しょう（日本にっぽんプロ野球やきゅう記録きろく、2リーグ制せい以降いこう5483勝しょう）
    • 通算つうさん敗戦はいせん 4540敗はい（2リーグ制せい以降いこう4130敗はい）
    • 通算つうさん引分ひきわけ 358引ひき分わけ（2リーグ制せい以降いこう330引ひき分わけ）
    • 通算つうさん勝率しょうりつ .580（日本にっぽんプロ野球やきゅう記録きろく・2リーグ制せい以降いこう.570）
    • 最小さいしょうゲーム差さ 0.0ゲーム（1974年ねん、1986年ねん）
    • 最大さいだいゲーム差さ 27.0ゲーム（1975年ねん）
    • 最長さいちょう試合しあい時間じかん 6時じ間あいだ21分ふん（2015年ねん8月がつ21日にち対たい広島東洋ひろしまとうようカープ）
    • 最短さいたん試合しあい時間じかん 1時じ間あいだ14分ふん（1951年ねん3月がつ31日にち対たい大阪おおさかタイガース）

    チーム打撃だげき記録きろく

    • 通算つうさん本塁打ほんるいだ 10811本ほん（日本にっぽんプロ野球やきゅう記録きろく、2リーグ制せい以降いこう10372本ほん）

    シーズン記録きろく

    • シーズン最多さいた得点とくてん 738得点とくてん（2004年ねん）
    • シーズン最多さいた安打あんだ 1375本ほん（2009年ねん）
    • シーズン最多さいた二塁打にるいだ 221本ほん（1953年ねん）
    • シーズン最多さいた三塁打さんるいだ 57本ほん（1946年ねん）
    • シーズン最多さいた本塁打ほんるいだ 259本ほん（2004年ねん、日本にっぽんプロ野球やきゅう記録きろく）
    • シーズン最多さいた塁打るいだ 2340本ほん（2004年ねん、日本にっぽんプロ野球やきゅう記録きろく）
    • シーズン最少さいしょう本塁打ほんるいだ 1本ほん（1936年ねん秋あき）
    • シーズン最多さいた打点だてん 719打点だてん（2004年ねん）
    • シーズン最多さいた盗塁とうるい 212盗塁とうるい（1950年ねん）
    • シーズン最多さいた犠打ぎだ 144犠打ぎだ（1990年ねん）
    • シーズン最多さいた犠飛ぎひ 43犠飛ぎひ（1978年ねん）
    • シーズン最多さいた四死球ししきゅう 591個いっこ（1950年ねん、日本にっぽんプロ野球やきゅう記録きろく）
    • シーズン最多さいた三振さんしん 1083三振さんしん（2004年ねん）
    • シーズン最高さいこう打率だりつ .292（1952年ねん）
    • シーズン最低さいてい打率だりつ .208（1943年ねん）（2リーグ制せい以降いこう.227 1961年ねん）
    • シーズン最多さいた併殺へいさつ 129（2017年ねん）

    1試合しあい記録きろく

    • ゲーム最多さいた得点とくてん 26得点とくてん（1946年ねん8月がつ31日にち対たい中部ちゅうぶ日本にっぽん軍ぐん、1948年ねん10月がつ16日にち対たい大だい陽ひロビンス）
    • ゲーム最多さいた安打あんだ 27本ほん（1948年ねん10月がつ16日にち対たい大だい陽ひロビンス）
    • ゲーム最多さいた二塁打にるいだ 11本ほん（1948年ねん10月がつ16日にち対たい大だい陽ひロビンス、日本にっぽんプロ野球やきゅう記録きろく）
    • ゲーム最多さいた三塁打さんるいだ 4本ほん（1947年ねん8月がつ16日にち対たい阪急はんきゅうブレーブス、1957年ねん8月がつ27日にち対たい大洋たいようホエールズ）
    • ゲーム最多さいた本塁打ほんるいだ 8本ほん（1984年ねん7月がつ4日にち対たいヤクルトスワローズ、1984年ねん9月がつ4日にち対たい中日ちゅうにちドラゴンズ、1985年ねん6月がつ28日にち対たい阪神はんしんタイガース）
    • ゲーム最多さいた塁打るいだ 59本ほん（1948年ねん10月がつ16日にち対たい大だい陽ひロビンス）
    • ゲーム最多さいた打点だてん 25打点だてん（1948年ねん10月がつ16日にち対たい大だい陽ひロビンス）
    • ゲーム最多さいた盗塁とうるい 5盗塁とうるい（1943年ねん4月がつ11日にち対たい西鉄にしてつ軍ぐん、1951年ねん9月がつ12日にち対たい国鉄こくてつスワローズ）
    • ゲーム最多さいた犠打ぎだ 4犠打ぎだ（1952年ねん2度ど、1966年ねん1度ど、1987年ねん1度ど）
    • ゲーム最多さいた犠飛ぎひ 4犠飛ぎひ（1939年ねん10月がつ8日にち・日本にっぽんプロ野球やきゅう記録きろく）
    • ゲーム最多さいた四死球ししきゅう 16個こ（1946年ねん8月がつ31日にち対たい中部ちゅうぶ日本にっぽん軍ぐん）
    • ゲーム最多さいた三振さんしん 17三振さんしん（2004年ねん8月がつ1日にち対たい阪神はんしんタイガース）

    1イニング記録きろく

    • イニング最多さいた得点とくてん 13得点とくてん（1972年ねん6月がつ23日にち対たいヤクルトアトムズ6回かい）
    • イニング最多さいた安打あんだ 10本ほん（1941年ねん5月がつ11日にち対たい阪急はんきゅう軍ぐん4回かい、1951年ねん8月がつ8日にち対たい広島ひろしまカープ7回かい）
    • イニング最多さいた二塁打にるいだ 6本ほん（1948年ねん10月がつ16日にち対たい大だい陽ひロビンス5回かい・日本にっぽんプロ野球やきゅう記録きろく）
    • イニング最多さいた三塁打さんるいだ 4本ほん（1947年ねん8月がつ16日にち対たい阪急はんきゅうブレーブス3回かい・日本にっぽんプロ野球やきゅう記録きろく）
    • イニング最多さいた本塁打ほんるいだ 4本ほん（1985年ねん9月がつ9日にち対たい横浜よこはま大洋たいようホエールズ4回かい、1987年ねん5月がつ12日にち対たい阪神はんしんタイガース7回かい、1999年ねん7月がつ31日にち対たい広島東洋ひろしまとうようカープ1回かい、2000年ねん6月がつ21日にち対たい中日ちゅうにちドラゴンズ7回かい）
    • イニング最多さいた塁打るいだ 18本ほん（1948年ねん10月がつ16日にち対たい大だい陽ひロビンス5回かい）
    • イニング最多さいた打点だてん 13打点だてん（1972年ねん6月がつ23日にち対たいヤクルトアトムズ6回かい）
    • イニング最多さいた盗塁とうるい 5盗塁とうるい（1937年ねん5月がつ16日にち対たい名古屋なごや金きん鯱しゃち軍ぐん1回かい）
    • イニング最多さいた犠打ぎだ 3犠打ぎだ（多数たすう）
    • イニング最多さいた犠飛ぎひ 2犠飛ぎひ（多数たすう）
    • イニング最多さいた四死球ししきゅう 8個こ（1959年ねん10月がつ20日はつか対たい中日ちゅうにちドラゴンズ5回かい）
    • イニング最多さいた三振さんしん 4三振さんしん（2004年ねん8月がつ1日にち対たい阪神はんしんタイガース2回かい）

    連続れんぞく記録きろく

    • 最多さいた連続れんぞく得点とくてん 10得点とくてん（2003年ねん4月がつ27日にち対たい横浜よこはまベイスターズ8回かい）
    • 最多さいた連続れんぞく試合しあい得点とくてん 174試合しあい（1980年ねん8月がつ4日にち - 1981年ねん9月がつ20日はつか）
    • 最多さいた連続れんぞくイニング無得点むとくてん 31イニング（1985年ねん6月がつ5日にち対たい阪神はんしんタイガース4回かい - 6月8日にち対たい中日ちゅうにちドラゴンズ7回かい）
    • 最多さいた連続れんぞく打席だせき安打あんだ 9打席だせき（1996年ねん7月がつ9日にち対たい広島東洋ひろしまとうようカープ2回かい・日本にっぽん記録きろく）
    • 最多さいた連続れんぞく打数だすう安打あんだ 9打数だすう（1954年ねん9月がつ29日にち対たい広島ひろしまカープ1回かい、1四球しきゅうを挟はさむ）
    • 最多さいた連続れんぞくイニング安打あんだ 21イニング（1985年ねん7月がつ10日とおか対たい中日ちゅうにちドラゴンズ6回かい - 7月がつ16日にち対たい横浜よこはま大洋たいようホエールズ1回かい、日本にっぽん記録きろく）
    • 最多さいた連続れんぞく試合しあい本塁打ほんるいだ 33試合しあい（2004年ねん4月がつ2日にち - 5月12日にち、開幕かいまくからの連続れんぞく記録きろく）
    • 最多さいた連続れんぞくイニング本塁打ほんるいだ 6イニング（1967年ねん10月がつ10日とおか対たい広島ひろしまカープ2回かい - 7回かい）
    • 最多さいた連続れんぞく本塁打ほんるいだ 3人にん（通算つうさん5度ど）
    • 最多さいた連続れんぞく打数だすう本塁打ほんるいだ 4人にん（1四球しきゅうを挟はさむ）
    • 最多さいた連続れんぞく四死球ししきゅう 5人にん（1963年ねん5月がつ3日にち対たい国鉄こくてつスワローズ2回かい、1964年ねん4月がつ7日にち対たい国鉄こくてつスワローズ9回かい）
    • 最多さいた連続れんぞく試合しあい安打あんだ 30試合しあい （1976年ねん）
    • 最多さいた連続れんぞく試合しあい盗塁とうるい 16試合しあい（1951年ねん7月がつ29日にち - 8月がつ9日にち）

    チーム投手とうしゅ記録きろく

    シーズン

    • シーズン最多さいた被ひ安打あんだ 1427本ほん（2005年ねん）
    • シーズン最多さいた被ひ本塁打ほんるいだ 193本ほん（2004年ねん）
    • シーズン最多さいた与あずか四死球ししきゅう 529個こ（1978年ねん）
    • シーズン最多さいた奪だつ三振さんしん 1123個こ（2003年ねん）
    • シーズン最多さいた失点しってん 737点てん（2005年ねん）
    • シーズン最高さいこう防御ぼうぎょ率りつ 1.38（1943年ねん）
    • シーズン最少さいしょうホールド 57（2017年ねん）

    1試合しあい記録きろく

    • ゲーム最多さいた被ひ安打あんだ 25本ほん（1994年ねん9月がつ10日とおか対たい広島東洋ひろしまとうようカープ）
    • ゲーム最多さいた被ひ本塁打ほんるいだ 8本ほん（1949年ねん4月がつ26日にち対たい大映だいえいスターズ）
    • ゲーム最多さいた与あずか四死球ししきゅう 16個こ（1985年ねん7月がつ30日にち対たい広島東洋ひろしまとうようカープ）
    • ゲーム最多さいた奪だつ三振さんしん 16個こ（1967年ねん6月がつ7日にち対たい大洋たいようホエールズ、1994年ねん8月がつ13日にち対たい阪神はんしんタイガース）
    • ゲーム最多さいた失点しってん 19点てん（1994年ねん9月がつ10日とおか対たい広島東洋ひろしまとうようカープ、2003年ねん6月がつ11日にち対たいヤクルトスワローズ、2003年ねん9月がつ16日にち対たい中日ちゅうにちドラゴンズ）

    1イニング記録きろく

    • イニング最多さいた被ひ安打あんだ 10本ほん（1994,1997,1998,2003に4度ど）
    • イニング最多さいた被ひ本塁打ほんるいだ 3本ほん（多数たすう）
    • イニング最多さいた与あずか四死球ししきゅう 10個こ（1978年ねん7月がつ6日にち対たい広島東洋ひろしまとうようカープ）
    • イニング最多さいた奪だつ三振さんしん 4個こ（1997年ねん7月がつ4日にち対たい阪神はんしんタイガース3回かい、2005年ねん4月がつ6日にち対たい横浜よこはまベイスターズ6回かい）
    • イニング最多さいた失点しってん 12点てん（2003年ねん9月がつ16日にち対たい中日ちゅうにちドラゴンズ6回かい）

    最多さいた連続れんぞく記録きろく

    • 最多さいた連続れんぞく試合しあい完封かんぷう勝利しょうり 4試合しあい（9度ど、日本にっぽん記録きろく）
    • 最多さいた連続れんぞくイニング無む失点しってん 50イニング（1966年ねん6月がつ15日にち - 6月22日にち）
    • 最多さいた連続れんぞく試合しあい被ひ本塁打ほんるいだ 18試合しあい（2001年ねん8月がつ11日にち - 9月2日にち）

    歴代れきだい本拠地ほんきょち

    後楽園こうらくえん球場きゅうじょう（写真しゃしん右みぎ下か）
    東京とうきょうドーム（写真しゃしん中央ちゅうおう）
    東京とうきょうドームは後楽園こうらくえん競輪けいりん場じょう（左ひだり写真しゃしん中央ちゅうおう）の跡地あとちに建設けんせつされた。
    1937年ねんの後楽園こうらくえん球場きゅうじょうの開場かいじょうより実質じっしつ的てきな本拠地ほんきょちとして使つかわれているが、フランチャイズ制せい導入どうにゅうによる本拠地ほんきょちとしての指定していは2リーグ分裂ぶんれつ後ごの1952年ねんである。
    二に軍ぐんの本拠地ほんきょち
    多摩川たまがわ緑地りょくち広場ひろば内ない（東京とうきょう都と大田おおた区く田園調布でんえんちょうふ）
    よみうりランド内うち（神奈川かながわ県けん川崎かわさき市し多摩たま区く）
    (東京とうきょう都と稲城いなぎ市し)

    歴代れきだい監督かんとく

    ※太字ふとじはリーグ優勝ゆうしょう、◎は日本一にっぽんいち

    代だい 背番号せばんごう 氏名しめい 就任しゅうにん 退任たいにん
    東京とうきょう巨人軍きょじんぐん 1 三宅みやけ大輔だいすけ[注釈ちゅうしゃく 34] 1934年ねん 1935年ねん
    2 30 浅沼あさぬま誉ほまれ夫おっと 1935年ねん 1936年ねん
    3 22、30 藤本ふじもと定義さだよし 1936年ねん 1942年ねん
    4 30 中島なかじま治おさむ康やすし[注釈ちゅうしゃく 35] 1943年ねん 1943年ねん
    5 30 藤本ふじもと英雄ひでお[注釈ちゅうしゃく 36] 1944年ねん 1946年ねん
    読売よみうりジャイアンツ 6 30 中島なかじま治おさむ康かん（第だい2次じ）[注釈ちゅうしゃく 37] 1946年ねん 1947年ねん
    7 31 三原みはら修おさむ[注釈ちゅうしゃく 38] 1947年ねん 1949年ねん
    8 30 水原みずはら茂しげる◎[注釈ちゅうしゃく 39] 1950年ねん 1960年ねん
    9 16、77 川上かわかみ哲治てつじ◎ 1961年ねん 1974年ねん
    10 90 長嶋ながしま茂雄しげお 1975年ねん 1980年ねん
    11 73 藤田ふじた元もと司つかさ◎[注釈ちゅうしゃく 40] 1981年ねん 1983年ねん
    12 1 王おう貞治さだはる 1984年ねん 1988年ねん
    13 73 藤田ふじた元もと司つかさ（第だい2次じ）◎ 1989年ねん 1992年ねん
    14 33 長嶋ながしま茂雄しげお（第だい2次じ）◎ 1993年ねん （1999年ねん）
    3[注釈ちゅうしゃく 41] (2000年ねん) 2001年ねん
    15 83 原はら辰たつ徳とく◎ 2002年ねん 2003年ねん
    16 88 堀内ほりうち恒夫つねお 2004年ねん 2005年ねん
    17 88 原はら辰たつ徳とく（第だい2次じ）◎[注釈ちゅうしゃく 42] 2006年ねん 2015年ねん
    18 24 高橋たかはし由ゆかり伸しん 2016年ねん 2018年ねん
    19 83 原はら辰たつ徳とく（第だい3次じ） 2019年ねん 2023年ねん
    20 83 阿部あべ慎まこと之これ助すけ 2024年ねん

    終身しゅうしん名誉めいよ監督かんとく

    役員やくいん

    「読売よみうりジャイアンツ#球団きゅうだん運営うんえい会社かいしゃ」も参照さんしょう

    [84]

    永久えいきゅう欠番けつばん

    なお、2006年ねんシーズン開幕かいまくよりこれら永久えいきゅう欠番けつばんの選手せんしゅのユニフォームをかたどった（背番号せばんごうのみで選手せんしゅ名めいロろーマ字まじ表記ひょうきは無むし）像ぞうを東京とうきょうドームの外野がいやスタンド後方こうほう部ぶの支柱しちゅう部ぶに設置せっち。除幕じょまく式しきが同年どうねん開幕かいまく戦せんに行おこなわれ、本人ほんにんや遺族いぞく等とうが招まねかれた[注釈ちゅうしゃく 44]。

    沢村さわむら栄治えいじ賞しょう受賞じゅしょう者しゃ

    1947年ねんに巨人きょじんの初代しょだいエースである沢村さわむら栄治えいじの功績こうせきが称となえられ、先発せんぱつ投手とうしゅが獲得かくとくできる最高峰さいこうほうの表彰ひょうしょうである沢村さわむら栄治えいじ賞しょうが制定せいていされた[85]。巨きょ人じんでは歴代れきだいで14人にんが受賞じゅしょう（沢村さわむらが兵役へいえきで負傷ふしょう後ご、ヴィクトル・スタルヒンが巨きょ人じんのエースになっているが、この時とき、沢村さわむら賞しょうは制定せいていされていなかった[86]。また、歴代れきだいの巨人きょじん投手とうしゅの受賞じゅしょう者しゃで生はえ抜ぬき投手とうしゅでは無ないのは別所べっしょ毅彦たけひこのみである）。巨人きょじんの歴代れきだい投手とうしゅで複ふく数すう回かい受賞じゅしょうしているのは堀内ほりうち恒夫つねお、高橋たかはし一三かずみ、斎藤さいとう雅樹まさき、上原うえはら浩ひろし治ち、菅野かんの智之としゆきの5人にん（他た球団きゅうだんでも受賞じゅしょうしている別所べっしょ毅彦たけひこ、小林こばやし繁しげるも含ふくめると7人にん）いる[85]。中なかでも斎藤さいとうが史上しじょう4人にん目めの3回かい受賞じゅしょうし、プロ野球やきゅう最多さいたタイ記録たいきろくとなっている。

    完全かんぜん試合しあい、ノーヒットノーラン達成たっせい投手とうしゅ

    巨きょ人じんではこれまでに球団きゅうだん史上しじょう2人にんの投手とうしゅが完全かんぜん試合しあいを、球団きゅうだん史上しじょう12人にんの投手とうしゅが延のべ15回かい（ポストシーズンも含ふくめる）ノーヒットノーランを達成たっせいしている。また、継投けいとうによるノーヒットノーランを1回かい達成たっせいしている。

    完全かんぜん試合しあい達成たっせい投手とうしゅ
    達成たっせい日び 投手とうしゅ名めい スコア 対戦たいせん相手あいて 球場きゅうじょう
    1950年ねん6月がつ28日にち 藤本ふじもと英雄ひでお 4-0 西日本にしにほんパイレーツ 青森あおもり市営しえい
    1994年ねん5月がつ18日にち 槙原まきはら寛ひろし己おのれ 6-0 広島東洋ひろしまとうようカープ 福岡ふくおかドーム
    ノーヒットノーラン達成たっせい投手とうしゅ（レギュラーシーズン）
    達成たっせい日び 投手とうしゅ名めい スコア 対戦たいせん相手あいて 野球やきゅう場じょう
    1936年ねん9月がつ25日にち 沢村さわむら栄治えいじ 1-0 大阪おおさかタイガース 甲子園こうしえん
    1937年ねん5月がつ1日にち 沢村さわむら栄治えいじ 4-0 大阪おおさかタイガース 洲崎すざき
    1937年ねん7月がつ3日にち ヴィクトル・スタルヒン 4-0 イーグルス 洲崎すざき
    1939年ねん11月3日にち 中尾なかお輝三てるぞう 1-0 東京とうきょうセネタース 後楽園こうらくえん
    1940年ねん7月がつ6日にち 沢村さわむら栄治えいじ 4-0 名古屋なごや金きん鯱しゃち軍ぐん 西宮にしのみや
    1941年ねん7月がつ16日にち 中尾なかお輝三てるぞう 3-0 名古屋なごや軍ぐん 後楽園こうらくえん
    1943年ねん5月がつ22日にち 藤本ふじもと英雄ひでお 3-0 名古屋なごや軍ぐん 後楽園こうらくえん
    1952年ねん7月がつ26日にち 大友おおとも工たくみ 17-0 松竹しょうちくロビンス 大阪おおさか
    1967年ねん10月がつ10日とおか 堀内ほりうち恒夫つねお 11-0 広島ひろしまカープ 後楽園こうらくえん
    1968年ねん5月がつ16日にち 城之内じょうのうち邦雄くにお 16-0 大洋たいようホエールズ 後楽園こうらくえん
    1970年ねん5月がつ18日にち 渡辺わたなべ秀しげる武たけ 2-0 広島東洋ひろしまとうようカープ 後楽園こうらくえん
    1976年ねん4月がつ18日にち 加藤かとう初はじめ 5-0 広島東洋ひろしまとうようカープ 広島ひろしま
    2012年ねん5月がつ30日にち 杉内すぎうち俊哉としや 2-0 東北とうほく楽天らくてんゴールデンイーグルス（セ・パ交流こうりゅう戦せん） 東京とうきょうドーム
    2018年ねん7月がつ27日にち 山口やまぐち俊しゅん 5-0 中日ちゅうにちドラゴンズ 東京とうきょうドーム
    ノーヒットノーラン達成たっせい投手とうしゅ（ポストシーズン）
    達成たっせい日び 投手とうしゅ名めい スコア 対戦たいせん相手あいて 野球やきゅう場じょう
    2018年ねん10月がつ14日にち 菅野かんの智之としゆき 4-0 東京とうきょうヤクルトスワローズ（クライマックスシリーズ） 神宮じんぐう
    参考さんこう記録きろく
    年月日ねんがっぴ 投手とうしゅ名めい スコア 対戦たいせん相手あいて 野球やきゅう場じょう 備考びこう
    1971年ねん9月がつ6日にち 菅原すがわら勝まさる矢や 4-0 ヤクルトアトムズ 神宮じんぐう 7回かい表ひょう1死し降雨こううコールドゲームのため。
    2017年ねん6月がつ14日にち 山口やまぐち俊しゅん
    マシソン
    カミネロ    		 3-0 福岡ふくおかソフトバンクホークス（セ・パ交流こうりゅう戦せん） 東京とうきょうドーム 継投けいとうによるノーヒットノーラン。

    史上しじょう初はつのノーヒッター

    ノーヒットノーランの日本にっぽんプロ野球やきゅう第だい1号ごう達成たっせい者しゃは東京とうきょう巨人軍きょじんぐんから誕生たんじょうした。巨人きょじんの当時とうじの豪ごう腕うで投手とうしゅだった沢村さわむら栄治えいじが1936年ねん9月がつ25日にちに甲子園こうしえんで開ひらいた秋季しゅうき大阪おおさか1次じリーグ戦せん・大阪おおさかタイガースとの対戦たいせんで達成たっせいした。

    史上しじょう最多さいたタイのノーヒッター

    史上しじょう初はつのノーヒットノーランを達成たっせいした沢村さわむらは翌よく1937年ねん5月がつ1日にちに洲崎すざきで開ひらかれた春季しゅんき戦せん・大阪おおさかタイガース戦せんで2回かい目め、更さらに1940年ねん7月がつ6日にちに西宮にしのみやで開ひらかれた名古屋なごや軍ぐん戦せんで3回かい目めのノーヒットノーランを達成たっせい。これは戦後せんご達成たっせいした外そと木場きば義郎よしお（広島ひろしまカープ→広島東洋ひろしまとうようカープ）と並ならぶ日本にっぽんプロ野球やきゅう最多さいたタイ記録たいきろくである。

    外国がいこく人じん史上しじょう初はつのノーヒッター

    1937年ねん7月がつ3日にちのイーグルス（洲崎すざき）との試合しあいでヴィクトル・スタルヒンが外国がいこく人じん史上しじょう初はつのノーヒットノーランを達成たっせいしている。

    ポストシーズン史上しじょう初はつのノーヒッター

    2018年ねん10月がつ14日にち、東京とうきょうヤクルトスワローズとのクライマックスシリーズファーストステージ第だい二に戦せん（神宮じんぐう）で菅野かんの智之としゆきがノーヒットノーランを達成たっせい。これがクライマックスシリーズおよび日本にっぽんシリーズを含ふくむポストシーズン史上しじょう初はつの記録きろくである。

    史上しじょう初はつの完全かんぜん試合しあい

    1936年ねんの日本にっぽんプロ野球やきゅう発足ほっそく時じから存続そんぞくしている4球団きゅうだんの一ひとつである巨きょ人じんで完全かんぜん試合しあいを達成たっせいしたのは2人ふたりだけである。日本にっぽんプロ野球やきゅう初はつの完全かんぜん試合しあいを決きめたのは、藤本ふじもと英雄ひでお。1950年ねん6月がつ28日にち、青森あおもり市営しえい野球やきゅう場じょうで開催かいさいされた西日本にしにほんパイレーツとの一いち戦せんで自身じしん2回かい目め（戦前せんぜんかつ1リーグ時代じだいの1943年ねんにも名古屋なごや軍ぐん戦せんで達成たっせい）のノーヒットノーランを完全かんぜん試合しあいで飾かざった。日本にっぽんプロ野球やきゅう初はつの偉業いぎょうでありながら、北海道ほっかいどう遠征えんせいの帰路きろだったため試合しあいを取材しゅざいした記者きしゃが4人にん、カメラマンは1人ひとりもいなかったこともあって報道ほうどうの扱あつかいは小ちいさく、また新聞しんぶんも製紙せいし事情じじょうからページを割さくことができず、写真しゃしんも掲載けいさいされなかった。

    球団きゅうだんおよびセ・リーグ最後さいごの完全かんぜん試合しあい

    2022年ねんシーズン中ちゅう時点じてんでセ・リーグ最後さいごの完全かんぜん試合しあいを達成たっせいしたのが槙原まきはら寛ひろし己おのれである。1994年ねん5月がつ18日にち福岡ふくおかドームでの広島東洋ひろしまとうようカープ戦せんにおいて史上しじょう15人にん目め、1978年ねんの今井いまい雄太郎ゆうたろう（阪急はんきゅうブレーブス）以来いらい、平成へいせい時代じだい唯一ゆいいつの完全かんぜん試合しあいを達成たっせいした（槙原まきはら寛ひろし己おのれの完全かんぜん試合しあい）。この試合しあいは球団きゅうだん創立そうりつから7000試合しあい目めの公式こうしき戦せんであった。また、上記じょうきのように球団きゅうだんで12人にん（ポストシーズンも含ふくめると13人にん）のノーヒッターが誕生たんじょうしているが、完全かんぜん試合しあいを達成たっせいしているのは藤本ふじもとと槙原まきはらだけで、藤本ふじもとの快挙かいきょから、44年ねん振ふり、達成たっせい時じの背番号せばんごうは共ともに「17」だった。

    三冠王さんかんおう（投手とうしゅ・打者だしゃ）

    投手とうしゅ三冠王さんかんおう

    巨きょ人じんでの投手とうしゅ三冠王さんかんおうの達成たっせい者しゃは7人にん[87]。沢村さわむら栄治えいじが日本にっぽんプロ野球やきゅう投手とうしゅ史上しじょう初はつの投手とうしゅ三冠王さんかんおう達成たっせい者しゃである。また、ヴィクトル・スタルヒンが外国がいこく人じん投手とうしゅとして史上しじょう初はつの投手とうしゅ三冠王さんかんおうを達成たっせいしている。

    打者だしゃ三冠王さんかんおう

    巨きょ人じんでの三冠王さんかんおうの達成たっせい者しゃは2人ふたり。中島なかじま治おさむ康やすしは日本にっぽんプロ野球やきゅう打者だしゃ史上しじょう初はつの三冠王さんかんおう達成たっせい者しゃである。王おう貞治さだはるが外国がいこく人じん打者だしゃ史上しじょう初はつの三冠王さんかんおうを達成たっせいしている。また、王おうが日本にっぽんプロ野球やきゅう打者だしゃ史上しじょう初はつおよび外国がいこく人じん打者だしゃ史上しじょう初はつの三冠王さんかんおうを複ふく数すう回かい達成たっせいしている[88]。

    最優秀さいゆうしゅう選手せんしゅ受賞じゅしょう者しゃ（複ふく数すう回かい）

    投手とうしゅの複ふく数すう回かい受賞じゅしょう者しゃ

    巨人きょじんの投手とうしゅで最優秀さいゆうしゅう選手せんしゅを複ふく数すう回かい受賞じゅしょうしているのは4人にん[89]。ヴィクトル・スタルヒンが外国がいこく人じん投手とうしゅ最多さいた記録きろくとなる2回かい受賞じゅしょうを達成たっせいしている。また、スタルヒンは日本にっぽんプロ野球やきゅう投手とうしゅ史上しじょう初はつおよび外国がいこく人じん投手とうしゅ史上しじょう初はつの複ふく数すう回かい受賞じゅしょう者しゃでもある。歴代れきだいの巨人きょじん投手とうしゅの複ふく数すう回かい受賞じゅしょう者しゃで生はえ抜ぬき投手とうしゅでは無ないのは別所べっしょ毅彦たけひこのみである。

    打者だしゃの複ふく数すう回かい受賞じゅしょう者しゃ

    巨人きょじんの打者だしゃで最優秀さいゆうしゅう選手せんしゅを複ふく数すう回かい受賞じゅしょうしているのは5人にん。王おう貞治さだはるが日本にっぽんプロ野球やきゅう打者だしゃ最多さいた記録きろくとなる9回かい受賞じゅしょうを達成たっせいしている。王おうの9回かい受賞じゅしょうは外国がいこく人じん打者だしゃ最多さいた記録きろくでもある。長嶋ながしま茂雄しげおが日本人にっぽんじん打者だしゃ最多さいたタイ記録たいきろくとなる5回かい受賞じゅしょうを達成たっせいしている。また、王おうが外国がいこく人じん打者だしゃ史上しじょう初はつ、アレックス・ラミレスが外国がいこく人じん打者だしゃ史上しじょう2人にん目めの複ふく数すう回かい受賞じゅしょう者しゃでもある。歴代れきだいの巨人きょじん打者だしゃの複ふく数すう回かい受賞じゅしょう者しゃで生はえ抜ぬき打者だしゃでは無ないのはラミレスのみである。他た球団きゅうだんでの受賞じゅしょうも含ふくめると小笠原おがさわら道みち大だいがファイターズ時代じだいに1回かい、巨人きょじん時代じだいに1回かいで複ふく数すう回かい受賞じゅしょうを達成たっせいしている（打者だしゃとしては唯一ゆいいつの両りょうリーグでの受賞じゅしょう達成たっせい者しゃでもある）[90]。

    ユニフォームの変遷へんせん

    球団きゅうだん創立そうりつ - 水原みずはら監督かんとく時代じだい

    • 1935年ねん 球団きゅうだん創立そうりつ（大だい日本にっぽん東京とうきょう野球やきゅう倶楽部くらぶ）時じの第だい一いち次じ米国べいこく遠征えんせいでは、背番号せばんごうを漢かん数字すうじにしたユニフォームが使つかわれた。左ひだり胸むねには「日ひの丸まる」をあしらったマークで「TOKYO」の文字もじが入はいり、右みぎ袖そでに（背せ）番号ばんごう、左ひだり袖そでに漢字かんじで「日本にっぽん」と入はいる。色いろはグレー地ち。帽子ぼうしは濃紺のうこん色しょくでマークはオレンジで「T」。
    • 1936年ねん - 1937年ねん 球団きゅうだん名めいが「東京とうきょう巨人軍きょじんぐん」になり、第だい二に次じ米国べいこく遠征えんせい[11]。背番号せばんごうはアラビア数字すうじに、胸むねのレターが花文字はなもじ（一般いっぱんに早稲田わせだ型かたロゴという）で上うえに「TOKYO」下したに「GIANTS」の2段だん組ぐみになっている。色いろはグレー地ち。帽子ぼうしは濃紺のうこん色しょくでマークは金糸きんしで「G」[91]。帰国きこく後ごは白地しろじで胸むねに黒くろで「GIANTS」、帽子ぼうしは白しろに濃紺のうこんのつばに黒くろの「G」マーク[92]。グレー地ちで同おなじ物ぶつが作つくられ、これを着用ちゃくようするときは帽子ぼうしは濃紺のうこん色しょく、「G」マークは赤あかに白しろを縁えん取とった七宝しっぽうで出来できていた。どちらも袖そでに黒くろのダブルライン、パンツはシングルのサイドラインになっている。
    • 1938年ねん - 1940年ねん 白しろいユニフォームをマイナーチェンジし、パンツのサイドラインをダブルに変更へんこう。このユニフォームが戦後せんごV9を達成たっせいしたときのユニフォームの原型げんけいとなる。
    • 1941年ねん 太平洋戦争たいへいようせんそう勃発ぼっぱつの年とし、軍事ぐんじ色しょくが濃こくなりユニフォームの胸むねのレターも「GIANTS」から漢字かんじの「巨きょ」に変更へんこうされた。白地しろじとグレー地ちの二に種類しゅるいがあり、帽子ぼうしのマークも「巨きょ」、国防こくぼう色しょくの戦闘帽せんとうぼうタイプも作つくられた。
    • 1945年ねん - 1947年ねん 白地しろじに胸むねにエンジ色しょくないしは黒くろで「GIANTS」と入はいった二に種類しゅるいのユニフォームが作つくられ、左ひだり袖そでには読売新聞社よみうりしんぶんしゃの当時とうじの社やしろ章あきら（丸まるに「賣うれ言げん賣うり」と入はいる）が付ついた。
    • 1947年ねん - 1949年ねん 戦前せんぜんのユニフォームに近ちかいスタイルに戻もどる。1936年ねん - 1937年ねんに使用しようされたユニフォームに近ちかいが、パンツのサイドラインがダブルになっている。白地しろじとグレー地ちがあるがグレー地ちのパンツには腰こしに番号ばんごう（背番号せばんごうと同おなじ）が入はいる。
    • 1950年ねん 日本にっぽんで初はじめて野球やきゅうユニフォームにラグランスリーブを採用さいようする[注釈ちゅうしゃく 45]。
    • 1951年ねん - 1952年ねん 白地しろじに胸むねロゴ・背番号せばんごうとも赤色あかいろの、子供こども受うけを狙ねらったデザインが使用しようされる。1951年ねん途中とちゅうから戦後せんごから続つづいていた前立まえだてラインが消きえシンプルになった。ビジター用ようの左ひだり袖そでに初はじめて「TOKYO」の文字もじが入はいる。
    • 1953年ねん - 1960年ねん 巨人軍きょじんぐんのチームカラーになるオレンジ・黒くろを採用さいようする。1953年ねん、初はじめての海外かいがいキャンプを行おこなうために渡米とべいした際さい、ユニフォームをウィルソン社しゃに発注はっちゅう。出来上できあがったものはMLBのニューヨーク・ジャイアンツ（NYG）とデザイン、使用しよう色しょく等とうほぼ同おなじものであった[93][94]。胸むねのロゴも従来じゅうらいの花文字はなもじからNYGと同おなじ書体しょたいに変かわったが、このユニフォームはウィルソン社しゃ製せいのもの（戦前せんぜん、第だい二に次じ米国べいこく遠征えんせいに使用しようしたものと同おなじく、二に段だん組ぐみで「TOKYO GIANTS」と表記ひょうきした胸むねロゴが入はいったものも作つくられた）だけで、日本にっぽん社しゃ製せいのものは従来じゅうらいの花文字はなもじが使用しようされた。この年としからビジター用ようの胸むねに「TOKYO」のロゴが入はいり、左ひだり袖そでに「GIANTS」と入はいったユニフォームがお目見めみえした。ホームは白地しろじ、ビジターはグレー地ちだった（先述せんじゅつのウ社しゃ製せいのホーム用ようには、胸むねに「TOKYO」が入はいったものも使用しようされた）。この年としの帽子ぼうしのマークは東京とうきょうの「T」とジャイアンツの「G」を組くみ合あわせた「TGマーク」だったが、翌年よくねんに現在げんざいまで使用しようされ続つづけているYGマーク（YとGを重かさねたマーク）が登場とうじょうする。
    • 1959年ねん、9月に、ライン・背番号せばんごう・胸むねマークの縁えんを赤色あかいろにしたホーム用ようを採用さいよう。シーズン終了しゅうりょうまで使用しよう。翌年よくねん開始かいし予定よていのカラーテレビ放送ほうそうの試験しけん放送ほうそうに合あわせての採用さいよう。
    • 1960年ねん、6月11日にちの対たい広島ひろしまカープ戦せんからシーズン終了しゅうりょうまで、カラーテレビ用ようとして、帽子ぼうしのつばに朱色しゅいろ、胸むねのロゴ・背番号せばんごうに赤色あかいろ・白はく縁ゆかり・黒縁くろぶちを取とり入いれたユニフォームが使用しようされた。またこのユニフォームより胸むねロゴの下したに胸むね番号ばんごうが付ついた。
      • ホーム用ようは、白地しろじのままだと、当時とうじのカラーテレビではハレーションを起おこすため、ベージュ地ちのユニフォームが採用さいようされた。

    川上かわかみ監督かんとく - 第だい2次じ藤田ふじた監督かんとく時代じだい

    • 1961年ねん - 1974年ねん 最もっとも長期間ちょうきかんにわたって使用しようされたデザイン（2016年ねん現在げんざい）。黒くろとオレンジの組くみ合あわせに戻もどり、ホーム用ようがクリーム地ち、ビジター用ようがブルーグレーになり、首くび、パンツに黒くろとオレンジのダブルのラインが入はいる。また首くび、ベルトループに黒くろとオレンジのラインが入はいり、川上かわかみ哲治てつじ監督かんとく率ひきいるV9時代じだい（1965〜1973年ねん）[注釈ちゅうしゃく 46]に象徴しょうちょうされる常勝じょうしょう巨きょ人じんのシンボルとなる。長嶋ながしま茂雄しげお引退いんたい、川上かわかみ哲治てつじ監督かんとく勇退ゆうたいの1974年ねんまで使用しようされた。1972年ねん頃ごろ、伸縮しんしゅく性せいに優すぐれたニット生地きじに切きり替かわっている。
    • 1975年ねん - 1980年ねん 長嶋ながしま茂雄しげお（第だい一いち次じ）監督かんとく就任しゅうにんに伴ともない、「GIANTS」「TOKYO」（胸むねロゴ・左ひだり袖そでロゴ）の書体しょたいがサンフランシスコ・ジャイアンツと同どうタイプのものになり、胸むね番号ばんごう・背番号せばんごうの書体しょたいも変かわる。さらに首くびのライン、両りょう袖そでおよびパンツのラインがシングルになり太ふとくなる。このデザインは現げん監督かんとくの原げん辰たつ徳とくら1980年度ねんどにドラフト会議かいぎで指名しめいされた選手せんしゅの入団にゅうだん会見かいけん（原はらのみ単独たんどく）まで使用しようされている。
      • 1976年ねんより、ホーム用ようの左ひだり袖そでの「TOKYO」ロゴが「YOMIURI」に変かわり、背番号せばんごうの上うえに英文えいぶん表記ひょうき（ロろーマ字まじ）の選手せんしゅ名めいが入はいる。
    • 1981年ねん - 1992年ねん 藤田ふじた元もと司つかさ監督かんとく就任しゅうにんに伴ともない、V9時代じだいのタイプに戻もどるが、引ひき続つづき選手せんしゅ名めいが入はいり、ホーム用ようの左ひだり袖そでが「YOMIURI」となっている。マイナーチェンジを繰くり返かえし、基本きほんデザインは1992年ねんまで使用しようされた。
      • 1984年ねんのみ、球団きゅうだん創立そうりつ50周年しゅうねんエンブレムが右みぎ袖そでに入はいる。
      • 1986年ねんより、ボタン式しきからプルオーバー式しきのVネックになる。
      • 1990年ねんより、ホーム用ようがクリーム地ちからオフホワイト地ちに変かわる。

    第だい2次じ長嶋ながしま監督かんとく - 堀内ほりうち監督かんとく時代じだい

    • 1993年ねん - 2005年ねん 長嶋ながしま茂雄しげお監督かんとく復帰ふっきにより、モデルチェンジ。プルオーバー式しきからボタン式しきに戻もどり、首くび元もとから胸むねにかけてのラケットラインが入はいり、ベルトループのラインが消きえる。また、ビジター用ようがグレー地ちに変更へんこうされ、帽子ぼうしも黒くろからミッドナイトブルー（濃紺のうこん）に変更へんこうされる。
      • 1994年ねんは球団きゅうだん創立そうりつ60周年しゅうねんエンブレム、1995年ねん・1997年ねんは前年ぜんねんのリーグ優勝ゆうしょうを記念きねんしたエンブレム、1996年ねんはチームスローガン（チャレンジ）エンブレムをそれぞれ右みぎ袖そでに入いれた。これらは全すべて、マスコットのジャビットをあしらったものである。
      • 1997年ねん - 2001年ねん頃ごろ、二に軍ぐんのみ、コナミがスポンサーについたため、左ひだり袖そでの「YOMIURI」ロゴの上うえに、コナミのロゴが入はいったワッペンがついた。
      • 2001年ねん、ホームゲーム3連戦れんせんの2日にち目めに背部はいぶの選手せんしゅ名めいを外はずす「バックナンバーデーユニフォーム」を採用さいよう。
      • 2002年ねん - 2004年ねん オープン戦せんや公式こうしき戦せんの試合しあい前まえの練習れんしゅう用ように限定げんていしたセカンドユニフォームをホーム、ビジター共どもに2004年ねんまで使用しよう。2003年ねんから背部はいぶに選手せんしゅ名めいが入はいる[注釈ちゅうしゃく 47]。さらに2002年ねん7月がつ1日にちより、読売よみうりグループの組織そしき変更へんこうに伴ともない、球団きゅうだんを運営うんえいする会社かいしゃが株式会社かぶしきがいしゃよみうりから株式会社かぶしきがいしゃ読売よみうり巨人軍きょじんぐんに移行いこう（詳細しょうさいは後述こうじゅつ参照さんしょう。）したため、ビジター用ようの胸むねロゴが「TOKYO」から「YOMIURI」に変かわり、胸むね番号ばんごう・背番号せばんごうの書体しょたいがImpact体たいに変かわる。
      • 2004年ねん、ビジター用ようの胸むね番号ばんごう・背番号せばんごうの書体しょたいが従来じゅうらいの物ものに戻もどる。
      • 2005年ねん、ビジター用ようの胸むねロゴが「YOMIURI」から、帽子ぼうしと同一どういつのYGマークが左ひだり胸むねにつき、胸むね番号ばんごうは右みぎ腹部ふくぶに移うつる。

    第だい2次じ原はら監督かんとく - 高橋たかはし監督かんとく - 第だい3次じ原はら監督かんとく時代じだい

    • 2006年ねん - 原はら辰たつ徳とく監督かんとく復帰ふっきに伴ともない、1972年ねんのニット生地きじ化か以来いらい34年ねん続つづいたデサント社しゃ製せいからアディダス社しゃ製せいになる。同時どうじにデザイン変更へんこう。ホーム、ビジター共どもパンツにアディダスの3本線ほんせん、右みぎ胸むねにアディダスのブランドロゴが入はいり、細ほそめのストライプシャドー（3本線ほんせんの縦縞たてじま）が入はいる。胸むねロゴが早稲田わせだ書体しょたいから角かくばった書体しょたいへ変更へんこうになり、同時どうじに選手せんしゅ名めいも同様どうようの書体しょたいに変かわり、背番号せばんごうの大おおきさがやや小こぶりになる。また帽子ぼうしのツバのふちがオレンジ色しょくになる。
      • ホーム用ようは、書体しょたい以外いがいの基本きほん的てきなデザインは変かわらない。
      • ビジター用ようは、上着うわぎが黒くろ、パンツがライトグレー（白色はくしょくに近ちかい）になり、ビジター用ようの胸むねロゴもホーム用ようと同どう書体しょたいの「GIANTS」となり、胸むねロゴ・胸むね番号ばんごう・背番号せばんごうがグレーに白しろの縁取へりとりとなり、左ひだり袖そでは「GIANTS」からホーム用ようと同おなじ「YOMIURI」に変更へんこう。
      • 2007年ねんより、主将しゅしょうの右みぎ袖そでにキャプテンマーク（オレンジの丸まるに黒文字くろもじの「C」、横よこにオレンジ縁えんに黒くろのライン）が入はいる。
        • 2006年ねん - 2007年ねん、日曜日にちようび・祝日しゅくじつのホームゲーム限定げんていで、デザインは白色はくしょくベースに「Giants」の筆記ひっき体たい文字もじ（2002年ねん - 2004年ねんに採用さいようされたビジター用ようセカンドユニフォームで使つかわれたものと同おなじロゴ）が取とり入いれられて、胸むね番号ばんごう・背番号せばんごうがゴシック風ふう斜体しゃたいのユニフォームを併用へいようして使用しよう。
      • 2008年ねん、当初とうしょ交流こうりゅう戦せんのビジターゲーム限定げんていで、ホーム用ように似にた、上下じょうげとも白しろに近ちかいライトグレーのものを使用しよう。両りょう腋わき部ぶに黒くろのカッティングが施ほどこされている。交流こうりゅう戦せん終了しゅうりょう以降いこうのビジターゲームでも使用しようされ、2009年ねんより正式せいしきに採用さいようされることになった。
      • 2010年ねんのビジター用ようは上下じょうげともにダークグレーとなり、脇わきのカッティング部ぶも同色どうしょくとなった。この地色じいろは前年ぜんねんに着用ちゃくようされた「75周年しゅうねん記念きねんユニフォーム」（後述こうじゅつの限定げんてい版ばんユニフォーム参照さんしょう）に使用しようされたものをベースとしている。
      • 2011年ねんからはビジター用ようの地色じいろが「ライトオニキス」と呼よばれる明あかるいグレー色しょくを採用さいよう。
        • 2011年ねんのみ、原はら辰たつ徳とく監督かんとく自身じしんの発案はつあんにより東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい犠牲ぎせい者しゃ追悼ついとうと被災ひさい地ち復興ふっこうへの祈いのりを込こめてホーム・ビジター両方りょうほうのユニフォーム左ひだり袖そでに黒くろのリボン（喪章もしょう）を縫ぬい付つけることとなった[96]。
        • 2013年ねん、前年度ぜんねんどのセ・リーグ優勝ゆうしょうを記念きねんして、右みぎ袖そでにチャンピオン・エンブレムが貼はり付づけられた[97]。
      • 2014年ねんより、球団きゅうだん創設そうせつ80周年しゅうねんの節目ふしめとして、ホーム用ようの胸むねロゴの「GIANTS」が創設そうせつから70年間ねんかん使用しようしてきた字体じたい（早稲田わせだ書体しょたい）に戻もどり、背せネームも2005年ねん以来いらいのゴシック体たいを採用さいよう（以前いぜんの字体じたいより若干じゃっかん小ちいさくなった）。左ひだり袖そでには日本にっぽん一回いっかい数すう22回かいを表あらわす大小だいしょう2つずつの星ほしマークが刺繍ししゅうされている。ビジター用ようは、地色じいろをグレーから1961年ねんから1992年ねんまでの32年間ねんかん使つかわれた薄うすいブルー地ちに変更へんこうとなる。ただし、胸むねロゴの「GIANTS」は2006年ねんより使用しようしているものをそのまま使用しよう。
        • 2014年ねん、前年度ぜんねんどのセ・リーグ優勝ゆうしょうを記念きねんして、右みぎ袖そでにチャンピオン・エンブレムが貼はり付づけられた[98]。
    • 2015年ねんより、アメリカの「アンダーアーマー（Under Armour）」製作せいさくのユニフォームに変更へんこう（ホーム用よう右みぎ胸むねに Under Armour のブランドロゴ入いり）。1953年ねん、戦後せんご初はじめて胸むねに「TOKYO」の文字もじをあしらった当時とうじのユニフォームをモチーフに、1993年ねんから続つづいた胸むねのラケットラインと1960年ねんから採用さいようした胸むね番号ばんごうを無なくし、パンツのサイドラインがシングルになり、よりシンプルなユニフォームとなった。特とくにビジター用ようは、前年ぜんねん同様どうよう薄うすいブルー地ちそのままに、2002年ねん以来いらい13年ねん振ふりに胸むねに「TOKYO」（早稲田わせだ型がたロゴ）の文字もじが復活ふっかつ（ホーム用ようの書体しょたいは早稲田わせだ型がたロゴのまま）、さらに背番号せばんごうの書体しょたいが若干じゃっかん変更へんこうとなり、ホーム用ようの背せネームは角張かくばった書体しょたいに戻もどした[99]。また主将しゅしょうのユニフォームには前年ぜんねんまでのキャプテンマークのデザインを一新いっしんし、それまでの右みぎ袖そでから左ひだり袖そでの「YOMIURI」の上うえに刺繍ししゅうされた[100]。
      • 2015年ねん、前年度ぜんねんどのセ・リーグ優勝ゆうしょうを記念きねんして、右みぎ袖そでにチャンピオン・エンブレムが貼はり付づけられた。
      • 2017年ねん、マイナーチェンジ。"1953〜原点げんてん回帰かいき〜"をコンセプトに、1953年ねん当時とうじのユニフォームにより近付ちかづけたものに変更へんこう。ビジター用ようが4年ねんぶりにライトグレー地ちに戻もどり、帽子ぼうしつばのオレンジラインを廃止はいしした[101]。
    • 2021年ねんより、ミズノ社しゃ製せいのユニフォームに変更へんこう。2014年ねん以来いらいとなる胸むね番号ばんごうが復活ふっかつした[102]。また、ニューエラジャパンと球団きゅうだん史上しじょう初はつとなるオフィシャルキャップ契約けいやくを締結ていけつした[103]。
    • 2023年ねん春季しゅんきキャンプより、ナイキ製せいのユニフォームに変更へんこうし、背せネーム掲載けいさいと左ひだり脇腹わきばらの前ぜん番号ばんごうがない「背番号せばんごうのみ」となり、胸元むなもとのロゴ入いりユニフォームになる[104]。背せネームをあしらわないことに関かんしては、2018年ねんの原げん監督かんとく復帰ふっき会見かいけんにおいて言及げんきゅうされた「巨人軍きょじんぐんは個人こじん軍ぐんであってはならない」という考かんがえを尊重そんちょうしたものであるという[105]。デザインは1953年ねん - 1960年ねんの伝統でんとう的てきなスタイルを意識いしきし、刺繍ししゅう文字もじで高級こうきゅう感かんや重厚じゅうこう感かんを出だしつつ、選手せんしゅのパフォーマンスのために軽かるさや強つよさといった機能きのう性せいを持もたせたものとなった。

    阿部あべ慎まこと之の助監督じょかんとく時代じだい

    • 2024年ねん - 球団きゅうだん創立そうりつ90周年しゅうねんを迎むかえるにあたり、ユニホームをリニューアル。球団きゅうだん創設そうせつ９０周年しゅうねん記念きねんプロジェクトとしてキャップ等とうに使用しようされるイニシャルロゴを刷新さっしんし、デザインは世界せかい的てきジュエリーブランドであるティファニーが担当たんとう。ビジターは、以前いぜんのオレンジ基調きちょうのものから一新いっしん。グレーをベースに帽子ぼうしには「TOKYO GIANTS」を意味いみする「TG」ロゴが1954年ねん以来いらい、70年ねんぶりに復活ふっかつ。ホームはお馴染なじみの「YG」ロゴの形かたちがマイナーチェンジされた[106]。
      • ビジター用ようはグレーを基調きちょうとし、黒くろと白しろを用もちいたデザインに一新いっしん。

    限定げんてい版ばんユニフォーム

    復刻ふっこくユニフォーム

    • 2007年ねん、5000勝しょう達成たっせい記念きねん企画きかくとして東京とうきょうドームで6月がつ8日にち - 6月11日にちに行おこなわれた東北とうほく楽天らくてんゴールデンイーグルス・北海道ほっかいどう日本にっぽんハムファイターズとの交流こうりゅう戦せんでV9時代じだいのユニフォームをモチーフにした復刻ふっこくユニフォームを着用ちゃくようした。
      • 当時とうじのユニフォームとの違ちがいは、右みぎ袖そでに5000勝しょう記念きねんワッペンが入はいっていること。また、ヘルメットは通常つうじょうのものをそのまま使用しよう。
    • 2009年ねん、球団きゅうだん創立そうりつ75周年しゅうねん記念きねん行事ぎょうじの一環いっかんとして、大だい日本にっぽん東京とうきょう野球やきゅう倶楽部くらぶ時代じだいの第だい二に次じアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく遠征えんせいで採用さいようされたユニフォームを復刻ふっこくし、7月がつ7日にち - 7月がつ9日にちの対たい横浜よこはまベイスターズ3連戦れんせんにおいて着用ちゃくようして試合しあいに臨のぞんだ[107]。
      • 当時とうじのユニフォームとの違ちがいは、シャドウストライプが入はいっていることと、右みぎ袖そでにアディダスのロゴマーク（黒色こくしょく）が入はいっていること。また、ヘルメットは2009年ねん現在げんざいのものをそのまま使用しようする。
    • 2010年ねん8月がつにセ・リーグ主催しゅさいで行おこなわれる「オールド・ユニフォーム・シリーズ」では、2リーグ分立ぶんりつ後ごの1950年ねん当時とうじのものが復刻ふっこくされた。
    • 2012年ねん8月がつ - 9月にセ・リーグ主催しゅさいで行おこなわれる「レジェンド・ユニフォーム・シリーズ」において当時とうじの監督かんとく、原はら辰たつ徳とくが入団にゅうだんした1981年ねん当時とうじのホーム用ようを復刻ふっこく。

    その他た

    • 2010年ねん、7月がつ19日にちからの対たい東京とうきょうヤクルトスワローズ3連戦れんせん限定げんていで、中学生ちゅうがくせい以下いかのファンによるユニフォームデザインコンテストでグランプリを獲得かくとくしたものを基もとにしたユニフォームを採用さいようした。
      • 採用さいようされたデザインは「ジャイアンツ スターズ」で、星ほしと稲妻いなづまがちりばめられている。左ひだり胸むねに番号ばんごうに入はいり、その下したに「GIANTS」ロゴが入はいる。
    • 2012年ねん、読売よみうり巨人軍きょじんぐんと読売新聞社よみうりしんぶんしゃは、巨人きょじんのオフィシャルパートナーであるアディダスジャパン株式会社かぶしきがいしゃとともに、新あらたなプロジェクト「橙だいだい魂たましい（とうこん）2012」を実施じっし。公式こうしき戦せんの主催しゅさい7試合しあいでオレンジのユニフォームを着用ちゃくようして試合しあいを行おこなった。なお、原はら監督かんとくや選手せんしゅが実際じっさいに着用ちゃくようしたユニフォームは、慈善じぜんオークションに出品しゅっぴんして震災しんさい復興ふっこうのための義援金ぎえんきんとする。
      • デザインとしては、普段ふだん使用しようするホーム用ようの上半身じょうはんしんの部分ぶぶんのベースが白しろからオレンジ色しょく。脇わきからわき腹ばらの部分ぶぶんが白しろ。「GIANTS」ロゴおよびロケットラインは、白しろ縁えんに黒くろ。なお、ズボンは普段ふだんのものを使用しよう。
    • 2013年ねん、「橙だいだい魂たましい2013」として、限定げんていユニフォームが主催しゅさいする9試合しあいで使用しようされた。デザインはオレンジ色しょくをベースに両方りょうほうの肩口かたぐちから袖そでの部分ぶぶんが白しろ。なお、原はら監督かんとくや選手せんしゅが実際じっさいに着用ちゃくようしたユニフォームは、2012年ねん同様どうよう慈善じぜんオークションに出品しゅっぴんされ、震災しんさい復興ふっこう支援しえんの義援金ぎえんきんとなる[108]。
    • 2014年ねん、「橙だいだい魂たましい2014」として、限定げんていユニフォームが主催しゅさいする8試合しあいで使用しようされた。デザインはオレンジ色しょく、ラケットラインが黒くろ・白しろ・黒くろ。なお、原はら監督かんとくや選手せんしゅが実際じっさいに着用ちゃくようしたユニフォームは、慈善じぜんオークションに出品しゅっぴんされ、震災しんさい復興ふっこう支援しえんの義援金ぎえんきんとなる[109]。
    • 2015年ねん、「橙だいだい魂たましい2015」として、限定げんていユニフォームが主催しゅさいする7試合しあいで使用しようされた。デザインはオレンジ色しょくをメインに両りょう脇腹わきばらに白しろ、衿えりと袖口そでぐちに黒くろ・白しろ・黒くろのライン、「GIANTS」ロゴは白しろ縁えんに黒くろ[110]。
    • 2016年ねん、「橙だいだい魂たましい2016」として、限定げんていユニフォームが主催しゅさいする7試合しあいで使用しようされた。デザインは全面ぜんめんオレンジ色しょくで、衿えりと袖口そでぐちに黒くろ・白しろ・黒くろのライン、「GIANTS」ロゴは白しろ縁えんに黒くろ[111]。
    • 2017年ねん、「橙だいだい魂たましい2017」として、限定げんていユニフォームが主催しゅさいする7試合しあいで使用しようされた[112]。
    • 2018年ねん、「橙だいだい魂たましい2018」として、限定げんていユニフォームが主催しゅさいする7試合しあいで使用しようされた。デザインは、袖そでが黒くろでほかは前面ぜんめんオレンジ色しょく[113]。
    • 2019年ねん、「橙だいだい魂たましい2019」として、限定げんていユニフォームが主催しゅさいする7試合しあいで使用しようされた[114]。
    • 2020年ねん、「橙だいだい魂たましい2020」として、限定げんていユニフォームが主催しゅさいする3試合しあいで使用しようされた[115]。
    • 2021年ねん、「橙だいだい魂たましい2021」として、限定げんていユニフォームが主催しゅさいする数すう試合しあいで使用しようされた[116][117][118]。
    • 2022年ねん、「橙だいだい魂たましい2022」として、限定げんていユニフォームが主催しゅさいする数すう試合しあいで使用しようされた[119]。
    • 2022年ねん9月がつ6日にち - 8日にちのDeNA戦せんで、「Yohji Yamamoto」とのコラボ企画きかくによる、漆黒しっこくユニフォームを着用ちゃくよう[120]。
    • 2023年ねん、主催しゅさい試合しあい9試合しあい限定げんていで、黒色こくしょくのサードユニフォームを着用ちゃくよう[121]。

    球団きゅうだん旗きの変遷へんせん

    • 1935年ねん - 1940年ねん：えんじ色しょく地ちに白しろ文字もじで「G」
    • 1940年ねん - 1944年ねん：戦時せんじ中ちゅうに軍部ぐんぶより英語えいご禁止きんし令れいが出でたため、「G」の部分ぶぶんを漢字かんじの「巨きょ」に変更へんこう。えんじ色しょく地ちに白しろ文字もじで「巨きょ」
    • 1946年ねん - 1949年ねん：白地しろじにえんじ色しょくの文字もじで「G」
    • 1950年ねん - 1959年ねん：2リーグ分裂ぶんれつを機きに球団きゅうだん旗はたを変更へんこう。えんじ色しょく地ちに白しろ文字もじで中央ちゅうおうに「G」、「讀賣よみうり」の文字もじが加くわわる。「讀 G 賣うれ」
    • 1960年ねん - 現在げんざい：えんじ色しょく地ちに白しろ文字もじ。左上ひだりうえに「読売よみうり」、右みぎ下かに大おおきく「G」

    ユニフォーム等とうのスポンサー

    • セ・リーグでは2006年ねんからホーム用ようユニホームにスポンサーロゴの掲示けいじを認みとめているが、ジャイアンツでは同年どうねんより2014年ねんまではユニホームサプライヤーであるアディダスがスポンサーとなり、ロゴを右みぎ胸むね（限定げんていユニホームなどでは右みぎ袖そでに掲示けいじする場合ばあいあり）に掲示けいじしていた。2015年ねんからは同社どうしゃに代かわりアンダーアーマーがユニホームサプライヤーとなるため、代かわりにそのロゴが入はいる。アンダーアーマーとは5年ねん50億おくで契約けいやくした。
    • 2016年ねん7月がつまで12球団きゅうだんで唯一ゆいいつ、ヘルメットにスポンサー掲示けいじをしていない球団きゅうだんであった（代かわりにチームスローガン「GIANTS PRIDE」が入はいる）。同年どうねん7月がつ26日にちから、日本電産にほんでんさんがヘルメットスポンサーとなる[122]。
    • 2016年ねんから2018年ねんシーズン途中とちゅうまで、日本にっぽん大学だいがくはオフィシャルスポンサー契約けいやくを結むすんでいた[123][注釈ちゅうしゃく 48]。
    • 2017年ねん、輸入ゆにゅう車しゃの「ジャガー・ランドローバー」（ジャガーランドローバージャパン）とオフィシャルカー契約けいやくを交かわした。監督かんとく・コーチ・選手せんしゅ・職員しょくいん向むけにジャガー車しゃおよびランドローバー車しゃが70台だい貸与たいよされる。
    • 2019年ねんシーズンからネット配信はいしん大手おおてのDAZNとオフィシャルスポンサー契約けいやくを交かわした。またDAZNは読売新聞よみうりしんぶんグループと「包括ほうかつ的てきな提携ていけい契約けいやく」を締結ていけつ。DAZNにおける巨人軍きょじんぐん主催しゅさい試合しあいの中継ちゅうけいは、読売新聞よみうりしんぶんグループ系列けいれつの日本にほんテレビから許諾きょだくする形かたちで行おこなわれ、必かならずG＋（ジータス）のロゴが入はいる。スポンサー料りょうは年間ねんかんで総額そうがく約やく20〜30億おく円えんだとも言いわれている。山口やまぐち球団きゅうだん社長しゃちょうは、「巨人軍きょじんぐんとDAZNとの交渉こうしょうは4年ねん前まえから。読売よみうり・日本テレビ放送網にほんてれびほうそうもうがあることから断ことわってきた。テレビ放送ほうそうによって育そだてられた球団きゅうだんであるという恩義おんぎのようなものがあり躊躇ちゅうちょがあった。そんな中なかで、テレビでの試合しあい中継ちゅうけいとの共存きょうぞんへの配慮はいりょとこれまでにない取とり組くみを提案ていあんして頂いただいた」と話はなした。
    • 2023年ねんからナイキと10年ねん以上いじょうの長期ちょうきパートナーシップ契約けいやくを結むすび、巨人きょじん及および女子じょし野球やきゅうの公式こうしきユニホームサプライヤーとなり、ロゴ入いりユニホームになる。ナイキジャパンは子供こどもが野球やきゅうやその他たスポーツができる機会きかいを増ふやす活動かつどうにも協力きょうりょくする[104]。また、スポーツMDビジネスを誇ほこるファナティクスとも長期ちょうきパートナーシップ契約けいやくを行おこない、球団きゅうだん通販つうはんサイトや球団きゅうだん直営ちょくえいグッズショップの運営うんえい、選手せんしゅのユニフォームやプレーアイテム、ナイキ社きしゃのアパレルブランドなど、マスターライセンシーとして企画きかく・製造せいぞう・販売はんばいするという。3社しゃ間あいだの包括ほうかつ的てきグローバルパートナーシップを結むすび、「スポーツクラブ単体たんたいとしては世界せかい初はつ」のビジネスモデルを採用さいようするという。その他た、ソックスサプライヤーのSTANCEとも契約けいやくし、NPB初はつのMLBと同様どうようのセットアップを着用ちゃくようする[124]。

    オフィシャルスポンサー企業きぎょう・団体だんたい

    （2024年度ねんど）[125]

    主おもな歴代れきだいの球団きゅうだん歌か、応援おうえん歌か

    読売よみうりジャイアンツには球団きゅうだん歌かと応援おうえん歌かの2つの定義ていぎがあり、球団きゅうだん歌かは現在げんざいまでに3曲きょくが制定せいていされている。それに対たいして応援おうえん歌かは球団きゅうだんが作成さくせいする応援おうえん歌かもあるが広義こうぎに捉とらえれば私設しせつ応援おうえん団だんによる選手せんしゅ別べつ応援おうえん歌かも応援おうえん歌かといえるので数かずは非常ひじょうに多おおい。そのため、ここでは球団きゅうだん歌かのみを紹介しょうかいする。

    曲名きょくめいは球団きゅうだん公式こうしきサイトに掲載けいさいされた年表ねんぴょうにおいては全すべて「巨人軍きょじんぐんの歌うた」とされているが、管理かんり楽曲がっきょくとして3曲きょくの著作ちょさく権けんを保有ほゆうする日本にほんコロムビアでは区別くべつのためアルバム収録しゅうろく時じに以下いかの通称つうしょうを使用しようしている。初代しょだいと3代目だいめの作曲さっきょく者しゃは「阪神はんしんタイガースの歌うた（六甲ろっこうおろし）」の作曲さっきょく者しゃでもある[注釈ちゅうしゃく 49]。

    1. 野球やきゅうの王者おうじゃ／1939年ねん発表はっぴょう（作詞さくし：西條さいじょう八十やそ[注釈ちゅうしゃく 50]、作曲さっきょく：古関こせき裕ひろし而）
    2. ジャイアンツ・ソング／1949年ねん発表はっぴょう（作詞さくし：岡野おかの青あお志こころざし、補ほ作詞さくし：藤浦ふじうら洸こう、作曲さっきょく：米山よねやま正夫まさお）
    3. 巨人軍きょじんぐんの歌うた -闘魂とうこんこめて-／1963年ねん発表はっぴょう（作詞さくし：椿つばき三平さんぺい、補ほ作詞さくし：西條さいじょう八十やそ、作曲さっきょく：古関こせき裕ひろし而）

    本拠地ほんきょち東京とうきょうドームの最寄もより駅えきであるJR水道橋すいどうばし駅えきでは2006年ねん7月がつ4日にちから発車はっしゃメロディに「闘魂とうこんこめて」を流ながすようになった。

    主おもなキャンプ地ち

    現在げんざい

    過去かこ

    ほか（1950年ねん以降いこうの出典しゅってん[131]）

    二に軍ぐん

    チームの特徴とくちょう

    球団きゅうだん名めい

    「大だい日本にっぽん東京とうきょう野球やきゅう倶楽部くらぶ」として設立せつりつ後ご、1935年ねんのアメリカ遠征えんせい時じ、フランク・オドールの提案ていあんによりニューヨーク・ジャイアンツをもとにした「東京とうきょうジャイアンツ」というニックネームが使用しようされた[11][132]。その後ご正式せいしきなチーム名めいとしてジャイアンツを巨人軍きょじんぐんと訳やくした「東京とうきょう巨人軍きょじんぐん」となった。1947年ねんに日本にっぽん野球やきゅう連盟れんめいが各かく球団きゅうだんとも「漢字かんじ＋ニックネーム」を導入どうにゅうする事ことになり「読売よみうりジャイアンツ」となる。

    アメリカの新聞しんぶん・テレビ・映画えいがや英字えいじ新聞しんぶんなどで「Tokyo Giants」と呼称こしょうされることもあった。また、球団きゅうだん公式こうしきTwitterアカウントのアカウント名めいは「Tokyo Giants」となっている。

    呼称こしょうについて

    野球やきゅう協約きょうやく第だい38条じょうに書かかれている構成こうせい球団きゅうだんは「株式会社かぶしきがいしゃ読売よみうり巨人軍きょじんぐん」、球団きゅうだん呼称こしょうは「読売よみうりジャイアンツ」となっている。NPB所属しょぞく球団きゅうだんは球団きゅうだん呼称こしょうのうちの企業きぎょう名めいの部分ぶぶんが略称りゃくしょうとして各種かくしゅメディアで使つかわれているが、読売よみうりジャイアンツについては例外れいがい的てきに「読売よみうり」ではなく「巨人きょじん」が一般いっぱん的てきな略称りゃくしょうとされている[注釈ちゅうしゃく 51]。これは球団きゅうだん名めいが「東京とうきょう巨人軍きょじんぐん」だった時代じだいから使つかわれていた略称りゃくしょう（当初とうしょは「東京とうきょうセネタース」や「大だい東京とうきょう軍ぐん」という東京とうきょうを名乗なのるチームが他ほかにもあったため、識別しきべつ上じょうの観点かんてんを理由りゆうとして「東京とうきょう」ではなく「巨人きょじん」が略称りゃくしょうとされた）が「読売よみうりジャイアンツ」になったあとも、慣習かんしゅうとしてそのまま使つかわれ続つづけているものである[注釈ちゅうしゃく 52]（本ほん球団きゅうだんを指さして「巨人きょじん」と言いった場合ばあい、アクセントは「きょじん」の「きょ」に置おかれる）。「巨人きょじん」という略称りゃくしょうは、テレビ、新聞しんぶん、ニュースサイト、チケットの印字いんじなどで幅広はばひろく用もちいられる。これらのメディアにおいて一文字ひともじで球団きゅうだん名めいを略りゃくする場合ばあいも「読」ではなく「巨きょ」となる。

    一方いっぽう、日本にっぽん野球やきゅう機構きこう（NPB）では公式こうしきな略称りゃくしょうとして「読売よみうり」を使用しようすることがある（「読売よみうり巨人きょじん」とは称しょうさず）。一般いっぱん的てきな略称りゃくしょうとは異ことなり、「東京とうきょうヤクルト」「横浜よこはまDeNA」「千葉ちばロッテ」などというように慣例かんれい的てきに球団きゅうだん名めいからニックネーム部分ぶぶんを省はぶいたものを略称りゃくしょうとしているためである。例たとえば、NPB公式こうしきウェブサイトにおける所属しょぞく球団きゅうだんの表記ひょうき[133]やプロ野球やきゅうドラフト会議かいぎなどでは「読売よみうり」が使用しようされる。

    また、球団きゅうだん、所属しょぞく選手せんしゅ、OBなどは「巨人軍きょじんぐん」という略称りゃくしょうを一般いっぱん的てきに使用しようしているが[134][135]、メディア、他た球団きゅうだんがこの略称りゃくしょうを使つかう頻度ひんどはそれほど多おおくない[136][137][138]。

    中国語ちゅうごくご圏けん（特とくに野球やきゅうが盛さかんな台湾たいわん）においては「讀賣よみうり巨人きょじん隊たい」と表記ひょうきされる[139][140]。

    セ・リーグ首都しゅと圏けん3球団きゅうだん合同ごうどう企画きかく

    2012年ねんから、読売よみうりジャイアンツ・東京とうきょうヤクルトスワローズ・横浜よこはまDeNAベイスターズとの3球団きゅうだん合同ごうどうで「GSDBプロジェクト」を立たち上あげファンクラブ会員かいいんに限かぎりヤクルト・DeNA主催しゅさいの巨人きょじん戦せんで来場らいじょうポイント付与ふよの他た会員かいいん限定げんていイベントの実施じっしや該当がいとう試合しあいの前売まえうりチケット優先ゆうせん販売はんばいや球場きゅうじょうDJ・チアチーム・マスコットキャラクターの相互そうご訪問ほうもんを行おこなっている。

    伝統でんとうの一いち戦せん 〜THE CLASSIC SERIES〜

    読売よみうりジャイアンツと阪神はんしんタイガースの共同きょうどうプロジェクト。

    80年ねん以上いじょうの歴史れきしを持もつ日本にっぽんプロ野球やきゅうの創世そうせい期きより、読売よみうりジャイアンツと阪神はんしんタイガースの両りょう球団きゅうだんは、球史きゅうしに残のこる幾多いくたの名めい勝負しょうぶを繰くり広ひろげており「永遠えいえんのライバル」、また、両者りょうしゃの対決たいけつを「伝統でんとうの一いち戦せん」と呼よばれていた。これに因ちなみ、2016年ねん、巨人きょじん・高橋たかはし由ゆかり伸しん、阪神はんしん・金本かなもと知とも憲けんの両りょう新しん監督かんとくを迎むかえ、新しん体制たいせいとなったことを契機けいきに、あらためて両りょう球団きゅうだんの戦たたかいを盛もり立だて、多おおくのファンに、より一層いっそうの夢ゆめ・感動かんどうを与あたえられるよう、両りょう球団きゅうだんが共通きょうつうビジュアル、シリーズロゴの旗はたのもとに共同きょうどうで様々さまざまな取とり組くみを実施じっしする[141]という企画きかく。なお、両りょう球団きゅうだんが共同きょうどう企画きかくを行おこなうのはこれが初はじめて。

    詳細しょうさいは「伝統でんとうの一いち戦せん 〜THE CLASSIC SERIES〜」を参照さんしょう

    その他た

    • 監督かんとくは創立そうりつ当初とうしょを除のぞけば全すべてチームの生はえ抜ぬき選手せんしゅが就任しゅうにんしており、他た球団きゅうだんOBが監督かんとくになっていない唯一ゆいいつの球団きゅうだんである。また、生はえ抜ぬき選手せんしゅでも国内こくない他た球団きゅうだんへの移籍いせきやコーチを歴任れきにんしていない『巨人きょじん一筋ひとすじ』の人物じんぶつがほとんどである。特とくに、2リーグ制せいになってからは他た球団きゅうだんには在籍ざいせき経験けいけんのない人物じんぶつしか就任しゅうにんしていない[注釈ちゅうしゃく 53]。ただし、コーチや二に軍ぐん・三軍さんぐんの監督かんとくであれば生はえ抜ぬきではない人物じんぶつも務つとめている。また、2リーグ制せいになって以降いこう、2004年ねんに吸収きゅうしゅう合併がっぺいで消滅しょうめつした大阪おおさか近鉄きんてつバファローズも含ふくめてNPB球団きゅうだんとしては唯一ゆいいつ捕手ほしゅ出身しゅっしん者しゃが監督かんとくを務つとめたことがなかったが、2024年ねんから監督かんとくに就任しゅうにんした阿部あべ慎まこと之これ助すけが球団きゅうだんでは初はつとなる捕手ほしゅ出身しゅっしん監督かんとくとなった（ほか、二に軍ぐん監督かんとく経験けいけん者しゃが監督かんとくに就任しゅうにんした初はつの事例じれいともなった）。
    • 他た球団きゅうだんでは時ときに見みられる、シーズン途中とちゅうでの監督かんとくの長期ちょうき休養きゅうようや解任かいにん・辞任じにんが皆無かいむである。1リーグ制せい時代じだいの1947年ねんにおいて兼任けんにん監督かんとくであった中島なかじま治おさむ康やすしが開幕かいまくからの成績せいせき不振ふしんにより事実じじつ上じょうシーズン途中とちゅうで解任かいにんされたが、2リーグ制せいになってからはそのような事態じたいはない。
    • 規律きりつが厳きびしい球団きゅうだんで知しられ、髭ひげを生はやすことや毛け染ぞめは厳禁げんきんとしている[143]。例れいとして、北海道ほっかいどう日本にっぽんハムファイターズから移籍いせきしてきた小笠原おがさわら道みち大だいは在籍ざいせき中ちゅう、彼かれのトレードマークともいてる髭ひげを剃すっていた[144]（FAで中日ちゅうにちに移籍いせき後ごは戻もどしている[145]）。
    • 1949年ねんのセ・リーグ成立せいりつ以降いこう、1950年ねんから2009年ねんの60回かいのうちリーグ制覇せいはは33回かい。川上かわかみ哲治てつじ監督かんとくの下したでV9を達成たっせいした第だい三さん期き黄金おうごん時代じだい（1965年ねん - 1973年ねん）以降いこう、長嶋ながしま茂雄しげお第だい一いち次じ監督かんとく時代じだいから2010年代ねんだい後半こうはんまでの原げん辰たつ徳とく第だい二に次じ監督かんとく時代じだいまでの35年間ねんかん、セ・リーグを13回かい（そのうち日本にっぽんシリーズ制覇せいはは6回かい）制覇せいはしている。
    • パ・リーグで大映だいえいが毎日まいにちに吸収きゅうしゅう合併がっぺいされ大映だいえいが消滅しょうめつし大毎だいまいとなり6球団きゅうだん制せいとなった1958年ねん以降いこう、近鉄きんてつがオリックスに吸収きゅうしゅう合併がっぺいされて近鉄きんてつが消滅しょうめつした2004年ねんまでの47年間ねんかん、パ・リーグの当時とうじの6球団きゅうだん全すべてと日本にっぽんシリーズで対戦たいせんしていた（日本一にっぽんいちも6球団きゅうだん全すべてで経験けいけん）。巨人きょじんが日本にっぽんシリーズで敗退はいたいしたことがあるのは西鉄にしてつ・西武せいぶ、阪急はんきゅう・オリックス、南海なんかい・ソフトバンク、楽天らくてんの4球団きゅうだん。このうち特とくに西鉄にしてつ・西武せいぶ、ソフトバンクとの相性あいしょうは悪わるく、西鉄にしてつ・西武せいぶとの対戦たいせん成績せいせきは3勝しょう7敗はいと大おおきく負まけ越こしているほか、ソフトバンクとの対戦たいせん成績せいせきは0勝しょう2敗はいであるだけでなく、対戦たいせんした2019年ねん、2020年ねんと2年ねん連続れんぞくでスイープ（4連敗れんぱい）されている[注釈ちゅうしゃく 54]。2005年ねんに活動かつどうを開始かいしした楽天らくてんとの日本にっぽんシリーズの対戦たいせんも2013年ねんに初はじめて実現じつげんし、2013年ねん現在げんざい現存げんそんするパ・リーグ球団きゅうだんと全すべて対戦たいせん経験けいけんがある、初はじめて（そして唯一ゆいいつ）のセ・リーグ球団きゅうだんとなった。
    • 最下位さいかいになったのは1975年ねんの1回かいだけでこれは現存げんそんする12球団きゅうだんの中なかでは最少さいしょうであり、最下位さいかいが1回かいしかないのは巨きょ人じんだけである。また、2016年ねんも最下位さいかいを回避かいひしたことにより、阪急はんきゅう・オリックスが持もっていた39年ねん連続れんぞく最下位さいかい回避かいひ（1964年ねん - 2001年ねん）の最長さいちょう記録きろくを、40年ねん連続れんぞく（1976年ねん - ）として最長さいちょう記録きろく保持ほじ球団きゅうだんとなった。この記録きろくは2023年ねん時点じてんで47年ねん連続れんぞくに伸のびている。さらに、2021年ねんに埼玉さいたま西武せいぶライオンズが42年ねんぶりのリーグ最下位さいかいになったことにより、20世紀せいきに創設そうせつした同どう11球団きゅうだんの中なかで21世紀せいきにリーグ最下位さいかいになっていない最後さいごの球団きゅうだんとなった[注釈ちゅうしゃく 55]。
    • 国外こくがいへのポスティング移籍いせきはこれまで認みとめられていなかったが、2019年ねんに山口やまぐち俊しゅんが初はじめてポスティング移籍いせきを実現じつげんさせた（移籍いせき先さきはトロント・ブルージェイズ）。
    • 巨人きょじんから国内こくないFA権けんを行使こうしして移籍いせきした生はえ抜ぬき選手せんしゅは1994年ねんに横浜よこはまベイスターズに移籍いせきした駒田こまだ徳いさお広ひろだけである。
    • 他た球団きゅうだんがリーグ優勝ゆうしょうをしたにもかかわらずクライマックスシリーズのファイナルステージおよび日本にっぽんシリーズに敗退はいたいをしていても優勝ゆうしょうパレードは行おこなうことがあるが、巨人きょじんの場合ばあいは日本一にっぽんいちにならないと優勝ゆうしょうパレードは開ひらかないという条件じょうけんが付ついている。
    • 2015年ねん3月がつの読売新聞よみうりしんぶんの調しらべによると、セ・パ全ぜん12球団きゅうだんのうち、災害さいがいなどの回避かいひの対策たいさくで、地方ちほう開催かいさいなどを除のぞき原則げんそくとして2便びんに分わかれて移動いどうしている唯一ゆいいつの球団きゅうだんであるという[147]。
    • 巨人きょじんの地方ちほう球場きゅうじょうでの試合しあいは主催しゅさいゲームが多おおく、ビジターでは1972年ねん以降いこうは開催かいさいすることはなかったが、2004年ねんと2005年ねんに1回かいずつ開催かいさいされると2010年ねん以降いこうはヤクルト、DeNAの試合しあいでビジターで地方ちほう開催かいさいする試合しあいが増ふえてきている。2005年ねんからはセ・パ交流こうりゅう戦せんが導入どうにゅうされ、こちらも主催しゅさいゲームでは開催かいさいすることはあったがビジターでは未いまだに開催かいさいされていない。
    • 球界きゅうかいの盟主めいしゅとして君臨くんりんし、長嶋ながしま茂雄しげお、原はら辰たつ徳とく、外様とざまにおいても落合おちあい博満ひろみつ、清原きよはら和博かずひろなどの右みぎ打うちの名めい打者だしゃが多おおくいながら、1シーズン40本塁打ほんるいだを記録きろくした右みぎ打者だしゃは、2004年ねんに小久保こくぼ裕紀ゆうきが記録きろくするまで現あらわれなかった。その6年ねん後ごの2010年ねんにはアレックス・ラミレスが外国がいこく人じん右みぎ打者だしゃとして初はつの40本塁打ほんるいだを記録きろくし、最終さいしゅう的てきに最多さいた記録きろくとなる49本塁打ほんるいだを記録きろくした。2019年ねんには坂本さかもと勇人はやとが生はえ抜ぬきの右みぎ打者だしゃとして初はじめて40本塁打ほんるいだを記録きろくした。
    • セ・パ交流こうりゅう戦せんで2012年ねんと2014年ねんの2回かい優勝ゆうしょうしている。それ以外いがいの年としはすべてパ・リーグのチームが優勝ゆうしょうしており、2017年ねんまでは巨人きょじんがセ・リーグで交流こうりゅう戦せん優勝ゆうしょう経験けいけんのある唯一ゆいいつのチームだった[注釈ちゅうしゃく 56]。なお、セ・リーグ球団きゅうだんで2回かい交流こうりゅう戦せん優勝ゆうしょうしているのは2021年ねんまでは巨人きょじんのみだった（2022年ねんの交流こうりゅう戦せん優勝ゆうしょうはヤクルトで2度目どめの優勝ゆうしょうとなった）。
    • 2007年ねんから導入どうにゅうされたクライマックスシリーズでは、導入どうにゅう年ねんの2007年ねんから2016年ねんまで10年ねん連続れんぞくでシリーズ進出しんしゅつを果はたした。これはセ・パ両りょうリーグ全ぜん12球団きゅうだんのうち唯一ゆいいつの記録きろくであったが、2017年ねんは4位いに終おわり、球団きゅうだん史上しじょう初はじめてクライマックスシリーズ進出しんしゅつを逃のがした[148]。
    • 2023年ねん時点じてんでは日本にっぽんシリーズで「3連敗れんぱいしたあとに4連勝れんしょう」と「3連勝れんしょうをしたあとに4連敗れんぱい」の両方りょうほうの記録きろくを持もつ唯一ゆいいつの球団きゅうだんでもある[149]。
    • 小惑星しょうわくせい(26887) Tokyogiantsは巨人きょじんにちなんで命名めいめいされた[150]。

    マスコット

    • 初代しょだいマスコットはミスタージャイアンツ。ペットマークとして、当時とうじのジャンパーの右みぎ胸むね部分ぶぶんに大おおきいワッペンが貼はり付づけられていた[注釈ちゅうしゃく 57]。ミスタージャイアンツは長嶋ながしま茂雄しげおの太ふとい眉まゆ、王おう貞治さだはるの大おおきな目め、川上かわかみ哲治てつじの太鼓腹たいこばらがモチーフになったと言いわれている[151]。デザインを手掛てがけたのは、相沢あいざわ光ひかり朗ろう[注釈ちゅうしゃく 58]。後のちに漫画まんが家かの森田もりた拳けん次じが雑誌ざっし『少年しょうねん』で、このキャラクターを主人公しゅじんこうとする漫画まんが（コミカライズ版ばん）を手掛てがけた（1965年ねん4月がつ号ごうから1967年ねん頃ごろまで連載れんさい）。連載れんさい中ちゅうはロッテ（当時とうじはプロ野球やきゅう球団きゅうだんを持もたず）[注釈ちゅうしゃく 59]から「ミスタージャイアンツガム」という風船ふうせんガムを発売はつばい、またトミー（現げん：タカラトミー ）から「おはなしミスタージャイアンツ」という人形にんぎょう玩具おもちゃが、今井いまい科学かがくからプラモデルが発売はつばいされた。漫画まんがはアニメ化かはされなかったが、1965年ねん7月がつ22日にちに朝日あさひソノプレス社しゃ（現げん - 朝日あさひソノラマ）からソノシートが発売はつばい、主題歌しゅだいか「レッツゴー! ミスタージャイアンツ」（作詞さくし - 若林わかばやし一郎いちろう / 作曲さっきょく - 小林こばやし亜あ星ぼし / 歌うた - 西六郷にしろくごう少年しょうねん少女しょうじょ合唱がっしょう団だん）とドラマが収録しゅうろくされ、ミスタージャイアンツ役やくは当時とうじアニメ『スーパージェッター』に主演しゅえんした市川いちかわ治おさむ、また巨人軍きょじんぐんから王おう貞治さだはる・長嶋ながしま茂雄しげお・金田かねだ正一しょういち、野球やきゅう解説かいせつ者しゃの佐々木ささき信也しんや、当時とうじ日本にほんテレビアナウンサーの大平おおひら和夫かずおが本人ほんにん役やくで出演しゅつえんした。
    • 2代目だいめはバットに乗のりボールに帽子ぼうしと顔かおと手足てあしを足たした「バットに乗のった少年しょうねん」で、1980年ねんから1991年ねんまでの12年間ねんかんの長ながきにわたりペットマークとして使用しようされた。
    • 3代目だいめは1992年ねんから使つかわれている「ジャビット」である。これはチームのロゴマークであるYGの組くみ合あわせに、ウサギを絡からませたものである。ペットマークとして使用しよう。また、着きぐるみキャラクターでは「ジャビットファミリー」として5人にんのキャラクターが登場とうじょうする。2007年ねんからそれぞれ個別こべつのキャラに愛称あいしょうがつけられた（[3][リンク切きれ]を参照さんしょう）。
    • 2006年ねんからペットマークを変更へんこう、東京とうきょうの街まち並なみ（東京とうきょうドームや東京とうきょう都と庁舎ちょうしゃなど）のシルエットの中なかに「G-KING」という巨人きょじんが描えがかれたものになった。マスコットはジャビットのままである。
    • 2011年ねん1月がつ11日にちから2017年ねんシーズンまで、ペットマークを「ウイニングジャビット」に変更へんこうした。ここでのジャビットは、強つよさや格好かっこう良よさのイメージを盛もり込こんだスマートなデザインとなっている。

    マスコットガール

    応援おうえんスタイル

    「東京とうきょう読売よみうり巨人軍きょじんぐん応援おうえん団だん」、「読売よみうりジャイアンツ応援おうえん団だん」、および「G-FREAKS」も参照さんしょう

    ジャイアンツの応援おうえんは、それぞれの地域ちいきの私設しせつ応援おうえん団だんの先導せんどうによって行おこなわれる。声援せいえんとメガホンか手拍子てびょうしで応援おうえんするスタイルとなっている。ただし、応援おうえん団だんとしてはメガホンを使用しようしない応援おうえんスタイルを採用さいようしている。2010年ねんシーズンまで活動かつどうしていた東京とうきょう読売よみうり巨人軍きょじんぐん応援おうえん団だん（東京とうきょう）は、東京とうきょう団だん員いん1名めいが、野球やきゅう観戦かんせんチケットの不正ふせい転売てんばいを行おこない、試合しあい観戦かんせん契約けいやく約款やっかんや特別とくべつ応援おうえん許可きょか規程きていに違反いはんしていたことがわかり、その責任せきにんを取とって東京とうきょうの応援おうえん団だんは自主じしゅ解散かいさんした。新設しんせつされる読売よみうりジャイアンツ応援おうえん団だんは東京とうきょう読売よみうり巨人軍きょじんぐん応援おうえん団だんの伝統でんとうとスタイルを引ひき継ついで応援おうえん活動かつどうを行おこなうとしている。これにより関東かんとう圏けんは読売よみうりジャイアンツ応援おうえん団だん・北海道ほっかいどうは東京とうきょう読売よみうり巨人軍きょじんぐん応援おうえん団だん北海道ほっかいどう・関西かんさい圏けんは読売よみうりジャイアンツ応援おうえん団だん大阪おおさか・中国ちゅうごくや四国しこく及および九州きゅうしゅうは読売よみうり巨人軍きょじんぐん応援おうえん団だんGLOVE（広島ひろしま・九州きゅうしゅう）がそれぞれの地域ちいきを先導せんどうする。

    応援おうえん時じの格好かっこうはロッテを除のぞいた他た球団きゅうだん同様どうよう、ホームゲームにおいてビジター用ようのユニフォームやシャツを着きていたり、すでに退団たいだんした監督かんとく・コーチ（木村きむら拓也たくやなど）・選手せんしゅ（特とくに松井まつい秀喜ひでき）のユニフォームやシャツ、松井まついが2009年ねんまで所属しょぞくしていたニューヨーク・ヤンキース（松井まついの背番号せばんごう・55が入はいっているもの）のユニフォームやシャツを着きていることも多おおくその統一とういつ性せいはあまり高たかくなかったが、2012年ねん以降いこう橙だいだい魂たましいと称しょうした特定とくていの試合しあい日びにオレンジ色しょくの特別とくべつユニフォームのレプリカを配布はいふしているため、通常つうじょうのユニフォームやオレンジユニフォームの比率ひりつが高たかまっている。

    営業えいぎょう・ファンサービス

    CLUB GIANTS (旧きゅう: CLUB G-Po)

    2007年ねんよりサービスが開始かいしされた公式こうしきファンクラブ。2013年ねん現在げんざいで会員かいいん数すうは30万まん人にんを突破とっぱしている。

    サービスはポイント制せいとなっており、巨人軍きょじんぐんの主催しゅさい公式こうしき戦せん（一軍いちぐんは全ぜん試合しあい。二に軍ぐんは東京とうきょうドームでの開催かいさい試合しあいのみ）に来場らいじょうし、ファンクラブ加入かにゅう時じに入手にゅうしゅできるカードを持参じさんし専用せんようブースに行いくと「来場らいじょうポイント」が加算かさんされ、その日ひの試合しあいでの巨人軍きょじんぐんのチーム・選手せんしゅの記録きろく等とうによってポイントが付つき、最終さいしゅう的てきな合計ごうけいがその日ひの「ゲームポイント」として加算かさんされる。また、オンラインショップ「GIANTS SHOP ONLINE」（#外部がいぶリンク参照さんしょう）や、東京とうきょうソラマチ内うちの「ジャイアンツオフィシャルストア」での商品しょうひん購入こうにゅう、BS日にっテレで中継ちゅうけいされる巨人きょじん戦せんの視聴しちょう、他た球団きゅうだん主催しゅさい公式こうしき戦せんとしての巨人きょじん戦せん（不定期ふていき）への来場らいじょう等とうでもポイントを貯ためることができる。ポイントを貯ためると、達成たっせいポイントごとにオリジナルグッズや観戦かんせんチケット等とうと交換こうかんができ、抽選ちゅうせんで東京とうきょうドームのスイートルームやエキサイトシート等とうでの巨人きょじん戦せん観戦かんせんに招待しょうたいされる。貯ためたポイントは、2013年ねんまでは交換こうかんしても消滅しょうめつせずに累積るいせきで加算かさんされ（つみあげ方式ほうしき）、1シーズンごとにリセットされていたが、2014年ねんからはグッズ等とうと交換こうかんすると、交換こうかん分ぶんのポイントが消滅しょうめつし（引ひき換かえ方式ほうしき）、翌よくシーズンの11月30日にちまで有効ゆうこうとなった。

    会員かいいんはプライム・ジュニア（いずれも有料ゆうりょう）・エンジョイ（無料むりょう）の3種類しゅるいがあるが、会員かいいんの種類しゅるいによって受うけられるサービスが異ことなる[152]。

    なお、このファンクラブは、2018年ねん11月より新しん・ジャイアンツ公式こうしきファンクラブとしてCLUB GIANTSに生うまれ変かわった。このサービスでは、CLUB GIANTS会員かいいん限定げんていのチケット先行せんこう販売はんばいに参加さんかできるほか、入会にゅうかい記念きねん品ひんのプレゼント、G-Poが貯たまりやすいなど様々さまざまな特典とくてんがあるものとなっている[153]。


    その他た

    • 監督かんとくは創立そうりつ当初とうしょを除のぞけば全すべてチームの生はえ抜ぬき選手せんしゅが就任しゅうにんしており、他た球団きゅうだんOBが監督かんとくになっていない唯一ゆいいつの球団きゅうだんである。また、生はえ抜ぬき選手せんしゅでも国内こくない他た球団きゅうだんへの移籍いせきやコーチを歴任れきにんしていない『巨人きょじん一筋ひとすじ』の人物じんぶつがほとんどである。特とくに、2リーグ制せいになってからは他た球団きゅうだんには在籍ざいせき経験けいけんのない人物じんぶつしか就任しゅうにんしていない[注釈ちゅうしゃく 60]。ただし、コーチや二に軍ぐん・三軍さんぐんの監督かんとくであれば生はえ抜ぬきではない人物じんぶつも務つとめている。また、2リーグ制せいになって以降いこう、2004年ねんに吸収きゅうしゅう合併がっぺいで消滅しょうめつした大阪おおさか近鉄きんてつバファローズも含ふくめてNPB球団きゅうだんとしては唯一ゆいいつ捕手ほしゅ出身しゅっしん者しゃが監督かんとくを務つとめたことがなかったが、2024年ねんから監督かんとくに就任しゅうにんした阿部あべ慎まこと之これ助すけが球団きゅうだんでは初はつとなる捕手ほしゅ出身しゅっしん監督かんとくとなった（ほか、二に軍ぐん監督かんとく経験けいけん者しゃが監督かんとくに就任しゅうにんした初はつの事例じれいともなった）。
    • 他た球団きゅうだんでは時ときに見みられる、シーズン途中とちゅうでの監督かんとくの長期ちょうき休養きゅうようや解任かいにん・辞任じにんが皆無かいむである。1リーグ制せい時代じだいの1947年ねんにおいて兼任けんにん監督かんとくであった中島なかじま治おさむ康やすしが開幕かいまくからの成績せいせき不振ふしんにより事実じじつ上じょうシーズン途中とちゅうで解任かいにんされたが、2リーグ制せいになってからはそのような事態じたいはない。
    • 規律きりつが厳きびしい球団きゅうだんで知しられ、髭ひげを生はやすことや毛け染ぞめは厳禁げんきんとしている[155]。例れいとして、北海道ほっかいどう日本にっぽんハムファイターズから移籍いせきしてきた小笠原おがさわら道みち大だいは在籍ざいせき中ちゅう、彼かれのトレードマークともいてる髭ひげを剃すっていた[156]（FAで中日ちゅうにちに移籍いせき後ごは戻もどしている[157]）。
    • 1949年ねんのセ・リーグ成立せいりつ以降いこう、1950年ねんから2009年ねんの60回かいのうちリーグ制覇せいはは33回かい。川上かわかみ哲治てつじ監督かんとくの下したでV9を達成たっせいした第だい三さん期き黄金おうごん時代じだい（1965年ねん - 1973年ねん）以降いこう、長嶋ながしま茂雄しげお第だい一いち次じ監督かんとく時代じだいから2010年代ねんだい後半こうはんまでの原げん辰たつ徳とく第だい二に次じ監督かんとく時代じだいまでの35年間ねんかん、セ・リーグを13回かい（そのうち日本にっぽんシリーズ制覇せいはは6回かい）制覇せいはしている。
    • パ・リーグで大映だいえいが毎日まいにちに吸収きゅうしゅう合併がっぺいされ大映だいえいが消滅しょうめつし大毎だいまいとなり6球団きゅうだん制せいとなった1958年ねん以降いこう、近鉄きんてつがオリックスに吸収きゅうしゅう合併がっぺいされて近鉄きんてつが消滅しょうめつした2004年ねんまでの47年間ねんかん、パ・リーグの当時とうじの6球団きゅうだん全すべてと日本にっぽんシリーズで対戦たいせんしていた（日本一にっぽんいちも6球団きゅうだん全すべてで経験けいけん）。巨人きょじんが日本にっぽんシリーズで敗退はいたいしたことがあるのは西鉄にしてつ・西武せいぶ、阪急はんきゅう・オリックス、南海なんかい・ソフトバンク、楽天らくてんの4球団きゅうだん。このうち特とくに西鉄にしてつ・西武せいぶ、ソフトバンクとの相性あいしょうは悪わるく、西鉄にしてつ・西武せいぶとの対戦たいせん成績せいせきは3勝しょう7敗はいと大おおきく負まけ越こしているほか、ソフトバンクとの対戦たいせん成績せいせきは0勝しょう2敗はいであるだけでなく、対戦たいせんした2019年ねん、2020年ねんと2年ねん連続れんぞくでスイープ（4連敗れんぱい）されている[注釈ちゅうしゃく 61]。2005年ねんに活動かつどうを開始かいしした楽天らくてんとの日本にっぽんシリーズの対戦たいせんも2013年ねんに初はじめて実現じつげんし、2013年ねん現在げんざい現存げんそんするパ・リーグ球団きゅうだんと全すべて対戦たいせん経験けいけんがある、初はじめて（そして唯一ゆいいつ）のセ・リーグ球団きゅうだんとなった。
    • 最下位さいかいになったのは1975年ねんの1回かいだけでこれは現存げんそんする12球団きゅうだんの中なかでは最少さいしょうであり、最下位さいかいが1回かいしかないのは巨きょ人じんだけである。また、2016年ねんも最下位さいかいを回避かいひしたことにより、阪急はんきゅう・オリックスが持もっていた39年ねん連続れんぞく最下位さいかい回避かいひ（1964年ねん - 2001年ねん）の最長さいちょう記録きろくを、40年ねん連続れんぞく（1976年ねん - ）として最長さいちょう記録きろく保持ほじ球団きゅうだんとなった。この記録きろくは2023年ねん時点じてんで47年ねん連続れんぞくに伸のびている。
    • 国外こくがいへのポスティング移籍いせきはこれまで認みとめられていなかったが、2019年ねんに山口やまぐち俊しゅんが初はじめてポスティング移籍いせきを実現じつげんさせた（移籍いせき先さきはトロント・ブルージェイズ）。
    • 巨人きょじんから国内こくないFA権けんを行使こうしして移籍いせきした生はえ抜ぬき選手せんしゅは1994年ねんに横浜よこはまベイスターズに移籍いせきした駒田こまだ徳いさお広ひろだけである。
    • 他た球団きゅうだんがリーグ優勝ゆうしょうをしたにもかかわらずクライマックスシリーズのファイナルステージおよび日本にっぽんシリーズに敗退はいたいをしていても優勝ゆうしょうパレードは行おこなうことがあるが、巨人きょじんの場合ばあいは日本一にっぽんいちにならないと優勝ゆうしょうパレードは開ひらかないという条件じょうけんが付ついている。
    • 2015年ねん3月がつの読売新聞よみうりしんぶんの調しらべによると、セ・パ全ぜん12球団きゅうだんのうち、災害さいがいなどの回避かいひの対策たいさくで、地方ちほう開催かいさいなどを除のぞき原則げんそくとして2便びんに分わかれて移動いどうしている唯一ゆいいつの球団きゅうだんであるという[158]。
    • 巨人きょじんの地方ちほう球場きゅうじょうでの試合しあいは主催しゅさいゲームが多おおく、ビジターでは1972年ねん以降いこうは開催かいさいすることはなかったが、2004年ねんと2005年ねんに1回かいずつ開催かいさいされると2010年ねん以降いこうはヤクルト、DeNAの試合しあいでビジターで地方ちほう開催かいさいする試合しあいが増ふえてきている。2005年ねんからはセ・パ交流こうりゅう戦せんが導入どうにゅうされ、こちらも主催しゅさいゲームでは開催かいさいすることはあったがビジターでは未いまだに開催かいさいされていない。
    • 球界きゅうかいの盟主めいしゅとして君臨くんりんし、長嶋ながしま茂雄しげお、原はら辰たつ徳とく、外様とざまにおいても落合おちあい博満ひろみつ、清原きよはら和博かずひろなどの右みぎ打うちの名めい打者だしゃが多おおくいながら、1シーズン40本塁打ほんるいだを記録きろくした右みぎ打者だしゃは、2004年ねんに小久保こくぼ裕紀ゆうきが記録きろくするまで現あらわれなかった。その6年ねん後ごの2010年ねんにはアレックス・ラミレスが外国がいこく人じん右みぎ打者だしゃとして初はつの40本塁打ほんるいだを記録きろくし、最終さいしゅう的てきに最多さいた記録きろくとなる49本塁打ほんるいだを記録きろくした。2019年ねんには坂本さかもと勇人はやとが生はえ抜ぬきの右みぎ打者だしゃとして初はじめて40本塁打ほんるいだを記録きろくした。
    • セ・パ交流こうりゅう戦せんで2012年ねんと2014年ねんの2回かい優勝ゆうしょうしている。それ以外いがいの年としはすべてパ・リーグのチームが優勝ゆうしょうしており、2017年ねんまでは巨人きょじんがセ・リーグで交流こうりゅう戦せん優勝ゆうしょう経験けいけんのある唯一ゆいいつのチームだった[注釈ちゅうしゃく 62]。なお、セ・リーグ球団きゅうだんで2回かい交流こうりゅう戦せん優勝ゆうしょうしているのは2021年ねんまでは巨人きょじんのみだった(2022年ねんの交流こうりゅう戦せん優勝ゆうしょうはヤクルトで2度目どめの優勝ゆうしょうとなった)。
    • 2007年ねんから導入どうにゅうされたクライマックスシリーズでは、導入どうにゅう年ねんの2007年ねんから2016年ねんまで10年ねん連続れんぞくでシリーズ進出しんしゅつを果はたした。これはセ・パ両りょうリーグ全ぜん12球団きゅうだんのうち唯一ゆいいつの記録きろくであったが、2017年ねんは4位いに終おわり、球団きゅうだん史上しじょう初はじめてクライマックスシリーズ進出しんしゅつを逃のがした[159]。
    • 2012年ねんに横浜よこはまベイスターズの球団きゅうだん名めいが「横浜よこはまDeNAベイスターズ」に改称かいしょうされことで、セ・パ両りょうリーグ全ぜん12球団きゅうだんが2024年ねん現在げんざいの球団きゅうだん名めいになったその年としのセ・リーグ優勝ゆうしょう・日本一にっぽんいち球団きゅうだんである。
    • 2023年ねん時点じてんでは日本にっぽんシリーズで「3連敗れんぱいしたあとに4連勝れんしょう」と「3連勝れんしょうをしたあとに4連敗れんぱい」の両方りょうほうの記録きろくを持もつ唯一ゆいいつの球団きゅうだんでもある[160]。
    • 小惑星しょうわくせい(26887) Tokyogiantsは巨人きょじんにちなんで命名めいめいされた[161]。

    出来事できごと

    日本にっぽんシリーズ終了しゅうりょう後ごに公式こうしき戦せん

    1955年ねんの公式こうしき戦せんは大洋たいようとの3試合しあいで天候てんこう不順ふじゅんの中止ちゅうしによる順延じゅんえんが続つづいたため、日本にっぽんシリーズの対たい南海なんかい戦せんの開幕かいまくまでに全すべて消化しょうかし切きれなかった。そのため、日本にっぽんシリーズ、更さらにその後ごにも日米にちべい野球やきゅう・ニューヨーク・ヤンキースを招待しょうたいした親善しんぜん試合しあいが組くまれていたこともあって、それらの大会たいかいが終了しゅうりょうした11月下旬げじゅんにようやく残のこった大洋たいよう戦せん3試合しあいを消化しょうか。最終さいしゅう戦せんの開催かいさいは11月23日にちとなった。

    なお巨きょ人じんは以下いかのシーズンに未み消化しょうか試合しあいを残のこしたままペナントレースを終了しゅうりょうしている。

    • 1937年ねん秋季しゅうきは10月27日にちの東京とうきょうセネタース戦せんがきっかけとなる。
      1-2とリードされた9回かい裏うら1死し1・3塁るいの巨きょ人じんの攻撃こうげきで、水原みずはら茂しげるの打球だきゅうは投手とうしゅゴロ。投手とうしゅ→二塁手にるいしゅ→一塁いちるい手しゅと転送てんそうされるも、一塁いちるいがセーフとなる。この時ときにセネタースの二塁手にるいしゅ・苅田かりた久徳ひさのりが「一塁いちるい走者そうしゃの平山ひらやま菊きく二にが送球そうきゅうを妨害ぼうがいした」と抗議こうぎ。これが認みとめられ一塁いちるいもアウトとなり、試合しあいが終了しゅうりょうした。ジャイアンツはこの判定はんていを不服ふふくとして日本にっぽん野球やきゅう連盟れんめいに提訴ていそ（プロ野球やきゅう初はつの提訴ていそ試合しあい）。11月30日にちの連盟れんめい理事りじ会かいでこの試合しあいを無効むこうとして再さい試合しあいを行おこなうことを決定けっていしたが、すでに大阪おおさかタイガースの年度ねんど優勝ゆうしょうが決きまっており、仮かりにこの試合しあいが行おこなわれたとしてもシーズンの順位じゅんいに影響えいきょうが及およばないことから、12月9日にちに中止ちゅうしが決定けっていされた。
    • 1949年ねん：日米にちべい野球やきゅうに伴ともなう公式こうしき戦せん一いち時じ中断ちゅうだんに加くわえ、2リーグ分立ぶんりつのあおりを受うけて11月26日にちに日本にっぽん野球やきゅう連盟れんめいが解散かいさんしたため、11月29日にちにペナントレースを打うち切きった。このため6試合しあい（阪急はんきゅう戦せん・大映だいえい戦せん・阪神はんしん戦せん各かく1試合しあい、大だい陽ひ戦たたかえ3試合しあい）を未み消化しょうかのまま終了しゅうりょうした。
    • 1951年ねん：120試合しあいの予定よていだったが、日米にちべい野球やきゅうの日程にっていが迫せまっていたので10月がつ9日にちをもって打うち切きりとなり、6試合しあい（国鉄こくてつ戦せん2試合しあい、広島ひろしま戦せん4試合しあい）を消化しょうかしないままで公式こうしき戦せんを終了しゅうりょう。この時ときは9月23日にちに「打うち切きり」が決定けっていしたことを受うけてリーグ優勝ゆうしょうが確定かくていした。
    • 1953年ねん：国鉄こくてつとの5試合しあいの対戦たいせんが未み消化しょうかだったが、これも日本にっぽんシリーズ、さらには日米にちべい野球やきゅうがこの年としは2チーム（エド・ロパット・全米ぜんべいオールスターチームとニューヨーク・ジャイアンツ）が招待しょうたいされており、残のこり試合しあいの日程にってい調整ちょうせいが付つかなかったため、その5試合しあいの開催かいさいを打うち切きった。この年としのジャイアンツは海外かいがいキャンプを行おこなっていて、帰国きこくが4月がつ4日にちとなり、3月28日にちのセ・リーグ開幕かいまくに間まに合あわなかったことも大おおきい。
    • 2004年ねん：オリックス・ブルーウェーブと大阪おおさか近鉄きんてつバファローズの合併がっぺいに端はしを発はっした一連いちれんの球界きゅうかい再編さいへん問題もんだいで2日間にちかん（中日ちゅうにち戦せん2試合しあい(ナゴヤドーム)）がストライキの対象たいしょうとなった。この2試合しあいの代替だいたい日びが設定せっていされなかったため、138試合しあいでリーグ戦せんを終おえている。

    史上しじょう初はつの2日にちまたぎの試合しあい

    1961年ねん9月がつ7日にちの対たい国鉄こくてつ戦たたかえ（後楽園こうらくえん）で、史上しじょう初はじめての2日間にちかんまたぎの試合しあいが行おこなわれた。事ことの発端ほったんは延長えんちょう11回かい表ひょうの国鉄こくてつの攻撃こうげき。3塁るいゴロを捕と球たました長嶋ながしま茂雄しげおがベースを踏ふんでアウトにしたはずが、2塁るい走者そうしゃ・土屋つちや正ただし孝こうの脚あしが早はやかった。ところが、アウトと思おもっていた土屋つちやは三塁さんるいコーチスボックスに入はいっていた砂押すなおし邦くに信しん監督かんとくに促うながされてホームに向むかって走はしった。これを見みた長嶋ながしまが土屋つちやを追おいかけ三さん本ほん間あいだで交錯こうさく、そこへ長嶋ながしまからの送球そうきゅうを受うけた捕手ほしゅ藤尾ふじお茂しげるが土屋つちやにタッチした。島しま秀之助ひでのすけ球審きゅうしんは一旦いったんはアウトと宣告せんこくしたものの国鉄こくてつ側がわが長嶋ながしまの走塁そうるい妨害ぼうがいを主張しゅちょう、審判しんぱん団だん協議きょうぎの結果けっか判定はんていが覆おおってホームインが認みとめられることになったため、今度こんどはジャイアンツ側がわが土屋つちやはラインアウトだったと主張しゅちょうするなど両りょうチームが論争ろんそうになった。更さらに興奮こうふんしたファンがスタンドに火ひを付つけたり物ものをグラウンドに投なげ込こんだりするなどの行為こういを行おこない、2人ふたりのファンが公務こうむ執行しっこう妨害ぼうがいの現行げんこう犯はんで逮捕たいほされた。2時じ間あいだ近ちかくの中断ちゅうだんの末すえ、土屋つちやのホームインが認みとめられ試合しあいが再開さいかいされたのは23時じ53分ふんで、結果けっか的てきに試合しあい終了しゅうりょうは翌よく9月がつ8日にちの0時じ11分ふんとなり史上しじょう初はつの2日間にちかんまたぎの試合しあいとなった。

    2日間にちかんまたぎの試合しあいは直近ちょっきんでは2018年ねん9月がつ20日はつかの阪神はんしん対たい広島ひろしま21回戦かいせん（MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島ひろしま）において試合しあい開始かいしが1時じ間あいだ遅延ちえんした上うえに雨天うてん中断ちゅうだんが絡からんで試合しあい終了しゅうりょうが翌日よくじつの0時じ03分ふんになった事例じれいがある[162]ほか、セ・リーグの大会たいかい規定きていで1990年ねんから2000年ねんに「時間じかん無む制限せいげん・延長えんちょう15回かい・引ひき分わけ再さい試合しあい」という取とり決きめがあった際さいは15回かいフルイニングを戦たたかった結果けっか日びを跨またいだ事例じれいが数すう例れいあった。

    疑惑ぎわくの本塁打ほんるいだ

    1990年ねんの開幕かいまく戦せん・ヤクルトスワローズとの地元じもと・東京とうきょうドームでの試合しあいで、篠塚しのづか利夫としおが内藤ないとう尚行なおゆきから放はなった打球だきゅうが、1塁るい塁審るいしんを務つとめていた大里おおさと晴信はるのぶ審判しんぱん員いんによってホームランと判定はんていされた。この判定はんていに対たいして、「打球だきゅうはライトポールより前方ぜんぽうで通過つうかし、ファールスタンドへ入はいった」と、ヤクルト野村のむら克也かつや監督かんとくは抗議こうぎしたが、判定はんていが覆くつがえることはなかった。同日どうじつ放送ほうそうされた各局かくきょくのスポーツニュースではこの打球だきゅうのVTRを再三さいさん放送ほうそうし、「打球だきゅうはライトポールより前方ぜんぽうで切きれ、ファールスタンドへ入はいった」と結論けつろん付つけるものが多おおかった。この年としからセントラル・リーグでは外野がいや審判しんぱんを廃止はいしして4人にん制せいで行おこなっていた。この疑惑ぎわく後ご、東京とうきょうドームのポールは打球だきゅうがわかるように黄色きいろに塗装とそうされ、その後ごオレンジ色しょくに変更へんこうされた。

    所属しょぞく選手せんしゅによる賭博とばく

    2015年ねん10月がつ、所属しょぞく選手せんしゅの福田ふくだ聡志さとしが野球やきゅう賭博とばくをしていることが発覚はっかく。その後ご、同おなじく所属しょぞく選手せんしゅの笠原かさはら将すすむ生せいと松本まつもと竜也たつやの2人ふたりも野球やきゅう賭博とばくを行おこなっていたこともわかった。11月に日本にっぽん野球やきゅう機構きこう（NPB）のコミッショナー・熊くま﨑勝彦かつひこは、3選手せんしゅを失格しっかく処分しょぶんとし、それを受うけた球団きゅうだんは3選手せんしゅとの契約けいやくを解除かいじょ（事実じじつ上じょうの解雇かいこ）。また球団きゅうだんに対たいしては指導しどう、管理かんりが不十分ふじゅうぶんであったとされ1,000万まん円えんの制裁せいさい金きんが科かせられた。NPBコミッショナーによる野球やきゅう賭博とばく事件じけんによる選手せんしゅの処分しょぶんは1969年ねんに西鉄にしてつライオンズ（現げん・埼玉さいたま西武せいぶライオンズ）の投手とうしゅの八百長やおちょうに端はしを発はっした『黒くろい霧きり事件じけん』以来いらいのことである。

    また球団きゅうだんは、今回こんかいの事件じけんの責任せきにんを明確めいかく化かするため、3選手せんしゅの解雇かいこのほか、原沢はらさわ敦あつし専務せんむ取締役とりしまりやく兼けん球団きゅうだん代表だいひょうが引責いんせき辞任じにん、桃井ももい恒和つねかず会長かいちょう・久保くぼ博ひろし社長しゃちょうが取締役とりしまりやく報酬ほうしゅうの50％返上へんじょう（無む期限きげん）、白石しらいし興きょう二郎じろうオーナー・渡邉わたなべ恒雄つねお特別とくべつ顧問こもんが取締役とりしまりやく報酬ほうしゅうの全額ぜんがく返上へんじょう（2か月げつ）といった独自どくじの処分しょぶんを決定けっていした。

    3選手せんしゅ以外いがいにも巨きょ人じんの一部いちぶ選手せんしゅ間あいだにおいて賭かけ麻雀まーじゃんや賭かけトランプ、高校こうこう野球やきゅうを使つかったギャンブルを読売よみうりジャイアンツ球場きゅうじょうのロッカールームでしていたことや、賭かけ麻雀まーじゃんには野球やきゅう賭博とばくに関与かんよした3人にんの投手とうしゅを含ふくむおよそ10人にんが参加さんかしていたこと、賭かけトランプは11人にんの選手せんしゅが参加さんかし大だい富豪ふごうやポーカーといったトランプゲームに1回かい1万まん円えんを賭かけていたこと、守備しゅび練習れんしゅうでミスした選手せんしゅから罰金ばっきんを徴収ちょうしゅうしていたことなど、球団きゅうだん内ないで賭かけ事ごとが日常にちじょう的てきに横行おうこうしていた事実じじつも発表はっぴょうした[163]。現金げんきんを賭かけることは賭博とばく罪ざいに該当がいとうするが、球団きゅうだんは関かかわった選手せんしゅの名前なまえは隠かくしたまま厳重げんじゅう注意ちゅうい処分しょぶんとした[164][165]

    2016年ねん3月がつ8日にち、巨人きょじんは緊急きんきゅう会見かいけんを開ひらき、新あらたに高木たかぎ京介きょうすけが野球やきゅう賭博とばくに関かかわっていた疑うたがいがあることが新あらたに判明はんめい。球団きゅうだんは同日どうじつ付づけで高木たかぎ京きょうを謹慎きんしん処分しょぶんにし、野球やきゅう賭博とばくを禁きんじた野球やきゅう協約きょうやくに違反いはんしたとして、NPBに告発こくはつした[166]。4人にん目めが発覚はっかくしたことにより、一連いちれんの野球やきゅう賭博とばく問題もんだいの責任せきにんを取とる形かたちで、巨人きょじんの渡邉わたなべ恒雄つねお最高さいこう顧問こもん、白石しらいし興きょう二に郎ろうオーナー、桃井ももい恒和つねかず球団きゅうだん会長かいちょうが辞任じにん[167]。3月22日にちにNPBの調査ちょうさ委員いいん会かいは高木たかぎ京きょうを1年間ねんかんの失格しっかく処分しょぶんとし、球団きゅうだんに500万まん円えんの制裁せいさい金きんを課かす処分しょぶん案あんを発表はっぴょうした[168]。その後ご、熊くま﨑コミッショナーは調査ちょうさ委員いいん会かい案あんと同おなじ処分しょぶんを正式せいしきに下くだす[169]。これを受うけた読売よみうり巨人軍きょじんぐんは高木たかぎ京介きょうすけに対たいし即日そくじつ、事実じじつ上じょうの解雇かいことなる「契約けいやく解除かいじょ」を通達つうたつ[170]。

    2016年ねん4月がつ、上記じょうき4選手せんしゅ以外いがいに1名めいが違法いほうカジノへの出入でいりがあることが確認かくにんされた。しかし、日本にっぽんの法律ほうりつでは闇やみカジノが違法いほうであるにもかかわらず、野球やきゅう協約きょうやく内ないでは闇やみカジノで金銭きんせんを賭かけても違反いはんとされていないため、名前なまえの公表こうひょうはされなかった。また、3月に再度さいど賭博とばく調査ちょうさを行おこなったところ、賭かけ麻雀まーじゃんは14名めいが参加さんか、賭かけトランプは23名めいが参加さんかをしており、前年ぜんねん11月がつ調査ちょうさ時じよりも賭博とばくへの参加さんか者しゃが増加ぞうかしていた[171]。

    詳細しょうさいは「読売よみうりジャイアンツ所属しょぞく選手せんしゅによる野球やきゅう賭博とばく問題もんだい」を参照さんしょう

    キーワード

    常つねに紳士しんしたれ

    スタイル

    正力しょうりき松太郎まつたろうが「巨人軍きょじんぐんは常つねに紳士しんしたれ」という言葉ことば[注釈ちゅうしゃく 63]を残のこしたように、巨人きょじんの選手せんしゅは社会しゃかい人じん、そして人間にんげんとして模範もはんとなることを求もとめられており、テレビ出演しゅつえんや移動いどうの際さいはスーツとネクタイ着用ちゃくようが義務付ぎむづけられてきた[注釈ちゅうしゃく 64][注釈ちゅうしゃく 65]。 清原きよはら和博かずひろの著書ちょしょ『反骨はんこつ心しん』によると、荷物にもつの持もち方かたも決きまっている。

    シーズン中ちゅうはヒゲを生はやすこと、染髪せんぱつ、長髪ちょうはつは日本人にっぽんじんは原則げんそく禁止きんしされている。しかし、ヒゲは第だい2次じ長嶋ながしま監督かんとく時代じだいは日本人にっぽんじんも外国がいこく人じんもOKであり、現役げんえき末期まっきに移籍いせきした、高橋たかはし直樹なおき、大洋たいようから移籍いせきした屋や鋪しき要よう、生はえ抜ぬきでは村田むらた真一しんいち、入来いりき祐ゆう作さく、杉山すぎやま直輝なおきなどのほか、ロイド・モスビー（長嶋ながしま就任しゅうにんの前年ぜんねんより所属しょぞく）、ジェシー・バーフィールド、ヘンリー・コトー、ダン・グラッデン（ヒゲに加くわえ長髪ちょうはつ）、シェーン・マック、バルビーノ・ガルベス、などの選手せんしゅがヒゲを生はやしプレーした。日にちハム時代じだいヒゲがトレードマークだった小笠原おがさわら道みち大だいは渡邉わたなべ恒雄つねおにヒゲを許可きょかされたが、原はら監督かんとくが伝統でんとうを重視じゅうしし小笠原おがさわらに剃そるように言いったとも言いわれている。

    2006年ねん以降いこうは、公式こうしきに言明げんめいされていないが、外国がいこく人じんのヒゲに関かんしても一切いっさい例外れいがいが無ないため、外国がいこく人じんも完全かんぜんにヒゲ禁止きんしになった可能かのう性せいがある。それ以前いぜんの1978年ねん、大洋たいようホエールズから巨人軍きょじんぐんに移籍いせきしたジョン・シピンは、大洋たいよう時代じだいのトレードマークだった長髪ちょうはつ・ヒゲを、この「紳士しんしたれ」に基もとづく禁止きんし令れいを守まもるためという名目めいもくでそれをバッサリ切きり落おとし・そり落おとしをしたとされる[172]

    理由りゆうとしてはアメリカの名門めいもんヤンキースもヒゲ禁止きんしであること、巨人きょじんに来くる外国がいこく人じんは巨人きょじんのことを日本にっぽんのヤンキースと語かたるなどその伝統でんとうが外国がいこく人じんにも受うけ入いれられたことも背景はいけいにはあるとみられる。その一方いっぽう、長髪ちょうはつに関かんしてはウォーカーがドレッドヘアーなど緩和かんわ気味ぎみである。

    結局けっきょく日本人にっぽんじん選手せんしゅでヒゲを生はやせたのは、長嶋ながしま監督かんとくがヒゲを生はやすように勧すすめたためであり、長嶋ながしま監督かんとくがヒゲを戦たたかうための必要ひつようなピースと考かんがえたためとみられる[173][174]。小笠原おがさわらは入団にゅうだん会見かいけん前まえに男おとこのけじめと語かたりヒゲを自みずから剃すった[175][176]。

    シーズンオフはこれらのドレスコードは適用てきようされないため、日本人にっぽんじん選手せんしゅがヒゲを生はやしたり染髪せんぱつすることは構かまわない。

    刺青しせいも推奨すいしょうされていない。両りょう腕うでに刺青しせいのあるディッキー・ゴンザレスは、これに配慮はいりょして夏場なつばでも常つねに長袖ながそでのアンダーシャツを着用ちゃくようし、見みえないようにしていた。

    清原きよはら和博かずひろが巨人きょじん在籍ざいせき時代じだいピアスを付つけていたが、OBを中心ちゅうしんに「外はずすべきだ」という意見いけんが存在そんざいした。

    上原うえはら浩ひろし治ちに関かんしては、宮崎みやざきキャンプへ出発しゅっぱつする際さいにスーツ着用ちゃくようではあったが、百貨店ひゃっかてんの紙袋かみぶくろに荷物にもつを詰つめ込こんでいた。

    野村のむら克也かつやは自著じちょ『巨人軍きょじんぐん論ろん』で、上記じょうきのような「紳士しんし野球やきゅう」については肯定こうてい的てき見解けんかいを示しめし、自身じしんが監督かんとくを勤つとめる際さいも茶髪ちゃぱつ、ピアス、入いれ墨ずみ他たを禁きんじている。また、堀内ほりうち恒夫つねおが監督かんとく就任しゅうにん後ごに茶髪ちゃぱつやピアスのみを承認しょうにんした[注釈ちゅうしゃく 66]時ときはかなり否定ひてい的てきな意見いけんを発はっした。野村のむら曰いわく「強つよいチームを作つくるには厳きびしいルールが必要ひつようで、選手せんしゅは茶髪ちゃぱつ・ピアス・入いれ墨ずみではなく、プレーでこそ目立めだつべきだ」と主張しゅちょうしている。また、厳きびしいルールの下したで人間にんげん性せいが鍛きたえられ、それが野球やきゅうに良よい影響えいきょうを与あたえるとしている。

    登録とうろく名めい

    1994年ねんのイチローとパンチを契機けいきに日本人にっぽんじん選手せんしゅの愛称あいしょうによる登録とうろく名めいが流行りゅうこうした際さい、巨人きょじんも多分たぶんに漏もれず、河野こうの博文ひろぶみの登録とうろく名めいをあだ名なの「ゲンチャン」（北京ぺきん原人げんじんに似にているため[177]）で申請しんせいしたが連盟れんめいに却下きゃっかされた[178]。セリーグ理事りじ会かいは、「ゲン」なら受うけ付つけるとしていた[178]が、巨人きょじんは応おうじず、一転いってんして現在げんざいでは登録とうろく名めい自体じたいを球団きゅうだんとして認みとめない方針ほうしんを取とるようになった[179][180][181]、カツノリ（野村のむら克則かつのり）やサブロー（大村おおむら三郎さぶろう）[181]も巨きょ人じんへの移籍いせきにあたって登録とうろく名めいを本名ほんみょうに戻もどしている。

    なお通常つうじょうの氏名しめいならば本名ほんみょう以外いがいの登録とうろく名めいは認みとめられている。異体いたい字じおよび旧きゅう字じの常用漢字じょうようかんじへの置おき換かえ（またはその逆ぎゃく）、通つう名めいの新しん浦うら壽夫としお（入団にゅうだん時じの本名ほんみょう：金きむ日にち融とおる。後のちに日本にっぽんに帰化きか）や、縁起えんぎ担かつぎでの漢字かんじ変更へんこうの亀井かめい善行よしゆき（亀井かめい義行よしゆき）や片岡かたおか治おさむ大だい（片岡かたおか保幸やすゆき）、篠塚しのづか和典かずのり（本名ほんみょう：篠塚しのづか利夫としお）のように、戸籍こせき変更へんこうを伴ともなわない改姓かいせいおよび改名かいめい、逆ぎゃくに改姓かいせいおよび改名かいめいした選手せんしゅの旧姓きゅうせいおよび旧名きゅうめい使用しよう、同音どうおん異字いじの苗字みょうじを持もつ選手せんしゅである太田おおた（おおた）龍りゅうとの混同こんどう防止ぼうし対策たいさくとした大勢おおぜい（翁おう田た（おうた）大勢おおぜい）らがこれに当あたる[182]。

    外国がいこく人じんやそれに類るいする選手せんしゅでは、ジェレミー・ゴンザレスが、すでに在籍ざいせきしていたルイス・ゴンザレスおよびジェレミー・パウエルと混同こんどうしないように「GG」（読よみは「ジー・ジー」）となった例れいや、マイケル中村なかむらが登録とうろく名めいを日本にほんハム時代じだいと同おなじ「MICHEAL」に変更へんこうした例れい、ギャレット・ジョーンズが、「ジョーンズ」だと登録とうろく例れいが多おおいことから、よりインパクトを強つよめる形かたちで「ギャレット」となった例れい[183]などがある。

    ジャイアンツタイム

    「ジャイアンツタイム」という定刻ていこくの30分ふん前まえに選手せんしゅ・スタッフが集合しゅうごうする暗黙あんもくのルールが存在そんざいする[184]。遅刻ちこく魔ま[185]と評ひょうされる松井まつい秀喜ひできはほとんどがこの「ジャイアンツタイム」に遅おくれていたとの指摘してきもある[186]。

    伝統でんとうの一いち戦せん

    主おもにマスコミなどで、対たい阪神はんしんタイガース戦せんを「伝統でんとうの一いち戦せん」と表現ひょうげんされることがある。読売よみうりジャイアンツが“日本にっぽん初はつのプロ野球やきゅう球団きゅうだん”、阪神はんしんタイガース（創立そうりつ当時とうじは「大阪おおさかタイガース」）が“第だい2のプロ野球やきゅう球団きゅうだん”だったためである。阪神はんしんが登場とうじょうするまで巨きょ人じんには対戦たいせん相手あいてがいなかった。

    球団きゅうだん運営うんえい会社かいしゃ

    「読売よみうりジャイアンツ#役員やくいん」も参照さんしょう

    株式会社かぶしきがいしゃ読売よみうり巨人軍きょじんぐん（よみうりきょじんぐん、英えい: Yomiuri Giants Co.,Ltd.）は、読売よみうりジャイアンツの球団きゅうだん運営うんえい会社かいしゃである。

    株式会社かぶしきがいしゃ読売よみうり巨人軍きょじんぐん
    Yomiuri Giants Co., Ltd.
    種類しゅるい 株式会社かぶしきがいしゃ
    略称りゃくしょう 読売よみうりジャイアンツ、読売よみうり、ジャイアンツ、巨人きょじん、巨人軍きょじんぐん
    本社ほんしゃ所在地しょざいち 日本の旗 日本にっぽん
    〒100-8151
    東京とうきょう都と千代田ちよだ区く大手町おおてまち一いち丁目ちょうめ7番ばん1号ごう
    （読売新聞よみうりしんぶんビル）[187]
    設立せつりつ 2002年ねん7月がつ1日にち
    業種ぎょうしゅ サービス業ぎょう
    法人ほうじん番号ばんごう 7010001079225 ウィキデータを編集
    事業じぎょう内容ないよう プロ野球やきゅう競技きょうぎの運営うんえい並ならびに選手せんしゅの指導しどう、養成ようせいなど
    代表だいひょう者しゃ 取締役とりしまりやくオーナー 山口やまぐち寿一ひさいち
    社外しゃがい取締役とりしまりやくオーナー代行だいこう 松田まつだ昇のぼる
    代表だいひょう取締役とりしまりやく社長しゃちょう 今村いまむら司つかさ
    従業じゅうぎょう員数いんずう 196名めい
    主要しゅよう株主かぶぬし 読売新聞よみうりしんぶんグループ本社ほんしゃ 100%
    関係かんけいする人物じんぶつ 正力しょうりき松太郎まつたろう（創立そうりつ者しゃ）、正力しょうりき亨とおる（2代目だいめオーナー）、長嶋ながしま茂雄しげお（専務せんむ取締役とりしまりやく終身しゅうしん名誉めいよ監督かんとく）
    外部がいぶリンク 読売よみうり巨人軍きょじんぐんオフィシャルウェブサイト
    特記とっき事項じこう：創立そうりつは1934年ねん12月26日にち（株式会社かぶしきがいしゃ大だい日本にっぽん東京とうきょう野球やきゅう倶楽部くらぶとして）。2002年ねん7月がつ1日にちに株式会社かぶしきがいしゃよみうり（当時とうじの読売よみうりジャイアンツの運営うんえい会社かいしゃ）を会社かいしゃ分割ぶんかつして設立せつりつ。
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    ジャイアンツの運営うんえい会社かいしゃは複雑ふくざつな変遷へんせんを辿たどっている。1934年ねんに大だい日本にっぽん東京とうきょう野球やきゅう倶楽部くらぶが発足ほっそくしたとき、読売新聞よみうりしんぶんは大おおいにバックアップを行おこなったが、実際じっさいの出資しゅっし額がくは僅少きんしょうで、あくまで正力しょうりき松太郎まつたろうの関係かんけいによる独立どくりつ企業きぎょうであった（筆頭ひっとう株主かぶぬしは正力しょうりきも一時期いちじき出向しゅっこうで在籍ざいせきしていた京成電鉄けいせいでんてつであった。出資しゅっし株数かぶすうとしては、東芝とうしば、阪神電気鉄道はんしんでんきてつどう[注釈ちゅうしゃく 67][注釈ちゅうしゃく 68]、東京急行電鉄とうきょうきゅうこうでんてつ、吉本興業よしもとこうぎょうがこれに続つづいていた）。1947年ねん2月がつ、読売新聞社よみうりしんぶんしゃが全ぜん株式かぶしきを買収ばいしゅうし、完全かんぜんに系列けいれつ下かとした。球団きゅうだん旗きの右肩みぎかたに「讀賣よみうり」の二に文字もじが入はいり、社名しゃめいを「大だい日本にっぽん東京とうきょう野球やきゅう倶楽部くらぶ」から「読売よみうり興業こうぎょう」に改あらためたが、1950年ねん1月がつに「読売よみうり巨人軍きょじんぐん」（第だい1期き）として分離ぶんり。しかし僅わずか1年ねん2か月げつで読売よみうり興業こうぎょうに吸収きゅうしゅうされている。

    1963年ねん、読売新聞よみうりしんぶんは九州きゅうしゅうに進出しんしゅつするに当あたり、読売よみうり興業こうぎょうに読売よみうり会館かいかん（当時とうじの有楽町ゆうらくちょうそごう〈現げんビックカメラ有楽町ゆうらくちょう店てん〉や当時とうじの読売新聞よみうりしんぶん東京とうきょう本社ほんしゃビル〈現げんプランタン銀座ぎんざ〉の保有ほゆう・管理かんり会社かいしゃ）を合併がっぺいさせ、読売よみうり興業こうぎょう内ないに事業じぎょう本部ほんぶとしての「読売新聞よみうりしんぶん西部せいぶ本社ほんしゃ」を設もうけた。先さきが見みえない九州きゅうしゅうでの新聞しんぶん事業じぎょうの赤字あかじをプロ野球やきゅう興業こうぎょうと不動産ふどうさんの収入しゅうにゅうで補填ほてんするとの意図いとであったが、この結果けっか読売よみうり興業こうぎょうはプロ野球やきゅう、不動産ふどうさん、新聞しんぶんの3事業じぎょうを抱かかえるコングロマリット（複ふく合ごう型がた企業きぎょう）となった。1988年ねんには経営けいえい不振ふしんの中部ちゅうぶ読売新聞社よみうりしんぶんしゃから東海とうかい地方ちほうでの新聞しんぶん事業じぎょうを受うけ継つぎ、「読売新聞よみうりしんぶん中部ちゅうぶ本社ほんしゃ」としている。2002年ねん7月がつの読売新聞よみうりしんぶんグループの再編さいへんにより、「よみうり」（1992年ねん6月がつに読売よみうり興業こうぎょうから改称かいしょう）は新聞しんぶん事業じぎょうを読売新聞よみうりしんぶん東京とうきょう本社ほんしゃ中部ちゅうぶ支社ししゃ（中部ちゅうぶ本社ほんしゃが読売新聞社よみうりしんぶんしゃ改あらため読売新聞よみうりしんぶん東京とうきょう本社ほんしゃに吸収きゅうしゅう）と読売新聞よみうりしんぶん西部せいぶ本社ほんしゃに分割ぶんかつしてプロ野球やきゅう専業せんぎょうとなり「読売よみうり巨人軍きょじんぐん」（第だい2期き）の社名しゃめいが復活ふっかつした。これに伴ともないビジター用ようユニフォームの胸むねマークも「TOKYO」から「YOMIURI」に変更へんこうとなった（2004年ねんまで使用しよう）。

    試合しあい開催かいさいなどの興行こうぎょう関係かんけいは、運営うんえい会社かいしゃがプロ野球やきゅう専業せんぎょうとなって以降いこう、読売新聞社よみうりしんぶんしゃ・日本テレビ放送網にほんてれびほうそうもう・報知新聞社ほうちしんぶんしゃ（スポーツ報知ほうち）の3社しゃに委託いたくしているため、「主催しゅさい」に直接ちょくせつ名めいを連つらねていない。

    当初とうしょの背番号せばんごう

    戦前せんぜんの巨人軍きょじんぐんは基本きほん的てきに、ニューヨーク・ヤンキースに倣ならって打順だじゅんによって背番号せばんごうを決きめていた。

    例たとえば1936年ねん夏季かきの場合ばあい、1番ばん・田部たなべ武雄たけお（上層じょうそう部ぶとの対立たいりつにより公式こうしき戦せん参加さんか前まえに退団たいだんしたので、その後ごは林はやし清一せいいちが受うけ継ついだ）、2番ばん・津田つだ四郎しろう、3番ばん・中島なかじま治おさむ康やすし、4番ばん・永沢ながさわ富士雄ふじお、5番ばん・伊藤いとう健太郎けんたろうまでは背番号せばんごうと打順だじゅんが一致いっちする。当時とうじの巨人軍きょじんぐんには背番号せばんごう6の選手せんしゅがいなかったため、6番ばんは背番号せばんごう7の筒井つつい修おさむ、7番ばんは背番号せばんごう8の白石しらいし敏男としおが「繰くり上あがり」、8番ばんは捕手ほしゅ、9番ばんは投手とうしゅが入はいるのが基本きほんオーダーだった。背番号せばんごう9の山本やまもと栄一郎えいいちろうをはさんで捕手ほしゅの背番号せばんごうは10番ばんから始はじまり、10番ばんが中山なかやま武たけし、11番ばんが内堀うちぼり保たもつ、12番ばんが倉くら信雄のぶおと続つづいていた。13番ばんからが投手とうしゅの背番号せばんごうで、青あお柴しば憲一けんいち（13番ばん）、沢村さわむら栄治えいじ（14番ばん）、畑はたけ福ぶく俊英しゅんえい（15番ばん）と続つづく。再ふたたび16番ばんが欠番けつばんでヴィクトル・スタルヒン（17番ばん）、前川まえかわ八郎はちろう（18番ばん）と続つづいた。秋季しゅうき以降いこうに加入かにゅうした選手せんしゅはヤンキース方式ほうしきの背番号せばんごうが適用てきようされず、19番ばんは田部たなべと同様どうように上層じょうそう部ぶとの対立たいりつにより退団たいだんしたもののその後ご復帰ふっきした水原みずはら茂しげる、林はやしが1番ばんに変更へんこうして空あき番ばんとなった20番ばんは青森あおもり林友りんゆうから入団にゅうだんしたチーム初はつの左腕さわん投手とうしゅ・成田なりた友三郎ともさぶろう、21番ばんは助監督じょかんとくとして入団にゅうだんしたものの夏季かきのチームの不甲斐ふがいなさに現役げんえき復帰ふっきを決意けついした三原みはら修おさむがつけ、藤本ふじもと定義さだよし監督かんとくがチーム最大さいだいとなる22番ばんをつけた。

    選手せんしゅが増ふえたため1938年ねん以降いこうはこの基本きほんから外はずれることが多おおくなったが、川上かわかみ哲治てつじが16番ばんをつけたのはヤンキース方式ほうしきの背番号せばんごうの名残なごりで、川上かわかみが投手とうしゅとして入団にゅうだんした証拠しょうことも言いえる。

    カラーテレビ用ようユニフォーム

    1957年ねん、正力しょうりき松太郎まつたろうオーナーが会長かいちょうを務つとめる日本にほんテレビがカラーテレビ試験しけん放送ほうそうを開始かいしした。正力しょうりきはカラーテレビを普及ふきゅうさせるためのアイディアとして、巨人きょじんのユニフォームを変更へんこうした。

    最初さいしょの変更へんこうは1959年ねん9月がつ。袖そでのオレンジ×黒くろ×オレンジのライン、背番号せばんごう、胸むねの「GIANTS」の縁取へりとりが赤あかに変更へんこうされた。しかしこの変更へんこうはホーム用ようのみでビジター用ようは従来じゅうらい通どおりのユニフォームが使つかわれたため、ファンにも気付きづかれることのないままこの年としの公式こうしき戦せん終了しゅうりょうと同時どうじに元もとのユニフォームに戻もどされた[注釈ちゅうしゃく 69]。

    次つぎにカラーテレビ用ようユニフォームが登場とうじょうしたのは1960年ねん6月がつ11日にち。ホーム用よう・ビジター用ようともに帽子ぼうしのつば・胸むねのロゴ・背番号せばんごうが赤あかいユニフォームで、それまでの巨きょ人じんのチームカラーを覆くつがえすものだった。当時とうじのカラーテレビは白しろいものが映うつるとハレーションが起おこったため、ホーム用ようの地色じいろもドーラン効果こうかを狙ねらってベージュに変更へんこうされた。

    しかしこのユニフォームは選手せんしゅの評判ひょうばんも悪わるく、全員ぜんいんで号令ごうれいをかけあって一斉いっせいに着替きがえたとも伝つたえられている。反対はんたい意見いけんを言いう選手せんしゅはいなかったもののその声こえを代弁だいべんしたのが解説かいせつ者しゃたちで、三宅みやけ大輔だいすけは「考かんがえ方かたが逆ぎゃく。これではカラーテレビのためにプロ野球やきゅうがあるようなものだ」、また小西こにし得とく郎ろうも「クリーブランド・インディアンスかミルウォーキー・ブレーブスの真似まねで、ジャイアンツらしくない」と批判ひはんした。

    このようにカラーテレビ用ようユニフォームは世間せけんの評判ひょうばんが悪わるかった上うえ、前年ぜんねんまで6年ねん連続れんぞく最下位さいかいだった大洋たいようホエールズにリーグ優勝ゆうしょうをさらわれたこともあって、このユニフォームもこの年とし限かぎりでお役やく御免ごめんとなった。当時とうじの東京とうきょう23区くにはカラーテレビが100台だいほどしかなく、当初とうしょの目的もくてきだった「カラーテレビの普及ふきゅう」にも貢献こうけんすることが出来できなかった（カラーテレビが普及ふきゅうするきっかけとなったのは1964年ねんの東京とうきょうオリンピックである）。

    50番ばんトリオ

    1983年ねんに若手わかて選手せんしゅとして成長せいちょう目覚めざましい槙原まきはら寛ひろし己おのれ、駒田こまだ徳いさお広こう、吉村よしむら禎ただし章あきらの3人にんが背番号せばんごうにちなんで50番ばんトリオと呼よばれた。背番号せばんごう50の駒田こまだは4月がつ10日とおかに日本にっぽんプロ野球やきゅう史上しじょう初はつの初はつ打席だせき満塁まんるい本塁打ほんるいだを放はなつ衝撃しょうげき的てきデビューを飾かざって規定きてい打席だせき未み到達とうたつの199打席だせきで打率だりつ.286・12本塁打ほんるいだを放はなち、特とくに満塁まんるい機きで10打数だすう7安打あんだと強つよく、満塁まんるい男おとこの異名いみょうを取とった。背番号せばんごう54の槙原まきはらは初はつ登板とうばんで初はつ完封かんぷう勝利しょうりを収おさめ、12勝しょうを挙あげる活躍かつやくで新人しんじん王おうを受賞じゅしょうした。背番号せばんごう55の吉村よしむらは104打席だせきに留とどまったが、プロ1号ごう本塁打ほんるいだから3打席だせき連続れんぞく本塁打ほんるいだを放はなつなど打率だりつ.326・5本塁打ほんるいだの成績せいせきを残のこした。この年としに巨人きょじんはセ・リーグ優勝ゆうしょうを果はたし、期待きたいの若手わかてとして注目ちゅうもくされた。吉村よしむらは86年ねんから背番号せばんごう7、槙原まきはらは87年ねんから背番号せばんごう17、駒田こまだは88年ねんから背番号せばんごう10に変更へんこうした。この頃ころにはV9の風潮ふうちょうも薄うすれてしまい、長嶋ながしまや王おうが完全かんぜんに引退いんたいした時代じだいとなったこともあり転換期てんかんきを迎むかえており、その時ときに活躍かつやくした50番ばんトリオがまさに転換期てんかんきの象徴しょうちょうとも言いわれた[188]。

    主催しゅさいゲーム開催かいさい方法ほうほう関連かんれん

    地方ちほう球場きゅうじょう開催かいさい

    本拠地ほんきょち以外いがいの主催しゅさい試合しあいについては「読売よみうりジャイアンツ主催しゅさい試合しあいの地方ちほう球場きゅうじょう一覧いちらん」を、本拠地ほんきょち以外いがいの主催しゅさい試合しあい（オープン戦せん）については「読売よみうりジャイアンツ主催しゅさいのオープン戦せん使用しよう球場きゅうじょう一覧いちらん」を参照さんしょう

    かつては地方ちほう都市としの球場きゅうじょうでの開催かいさいも積極せっきょく的てきに行おこない、特とくに北海道ほっかいどうシリーズ（円山まるやま、旭川あさひかわ、札幌さっぽろドームでの2 - 3連戦れんせん）、九州きゅうしゅうシリーズ（平和へいわ台だい、北九州きたきゅうしゅう、福岡ふくおかドーム、熊本くまもとなど）、隔年かくねんで北陸ほくりくシリーズ（金沢かなざわ、富山とやま県営けんえい、富山とやま市民しみん（アルペンスタジアム）、福井ふくいなどでの2 - 3連戦れんせん。富山とやまが正力しょうりき松太郎まつたろうの出身しゅっしん地ちであることから継続けいぞくして開催かいさいされてきた）、東北とうほくシリーズ（盛岡もりおか、仙台せんだい、郡山こおりやまなどでの2 - 3連戦れんせん）を率先そっせん的てきに実施じっししてきた。また秋田あきた、青森あおもり市営しえいなども開催かいさいしていた。

    東京とうきょうドームが開場かいじょうしてからは、同どう球場きゅうじょうでの試合しあい（かつ21世紀せいき初頭しょとう頃ごろまではほぼナイトゲーム）を中心ちゅうしんに編成へんせいしたため、東北とうほくシリーズ・北陸ほくりくシリーズは廃止はいしとなり、さらに北海道ほっかいどうや九州きゅうしゅうのシリーズも会場かいじょうを1カ所かしょ（福岡ふくおかドーム・札幌さっぽろドームでナイターのみ）に絞しぼる形かたちにして試合しあい数すうを減へらしていた（2004年度ねんどには九州きゅうしゅうシリーズの1試合しあいに、ジャイアンツのキャンプ地ちである宮崎みやざきでの開催かいさいがある）。

    ただ、地方ちほう開催かいさいをほぼ廃止はいししたことが災わざわいし、ファン離ばなれが深刻しんこくになったことから、2005年ねん以降いこうは東北とうほくシリーズ・北陸ほくりくシリーズを復活ふっかつさせるなど、再ふたたび地方ちほう都市としでの開催かいさいを増ふやしている。ただし、このうち札幌さっぽろと福岡ふくおかに関かんしては、2005年ねん以後いごはセ・パ交流こうりゅう戦せんが組くまれ、パ・リーグ側がわの球団きゅうだんが主催しゅさいする試合しあいで（ビジターとしてではあるが）遠征えんせいすることが恒例こうれいになったため、巨人きょじん主催しゅさいによるこれらの地域ちいきでの試合しあいは2010年ねん以後いご開催かいさいされていない。ただし、球団きゅうだん側がわは廃止はいしではなく『休止きゅうし』扱あつかいとしている[注釈ちゅうしゃく 70]。また、東北とうほくシリーズのうち仙台せんだいでの試合しあいにおいても、こちらもフランチャイズとする球団きゅうだんが現あらわれたこともあり、同おなじように交流こうりゅう戦せんで対処たいしょできるために、2008年ねん以降いこうは開催かいさいされていない。

    現状げんじょうでは、毎年まいとし京きょうセラドーム大阪おおさかで1カード（基本きほん2試合しあい）が組くまれているほか、毎年まいとしないし隔年かくねんで東北とうほくシリーズ（宮城みやぎ球場きゅうじょう以外いがい）と北陸ほくりくシリーズ、九州きゅうしゅうシリーズ（福岡ふくおかドーム以外いがい）が、またそれ以外いがいにも近畿きんき（甲子園こうしえん以外いがい）・東海とうかい（ナゴヤドーム以外いがい）・中国ちゅうごく（広島ひろしま以外いがい）・四国しこくのいずれかで1試合しあい（京きょうセラドーム大阪おおさかとのセット）が組くまれており、これらで年間ねんかん8 - 9試合しあい（2016年ねんは7試合しあい）が地方ちほう開催かいさいとして行おこなわれている。地方ちほう開催かいさいの試合しあい数すうはセ・リーグでは阪神はんしんが最もっとも多おおい（9 - 10試合しあい）が、阪神はんしんはそのほぼ全すべてが大阪おおさかドームのため、開催かいさい球場きゅうじょうベースでは巨人きょじんが最もっとも多おおい。

    長期ちょうきロード

    都市とし対抗たいこう野球やきゅう大会たいかいが東京とうきょうドームで開催かいさいされるため、開催かいさい期間きかん中ちゅうとその前後ぜんごの2週間しゅうかんは、基本きほん的てきに長期ちょうきロードが毎年まいとし組くまれている。この間あいだ、巨人きょじんは主催しゅさい試合しあいを地方ちほう球場きゅうじょうで行おこなう。特とくに、同どう大会たいかいが8月がつ下旬げじゅんから9月がつ初旬しょじゅんの開催かいさい（2002年ねん - 2010年ねん[注釈ちゅうしゃく 71]）であった時ときには必かならず1カードは巨人きょじん主催しゅさいによる地方ちほう遠征えんせいが行おこなわれた。例れいとして2007年ねんは、札幌さっぽろドームでの主催しゅさい試合しあいを含ふくめ、11試合しあいを東京とうきょうドーム以外いがいで行おこなった（8月がつ24日にち - 9月6日にち）。

    都市とし対抗たいこうが7月がつ下旬げじゅんから8月がつ初旬しょじゅんの開催かいさいであった頃ころも長期ちょうき遠征えんせいがあったが、この時ときはオールスターを間あいだに挟はさんだり、また自宅じたくから球場きゅうじょうへ通かようことができる関東かんとう圏けんの他ほかのビジターでの試合しあいも行おこなわれることも頻繁ひんぱんにあったため、主催しゅさい試合しあいはなかった[注釈ちゅうしゃく 72]。

    大阪おおさかドームでの主催しゅさいゲーム

    関東かんとう以東いとうの球団きゅうだんが近畿きんき圏けん各地かくちでホームゲームを行おこなう機会きかいは1952年ねんにフランチャイズ制度せいどが確立かくりつしてからはまれで、確立かくりつ当初とうしょ、球場きゅうじょう難なん等とうを理由りゆうに西京極にしきょうごく、大阪おおさかなどでいくつかのチームが試合しあいをした程度ていどであった。特とくに1955年ねんの大映だいえいスターズは西京極にしきょうごくで15試合しあいを開催かいさいし、事実じじつ上じょう準じゅん本拠ほんきょとしていた（親会社おやがいしゃの大映だいえいが京都きょうと太秦うずまさに撮影さつえい所しょを持もっていたことも関係かんけいしている）。

    巨人きょじんもフランチャイズ確立かくりつ前まえは近畿きんき圏けんの球場きゅうじょうでもホーム扱あつかい（後ご攻おさむ）となる試合しあいがまれにあったが、それが確立かくりつされてからは近畿きんき圏けんでのホームゲームを行おこなう機会きかいは西京極にしきょうごく球場きゅうじょうでのオープン戦せん（主おもに対たい阪神はんしん戦せん）を除のぞき、ほとんどなかった。しかし、1997年ねんに大阪おおさかドームが竣工しゅんこうし、同年どうねんには読売新聞よみうりしんぶん大阪おおさか本社ほんしゃの創刊そうかん45周年しゅうねんも重かさなったため、ヤクルトを帯同たいどうした公式こうしき戦せん2試合しあいを同どう球場きゅうじょうで開ひらいた。その後ご大阪おおさかドーム（京きょうセラドーム大阪おおさか）ではほぼ毎年まいとし開催かいさいするようになった。2002年ねん以後いごは東京とうきょうドームで開ひらく都市とし対抗たいこう野球やきゅう大会たいかいの開催かいさい時期じきが8月がつ下旬げじゅんから9月がつ初はじめに移動いどうしたためによる処置しょちであった。2012年ねん以後いごは都市とし対抗たいこう開催かいさい期間きかんにおける長期ちょうきロード中ちゅうの7月がつに組くまれている。なお、2006年ねん - 2007年ねん・2010年ねん及および2013年ねんは4月がつ、2021年ねん及および2024年ねんは9月、2022年ねん - 2023年ねんは8月がつ末まつに組くまれている。また、2007年ねんと2013年ねんに関かんしては、同どう一いちリーグである阪神はんしんがフランチャイズとする兵庫ひょうご県けん下か（神戸こうべ）でも組くまれた。2020年ねんは公式こうしき戦せんではCOVID-19流行りゅうこう拡大かくだいの影響えいきょうにより中止ちゅうしとなったが、日本にっぽんシリーズ期間きかん中ちゅうに東京とうきょうドームで都市とし対抗たいこう野球やきゅう大会たいかいが行おこなわれるため、大阪おおさかドームでの開催かいさいとなった。

    なお、対たい阪神はんしん戦せんは公式こうしき戦せんに限かぎれば大阪おおさか・神戸こうべでは巨人きょじん・阪神はんしんのいずれの主催しゅさいでも開催かいさい実績じっせきがない（オープン戦せんでは阪神はんしん主催しゅさいで神戸こうべでの開催かいさい実績じっせきがある）。

    本拠地ほんきょちでのデーゲーム開催かいさい

    後楽園こうらくえん球場きゅうじょう時代じだいは夏場なつばを除のぞき日曜日にちようびや大型おおがた連休れんきゅう中ちゅうにはデーゲームが開催かいさいされていたが、東京とうきょうドームが開業かいぎょうした1988年ねん以降いこうは、初期しょきに開幕かいまくシリーズや大型おおがた連休れんきゅう中ちゅうなどで部分ぶぶん的てきに開催かいさいしたことはあるものの、地上波ちじょうはでのテレビ中継ちゅうけいによる多額たがくの放映ほうえい権けん料りょう収入しゅうにゅうが見込みこめるためデーゲームで開催かいさいされることは無なくなり、地方ちほう開催かいさいも含ふくめてほぼ全すべての主催しゅさい試合しあいがナイトゲームとなった。デーゲームはナイター設備せつびがない札幌さっぽろ円山球場まるやまきゅうじょう・旭川あさひかわスタルヒン球場きゅうじょう[注釈ちゅうしゃく 73]での北海道ほっかいどうシリーズ（現在げんざいは札幌さっぽろドーム）と、優勝ゆうしょうチーム決定けってい後ごの消化しょうか試合しあいで組くまれる程度ていどとなっていた[注釈ちゅうしゃく 74]。

    その後ごは、視聴しちょう率りつの低下ていかで地上波ちじょうはによるテレビ中継ちゅうけいが減少げんしょうしたことでナイター開催かいさいのメリットが減少げんしょうしたことや、観客かんきゃくの来きやすさを配慮はいりょして、週末しゅうまつと休日きゅうじつには再ふたたびデーゲームでの開催かいさいが増加ぞうかしており、現状げんじょうでは概おおむね年間ねんかん20試合しあい程度ていどがデーゲーム開催かいさいとなっている。なお、東京とうきょうドームは屋内おくない球場きゅうじょうであるため、夏場なつばでもデーゲームが組くまれている。

    試合しあい開始かいし時刻じこくは原則げんそくとして14:00であるが、2022年ねん4月がつ3日にちはプロ野球やきゅう公式こうしき戦せん終了しゅうりょう後ごに全国ぜんこく高等こうとう学校がっこう女子じょし硬式こうしき野球やきゅう選抜せんばつ大会たいかい決勝けっしょう戦せんを行おこなうため、当日とうじつの対たい阪神はんしん戦せんは13:00開始かいしであった。2023年ねん女子じょしセンバツ決勝けっしょう日びも開始かいし時刻じこくは同様どうようである[189]。（センバツ開始かいし時刻じこくは18時じを予定よていとして行おこなうが、巨人きょじん戦せんの試合しあい終了しゅうりょう時間じかんによって決勝けっしょう開始かいしが遅おくれる想定そうていがされている。）

    ナイターの6時半じはん開始かいし

    巨人軍きょじんぐんのナイター開催かいさいは長年ながねん午後ごご6時じに設定せっていされてきたが、2012年ねん7月がつ25日にちに行おこなわれたDeNA戦せんで試行しこう的てきに7時じ開始かいしで行おこなった。これは、この前日ぜんじつまで第だい83回かい都市とし対抗たいこう野球やきゅう大会たいかいが開催かいさいされ、その会場かいじょうの応援おうえんステージの撤去てっきょなどの諸しょ作業さぎょうを行おこなうのと、ファンから「会社かいしゃ帰がえりでも試合しあい開始かいしから試合しあいが見みたい」との意見いけんがあったことから、この1試合しあい限定げんていで行おこなった。

    2013年ねんについても、7月がつから8月がつの5試合しあいで「630ナイター」と銘打めいうって、6時じ30分ふんからの試合しあい開始かいしに設定せっていした。これも前日ぜんじつの7月がつ23日にちまで第だい84回かい都市とし対抗たいこう野球やきゅう大会たいかいが行おこなわれたための撤収てっしゅう作業さぎょうと、ファンからの要望ようぼうによるもの。特とくに期間きかん中ちゅうの2試合しあいで生なまビールを800円えんから400円えんに半額はんがくとするサービスも行おこなわれる[190]。

    2014年ねんも、7月がつの5試合しあいで「630ナイター」として継続けいぞくし、6時じ30分ふんからの試合しあい開始かいしに設定せってい。これも、第だい85回かい都市とし対抗たいこう野球やきゅう大会たいかいの開催かいさい準備じゅんびとファンからの要望ようぼうに応こたえたもの。

    ただし、過去かこにもナイター黎明れいめい期きのころは午後ごご7時じ開始かいしが多おおく存在そんざいした。

    主催しゅさいゲームの中継ちゅうけい

    詳細しょうさいは「読売よみうりジャイアンツの主催しゅさい試合しあいの中継ちゅうけい」、「DRAMATIC BASEBALL」、および「ラジオ日本にっぽんジャイアンツナイター」を参照さんしょう

    基本きほん的てきな地上波ちじょうはの放送ほうそう時間じかんは、ナイターで火曜かよう・水曜すいよう・木曜もくようは19:00 - 21:00、金曜きんようは19:00 - 20:54、デーゲームで平日へいじつは14:55 - 16:50、土曜どようは15:00 - 17:00、日曜にちようは15:00 - 16:55（放送ほうそう日びによる）となっている。

    長年ながねん、主催しゅさいゲームのテレビ中継ちゅうけいは読売新聞よみうりしんぶん系列けいれつである日本にほんテレビによる独占どくせん状態じょうたいが続つづき（1959年ねん6月がつ25日にちの天覧てんらん試合しあい・阪神はんしん戦せんだけNHK総合そうごうテレビジョンとの併用へいよう中継ちゅうけい）、全国ぜんこくの系列けいれつ局きょくへネットされていた事ことから、全国ぜんこくに多数たすうの巨人きょじんファンを獲得かくとくした。2002年ねんから日本にほんテレビによる独占どくせんが崩くずれ、地上波ちじょうはで土曜日どようびのナイトゲームの数すう試合しあいがNHK総合そうごうテレビによる中継ちゅうけいとなった他ほか、他た局きょくによる中継ちゅうけい（テレビ朝日てれびあさひ・テレビ東京てれびとうきょう）も行おこなわれるようになった。2004年ねん以降いこう視聴しちょう率りつの低下ていかから地上波ちじょうはでは中継ちゅうけい試合しあいが削減さくげんされ、テレビ朝日てれびあさひ・テレビ東京てれびとうきょうはともに撤退てったい、日本にほんテレビでもナイター中継ちゅうけいに限かぎると年間ねんかん5試合しあい程度ていどに留とどまっている[注釈ちゅうしゃく 75]。開幕かいまく戦せんなど特別とくべつな事情じじょうがある場合ばあいを除のぞき、ナイター中継ちゅうけいでは中継ちゅうけい時間じかんの延長えんちょうオプション（21:24までの最大さいだい30分ふん）[注釈ちゅうしゃく 76]も廃止はいしされた。デーゲーム中継ちゅうけいも2014年ねん以降いこうは開幕かいまくシリーズを除のぞき関東かんとうローカル（ビジターチーム側がわの系列けいれつ局きょくへネットの場合ばあいもあり）での放送ほうそうになった。

    地上波ちじょうはが減少げんしょうした代かわりに、日本にほんテレビ系けいのBS放送ほうそう局きょくであるBS日にっテレにて、延長えんちょうオプションも含ふくめて放送ほうそうされており（上記じょうきのようにNHKで中継ちゅうけいする試合しあいなどで放送ほうそうされないこともある他ほか、地上波ちじょうは全国ぜんこくネットで放送ほうそうされる試合しあいは地上波ちじょうはとのトップ&リレー中継ちゅうけいにて放送ほうそうされる）、一部いちぶはNHK BS1で放送ほうそうされる試合しあいもある。また、CSチャンネルである日にちテレジータスでは主催しゅさい全ぜん試合しあいと一部いちぶビジターゲームを完全かんぜん生せい中継ちゅうけいしている。なお、G+開始かいし前まえの2001年ねんまではNNN24（現げん日にっテレNEWS24）でトップ&リレー中継ちゅうけいしていた（2000年ねんまではCS★日にっテレ併用へいようで実質じっしつ完全かんぜん中継ちゅうけい）。

    2013年ねんより読売新聞社よみうりしんぶんしゃ・日本にほんテレビ共同きょうどうで定額ていがく制動せいどう画が配信はいしんサービス「ジャイアンツLIVEストリーム」を開始かいしし、主催しゅさい全ぜん試合しあいと一部いちぶビジターゲーム（対たい阪神はんしん戦せん、対たいDeNA戦せん、セ・パ交流こうりゅう戦せんの全ぜん試合しあいと対たい広島ひろしま戦せんのうち広島ひろしまテレビで中継ちゅうけいされる試合しあいの一部いちぶ）をライブ配信はいしんしていたが、2022年ねんより読売よみうり巨人軍きょじんぐんも加くわわった3社しゃ共同きょうどうの「GIANTS TV」にリニューアルされた。また、日本にほんテレビ傘下さんかのHuluでも主催しゅさい全ぜん試合しあいライブ配信はいしんしている他ほか、2019年ねんからはDAZNでも配信はいしんされている。対たい阪神はんしん戦せんについては虎とらテレ、セ・パ交流こうりゅう戦せんについてはパ・リーグTVでもそれぞれ配信はいしんされる。

    ラジオでは日本にほんテレビ系けいのRFラジオ日本にっぽんとニッポン放送にっぽんほうそうで中継ちゅうけいされているが、放送ほうそう権けん料りょうの高騰こうとう及および編成へんせい上じょうの都合つごうもあり両りょう局きょくともデイゲームはほとんど中継ちゅうけいされず、ナイトゲームも全ぜん試合しあいが中継ちゅうけいされる訳わけではない。文化放送ぶんかほうそうは土曜どよう・日曜にちようNRNナイターとして制作せいさくしているが、2019年ねん以降いこうは自社じしゃでは放送ほうそうされず、ビジターチームの地元じもと局きょくと土曜日どようびの山口放送やまぐちほうそうへの裏うら送おくりのみである。過去かこにはかつて読売新聞社よみうりしんぶんしゃも資本しほん参加さんかしていたTBSラジオでも中継ちゅうけいしていたが、2017年ねんを最後さいごに終了しゅうりょうした。

    主おもな野球やきゅう振興しんこう

    ジャイアンツアカデミー

    野球やきゅうやソフトボールの経験けいけん者しゃ・プロ野球やきゅうOBが、コーチとして幼児ようじ期きから小学生しょうがくせいの年代ねんだいまでの子供こどもに野球やきゅう教室きょうしつ・スクールを開講かいこうしている[191]。U-12基礎きそ技術ぎじゅつの指導しどう法ほうとジャイアンツメソッドを織おり交まぜており、野球やきゅう技術ぎじゅつだけでなく人間にんげん性せいの成長せいちょうも図はかる[192]。

    スクール

    • 東京とうきょう都と：（球団きゅうだん直営ちょくえい）ジャイアンツアカデミー
    • 福島ふくしま県けん：BAFジャイアンツアカデミー福島ふくしま[193]
    • 宮崎みやざき県けん：オファサポートBASEBALL ACADEMY 宮崎みやざき supported by 読売よみうりGIANTS[194]

    また、東京とうきょう都内とないの幼稚園ようちえん・保育園ほいくえんへの訪問ほうもん教室きょうしつや、小学校しょうがっこう体育たいいく支援しえん事業じぎょうとして訪問ほうもん指導しどうをしており、月つき毎ごとに学校がっこう園えんを訪問ほうもんしている[195]ほか、体育たいいく科か学習がくしゅう指導しどう要領ようりょうで必修ひっしゅうの「ベースボール型がた」授業じゅぎょうのための教員きょういん講習こうしゅうや、野球やきゅう指導しどう者しゃ講習こうしゅうなどに講師こうし派遣はけんを行おこなっている[196][197][198]。

    読売よみうりジャイアンツ女子じょしチーム

    巨人軍きょじんぐんが運営うんえいする女子じょし硬式こうしき野球やきゅうクラブチーム。特とくに急増きゅうぞうしている高校こうこう女子じょし野球やきゅう部ぶの卒業そつぎょう後ごの受うけ皿ざら不足ふそく解消かいしょう、野球やきゅう人口じんこう増加ぞうかや女子じょし選手せんしゅの目め指させる場所ばしょ作づくり、所属しょぞく選手せんしゅの指導しどう者しゃ育成いくせいなども狙ねらいとしており、約やく半数はんすうはアカデミーコーチである。

    詳細しょうさいは「読売よみうりジャイアンツ女子じょしチーム」を参照さんしょう
    多摩川たまがわボーイズ（読売よみうりジャイアンツU15ジュニアユース）

    2024年ねんから活動かつどう開始かいしの中学ちゅうがく硬式こうしき野球やきゅうチーム[199]で、ボーイズリーグの東京とうきょう都と西にし支部しぶに所属しょぞくする[注釈ちゅうしゃく 77]。NPB球団きゅうだんのユースチームでは東北とうほく楽天らくてんリトルシニアの2014年ねん創設そうせつ以来いらいとなる。中学ちゅうがく野球やきゅうの人口じんこう維持いじ/増加ぞうか・レベル向上こうじょうなどの狙ねらいで創設そうせつされた[200]。

    ベースボール5、侍さむらいジャパン代表だいひょう選出せんしゅつ

    いわゆる「手打てうち野球やきゅう」で専用せんようボール以外いがいの用具ようぐが不要ふようなストリートダイヤモンドスポーツ（略りゃく:B5）。チームに所属しょぞくしベースボール5日本にっぽん代表だいひょうも経験けいけんしている田中たなか美羽みわを筆頭ひっとうに、巨人きょじん職員しょくいんでB5チーム「GIANTS」を結成けっせい。初はつの日本にっぽん選手権せんしゅけんに出場しゅつじょうした[201]。3月には侍さむらいジャパンに新しん加入かにゅうの侍さむらいジャパンB5代表だいひょうとしてGIANTSチームからも初はつ選出せんしゅつされた[202][203]。詳細しょうさいは「読売よみうりジャイアンツ女子じょしチーム」へ。

    主おもな舞台ぶたいとする作品さくひん

    応援おうえん番組ばんぐみ

    ギャラリー

    • 「読売巨人軍発祥の地」の碑、左側から撮影
      「読売よみうり巨人軍きょじんぐん発祥はっしょうの地ち」の碑いしぶみ、左側ひだりがわから撮影さつえい
    • 「読売巨人軍発祥の地」の碑、右側から撮影
      「読売よみうり巨人軍きょじんぐん発祥はっしょうの地ち」の碑いしぶみ、右側みぎがわから撮影さつえい

    関連かんれん書籍しょせき

    • 項目こうもく全般ぜんぱん
      • 越智おち正ただし典てん『新版しんぱんジャイアンツの歴史れきし』恒文社こうぶんしゃ、1974年ねん。 
      • ベべースボすぼール・マガジン社るまがじんしゃ 編へん『日本にっぽんプロ野球やきゅう40年ねん史し』ベべースボすぼール・マガジン社るまがじんしゃ、1976年ねん。 
      • 宇佐美うさみ徹也てつや『宇佐美うさみ徹也てつやの記録きろく巨人軍きょじんぐん65年ねん 栄光えいこうの巨人軍きょじんぐん65年ねんの歩あゆみ』説話社せつわしゃ、2000年ねん。ISBN 4916217098。 
      • 巨人軍きょじんぐん歴史れきし新聞しんぶん編纂へんさん委員いいん会かい 編へん『巨人軍きょじんぐん歴史れきし新聞しんぶん 1934 - 2000栄光えいこうの球団きゅうだん史しを発掘はっくつスクープ 2000年ねん優勝ゆうしょう記念きねん号ごう』日本文芸社にほんぶんげいしゃ、2000年ねん。ISBN 453725016X。 
      • ベべースボすぼール・マガジン社るまがじんしゃ 編へん『プロ野球やきゅう70年ねん史し 歴史れきし編へん』ベべースボすぼール・マガジン社るまがじんしゃ、2004年ねん12月。ISBN 4583038089。 
      • 『巨人軍きょじんぐん5000勝しょうの記憶きおく』 読売新聞社よみうりしんぶんしゃ、ベースボールマガジン社しゃ、2007年ねん。ISBN 9784583100296。
    • チーム成績せいせき・記録きろく節ぶしについては以下いかのとおり
      • 読売よみうり巨人軍きょじんぐん広報こうほう部ぶ『2007年ねん メディアガイド』、2007年ねん

    脚注きゃくちゅう

    [脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

    注釈ちゅうしゃく

    1. ^ 日本にっぽんで最初さいしょに設立せつりつされたプロ野球やきゅう球団きゅうだんは日本にっぽん運動うんどう協会きょうかい。
    2. ^ 後楽園こうらくえんにおける巨人きょじんの初はつ試合しあいは翌よく12日にちの対たい大阪おおさか戦せんで、8対たい9で敗やぶれている。
    3. ^ それまでも読売新聞よみうりしんぶんとの関係かんけいは深ふかかったが、当時とうじは鉄道てつどう事業じぎょう者しゃである京成電鉄けいせいでんてつが筆頭ひっとう株主かぶぬしであり、球団きゅうだん主要しゅよう株主かぶぬしに読売新聞社よみうりしんぶんしゃが名なを連つらねることはなく、経営けいえい上じょうも一応いちおう独立どくりつしていた。また、京成電鉄けいせいでんてつも筆頭ひっとう株主かぶぬしだったとは言いえ、球団きゅうだん経営けいえいには一切いっさい関与かんよせず、株かぶを保有ほゆうしていたに過すぎなかった。現在げんざいの読売よみうり巨人軍きょじんぐんは親会社おやがいしゃである読売新聞よみうりしんぶんグループ本社ほんしゃ（持株もちかぶ会社かいしゃ）の完全かんぜん子会社こがいしゃ（事業じぎょう子会社こがいしゃ）であり、事実じじつ上じょう読売新聞よみうりしんぶんの一いち事業じぎょうである。
    4. ^ 同どう一いち監督かんとくによるリーグ最下位さいかいの翌年よくねんにリーグ優勝ゆうしょうは、日本にっぽんプロ野球やきゅう史上しじょう初はつ。後のちに大阪おおさか近鉄きんてつバファローズの梨なし田でん昌孝まさたかが2001年ねんに達成たっせいしている。
    5. ^ 読売新聞よみうりしんぶんで約やく30万まん部ぶ、報知ほうち新聞しんぶんで約やく5万まん部ぶの売上うりあげ部数ぶすう減少げんしょう。
    6. ^ 同どう一いち球場きゅうじょうでの日本にっぽんシリーズは日本にっぽんプロ野球やきゅう史上しじょう唯一ゆいいつ。
    7. ^ 近鉄きんてつの第だい3戦せん勝利しょうり後ご、先発せんぱつ加藤かとう哲郎てつろうが「巨人きょじんは（当時とうじ低迷ていめいしていた）ロッテより弱よわい」と発言はつげんしたことが、巨人きょじんを怒おこらせ逆転ぎゃくてんのきっかけとなったとされるが、加藤かとう自身じしんはそのような事ことは言いってないと発言はつげんしている[21]。
    8. ^ セ・リーグに現存げんそんする6球団きゅうだんではこの時ときが初はつで、2000年ねん・2007年ねんの優勝ゆうしょうもサヨナラ勝利しょうりで決きめている。
    9. ^ 同率どうりつ2位いの2球団きゅうだんで、前年ぜんねんは巨人きょじんは4位い・阪神はんしんは最下位さいかいで、扱あつかいは巨人きょじんは2位い・阪神はんしんは3位いである。とはいえ、この2球団きゅうだんで優勝ゆうしょう争あらそいから先さきに脱落だつらくしたのは巨人きょじんの方ほうである。
    10. ^ 西鉄にしてつ時代じだいを含ふくめれば、1963年ねん以来いらい31年ねんぶりの日本にっぽんシリーズ勝利しょうりとなる。
    11. ^ 辞任じにんに際さいしてのセレモニーがないことに、阪神はんしんの星野ほしの仙せん一いち監督かんとく（当時とうじ）がたまたま最終さいしゅう試合しあいは甲子園こうしえん球場きゅうじょうでの試合しあいだったために、「せめて花束はなたば贈呈ぞうていをして、花道かどうを飾かざりたい」と球団きゅうだんに直訴じきそ。そして、最後さいごの試合しあいを終おえた後のち、球団きゅうだん史上しじょう、前代未聞ぜんだいみもんの相手あいて本拠地ほんきょちでの辞任じにんセレモニーが執とり行おこなわれた。星野ほしの監督かんとくの花束はなたば贈呈ぞうていのあと、原はら監督かんとくは男泣おとこなきをし、スピーチをした。そして、阪神はんしんファンに温あたたかく迎むかえられて無事ぶじにセレモニーを終おえることが出来できた。
    12. ^ それまでのプロ野球やきゅう最高さいこう記録きろくは1980年ねんの近鉄きんてつの239本ほん、セ・リーグ最高さいこう記録きろくは1985年ねんの阪神はんしんの219本ほんだった。
    13. ^ 2004年ねんと2005年ねんのパ・リーグでシーズン1位いのダイエー（ソフトバンク）ホークスがプレーオフで敗退はいたいし日本にっぽんシリーズ未み出場しゅつじょうであるが、これはプレーオフ勝利しょうりチームをその年としの優勝ゆうしょうチームと定さだめていたためである。なお2010年ねんのソフトバンク、2014年ねんの巨人きょじん、2017年ねんの広島ひろしま、2018年ねんと2019年ねんの西武せいぶがいずれもリーグ優勝ゆうしょうしながら、それぞれCSでロッテ、DeNA、ソフトバンクに敗やぶれ日本にっぽんシリーズ出場しゅつじょうを逃のがしている。
    14. ^ 7月がつ8日にち時点じてんでのゲーム差さ。日本にっぽんプロ野球やきゅう全体ぜんたいでは1963年ねんの西鉄にしてつライオンズに次つぐ2番目ばんめ。
    15. ^ その日ひは神宮球場じんぐうきゅうじょうで優勝ゆうしょうを決きめたのは史上しじょう初はつである。
    16. ^ この年としの7月がつ、球団きゅうだんワースト新しん記録きろくとなる12試合しあい連続れんぞく2桁けた被ひ安打あんだを記録きろく。
    17. ^ これは東京とうきょうドームの代替だいたいではなく、震災しんさい発生はっせい前まえよりこの日ひの宇部うべでの試合しあいが決きまっていた。
    18. ^ 過去かこに獲得かくとくしたFA宣言せんげん選手せんしゅの中なかで前年ぜんねんのMVPを獲得かくとくしたのは2006年ねんの小笠原おがさわら以来いらいだが、小笠原おがさわらがいた日本にほんハムはパ・リーグの為ため、同どう一いちリーグのMVPと平成へいせい生うまれのFA選手せんしゅを獲得かくとくしたのは史上しじょう初はつである。
    19. ^ マシソンはカナダ代表だいひょうとして東京とうきょう五輪ごりんまでプレー。
    20. ^ 亀井かめいが9月25日にち、大竹おおたけが9月27日にち、中川なかがわが10月9日にち、増田ますだが10月13日にちにいずれもケガで離脱りだつし、4人にん共ども出場しゅつじょう選手せんしゅ登録とうろくを抹消まっしょうされた10月13日にちから24日にちにかけての試合しあいは3勝しょう5敗はい2分ふんである。
    21. ^ 因ちなみに、これまで達成たっせいした球場きゅうじょうとその内容ないようは川上かわかみは中日ちゅうにちスタヂアムで左ひだり安打あんだ、長嶋ながしまと柴田しばたはいずれも神宮球場じんぐうきゅうじょうで左ひだり安打あんだ、王おうは甲子園こうしえん球場きゅうじょうで右みぎ安打あんだ、阿部あべは広島ひろしま市しのMAZDA Zoom-Zoom スタジアムで右みぎ安打あんだだったため、坂本さかもとが東京とうきょうドームで二塁打にるいだ以上いじょうの長打ちょうだ（実際じっさいに二塁打にるいだ）で決きめたのはいずれも球団きゅうだん史上しじょう初はつである。
    22. ^ シーズンの勝率しょうりつは.598で6月がつから9月がつまでは最低さいていでも8月がつの.583止とまりと6割わりから7割わりの高たかい水準すいじゅんをキープしていたが、10月の勝率しょうりつは.417、11月の勝率しょうりつは.429である。
    23. ^ 勝かち越こしが15以上いじょうあった状況じょうきょうから勝率しょうりつが5割わりに戻もどったチームとその試合しあい数すうは1942年ねんの南海なんかい（27試合しあい）、1948年ねんの阪神はんしん（42試合しあい）、1952年ねんの大洋たいよう（61試合しあい）、1959年ねんの東映とうえい（37試合しあい）、2012年ねんのロッテ（56試合しあい）と史上しじょう6チーム目めである。
    24. ^ なおプロ野球やきゅうで新人しんじんが開幕かいまく戦せんでセーブを挙あげたのは1982年ねんの山沖やまおき之の彦（阪急はんきゅう）以来いらい2人にん目めである。
    25. ^ なお球団きゅうだんでは72試合しあい目めで達成たっせいした1993年ねんの石毛いしげ博史ひろふみと2013年ねんの西村にしむらを抜ぬいて球団きゅうだん史上しじょう最速さいそく、プロ野球やきゅう全体ぜんたいでも2017年ねんに54試合しあいで記録きろくした楽天らくてんの松井まつい裕樹ゆうきに次ついで2番目ばんめである。
    26. ^ これ以前いぜんにも5月6日にちに堀田ほったが、翌日よくじつにシューメーカーがいずれも村上むらかみ宗そう隆たかしに満塁まんるい弾だんを打うたれている。
    27. ^ 新しん外国がいこく人じんが同おなじ年ねんに20本塁打ほんるいだに到達とうたつしたのは、球団きゅうだん史上しじょう初はつである。
    28. ^ 前ぜん監督かんとくの高橋たかはし由ゆかり伸しんが35本ほん、作戦さくせん兼けんディフェンスチーフコーチの阿部あべが33本ほん、日本にほんハムからFAで移籍いせきした小笠原おがさわらが31本ほん、李り承うけたまわ燁が30本ほん、二に軍ぐん監督かんとくの二に岡おかが20本ほんである。
    29. ^ なお、その時ときの監督かんとくが05年ねんは堀内ほりうち、06年ねんは原はらであり、21年ねんと22年ねんは原はらが務つとめていたので同どう一いち監督かんとくによる2年ねん連続れんぞくシーズン負まけ越こしは球団きゅうだん史上しじょう初はつである。
    30. ^ シーズンに4試合しあいも0-1で敗やぶれたのは62年ねん5月がつ、68年ねん7月がつ、71年ねん7月がつ、89年ねん9月がつを抜ぬいて球団きゅうだん史上しじょう最多さいたで、プロ野球やきゅう史上しじょう最多さいたタイでもある。
    31. ^ 厳密げんみつには1938年ねんのスタルヒン、1999年ねんのガルベス、2009年ねんのグライシンガー、2017年ねんのマイコラスに次ついで5人にん目めだが、スタルヒンは1934年ねんに前身ぜんしんの大だい日本にっぽん東京とうきょう野球やきゅう倶楽部くらぶに、ガルベスは1996年ねんに、グライシンガーは前年ぜんねんの2008年ねんに、マイコラスは2015年ねんにいずれも入団にゅうだんして1年ねんは経たっている為ため、新しん外国がいこく人じんが開幕かいまく投手とうしゅを務つとめたのは球団きゅうだん史上しじょう初はつである。
    32. ^ アジアシリーズの振ふり替かえ大会たいかい。
    33. ^ 2021年ねんは新型しんがたコロナウイルス感染かんせん拡大かくだい防止ぼうしの観点かんてんから延長えんちょう戦せんが無なかった。延長えんちょう戦せんがある年としでは1978年ねんの16分ふんが最多さいた。
    34. ^ 1954年ねんにコーチ、1955年ねんに技術ぎじゅつ顧問こもん。
    35. ^ 応召おうしょうで退任たいにん。
    36. ^ 選手せんしゅ兼任けんにん。中島なかじま就任しゅうにん後ごは選手せんしゅ専任せんにんに復帰ふっき、1956年ねん・1957年ねんにコーチ・二に軍ぐん監督かんとく。
    37. ^ 選手せんしゅ兼任けんにん。
    38. ^ 1949年ねん4月がつ15日にちから7月がつ23日にちは中島なかじま治おさむ康かんが代行だいこう。
    39. ^ 1950年ねんは選手せんしゅ兼任けんにん。1960年ねん10月がつは川上かわかみ哲治てつじが代行だいこう。
    40. ^ 1981年ねん7月がつ1日にちは王おう貞治さだはるが代行だいこう。
    41. ^ この年としFAで移籍いせきした江藤えとうが背番号せばんごう33をつけるため、自みずからの永久えいきゅう欠番けつばんの3をつけた。
    42. ^ 2014年ねん5月がつ5日にち、2015年ねん4月がつ15日にち - 19日にちは川相かわい昌弘まさひろが代行だいこう。
    43. ^ 野村のむら克也かつやは2012年ねんに名誉めいよ監督かんとくを退任たいにんした。
    44. ^ 当時とうじ福岡ふくおかソフトバンクホークス監督かんとくだった王おうは現場げんばを離はなれられないということで次女じじょの王おう理恵りえが代理だいり出席しゅっせき。なお、黒沢くろさわの遺族いぞくは消息しょうそくがつかめなかったという。
    45. ^ このラグランスリーブのユニフォームを製作せいさくしたのは、スポーツ用品ようひん店てんでなく、「銀座ぎんざテーラー」という老舗しにせの紳士しんし服ふく専門せんもん店てんであった。
    46. ^ 銀座ぎんざテーラー製せい→玉澤たまざわ（TAMAZAWA）製せい→デサント製せいと時期じきにより異ことなる。
    47. ^ 協約きょうやく上じょうは正式せいしきに公式こうしき戦せんでも使用しよう可能かのうなユニフォームとして登録とうろくされていた[95]
    48. ^ 2018年ねん5月がつ28日にちにアメフト部ぶのタックル問題もんだいで批判ひはんを浴あびていたため、契約けいやくを解除かいじょしたと発表はっぴょうした[123]。
    49. ^ 廃止はいしされたものを含ふくめると中日ちゅうにちの旧きゅう球団きゅうだん歌か「ドラゴンズの歌うた」、東急とうきゅう→東映とうえいの旧きゅう球団きゅうだん歌か「フライヤーズの歌うた」も作曲さっきょくしており、1963年ねんから1973年ねんまでの10年間ねんかんはNPB全体ぜんたいの3分ぶんの1が同どう一いち作曲さっきょく者しゃの球団きゅうだん歌かを使用しようしていたことになる。
    50. ^ 一部いちぶの文献ぶんけんでは「阪神はんしんタイガースの歌うた」と同おなじ佐藤さとう惣之助そうのすけの作詞さくしと紹介しょうかいされる場合ばあいがあるが、実際じっさいに佐藤さとうが関かかわっていたのかは不明ふめい。
    51. ^ なお、読売よみうりジャイアンツ以外いがいの例外れいがいとして、「広島ひろしまカープ」が「広島東洋ひろしまとうようカープ」に改称かいしょうした後のちもそれまでの呼よび方かたを引ひき継ついで「東洋とうよう」ではなく「広島ひろしま」という略称りゃくしょうで一般いっぱん的てきに呼よばれている。
    52. ^ “プロ野球やきゅうポスター 1リーグ時代じだい図録ずろく”. 野球やきゅう殿堂でんどう博物館はくぶつかん. 2017年ねん5月がつ7日にち閲覧えつらん。収蔵しゅうぞうされているポスターをみると、戦前せんぜん、戦中せんちゅう、チーム名めい変更へんこう以降いこうも「巨人きょじん」という略称りゃくしょうが使つかわれているのが確認かくにんできる。
    53. ^ 例外れいがいとして、藤田ふじた元もと司つかさは現役げんえき引退いんたい後ご、巨人きょじん監督かんとくに就任しゅうにんする前まえに2年間ねんかん大洋たいようのコーチを務つとめた経験けいけんがある。また、球団きゅうだん初代しょだい監督かんとくである藤本ふじもと定義さだよしはプロ選手せんしゅとしての経験けいけんがないため他た球団きゅうだんOBではなく、巨人軍きょじんぐん生はえ抜ぬき扱あつかいとなっている。なお、過去かこには阪神はんしんの監督かんとくを退任たいにんした他た球団きゅうだんOBである星野ほしの仙せん一いちを招聘しょうへいする案あんが出でたこともあったが、OBを中心ちゅうしんに多おおくの反発はんぱつがあり立たち消ぎえとなった[142]（星野ほしのはその後ご東北とうほく楽天らくてんゴールデンイーグルスの監督かんとくに就任しゅうにんした）。
    54. ^ 前身ぜんしんの南海なんかい・ダイエー時代じだいは9勝しょう1敗はいと大幅おおはばに勝かち越こしている。
    55. ^ 東北とうほく楽天らくてんゴールデンイーグルスの球団きゅうだん創設そうせつは2005年ねん、2004年ねんオフに消滅しょうめつした大阪おおさか近鉄きんてつバファローズの最後さいごのリーグ最下位さいかいは2000年ねんのため、除外じょがい[146]。
    56. ^ 2018年ねんの交流こうりゅう戦せん最高さいこう勝率しょうりつ球団きゅうだんはヤクルト。
    57. ^ 長嶋ながしまが「ミスタープロ野球やきゅう」と呼よばれているのは、敬意けいいの他ほかにこのマスコットと混同こんどうしないという目的もくてきも当初とうしょあったが、現在げんざいではそう呼よばれることが通例つうれいとなった。
    58. ^ 画家がか（1919年ねん生うまれ）。日本にっぽん水彩すいさい画会がかい審査しんさ委員いいん、日展にってん水彩すいさい作家さっか協会きょうかい委員いいん。
    59. ^ 後ごの千葉ちばロッテマリーンズにつながる球団きゅうだんは、当時とうじは大映だいえいを親会社おやがいしゃとする『東京とうきょうオリオンズ』だった。ロッテは1969年ねんから命名めいめい権けんに準じゅんじるスポンサーとして参加さんかし、球団きゅうだん名めいを『ロッテオリオンズ』としたが、大映だいえいが倒産とうさん寸前すんぜんとなった1971年ねんから正式せいしきに球団きゅうだんを保有ほゆうし、1992年ねんから現在げんざいの球団きゅうだん名めいとなっている。
    60. ^ 例外れいがいとして、藤田ふじた元もと司つかさは現役げんえき引退いんたい後ご、巨人きょじん監督かんとくに就任しゅうにんする前まえに2年間ねんかん大洋たいようのコーチを務つとめた経験けいけんがある。また、球団きゅうだん初代しょだい監督かんとくである藤本ふじもと定義さだよしはプロ選手せんしゅとしての経験けいけんがないため他た球団きゅうだんOBではなく、巨人軍きょじんぐん生はえ抜ぬき扱あつかいとなっている。なお、過去かこには阪神はんしん監督かんとくを退任たいにんした他た球団きゅうだんOBである星野ほしの仙せん一いちを招聘しょうへいする案あんが出でたこともあったが、OBを中心ちゅうしんに多おおくの反発はんぱつがあり立たち消ぎえとなった[154]（星野ほしのはその後ご楽天らくてんの監督かんとくに就任しゅうにんした）。
    61. ^ 前身ぜんしんの南海なんかい・ダイエー時代じだいは9勝しょう1敗はいと大幅おおはばに勝かち越こしている。
    62. ^ 2018年ねんの交流こうりゅう戦せん最高さいこう勝率しょうりつ球団きゅうだんはヤクルト。
    63. ^ 「巨人軍きょじんぐん憲章けんしょう」とも呼よばれる遺訓いくんのうちの1つで、残のこりは「巨人軍きょじんぐんは常つねに強つよくあれ」「巨人軍きょじんぐんはアメリカ野球やきゅうに追おいつけ、そして追おい越こせ」で計けい3か条じょうである。
    64. ^ もっとも近年きんねんでは、バラエティ番組ばんぐみなどで、監督かんとく・コーチを含ふくめて場合ばあいにより私服しふくでのテレビ出演しゅつえんも行おこなっている。
    65. ^ 2012年ねんシーズン時じは、日本にっぽんの現在げんざいの電力でんりょく事情じじょうを考慮こうりょし、ノーネクタイでの遠征えんせいも認みとめられた。
    66. ^ なお、堀内ほりうち自身じしんも監督かんとく就任しゅうにん後ごにチームの気分きぶん転換てんかんを図はかるため、ひげを蓄たくわえた時期じきがあった。
    67. ^ 大阪おおさかタイガースの親会社おやがいしゃであったが、戦前せんぜんは球団きゅうだんの親会社おやがいしゃが他た球団きゅうだんに出資しゅっししても問題もんだいはなかった。逆ぎゃくに読売新聞社よみうりしんぶんしゃが大阪おおさかタイガースに出資しゅっししていた。
    68. ^ 1934年ねんに開催かいさいされた日米にちべい野球やきゅうの阪神はんしん甲子園こうしえん球場きゅうじょうの未み払はらい使用しよう料りょう（阪神はんしん側がわから見みると未収みしゅう入金にゅうきん）を出資しゅっし金きんに振ふり替かえたもの。
    69. ^ 南海なんかいホークスとの日本にっぽんシリーズでは元もとのユニフォームが使用しようされた。
    70. ^ かつては札幌さっぽろ、福岡ふくおか（ライオンズが去さりホークスが来くるまでの1979年ねんから1988年ねんの間あいだ）をフランチャイズとする球団きゅうだんがなく、また「テレビ中継ちゅうけいと言いえば巨人きょじん」の時代じだいであったため、当時とうじの札幌さっぽろや福岡ふくおかでの巨人きょじん戦せんのチケットはプラチナチケットで争奪そうだつ戦せんとなっていた。だが、後のちにそれらでフランチャイズとする球団きゅうだんが現あらわれてからは地元じもとの球団きゅうだんに人気にんきが集中しゅうちゅうし相対そうたい的てきに巨人きょじんの人気にんきが下さがったことで、観客かんきゃく動員どういんにも影響えいきょうしたために開催かいさいするメリットが薄うすれたことで休止きゅうしとなった。
    71. ^ 2011年ねんのみ、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの影響えいきょうで、10月に延期えんきしたうえで会場かいじょうを京きょうセラドーム大阪おおさかに変更へんこうして開催かいさいされた。
    72. ^ 2012年ねんより都市とし対抗たいこうは7月がつ（中旬ちゅうじゅんから下旬げじゅん）の開催かいさいに戻もどっている。
    73. ^ 2013年ねんに照明しょうめいが設置せっちされ現在げんざいはナイターの開催かいさいが可能かのうとなっており、日本にほんハムは同どう球場きゅうじょうでの試合しあいをナイターで開催かいさいしている。
    74. ^ 2002年度ねんどの北海道ほっかいどうシリーズ（札幌さっぽろドーム）では、FIFAワールドカップ日にち韓かん大会たいかい（札幌さっぽろドームが会場かいじょうの1つ）の関係かんけいで3試合しあいともデーゲーム開催かいさいだった。また、2004年ねん9月がつ23日にちの対たい横浜よこはまベイスターズ戦せん（横浜よこはまスタジアム）もデーゲームで開催かいさいされた。
    75. ^ これは2000年代ねんだい後半こうはん以降いこう、日本にほんテレビのゴールデン・プライムタイムのレギュラー番組ばんぐみが安定あんていした視聴しちょう率りつを保たもっており、そちらを優先ゆうせんする編成へんせいの意向いこうがある。特とくに土日どにちはナイターの場合ばあい日本にほんテレビでの放送ほうそうは行おこなわず、稀まれにNHK総合そうごうが放送ほうそうする程度ていどである。
    76. ^ 2002年ねん - 2004年ねんまでの間あいだは21:54までの最大さいだい60分ふんだった。
    77. ^ チーム名めいは連盟れんめい規定きていにより地域ちいきに由来ゆらいする名称めいしょう+ボーイズであるため、多摩川たまがわボーイズと命名めいめいされた。
    78. ^ 当初とうしょのタイトルは「九きゅう番ばん打者だしゃ」として少年しょうねんサンデー（小学館しょうがくかん刊かん）に連載れんさいされた。
    79. ^ 前身ぜんしんの『かっとばせ!キヨハラくん』においても「東京とうきょうカイアンツ」というパロディで登場とうじょうしている。

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