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太平御覽 : 兵部五十二 - Chinese Text Project
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兵部ひょうぶじゅう

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おさむ

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1 おさむ:
孫子まごこ》曰:おさむゆういち曰火じんあずかてきひねてきはたきんくさいんふうしょうせんじょ也。曰火せきしょう其積蓄。さん曰火輜,しょう輜重しちょうよん曰火とう使つかい奸人にゅう敵營てきえいしょう其兵曰火墜。墜,墮也,以火墮敵營てきえい中也ちゅうやとんがあたまほう以鐵かごちょあたま強弩きょうどしゃ敵營てきえいちゅういち曰火どうしょうぜっ其糧どう行火あんか必有いんいん奸人也。またいんふう燥而焚之。煙火えんか必素しょうけむり也。さきしょうひうちぞく發火はっかゆうおこりゆうどきしゃてん燥也。にちしゃ宿やどざいつちのえひがしかべつばさ、軫也。つちのえつばささん宿やど,此宿にちふうおこり凡此よん宿しゅくしゃふうおこりにち也。しょうまことうん春景しゅんけいひのとなつつちのえやめあきみずのえみずのとふゆ甲乙こうおつ,此日ゆう疾風しっぷうもうあめ也。われかんふとおつ中有ちゅうう飛鳥ひちょうじゅうせいふう雨期うきろくうんしき也。かくこう其時,可用かよう也。凡火おさむ,必因五火之變而應之。はつ於內,そくおう於外。以兵おう使つかい奸人たて於敵營內,とうそくしん以攻おさむ其外。はつ而兵せいしゃまち而勿おさむごく其火りょくしたがえ而從不可ふかしたがえそくとめ利則としのりすすむなんのりどめごくつき火力かりょくのりすすむ不可ふかそくとめ使つかいてきわれためはつ於外,まち於內,以時はつはつ於上ふうおさむ於下おしたふう下風かふう不便ふべん也,やき必退,退すさ而逆おさむのり必為しょがい也。ひるふうひさしよるふうどめすうつね也,ふう也,ひるふうそく火氣かきしょうどう夜也ややふうそつよくたてまた當知とうちふう長短ちょうたん也。凡軍必知へん,以數守之もりゆき既知きちおこりへんとうふく數理すうり消息しょうそく其可也。以火おさむしゃあかりかつ明也あきや

2 おさむ:
史記しき》曰:たんひとしじん也。つばめすすむらくあつしおさむひとしたんそくすみしたつばめへいかこえこれたん乃收城中じょうちゅううしせんとうかく以五さいたば於角,ばくあし于尾。鑿城すうあな牽牛けんぎゅうまいあな,以燒其尾はし牛尾うしのおねつ,奔燕ぐんつばめぐん大亂たいらんしょさわみなだいかつつばめぐん

3 おさむ:
漢書かんしょ》曰:りょうせい匈奴きょうど戰敗せんぱいはんためたん于所逐,及于大澤おおさわ葭葦よしちゅう匈奴きょうど于上ふうたてりょうまたせん放火ほうかしょうだん葭葦よしようぜっ火勢かせいしょうだいまこと曰:てきよう焚吾もんおもえげんはいわれとうさらせきたきぎじょ使つかい火勢かせいもりてきとくいれまたこばめこれかた也。

4 おさむ:
こう漢書かんしょ》曰:たてまつくるまじょう竇固出擊しゅつげき匈奴きょうど,以班ちょうためかり司馬しば將兵しょうへいべつげきわれせん於蒲るいうみ斬首ざんしゅとりこ而還。われ匈奴きょうどちゅう地名ちめいざいしゅうおさめしょくけんかい前書ぜんしょ音義おんぎ曰:がまるい匈奴きょうど中海なこみめいざい敦煌とんこうきた也。かた以為のうあずか從事じゅうじかくまこと俱使西域せいいきちょういた鄯善,鄯善ほん西域せいいきろうらんこく也。あきらみかどもとおおとりよんねんあらためため鄯善。せきいちせんろくひゃく長安ながやすろくせんいちひゃくさと鄯善おうこうたてまつちょうれいけい甚備,きさきゆるがせさら疏懈。ちょういい其官ぞく曰:「さとしこうれいうす乎!此必ゆうきたとりこ使らい狐疑こぎ未知みちしょしたがえ也。あかりしゃ睹於もえきょうやめちょ耶。」乃召さむらいえびすいつわり曰:「匈奴きょうど使らい數日すうじつ今安いまやすざい乎?」さむらいえびす惶恐,ふく其狀。ちょう乃閉さむらいえびす,悉會其吏さんじゅうろくにんあずかきょういんさけたけなわいん激怒げきど曰:「きょう曹與わが俱在絕域ぜついき,曹輩ほしたて大功たいこう,以求富貴ふうきこんぞく使いたたっ數日すうじつ,而王こうれいけいそくはい;如今鄯善おさむわれぞくおく匈奴きょうど骸骨がいこつちょうため豺狼さいろうしょく矣。為之ためゆき奈何いかん?」かんぞくみな曰:「こんざい危亡死生しせいしたがえ司馬しば。」ちょう曰:「不入ふにゅう虎穴こけつとくとら當今とうぎんけいどくゆういんよる以火おさむとりこ使つかいかれ不知ふちわが多少たしょう,必大震たいしんこわ殄盡也。めつ此虜,のり鄯善やぶきもこうなりごとたて矣。」眾曰:「とうあずか從事じゅうじ。」ちょういか曰:「吉凶きっきょうけつ於今從事じゅうじまた俗吏ぞくり,聞此必恐而謀泄,しょめい壯士そうし也!」眾曰:「ぜん。」于夜とげはた吏士往奔とりこ營。かいてん大風おおかぜおこりれい十人持鼓藏賊舍后,やく曰:「もえみなとう大呼たいこ。」餘人よにん悉持へいいしゆみ夾門而伏。ちょう乃順ふうたてぜんきさき噪。とりこ眾驚みだれちょうかくころせさんにん,吏兵其使及從さんじゅうきゅうひゃくもとじん悉燒ひがしかん》曰:匈奴きょうどぶし使つかいよりゆきたい副使ふくしはなれささえくび節也せつや明日あした乃還つげかくまことまことだいおどろきすんで而色どうちょう其意,舉手曰:「じょう雖不ぎょうはんちょうなにこころどく擅之乎?」まこと乃說。
また曰:楊璇ひらめためれいりょう太守たいしゅ蒼梧そうごかつらよう猾賊しょう聚,おさむこおりけんぞく眾多而璇りょくじゃく,吏民こわ。璇乃とくせい馬車ばしゃすうじゅうじょう,以排囊盛石灰せっかい於車じょうはい囊,即今そっこんはいぶくろ也。はいかばはいきりけいぬのさく馬尾ばびまたためへいしゃせん彀弓いしゆみかつ會戰かいせん。乃令馬車ばしゃ居前いまえ順風じゅんぷうはいぞくとくいん以火しょうぬのぬのもえおどろき,奔突ぞくじんいん使しゃゆみいしゆみ亂發らんぱつ鉦鼓しょうこふるえ群盜ぐんとう駭破つい逐傷無數むすうふくろう其渠そちぐんさかい以清。
また曰:すめらぎはじめかさ討黃はばぞくはりかくかさみたもつちょうしゃぞくらいかこえじょうかさへいしょうぐんちゅうみなおそれ,乃召ぐん吏謂曰:「へいゆうへん不在ふざい眾寡。こんぞくくさゆい營,やすためふうわかいんよるたて,必大おどろきらんわれ出兵しゅっぺいげき,其功なり。」其夕とげ大風おおふうかさみ乃約勒軍みなたば炬乘じょう使つかいするどあいだかこえがいたて大呼たいこ城上じょうかみ舉燎おうかさいん而奔其陣,ぞくおどろきらん奔走ほんそうかさみすすむへい討之,あずかかくおとうとはりせん於廣むねはり眾精いさむかさ不能ふのうかつ明日あした,乃閉營休,以觀其變。ぞくややたゆ,乃潛よる勒兵,雞鳴はせ赴其じんせんいたり晡時,大破たいは

5 おさむ:
こころざし》:りゅうひょう,曹公かつ荊州,とくりゅう琮水ぐん,沿流東下ひがししもしゅまごけんしゅう瑜領へいぎゃく曹公,ぐう於赤かべはついち交戰こうせん,曹公ぐん敗退はいたい,引次江北こうほく。瑜等ざい南岸なんがん。瑜部將ぶしょうぶた曰:「こん寇眾わが寡,なんあずか持久じきゅうしかみさおぐんかたれん船艦せんかん首尾しゅびしょうせっやき而走。」乃取こうむおきかんすうじゅうそうじつ以薪そうあぶら灌其ちゅう,裹以帷幕いばくうえけんきばさきしょほう曹公,欺以ほしくだまたせん備走はやぶねかくけい大船おおぶねいんふうしょう俱進。曹公ぐん吏士みなのべ頸遙かんゆびげんぶたくだぶたしょふね同時どうじ發火はっかどきふうもりたけし,悉延しょう岸上きしかみ營落。ころ,熛焰漲てん熛,音標おとしべ也。人馬じんばしょう溺死できししゃ甚眾,とげ敗退はいたい

6 おさむ:
こころざし·しょかずら誕傳》曰:ふとしでん司馬しばせんおうせんぐんひがし,以誕ため鎮東將軍しょうぐんきさき毌丘儉反,だいためおさむ晝夜ちゅうやろくにちおさむみなみかこえよくけつかこえとろけかこえ上諸かみもろぐん,臨高以發せきしゃ火箭かせんぎゃくやきやぶ其攻

7 おさむ:
すすむしょ》:おう浚伐くれくれじん於江けん要害ようがいしょみな鐵鎖てっさよこ截之。またさくてつきりちょう丈餘じょうよくらおけ江中えなか以逆こばめせんさきひつじゆう間諜かんちょう情狀じょうじょう。浚乃さくだいいかだすうじゅうぽうひゃくばくくさためじんかぶとつえれいぜんすいしゃ以筏先行せんこういかだぐうてつきり,輒著いかだまたさく炬長じゅうあまりたけ大數たいすうじゅうかこえ,灌以あさざいふねぜんぐうくさりもえ炬燒須臾しゅゆとおるえき斷絕だんぜつ,於是せんしょ礙。

8 おさむ:
すすむ中興ちゅうこうしょ》曰:いんひろしきたこう逌為ちょう。及丁れいはん叛,ひろしぐんふるえ懼。姚襄ぐん十里結草為營,ぽうよくげきひろしひろし甚懷れい逌伐,逌曰:「こんへい不精ぶしょう,而眾しょう於羌,且塹しがらみ甚固,なんあずかこうりょく。」乃取すう百雞以長繩連之,腳皆けい一時いちじ,以兵遏后,ぐん雞駭散,一時飛過塹并集羌營,みなもえよし其驚みだれたてへいげきじょうとげ摧退。

9 おさむ:
そうしょ》:おうげん謨圍滑臺すべりだいしろ內多茅屋ぼうおく。眾皆曰:「むべ火箭かせんしょう。」

10 おさむ:
またいん琰傳》曰:琰與りゅう勔相,勔用ちがやつと擲以塞塹,擲者如云,しろ內乃以火箭かせんしゃ

11 おさむ:
また曰《良吏りょうり·もりとしでん》曰:としため交州刺史しし循襲やぶ合浦がつぽみちこう交州。とし登高とうこうかん合戰かっせん放火ほうか雉尾炬,循眾かん懼然,一時いちじつぶせ

12 おさむ:
ひとししょ·宗室そうしつ》:はじめ安王やすおうはるかひかりはんみことのり太子たいしみぎまもるりつひだりきょうもりたむろひがしひがしはなれもん。眾軍かこえ東城とうじょうたいぐんしゃ火箭かせんしょう東北とうほくかくろういたりよるしろつぶせ

13 おさむ:
ひねしょ》《みなみ》曰:たけみかど江東こうとうりょうすすむおう琳率へい東下ひがししもひね大將たいしょうこう瑱等こばめこれ。瑱以琳軍かたもり,乃引ぐんにゅうかぶら,避之,西南せいなんふう至急しきゅう,琳謂とくてんはたあげしゅうほう瑱等じょいずるかぶらみずうみ以躡其後。及兵交,放火ほうか西南せいなんふうこぼしため瑱用。琳兵放火ほうかひうち以擲瑱船しゃかえししょう其船,琳兵潰亂かいらんとう水死すいししゃじゅうさん,其餘みな棄船上岸かみきしためひねぐんしょころせ殆盡。

14 おさむ:
きた》曰:詢仕しゅう,遷司まもる上士じょうしたけみかどこううんみや以留ごとまもるおう直作なおさくみだれ,焚肅あきらもん,詢於內益ぞくとくいれたけみかど善之よしゆき

15 おさむ:
きたひとししょ》曰:がつしゅう來寇らいこうだん韶與大尉たいいらんりょうおうちょうきょうどう往捍いたり西境にしさかいゆう柏谷かしやじょうしゃ,乃敵ぜっけわし石城せきじょう千仞せんじんしょしょう莫肯攻圍こうい。韶曰:「ぶんきた河東かわとういきおいため國家こっかゆうわか柏谷かしわやことどう痼疾こしつけいかれ援兵えんぺいかいざい南道みなみどうこんだん其要すくい不能ふのうらい。且城ぜい雖高,其中甚狹,いしゆみしゃ一朝いっちょうつき。」しょしょうしょうぜんとげ而攻しろつぶせどう敬禮けいれいだいくびとりこ,仍城はなだにおけ戍而還。

16 おさむ:
ずいしょ》曰:ぶんみかどこう颎獻ひねさく曰:「江南こうなんうすしゃたけちがや所有しょゆうもうかせきみなあなぐらみつ行人こうじんいんふうたてまちかれおさむりつふくさらしょう不出ふしゅつすうねん財力ざいりょく俱盡。」みかどぎょう其策,ゆかりひねじんえきへい

17 おさむ:
つうてん》曰:へい:以驍よる銜枚,ばくこうにんまけたばたきぎあさ蘊,ふところちょく敵營てきえい一時いちじ舉火,營中おどろきらんきゅう而乘せい而勿おさむ凡火おさむみないんてん燥旱,營舍えいしゃちがやちくせきかて軍營ぐんえい于稿くさ宿やど莽之ちゅういんふう而焚也。
また曰:じゅう:以艾煴火煴,于問きりおけひさごちゅうひさごひらけよんあなけいひさご於野豬、獐鹿こうはり其尾はしこう敵營てきえい而縱,奔入そうちゅうひさごはいはつ
また曰:禽,以胡桃くるみ剖分,空中くうちゅうじつもぐさひらくりょうあなふくあいけい雞項はり其尾而縱,奔入そうちゅううつわはいはつ
また曰:ぬすめひとくらふくあずかてきじんどうしゃよる竊號逐便ふところ入營にゅうえい,焚其せき聚,はつ,必亂而出。
また曰:いしゆみ:以擘ちょういしゆみしゃさんひゃくしゃ,以瓢もりはし,以數百張中夜齊射敵營中芻草、せき聚。
また曰:以小ひさごもりかんはししゃじょうろう版木はんぎじょうひさごはいいんしょう鏃內ちゅうしゃあぶらしょりつもえふく以油ひさごぞくこれのりろうつき焚。いい火箭かせん。」
また曰:すり杏子あんず中空なかぞら,以艾けいすずめあしじょう薄暮はくぼぐん入城にゅうじょうるいちゅう棲宿,其積聚廬しゃ須臾しゅゆはついいあんず」矣。

みずおさむ

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1 みずおさむ:
孫子まごこ》曰:以水おさむしゃきょうみず以為まもるつよし也。みず以絕而不可ふか以奪。みずただし以絕其敵どうふんてきぐん以奪てき畜積。

2 みずおさむ:
史記しき》曰:かんおうかんしんやめていひとし臨淄,とげひがしおいひとしおうこういたり高密こうみつ項羽こうう使りゅう且將じゅうまんすくいひとしひろりゅう且并ぐん且,あまりきり與信よしんせんごうひとあるせつりゅう且曰:「かんへいどおきゅう力戰りきせん,其鋒不可ふかとうひとしすわえきょ其地せんへいえきはい如深かべれいひとしおう使臣ししん招所ほろびじょうほろびじょう聞其おうざいすわえらいすくえ,必反かんかんへい千里せんりきゃくきょひとしひとししろみなはん,其勢所得しょとくしょくせん而降也。」りゅう且曰:「われすくいひとし不戰ふせん而降われなんこういません而勝ひとしこれはんなにためとめ!」とげせん與信よしん夾濰すいじん濰,おとおもんみかん信乃しのよるれい人為じんいまんあまり囊盛すな,壅水上流じょうりゅう,引軍はんわたりげきりゅう且,佯不しょうかえはしりゅう且果曰:「かたしんじおびえ也。」とげついしんすいしん使じんけつ壅囊,みずだいいたりりゅう且軍大半たいはんとくわたり即急そっきゅうげきころせりゅう且。りゅう且水ひがしぐんとげ敗走はいそう

3 みずおさむ:
こう漢書かんしょ》曰:ただしたく將兵しょうへいさんまん討先れい羌,ため羌胡しょかこえ糧食りょうしょくとぼしぜっ進退しんたい逼急。乃于しょ水中すいちゅうにせたて鄢以捕ぎょ鄢,おと偃。而潛したがえ鄢下ぐんぞくおいけつすいふかとくわたりとき眾軍敗退はいたいおもんみただしたくぜん而還也。
また曰:曹操そうそうかこえりょぬの於下おした邳,引沂、泗二水にすい灌城,克之かつゆき
また曰:光武みつたけいたる邯鄲かんたんちょう王子おうじりん繆王けいななだいまごめいもと前書ぜんしょ曰:もとすわ殺人さつじんためだいおおとり臚所そう,謚曰:繆。おと謬。《ひがしかん》曰:林作りんさく臨字。せつ光武みつたけ曰:「あかまゆこんざい河東かわとうただしけつすい灌之,ひゃく萬之眾可使為魚。」

4 みずおさむ:
みなみ》曰:ひとしだかみかどしん踐祚せんそこわ致討,以送りゅうあきらためやめ,以為ぐんおき必在ことぶきはるかきたかし莫可ため捍。徙為しゅう刺史ししかんしゅうしょ軍事ぐんじふうもち蔡侯。けんもとねんたかしりゅうあきらおさむことぶきはるたかし乃於城西じょうさいきたりつせきふさがこえすいおこり小城おぎ使つかいすうせんにん守之もりゆきいいちょうふうはく曰:「とりこ必悉りょくおさむ小城おぎわかやぶ此堰,放水ほうすいいちげききゅうさんかい自然しぜん沉溺。あにしょうろう大利おおとし耶?」及魏ぐんゆかり西道さいどうしゅうせきみなみふんぐん東路あずまじ內肉うすきおさむ小城おぎたかしちょしろしゃぼうかた輿こし上城かみしろ自轉じてんしきにち晡時,けつしょう埭,水勢すいせい奔下,おさむじょう眾,溺死できしせんすうだい眾退はし

5 みずおさむ:
はりしょ》曰:くだひとおうあしひねけいもとめせき淮水以灌ことぶきあし北方ほっぽう童謠どうよう曰:「荊山ためじょうかく,浮山ためかく,潼沱ためげきみぞ,并灌鉅野さわ。」みかど以為しか使つかいすいこうひねうけたまわはくざいかん將軍しょうぐんつね地形ちけい。咸謂「淮內すな漂輕,堅實けんじつ,其功不可ふか就。」みかどどるおさめはつじょ、楊人,りつ十戶取五丁以筑之。かりやすしあやぶしとく淮上しょ軍事ぐんじ,并護せきさく役人やくにん及戰ゆうじゅうまん。於鍾はなれ南起みなみおこし浮山,きた抵巉せききし筑土,ごう脊於中流ちゅうりゅうじゅうよんねんよんがつせきはたごう,淮水漂疾,ふく決潰けっかい,眾患あるいいこう、淮多ゆうみずちのうじょう風雨ふうう決壞けっかいがんがけ,其性あくてついん東西とうざい冶鐵だいのりがま鬲,しょうのりすきすうせんまん沉於せきしょなお不能ふのうあい,乃伐じゅためみきはま巨石きょせき其上。えんひゃくさと內,崗陵木石ぼくせき巨細きょさい必盡,負擔ふたんしゃかた穿ほじなつやまし疫,死者ししゃしょうまくらはえちゅう晝夜ちゅうやごえ相合そうごうたけみかど愍之,尚書しょうしょみぎ仆射袁昂、さむらいちゅうしゃ舉假ぶし慰勞いろう,并加蠲復。ふゆかん甚,淮、泗盡こお士卒しそつ死者ししゃじゅうゆうななはちみかどたまもの以衣褲。十二月じゅうにがつたかし楊將だいあげごえけつせきあやいのちしょぐん撤營,以待其子えつ挑戰ちょうせん咸陽おう司馬しばじょかたきょうぐんしょう卻。じゅうねんよんがつせきなり。其長きゅうしも闊一ひゃくよんじゅうたけうえ廣三こうぞうじゅうたけこうじゅうたけふかじゅうきゅうたけしゃく。夾之以堤,并樹杞、やなぎ軍人ぐんじん安堵あんどれつきょ其上。其水きすい清潔せいけつ,俯視きょじん墳墓ふんぼりょうしかみなざい其下。あるいいあや曰:「よん瀆,てん所以ゆえんぶしせん其氣,不可ふかひさしふさがわか鑿湫ひがしちゅうのりゆうなみひろしなるせきとく不壞ふえ。」あやしかこれひらき湫東ちゅうまたたて反間はんかん於魏曰:「はりしょ懼開湫」。じん信之のぶゆきはて鑿山ふかたけひらき湫北ちゅうみず日夜にちや分流ぶんりゅう,湫猶げん。其月,ぐん竟潰而歸。みずこれしょ及,夾淮かたすうひゃくさとことぶきじょう戍稍徙,とみはちおおやけさん南北なんぼくきょじん就岡壟。はつせきおこりじょしゅうかい刺史ししちょうひょういいやめ必尸其事。すんで而絢以他かんらいかんさくひょう甚慚。よし譖絢あずか交通こうつうみかど不納ふのうなお以事畢征あやひろじょつかさしゅう刺史ししりょうやすりく太守たいしゅあやかえきさきひょうおさむせきいたり其秋淮水暴漲,せき壞,奔流ほんりゅう於海,ころせすうまんにん。其聲わかかみなり,聞さんひゃく水中すいちゅう怪物かいぶつずいりゅう而下,ある人頭じんとうぎょあるりゅうがた馬首うまくびことるい詭狀,不可ふかかちめい

6 みずおさむ:
ひねしょ》曰:閩中もりひねたからおう舉兵はんよりどころけんやすすすむやすぐんかい水陸すいりくためしがらみ將軍しょうぐんあきらあきらたち討之,よりどころ其上りゅういのちぐん伐木ばつぼくたい枝葉えだはためいかだほどこせはくはくひろしはくきり於其じょうつづり以大さくそうれつ營,おび夾兩がんたからおうすう挑戰ちょうせんあきらたち按甲不動ふどうにわか而暴こうみずだいみなぎあきらたちいかだおき突,みずしがらみつきやぶまた出兵しゅっぺいおさむ其步ぐんたからおうだいつぶせとげかつてい閩中。
また曰:おう紇據みねみなみはんはたあきらあきらたちとく眾軍討之。紇乃しがらみ涯口,涯,おとがけ聚沙せきもり以竹こめおけ於木しがらみそとよう遏舟かんあきらたちきょ其上りゅうそうかんづくりふね,以臨ぞくしがらみまたれい軍人ぐんじん銜刀,潛行せんこう水中すいちゅう,斫竹こめ,篾皆かいよしたて大艦だいかんずいりゅう突之,ぞく大敗たいはいいんとりこ紇。

7 みずおさむ:
さん國典こくてんりゃく》曰:あずまたかし慕容紹宗、高岳たかおかひとしせき洧水以灌潁川。ときゆう怪獸かいじゅうごとおき壞其せきたけとう悉眾おさむぶんきゅう迭進,王思おうしせいとうせきあずか士卒しそつどう其勞ぞく以大ゆきたけ眾多たけとう乃作てつかござつじゅうようあつ水神すいじん

8 みずおさむ:
こうしゅうしょ》曰:ふとし大將軍だいしょうぐんちょうたかそちぐんいたりみのるけんとくしょ州兵しゅうへい以援王思おうしせい高岳たかおかおこりせき引洧すい以灌じょう潁川以北いほくみなため陂澤,すくいへいとくいたり

9 みずおさむ:
とうしょ》曰:武德ぶとくちゅうりゅうくろ闥據河北かほくはんふとしむねりつへい討之。先遣せんけんせき治水ちすい上流じょうりゅうあされいくろ闥得わたり。及戰,遽合けつせきみずいたりふか丈餘じょうよ賊徒ぞくとすんではいそうわたりすい溺死できししゃすうせんにん,咸以ためしんくろ闥與百餘騎奔於突厥,悉虜其兵眾,河北かわきたふくたいら
また曰:武德ぶとくちゅうやすしずい河間こうまおうたかしきょう討蕭ずくぞくすい泛漲,しょしょうみな請停へい以待すい退すさやすしいいこうきょう曰:「以速ためかみしゃ不可ふかしつこんわかじょうすいみなぎこれいきおい,倏忽いたり其城いいやましかみなり及掩みみ兵家へいか上策じょうさく也。」こうきょうしたがえしん兵次へいじえびすりょうずくはた文士ぶんしひろたむろ清江きよえやすしあずかこれ決戰けっせん大破たいは賊軍ぞくぐん。仍率所部ところぶぼしはせ進發しんぱつ,營於荊州城下じょうかひろすんではいずく眾莫ふるえ詟。やすしまたやぶ其將楊君しげるていしげるとうとげかこえじょうすうじゅう。其夜,ずく使つかい請降,やすしそくにゅうよりどころ其城,號令ごうれい嚴肅げんしゅくぐん無私むし焉。

10 みずおさむ:
淮南ワイナン》曰:はじめさとしはくりつかんこくちょうかこえすすむけつすすむすい而灌城中じょうちゅうえん而處,かかがま而炊。じょういいちょうはじめだん曰:「城中じょうちゅうりょくやめつき糧食りょうしょく匱,武夫たけおびょう為之ためゆき奈何いかん?」ちょうはじめだん曰:「ほろび不能ふのうそん,危不能ふのうやす無為むいさとししん請試潛行せんこうふくぎょう也。かんきみ而約。」乃見かんきみせつ曰:「しん聞之:くちびるほろびそくかんいまさとしはくりつくん而伐ちょうちょうすすむほろび矣,のり二君為之次矣,こん而不わざわいはた及二くん。」くん曰:「さとしはくためじんほぼちゅう而少おやわがはかりごと而泄,こと必敗,為之ためゆき奈何いかん?」ちょうはじめだん曰:「げんくんくちにゅうしんみみにん孰知これしゃ乎?且同情どうじょう相成あいなどうしょうくんまた!」二君乃與孟談謀,かげあずかこれめいちょうはじめだん乃報じょういたり期日きじつよるちょうみんころせもりつつみ吏,けつすい灌智はくぐんさとしはくぐんすくいすい而亂,かんつばさ而擊じょうそつはん其前,大敗たいはいさとしはくぐんころせ其身而さんふん其國。

11 みずおさむ:
太白たいはくかげけい·すいおさむへん曰:以水おさむしゃきょうみずいん而成ぜいためげんだか於城,本大もとだい於末,以遏而止,以決而流。すすむみず以灌やす邑,汾水以浸ひらさきしつらえ水平すいへいはか其高以漂じょう、灌軍、沉營、ころせしょう
また曰:水平すいへいそうちょうしゃくよんすん兩頭りょうとう及中あいだ鑿為さんいけいけよこいちすんはちふんちょういちしゃくふかいちすんふん分間ふんかん相去あいさり一寸いっすんふん中間ちゅうかんゆうどおりすいみぞ,闊ふんふかいちすんさんふんいけかくおけ浮木うきぎ闊狹微小びしょうほどこせただしあつふんうえ建立こんりゅうこうはちふん,闊いちすんななふんあついちふんふねおけてんせき,腳高あずかとう。以水ちゅう三池みいけ浮木うきぎひとしおこりすがめ目視もくしひとしひらめのりため天下でんかじゅんしきじゅういち乃至ないしすうじゅうりょくしょ及,おけあきらばん竿ざおまた以白なわけい尺寸しゃくすんのり高下こうげたけじゃくぶんすん可知かち
また曰:あきらいたかたち如方おうぎちょうよんしゃくしたしゃくくろうえしゃくしろ,闊さんしゃく柄長からちょうたけこくさくひゃくすんせんふんまいすん內小こく其分。ずいこう遠近えんきんだか下立おりたて竿ざお,以照ばんうつこれすがめ目視もくしさん浮木うきぎ及照ばんまた以度竿ざおじょう尺寸しゃくすんため高下こうげ,遞而往視,尺寸しゃくすん相承そうしょうすなわちさん崗、みぞ澗、水源すいげん高下こうげ深淺しんせん以分すんため

URN: ctp:taiping-yulan/321