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太平御覽 : 人事部五十八 - Chinese Text Project
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人事じんじじゅうはち

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忠勇ちゅうゆう

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1 忠勇ちゅうゆう:
ひだりでん·そうこう》曰:ひとしこう于貝おか,墜于しゃきずあし屨。はん,誅屨於徒じん誅,せめ也。どるむち走出はしりでぐうぞく于門,こう而束曰:「わが奚御哉!」袒而しめせそむけ信之のぶゆき先入せんにゅういつわりほしじょぞくふくこう而出于門ちゅう

2 忠勇ちゅうゆう:
またぶんこうじょう》曰:せん於殽也,すすむりょうひろしえびす,萊駒ためみぎせん明日あしたすすむじょうおおやけばくしんしゅう使つかい萊駒以戈これしゅうよび,萊駒しつほこおおかみ瞫取ほこ以斬しゅう,禽之以從こうじょうとげ以為みぎこれやくさき軫黜而立じりつぞく簡伯。おおかみ瞫怒。其友曰:「盍死?」瞫曰:「われ死所しにどころ。」其友曰:「われあずかなんじためなん。」瞫曰:「《しゅうこころざしゆういさむのりがいじょうとう於明どう不義ふぎいさみ也。共用きょうよういいいさみわれ以勇もとめみぎいさみ而黜,また其所也。いいじょうわが,黜而よろし,乃知わが矣。しゅうとまち。」及彭衙,すんでひね,以其ぞくはせしん焉。すすむしたがえこれ大敗たいはいしん

3 忠勇ちゅうゆう:
またせんこう》曰:すわえかこえそうそうじんつげきゅう于晉。使つかいかい楊如そう使つかいくだすわえ,曰:「すすむ悉起,はたいたり矣。」ていじんしゅう而獻しょすわえすわえあつまいない使つかいはん其言,はんげんすすむすくいもとさん而許とうもろろうしゃ使つかいよびそうじん而告とげ致其君命くんめいすわえはたころせこれ使つかいあずかこれげん曰:「しかすんでもとたに而反何故なぜ非我ひがしんじおんなそく棄之,はやそくしかけいたい曰:」しん聞之,きみのうせいいのちためよししんのううけたまわいのち為信ためのぶしんじよし而行ためはかりごとしつ,以衛社稷しゃしょくみんしゅ也。よししんじしんじいのちくんまいないしん知命ちめい也。受命じゅめい以出,ゆう霄,またまいない乎?しんもとくん,以成いのち也。而成いのちしん祿ろく也。寡君有信ありのぶしんしもしんこうかんがえなり也。またなにもとむすわえしゃ以歸。

4 忠勇ちゅうゆう:
またなりこうじょう》曰:くらたたかえひとし逢丑ちち使おおやけ,如華いずみいんていあまねちちしゃあて茷為みぎひとしほう以免。かん厥獻うしちち,郤獻はた戮之。よび曰:「自今じこんゆうだい其君にん患者かんじゃゆういち於此,はたため戮乎!」郤子曰:「ひとなん以死めん其君,わが戮之不祥ふしょう,赦之以勸ごとくんしゃ。」乃免

5 忠勇ちゅうゆう:
またあきらおおやけじゅうねん》曰:はつひとしはなそう魯於こうはじめため驂乘焉。しょうさくみだれ,而謂むね魯曰:「おおやけ孟子もうこ不善ふぜんところ知也ともや。勿與じょうわれはたころせこれ。」たい曰:「われ由子ゆうこことこうはじめかりわれめい焉,われどお也。雖其不善ふぜんわれまた知之ともゆきそもそも以利不能ふのうわれ也。いま聞難ききにく而逃,僣子也。使つかいげん信也しんや行事ぎょうじわれしょう,以周ごと。」しゅうおわり也。ひとしようほこげきこうはじめそう魯以蔽之,だんひじ,以中むね魯之かたみなころせこれ

6 忠勇ちゅうゆう:
國語こくご》曰:すすむぶんこう誅觀駢脅じょう以伐ていていふく敕曹かんおおやけ駢脅じょう也。ていじん以名たからゆきなるおおやけもと,曰:「あずか詹而かえ。」詹,てい大夫たいふ叔詹はく也。詹請往,ていはくもと,詹固請曰:「一臣かずおみ以赦百姓ひゃくしょうきみなにあい!」ていじん以詹與すすむじんすすむじんはた烹之。詹曰:「しんよくつき。」而公聽こうちょう其辭。詹曰:「てんくだてい使つかいいんかんじょうしん曰:不可ふかおっとすすむ公子こうし賢明けんめいわか使つかいふくこく,而得こころざし於諸こうわざわい赦矣。こんわざわい及矣。みことあかりしょう患,知也ともやころせ贖國,忠也ちゅうや。」乃就烹,よりどころかなえみみ而疾ごう曰:「自今じこん以往いおうちゅう以事くんしゃあずか詹同!」乃不ころせあつためれい而歸

7 忠勇ちゅうゆう:
史記しき》曰:かんさんねんこうおうかこえかんおう於滎かんしょうきのしんせつかんおう曰:「ことやめきゅう矣,請為おう誑楚,おうあいだ。」於是かんおうよる女子じょし滎陽東門ひがしもんかぶとせんにんすわえへいよんめんげききのしんじょうしゃでんひだり纛,斐曰:纛毛幢在じょうあずかくるま衡。曰:「城中じょうちゅう食盡しょくじんかんおうくだ。」すわえぐんみなよびまんさいかんおうあずかすうじゅうしたがえ城西じょうさい門出かどではししろ皋。こうおうしょうころせきのしん

8 忠勇ちゅうゆう:
漢書かんしょ》曰:莽何本姓ほんせいあきらみかどきさきおそれ其先じんゆうはんしゃえき曰莽也。あずかこうたかししょうぜん,及充はいまもる太子たいしきさきじょう太子たいし冤,乃夷めつたかし宗族そうぞくとうあずかなに玖虐,とげはかりごとためぎゃくきむにち磾視其志非常ひじょうこころうたぐこれかげどく察其動靜どうせいあずか上下じょうげなにまたさとしにち磾意,以故ひさしとくはつじょう行幸ぎょうこうはやしひかりみやふくけん曰:あまいずみいちめいはやしひかりしん瓚案:はやし光本みつもとはた離宮りきゅうざいあまいずみにち磾小やましいおりなに矯制はつへいあきらだんうえおこりなにしたがえ外入とのにゅうにち磾心どう立入たちいり內戶須臾しゅゆなにそで白刃はくじんしたがえひがしひさしじょう見日けんにち磾,いろへんはし趁臥內欲いれぎょうぎゃくさわたから瑟,僵。にち磾得だきなんよしでん曰:「莽何はん!」じょうおどろきおこり左右さゆう拔刃ほっかくうえおそれ中日ちゅうにち磾,とめ勿格。にち磾投なん殿下でんかとくとりこばくきゅうみなふく辜。

9 忠勇ちゅうゆう:
ひがしかんかん》曰:おうろうはたおさむしんしんだいせいちょうとう開城かいじょう內之,おさむ太守たいしゅ宗廣むねひろただしはは妻子さいしみなけいごく,而令おやぞく招呼ちゅうときちょうおとうとしたがえちゅうためこうじょうちゅう即時そくじ召見,せめすう以背おんはんしろいんかくころせこれしょしょうみなおどろき曰:「いえぞくざい人手ひとでちゅうころせ其弟,なにもう也!」ちゅう曰:「わかたてぞく誅,のりしん也。」上聞じょうぶん而美いいちゅう曰:「こんわれへいやめなり也,將軍しょうぐんすくい老母ろうぼ妻子さいし。」ちゅう曰:「こうむあきらおおやけだいおんおもえこういのちまこと敢內顧宗おや。」
また曰:しんはんためおうろうしょおけしんじおうけい邳彤ちちおとうと妻子さいし使つかいため手書しゅしょよび彤曰:「くだしゃふう爵,くだぞくめつ。」彤涕泣ていきゅうほう曰:「ことくんしゃとく顧家。」
また曰:ちょうあゆみおさむ耿弇,じょうざい魯,聞弇ためしょおさむ往救いたりちんしゅんいい弇曰:「とりこへいもり且閉營休,以須じょうらい。」弇曰:「輿こし且到,臣子しんしとうげきうし釃酒以待百官ひゃっかんはんよく以賊とりこのこ君父くんぷ耶?」乃出大戰たいせんだん及昏,ふく大破たいはこう數日すうじつくるまいたり臨淄,ろうぐん也。

10 忠勇ちゅうゆう:
范曄《こう漢書かんしょ》曰:ゆたかじょ次房つぎふさふとし原人げんじんためまもる羌校じょう行部ゆくべいたりじょうたけため隗囂べつはた茍宇とうしょこう。宇謂じょ曰:「わかあずかわが并威どうちから天下てんか也。」じょ曰:「受國重任じゅうにんふんとうこうよしむさぼなま,茍背おんとく。」宇等ふくあかつきたとえじょもとゆう氣力きりょくだいいかしか宇等曰:「とりこなん敢迫おびえかんはた!」いん以節撾殺すうにんぞく眾爭よくころせこれ。宇止曰:「此義ゆうぶしたまもの以劍。」じょ受劍,銜須于口,顧左右さゆう曰:「すんでためぞくしょせりころせれい須污。」とげふくけん而死。

11 忠勇ちゅうゆう:
英雄えいゆう》曰:おうまこと誅董たくたくきょくはた傕、かく汜不やすとげあいはかりごと攻圍こうい長安ながやすしろおちいりょぬの奔走ほんそうぬのちゅううまあお瑣門がい,招允曰:「おおやけ乎?」まこと曰:「わか國家こっか社稷しゃしょくれい上安かみやす國家こっかわれすなお也。如其のりたてまつ以死。」

12 忠勇ちゅうゆう:
かん雜事ざつじ》曰:けいみかどすわえななこくはんひとしこうおう狐疑こぎにかわ西にしずみきたこくかこえひとしひとし使つかいちゅう大夫たいふ於天かえほう曰:「堅守けんしゅ!」いたりこくかこえひとしすうじゅうしたがえにゅう,二國與路中大夫盟曰:「わかはんことかんやめやぶ。」大夫たいふもといたり城下じょうか望見ぼうけんひとしおう曰:「かんやめはつへいひゃくまん使つかいふとしじょうしゅうおっと擊破げきはすわえぽう引兵すくいひとしひとし堅守けんしゅ。」こく誅之。

13 忠勇ちゅうゆう:
こころざし》曰:もと褚從せい袁紹於官わたりじょとうはかりごとためぎゃく,以褚つねさむらい左右さゆうはばかこれ敢發。伺褚きゅうとう懷刀ふところがたないれ。褚至しゃこころどうそくかえさむらいとう不知ふちいれちょう褚,だいおどろき。褚覺そくげきころせとうふとしえきおや信之のぶゆき
また曰:しょかずらつとむかこえあいこえ新城しんじょう城中じょうちゅうりゅうせいかこえでん消息しょうそくためぞく所得しょとく拷問ごうもんしょでんぞくいいせい曰:「しょかずらこうよくかつなんじなんじふく。」せいののし曰:「わがとう必死ひっしためこくおに茍求かつ,逐汝也。」おわりまた使つかいていぞう出城でしろでん消息しょうそくつとむひろあととくぞうめんばくにょうじょうれいせいぞう大呼たいこげん大將軍だいしょうぐんやめかえらく如早くだぞうさらよび城中じょうちゅう:「大軍たいぐん近在きんざいかこえがい壯士そうし努力どりょく!」ぞく以刀筑口,使つかいとくとげ大呼たいこれい城中じょうちゅう聞。みことのりついたまものせいぞう爵關ちゅうこう
また曰:おうおさむ叔治,北海ほっかいじんこくすんでけんため大農だいのうろうちゅうれい。徙為たてまつつね。其後げんざいはんあずか其徒ぞくすうじゅうおさむわきもんおさむ聞變,召車いたり便びん將官しょうかんぞくいたり宮門きゅうもんふとしざいどう爵臺望見ぼうけん,曰:「かれ來者らいしゃ必王叔治也。」相國しょうこく鍾繇いいおさむ曰:「きゅうきょう城有しろありへんきゅうきょうかくきょ其府。」おさむ曰:「しょく其祿,焉避其難?雖舊,赴難義也よしや。」
また曰:しょかずら誕為鎮東將軍しょうぐんころせ楊州刺史ししらく綝,よりどころことぶきはるはん司馬しばあきら征之まさゆき誕。誕麾さんひゃくにんくだあきられい曰:「くだみな!」眾咸曰:「すなおしたがえしょかずらこう恨矣!」まい一人ひとり諸人もろびと顏色かおいろ不變ふへん時人じじんいいこれ代田だいだよこ

14 忠勇ちゅうゆう:
しょくこころざし》曰:鄧艾しょくしょさそえしょかずら瞻:「わかくだしゃ,必表ため瑯琊おう。」瞻怒,もぐさ使とげせん大敗たいはい,臨陣ねんさんじゅうなな。眾皆。瞻長なおあずか瞻俱歿。
また曰:さきぬし奔荊しゅう,曹公おいさきぬし妻子さいしはし使つかいちょうしょうじゅう距後,よりどころすい斷橋だんきょう,瞋目よこほこ曰:「わがちょうえきとく也,きょうけつ!」敢近しゃ
また曰:いむがおともえぐんじんえきしゅうまきりゅうあきら使つかいがおもりともえぐんりゅう備入しょくかこえ成都せいとあきら備,しょぐんみなふくおもんみがおもり不屈ふくつ使つかいはたちょうおさむともえぐんなまとりこがおしか曰:「なんじ將軍しょうぐんいたりなにくだこんぎゃくせん乎?」かお曰:「きょうとうじょうだつしゅうわがただしゆう斷頭だんとう將軍しょうぐんくだ將軍しょうぐん。」いかれい左右さゆうこれかお曰:「斫頭便びん斫,なにいか耶!」たけし其忠ぶししゃく

15 忠勇ちゅうゆう:
おうかくれすすむしょ》曰:嵇紹以天子てんし蒙塵もうじん,奔詣ぎょうざいところ值王たび不振ふしんはい績於かげ百官ひゃっかん左右さゆうみな奔散,じゅん儼然げんぜんはし冕,以身捍衛。へい交御輦,しゅうとげ以見がい

16 忠勇ちゅうゆう:
すすむ中興ちゅうこうしょ》曰:譙王うけたまわため湘州刺史ししおうあつしさんぐん桓羆せつうけたまわ。以劉隗專ちょうれい討之,請承ためぐん司馬しばうけたまわ嘆曰:「われ其死矣。あらみんひだるいきおい援絕。赴君なん忠也ちゅうや王事おうじ義也よしやとくちゅうあずかよしまたふくなんもとむ!」便びん唱義眾府,ちょうちょうすなじんおそれ慷慨こうがい有志ゆうしぶしきょうめいちかいしゅう桓羆,はせげき湘川。於是いちしゅう內,并皆どう赴。
また曰:たかしはん,桓彝ためせんじょう內史,往赴朝廷ちょうていちょう裨惠とう咸以むべ且按かぶと以謀,須眾りょくひとししゅうつね厲色曰:「おっと無禮ぶれい於其くんしゃ,誅之,如鷹鹯之逐鳥すずめこん社稷しゃしょくなん而欲逡巡しゅんじゅんはたなに以云!眾力雖寡,よしやすししょ。」長驅ちょうく往進。ひろ王師おうしはい績,つね慷慨こうがい流涕りゅうていみなすすむにせどう,以紓交至わざわい,如其しかじゅうへい必至ひっしつね曰:「われ受國厚恩こうおん不能ふのうぶし,焉能忍辱にんにくあずかこれどおりとい!如其すみ,此即いのち也。」俞縱進軍しんぐん左右さゆう以力不敵ふてきすすむたて退すさぐんたて曰:「われうけたまわ桓侯厚遇こうぐうほん以死ほうわれ不可ふか桓侯,なお桓侯不可ふかまけこく也。」とげ力戰りきせん而死。たかしかんあきらいん進軍しんぐん討彝,ちからこごめ被害ひがい
また曰:えきゆうちょうすなりゅうじんためうすりょうれい。聞王あつしさくぎゃく,譙王うけたまわげきいたりゆうはせげき遠近えんきんれつあつし罪惡ざいあくにわか而王はい績,あつしとく肆暴おさむしゅうとじゅく,以檄しめせ焉,曰:「ゆう。惜雄微力びりょくじゃく不能ふのう救國きゅうこくなんやす以生ため今日きょうそく戮,とくためちゅうおに,乃其すなお也。」

17 忠勇ちゅうゆう:
沈約《そうしょ》曰:りゅうえびす叛,淮南ワイナンていりょうじん賈襲むね本縣ほんけんやめためえびす所得しょとくりつさんじゅうにんすくい沈攸。沈攸げん於建安王やすおうきゅうひとしきゅうじん拔為さんぐんとくまもる使つかいかえ鄉里きょうり招集しょうしゅうためえびすしょとりこ,以火あぶこれといだいぐん消息しょうそくいちしょげん,瞋目いいえびす曰:「きみしょうへい內侮,窺覦神器じんぎ未聞みもん謨遠りゃく,而為炮烙けい。仆本以身たてまつよしまたなにゆう。」えびす乃斬

18 忠勇ちゅうゆう:
しょ》曰:河間こうまこうげんひとしれつみかど玄孫げんそん也。しょうゆう杰魁がんせいあい勇壯ゆうそう,引侍左右さゆうしたがえせい赫連あきらぞく眾逼みかどひとし以身蔽捍,決死けっしげきぞく,乃退,せいとく上馬かみうましめせ曰:「ほろひとし以身蔽捍,いくいたり危殆きたい。」乃賜爵浮こう
また曰:叔孫しゅんうし肆,しょうさとしさとしとしじゅう,內侍左右さゆうしゅひさげおうえつふところにゅう禁中きんちゅうほしため大逆だいぎゃくしゅんさとしえつ舉動ゆう便びん引掣,乃於えつ懷中かいちゅうとくりょう匕首ひしゅとげえつころせこれ

19 忠勇ちゅうゆう:
范亭《つばめしょ》曰:はじめだか弘義ひろよしちょうたけしゆう雄姿ゆうし。慕容暐即位そくい左遷させんまもる將軍しょうぐん避難ひなんはたむかいりゅう禁衛きんえい四散しさんおもんみだか及殿中將ちゅうじょうもぐさ郎等ろうどうじゅうしたがえくだりいたるぶく祿ろく,逢賊,こうどく力戰りきせんぞく射殺しゃさつ

20 忠勇ちゅうゆう:
とうしょ》曰:りゅうかん,歧州おおとりいずみじん武德ぶとくはつ,以驃將軍しょうぐん鎮涇しゅう,薛仁杲率眾圍かん嬰城こばめもり城中じょうちゅうかてつきとげころせしょ乘馬じょうば以分將士しょうしかんいちしょ啖,おもんみこつしる和木わきくずしょくしろたれおちいしゃすう矣。長平ながだいおう叔良援兵えんぺいいたりひとし杲解かこえ而去。かんじあずか叔良せんためぞくしょとりこじん杲復かこえ涇州,れいかん城中じょうちゅううん:「援軍えんぐんやめはいもり孤城こじょうなにえき也!むべ早出そうしゅつくだ,以全しつ。」かんもと。及至城下じょうか大呼たいこ曰:「逆賊ぎゃくぞく饑餓きがほろび在朝ざいちょうゆうはたおうりつすうじゅうまん眾,四面しめん俱集,城中じょうちゅう勿憂,かくよろしつとむ,以全忠節ちゅうせつ。」ひとし杲大いかかん於城あたりうめ腳至ひざはせ騎射きしゃころせこれ
また曰:ちょうじゅんもり雎陽,ざいかこえちゅうまいせんみな登城とじょう大呼たいこ,以助軍勢ぐんぜい。眥血りゅうめんきばみな咬碎。しろはたおちいじゅん西向にしむきはい曰:「しん不能ふのうぜん孤城こじょうこんためぞくしのげ逼,ちかいすなおためおにあずかぞくため厲,以答ひじりあきら。」及城おちいいん入城にゅうじょうめぐもん曰:「聞公ごと督戰とくせん眥裂,嚙碎きば。」いん以大がたな剔其こう其存しゃさんすうはたそんじゅんだい詈之,賊黨ぞくとうみな曰:「此人必不為ふためようまたとく眾死しん不可ふかとめ。」がい

21 忠勇ちゅうゆう:
だい》曰:こうからおうじゅんまつしょうみかどしつらくわたるかわあずかすうひゃくよく奔鄴,すすむ高祖こうそあらため鎮常さんまたぐんまい闕,よるあずかみかどぐう於獲よしみひがしとげ俱入まもるぐん郵郵しゃちゅうよるしょうみかどふくかぶとほしあずかしんはかりごとがいすすむ高祖こうそいつわりへいじん對語たいごほうすわ於亭廡,みかどみつせき敢袖づちりつ其後,ふくかぶとしゃにわかおこり左右さゆうおどろきゆう,敢素ゆういさむつとむようすすむ高祖こうそいれいちしつ,以巨木きょぼくふさがもん。敢力とう其鋒,ひろ焉。

22 忠勇ちゅうゆう:
りょ春秋しゅんじゅう》曰:荊莊じょうおうりょう於雲ゆめしゃずい兕,中之なかのさる公子こうしつちかえこう而奪おう曰:「なに其暴而不けい也?」いのち吏誅左右さゆう大夫たいふみなしん諫曰:「つちかえ賢者けんじゃ也。またためおうひゃくばいしん,此必ゆうすなおおう察之也。」不出ふしゅつさんがつつちかえやまし而死。荊興せん於兩棠,大勝たいしょうすすむかえり而賞有功ゆうこうしゃさる公子こうしつちかえおとうとしん請賞於吏曰:「ひと有功ゆうこう也於軍旅ぐんりょしんあに有功ゆうこう也於しゃ。」おう曰:「なにいい也?」たい曰:「しんあにはん暴不敬之たかゆきめいさわ死亡しぼうつみ於王これがわ以忠於君おう,而持歲之としゆきことぶき也。しんあに嘗讀曰:ころせずい兕者不出ふしゅつさんがつ必死ひっし以臣あにおどろき懼而そうふく其罪而死。」おうれいじんはつたいら而視,於故はてゆう,乃厚しょうさる公子こうしつちかえ,其忠也可いいきよしぎょう矣。きよし美也みやきよしぎょう人知じんち不為ふためすすむにん不知ふち不為ふため沮,ぎょうこう乎此しゃ
また曰:ひところせまもる懿公于熒さわつきしょく其肉,どくしゃ其肝。ひろしえんじ使かえ,哭畢,よびてん而號,つきあい而止,曰:「しん請為襮。」ひろしぼくおとおもて也。いん其肝,內懿こうきも

23 忠勇ちゅうゆう:
しんじょ》曰:ちぇころせそうこうさる蒯漁於海,はたいれ,其御どめ曰:「きみ無道むどう聞於天下でんか不可ふか也。」さる蒯曰:「やすとくしょくらんくん祿ろく而死おさむくんこと乎?」さる蒯至もん,曰:「請入つるし。」もんしゃ以告ちぇれい勿內。さる蒯曰:「なんじうたぐわが乎?われあずかなんじひじ。」乃斷ひだりひじ以與もんしゃ,以示ちぇひねはちれつれい其入,さる拔劍ばっけんよびてんころせななれつ及崔いちれつ而死。

24 忠勇ちゅうゆう:
またせつえん》曰:すわえゆうさるしゃ在家ありいえ而養其父,こう聞於すわえこくおうよく授之しょうさる受。其父曰:「おうよくしょうなんじなんじなん受乎?」さるたい曰:「しゃちち孝子こうし而為おう忠臣ちゅうしんなに也?」其父曰:「使つかいゆう祿ろく於國,たて於庭,なんじらくわれゆう矣,われよくなんじあい也。」さる曰:「だく。」とげ入朝にゅうちょうすわえおういん授之しょうきょさんねんはくこうためみだれころせ馬子まごさるはた往死ちちどめ曰:「棄父而死,其可乎?」さる曰:「聞夫つかまつしゃ於君而祿於親,いまことくんとく無死むし其難乎?」とげ而往,いん以兵かこえこれいし乞曰:「さるしゃ天下てんか孝子こうし也。往劫其父以事へいさる聞之必來,あずかこれ。」はくこう曰:「ぜん。」のり往取其父,以兵,つげさる曰:「あずかわれわれあずか子分こぶんすわえこくあずかわれちちそく矣。」さる流涕りゅうてい而應曰:「はじめわれちち孝子こうし也,こんわれくん忠臣ちゅうしん也。われ聞之也,しょく其食しゃ其事,受其祿ろくしゃ畢其のうこんわれやめとくため孝子こうし矣,乃君忠臣ちゅうしん也,われなんとく全身ぜんしん?」援桴とげころせはくこう,其父またおうしょうひゃくきんきんさる曰:「しょくくんくえ,避君なん忠臣ちゅうしん也;じょうくんくにころせしんちち孝也たかやめい不可ふか兩立りょうりつぎょう不可ふか兩全りょうぜん也。如是にょぜ而生,なに面目めんぼくたて於天?」とげ自殺じさつ

25 忠勇ちゅうゆう:
じょう耆舊でん》曰:しょくけんじためともえひがし太守たいしゅとくりゅうぜんしつていとい,乃帥所部ところぶ臨于ていさんにち聞蜀やめはいとげおこりへい西上にしかみそとたく援救,內欲かさねけんじじょう以固其國。もり曼等水陸すいりくいたせつけんじ合同ごうどうけいけんじ會議かいぎ曰:「こん本朝ほんちょうかたぶけくつがえため同盟どうめい恤我なん而邀其利,おもくだ於北,しんもとめぶく於東おひがし乎?こんもり孤城こじょう百姓ひゃくしょう未定みていむべいち決戰けっせん以定眾心。」とげ銜枚よる擊破げきは曼,旋軍保城ほうしろつげちかい將士しょうし,厲以節義せつぎ,莫不用命ようめい

26 忠勇ちゅうゆう:
じょう》曰:りゅう備以習珍ためれいりょう北部ほくぶじょうまごけんはん濬討めずらしちんそちすうひゃくにん登山とざんしょう,濬乃たんしょう左右さゆういた山下やました交語。ちんいい曰:「わが必為かんおに不為ふためくれしん矣。」濬攻,ちんかこえもり月餘げつよかて并竭。ちんいいぐん曰:「ちん受漢ちゅうおう厚恩こうおんとくほう以死,諸君しょくんなんためしゃ耶?」乃伏けんたっ
また曰:すすむちょう渡江とのえせんくれぐん大敗たいはいしょかずら靚過むかえ悌,悌不肯去,たれ泣曰:「なかおもえこんわが,且我さく兒童じどう便びんためきょう丞相じょうしょうしょ扶,つねおそれとく其死,まけめいけんこん社稷しゃしょくふくなんしょ遁!」

27 忠勇ちゅうゆう:
華陽かようこくこころざし》曰:曹公察關不安ふあん使つかいちょうりょう以情とい,曰:「ごく曹公まてわがあつしかわれ受劉將軍しょうぐんおん不可ふかようとうたてこうほうこう。」おおやけ聞而美之みゆきこれさい,袁紹遣がおりょうおさむひがしぐん太守たいしゅりゅうのべ於白公使こうしりょうはねため先鋒せんぽうはね望見ぼうけん麾,さく馬刺ばさしりょうまん眾之ちゅう其首かえとげかいのべかこえおおやけそくひょうふうことぶきていゆるがせ鹵,じゅう賞賜しょうしはねつきふう其物,はいしょつげやめ,而歸さきぬし

28 忠勇ちゅうゆう:
しゅうしょ別傳べつでん》曰:氐賊ひとしまんねんためみだれ,乃以しょためたてたけし將軍しょうぐん進軍しんぐん大戰たいせん,奮劍慷慨こうがい仰天ぎょうてん嘆曰:「いにしえしゃはた受賑,鑿凶もん以出。ぶたゆうしん退すさわがため大臣だいじん,以身殉國じゅんこくまた乎!」とげ戰死せんし

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