太平御覽 : 刑法部二 - Chinese Text Project

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《刑法けいほう部ぶ二に》

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《敘刑下か》

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1 Jump to dictionary	敘刑下か:	《晉すすむ書しょ》曰：羊ひつじ亮あきら為ため太ふと傅でん楊駿參さん軍ぐん，時じ京きょう邑多盜ぬすめ竊，駿しゅん欲よく更さら重じゅう其法，盜とう百ひゃく錢ぜに加か大だい辟，請官屬ぞく會議かいぎ。亮あきら曰：「昔むかし楚すわえ江こう乙母おとも失しつ布ぬの，以為盜ぬすめ由よし令れい尹いん。公おおやけ若わか欲ほし無む盜ぬすめ，將はた自じ止とめ，何なん重じゅう法ほう為ため？」駿しゅん慚而止どめ。
2 Jump to dictionary Show parallel passages	敘刑下か:	《後ご魏ぎ書しょ》曰：韓かん騏麟為ため齊ひとし州しゅう刺史しし，寬ひろし刑罰けいばつ。從事じゅうじ劉りゅう普ひろし慶けい說せつ曰：「明あきら公おおやけ杖つえ節分せつぶん憂ゆう，無む所しょ斬き戮，何なに以示威じい？」答こたえ曰：「人ひと不犯ふぼん，何なに以戮乎？若須わがす立りつ威い，當とう以卿始はじめ。」慶けい慚懼而退。
3 Jump to dictionary	敘刑下か:	《梁はり書しょ》曰：武たけ帝みかど敦あつし睦むつみ九族きゅうぞく，優ゆう藉朝士し，有ゆう犯罪はんざい者しゃ，皆みな諷臣下か屈こごめ法ほう申さる之の。百姓ひゃくしょう有罪ゆうざい，即そく按以法ほう。其緣坐えんざ，老幼ろうよう不ふ免めん，一人ひとり逃亡とうぼう，舉家質しつ作さく，人にん既すんで窮きゅう急きゅう，奸宄益えき深ふか。后きさき帝みかど親おや南郊なんこう，秣まぐさ陵りょう老人ろうじん遮さえぎ帝みかど曰：「陛下へいか為ため法ほう，急きゅう於黎庶，緩なる於權貴とうと，非ひ長久ちょうきゅう之の術じゅつ。誠まこと能のう反はん是ぜ，天下てんか幸甚こうじん。」帝みかど銳意えいい儒雅，疏簡刑法けいほう，自公じこう卿きょう大臣だいじん，咸不以鞠獄ごく留意りゅうい，奸吏招權，巧たくみ文ぶん弄ろう法ほう，貨賄成なる市し，多た致枉濫。大だい率りつ二に歲さい刑けい以上いじょう，歲さい至いたり五ご千せん人にん。是ぜ時じ徒と居きょ作者さくしゃ具ぐ五ご任にん，其無任にん者しゃ著ちょ斗と械。任にん即そく課か也。若わか疾病しっぺい，權けん解かい之の。
4 Jump to dictionary Show parallel passages	敘刑下か:	《後こう周しゅう書しょ》曰：大だい象ぞう元年がんねん，詔みことのり罷やめ高祖こうそ所しょ約やく法ほう。初はつ，高祖こうそ作さく《刑けい書しょ要よう制せい》，用法ようほう嚴重げんじゅう。譏そし即位そくい，以海內初平ひらめ，恐おそれ物情ぶつじょう未み附ふ，乃除之の。
5 Jump to dictionary Show parallel passages	敘刑下か:	《隋ずい書しょ》曰：后きさき周しゅう大だい象ぞう元年がんねん，詔みことのり：「高祖こうそ所しょ立たて刑けい書しょ，用法ようほう深ふか重おも，其一切除せつじょ之の。」然しか帝みかど數すう行ぎょう肆赦，為ため奸者皆みな輕けい犯はん刑法けいほう，政令せいれい不一ふいつ，下した無む適從てきじゅう。於是又また廣こう《刑けい書しょ要よう制せい》而更峻たかし其法，謂いい之の《刑けい經けい聖ひじり制せい》。宿衛しゅくえい之の官かん一いち日にち不ふ直じき，罪つみ至いたり削除さくじょ。逃亡とうぼう者しゃ皆みな死し，而家口こう籍せき沒ぼつ。上書うわがき自じ誤あやま者しゃ科か其罪，鞭むち杖つえ皆みな百ひゃく二に十じゅう為ため度ど，名めい曰天杖つえ。其後人じん加か至いたり二に百ひゃく四よん十じゅう。又また作さく礔礰車しゃ，以威婦人ふじん。其決罪人ざいにん云うん與あずか杖つえ者しゃ即そく一いち百ひゃく二に十じゅう，多た打者だしゃ即そく二に百ひゃく四よん十じゅう。又また曰：開ひらき皇すめらぎ十じゅう六ろく年ねん八はち月がつ景けい戊つちのえ詔みことのり：「決死けっし罪ざい者しゃ，三さん奏そう而後行刑ぎょうけい。」
6 Jump to dictionary Show parallel passages	敘刑下か:	《唐とう書しょ》曰：貞さだ觀かん五ご年ねん詔みことのり：「京師けいし諸しょ司つかさ比ひ來らい奏そう決死けっし囚しゅう，雖立五ご覆くつがえ，一いち日にち即そく了りょう，未み暇ひま審しん思おもえ，五ご奏そう何なん益えき？縱たて有ゆう追つい悔，又また無む所ところ及。自今じこん后きさき宜よろし二に日にち中ちゅう五ご覆くつがえ奏そう，下した諸しょ州しゅう三さん覆くつがえ奏そう。」又また手て敕曰：「比ひ來らい斷獄だんごく，多た據よりどころ律りつ文ぶん，雖情有可ゆか矜，而不敢違法ほう。守まもり文ぶん定じょう罪ざい，或ある恐こわ有ゆう冤。今こん后きさき門下もんか省しょう覆くつがえ奏そう，有ゆう據よりどころ法ほう合ごう死し而情可か矜者，宜むべ錄ろく狀じょう以聞。」又また曰：太ふとし宗そう嘗錄囚徒しゅうと，憫其將しょう死し，為之ためゆき動どう容よう。顧謂侍臣じしん曰：「刑けい典てん仍用，蓋ぶた風化ふうか未み洽ひろし之の咎とがめ。愚人ぐじん何なん罪ざい而肆重刑じゅうけい乎？更さら彰あきら朕ちん之の不ふ德也とくや。用よう刑けい之の道みち，當とう審しん事理じり之の輕重けいちょう，然しか後こう加か之の以刑罰ばつ，何なに有ゆう不ふ察其本ほん而一概がい加か誅？非ひ所以ゆえん恤刑重じゅう卻庶之の謂いい也。」又また曰：貞さだ觀かん中ちゅう制せい：「從したがえ立春りっしゅん至いたり秋分しゅうぶん，不ふ得とく奏そう決死けっし刑けい。其大祭祀さいし及致齋とき日び、朔ついたち、望もち、上下じょうげ弦つる、二十四氣にじゅうしき、雨あめ未み晴はれ、夜よる未明みめい、斷だん屠ほふ日月じつげつ及假日び并不得とく奏そう決死けっし刑けい。」又また曰：貞さだ觀かん中ちゅう制せい：「古いにしえ者しゃ行刑ぎょうけい，君きみ為ため徹てっ樂らく減げん膳ぜん。今こん庭にわ無む恒つね設しつらえ之の樂らく，莫知何なん徹てっ。然しか對たい食しょく即そく不ふ啖酒肉しゅにく。自今じこん以后，刑けい人じん日び勿進酒肉しゅにく。內教及太常つね，并宜停とま教きょう。」又また曰：永えい徽中，高こう宗はじめ謂いい侍臣じしん曰：「獄ごく訟繁多はんた，皆みな由よし刑罰けいばつ枉濫，故こ《禮れい》曰，刑けい者しゃ，成なり也。一成いっせい而不可ふか蜂はち。末代まつだい斷獄だんごく之の吏，皆みな以苛刻こく為ため明あきら，是ぜ以秦氏し網もう密みつ秋あき荼而獲え罪ざい者しゃ眾。今こん天下てんか無事ぶじ，四海しかい乂安，欲ほし與あずか公おおやけ等とう共ども行ぎょう寬政かんせい。今日きょう刑罰けいばつ，得とく無む枉濫乎？」太ふとし尉じょう無む忌き對たい曰：「陛下へいか欲よく致刑網もう寬平かんぺい，臣下しんか猶なお不ふ識聖意い。此法弊へい來き己おのれ久ひさし，非ひ止とめ今日きょう。若わか情じょう存そん體たい國こく，即そく共とも號ごう癡人ちじん，意い在ざい深ふか文ぶん，便びん為ため能吏のうり，所以ゆえん罪ざい雖合杖つえ，必致遣徒と，理り有可ゆか生せい，務つとむ入にゅう於死。非ひ憎にく前人ぜんじん陷おちい於死刑しけい，務つとむ取と名めい耳みみ。陛下へいか矜而令れい放ひ，法ほう司し亦また宜むべ固かた請，但ただし陛下へいか喜怒きど不ふ妄加於人，刑罰けいばつ自然しぜん適中てきちゅう。」高こう宗はじめ曰：「卿きょう言げん是ぜ矣。」又また曰：神功じんぐう初はじめ，天てん后きさき謂いい侍臣じしん曰：「近こん者しゃ朝臣あそん多た被ひ周しゅう興きょう、來らい俊しゅん臣しん等とう推勘，遞相牽引けんいん，咸自承服しょうふく。國家こっか有ゆう法ほう，朕ちん豈あに能のう違たがえ？中間ちゅうかん疑うたぐ有ゆう枉濫，更さら使し近こん者しゃ就獄親おや問とえ，皆みな自じ承引しょういん不ふ虛きょ，朕ちん不ふ以為疑うたぐ，即そく可か其奏。自じ周しゅう興きょう、俊しゅん臣しん死し后きさき，更さら無む聞有反逆はんぎゃく者しゃ。然しか則のり己おのれ前ぜん就戮者しゃ，不ふ有ゆう冤濫耶？」姚元崇たかし對たい曰：「自じ垂たれ拱己后きさき，被告ひこく身み死し破やぶ家いえ者しゃ，皆みな是ぜ枉酷自じ誣而死し。告つげ者しゃ持じ以為功こう，天下てんか號ごう為ため羅ら織お甚於漢かん之の黨とう錮。陛下へいか令れい近臣きんしん就獄問者もんじゃ，近臣きんしん亦また不ふ保たもて，何なに敢輒有ゆう動搖どうよう？被ひ問者もんじゃ若わか廢はい性せい，懼遭其毒手しゅ。賴よりゆき上天じょうてん降くだ靈れい，聖せい情じょう發はつ寤，誅鋤凶きょう豎，朝廷ちょうてい乂安。今日きょう己おのれ后きさき，臣しん以微軀及一門百口保見在內外官，更さら無む反逆はんぎゃく者しゃ。若わか后きさき有ゆう征せい驗けん，反逆はんぎゃく有ゆう實み，臣しん請授知ち而不告つげ之の罪つみ。」上大かみおお悅えつ曰：「前ぜん宰相さいしょう皆みな順じゅん成なり其事，陷おちい朕ちん為ため淫いん刑けい之の主おも。聞卿所說しょせつ，甚合朕ちん心しん。」又また曰：陸りく象ぞう先さき為ため益えき州しゅう長ちょう史し，在官ざいかん務つとむ以寬仁かんじん為政いせい。司馬しば韋抱貞さだ言げん：「望もち明あかり公こう稍やや行くだり杖つえ罰ばつ，以立威名いめい。不ふ然しか，恐おそれ下人げにん怠惰たいだ，無む所しょ懼也。」象ぞう先さき曰：「為政者いせいしゃ，理り則そく可か矣。何なに必嚴刑げんけい樹じゅ威い，損そん人じん益えき己おのれ？恐おそれ非ひ仁恕じんじょ之の道みち。」又また曰：開ひらけ元もと二に十じゅう五ご年ねん，刑部おさかべ斷獄だんごく，天下てんか死罪しざい惟おもんみ有ゆう五ご十じゅう八はち人にん。大だい理り少しょう卿きょう徐じょ嶠上言ごと：「大だい理り獄ごく院いん由來ゆらい相傳そうでん煞氣太ふとし盛もり，鳥とり雀すずめ不ふ棲。至いたり是ぜ鵲かささぎ巢す其樹。」於是百ひゃく寮りょう上表じょうひょう賀が，以為幾いく至いたり刑けい措。又また曰：大宗たいそう性せい仁恕じんじょ。言げん事ごと者しゃ諫曰：「陛下へいか為政いせい，傷きず於太寬ひろし，朝あさ典てん由よし是ぜ不ふ肅。」上うえ笑えみ而答曰：「今時いまどき運うん艱難かんなん，凡人ぼんじん臣事しんじ朕ちん者しゃ，窺少祿ろく利り耳みみ。今府いまぶ庫こ空そら竭，無む俸入俾之優ゆう足あし，但ただし峻たかし刑けい科か，是ただし君くん上じょう有ゆう威い無む恩おん，朕ちん所しょ不ふ忍しのぶ行こう也。」
7 Jump to dictionary Show parallel passages	敘刑下か:	《管かん子こ》曰：夫おっと爭そう強きょう之の國くに先さき爭そう刑けい令れい。國之くにゆき輕重けいちょう者しゃ，刑けい也。
8 Jump to dictionary Show parallel passages	敘刑下か:	《文子ふみこ》曰：道みち狹せま然しか後任こうにん智さとし，德とく薄うす然しか後任こうにん刑けい，明あかり淺あさ然しか後任こうにん察。任にん智者ちしゃ心こころ亂みだれ，任にん刑けい者しゃ上下じょうげ恐おそれ，任にん察者下か求もとめ善ぜん以事其上。
9 Jump to dictionary Show parallel passages	敘刑下か:	《莊そう子こ》曰：賞罰しょうばつ利害りがい，五ご刑けい之の辟，教之のりゆき末まつ；禮法れいほう度數どすう，刑けい名めい比ひ詳しょう，治之はるゆき末まつ也。又また曰：民みん為ため外がい刑けい者しゃ，金かね與あずか木き也；為ため內刑者しゃ，動どう與あずか過か也。霄人之の離はなれ外がい刑けい也，金木かなぎ訊之；離はなれ內刑也，陰陽いんよう食しょく之の。免めん內外之の刑けい者しゃ，惟おもんみ真人しんじん能のう之の。
10 Jump to dictionary Show parallel passages	敘刑下か:	《司馬しば法ほう》曰：先王せんおう之の治ち，從したがえ天てん之の道みち，設しつらえ地ち之の宜むべ，乃作五ご刑けい，以禁民みん僻へき；乃興甲かぶと兵へい，以討不義ふぎ。制せい瑞みず節ぶし以通使し，巡じゅん狩かり省しょう方かた以會諸侯しょこう、考こう不同ふどう，正禮しょうふだ，月がつ正時まさとき歷れき，考こう不同ふどう者しゃ，正せい法度はっと齊ひとし于天子てんし法度はっと也。正禮しょうふだ者しゃ，上下じょうげ之の禮れい也。月つき正時まさとき歷れき者しゃ，月がつ正ただし朔ついたち名めい也。時どき歷れき，時じ氣き正月しょうがつ相應そうおう也。名めい文章ぶんしょう、車くるま服ふく名月めいげつ爵。稱しょう文章ぶんしょう車しゃ服ふく，所以ゆえん顯あらわ有德うとく，異い尊みこと皋，使つかい不ふ逾制度せいど也。天子てんし法度はっと，不ふ從したがえ命いのち，為ため亂らん常法じょうほう也。比ひ德とく逆ぎゃく天てん之の時とき，比ひ敗はい德とく不ふ行くだり也。不順ふじゅん時じ生なま煞之敘也。乃征師し於諸侯ほう征之まさゆき；不ふ會かい朝あさ過か聘則劉りゅう；劉りゅう，煞也。諸侯しょこう背叛はいはん不ふ會かい朝あさ過か聘則煞之。廢はい貢みつぎ職しょく、擅稱兵へい、相あい侵おかせ削そぎ，廢はい天子てんし之の命いのち則そく黜；不ふ從したがえ王者おうじゃ法度はっと，則のり征せい其罪而黜之の也。改あらため歷史れきし、衣服いふく、文章ぶんしょう，易えき禮れい變へん刑けい則そく放ひ；若わか奉たてまつ王法おうほう，則のり不ふ之これ遠方えんぽう。娶めと同どう姓せい，以妾為ため妻つま，變へん太子たいし，專せん罪ざい大夫たいふ，擅立關せき，絕ぜっ降くだ交則幽かそけ；幽かそけ系けい。慢神省しょう哀あい，奪だつ民みん之の時とき，重じゅう粟あわ畜貨，重罰じゅうばつ暴虐ぼうぎゃく，自じ佚，宮室きゅうしつ過度かど，宮みや婦ふ過か數かず，則のり削そぎ地ち損そん爵。
11 Jump to dictionary Show parallel passages	敘刑下か:	《尸しかばね子こ》曰：秦はた穆きよし公明こうめい於聽獄ごく。斷だん刑けい之これ日にち，揖士大夫たいふ曰：「寡人不敏ふびん，使つかい民みん入にゅう於刑，寡人與あずか有ゆう戾もど焉。二三子ふみこ各かく據よりどころ爾なんじ官かん，無む使つかい民みん困こま於刑。」繆公非ひ樂らく刑けい民みん，不ふ得とく己おのれ也。此其所以ゆえん善ぜん刑けい也。又また曰：車くるま輕けい道みち近ちか，則のり鞭むち策さく不用ふよう。鞭むち策さく之の所用しょよう，遠道とおみち重任じゅうにん也。刑罰けいばつ也者，民みん之の鞭むち策さく也。
12 Jump to dictionary Show parallel passages	敘刑下か:	《商しょう君くん書しょ》曰：晉すすむ文ぶん將はた欲よく明あきら刑けい，於是合あい諸しょ卿きょう大夫たいふ於冀宮みや。顛頡後ご至いたり，吏請其罪，遂とげ斷だん顛頡之の脊。人ひと皆みな懼曰：「顛頡之の有ゆう寵ちょう也，斷だん脊以循；而況於我乎？」乃無犯はん禁きん者しゃ。晉すすむ國大こくだい理り。
13 Jump to dictionary Show parallel passages	敘刑下か:	《呂りょ氏し春秋しゅんじゅう》曰：皋陶作さく士し刑けい。
14 Jump to dictionary Show parallel passages	敘刑下か:	《韓かん子こ》曰：殷いん之これ法ほう：灰はい棄於術じゅつ者しゃ刑けい。子こ貢みつぎ以為重じゅう，問もん之の仲なか尼に。仲なか尼に曰：「灰はい棄于術じゅつ，必燔人じん。燔人怒いか則のり斗と，斗と則そく三さん族ぞく相しょう煞，雖刑之の可也かなり。」又また曰：楚すわえ國法こくほう：太子たいし不ふ得とく乘車じょうしゃ王おう弟おとうと門もん。時とき天てん大雨おおあめ至いたり，急きゅう召太子こ。庭にわ中有ちゅうう淖，太子たいし遂とげ馳はせ弟おとうと門もん，庭にわ理り以殳擊げき馬ば，遂とげ敗はい其駕。太子たいし泣請王おう誅之。王おう乃益廷理爵三さん級きゅう。
15 Jump to dictionary Show parallel passages	敘刑下か:	《淮南ワイナン子こ》曰：聖人せいじん因いん民みん之これ所しょ喜き而勸善ぜん，因いん民みん之これ所しょ惡あく以禁奸。故こ賞しょう一人而天下譽之，罰ばっ一人而天下畏之。故こ至いたり賞しょう不ふ費ひ，至いたり刑けい不ふ濫。孔子こうし誅少正せい卿きょう而魯國こく之の邪よこしま塞ふさが，子こ產さん誅鄧析而鄭てい國之くにゆき奸禁。又また曰：趙ちょう政まさし晝ひる決けつ獄ごく，夜よる理り書しょ。趙ちょう政まさし，秦はた皇帝こうてい也。御ご史し冠かんむり蓋ぶた接せっ於郡縣けん，覆くつがえ督とく稽留戍五嶺みね以備越えつ，筑城以守胡えびす。然しか奸邪萌もえ生せい，盜賊とうぞく群居ぐんきょ，事こと愈いよいよ煩はん而亂愈いよいよ多おお。故こ法ほう者しゃ，治之はるゆき具ぐ也，而非所以ゆえん中也ちゅうや。又また曰：子こ發はつ為ため上じょう蔡令，民有みんゆう當とう刑けい獄ごく斷だん論ろん，定てい決けつ於令前まえ。子こ發はつ喟然有ゆう慘むご恤之心しん，罪人ざいにん以刑而不忘其恩おん子こ發はつ，楚すわえ威い王おう臣しん也。在ざい春秋しゅんじゅう后きさき。日ひ。此其後ご，子こ發はつ得とく罪ざい於威王おう，而奔於刑者しゃ於城下之したの廬いおり。追おい者しゃ至いたり，蹀足而怒曰：「子こ發はつ親おや決けつ吾われ罪ざい，而吾怨之，憯於骨こつ體たい。使つかい我わが得とく肉にく而食之の，其知厭いや乎？」追おい者しゃ皆みな以為然しか，不ふ索さく其內，果はて活子かつこ發はつ。
16 Jump to dictionary Show parallel passages	敘刑下か:	《白虎びゃっこ通どおり》曰：聖人せいじん治ち天下でんか，必有刑罰けいばつ何なに？所以ゆえん助治すけじ，順じゅん天てん之これ度ど也。故こ懸かか爵賞者しゃ，示しめせ有ゆう所しょ勸すすむ也；設しつらえ刑罰けいばつ者しゃ，明あかり有ゆう所しょ懼也。
17 Jump to dictionary Show parallel passages	敘刑下か:	《傳つて》曰：三さん王おう肉にく刑けい，應おう世よ以立刑けい者しゃ，五ご帝みかど之の鞭むち策さく。刑けい所以ゆえん五ご何なに？法ほう五ご行ぎょう也。五ご帝みかど畫が其衣，象ぞう五ご行ぎょう也。
18 Jump to dictionary	敘刑下か:	《世よ本ほん》曰：伯はく夷えびす作さく五ご刑けい。
19 Jump to dictionary Show parallel passages	敘刑下か:	《會かい稽典錄ろく》曰：闞澤字じ德とく潤ほとび，山陰さんいん人じん也。初はつ，呂りょ壹いち奸罪發はつ聞，有司ゆうし窮きゅう治ち，奏そう以大辟。或ある以為宜むべ加か焚烈，用よう彰あきら其惡。吳くれ王おう以問澤さわ。澤さわ曰：「盛明もりあき之これ世せい，不ふ宜よろし有ゆう此刑。」遂とげ從したがえ之これ。
20 Jump to dictionary Show parallel passages	敘刑下か:	徐じょ幹みき《中ちゅう論ろん》曰：政之まさゆき大綱たいこう有二ゆうじ。二に者しゃ何なに？賞罰しょうばつ之の謂いい也。君くん明あかり於賞罰ばつ之の道みち，則のり治ち不ふ難なん矣。賞罰しょうばつ者しゃ不在ふざい乎必重じゅう，而在於必行ぎょう。必行則そく雖不重じゅう而人肅，不ふ行くだり則そく雖重而人怠だる，故こ先王せんおう務つとむ賞罰しょうばつ之の必行。《書しょ》曰：「爾しか無む不信ふしん，朕ちん不ふ食言しょくげん。汝なんじ不ふ從したがえ誓言せいげん，予よ則そく孥戮汝なんじ。」
21 Jump to dictionary Show parallel passages	敘刑下か:	桓范《世よ要よう論ろん》曰：德とく多た刑けい少しょう者しゃ，五ご帝みかど也。刑けい德とく相しょう半はん者しゃ，三さん王おう也。刑けい多た德とく少しょう者しゃ，五ご霸也。純じゅん用よう刑けい而亡者しゃ，秦はた也。又また曰：夫おっと刑けい辟之作さく，所しょ從來じゅうらい尚なお矣。聖人せいじん以治，亂らん人じん以亡。是ぜ以古屬ぞく帝王ていおう，莫不詳しょう慎まき之これ者しゃ，以為卻庶至いたり重じゅう，一死いっし不ふ生せい，一いち斷だん不ふ屬ぞく。故こ堯舜之の明あきら，猶なお惟おもんみ刑けい之の恤。是ぜ以後いご聖ひじり制せい法ほう，設しつらえ三槐九棘之吏，肺はい石せき嘉よしみ石せき之の訴，然しか由よし復ふく三さん刺とげ，僉曰「可か煞」。然しか後こう煞之。罪つみ若わか有ゆう疑うたぐ，即そく從したがえ其輕。此蓋詳しょう慎まき之の至いたり也。
22 Jump to dictionary Show parallel passages	敘刑下か:	杜もり恕じょ《篤あつし論ろん》曰：聖王せいおう之の制せい刑けい也，非ひ以害民みん也，將はた以利民みん也。故こ民みん從したがえ而安之の。非ひ以陷民みん也，將はた以導民みん也。故こ民みん從したがえ而化之の。斷だん一いち人にん之の獄ごく，而天下か義之よしゆき，是安こりゃす之の也。斷だん一いち人にん之の獄ごく，而天下か伏ふく之の，是ぜ化か之の也。當とう於民心しん，合ごう於道理どうり，所しょ斷だん於民者しゃ，不ふ行くだり於身，公おおやけ之の也。
23 Jump to dictionary Show parallel passages	敘刑下か:	《君臣くんしん正論せいろん》曰：《書しょ》稱しょう：「欽哉きんや，惟おもんみ刑けい之の恤。」又また曰：「宥なだめ過か無む大だい，刑けい故こ無む小しょう。」此前王おう明德あきのり慎まき罰ばっ之の意い也。昔むかし漢文かんぶん感かん緹縈之孝ゆきたか，遂とげ去ざ肉にく刑けい。近きん則のり太ふとし宗むね視し明あかり堂どう之の圖ず，欲よく寬ひろし背せ罰ばつ。于公以陰德いんとく救すくい物ぶつ，袁安恥はじ職しょく罪ざい鞫人。此前代だい聖きよし主しゅ賢けん臣しん欽恤之の志こころざし也。

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