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太平御覽 : 刑法部五 - Chinese Text Project
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刑法けいほう

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聽訟

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1 聽訟:
えき·訟卦》曰:天與てんよすいたがえくだり訟,君子くんし作事さくじはかりごとはじめ

2 聽訟:
またゆたか》曰:雷電らいでんみないたりゆたか君子くんし以折ごく致刑。

3 聽訟:
》曰:蔽芾あま棠,勿剪勿伐,召伯しょ茇。箋云:茇,くさしゃ也。おっと召伯聽男女だんじょ訟,じゅう煩勞はんろう百姓ひゃくしょうとめしゃ于棠しも而聽だん焉。
また曰:《あるき》,召伯聽訟也。

4 聽訟:
しゅうあや》曰:以兩づくりきんみん訟,にゅうたば於朝,しかこう聽之。訟,いい以財貨相つげしゃみやつこいたり也。使つかい訟者りょういたりすんでりょういたり使にゅうたば,乃治也。いたり不入ふにゅうたばのりふくじきしゃ也。必入しゃ直也なおやうん:「其直如矢。」たば,其ひゃくあずか以兩ざいきんみんごくにゅうひとしきんさんにち,乃致於朝,しかこう聽之。ごくいいしょうつげ以罪めいしゃざいこんけんしょ也。使つかいごくしゃかく赍券しょすんでりょうけんしょ及使じんひとしきんまたさんにち,乃治重刑じゅうけい也。けんしょ入金にゅうきんのりふくじきしゃ也。おっと入金にゅうきんしゃ其堅也。以嘉石平いしだいらやめみんよしみせきぶんせき也,そとあさもんひだりひらめなり也,なり使ぜん也。以肺せきたち窮民きゅうみんはいせき赤石あかし也。窮民きゅうみんてんきゅう而無つげ也。凡遠きん煢獨老幼ろうようよくゆうふく於上而其ちょうどる達者たっしゃたて於肺せきさんにち聽其やめ,以告於上而罪其長。
また曰:凡諸こうごく訟,以邦てん定之さだゆきくにてんろくてん也。凡卿大夫たいふごく訟,以邦ほうだんくにほうはちほう也。庶民しょみんごく訟,以邦なりまがえこれくになりいいわか今時いまどきごと也。
また曰:以五刑聽萬民之獄訟,于刑,ようじょう訊之,いたり於旬,乃弊讀書どくしょそく用法ようほうなおしる也。訊,げん也。よう情理じょうりごと,冀有以出これしゃ十日とおか乃斷以五ごえ聽獄訟,もとめ民情みんじょういち曰辭聽,かん其出ごと直則なおのりはん曰色聽,かん其顏しょく直則なおのり赧然。さん曰氣聽,かん其氣いき直則なおのり喘。よん曰耳聽,かん其聽聆,直則なおのり惑。曰目聽。かん其眸直則なおのり眊然。
また曰:てのひら,聽其ごく訟之やめべん死刑しけいつみ而要;三月而上獄訟於國。つかさ寇聽其成於朝,ぐんけいみなざいかくうらら其法,以議ごく訟。なりひら也。ごく訟成,授中,しょ其刑煞之なりあずか其聽ごく訟者。
また曰:つかさとげてのひらさんとげさんなだめさん赦之ほう,以贊寇聽ごく訟。いちとげ曰訊群臣ぐんしんさいとげ曰訊ぐん吏,さんとげ曰訊萬民ばんみん訊,げん也。一宥曰不識,さいなだめ過失かしつさんなだめ遺忘いぼう識謂みんしょ識,のりなだめ過失かしつわか今時いまどきりつ過失かしつ煞人,すわ也。げんいい識當也,わかこんかたき讎當ほうかぶとおつ識以ためかぶと而煞これしゃ過失かしつわか舉刃よく斫伐而誤ちゅうじんしゃ遺忘いぼうわかあいだとばりうすゆうおさむつくろえしゃ而以へい投射とうしゃ也。

5 聽訟:
れい》曰:ぶんそうべん訟,非禮ひれいけつ
また曰:つかさ寇正けいあきら辟,以聽ごく訟,つかさ寇,あきかんきょうてのひらけいしゃ。辟,つみ也。さんとげ以求民情みんじょうだん其獄訟之ちゅういち曰訊群臣ぐんしん曰訊ぐん吏,さん曰訊萬民ばんみんゆうむね簡不聽,簡,まこと也。ゆう其意其誠しゃろん以為ざいしたがえけいほどこせけい也。もとめ使つかいしたがえけい赦從じゅう雖是ざいじゅうなお赦之。凡聽けい訟,必厚父子ふしおやたて君臣くんしん以權けんひら也。ろん輕重けいちょうじょまきはかあさふかこれりょう以別思念しねん也。あさふかいい俱有ざい本心ほんしんゆう善惡ぜんあく悉其聰明そうめい,致其ちゅうあい,以盡つき其情也。

6 聽訟:
つて》曰:おう叔陳せいあずかはくあずかそうせいおうきょうおうみぎはくあずかみぎじょ也。おう叔陳せいいか出奔しゅっぽんすすむこう使つかい丐平王室おうしつおう叔與はくあずか訟焉。こと曲直きょくちょくおう叔之おさむあずかはくあずかこれ大夫たいふきず禽坐ごく於王にわ丐聽。范宣曰:「天子てんししょみぎ,寡君みぎまたこれしょひだりまたひだり。」使つかいおう叔氏あずかはくあずかごうようおう叔氏不能ふのう舉其ちぎりおう叔奔すすむ

7 聽訟:
論語ろんご》曰:曰:「聽訟,われなおひと也。必也使訟乎!」また曰:片言かたこと以折ごくしゃ,其由也與?かた讀為はん片言かたこといいたん也。おりだん也。はてところともげん必直,れい斷獄だんごく也。
また曰:はじめ使はだため典獄てんごくかんとい於曾。曾子曰:「うえしつ其道,みんひさし矣。如得其情,のりあい矜而勿喜。」

8 聽訟:
漢書かんしょ》曰:于定こく飲酒いんしゅいたりすうせき不亂ふらんふゆがつごく,請讞,飲酒いんしゅえきせいあかり

9 聽訟:
こう漢書かんしょ》曰:ちんちょう辟司あわび昱府。三府掾屬專尚交流,以不肯視ごとためだかちょうつねどくつとむしんぶつつとむかずため昱陳當代とうだい便宜べんぎ。昱高其能,てんため曹,てのひら天下でんかごく訟。《讀漢こころざし》曰:三公みつきみじょうぞくじゅうよんにんゆう主辭しゅじ訟事也。其所ひらめぎまいやふく眾心。どき訟久しゃすうじゅうねんことるい溷錯,やすため輕重けいちょう良吏りょうりとくせい因緣いんねん因緣いんねんいい以生けい重也しげやちょうため昱撰《訟比》ななかんけつごとじょうみな以事るいしょうしたがえ。昱奏上之うえの。其後おおやけたてまつ以為ほう
また曰:おうきよしため洛陽らくようれい以平いたいらせいきょとくひろしもうこれよろし。其冤いやひさ訟,れき政所まんどころ不斷ふだん法理ほうりしょなんたいらしゃ,莫不きょくつきじょういつわりあつふさがぐんうたぐまたのう以譎すうはつ擿奸ふく譎詐すうじゅつ也。京師けいししょう嘆,以為きよしゆう神算しんさん
また曰:法雄のりおためあおしゅう刺史ししさかい肅清しゅくせいゆうごと行部ゆくべろく囚徒しゅうと,察顏しょくじょうにせちょう吏不たてまつほうそくかいしるしこれ

10 聽訟:
しょ》曰:廷尉だかやわらまもる軍營ぐんえい竇禮きんかえ,營以ためほろびおもてげん逐捕,やく其妻みつる男女だんじょためかん奴婢ぬひみつるれんいたりしゅうしょう冤自訟,莫有しょうしゃ。乃辭まい廷尉。やわらとい曰:「なんじなん以知おっとほろび?」みつるたれ泣對曰:「おっとしょうたんとく養一よういちろうおうなためははこと甚恭謹。またあい兒女じじょなで不離ふりけいずる顧室しゃ也。」やわじゅうとい曰:「なんじおっとあずかひとゆう怨讎乎?」たい曰:「おっとりょうぜん。」「あずかひと交錢ざい乎?」たい曰:「嘗出ぜにあずかどう營疏喙子ぶんひさもとめとく。」時子ときこてきすわ小事しょうじけいごくやわら乃見もんしょすわげん:「なんじ頗曾舉人ぜに?」曰:「以單ひんはつ敢舉人物じんぶつ也。」やわら察子文色あいろどうとげ曰:「なんじむかし舉竇れいぜになにげん耶?」ぶんかい知事ちじ應對おうたいつぎやわら曰:「なんじおのれ煞禮,便宜べんぎはやふく。」ぶん於是叩頭こうとうくび煞禮本末ほんまつ埋葬まいそうしょしょやわら便びん吏卒うけたまわ往掘とく其尸。詔書しょうしょふくみつる母子ぼし為平ためひらじん

11 聽訟:
すすむしょ》曰:りく云為うんい浚儀れいうんいたかん肅然しゅくぜんした不能ふのう欺,ひとゆう煞者,おもめいだてうんろく其妻,而無しょとい。十許日遣出,みつれいじんずいきさきいい曰:「不出ふしゅつじゅうとうゆう男子だんしこう與語よご便びんばくらい。」すんで而果しかといふくうんあずか此妻どおりとも其夫,聞妻とくほし與語よごはばかきんけんとおあい邀候。於是いちけんしょうため神明しんめい
また曰:鄧攸嘗詣鎮軍將軍しょうぐん賈混。こん以人訟事しめせ攸,使つかいけつ。攸不曰:「孔子こうししょう:『聽訟,われなおひと也。必也使訟乎!』」こん,以女つま矣。
また曰:とおるつかまつけんため隸校じょうきょう兆人董豐游學,さんねん而返,宿やどつまつまためぞくしょ煞,つまけいうたぐゆたか煞之,おくゆたか有司ゆうしゆたか不堪ふかんすわえかすめ誣引煞妻。とおる察而疑もんゆたか曰:「なんじぎょう往還おうかん,頗有怪異かいい及卜筮否?」ゆたか曰:「はつしょうはつよる嘗夢乘馬じょうばみなみわたりすいかえし而北わたりすいうまとま水中すいちゅうむちさく。俯而兩日りょうじつざい於水うまひだりしろ而濕,みぎくろ而燥。寤而心悸しんき,竊以ためしょうとい筮者,筮者曰:『ゆうごく訟,とおさんまくら,避さん沐。』すんでいたりつまため沐,よる授豐まくらゆたか筮者げんみなしたがえこれつま乃自沐,まくらまくら而寢。」とおる曰:「われ知之ともゆき矣。うまひだり而濕,しめみず也;ひだりすいみぎ,馮字;兩日りょうじつあきら也。其馮あきら煞之。」乃獲あきらつめくびふくほんあずか其妻はかりごと煞董ゆたか以新沐枕まくらためけん,乃誤ちゅう婦人ふじん也。

12 聽訟:
そうしょ》曰:でん琰為山陰さんいんれいゆううりはりうりとうおうなそういとかくげんおのれしゃまい琰。琰掛而輕むちゆうてつ悄,乃罰うりとうしゃまたゆうろうそう雞。といなんしょくいちうんしょくあわいちうんしょくまめ。剖之あわばっごとまめしゃひとかしこ神明しんめい

13 聽訟:
しょ》曰:からしさちため并州たいら北府きたご司馬しばかい刺史しし朝廷ちょうてい以其こうきよしとげえつちょう敕行しゅうごとさちはつざい司馬しばしつしろ璧,かえへいやくどうあらわ誣為ぞくかんぞく推處,咸以ためしかさち曰:「みちあらわめんゆう悲色。察獄以色,其此いい乎?」さる月餘げつよべつさだぞく
また曰:たかしためあげしゅう刺史ししさきことぶきはる縣人けんじん荀泰有子ゆうこさんさいぐうぞく亡失ぼうしつすうねん不知ふち所在しょざいきさきざいどう縣人けんじんちょうたてまつはくたい以狀つげかくげんおのれ,并有鄰證,こおりけん不能ふのうだんたかし曰:「此易みみ。」二父與兒各在別處,けいきんくび墚,しかひとつげ曰:「きみ偶患,こうおのれ暴死ぼうしゆうきょう解禁かいきん出奔しゅっぽんあい也。」荀泰そくごう啕,悲不かちたてまつはく咨嗟而己,こと無痛むつう察知さっち,乃以かえたいつめたてまつはくいつわりじょうたてまつはく乃款引云:「さきほろびいち妄認。」
また曰:斐安弱冠じゃっかんしゅう辟主簿民有みんゆう兄弟きょうだいそうざいまいしゅうしょう訟。やす召其兄弟きょうだい,以禮せめゆずるこれ。此人兄弟きょうだい明日あしたしょうりつ謝罪しゃざいしゅう內欽ふく
また曰:からため內都大官たいかん評決ひょうけつごく訟,捶楚,款獲しゃ甚多,せい以是しょう
また曰:司馬しばえつけいむねれきしゅう刺史ししときゆうなんじ南上みなみうえ蔡董やつしゃ,赍錢せん於道こおりけんうたぐひとちょうつつみためこうまたつつみとくぜにせんつつみ懼掠,誣言ぶげん煞。いたりしゅうえつかんしょくうたぐ不實ふじつ引見いんけんやつけいれいいい曰:「煞人ぜに當時とうじ狼狽ろうばいおうゆうしょのことくなんぶつ?」れい曰:「おもんみ一刀いっとうそぎ。」えつ,曰:「此非さとちまた所為しょい也。」乃召しゅう刀匠とうしょうしめせこれぞくゆうかくもんしゃぜん曰:「此刀そぎもんしゅ所作しょさ去歲きょさいうれあずかかくじんただし及祖。」えつおさむ及祖つめ,及祖款引。れいまた於及身上しんじょうとくやつしょちょ皂襦,及祖ふくほうえつ察獄,此類也。

14 聽訟:
こうしゅうしょ》曰:建德けんとくねんふゆみかど聽訟於正武まさたけ殿どのだん及夜,つぎ以燭。
また曰:やなぎけいため雍州べつゆう賈人きんじゅうきんまい京師けいし交易こうえき寄人よりうど停止ていしまいよくぎょうつねかん鑰。なに,緘閉而失いい主人しゅじんしょ竊。こおりけん訊問じんもん主人しゅじんとげ誣服。けい聞而嘆之,乃召とい賈人曰:「きょう鑰恒おけ何處どこ?」たい曰:「つねおび。」けい曰:「頗與じん同宿どうしゅく乎?あずかどういん乎?」曰:「にちしゃ曾與いち沙門しゃもん再度さいどたけなわえんよい晝寢ひるね。」けい曰:「主人しゅじん以痛誣,ぬすめ也。かれ沙門しゃもん乃貞ぬすめみみ。」そく逮捕たいほ沙門しゃもん,乃懷きん逃匿。きさきつきしょしつかね
また曰:やなぎけいゆうえびすこうこおりけん按察,莫知ぞくしょ。鄰近しゅうけいしゃ甚多。けい賊徒ぞくとすんで眾,烏合うごうすんで舊交きゅうこう,必相うたぐ阻,以詐もとめ,乃作匿名とくめいしょ榜官もん曰:「わがひとしきょうこうえびす混雜こんざつおわりおそれ泄露。こんよくくび,懼不めん誅。わか聽先くび免罪めんざい便びんほしらいつげ。」けい乃復ほどこせ免罪めんざい榜。きょにち廣陽こうようおう欣家やつめんばくつげ榜下,いん此推きゅうつきとうあずかけい守正もりまさ明察めいさつまい嘆曰:「むかし于公斷獄だんごく無私むし,辟高もん以待ふう。儻斯げんゆうけんわれ庶幾しょき乎?」
また曰:綽為ろくじょう詔書しょうしょそう施行しこう。其一さきおさむこころ其二そのじあつし教化きょうか,其三つき,其四擢賢りょう,其五恤獄ろん,其六ひとし賦役ふえきぶんみかど甚重常置じょうちしょ座右ざゆう

15 聽訟:
ずいしょ》曰:韋鼎ため光州こうしゅう刺史しし有人ゆうじんきゃくゆうつう主人しゅじんわらわ。及其かえわらわぬすめぶつ於夜逃亡とうぼうひろ於草ちゅうためじんしょ煞。主家しゅかあずかわらわどおりいんつげきゃく煞之。けん鞫問,とく奸狀,いんだんきゃく辜。ごくなりうえ於鼎,らん,曰:「此客じつ奸而煞也。乃某寺僧じそう詆妾ぬすめぶつれいやつ煞之。贓在ぼうしょ。」そく此客,掩僧,并獲贓物ぞうぶつ肅然しゅくぜん,咸稱其有しん
また曰:からし公義きみよしため牟州刺史しし下車げしゃさきいたり獄中ごくちゅういん露坐ろざろうがわおやけんといじゅう日間にちかん決斷けつだん咸盡,ぽうかえだいちょう。授領訟,みなたて文案ぶんあん當直とうちょくりょういちにんがわすわ誶問。ことわか不盡ふじんおう須禁しゃ公義きみよしそく宿やどちょうごとおわりかえごうひとある諫之曰:「此事ゆうほど使つかいくんなん也?」こたえ曰:「刺史ししとく以導じんなおれい百姓ひゃくしょうけい囹圄れいごあにゆうきんじんざいごく而心安乎あいが?」罪人ざいにん聞之,咸自款服。きさきゆうよくいさかい訟者,其鄉閭父ろう遽相あかつき曰:「此蓋小事しょうじなににん勤勞きんろう使くん。」訟者りょうゆずる而止。

16 聽訟:
尚書しょうしょ大傳だいでん》曰:聽獄じゅつ大治おおはる有三ゆうぞう必寬,寬之ひろゆきじゅつ於察,察之じゅつ於義。察猶審也しんや聽而ひろしらん也。ひろし而不察,慢也。いにしえ聽獄しゃげんえつえつじょうじょうこしよし聽民じゅついか必思けんいかしょうつみ勿兼。いか也,せめいんつみ必思よしいいおもえ其辭,おもえ其主。おもえよし重大じゅうだいざいもとめ以出これしゃ也。
また曰:孔子こうし如衛,にんいい曰:「おおやけはじめ不能ふのう聽獄。」おおやけはじめ,魯大夫たいふ孔子こうし曰:「不知ふちこうはじめ不能ふのう聽獄也。こたえ而反おおやけはじめ聽獄也,有罪ゆうざいしゃ懼,無罪むざいしゃはじみんきんれい矣。」

17 聽訟:
春秋しゅんじゅうもといのちつつみ》曰:とげえんじゅ,聽訟於其とげ赤心せきしん有刺ゆうしこと治人はるひとしゃげん其心,しつあか實事じつごと所以ゆえんとげじん,其情れいかくえんじゅげん也,じょうがえじつ也。

18 聽訟:
山海さんかいけい》曰:なつきさきけいしん曰孟じょほこらしん于巴。ひと聽其ごく訟,いい神主かんぬし訟于はじめじょこれしょひとだん也。其衣ゆうしゃ乃執

19 聽訟:
かい稽典ろく》曰:ぐんしょ鍾離北部ほくぶとく郵,がらすほどおとこ子孫しそんつねつねおとうとれつぶんかく得田とくだなかばごろれつさいひだるつねやや以米あわきゅうれつ妻子さいし,輒追けい直作なおさくけん沒取ぼっしゅ其田そのだれつ長大ちょうだい,訟常。じょうみな曰:「れつまご遭餓,よりゆきつねますあい長大ちょうだい成人せいじん,而更爭訟そうしょうじゅんまご也。」どく曰:「つねためのこちちとうなでじゃく人道じんどう正義せいぎやや以升ごうけん其田そのだふところはさみ奸路,むさぼとぎ忘義。れつ妻子さいし雖以あずかつねこませりいたりわたし義也よしや。請常田ときだ俾烈妻子さいし。」於是眾議馛奪
また曰:しゃえびすわれ堯卿,山陰さんいんじん也。ため荊州刺史ししぎょういたみなみ魯縣,ぐう孝章たかあき皇帝こうていじゅんかりこう魯陽。うえ常見つねみ刺史ししはん秩,ゆうみことのり敕夷われいれつてろく囚徒しゅうと,誡長吏勿はいきゅう上林西じょうりんにしひさし南面なんめんえびすわれしょひがしふんとばり以其ちゅうえびすわれしょうろく囚徒しゅうとゆうちんちょう部民ぶみんしゃけんげん奸。上意じょうい以為吏奸みんなんとくげん。且觀とげおっとけつとううんなにころえびすわれしかこれ曰:「ちんちょう詔書しょうしょしゅ幘之吏,しょくざいきん奸,こんためあくはしなんとくげん?」きりゆずるさんろう孝悌こうていめんちょうざい。其所けつ正一しょういちけんさんひゃく餘事よじあずか上合かみあいあきらみかど嘆曰:「使つかいもろしゅう刺史ししつき如此しゃちんゆう天下でんか。」とく遷鉅鹿しか太守たいしゅ。臨發,陛見,たまもの車馬しゃばけんたい,敕之曰:「鉅鹿げきぐんきゅうため難治なんじ。以君ゆうばちはんざいとく授任,毀前ろう。」

20 聽訟:
ちょう斐《りつじょ》曰:じょうしゃこころ也。こころ戚則どうじょうどう於中而形於言。とおる於四ささえはつ事業じぎょう奸人そくこころ愧而めんあか,內怖而色だつ

21 聽訟:
賈誼《新書しんしょ》曰:りょう嘗有疑獄ぎごく群臣ぐんしんはん不當ふとうはん以為とうつみ。雖然,おうまたうたぐはりおう曰:「とうしゅこうけん。」以而とい曰:「りょうゆう疑獄ぎごく,吏半以為不當ふとうはん以為とう奈何いかん?」しゅこう曰:「しんひなみん也,不知ふちいえゆうしろ璧,其澤しょう如也,しかゆう其價:いちしゃ千金せんきんいちしゃひゃくきん。」おう曰:「みちあずかいろさわしょう如也,いちしゃ千金せんきんいちしゃひゃくきんなに也?」しゅ曰:「がわ而玩いちしゃあつばい以千きん。」はりおう曰:「ぜん。」疑獄ぎごくそくしたがえしょううたぐのりしたがえあずかはり國大こくだいえつしんじょどう也。

22 聽訟:
淮南ワイナン》曰:えつおうけつごく不當ふとう,援刀自とじわり,而戰畢死,かん於恩也。
また曰:はたはじめすめらぎひるけつごくよるしょ

23 聽訟:
せつえん》曰:劭公述こうじゅつしば桑蠶くわごよくへん民事みんじ不入ふにゅう邑中,しゃ乎甘棠之,而聽だん焉。

24 聽訟:
風俗ふうぞくどおり》曰:沛郡有富ありどみおおやけ,貲せんあまりまんしょうねんさいすうさいころしつ其母,また親近しんきん。其女けんおおやけつうこま思念しねんおそれそう其財,不全ふぜんよしよびぞく人為じんいのこ令書れいしょ,悉以ざいぞくおんなただしのこいちけんうん:「ねんじゅう,以還づけ。」其後,また肯與。まいぐんげんもとめけん。謹案:とき太守たいしゅだいつかさそらなん武也たけやとく其辭,いんろくおんな及婿,しょう手書しゅしょ,顧謂じょう吏曰:「女性じょせいきょうはり婿むこふくむさぼひなびかしこぞくがい其兒,またけい小兒しょうにせいとく此,のり不能ふのうちょんまもる且俾與おんな,內實よせみみ不當ふとう以劍あずかこれ乎?おっとけんしゃまた所以ゆえん決斷けつだんきりねんじゅうしゃ智力ちりょくあし以自きょ女婿じょせい必不ふくかえ其劍。とうといけんかんけんかんあるのうしょう察,とく以見伸展しんてん。此凡庸ぼんようなんのうようおもんばかつよどお如是にょぜ哉?」悉奪取だっしゅざい以與,曰:「へいおんなあく婿むこゆたかじゅうさいまた以幸矣。」於是ろんしゃ乃服。
また曰:臨淮ゆういちにんもちひき縑到うりみちぐう戴。後人こうじんもとめきょうひさしかげあめ霽,當別とうべついんどもそうかくうんわが縑,まいげん太守たいしゅ薛宣劾實,兩人りょうにん莫肯くびふくせん曰:「縑直すうひゃくぜにみみなんそく紛紛ふんぷん致縣かん?」よび吏斷縑,かくあずかはん使つかいつい聽之。きさきじん曰:「授恩。」ぜんつまみ縑主しょう怨。せん曰:「しかかた其當なんじ也。」いん詰責きっせきふく,悉俾ほんぬし
また曰:潁川有富ありどみしつ兄弟きょうだいどうりょう俱懷にんだいすうがつ胎傷,いん閉匿さんいたりいたちちしゃおとうとせいおとこよるいんぬすめ爭訟そうしょうさんねんしゅうけん不能ふのうけつ丞相じょうしょう霸出殿どのまえ使つかいそつだきりょうかくじゅうしか往取ちょう把持はじ甚急,だい啼;おとうとおそれ傷害しょうがいいん乃放あずか,而心甚凄愴。霸曰:「此弟也。」せめといだい,乃伏也。

URN: ctp:taiping-yulan/639