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あがかまち

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

あがかまち(あがりがまち/あがりかまち・うえかまち)は、おも玄関げんかんがりぐち履物はきもの土間どま部分ぶぶん廊下ろうかや、玄関げんかんホールとうゆかとの段差だんさ水平すいへいわたした横木よこぎをいう。まれに式台しきだい部位ぶいすことがある。日本にっぽん建築けんちくにおけるゆかあいだ段差だんさでは床框とこがまち(とこがまち)と区別くべつする。

目的もくてき

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廊下ろうか玄関げんかんホールのゆかざいとした切断せつだんめんかくし、ゆかざいささくれふせ目的もくてきもちいる化粧けしょうざいである。そのため、ゆかざい同種どうしゅ材料ざいりょうである必要ひつようはなくいろことなるしゅはじめとして、ゆかざいことなるざいしゅ石材せきざい人造じんぞう大理石だいりせき(テラゾー)とう採用さいようされる傾向けいこうがある。

ざいしゅ

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日本にっぽんにおいて、玄関げんかん履物はきものえる場所ばしょであり、用途ようとしつくらべてひと交通こうつうりょう比較的ひかくてきおおい。くわえて、履物はきもの付着ふちゃくした外部がいぶほこりすななどもおおいため、一般いっぱんてき暴露ばくろ状態じょうたい外部がいぶほどにはたいこうせい要求ようきゅうされることはないが歩行ほこう回数かいすうおおいこともあり耐久たいきゅうせいもとめられる。さらに、段差だんさえるためにあしちからつよいためゆかざいよりも強度きょうどもとめる傾向けいこうがある。このため、木材もくざいもちいる場合ばあい表面ひょうめん木目もくめ肌理きめ、きめ、もくめ)がうつくしく強度きょうどのあるけん(かたき、かたぎ)をもちい、木材もくざい以外いがい材料ざいりょうでは石材せきざい人造じんぞう大理石だいりせき・プラスチックけい部材ぶざい使つかわれることがおおい。

寸法すんぽう

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建築けんちくぶつかかわる各種かくしゅ規定きていさだめた法令ほうれいひとつである建築けんちく基準きじゅんほう施行しこうれいでは一般いっぱんてき木造もくぞう建築けんちくぶつの「居室きょしつ天井てんじょうたかさ、ゆかたかおよ防湿ぼうしつ方法ほうほう」を「だいしょう 一般いっぱん構造こうぞう だいせつ だいじゅうじょう いちごう」において

ゆかたかさは、直下ちょっか地面じめんからそのゆか上面うわつらまでよんじゅうセンチメートル以上いじょうとすること。』

さだめている。身近みぢかたかさのれいとしては一般いっぱんてき椅子いすめんたかさに相当そうとうし、建築けんちくぶつにおいては玄関げんかんゆかめんである土間どまから廊下ろうか玄関げんかんホールとう段差だんさとしてあらわれる。

この45cmの段差だんさ日本人にっぽんじん一般いっぱんてき体格たいかくひとであっても土間どまから常時じょうじのぼくだりするにはたかぎるために、土間どまからじゅん履物はきものくつぎの利便りべんせいのために一段いちだんたか沓脱くつぬせき、ベンチのように腰掛こしかけることのできる式台しきだい廊下ろうか玄関げんかんホールとういたる。

一方いっぽう前述ぜんじゅつ建築けんちく基準きじゅんほう施行しこうれい だいじゅうじょう本文ほんぶんただきには居室きょしつ床下ゆかした防湿ぼうしつほどこしている場合ばあいには45cmの制約せいやく解除かいじょすることがうたわれており、コストパーフォーマンスを考慮こうりょした木造もくぞう住宅じゅうたくでは建物たてもの水平すいへい投影とうえい面積めんせき相当そうとうする全面ぜんめんにコンクリートをいたベタ基礎きそ基礎きそ方式ほうしき採用さいようして防湿ぼうしつ効果こうかねる場合ばあいがある。建築けんちく計画けいかくじょうでは土間どまのある住宅じゅうたく外部がいぶ段差だんさすくない一体化いったいかしたリビングルームがまれる要素ようそひとつとなる。

たか

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建築けんちく基準きじゅんほうとう規定きてい存在そんざいしなかった時代じだい古刹こさつ代表だいひょうされる建築けんちくぶつでは式台しきだいから廊下ろうかいた段差だんさ構造こうぞうざいとしての役目やくめたせて一本いっぽん木材もくざいあがかまちとすることがあり、あがかまちたか寸法すんぽうじゅうすうcmからすうじゅうcmのものまで存在そんざいする。

建築けんちく基準きじゅんほう施行しこうれい だいじゅうじょう本文ほんぶんただきにより、居室きょしつゆかめん地表ちひょうめんたがいの制約せいやくくなったことで、玄関げんかん土間どまから廊下ろうか玄関げんかんホールとういたたかさや段差だんさ寸法すんぽう選択せんたく自由じゆうまれ、バリアフリー代表だいひょうとする使つか勝手がって優先ゆうせんしたたかさがえらばれるようになり、あがかまちたかさも追従ついしょうし、構造こうぞうざいとしての役目やくめうしない、化粧けしょうざいとしての役割やくわりつよまっていき様式ようしきしていくことになる。この代表だいひょうれい共同きょうどう住宅じゅうたく玄関げんかんまわりの段差だんさである。

共同きょうどう住宅じゅうたく機能きのうせい重視じゅうし低廉ていれん価格かかく分譲ぶんじょう賃貸ちんたいすることに着眼ちゃくがんされる傾向けいこうがあり、またバリアフリーを促進そくしんする観点かんてんから、あがかまち部材ぶざいたかさは10cm内外ないがいおおく5cmにたない事例じれいもある。その結果けっか土間どま廊下ろうかことなるゆかざい区切くぎるためにりつける部材ぶざい見切みきざいとして形骸けいがいしている。

なが

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あがかまちながさは玄関げんかんはばである間口まぐち比例ひれいし、ひと出入でいりのおお建物たてもの用途ようとではながくなる傾向けいこうがある。他方たほう低廉ていれんさをもとめる住宅じゅうたくでは下駄箱げたばこ玄関げんかんようシステム家具かぐなどの奥行おくゆぶん寸法すんぽうかしてながさをみじかくする場合ばあいがある。

工業こうぎょう

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住宅じゅうたく部材ぶざいメーカー各社かくしゃでは建設けんせつ現場げんばないにおけるけにともな作業さぎょう省力しょうりょく安定あんていした製品せいひん供給きょうきゅうてんあがかまち式台しきだいかまちをセットにしたユニット製品せいひん販売はんばいしている。

関連かんれん項目こうもく

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  • 玄関げんかん
  • かまち(つけがまち)
  • 沓脱くつぬせきくつせき、くつぬぎいし)
  • かまち(かまち)
  • 土間どま