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方丈ほうじょう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

方丈ほうじょう(ほうじょう)は、

  1. 1たけ四方しほう面積めんせきす。またそのひろさの部屋へや建物たてものことで、「かた」には四角形しかっけい意味いみれい方墳ほうふん正方形せいほうけいなど)がり、「たけ」のながさをもつ「かた」ということ(ほん項目こうもくしるす)。
  2. 古代こだい中国ちゅうごくにおいて、仙人せんにんしまとされた東方とうほう三神みかみさんよもぎ瀛洲)のひとつで、神仙しんせん東方とうほう絶海ぜっかい中央ちゅうおうにあるとされる。ほうつぼ(ほうこ)ともばれる[1]

おおきさ

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1たけは、10しゃくであるので、1方丈ほうじょうは、やく3.030m 四方しほうということになる。その面積めんせきは、100平方へいほうじゃくであり、やく9.1827 m2である[注釈ちゅうしゃく 1]

京間きょうま(6しゃく3すん×3しゃく1すん5ふん = やく1.9091 m ×やく0.9545 m )のよんたたみはんいちへんは、9しゃく4すん5ふん = やく2.8636 m であり、その面積めんせきは89.3025平方へいほうじゃく = やく8.2004 m2 であるから、1方丈ほうじょう京間きょうまよんたたみはんの1.12ばい程度ていどひろさである。  

建物たてもの

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方丈ほうじょうサイズの草庵そうあん簡単かんたん構築こうちくでき、また簡単かんたん解体かいたいすることができたため、僧侶そうりょ隠遁いんとんしゃ愛用あいようされた。鴨長明かものちょうめいの『方丈ほうじょう』は、方丈ほうじょうあんかれたことによる題名だいめいである。

また『維摩けい』にかれているように、維摩つめ方丈ほうじょうおとずれた文殊もんじゅ菩薩ぼさつとそのいちぎょうがそのせま空間くうかん全員ぜんいんおさむることができたという逸話いつわから、仏教ぶっきょうにおいては方丈ほうじょうぜん宇宙うちゅう内在ないざいしているというかんがかたまれ、そこから寺院じいん住職じゅうしょく生活せいかつする建物たてものとく方丈ほうじょうぶようになった。室町むろまち時代ときよ中期ちゅうき以降いこう仏像ぶつぞう祖師そしぞう安置あんちされるようになり、本堂ほんどう役割やくわりにな建物たてものとなった。今日きょう日本にっぽん曹洞宗そうとうしゅうにおいては住職じゅうしょく本人ほんにんのことも方丈ほうじょうならわしがある。

注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ ここでのしゃくは、明治めいじ以降いこうトル法とるほうによって定義ていぎされたものにっている。

出典しゅってん

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  1. ^ 宮崎みやざき正勝まさかつうみからの世界せかい角川かどかわ選書せんしょ、68ぺーじ