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らいさとし

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
らいさとし
しょくかん
まき将軍しょうぐん
出生しゅっしょう 生年せいねんしょう
荊州ぐん新野あらたのけん
拼音 Lái Mǐn
けいたち
主君しゅくん りゅうあきらりゅうりゅうぜん
テンプレートを表示ひょうじ

らい さとし(らい びん)は、中国ちゅうごくこうかん末期まっきおよさんこく時代じだいしょくかん儒学じゅがくしゃけいたちほんぬき荊州ぐん新野あらたのけん

生涯しょうがい

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光武みつたけみかど功臣こうしんであるらい末裔まつえいちちれいみかど時代じだいつかさそらのぼったらいつや

こうかんまつ大乱たいらん遭遇そうぐうし、あねともに荊州へのがれた。そのあねおっとは、えきしゅうまきりゅうあきら縁戚えんせきだったことから、のちあねおとうとそろってりゅうあきらまねかれ、かれした賓客ひんきゃくとなった。書物しょもつひろあさり、『三倉みくら』『こうみやび』の訓詁くんこがくくわしく、文字もじ校正こうせいこのんだ。

りゅうえきしゅう平定へいていするとてんがくこうじょうにんじられ、もとえびすせんはじめこうともに、宮中きゅうちゅう儀礼ぎれい制定せいていたった[1]りゅうぜん立太子りったいしされるとりゅうともみにより抜擢ばってきされ、太子たいしした家令かれいとなった。

りゅうぜんしょくかん皇帝こうていとして即位そくいするととらちゅうろうしょうに、しょかずらあきらかんちゅうぐん赴任ふにんするとかれ要請ようせいぐんさいしゅ・輔軍将軍しょうぐんとなるが、ある事件じけんかかわってしょくった。しょかずらあきら死後しご大長おおちょうあきとして成都せいともどるが、免職めんしょくとなり、のちにまたひかりろく大夫たいふのぼった。

のべ7ねん244ねん)、たかしきょうぜい侵出しんしゅつけ、大将軍だいしょうぐん迎撃げいげきかうことになったが、らいさとしかれのもとをおとずれて囲碁いご対局たいきょくもうた。出陣しゅつじんせまあわただしいなかでも禕はそれにおうじ、集中しゅうちゅうして対局たいきょくのぞんだ。対局たいきょくえるとさとしは「先程さきほど貴方あなたためしてみただけです。貴方あなた本当ほんとう信任しんにんすべきほうだ。かならずやぞく処理しょりできることでしょう」とべた。たして禕が出陣しゅつじんすると、ぐん敗走はいそういたった[2]

のち過失かしつおか免職めんしょくとなるが、またまき将軍しょうぐんにんじられる。度重たびかさなる免職めんしょくはその言葉ことば節度せつどがなく、行動こうどう異常いじょうだったためだという。『春秋しゅんじゅうひだりでん』をとうとらいさとしと、『春秋しゅんじゅうこうひつじでん』をとうとはじめこう度々どど議論ぎろんかさねたが、そのたびはじめこう大声おおごえさわてた[3]。このようにはじめこうもまたつつしみがなく、議論ぎろんみだしていたが、らいさとし言動げんどうはさらにひどいものだったとわれる。それでも年長ねんちょう学者がくしゃであり、荊楚のぞく出身しゅっしんであり、またりゅうぜん東宮とうぐう時代じだいからの旧臣きゅうしんであることから、免職めんしょくとなってもまたあらためて起用きようけた。

けい耀年間ねんかんに97さいぼっした。

らいちゅうもまた経学けいがくつうじ、らいさとし風格ふうかくがあった。大将軍だいしょうぐんきょう補佐ほさして評価ひょうかされ、かれしたさんぐんとなった。

評価ひょうか

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三国志さんごくし』の撰者せんじゃであるちん寿ひさしさとしを、「とくぎょうについての称賛しょうさんはなかったが、まことにいちだい学者がくしゃであった」とひょうしている[4]

三国志さんごくし演義えんぎ

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貫中かんちゅう小説しょうせつ三国志さんごくし演義えんぎ』では、しょかずらあきらだい1きた先立さきだち、名前なまえのみがる。まつりしゅにんじられ、成都せいと残留ざんりゅうし、文官ぶんかんとも政務せいむまかされた[5]

出典しゅってん

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 三国志さんごくししょくしょ もと慈伝 s:zh:三國志さんごくし/まき42#もと
  2. ^ 三国志さんごくししょくしょ 禕伝 s:zh:三國志さんごくし/まき44#
  3. ^ 三国志さんごくししょくしょ はじめひかりでん s:zh:三國志さんごくし/まき42#はじめこう
  4. ^ 三国志さんごくししょくしょ もりしゅうもりもとはじめらいいん譙郤でんひょう s:zh:三國志さんごくし/まき42#評價ひょうか
  5. ^ s:zh:さんこく演義えんぎ/だい091かい