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数学すうがく記号きごうひょう」のはんあいだ差分さぶん

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2023ねん9がつ23にち (土) 06:21時点じてんにおけるはん

数学すうがくてき概念がいねん記述きじゅつする記号きごう数学すうがく記号きごうという。数学すうがく記号きごうは、数学すうがくじょう抽象ちゅうしょうされた概念がいねん簡潔かんけつあらわすためにしばしばもちいられる。

数学すうがく記号きごうしめ対象たいしょうやその定義ていぎは、基本きほんてきにそれをもちいるひとゆだねられるため、一見いっけんしておな記号きごうであっても内容ないようことなっていたり、ぎゃくことなる記号きごうであっても、おな対象たいしょうしめしていることがある[ちゅう 1]したがってほんこうしめ数学すうがく記号きごうとそれに対応たいおうする数学すうがくてき対象たいしょうは、数多かずおおくある記号きごう概念がいねんのうち、とく慣用かんようされうるものにかぎられる。

記号きごう論理ろんり記号きごう

以下いか解説かいせつにおいて、文字もじ P, Q, R はそれぞれなんらかの命題めいだいあらわすものとする。

記号きごう 意味いみ 解説かいせつ
論理ろんりせき (AND) PQ」は「命題めいだい P命題めいだい Q がともにしん」という命題めいだいあらわす。
論理ろんり (OR) PQ」は「命題めいだい P命題めいだい Qすくなくとも一方いっぽうしん」という命題めいだいあらわす。
否定ひてい (NOT) ¬P」は「命題めいだい Pにせ」という命題めいだいあらわす。
論理ろんり包含ほうがん含意がんい PQ」は、「命題めいだい Pしんならかなら命題めいだい Qしん」という命題めいだいあらわす。Pにせ場合ばあいPQしんである。
同値どうち PQ」、「PQ」は PQ真偽しんぎかなら一致いっちすることを意味いみする。iffif and only ifりゃくである。
論理ろんりてき帰結きけつばん おも意味いみろんてき帰結きけつ関係かんけい使つかわれる。
  • Γがんまφふぁい」といて「Γがんますべての論理ろんりしきしんであるなら、論理ろんりしきφふぁいしんである」を意味いみする。
  • M ⊨ Γがんま」といて「(事前じぜんさだまっている理論りろんの)モデルMにおいて、Γがんまぞくする論理ろんりしきがすべてしんである」を意味いみする。
  • φふぁい」といて「(事前じぜんさだまっている理論りろんの)任意にんいのモデルにおいて、論理ろんりしきφふぁいしんである」を意味いみする。
推論すいろん おも形式けいしきてき帰結きけつ関係かんけい使つかわれる。「Γがんまφふぁい」といて、論理ろんりしき集合しゅうごう(または多重たじゅう集合しゅうごう)Γがんまから、形式けいしきてき論理ろんりしきφふぁい推論すいろんできることをあらわす。
ぜんしょうげんりょう記号きごう しばしば xS(P(x)) のようにかれ、集合しゅうごう S任意にんいもと xたいして命題めいだい P(x)成立せいりつすることをあらわす。
存在そんざいげんりょう記号きごう しばしば xS(P(x)) のようにかれ、集合しゅうごう Sなか条件じょうけん P(x)成立せいりつさせるようなもと xすくなくとも1つ存在そんざいすることをあらわす。
一意的いちいてき存在そんざい しばしば 1xS(P(x)) のようにかれ、集合しゅうごう Sなか条件じょうけん P(x)成立せいりつさせるようなもと xただひと存在そんざいすることをあらわす。記法きほう同様どうようである。
結論けつろん 文頭ぶんとうしるされ、そのぶん主張しゅちょう前述ぜんじゅつ内容ないようけてべられていることをしめす。ゆえに。
理由りゆう根拠こんきょ 文頭ぶんとうしるされ、そのぶん内容ないよう前述ぜんじゅつ内容ないよう理由りゆう説明せつめいであることをしめす。”なぜならば”。
定義ていぎ AX」は、A という記号きごう意味いみするところを、X定義ていぎすることである。「A :⇔ X」ともく。また "" のうえに "" ないし "" をくこと()もある。命題めいだい定義ていぎするときに使つかい、なんらかの数量すうりょう対象たいしょう定義ていぎするときに使つかう。

集合しゅうごうろん記号きごう

以下いか解説かいせつにおいて、S, T任意にんい集合しゅうごうを、記号きごう作用素さようそあらわす。

記号きごう 意味いみ 解説かいせつ
集合しゅうごう内包ないほうてき記法きほう英語えいごばん { (代表だいひょうもと) : (代表だいひょうもとたすべき条件じょうけん)} のようにもちいる。たとえば {x  |  xS, P(x)}Sもとのうち、命題めいだい P(x)しんであるものすべてをあつめた集合しゅうごう意味いみし、これはまた {xS | P(x)} のようにもしばしば略記りゃっきされる(「xS」のような条件じょうけん省略しょうりゃくされている場合ばあい制限せいげん内包ないほう英語えいごばんであるかまぎれのおそれがないので省略しょうりゃくしたのかは文脈ぶんみゃくむべきである)。
集合しゅうごうたいするもと帰属きぞく関係かんけい xS」は、x集合しゅうごう Sもとであることを意味いみする。「xS」は、xS否定ひてい、すなわち xSもとでないことを意味いみする。
集合しゅうごう一致いっち S = T」は集合しゅうごう S集合しゅうごう Tひとしいことをしめす。
否定ひてい ST」は集合しゅうごう S集合しゅうごう Tひとしくないことをしめす。
集合しゅうごう包含ほうがん関係かんけい ST」は ST部分ぶぶん集合しゅうごうであることを意味いみする。必要ひつようおうじて「TS」ともく。おなじ。

STひとしい場合ばあいふくみ、部分ぶぶん集合しゅうごうたいしては もちいられる。部分ぶぶん集合しゅうごうのみを流儀りゅうぎと、一般いっぱん部分ぶぶん集合しゅうごう流儀りゅうぎがある。一般いっぱん部分ぶぶん集合しゅうごうあらわ場合ばあいには部分ぶぶん集合しゅうごう によってあらわし、部分ぶぶん集合しゅうごうあらわ場合ばあいには一般いっぱん部分ぶぶん集合しゅうごう によってあらわす。
同様どうよう⊄, ⊊ などの記号きごうもある。

集合しゅうごう演算えんざん
記号きごう 意味いみ 解説かいせつ
共通きょうつう部分ぶぶん ST」は集合しゅうごう S集合しゅうごう T共通きょうつう部分ぶぶんあらわす。または、集合しゅうごうぞく (Sλらむだ)λらむだΛらむだ共通きょうつう部分ぶぶんあらわす。 のとき、うえ集合しゅうごうぞくくことがある。
集合しゅうごう ST」は集合しゅうごう S集合しゅうごう T集合しゅうごうあらわす。また、は、集合しゅうごうぞく (Sλらむだ)λらむだΛらむだ集合しゅうごうあらわす。うえらんのものであるとき、うえ集合しゅうごうぞくくことがある。
交和集合しゅうごう 」は「ST」におなじであるが、STそら集合しゅうごうであることをあんべている。

この場合ばあい集合しゅうごうぞく集合しゅうごうのようにしるす。

集合しゅうごう S T」は、集合しゅうごう S から集合しゅうごう Tのぞいた集合しゅうごうあらわす。「ST」もおなじ。
集合しゅうごう Sc集合しゅうごう S集合しゅうごうあらわす。c は complementりゃくである。「」もおなじ。
べき集合しゅうごう 2S は、S部分ぶぶん集合しゅうごうをすべてあつめた集合しゅうごうあらわす。 ともく。
順序じゅんじょたい もと順序付じゅんじょづけられたくみ
直積ちょくせき集合しゅうごう S × T」は ST直積ちょくせきあらわす。一般いっぱんに、集合しゅうごうぞく (Sλらむだ)λらむだΛらむだ直積ちょくせきのようにしるす。
しょう集合しゅうごう S/∼」は、集合しゅうごう S同値どうち関係かんけい によってさだまる Sしょう集合しゅうごうあらわす。
配置はいち集合しゅうごう Map(S, T)TSS から T への写像しゃぞうをすべてあつめた集合しゅうごうあらわす。
対称たいしょう 対称たいしょうは、ふたつの集合しゅうごうたいし、一方いっぽうにはふくまれるが他方たほうにはふくまれないもとをすべてあつめた集合しゅうごうあらわす:
写像しゃぞう
記号きごう 意味いみ 解説かいせつ
写像しゃぞう f: ST」は、fS から T への写像しゃぞうであることをしめす。
もと対応たいおう は、x写像しゃぞう f によってうつしたものが y であることを意味いみする。文脈ぶんみゃくじょうあきらかであれば f記述きじゅつ省略しょうりゃくされる。
合成ごうせい写像しゃぞう 」は写像しゃぞう g写像しゃぞう f合成ごうせいあらわす。すなわち である。
ぞう 写像しゃぞう φふぁいたいして、Image φふぁい はその写像しゃぞうぞう全体ぜんたい集合しゅうごう値域ちいき)をあらわす。写像しゃぞうたいして ともく。
こう関係かんけい演算えんざん
記号きごう 意味いみ 解説かいせつ
相等そうとう x = yxyひとしいことをあらわす。
不一致ふいっち xyxyひとしくないことをあらわす。

(等号とうごう#ほぼひとしい参照さんしょう)

ほぼひとしい xy」または「xy」は xy がほぼひとしいことをあらわす。記号きごう 日本にっぽんなど少数しょうすう地域ちいきでのみ通用つうようし、ほう標準ひょうじゅんてきである。そのにも ∼, ≃, ≅ などを同様どうよう意味いみもちいることもある。近似きんじにおいてどのくらいちがいを容認ようにんするかは文脈ぶんみゃくによる。おおくの場合ばあい誤差ごさ解析かいせきてき意味いみもちいられ、ある誤差ごさ見積みつもりのした両者りょうしゃひとしいことをしめすが、そのほかにも漸近ぜんきん解析かいせきにおいては漸近ぜんきんてきひとしいという意味いみもちいられる。
順序じゅんじょ構造こうぞう
記号きごう 意味いみ 解説かいせつ
大小だいしょう関係かんけい, 順序じゅんじょ x < y」は xyあいだなんらかの順序じゅんじょさだまっていて、xほうが「さき」であることをしめす。必要ひつようおうじて「y > x」ともく。
大小だいしょう関係かんけい, 順序じゅんじょ xy」とは「x < y または x = y」のことである。「xy」も同様どうよう定義ていぎされる。
ひらき区間くかん (a, b) は {x : a < x < b}あらわす。
閉区あいだ [a, b] は {x : axb}あらわす。
半開はんかい区間くかん (a, b] は {x : a < xb}あらわ
上限じょうげん 集合しゅうごう Sたいし、sup SS上限じょうげんあらわす。また、写像しゃぞう fたいし、f (S)上限じょうげんともく. これは 略記りゃっきである。

そのいくつかの記法きほうのバリエーションがある。

下限かげん 上限じょうげん対義語たいぎごで、記法きほう上限じょうげん同様どうよう
最大さいだい 記法きほう上限じょうげん同様どうよう
最小さいしょう 記法きほう上限じょうげん同様どうよう
特定とくてい集合しゅうごう
記号きごう 意味いみ
そら集合しゅうごう
素数そすう (Prime numbers) の全体ぜんたい射影しゃえい空間くうかんなど
自然しぜんすう (Natural numbers) の全体ぜんたい
整数せいすう (どく: Zahlen) の全体ぜんたい
有理数ゆうりすう (Rational numbers) の全体ぜんたい
実数じっすう (Real numbers) の全体ぜんたい
代数だいすうてきすう (Algebraic numbers) の全体ぜんたい、アフィン空間くうかん、アデールなど
複素数ふくそすう (Complex numbers) の全体ぜんたい
よんげんすう (Hamilton numbers) の全体ぜんたい
はちげんすう (Octonions) の全体ぜんたい
じゅうろくげんすう (Sedenions) の全体ぜんたい
グロタンディーク宇宙うちゅう (Grothendieck universe) の全体ぜんたい
すう q有限ゆうげんたい
対角線たいかくせん集合しゅうごう
濃度のうど
記号きごう 意味いみ 解説かいせつ
|•|, card, # 濃度のうど |S|集合しゅうごう S濃度のうどあらわす。card S#Sおなじ。
可算かさん濃度のうど 自然しぜんすう全体ぜんたい集合しゅうごう濃度のうど。これは極小きょくしょう選択せんたく公理こうりみとめる場合ばあい最小さいしょう)の無限むげん濃度のうどである。
連続れんぞくたい濃度のうど 実数じっすう全体ぜんたい集合しゅうごう濃度のうど。これが可算かさん濃度のうどつぎ濃度のうどであるというのが連続れんぞくたい仮説かせつである。

位相いそう空間くうかんろん記号きごう

以下いかX, Y などは集合しゅうごうあらわす。

記号きごう 意味いみ 解説かいせつ
ひらけ集合しゅうごうけい X うえさだまるひらき集合しゅうごうけいあらわす。ひらき集合しゅうごうけいによって位相いそうさだめる文脈ぶんみゃくでは X などともく。
集合しゅうごうけい X うえさだまる閉集合しゅうごうけいあらわす。閉集合しゅうごうけいによって位相いそうさだめる文脈ぶんみゃくでは X などともく。
ひらく球体きゅうたい 中心ちゅうしんとする半径はんけい ひらき球体きゅうたいあらわす。どの集合しゅうごう位相いそうかんがえているかを明記めいきするときは のようにく。
内部ないぶひらきかく X内部ないぶ (interior) をあらわす。
閉包へいほう X閉包へいほう (closure) をあらわす。
境界きょうかい X境界きょうかい (frontier, boundary) をあらわす。
相対そうたい位相いそう 位相いそう空間くうかん たいして、相対そうたい位相いそうあらわす。

定数ていすう

ある数学すうがく定数ていすうあらわすためにひろ習慣しゅうかんてき使つかわれる記号きごうがいくつかある。

記号きごう 意味いみ 解説かいせつ
, 加法かほう単位たんいもと(れいげん) 加法かほうにおける単位たんいもと乗法じょうほうれいげんなどをす。加法かほうてき代数だいすうけい単位たんいもと0 あるいは 0Sく。
乗法じょうほう単位たんいもと 乗法じょうほうにおける単位たんいもと加法かほうれいげんなどをす。乗法じょうほうてき代数だいすうけい単位たんいもとを 1 あるいは 1Sく。
πぱい 円周えんしゅうりつ えん直径ちょっけいたいする円周えんしゅう。しばしば平面へいめん名称めいしょうにももちいられる。
e ネイピアすう自然しぜん対数たいすうそこ リンクさき参照さんしょう定義ていぎいちれいとして なる a
i, j, k 虚数きょすう単位たんい 自乗じじょうして −1 となるかず電気でんき工学こうがくけいでは電流でんりゅう i との混同こんどうけるためしばしば jもちいて、1, iともよんげんすうたいの、うえのベクトル空間くうかんとしての基底きていをなす。

幾何きかがく記号きごう

初等しょとう幾何きか
記号きごう 意味いみ 解説かいせつ
合同ごうどう 適当てきとう方法ほうほう一致いっちさせることができる図形ずけいあいだ関係かんけい
, 相似そうじ ABC∽△DEFで△ABCと△DEF相似そうじであることをあらわす。
座標ざひょう (a, b) = (1, 4)平面へいめんにおける座標ざひょうa, bがそれぞれ14位置いちすることをあらわす。
かく ABCや∠BてんBにおけるかくあらわす。また、複素数ふくそすう複素ふくそ平面へいめんじょうにおけるベクトルがじつじくとなす角度かくどあらわす。
直角ちょっかく ABCてんBにおけるかく直角ちょっかくであることをあらわす。
垂直すいちょく ABCD直線ちょくせんAB直線ちょくせんCD垂直すいちょくであることをあらわす。
平行へいこう ABCD直線ちょくせんAB直線ちょくせんCD平行へいこうであることをあらわす。
ABてん Aてん Bむすあらわす。
距離きょり空間くうかん
記号きごう 意味いみ 解説かいせつ
距離きょり関数かんすう d(x, y)xy との距離きょりあらわす。
みち diam(X)d(x, y) (x, yX) 全体ぜんたい集合しゅうごう上限じょうげん
代数だいすうてきトポロジー
記号きごう 意味いみ 解説かいせつ
コホモロジー ホモロジーろん代数だいすうトポロジーにおいてはコチェインふくたいから定義ていぎされるアーベルぐんれつ意味いみする一般いっぱんてき用語ようごである。
ホモロジー 代数だいすうてき位相いそう幾何きかがく抽象ちゅうしょうだい数学すうがくにおいて、ホモロジー (「同一どういつである」ことを意味いみするギリシャのホモス (ὁμός) に由来ゆらい)はあたえられた数学すうがくてき対象たいしょう
ホモトピー ホモトピーとは、てんせんめんなどの幾何きかがくてき対象たいしょう、あるいはそれらのあいだ連続れんぞく写像しゃぞう連続れんぞくてきうつりあうということを定式ていしきした位相いそう幾何きかがくにおける概念がいねんのひとつである。

解析かいせきがく記号きごう

極限きょくげん操作そうさ
記号きごう 意味いみ 解説かいせつ
非常ひじょうしょう, 漸近ぜんきん記法きほう xy」は xyくらべて非常ひじょうちいさいことをあらわす。「どれくらい」ちいさいかは文脈ぶんみゃくによる。

また、函数かんすう漸近ぜんきん挙動きょどうあらわすこともある。D または 部分ぶぶん集合しゅうごうとし、 とする。函数かんすう g は、a除外じょがい近傍きんぼう U0D共通きょうつう部分ぶぶん うえ となる函数かんすうとする。函数かんすう f

をみたすとき、a において fg にくらべて無視むしできるといい、しるす。[1]

非常ひじょうだい xy」は xyくらべて非常ひじょうおおきいことをあらわす。「どれくらい」おおきいかは文脈ぶんみゃくによる。
ちいさくないほう, おおきくないほう x, yちいさくないほうを、x, yおおきくないほうあらわすことがある。
極限きょくげん 数列すうれつ anたいし、 はその数列すうれつ極限きょくげんあらわす。

また、関数かんすう f (x)たいし、f (x)c における極限きょくげんあらわす。

うえ極限きょくげん
しも極限きょくげん
漸近ぜんきん記法きほう 関数かんすう漸近ぜんきん挙動きょどうあらわす。
微分びぶん積分せきぶん
記号きごう 意味いみ 解説かいせつ
しるべ関数かんすう, 微分びぶん 関数かんすう fたいし、f'fしるべ関数かんすうあらわす(ラグランジュの記法きほう)。' はダッシュともプライムともまれる。

また、つぎのようにも表記ひょうきされる。

へん微分びぶん 変数へんすう関数かんすう f (x, y)xかんするへん微分びぶんあらわす。
積分せきぶん  : 関数かんすう f (x)区間くかん [a, b] における積分せきぶんあらわす。
 : f (x)領域りょういき D における積分せきぶんあらわす。
 : f (x)不定ふてい積分せきぶん。または、積分せきぶんいきあきらかな場合ばあい略記りゃっき
せん積分せきぶん  : f (x)領域りょういき D におけるせん積分せきぶんあらわす。
面積めんせきぶん  : f (x)領域りょういき D における面積めんせきぶんあらわす。
体積たいせき積分せきぶん  : f (x)領域りょういき D における体積たいせき積分せきぶんあらわす。
ナブラ かく成分せいぶん微分びぶんするベクトル微分びぶん作用素さようそあらわす。
ラプラシアン 2つの 内積ないせきになるラプラスの微分びぶん作用素さようそあらわす。
ダランベルシアン 物理ぶつりがくにおいて、時空じくう空間くうかん成分せいぶんのラプラシアンに時間じかん成分せいぶんくわえたもの。
D うえ定義ていぎされた k かい連続れんぞく微分びぶん可能かのう関数かんすうからなる集合しゅうごうあらわす。
発散はっさんし) | ベクトルじょう A(x)たいする ∇⋅A(x)あたえる。
回転かいてんうず | ベクトルじょう A(x)たいする ∇×A(x)あたえる。
勾配こうばい | スカラーじょう f (x)たいする f (x)あたえる。
関数かんすうグラフ
記号きごう 意味いみ 解説かいせつ
ベータ関数かんすう
ゼータ関数かんすう
誤差ごさ関数かんすう 特殊とくしゅ関数かんすう一種いっしゅ

定義ていぎされる。

比例ひれい 変数へんすう比例ひれい関係かんけいにある場合ばあい使用しようする。れいとして、yx比例ひれいするとき、y ∝ xあらわす。

代数だいすうがく記号きごう

算術さんじゅつ記号きごう
記号きごう 意味いみ 解説かいせつ
せい符号ふごう xはんかず加法かほうかんするぎゃくもと)をあらわすために符号ふごうもちいて xしるす。はんかずあたえる演算えんざん符号ふごうあらわすことに対応たいおうして、x 自身じしんあたえる恒等こうとう変換へんかんせい符号ふごうもちい、その結果けっか+x のようにあらわすことがある。
符号ふごう
加法かほう x + yxyあらわ
総和そうわ

定義ていぎされ、その極限きょくげんとしてさだまる無限むげん

く。またある命題めいだい P(x) があるとき、P(x)たすようなかく k についてのることを

く。

減法げんぽう xyxyあらわす。通常つうじょうyはんかず yもちいて x + (−y)定義ていぎされている。
加法かほう減法げんぽう x ± yxyあらわす。
乗法じょうほう x × yxyせきあらわす。中黒なかぐろ (bullet operatorまたはdot operator) を使つかって x · yいたり、アスタリスクを使つかって x * y ともく。とくにアスタリスクはおおくのプログラミング言語げんごにおいて乗法じょうほう演算えんざんとしてもちいられる。
乗法じょうほうぎゃくもと x-1はあるかずxとのせき1となるかずあらわす。1/xかれることもある。
そうじょう はたくさんの加法かほう一挙いっきょあらわすものであったが、 はたくさんの乗法じょうほう一挙いっきょあらわすものである。

記法きほうのバリエーションも おなじ。

除法じょほう x ÷ yxyったしょう剰余じょうよくみか、あるいはしょうあらわす。x ÷ yしょうはしばしば分数ぶんすう x/yあらわされ、また斜線しゃせん自体じたいしょうあたえる演算えんざんなすことがある。おおくのプログラミング言語げんごにおいてはしょうあたえる演算えんざんとして /定義ていぎされている。
(じゅんに)かいじょう, ちょうかいじょう n!nかいじょうあらわす。n$nちょうかいじょうあらわす。
クロネッカーのデルタ i = j のとき 1ij のとき 0
ゆか関数かんすう x 以下いか最大さいだい整数せいすうあらわす。
天井てんじょう関数かんすう x 以上いじょう最小さいしょう整数せいすうあらわす。
こう係数けいすう組合くみあわ 通常つうじょう括弧かっこきであらわされる。C を使つかった記法きほう様々さまざまなバリエーションがある。
合同ごうどう算術さんじゅつ初等しょとうすうろん
記号きごう 意味いみ 解説かいせつ
剰余じょうよ x mod y」は整数せいすう xぞくするほう y剰余じょうよるいや、xyったあまりをあらわ[2]C言語げんごやその影響えいきょうけたプログラミング言語げんごなどでは整数せいすう剰余じょうよあたえる演算えんざんとして %定義ていぎされている[ちゅう 2]Fortran のように modもちいる言語げんご存在そんざいする。
x y は、xyる、つまり xy約数やくすうであることをあらわす。
否定ひていれない) x y は、xy約数やくすうではないことをあらわす。
合同ごうどう nm (mod d)nmdほうとして合同ごうどうであることをしめす。
すう あるぐんもと個数こすうぐんすうという。またぐんもと xたいし、ord xx生成せいせいする巡回じゅんかいぐんすうあらわす。
最大公約数さいだいこうやくすう (a, b)ab最大公約数さいだいこうやくすうあらわす。gcdgreatest common divisorりゃくである。プログラミング言語げんご数学すうがくライブラリにおいて、最大公約数さいだいこうやくすうあたえる関数かんすうサブルーチン)が gcd としてしばしば定義ていぎされる。
モジュラ逆数ぎゃくすう 整数せいすう aほう m について

たす x をモジュラ逆数ぎゃくすうといい、a-1あらわす。

記号きごう 意味いみ 解説かいせつ
べきとうもと たまきべきとうもとをしばしば eあらわす。
プラスチックすう pという代数だいすう方程式ほうていしき唯一ゆいいつかい
記号きごう 意味いみ 解説かいせつ
絶対ぜったい |x|x絶対ぜったいである。
ノルム ‖ x ‖x のノルムである。
複素数ふくそすう zたいし、Re(z) はそのを、Im(z) はそのきょあらわす。z = Re(z) + i Im(z)
きょ
共役きょうやく複素数ふくそすう 複素数ふくそすう zたいし、 はその共役きょうやく複素数ふくそすうあらわす。
次数じすう 多項式たこうしき fたいして、deg f はその次数じすうあらわす。
べき根基こんき nxxnあらわす。n が 2 であるときにはたんxくことがおおい。イデアルの根基こんきあらわす。
内積ないせき <x, y>xy内積ないせきあらわす。
記号きごう 意味いみ 解説かいせつ
次元じげん ベクトル空間くうかん Vたいし、「dim V」は V次元じげんあらわす。
行列ぎょうれつしき |X|正方まさかた行列ぎょうれつ X行列ぎょうれつしきである。
あと tr(X)正方せいほう行列ぎょうれつ Xあとである。
転置てんち tX行列ぎょうれつ X転置てんち行列ぎょうれつである。
階数かいすう 線形せんけい写像しゃぞう φふぁいたいして、rank φふぁいdim Im(φふぁい)あらわす。また、行列ぎょうれつ Aたいして、rank AA階数かいすうあらわす。
かくれい空間くうかん ぐんたまきじゅん同型どうけい、ベクトル空間くうかんあいだ線形せんけい写像しゃぞう φふぁいたいして、Ker φふぁい はそのじゅん同型どうけいかくあらわす。
ぞう ぐんたまきじゅん同型どうけい、ベクトル空間くうかんあいだ線形せんけい写像しゃぞう φふぁいたいして、Im φふぁい はそのじゅん同型どうけいぞうあらわす。
じゅん同型どうけい集合しゅうごう HomK(F, G) は、作用さよういき K のある代数だいすうけい F, Gあいだ作用さようじゅん同型どうけい (homomorphism) 全体ぜんたいからなる集合しゅうごうあらわす。
自己じこ同型どうけいぐん Aut(G) は、G のそれ自身じしんたいする同型どうけい (automorphism) 全体ぜんたいからなるぐんあらわす。
内部ないぶ自己じこ同型どうけいぐん Inn(G) は、G内部ないぶ自己じこ同型どうけい (inner automorphism) 全体ぜんたいからなるぐんあらわす。
自己じこじゅん同型どうけい End(G) は、G のそれ自身じしんたいするじゅん同型どうけい (endomorphism) 全体ぜんたいからなる集合しゅうごうモノイド)をあらわす。
記号きごう 意味いみ 解説かいせつ
生成せいせい Gぐんとすると、G部分ぶぶん集合しゅうごう Sたいし、SS生成せいせいする部分ぶぶんぐんあらわす。とくに、S一元いちげん集合しゅうごう S = {x} であるときには x ともく。これは x生成せいせいする巡回じゅんかいぐんである。たまきやベクトル空間くうかんなどについても同様どうよう記法きほう使つかう。
生成せいせいするイデアル (a, ...)a, ...生成せいせいするイデアル
多項式たこうしきたまき生成せいせいするたまき Kかわたまきとするとき、K[x, ...]K{x, ...} をふく最小さいしょうたまき生成せいせいけい不定ふていもとのみからなれば多項式たこうしきたまきである。
有理ゆうり関数かんすうたまき生成せいせいするからだ Kかわからだとするとき、K(x, ...)K{x, ...} をふく最小さいしょうからだ生成せいせいけい不定ふていもとのみからなれば有理ゆうりしきからだである。
かわ多項式たこうしきたまき生成せいせいするたまき Kかわたまきとするとき、Kx, ...⟩K{x, ...} をふく最小さいしょうたまき

統計とうけいがく記号きごう

統計とうけいがく
記号きごう 意味いみ 解説かいせつ
r. v. かくりつ変数へんすう random variableりゃく
p. m. f. あるいは pmf かくりつ質量しつりょう関数かんすう probability mass functionりゃく
p. d. f. あるいは pdf かくりつ密度みつど関数かんすう probability density functionりゃく
かくりつ変数へんすう”が“かくりつ分布ぶんぷ”にしたが かくりつ変数へんすう Xかくりつ分布ぶんぷ したがうことをあらわ
i. i. d. 独立どくりつどう分布ぶんぷ independent and identically distributedりゃくX1, ..., Xn i.i.d.かくりつ変数へんすう X1, ..., Xnおなかくりつ分布ぶんぷ独立どくりつしたがうことをあらわ
かくりつ P(E)事象じしょう Eかくりつ
期待きたい E(X)かくりつ変数へんすう X期待きたい

かくりつ分布ぶんぷたいして定義ていぎする場合ばあいは「平均へいきん」とばれる。

分散ぶんさん V(X)かくりつ変数へんすう X分散ぶんさん
きょう分散ぶんさん Cov(X, Y)かくりつ変数へんすう X, Yきょう分散ぶんさん
正規せいき分布ぶんぷ 平均へいきん μみゅー, 分散ぶんさん σしぐま2正規せいき分布ぶんぷ
相関そうかん係数けいすう かくりつ変数へんすう相関そうかん係数けいすう
代表だいひょう dsvはdescriptive statistics valueからている。
中央ちゅうおう メジアン、メディアン、メデアンともぶ。
範囲はんい レンジともぶ。
さいしき モードともぶ。

脚注きゃくちゅう

注釈ちゅうしゃく

  1. ^ 数学すうがくにおいては、各々おのおの記号きごうはそれ単独たんどくでは「意味いみ」をたないものと理解りかいされる。それらはつねに、数式すうしきあるいは Well-formed formula として文脈ぶんみゃくときには暗黙あんもくのうちにかかげられている、前提ぜんてい枠組わくぐみ)にそくして評価ひょうかをされてはじめて、として意味いみしょうじるのである。ゆえにここにかかげられる意味いみ慣用かんようてきいちれいぎず絶対ぜったいではないことに事前じぜん了解りょうかい必要ひつようである。記号きごうの「み」は記号きごうやその文脈ぶんみゃくにおける意味いみ、あるいは記号きごう由来ゆらいたとえばエポニム)など便宜べんぎてき都合つごう(たとえば、特定とくていのグリフをインプットメソッドつうじてコードポイントを指定していして利用りようするためになんらかの呼称こしょうあたえたりすること)などといったものにしたがってしょうじるために、「記号きごう」と「み」とのあいだには相関そうかんせいいだすことなくけてかんがえるのが妥当だとうである。
  2. ^ 言語げんごによっては %エスケープする必要ひつようがあり、たとえばR言語げんごでは %%もちいられる。

出典しゅってん

  1. ^ 杉浦すぎうら光夫みつお解析かいせき入門にゅうもんI』一般いっぱん財団ざいだん法人ほうじん 東京とうきょう大学だいがく出版しゅっぱんかい、2019ねん5がつ13にち、114ぺーじISBN 978-4-13-062005-5 
  2. ^ 初等しょとう整数せいすうろん/合同ごうどうしき - Wikibooks, https://ja.wikibooks.org/wiki/%E5%88%9D%E7%AD%89%E6%95%B4%E6%95%B0%E8%AB%96/%E5%90%88%E5%90%8C%E5%BC%8F#%E5%AE%9A%E7%BE%A9 2022,June-01閲覧えつらん 

参考さんこう資料しりょう

  • JIS Z8201 数学すうがく記号きごう

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