日仏関係

日にち仏ふつ関係かんけい

日本にっぽん	フランス

日にち仏ふつ関係かんけい（にちふつかんけい、フランス語ふらんすご: Relations Franco–Japonaises）では、日本にっぽんとフランスの両国りょうこく関係かんけいについて総合そうごう的てきに述のべる。

概説がいせつ

日にち仏ふつ関係かんけいの歴史れきしは17世紀せいき初頭しょとうにまで遡さかのぼり、スペインから海路かいろローマに向むかっていた日本にっぽんの慶長けいちょう遣や欧おう使節しせつが1615年ねんに南みなみフランスに上陸じょうりくしたことに始はじまる。

およそ2世紀せいきに渡わたる鎖国さこく政策せいさくが解とかれ、両国りょうこくは19世紀せいき後半こうはん以降いこう軍事ぐんじ・経済けいざい・法律ほうりつ・芸術げいじゅつ分野ぶんやにおいて重要じゅうような関係かんけいを築きずいていった。江戸えど幕府ばくふはジュール・ブリュネら軍事ぐんじ顧問こもん団だんを通つうじて軍備ぐんびの近代きんだい化かを進すすめ、明治めいじ政府せいふも陸軍りくぐん兵制へいせいにフランス式しきを導入どうにゅうした。またその後ごも日本にっぽんはさまざまな分野ぶんやで特とくにルイ＝エミール・ベルタンは大日本帝国だいにっぽんていこく海軍かいぐんの創設そうせつ期きにおいて造船ぞうせん産業さんぎょうの発展はってんに寄与きよし、また法令ほうれいの整備せいびなどについてもギュスターヴ・エミール・ボアソナードなどフランスの支援しえんを受うけていた。ただし、明治めいじ政府せいふ（大日本帝国だいにっぽんていこく）は戊辰戦争ぼしんせんそうや普ひろし仏ふつ戦争せんそうの結果けっかを受うけ、イギリス（イギリス帝国ていこく）やドイツ帝国ていこくの方ほうが近代きんだい化かモデルに好適こうてきと考かんがえ、フランスの影響えいきょうは両国りょうこくと比較ひかくすると相対そうたい的てきに小ちいさくなった。

その後ごの日にち仏ふつ関係かんけいは他国たこくとの関係かんけいに左右さゆうされ、第だい二に次じ世界せかい大戦たいせんでは両りょう国軍こくぐんが交戦こうせんし、戦後せんごはフランス政府せいふによる日本にっぽん占領せんりょうへの間接かんせつ的てき関与かんよも起おこったが、外交がいこう関係かんけいの回復かいふく後ごは概おおむね良好りょうこうな関係かんけいを維持いじしている。ただし時ときとして経済けいざい・文化ぶんか面めんでの不満ふまんが特とくにフランス側がわから提起ていきされる事象じしょうもある。

フランスは近代きんだい芸術げいじゅつにおいて日本にっぽんの美術びじゅつすなわちジャポニスムに感化かんかされている点てんがあり、また印象派いんしょうはなどに影響えいきょうを与あたえた。またフランスで繁栄はんえいした絹織物きぬおりもの産業さんぎょうは日本にっぽんの支援しえんを受うけていた。一方いっぽうで日本にっぽんでもフランス文化ぶんかは幅広はばひろく受容じゅようされ、特とくに絵画かいがや彫刻ちょうこくを顕著けんちょに、日本にっぽんの美術びじゅつは若手わかてから大家たいかまで数すう多おおくの芸術げいじゅつ家かが現地げんち渡航とこうや知識ちしきの摂取せっしゅなどで強烈きょうれつな影響えいきょうをフランスから受うけ、これは映画えいがやファッションなど芸術げいじゅつ分野ぶんやの全般ぜんぱんに及およんだ。また、国際こくさい法ほうや国際こくさい組織そしきではフランス語ふらんすごが英語えいごと並ならんで主流しゅりゅうとなっている側面そくめんもあり、大学だいがくでの第だい2外国がいこく語ごなどではフランス語ふらんすごが幅広はばひろく学まなばれている。

両国りょうこくの比較ひかく

	日本にっぽん	フランス
人口じんこう	1億おく2614万まん6000人にん（2020年ねん10月がつ）	6706万まん人にん（2020年ねん1月がつ）
国土こくど面積めんせき	37万まん7975平方へいほうキロメートル	54万まん4000平方へいほうキロメートル
首都しゅと	東京とうきょう	パリ
最大さいだい都市とし	東京とうきょう都区とく部ぶ	パリ
政体せいたい	議院ぎいん内ない閣かく制せい、立憲りっけん君主くんしゅ国こく	半はん大統領だいとうりょう制せい、共和きょうわ国こく
公用こうよう語ご	日本語にほんご	フランス語ふらんすご
国教こっきょう	無なし	無なし
GDP（名目めいもく）	5兆ちょう648億おく7300万まん米あめりかドル（2020年ねん）	2兆ちょう6030億おく400万まん米あめりかドル（2020年ねん）
防衛ぼうえい費ひ	491億おく米あめりかドル（2020年ねん）	527億おく米あめりかドル（2020年ねん）

日にち仏ふつ関係かんけい史し

18世紀せいき以前いぜん

家康いえやすからオランダへ贈おくられた甲冑かっちゅうであるが、ルイ14世せいがオランダを侵攻しんこうした際さいの戦利せんり品ひんとしてフランスに持もち帰かえり、東国とうごくを知しる象徴しょうちょうとしてベルサイユ宮殿きゅうでんの天井てんじょう画がにこの甲冑かっちゅうが描えがかれている

17世紀せいきにフランスを訪おとずれた支倉はせくら常長つねなが

• 1600年代ねんだいから1610年代ねんだい - 同年代どうねんだい作製さくせいの日本にっぽん甲冑かっちゅうがフランスに4領りょう現存げんそんする。形式けいしきから徳川とくがわ家康いえやすが贈おくったものと見みられる。ただし、そのうちの最もっとも知しられているヴェルサイユ宮殿きゅうでんの鏡かがみの廊下ろうかに描えがかれている甲冑かっちゅうは、ルイ14世せいがゲント（当時とうじオランダ戦争せんそうを繰くり広ひろげていた）からの戦利せんり品ひんであることが天井てんじょう画がに記しるされており、甲冑かっちゅうの現物げんぶつはパリのアンヴァリッド廃兵はいへい院いん（軍事ぐんじ博物館はくぶつかん）にあることから、フランスとの直接的ちょくせつてき関係かんけいがあるものではないが、当時とうじの為政者いせいしゃであるルイ14世せいが日本にっぽんを意識いしきしていたことを示しめす史料しりょうと考かんがえることができる。ちなみにこれらの鎧よろいは徳川とくがわ家康いえやすと秀忠ひでただについていた甲冑かっちゅう師し・岩井いわい与左衛門よざえもんの作品さくひんであることがわかるが、施ほどこされた蒔絵まきえの鶴丸つるまる紋もんから、森もり家か、蒲生がもう家かあたりの由来ゆらいが推察すいさつされる。
• 1615年ねん - 仙台せんだい藩はん主あるじ伊達だて政まさし宗むねがローマに派遣はけんした慶長けいちょう遣や欧おう使節しせつの支倉はせくら常長つねなががサントロペに上陸じょうりく、この出来事できごとがフランスと日本にっぽんの初はじめての接触せっしょくとされる。
• 1619年ねん - フランスのユグノーの家いえに生うまれたフランソワ・カロンがオランダ東ひがしインド会社かいしゃ社員しゃいんとして日本にっぽんに着任ちゃくにん。フランス出身しゅっしんの人物じんぶつが日本にっぽんを訪おとずれたのはこれが最初さいしょである。カロンは20年間ねんかん日本にっぽんに滞在たいざいし商館しょうかん長ちょうにまで出世しゅっせし、帰国きこく後ごの1664年ねんにフランス東ひがしインド会社かいしゃの設立せつりつ時じの社長しゃちょうとなる。カロンは日本にっぽんとの交易こうえきも計画けいかくしたが、これは実現じつげんしなかった。
• 1636年ねん - フランス・ドミニコ会かいの宣教師せんきょうしギヨーム・クルテが日本にっぽんに上陸じょうりくする。クルテは江戸えど幕府ばくふが発はっした1613年ねんの禁教きんきょう令れいに反はんし、秘密裏ひみつりに布教ふきょう活動かつどうを行おこなっていた。その後ご拘束こうそく、拷問ごうもんを受うけ、1637年ねん9月29日にちに薩摩さつま藩はんの鹿児島かごしまで死亡しぼうした。
• 1640年ねんから1780年ねんまでフランス人じんが日本にっぽんを訪おとずれたという記録きろくは残のこっていない。
• 1787年ねん - ラ・ペルーズが日本にっぽんの海域かいいきを航海こうかいする。ラ・ペルーズは琉球りゅうきゅうを訪おとずれ、また蝦夷えぞ地ちと樺太からふとの間あいだにある海峡かいきょうにその名ながつけられた（宗谷海峡そうやかいきょうのこと。国際こくさい的てきな正式せいしき名称めいしょうはラ・ペルーズ海峡かいきょうである）。
• 1794年ねん - 1789年ねん開始かいしのフランス革命かくめいに関かんする情報じょうほうが、長崎ながさき・出島でじまのオランダ商館しょうかんが提出ていしゅつしたオランダ風説ふうせつ書しょによって幕府ばくふに伝つたえられる。

19世紀せいき

• 1808年ねん - 出島でじまのオランダ商館しょうかん長ちょうヘンドリック・ドゥーフが日本人にっぽんじん5人にんに対たいしてフランス語ふらんすごを教おしえる。
• 1810年ねん - フランス帝国ていこく（フランス第だい一いち帝政ていせい）皇帝こうていのナポレオン・ボナパルト、オランダ本国ほんごく（ホラント王国おうこく）を制圧せいあつして自みずからのフランス帝国ていこくに併合へいごう（-1814年ねん）。出島でじまのオランダ商館しょうかんはフランスに従したがわず、オランダの商館しょうかんとして活動かつどうを継続けいぞく。

セントヘレナで囚とらわれの身みのナポレオン（当時とうじの日本にっぽんの挿絵さしえ）

• 1844年ねん - アルクメネ号ごうに搭乗とうじょうしたフォルニール＝ドゥプラン大佐たいさ率ひきいるフランス海軍かいぐんの探検たんけん隊たいが琉球りゅうきゅうに到達とうたつする。交易こうえきは拒否きょひされたが、テオドール＝オギュスタン・フォルカード神父しんぷと通訳つうやく1人にんが琉球りゅうきゅうに残のこる。
• 1846年ねん - ジャン＝バティスト・セシール海軍かいぐん少将しょうしょうが長崎ながさきに到達とうたつするが、上陸じょうりくを拒否きょひされる。

第だい1回かい遣や欧おう使節しせつ（1862年ねん）

• 1855年ねん - 11月24日にち、フランスは琉球りゅうきゅうとの間あいだで条約じょうやくを締結ていけつ。
• 1858年ねん - 江戸えどにおいてフランスと日本にっぽんとの間あいだでの最初さいしょの条約じょうやくとなる日にち仏ふつ修好しゅうこう通商つうしょう条約じょうやくが調印ちょういんされ（フランス代表だいひょうはジャン・バティスト・ルイ・グロ）、両国りょうこく間あいだの外交がいこう関係かんけいが開設かいせつされる（不平等ふびょうどう条約じょうやく）。
• 1859年ねん - 初代しょだいフランス特命とくめい全権ぜんけん公使こうしギュスターヴ・デュシェーヌ・ド・ベルクールが来日らいにちする。
• 1862年ねん - 幕府ばくふにより竹内たけうち保徳やすのりを長ちょうとする第だい1回かい遣や欧おう使節しせつ（文久ぶんきゅう遣や欧おう使節しせつ）が派遣はけんされる。
• 1863年ねん - 幕府ばくふが第だい2回かい遣や欧おう使節しせつ（横浜よこはま鎖くさり港みなと談判だんぱん使節しせつ団だん）に池田いけだ長ちょう発はつを正使せいしとして派遣はけん。翌年よくねん6月がつ20日はつか、パリ約定やくじょうを結むすぶ。
• 1864年ねん - 在日ざいにちフランス公使こうしとしてレオン・ロッシュが来日らいにちする。下関しものせき戦争せんそうが起おこる。11月、レオンス・ヴェルニーが来日らいにちし、横須賀よこすか海軍かいぐん工廠こうしょうの建設けんせつに着手ちゃくしゅする。初はつの仏ふつ和わ辞典じてんとして『仏語ふつご明あかり要よう』が執筆しっぴつされる。カトリック教会きょうかいパリ外国がいこく宣教せんきょう会かいのベルナール・プティジャン司祭しさいが長崎ながさきに大浦おおうら天主堂てんしゅどうを建造けんぞう。
• 1865年ねん - 横浜よこはま仏語ふつご伝習でんしゅう所しょが開校かいこう。実質じっしつ的てきな校長こうちょうは、ロッシュの通訳つうやくであるメルメ・カションである。9月、柴田しばた剛つよし中なかが横須賀よこすか海軍かいぐん工廠こうしょう建設けんせつの準備じゅんびのためフランスを訪問ほうもんし、軍事ぐんじ顧問こもん団だんを日本にっぽんに送おくることに同意どうい。倒幕とうばくを目指めざす薩摩さつま藩はんなどとの関係かんけいを強化きょうかするイギリス（ハリー・パークス公使こうし）に対抗たいこうし、フランスの対たい幕府ばくふ支援しえんが徐々じょじょに強つよまる。大浦おおうら天主堂てんしゅどうで日本人にっぽんじんの隠かくれキリシタンが約やく250年ねんぶりに発見はっけん。

1867年ねん、第だい1回かい遣や日にちフランス軍ぐん使節しせつ団だんが送おくられる。前列ぜんれつ右みぎから2人ふたり目めがジュール・ブリュネ。

在ざいフランス日本にっぽん公使館こうしかんの印しるし（明治めいじ時代じだい初期しょき）

• 1867年ねん
  • 1月がつ12日にち、遣や日ひフランス軍事ぐんじ顧問こもん団だんが横浜よこはまに到着とうちゃくする。代表だいひょう団だんにはジュール・ブリュネが含ふくまれていた。
  • 日本にっぽんはパリ万国博覧会ばんこくはくらんかいに代表だいひょう団だんを派遣はけんする。その際さい、幕府ばくふとは別べつに薩摩さつま藩はんと佐賀さが藩はんが独自どくじに出展しゅってんし、特とくに薩摩さつま藩はんの独自どくじ行動こうどうが目立めだつ[1]。薩摩さつま藩はんの顧問こもんとして博覧はくらん会かいで活躍かつやくしたフランス人じんシャルル・ド・モンブラン伯爵はくしゃくが、鉱山こうざん技師ぎしフランソワ・コワニエを薩摩さつまに連つれてきたが、コワニエは翌年よくねんには新しん政府せいふに雇やとわれ生野いくの銀山ぎんざん開発かいはつを任まかされる。
  • 9月、浦上うらかみ四よん番ばん崩くずれをめぐり、ロッシュ公使こうしと将軍しょうぐん徳川とくがわ慶喜よしのぶが大だい坂城さかきで話はなし合あう。
• 1868年ねん
  • 1月がつ11日にち、神戸こうべ事件じけんが発生はっせいする。明石あかしにおいて岡山おかやま藩はん士し450人にんとフランス海軍かいぐん兵へいとの間あいだで戦闘せんとうとなり、神戸こうべ中心ちゅうしん部ぶを外国がいこく軍ぐん部隊ぶたいが占拠せんきょする事態じたいとなる。
  • 2月がつ18日にち（旧暦きゅうれき1月がつ25日にち）、フランスを含ふくむ諸しょ外国がいこくは戊辰戦争ぼしんせんそうにおける局外きょくがい中立ちゅうりつを申もうし合あわせて決定けってい。ロッシュは個人こじんの資格しかくで旧きゅう幕府ばくふを支援しえん。
  • 3月8日にち、デュプレクス号ごうの乗組のりくみ員いんであるフランス水兵すいへい11人にんが殺害さつがいされる堺さかい事件じけんが起おこる。新しん政府せいふは、外交がいこう顧問こもんだったモンブラン伯爵はくしゃくを、幕府ばくふが任命にんめいしていたポール・フリューリ・エラールに代かえて、パリ駐在ちゅうざいの日本にっぽん総領事そうりょうじに任命にんめいする。
  • 戊辰戦争ぼしんせんそうの進展しんてん、特とくにイギリスが支援しえんする新しん政府せいふ側がわの優勢ゆうせいに伴ともない、フランス本国ほんごくが対たい幕府ばくふ支援しえん政策せいさくを見直みなおし、ロッシュが罷免ひめんされて帰国きこく。
  • 同年どうねん、現在げんざいのフランス国立こくりつ東洋とうよう言語げんご文化ぶんか研究所けんきゅうじょで日本語にほんご学科がっかが開設かいせつされ、レオン・ド・ロニーが初代しょだい教授きょうじゅに就任しゅうにん。
• 1869年ねん - ジュール・ブリュネら、元もと幕府ばくふのフランス人じん軍事ぐんじ顧問こもん団だんが元もと幕臣ばくしん榎本えのもと武揚ぶようについて蝦夷えぞ共和きょうわ国こくの設立せつりつを支援しえんし（フランス式しき軍制ぐんせいを採用さいよう）、箱はこ館かん戦争せんそうで明治めいじ政府せいふ軍ぐんと戦たたかって敗北はいぼくする。局外きょくがい中立ちゅうりつが解除かいじょされ、明治めいじ政府せいふとフランス帝国ていこくが正式せいしきに外交がいこう交渉こうしょうを開始かいし。
• 1870年ねん - アンリ・プレグランが日本にっぽん初はつとなる日本橋にほんばし、銀座ぎんざ、横浜よこはまでのガス灯がすとう設置せっちの指揮しきを執とる。パリのモンブラン伯爵はくしゃくが総領事そうりょうじを解任かいにんされ、代かわって少しょう弁務べんむ使し鮫島さめしま尚信なおのぶが欧州おうしゅうに向むかった。
• 1871年ねん - 普ひろし仏ふつ戦争せんそうの敗北はいぼくでフランス帝国ていこく（フランス第だい二に帝政ていせい）が崩壊ほうかいし、フランス共和きょうわ国こく（フランス第だい三さん共和きょうわ政せい）が成立せいりつ。日にち仏ふつ間あいだの外交がいこう条約じょうやくは継続けいぞくされる。
• 1872年ねん - 鮫島さめしま尚信なおのぶが初代しょだいフランス公使こうしとなる。鮫島さめしまに雇用こようされたイギリス人じんフレデリック・マーシャルが日本にっぽん情報じょうほうの発信はっしんを開始かいし。明治めいじ政府せいふの岩倉いわくら使節しせつ団だんが第だい三さん共和きょうわ政せい成立せいりつ直後ちょくごのフランスを訪問ほうもん。ポール・ブリューナにより日本にっぽん初はつの近代きんだい絹糸けんし工場こうじょうである富岡とみおか製糸せいし場じょうが開設かいせつされる。京都きょうと西陣にしじんの職人しょくにんである佐倉さくら常つね七なな、井上いのうえ伊兵衛いへえ、吉田よしだ忠七ちゅうしちがリヨンに渡航とこうし、翌年よくねんジャカード織機しょっきを持もち帰かえる。第だい二に次じフランス軍事ぐんじ顧問こもん団だんが派遣はけんされる。フランス人じん修道しゅうどう女おんなが横浜よこはまで孤児こじ院いんを設置せっちし、後ごの横浜よこはま雙葉ふたば学園がくえんや東京とうきょうの雙葉ふたば学園がくえんの源流げんりゅうとなる。
• 1873年ねん - 法学ほうがく者しゃギュスターヴ・エミール・ボアソナードが近代きんだい法体ほうたい系けいの構築こうちくを支援しえんするために日本にっぽんに派遣はけんされる（司法しほう卿きょう江藤えとう新平しんぺいは不平等ふびょうどう条約じょうやく改正かいせいを急いそぐ余あまりフランス民法みんぽうを翻訳ほんやくして日本にっぽん民法みんぽうとして施行しこうしようとしたが、さすがにボアソナードらの反対はんたいで実現じつげんしなかった）。フランスなど欧米おうべい諸国しょこくの強つよい要求ようきゅうに応おうじ、日本にっぽん（明治めいじ政府せいふ）が江戸えど時代じだいからのキリスト教きりすときょう禁止きんし令れいを解除かいじょ。
• 1874年ねん - フランス軍事ぐんじ顧問こもん団だんの協力きょうりょくにより、市谷いちたにの陸軍りくぐん士官しかん学校がっこうが設立せつりつされる。
• 1878年ねん - パリ万博ばんぱくに日本にっぽん政府せいふが出展しゅってん。多おおくの工芸こうげい品ひんが出展しゅってんされ、当時とうじ隆盛りゅうせいのジャポニスムに影響えいきょうを与あたえる。
• 1882年ねん - 馬車ばしゃ鉄道てつどうがフランスから導入どうにゅうされ、浅草あさくさを中心ちゅうしんに新橋しんばし-上野うえの間あいだを結むすぶ。中江なかえ兆民ちょうみんがジャン＝ジャック・ルソーの『社会しゃかい契約けいやく論ろん』の訳書やくしょ『民みん約やく訳解やっかい』を出版しゅっぱんし、自由じゆう民権みんけん運動うんどうの気運きうんを高たかめる。画家がかジョルジュ・ビゴーが来日らいにちし、日本にっぽん社会しゃかいや欧化おうか政策せいさくを風刺ふうし画がで描えがく（1899年ねん離日りにち）。
• 1884年ねん - 遣や日ひフランス軍ぐん使節しせつ団だんが送おくられる。黒田くろだ清輝きよてるが渡わたり仏ぼとけ（-1893年ねん）。日本にっぽんの洋画ようがの基礎きそを築きずく。

1898年ねん、日本にっぽんで初はじめて自動車じどうしゃパナール・ルヴァッソールが走はしる。

• 1886年ねん - フランス海軍かいぐん技師ぎしルイ＝エミール・ベルタンのもと日本にっぽん海軍かいぐんが増強ぞうきょうされ、また呉ごと佐世保させぼの海軍かいぐん工廠こうしょう建設けんせつの指揮しきを執とり、日にち清しん戦争せんそうでの日本にっぽんの勝利しょうりに寄与きよする。
• 1888年ねん - フランス人じん宣教師せんきょうしにより暁星ぎょうせい学校がっこう（現げん・暁星ぎょうせい中学校ちゅうがっこう・高等こうとう学校がっこう）が設立せつりつされる。
• 1891年ねん - 露ろ仏ふつ同盟どうめいの交渉こうしょう開始かいし。シベリア鉄道てつどうの建設けんせつ資金しきんがフランス資本しほんにより賄まかなわれ、日にち露ろ戦争せんそうでロシアを支ささえる。
• 1895年ねん - 三さん国こく干渉かんしょう。フランスはロシア、ドイツと共ともに日本にっぽんの遼東りゃおとん半島はんとう領有りょうゆうを阻止そし。
• 1898年ねん - 日本にっぽん初はつの自動車じどうしゃパナール・ルヴァッソールが持もち込こまれる。
• 1900年ねん - 義和よしかず団だんの乱らんで、日にち仏ふつ両国りょうこくはともに八はちヶ国かこく連合れんごう軍ぐんに参加さんかし、清きよしの首都しゅと北京ぺきんを占領せんりょう。

20世紀せいき前半ぜんはん（1945年ねん以前いぜん）

• 1904年ねん - 日にち露ろ戦争せんそう勃発ぼっぱつ。フランスはロシアに融資ゆうししつつ、同年どうねん締結ていけつの英えい仏ふつ協商きょうしょうにも配慮はいりょして中立ちゅうりつを維持いじ。東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく（現げん・東京大学とうきょうだいがく）内ないに仏蘭西ふらんす文学ぶんがく科かが設置せっち。
• 1905年ねん - 日本海にほんかい海戦かいせん。フランスは極東きょくとうへ回航かいこう中ちゅうのバルチック艦隊かんたいをカムラン湾わんなどでの補給ほきゅうで支援しえん。日にち露ろ戦争せんそう終結しゅうけつ。
• 1906年ねん - 初代しょだい駐ちゅう日にちフランス大使たいしオーギュスト・ジェラールが着任ちゃくにん。
• 1907年ねん - 日にち仏ふつ協約きょうやく締結ていけつ。中国ちゅうごく（清きよし）における日本にっぽん（満州まんしゅう・内うち蒙こうむ古ふる・福建ふっけん省しょう）とフランス（広東かんとん省しょう・広西ひろせ省しょう・雲南うんなん省しょう）の利権りけんを相互そうごに承認しょうにん。日本にっぽん政府せいふはベトナム人じんによる東遊あずまあそび運動うんどうを抑圧よくあつ。
• 1909年ねん - 自動車じどうしゃに牽引けんいんされた複葉ふくようグライダーが日本にっぽんで初はじめて飛行ひこうする。この飛行ひこうは相原あいはら四郎しろう海軍かいぐん大尉たいいとフランス海軍かいぐん中尉ちゅういル・プリウールの協力きょうりょくのもと、上野うえので行おこなわれた。
• 1910年ねん - 徳川とくがわ好敏よしとく陸軍りくぐん中将ちゅうじょうがフランスで飛行ひこう士し訓練くんれんを受うけ、アンリ・ファルマン機きで飛行ひこうする。トヨタグループ創業そうぎょう者しゃの豊田とよだ佐吉さきちが紡績ぼうせき技術ぎじゅつを学まなぶためフランスに渡わたる。
• 1911年ねん - 日にち仏ふつ通商つうしょう航海こうかい条約じょうやく調印ちょういん。同年どうねんの日米にちべい通商つうしょう航海こうかい条約じょうやくを受うけ、関税かんぜい自主権じしゅけんの回復かいふくで不平等ふびょうどう条約じょうやく改正かいせいが完了かんりょう。
• 1912年ねん - 画家がかの藤田ふじた嗣治つぐじが渡わたり仏ぼとけ。パリの芸術げいじゅつ界かいで成功せいこうを収おさめる。
• 1913年ねん - 東京とうきょうでフランス語ふらんすご教室きょうしつが開講かいこうされ、翌よく1914年ねんにアテネ・フランセと命名めいめい。以後いご、日本にっぽんでのフランス語ふらんすご教育きょういくの中心ちゅうしん組織そしきとして機能きのうする。
• 1914年ねん - 第だい一いち次じ世界せかい大戦たいせん。日本にっぽんとフランスは共ともに連合れんごう国こく側がわで戦たたかう。
• 1917年ねん - 日本にっぽん海軍かいぐんが巡洋艦じゅんようかん明石あかしなどを地中海ちちゅうかいに派遣はけんし、フランスなどの軍事ぐんじ行動こうどうを支援しえん。
• 1918年ねん - 第だい一いち次じ世界せかい大戦たいせん終結しゅうけつ。遣や日にちフランス軍ぐん使節しせつ団だんが送おくられる。十じゅう月がつ革命かくめい後ごのロシア内戦ないせんに日にち仏ふつ両国りょうこくも参加さんか（対たいソ干渉かんしょう戦争せんそう）。フランスはヨーロッパ・ロシア北部ほくぶで1920年ねんまで、日本にっぽんはシベリア出兵しゅっぺいとして1922年ねん（北きた樺太からふと撤兵てっぺいは1925年ねん）まで出兵しゅっぺいを継続けいぞくしたが、ボリシェヴィキ政権せいけん（後ごのソビエト連邦れんぽう）の打倒だとうには失敗しっぱい。
• 1919年ねん - 日にち仏ふつ両国りょうこく、パリ講和こうわ会議かいぎに参加さんかし、ドイツとヴェルサイユ条約じょうやくを締結ていけつ。日本にっぽんの首席しゅせき全権ぜんけんはソルボンヌ大学そるぼんぬだいがく留学りゅうがくの経験けいけんがある元もと首相しゅしょうの西園寺さいおんじ公望きんもち。
• 1920年ねん - 国際こくさい連盟れんめい発足ほっそく。日にち仏ふつ両国りょうこくは常任じょうにん理事りじ国こくとして参加さんか。
• 1921年ねん - 摂政せっしょう宮みや裕仁ひろひと親王しんのう（後ごの昭和しょうわ天皇てんのう）の欧州おうしゅう歴訪れきほうで、フランスも訪おとずれる。実業じつぎょう家かで川崎かわさき造船ぞうせん所しょ社長しゃちょうの松方まつかた幸次郎こうじろうがパリを訪問ほうもんし、フランスの美術びじゅつ品ひんを自みずからの「松方まつかたコレクション」に加くわえ始はじめる。
• 1924年ねん - 渋沢しぶさわ栄一えいいちの尽力じんりょくで日仏会館にちふつかいかん設立せつりつ。同年どうねん、フランスから日本にっぽんへの初はつ飛行ひこうがなされる。パリオリンピックが開催かいさいされ、日本にっぽん選手せんしゅ団だんはアマチュアレスリングのフリースタイル・フェザー級きゅうで内藤ないとう克俊かつとしが銅どうメダルを獲得かくとく。同どう大会たいかいで唯一ゆいいつの日本人にっぽんじんメダリスト。
• 1925年ねん - 日本にっぽんからフランスへの初はつ飛行ひこうがなされる。
• 1929年ねん - 薩摩さつま治郎じろう八はち（バロン薩摩さつま）、パリでの日本人にっぽんじん留学生りゅうがくせい宿泊しゅくはく研修けんしゅう施設しせつを建設けんせつした功績こうせきでレジオンドヌール勲章くんしょうを受賞じゅしょうする。同年どうねん、芸術げいじゅつ家かの岡本おかもと太郎たろうが渡わたり仏ぼとけ。後のちにパリのソルボンヌ大学そるぼんぬだいがくに入学にゅうがくし、哲学てつがく・民俗みんぞく学がくなどを学まなぶ。
• 1933年ねん - 満州まんしゅう事変じへんに関かんするリットン調査ちょうさ団だんにフランスは委員いいんを派遣はけんし、その報告ほうこく書しょ採択さいたくでフランスはイギリス、ドイツなどと共ともに賛成さんせい。唯ただ一いち反対はんたいした日本にっぽんは国際こくさい連盟れんめい脱退だったいを通告つうこく。初はつのフランス政府せいふ給費きゅうひ留学りゅうがく生せいが日本にっぽんから渡航とこう。フランス直輸入ちょくゆにゅうのアール・デコ様式ようしきによる朝香あさか宮みや邸やしき（現げん東京とうきょう都と庭園ていえん美術館びじゅつかん）が完成かんせい。
• 1935年ねん - 川かわ石せき酒造しゅぞう之の助すけがパリで柔道じゅうどうの指導しどうを開始かいし。フランスにおける柔道じゅうどう普及ふきゅうの始祖しそとなる。
• 1940年ねん - 6月がつ、第だい二に次じ世界せかい大戦たいせんでパリを占領せんりょうされたフランスがナチス・ドイツに降伏ごうぶくし、ヴィシー政権せいけん（フランス国こく）が成立せいりつ。日本にっぽんはヴィシー政権せいけんを承認しょうにん。この際さいに岡本おかもと太郎たろうが日本にっぽんへ帰国きこく。9月、日本にっぽん軍ぐんがヴィシー政権せいけん下かのフランス領りょうインドシナ北部ほくぶに進すすみ、仏ふつ印しるし進駐しんちゅうが開始かいし。当初とうしょは戦闘せんとうが発生はっせいしたが、フランス植民しょくみん地ち統治とうちを認みとめる形かたちで日本にっぽんは軍事ぐんじ行動こうどうを可能かのうにする。
• 1941年ねん - 7月がつ28日にち、日本にっぽん軍ぐんがフランス領りょうインドシナ南部なんぶへの進駐しんちゅうを開始かいし。アメリカ、イギリスの強つよい反発はんぱつを招まねく。12月8日にちに太平洋戦争たいへいようせんそう開始かいし。シャルル・ド・ゴールを中心ちゅうしんとした自由じゆうフランス国民こくみん委員いいん会かいが対たい日にち宣戦せんせん布告ふこくをしたが、実際じっさいの戦闘せんとうは発生はっせいせず、ヴィシー政権せいけん支配しはい下かのインドシナ植民しょくみん地ちに日本にっぽん軍ぐんが引ひき続つづき駐留ちゅうりゅう。
• 1944年ねん - 連合れんごう国軍こくぐんのフランス上陸じょうりく作戦さくせんによりヴィシー政権せいけんが崩壊ほうかい。ド・ゴール首班しゅはんのフランス共和きょうわ国こく臨時りんじ政府せいふはフランス領りょうインドシナへの日本にっぽん軍ぐん進駐しんちゅうを認みとめた協定きょうていを無効むこうと宣言せんげん。
• 1945年ねん - 3月11日にち、現地げんちの日本にっぽん軍ぐんがベトナム帝国ていこくなどを樹立じゅりつしてベトナム、ラオス、カンボジアをフランスから分離ぶんりし、フランス領りょうインドシナ軍ぐんを日本にっぽん軍ぐんが制圧せいあつ（明あかり号ごう作戦さくせん）。同年どうねん8月がつ14日にちに日本にっぽんがポツダム宣言せんげん受諾じゅだくを決定けっていし通告つうこく。日本にっぽん軍ぐんの武装ぶそう解除かいじょが進すすむ中なか、ベトナム8月がつ革命かくめいが開始かいしされ、後ごの第だい一いち次じインドシナ戦争せんそうへつながる。9月2日にちに日本にっぽんのポツダム宣言せんげん受諾じゅだくによる降伏ごうぶく文書ぶんしょ調印ちょういんにフランス臨時りんじ政府せいふ代表だいひょうが参加さんか。同年どうねん12月にフランスは占領せんりょう下かの日本にっぽんを管理かんりする極東きょくとう委員いいん会かいに参加さんかしたが、軍隊ぐんたい派遣はけんによる日本にっぽん占領せんりょうには参加さんかせず。

20世紀せいき後半こうはん（1945年ねん以降いこう）

1959年ねん6月がつ、読売よみうりホールで第だい2回かい「フランス映画えいが祭さい」が開催かいさいされた。歓迎かんげいパーティーで日本にっぽんの女優じょゆうたちに囲かこまれるミレーヌ・ドモンジョ。

溝口みぞぐち健二けんじの墓参はかまいりをするジャン＝リュック・ゴダール（1966年ねん5月がつ4日にち、京都きょうと市し）

• 1946年ねん～1950年ねん ベトナムのサイゴンで、B級きゅう・C級きゅう戦争せんそう犯罪はんざい者しゃの裁判さいばんが行おこなわれる。
• 1946年ねん
  • ベトナム独立どくりつ戦争せんそう（第だい一いち次じインドシナ戦争せんそう）開始かいし。一部いちぶの残留ざんりゅう日本にっぽん兵へいはベトミンに協力きょうりょくして独立どくりつ戦争せんそうを支援しえん。
  • 作家さっかの志賀しが直哉なおや、「日本にっぽんの国語こくごをフランス語ふらんすごに」と提案ていあんする（ただし、志賀しが本人ほんにんはフランス語ふらんすごが話はなせなかった）。
  • フランス柔道じゅうどう柔術じゅうじゅつ連盟れんめい（のちのフランス柔道じゅうどう柔術じゅうじゅつ剣道けんどう及および関連かんれん武道ぶどう連盟れんめい。通称つうしょうフランス柔道じゅうどう連盟れんめい。）設立せつりつ。
• 1948年ねん - 極東きょくとう国際こくさい軍事ぐんじ裁判さいばん。フランスは判事はんじと検察官けんさつかんを送おくったが、顕著けんちょな影響えいきょう力りょくは発揮はっきできずに終おわる。
• 1951年ねん
  • 4月がつ28日にち、日本にっぽん国こくとの平和へいわ条約じょうやく（サンフランシスコ講和こうわ条約じょうやく）の締結ていけつにより、日本にっぽんとフランスの間あいだの戦争せんそう状態じょうたいが終結しゅうけつ。
  • 10月、アリアンスフランセーズ（在日ざいにちフランス協会きょうかい）が復活ふっかつ、10月25日にちに再開さいかい式しきを実施じっし。本部ほんぶは横浜よこはまフランス領事館りょうじかんに置おかれた。
  • 12月、第だい1回かいヨーロッパ柔道じゅうどう選手権せんしゅけん大会たいかいがフランスで開催かいさいされ、講道館こうどうかん館長かんちょうの嘉納かのう履くつ正ただしが視察しさつ。
• 1952年ねん
  • 日本にっぽんの独立どくりつ回復かいふくにより、両国りょうこく間あいだの国交こっこうが回復かいふく。エールフランスがパリ-東京とうきょう（東京とうきょう国際こくさい空港くうこう〈羽田空港はねだくうこう〉）路線ろせんを就航しゅうこうする。
  • 5月26日にち - フランス政府せいふがBC級きゅう戦犯せんぱん38名めいに対たいし特赦とくしゃを行おこなった。
  • 12月 - 全日本ぜんにほん柔道じゅうどう連盟れんめいが国際こくさい柔道じゅうどう連盟れんめいに加盟かめい。フランスなどが整備せいびを進すすめた国際こくさい組織そしきが柔道じゅうどう発祥はっしょう国こくの日本にっぽんを迎むかえ入いれる形かたちとなり、嘉納かのう履くつ正せいが同どう連盟れんめい会長かいちょうに就任しゅうにん。
• 1953年ねん
  • 2月がつ6日にち - 日本にっぽん政府せいふは、前年ぜんねんの特赦とくしゃに対たいする感謝かんしゃ決議けつぎを行おこなった。
  • 4月がつ - 日にち仏ふつ文化ぶんか協定きょうていが調印ちょういんされ、日仏会館にちふつかいかんを中心ちゅうしんとした文化ぶんか交流こうりゅうの推進すいしん、戦後せんごにフランス政府せいふが差さし押おさえた松方まつかたコレクションの一部いちぶ返還へんかんと日本にっぽん国内こくないでの展示てんじ施設しせつとなる国立こくりつ西洋せいよう美術館びじゅつかんの建設けんせつなどで合意ごうい。
  • 10月18日にちから28日にちにかけて、第だい1回かい「フランス映画えいが祭さい」がユニフランス・フィルムの主催しゅさいにより、東京とうきょう都と、大阪おおさか市し、京都きょうと市しで開催かいさいされた。アンドレ・カイヤット、ジェラール・フィリップ、シモーヌ・シモンが映画えいが祭さいに参加さんかするため来日らいにちした。
• 1954年ねん - 第だい7回かいカンヌ国際映画祭かんぬこくさいえいがさいで『地獄じごく門もん』（大映だいえい配給はいきゅう、衣ころも笠りゅう貞之助ていのすけ監督かんとく）がグランプリを受賞じゅしょう。
• 1955年ねん - 国立こくりつ西洋せいよう美術館びじゅつかんの基本きほん設計せっけい者しゃとなったル・コルビュジエが来日らいにちし、東京とうきょう・上野うえの恩賜おんし公園こうえんの建設けんせつ予定よてい地ちを視察しさつ。実際じっさいの設計せっけいはル・コルビュジエの弟子でしの前川まえかわ國男くにおらが担当たんとう。藤田ふじた嗣治つぐじがフランス国籍こくせきを取得しゅとくし、その後ご日本にっぽん国籍こくせきを放棄ほうきしてフランスで病没びょうぼつ。
• 1957年ねん - フランスの映画えいが監督かんとくイヴ・シャンピと日本にっぽんの女優じょゆう岸きし惠子けいこが結婚けっこん。岸きしは1975年ねんの離婚りこん後ごもパリに居住きょじゅうし、日本にっぽんとフランスの文化ぶんか交流こうりゅうに活躍かつやくする。
• 1958年ねん - 京都きょうと市しとパリが両国りょうこく間あいだ初はつの姉妹しまい都市とし協定きょうていを締結ていけつ。同年どうねんにソルボンヌ大学そるぼんぬだいがく日本語にほんご学科がっか卒そつのフランソワーズ・モレシャンが来日らいにち。NHKのフランス語ふらんすご会話かいわ出演しゅつえんなどを通つうじ、在日ざいにちフランス人じん文化ぶんか人じんの先駆せんく者しゃとなる。
• 1959年ねん
  • 国立こくりつ西洋せいよう美術館びじゅつかんが一般いっぱん公開こうかいされ、松方まつかたコレクションも展示てんじ。
  • 6月8日にちから13日にちにかけて、第だい2回かいフランス映画えいが祭さいがユニフランス、日本にっぽん映画えいが海外かいがい普及ふきゅう協会きょうかい、外国がいこく映画えいが輸入ゆにゅう配給はいきゅう協会きょうかいの主催しゅさいにより、東京とうきょう都との読売よみうりホールで開催かいさいされた。ジュリアン・デュヴィヴィエとミレーヌ・ドモンジョが映画えいが祭さいに参加さんかするため来日らいにちした。
• 1960年ねん - エールフランスが大相撲おおずもうの幕内まくうち最高さいこう優勝ゆうしょう商品しょうひんとしてフランス旅行りょこう招待しょうたいを提供ていきょう（毎年まいとし1月がつ場所ばしょのみ）。1966年ねんまでの授与じゅよ中ちゅうに佐田さだの山やま晋すすむ松まつ・柏戸かしわど剛つよし・大鵬たいほう幸喜ゆきよしの各かく横綱よこづながフランスを訪問ほうもん。
• 1963年ねん
  • 日本にっぽん、部分ぶぶん的てき核かく実験じっけん停止ていし条約じょうやくを批准ひじゅん。フランスは調印ちょういんを拒否きょひし、核兵器かくへいき開発かいはつを継続けいぞく。
  • 4月がつ1日にちから10日とおかにかけて、第だい3回かいフランス映画えいが祭さいが東商とうしょうホールで開催かいさいされた。フランソワ・トリュフォー、アラン・ドロン、マリー・ラフォレ、セルジュ・ブールギニョン、アレクサンドラ・スチュワルト、アルベール・ラモリスらが映画えいが祭さいに参加さんかするため来日らいにちした。
• 1964年ねん - 10月がつ10日とおかから24日にちにかけて東京とうきょうオリンピック開催かいさい。フランス選手せんしゅ団だんは馬術ばじゅつ競技きょうぎ総合そうごうの障害しょうがい飛越とびこし競技きょうぎ個人こじんでピエール・ドリオラが同どう選手せんしゅ団だんで唯一ゆいいつの金きんメダル、選手せんしゅ団だん全体ぜんたいでは15個このメダルを獲得かくとく。
• 1966年ねん
  • 2月がつ1日にちから14日にち、および3月がつ14日にちから27日にちにかけて、「世界せかい前衛ぜんえい映画えいが祭さい」が草月そうげつ会館かいかんホールで開催かいさいされた。プログラムはシネマテーク・フランセーズのアンリ・ラングロワによって選定せんていされ、上映じょうえいプリントもシネマテーク・フランセーズ所有しょゆうのものが多おおく使つかわれた。ラングロワは映画えいが祭さいに参加さんかするため来日らいにちした。
  • 4月がつ28日にちから5月がつ8日にちにかけて、ジャン＝リュック・ゴダールが日本にっぽんに滞在たいざい。日本にっぽん未み公開こうかいの『男性だんせい・女性じょせい』の特別とくべつ上映じょうえい会かいが開催かいさいされた。
  • 5月8日にちから28日にちにかけて、ロラン・バルトが日本にっぽんに滞在たいざい。バルトはこの後のちも、1967年ねん3月がつ5日にち-4月がつ5日にち、同年どうねん12月がつ18日にち-1968年ねん1月がつ19日にちと、計けい3回かいたてつづけに日本にっぽんを訪おとずれている。
  • 9月18日にちから10月がつ16日にちにかけて、ジャン＝ポール・サルトルとシモーヌ・ド・ボーヴォワールが日本にっぽんに滞在たいざい。
  • 10月11日にちから19日にちにかけて、第だい4回かいフランス映画えいが祭さいが東商とうしょうホールと草月そうげつホールで開催かいさいされた。クロード・ルルーシュ、マリー＝フランス・ピジェ、ジャン＝ルイ・トランティニャン、パスカル・オードレ、ジャック・シャリエらが映画えいが祭さいに参加さんかするため来日らいにちした。
  • 森村もりむら桂かつらがフランスの海外かいがい領土りょうどニューカレドニアへの旅行りょこう記き『天国てんごくにいちばん近ちかい島しま』を出版しゅっぱん。同おなじくフランス海外かいがい領土りょうどのタヒチを含ふくむ南太平洋みなみたいへいよう地域ちいきへの観光かんこう旅行りょこうブームの源流げんりゅうとなる。
• 1968年ねん - グルノーブル冬季とうきオリンピック開催かいさい。日本にっぽん選手せんしゅ団だんからはメダル獲得かくとくないし入賞にゅうしょうはなし。
• 1971年ねん - 昭和しょうわ天皇てんのう、歴代れきだい天皇てんのうとしては初はつ、自身じしんは50年ねんぶりのフランス訪問ほうもん（ヨーロッパ各国かっこく訪問ほうもん）。三越みつこし、日本にっぽん資本しほんとして初はじめてパリに百貨店ひゃっかてんを開業かいぎょう。
• 1972年ねん - フランスがイギリスと共同きょうどう開発かいはつした超ちょう音速おんそく旅客機りょかくきのコンコルド、羽田空港はねだくうこうへ初はつ飛来ひらい。日本航空にほんこうくうが購入こうにゅうを検討けんとうしたが、最終さいしゅう的てきには採算さいさん性せいの問題もんだいで見送みおくる。フランス革命かくめいを題材だいざいにした池田いけだ理代りよ子この漫画まんが、ベルサイユのばらの連載れんさいが開始かいし。
• 1974年ねん - ルるーブル美術館ぶるびじゅつかん所蔵しょぞうのモナ・リザが東京とうきょう国立こくりつ博物館はくぶつかんで展示てんじ。4月がつ20日はつかから6月がつ10日とおかまでの51日間にちかんの会期かいき中ちゅうに約やく150万まん人にんが訪おとずれ、大だいブームになる。宝塚歌劇団たからづかかげきだんが池田いけだ理代りよ子この原作げんさく（1972年ねん）を基もとにしたミュージカル「ベルサイユのばら」を初演しょえんし、大だいヒットとなる。
• 1975年ねん - フランスのヴァレリー・ジスカール・デスタン大統領だいとうりょうが提唱ていしょうした第だい1回かい先進せんしん国こく首脳しゅのう会議かいぎ（サミット）がフランスのランブイエで開催かいさいされ、日本にっぽんの三木みき武夫たけお首相しゅしょうも参加さんか。
• 1977年ねん - ファッションデザイナーの森もり英恵はなえ、自みずからのオートクチュールブランドショップ、「ハナエ・モリ・パリ」を出店しゅってんし、アジア人じんで初はじめて高級こうきゅう衣装いしょう店てん組合くみあいシャンブル・サンディカに加盟かめい（2004年ねんに森もりが引退いんたいして脱退だったい）。
• 1978年ねん - ルイ・ヴィトン、日本にっぽん初はつの店舗てんぽを東京とうきょう・銀座ぎんざに開業かいぎょう。
• 1980年ねん - シャンソンの女王じょおうと称しょうされた越路こしじ吹雪ふぶきが病没びょうぼつ。
• 1979年ねん - 第だい5回かい東京とうきょうサミットで、フランスの最高さいこう権力けんりょく者しゃとしてジスカール・デスタン大統領だいとうりょうが史上しじょう初はじめて訪日ほうにち。
• 1981年ねん - 実用じつようフランス語ふらんすご技能ぎのう検定けんてい試験しけん開始かいし。
• 1982年ねん - フランスのフランソワ・ミッテラン政権せいけんは対たい日にち貿易ぼうえき赤字あかじ拡大かくだいへの対抗たいこう措置そちとして日本にっぽんからのビデオデッキ通関つうかん業務ぎょうむをポワチエの税関ぜいかんに限定げんていして行おこない、事実じじつ上じょうの輸入ゆにゅう制限せいげんを実施じっし。トゥール・ポワティエ間あいだの戦たたかいの再現さいげんとも言いわれ、日本にっぽん政府せいふはGATTに提訴ていそ。1980年代ねんだい前半ぜんはんの日本にっぽん製品せいひんの対たい仏ふつ輸出ゆしゅつ拡大かくだいに端はしを発はっした経済けいざい摩擦まさつが異い文化ぶんかの衝突しょうとつにまで拡大かくだいした象徴しょうちょう例れいとなる。
• 1983年ねん - 日にち仏ふつ政府せいふ間あいだ合意ごういにより日本にっぽん製せいビデオデッキ通関つうかんのポワチエ税関ぜいかん限定げんてい利用りようが終了しゅうりょう。以後いご、日本にっぽんメーカーのフランス進出しんしゅつが促進そくしんされる。フランスの総合そうごうファッション企業きぎょうエルメス、西武百貨店せいぶひゃっかてんとの合弁ごうべん会社かいしゃ「エルメスジャポン」を設立せつりつし日本にっぽんに進出しんしゅつ（後のちにエルメスの完全かんぜん子会社こがいしゃ化か）。
• 1984年ねん - 第だい1回かい日にち仏ふつ文化ぶんかサミット（開催かいさい地ち：日本にっぽん）※　フランスの情報じょうほう文化ぶんか省しょうと朝日新聞社あさひしんぶんしゃの共催きょうさい
• 1986年ねん - 第だい2回かい日にち仏ふつ文化ぶんかサミット（開催かいさい地ち：フランス）※　フランスの情報じょうほう文化ぶんか省しょうと朝日新聞あさひしんぶんの共催きょうさい。大相撲おおずもう、初はつのパリ公演こうえんを実施じっし。相撲すもう愛好あいこう者しゃ（好角家こうかくか）で知しられるジャック・シラク市長しちょうの招まねきで実現じつげん。
• 1980年代ねんだい後半こうはん - フランス産さん赤あかワインの新酒しんしゅボジョレ・ヌーボーが日本にっぽんでブームとなる。
• 1988年ねん - アニメ『ドラゴンボール』がフランスで放送ほうそう開始かいしされ大だいヒット。以来いらい『ドラゴンボール』はフランスでアニメ・漫画まんがと現在げんざいでも親したしまれている。
• 1990年ねん - 大友おおとも克洋かつひろの漫画まんが『AKIRA』がフランスで刊行かんこうされ大だいヒット。この成功せいこうを機きに、様々さまざまな日本にっぽんの漫画まんが作品さくひんの翻訳ほんやく出版しゅっぱんが行おこなわれるようになる。
• 1991年ねん - エディット・クレッソンが12代目だいめフランス首相しゅしょうに就任しゅうにん（1991年ねん5月15日にちから1992年ねん4月がつ2日にち）。前任ぜんにんの欧州おうしゅう問題もんだい相しょう時代じだいから通商つうしょう問題もんだいを軸じくにした対たい日にち強硬きょうこう派はで知しられ、「日本人にっぽんじんは黄色きいろいアリ」「ウサギ小屋こやのような小ちいさいアパートに住すんでいる」など人種じんしゅ差別さべつとも取とれる発言はつげんを続つづけて在ざいフランス日本にっぽん大使館たいしかんから抗議こうぎを受うける。
• 1993年ねん - 横浜よこはまで第だい1回かい「フランス映画えいが祭さい横浜よこはま」が開催かいさい。韓国かんこく高速こうそく鉄道てつどう（2004年ねん、KTXとして開業かいぎょう）の国際こくさい入札にゅうさつでフランスのTGV方式ほうしきが日本にっぽんの新幹線しんかんせん方式ほうしきを抑おさえて受注じゅちゅう。以後いご、日にち仏ふつ間あいだの高速こうそく鉄道てつどう輸出ゆしゅつ競争きょうそうが激化げきか。
• 1995年ねん
  • 5月、ジャック・シラクがフランス大統領だいとうりょうに就任しゅうにん。在任ざいにん中ちゅうに何なん度ども日本にっぽんを訪問ほうもんし、両国りょうこく関係かんけいの緊密きんみつ化かをもたらす。
  • 6月がつ、フランスが南太平洋みなみたいへいようのムルロア環礁かんしょうで核かく実験じっけんを実施じっし。日本にっぽん国内こくないでは武村たけむら正義まさよし蔵相ぞうしょうがタヒチでの抗議こうぎデモに参加さんかし、フランス製品せいひんボイコットや文化ぶんか交流こうりゅうの縮小しゅくしょうなどの対たい仏ふつ批判ひはんが広ひろがるが、長期ちょうき化かせずに沈静ちんせい。
• 1996年ねん - シラク大統領だいとうりょうが国賓こくひんとして訪日ほうにち。シャルル・デュトワ、フランス圏けんの指揮しき者しゃとして初はじめてNHK交響こうきょう楽団がくだんの常任じょうにん指揮しき者しゃに就任しゅうにん（ただしデュトワはスイス人ひと）。
• 1997年ねん - 4月がつ、「フランスにおける日本にっぽん年ねん」はじまる（98年ねん3月がつまで）。同年どうねん、パリ日本にっぽん文化ぶんか会館かいかんが創設そうせつされる。
• 1998年ねん - 3月、「日本にっぽんにおけるフランス年ねん」はじまる（99年ねん3月がつまで）。6月、サッカー日本にっぽん代表だいひょうがフランスで開催かいさいされたFIFAワールドカップ・第だい16回かい大会たいかいに出場しゅつじょう。多数たすうの日本人にっぽんじんがフランスに渡航とこうしたが、チケット問題もんだいなども発生はっせい。大会たいかい後ごにフランス人じんのフィリップ・トルシエ、日本にっぽん代表だいひょう監督かんとくに就任しゅうにん。
• 1999年ねん - フランスの自動車じどうしゃ会社かいしゃであるルノー、日産自動車にっさんじどうしゃの株式かぶしきを44.4%取得しゅとくし、経営けいえい権けんを確保かくほ。ルノー副ふく社長しゃちょうのカルロス・ゴーンが日産にっさんの最高さいこう執行しっこう責任せきにん者しゃ(COO)に就任しゅうにんし、大だい規模きぼなリストラを含ふくむ経営けいえい再建さいけん（「日産にっさんリバイバルプラン」）に着手ちゃくしゅ。
• 2000年ねん - シラクの肝煎きもいりで、大相撲おおずもうの幕内まくうち最高さいこう優勝ゆうしょう力士りきしにフランス大統領だいとうりょう杯はい（ジャック・シラク杯はい）の授与じゅよが開始かいし。9月、シドニーオリンピックの柔道じゅうどう男子だんし100kg超ちょう級きゅう決勝けっしょうでダビド・ドゥイエが篠原しのはら信一しんいちに勝利しょうりした試合しあいを巡めぐって誤審ごしん問題もんだいが発生はっせいし物議ぶつぎを醸かもした。両国りょうこく間あいだの感情かんじょう的てきな対立たいりつに発展はってんしたが篠原しのはらが敗北はいぼくを潔いさぎよく受うけ入いれ訪日ほうにち経験けいけんが豊富ほうふなドゥイエが自じ国民こくみんに対たいし、自制じせいを求もとめる声明せいめいを出だした事ことで沈静ちんせい化かした。フランスの大手おおて小売こうり業ぎょうカルフールが日本にっぽんに進出しんしゅつ（2005年ねんにイオンへ日本にっぽん法人ほうじんを譲渡じょうと）。パリで開ひらかれた第だい1回かい「Japan Expo」では日本にっぽんの漫画まんが・アニメ・ゲームなどのサブカルチャーが紹介しょうかいされ、その後ごも毎年まいとし継続けいぞくしている。

21世紀せいき

• 2001年ねん - カルロス・ゴーンが日産自動車にっさんじどうしゃの社長しゃちょう兼けん最高さいこう経営けいえい責任せきにん者しゃ(CEO)に就任しゅうにん。両国りょうこく間あいだの製鉄せいてつ会社かいしゃ協力きょうりょくとして、新しん日本にっぽん製鐵せいてつとユジノール（2002年ねんからアルセロール、2006年ねんからアルセロール・ミッタル）が技術ぎじゅつ提携ていけいを開始かいし。
• 2002年ねん - フィリップ・トルシエ率ひきいるサッカー日本にっぽん代表だいひょう、韓国かんこくとの共催きょうさいとなったW杯はい日にち韓かん大会たいかいでベスト16に進出しんしゅつ。大会たいかい後ごにトルシエは退任たいにん。
• 2004年ねん - 松井まつい大輔だいすけがフランスサッカーリーグ2部ぶ（リーグ・ドゥ）のル・マンUCに入団にゅうだん、その後ごの活躍かつやくを『le soleil du Mans（ル・マンの太陽たいよう）』と称賛しょうさんされる。同年どうねん、同どうリーグのグルノーブル・フット38を日本にっぽんのインデックス社しゃが買収ばいしゅう。
• 2005年ねん - 国際こくさい熱ねつ核かく融合ゆうごう実験じっけん炉ろ(ITER)の建設けんせつ地ちがフランス南部なんぶのカダラッシュに決定けってい。立地りっちを激はげしく争あらそっていた日本にっぽんの青森あおもり県けん六ろくヶ所かしょ村むらには関連かんれん施設しせつとして2007年ねんに「国際こくさい核かく融合ゆうごうエネルギー研究けんきゅうセンター」（国際こくさい核かく融合ゆうごう材料ざいりょう照射しょうしゃ施設しせつ）が開所かいしょされる。
• 2007年ねん
  • シラクが大統領だいとうりょうを退任たいにん。後任こうにんのニコラ・サルコジは相撲すもう批判ひはんなどで知しられ、大統領だいとうりょう就任しゅうにん後ごに発はっした相撲すもうへの中傷ちゅうしょう発言はつげんなどを経へてフランス大統領だいとうりょう杯はいが廃止はいしされる。
  • シラクが日本にっぽんの東京相和銀行とうきょうそうわぎんこう（現在げんざいの東京とうきょうスター銀行ぎんこう）に約やく50億おく円えんの口座こうざを持もつという不正ふせい蓄財ちくざい疑惑ぎわくなどが指摘してきされるが、本人ほんにんが否定ひてい。
• 2008年ねん - 日にち仏ふつ修好しゅうこう150周年しゅうねん行事ぎょうじが開催かいさい。
• 2009年ねん - フランス政府せいふが池田いけだ理代りよ子こにレジオン・ドヌール勲章くんしょうシュバリエ章あきらを授与じゅよ。「ベルサイユのばら」などを通つうじた両国りょうこく間あいだの文化ぶんか交流こうりゅうへの貢献こうけんが理由りゆう。
• 2010年ねん - 8月がつ14日にち、フランスの極右きょくう政党せいとうである国民こくみん戦線せんせん（現げん・国民こくみん連合れんごう）のジャン＝マリー・ル・ペン党首とうしゅが日本にっぽんの右翼うよく団体だんたい一水会いちすいかいの招待しょうたいで東京とうきょうの靖国神社やすくにじんじゃを参拝さんぱい。9月に三越みつこしパリ店てんが閉店へいてん。10月に日仏会館にちふつかいかんが公益こうえき財団ざいだん法人ほうじんに移行いこう。
• 2011年ねん
  • 3月11日にち、東北とうほく地方ちほう太平洋たいへいよう沖おき地震じしん（東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい）が発生はっせい。太平洋たいへいよう南東なんとう部ぶのフランス領りょうポリネシアではマルキーズ諸島しょとうで3m、タヒチ島とうで40cmの津波つなみを観測かんそく。
  • 3月31日にち、サルコジ大統領だいとうりょうが訪日ほうにち。福島ふくしま第だい一いち原子力げんしりょく発電はつでん所しょ事故じこに対たいするフランスからの支援しえんを約束やくそくし、同行どうこうしたフランスの原子力げんしりょく企業きぎょう、アレヴァ社しゃのアンヌ・ロベルジョン社長しゃちょう兼けんCEOは専門せんもん家かの派遣はけんや高こう濃度のうど放射能ほうしゃのう汚染おせん水すいの処理しょりなどでの協力きょうりょくを伝つたえる。
  • 5月、フランス北部ほくぶのドーヴィルでの主要しゅよう国こく首脳しゅのう会議かいぎ（サミット）に日本にっぽんの菅かん直人なおと首相しゅしょうが参加さんか。
  • 7月がつ、駐ちゅう日にちフランス大使館たいしかんの提案ていあんにより、大相撲おおずもうで優勝ゆうしょう力士りきしに対たいし日にち仏ふつ友好ゆうこう杯はいの贈呈ぞうていが開始かいし。フランス政府せいふからの授与じゅよは大統領だいとうりょう杯はい廃止はいし以来いらい4年ねんぶり。
  • 8月がつ、髙島屋やパリ店てんが閉店へいてんし、パリから日系にっけい百貨店ひゃっかてんが消滅しょうめつ。
• 2012年ねん - サルコジ大統領だいとうりょうが退任たいにんし、後任こうにんにフランソワ・オランドが就任しゅうにん。
• 2013年ねん - オランド大統領だいとうりょう、国賓こくひんとして日本にっぽんを訪問ほうもん。同どう形式けいしきでのフランス大統領だいとうりょう訪日ほうにちは17年ねんぶり。福島ふくしま原発げんぱつ事故じこ後ごは初はつとなる、フランスの再さい処理しょり工場こうじょうから福井ふくい県けんの高浜たかはま発電はつでん所しょへのMOX燃料ねんりょう輸送ゆそうを実施じっし。
• 2014年ねん - 第だい1回かい日にち仏ふつ外務がいむ・防衛ぼうえい閣僚かくりょう会合かいごう(2+2)をパリで開催かいさい。以後いご、毎年まいとしないし2-3年ねんに一いち回かい程度ていどの開催かいさいで断続だんぞく的てきに開催かいさい。
• 2015年ねん - ヴァイッド・ハリルホジッチ、サッカー日本にっぽん代表だいひょう監督かんとくに就任しゅうにん。出身しゅっしん地ちはボスニア・ヘルツェゴビナだが、トルシエに続つづく2人ふたり目めのフランス国籍こくせき監督かんとくとなる。
• 2016年ねん - 7月がつ、第だい42回かい先進せんしん国こく首脳しゅのう会議かいぎ「伊勢いせ志摩しまサミット」開催かいさい。オランド大統領だいとうりょうが来日らいにちして会議かいぎに参加さんか。同月どうげつ、国立こくりつ西洋せいよう美術館びじゅつかんが世界せかい遺産いさんに認定にんてい。8月がつ、リオデジャネイロオリンピックの柔道じゅうどう男子だんし100kg超ちょう級きゅう決勝けっしょうでフランスのテディ・リネールが日本にっぽんの原沢はらさわ久喜くきを下くだして金きんメダルを獲得かくとく。10月、パリ文化ぶんか会館かいかん内ないに三越みつこしが小規模しょうきぼ店舗てんぽの「ジャパンショップ」を開店かいてん。
• 2018年ねん
  • 5月、第だい71回かいカンヌ国際映画祭かんぬこくさいえいがさいで『万引まんびき家族かぞく』がパルム・ドールを受賞じゅしょう。
  • 10月、仏ふつ大統領だいとうりょう候補こうほだったフランソワ・アスリノが早稲田大学わせだだいがくと京都きょうと大学だいがくで講演こうえん・討論とうろん。
  • 10月17日にち、安倍晋三あべしんぞう首相しゅしょうがフランスを訪問ほうもんし、エマニュエル・マクロン大統領だいとうりょうと首脳しゅのう会談かいだんを実施じっし。
• 2020年ねん
  • 5月12日にち、新型しんがたコロナウイルス感染かんせん症しょうの世界せかい的てき流行りゅうこう (2019年ねん-)にともない、フランス政府せいふは日本にっぽんからの入国にゅうこくを禁止きんし。
  • 7月がつ1日にち、フランス政府せいふは日本にっぽんからの入国にゅうこくを許可きょか。同日どうじつから日本航空にほんこうくうによる東京とうきょう - パリ間あいだの直行ちょっこう便びんが運行うんこう再開さいかい。

現在げんざいの日にち仏ふつ関係かんけい

フランスのジャック・シラク大統領だいとうりょう。

近年きんねんのフランスは、日本にっぽんとの通商つうしょう面めんや文化ぶんか面めんでの交流こうりゅうを強つよめている。一部いちぶではこの関係かんけいが強つよまったことはフランスのジャック・シラク元もと大統領だいとうりょうが親日しんにち家かであったためとの見方みかたを持もっている。シラク大統領だいとうりょうは、国家こっか元首げんしゅとしては最多さいたとされる40回かい以上いじょうの訪日ほうにち経験けいけんを持もち、日本にっぽんについて精通せいつうしている。フランスでは輸出ゆしゅつ奨励しょうれい運動うんどう Le Japon, c'est possible （ル・ジャポン・セ・ポシブル、日本語にほんごで「日本にっぽん、それは可能かのうである」）が行おこなわれ、人材じんざい交流こうりゅうとしては外国がいこく語ご青年せいねん招致しょうち事業じぎょうも盛さかんである。このほか、パリ日本にっぽん文化ぶんか会館かいかんも開設かいせつされている。

ただし、シラク大統領だいとうりょうの日本にっぽんへの傾倒けいとうには反対はんたい派はからの批判ひはんが強つよく、上記じょうきの秘密ひみつ口座こうざ疑惑ぎわくに加くわえ隠かくし子ごの存在そんざいも噂うわさとして流ながされる事態じたいとなった。この反動はんどうもあり、保守ほしゅ派はの国民こくみん運動うんどう連合れんごうから2007年ねんフランス大統領だいとうりょう選挙せんきょに勝利しょうりしながらシラクへの批判ひはんを続つづけていたニコラ・サルコジが2004年ねん、「日本にっぽんの相撲すもうは知的ちてきなスポーツでは無ない。」と語かたったとして日本にっぽんの平林ひらばやし博ひろし駐ちゅうフランス大使たいしに釈明しゃくめいする事態じたいを招まねき、同どう大統領だいとうりょう選挙せんきょの決選けっせん投票とうひょうで敗やぶれたセゴレーヌ・ロワイヤルも日本にっぽんのアニメに対たいして暴力ぼうりょく的てきで性せい表現ひょうげんが多おおいという批判ひはんを続つづけるなど、クレッソンの「アリ発言はつげん」に続つづいてフランス社会党しゃかいとうの有力ゆうりょく政治せいじ家かによる日本にっぽんへの厳きびしい姿勢しせいが報ほうじられた。一方いっぽうでフランス国民こくみん戦線せんせんのナンバー2（全国ぜんこく委員いいん）を長ながく勤つとめたブルーノ・ゴルニッシュは日本にっぽん留学りゅうがくを経験けいけんして日本人にっぽんじんと結婚けっこんするなど、特とくにフランス政界せいかいでの対たい日にち観かんは非常ひじょうに多様たようで、時ときとして上記じょうきのような舌禍ぜっかも起おこる不安定ふあんていさをはらんでいる。また日本にっぽんの政財界せいざいかいでフランスへの留学りゅうがく・赴任ふにん経験けいけんを持もつ人物じんぶつは、特とくに第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん後ごはアメリカやイギリスと比較ひかくすると少すくない。

なお、パリ在住ざいじゅうの文化ぶんか史家しかでもある竹下たけした節子せつこもその著書ちょしょのなかで、フランスは日本にっぽんが歴史れきし上じょう主要しゅよう国こくのなかで直接ちょくせつ戦火せんかを交まじえていない国くにであることを指摘してきしている。ただし、実際じっさいには第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん末期まっきの明あかり号ごう作戦さくせんで日本にっぽん軍ぐんがフランス領りょうインドシナ軍ぐんと交戦こうせんしこれを制圧せいあつしている他ほか、フランス艦隊かんたいは下関しものせき戦争せんそうにも参加さんかしている。

分野ぶんや別べつ

国際こくさい協力きょうりょく

国際こくさい協力きょうりょくの分野ぶんやでは、フランスと日本にっぽんは共同きょうどうでジブチ、マダガスカル、ウガンダなどの国くにでのHIVや発育はついく不全ふぜんといった危機きき的てきな健康けんこう問題もんだいにも取とり組くんでいる。しかし、フランスがヨーロッパ連合れんごうに同化どうかするにつれ、日本にっぽんを含ふくむヨーロッパ以外いがいの国々くにぐにとの関係かんけいが疎おろかになりつつある。

文化ぶんか

日本にっぽんとフランスでは相互そうごに芸術げいじゅつと料理りょうりの分野ぶんやで影響えいきょうし合あっている。日本にっぽんでは、テレビ番組ばんぐみである「料理りょうりの鉄人てつじん」などに見みられるようにフランス料理りょうりが日本にっぽんの料理りょうり界かいに大おおきな位置いちを占しめている。フランスではアニメが人気にんきを集あつめているが、外国がいこく文化ぶんかの流入りゅうにゅうに対たいし強つよい警戒けいかい心しんを持もつフランスはスクリーンクォータの一種いっしゅである「ブロードバンドクオータ」を実施じっしし、テレビ局てれびきょくでの日本にっぽん製せいアニメの放送ほうそう時間じかんはドイツなどと比較ひかくすると少すくない。

また、日本にっぽんの娯楽ごらくにおいても中世ちゅうせい・ルネサンス期き・ナポレオン時代じだい・世界せかい大戦たいせん期きといったフランスの歴史れきし的てきな人物じんぶつや設定せっていがモデルとなっていることもある。日本にっぽん画がや浮世絵うきよえの純粋じゅんすいさと、フランスの視覚しかく芸術げいじゅつの近代きんだい性せいと気品きひんは、絵画かいがという創作そうさく分野ぶんやにおいて融合ゆうごうされている。これは日本人にっぽんじんにフランスへの関心かんしんや親近しんきん感かんを高たかめ、その貢献こうけんを認みとめられた池田いけだ理代りよ子こにフランス政府せいふからレジオン・ドヌール勲章くんしょうシュバリエ章しょうが授与じゅよされた事こともあった。

科学かがく技術ぎじゅつ

科学かがく技術ぎじゅつの分野ぶんやでも日にち仏ふつ両国りょうこくは原子力げんしりょくエネルギー生成せいせいの分野ぶんやにおいて緊密きんみつな協力きょうりょく関係かんけいを構築こうちくしている。2005年ねん6月がつ、フランスと日本にっぽんはコンコルドの後継こうけいとなる次世代じせだい型がた超ちょう音速おんそく商業しょうぎょう飛行機ひこうきの開発かいはつで協力きょうりょくすることを発表はっぴょうした。これらの協力きょうりょく関係かんけいの一方いっぽうで世界せかい各国かっこくへの高速こうそく鉄道てつどうや原子力げんしりょく発電はつでん所しょの受注じゅちゅうでは激はげしい競争きょうそう関係かんけいにあり、ITERではフランスが誘致ゆうち合戦かっせんに勝利しょうりした。

スポーツ

大相撲おおずもうの本場所ほんばしょでは、在日ざいにちフランス大使館たいしかんより日にち仏ふつ友好ゆうこう杯はいが贈おくられる。

人物じんぶつ

日本にっぽんに関係かんけいするフランス人じん

「在日ざいにちフランス人じん」および「お雇やとい外国がいこく人じん」も参照さんしょう

• レオン・ロッシュ
• ジュール・ブリュネ
• レオンス・ヴェルニー
• ギュスターヴ・エミール・ボアソナード
• ジョルジュ・ビゴー
• ポール・クローデル
• フランソワ・アスリノ
• レオン・ド・ロニー
• シャルル・ド・モンブラン
• ジャン=ノエル・ロベール
• アンドレ・ザ・ジャイアント
• フィリップ・トルシエ
• カルロス・ゴーン

フランスに関係かんけいする日本人にっぽんじん

「在ざいフランス日本人にっぽんじん」も参照さんしょう

• 秋山あきやま好古よしふる
• 支倉はせくら常長つねなが
• 福澤ふくさわ諭吉ゆきち
• 西園寺さいおんじ公望きんもち
• 東ひがし久邇くに宮みや稔彦としひこ王おう
• 北白川きたしらかわ宮成みやなり久ひさ王おう
• 朝香あさか宮みや鳩ばと彦王
• 柴田しばた剛つよし中なか
• 藤田ふじた嗣治つぐじ
• 岡本おかもと太郎たろう
• 黒岩涙香くろいわるいこう
• 永井ながい荷風かふう
• 村上むらかみ英俊ひでとし

参考さんこう文献ぶんけん

• クリスチャン・ポラック 著ちょ＼石塚いしづか里奈りな、伊藤いとう直子なおこ他た 訳やく『絹きぬと光ひかり 知しられざる日にち仏ふつ交流こうりゅう100年ねんの歴史れきし 江戸えど時代じだい～1950年代ねんだい』（アシェット婦人画報社ふじんがほうしゃ、2002年ねん） ISBN 4-573-06210-6
• 立川たちかわ京一きょういち『第だい二に次じ世界せかい大戦たいせんとフランス領りょうインドシナ 「日にち仏ふつ協力きょうりょく」の研究けんきゅう』（彩いろどり流りゅう社しゃ、2000年ねん） ISBN 4-88202-644-9
• 竹下たけした節子せつこ『アメリカに「NO」と言いえる国くに』（文春ぶんしゅん新書しんしょ、2006年ねん） ISBN 4-16-660491-0

関連かんれん項目こうもく

• 外人がいじん墓地ぼち
• 日本にっぽんの国際こくさい関係かんけい
• 駐ちゅう日にちフランス大使館たいしかん、在ざい京都きょうとフランス総領事館そうりょうじかん、在ざい大阪おおさか・神戸こうべフランス総領事館そうりょうじかん
• 在ざいフランス日本国にっぽんこく大使館たいしかん、在ざいストラスブール日本国にっぽんこく総領事館そうりょうじかん、在ざいマルセイユ日本国にっぽんこく総領事館そうりょうじかん、在ざいヌメア領事りょうじ事務所じむしょ、在ざいリヨン領事りょうじ事務所じむしょ

外部がいぶリンク

• 最近さいきんのフランス情勢じょうせい及および日にち仏ふつ関係かんけい （外務省がいむしょう）
• 在日ざいにちフランス大使館たいしかん
• 在ざいフランス日本国にっぽんこく大使館たいしかん
• パリ日本にっぽん文化ぶんか会館かいかん
• （財）ざいだんほうじん日仏会館にちふつかいかん・日にち仏ふつ協会きょうかい