漢字かんじ」のはんあいだ差分さぶん

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** [[当用漢字とうようかんじ]](廃止はいし
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2024ねん5がつ20日はつか (月)げつ 07:09時点じてんにおけるはん

漢字かんじ
真名まな
類型るいけい: 表意ひょうい文字もじひょう文字もじ
言語げんご: 漢字かんじ使用しようする言語げんご
時期じき: およそ紀元前きげんぜん1300ねん -
文字もじ体系たいけい: 仮名かめいチュノムおんなしょちぎり文字もじ西にしなつ文字もじおんな文字もじなど
Unicode範囲はんい:

U+4E00 - U+9FFF[1]
U+3400 - U+4DBF[2]拡張かくちょうA
U+20000 - U+2A6DF[3]拡張かくちょうB
U+2A700 - U+2B73F[4]拡張かくちょうC
U+2B740 - U+2B81F[5]拡張かくちょうD
U+2B820 - U+2CEAF[6]拡張かくちょうE
U+F900 - U+FAFF[7]互換ごかん漢字かんじ
U+2F800 - U+2FA1F[8]互換ごかん漢字かんじ補助ほじょ
U+2F00 - U+2FDF[9]かんひろし部首ぶしゅ
U+2E80 - U+2EFF[10]かんひろし部首ぶしゅ補助ほじょ

U+31C0 - U+31EF[11]筆画ひっかく
ISO 15924 コード: Hani
Hans(簡体字かんたいじ) Hant(繁体字はんたいじ
注意ちゅうい: このページはUnicodeかれた国際こくさい音声おんせい記号きごう (IPA) をふく場合ばあいがあります。
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漢字かんじ
書体しょたい
篆刻てんこく毛筆もうひつ
かぶとこつぶん 金文きんぶん 篆書てんしょ
古文こぶん
隷書れいしょ 楷書かいしょ
行書ぎょうしょ
草書そうしょ
木版もくはん活版かっぱん
宋朝そうちょうたい 明朝体みんちょうたい 楷書かいしょたい
字体じたい
構成こうせい要素ようそ
筆画ひっかく 筆順ひつじゅん 偏旁へんぼう 六書りくしょ 部首ぶしゅ
標準ひょうじゅん字体じたい
せつぶんかい篆書てんしょたい
さましょ 石経いしきょう
かん字典じてんたいきゅう字体じたい
しん字体じたい しん字形じけい
国字こくじ標準ひょうじゅん字体じたい つね用字ようじ字形じけいひょう
漢文かんぶん教育きょういくよう基礎きそ漢字かんじ
通用つうよう規範きはん漢字かんじひょう
国字こくじ問題もんだい
当用とうよう常用漢字じょうようかんじ
同音どうおん漢字かんじによるきかえ
繁体字はんたいじ正体しょうたい - 簡体字かんたいじ
漢字かんじ廃止はいし復活ふっかつ
漢字かんじ文化ぶんかけん
なかあさこしだいしん
派生はせい文字もじ
国字こくじ 方言ほうげん のりてん文字もじ
仮名かめい たけし おんなしょ
ちぎり文字もじ おんな文字もじ 西にしなつ文字もじ
字音じおん

漢字かんじ(かんじ)は、中国ちゅうごく古代こだい黄河こうが文明ぶんめい最初さいしょ発祥はっしょうした表記ひょうき文字もじよんだい文明ぶんめい使用しようされた古代こだい文字もじのうち、現用げんようされる唯一ゆいいつ文字もじ体系たいけいである[12][13]。またもっと文字数もじすうおお文字もじ体系たいけいであり、そのかずやく15まんのぼる。古代こだいから周辺しゅうへんしょ国家こっか地域ちいきつたわり漢字かんじ文化ぶんかけん形成けいせいし、言語げんごのみならず文化ぶんかじょうおおきな影響えいきょうあたえた。

現代げんだいでは中国ちゅうごく日本語にほんご朝鮮ちょうせん韓国かんこく)、広西ひろせ東興とうこうにいるジンぞく使用しようするベトナム記述きじゅつ使つかわれる。現在げんざい朝鮮ちょうせんではほとんど使用しようされなくなっている。20世紀せいきはいり、漢字かんじ文化ぶんか圏内けんないでも中国語ちゅうごくご日本語にほんご以外いがい漢字かんじ表記ひょうきをほとんど廃止はいししたが、なおやく15おくにん使用しようし、やく50おくにん使つかラテン文字もじについで、世界せかいで2番目ばんめ使用しようしゃすうおお文字もじ体系たいけいである[14]

概要がいよう

漢字かんじ特徴とくちょう

ラテン文字もじ代表だいひょうされるアルファベットが1つのおと表記ひょうきする音素おんそ文字もじであるのにたいし、漢字かんじ一般いっぱんに、それぞれが個別こべつ意味いみ音節おんせつ対応たいおうしている形態素けいたいそである[15]。しかし現代げんだい中国ちゅうごく単語たんごは、だい部分ぶぶんが2つ以上いじょう漢字かんじわせたものになっている[16]

本来ほんらい、1一義いちぎあらわすことだけを重視じゅうしして表意ひょうい文字もじとしてきたのだが、これは古代こだい中国語ちゅうごくごの1音節おんせつが1つの意味いみあらわ孤立こりつてき言語げんご構造こうぞう由来ゆらいするのであって、正確せいかくにはおと意味いみ両者りょうしゃ表記ひょうきするひょう文字もじである。つまり、1が1あらわしているのである。このような漢字かんじ特徴とくちょうから伝統でんとうてき文字もじがくでは漢字かんじかたちおとの3要素ようそによって分析ぶんせきしてきた。

しかし、1つのおとかたり派生はせいんで、1複数ふくすうの(まったくせい反対はんたいの、あるいは無関係むかんけい一方いっぽう字義じぎからは想像そうぞうすることはできないような)字義じぎっていたり、みがわって、複数ふくすう字音じおんっていたりする場合ばあいもある。また、外来がいらい表記ひょうきする場合ばあいなど、単純たんじゅんおとあらわすためにつくられた漢字かんじもあり、字義じぎたない場合ばあいもある。字義じぎ有無うむわず、1音節おんせつあらわ文字もじというてんにおいて音節おんせつ文字もじである日本語にほんご仮名かめいとはちか関係かんけいにある。

漢字かんじ輸入ゆにゅうしたくにと、現在げんざい使用しようじょうきょう

漢字かんじ文化ぶんかけんにおけるおも言語げんごでの「漢字かんじ文化ぶんかけん」「ひがしアジア文化ぶんかけん」という概念がいねんのいいかたかた

日本にっぽん朝鮮ちょうせん琉球りゅうきゅう王国おうこくベトナムは、古代こだい中国ちゅうごくから漢字かんじ輸入ゆにゅうして使用しようした。また、シンガポールマレーシアのように、中国ちゅうごくから移住いじゅうしたひとたちがおおみ、漢字かんじ使用しようしている地域ちいきがある。これらの漢字かんじ使用しようする・していた周辺しゅうへん諸国しょこく包括ほうかつして漢字かんじ文化ぶんかけんぶ。

日本にっぽんではかんやつ国王こくおうしるし古墳こふん時代じだい稲荷台いなりだい1ごうふん埋蔵まいぞうされていたてつけん銘文めいぶんが、日本にっぽんにおける初期しょき漢字かんじ事例じれいとされており[17][18][19]、また近年きんねん研究けんきゅうで、朝鮮半島ちょうせんはんとう経由けいゆして伝来でんらいした文字もじ使用しよう方法ほうほう存在そんざいする可能かのうせい指摘してきされている[20][21][18]

現在げんざい漢字かんじは、中国ちゅうごく中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく)・台湾たいわん中華民国ちゅうかみんこく)・日本にっぽん日本にっぽんこく)で日常にちじょうてきに、韓国かんこく大韓民国だいかんみんこく)・シンガポールなどで限定げんていてきもちいられている。しかし、20世紀せいき後半こうはん各国かっこく政府せいふ政策せいさく漢字かんじ簡略かんりゃくしたり使用しよう制限せいげんなどをおこなったりしたため、現在げんざいでは、これらのくに完全かんぜん文字もじ体系たいけい共有きょうゆうしているわけではない。

また、北朝鮮きたちょうせんベトナムのように、漢字かんじ使用しよう公式こうしきにやめたくにもある。しかし、漢字かんじ使つかわなくなっても漢字かんじとともに流入りゅうにゅうした語彙ごいかく言語げんご語種かたりぐさとしておおきな割合わりあいめている。

漢字かんじおん地域ちいき時代じだいによって変化へんかする。しかしながら、淵源えんげんとなるちゅう古音こおんからかく地域ちいき音韻おんいん変化へんかしたがって規則きそくてき変化へんかしているため、類推るいすい可能かのう共通きょうつうせいっている。また地域ちいきにより発音はつおんちが場合ばあいでもおなあらわすことができるため、国境こっきょうえて漢字かんじ使つかった筆談ひつだんでコミュニケーションをることもある。字形じけい複雑ふくざつさから、手書てがきする場合ばあいには、間違まちがいや省略しょうりゃくなどによって字体じたいすくなからず変化へんかしてきた。そうして変化へんかした字体じたいのうち、ある程度ていど範囲はんい定着ていちゃくした俗字ぞくじ各国かっこくにおいて正字せいじえらばれ、字形じけいにわずかな差異さいられる場合ばあいがある。また地域ちいきおん地域ちいき特有とくゆう字義じぎあらわすための国字こくじ方言ほうげん異体いたいおおつくられてきた。

漢字かんじかず

中国ちゅうごく音節おんせつかずは、現代げんだい普通ふつうばなし場合ばあい声調せいちょうわせをかんがえても1,600しゅ未満みまんであり、音節おんせつ文字もじであれば、これだけの文字種もじしゅがあればりる計算けいさんになる。しかし、同音どうおん異義いぎかたりを、部首ぶしゅをつけるなどの手法しゅほうもちいて区別くべつする漢字かんじは、5,000しゅ前後ぜんこうどう時代じだいてき使用しようされてきた。これに、時代じだい変遷へんせんによる字体じたい変化へんかおな字音じおん字義じぎあらわ異体いたい地域ちいき変種へんしゅなどをくわえて整理せいりすると、簡単かんたんに1まん漢字かんじあつまることになり、歴代れきだい字書じしょ時代じだいくだるにつれておおくの漢字かんじあつめ、1994ねんの『中華ちゅうかうみ』にいたっては85,568収録しゅうろくしている。ただし、ほとんどの文字もじ歴史れきしてき文書ぶんしょなかでしかられない使用しよう頻度ひんどひくいものである。研究けんきゅうによると、中国ちゅうごく機能きのうてき識字しきじ状態じょうたいにならないようにするには、3,000から4,000漢字かんじっていれば充分じゅうぶんという[22]

一般いっぱん文明ぶんめい部族ぶぞく言語げんご語彙ごいおおすぎて整理せいりされていない傾向けいこうにあり、漢字かんじ発生はっせい当時とうじ時代じだい非合理ひごうりせいをそのままいでしまったと批判ひはんされている。[23]。このように近代きんだい以降いこう異体いたい整理せいりしたり使用しよう頻度ひんどすくない漢字かんじ利用りよう制限せいげんしようとするうごきはなんもあったが、現在げんざいでもそのかずつづけている[注釈ちゅうしゃく 1]つねあたらしい創作そうさくされるため、過去かこから現在げんざいいた過程かていで、どれだけのかず漢字かんじつくられたかは明確めいかくではない。たとえば、既存きそんなか考慮こうりょされる漢字かんじがないなにかしらの意図いと表現ひょうげんするために、あたらしい種類しゅるいつくられてきた。漢字かんじ理論りろんとはまんにんひらかれたもので、適当てきとうおもわれればあらたな漢字かんじをつくることだれにでもできる。しかしながら、このように発明はつめいされた漢字かんじは、公的こうてきみとめられた一覧いちらんからはしばしばのぞかれて[24]以下いかに、主要しゅよう歴史れきしてき中国語ちゅうごくご辞典じてん字書じしょ)が採録さいろくした漢字かんじすうあらわす。

中国ちゅうごく辞典じてんしるされた漢字かんじかず[25][26]
とし 辞書じしょめい 漢字かんじすう
100 せつぶんかい 9,353
543 たまへん 12,158
601 きりいん 16,917
997 りゅうがん手鑑てかがみ 26,430
1011 こういん 26,194
1039 しゅういん 53,525
1208 五音ごいんへんうみ 54,595
1615 字彙じい 33,179
1675 正字せいじどおり 33,440
1716 かん字典じてん 47,035
1916 中華ちゅうかだい字典じてん英語えいごばん 48,000
1989 漢語かんごだい字典じてんだいいちはん 54,678
1994 中華ちゅうかうみ 85,568
2001 異體いたい字典じてん正式せいしきいちはん 105,982
2010 漢語かんごだい字典じてんだいはん 60,370
2014 漢字かんじうみ 102,447
2024 異體いたい字典じてん正式せいしきななはん 106,303

コンピュータで処理しょりするための文字もじ集合しゅうごうでは、Unicode 13.0が92,856以上いじょう[注釈ちゅうしゃく 2]日本にっぽん企業きぎょうソフトウェア今昔こんじゃく文字もじきょう』が(漢字かんじ以外いがい文字もじふくむが)やく16まん[28]収録しゅうろくするなど、さらにおおくの漢字かんじあつめているものもある。一方いっぽう中華民国ちゅうかみんこく台湾たいわん行政ぎょうせいいん教育きょういくの『異體いたい字典じてん正式せいしきななはん)』によれば、漢字かんじ正字せいじかず異体いたいふくまない)は29,920[29]であるが、こちらは国字こくじふくんでいない(「付録ふろく」としてだけ収録しゅうろくしてある[30])。

歴史れきし

伝承でんしょうによると、中国ちゅうごくにおける文字もじ発祥はっしょうは、みかどだいくら砂浜すなはまあるいたとり足跡あしあとて、足跡あしあとからとり種類しゅるいかるように概念がいねんおなじようにして表現ひょうげんできることにづいてつくった文字もじとされる。また『えきけい』には聖人せいじん漢字かんじつくったとしるされている。

しん石器せっき時代じだい出土しゅつど土器どき表面ひょうめん文字もじじょうみがられる。しかし記号きごう・デザインの一種いっしゅともかんがえられており、いん中期ちゅうきまでつづく。これらは漢字かんじ系統けいとうおなじくするかはさだかではなく、漢字かんじ誕生たんじょうえるかは不明ふめいである。

考古学こうこがくてき現存げんそんする最古さいこ漢字かんじは、いん後期こうきにおいてうらないの一種いっしゅであるぼく(ぼく)結果けっかむために使用しようされた文字もじである。これを現在げんざい甲骨文字こうこつもじ亀甲きっこうじゅうこつぶん)とぶ。 漢字かんじとしての完成かんせいたかいことが研究けんきゅうによりあきらかにされている。

当時とうじぼくかめ甲羅こうらうし肩胛骨けんこうこつなどの裏側うらがわちいさなくぼみを穿うがち、あぶってねっした金属きんぞくぼう青銅せいどうせいわれる)をむ。しばらくんだままにするとねっせられた表側おもてがわ亀裂きれつしょうじる。この亀裂きれつかたち吉凶きっきょうるのであるが、そのぼくをしたかぶとこつに、ぼく内容ないよう結果けっかんだのである。

ふで木簡もっかんあらわ甲骨文字こうこつもじられることから、それらをもちいてしるした文字もじもその時代じだいにあったと推測すいそくされるが、考古学こうこがくてき出土しゅつどはない。

現在げんざい存在そんざいするなかでの最古さいこ漢字かんじは、いんから発掘はっくつされるかぶとこつなどにきざまれた甲骨文字こうこつもじである[31]。その内容ないよういん王朝おうちょうだい22だいたけちょうのころからかれたものであるため、それ以前いぜんにはしん石器せっき時代じだい遺跡いせきとう発見はっけんされる記号きごうはあっても、文字もじとして使用しようできる漢字かんじができあがったのは紀元前きげんぜん1300ねんごろのことだとかんがえられる[32]。この甲骨文字こうこつもじものたままをえが象形しょうけい文字もじであり、当時とうじ甲骨文字こうこつもじちか様相ようそうつものもおおかった。その一方いっぽうで、あるしゅ事態じたい表現ひょうげんする動詞どうし形容詞けいようし文字もじ存在そんざいした。たとえば、「だて」の原型げんけいであるひと地面じめんあらわよこぼううえかれた指示しじ文字もじ)、女性じょせい子供こどもをあやすようから「このみ」や、ひとたもと(たもと)にいるようから「きゅう」などの会意かいい文字もじ)もすでふくまれていた[33]。さらに、同音どうおん単語たんごをすでにあるべつあらわ代用だいようもあり、たとえばとりはねしめす「つばさ」の原型げんけいは、同音どうおんつぎのことをしめ単語たんご流用りゅうようされ、これがのちに「よく」となった[33]。このように、すでに現在げんざい漢字かんじ書体しょたい似通にかよっている部分ぶぶん見受みうけられ、非常ひじょう発展はってんしたものであり、おそらくはこれ以前いぜんから発展はってん経路けいろ辿たどってきたものとみられる。最古さいこ漢字かんじには左右さゆう上下じょうげ反転はんてんしたものや、記号きごうちか部品ぶひんがつけられているものなど、現在げんざい常識じょうしきではかんがえられない(当然とうぜんながら現在げんざいでは使用しようされていない)漢字かんじ存在そんざいする[34]。その青銅器せいどうき鋳込いこまれた金文きんぶんという文字もじ登場とうじょうした。「NHKスペシャル 中国ちゅうごく文明ぶんめいなぞだい2しゅう 漢字かんじ誕生たんじょう」では、古代こだいメソポタミアの文字もじしょう取引とりひき記録きろくからはじまっているのにたいして、政治せいじ方針ほうしんめるためのうらないの用途ようとで、ほね(これまでに14,000たいいん生贄いけにえ犠牲ぎせいとなった人骨じんこつ出土しゅつど)にきざむために使つかわれはじめた漢字かんじは、文字もじとしてはきわめて特殊とくしゅなルーツであったとしている。たとえば、しろ人間にんげん頭蓋骨ずがいこつしろ由来ゆらいする象形しょうけい文字もじである。このように、鬼神きじんおうつなぐための手段しゅだんとして、初期しょき漢字かんじはじまった[35]

しゅう時代じだいになると、外交がいこうしょう取引とりひきなどおおくの用途ようと漢字かんじ使つかわれるようになり、それまでの種類しゅるいだけではりなくなった。そこでおおくのあたらしい漢字かんじつくられた[36]中国ちゅうごくでは「きよらかでんだ」様子ようすを「セイ(tseng)」とび、新芽しんめ井戸端いどばたえた様子ようすから「あお」につらなる象形しょうけい文字もじもちいた。この「セイ」という発音はつおん文字もじあお」は形容詞けいようしだけでなく「きよらかでんだ」ものをぶさまざまな名詞めいしにも使つかわれたが、これらにもそれぞれの漢字かんじてられるようになった。みずが「セイ」ならば「きよし」、日差ひざしが「セイ」ならば「はれ」などである。このような漢字かんじ一群いちぐんを「漢字かんじ家族かぞく」とう。侖(liuan-luan、リン-ロン)も短冊たんざくそろえた様子ようすからはっし「そろえたもの」をしめ象形しょうけい文字もじだが、これもくるまそろえば「」、人間にんげん関係かんけいととのっておれば「りん」、理論りろん整然せいぜんとしていれば「ろん」という漢字かんじつくられた。このように、音符おんぷ相当そうとうする「あお」「侖」などと、意味いみ類別るいべつあらわわさった「形声けいせい文字もじ」が発達はったつした[37]紀元きげん100ねんごろにこうかんもとまきあらわした『せつぶんかい』は中国ちゅうごくはつ字書じしょであり、9,353漢字かんじについてちを解説かいせつしているが、このなかやく8わり形声けいせい文字もじである[37]。このような文字もじ形成けいせい背景はいけいには、中国ちゅうごくでは事物じぶつ感性かんせいてきにとらえ、わくにはめ習慣しゅうかん影響えいきょうしているともいう。このため、音素おんそ文字もじ単音たんおん文字もじつく傾向けいこうおさえられたとかんがえられる[37]

しゅう混乱こんらん時代じだいむかえると、漢字かんじ各地かくち独自どくじ発展はってんをすることになる。その意義いぎかたちともに抽象ちゅうしょうすすみ、春秋しゅんじゅう戦国せんごく時代じだいになると地方ちほうごとに通用つうようする字体じたいちがうという事態じたい発生はっせいした。そして天下てんかしたはた始皇帝しこうてい字体じたい統一とういつ着手ちゃくしゅ[38]、そしてまれたのが小篆しょうてんである。はた西にししゅう本拠地ほんきょちにしたのであり、その文字もじしゅう王朝おうちょうからがれたものだったため、その系統けいとうせい保持ほじされたといえる。

小篆しょうてん尊厳そんげんあふ難解なんかい書式しょしきだった。はた、そしてかんだいになると、下級かきゅう役人やくにん中心ちゅうしん使つかいにくい小篆しょうてん装飾そうしょくてき部分ぶぶんはぶき、曲線きょくせん直線ちょくせんする変化へんかこり、これが隷書れいしょとなった。毛筆もうひつかれる木簡もっかんたけ漢字かんじからはじまった隷書れいしょは、書物しょもつから石碑せきひきざまれるにまでおよんだ[39]。この隷書れいしょはしきしたものは「くさ隷」とばれたが、やがてこれが草書そうしょとなった[39]一方いっぽうで、隷書れいしょをさらに直線ちょくせんてきいたものが楷書かいしょ発達はったつし、これをさらにくずして行書ぎょうしょまれた[39]

なお、隷書れいしょから楷書かいしょができてそれをくずすかたち草書そうしょ行書ぎょうしょができたというせつがあるが現在げんざいではこの見解けんかい定説ていせつからはずれており、『総合そうごう百科ひゃっか事典じてんポプラディアだいさんはん』でもあやまりとして修正しゅうせいされている[40]

六朝りくちょうからとう時代じだいには書写しょしゃひろまり、個人こじん地域ちいきによる独特どくとくくずれが発生はっせいするようになったが、科挙かきょせいでは「正字せいじ」という由緒ゆいしょただしい漢字かんじもとめられたが、一般いっぱん庶民しょみんでは「つう」や「俗字ぞくじ」とばれる漢字かんじおお使つかわれた[39]そう時代じだいには手工業しゅこうぎょうもの商人しょうにんなど文字もじ仕事しごと使つかそう台頭たいとうし、俗字ぞくじ幅広はばひろもちいられた[39]。さらに木版もくはん技術ぎじゅつ発展はってんにより、楷書かいしょ印刷いんさつ書体しょたいまれ、宋朝そうちょうたいばれる書体しょたい誕生たんじょうした。明代あきよからしんだいにかけて、かん字典じてん代表だいひょうされる明朝体みんちょうたい確立かくりつした。

現在げんざい書籍しょせきコンピューター文書ぶんしょなどの印刷いんさつ使用しようされている漢字かんじ書体しょたいあきら時代じだい確立かくりつされた明朝体みんちょうたい中心ちゅうしんである。この起源きげんさかのぼると、こうかん末期まっき確立かくりつされた楷書かいしょく。

現代げんだい中国ちゅうごくではさらに簡素かんそすすめた簡体字かんたいじ使つかわれる。「」→「飞」のような大胆だいたん省略しょうりゃく、「」→「つくえ」のような同音どうおん代替だいたい、「くるま」→「车」のようなくさ書体しょたい借用しゃくようから、「したがえしたがえ)」→「从」のような復活ふっかつまである。基本きほんてきに10かく以下いかおさえるため、民間みんかん流布るふしていた文字もじのほかに、投書とうしょあつめ「文字もじ改革かいかく委員いいんかい」が選択せんたくすることでめられた[39]

字形じけい

書体しょたい

文字もじ道具どうぐかれる媒体ばいたい速度そくどかたなどにより字形じけい様式ようしきえることがある。この様式ようしきちがいが文字もじ体系たいけい全体ぜんたいおよ場合ばあい、これを書体しょたいぶ。現在げんざい使つかわれている漢字かんじ書体しょたいには篆書てんしょ隷書れいしょ草書そうしょ行書ぎょうしょ楷書かいしょ五体ごたいがあり、楷書かいしょ印刷いんさつ書体しょたいとしてひろ使つかわれているものに明朝体みんちょうたいがある。

かぶとこつぶん 金文きんぶん だい篆書てんしょ しょう篆書てんしょ 隷書れいしょ 楷書かいしょ

なお、かく書体しょたい発展はってん経緯けいいについては#歴史れきし参照さんしょうされたい。

字体じたい

漢字かんじてんよこぼうたてぼうなどの筆画ひっかくわせてつくられている。ある漢字かんじがほかの漢字かんじから区別くべつされる筆画ひっかくわせを字体じたいぶ。

構成こうせい要素ようそ

漢字かんじは、筆画ひっかく筆順ひつじゅん偏旁へんぼう偏旁へんぼう配置はいち構造こうぞうという構成こうせい要素ようそつ。この構成こうせい方法ほうほうちがいによって1つの字体じたい形成けいせいする。漢字かんじてんせんあらわされる筆画ひっかくわせでつくられるが、かならずしもいちいち形態けいたいとして独特どくとくであるわけではなく、複数ふくすう漢字かんじ共通きょうつう部分ぶぶん存在そんざいする。これを偏旁へんぼうといい、へんつくりかんむりあしたれにょうなどのが、構成こうせいじょう位置いちなどにもとづいて、これらの共通きょうつう部分ぶぶんあたえられる。非常ひじょう単純たんじゅん構成こうせい漢字かんじのぞけば、おおくの漢字かんじはこれらの共通きょうつう部分ぶぶんすくなくとも1つ、ふくんでいる。また、共通きょうつう部分ぶぶんは、場合ばあいによってはそれ自体じたい独立どくりつした文字もじとしても存在そんざいしている場合ばあいもある。これらのうち、一部いちぶ共通きょうつう部分ぶぶん部首ぶしゅばれ、漢字かんじ分類ぶんるい検索けんさくがかりとして重要じゅうよう役割やくわりたす。

みやつこ構造こうぞう

漢字かんじみやつこおよび運用うんよう原理げんりあらわ六書りくしょ指事しじ象形しょうけい形声けいせい会意かいい転注てんちゅう仮借かしゃく)にもとづき、象形しょうけい文字もじ指事しじ文字もじ会意かいい文字もじ形声けいせい文字もじ分類ぶんるいされる。漢字かんじの85%ちかくが形声けいせい文字もじわれている。

日本にっぽん国字こくじは、それぞれの部首ぶしゅ本来ほんらい意味いみ解釈かいしゃくしてあらたにわせて、会意かいいならってつくられたものがおおいといわれる。

異体いたい

ひだりから1.だい 2.もん 3.てん 4.しょく 5.曜 6.ぜん 7. 8.せん 9.濾 10. 11.たたかえ 12.しな,うつわ 13.略字りゃくじれい

漢字かんじにはおなあらわすのにことなる字体じたいもちいる場合ばあいがある。たとえば、「からだ」を意味いみする「タイ」というおとをもつ漢語かんごには「からだ」「からだ」「軆」「からだ」というなんとおりかがてられるが、これらはおな漢字かんじことなる字体じたいとされる。

たがいにおな意味いみおとあらわしても字体じたいことにする異体いたいぶ。異体いたいのあいだで、正式せいしきもちいられる字体じたい正字せいじまたは本字ほんじぶ。本字ほんじ認定にんてい時代じだいくにによってことなっている。一方いっぽう民間みんかんひろ使つかわれているが、正字せいじとはみとめられない異体いたい俗字ぞくじぶ。また正字せいじ簡略かんりゃくしてできた異体いたい略字りゃくじぶことがある。

ひだり繁体字はんたいじみぎ簡体字かんたいじ

戦後せんご中国ちゅうごくでも日本にっぽんでも漢字かんじ改革かいかくおこなわれ、異体いたいあいだでも簡単かんたん字体じたい正字せいじとしたり、あたらしく簡略かんりゃくした字体じたいつくったりした。中国ちゅうごくでは字形じけい複雑ふくざつさを基準きじゅんもと正字せいじ繁体字はんたいじ、簡された字体じたいのものを簡体字かんたいじんでいる。簡体字かんたいじは1956ねんの「漢字かんじ簡化方案ほうあん公布こうふ以降いこう正式せいしきもちいる字体じたいとしてえらばれている。一方いっぽう日本にっぽんでは1946ねんの「当用漢字とうようかんじひょう」と1949ねんの「当用漢字とうようかんじ字体じたいひょう」で簡略かんりゃくされた字体じたいさだめ、以後いご使用しようしてきた。このため「当用漢字とうようかんじひょう以後いごもちいられた字体じたいしん字体じたい、それ以前いぜんもちいられた字体じたいきゅう字体じたいんでいる。繁体字はんたいじきゅう字体じたいと、簡体字かんたいじしん字体じたいとは「からだ」と「からだ」、「まん」と「まん」のようにまったく字形じけいことなる俗字ぞくじ採用さいようしたものもあるが、「こえ」と「こえ」、「」と「」のように一部いちぶ使つかったものや、「がく」と「がく」のように一部いちぶ字形じけい変形へんけいされたものがおおい。

字書じしょ

字形じけい分析ぶんせきもとまきの『せつぶんかい』にはじまる。ただし、そこでもとめられていたものは本義ほんぎかいさぐることであり、古典こてん解釈かいしゃくがくのためであって、おやには、おもに小篆しょうてんもちいられている。しかし、その部首ぶしゅほう六書りくしょ異体いたい分別ふんべつなど後世こうせいおおきな影響えいきょうあたえている。このような字形じけいによって分類ぶんるいされた辞典じてん字書じしょという。『せつぶんかい』は540部首ぶしゅ小篆しょうてん9,353および重文じゅうぶん1,163あつかっている。『せつぶんかい』を発展はってんさせたものにりょう顧野おうの『たまへん』がある。『たまへん』は、字義じぎ分類ぶんるいしてしめすとともに、反切はんせつによる字音じおん情報じょうほうがつけられ、おや隷書れいしょたいあらためられている。542部首ぶしゅで12,824あつかっている。『たまへん』は日本にっぽんでの字書じしょ成立せいりつ影響えいきょうおよぼしている。

こういったかい重視じゅうしした部首ぶしゅほうをとる字書じしょたいして、検字けんじという実用じつようてき目的もくてきから部首ぶしゅほう発展はってんさせた字書じしょあらわれるようになった。その濫觴らんしょうりょう僧侶そうりょくだりひとしの『りゅうがん手鑑てかがみ』であり、『せつぶんかい』が篆書てんしょしたがって部首ぶしゅてたのにたいして、楷書かいしょたい字形じけいによって部首ぶしゅてなおし、字形じけい字源じげんからはなして記号きごうとしてあつかい、さらに部首ぶしゅ声調せいちょうによって4かんけることがなされている。『りゅうがん手鑑てかがみ』は240部首ぶしゅで26,430あまりをあつかっている。そのきむかん孝彦たかひこかん道昭みちあきによって『五音ごいんへんうみ』がつくられた。その特徴とくちょう部首ぶしゅ五音ごいんさんじゅうろく字母じぼ声調せいちょうによって配列はいれつしたことであり、また部分ぶぶんてきにではあるが部首ぶしゅ以外いがい部分ぶぶん筆画ひっかくかずじゅんならべられている。444部首ぶしゅで54,595あつかった。あきらまんれき43ねん1615ねんうめ膺祚(ばいようそ)によってつくられた『字彙じい』はその字書じしょ規範きはんとなる画期的かっきてき字書じしょであった。部首ぶしゅ統合とうごう整理せいりおこなって214部首ぶしゅで33,179あつかい、部首ぶしゅおよびかく部首ぶしゅぞくするおや筆画ひっかくすうじゅん配列はいれつしたのである。その方法ほうほうは214部首ぶしゅ49,000あまりを収録しゅうろくしたきよしの『かん字典じてん』に継承けいしょうされた。

字音じおん

構成こうせい

漢字かんじ1中国語ちゅうごくごの1音節おんせつあらわす。中国ちゅうごく音節おんせつ構造こうぞうは「(子音しいん)+ 母音ぼいん +(子音しいん)」である。現代げんだい中国ちゅうごくでは英語えいごのように多重たじゅう子音しいんはない。また母音ぼいんさん重母音じゅうぼいんまである。

中国ちゅうごく伝統でんとうてき音声おんせい言語げんごがくである音韻おんいんがく分類ぶんるいでは、語頭ごとう子音しいん・ゼロ子音しいんこえはは母音ぼいんまたは母音ぼいん+語尾ごび子音しいんいんははという。さらに、中国ちゅうごくは1音節おんせつおと高低こうてい意味いみ区別くべつするトーン言語げんごであり、このおと高低こうていちがいを声調せいちょうという。つまり、漢字かんじおんは「こえはは」「いんはは」「声調せいちょう」(りゃくしてこえいん調ちょう)の3つの要素ようそによって構成こうせいされるとかんがえられた。

字音じおん研究けんきゅう

古代こだい漢字かんじおん情報じょうほうは、など韻文いんぶんにある押韻おういん漢字かんじいんははべつ分類ぶんるいした「韻書いんしょ」によってられる。

最古さいこ韻書いんしょ3世紀せいきの『こえるい』とされているが、散逸さんいつしており、詳細しょうさい不明ふめいである。ひろ一般いっぱん通用つうようした最初さいしょ韻書いんしょ7世紀せいき韻書いんしょきりいん』である。それ以前いぜん漢字かんじおんは『詩経しきょう』の押韻おういんなどをもと復元ふくげんこころみられており、上古じょうこおんばれる。中国ちゅうごく字音じおんは、この上古じょうこおん、『きりいん』に代表だいひょうされるちゅう古音こおん14世紀せいき韻書いんしょ中原なかはら音韻おんいん』に代表だいひょうされる近世きんせいおん、および現行げんこう現代げんだいおん分類ぶんるいされている。

古代こだいかん字音じおん復元ふくげん基準きじゅんとされているのは中古ちゅうこおんであり、日本にっぽん漢和かんわ辞典じてんにも反切はんせついん中古ちゅうこおんしめされている場合ばあいおおい。反切はんせつとは韻書いんしょ古典こてん注釈ちゅうしゃくしょ使用しようされている漢字かんじおん表記ひょうきほうで、まえ漢字かんじこえははうしろの漢字かんじいんはは声調せいちょうくみあせて表記ひょうきする。たとえば「かん」は「あかつき翰」、「」は「したがえこころざし」であり、「かん」は「あかつき」のこえははと「翰」のいんはは声調せいちょうを、「」は「したがえ」のこえははと「こころざし」のいんはは声調せいちょうわせたおとであったと推測すいそくされる。

反切はんせつこえはは代表だいひょうとして使つか漢字かんじ字母じぼぶ。字母じぼ五音ごいんもとづきとうではさんじゅう字母じぼそうではさんじゅうろく字母じぼ整理せいりされた。いんははかんしては『きりいん』をそうだい増補ぞうほ改訂かいていした『こういん』ではひゃくろくいんいんてられたが、時代じだい地域ちいき無視むししてたくさんつくられているとわれている。そのきむおうぶんいくの『平水へいすい新刊しんかんいんりゃく』がてた平水へいすいいん106いんがその漢詩かんし押韻おういんにとっては規範きはんとされた。

また漢字かんじのほとんどが形声けいせい文字もじであり、それは通常つうじょう左側ひだりがわへん上側うわがわかんむり右側みぎがわしたがわつくり音符おんぷとするが、そうだい以降いこうつくりにあらわされている字音じおんこそが基本きほんあらわしているのだとする「右文ゆうぶんせつ」がとなえられた。20世紀せいきはいり、スウェーデンの言語げんご学者がくしゃベルンハルド・カールグレン日本にっぽん藤堂とうどうあきら上古じょうこおんこえはは分類ぶんるいによる単語たんご家族かぞく語源ごげん分析ぶんせきおこなっている。

字義じぎ

字義じぎ特徴とくちょう

漢字かんじ1大体だいたいにおいて1つの形態素けいたいそあらわす。これは古代こだい中国語ちゅうごくごの1音節おんせつが1形態素けいたいそあらわすためである。ただし、古代こだい中国語ちゅうごくごなかでも外来がいらいオノマトペには2音節おんせつ1形態素けいたいそ構造こうぞうつものがあり、これを連綿れんめんという。連綿れんめん意味いみは1つであるが、音節おんせつすうしたがって漢字かんじ2てられる。たとえば「葡萄ぶどう」「琵琶びわ」「彷彿ほうふつ」「恍惚こうこつ」などがある。この場合ばあいの1つの漢字かんじはもう1つの漢字かんじ区別くべつされるような1つの意味いみたず、表音ひょうおん文字もじてき要素ようそつよい。ぎゃくに1音節おんせつ2形態素けいたいそあらわかたりもある。これはもともと2つの音節おんせつであったものがちぢみやくされて1音節おんせつになったものである。これをちぢみやくかたりといい、漢字かんじ1てられる。たとえばこれ於(シオ)→しょ(ショ)、不可ふか(フカ)→(ハ)、而已(ジイ)→みみ(ジ)などである。この場合ばあい、1つの漢字かんじに2つの意味いみがあることになる。

単語たんごがその意味いみ歴史れきしてき地理ちりてき変化へんかさせるのと同様どうようかたりあらわしている漢字かんじはその字義じぎ歴史れきしてき地理ちりてき変化へんかさせている。

字義じぎ研究けんきゅう

字義じぎ本義ほんぎ・引申よし仮借かしゃくなどにけられて分析ぶんせきされてきた。字義じぎ研究けんきゅうする中国ちゅうごく伝統でんとう学問がくもん訓詁くんこがくである。

本義ほんぎとはその基本きほんてき意味いみである。歴史れきしてき考察こうさつすれば語源ごげんということになる。本格ほんかくてき本義ほんぎ研究けんきゅうこうかんもとまきせつぶんかい』にはじまる。その方法ほうほう字形じけいから本義ほんぎさぐるというものである。これをかたちくんともぶ。六書りくしょというみやつこほう本義ほんぎ分析ぶんせきおおきな役割やくわりたした。それは20世紀せいき甲骨文字こうこつもじ研究けんきゅうさいしてもおおきな役割やくわりたしている。またこうかんまつりゅう熙の『しゃくめい』は、本義ほんぎ音声おんせいもとめた。これをこえくんという。たとえば「(ジツ)は(ジツ)である。光輝ひかりかがやいて充実じゅうじつしているからである」「つき(ゲツ)はかけ(ケツ)である。ちてけるからである」といったものである。こえくん方法ほうほうろんそうだい以降いこうの「右文ゆうぶんせつ」や20せいきのカールグレンや藤堂とうどうあきら音声おんせいによる語源ごげん分析ぶんせき発展はってんしていった。

引申よしとは、本義ほんぎからばされて、つまり派生はせいしてできた意味いみである。たとえば「ちょう」の本義ほんぎ長短ちょうたん意味いみ距離きょりてきに「ながい」ことをあらわすが、引申されて長久ちょうきゅう意味いみ時間じかんてきにながいことも意味いみするようになる。さらにそれは植物しょくぶつ生長せいちょう意味いみに引申され、さらに人間にんげん成長せいちょう意味いみするようになり、長幼ちょうよう区別くべつしょうじ、長老ちょうろう首長しゅちょうへと引申されていったとかんがえられる。引申研究けんきゅうは、現代げんだい語彙ごい研究けんきゅう相当そうとうする。それは古典こてん注釈ちゅうしゃく使つかわれて訓詁くんこがくから発展はってんし、前漢ぜんかんには同義語どうぎご分類ぶんるいした『しかみやび』という書物しょもつにまとめられ、これにより古語こご俗語ぞくごなどが系統的けいとうてき整理せいりされた。また前漢ぜんかんあげゆうは『方言ほうげん』をあらわし、どう時代じだい地域ちいき言語げんご列挙れっきょして共通きょうつうでまとめている。

仮借かしゃく(かしゃぎ)とは、あるかたりあらわすのに同音どうおんまたはおとちか借用しゃくようすることを仮借かしゃくというが、字義じぎなか仮借かしゃくによってできたものをいう。たとえば「もとむ」の本義ほんぎは「かわごろも」であるが、「もとめる」の意味いみ同音どうおん仮借かしゃくされた。やがて「もとめる」のほう基本きほんとなってくると本義ほんぎは「裘」というべつ漢字かんじつくられるようになった。仮借かしゃくは『せつぶんかい』の六書りくしょ用字ようじほうの1つにげられたものである。これにより、字義じぎ本義ほんぎとまったく関係かんけいのないものがあることを説明せつめいできる。

文字もじ体系たいけい

漢字かんじ
類型るいけい: ひょう文字もじ
言語げんご: 中国ちゅうごく
日本語にほんご仮名かめいとの併用へいよう
琉球りゅうきゅう諸語しょご仮名かめいとの併用へいよう
朝鮮ちょうせんハングルとの併用へいよう
ベトナムチュノムとの併用へいよう近代きんだい以前いぜん
ミャオ
モンゴル(13世紀せいき - 15世紀せいき
時期じき: 紀元前きげんぜん15世紀せいき以前いぜん-現在げんざい
おや文字もじ体系たいけい:
不明ふめい
  • 漢字かんじ
文字もじ体系たいけい: 平仮名ひらがな
片仮名かたかな
チュノム
西にしなつ文字もじ
ちぎり文字もじ
おんな文字もじ
たけし
ちゅう音符おんぷごう
Unicode範囲はんい: CJK部首ぶしゅ補助ほじょ:
U+2E80-U+2EFF
かん部首ぶしゅ:
U+2F00-U+2FDF
CJK統合とうごう漢字かんじ拡張かくちょうA:
U+3400-U+4DBF
CJK統合とうごう漢字かんじ:
U+4E00-U+9FFF
CJK互換ごかん漢字かんじ:
U+F900-U+FAFF
CJK統合とうごう漢字かんじ拡張かくちょうB:
U+20000-U+2A6DF
CJK統合とうごう漢字かんじ拡張かくちょうC:
U+2A700-U+2B73F
CJK統合とうごう漢字かんじ拡張かくちょうD:
U+2B740-U+2B81F
CJK統合とうごう漢字かんじ拡張かくちょうE:
U+2B820-U+2CEAF
CJK統合とうごう漢字かんじ拡張かくちょうF:
U+2CEB0-U+2EBEF
CJK統合とうごう漢字かんじ拡張かくちょうG:
U+30000-U+3134F
CJK互換ごかん漢字かんじ追加ついか:
U+2F800-U+2FA1F
ISO 15924 コード: Hani
注意ちゅうい: このページはUnicodeかれた国際こくさい音声おんせい記号きごう (IPA) をふく場合ばあいがあります。
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漢字かんじとは由来ゆらいことにする、漢字かんじせた文字もじを「擬似ぎじ漢字かんじ」(ちぎり文字もじおんな文字もじ西にしなつ文字もじなど)、漢字かんじ由来ゆらいする文字もじを「派生はせい漢字かんじ」(仮名かめいなど)とぶことがある[よう出典しゅってん]

国字こくじ派生はせい文字もじ

直接的ちょくせつてき漢字かんじ由来ゆらいしない周辺しゅうへん地域ちいき文字もじ

漢字かんじ文化ぶんかけん

日本にっぽんにおける漢字かんじ
戦後せんごからはしん字体じたい使用しようする。音読おんよ訓読くんよ日本にっぽんにだけ2種類しゅるいかたがあるため文面ぶんめんから発音はつおん予測よそくするのがむずかしい。
朝鮮ちょうせんにおける漢字かんじ
韓国かんこくではハングルとの併用へいよう経由けいゆして、現代げんだいではほとんどもちいられなくなっている。北朝鮮きたちょうせんでは漢字かんじ廃止はいしして、朝鮮ちょうせんよう文字もじであるチョソングル(ハングル)だけがもちいられている。
ベトナムにおける漢字かんじ
中国ちゅうごく文化ぶんか影響えいきょうけたベトナムにも漢字かんじつたわってもちいられるようになったが、漢字かんじもとにした独自どくじ文字もじであるチュノム変化へんか複雑ふくざつした。近代きんだいはいフランス植民しょくみんになって以後いご中国ちゅうごく文化ぶんかけんからはなされて漢字かんじではなく「クオック・グー国語こくご)」とばれるマ字まじ使用しようされるようになった。ベトナム民主みんしゅ共和きょうわこく成立せいりつ漢字かんじはほとんどもちいられていないが、ベトナム単語たんごには漢語かんご影響えいきょうおおのこる。国文学こくぶんがく専攻せんこうしたものであれば、漢字かんじする可能かのうせいがあるほか、漢字かんじ廃止はいし以前いぜん出生しゅっしょうした高齢こうれいしゃなかにも漢字かんじするひとがいる。
琉球りゅうきゅうにおける漢字かんじ
シンガポールにおける漢字かんじ
シンガポール国民こくみん華人かじんおおく、中国ちゅうごく普通ふつうばなしとほぼ同一どういつであるシンガポールはな)は公用こうようのひとつであるため、漢字かんじさかんにもちいられる。使用しようされる字体じたいは、簡体字かんたいじ中心ちゅうしんである。
マレーシアにおける漢字かんじ

筆順ひつじゅん字形じけい

漢字かんじには本来ほんらい固定こていされた筆順ひつじゅんじゅん)はない日本にっぽんにおける漢字かんじ筆順ひつじゅんだい世界せかい大戦たいせん1958ねん昭和しょうわ33ねん)の文部省もんぶしょう現在げんざい文部もんぶ科学かがくしょう)から出版しゅっぱんされた「筆順ひつじゅん指導しどうびき」をもとさだめられ、学校がっこう教育きょういく使つかわれた、行書ぎょうしょ影響えいきょうけたと類推るいすいされる手引てびきしょによって筆順ひつじゅんめられている。しかし、これはけっして正式せいしき漢字かんじまりではない[41][42][43]

江戸えど時代じだいまたはそれ以前いぜん武家ぶけ政権せいけんした日本にっぽん明治維新めいじいしん以降いこう日本にっぽん学校がっこう教育きょういくでも、筆順ひつじゅん授業じゅぎょう実施じっしされていなかった[42]

同様どうように、「はね」や「め」またはせん長短ちょうたんなど字形じけいしはなく、1949ねん昭和しょうわ24ねん)4がつ当用漢字とうようかんじ字体じたいひょう公布こうふされたさい国語こくご審議しんぎかい注意ちゅうい事項じこうとして「ほんひょう字体じたい活字かつじようであり、筆写ひっしゃ楷書かいしょ)を拘束こうそくしない」としるしている[44]

脚注きゃくちゅう

注釈ちゅうしゃく

  1. ^ たとえば近代きんだい以降いこうには西洋せいよう事物じぶつあらわすために漢字かんじつくられた。具体ぐたいてきには日本にっぽんでの「(キログラム)」「きろめーとる(キロメートル)」とった度量衡どりょうこうあらわ文字もじや、中国ちゅうごくでの元素げんそあらわ文字もじ「氧(酸素さんそ)」「氫(水素すいそ)」「鈽(プルトニウム)」など(元素げんそ中国語ちゅうごくご名称めいしょう)がそのれいである。
  2. ^ 92,856は、Unihan Database[27] の Unihan_IRGSources.txt ちゅうにある互換ごかん漢字かんじでない単一たんいつコードポイントのかず。このため、互換ごかん漢字かんじおよび異体いたいセレクタきの漢字かんじふくめるともっとおおくなる。

出典しゅってん

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参考さんこう文献ぶんけん

関連かんれん項目こうもく

外部がいぶリンク