この項目 こうもく では、元素 げんそ の金 かね について説明 せつめい しています。
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外見 がいけん
黄金 おうごん 色 しょく
一般 いっぱん 特性 とくせい
名称 めいしょう , 記号 きごう , 番号 ばんごう
金 きむ , Au, 79
分類 ぶんるい
遷移 せんい 金属 きんぞく
族 ぞく , 周期 しゅうき , ブロック
11 , 6 , d
原子 げんし 量 りょう
196.966569 (4)
電子 でんし 配置 はいち
[Xe ] 4f14 5d10 6s1
電子 でんし 殻 から
2, 8, 18, 32, 18, 1(画像 がぞう )
物理 ぶつり 特性 とくせい
相 そう
固体 こたい
密度 みつど (室温 しつおん 付近 ふきん )
19.32 g/cm3
融点 ゆうてん での液体 えきたい 密度 みつど
17.31 g/cm3
融点 ゆうてん
1337.33 K , 1064.43 °C , 1947.52 °F
沸点 ふってん
3129 K , 2856 °C , 5173 °F
融解 ゆうかい 熱 ねつ
12.55 kJ/mol
蒸発 じょうはつ 熱 ねつ
324 kJ/mol
熱容量 ねつようりょう
(25 °C ) 25.418 J/(mol·K)
蒸気 じょうき 圧 あつ
圧力 あつりょく (Pa)
1
10
100
1 k
10 k
100 k
温度 おんど (K)
1646
1814
2021
2281
2620
3078
原子 げんし 特性 とくせい
酸化 さんか 数 すう
5, 4, 3 , 2, 1, -1(両性 りょうせい 酸化 さんか 物 ぶつ )
電気 でんき 陰性 いんせい 度 ど
2.54(ポーリングの値 ね )
イオン化 いおんか エネルギー
第 だい 1: 890.1 kJ/mol
第 だい 2: 1980 kJ/mol
原子 げんし 半径 はんけい
144 pm
共有 きょうゆう 結合 けつごう 半径 はんけい
136±6 pm
ファンデルワールス半径 はんけい
166 pm
その他 た
結晶 けっしょう 構造 こうぞう
面 めん 心 こころ 立方 りっぽう 格子 こうし 構造 こうぞう
磁性 じせい
反 はん 磁性 じせい
電気 でんき 抵抗 ていこう 率 りつ
(20 °C ) 22.14 nΩ おめが ⋅m
熱 ねつ 伝導 でんどう 率 りつ
(300 K) 318 W/(m⋅K)
熱 ねつ 膨張 ぼうちょう 率 りつ
(25 °C ) 14.2 μ みゅー m/(m⋅K)
音 おと の伝 つた わる速 はや さ (微細 びさい ロッド)
(r.t. ) 2030 m/s
強度 きょうど
120 MPa
ヤング率 りつ
79 GPa
剛性 ごうせい 率 りつ
27 GPa
体積 たいせき 弾性 だんせい 率 りつ
180 GPa
ポアソン比 ひ
0.44
モース硬度 こうど
2.5
ビッカース硬度 こうど
216 MPa
ブリネル硬度 こうど
25 HB MPa
CAS登録 とうろく 番号 ばんごう
7440-57-5
主 おも な同位 どうい 体 たい
詳細 しょうさい は金 かね の同位 どうい 体 たい を参照 さんしょう
金 きむ (きん、英 えい : gold 、羅 ら : aurum )は、原子 げんし 番号 ばんごう 79の元素 げんそ 。元素 げんそ 記号 きごう はAu 。第 だい 11族 ぞく 元素 げんそ に属 ぞく する金属 きんぞく 元素 げんそ 。常温 じょうおん 常 つね 圧 あつ 下 した の単体 たんたい では人類 じんるい が古 ふる くから知 し る固体 こたい 金属 きんぞく である。和語 わご ではこがね 、くがね といい、おうごん とも(黄金 おうごん )。
見 み かけは光沢 こうたく のあるオレンジ がかった黄色 おうしょく すなわち金色 きんいろ に輝 かがや く。金属 きんぞく としては重 おも く、軟 やわ らかく、可 か 鍛 きたえ 性 せい がある。展性 てんせい と延性 えんせい に富 と み、非常 ひじょう に薄 うす く延 の ばしたり、広 ひろ げたりすることができる。金属 きんぞく のなかで3番目 ばんめ に電気 でんき を通 とお しやすい。同族 どうぞく の銅 どう と銀 ぎん が比較的 ひかくてき 反応 はんのう 性 せい に富 と むこととは対照 たいしょう 的 てき に、標準 ひょうじゅん 酸化 さんか 還元 かんげん 電位 でんい に基 もとづ くイオン化 いおんか 傾向 けいこう は全 ぜん 金属 きんぞく 中 ちゅう で最小 さいしょう であり、反応 はんのう 性 せい が低 ひく い。金 かね を溶解 ようかい する水溶液 すいようえき としては、王水 おうすい (塩化 えんか ニトロシル )、セレン酸 さん (熱 ねつ 濃 こ セレン酸 さん )、ヨードチンキ 、酸素 さんそ 存在 そんざい 下 か でのシアン化物 ばけもの の水溶液 すいようえき がある。
宇宙 うちゅう ではキロノヴァ (中性子星 ちゅうせいしせい 合体 がったい )などで生 う み出 だ される[1] [2] 。地球 ちきゅう ではマントルで生成 せいせい されるとする説 せつ もある[3] 。宇宙 うちゅう で生 う み出 だ された金 かね は隕石 いんせき として降 ふ り注 そそ ぎ地球 ちきゅう で採掘 さいくつ される金 かね となった[4] 。熱 ねつ 水 すい 鉱床 こうしょう として鉱床 こうしょう が生成 せいせい され、そのまま採掘 さいくつ されるか、風化 ふうか の結果 けっか として生 う まれた金塊 きんかい や沖積 ちゅうせき 鉱床 こうしょう (砂金 さきん )として採集 さいしゅう される。
これらの性質 せいしつ から、金 きむ は多 おお くの時代 じだい と地域 ちいき で貴金属 ききんぞく として価値 かち を認 みと められてきた。化合 かごう 物 ぶつ ではなく単体 たんたい で産出 さんしゅつ されるため精錬 せいれん の必要 ひつよう がなく、装飾 そうしょく 品 ひん として人類 じんるい に利用 りよう された最古 さいこ の金属 きんぞく で、美術 びじゅつ 工芸 こうげい 品 ひん にも多 おお く用 もち いられた。銀 ぎん や銅 どう と共 とも に交換 こうかん ・貨幣 かへい 用金 ようきん 属 ぞく の一 ひと つであり、現代 げんだい に至 いた るまで蓄財 ちくざい や投資 とうし の対象 たいしょう となったり、金貨 きんか として加工 かこう ・使用 しよう されたりしている。ISO通貨 つうか コード では XAU と表 あらわ す[5] 。また、医療 いりょう やエレクトロニクス などの分野 ぶんや で利用 りよう されている。
元素 げんそ 記号 きごう Au は、ラテン語 らてんご で金 かね を意味 いみ する aurum に由来 ゆらい する[6] 。大和言葉 やまとことば で「こがね /くがね (黄金 おうごん : 黄色 きいろ い金属 きんぞく )」とも呼 よ ばれる。
日本語 にほんご では、金 かね を「かね」と読 よ めば通貨 つうか ・貨幣 かへい ・金銭 きんせん と同義 どうぎ (すなわちお金 かね )である。金属 きんぞく としての金 かね は「黄金 おうごん 」(おうごん)とも呼 よ ばれ、「黄金 おうごん 時代 じだい 」は物事 ものごと の全盛期 ぜんせいき の比喩 ひゆ 表現 ひょうげん として使 つか われる。「金属 きんぞく 」や「金物 かなもの 」(かなもの)といった単語 たんご に金 かね の字 じ が含 ふく まれるように、古 ふる くから金属 きんぞく 全体 ぜんたい を代表 だいひょう する物質 ぶっしつ として見 み られた。
原子 げんし 番号 ばんごう は79であり、貴金属 ききんぞく としては最 もっと も大 おお きい[注釈 ちゅうしゃく 1] 。
金 かね は単体 たんたい では金色 きんいろ と呼 よ ばれる光沢 こうたく のあるオレンジ がかった黄色 おうしょく の金属 きんぞく であるが、非常 ひじょう に細 こま かい粒子 りゅうし 状 じょう (金 きむ コロイド )にすると黒 くろ やルビー 色 いろ に見 み える場合 ばあい があり、時 とき には紫 むらさき 色 いろ になる。これらの色 いろ は金 かね のプラズモン 周波数 しゅうはすう によるもので、主 おも に黄色 おうしょく と赤色 あかいろ を反射 はんしゃ して、青色 あおいろ を吸収 きゅうしゅう する。このため、薄 うす い金箔 きんぱく を光 ひかり にかざすと、反射 はんしゃ と吸収 きゅうしゅう の谷間 たにま にあたる緑色 みどりいろ に見 み える。化合 かごう 率 りつ が低 ひく めだが、合金 ごうきん が多 おお く、頻繁 ひんぱん に色 いろ が変 か わってしまう。
展性 てんせい ・延性 えんせい に優 すぐ れ、最 もっと も薄 うす く延 の ばすことができる金属 きんぞく である。1グラムあれば数 すう 平方 へいほう メートルまで広 ひろ げることができ、長 なが さでは約 やく 3000メートルまで延 の ばすことができる。平面 へいめん 状 じょう に延 の ばしたものを「金箔 きんぱく 」(きんぱく)、金箔 きんぱく を和紙 わし に貼 は って細 ほそ く切 き るなど糸状 いとじょう に装飾 そうしょく しやすくしたものを「金糸 きんし 」(きんし)と呼 よ ぶ。華美 かび な衣装 いしょう を作 つく るために、金糸 きんし は綿 めん や絹 きぬ など一般 いっぱん 的 てき な繊維 せんい 素材 そざい と併用 へいよう される。逆 ぎゃく に大 おお きな展延 てんえん 性 せい が精密 せいみつ 加工 かこう 時 じ や加工 かこう 後 ご の製品 せいひん では、耐久 たいきゅう 性 せい が悪 わる いという弱点 じゃくてん にもなる。かつてよく行 おこな われていた金 きん メダル を噛 か む という行為 こうい は、歯 は 型 がた が付 つ くほどの展延 てんえん 性 せい を持 も つ金 かね であることを確 たし かめる行為 こうい だったことに由来 ゆらい する(現代 げんだい の金 きん メダルは純金 じゅんきん ではないので歯 は 型 がた は付 つ かない)。
金 きむ は柔 やわ らかく、宝飾 ほうしょく 品 ひん などの工業 こうぎょう 製品 せいひん とするには加工 かこう がしにくいため、合金 ごうきん にする。合金 ごうきん にすれば硬度 こうど を上 あ げることができ、イエローゴールドやピンクゴールドなどといった、変化 へんか に富 と んだ色調 しきちょう を生 う み出 だ すことができる。
ちなみに、合金 ごうきん を作 つく る際 さい に混 ま ぜる金属 きんぞく は、割 わ り金 きん と呼 よ ばれ、例 たと えば銅 どう を混 ま ぜると赤 あか っぽくなるほか、鉄 てつ は緑 みどり 、アルミニウム は紫 むらさき になる。他 ほか にも、ガリウム やインジウム は青 あお 、パラジウム やニッケル は白 しろ 、ビスマス と銀 ぎん が混 ま ざった物 もの では黒 くろ 味 あじ を帯 お びた色調 しきちょう になるなど、色 いろ の変化 へんか に富 と む。
自然 しぜん に存在 そんざい する金 かね には通常 つうじょう 、10%程度 ていど の銀 ぎん が含 ふく まれており、銀 ぎん の含有 がんゆう 率 りつ が20%を超 こ える物 もの はエレクトラム 、青 あお 金 きん または琥珀 こはく 金 きん と呼 よ ばれる。さらに銀 ぎん の量 りょう を増 ふ やしていくと、色 いろ は次第 しだい に銀 ぎん 白色 はくしょく になり、比重 ひじゅう はそれにつれて下 さ がる。
なお、金 きむ 合金 ごうきん における金 かね の含有 がんゆう 率 りつ を品位 ひんい といい、千 せん 分 ふん 率 りつ もしくはカラット(K) で表 あらわ される。
熱 ねつ 伝導 でんどう 、電気 でんき 伝導 でんどう 、反応 はんのう 性 せい [ 編集 へんしゅう ]
金 きむ は熱 ねつ 伝導 でんどう 、電気 でんき 伝導 でんどう ともに優 すぐ れた性質 せいしつ を持 も ち、空気 くうき では浸食 しんしょく されない。熱 ねつ 、湿気 しっけ 、酸素 さんそ 、その他 た ほとんどの化学 かがく 的 てき 腐食 ふしょく (通常 つうじょう の酸 さん やアルカリ )に対 たい して非常 ひじょう に強 つよ い。そのため、貨幣 かへい の材料 ざいりょう や装飾 そうしょく 品 ひん として古 ふる くから用 もち いられてきた。
一方 いっぽう 、金 きむ はある特殊 とくしゅ な条件下 じょうけんか で化合 かごう 物 ぶつ を生成 せいせい する。
ハロゲン
塩素 えんそ を発生 はっせい する王水 おうすい やヨウ素 もと を含 ふく むヨードチンキ は金 かね を溶 と かすことができる。
Au
+
HNO
3
+
4
HCl
⟶
H
[
AuCl
4
]
+
NO
+
2
H
2
O
{\displaystyle {\ce {Au + HNO3 + 4 HCl -> H[AuCl4] + NO + 2 H2O}}}
セレン酸 さん
強力 きょうりょく な酸化 さんか 作用 さよう を有 ゆう する熱 ねつ 濃 こ セレン酸 さん にも溶解 ようかい する。さらに酸素 さんそ の存在 そんざい 下 か でシアン化物 ばけもの の水溶液 すいようえき に錯体 さくたい を形成 けいせい して溶解 ようかい する。この反応 はんのう は金鉱 きんこう 石 せき から金 かね を抽出 ちゅうしゅつ するために応用 おうよう されている。
4
Au
+
8
NaCN
+
O
2
+
2
H
2
O
⟶
4
Na
[
Au
(
CN
)
2
]
+
4
NaOH
{\displaystyle {\ce {4 Au + 8 NaCN + O2 + 2 H2O -> 4 Na[Au(CN)2] + 4 NaOH}}}
金 きむ 化合 かごう 物 ぶつ の性質 せいしつ [ 編集 へんしゅう ]
化合 かごう 物 ぶつ 中 ちゅう での金 かね の安定 あんてい な原子 げんし 価 か は+1, +3であり、化合 かごう 物 ぶつ あるいは水溶液 すいようえき 中 なか において Au3+ など単純 たんじゅん な水 みず 和 わ イオンは安定 あんてい でなく、
[
Au
(
CN
)
2
]
−
{\displaystyle {\ce {[Au(CN)2]^-}}}
および
[
AuCl
4
]
−
{\displaystyle {\ce {[AuCl4]^-}}}
など主 おも に錯体 さくたい として存在 そんざい する。AuCl など1価 か の金 かね 化合 かごう 物 ぶつ はシアノ錯体 さくたい を除 のぞ いて一般 いっぱん 的 てき に水溶液 すいようえき 中 ちゅう で不安定 ふあんてい であり、不 ふ 均 ひとし 化 か しやすい。
3
AuCl
+
H
2
O
⟶
H
[
Au
(
OH
)
Cl
3
]
+
2
Au
{\displaystyle {\ce {3 AuCl + H2O -> H[Au(OH)Cl3] + 2Au}}}
金 きむ 化合 かごう 物 ぶつ は一般 いっぱん 的 てき に熱 ねつ 力学 りきがく 的 てき に不安定 ふあんてい であり、光 ひかり の作用 さよう により分解 ぶんかい し、単体 たんたい の金 かね を遊離 ゆうり しやすい。合金 ごうきん 中 ちゅう において金 きむ はイオン化 いおんか したとしても直 ただ ちに他 た の金属 きんぞく によって還元 かんげん され、添加 てんか された金属 きんぞく は酸化 さんか される。このことも「金 かね は安定 あんてい 的 てき 」と言 い われる所以 ゆえん になっている。
錬金術 れんきんじゅつ 記号 きごう で金 かね を表 あらわ す記号 きごう
金 きむ は、美 うつく しい光沢 こうたく を含 ふく めて有用 ゆうよう な性質 せいしつ を多 おお く持 も つ。また精錬 せいれん の必要 ひつよう がない単体 たんたい の金 かね そのままで自然 しぜん 界 かい に存在 そんざい しているため、精錬 せいれん が必要 ひつよう な鉄 てつ などよりも早 はや く人類 じんるい が利用 りよう していた金属 きんぞく とされる。しかし産出 さんしゅつ は非常 ひじょう に限 かぎ られていたため、有史 ゆうし 以前 いぜん から貴重 きちょう な金属 きんぞく 、貴金属 ききんぞく として知 し られていた。また、そのままでは金 かね として利用 りよう できない金鉱 きんこう 石 せき であっても、アマルガム 法 ほう や灰吹 はいふき 法 ほう などの冶金 やきん 法 ほう によって取 と り出 だ すことができた[7] 。
長 なが い年月 としつき を経 へ ても変化 へんか しない金 かね の性質 せいしつ は神秘 しんぴ 性 せい を産 う み、不老不死 ふろうふし との関連 かんれん としても研究 けんきゅう された。占星術 せんせいじゅつ においては、中心 ちゅうしん に点 てん が描 えが かれた円 えん の記号 きごう は太陽 たいよう を表 あらわ すと同時 どうじ に金 かね も表 あらわ し、これは古代 こだい エジプト のヒエログリフ にも見 み られる。このように、金 きむ は歴史 れきし とともに利用 りよう 価値 かち の高 たか さゆえの豊 ゆた かさと富 とみ の象徴 しょうちょう であり、金 きむ そのものや鉱山 こうざん (金鉱 きんこう や金山 かなやま )の所有 しょゆう 、採掘 さいくつ の権利 けんり などを巡 めぐ る争奪 そうだつ ・紛争 ふんそう が、個人 こじん 間 あいだ から国家 こっか 間 あいだ の規模 きぼ に至 いた るまでしばしば引 ひ き起 お こされた。
金 きむ は紀元前 きげんぜん 3000年代 ねんだい に使 つか われ始 はじ めた。最古 さいこ の金属 きんぞく 貨幣 かへい は紀元前 きげんぜん 7 - 6世紀 せいき (紀元前 きげんぜん 670年 ねん ごろ)にリディア でアリュアッテス 2世 せい 王 おう により造 つく られたエレクトロン貨 で、天然 てんねん の金銀 きんぎん 合金 ごうきん に動物 どうぶつ や人物 じんぶつ を打 だ 刻 こく している。金 かね は中国 ちゅうごく で商 しょう 時代 じだい に已 すで に装飾 そうしょく 品 ひん として使 つか われ、春秋 しゅんじゅう 戦国 せんごく 時代 じだい には貨幣 かへい や象嵌 ぞうがん 材料 ざいりょう として使用 しよう された。
古代 こだい エジプト のヒエログリフ では、紀元前 きげんぜん 2600年 ねん ごろから金 かね についての記述 きじゅつ が見 み られる。ミタンニ の王 おう トゥシュラッタ が、通常 つうじょう は粒 つぶ として請求 せいきゅう をしている。エジプトとヌビア は、史上 しじょう でも有数 ゆうすう の金 かね 産出 さんしゅつ 地域 ちいき である。『旧約 きゅうやく 聖書 せいしょ 』でも、金 きむ について多 おお く触 ふ れられている。黒海 こっかい の南西 なんせい 部 ぶ は、金 かね の産出 さんしゅつ 地 ち として名高 なだか い。金 かね を利用 りよう した物 もの としては、ミダス の時代 じだい にまで遡 さかのぼ ると言 い われている[誰 だれ によって? ] 。この金 かね は、前述 ぜんじゅつ のリディアでの世界 せかい で初 はじ めての貨幣 かへい 成立 せいりつ (エレクトロン貨)に大 おお きく影響 えいきょう をおよぼしたと言 い われている。
日本 にっぽん での古代 こだい の金 かね 製品 せいひん は福岡 ふくおか 県 けん 志賀島 しかのしま にて発見 はっけん された漢 かん 委 い 奴 やつ 国王 こくおう 印 しるし などがある。古墳 こふん 時代 じだい には奈良 なら 県 けん 東大 とうだい 寺山 てらやま 古墳 こふん 出土 しゅつど の「中平 なかひら 」銘 めい 鉄 てつ 剣 けん や埼玉 さいたま 県 けん 稲荷山 いなりやま 古墳 こふん 出土 しゅつど の「辛 からし 亥 い 」銘 めい 鉄 てつ 剣 けん など、鉄 てつ 地 ち に線 せん を彫 ほ って金線 きんせん を埋 う め込 こ んだ金 きむ 象嵌 ぞうがん があった。
奈良 なら 時代 じだい までの日本 にっぽん は金 かね を産出 さんしゅつ せず、供給 きょうきゅう は朝鮮半島 ちょうせんはんとう の新 しん 羅 ら や高句麗 こうくり からの輸入 ゆにゅう に頼 たよ っていたことから、東大寺 とうだいじ 盧舎那仏 るしゃなぶつ 像 ぞう の建立 こんりゅう に合 あ わせ、鍍金 めっき のために全国 ぜんこく で探索 たんさく が行 おこな われていた。天平 てんぺい 21年 ねん (749年 ねん )に涌谷 わくや で金 かね が採掘 さいくつ され陸奥 みちのく 国 こく 守 まもり の百済 くだら 王 おう 敬 たかし 福 ぶく が鍍金 めっき 料 りょう として金 かね 900両 りょう (約 やく 13kg)を献上 けんじょう すると[8] 、聖武天皇 しょうむてんのう は神仏 しんぶつ の奇跡 きせき であるとして天平 てんぺい から天平 てんぴょう 感 かん 宝 たから へ改元 かいげん した。これ以降 いこう は状況 じょうきょう が一変 いっぺん し、8世紀 せいき 後半 こうはん からは逆 ぎゃく に渤海 、新 しん 羅 ら などへ輸出 ゆしゅつ され、遣唐使 けんとうし の滞在 たいざい 費用 ひよう として砂金 さきん が持 も ち込 こ まれることで、後 ご の「黄金 おうごん の国 くに 」のイメージの原型 げんけい が形作 かたちづく られた。
平安 へいあん 時代 じだい 後期 こうき には金 かね の産地 さんち となっていた奥州 おうしゅう を掌握 しょうあく した奥州 おうしゅう 藤原 ふじわら 氏 し によって、産金 さんきん による経済 けいざい 力 りょく を背景 はいけい に、平泉 ひらいずみ が平安京 へいあんきょう に次 つ ぐ日本 にっぽん 第 だい 二 に の都市 とし にまで発展 はってん した。砂金 さきん は平安京 へいあんきょう や北 きた 宋 そう ・沿海州 えんかいしゅう などとの貿易 ぼうえき に使用 しよう された。奥州 おうしゅう 産 さん の金 かね をふんだんに使用 しよう した中尊寺 ちゅうそんじ 金色 きんいろ 堂 どう は、マルコ・ポーロ が『東方 とうほう 見聞 けんぶん 録 ろく 』で 紹介 しょうかい した黄金 おうごん の国 くに ジパング のモデルになったともされる。
豊臣 とよとみ 政権 せいけん や江戸 えど 幕府 ばくふ は金山 かなやま への支配 しはい を強 つよ め、金 かね を含有 がんゆう した大判 おおばん や小判 こばん を発行 はっこう した。
(関連 かんれん :金 きむ 相場 そうば 会所 かいしょ 、御 ご 定 てい 相場 そうば )
1937年 ねん (昭和 しょうわ 12年 ねん )日 にち 中 ちゅう 戦争 せんそう が始 はじ まると戦時 せんじ 経済 けいざい 体制 たいせい の強化 きょうか が進 すす められる中 なか で、国民 こくみん の金 かね 献納 けんのう 運動 うんどう が行 おこな われた。さらに同年 どうねん 12月 がつ には九 きゅう 金 きん (金 かね の品位 ひんい 1000分 ふん 中 ちゅう 376)以上 いじょう の大 だい 部分 ぶぶん の金 かね 製品 せいひん は原則 げんそく 製造 せいぞう 禁止 きんし に、さらに翌 よく 1938年 ねん (昭和 しょうわ 13年 ねん )8月 がつ 20日 はつか からは対象 たいしょう を品位 ひんい を問 と わず全 すべ ての金 かね 製品 せいひん に拡大 かくだい 。金 きむ 製品 せいひん を製造 せいぞう する場合 ばあい には大蔵 おおくら 大臣 だいじん の許可 きょか が要 よう することとされた[9] 。
コロンブス のアメリカ州 しゅう 到達 とうたつ 以来 いらい 、探検 たんけん 家 か や征服 せいふく 者 しゃ (コンキスタドール )によって行 おこな われたアメリカ原住民 げんじゅうみん (インカ帝国 ていこく など)からの金 かね の強奪 ごうだつ は膨大 ぼうだい な量 りょう に上 のぼ った。特 とく に中央 ちゅうおう アメリカ や南米 なんべい 大陸 たいりく のペルー 、コロンビア を原産 げんさん とする物 もの が多 おお い。それらは金 かね と銅 どう の合金 ごうきん で作 つく られており、スペイン人 じん たちはTumbaga と呼 よ んでいた。金 かね への欲望 よくぼう を募 つの らせたヨーロッパ人 じん は、金鉱 きんこう あるいは採掘 さいくつ 済 ず みの金 かね があると信 しん じたエル・ドラード (黄金 おうごん 郷 きょう )を探 さが し求 もと めて南米 なんべい 奥地 おくち に分 わ け入 はい ったが、現在 げんざい に至 いた るまで該当 がいとう する土地 とち は見 み つかっていない。
大 だい 航海 こうかい 時代 じだい 以降 いこう には、日本 にっぽん 近 ちか くにあると信 しん じられた金銀 きんぎん 島 とう も探索 たんさく の対象 たいしょう となった。
1848年 ねん 、アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく では、ゴールドラッシュ と呼 よ ばれる、金 きむ 採掘 さいくつ を目的 もくてき としたカリフォルニア州 しゅう への大 だい 規模 きぼ 移民 いみん が起 お きた。同様 どうよう の現象 げんしょう は、現在 げんざい までにアメリカ国外 こくがい を含 ふく めてしばしば発生 はっせい している。
1899年 ねん から1901年 ねん まで南 みなみ アフリカ で起 お きたボーア戦争 せんそう は、イギリス とボーア の鉱山 こうざん 労働 ろうどう 者 しゃ の権利 けんり や金 かね の所有 しょゆう 権 けん に関 かん する争 あらそ いである。
資産 しさん 価値 かち と金本位 きんほんい 制 せい [ 編集 へんしゅう ]
歴史 れきし 上 じょう の評価 ひょうか を総括 そうかつ するならば、金 きむ は最 もっと も価値 かち のある金属 きんぞく と考 かんが えられてきた。また純粋 じゅんすい 、価値 かち 、特権 とっけん 階級 かいきゅう の象徴 しょうちょう としてもとらえられてきた。これは、金 きむ が他 た の金属 きんぞく と比較 ひかく して年代 ねんだい を経 へ ても基本 きほん 的 てき な性質 せいしつ を損 そこ なわず、価値 かち を保存 ほぞん する性質 せいしつ に優 すぐ れていたことが大 おお きな理由 りゆう である。したがって、その後 ご 発展 はってん した多 おお くの通貨 つうか 制度 せいど においても、金 きむ は最 もっと も上位 じょうい に位置 いち する基準 きじゅん とされてきた(金本位 きんほんい 制 せい )。
ほとんどの国 くに が管理 かんり 通貨 つうか 制度 せいど に移行 いこう した現代 げんだい でも、多 おお くの中央 ちゅうおう 銀行 ぎんこう や政府 せいふ が、財務 ざいむ 的 てき な信用 しんよう 力 りょく を確保 かくほ するため資産 しさん の一部 いちぶ を地金 じがね として保有 ほゆう している[10] 。
また金 かね の先物 さきもの 取引 とりひき などは、個人 こじん からヘッジファンド などのトレーダーに至 いた るまで投資 とうし の一 いち 手段 しゅだん とされている。さらに資産 しさん の一部 いちぶ を金地 きんじ 金 きん や金貨 きんか 、金 きむ 装飾 そうしょく 品 ひん で保有 ほゆう する個人 こじん もいる[11] 。
2004年 ねん 11月、ロンドン金 きん 価格 かかく に連動 れんどう するETF(上場 じょうじょう 投資 とうし 信託 しんたく )が誕生 たんじょう し、一般 いっぱん 投資 とうし 家 か が金地 きんじ 金 きん の現物 げんぶつ を購入 こうにゅう ・保管 ほかん する手間 てま やコストなく投資 とうし 可能 かのう となったことで需要 じゅよう が増大 ぞうだい した。
金 きむ は「安全 あんぜん 資産 しさん 」と看做 みな されており、世界 せかい 経済 けいざい や国際 こくさい 情勢 じょうせい への不安 ふあん 感 かん が増 ま したり、金利 きんり が低下 ていか して、金利 きんり を生 う まない金 かね を保有 ほゆう するデメリットが薄 うす れたりすると金 きむ 価格 かかく は上昇 じょうしょう する傾向 けいこう がある。金 かね の国際 こくさい 相場 そうば 最 さい 高値 たかね は、2011年 ねん に1トロイオンス 1900ドルを超 こ え、2020年 ねん に新型 しんがた コロナウイルス感染 かんせん 症 しょう の影響 えいきょう で2000ドルを突破 とっぱ 。日本 にっぽん 国内 こくない では新型 しんがた コロナウイルス感染 かんせん 症 しょう の影響 えいきょう で2020年 ねん 4月 がつ 13日 にち 、1グラム6513円 えん と従来 じゅうらい の最 さい 高値 たかね (消費 しょうひ 税 ぜい 導入 どうにゅう 前 まえ の1980年 ねん 1月 がつ に付 つ けた6495円 えん )を超 こ えた[12] 。
金 かね の採掘 さいくつ は比較的 ひかくてき 容易 ようい であり、1910年 ねん からこれまでに、究極 きゅうきょく 可 か 採 と 埋蔵 まいぞう 量 りょう のうち75%ほどの金 かね が産出 さんしゅつ されてきたと考 かんが えられている。地質 ちしつ 学 がく 的 てき に、地球 ちきゅう 上 じょう にある採掘 さいくつ 可能 かのう な金 かね の埋蔵 まいぞう 量 りょう は、一辺 いっぺん が20 mの立方体 りっぽうたい に収 おさ まる程度 ていど と考 かんが えられている。
金 かね と錬金術 れんきんじゅつ ・科学 かがく [ 編集 へんしゅう ]
こうして金 かね が財力 ざいりょく として価値 かち が見 み いだされると、新 あら たに金 かね を採掘 さいくつ するよりも容易 ようい に金 かね が得 え られる技術 ぎじゅつ の開発 かいはつ が試 こころ みられた。金 きむ そのものの性質 せいしつ を調 しら べることに加 くわ え、それまでの冶金 やきん 術 じゅつ を元 もと に、身近 みぢか な金属 きんぞく や物質 ぶっしつ から金 かね を作 つく り出 だ す研究 けんきゅう が盛 さか んに行 おこな われ、これは錬金術 れんきんじゅつ として確立 かくりつ した。占星術 せんせいじゅつ からの引用 いんよう で太陽 たいよう を表 あらわ す記号 きごう で金 かね も表 あらわ し、金 かね を生 う み出 だ すことができるとされた物質 ぶっしつ には賢者 けんじゃ の石 いし の名 な を与 あた えた。錬金術 れんきんじゅつ 師 し 達 たち により賢者 けんじゃ の石 いし を作 つく ることに多 おお くの努力 どりょく がなされ、その試 こころ みの全 すべ ては失敗 しっぱい に終 お わったが、得 え られた多 おお くの成果 せいか はその後 ご の化学 かがく や物理 ぶつり 学 がく の基礎 きそ となった。
現代 げんだい では原子核 げんしかく 物理 ぶつり 学 がく と宇宙 うちゅう 物理 ぶつり 学 がく の発展 はってん により、鉄 てつ (原子 げんし 番号 ばんごう 26)より重 おも い元素 げんそ 核種 かくしゅ は、中性子 ちゅうせいし 捕獲 ほかく とベータ崩壊 ほうかい によって作 つく られることがわかっている。この過程 かてい を解明 かいめい するための再現 さいげん 実験 じっけん で、金 かね よりも原子 げんし 番号 ばんごう が一 ひと つ大 おお きい水銀 すいぎん (原子 げんし 番号 ばんごう 80)の安定 あんてい 核種 かくしゅ に中性子 ちゅうせいし 線 せん を照射 しょうしゃ すると放射 ほうしゃ 性 せい 同位 どうい 体 たい が生成 せいせい され、これがベータ崩壊 ほうかい することで金 かね の同位 どうい 体 たい が得 え られる。ただし、これらは安定 あんてい 核種 かくしゅ ではない(放射能 ほうしゃのう を持 も つ)上 じょう に、実用 じつよう に耐 た えうる十分 じゅうぶん な量 りょう の金 かね を求 もと めるのなら長 なが い年月 としつき と膨大 ぼうだい なエネルギーが必要 ひつよう であり、得 え られる金 かね の時価 じか と比 くら べると現実 げんじつ 的 てき でない。
自然 しぜん 界 かい での金 かね の生成 せいせい [ 編集 へんしゅう ]
金 かね を含 ふく むあらゆる元素 げんそ は、宇宙 うちゅう の進化 しんか とともに生成 せいせい されてきた。特 とく に鉄 てつ よりも重 おも い金 かね のような元素 げんそ は、星 ほし の爆発 ばくはつ などの凄 すさ まじい天文 てんもん 現象 げんしょう で生成 せいせい された。
宇宙 うちゅう で金 かね を含 ふく むこのような重 じゅう 元素 げんそ が作 つく られるプロセスは、これまで漸近 ぜんきん 巨星 きょせい 分 ぶん 枝 えだ と呼 よ ばれる赤色 あかいろ 巨星 きょせい 内 うち で合成 ごうせい される過程 かてい (s過程 かてい )と、そのような巨大 きょだい な恒星 こうせい が寿命 じゅみょう を終 お え超新星 ちょうしんせい 爆発 ばくはつ を起 お こす過程 かてい (r過程 かてい )の両方 りょうほう で合成 ごうせい されると考 かんが えられていた。しかし、これらの過程 かてい では、前者 ぜんしゃ は中性子 ちゅうせいし 束 たば が低 ひく いため反応 はんのう 断 だん 面積 めんせき が小 ちい さくて重 じゅう 元素 げんそ は生成 せいせい できず、後者 こうしゃ は爆発 ばくはつ の際 さい に発生 はっせい したニュートリノ が中性子 ちゅうせいし を陽子 ようし に変 か えてしまうため、やはり重 じゅう 元素 げんそ は生成 せいせい しにくいことがわかってきた。最新 さいしん の研究 けんきゅう では、強 つよ い重力 じゅうりょく によって中性子 ちゅうせいし の密度 みつど が非常 ひじょう に高 たか くなった中性子星 ちゅうせいしせい が合体 がったい する過程 かてい で、白金 はっきん や希土類 きどるい (レアアース )といった元素 げんそ とともに金 かね も大量 たいりょう に合成 ごうせい される可能 かのう 性 せい が高 たか いことが判明 はんめい した[13] 。
金 きむ は前述 ぜんじゅつ のような耐食性 たいしょくせい 、導電性 どうでんせい 、低 ひく い電気 でんき 抵抗 ていこう などの優 すぐ れた特性 とくせい を持 も つため、20世紀 せいき になってからは工業 こうぎょう 金属 きんぞく として様々 さまざま な分野 ぶんや で使用 しよう されているが金 きむ 単体 たんたい では金属 きんぞく 加工 かこう 用途 ようと としては軟 やわ らかすぎるため、通常 つうじょう は銅 どう や銀 ぎん 、その他 た の金属 きんぞく と鍛錬 たんれん されて、合金 ごうきん として用 もち いられる。
金 かね とその他 た の金属 きんぞく の合金 ごうきん は、その見栄 みば えの良 よ さや化学 かがく 的 てき 特性 とくせい を利用 りよう して指輪 ゆびわ などの装飾 そうしょく 品 ひん として、また美術 びじゅつ 工芸 こうげい 品 ひん や宗教 しゅうきょう 用具 ようぐ (仏像 ぶつぞう や神像 しんぞう など)の材料 ざいりょう として利用 りよう されてきた。さらに貨幣 かへい 、または貨幣 かへい 的 てき 物品 ぶっぴん を代替 だいたい する品物 しなもの として用 もち いられてきた。
金 きむ は古 ふる くから利用 りよう されていた金属 きんぞく であるが、構造 こうぞう 材 ざい としては強度 きょうど が小 ちい さく重 おも いことや、そもそも高価 こうか なことから武具 ぶぐ の材料 ざいりょう としては使 つか われなかったが、装飾 そうしょく としては多 おお く利用 りよう された。
工業 こうぎょう 用品 ようひん としての利用 りよう [ 編集 へんしゅう ]
性能 せいのう 向上 こうじょう のために金 きん メッキが施 ほどこ されたCPU の接点 せってん
生物 せいぶつ 学 がく ・医学 いがく [ 編集 へんしゅう ]
走査 そうさ 型 がた 電子 でんし 顕微鏡 けんびきょう で用 もち いる生物 せいぶつ のコーティング材 ざい として用 もち いられている。
鍼治療 ちりょう 用 よう として、金 かね を含 ふく む材質 ざいしつ の鍼が製造 せいぞう されている。一般 いっぱん 的 てき なステンレスの鍼に比 くら べて高価 こうか なため、金 かね の鍼を使 つか うのが効果 こうか 的 てき とされる特異 とくい な症状 しょうじょう に対 たい して、コスト面 めん で折 お り合 あ いがつく場合 ばあい に用 もち いられる。
歯科 しか の治療 ちりょう に用 もち いる歯 は 冠 かんむり として古 ふる くから利用 りよう されている。金歯 きんば や金 きむ パラ(金銀 きんぎん パラジウム 合金 ごうきん 、銀 ぎん 歯 ぱ の一 ひと つ)として使 つか われていたが、現在 げんざい はコバルト ・クロム 合金 ごうきん やセラミック材料 ざいりょう などのより安 やす い素材 そざい に置 お き換 か えらつつあり、金 かね の使用 しよう は減少 げんしょう しつつある[17] 。しかし、日本 にっぽん では金銀 きんぎん パラジウム合金 ごうきん が医療 いりょう 保険 ほけん 適用 てきよう となっているため、日本 にっぽん での歯科 しか 用途 ようと での金 かね の使用 しよう は減少 げんしょう していない[17] 。
放射 ほうしゃ 性 せい 同位 どうい 体 たい 198 Au(半減 はんげん 期 き 2.7日 にち )はいくつかの癌 がん の抑制 よくせい 治療 ちりょう に用 もち いられている。
金 きむ シアン化合 かごう 物 ぶつ が、結核 けっかく 菌 きん の増殖 ぞうしょく を抑 おさ えることが1890年 ねん にロベルト・コッホ により見出 みいだ され、金 きむ チオ硫酸 りゅうさん ナトリウム 、金 きむ メルカプトペンゾール などが、結核 けっかく の治療 ちりょう 薬 やく に用 もち いられた。やがて、それまで結核 けっかく の一 いち 症状 しょうじょう と考 かんが えられていたリウマチ が、別 べつ の病気 びょうき であることが判明 はんめい し、1960年 ねん ごろまでに主 おも にヨーロッパで金 きむ チオマレイン酸 さん 、金 きむ チオグルコースなどが開発 かいはつ された。これらが自己 じこ 免疫 めんえき 疾患 しっかん を抑 おさ えるのに有効 ゆうこう であると判明 はんめい してからは、副作用 ふくさよう を抑 おさ えたリウマチ性 せい 関節 かんせつ 炎 えん に有効 ゆうこう な治療 ちりょう 薬 やく (ミオクリシン、オーラノフィン 等 ひとし )も開発 かいはつ され、日本 にっぽん では調剤 ちょうざい 報酬 ほうしゅう 適用 てきよう として薬価 やっか 収載 しゅうさい されている。金 かね 剤 ざい によるリウマチ治療 ちりょう は「クリソテラピー」と呼 よ ばれる。
金 かね を静脈 じょうみゃく 中 ちゅう に投与 とうよ すると、肝臓 かんぞう に選択 せんたく 的 てき に分布 ぶんぷ することが知 し られており、同位 どうい 体 たい を用 もち いた診断 しんだん が行 おこな われていたことがあった。
通貨 つうか ・投資 とうし 対象 たいしょう としての利用 りよう [ 編集 へんしゅう ]
USドル表示 ひょうじ の価格 かかく 推移 すいい グラフ
通貨 つうか
かつては流通 りゅうつう 目的 もくてき の金貨 きんか として利用 りよう されてきた。その場合 ばあい は単体 たんたい では軟 やわ らかすぎるため、銀 ぎん や銅 どう など他 た の金属 きんぞく と混 ま ぜた合金 ごうきん として利用 りよう され、例 たと えば江戸 えど 時代 じだい の日本 にっぽん では小判 こばん 、一 いち 分 ふん 判 ばん などの金貨 きんか が銀 ぎん との合金 ごうきん で製造 せいぞう され流通 りゅうつう していた。現在 げんざい では流通 りゅうつう 目的 もくてき の金貨 きんか を製造 せいぞう している国 くに はなく、現在 げんざい 発行 はっこう されている記念 きねん 金貨 きんか や、投資 とうし 目的 もくてき の地金 じがね 型 がた 金貨 きんか においては、純金 じゅんきん 製 せい のものが一般 いっぱん 的 てき になっている。
資産 しさん
地金 じがね や装飾 そうしょく 品 ひん として手元 てもと に保管 ほかん のほか、金 きむ 鉱山 こうざん 会社 かいしゃ の株式 かぶしき 、金 かね を投資 とうし 対象 たいしょう とする金融 きんゆう 商品 しょうひん (金 きむ ETF 、純金 じゅんきん 積立 つみたて など)が取 と り扱 あつか われている。また、各国 かっこく の中央 ちゅうおう 銀行 ぎんこう は、金 きむ 準備 じゅんび として金塊 きんかい を保有 ほゆう している。
明治 めいじ 時代 じだい になっても、金 きむ は銀行 ぎんこう が発行 はっこう する紙幣 しへい との交換 こうかん (兌換 だかん )が可能 かのう で、その価値 かち が保証 ほしょう されていた。1971年 ねん にアメリカが金本位 きんほんい 制 せい を廃止 はいし して以後 いご 、ほとんどの主要 しゅよう 国 こく で兌換 だかん は出来 でき ない。キロバー(質量 しつりょう 1キログラムの地金 じがね )の購入 こうにゅう の場合 ばあい は、地金 じがね 商 しょう や鉱山 こうざん 会社 かいしゃ などの貴金属 ききんぞく 専門 せんもん 業者 ぎょうしゃ 等 とう で購入 こうにゅう するよりも商品 しょうひん 取引 とりひき 員 いん で購入 こうにゅう するほうが、東京 とうきょう 商品 しょうひん 取引 とりひき 所 しょ の金 かね 先物 さきもの 市場 いちば の期 き 近 こん を活用 かつよう しているため、東京 とうきょう 商品 しょうひん 取引 とりひき 所 しょ の受渡 うけわたし 供用 きょうよう 品 ひん であり、そして、受渡 うけわたし 供用 きょうよう 品 ひん の商号 しょうごう または商標 しょうひょう の指定 してい は出来 でき ないが、中間 なかま マージンが低 ひく い分 ぶん 安 やす いコストで購入 こうにゅう できる。逆 ぎゃく にキロバーを鋳造 ちゅうぞう する地金 じがね 商 しょう からの購入 こうにゅう の場合 ばあい は、自社 じしゃ で溶解 ようかい し自社 じしゃ ブランドの刻印 こくいん を刻 きざ んで販売 はんばい するため、その分 ぶん コストを上乗 うわの せされ販売 はんばい されている。
芸術 げいじゅつ や装飾 そうしょく 品 ひん としての用途 ようと [ 編集 へんしゅう ]
キャスト 、プレス を用 もち いた量産 りょうさん タイプの指輪 ゆびわ やブローチ、彫金 ちょうきん による一品 いっぴん ものなどジュエリーとしての用途 ようと が多 おお い。
金糸 きんし は、刺繍 ししゅう に用 もち いられる。
装飾 そうしょく 品 ひん や美術 びじゅつ 工芸 こうげい 品 ひん 。建物 たてもの など。純金 じゅんきん 製 せい にすると高額 こうがく なため、表面 ひょうめん だけを金色 きんいろ に仕上 しあ げる金箔 きんぱく や金 きむ めっき 、金 かね を含 ふく む塗料 とりょう [18] も使 つか われる。
金 きむ は通常 つうじょう 錆 さび びることがなく、アクセサリー として手入 てい れしやすく、安心 あんしん して身 み につけられることも人気 にんき の理由 りゆう となっている。ただし、一部 いちぶ に金属 きんぞく アレルギー に関 かん する懸念 けねん がある。
純金 じゅんきん は軟 やわ らかく、そのままでは装飾 そうしょく 品 ひん として機能 きのう しづらい。従 したが ってほとんどの場合 ばあい 、別 べつ の金属 きんぞく (割 わ り金 きん )を添加 てんか した合金 ごうきん を用 もち いて装飾 そうしょく 品 ひん を作 つく る(純度 じゅんど に関 かん しては当該 とうがい 項目 こうもく を参照 さんしょう )。国内 こくない の装飾 そうしょく 品 ひん では K18 や K14 が一般 いっぱん 的 てき であるが、欧米 おうべい ではK9やK8も市場 いちば に多 おお い。
金 かね を使 つか った装飾 そうしょく 品 ひん は、特 とく にインド や中華人民共和国 ちゅうかじんみんきょうわこく で需要 じゅよう が高 たか い[17] 。また、日本 にっぽん 製 せい の金 かね 装飾 そうしょく 品 ひん は品質 ひんしつ が高 たか く、アジア からの観光 かんこう 客 きゃく に人気 にんき がある[17] 。現在 げんざい は貴金属 ききんぞく を使 つか わないコスチュームジュエリーなどが伸 の びてきており、金 きむ 装飾 そうしょく 品 ひん の需要 じゅよう を減 へ らしている[17] 。
食用 しょくよう としての利用 りよう [ 編集 へんしゅう ]
厚生 こうせい 労働 ろうどう 省 しょう では既存 きそん 添加 てんか 物 ぶつ 89番 ばん 、E番号 ばんごう では着色 ちゃくしょく 料 りょう E175として分類 ぶんるい される。インドなどでは、バーク (サンスクリット : वरक )と呼 よ ばれ食 しょく されている。ヨーロッパでは16世紀 せいき から食 しょく されており、元々 もともと は薬用 やくよう として摂取 せっしゅ されていた。最 もっと も有名 ゆうめい な例 れい としては、1598年 ねん 以前 いぜん から生産 せいさん されている金粉 きんぷん を添加 てんか した薬用 やくよう 酒 しゅ 「ゴールドワッサー 」などがある。
金箔 きんぱく や金粉 きんぷん (=金箔 きんぱく を細 こま かくしたもの)は、味 あじ や栄養 えいよう に影響 えいきょう しないが華 はな やかに見 み えるという点 てん から、飲料 いんりょう や料理 りょうり の食材 しょくざい にあるいは酒 さけ に混 ま ぜるなどして用 もち いられる。
かつては銅 どう が体 からだ に良 よ くないとの観点 かんてん があり、食 しょく 用途 ようと の金箔 きんぱく として銅 どう は含 ふく まないものがある(銅 どう 抜 ぬ き、あるいは、ひぬきと呼 よ ばれる)。 ※プラチナ、金 きむ 、銀 ぎん 、銅 どう は、それぞれ添加 てんか 物 ぶつ (着色 ちゃくしょく 料 りょう )として認可 にんか されている。
食器 しょっき 類 るい に用 もち いる場合 ばあい は、見栄 みば えを良 よ くするのみならず、食品 しょくひん に金属 きんぞく の味 あじ をつけない利点 りてん がある。
金 きむ -銀 ぎん -銅 どう 三 さん 元 げん 合金 ごうきん の色相 しきそう 図 ず
金 きむ 合金 ごうきん は、割 わ り金 きん の銅 どう 、パラジウム等 とう の配合 はいごう によって様々 さまざま な色調 しきちょう を示 しめ す。これらを総称 そうしょう してカラーゴールド と呼 よ ぶ。
カラーゴールドの代表 だいひょう 的 てき なものをあげる。
イエローゴールド
K18 の場合 ばあい 、金 かね 750‰、残 のこ りを銀 ぎん 銅 どう 等量 とうりょう (125‰ずつ)のものをイエローゴールドと称 しょう している。しかし、銀 ぎん 4 - 6、銅 どう 6 - 4の比率 ひりつ の範囲 はんい も、イエローゴールドの範疇 はんちゅう としている(ISO8654)。一般 いっぱん 的 てき に認知 にんち されている金色 きんいろ に近 ちか い。
グリーンゴールド
K18 の場合 ばあい 、金 かね 750‰で残 のこ りが銀 ぎん の合金 ごうきん をグリーンゴールドと称 しょう している。日本語 にほんご では青 あお 割 わ り、または青 あお 金 きん という。ブルーゴールドという呼称 こしょう もよく利用 りよう される。ISO8654 の金 かね の色 いろ と名称 めいしょう の範囲 はんい で、グリーンゴールドの成分 せいぶん 比率 ひりつ と色 いろ 名 めい を定 さだ めている。
ピンクゴールド
K18 の金 かね 750‰、残 のこ りの割 わ り金 きん のうち80%が銅 どう の合金 ごうきん を一般 いっぱん 的 てき に、ピンクゴールドと称 しょう している。パラジウムを加 くわ えることがある。万年筆 まんねんひつ の装飾 そうしょく などにおいて、他 た の色 いろ とは異 こと なる高級 こうきゅう 感 かん を演出 えんしゅつ する際 さい に利用 りよう される。色合 いろあ いは銀 ぎん に近 ちか く、わずかに銅 どう のような赤 あか みを有 ゆう する。
レッドゴールド
K18 の金 かね 750‰、残 のこ りの割 わ り金 きん が全 すべ て銅 どう の合金 ごうきん 。銅 どう 以外 いがい の金属 きんぞく を割 わり 金 きん に使 つか う場合 ばあい もある。グリーンゴールド同様 どうよう 、ISO8654 で成分 せいぶん 比率 ひりつ と色 いろ 名 めい を指定 してい している。日本語 にほんご では赤 あか 割 わ り、または赤金 あかがね と言 い う。
パープルゴールド(紫色 むらさきいろ 金 きん )
金 かね とアルミニウム の合金 ごうきん [19] 。
ホワイトゴールド 白色 はくしょく 金 きん
ニッケル系 けい とパラジウム系 けい があり、金 かね にそれぞれの元素 げんそ と、前者 ぜんしゃ は、さらに銅 どう 、亜鉛 あえん を、後者 こうしゃ はさらに銀 ぎん 、銅 どう を加 くわ えて、白色 はくしょく 化 か した金 きむ 合金 ごうきん をホワイトゴールドと称 しょう している。K18 の場合 ばあい 、ニッケル系 けい 、パラジウム系 けい ともそれぞれ50‰以上 いじょう を含 ふく まないと、白色 はくしょく 度 ど が不足 ふそく する。一般 いっぱん 社団 しゃだん 法人 ほうじん 日本 にっぽん ジュエリー協会 きょうかい は色 いろ 差 さ を用 もち い、ホワイトゴールドの色 いろ の範囲 はんい を指定 してい している。以前 いぜん は白金 はっきん の代 だい 用品 ようひん として装飾 そうしょく 品 ひん に用 もち いられたが、現在 げんざい はカラーゴールドの一種 いっしゅ としての地位 ちい を得 え て、イエローゴールド以上 いじょう に普及 ふきゅう している。
このほか、黒 くろ 味 あじ がかったブラック・ゴールド や、柔 やわ らかな金 かね 茶色 ちゃいろ のベージュ・ゴールド などもある。
合金 ごうきん の主成分 しゅせいぶん の含有 がんゆう 率 りつ を純度 じゅんど 、または品位 ひんい という。金 かね の品位 ひんい は、24分 ふん 率 りつ で表 あらわ される習慣 しゅうかん がある。その場合 ばあい 、純金 じゅんきん は24金 きん 、24カラット (米国 べいこく :karat、英 えい 仏 ふつ :carat)、あるいは、K24(この語順 ごじゅん でも読 よ みは 24 karat)、24K、24kt、24ctと表 あらわ す。そして、金 かね の含有 がんゆう 率 りつ に従 したが い数値 すうち を変 か える。例 たと えば、18金 きん は金 かね の含有 がんゆう 率 りつ が18/24、すなわち750‰であることを表 あらわ し、装飾 そうしょく 品 ひん に750と刻印 こくいん される。なお、このカラットは宝石 ほうせき の重量 じゅうりょう を表 あらわ すカラット (carat、1ct=0.2g) とは異 こと なるものである。
カラット (Karat)
現在 げんざい でも金 かね の装飾 そうしょく 品 ひん や万年筆 まんねんひつ のペン先 さき の純度 じゅんど 表示 ひょうじ に使 つか われている。
ちなみに金 かね の純度 じゅんど を24分 ふん 率 りつ で表 あらわ す単位 たんい のことで、K24(24金 きん )とは純度 じゅんど の24分 ぶん の24を表 あらわ す(純金 じゅんきん )。K22(22金 きん )なら24分 ぶん の22 (91.67 %、ジュエリー用 よう 916‰)、K18(18金 きん )なら24分 ぶん の18 (75 %、ジュエリー用 よう 750‰)となる。
千 せん 分 ふん 率 りつ (‰ パーミル )
ジュエリー用金 ようきん 合金 ごうきん は、次 つぎ のように千 せん 分 ふん 率 りつ で表 あらわ すと決 き められている。また、この表示 ひょうじ 値 ち は下限 かげん であり、実際 じっさい の含有 がんゆう 量 りょう が表示 ひょうじ 値 ち 未満 みまん では不可 ふか とされる。
多 おお くの国 くに は、ISOやCIBJO の定 さだ める品位 ひんい 区分 くぶん に基 もと づいた製品 せいひん を作 つく っているが、日本 にっぽん 国内 こくない では市場 いちば に合 あ わせて品位 ひんい が開発 かいはつ されているので、下 した に明記 めいき された区分 くぶん 以外 いがい の品位 ひんい も存在 そんざい する。
ISO9202 JIS-H6309 の品位 ひんい 区分 くぶん [20]
916(K22に相当 そうとう ) 750(K18に相当 そうとう ) 585(K14に相当 そうとう ) 375(K9に相当 そうとう )
CIBJO(国際 こくさい 貴金属 ききんぞく 宝飾 ほうしょく 品 ひん 連盟 れんめい )の品位 ひんい 区分 くぶん
999 986 916 750 585 416 375 333
造幣局 ぞうへいきょく 貴金属 ききんぞく 製品 せいひん 品位 ひんい 証明 しょうめい 区分 くぶん
999 916 750 585 416 375
純金 じゅんきん の扱 あつか い
日本 にっぽん では、用途 ようと や需要 じゅよう 者 しゃ によって純金 じゅんきん の定義 ていぎ が異 こと なる。例 たと えば、装飾 そうしょく 品 ひん に用 もち いる場合 ばあい は、999(K24)の金 かね 製品 せいひん にのみ純金 じゅんきん の表示 ひょうじ が付 ふ されている[20] 。他方 たほう 、仏壇 ぶつだん に用 もち いる金箔 きんぱく ・金粉 きんぷん の場合 ばあい は、純度 じゅんど 94.43%以上 いじょう でよいとされている[21] 。その他 た 、金地 きんじ 金 きん の取引 とりひき では、9999から9990の純度 じゅんど のものを純金 じゅんきん と呼 よ び習 なら わしている。この他 ほか 、純金 じゅんきん の度合 どあ いを0.995などのように0から1の間 あいだ の数値 すうち で表 あらわ すこともある。純金 じゅんきん の表示 ひょうじ を不当 ふとう に付 ふ すことは、不当 ふとう 景品 けいひん 類 るい 及 およ び不当 ふとう 表示 ひょうじ 防止 ぼうし 法 ほう のほか、不正 ふせい 競争 きょうそう 防止 ぼうし 法 ほう に抵触 ていしょく する。
偽造 ぎぞう
貴金属 ききんぞく 製品 せいひん 品位 ひんい を証明 しょうめい する刻印 こくいん (ホールマーク )で純度 じゅんど を保障 ほしょう されているが、メッキや純度 じゅんど を偽 にせ わる偽造 ぎぞう 品 ひん が作 つく られることがある。
また、表面 ひょうめん は純金 じゅんきん でも、中身 なかみ を金 かね と近似 きんじ の比重 ひじゅう をもった金属 きんぞく タングステン などに入 い れ替 か える事件 じけん も発生 はっせい している[22] [23] 。
純度 じゅんど 分析 ぶんせき
紀元前 きげんぜん 3,500年 ねん ごろから、インダス文明 ぶんめい では試金石 しきんせき による成分 せいぶん 分析 ぶんせき が行 おこな われていた[24] 。より詳 くわ しく内部 ないぶ まで確認 かくにん する必要 ひつよう が出 で てきたため、超 ちょう 音波 おんぱ 探 さがせ 傷 きず 検査 けんさ やX線 せん 撮影 さつえい 、ICP発光 はっこう 分光 ぶんこう 分析 ぶんせき 装置 そうち など、非破壊 ひはかい 検査 けんさ の利用 りよう が試 こころ みられている。
この節 ふし には独自 どくじ 研究 けんきゅう が含 ふく まれているおそれがあります。 問題 もんだい 箇所 かしょ を検証 けんしょう し出典 しゅってん を追加 ついか して、記事 きじ の改善 かいぜん にご協力 きょうりょく ください。議論 ぎろん はノート を参照 さんしょう してください。(2015年 ねん 10月 がつ )
カリフォルニア 産 さん (上 うえ ) オーストラリア産 さん (下 した )。八 はち 面体 めんてい 型 かた をしている。
酸化 さんか をほとんど受 う けない金 かね は、自然 しぜん 金 きん (しぜんきん、native gold、金 かね の単体 たんたい )として得 え られることがほとんどである。また金 かね は、火成岩 かせいがん 中 なか にも極 ごく 微量 びりょう に含 ふく まれる。ただし、採算 さいさん が取 と れるほど固 かた まって産出 さんしゅつ されるのは稀 まれ である。一方 いっぽう 、低 てい 品質 ひんしつ の金鉱 きんこう 床 ゆか では、含金珪酸 けいさん 鉱 こう と呼 よ ばれて出荷 しゅっか される場合 ばあい もある。これは銅 どう の精製 せいせい 過程 かてい に融 とおる 剤 ざい として珪酸 けいさん 分 ぶん が用 もち いられ、この副産物 ふくさんぶつ (不純物 ふじゅんぶつ )として金 きむ が得 え られるというものである。
金 きむ 鉱山 こうざん として金 かね を産出 さんしゅつ する場合 ばあい は、金 かね の鉱脈 こうみゃく 、あるいは鉱 こう 染 しみ を受 う けた岩 いわ 体 たい に沿 そ って掘 ほ っていく。その他 た に、金 かね を含 ふく む鉱石 こうせき が風化 ふうか した、砂 すな 状 じょう のものをパンニング皿 さら (側面 そくめん に一定 いってい 間隔 かんかく で凹凸 おうとつ の刻 きざ みが入 い れてある皿 さら )などの道具 どうぐ によってより分 わ ける砂金 さきん 掘 ほ りの方法 ほうほう もある。
通常 つうじょう 、石英 せきえい 、炭酸 たんさん 塩 しお 、まれに硫化 りゅうか 物 ぶつ の鉱脈 こうみゃく (英 えい :vein)の中 なか に自然 しぜん 金 きん として存在 そんざい する。硫化 りゅうか 物 ぶつ では黄鉄鉱 おうてっこう 、黄銅 こうどう 鉱 こう 、方 ほう 鉛 なまり 鉱 こう 、閃亜鉛 あえん 鉱 こう 、硫砒鉄鉱 てっこう 、輝 てる 安 やす 鉱 こう 、磁硫鉄鉱 てっこう などの鉱床 こうしょう に含 ふく まれていることが多 おお い。非常 ひじょう に稀 まれ であるがペッツ鉱 こう 、カラベラス鉱 こう 、シルバニア鉱 こう 、ムスマン鉱 こう 、ナギヤグ鉱 こう 、クレンネル鉱 こう などの鉱脈 こうみゃく に含 ふく まれていることもある。また、金 きむ は鉱 こう 化 か 流体 りゅうたい として存在 そんざい していることが多 おお く、間隙 かんげき の多 おお い岩 いわ 体 たい を金 かね を含 ふく む熱 ねつ 水 すい が通過 つうか した場合 ばあい は鉱 こう 染 しみ 状 じょう に金 かね が産出 さんしゅつ する。この場合 ばあい 、鉱石 こうせき 単位 たんい 量 りょう 当 あ たりの金 かね 含有 がんゆう 量 りょう は少 すく ないものの、総量 そうりょう が多 おお くなることがある。
金鉱 きんこう 石 せき
熱 ねつ 水 すい 鉱床 こうしょう は変成岩 へんせいがん と火成岩 かせいがん のなかに生成 せいせい する。このような海中 かいちゅう で見 み つかる火山 かざん 性 せい (成 なり )塊状 かいじょう 硫化 りゅうか 物 ぶつ 鉱床 こうしょう (VMS鉱床 こうしょう 、Volcanogenic Massive Sulfide. Deposits)、堆積岩 たいせきがん 内 ない 亜鉛 あえん ・鉛 なまり 鉱床 こうしょう (英語 えいご 版 ばん ) では、ほとんどが(鉛 なまり 、亜鉛 あえん 、銅 どう )であるが、貴金属 ききんぞく も多 おお く含 ふく む。
そのほかに、カーリン型 がた 金 きん 鉱床 こうしょう (英語 えいご 版 ばん ) 、酸化 さんか 鉄 てつ 型 がた 銅 どう 金 きん 鉱床 こうしょう (IOCG、Iron Oxide-hosted Copper-Gold Deposits)や斑 むら 岩 がん 銅 どう 鉱床 こうしょう 。
鉱床 こうしょう は風化 ふうか や浸食 しんしょく されていることもあり、その場合 ばあい 、金 きむ は砂金 さきん として小河 おがわ などに流 なが されるが比重 ひじゅう が大 おお きいために沈殿 ちんでん しやすく、重 おも い鉱物 こうぶつ の漂砂鉱床 こうしょう や砂 すな 鉱床 こうしょう (英語 えいご 版 ばん ) に集 あつ まっている。もう一 ひと つ重要 じゅうよう な鉱床 こうしょう は堆積 たいせき 頁岩 けつがん または石灰岩 せっかいがん の鉱脈 こうみゃく で、これはまばらに単体 たんたい の金 かね が白金 はっきん などの金属 きんぞく とともに散在 さんざい する形 かたち で存在 そんざい する。
金 きむ は地球 ちきゅう 全体 ぜんたい の地殻 ちかく 内 ない に広 ひろ く分布 ぶんぷ して存在 そんざい しており、存在 そんざい 比 ひ は0.003 g/1000 kg程度 ていど (0.003 ppm) である。
金鉱 きんこう 床 ゆか は銀 ぎん 、銅 どう や水銀 すいぎん 、硫化 りゅうか 鉄 てつ 、テルル などのレアメタル 、砒素 ひそ を同時 どうじ に産出 さんしゅつ することが多 おお い。銀 ぎん やレアメタルは鉱山 こうざん の収益 しゅうえき を補 おぎな えるが、脈 みゃく 石 せき となる水銀 すいぎん や砒素 ひそ はそのまま廃棄 はいき されると公害 こうがい の原因 げんいん になり、公害 こうがい 対策 たいさく や公害 こうがい 処理 しょり の費用 ひよう のために逆 ぎゃく に収益 しゅうえき に影響 えいきょう をおよぼすことがある。
金鉱 きんこう 床 ゆか と直接 ちょくせつ の関係 かんけい は無 な いが、金 かね の製 せい 錬 ね の際 さい にはアマルガム 法 ほう (水銀 すいぎん )や青 あお 化 か 法 ほう (シアン化合 かごう 物 ぶつ )といった有毒 ゆうどく 物質 ぶっしつ を使用 しよう する場合 ばあい が多 おお く、金 かね の生産 せいさん に付随 ふずい して排出 はいしゅつ される鉱滓 こうさい や排水 はいすい 、廃液 はいえき を適切 てきせつ に処理 しょり しないと周辺 しゅうへん 地域 ちいき の環境 かんきょう 汚染 おせん につながる場合 ばあい がある。
オーストラリアのビクトリア州 しゅう にある金 かね 鉱山 こうざん の入 い り口 くち
経済 けいざい 的 てき に金 かね 鉱山 こうざん と言 い える物 もの は、平均 へいきん して1000 kgあたり0.5 gの金 かね を産出 さんしゅつ する必要 ひつよう がある。典型 てんけい 的 てき な鉱山 こうざん では、露天掘 ろてんぼ り で1 - 5 g/1000 kg (1 - 5 ppm)、通常 つうじょう の鉱山 こうざん で3 g/1000 kg (3 ppm) 程度 ていど である。人間 にんげん の目 め で見 み て金 かね と分 わか るには、鉱脈 こうみゃく 型 がた の鉱床 こうしょう で少 すく なくとも30 g/1000 kg (30 ppm) 程度 ていど の濃度 のうど が必要 ひつよう で、それ以下 いか の金鉱 きんこう 石 せき では、鉱石 こうせき 内 ない に金 かね があることを人間 にんげん の目 め で見分 みわ けることは出来 でき ない。
沖 おき 積層 せきそう の鉱床 こうしょう では砂 すな 鉱床 こうしょう 採掘 さいくつ (英語 えいご 版 ばん ) が用 もち いられ、堅 かた い岩 いわ の鉱脈 こうみゃく では金属 きんぞく 抽出 ちゅうしゅつ が用 もち いられる。金 かね の精製 せいせい を完了 かんりょう するには、塩素 えんそ 処理 しょり または電解 でんかい 精錬 せいれん を用 もち いる。
日本 にっぽん の鉱山 こうざん [ 編集 へんしゅう ]
日本 にっぽん ではかつて、比較的 ひかくてき 多 おお く金 きん が産出 さんしゅつ された。マルコ・ポーロ 『東方 とうほう 見聞 けんぶん 録 ろく 』などで「黄金 おうごん の国 くに 」と呼 よ ばれていたのも、日本 にっぽん 産 さん の金 かね が出回 でまわ っていたからである。
戦国 せんごく 期 き には甲斐 かい 国 こく (現在 げんざい の山梨 やまなし 県 けん )において黒川 くろかわ 金山 かなやま や湯之奥 ゆのおく 金山 かなやま が稼業 かぎょう し、金山 かなやま 衆 しゅう により採掘 さいくつ された金鉱 きんこう 石 せき を粉 こな 成 なり 、精錬 せいれん し金 きん 生産 せいさん を行 おこ なっていたと考 かんが えられている。また、戦国 せんごく 期 き から江戸 えど 期 き のはじめにかけて陸奥 みちのく 国 こく でも玉山 たまやま 金山 かなやま や朴木 ほうのき 金山 かなやま 、白根 しらね 金山 かなやま が莫大 ばくだい な産金 さんきん で栄 さか えた。しかし、寛永 かんえい 年間 ねんかん 以降 いこう には国内 こくない の金山 かなやま は徐々 じょじょ に衰 おとろ え始 はじ め、有名 ゆうめい な佐渡 さど 金山 かなやま も既 すで に採掘 さいくつ をやめ、現在 げんざい は観光 かんこう 地 ち 化 か している。大正 たいしょう ・昭和 しょうわ 初期 しょき のころには「東洋 とうよう 一 いち の金山 かなやま 」と言 い われた北海道 ほっかいどう の鴻之舞 こうのまい 金山 かなやま は採算 さいさん ベースに乗 の る金 かね を全 すべ て掘 ほ り尽 つ くして1973年 ねん (昭和 しょうわ 48年 ねん )に、国内 こくない 第 だい 3位 い だった大分 おおいた 県 けん の鯛 たい 生 せい 金山 かなやま も1972年 ねん (昭和 しょうわ 47年 ねん )に枯渇 こかつ して閉山 へいざん した。
2022年 ねん 現在 げんざい は1985年 ねん (昭和 しょうわ 60年 ねん )から採掘 さいくつ を開始 かいし した菱刈 ひしかり 鉱山 こうざん にて年間 ねんかん 約 やく 4トン程度 ていど 産出 さんしゅつ している[25] 。
恐 おそれ 山 やま (青森 あおもり 県 けん )では温泉 おんせん 沈殿 ちんでん 物 ぶつ として金 かね の異常 いじょう 濃 こ 集 しゅう 体 たい が発見 はっけん されており、「恐 おそれ 山 やま の金鉱 きんこう 床 ゆか 」として日本 にっぽん の地質 ちしつ 百 ひゃく 選 せん に選定 せんてい された。地質 ちしつ 調査 ちょうさ によると、金 かね の含有 がんゆう 量 りょう は鉱石 こうせき 1トン当 あ たり平均 へいきん 約 やく 400g、場所 ばしょ によっては6500gにも達 たっ するが、この一帯 いったい は国定 こくてい 公園 こうえん に指定 してい されている上 うえ 、土壌 どじょう には毒性 どくせい を有 ゆう する砒素 ひそ が高 こう 濃度 のうど に含 ふく まれていて作業 さぎょう 者 しゃ の生命 せいめい にも危険 きけん がおよぶため、商業 しょうぎょう 目的 もくてき の金 かね の採掘 さいくつ は不可能 ふかのう とされている。
ロシアが実効 じっこう 支配 しはい している得 とく 撫 なで 島 しま には金鉱 きんこう 床 ゆか が存在 そんざい しており、外国 がいこく 企業 きぎょう を受 う け入 い れる経済 けいざい 特区 とっく に指定 してい されてからはスイス の鉱山 こうざん 会社 かいしゃ Solway (英語 えいご 版 ばん ) が採掘 さいくつ を行 おこな っている。
1880年 ねん 代 だい から南 みなみ アフリカ共和 きょうわ 国 こく が金 かね 産出 さんしゅつ の2 ⁄3 を占 し め、ヨハネスブルグ は世界 せかい で最 もっと も多 おお くの金 かね を産出 さんしゅつ する都市 とし と言 い われていたが、2004年 ねん 時点 じてん では1 ⁄3 まで比率 ひりつ が低下 ていか した。オレンジ自由 じゆう 州 しゅう とトランスバール州 しゅう にある金 かね 鉱山 こうざん は世界 せかい で最 もっと も深 ふか く掘 ほ られた鉱山 こうざん となっている。その他 た の主 おも な金 かね の産出 さんしゅつ 地 ち としてはロシア 、カナダ 、アメリカ 、オーストラリア 西部 せいぶ にある。2009年 ねん 時点 じてん 、産出 さんしゅつ が最 もっと も多 おお い国 くに は中国 ちゅうごく である。
南 みなみ アフリカ共和 きょうわ 国 こく では、ハウテン州 しゅう のウィットウォーターズランド 地方 ちほう に、先カンブリア時代 せんかんぶりあじだい に形成 けいせい された鉱山 こうざん が集中 しゅうちゅう している(ちなみにヨハネスブルグは同 どう 州 しゅう 州都 しゅうと )。金鉱 きんこう 床 ゆか は約 やく 400キロメートルにおよぶ露頭 ろとう に沿 そ っている。金 かね の生産 せいさん は安定 あんてい しており、産出 さんしゅつ 国 こく 側 がわ も値崩 ねくず れを予防 よぼう するために市場 いちば に供給 きょうきゅう される量 りょう を調整 ちょうせい しており、年度 ねんど ごとの増減 ぞうげん は少 すく ない[26] 。南 みなみ アフリカ共和 きょうわ 国 こく での電気 でんき 供給 きょうきゅう 不安 ふあん などのサプライ懸念 けねん がある上 うえ に、新規 しんき の鉱山 こうざん 開発 かいはつ などが年々 ねんねん 難 むずか しくなっており、実際 じっさい に過去 かこ 10年 ねん の範囲 はんい で考 かんが えれば供給 きょうきゅう 量 りょう は微減 びげん しているとも言 い われる[27] 。この一方 いっぽう 、上述 じょうじゅつ のように新 あら たな採掘 さいくつ 技術 ぎじゅつ の可能 かのう 性 せい や海水 かいすい からの抽出 ちゅうしゅつ 等 とう については今後 こんご の技術 ぎじゅつ 開発 かいはつ に拠 よ るものであり、資源 しげん として枯渇 こかつ に向 む かっているわけではない。
南 みなみ アメリカ地域 ちいき では、金 かね や宝石 ほうせき を狙 ねら うガリンペイロ (ポルトガル語 ご :garimpeiro )と呼 よ ばれる違法 いほう 採掘 さいくつ 者 しゃ が使用 しよう する水銀 すいぎん によって、地域 ちいき の希少 きしょう 生物 せいぶつ や住民 じゅうみん に水銀 すいぎん 中毒 ちゅうどく を引 ひ き起 お こし問題 もんだい 視 し されている[29] [30] 。
金 きむ は海水 かいすい 中 なか にも含 ふく まれており、その割合 わりあい は1000 kgあたり0.1 - 2 µg (1×10−4 - 2×10−3 ppb ) 程度 ていど である。フリッツ・ハーバー は第 だい 一 いち 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん でドイツ帝国 ていこく に科 か せられた賠償金 ばいしょうきん の足 た しにするため、海水 かいすい から金 かね の回収 かいしゅう を計画 けいかく し世界 せかい 各地 かくち の海水 かいすい を調査 ちょうさ したが、それまで知 し られていたよりも濃度 のうど が低 ひく く採算 さいさん が合 あ わないことが判明 はんめい した。
海水 かいすい ではなく鉱脈 こうみゃく が出来 でき る要因 よういん となる熱 ねつ 水 すい から直接 ちょくせつ 金 きん を回収 かいしゅう する研究 けんきゅう も行 おこな われている[25] 。海洋 かいよう 研究 けんきゅう 開発 かいはつ 機構 きこう とIHI では金 かね を吸着 きゅうちゃく する性質 せいしつ を持 も つ藍 あい 藻 も の一種 いっしゅ をシート状 じょう に加工 かこう した装置 そうち を使 つか い、玉川 たまがわ 温泉 おんせん の温泉 おんせん 水 すい や青ヶ島 あおがしま 沖 おき の熱 ねつ 水 すい 噴出 ふんしゅつ 孔 あな [31] から金 かね を回収 かいしゅう する実験 じっけん を行 おこな っている[25] 。
科学 かがく 的 てき に不 ふ 活性 かっせい であることから、鉄 てつ などのように純度 じゅんど を高 たか める精練 せいれん を行 おこな う必要 ひつよう はない。しかし、鉱石 こうせき からの抽出 ちゅうしゅつ には王水 おうすい や水銀 すいぎん 以外 いがい との反応 はんのう が難 むずか しいことから、特殊 とくしゅ なプロセスが要求 ようきゅう される。
青 あお 化 か 法 ほう (シアン化 か 法 ほう )
金 かね を青 あお 化 か ソーダや青 あお 化 か カリ水溶 すいよう 性 せい の錯体 さくたい に変化 へんか させた後 のち に、水溶液 すいようえき を亜鉛 あえん と反応 はんのう させることで抽出 ちゅうしゅつ する方法 ほうほう である。19世紀 せいき 末 まつ から実用 じつよう 化 か され、それ以降 いこう は金 かね 生産 せいさん の90%以上 いじょう で利用 りよう されている[32] 。
アマルガム法 ほう (混 こん 汞法、こんこうほう)
一度 いちど 水銀 すいぎん に溶 と かして、水銀 すいぎん を飛 と ばす方法 ほうほう であるが、水銀 すいぎん 蒸気 じょうき は毒性 どくせい があり、収 おさむ 率 りつ が悪 わる いので廃 すた れた。ただし、違法 いほう 採掘 さいくつ においては現在 げんざい も使用 しよう されている。
灰吹 はいふき 法 ほう
貴金属 ききんぞく と反応 はんのう できる溶 と けた鉛 なまり (溶融 ようゆう 鉛 なまり )を使用 しよう する方法 ほうほう 。
ホウ砂 すな を使用 しよう する方法 ほうほう
環境 かんきょう 負荷 ふか の小 ちい さい抽出 ちゅうしゅつ ・精練 せいれん 法 ほう とされる[33] 。貴金属 ききんぞく を溶解 ようかい させた際 さい に出 で るスラグにホウ素 ほうそ 化合 かごう 物 ぶつ (ホウ砂 すな )を加 くわ えて溶融 ようゆう 温度 おんど などに差 さ を作 つく ることで分離 ぶんり 回収 かいしゅう することが可能 かのう となる[34] 。
陽極 ようきょく 泥 どろ
銅 どう などの電気 でんき 精練 せいれん を行 おこな った際 さい に出 で る副産物 ふくさんぶつ として陽極 ようきょく 泥 どろ が得 え られる。この陽極 ようきょく 泥 どろ には貴金属 ききんぞく が豊富 ほうふ に含 ふく まれている。
リサイクル
電化 でんか 製品 せいひん に金 かね が使 つか われていることから、これらの電化 でんか 製品 せいひん から金 かね をリサイクルすることが可能 かのう である。これは都市 とし 鉱山 こうざん と呼 よ ばれる。
金 かね の地上 ちじょう 在庫 ざいこ [ 編集 へんしゅう ]
イギリスの貴金属 ききんぞく 調査 ちょうさ 会社 かいしゃ トムソン・ロイター GFMSの統計 とうけい によれば、2014年 ねん 末 まつ 時点 じてん で総量 そうりょう は 183,600トンである(金 かね の地上 ちじょう 在庫 ざいこ とはこれまでに採掘 さいくつ され精製 せいせい 加工 かこう された金 かね の総量 そうりょう のこと)[35] 。
(参考 さんこう )主要 しゅよう 各国 かっこく の保有 ほゆう 量 りょう [36]
日本 にっぽん にある金 かね の総量 そうりょう
2008年 ねん 1月 がつ 時点 じてん 、日本 にっぽん に地上 ちじょう 資源 しげん ないし「都市 とし 鉱山 こうざん 」として存在 そんざい する金 かね は約 やく 6800トンで、これは全 ぜん 世界 せかい の金 かね の現有 げんゆう 埋蔵 まいぞう 量 りょう の約 やく 16 %にもおよぶ量 りょう である[37] 。
化合 かごう 物 ぶつ と同素体 どうそたい [ 編集 へんしゅう ]
塩化 えんか 金 きん (III) (AuCl3 ) とテトラクロリド金 きん (III)酸 さん (塩化 えんか 金 きん 酸 さん )(HAuCl4 ) は最 もっと も有名 ゆうめい な金 かね 化合 かごう 物 ぶつ の一 ひと つである。金 かね を含 ふく む化合 かごう 物 ぶつ は多 おお くの場合 ばあい 、金 きむ 原子 げんし は+1または+3の酸化 さんか 状態 じょうたい として存在 そんざい する。
金 きむ イオンは1価 か 、3価 か ともに軟 やわ らかい酸 さん であり、軟 やわ らかい塩基 えんき と錯体 さくたい を形成 けいせい しやすい。またフッ素 ふっそ との反応 はんのう では+5価 か の酸化 さんか 状態 じょうたい もとり、フッ化 か 金 きん (V) (AuF5 ) を形成 けいせい する。さらに金 きむ 疹 とよばれる Au− のアニオン (金 きむ 化物 ばけもの イオン)を含 ふく む金 かね 化 か セシウム CsAu や 金 かね 化 か ルビジウム RbAu、および金 かね 化 か テトラメチルアンモニウム (CH3 )4 N+ Au− ) のような化合 かごう 物 ぶつ を形成 けいせい する。これは水素 すいそ 化 か ナトリウム におけるヒドリド のように、主 おも に非金属 ひきんぞく 元素 げんそ がとる-1価 か と同 どう 形式 けいしき のものである。
これまで合成 ごうせい された金 かね の化合 かごう 物 ぶつ の種類 しゅるい は同族 どうぞく の銀 ぎん や銅 どう と比 くら べて少 すく ない。下記 かき に主 おも な化合 かごう 物 ぶつ を列挙 れっきょ する。
なお、金 かね の同素体 どうそたい は確認 かくにん されていない。
1種 しゅ の安定 あんてい 同位 どうい 体 たい と、18種 しゅ の放射 ほうしゃ 性 せい 同位 どうい 体 たい が確認 かくにん されている。
安全 あんぜん 性 せい
単体 たんたい の金 かね は(王水 おうすい の例外 れいがい を除 のぞ いては)強酸 きょうさん などとも反応 はんのう しない。化学 かがく 的 てき 反応 はんのう 性 せい が低 ひく い金属 きんぞく であるが、必須 ひっす ミネラルであるカルシウム やカリウム 、鉄 てつ 等 とう と異 こと なり健康 けんこう な人体 じんたい には必須 ひっす な元素 げんそ ではない[38] 。このため、金 きむ は銀 ぎん ともに食品 しょくひん 添加 てんか 物 ぶつ として認可 にんか されており、金粉 きんぷん や金箔 きんぱく が製造 せいぞう 用 よう 剤 ざい ・着色 ちゃくしょく 料 りょう の目的 もくてき で使 つか われている。また、金 きむ ・銀 ぎん ともに歯科 しか 用材 ようざい 料 りょう (いわゆる金歯 きんば ・銀 ぎん 歯 ぱ )として長 なが らく使用 しよう されており、また金糸 きんし が織 お り込 こ まれた衣服 いふく の着用 ちゃくよう なども行 おこな われ、その安全 あんぜん 性 せい は実証 じっしょう されている。
食用 しょくよう された金 かね は、胃酸 いさん などの消化 しょうか 液 えき とは全 まった く反応 はんのう せず、体内 たいない を素通 すどお りしてそのまま排泄 はいせつ されてしまう。これが、(イオン化 いおんか されていない)純金 じゅんきん の食用 しょくよう が、人体 じんたい に何 なん の効用 こうよう も毒性 どくせい ももたらさないことの根拠 こんきょ とされる。また、金箔 きんぱく に微量 びりょう に含 ふく まれる銀 ぎん も、胃酸 いさん では溶解 ようかい しないとされている。また量的 りょうてき にも、金箔 きんぱく に使用 しよう される程度 ていど の微量 びりょう な量 りょう の摂取 せっしゅ では健康 けんこう に影響 えいきょう しない。
金属 きんぞく アレルギー
金 きむ チオ硫酸 りゅうさん ナトリウム[39] に陽性 ようせい 反応 はんのう を示 しめ し歯科 しか 治療 ちりょう 用 よう 金属 きんぞく に金属 きんぞく アレルギー を発症 はっしょう したとする症例 しょうれい 報告 ほうこく がある[40] 。
金 きむ イオン毒性 どくせい (金 きむ 中毒 ちゅうどく )
金 きむ イオンは安定 あんてい な単体 たんたい の金 かね とは異 こと なり酸化 さんか 力 りょく が強 つよ く、無機 むき 金 きん 塩類 えんるい は毒物 どくぶつ 及 およ び劇 げき 物 ぶつ 取締 とりしまり 法 ほう 等 ひとし により劇 げき 物 ぶつ に指定 してい されている[41] 。金 きむ イオンは人間 にんげん に限 かぎ らず、ほとんどの生物 せいぶつ (一部 いちぶ の真正 しんしょう 細菌 さいきん 、デルフチア・アシドボランス は耐 たい 性 せい を持 も つ[42] )に対 たい して毒性 どくせい を示 しめ す。
これらの毒性 どくせい は金 かね による中毒 ちゅうどく (金 きむ 中毒 ちゅうどく ) と呼 よ ばれ、症状 しょうじょう としては接触 せっしょく 皮膚 ひふ 炎 えん 、接触 せっしょく アレルギー [40] 、腎臓 じんぞう 障害 しょうがい 、貧血 ひんけつ 等 とう があげられている[38] 。主 おも に装飾 そうしょく 品 ひん から溶解 ようかい した微量 びりょう 金 きん イオンに対 たい してアレルギーが形成 けいせい された人 ひと に見 み られる。また、金 きむ チオリンゴ酸 さん ナトリウムを過剰 かじょう に投与 とうよ すると、その蓄積 ちくせき によって金 きむ 中毒 ちゅうどく の症状 しょうじょう が起 お こることがわかっている[38] [43] 。
金 きむ 中毒 ちゅうどく の解毒 げどく 剤 ざい としては一般 いっぱん の重金属 じゅうきんぞく 中毒 ちゅうどく の解毒 げどく に使 つか われるジメルカプロール (HSCH2 CHSHCH2 OH) を処方 しょほう する。ジメルカプロールは金 かね と安定 あんてい な錯体 さくたい を形成 けいせい して、速 すみ やかに体外 たいがい に除去 じょきょ する働 はたら きを持 も つ。
金 かね に関連 かんれん する映像 えいぞう 作品 さくひん や神話 しんわ ・伝説 でんせつ ・小説 しょうせつ [ 編集 へんしゅう ]
^ “中性子星 ちゅうせいしせい 合体 がったい は金 きむ 、プラチナ、レアアース等 とう の生成 せいせい 工場 こうじょう |国立 こくりつ 天文台 てんもんだい (NAOJ) ”. 国立 こくりつ 天文台 てんもんだい (NAOJ) . 2022年 ねん 5月 がつ 17日 にち 閲覧 えつらん 。
^ 松村 まつむら 武宏 たけひろ . “金 きむ はどこで作 つく られるのか? 中性子星 ちゅうせいしせい の役割 やくわり は過大 かだい 評価 ひょうか されていた可能 かのう 性 せい ”. sorae 宇宙 うちゅう へのポータルサイト . 2022年 ねん 5月 がつ 17日 にち 閲覧 えつらん 。
^ 日本 にっぽん , Sputnik (20171127T0602+0900). “金 かね の起源 きげん の秘密 ひみつ が明 あ かされる ” (jp). Sputnik 日本 にっぽん . 2022年 ねん 5月 がつ 17日 にち 閲覧 えつらん 。
^ “地球 ちきゅう の金 かね は隕石 いんせき 群 ぐん が運 はこ んだ? ”. natgeo.nikkeibp.co.jp . 2022年 ねん 5月 がつ 17日 にち 閲覧 えつらん 。
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