コマーシャルメッセージ

生なまコマーシャルの放送ほうそう風景ふうけい（アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくWNBT、1948年ねん）

コマーシャルメッセージ（英えい: Commercial Message）とは、メディアを通つうじての商業しょうぎょう用ようの情報じょうほう全般ぜんぱんおよび、その情報じょうほう自体じたい。この項目こうもくでは特とくに放送ほうそうにおける広告こうこくについて記述きじゅつする。

概要がいよう

もとはマスメディアに限かぎった語かたりではなかったが、ラジオ・テレビ放送ほうそうのうち、放送ほうそう番組ばんぐみの前後ぜんごや番組ばんぐみの途中とちゅうに本編ほんぺんを中断ちゅうだんして流ながされる広告こうこく放送ほうそうのことを、やがてはテレビ・映画えいが・インターネットなどの動画どうが広告こうこく全般ぜんぱんを指さすことが一般いっぱん的てきになった。

日本語にほんごではコマーシャル、CM、CF（commercial filmの略りゃく）とも略りゃくされる。その他た、お知しらせという言葉ことばが（特とくにラジオ番組ばんぐみで）使用しようされることもある。

英語えいご圏けんではCMを含ふくむ広告こうこく全般ぜんぱん自体じたい（看板かんばん・ダイレクトメール・出版しゅっぱん・放送ほうそう・インターネットなど）を総そうじてアドヴァタイジング (advertising)、略りゃくしてアド (ad) と呼よぶのが一般いっぱん的てきであり、辞書じしょによっては「commercial message」は和製わせい英語えいごであると指摘してきしている。

テレビで流ながされる広告こうこくは、英語えいごでは主おもにテレビジョン・アドヴァタイズメント (television advertisement) といい、特とくにアメリカ英語えいごではテレビジョン・コマーシャル (television commercial)、略りゃくする場合ばあいはコマーシャル (commercial)。イギリス英語えいごの略称りゃくしょうではアドヴァート (advert) ともいう。

CMは、一般いっぱん的てきには民間みんかん放送ほうそう局きょくが広告こうこく料りょう収入しゅうにゅうを得えるための手段しゅだんとなっている。

内容ないようと手法しゅほう

スポンサーが消費しょうひ者しゃへ向むけて、以下いかの内容ないようを提示ていじし、訴求そきゅうする。

• 企業きぎょう名めい
• 商品しょうひん名めいまたはサービス名めい
• 上記じょうきの特徴とくちょう - 価格かかく、販売はんばい場所ばしょや日時にちじ、キャッチコピーとしてのスローガン

制作せいさく者しゃは、CMが聴取ちょうしゅ者しゃ・視聴しちょう者しゃの印象いんしょうに残のこるべく、音楽おんがく、ドラマ仕立したてのシナリオ、ナレーション、突飛とっぴなキャッチフレーズなどを用もちいて、さまざまな工夫くふうをこらす。インターネットの普及ふきゅう以降いこう、ナレーションの最後さいごに「○○（商品しょうひん名めいや企業きぎょう名めいなど）で検索けんさく!」とインターネット検索けんさくをうながす一言ひとことを加くわえるものも出でてきている。各かく手法しゅほうは後述こうじゅつ。

あらゆる創造そうぞう性せいや芸能げいのうが不可欠ふかけつとなったCMの制作せいさく現場げんばは、作詞さくし家か・作曲さっきょく家か、歌手かしゅ、コピーライター、映像えいぞう監督かんとく、俳優はいゆう、放送ほうそうタレントなど、あらゆるクリエイターの登竜門とうりゅうもんとなった。

CMはスポンサー自身じしんが制作せいさくする場合ばあい、放送ほうそう局きょくやその系列けいれつのプロダクションが制作せいさくする場合ばあい、専せん門もんのプロダクションが制作せいさくする場合ばあいがある。それらを広告こうこく代理だいり店てんが仲介ちゅうかいする。制作せいさくに関かかわる体制たいせいや技術ぎじゅつは後述こうじゅつ。

3B

広告こうこく宣伝せんでん業界ぎょうかいでは、限かぎられた秒びょう数すう内ないで企業きぎょうや商品しょうひんのイメージ、購買こうばい意欲いよくなどをそそる効果こうかをはかるため、CMにおいてBeauty（＝美女びじょ）、Beast（＝動物どうぶつ）、Baby（＝乳幼児にゅうようじ）の「3B」と呼よばれるモチーフを用もちいることが伝統でんとう的てきな手法しゅほうとして定着ていちゃくしている。これら「3B」は、人間にんげんの心理しんり上じょう、漠然ばくぜんと物ものを見みているときにも目めに留とまりやすい事物じぶつであり、CM以外いがいにも広告こうこく宣伝せんでん全般ぜんぱんで応用おうようされている。

CMの種類しゅるい

CMには様々さまざまな分類ぶんるい法ほうがある。以下いかの事例じれいは日本にっぽんを例れいに取とる。

契約けいやく別べつの分類ぶんるい

• タイムCM - 番組ばんぐみの枠わく内ないで放送ほうそうされる、提供ていきょうスポンサーのCM
• スポットCM - 番組ばんぐみと番組ばんぐみの間あいだの時間じかん帯たい＝ステーションブレイク（Station break、SB、ステブレ）で放送ほうそうされる単発たんぱつのCM

放送ほうそう方法ほうほう別べつの分類ぶんるい

• 生なまコマーシャル
• 収録しゅうろく素材そざいによるCM
  • 録音ろくおんCM
  • 録画ろくがCM

収録しゅうろくソース別べつの分類ぶんるい

• CF
• VTR-CM
• カードCM - テロップカードの静止せいし画がによるもの
  • スライドCM - 上記じょうきのカードを複数ふくすう連続れんぞくで送出そうしゅつするもの

放送ほうそうタイミングによる分類ぶんるい

• パーティシペーション（略称りゃくしょう：PT 以下いか同おなじ） - パーティシペーシング・コマーシャルとも。ある番組ばんぐみの枠わく内ないで放送ほうそうされる、提供ていきょうスポンサーでない事業じぎょう者しゃのCM
• カウキャッチャー（CC） - 番組ばんぐみ開始かいしクレジット直前ちょくぜんに送出おくりだされるもの
• ヒッチハイク（HH） - 終了しゅうりょうクレジット直後ちょくごに送出おくりだされるもの

広告こうこく内容ないようによる分類ぶんるい

• 商品しょうひんおよびサービスの広告こうこく
• 社告しゃこく
• お詫わび広告こうこく - 後述こうじゅつ

スポンサーの種類しゅるいによる分類ぶんるい

• 企業きぎょう広告こうこく
• 公共こうきょう広告こうこく

放送ほうそう媒体ばいたいによる分類ぶんるい

• ラジオCM
• テレビCM

海外かいがいにおけるCM

海外かいがいのCM事例じれい

多おおくの欧米おうべい諸国しょこくでは視聴しちょう料金りょうきんを支払しはらってテレビを見みることが一般いっぱん的てきであるため、テレビCMを流ながさない放送ほうそう局きょくもある。多おおくの欧米おうべい諸国しょこくとは異ことなりイギリスでは有料ゆうりょう放送ほうそうを主体しゅたいとする衛星えいせい放送ほうそうやケーブルテレビに対たいして無料むりょうの地上波ちじょうは放送ほうそうの存在そんざい感かんが大おおきいことが特徴とくちょうとなっている。イギリスには主要しゅようなテレビ局てれびきょくとして英国えいこく放送ほうそう協会きょうかい（BBC）やITV、Channel4、Channel5などのテレビ局てれびきょくがある。

このうち英国えいこく放送ほうそう協会きょうかい（BBC）は免許めんきょ料りょう（NHKの受信じゅしん料りょうに相当そうとう）収入しゅうにゅうを軸じくとする公共こうきょう放送ほうそうである。また、Channel4は公共こうきょう放送ほうそう局きょくであるがCM収入しゅうにゅうで運営うんえいされている。アメリカの公共こうきょうテレビ局てれびきょくPBSなど、地上波ちじょうは民間みんかん放送ほうそう局きょくであってもテレビCMを流ながさないもの、ケーブルテレビの一部いちぶのコミュニティチャンネルなど、広告こうこく収入しゅうにゅうも契約けいやく料りょう収入しゅうにゅうもないものなどがある。

海外かいがいは、国営こくえい放送ほうそう局きょくなどの公共こうきょう放送ほうそう局きょくであってもテレビCMを流ながし、広告こうこく収入しゅうにゅうを得えている場合ばあいがある。

世界せかい的てきに見みて5 - 30秒びょうの短みじかいテレビCMが主流しゅりゅうなのは、日本にっぽんと一部いちぶの周辺しゅうへん国こくのみである。

アメリカやヨーロッパのCM1本ほんあたりの時間じかんは分ぶん単位たんいが多おおい。ヨーロッパ各国かっこくの深夜しんや番組ばんぐみでのアダルト電話でんわ音声おんせいの広告こうこくは5秒びょう広告こうこくも決けっして少すくなくない。

日本にっぽんは、1つのテレビCMが終おわると、すぐ次つぎのテレビCMが流ながれることがほとんどだが、欧米おうべいはテレビCMとテレビCMの間あいだ、テレビCMと番組ばんぐみの間あいだに黒くろバックのフェード効果こうかが挿入そうにゅうされている場合ばあいが多おおい。

アジアでも大韓民国だいかんみんこくは日本にっぽんと同様どうよう、CM同士どうしの間あいだにフェード効果こうかは挿入そうにゅうされていないが、番組ばんぐみとCMの間あいだにクロスフェードあるいは黒くろバックのフェード効果こうかが挿入そうにゅうされることが多おおい。タイのテレビは、かつてはCMから次つぎのCMに切きり替かわる際さい、フェード効果こうかを挟はさまずに0.5秒びょう程度ていど黒くろバック画面がめんが挿入そうにゅうされていたが、2015年ねん時点じてんでさらに短みじかく0.1秒びょう程度ていどの黒くろバック画面がめんが、挿入そうにゅうされたり挿入そうにゅうされなかったりすることもある。

海外かいがいのCM規制きせい

欧米おうべいでは子供こども向むけ番組ばんぐみのテレビコマーシャルの規制きせいが厳きびしく、同どう一いち番組ばんぐみ中ちゅうに同どう一いちCMを2度ど流ながすことやコマーシャルの本数ほんすうに関かんする規制きせいがある。

フランスなど一部いちぶの国くには、CM枠わく開始かいし時じと終了しゅうりょう時じにアイキャッチが入はいる。フランスは、法律ほうりつで番組ばんぐみ本編ほんぺんとCMの間あいだにCMの告知こくちを挟はさむことを義務ぎむづけている。香港ほんこん、台湾たいわんなどの中華ちゅうか圏けんの国くにでもフランス同様どうようCM枠わく開始かいし時じ、終了しゅうりょう時じにアイキャッチが挿入そうにゅうされる。

韓国かんこくは番組ばんぐみ本編ほんぺん中ちゅうのテレビCMは、同国どうこくの放送ほうそう法ほう施行しこう令れいにより禁止きんしされている。スポンサー名めいを出だすのは構かまわないが、スポーツ中継ちゅうけいを除のぞき、会社かいしゃロゴも、宣伝せんでんとなりうる看板かんばんや商品しょうひんにあるロゴすらも、取とり決きめで規制きせいしているので、放送ほうそう中ちゅうの広告こうこくに関かかわった企業きぎょうに関かんしては、本編ほんぺん終了しゅうりょう後ごに企業きぎょう名めいをロゴタイプで表記ひょうきする必要ひつようがある。

テレビCMは番組ばんぐみの本編ほんぺん開始かいし前まえと本編ほんぺん終了しゅうりょう後ごにまとめて放送ほうそうする。その代かわり、30分ふん以上いじょうの一部いちぶの番組ばんぐみで一定いっていの時間じかんになると画面がめん右みぎ下かに現在げんざい放送ほうそう中ちゅうの番組ばんぐみのタイトルロゴが数すう秒びょう表示ひょうじされる。かつては全すべての番組ばんぐみにおいて一定いっていの時間じかんになると画面がめん下かに表示ひょうじされていた。

朝あさのニュース情報じょうほう番組ばんぐみや選挙せんきょ開票かいひょう特番とくばんや映画えいがなど、番組ばんぐみが2時じ間あいだを超こえる場合ばあいは、番組ばんぐみを第だい1部ぶ、第だい2部ぶに区切くぎって別べつ番組ばんぐみ扱あつかいとし、30分ふん - 1時じ間あいだごとにCMを放送ほうそうしている。2018年ねんから2020年ねんまでに製作せいさくされた企業きぎょうCMの放送ほうそう自体じたいが無ないKBS第だい1TVを除のぞいた韓国かんこくドラマの新作しんさくは、1話わ2部ぶ構成こうせいを採とっており、1部ぶあたり35分ふんでの編成へんせいとなっていた。テレビショッピングはそれ自体じたいが宣伝せんでんなので例外れいがいである。

中国ちゅうごくは、かつてはCM前後ぜんこうにアイキャッチが挿入そうにゅうされていたが2012年ねんから韓国かんこく同様どうように本編ほんぺん中ちゅうにテレビCMを流ながすことを禁止きんしにした。番組ばんぐみのタイトルロゴは画面がめん右みぎ下かに常時じょうじ表示ひょうじされる。ただし韓国かんこくとは違ちがい、2時じ間あいだを超こえる番組ばんぐみで第だい1部ぶ、第だい2部ぶと区切くぎって別べつ番組ばんぐみ扱あつかいすることはなく、開始かいしから終了しゅうりょうまでストレートに放送ほうそうする。

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくにはテレビCMの音量おんりょうを規制きせいする法律ほうりつとして商業しょうぎょう広告こうこく音量おんりょう軽減けいげん法ほう(英語えいご: Commercial Advertisement Loudness Mitigation Act;CALM法ほう)がある。この法律ほうりつではテレビCMの音量おんりょうがそのCMが放送ほうそうされる番組ばんぐみの平均へいきん音量おんりょうを超こえないことを義務ぎむ化かしている。

日本にっぽんにおけるCM

日本にっぽんのCM法制ほうせい

CMは放送ほうそう法ほうにおいて「広告こうこく放送ほうそう」の語かたりで呼よばれる。放送ほうそう法ほう83条じょう・90条じょうにおいて、日本にっぽん放送ほうそう協会きょうかい（NHK）および放送大学ほうそうだいがくは通常つうじょうの意味いみでのCMを放映ほうえいすることを禁止きんしされている。

ただし、83条じょうの2・90条じょうの2において「他人たにんの営業えいぎょうに関かんする広告こうこくのためにするものでないと認みとめられる場合ばあいにおいて、著作ちょさく者しゃ又または営業えいぎょう者しゃの氏名しめい又または名称めいしょう等とうを放送ほうそうすることを妨さまたげるものではない」との規定きていもあり、NHKでもトーク番組ばんぐみでゲストのタレントが過去かこに出演しゅつえんしたCMを紹介しょうかいする形かたちで放映ほうえいしたことがあったほか、一部いちぶの公共こうきょう広告こうこくや社会しゃかい的てきなキャンペーンの告知こくちが放映ほうえいされることは禁きんじられていない。NHKではこの他ほかにも、NHK出版しゅっぱんのテキストやNHKが主催しゅさいする美術びじゅつ展てんやコンサートの告知こくち、受信じゅしん料りょう支払しはらいの啓発けいはつ、NHKオンデマンド・NHKプラスの紹介しょうかい、番ばん宣せんなどが行おこなわれている。

「日本にっぽん放送ほうそう協会きょうかい#宣伝せんでん、広告こうこくの禁止きんし」も参照さんしょう

日本にっぽんにおけるCMの契約けいやく体制たいせい

地上波ちじょうは放送ほうそう局きょく、地上ちじょう民放みんぽう系けいBSデジタル局きょく、ラジオ放送ほうそう局きょくを含ふくむ日本にっぽんの民間みんかん放送ほうそう局きょくは、CMを放送ほうそうすることを通つうじ、広告こうこく主おも（スポンサー）から広告こうこく料りょうおよび番組ばんぐみの製作せいさく費ひを「提供ていきょう」されることで利益りえきを得えている。広告こうこく収入しゅうにゅうは、番組ばんぐみの制作せいさく・購入こうにゅう費ひの主要しゅような財源ざいげんでもある。インターネット普及ふきゅう以降いこう、インターネットで番組ばんぐみコンテンツを配信はいしん（インターネットラジオ・インターネットテレビ）する事業じぎょう者しゃも、番組ばんぐみ内ないでCMを流ながしていることがある。

視聴しちょうに際さいして視聴しちょう者しゃが料金りょうきんを支払しはらう必要ひつようがあるケーブル放送ほうそうや、衛星えいせい放送ほうそう（スカパー!、WOWOWなど）の一部いちぶでは、契約けいやく料りょう収入しゅうにゅうで費用ひようをまかなうため、テレビCMを放映ほうえいしない場合ばあいもある。

日本にっぽんにおけるCMの放送ほうそう方法ほうほう

CMは、いくつかを連続れんぞくさせた「CM枠わく」単位たんいで放送ほうそうされる。

通常つうじょう、タイムCMは、番組ばんぐみの放送ほうそう枠わく内ないにおいて、番組ばんぐみ本編ほんぺんを中断ちゅうだんして放送ほうそうすることが慣例かんれいとなっている。これは番組ばんぐみを放送ほうそうするための必要ひつよう経費けいひをスポンサーを通つうじて回収かいしゅうするという商業しょうぎょう取引とりひき上じょうの目的もくてきがあるためである。

CMを挟はさまずに番組ばんぐみ本編ほんぺんが放送ほうそうされることは、とりわけ地上波ちじょうはの民間みんかん放送ほうそうでは極きわめてまれで、番組ばんぐみの制作せいさく経緯けいいによってスポンサーの理解りかいが得えられた場合ばあい（下記かき#CMが放送ほうそうされなかった番組ばんぐみ参照さんしょう）や、重大じゅうだいな災害さいがいなどが発生はっせいして長時間ちょうじかんの報道ほうどう特別とくべつ番組ばんぐみが組くまれた場合ばあい（下記かき#CMが放送ほうそうされなかった日ひ参照さんしょう）などに限かぎられる。

日本民間放送連盟にほんみんかんほうそうれんめい（民放連みんぽうれん）では、放送ほうそう基準きじゅん148条じょうにおいて、週しゅうごとの総そう放送ほうそう時間じかん中ちゅうにおけるテレビCMの放送ほうそう量りょうの基準きじゅんを、比率ひりつにして「18%以内いない」に設定せっていしている。この総量そうりょう規制きせいは「限度げんど」として1975年ねん10月がつ1日にちの改正かいせいによって設もうけられたが、2016年ねんの放送ほうそう基準きじゅん改正かいせいで「限度げんど」の表現ひょうげんは「標準ひょうじゅん」に改あらためられている。

テレビCMにおいて、ニュース速報そくほうなどの字幕じまくスーパーや、放送ほうそう局きょく名めいを示しめすウォーターマークをCM中ちゅうに表示ひょうじすることは基本きほん的てきにない。ただし、朝あさの時間じかん帯たいや00分ぶんのカウキャッチャーCMにおいて、時刻じこく表示ひょうじのスーパーが表示ひょうじされる場合ばあいがある。

テレビ放送ほうそうにおいて、災害さいがい時じの関連かんれん情報じょうほう（台風たいふう・土砂どしゃ災害さいがい・地震じしんなど）に用もちいられるL字じ型がた画面がめんや常時じょうじ表示ひょうじのスーパーを表示ひょうじしている時ときは、CM中ちゅうは挿入そうにゅうを一旦いったん停止ていしする。ただし、警報けいほうレベルの災害さいがい情報じょうほうのうち、

1. 「緊急きんきゅう地震じしん速報そくほうが出だされた場合ばあい」
2. 「南海なんかいトラフ地震じしん臨時りんじ情報じょうほうが出だされた場合ばあい」
3. 「おおむね震度しんど5弱じゃく以上いじょうの地震じしんが起おきた場合ばあい」
4. 「地震じしんに伴ともなう津波つなみ警報けいほう、大だい津波つなみ警報けいほうが発表はっぴょうされた場合ばあい」
5. 「その他た、緊急きんきゅうを要ようする場合ばあい」

に該当がいとうする場合ばあいはCM中なかでもその情報じょうほうを入いれることがある。この運用うんよう態勢たいせいはあくまで各かく放送ほうそう局きょくの基準きじゅんにのっとったものであり、地域ちいきや各かく放送ほうそう局きょくによって運用うんように差さがある。

日本にっぽんにおけるCMの販売はんばい単位たんい

CM1本ほんあたりの放送ほうそう時間じかんの変遷へんせんについて述のべる。日本にっぽんで民間みんかん放送ほうそうが開始かいしされた当初とうしょは生なまコマーシャルが主流しゅりゅうであり、その特性とくせい上じょう記録きろくが残のこっていないものの、すべて1分ぶんから2分ぶんの長ちょう尺じゃくであったと考かんがえられている。後述こうじゅつの黎明れいめい期きの録音ろくおん・録画ろくがCMは60秒びょうないし30秒びょうで制作せいさくされており、やがてこの60秒びょう枠わく・30秒びょう枠わく（ラジオでは20秒びょう枠わくも）がスポットCMの販売はんばい単位たんいとして定着ていちゃくする。

30秒びょうが基本きほんであった販売はんばい単位たんいがはじめて15秒びょうに切きり詰つめられたのは1961年ねん秋あきであった。さらに翌年よくねんの1962年ねん、テレビにおいて、無音むおんのテロップカード1枚まい送出そうしゅつに限かぎられていた5秒びょうCMで、音声おんせい・動画どうがを伴ともなわせることが認みとめられ、限かぎられた時間じかんの中なかで突飛とっぴなキーワードを発はっするなどの、これまでになかった型かたのCMが次々つぎつぎ制作せいさくされ、流行りゅうこう語ごの源泉げんせんとなった（後述こうじゅつ）。

しかし過激かげき化かが進すすんで視聴しちょう者しゃが離はなれることで広告こうこく効果こうかが薄うすれ、制作せいさく側がわの消耗しょうもうも激はげしく、「低俗ていぞく化か」との批判ひはんも受うけ、1965年ねん10月がつにTBSテレビがAタイム（19時じから21時じ）での5秒びょう枠わくの販売はんばいを停止ていししたのをきっかけに、5秒びょうCMの制作せいさく数すうは急激きゅうげきに減少げんしょうした。このような経緯けいいを経へて、15秒びょう枠わくが日本にっぽんのCM時間じかんのスタンダードとなり、長ちょう尺しゃくとして30秒びょう・60秒びょうが用もちいられるにいたった。

民放連みんぽうれんでは、放送ほうそう基準きじゅん151条じょうにおいてテレビのスポットCMの標準時ひょうじゅんじ間あいだ目安めやすを5秒びょう・10秒びょう・15秒びょう・20秒びょう・30秒びょう・60秒びょうと定さだめている。ラジオのCMについては、民放連みんぽうれん放送ほうそう基準きじゅんは標準時ひょうじゅんじ間あいだの申もうし合あわせ項目こうもくを設もうけていないが、5秒びょう・20秒びょう・40秒びょう・60秒びょうのいずれかであることがほとんどで、そのうち20秒びょうのものが非常ひじょうに多おおい。

テレビCMの場合ばあい、スポットCMでは15秒びょう単位たんい、タイムCMでは30秒びょう単位たんいでの販売はんばいとなっている（例外れいがいもある）。通常つうじょう、ネットワークセールスのテレビ番組ばんぐみ内うちにおいて、タイムCMのみ、スポットCMのみをそれぞれ流ながすように枠わくを分わけるようにしているが、TBS製作せいさくの一部いちぶ全国ぜんこくネットバラエティ番組ばんぐみのように、CM枠わくの前半ぜんはんにタイムCM、後半こうはんにスポットCMを配置はいちしている例れいもある。

60秒びょうで製作せいさくしたCMは、全国ぜんこくネット番組ばんぐみのタイムCMでよくみられる。1970年代ねんだいまでは関西かんさいローカルCMのパルナス製菓せいかなど、60秒びょうのスポットCMも存在そんざいした。

1960年代ねんだい前半ぜんはんに多数たすう制作せいさくされた5秒びょうCMは、それ以降いこうも地方ちほう局きょくで細々こまごまと見みられていたが、2011年ねん以降いこうからやはり地方ちほう局きょくで本数ほんすうが増ふえるようになり、スポットCMにおける15秒びょう単位たんいでの契約けいやく枠わくで3本ほんに分散ぶんさんさせて放送ほうそうしている。百貨店ひゃっかてん・ショッピングセンター・スーパーマーケットなどの大型おおがた量販りょうはん店てん（デパートメントストア）における割引わりびきセールやポイントアップキャンペーンの広告こうこく活動かつどうが殆ほとんどである。5秒びょうCMの方ほうが製作せいさく費ひを削減さくげんできることから、それらの一環いっかんで中小ちゅうしょう店舗てんぽを中心ちゅうしんとした一般いっぱん企業きぎょうのCMもそれなりにある。これら全すべてが製作せいさく地域ちいきのローカルCMとして製作せいさくされており、5秒びょうCMが民放みんぽう3局きょく以下いかの地域ちいきなどを中心ちゅうしんに禁止きんしされている事ことへの配慮はいりょにより、全国ぜんこく放送ほうそうの5秒びょうCMは存在そんざいしていない。

日本にっぽんにおけるスポンサーの傾向けいこう

テレビCMは、市場いちばシェアの大おおきな全国ぜんこく規模きぼの大手おおて消費しょうひ者しゃ向むけ製造せいぞう業ぎょう（食品しょくひん、医薬品いやくひん、自動車じどうしゃ、化粧けしょう品ひん、家電かでん製品せいひん、時計とけい、衣料いりょう品ひんなど）、大手おおて小売こうり業ぎょう（大手おおてスーパーマーケット、大型おおがた家電かでん量販りょうはん店てんチェーンなど）の物ものが多おおい。ローカル局きょくは、より地元じもとの企業きぎょうのコマーシャルも流ながれる。ラジオCMは、テレビの業種ぎょうしゅに加くわえ、より狭せまい地域ちいきに展開てんかいする小売こうり店てん、食品しょくひんメーカー、大学だいがくなど、知名度ちめいどの低ひくい企業きぎょうの物ものもある。

商品しょうひんや企業きぎょうの宣伝せんでん広告こうこくではなく、開催かいさい予定よていのイベントの実施じっしあるいは中止ちゅうしなどの情報じょうほうを伝つたえるCMもある。

災害さいがいに際さいし、民間みんかん事業じぎょう者しゃが商品しょうひんでなく、被災ひさい者しゃに役立やくだつ情報じょうほうを緊急きんきゅうに流ながす例れいが見みられる。東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいに際さいし、電機でんきメーカー各社かくしゃが電力でんりょく不足ふそくを受うけて節電せつでん方法ほうほうを紹介しょうかいする内容ないようの、トヨタ自動車とよたじどうしゃなど自動車じどうしゃメーカー各社かくしゃが災害さいがい発生はっせい時じの安全あんぜん運転うんてんや省しょう燃費ねんぴのための運転うんてん方法ほうほうを紹介しょうかいする内容ないようの、移動いどう通信つうしん各社かくしゃが災害さいがい伝言でんごんダイヤルの利用りよう法ほうを伝つたえる内容ないようの、社告しゃこく形式けいしきのCMをそれぞれ放映ほうえいした。住宅じゅうたくメーカー各社かくしゃや、生命せいめい保険ほけん・損害そんがい保険ほけん各社かくしゃは、被災ひさい者しゃへのお見舞みまいと顧客こきゃく対応たいおう窓口まどぐちのフリーダイヤルを案内あんないするCMを放映ほうえいした。

企業きぎょうCMのほか、政府せいふ・官庁かんちょうによる政府せいふ広報こうほう、地方自治体ちほうじちたいのPR、ACジャパンなどの公共こうきょう広告こうこく団体だんたいによるキャンペーンCMもある。

衆議院しゅうぎいん・参議院さんぎいんの選挙せんきょ開催かいさい期間きかん中ちゅうに政党せいとう・政治せいじ団体だんたいのCMがスポットで頻繁ひんぱんに放送ほうそうされるが、比例ひれい代表だいひょう選出せんしゅつ選挙せんきょの政見せいけん放送ほうそうはNHKでしか行おこなわれないことが多おおい（地域ちいきによっては30分ふん程度ていど放送ほうそうされる民放みんぽうテレビ局てれびきょくもある）ため、事実じじつ上じょうその代かわりとして行おこなわれていると見みなせる。

CM枠わくにおいて、放送ほうそう局きょく自身じしんによる番組ばんぐみプログラムのPR（番組ばんぐみ宣伝せんでん。「番ばん宣せん」と略りゃく）がある。広義こうぎ的てきにはコマーシャルの一種いっしゅだが、商しょう取引とりひきが発生はっせいしていないため、実態じったいとしてはフィラーである。

日本にっぽんのCMの歴史れきし

戦前せんぜん

日本にっぽんは、ラジオ放送ほうそうの開始かいしに際さいし、逓信ていしん省しょうの省議しょうぎ決定けってい「放送ほうそう用よう私設しせつ無線むせん電話でんわニ関せきスル議案ぎあん」によって、あらかじめ広告こうこく放送ほうそうを禁止きんしされたほか、1920年代ねんだいの黎明れいめい期きから1951年ねんまで、民間みんかん企業きぎょうでなく、公共こうきょう事業じぎょう体たいであるNHKによる運営うんえいのみ認可にんかされ、そのNHKが聴取ちょうしゅ料りょう収入しゅうにゅうによって運営うんえいされていた事情じじょうもあり、ラジオCMが試こころみられたことはなかった。

このため、広告こうこく放送ほうそうは本土ほんど以外いがいで試こころみられた。第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん終結しゅうけつまで日本にっぽんの統治とうち下かにあり、別べつ組織そしきの台湾たいわん放送ほうそう協会きょうかいがラジオ放送ほうそうを独占どくせんしていた台湾たいわんでは、1932年ねん6月14日にちまたは15日にちから数すうか月げつ間あいだ、演芸えんげい番組ばんぐみの制作せいさく費ひを調達ちょうたつするため、試験しけん的てきに「間接かんせつ広告こうこく放送ほうそう」を実施じっししたことがある。これは放送ほうそう本編ほんぺんと別べつにCMを製作せいさくせず、番組ばんぐみ冒頭ぼうとうおよび終了しゅうりょう時じにスポンサー名めいをアナウンスするという形かたちであったと考かんがえられている。スポンサー第だい一いち号ごうは丸美屋まるみや食料しょくりょう品ひん研究所けんきゅうじょまたは味あじの素もと本舗ほんぽだったとされている。実施じっし後ごまもなく、広告こうこくメディアとしての競合きょうごうを危惧きぐした日本にっぽん新聞しんぶん協会きょうかいが6月がつ27日にちに広告こうこく放送ほうそう反対はんたいを決議けつぎした上うえで、当時とうじの拓ひらけ務つとむ大臣だいじんを通つうじて広告こうこく放送ほうそうの中止ちゅうしを台湾たいわん総督そうとく府ふへ訴うったえたことで、台湾たいわん放送ほうそう協会きょうかいでは7月がつ19日にちに新規しんき広告こうこく契約けいやくの停止ていしと年内ねんないでの広告こうこく放送ほうそう中止ちゅうしが決定けっていされて、「間接かんせつ広告こうこく放送ほうそう」の放送ほうそうは12月2日にちが最後さいごとなった。

また、日本にっぽんの政財界せいざいかいの影響えいきょう下かにあった満州まんしゅう国こくの満まん洲しゅう電信でんしん電話でんわでも、1936年ねん11月1日にちから約やく3年ねん半はんにわたって、日本語にほんごおよび満まん語ごでの広告こうこく放送ほうそうが実施じっしされた。このときは台湾たいわんで実施じっしされた「間接かんせつ広告こうこく」に加くわえ、「直接ちょくせつ広告こうこく」と呼よばれる、アナウンサーが広告こうこくコピーを読よみ上あげる生なまコマーシャルの形式けいしきでも行おこなわれた。この「直接ちょくせつ広告こうこく」は、番組ばんぐみ本編ほんぺんを中断ちゅうだんする形かたちでなく、広告こうこくをまとめて放送ほうそうするための専用せんようの番組ばんぐみ枠わくを設もうけての実施じっしだった。1940年ねん4月がつ、日にち中ちゅう戦争せんそうの激化げきかにともなう経済けいざい統制とうせいのため、広告こうこくで扱あつかう品目ひんもくが大幅おおはばに制限せいげんされ、やがて放送ほうそうの自粛じしゅくにいたった。この満まん洲しゅう電信でんしん電話でんわで放送ほうそう広告こうこくにたずさわった人材じんざいの多おおくが戦後せんごの引ひき揚あげ後ご、新興しんこうの民間みんかん放送ほうそう局きょくや広告こうこく代理だいり店てんに移うつり、CMの契約けいやくおよび制作せいさくに関かんするノウハウを伝つたえたと考かんがえられている。

戦後せんご昭和しょうわ

戦後せんご、民間みんかん放送ほうそうが解禁かいきんされた。民間みんかん放送ほうそうの開始かいし日び、1951年ねん9月1日にちには、スポンサー・広告こうこくに関かかわるさまざまな日本にっぽん（本土ほんど）初はつが続つづいた。上記じょうきにかんがみ、広告こうこく主ぬしの名称めいしょうを読よみ上あげるアナウンスを広義こうぎのCMに含ふくんだ場合ばあい、最初さいしょにアナウンスされたスポンサーは中部日本放送ちゅうぶにっぽんほうそうが開局かいきょくアナウンス25分ふん後ごの6時じ55分ふんから放送ほうそうした「服飾ふくしょく講座こうざ」における、毛織物けおりもの店てん「五ご金きん洋品ようひん」である。音声おんせい記録きろくは残のこっていない（CBCは、五ご金きん洋品ようひんは「提供ていきょうのみで、コマーシャルは流ながさなかった」としている）が、当然とうぜん、提供ていきょうスポンサーを示しめすアナウンスを行おこなったはずであり、民間みんかん放送ほうそうにおける公表こうひょうスポンサー第だい一いち号ごうではある。CBCラジオは、同日どうじつの朝あさ7時じには精せい工こう舎しゃによるスポンサー付つき時報じほうの第だい一いち号ごう放送ほうそうも行おこなっている。時計とけいのリズミカルな音おとによる予報よほう音おんに続つづき通知つうち音おんとともに「精せい工こう舎しゃの時計とけいが、ただ今いま、7時じをお知しらせしました」と報ほうずるものである（CBCでは、この時報じほうを「コマーシャル第だい1号ごう」としている）。同日どうじつ正午しょうごには、開局かいきょくアナウンスを行おこなったばかりの新しん日本にっぽん放送ほうそうでも精せい工こう舎しゃの時報じほうが放送ほうそうされた。

最初さいしょに放送ほうそうされたスポットCMは、同日どうじつの12時じ15分ふん過すぎに新しん日本にっぽん放送ほうそう（CBC同様どうよう、開局かいきょく日びである）で60秒間びょうかん放送ほうそうされた「スモカ歯磨はみがき」のラジオCMとされる。このCMは、ほかのCMが単たんなる広告こうこくコピーの読よみ上あげであったのに比くらべ、ドラマ仕立したての演出えんしゅつがされていて耳みみを引ひいたとされ、まとまった作品さくひんとしてのCMと認みとめられることから第だい一いち号ごうとみなされている。

日本にっぽん最初さいしょの（放送ほうそうにおける）コマーシャルソングは、同年どうねん9月7日にちにCBCラジオで初はつ放送ほうそうされた小西こにし六ろくのCMにおける『ボクはアマチュア・カメラマン』である（異説いせつもある。コマーシャルソング#歴史れきしを参照さんしょう）。

窓まど文字もじによる「CMの日ひ」＝8月がつ28日にちの宣伝せんでん（電通でんつう本社ほんしゃビル、2005年ねん）

日本にっぽん最初さいしょのテレビCMは日本にほんテレビの開局かいきょく日び・1953年ねん8月がつ28日にち正午しょうご直前ちょくぜんに放映ほうえいされた、精せい工こう舎しゃの時報じほうCMである。これはあらかじめフィルムに録画ろくがしたアニメーションと実写じっしゃの組くみ合あわせによるCMであったが、スタッフが放送ほうそう機材きざいの操作そうさに慣なれていなかったため、フィルムを裏返うらがえしにした状態じょうたいで放送ほうそうしてしまった。このため時計とけいの画像がぞうは左右さゆう逆ぎゃく、かつフィルムの場合ばあい、映像えいぞうの左側ひだりがわに音おとを再生さいせいするためのサウンドトラックがあり、フィルムが逆ぎゃく向むきになると音おとが再生さいせいされなかったので、音おとなしの状態じょうたいで放送ほうそうされた（時報じほう音おんはフィルムと関係かんけいなく挿入そうにゅうされたため正確せいかくに出でた）。3秒びょうほどで放送ほうそう中止ちゅうしとなったという定説ていせつが長ながく信しんじられたが、当時とうじの関係かんけい者しゃの証言しょうげんによりそのまま30秒間びょうかん放送ほうそうされたことが明あきらかになった。同日どうじつ19時じの時報じほうは無事ぶじに放映ほうえいされた。この19時じの時報じほうCMは現存げんそんする日本にっぽん最古さいこのテレビCM映像えいぞうであり、インターネットで公開こうかいされている。

精せい工こう舎しゃの1950～60年代ねんだいのCMはフィルム原版げんばんは廃棄はいきされたが、テックとセイコーが共同きょうどうで1987年ねんに制作せいさくした「服部はっとりセイコーCM集しゅう」という10枚まい組ぐみのレーザーディスクにかなりのCMが収録しゅうろくされている。

テレビ普及ふきゅう期きに至いたる間あいだに、広告こうこく主ぬしの専属せんぞく出演しゅつえん者しゃを用もちいたCMが主流しゅりゅうになった時期じき（生なまコマーシャル#テレビ生せいCMの沿革えんかく参照さんしょう）を経へて、1970年代ねんだいの始はじめ頃ごろには、俳優はいゆう・歌手かしゅなどの別べつに本業ほんぎょうを持もつ芸能人げいのうじんによるCM出演しゅつえん歴れきが、人気にんきの度合どあいを測はかる指標しひょうになるという認識にんしきが業界ぎょうかい内外ないがいでなされるようになり、『週刊しゅうかん現代げんだい』1972年ねん2月がつ3日にち号ごうの記事きじでは「CM出演しゅつえんが、タレントのもっとも有利ゆうりな副業ふくぎょうであることは、いまや常識じょうしき」と書かかれるに至いたった。やがて、ニホンモニターの「タレントCM起用きよう社しゃ数すうランキング」、ビデオリサーチの「タレント別べつテレビCM出稿しゅっこう量りょう上位じょうい10人にん」といった、調査ちょうさ会社かいしゃによる人物じんぶつ単位たんいのCM露出ろしゅつ量りょうに関かんするデータが一般いっぱん公表こうひょうされるようになった。

なお、新しん技術ぎじゅつが採用さいようされた記念きねん碑ひ的てきCMについては下記かきの「#日本にっぽんのCM技術ぎじゅつ」節ふしで述のべる。

平成へいせい以降いこう

テレビ広告こうこく費ひは1990年代ねんだい半なかばで成長せいちょうを止とめ、リモコンや録画ろくが機器ききの普及ふきゅうによるCM回避かいひ手段しゅだんの増加ぞうか、インターネット広告こうこくの台頭たいとう、リーマンショックなどと相あいまって、下落げらくの時代じだいに突入とつにゅうした。テレビ局てれびきょく側がわはCMを見みさせるため様々さまざまな工夫くふうをしたが、逆ぎゃくに反感はんかんが集あつまり、CMを出稿しゅっこうしたスポンサー自体じたいへの反感はんかんにまで至いたってしまうなど難むずかしいものとなっている。

日本にっぽんのCM技術ぎじゅつ

形式けいしき

映像えいぞうや音声おんせいの形式けいしきは放送ほうそう波はにおける規格きかくに準じゅんじる。ステレオ放送ほうそうが可能かのうな放送ほうそうでは当然とうぜんステレオ音声おんせいによるCMが多おおくなっており、2000年代ねんだいから5.1サラウンドステレオ音声おんせい収録しゅうろくのCMもわずかだが登場とうじょうした。原則げんそくモノラル放送ほうそうであるAMラジオ局きょくにおいては、全局ぜんきょくステレオ放送ほうそうを実施じっししているradikoやFM補完ほかん中継ちゅうけい局きょくの導入どうにゅう後ご、ステレオで制作せいさくされたCMを放送ほうそうしている。

テレビ放送ほうそうが開始かいしされた当初とうしょは生なまコマーシャル、静止せいし画が、そしてフィルムが主流しゅりゅうであり、やがてそれに加くわえてVTRが導入どうにゅうされた（後述こうじゅつ）。

アナログ放送ほうそうから地上ちじょうデジタル放送ほうそうへの過渡かと期きである2000年代ねんだい後半こうはん頃ごろから、アスペクト比ひ16:9のハイビジョンによる制作せいさくが多おおくなった。予算よさんなどの都合つごうからハイビジョン画質がしつの実現じつげん以降いこうもそのまま4:3の標準ひょうじゅん画質がしつの映像えいぞうを継続けいぞくして放送ほうそうするため、地上ちじょうデジタルテレビ放送ほうそうの画面がめん比ひに合あわせて左右さゆうに黒くろ帯たい（サイドパネル）をつける場合ばあいがある。上下じょうげ左右さゆうに黒くろ帯たいが入はいる額縁がくぶち放送ほうそうとなる場合ばあいもある。

日本にっぽんで最初さいしょにカラーで放映ほうえいされたテレビCMは、1959年ねん4月がつ10日とおかの20時じより、日本にほんテレビの皇太子こうたいし明仁あきひと親王しんのう成婚せいこんの様子ようすを放送ほうそうした特番とくばん『このよき日ひ』内ないで放映ほうえいされたもの（CMの詳細しょうさいは不明ふめい）だとされる。同どう番組ばんぐみはカラー放送ほうそうの実用じつよう化かへ向むけた実験じっけん放送ほうそうの一環いっかんで全編ぜんぺんカラー制作せいさくとして放映ほうえいされたもので、放送ほうそうの2日にち前まえの4月がつ8日にちに当時とうじの郵政省ゆうせいしょうが番組ばんぐみ内ないでのカラーCM放送ほうそうを認可にんかし放映ほうえいが可能かのうになった。しかし、本ほん放送ほうそう開始かいし前まえのカラーテレビ試験しけん放送ほうそう中ちゅうに放送ほうそうされたものであったことから、一般いっぱんには1962年ねんに放映ほうえいされた「トヨタ・トヨペットコロナ」が砂塵さじんを上あげながらドラム缶どらむかんを蹴け散ちらして走行そうこうする「スタント・ドライブシリーズ」が初はつとされる。カラー放送ほうそうを意識いしきして、赤あか・青あお・黄色おうしょくのドラム缶どらむかんが登場とうじょうする。

日本にっぽんで最初さいしょにステレオ音声おんせいで放映ほうえいされたテレビCMは、1978年ねん11月の「住友すみともスリーエム・スコッチ・メタルカセットテープ『METAFINE』」 で、開始かいしからおよそ1秒びょう間あいだ画面がめん下か中央ちゅうおうに“（放映ほうえい局きょくのステレオ放送ほうそうのロゴ）ステレオCM”と表示ひょうじされた。関東かんとうは当時とうじ日本にほんテレビとTBSが音声おんせい多重たじゅう放送ほうそうを開始かいししていた。

日本にっぽんで最初さいしょに二にヶ国かこく語ごで放映ほうえいされたテレビCMは、1979年ねんのNECの音声おんせい多重たじゅう放送ほうそう対応たいおうテレビ「語かたり学友がくゆう」である。このテレビは二にヶ国かこく語ご放送ほうそう受信じゅしんに重点じゅうてんを置おいてスピーカーを一ひとつしか持もたないモノラルテレビのスタイルで音声おんせい多重たじゅう放送ほうそうが受信じゅしんできるというものだった。植木うえき等ひとしをキャラクターに起用きよう。主音しゅおん声ごえの日本語にほんごで「これで日本にっぽんも安心あんしんだ!」などという節ふしをつけたりしていたが、副ふく音声おんせいの英語えいごは純粋じゅんすいに男声だんせいでの商品しょうひん説明せつめいであり、完全かんぜんな対訳たいやくでなかった。このCMは前述ぜんじゅつのステレオCMの時ときと違ちがい特とくに二にヶ国かこく語ご放送ほうそうの旨むねは表示ひょうじされなかった。しかし当時とうじは音声おんせい多重たじゅう放送ほうそうを利用りようしたCMはほとんどなかったので、このCMが組くみ込こまれているゾーンは最初さいしょから二に重じゅう音声おんせい放送ほうそうに切きり替かわっていた（TBSの『兼けん高こうかおる世界せかいの旅たび』は全ぜん篇へん二にヶ国かこく語ご放送ほうそうを実施じっしし、スポンサークレジットも二にヶ国かこく語ごだった）。

日本にっぽんで2012年ねん現在げんざい、3D立体りったい映像えいぞうで放送ほうそうされたテレビCMは1988年ねんに放送ほうそうされたキリンのソフトドリンク「メッツ」が唯一ゆいいつである。全編ぜんぺんCGで作つくられ、赤あかと青あおのセロハンメガネで見みると立体りったいとして浮うき上あがる手法しゅほうが取とられており、放送ほうそう期間きかん中ちゅうに専用せんようメガネのプレゼントもあった。放送ほうそうされた番組ばんぐみは『ザ・ベストテン』(TBS) などの人気にんき番組ばんぐみ内ないであり、それ以外いがいの時間じかん帯たいは同どう一いち映像えいぞうで3D用ようでないCMが放送ほうそうされていた。

2010年ねん以降いこうは、本編ほんぺん中ちゅうのCMで「字幕じまく放送ほうそう」を行おこなうことがある（花王かおう、ライオン、パナソニック など）。その場合ばあいはCM中ちゅう、画面がめん右上みぎうえに「字幕じまく」と表示ひょうじされる。

2020年代ねんだい以降いこう、ACジャパン全国ぜんこくキャンペーンのテレビCMの一部いちぶでは、手話しゅわ通訳つうやくや、英語えいご字幕じまく放送ほうそうを行おこなっている。

放送ほうそう局きょくにおけるCMの編集へんしゅうと送出そうしゅつ

「CMバンクシステム」も参照さんしょう

放送ほうそう局きょくにおいて、CM送出そうしゅつに際さいし、CM枠わくに合あわせて、複数ふくすうのCM素材そざいをまとめるという作業さぎょうが不可欠ふかけつだった。素材そざいが磁気じきテープないしフィルムだった時代じだいは、当然とうぜん手作業てさぎょうであった。

とりわけテレビCMは、初期しょきから1990年代ねんだい初頭しょとうまで、大半たいはん、やがて一部いちぶが35ミリメートルまたは16ミリメートルの映画えいがフィルムを用もちいて撮影さつえいされていた。放送ほうそう局きょくは納品のうひんされた素材そざいをつなげ、枠わく分ぶんの素材そざいを完成かんせいさせ、テレビの映像えいぞう信号しんごう（NTSC）に合あわせてテレシネして送出おくりだしていた。

1970年代ねんだい後半こうはんは技術ぎじゅつ的てきにVTRとの過渡かと期きであり、ビデオ編集へんしゅう機材きざい・CM送出そうしゅつ設備せつびの進歩しんぽや充実じゅうじつに合あわせ、フィルム撮影さつえいした素材そざいをテレシネしたうえでVTRに録画ろくがし、それを放送ほうそう局きょくへ納品のうひんする流ながれになった。代理だいり店てんやプロダクションによっては、在京ざいきょうキー局きょくの分ぶんをテープ納品のうひんに切きり替かえ、関東かんとうエリア内ないの独立どくりつUHF局きょくや大阪おおさか・名古屋なごやの準じゅんキー局きょくを含ふくむその他たの地方ちほう局きょくへは従来じゅうらい通どおりのフィルム納品のうひんを続つづけるという方式ほうしきを取とっていた。このような過渡かと期きにおいても、環境かんきょうによっては依然いぜんフィルム編集へんしゅうのほうが容易よういであったので、VTRで撮影さつえいされた素材そざいでもキネコによる複写ふくしゃを長ながく行いっていた（35ミリ素材そざいの16じゅうろくミリへの縮小しゅくしょう変換へんかんにも用もちいられた）。このため同おなじCMでも放送ほうそう局きょくや時間じかん枠わくによっては、画質がしつ・音質おんしつが大おおきく異ことなる場合ばあいがあった。フィルム納品のうひんは1990年代ねんだいに終了しゅうりょうし、すべてテープ納品のうひんに切きり替かわった。

その後ごCMバンクシステムと呼よばれるシステムが実用じつよう化かされ、現在げんざいはほとんどのテレビCMがCMバンクから送出おくりだされている。

日本にっぽんのCM規制きせい

民放連みんぽうれん放送ほうそう基準きじゅんは、放送ほうそう基準きじゅん13章しょうから17章しょうにかけ、CMの内容ないよう、表現ひょうげん方法ほうほう、入にゅう稿こう自体じたいの取とり扱あつかい、事業じぎょう者しゃの責任せきにんについて細こまかい規制きせいを設もうけている。

その基準きじゅんをもとに、各かく放送ほうそう局きょくのCM担当たんとう部署ぶしょが内容ないように関かんする「考査こうさ基準きじゅん」を定さだめている（例れい→）。

なお、インターネットCMについては、以下いかの規制きせいの限かぎりではない。

CMを行おこなえない業種ぎょうしゅ

以下いかのスポンサーについては原則げんそくとして扱あつかわないことを取とり決きめている。

• スポンサーの名なが伏ふせられているもの（民放連みんぽうれん放送ほうそう基準きじゅん96条じょう）
  • 契約けいやくした以外いがいのスポンサーの宣伝せんでんになっているもの（民放連みんぽうれん放送ほうそう基準きじゅん99条じょう）
• 迷信めいしんを肯定こうていしたり科学かがくを否定ひていしたりする商品しょうひんやサービス（民放連みんぽうれん放送ほうそう基準きじゅん108条じょう）
• 人権じんけんを侵害しんがいする目的もくてきで個人こじん情報じょうほうを調査ちょうさ・収集しゅうしゅう・利用りようする意図いとを持もった商品しょうひんやサービス（民放連みんぽうれん放送ほうそう基準きじゅん109条じょう）
• 風紀ふうき上じょう好このましくなく、家庭かてい内ないの話題わだいとして不ふ適当てきとうな商品しょうひんやサービス（民放連みんぽうれん放送ほうそう基準きじゅん110・111条じょう）
• 個人こじん的てきな売名ばいめい（民放連みんぽうれん放送ほうそう基準きじゅん115条じょう）
• 報道ほうどう事実じじつを否定ひていする目的もくてきを持もったもの（民放連みんぽうれん放送ほうそう基準きじゅん125条じょう）

かつて行おこなわれていたCM

• 1998年ねん（平成へいせい10年ねん）4月がつ以降いこう、タバコの銘柄めいがら（商品しょうひん）についてのテレビCMは、民放連みんぽうれん放送ほうそう基準きじゅん110条じょう・111条じょう・附則ふそく2の5などに基もとづき、取とり扱あつかいを禁止きんししている（JTでは、それ以降いこうは代かわりに喫煙きつえんマナーの啓発けいはつCMを放映ほうえい）。

CM内ないの注意ちゅうい表現ひょうげんなど

• CMは、健全けんぜんな社会しゃかいや生活せいかつ習慣しゅうかんを否定ひていする表現ひょうげんを用もちいてはいけない（民放連みんぽうれん放送ほうそう基準きじゅん91条じょう）。
  • 各種かくしゅ酒類しゅるい・飲料いんりょうのCMで、「空あき容器ようき（飲のんだ後のち）はリサイクルへ」の文字もじが表示ひょうじされる。
  • 各種かくしゅ酒類しゅるいのCMで、「お酒さけは楽たのしく適量てきりょうを」および、「飲酒いんしゅは20歳さいになってから」または「20歳さい未満みまんの飲酒いんしゅは法律ほうりつで禁止きんしされています」の文字もじが表示ひょうじされる。
• CMは、それがCMであることを何なんらかの方法ほうほうで明あきらかにしなければならない（民放連みんぽうれん放送ほうそう基準きじゅん92条じょう）。
  • ニュース映像えいぞうなど、テレビ番組ばんぐみのワンシーンを模もして製作せいさくしたCMは、必かならず「これはCMです」や、「これは○○（スポンサー名めい）のCMです」との字幕じまくが表示ひょうじされる。英文えいぶん表記ひょうきで「○○（スポンサー名めい）'s AD」などの場合ばあいもある。
  • 全国ぜんこくネットテレビ番組ばんぐみのタイムCMの枠わく内ないのみで放送ほうそうされている対象たいしょう番組ばんぐみの内容ないよう・演出えんしゅつをそのまま利用りようしたCMの大半たいはんでは、上記じょうきの注意ちゅうい書がきもその演出えんしゅつ方法ほうほうに準じゅんじて制作せいさくされる。『激げきレアさんを連つれてきた。』（テレビ朝日てれびあさひ系列けいれつ）のタイムCM枠わく（同時どうじネット局きょくのみ）では、本編ほんぺん出演しゅつえん者しゃの弘中ひろなか綾香あやかが、本編ほんぺん中ちゅうの演出えんしゅつ同様どうようの手書てがきフリップで対応たいおうしている（一部いちぶの作品さくひんをのぞく）。
• 自由じゆう競争きょうそうの侵害しんがいにつながりかねない表現ひょうげんを用もちいてはいけない（民放連みんぽうれん放送ほうそう基準きじゅん97条じょう）。
  • 自動車じどうしゃ用ようタイヤのCMは、特定とくていの日本にっぽん車しゃを使用しようしてほかのメーカーからクレームが来くる可能かのう性せいを考慮こうりょし、欧州おうしゅう車しゃなどを使用しようしている。
• CMでは、事実じじつを誇張こちょうして視聴しちょう者しゃに過大かだい評価ひょうかさせてはならない（民放連みんぽうれん放送ほうそう基準きじゅん100条じょう）。また、錯誤さくごさせてはならない（民放連みんぽうれん放送ほうそう基準きじゅん122条じょう）。
  • 演出えんしゅつ上じょう、現実げんじつでは有あり得えない場面ばめんを表現ひょうげんする際さいは、「（これは）CMによる演出えんしゅつです」という注意ちゅうい喚起かんきの文字もじが画面がめんに表示ひょうじされる。
  • CMで出でてくる物品ぶっぴんがいわゆる｢吊つるし｣の状態じょうたいの商品しょうひんとは異ことなる場合ばあい、その旨むねの注意ちゅうい事項じこう等とうが表示ひょうじされる。
    • 演出えんしゅつ上じょう、宣伝せんでん対象たいしょうの商品しょうひん以外いがいのものを用もちいる場面ばめんを表現ひょうげんする際さいは、「実際じっさいには○○が必要ひつようです」などのような注意ちゅうい喚起かんきの文字もじが画面がめんに表示ひょうじされる。
    • 同様どうように、全ぜんグレード標準ひょうじゅん装備そうびではない機能きのうや装備そうびなどが登場とうじょうする場合ばあい、｢オプション装着そうちゃく車しゃ｣｢グレード別べつ装備そうび｣などのような注意ちゅうい喚起かんきの文字もじが画面がめんに表示ひょうじされる。
    • CMに出でてくる商品しょうひんが実際じっさいに販売はんばいされるものと仕様しようが異ことなる場合ばあい、例たとえば｢海外かいがい仕様しよう車しゃのため、実際じっさいとは異ことなる場合ばあいがあります。｣などのような免責めんせき事項じこうが画面がめんに表示ひょうじされる。
  • 上記じょうきのほか、聴取ちょうしゅ者しゃ・視聴しちょう者しゃの安全あんぜんに関かかわる表現ひょうげんに関かんして、注意ちゅうい喚起かんきが行おこなわれる。
    • 自動車じどうしゃ等とうの安全あんぜん装置そうち、とりわけ所謂いわゆるサポカー・ASV、特とくに衝突しょうとつ被害ひがい軽減けいげんブレーキに関かんする広告こうこくでは、「本ほんシステムは安全あんぜん運転うんてんを前提ぜんていとしたものです。すべての危機きき回避かいひが可能かのうなものではありません」という内容ないようの注意ちゅうい文ぶんが表示ひょうじされる。
    • 小型こがたスクーター（いわゆる原付げんつき）のCMでも、1980年代ねんだい半なかばにヘルメット着用ちゃくようが義務ぎむ化かされるまでは「ヘルメットをかぶりましょう」という注意ちゅうい文ぶんが表示ひょうじされていた。
    • ラウンドワンのスポッチャのCMで、ゴールデンボンバーがヘルメットをかぶらずにローラースケートを楽たのしんでいるシーンが登場とうじょうするが、「実際じっさいはヘルメットの着用ちゃくようが義務付ぎむづけられています」との注意ちゅうい文ぶんが表示ひょうじされている。
• CMでは、商品しょうひんに関かんする虚偽きょぎの証言しょうげんや、出所しゅっしょが明あきらかでない証言しょうげんを用もちいてはならない（民放連みんぽうれん放送ほうそう基準きじゅん102条じょう）。
  • 健康けんこう、快こころよさ、面白おもしろさなど、個人こじん差さがある感かんじ方かたをもたらす商品しょうひんは、出演しゅつえん者しゃの演技えんぎが聴取ちょうしゅ者しゃ・視聴しちょう者しゃ全体ぜんたいの感想かんそうになりうるものでないことを断ことわる必要ひつようがある。
    • 健康けんこう食品しょくひん等とうにおける「個人こじんの感想かんそうです」の文字もじ表示ひょうじ。健康けんこう食品しょくひん等とうの取とり扱あつかいについては民放連みんぽうれん放送ほうそう基準きじゅん136条じょうにも規定きていがある。
    • 香かおり付つき柔軟じゅうなん剤ざいのCMにおける、「香かおりの感かんじ方かたには個人こじん差さがあります。周囲しゅういの方ほうへご配慮はいりょの上うえ、使用しようしてください」という内容ないようの注意ちゅうい文ぶん。
• 民放連みんぽうれん放送ほうそう基準きじゅんでは、附則ふそく「児童じどう向むけコマーシャルに関かんする留意りゅうい事項じこう」を設もうけ、児童じどう向むけ番組ばんぐみにおけるタイムCM＝「児童じどう向むけコマーシャル」についての規制きせいを定さだめている。
  • 「児童じどう向むけ商品しょうひん・サービスのコマーシャル」＝児童じどうが自分じぶんで買かい求もとめることのできる玩具おもちゃ、菓子かし類るい、文房具ぶんぼうぐなどのCMにおいては、「持もたなければ仲間なかまはずれにされる」というような、劣等れっとう感かん・優越ゆうえつ感かんを利用りようする表現ひょうげんは避さけなければならない。
  • 模倣もほうするおそれのあるような危険きけん行為こういを表現ひょうげんしてはならない。
    • 「マネをしないでください」の文字もじ表示ひょうじ。
  • 番組ばんぐみの主人公しゅじんこうに対たいする信頼しんらい感かんを不当ふとうに利用りようしてはならない。
    • 1980年代ねんだいの女児じょじ向むけアニメ番組ばんぐみ内ないで放映ほうえいされたそれらの作品さくひんでの玩具おもちゃCMの中なかで、モデルの少女しょうじょが玩具おもちゃを使用しようして変身へんしんする演出えんしゅつがあったが、「へんしんはできません」という注意ちゅうい表現ひょうげんが加くわえられていた。

個々ここの業種ぎょうしゅごとの規制きせいなど

民放連みんぽうれん放送ほうそう基準きじゅんでは、上記じょうきのような全ぜん業種ぎょうしゅ共通きょうつうの表現ひょうげん規制きせいルールを設もうけているほか、特とくに「医療いりょう・医薬品いやくひん・化粧けしょう品ひん（第だい16章しょう）」「金融きんゆう・不動産ふどうさん（第だい17章しょう）」のCMについては厳格げんかくな条文じょうぶんを設もうけている。

医療いりょう・医薬品いやくひん・化粧けしょう品ひん

• 医師いし・薬剤師やくざいし・美容びよう師しなどが医薬品いやくひん・医薬いやく部外ぶがい品ひん・医療いりょう機器きき・化粧けしょう品ひんを推薦すいせんするCMは放送ほうそうすることができない（民放連みんぽうれん放送ほうそう基準きじゅん134条じょう）。
• 医薬品いやくひんを懸賞けんしょう品ひんに用もちいてはいけない（民放連みんぽうれん放送ほうそう基準きじゅん135条じょう）。
• 医薬品いやくひん等とうのCM表現ひょうげんに関かんする規制きせいは薬くすり機き法ほうおよび医薬品いやくひん等とう適正てきせい広告こうこく基準きじゅんに準じゅんじている（民放連みんぽうれん放送ほうそう基準きじゅん132条じょう）。このうち医薬品いやくひん等とう適正てきせい広告こうこく基準きじゅん「効能こうのう効果こうか等とうのしばりの表現ひょうげんについて」において、すべての医薬品いやくひん広告こうこくは「使用しよう上じょうの注意ちゅうい」に関かんする表示ひょうじを行おこなうことが義務付ぎむづけられている。なお、2009年ねん6月がつ1日にちの改正かいせい薬事やくじ法ほう施行しこう以降いこう、一般いっぱん用よう医薬品いやくひんのCMでの「使用しよう上じょうの注意ちゅうい」の表示ひょうじが以下いかのように変更へんこうされた。
  • 要よう指導しどう医薬品いやくひん・第だい一類いちるい医薬品いやくひんの動画どうがCMにおいては、「この医薬品いやくひんは、薬剤師やくざいしから説明せつめいを受うけ、使用しよう上じょうの注意ちゅういをよく読よんで、正まさしくお使つかいください」と表示ひょうじする。
  • 指定してい第だい二に類るい医薬品いやくひんの動画どうがCMは、「この医薬品いやくひんは、薬剤師やくざいし・登録とうろく販売はんばい者しゃに相談そうだんのうえ、使用しよう上じょうの注意ちゅういをよく読よんで、お使つかいください」と表示ひょうじする。
• 上記じょうきのほか、医薬品いやくひん業界ぎょうかいが自主じしゅ規制きせいガイドラインを策定さくていし、以下いかのような表現ひょうげん規制きせいを設もうけている。
  • 「使用しよう上じょうの注意ちゅうい」を、文字もじで明確めいかくに1秒びょうないし2秒びょう以上いじょう表示ひょうじする。
    • かつては5秒びょう以上いじょうとしていた。
  • 「使用しよう上じょうの注意ちゅうい」を表示ひょうじする際さい、音声おんせいを併用へいようする。
    • 「ピンポーン」というチャイム音おとが一般いっぱん的てきであるが、定着ていちゃくを逆手さかてに取とったことに加くわえ、警告けいこく音おんには制限せいげんを特とくに設もうけていないため、出演しゅつえんタレントが肉声にくせいで行おこなうこと（アラクス・ノーシンの「ポンピーン」、カイゲンなど）も見受みうけられる。
    • 金冠きんかん堂どうの場合ばあい、通常つうじょう、同社どうしゃが独自どくじに制作せいさくしたサウンドロゴを用もちいられているが、南部なんぶ縦貫じゅうかん鉄道てつどう線せんを題材だいざいとした1990年代ねんだい中盤ちゅうばんに制作せいさくされたキンカンのテレビCMでは、気動車きどうしゃの警笛けいてきがその役目やくめを果はたしていた。
  • 第だい一類いちるい医薬品いやくひん・指定してい第だい二に類るい医薬品いやくひんおよび、それらに含ふくまれないかぜ薬やく・解熱げねつ鎮痛ちんつう剤ざいの注意ちゅうい表示ひょうじの際さいは、上記じょうきに加くわえて「アレルギー体質たいしつの方ほうは必かならず、薬剤師やくざいし（・登録とうろく販売はんばい者しゃ）にご相談そうだんください」の表示ひょうじが加くわえられる。この場合ばあい、「アレルギー」の部分ぶぶんを色付いろづけ・太字ふとじなどで強調きょうちょうするなどのデザイン上じょうの配慮はいりょがなされる場合ばあいがある。
• 目薬めぐすりのテレビCMには必かならず目薬めぐすりをさすシーンが挿入そうにゅうされている。これは目薬めぐすりの正ただしいさし方ほうを示しめし、視聴しちょう者しゃが誤あやまったさし方かたによって感染かんせん症しょうを起おこすことを防ふせぐためで、これも医薬品いやくひん会社かいしゃが自主じしゅ的てきに行いっているものである。
• コンタクトレンズやその関連かんれん商品しょうひんのCMにも、使用しよう上じょうの注意ちゅういに関かんする文字もじが挿入そうにゅうされている。

金融きんゆう・不動産ふどうさん

かつて金利きんり自由じゆう化かされる以前いぜん、銀行ぎんこうなど個々ここの金融きんゆう機関きかんのCMは、業界ぎょうかいにより「広告こうこくによる競争きょうそう原理げんりは馴染なじまない」という理由りゆうで自主じしゅ規制きせいされ、テレビ・ラジオでの広告こうこくが行おこなわれなかった。代かわりにボーナス支給しきゅう時じ等とうに全国ぜんこく銀行ぎんこう協会きょうかい等とう業界ぎょうかい団体だんたいとしてテレビ・ラジオで広告こうこくをしていた。1985年ねん（昭和しょうわ60年ねん）からの金利きんり自由じゆう化かで、個々ここの金融きんゆう機関きかんの間あいだでのサービス格差かくさが生しょうじ、1990年ねん6月1日にちよりラジオのスポット広告こうこくから解禁かいきんが始はじまった後のち、1991年ねん元もと日ひより、テレビのスポット広告こうこくが解禁かいきんされた。

当初とうしょは、放映ほうえい時間じかん数すうに制限せいげんを設もうけたり、番組ばんぐみ提供ていきょう扱あつかい＝提供ていきょうクレジット表示ひょうじを行おこなわずパーティシペーション扱あつかいとするなどの自主じしゅ規制きせいが行おこなわれていたが、1993年ねん3月がつに番組ばんぐみ提供ていきょう扱あつかいが可能かのうとなり、放映ほうえい時間じかん数すうの制限せいげんも廃止はいしされた。

ただし銀行ぎんこうであっても無む担保たんぽカードローン商品しょうひんのCMである場合ばあいは、消費しょうひ者しゃ金融きんゆうや信販しんぱん会社かいしゃ、クレジットカード会社かいしゃと同様どうようの、放送ほうそう時間じかん等とうに関かんする厳きびしい規制きせいがある（後述こうじゅつ）。

時間じかん帯たいや放送ほうそう波はによってCMを行おこなえない業種ぎょうしゅ

• 詳細しょうさいは「消費しょうひ者しゃ金融きんゆう#テレビCM」を参照さんしょう
  1983年ねんの民放連みんぽうれん放送ほうそう基準きじゅん改正かいせい以降いこう、消費しょうひ者しゃ金融きんゆうのCMが解禁かいきんされた。消費しょうひ者しゃ金融きんゆうのCMでは、CMは最後さいごに、音声おんせいとともに「ご利用りよう・ご返済へんさいは計画けいかく的てきに」と表示ひょうじされる。これは日本民間放送連盟にほんみんかんほうそうれんめいの「消費しょうひ者しゃ金融きんゆうCMの取とり扱あつかいに関かんする放送ほうそう基準きじゅん審議しんぎ会かい見解けんかい」（2003年ねん3月がつ7日にち決定けってい）「啓発けいはつ文言もんごんを一定いってい以上いじょうの文字もじの大おおきさと秒びょう数すう（1.5秒びょう程度ていど）で表示ひょうじする」による。消費しょうひ者しゃ金融きんゆうのテレビCMを認みとめる先進せんしん国こくは珍めずらしく、クレサラ問題もんだいに見みる自己じこ破産はさんの急増きゅうぞうから、テレビCMを規制きせいする動うごきがある。2003年ねん10月がつから、17時じ - 21時じ、2006年ねん4月がつから加くわえて、7時じ - 9時じ、21時じ - 22時じは、テレビCM放送ほうそうを禁止きんししているほか、22時じ - 24時じの間あいだについても各社かくしゃのCMを月間げっかん100本ほんに制限せいげんしている。一時期いちじきはクレジットの中なかに「ストップ！借かりすぎ」というアナウンスを入いれていた。2006年ねん6月がつから9月がつにかけては、「借かりすぎ防止ぼうしキャンペーン」として、金融きんゆう会社かいしゃの宣伝せんでんではなく啓発けいはつを目的もくてきとした「ストップ！借かりすぎ」というCMが、消費しょうひ者しゃ金融きんゆう連絡れんらく会かい＝各社かくしゃ共同きょうどう名義めいぎとして放送ほうそうされていた。また、CMの内容ないようにおいても現在げんざいは「計画けいかく的てきな利用りよう」を意識いしきさせる演出えんしゅつでなければ放送ほうそうできないよう同様どうように規制きせいされていることから、1990年代ねんだいによく見みられた自動じどう契約けいやく機きや武富士たけふじダンサーズなどのCMは見みられなくなっている。
• 結婚けっこん相談そうだん所しょのCMは、民放連みんぽうれん放送ほうそう基準きじゅんの旧きゅう109条じょうに基もとづき、2014年ねん11月改正かいせいまで興信所こうしんじょなどとともに禁止きんしされていた。宣伝せんでん機会きかいを求もとめる事業じぎょう者しゃだけでなく、少子化しょうしか対策たいさくを掲かかげている政府せいふからもCM解禁かいきんを求もとめる要請ようせいがあり、具体ぐたい的てきな業種ぎょうしゅ名めいを条文じょうぶんから削除さくじょ。この月つきから、業界ぎょうかいガイドラインに基もとづく認証にんしょうを取得しゅとくした結婚けっこん情報じょうほうサービス事業じぎょう者しゃのCMに限かぎり取とり扱あつかいを解禁かいきん。2023年ねん9月がつにはマッチングアプリのCMも解禁かいきんされた。これ以前いぜんに、2003年ねん（平成へいせい15年ねん）8月がつにフジテレビがオーエムエムジー（オーネットの前身ぜんしん）のコマーシャルを放送ほうそうし批判ひはんを浴あびたことがあるほか、民放連みんぽうれんに加盟かめいしていないコミュニティFMで結婚けっこん相談そうだん所しょがスポンサーとなっている事例じれいが存在そんざいした。
• パチンコ、パチスロ機種きしゅおよび施設しせつのCMは、2009年ねん4月がつより、5時じから9時じまでと17時じから21時じまでのCM自粛じしゅく時間じかんを設もうけている。規制きせい時間じかん帯たいはパチンコメーカーやホールの企業きぎょうイメージCMが放送ほうそうされていたが、2011年ねん4月がつ頃ごろから東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい（福島ふくしま第だい一いち原子力げんしりょく発電はつでん所しょ事故じこ含ふくむ）による影響えいきょうにより、業界ぎょうかい団体だんたいの日本にっぽん遊技ゆうぎ機き工業こうぎょう組合くみあい（日工にっこう組ぐみ）が毎年まいとし更新こうしんの取とり決きめとして終日しゅうじつパチンコ、パチスロマシン本体ほんたいのCM放映ほうえいを自粛じしゅく（禁止きんしではなく自主じしゅ規制きせい）し、代かわりにメーカーやホールのイメージCMが放送ほうそうされていた。その後ご、震災しんさい発生はっせいから10年ねんが経たった2021年ねん4月がつからCM自粛じしゅく時間じかんを除のぞいてパチンコ、パチスロマシン本体ほんたいのCM放映ほうえいを解禁かいきんした。

酒類しゅるい・アルコール

• 「ゴクゴク」などの効果こうか音おんを付つけない。
• 喉元のどもとのアップはしない。
• 大手おおてビールメーカー各社かくしゃが加盟かめいしているビール酒造しゅぞう組合くみあいは、未成年みせいねん者しゃの飲酒いんしゅ防止ぼうしの取とり組くみを強化きょうかするため、ノンアルコール飲料いんりょうを除のぞく酒類しゅるいのテレビ広告こうこく放映ほうえいの自粛じしゅく時間じかんを2010年ねん秋あきより拡大かくだいした。同どう組合くみあいの「自主じしゅ基準きじゅん」で、これまで平日へいじつ5時じから18時じおよび、土日どにち祝しゅく（振替ふりかえ休日きゅうじつ、1月がつ2日にち・3日にちの両日りょうじつを含ふくむ）5時じから12時じを自粛じしゅく時間じかんとしていたが、2010年ねん秋あきより「自主じしゅ基準きじゅん」の「テレビ広告こうこくを行おこなわない時とき間あいだ帯たい」についての文言もんごんが、「年間ねんかんを通とおし、5時じ00分ふん-18時じ00分ふんまで、酒類しゅるいのテレビ広告こうこくを自粛じしゅくする」に変更へんこうされた。
  • この自粛じしゅく時間じかん拡大かくだいによる変化へんかの例れいとして、毎年まいとし1月がつ2日にち・3日にちの両日りょうじつにサッポロビールが筆頭ひっとう提供ていきょうし、日本にほんテレビ系列けいれつで放送ほうそうされている「新春しんしゅんスポーツスペシャル箱根はこね駅伝えきでん」で、第だい86回かい（2010年ねん）まで午後ごごの時間じかん帯たいでのみ放映ほうえいされていたサッポロビールの各種かくしゅビール類るいなどの商品しょうひんCMが、第だい87回かい（2011年ねん）より同どう番組ばんぐみの生なま中継ちゅうけい放送ほうそう内ないで放映ほうえいされなくなり、同社どうしゃの企業きぎょうイメージCMや箱根はこね駅伝えきでんにちなんだオリジナルCM、ビールテイスト飲料いんりょう、サッポロ プレミアム アルコールフリーなど一部いちぶのノンアルコール飲料いんりょうの商品しょうひんCMのみが放映ほうえいされた事例じれいがある。
  • 地方ちほうローカルのJリーグ中継ちゅうけいでは、対象たいしょう試合しあいのマッチスポンサーが殆ほとんどの民放みんぽうの中継ちゅうけい番組ばんぐみのスポンサーも兼かねているため、酒造しゅぞう会社かいしゃがマッチスポンサーのデーゲームを中継ちゅうけいする時ときは、CMの放送ほうそうが無ないNHKでの放送ほうそうとなる場合ばあいが多おおい。
• 飲酒いんしゅ運転うんてんによる交通こうつう事故じこの多発たはつにより、2006年ねん10月がつから、酒類しゅるいのCMの最後さいごに、これまで使つかっていた未成年みせいねん者しゃ飲酒いんしゅ禁止きんしを呼よびかける字幕じまくとともに、「飲酒いんしゅ運転うんてんは法律ほうりつで禁止きんしされています」の文字もじが社名しゃめいロゴの下部かぶなどに表示ひょうじされた。
  • 最近さいきんは上記じょうきに加くわえ、「妊娠にんしん中ちゅうや授乳期じゅにゅうきの飲酒いんしゅは、胎児たいじ・乳児にゅうじの発育はついくに影響えいきょうするおそれがあります」との文字もじが表示ひょうじされるCMもある。この自主じしゅ規制きせいは出演しゅつえん者しゃにも適用てきようされ、2019年ねん7月がつからキリンビール「本ほん麒麟きりん」のCMに出演しゅつえんしていた滝川たきがわクリステルが、妊娠にんしんが発覚はっかくしたことからCMを事実じじつ上じょう降板こうばんした例れいがある。
• 酒類しゅるい以外いがいのCMにおける飲酒いんしゅ運転うんてん禁止きんし啓発けいはつの例れいとして、2007年ねんに放送ほうそうされた「エバラ焼肉やきにくのたれ・黄金おうごんの味あじ」（エバラ食品しょくひん）のCMに、最後さいごに「飲酒いんしゅ運転うんてんはおやめください」という文字もじが挿入そうにゅうされていた。
• 酒類しゅるいのCMには25歳さい未満みまんのタレントは起用きようできない。これは、酒類しゅるいの広告こうこく審査しんさ委員いいん会かいで定さだめられた自主じしゅ規制きせい項目こうもくである。

その他たの業種ぎょうしゅ

• 人ひとの死しに関連かんれんする葬儀そうぎ業ぎょうについては、民放連みんぽうれん放送ほうそう基準きじゅん112条じょうで「取とり扱あつかいに注意ちゅういする」と定さだめられている。

日本にっぽんのCMの手法しゅほう

番組ばんぐみ本編ほんぺん中ちゅうのCM

「生なまコマーシャル」も参照さんしょう

• テレビ放送ほうそう開始かいし当初とうしょから1970年代ねんだい初頭しょとうまで、本編ほんぺん中ちゅうに、特とくに一いち社しゃ提供ていきょうを含ふくむ、筆頭ひっとう協賛きょうさんの大口おおぐちスポンサーを中心ちゅうしんに画面がめん下部かぶに字幕じまくスーパーでCMを入いれること（テロップCM）が日常にちじょう的てきに行おこなわれていた。1975年ねん10月がつ1日にちより日本にっぽん民間みんかん放送ほうそう連盟れんめい加盟かめい局きょく間あいだでテレビCMの総量そうりょう規制きせいが申もうし合あわせられ、この方式ほうしきを原則げんそく自粛じしゅくした。民放連みんぽうれん放送ほうそう基準きじゅん150条じょうに「スーパーインポーズは、番組ばんぐみ中ちゅうにおいてコマーシャルとして使用しようしない」と定さだめられるに至いたっている。
  • ただし上記じょうきの条文じょうぶんには「スポーツ番組ばんぐみおよび特別とくべつ行事ぎょうじ番組ばんぐみにおけるコマーシャルとしての使用しようは、各かく放送ほうそう局きょくの定さだめるところによる」との例外れいがい規定きていがあり、以下いかの事例じれいでのスーパーによるCMが行おこなわれている。
    • 朝日放送あさひほうそうテレビは毎年まいとし8月がつに開ひらく全国ぜんこく高校こうこう野球やきゅう選手権せんしゅけん大会たいかい中継ちゅうけい（地上波ちじょうは・関西かんさいローカル）で試合しあい中ちゅうに挿入そうにゅうするスポンサーのCMを阪神はんしん甲子園こうしえん球場きゅうじょうのスタンド風景ふうけいと絡からませて放送ほうそうしている。1961年ねんのみ放送ほうそうした湯浅ゆあさ電池でんち（当時とうじ。のちのジーエス・ユアサコーポレーション）は試合しあい中ちゅうに商品しょうひんや企業きぎょうのロールテロップ、1962年ねん - 1994年ねんまでの住友すみともグループは画面がめん下かにスポンサー企業きぎょうの社名しゃめい表示ひょうじとアニメーション（1990年ねん頃ごろの2年間ねんかんだけVTR素材そざいによる人形にんぎょう劇げきのパフォーマンス）、1995年ねん以後いごの複数ふくすうスポンサー提供ていきょう扱あつかいになってからも、一部いちぶスポンサーが大会たいかい専用せんようのオリジナルCMを放映ほうえいしている。オリジナル版ばんを制作せいさくしていない企業きぎょうの場合ばあいは通常つうじょうバージョンのCMを画面がめん右みぎ下かに露出ろしゅつする。
    • プロ野球やきゅう中継ちゅうけいでもさまざまな番組ばんぐみ内ないCMが試こころみられている。2002年ねん頃ころフジテレビは画面がめんの得点とくてん表示ひょうじとともにコカ・コーラのロゴが挿入そうにゅうされるなどしている。1990年代ねんだいに日本にほんテレビが東京とうきょうドームでの試合しあいの際さいピッチャーなめのバッターボックスの画像がぞうで、後部こうぶの壁かべの企業きぎょう表示ひょうじを時間じかんと共ともにCGで変更へんこうさせる手法しゅほうを試ためしている。2007年ねん、テレビ朝日てれびあさひ及およびその系列けいれつ局きょくが製作せいさくする野球やきゅう中継ちゅうけいで、リプレイの部分ぶぶんにトヨタ自動車とよたじどうしゃなどのロゴを表示ひょうじさせている。「○○（協賛きょうさんスポンサー名めい）ラッキー7」と銘打めいうって7回かいの表裏ひょうりに協賛きょうさんスポンサーのロゴが画面がめん右みぎ上じょうに表示ひょうじされる。ジャパネットたかたはかつて、MBSテレビの阪神はんしんタイガース戦せん中継ちゅうけい（週末しゅうまつのデーゲーム）において、イニングの合間あいまの数すう分間ふんかんで生なまCMにてテレビショッピングを行おこなったこともあった。さらに、在京ざいきょうキー局きょく系けいBSチャンネルでは、プロ野球やきゅう中継ちゅうけい内ないで一部いちぶ協賛きょうさん企業きぎょうの生なまコマーシャルを行おこなう場合ばあいがある。また、BS日にっテレでは、トップ中継ちゅうけいにおいて、冠かんむりスポンサーが付つく場合ばあいは、イニング中継ちゅうけいに入はいる前まえに該当がいとうスポンサーの生なまコマーシャルを行おこなう。
    • Jリーグ草創そうそう期きの日本にほんテレビとテレビ東京てれびとうきょうの中継ちゅうけいでは、基本きほん的てきに試合しあい中ちゅうはテレビCMを流ながさず、代かわりに試合しあいの中継ちゅうけい映像えいぞうとともに、スポンサー企業きぎょうの名めいあるいは商品しょうひん画像がぞうを表示ひょうじしていた（日にっテレはスコアや経過けいか時間じかんの表示ひょうじ部分ぶぶん、テレ東ひがしは画面がめん下か）。
      • TBS（全国ぜんこく生せい中継ちゅうけい）、関西かんさいテレビ（大阪おおさか地区ちくローカル生せい中継ちゅうけい）のJリーグ中継ちゅうけいは、通常つうじょうバージョンのテレビCMを試合しあいの中継ちゅうけい映像えいぞうとの2画面がめん方式ほうしきで放送ほうそうしたこともあった。現在げんざいは静岡放送しずおかほうそう（経過けいか時間じかん表示ひょうじ部分ぶぶん）とKBS京都きょうと（画面がめん下か）でスポンサー表示ひょうじが行おこなわれている。
    • 2006年ねん11月19日にちにテレビ朝日てれびあさひ系けいで放送ほうそうの東京とうきょう国際こくさい女子じょしマラソンで、土佐とさ礼子あやこ選手せんしゅと高橋たかはし尚子しょうこ選手せんしゅが1位い争あらそいをしていた25km付近ふきんのところで、画面がめん下かを使つかってNTT DoCoMoのアニメーション（ドコモダケ）と社名しゃめい表示ひょうじによるCMが放送ほうそうされた。
    • 2021年ねんに開催かいさいされた2020東京とうきょうオリンピックの一部いちぶの中継ちゅうけい内ないで、画面がめん右側みぎがわを使つかってコカ・コーラの6秒びょうCMが放送ほうそうされた。
• 番組ばんぐみ本編ほんぺん中ちゅうに、スポンサーの社名しゃめい・ロゴマーク・商品しょうひん名めいや商品しょうひんの実物じつぶつを撮影さつえいする例れい。
  • 日本にほんテレビ・「日本にっぽんプロレス中継ちゅうけい」で、試合しあいの合間あいまにスポンサーである三菱電機みつびしでんきの「三菱みつびし掃除そうじ機き風神ふうじん」でリングを掃除そうじするシーンがテレビで放映ほうえいされ、画面がめん下方かほうに「風神ふうじん」のロゴタイプが現あらわれて、実況じっきょう担当たんとうのアナウンサーも実況じっきょうの合間あいまに「この放送ほうそうは、皆様みなさまご覧らんのテレビジョンを始はじめ、数々かずかずの電化でんか（家電かでん）製品せいひんでおなじみの三菱電機みつびしでんきが、全国ぜんこくの皆様みなさまにお送おくりしています」とアナウンスしていた。
  • 1965年ねん5月にフジテレビ系けい（発はつ局きょく：東海とうかいテレビ）で放映ほうえいされた『世界せかいフライ級きゅうタイトルマッチ エデル・ジョフレ対たいファイティング原田はらだ』の試合しあいで、ラウンド間あいだにニッカウヰスキーの当時とうじのCMモデルだった沢本さわもと忠雄ただおがその商品しょうひんパネルとともに映うつし出だされた。
  • このほかプロレス・ボクシングにおいては、リング下かの周辺しゅうへんに掲かかげられた横断幕おうだんまくや、セコンドのトレーナーなどに番組ばんぐみ協賛きょうさんスポンサーの広告こうこくを取とり付つけていたことがあった。（例れいとして全日本ぜんにほんプロレスの井関農機いせきのうき、ニッカウィスキー、新しん日本にっぽんプロレスに於おける小松製作所こまつせいさくしょ・小松こまつフォークリフトグループ、三さん協きょうアルミニウム。またフジテレビジョン「火曜かようワイドスペシャル」や日本テレビ放送網にほんてれびほうそうもう「木曜もくようスペシャル」の協賛きょうさんスポンサー各社かくしゃのリング・トレーナー広告こうこくもあった）。
  • ロろート製薬とせいやく一いち社しゃ提供ていきょう番組ばんぐみの『アップダウンクイズ』・『クイズダービー』・『底抜そこぬけ脱線だっせんゲーム』など、クイズ番組ばんぐみのセットやフリップ中なかに企業きぎょうや商品しょうひん名めいのロゴマークを印刷いんさつ・塗装とそうする例れい。
  • 1989年ねんのNNN（日本にほんテレビ系けいのニュースネットワーク）の参議院さんぎいん選挙せんきょの開票かいひょう速報そくほうのうち、日立ひたちグループ提供ていきょうの20時じからおよそ2時じ間あいだの枠わくでは、各党かくとう派はの獲得かくとく議席ぎせき数すうをデジタル数字すうじで表示ひょうじさせるスタジオ内ないの装置そうちに「HITACHI」のロゴを取とり付つけ（これ以外いがいの時間じかん帯たいは取とり外はずし）、「この時間じかんは日立ひたちの協力きょうりょくにより、開票かいひょう速報そくほうをノーCMでお送おくりしています」とアナウンスし、代かわりにCMを流ながさなかった。同どう時間じかん内ないで系列けいれつ局きょく飛とび降おり部分ぶぶんでもCMは流ながれず、PT等とうも存在そんざいしなかった、完全かんぜんなCMなし時間じかん帯たいとなった。
  • 2022年ねん11月12日にち放送ほうそうの「ポプテピピック」第だい2期き第だい7話わでは、新潟にいがた県けんのみで展開てんかいする楽器がっき店てん「あぽろん」のCMを紙芝居かみしばい形式けいしきで放送ほうそうした。
• 番組ばんぐみの主題歌しゅだいかに、スポンサーの名なを入いれ込こむ例れいがあった。
  • 最初さいしょ期きのテレビアニメほかの児童じどう向むけ番組ばんぐみにおける、「グリコ、グリコ、グーリーコー」と歌うたう、いわゆる「グリココール」（例れい：『鉄人てつじん28号ごう (テレビアニメ第だい1作さく)』などのフジテレビ系けい「グリコアワー」枠わくの作品さくひん主題歌しゅだいか）。
  • 「不二家ふじやの時間じかん」枠わくにおける、エンディングテーマの最後さいごに番組ばんぐみスポンサーである不二家ふじやのマスコットのペコちゃんと番組ばんぐみの主人公しゅじんこうが一緒いっしょに登場とうじょうし「不二家ふじや、不二家ふじや、ではまた来週らいしゅう」と歌うたうもの。

ラジオCM

ラジオは音声おんせいだけのため、通常つうじょうはテレビCMとは別べつにラジオCM向むけのものが製作せいさくされる。ラジオCMではテレビCMとは異ことなり20秒びょう・40秒びょう・60秒びょうと20秒びょう単位たんいのものがほとんどで、特とくにスポットCMでは20秒びょうが基本きほんである。ただ、先述せんじゅつの通とおり標準時ひょうじゅんじ間あいだの申もうし合あわせ項目こうもくはないため、数かずは多おおくないが5秒びょうや、稀まれにキリンビバレッジ「JIVE」ショートバージョンやイトキン（5秒びょうバージョンもあった）など僅わずか数すう秒びょうで終おわるものも過去かこには存在そんざいした。

ラジオCMの中なかには、稀まれにテレビCMと同一どういつ内容ないようのものを音声おんせいだけ流ながすケースもある。川かわ商しょうハウス（鹿児島かごしま県けん民みんの間あいだで一番いちばん知しられている方ほうの標準ひょうじゅんCM）や太平たいへい建設けんせつ工業こうぎょう、タケモトピアノなどは、最初さいしょの15秒間びょうかんでテレビCMのものをそのまま音声おんせいで流ながしたあと、更さらにそのあとの5秒間びょうかんで問とい合あわせ先さきの電話でんわ番号ばんごうか宣伝せんでんする企業きぎょうの詳くわしい内容ないようのナレーションを加くわえて、20秒びょうCMに仕立したてて上あげている。

著名ちょめいタレントを起用きようしたラジオCMの場合ばあい、冒頭ぼうとうでナレーターのタレントが自みずから「○○（名前なまえ）です」などと自己じこ紹介しょうかいすることが多おおい（最後さいごに自己じこ紹介しょうかいするケースもある）。

特別とくべつ編へんCM・単発たんぱつCM

「ガイド (テレビ放送ほうそう)」も参照さんしょう

• CMの編成へんせい自体じたいを利用りようし、懸賞けんしょうつきクイズ企画きかくとして放映ほうえいする例れいがある。
  • 1992年ねんにJR東日本ひがしにっぽんが放映ほうえいした山形やまがた新幹線しんかんせんを紹介しょうかいする小泉こいずみ今日子きょうこ出演しゅつえんのCMは、「答こたえは15秒びょう後ご!」とアナウンスする出題しゅつだい編へんのCMのあと、JRとは関連かんれんのない他社たしゃCMを流ながし、正解せいかい編へんを放送ほうそうする「サンドイッチ構造こうぞう」だった。同社どうしゃ提供ていきょうの全国ぜんこくネット番組ばんぐみでは、出題しゅつだい編へんのアナウンスは「答こたえは30秒びょう後ご!」とした上うえで、同社どうしゃの別べつの30秒びょうCMが流ながれ、その後ごの15秒びょう枠わくで正解せいかい編へんを流ながして終おわる、という合計ごうけい60秒びょう枠わくのCMとして放映ほうえいされた。
  • 日立ひたち 世界せかい・ふしぎ発見はっけん!内うちで、同どう番組ばんぐみのようなクイズ形式けいしきを使用しようしたCMを使用しようしていた。前半ぜんはんのCMで出題しゅつだいが、後半こうはんのCMで解答かいとうがそれぞれ流ながれる構成こうせい。佐藤さとう浩市こういち出演しゅつえん。
  • テレビ朝日てれびあさひで放送ほうそうされた「テスト・ザ・ネイション」は、あらかじめ「これから流ながれるCMが問題もんだいになります」と解説かいせつし、流ながれるCM自体じたいを問題もんだいとして出題しゅつだいした。
  • 2006年ねんからシャープが「世界一せかいいち短みじかいクイズショー・シャープに答こたえて」と題だいしてクイズ番組ばんぐみ形式けいしきの一いち分間ふんかんのCMを放映ほうえいしていた。“鋭するどい”という意味いみのシャープと自社じしゃ名めいを掛かけた洒落しゃれ。
  • 2010年ねん12月9日にちに放送ほうそうされたソフトバンクモバイルのCMは、間違まちがい探さがしを取とり入いれた視聴しちょう者しゃ参加さんか型がたCMだった。まず18時じ59分ふんから1分間ふんかん出題しゅつだい映像えいぞうを流ながし、続つづいて20時じ59分ふんから1分間ふんかん正解せいかい映像えいぞうを流ながした。その後ご、インターネット上じょうで回答かいとうを募集ぼしゅうした。
  • 2018年ねん6月がつ20日はつか深夜しんや放送ほうそうの『名めい探偵たんていコジン～突然とつぜんコマーシャルドラマ～』は、番組ばんぐみ冒頭ぼうとうでCMが入はいることを提示ていじし、CM中ちゅうもドラマのストーリーが続つづき、CM商品しょうひんが物語ものがたりの重要じゅうような鍵かぎとなる、本編ほんぺんとCMを融合ゆうごうさせた「アドフュージョン」という手法しゅほうが試こころみられた。
• 1990年代ねんだいの全国ぜんこく高等こうとう学校がっこうラグビーフットボール大会たいかいの生放送なまほうそうで、試合しあいが行おこなわれている最中さいちゅうに、松下電器産業まつしたでんきさんぎょう（のちのパナソニック）の家庭かてい用ようデジタルビデオカメラで撮影さつえいした映像えいぞうを編集へんしゅう、試合しあい終了しゅうりょう直後ちょくごに放送ほうそうするという、「撮とって出だしCM」が作つくられた。
• 2009年ねんからテレビ朝日てれびあさひおよびテレビ朝日てれびあさひ系列けいれつ局きょくは、アーティストのプロモーション映像えいぞうと合体がったいした、「プロマーシャル」と呼よばれる形式けいしきの企業きぎょうCMを放送ほうそうしている。
• 特定とくていの番組ばんぐみ枠わく内ないでしか放送ほうそうしない、その番組ばんぐみのセットや演出えんしゅつを利用りようしたCMを放送ほうそうしている局きょくもみられる。
  • 2009年ねん8月がつ1日にちにソフトバンクモバイルが、SMAPを起用きようした60秒びょうCMを、18時じ59分ふんに全国ぜんこく124局きょくで一斉いっせいに放送ほうそうした。2016年ねん12月26日にち放送ほうそうの「SMAP×SMAP FINAL（フジテレビ）」では、かつてCMキャラクターを務つとめていたSMAPに対たいしての感謝かんしゃを述のべた特別とくべつCMを放送ほうそうした。内容ないようは、SMAPの楽曲がっきょく「オリジナルスマイル」をBGMに、かつて5人にんが出演しゅつえんした同社どうしゃのCM映像えいぞうやオフショットをつなぎ合あわせて60秒びょうに編集へんしゅうしたVTRに「あんなことやこんなこと いろいろしていただきました。本当ほんとうに ありがとう。SoftBank→SMAP」とメッセージが添そえられ、最後さいごはお父とうさん（白戸しらと次郎じろう）（カイくん、声こえ・北大路きたおおじ欣也きんや）が映うつし出だされ「サヨナラじゃ、ないよな？」とコメントした。SMAPは、この時点じてんでソフトバンクとのCM契約けいやく期間きかんは終了しゅうりょうしていたが、このCM1本ほんの為ためだけに一いち枠わく限かぎりで再さい契約けいやく。このため今後こんご、今回こんかいのCMが再さい放送ほうそうならびに公式こうしきサイト等とうでの公開こうかいはされることはないという。
• 特別とくべつ編へんのCMを事前じぜん告知こくちして放送ほうそうする手法しゅほうは多数たすう行おこなわれている。コカ・コーラが初はつ公開こうかいの1分ふんものCMを全ぜん放送ほうそう局きょく同一どういつ時刻じこくに同時どうじに流ながした例れいや、東芝とうしばが当時とうじ発売はつばいする予定よていの携帯けいたい電話でんわauW52TのCMを同どう時刻じこくに全ぜん放送ほうそう局きょくに、シチズンが福山ふくやま雅治まさはる出演しゅつえん・監督かんとくのCMを1日にち限定げんていで流ながした例れいなどがある。
• 2021年ねん10月がつ31日にちに、Googleがスマートフォン「Google Pixel 6」で、藤井ふじい風ふうが出演しゅつえんするCMを民放みんぽう放送ほうそう局きょくの5つのチャンネルで順じゅんに見みていくと、ストーリーが繋つながるという形かたちの特別とくべつCMを放映ほうえいした。
• 新海しんかい誠まこと監督かんとく作品さくひんの映画えいがが放送ほうそうされる場合ばあい、自みずから手掛てがけたZ会かいの短編たんぺんアニメーション「クロスロード」に加くわえ、特別とくべつなCMを放送ほうそうするのが恒例こうれいとなっている。
• 通常つうじょう、CMは繰くり返かえし放送ほうそうすることを想定そうていして制作せいさくされるが、ごく稀まれに1度どだけの限定げんてい放送ほうそうとして制作せいさくされる単発たんぱつCMがある。近年きんねん制作せいさくされている単発たんぱつCMの特徴とくちょうとしてほぼ共通きょうつうしているのが、その放送ほうそう時間じかんの長ながさである。例たとえば、2003年ねん5月4日にち深夜しんやに映画えいが『あずみ』の宣伝せんでんCMとして放送ほうそうされた単発たんぱつCMの放送ほうそう時間じかんは約やく10分ふんに及およんだ。これは日本にっぽんのメディアにおける史上しじょう最長さいちょうのCMである。
  • CM総合そうごう研究所けんきゅうじょ調しらべによる日本にっぽんの地上波ちじょうはメディアにおける史上しじょう最長さいちょうのCMは、2017年ねん9月9日にちにフジテレビ系けい長時間ちょうじかん番組ばんぐみ『FNS27時じ間あいだテレビ』内ないで放送ほうそうされた『ドラゴンクエストX』（スクウェア・エニックス）360秒びょう（6分ふん）CMとされている。

「○○を検索けんさく」

テレビCMにおいて、ウェブサイトのURLを最後さいごに表示ひょうじするものに代かわって、2006年ねんごろから、CM末尾まつびに商品しょうひん名めいなどが書かかれたインターネット検索けんさくエンジンを模もした窓まどを表示ひょうじして、検索けんさく用ようのキーワードを出だすという手法しゅほうが増ふえた。

日本にっぽんで最初さいしょの「続つづきはウェブで」CMは、電通でんつう広告こうこく統計とうけいの検索けんさくで確認かくにんできる範囲はんいで2004年ねんのネスレコンフェクショナリーのチョコレート菓子かし「エアロ」とされている。

この手法しゅほうは放送ほうそうだけでなく、各種かくしゅ媒体ばいたいに広ひろがった。本ほん方式ほうしきはURLを覚おぼえるより簡易かんいであり、商品しょうひんや内容ないようなどを詳くわしく知しらせることができる反面はんめん、覚おぼえやすさから一般いっぱん的てきかつ無関係むかんけいなキーワードを表示ひょうじし、不適切ふてきせつな検索けんさく結果けっかやサジェストが表示ひょうじされるケースや、検索けんさく結果けっかにフィッシングサイトが表示ひょうじされる可能かのう性せいもあることから、産業さんぎょう技術ぎじゅつ総合そうごう研究所けんきゅうじょは特とくにフィッシングの対象たいしょうとなりやすい企業きぎょうに対たいし、本ほん方式ほうしきによる広告こうこくを控ひかえることを呼よびかけている。

他国たこくでは、いち早はやくこの手法しゅほうが行おこなわれていた韓国かんこくを除のぞいて、ほとんど使つかわれていないが、欧米おうべいではハッシュタグを表示ひょうじさせる手法しゅほうがある。

お詫わびCM

大量たいりょうのリコールなど、メーカーが製品せいひんに関かんする不祥事ふしょうじを起おこした場合ばあい、通常つうじょうはそのメーカーのCM自体じたいが自粛じしゅくされ、公共こうきょう広告こうこくなどに差さし替かえられる。ただし、死亡しぼう事故じこが発生はっせいするなどの重大じゅうだいなケースは事故じこの発生はっせいを謝罪しゃざいし、該当がいとう製品せいひんの使用しよう中止ちゅうしと修理しゅうり・取とり替かえ・回収かいしゅう・廃棄はいき（長期ちょうき利用りよう機種きしゅに限かぎる）などを視聴しちょう者しゃに要請ようせいするCMを流ながすことがあり、これがお詫わびCMである。テレビ局てれびきょくも、不祥事ふしょうじの謝罪しゃざいや、視聴しちょう者しゃに呼よび掛かける警告けいこくでもしばしばCMを流ながすこともある。

リコール告知こくちCMにおける特徴とくちょう

• 松下電器産業まつしたでんきさんぎょう（現げん・パナソニックホールディングス）の「ナショナルFF式しき石油せきゆ暖房だんぼう機きを探さがしています」というCM以降いこう、本題ほんだいに「○○○を探さがしています」の文言もんごんがよく入はいる（お詫わびCMのみならずウェブサイトのリコール一覧いちらんでもみられる）。以下いか、「探さがしています」の一いち例れい。
  • 「ツマミが飛とび出だしている、キッチンユニット用よう電気でんきこんろを探さがしています」（日立ひたちアプライアンス・サンウエさんうえーブ工業ぶこうぎょう）
  • 「石油せきゆ風呂ふろがまを探さがしています」（長府製作所ちょうふせいさくしょ）
  • 「TDKの加湿かしつ器きを探さがしています」（TDK）
  • 「カーボンヒーターを探さがしています」（ユアサプライムス）
  • 「コードレススティッククリーナーを探さがしています」（日立ひたちグローバルライフソリューションズ）
• ナレーションやテロップは「お詫わびとお願ねがい」または「大切たいせつなお知しらせとお願ねがい」→「○○○を探さがしています」または事故じこ発生はっせい・リコールの報告ほうこく→製品せいひんの確認かくにんと使用しよう中止ちゅうしの要請ようせい→連絡れんらく先さき→謝罪しゃざいの順じゅんが多おおい。
• テロップのフォントは明朝体みんちょうたいが多おおい。また、BGMや動画どうがも基本きほん的てきに流ながれない（進捗しんちょくにもよる。BGMが流ながされる場合ばあいも短調たんちょうのピアノ演奏えんそうのものが多おおい）。

歴史れきし

• 日本にっぽんで最初さいしょのお詫わびCMは、三洋電機さんようでんきが1985年ねんに石油せきゆファンヒーター事故じこを受うけて制作せいさくした「三洋電機さんようでんきからのお詫わびとお願ねがい」と題だいしたCMであるとされる。このCMは動画どうがやBGMが一切いっさい流ながれず、字幕じまくとリコール製品せいひんの写真しゃしんのテロップ収録しゅうろく素材そざいのみが表示ひょうじされ、淡々たんたんと男性だんせいナレーター（津田つだ英治えいじ）が事故じこの報告ほうこくと謝罪しゃざい、製品せいひんの修理しゅうりのお願ねがいを語かたるだけという、通常つうじょうのCMの形式けいしきとは著いちじるしくかけ離はなれたものであり、「サンヨー石油せきゆファンヒーター『CFH-S221F型がた』をお持もちのお客様きゃくさまで、まだ補修ほしゅう・交換こうかんがお済すみでない方ほうは、お求もとめのご販売はんばい店てん、または三洋電機さんようでんき窓口まどぐちまで、至急しきゅうご連絡れんらく下くださいますようお願ねがい申もうし上あげます」とアナウンスした。さらに初期しょきのCMでは「ご使用しよう時じの換気かんきのご励行れいこうと就寝しゅうしん中ちゅうのご使用しようの中止ちゅうしをご徹底てっていいただきますよう、重かさねてお願ねがい申もうし上あげます。」というアナウンスもあった。
• 2005年ねんに松下電器まつしたでんきがFF式しき石油せきゆ暖房だんぼう機き事故じこを受うけて「ナショナルから大切たいせつなお知しらせとお願ねがいです」と題だいし、「ナショナルFF式しき石油せきゆ暖房だんぼう機きを探さがしています」という本題ほんだいのお詫わびCMを流ながした。当時とうじ、自動車じどうしゃや家電かでんなどの欠陥けっかんが内部ないぶで隠蔽いんぺいされていたことがセンセーショナルに報道ほうどうされていたため、欠陥けっかん発覚はっかく後ごいち早はやくお詫わびCMを流ながし松下電器まつしたでんきはむしろ株かぶを上あげる結果けっかとなった。これを受うけ松下電器まつしたでんき以降いこう、各かく企業きぎょうによるお詫わびCMが相次あいついだ。当初とうしょはBGMも流ながされなかったが、次第しだいにBGM（短調たんちょうのピアノ演奏えんそう）も流ながされるようになった。
• 2011年ねん3月がつ11日にちに発生はっせいした東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいによる影響えいきょうとして、東京電力とうきょうでんりょくは福島ふくしま第だい一いち原子力げんしりょく発電はつでん所しょ事故じこ、ならびにそれに伴ともなう計画けいかく停電ていでんや節電せつでんへの協力きょうりょくについてのお詫わびCMを複数ふくすう制作せいさくして放送ほうそうした。また、ENEOS（JX日鉱にっこう日石にっせきエネルギー）や出光興産いでみつこうさんなど石油せきゆ元売もとうり各社かくしゃは、地震じしんによる各かく製油せいゆ所しょ・油槽ゆそう所しょの操業そうぎょう停止ていし、及および被災ひさい地ちへの融通ゆうずうに伴ともなう石油せきゆ製品せいひんの供給きょうきゅう不足ふそくについて協力きょうりょくを願ねがうCMを放送ほうそうした。JR西日本にしにほんは、地震じしんによる鉄道てつどう車両しゃりょうの補修ほしゅう部品ぶひんの供給きょうきゅう不足ふそくを原因げんいんとして、一部いちぶの在来ざいらい線せん特急とっきゅうと地方ちほう路線ろせんにおける減げん便びんダイヤ（間あいだ引びき運転うんてん）、および列車れっしゃの短たん編成へんせい化かについて、ユニ・チャームは震災しんさいの影響えいきょうによる商品しょうひん仕様しよう変更へんこうについて、それぞれCMを用もちいて周知しゅうちを図はかっている。ヤマト運輸やまとうんゆなどの運送うんそう業ぎょう各社かくしゃ、NTTグループやKDDI、ソフトバンクなどの通信つうしん各社かくしゃ、三井みつい住友すみとも海上かいじょうをはじめとする保険ほけん会社かいしゃなどは、被災ひさい地ち・被災ひさい者しゃ向むけの非常ひじょう取とり扱あつかい措置そちなどを案内あんないするCMを放映ほうえいした。

アーカイブ

トーク番組ばんぐみやバラエティー番組ばんぐみなどでゲスト出演しゅつえんする俳優はいゆうやタレントらが出演しゅつえんするCMを「ACC CM情報じょうほうセンター提供ていきょう」という形かたちで流ながすことがある。

公共こうきょう放送ほうそうであるNHKでCMの映像えいぞうを資料しりょう映像えいぞうとして流ながす例れいがある。

• 2013年ねん3月22日にちに放送ほうそうされた『放送ほうそう記念きねん日び特集とくしゅう「テレビ〜60年ねん目めの問といかけ〜」』で、「CMと連動れんどうしたスマートフォン向むけクイズ」を紹介しょうかい時じに「ミスタードーナツ」のCMが音声おんせい無なしで流ながれた。
• 番組ばんぐみ内容ないようによっては、過去かこに流ながれたCMを放送ほうそうするケースもある。
• NHKが放送ほうそうするバラエティやトーク番組ばんぐみにNHKの放送ほうそうするドラマの出演しゅつえん者しゃが出演しゅつえんしたり、ニュース番組ばんぐみで「静しずかなブーム」などと称しょうして特定とくていのメーカー・商品しょうひんの紹介しょうかいをするなど実質じっしつ的てきにCMの機能きのうを担になうものもある。

民放みんぽうがCMを放送ほうそうしない例れい

CMが放送ほうそうされなかった番組ばんぐみ

本編ほんぺん全体ぜんたいがCMによって中断ちゅうだんされなかった事例じれいとして、以下いかの番組ばんぐみがある。

• 『題名だいめいのない音楽おんがく会かい』（テレビ朝日てれびあさひ・出光興産いでみつこうさん一いち社しゃ提供ていきょう）が出光興産いでみつこうさんの創業そうぎょう者しゃである出光いでみつ佐三さぞうの「芸術げいじゅつに中断ちゅうだんは無ない」の言葉ことばを受うける形かたちのもと、日本にっぽんのレギュラー番組ばんぐみで唯一ゆいいつ実施じっしされており、本編ほんぺん中ちゅうは一切いっさいCMを挟はさまず、CM自体じたいは本編ほんぺん前後ぜんこうに挟はさむという韓国かんこくのテレビ番組ばんぐみとほぼ同おなじ番組ばんぐみ構成こうせいとなっており、東京とうきょう12チャンネルの番組ばんぐみとしての放送ほうそう開始かいし時じから変かわっていない。また、初代しょだい司会しかい者しゃの黛まゆずみ敏郎としおが亡なくなった直後ちょくごの1997年ねん4月がつ13日にち放送ほうそう回かいは、黛まゆずみの追悼ついとうの意味合いみあいもあり、CM自体じたいが放送ほうそうされなかった。
• 朝日放送あさひほうそうテレビ『部長ぶちょう刑事けいじシリーズ』、KBS京都きょうと『中島なかじま貞夫さだおの邦画ほうが指定してい席せき』、一部いちぶの深夜しんやアニメの一部いちぶの回かいなども、出演しゅつえん者しゃやスポンサーの意向いこうにより番組ばんぐみ内ないでコマーシャルを放送ほうそうしない（いずれもCM自体じたいは本編ほんぺんの前後ぜんごに放送ほうそう）
• 1987年ねん2月がつ10日とおかに行おこなわれた高松宮たかまつのみや宣仁のぶひと親王しんのうの斂葬の儀ぎの特別とくべつ番組ばんぐみでは、民放みんぽう各局かくきょくはCMを自粛じしゅくする対応たいおうをした。
• 1990年ねん3月がつ21日にちに日本にほんテレビで放送ほうそうされた単発たんぱつテレビアニメ『雲くものように風ふうのように』や、2001年ねん9月がつ4日にちに同おなじく日本にほんテレビで放送ほうそうされた単発たんぱつドラマ『夏休なつやすみのサンタさん』は、いずれもスポンサー企業きぎょうの創業そうぎょう記念きねん事業じぎょう（前者ぜんしゃは三井不動産販売みついふどうさんはんばいの創業そうぎょう20周年しゅうねん、後者こうしゃは明治生命めいじせいめい創業そうぎょう120周年しゅうねん）として制作せいさくされた番組ばんぐみで、スポンサーの厚意こういとして本編ほんぺんがノーカットで編成へんせいされた。
• ラジオ関西かんさい『林原はやしばらめぐみのHeartful Station』の1995年ねん1月がつ21日にち放送ほうそう分ぶん（第だい173回かい放送ほうそう）は、CMなしで放送ほうそうされた。後述こうじゅつの災害さいがい対応たいおうに伴ともなう同局どうきょくのCM自粛じしゅく期間きかんであったことに加くわえ、被災ひさい者しゃを励はげまし、かつて他た局きょくで放送ほうそうされていた番組ばんぐみの再開さいかいに尽力じんりょくした同局どうきょくへの恩義おんぎに報むくいたいというパーソナリティ・林原はやしばらめぐみの強つよい希望きぼうで放送ほうそうされたものである。
• BAYFMでは本編ほんぺん中ちゅうはCMを挟はさまない場合ばあいが多おおい。

CMが放送ほうそうされなかった日ひ

• 1967年ねん10月31日にち、吉田よしだ茂しげるの国葬こくそうが行おこなわれた際さい、フジテレビジョンは早朝そうちょう6時じ40分ぶんの放送ほうそう開始かいし（「おはようフジテレビです」）から、23時じ30分ぶんの放送ほうそう終了しゅうりょう時じ（「こちら報道ほうどう部ぶ」）までの終日しゅうじつ、CMを一切いっさい放送ほうそうしなかった。その理由りゆうについてCX幹部かんぶ関係かんけい者しゃは「吉田よしだ氏しの功績こうせきを鑑かんがみると当然とうぜんである」とし、「国葬こくそうの雰囲気ふんいきの中なかでのんきにCMを流ながすのはまずい」としてスポンサーからの協賛きょうさん金きんの数すう千せん万まん円えんの損失そんしつによる赤字あかじを覚悟かくごしてCMの全面ぜんめん中止ちゅうしに踏ふみ切きったとされる。またこの日ひは日にち中ちゅうの時間じかん帯たいにその国葬こくそうをNHK教育きょういくテレビジョンを除のぞく各局かくきょくで放送ほうそう、ゴールデンタイム・プライムタイムに相当そうとうする時間じかんは一部いちぶを除のぞき定時ていじ編成へんせいに戻もどしていたが、CXだけは上述じょうじゅつの理由りゆうから歌舞かぶ音曲おんぎょく関係かんけいを控ひかえて、ほぼ終日しゅうじつ吉田よしだ追悼ついとうに関連かんれんした特番とくばん、ないしは教養きょうよう色しょくの強つよい映画えいが・アニメーションに差さし替かえ、深夜しんや23:30以後いごの深夜しんや放送ほうそうの編成へんせいも休止きゅうしした。
• 1989年ねん（昭和しょうわ64年ねん・平成へいせい元年がんねん）1月がつ7日にち、8日にちは昭和しょうわ天皇てんのう崩御ほうぎょのため、各かく放送ほうそう局きょくの取とり決きめ事項じこうで、服喪ふくも期間きかん中ちゅうの派手はでな歌舞かぶ音曲おんぎょくを控ひかえるという観点かんてんから全すべての民間みんかん放送ほうそうは通常つうじょう放送ほうそう・CMは一切いっさい自粛じしゅくし、追悼ついとう特番とくばん（関係かんけいのある映画えいがなど）やニュースなどを放送ほうそうしていた（俗ぞくにテレビ東京てれびとうきょうが「昭和しょうわ天皇てんのう崩御ほうぎょの日ひも通常つうじょう放送ほうそうをしていた」といわれるがこれは誤あやまりで、開始かいし時間じかんこそ他た局きょくと比くらべ遅おそかったものの、他た局きょくにならい追悼ついとう特番とくばんを放送ほうそうしていた）。この特別とくべつ編成へんせい態勢たいせいのもとで民放みんぽうがCMを全国ぜんこく規模きぼで全面ぜんめんカットした時間じかんは、日本にほんテレビ系列けいれつにおける1989年ねん1月がつ7日にち5時じ30分ふんすぎから1月がつ8日にち分ぶんの放送ほうそう終了しゅうりょう（キー局きょくでは1月がつ9日にち1時じ30分ふん頃ごろ）までの44時じ間あいだが最長さいちょう。
  1月がつ9日にちから通常つうじょうの編成へんせいに戻もどりCM放送ほうそうも再開さいかいされたが、服喪ふくも期間きかんに華美かびなCMを放送ほうそうすることは好このましくないという理由りゆうで草花くさばなの映像えいぞうなどといった「風景ふうけい映像えいぞう」に差さし替かえたスポンサーが多おおかった。大喪たいそうの礼れいが開ひらかれた2月がつ24日にちも儀式ぎしき開催かいさい中ちゅうに限かぎりCM放送ほうそうを一切いっさい中止ちゅうしした。
• 1995年ねん1月がつ17日にちの阪神はんしん・淡路あわじ大震災だいしんさい発生はっせい当時とうじも、17日にちと18日にちの近畿きんき地方ちほうの一部いちぶの民間みんかん放送ほうそう局きょくがCMを自粛じしゅくしていた。
  震源しんげん地ちの所在しょざい局きょくであるサンテレビは、1月がつ17日にち - 22日にちに全すべての定時ていじ放送ほうそう・CMを休止きゅうしして震災しんさい関連かんれんの特別とくべつ番組ばんぐみ編成へんせいに差さし替かえた。
  他た地区ちくが報道ほうどう特別とくべつ番組ばんぐみの編成へんせいにCMを含ふくんで放送ほうそうする中なか、MBSテレビは1月がつ17日にち8時じ30分ふんにCM放送ほうそうをすべて中止ちゅうしし、準備じゅんびの整ととのった10時じ台だい以降いこう、被災ひさい地ちの生活せいかつに関連かんれんした情報じょうほうを中心ちゅうしんとして、大阪おおさかガス、関西電力かんさいでんりょくなどからの震災しんさい発生はっせい時じの対応たいおう指示しじの告知こくちなどに差さし替かえて伝つたえた。全国ぜんこくネット放送ほうそうの時間じかん帯たいには、キー局きょくであるTBS（のちのTBSテレビ）から送出おくりだされたCMを環境かんきょう映像えいぞうなどで埋うめた。この毎日まいにち放送ほうそうの試こころみは「全国ぜんこくネットでは伝つたえられない、伝つたえきれないローカルの情報じょうほうを差さし挟はさめるタイミングはCM枠わくしかない。この枠わくを有効ゆうこう的てきに活用かつようする」という考かんがえ方かたに基もとづいたものである。毎日放送まいにちほうそうの社内しゃないマニュアルにもその旨むねが明記めいきされているという。
  ABCテレビも当初とうしょはCM中ちゅうのつなぎ映像えいぞうとして「風景ふうけい映像えいぞう」を放送ほうそうしたが、上記じょうきの毎日放送まいにちほうそうの英断えいだんに刺激しげきされ、正午しょうご以降いこうのCM枠わくを同様どうようのローカル情報じょうほう枠わくとして活用かつようし始はじめた。その他たの在ざい阪ばん3局きょくは環境かんきょう映像えいぞうを流ながす局きょくや、通常つうじょう通どおりCMを流ながす局きょくとに分わかれた。
  CM枠わくの再開さいかい後ごもしばらく在ざい阪ばん各局かくきょくでは、公共こうきょう広告こうこく機構きこう（のちのACジャパン）の中野なかの浩一こういちと増田ますだ明美あけみの「空あき缶かんポイ捨ぽいすて禁止きんし」CMが継続けいぞく的てきに流ながされ、企業きぎょうが商品しょうひんやサービスのプロモーションを目的もくてきとして制作せいさくしたCMはほぼ全面ぜんめん的てきに自粛じしゅくとなっていた。
• 2011年ねん3月11日にちの東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいに際さいして、民放みんぽう各局かくきょくは14時じ46分ぶんの地震じしん発生はっせい直後ちょくごからCMを全面ぜんめんカットして、報道ほうどう特別とくべつ番組ばんぐみを中心ちゅうしんとした特別とくべつ編成へんせい態勢たいせいを取とった。在京ざいきょう民放みんぽう5局きょくがCMをカットして放送ほうそうした時間じかんは、最短さいたんでもテレビ東京てれびとうきょうの33時じ間あいだ、最長さいちょうでテレビ朝日てれびあさひの74時じ間あいだに及およんだ。そのほかの3局きょくは、TBSが62時じ間あいだ、フジテレビと日本にほんテレビが61時じ間あいだと、いずれも昭和しょうわ天皇てんのう崩御ほうぎょ時じを上回うわまわった。

CMに関連かんれんしたイベント・特別とくべつ番組ばんぐみ

• 民放連みんぽうれんは1968年ねんに、毎年まいとし4月がつ21日にちを「放送ほうそう広告こうこくの日ひ」（1993年ねんから「民放みんぽうの日ひ」）と定さだめた。これは、日本にっぽんで初はじめての商業しょうぎょう放送ほうそう局きょく（いわゆる民放みんぽう）のラジオ放送ほうそう局きょく16社しゃに対たいし、1951年ねんのこの日ひに放送ほうそう予備よび免許めんきょを交付こうふし、1952年ねんに民放連みんぽうれんが発足ほっそくしたことによるものにちなんで、日本にっぽんでのテレビ放送ほうそう開始かいし15周年しゅうねんに当あたる1968年ねんのこの日ひから、民間みんかん放送ほうそうの統一とういつキャンペーン活動かつどうとしてこの記念きねん日びが制定せいていされた。
• かつて「放送ほうそう広告こうこくの日ひ」は、テレビコマーシャルを主題しゅだいとする民放みんぽう全局ぜんきょく共通きょうつうの特別とくべつ番組ばんぐみを放送ほうそうしていた。
• フジテレビ系列けいれつは毎年まいとし5月がつ頃ごろに、「フジサンケイグループ広告こうこく大賞たいしょう」として、同どう賞しょうの授賞じゅしょう式しき報告ほうこくなどを取とり上あげる特別とくべつ番組ばんぐみを放送ほうそうしている。

放送ほうそう以外いがいでの動画どうが・音声おんせい広告こうこく

映画えいが館かんにおけるCM

• 映画えいが館かんで映画えいが本編ほんぺんの開始かいし前まえに流ながされる動画どうがCMをシネマ・アドバタイジング（cinema advertising）、略りゃくしてシネアドと呼よぶ。放送ほうそうのCM枠わくのように、編成へんせい別べつ・上映じょうえい作品さくひん別べつの料金りょうきんが設定せっていされており、幕間まくあいよりも本編ほんぺんに近ちかい時間じかん帯たいの料金りょうきんが高たかい傾向けいこうにある。
• 非常ひじょうに稀まれではあるが、『'80アニメーション ザ・ベストテン』のように、劇場げきじょう映画えいがの本編ほんぺんにCMが入はいることもある。

ビデオソフトにおけるCM

• 市販しはんのビデオソフトにCMが入いれられることがある。
  • 販売はんばい価格かかくを下さげられる効果こうかのほか、テレビCMよりも長時間ちょうじかんの広告こうこくを入いれられるメリットもある。
  • 日本にっぽんでは1983年ねん8月がつにポニーが発売はつばいした田原たはら俊彦としひこのコンサートビデオ『Toshi Forever』に田原たはらが出演しゅつえんする江崎えざきグリコのCMが入いれられたのが初はつである。当時とうじ、日本にっぽんでの60分ふんビデオソフトの標準ひょうじゅん的てきな定価ていかは1万まん円えん以上いじょうであったが、CMを入いれたことにより8500円えんの低てい価格かかくを実現じつげんした。
  • 小学館しょうがくかんが展開てんかいする応募おうぼ者しゃ全員ぜんいんサービス用ようのOVAでは、本編ほんぺん開始かいし前まえに収録しゅうろく作品さくひんに関連かんれんしたCMを挟はさむことで、ビデオソフトとしては比較的ひかくてき低てい価格かかくの1000円えん台だいでの提供ていきょうとなっている。『ピカチュウのふゆやすみシリーズ』、『名めい探偵たんていコナン』のOVAシリーズなど。

屋外おくがいの表示ひょうじ媒体ばいたいにおけるCM

「デジタルサイネージ」および「広告こうこく#他たの媒体ばいたい」を参照さんしょう

インターネットにおけるCM

「インターネットCM」を参照さんしょう

CMの影響えいきょう

この節ふしではいずれも日本にっぽんの事例じれいを挙あげる。

CMと視聴しちょう者しゃとの関係かんけい

番組ばんぐみ中ちゅうにCMへ切きり替かわる際さい、それを一区切ひとくぎりと捉とらえ、視聴しちょう者しゃによってはCMを見みずにトイレへ行いくなど別べつの用事ようじを済すましたり、またCM中ちゅうに他たのチャンネルに変かえる（ザッピング）事ことで視聴しちょう率りつが低下ていかする傾向けいこうがある。またCMにより番組ばんぐみの流ながれが断たち切きられることを不快ふかいに思おもう視聴しちょう者しゃも見みられる。一方いっぽう、民放みんぽうテレビ・ラジオ局きょくにとっては広告こうこく媒体ばいたい費ひは高額こうがくで、スポンサーからの広告こうこく媒体ばいたい費ひが収入しゅうにゅうの多おおくを占しめるため、視聴しちょう者しゃにCMを見みてもらう様々さまざまな工夫くふうの他ほか、CMの否定ひていに対たいし非常ひじょうに過敏かびんになっている。

1997年ねん8月がつ26日にちにテレビ朝日てれびあさひの深夜しんや番組ばんぐみ「トゥナイト2」で、出演しゅつえんしたタレント、乱らん一いち世せいがCMの直前ちょくぜんに視聴しちょう者しゃに向むけ「トイレに行いかれる方ほうはトイレへ」と、CMやスポンサーを否定ひていする発言はつげんをしたため、テレビ朝日てれびあさひは放送ほうそうの翌日よくじつに懲罰ちょうばつ委員いいん会かいを開ひらき、関係かんけい者しゃ4人にんを処分しょぶんするような事例じれいがあった。日本にっぽん放送ほうそう協会きょうかい（NHK）でも2010年ねん6月がつ17日にち放送ほうそうのFIFAワールドカップ中継ちゅうけいにおいて、翌々日よくよくじつ（同月どうげつ19日にち）に同局どうきょくの衛星えいせい第だい1テレビ（現げん・NHK BS1）にて生なま中継ちゅうけいする日本にっぽん代表だいひょう戦せんを告知こくちする際さいに同局どうきょくアナウンサー（当時とうじ）の神田かんだ愛花あいかが「（NHKでは）コマーシャルはありませんからね」とCMや民放みんぽうテレビ局てれびきょくを否定ひていする発言はつげんをしたため、日本民間放送連盟にほんみんかんほうそうれんめい（民放連みんぽうれん）が問題もんだい視しし、後日ごじつの放送ほうそうで「配慮はいりょに欠かける発言はつげんがあった」と謝罪しゃざいした事例じれいがある。芸能人げいのうじんでは徳光とくみつ和夫かずお（フリーアナウンサー）、井いノ原はら快かい彦（20th Century）たちも、過去かこに同様どうようの発言はつげんを行おこなった。

放送ほうそう業界ぎょうかいは（たとえ冗談じょうだんでも）CMを否定ひていする発言はつげんはタブー視しされている。これらの発言はつげんは一種いっしゅのギャグのネタとして扱あつかわれる作品さくひんがあり、例れいとしてPlayStation 2専用せんようコンピューターゲームソフトの『ラチェット&クランク4th ギリギリ銀河ぎんがのギガバトル』内ないで「視聴しちょう者しゃの皆みなさん、コマーシャルまで漏もらさないで我慢がまんしてくださいね」といった発言はつげんが挙あげられる。

バラエティ番組ばんぐみを中心ちゅうしんに、話題わだいの流ながれの最中さいちゅうにCMを持もって行いき、視聴しちょう者しゃがザッピングで本編ほんぺんを見逃みのがすと話題わだいの流ながれを見失みうしなう可能かのう性せいを高たかくしたり、CM後ごに1分ふん程度ていどの短みじかい本編ほんぺんを放送ほうそうし、視聴しちょう者しゃの注目ちゅうもくを集あつめてからすぐにCMに突入とつにゅうすることによって、結果けっか的てきにCMを見みる機会きかいを増ふやそうとする「CMまたぎ」「山場やまばCM」と呼よばれる手法しゅほうを用もちいる番組ばんぐみも見みられる。以前いぜんはCM突入とつにゅう前まえに「○秒びょう後ごに衝撃しょうげきの結末けつまつが！」とCMの放送ほうそう時間じかんを事前じぜんに告知こくちすることもある。これは、視聴しちょう者しゃに都合つごうのよいザッピングの機会きかいを与あたえてしまうことや、遅おくれネットでCM本数ほんすうの異ことなる別べつ時間じかん帯たいに放送ほうそうする地域ちいきにも配慮はいりょしてか、後のちにあまり用もちいられないようになり、「CMの後のちに衝撃しょうげきの結末けつまつが！」とCMの秒びょう数すうがわからない工夫くふうが用もちいられる。

かつては、音声おんせい認識にんしきや映像えいぞう認識にんしきなどによりテレビCMを識別しきべつし、自動的じどうてきにスキップやカットをして録画ろくがする機能きのうを持もつ録画ろくが機器ききが発売はつばいされていたことがある。たとえば、番組ばんぐみ自体じたいがモノラルまたは2ヶ国かこく語ご放送ほうそうでテレビCMはステレオ放送ほうそうの場合ばあい、音声おんせいフォーマットの違ちがいから番組ばんぐみとテレビCMの区切くぎりがわかる。番組ばんぐみとテレビCM共ともにステレオなど、音声おんせいフォーマットが同おなじ場合ばあいは、映像えいぞうや音声おんせいレベルの変化へんかによってテレビCMを判別はんべつする。この機能きのうを使つかってCMだけを収集しゅうしゅうすることも可能かのうである。

CMが視聴しちょうされない状態じょうたいはスポンサーを失うしない、放送ほうそう業界ぎょうかいの収入しゅうにゅう減げんに直結ちょっけつする。このことから、民放連みんぽうれん元もと会長かいちょうでフジテレビ前ぜん会長かいちょうの日枝ひえ久ひさは、「テレビ番組ばんぐみはCMも含ふくめて著作ちょさく物ぶつで、CMを飛とばして再生さいせい・録画ろくがすることは著作ちょさく権けんの侵害しんがいに当あたる」と主張しゅちょうしていたが、再生さいせい・録画ろくがは「個人こじんとして楽たのしむための複製ふくせい」であり、法律ほうりつ上じょうは合法ごうほうである。2005年ねん5月に野村のむら総合そうごう研究所けんきゅうじょが約やく540億おく円えんの経済けいざい損失そんしつと試算しさんしたが、電通でんつうはこれらの機器ききの購買こうばい層そうはコマーシャルにも関心かんしんが高たかく、今いまのところ損失そんしつにつながらないと分析ぶんせきしている。

テレビCMは注目ちゅうもくを集あつめるために番組ばんぐみ本編ほんぺんよりも音量おんりょうが大おおきく設定せっていされることが多おおく、視聴しちょう者しゃの苦情くじょうもある。アメリカは2009年ねん12月に「テレビCMの音量おんりょうを、番組ばんぐみと同どう程度ていどに規制きせいする」法案ほうあんが下院かいんで可決かけつした。法案ほうあんは、米べい連邦れんぽう通信つうしん委員いいん会かい（FCC）に対たいし、「過度かどに大だい音量おんりょうな広告こうこくを規制きせいする」内容ないようとなっている。法案ほうあんが成立せいりつした場合ばあいは、技術ぎじゅつ的てきに対応たいおうするため1年ねんの猶予ゆうよ期間きかんが設もうけられている。同様どうようの法案ほうあんはフランスでも可決かけつされ、違反いはんした企業きぎょうは売うり上あげの3%相当そうとうの罰金ばっきんが課かせられる。

日本にっぽんは、2012年ねん10月1日にちからラウドネス値ちを用もちいた『NAB技術ぎじゅつ規準きじゅんT032 テレビ放送ほうそうにおける音声おんせいレベルの運用うんよう規準きじゅん』が行おこなわれる。

CMから生うまれた流行りゅうこう語ご

「流行りゅうこう語ご」も参照さんしょう

ここでは、日本にっぽんにおいて実際じっさいに流行りゅうこうしたことが資料しりょうで確認かくにんできる、または新語しんご・流行りゅうこう語ご大賞たいしょう等ひとしの全国ぜんこく規模きぼによる賞しょうに選出せんしゅつされた流行りゅうこう語ごのみ記述きじゅつする。

一部いちぶの記述きじゅつされている流行りゅうこう語ごは、放送ほうそうが終了しゅうりょうして以降いこうも商品しょうひんパッケージなどに使用しようされている場合ばあいがある。

1950年代ねんだいの流行りゅうこう語ご

• ワワワ、ワが三みっつ（1954年ねん ミツワ石鹸せっけん）
• 有楽町ゆうらくちょうで逢あいましょう（1957年ねん そごう）

1960年代ねんだいの流行りゅうこう語ご

• トリスを飲のんでHawaiiへ行いこう!（1961年ねん 寿屋ことぶきや:サントリートリス）
• あたり前田まえだのクラッカー（1962年ねん 前田まえだ製菓せいか:前田まえだのクラッカー 藤田ふじたまこと）
• かあちゃん、いっぱいやっか（1962年ねん 山本やまもと本家ほんけ:清酒せいしゅ神聖しんせい 伴ばん淳あつし三郎さぶろう）
• スカッとさわやか（1962年ねん 日本にっぽんコカ・コーラ）
• アスパラで生いきぬこう（1962年ねん 田辺製薬たなべせいやく:アスパラ 弘田ひろた三枝子みえこ）
• アンネの日ひ（1962年ねん アンネ）
• なんである、アイデアル（1963年ねん 丸まる定じょう商店しょうてん:アイデアル傘かさ 植木うえき等ひとし）
• 丈夫じょうふで長持ながもち（1963年ねん エーザイ:ユベロン 渥美あつみ清きよし）
• 25歳さいはお肌はだの曲まがり角かど（1963年ねん ジュジュ化粧けしょう品ひん:マダムジュジュ）
• インド人じんもびっくり（1964年ねん エスビー食品しょくひん:特製とくせいヱスビーカレー 芦屋あしや雁之助がんのすけ）
• わたしにもうつせます（1965年ねん 富士写真ふじしゃしんフイルム:フジカシングル8 扇おうぎ千景ちかげ）
• ルーチョンキ（1966年ねん 大だい日本にっぽん除虫菊じょちゅうぎく:キンチョール 桜井さくらいセンリ）
• クリープを入いれないコーヒーなんて……（1966年ねん 森永乳業もりながにゅうぎょう:クリープ）
• 大おおきいことはいいことだ（1967年ねん 森永製菓もりながせいか:エールチョコ 山本やまもと直純なおずみ）
• ナボナはお菓子かしのホームラン王おうです（1967年ねん 亀屋万年堂かめやまんねんどう:ナボナ 王おう貞治さだはる）
• おかーさーん（1967年ねん ハナマルキ）
• わんぱくでもいい、たくましく育そだってほしい。（1968年ねん 丸大食品まるだいしょくひん:丸大まるだいハム 田中たなか浩ひろし）
• 人生じんせい、山やまあり谷たにあり（1968年ねん タカラ:人生じんせいゲーム）
• はっぱふみふみ（1969年ねん パイロット万年筆まんねんひつ:エリートS 大橋おおはし巨泉きょせん）
• オー!モーレツ（1969年ねん 丸善まるぜん石油せきゆ:100ダッシュ 小川おがわローザ）
• ハヤシもあるでよ（1969年ねん オリエンタル:スナックカレー 南みなみ利明としあき）
• 違ちがいがわかる男おとこ（1969年ねん ネスレ日本ねすれにほん:ネスカフェゴールドブレンド）
• 日生にっせいのおばちゃん（1969年ねん 日本生命保険にほんせいめいほけん）

1970年代ねんだいの流行りゅうこう語ご

• ディスカバー・ジャパン（1970年ねん 日本にっぽん国有こくゆう鉄道てつどう）
• どういう訳わけか（1970年ねん 麒麟麦酒きりんびーる 仲谷なかたに昇のぼる・岸田きしだ今日子きょうこ）
• ウーン、マンダム（1970年ねん 丹頂たんちょう:マンダム チャールズ・ブロンソン）
• ウハウハ（1970年ねん ハウス食品はうすしょくひん工業こうぎょう:ジャワカレー 伊丹いたみ十三じゅうざ・宮本みやもと信子のぶこ）
• モーレツからビューティフルへ（1970年ねん 富士ふじゼロックス）
• ガンバラナクッチャ（1971年ねん 中外製薬ちゅうがいせいやく:新しんグロモント）
• のんびりいこうよ（1972年ねん モもービル石油びるせきゆ）
• 愛情あいじょうはつらつ（1972年ねん 丸井まるい）
• 若わかさだよ、ヤマちゃん（1972年ねん サントリー:サントリービール純生すみお 佐藤さとう允まこと、ウィリー・レイ）
• 3分間ふんかん待まつのだぞ……じっと我慢がまんの子こであった（1973年ねん 大塚化学おおつかかがく:ボンカレー 3代目だいめ笑わらい福ぶく亭てい仁鶴にかく）
• 狭せまい日本にっぽんそんなに急いそいでどこへゆく（1973年ねん 全国ぜんこく交通こうつう安全あんぜん運動うんどう）
• 今いまなんどきですか（1973年ねん ハウス食品はうすしょくひん工業こうぎょう:シャンメン 結城ゆうきアンナ）
• 日本にっぽんの常識じょうしき（1973年ねん 日清食品にっしんしょくひん:出前でまえ一いち丁ちょう ザ・パンダ（桂かつら文珍ぶんちん・林家はやしや小しょう染しみ・月亭つきてい八方はっぽう・桂かつらきん枝し））
• タバコする?（1973年ねん テラサキ:フレンド・フィルター 杉浦すぎうら直樹なおき）
• さすがわかってらっしゃる（1973年ねん サントリー:サントリービール純生すみお 大橋おおはし巨泉きょせん）
• ヒデキ、感激かんげき!（1973年ねん ハウス食品はうすしょくひん工業こうぎょう:バーモントカレー 西城さいじょう秀樹ひでき）
• あんた外人がいじんだろ 英語えいごでやってごらんよ（1974年ねん Panasonic:クイントリックス 坊ぼう屋や三郎さぶろう）
• ちかれたびー（1974年ねん(1975年ねんの流行りゅうこう語ご) 中外製薬ちゅうがいせいやく:新しんグロモント）
• 〜と日記にっきには書かいておこう（1974年ねん 龍りゅう角かく散ち）
• それはいえる（1974年ねん 東洋水産とうようすいさん:マルちゃんホットワンタン）
• ひと味あじ違ちがいます（1975年ねん タケヤ味噌みそ 森もり光子みつこ）
• 長嶋ながしまさんに聞きいてよ（1975年ねん ロッテ:ロッテガム 金田かねだ正一しょういち）
• 私わたし作つくる人ひと、僕ぼく食たべる人ひと（1975年ねん ハウス食品はうすしょくひん工業こうぎょう:シャンメン）
• 帰かえらざる傘かさ（1976年ねん 帝都ていと高速度こうそくど交通こうつう営団えいだん（営団えいだん地下鉄ちかてつ）:ポスター広告こうこく）
• どっちが得とくかよーく考かんがえてみよう（1976年ねん 小西こにし六ろく写真しゃしん工業こうぎょう:サクラカラー 萩本はぎもと欽一きんいち）
• 一いち日にち一いち善ぜん（1976年ねん 日本にっぽん船舶せんぱく振興しんこう会かい 笹川ささかわ良一りょういち）
• まだお厚あついのがお好すき?（1976年ねん ユニ・チャーム:チャームナップミニ 研けんナオコ）
• 揺ゆれるまなざし（1976年ねん 資生堂しせいどう 真行寺しんぎょうじ君枝きみえ）
• 開ひらいてて良よかった（1976年ねん セブン-イレブン）
• ラッタッタ（1976年ねん 本田技研工業ほんだぎけんこうぎょう:ロードパル ソフィア・ローレン）
• イワテケン（1977年ねん 松下電器まつしたでんき:クイントリックス 千せん昌夫まさお・ジョーン・シェパード）
• トンデレラ、シンデレラ（1977年ねん 大だい日本にっぽん除虫菊じょちゅうぎく:キンチョール 研けんナオコ）
• 母かあさん僕ぼくのあの帽子ぼうしどうしたでしょうね（1977年ねん 角川かどかわ春樹はるき事務所じむしょ:人間にんげんの証明しょうめい）
• たたりじゃー（1977年ねん 松竹しょうちく:八やっつ墓はか村むら）
• 妹いもうともよろしく。やさしいから乗のってます（1977年ねん ヤマハ発動機やまははつどうき:パッソル、パッソーラ）
• あんたが主役しゅやく（1978年ねん サントリー:サントリービール 加山かやま雄三ゆうぞう・麒麟児きりんじ・旭あさひ國こく）
• いい日び旅立たびだち（1978年ねん 日本にっぽん国有こくゆう鉄道てつどう）
• 小ちいさな親切しんせつ大おおきなお世話せわ（1979年ねん カルビー:ポテトチップス）
• 戦車せんしゃが怖こわくて赤あかいきつねが食くえるか（1979年ねん 東洋水産とうようすいさん:マルちゃん赤あかいきつねと緑みどりのたぬき 武田たけだ鉄矢てつや）
• やったねパパ、明日あしたはホームランだ（1979年ねん頃ごろ 吉野家よしのや）

1980年代ねんだいの流行りゅうこう語ご

• Do you know me?・出でかける時ときは忘わすれずに（1980年代ねんだい アメリカン・エキスプレス ジャック・ニクラス）
• 美うつくしい人ひとは美うつくしく、そうでない人ひとはそれなりに（1980年ねん 富士写真ふじしゃしんフイルム:フジカラー 樹木きき希林きりん・岸本きしもと加世子かよこ）。
• いいなぁ、これ（1980年ねん ヤマハ:タウニィ 渡辺わたなべ貞夫さだお）
• ピッカピカの一いち年生ねんせい（1980年ねん 小学館しょうがくかん:小学しょうがく一いち年生ねんせい）
• ピカピカに光ひかって（1980年ねん ミノルタ:MINOLTA X-7 宮崎みやざき美子よしこ）
• フルムーン（1981年ねん 日本にっぽん国有こくゆう鉄道てつどう:フルムーン夫婦ふうふグリーンパス 高峰たかみね三枝子みえこ・上原うえはら謙けん）
• よろしいんじゃないですか（1981年ねん 大だい日本にっぽん除虫菊じょちゅうぎく:キンチョール 郷ごうひろみ・柄本えもと明あきら）
• デリーシャス（1981年ねん キッコーマン:デリシャスソース 竹村たけむら健一けんいち）
• えぐい（1981年ねん SK&F:コンタック600 中原なかはら理恵りえ）
• 芸術げいじゅつは爆発ばくはつだ!（1981年ねん 日立ひたちマクセル:エピタキシャルビデオカセット 岡本おかもと太郎たろう） - 1986年ねん新語しんご・流行りゅうこう語ご大賞たいしょう流行りゅうこう語ご語録ごろく賞しょう受賞じゅしょう
• 大胆だいたんなご意見いけん（1982年ねん サントリー:ナマ樽だる 成田なりた三樹みき夫おっと・藤島ふじしま親方おやかた）
• がんばりましゅ（1982年ねん 中外製薬ちゅうがいせいやく:新しんグロモント 三好みよし鉄生てつお）
• 飛とびませんねぇ〜（1982年ねん セブン-イレブン 斉藤さいとうゆう子こ）
• 気持きもちんよか〜（1982年ねん 祐ゆう徳とく薬品やくひん バスタイム）
• 少すこし愛あいして、なが〜く愛あいして（1982年ねん サントリー:サントリーレッド 大原おおはら麗子れいこ）
• もろこし村むら・もろこし免許めんきょ証しょう（1982年ねん 明治製菓めいじせいか:もろこし村むら）
• おしりだって洗あらってほしい（1982年ねん 東陶機器とうとうきき:ウォシュレット 戸川とがわ純じゅん）
• いかにも一般いっぱん大衆たいしゅうが喜よろこびそうな（1983年ねん サントリー:ナマ樽だる 藤島ふじしま親方おやかた・レオナルド熊ぐま・高見たかみ知佳ちか）
• 少数しょうすう意見いけんですね（1983年ねん サントリー:まる生なま 藤島ふじしま親方おやかた・レオナルド熊ぐま・高見たかみ知佳ちか）
• タコがいうのよ（1983年ねん サントリー:樹氷じゅひょう 田中たなか裕子ゆうこ）
• コックローチS!（1983年ねん 大だい日本にっぽん除虫菊じょちゅうぎく:コックローチS 大島おおしま渚なぎさ・梨なし元もと勝かち・山やま響ひびき親方おやかた）
• バケツだからじゃないですか（1983年ねん 大だい日本にっぽん除虫菊じょちゅうぎく:キンチョール 郷ごうひろみ）
• 女おんな（おな）ご出でてこい（1983年ねん 麒麟麦酒きりんびーる:ビア樽だる 田中たなか康夫やすお・春風亭小朝しゅんぷうていこあさ・細野ほその晴臣はるおみ）
• 人間にんげんだったらよかったんだけどねぇ（1983年ねん 学生がくせい援護えんご会かい:日刊にっかんアルバイトニュース 斉藤さいとう慶子けいこ・蟹江かにえ敬三けいぞう・立石たていし良子りょうこ）
• おもしろまじめ（1983年ねん 日本テレビ放送網にほんてれびほうそうもう 徳光とくみつ和夫かずお・小林こばやし完かん吾われ）
• 君きみに、胸むねキュン。（1983年ねん カネボウ化粧けしょう品ひん:ライトファンデーション 相田あいだ寿美緒すみお）
• アサーッ!（1983年ねん カゴメ:朝市あさいち）
• ちゃっぷい、ちゃっぷい（1984年ねん 大だい日本にっぽん除虫菊じょちゅうぎく:キンチョーどんと 桂かつら文珍ぶんちん・西川にしかわのりお）
• 私わたしはこれで会社かいしゃをやめました。（1984年ねん アルマン:禁煙きんえんパイポ） - 1985年ねん新語しんご・流行りゅうこう語ご大賞たいしょう大衆たいしゅう賞しょう受賞じゅしょう
• カエルコール（1985年ねん NTT）
• 投なげたらアカン（1985年ねん 公共こうきょう広告こうこく機構きこう 鈴木すずき啓示けいじ） - 1985年ねん新語しんご・流行りゅうこう語ご大賞たいしょう大衆たいしゅう賞しょう受賞じゅしょう
• ヤリガイ（1985年ねん・1986年ねん リクルート:週刊しゅうかん就職しゅうしょく情報じょうほう とんねるず）
• 亭主ていしゅ元気げんきで留守るすがいい（1986年ねん 大だい日本にっぽん除虫菊じょちゅうぎく:金きむ鳥とりゴン もたいまさこ・木野きの花はな） - 1986年ねん新語しんご・流行りゅうこう語ご大賞たいしょう流行りゅうこう語ご銅賞どうしょう受賞じゅしょう
• 桃子ももこ、ウサギの耳みみになりたいな（1986年ねん 日立ひたち:マスタックスHi Fi1800 菊池きくち桃子ももこ）
• ワンフィンガーでやるも良いし、ツーフィンガーでやるも良いし（1987年ねん サントリー:サントリーオールド 村松むらまつ友とも視し） - 1987年ねん新語しんご・流行りゅうこう語ご大賞たいしょう流行りゅうこう語ご大衆たいしゅう賞しょう受賞じゅしょう
• 朝あさのシャンプー（1987年ねん 資生堂しせいどう:モーニングフレッシュ） - 当時とうじの高校生こうこうせいにより「朝あさシャン」と略りゃくされ、1987年ねん新語しんご・流行りゅうこう語ご大賞たいしょう新語しんご表現ひょうげん賞しょう受賞じゅしょう
• しば漬づけ食たべたい（1987年ねん フジッコ:つけもの百ひゃく選せん 山口やまぐち美江みえ）
• ユンケルンバでガンバルンバ（1988年ねん 佐藤製薬さとうせいやく:ユンケル タモリ） - 1988年ねん新語しんご・流行りゅうこう語ご大賞たいしょう特別とくべつ賞しょう人語じんご一体いったい傑作けっさく賞しょう受賞じゅしょう
• 5時じから男おとこのグロンサン（1988年ねん 中外製薬ちゅうがいせいやく:グロンサン 高田たかだ純じゅん次じ） - 1988年ねん新語しんご・流行りゅうこう語ご大賞たいしょう流行りゅうこう語ご大衆たいしゅう賞しょう受賞じゅしょう
• みなさん、お元気げんきですか?（1989年ねん 日産自動車にっさんじどうしゃ:セフィーロ 井上いのうえ陽水ようすい）
• 24時じ間あいだ戦たたかえますか（1989年ねん 三共さんきょう:リゲイン 時任ときとう三郎さぶろう） - 1989年ねん新語しんご・流行りゅうこう語ご大賞たいしょう流行りゅうこう語ご銅賞どうしょう受賞じゅしょう
• 食たべる前まえに飲のむ!（1989年ねん 大正製薬たいしょうせいやく:大正たいしょう漢方かんぽう胃腸いちょう薬やく 田中たなか邦衛くにえ）

1990年代ねんだいの流行りゅうこう語ご

• パスポートサイズ（1990年ねん ソニー:ハンディカム CCD-TR55 浅野あさの温子あつこ） - 1990年ねん新語しんご・流行りゅうこう語ご大賞たいしょう流行りゅうこう語ご銅賞どうしょう受賞じゅしょう
• ダイジョーブイ（1990年ねん 武田薬品工業たけだやくひんこうぎょう:アリナミンV 宮沢みやざわりえ・アーノルド・シュワルツェネッガー）
• ダッダーン ボヨヨン ボヨヨン（1991年ねん ピップフジモト:ダダン レジー・ベネット） - 1991年ねん新語しんご・流行りゅうこう語ご大賞たいしょう大衆たいしゅう賞しょう銀賞ぎんしょう受賞じゅしょう
• バザールでござーる（1991年ねん 日本電気にほんでんき）
• うまいんだなぁ、これが（1992年ねん サントリー:モルツ 萩原はぎはら健一けんいち・和久井わくい映見えみ）
• ねえ、チューして（1992年ねん コーセー:ルシェリ 唐沢からさわ寿明としあき・瀬戸せと朝香あさか） - 1992年ねん新語しんご・流行りゅうこう語ご大賞たいしょう流行りゅうこう語ご銀賞ぎんしょう受賞じゅしょう
• 歌手かしゅの小金沢こがねざわクン（1992年ねん 興和こうわ:フィニッシュコーワ 小金沢こがねざわ昇司しょうじ） - 1992年ねん新語しんご・流行りゅうこう語ご大賞たいしょう大衆たいしゅう語ご銀賞ぎんしょう受賞じゅしょう
• 具ぐが大おおきい（1992年ねん ハウス食品はうすしょくひん工業こうぎょう:咖喱工房こうぼう 小林こばやし稔侍ねんじ・安達あだち祐実ゆみ）
• それがあなたのいいところ（1993年ねん サントリー:ダイナミック 山口やまぐち智子さとこ・赤井あかい英和ひでかず）
• アルシンドになっちゃうよ〜（1993年ねん アデランス:アルシンド・サルトーリ）
• 勉強べんきょうしまっせ（1993年ねん サカイ引越ひっこしセンター 徳井とくい優ゆう）
• すったもんだがありました（1994年ねん 宝酒造たからしゅぞう:タカラCANチューハイ 宮沢みやざわりえ） - 1994年ねん新語しんご・流行りゅうこう語ご大賞たいしょう年間ねんかん大賞たいしょう受賞じゅしょう
• 見みてるだけ〜（1994年ねん ニッセン 石田いしだえり・田嶋たじま陽子ようこ・人ひと村むら朱美あけみ）
• 日本人にっぽんじんならお茶漬ちゃづけやろ!（1994年ねん 永谷園ながたにえん:お茶ちゃづけ海苔のり ラモス瑠偉）
• 見みた目めで選えらんで何なにが悪わるいの?（1995年ねん コダック:スナップキッズ 瀬戸せと朝香あさか） - 1995年ねん新語しんご・流行りゅうこう語ご大賞たいしょうトップテン選出せんしゅつ
• 芸能人げいのうじんは歯はが命いのち（1995年ねん サンギ:アパガードM 東あずま幹久みきひさ・高岡たかおか早紀さき）
• チラチラチラシ〜（1995年ねん ニッセン 石田いしだえり・田嶋たじま陽子ようこ・人ひと村むら朱美あけみ）
• 私わたし脱ぬいでもスゴいんです（1995年ねん エステサロンTBC 北浦きたうら共笑ともえ）
• ガツンと言いってくれ（1998年ねん サントリー:BOSS7）
• 湯川ゆかわ専務せんむ（1998年ねん セガ:ドリームキャスト）
• ヒューヒュー（1998年ねん 日本にほんたばこ産業さんぎょう:桃ももの天然てんねん水すい 華原かはら朋美ともみ）

2000年代ねんだいの流行りゅうこう語ご

• ジコ虫じこちゅう（2000年ねん 公共こうきょう広告こうこく機構きこう:ジコ虫じこちゅう、増ふえてます!） - 2000年ねん新語しんご・流行りゅうこう語ご大賞たいしょうトップテン選出せんしゅつ
• 明日あしたがあるさ（2000年ねん 日本にっぽんコカ・コーラ:ジョージア ダウンタウン・花はな紀きの京きょう・間あいだ寛平かんぺい・東野とうの幸治こうじ・藤井ふじい隆たかし・ココリコ・山田やまだ花子はなこ・ロンドンブーツ1号ごう2号ごう・仲間なかま由紀恵ゆきえ・他た） - 2001年ねん新語しんご・流行りゅうこう語ご大賞たいしょうトップテン選出せんしゅつ
• たらこ・たらこ・たらこ（2004年ねん キユーピー:あえるパスタソース たらこ） - 2006年ねん新語しんご・流行りゅうこう語ご大賞たいしょうトップテン選出せんしゅつ
• こども店長てんちょう（2009年ねん トヨタ自動車とよたじどうしゃ 加藤かとう清きよし史郎しろう） - 2009年ねん新語しんご・流行りゅうこう語ご大賞たいしょうトップテン選出せんしゅつ、『週刊文春しゅうかんぶんしゅん』2009年ねん流行りゅうこう語ご大賞たいしょう・3位い

2010年代ねんだいの流行りゅうこう語ご

• ポポポポ〜ン（2010年ねん ACジャパン:あいさつの魔法まほう。） - 2011年ねんネット流行りゅうこう語ご大賞たいしょう本家ほんけ版ばん年間ねんかん大賞たいしょう金賞きんしょう・共同きょうどう版ばん年間ねんかん大賞たいしょう金賞きんしょう、『週刊文春しゅうかんぶんしゅん』2011年ねん流行りゅうこう語ごグランプリ・7位い
• こだまでしょうか（2010年ねん ACジャパン） - 2011年ねんユーキャン新語しんご・流行りゅうこう語ご大賞たいしょうトップテン選出せんしゅつ、『週刊文春しゅうかんぶんしゅん』2011年ねん流行りゅうこう語ごグランプリ・34位い
• いつやるか? 今いまでしょ!（2010年ねん 東進とうしんハイスクール/2013年ねん トヨタ自動車とよたじどうしゃ:ミニバン5万まん円えんキャッシュバックキャンペーン 林はやし修おさむ） - 2013年ねんユーキャン新語しんご・流行りゅうこう語ご大賞たいしょう大賞たいしょう受賞じゅしょう
• ハズキルーペ、だぁい好すき（2018年ねん Hazuki Company:ハズキルーペ 渡辺わたなべ謙けん・菊川きくかわ怜れい）

問題もんだいになったCM

テレビのCMは、視聴しちょう者しゃにインパクトを与あたえるべく、台詞せりふ（キャッチコピー）や映像えいぞう作づくりに腐心ふしんしているが、時ときとして表現ひょうげんについて問題もんだい視しされる作品さくひんが出現しゅつげんすることがある。内容ないよう的てきに問題もんだいが無なくても

• 東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい発生はっせい時じのACジャパンのCMなど、その放送ほうそう回数かいすうの多おおさによって「しつこい」「くどい」と思おもわせてしまう。
• 昭和しょうわ天皇てんのう崩御ほうぎょ時じのセフィーロ「お元気げんきですか」/カリーナ「生いきる喜よろこび」/ロッテVIPチョコレート「ついにこの日ひが来きました」や、新型しんがたコロナウイルスパンデミック時じのJR東海とうかい「そうだ 京都きょうと、行いこう。」等とう、不運ふうんにも「このタイミングでこの表現ひょうげんは不適切ふてきせつ」とされる出来事できごとが発生はっせい。
• 需要じゅよう過多かた、供給きょうきゅう不足ふそくなどの事情じじょうにより安定あんていして当該とうがい商品しょうひんを提供ていきょうできる見込みこみがない、そもそも商品しょうひん自体じたいが(予想よそうを上回うわまわるスピードで)売うり切きれてしまった。
• 出演しゅつえん者しゃが芸能げいのう界かいから引退いんたいした。
• 不祥事ふしょうじを発端ほったんとしたイメージダウンの懸念けねんによる放映ほうえい中止ちゅうし｡
  • 出演しゅつえん者しゃが不祥事ふしょうじを起おこし、起用きようし続つづけると企業きぎょうのイメージダウンに繋つながりかねないと判断はんだんした。
  • 企業きぎょうが不祥事ふしょうじを起おこしたため…
    • CMを続つづけることが不ふ適当てきとうと判断はんだんし中止ちゅうしした、その不祥事ふしょうじへの対応たいおうCMへと差さし替かえられた｡
    • 出演しゅつえん者しゃ側がわが自身じしんのイメージダウンを恐おそれ降板こうばんしたため､放送ほうそう継続けいぞくできなくなった｡

と言いった事情じじょうで問題もんだいとなるCMの例れいもある。

背景はいけいにあるのは「コマーシャル（広告こうこく）は『好すきでない人ひと』はいても良よいが、『嫌きらいな人ひと』がいてはならない」という、広告こうこく業界ぎょうかい全体ぜんたいの潮流ちょうりゅうであり、広告こうこく、放送ほうそう、コンテンツなど、コマーシャルに関かかわる各かく業界ぎょうかいが直面ちょくめんしている現状げんじょうを垣間見かいまみることができる。

食事しょくじ時じや料理りょうり企画きかくの放送ほうそう時じの雑菌ざっきんや排泄はいせつの表現ひょうげんがあるCMなど、時間じかん帯たいや番組ばんぐみ内容ないように配慮はいりょされていないCMなどが問題もんだい視しされることがあり、しばしば放送ほうそう倫理りんり・番組ばんぐみ向上こうじょう機構きこう（BPO）や日本にっぽん広告こうこく審査しんさ機構きこう（JARO）などに意見いけんが寄よせられている。

また2017年ねんに放映ほうえいされたトヨタ・ヴィッツのCMは｢作つくっていたヴィッツのCMが形かたちになってきたタイミング(｢髭面ひげづらのおじさんがヴィッツに乗のってパトカーを振ふり切きろうとする｣という、典型てんけい的てきなカーチェイス)で｢お偉えらいさん｣に見みせたところアピールポイントの強調きょうちょう、視聴しちょう者しゃからのクレーム対策たいさくと言いった要望ようぼうを次々つぎつぎに出だされてしまい、内容ないようの修正しゅうせいによりそれらをすべて実現じつげんさせたところ本来ほんらいとはまったく違ちがう荒唐無稽こうとうむけいなストーリーになってしまい映像えいぞう作品さくひんとしてメチャクチャなものが出来上できあがってしまう｣という、このような問題もんだいを露骨ろこつに皮肉ひにくった内容ないようとなっている。

以下いか、特記とっきを除のぞき日本にっぽんでの事例じれいを記述きじゅつする。企業きぎょうの不祥事ふしょうじによる放送ほうそう中止ちゅうし・打うち切きりは記載きさいする。出演しゅつえん者しゃの不祥事ふしょうじによる放送ほうそう中止ちゅうし・打うち切きりは、企業きぎょうがイメージダウンに繋つながるなどと判断はんだんした場合ばあいは記載きさいするが、これとは関係かんけいない不祥事ふしょうじの場合ばあいは記載きさいしない。

1960年代ねんだい以前いぜん

• 1962年ねんに放送ほうそうされた田辺製薬たなべせいやく「アスパラ」のCMのキャッチコピー「アスパラで生いきぬこう」が、薬事やくじ法ほうの関係かんけいで「アスパラでやりぬこう」に改あらためられた。
• 1964年ねん、興和こうわの風邪かぜ薬やく「コルゲンコーワ」のCMで、当時とうじ子役こやくの保積ほづみぺぺが企業きぎょうキャラクターのカエルの首くび振ふり人形にんぎょう（当時とうじの薬局やっきょくに設置せっちされていた）に「おめえ、ヘソねえじゃねえか」と話はなしかけ、フェルトペンでヘソなどを書かき加くわえる、という場面ばめんが放送ほうそうされた。保積ほづみの言葉ことば遣づかいや振ふる舞まいが当時とうじの社会しゃかい通念つうねんから見みてあまりに粗暴そぼうであったこと（「ヘソ」という語かたりは放送ほうそうすべきなのかという是非ぜひ）や、ヘソが見みえにくい子供こどもが学校がっこうでいじめられたと苦情くじょうが付ついたこと、薬品やくひんのCMにあるべきメッセージが一切いっさいなかったことが論争ろんそうの的まとになり、各かくメディアで議論ぎろんが交かわされ、4か月げつで放送ほうそう中止ちゅうしとなった。しかし皮肉ひにくにも「おめえ、ヘソねえじゃねえか」は流行りゅうこう語ごとなり、保積ほづみはスターとなった。

1970年代ねんだい

• 1970年代ねんだいに放送ほうそうされたドイツ・リッター社しゃ（輸入ゆにゅう販売はんばい：橘高きったか）のチョコレート菓子かし「リッタースポーツ」のCMで、桂かつら三枝みえ（のちの六ろく代だい 桂かつら文枝ふみえ）がアドルフ・ヒトラーに扮ふんして出演しゅつえんしたため、ナチス・ドイツを想起そうきするとのクレームが入はいり、打うち切きられた。
• 1975年ねんに放送ほうそうされたハウス食品はうすしょくひん工業こうぎょうの「シャンメン」 のCMで「私わたし作つくる人ひと、僕ぼく食たべる人ひと」のキャッチフレーズが婦人ふじん団体だんたい「国際こくさい婦人ふじん年ねんをきっかけとして行動こうどうを起おこす女おんなたちの会かい」（後ごの行動こうどうする女おんなたちの会かい）から「女性じょせい蔑視べっし」とクレームがあった。ハウス側がわは「差別さべつ的てき意図いとはない」と否定ひていしたが、2か月げつ後ごに打うち切きられた。

1980年代ねんだい

• 1980年代ねんだいに日本民間放送連盟にほんみんかんほうそうれんめいの制作せいさくしたCM『覚かくせい剤ざいやめますか?それとも人間にんげんやめますか?』のCMは後述こうじゅつの『母ははと子こ』と同様どうように「怖こわすぎ」というクレームが殺到さっとうした。放送ほうそうされていた時間じかん帯たいがフジテレビのその日ひの放送ほうそう終了しゅうりょう間際まぎわで真夜中まよなかであること、人間にんげんの絵えに釘くぎが打うち込こまれて徐々じょじょにヒビが入はいって朽くち果はてていく演出えんしゅつ、男性だんせいナレーター(城じょう達也たつや)による低ひくい声こえで淡々たんたんと語かたりかける演出えんしゅつ、「人間にんげんやめますか?」という台詞せりふで視聴しちょう者しゃに問題もんだい提起ていきする形かたちでCMを締しめ括くくること、などが視聴しちょう者しゃに強烈きょうれつなインパクトを刻きざみ込こんだ。また、「人間にんげんやめますか?」というキャッチコピーそのものが恐怖きょうふ心しんを煽あおり、所謂いわゆる「トラウマCM」の代表だいひょうともいえるCMとして有名ゆうめいである。このCM自体じたいは打うち切きりにはならず、通常つうじょうの形かたちで放送ほうそうを終了しゅうりょうしたが、現在げんざいは「人間にんげんを辞やめる」という表現ひょうげんそのものが人権じんけん問題もんだいと捉とらえられているため、覚醒剤かくせいざい防止ぼうしキャンペーンのCMは制作せいさくされていない。
• 1980年代ねんだい後期こうき、ケンミン食品しょくひんが制作せいさくした焼やきビーフンのCMで、路地ろじ裏うらにしゃがみ込こんでいる男児だんじと女児じょじの様相ようそう（目めつきなど）が薄気味悪うすきみわるく演出えんしゅつされ、アニメーションで演出えんしゅつされていることから子供こどもを中心ちゅうしんに嫌悪けんお感かんを覚おぼえる視聴しちょう者しゃが相次あいついだ。加くわえて、詳くわしい商品しょうひん説明せつめいがなかったことも批判ひはんとクレームの対象たいしょうとなった。放送ほうそう中止ちゅうしになることなく長ながきにわたって放送ほうそうされたが、ケンミン食品しょくひんはこのCM以降いこう、CM制作せいさく自体じたいは続つづけているが大々的だいだいてきな放送ほうそうはしていない。
• 1981年ねん頃ころに発表はっぴょうされた「金きむ鳥とりマット」のCMで、「カッカッカッカ、掛かけ布ぬのさん」というシーンがあったが、吃音きつおん症しょうを連想れんそうさせるという理由りゆうで苦情くじょうが来きたためほどなくして「カコカケ、キコカケ、掛かけ布ぬのさん」に変更へんこうされた。 掛かけ布ぬの雅之まさゆきのセリフ「キ、キ、金きむ鳥とりマットです。」も、同おなじ理由りゆうで、「蚊かには金きむ鳥とりマットです。」に変更へんこうされた。

• 1982年ねんに政府せいふ広報こうほうが制作せいさく・放送ほうそうした覚醒剤かくせいざい防止ぼうしキャンペーン『母ははと子こ』のCMで、泣なきじゃくる子供こどもの横よこで母親ははおやが覚醒剤かくせいざいを打うった直後ちょくごに倒たおれ、その後ご画面がめんが暗くらくなって子供こどもだけが残のこり、母親ははおやを呼よびながら泣なき叫さけぶという内容ないように対たいして「怖こわすぎ」、「やりすぎ」、「見みてて不快ふかい」といったクレームが多発たはつし、その後ご打うち切きりとなった。
• 1983年ねんに放送ほうそうされた、アサヒビールのビアカクテル（発泡はっぽう酒しゅ）「Be」のCMで、赤あかや青あおなどのスプレーで着色ちゃくしょくされた3匹ひきのネコが登場とうじょうする内容ないように動物どうぶつ愛護あいご団体だんたいからクレームが付つき、CMは中止ちゅうしとなった。
• 1984年ねん、サントリーCANビールのペンギンのキャラクター「パピプペンギンズ」を使用しようしたCMに対たいし、消費しょうひ者しゃ団体だんたい「アルコール問題もんだいを考かんがえる市民しみん運動うんどう協会きょうかい」が未成年みせいねん者しゃへの飲酒いんしゅを煽あおるとして、CMの放送ほうそう及およびパッケージへのキャラクターの使用しよう中止ちゅうしを求もとめたが、サントリーは応おうじなかった。翌よく1985年ねんにキャラクターを使つかった映画えいが『ペンギンズ・メモリー 幸福こうふく物語ものがたり』が公開こうかいされた際さいにも、同どう団体だんたいは映画えいがの公開こうかい中止ちゅうしを求もとめた。その後ごパピプペンギンズのCMは放送ほうそうを終了しゅうりょうしたが、パピプペンギンズのキャラクターはその後ご、北陸電力ほくりくでんりょく、キンカン「金冠きんかんのど飴あめ」、auの「au My Page」のCMに起用きようされている。
• 1988年ねんには昭和しょうわ天皇てんのうの病状びょうじょう悪化あっかから崩御ほうぎょを発端ほったんとして、いくつかのCMの修正しゅうせい・放送ほうそう中止ちゅうしを余儀よぎなくされてしまった。
  • 日産自動車にっさんじどうしゃ・セフィーロ(A31)：井上いのうえ陽水ようすいのセリフ「皆みなさん、お元気げんきですか〜」がオンエア途中とちゅうで昭和しょうわ天皇てんのうの病状びょうじょうが悪化あっかしたため、井上いのうえの声こえが消けされた。映像えいぞうはそのままで、映像えいぞうと音声おんせいが合あわなかった。
  • トヨタ自動車とよたじどうしゃ・カリーナ(T170)：「生いきる歓よろこび」のキャッチコピーが同様どうようの理由りゆうで中止ちゅうしとなった。
  • ロッテ・V.I.Pチョコレート：工藤くどう静香しずかのセリフ「ついにその日ひが来きました」がXデー（昭和しょうわ天皇てんのう崩御ほうぎょの日ひ）を連想れんそうさせるとして、その後ご、映像えいぞうはそのままで当該とうがいのセリフのみ「ほんっとうにおいしいんだから!」という言葉ことばに差さし替かえたバージョンが放送ほうそうされた。
• 1988年ねんに放送ほうそうされた金きむ鳥とり「タンスにゴン」のCMで、箪笥たんすの中なかを物色ぶっしょくしながら「♪『タンスにゴン』が切きれている」と歌うたっていた嫁よめがそばにいた舅しゅうとに一言いちげん「おじいちゃん、『タンスにゴン』買かってきてくださいな〜」と言いった瞬間しゅんかん、舅しゅうとが突然とつぜんちゃぶ台だいに倒たおれこんだのだが、それを見みた孫まごが「おじいちゃん、また死しんだふりしてる〜」と言いったことで苦情くじょうが殺到さっとう。その後ご、孫まごのセリフが「おじいちゃん、また寝ねたふりしてる〜」に差さし替かえられ、舅しゅうとがいびきをかいている音声おんせいを加くわえたバージョンが放送ほうそうされた。
• 1988年ねんに放送ほうそうされたテレビアニメ『ひみつのアッコちゃん（第だい2作さく）』の玩具おもちゃ「テクマクマヤコン・コンパクト」のCMは、発売はつばい直後ちょくごから商品しょうひんの爆発ばくはつ的てきな売うれ行ゆきにより完売かんばいが続出ぞくしゅつしたため、同年どうねん11月がつ下旬げじゅんから一旦いったん放送ほうそうが打うち切きられた。
• 1989年ねんに放送ほうそうされた渋谷しぶやゼミナールのCMで、学生がくせいたちが銭湯せんとうで体からだを洗あらいながら「おちた」と連呼れんこして歌うたうという演出えんしゅつに、受験生じゅけんせいからの抗議こうぎが殺到さっとうし、放送ほうそう打うち切きりとなった。
• 1988年ねんに放送ほうそうされた味あじの素もとのみりんタイプ発酵はっこう調味ちょうみ料りょう「まろみ」のCM（出演しゅつえん：石川いしかわさゆり）で「みりんの新あたらしいおいしさ」というナレーションに対たいして本ほんみりんを販売はんばいするメーカーから抗議こうぎがあり、放送ほうそうを打うち切きると共ともに「わが家やのみりんはまろみに決きめました」と印刷いんさつされたパンフレット20万まん枚まいも処分しょぶんした。その後ご、1989年ねんに「まろみ」のCMは古手川こてがわ祐子ゆうこを起用きようして再開さいかいしたが、ナレーションで「みりん」の語かたりは一切いっさい使用しようせず、字幕じまくで「みりんタイプ発酵はっこう調味ちょうみ料りょう」と表示ひょうじするに留とめている。

1990年代ねんだい

• 1990年ねんに放送ほうそうされた「エバラ焼肉やきにくのタレ」のCMで浅茅あさじ陽子ようこが出演しゅつえんしていたが、浅茅あさじが菜食さいしょく主義しゅぎ者しゃであることを公表こうひょうしたことにより、エバラ食品しょくひん工業こうぎょうが「菜食さいしょく主義しゅぎ者しゃを焼やき肉にくのCMに起用きようすることは不適切ふてきせつ」と判断はんだんし、浅茅あさじはエバラのCMを降板こうばんさせられた。
• 1991年ねんに放送ほうそうされたエーザイ「チョコラBBドリンク」のCMで、桃井ももいかおりのセリフ「世よの中なか、バカが多おおくて疲づかれません？」にクレームが付ついたため、別べつバージョンの「世よの中なか、お利口りこうが多おおくて疲づかれません？」にすべて差さし替かえられた。これは後のちにビートたけしのトークのネタにもされた。
• 1992年ねん5月1日にちに放送ほうそうされた日本にっぽん家庭かてい教師きょうしセンター学院がくいんのCMで、「君きみが代よ」をロック調しらべにアレンジしたBGMを使用しようしたものが放送ほうそうされたが、放送ほうそう局きょく関係かんけい者しゃの自主じしゅ規制きせいにより2回かい流ながされただけで放送ほうそう中止ちゅうしになった。このCMは学院がくいん代表だいひょうの古川ふるかわのぼるが発案はつあんしたもので、2体たいの力士りきし人形にんぎょうが登場とうじょうし「禁きん多た浪なみ富士ふじ」という人形にんぎょうが「難解なんかい山さん」という人形にんぎょうを投なげ飛とばした後のち、古川ふるかわが登場とうじょうしてカップを渡わたすという内容ないようで、日本テレビ放送網にほんてれびほうそうもうで放送ほうそうされたが、「君きみが代よ」をBGMにしたCMが放送ほうそうされることが広ひろく知しれ渡わたったため、日本テレビ放送網にほんてれびほうそうもうの責任せきにん者しゃが5月1日にち中ちゅうに集あつまって協議きょうぎし、協議きょうぎの結果けっか自主じしゅ規制きせいにより放送ほうそうを中断ちゅうだんしBGMを古川ふるかわが作曲さっきょくした「べんきょうの歌うた」に差さし替かえたCMへ変更へんこうとなった。
  なお、当初とうしょはテレビ東京てれびとうきょうでも放映ほうえい予定よていだったがやはり自主じしゅ規制きせいによりゴールデンウィーク明あけから放送ほうそうする予定よていに延期えんきとなり、最終さいしゅう的てきに放送ほうそうされなかった。
• 1992年ねん12月から放送ほうそうされた大正製薬たいしょうせいやく「ゼナ」のCMで使つかわれたキャッチコピー「YからZ。名なよりも実みを」について、医薬品いやくひん等とう適正てきせい広告こうこく基準きじゅんにおける「他社たしゃの製品せいひんの誹謗ひぼう広告こうこくの制限せいげん」に抵触ていしょくする可能かのう性せいが指摘してきされ、1993年ねん2月がつには業界ぎょうかいの広告こうこく委員いいん会かいでも問題もんだい性せいが指摘してきされた。
• 1993年ねんごろにに放送ほうそうされたニッセンのCMにて、石田いしだえり、田嶋たじま陽子ようこらが閉店へいてん間際まぎわの洋服ようふく店てんのシャッターを覗のぞき込こむ演出えんしゅつがあったが、同どうCM放送ほうそう直後ちょくごに福岡ふくおか県けんの小学生しょうがくせいがCMの真似まねをして首くびを挟はさまれる事故じこが発生はっせいした。以降いこう同どうCMでは「お子様こさまは、まねをしないようにお願ねがいします」というテロップが挿入そうにゅうされるようになった。
• 1994年ねんに放送ほうそうされたチロルチョコのフレークチロルのCMで、小学生しょうがくせいの女子じょしがスカートをめくるシーンがPTAからクレームがあり、チロルチョコはCMの内容ないようを差さし替かえた。フレークチロルのCMにビキニ姿すがたの外国がいこく人じん女性じょせいが出現しゅつげんするバージョンもあったが、こちらは同様どうようの理由りゆうから放送ほうそう自体じたいが中止ちゅうしされた。
• 1994年ねんに放送ほうそうされたダイハツ工業だいはつこうぎょう「ミラ」のCM（「森口もりぐちエンジン搭載とうさい」篇へん）で森口もりぐち博子ひろこが、ボンネットに直接ちょくせつ入はいっていく（エンジンの取とり外はずされた撮影さつえい用よう特別とくべつ仕様しよう車しゃ）CMは、「子供こどもが真似まねすると危あぶない」というクレームがあり、合成ごうせいで吸すい込こまれる映像えいぞうに差さし替かえられる処置しょちが取とられた。
• 1994年ねんに制作せいさく・放送ほうそうされた日本テレビ放送網にほんてれびほうそうもう「'94劇げき空間くうかんプロ野球やきゅう」のポスター・テレビCMで長嶋ながしま茂雄しげおの現役げんえき引退いんたい時じのシーンに×印しるしを記しるし、「巨人きょじんを棄すてる」をキャッチコピーとしたが、巨人きょじんならびに日にっテレの親会社おやがいしゃ・読売新聞社よみうりしんぶんしゃからのクレームでテレビCMは3日間にちかんで放送ほうそうを打うち切きった。
• 1994年ねんに三洋電機さんようでんきが発売はつばいした電話でんわ機器きき「テブラコードるす」のCMで、所ところジョージが赤あかい袋ふくろに拘束こうそくされた状態じょうたいで電話でんわの子こ機きに出でる演出えんしゅつに対たいして、視聴しちょう者しゃから残酷ざんこくという苦情くじょうが殺到さっとうしたため、すぐに放送ほうそう取とり止やめになった。
• 1994年ねん末すえ頃ごろに放送ほうそうされた朝日あさひソーラーのCMで西田にしだ敏行としゆきが屋根やねの上うえで踊おどりながら「屋根やね持もっているかー!?」「風呂ふろは最高さいこう！風呂ふろは最高さいこう！」と呼よびかける内容ないようのCMだったが、翌年よくねん1995年ねん1月がつに発生はっせいした阪神はんしん・淡路あわじ大震災だいしんさいへの配慮はいりょから、台詞せりふが「天気てんき出でてるかー!?」「空そらはお天気てんき！みんなお天気てんき！」に差さし替かえられた。
• 1995年ねん夏なつに放送ほうそうされたサントリーBOSSのCMで矢沢やざわ永吉えいきちのセリフ「夏なつだからってどこか行いくのやめません？」に「レジャー気分きぶんに水みずをさす」と長野ながの県けんの旅館りょかん経営けいえい者しゃからクレームがあり、放映ほうえいを中止ちゅうしした。
• 1996年ねんに放送ほうそうされた日産自動車にっさんじどうしゃ「スカイライン」のCMで牧瀬まきせ里穂りほのセリフ「男おとこだったら、乗のってみな。」とキャッチコピーに対たいして男女だんじょ差別さべつというクレームが付ついたため、「キメたかったら、乗のってみな。」を経へて「好すきだったら、乗のってみな。」に変更へんこうされた。
• 1998年ねんに放送ほうそうされた椎名しいな桔平きっぺいが出演しゅつえんする日にち清しんラ王らおうのCMで、「裸族らぞく」と「ラ王らおうを食たべる人ひと」を掛かけた「ラ族ぞく」というキャッチコピーを掲かかげて椎名しいなが全裸ぜんらになる演出えんしゅつがあったが、「全裸ぜんらの男性だんせいが気持きもち悪わるくて食欲しょくよくが失うせる」などといったクレームが殺到さっとうし、以降いこうの「ラ族ぞく」をキャッチコピーとしたCMでは全裸ぜんらシーンを使用しようしなくなった。
• 1997年ねんに放送ほうそうされた富士ふじフイルム「写うつルンです」のCMで沢口さわぐち靖子やすこが火星かせい人じんの若者わかもの(演えんじ: 有田ありた哲あきら平たいら)に「長男ちょうなんじゃないわよね」と言いうものがあったが、「長男ちょうなんでは結婚けっこんしにくいのか」などのクレームがつき、このバージョンは放送ほうそう中止ちゅうしになり、別べつバージョンの「二股ふたまたかけてないわよね」にすべて差さし替かえられた。
• 1997年ねんに放送ほうそうされたNTTパーソナルのCMで「私わたしのおじさん」のセリフが援助えんじょ交際こうさいを思おもわせるという抗議こうぎがあり、差さし替かえられた。
• 1997年ねん、山一證券やまいちしょうけんの経営けいえい破綻はたんにより、同社どうしゃのCMが放送ほうそう打うち切きりになった。野村證券のむらしょうけん・第一勧業銀行だいいちかんぎょうぎんこうのCMも、総会そうかい屋や利益りえき供与きょうよ事件じけんにより放送ほうそうが自粛じしゅくされた。
• 1999年ねんに放送ほうそうされたハウス食品はうすしょくひん「ハウスシチュー」のCMで母親ははおやのセリフ「犬いぬと一緒いっしょに遊あそんじゃダメよ」が動物どうぶつ愛好あいこう家かから「ペットを捨すてる事ことを推奨すいしょうしている」というクレームがあり、セリフが「暗くらくなるまで遊あそんじゃダメよ」に変更へんこうされた。
• 1990年代ねんだい末期まっきから2000年代ねんだい初期しょきにかけ、特とくにアあース製薬すせいやくや白はく元はじめ（のちの白しろ元もとアース）などの殺虫さっちゅう剤ざいのCMで、3DCGでリアルに作つくられた害虫がいちゅうの映像えいぞうが頻繁ひんぱんに流ながされ、強調きょうちょうされたものも制作せいさくされた。この傾向けいこうに、視聴しちょう者しゃからスポンサーなどへ「食事しょくじ中ちゅうに突然とつぜん出でてきたり、テレビを見みている時ときに突然とつぜん害虫がいちゅうが出だされることで企業きぎょうへの嫌悪けんお感かんが増ます」という抗議こうぎが増ふえ、害虫がいちゅうのリアルな3DCG映像えいぞうや実物じつぶつを画面がめんに出だすことを控ひかえた。ミューズのCMでも、手てを洗あらう時ときに3DCGの細菌さいきんが死滅しめつする映像えいぞうからキャラクターに変更へんこうした（P&G時代じだい）。
• 1999年ねんに放送ほうそうされた大正製薬たいしょうせいやく「リアップ」のテレビCMは、発売はつばい直後ちょくごから商品しょうひんの爆発ばくはつ的てきな売うれ行ゆきにより品薄しなうす状態じょうたいが続つづき、放送ほうそうを3日にちで中止ちゅうしした。
• 1999年ねんに放送ほうそうされた日ひ清きよし「カップヌードル ポーク」のCMでカップヌードルに入いれられた豚ぶたが夕日ゆうひの中なかどこかへ連つれていかれるCMを放映ほうえいした所ところ、「子供こどもがショックを受うけた」旨むねのクレームが多数たすうよせられ中止ちゅうしになった。
• 公共こうきょう広告こうこく機構きこう(現げん:ACジャパン)は1990年代ねんだい初頭しょとうから後半こうはんにかけて、一般いっぱん的てきな社会しゃかい問題もんだいよりも環境かんきょう問題もんだいを最さい優先ゆうせんに掲かかげ必要ひつよう以上いじょうに取とり上あげてきた。その中なかで、家庭かてい排水はいすいが人魚にんぎょの頭上ずじょうに落おちてくるCM「家庭かてい排水はいすい・人魚にんぎょ」イッセいっせー尾形おがたが大おおきい透明とうめいなビニール袋ぶくろに閉とじ込こめられたCM「バレなきゃいい、が見みえている」や、当時とうじ現役げんえき選手せんしゅだった中野なかの浩一こういち（競輪けいりん）と増田ますだ明美あけみ（マラソン）が出演しゅつえんした「日本にっぽん全国ぜんこくポイ捨ぽいすて禁止きんし」のフレーズが印象いんしょう的てきなCM「もっとマナーもっとリサイクル」は話題わだいにも問題もんだいにもなった。1995年ねんの震災しんさい以降いこうはしばらく上記じょうきのCMが流ながれていたが、順次じゅんじ別べつのCMに差さし替かえられた。社会しゃかい問題もんだい（社会しゃかい情勢じょうせい）関係かんけいで1994年度ねんどに流ながれていたポリオワクチン募金ぼきんの支援しえんCM「世界せかいの子こどもにワクチンを(命いのちの電話でんわ)」も、「見みた目めが怖こわい」「痛々いたいたしい作風さくふう」などと問題もんだいになった。

2000年代ねんだい

• 2001年ねん2月がつ6日にち～8日にち？に放送ほうそうされたコンビニチェーンam/pm「魔女まじょのお弁当べんとう工場こうじょう」のCMで魔女まじょに操あやつられたお弁当べんとう工場こうじょうで弁当べんとうに保存ほぞん料りょうが投下とうかされていく。最後さいごにam/pmの弁当べんとうはこのような保存ほぞん料りょうや着色ちゃくしょく料りょうを使つかっておらず安全あんぜんというメッセージが出でると言いう内容ないように対たいし、同業どうぎょう他社たしゃからのクレームが届とどき、放映ほうえい開始かいし初日しょにちの午後ごご（3日にち目めという説せつもあり）には中止ちゅうしに追おい込こまれた。上記じょうきの通とおりCMの放映ほうえい時間じかんも非常ひじょうに短みじかかった為ため、そのCM映像えいぞう資料しりょうは長ながらく発見はっけんされず2ちゃんねるのスレ内ないでは「未み出だし・迷宮めいきゅう入いりCM」として話題わだいになった。しかし、CMの放送ほうそう中止ちゅうしから約やく21年ねん後ごの2022年ねん1月がつ28日にちについにそのCM映像えいぞうがスレ民みんよって発見はっけんされた。
• 2001年ねんに放映ほうえいされたトヨタ自動車とよたじどうしゃ「ガイア」のCMで「パパはいらないわ」のセリフが既婚きこん男性だんせいから不評ふひょうを買かい、最終さいしゅう的てきに放映ほうえいが中止ちゅうしされた。また、同社どうしゃ「WiLL Vi」のCMでも列車れっしゃに追おわれながら線路せんろを走はしるシーンに「危険きけんだ」というクレームがあった。その後ご踏切ふみきり事故じこが発生はっせいしたため、放映ほうえいを中止ちゅうしした。
• 2001年ねんに放送ほうそうされたBOSSジャン・キャンペーンCMで、会社かいしゃの会議かいぎ室しつで1人ひとりスーツの男性だんせい以外いがい全員ぜんいんBOSSジャンを着用ちゃくようしており、翌日よくじつ男性だんせいはBOSSジャンを着きて会議かいぎ室しつへ行いくが男性だんせい以外いがい皆みなスーツを着用ちゃくよう、そして上司じょうしから「君きみは会社かいしゃをバカにしているのか?」との言葉ことばを投なげかけられるという内容ないように視聴しちょう者しゃから「内容ないようからしていじめを助長じょちょうしている」等とうのクレームがサントリーやJAROに寄よせられた、これを受うけ1999年ねん以降いこうから続つづけて来きた「ブラックユーモア」内容ないようのキャンペーンシリーズCMは製作せいさくされなくなった。
• 2002年ねんに放送ほうそうされたNOVAのCM・散歩さんぽ編へんで、散歩さんぽ中ちゅうのNOVAうさぎに背後はいごから2階かい建だてバスが近ちかづき、バスに乗のっていた男性だんせいがNOVAうさぎの耳みみを引ひき抜ぬき、「ムキーッ！」というと耳みみが再生さいせいするという演出えんしゅつに、「動物どうぶつ虐待ぎゃくたい」という苦情くじょうが殺到さっとうし、打うち切きった。
• 2001年ねんに放送ほうそうされた、育児いくじ放棄ほうきを題材だいざいにした公共こうきょう広告こうこく機構きこう（現げん:ACジャパン）のCM「チャイルドマザー・ファザー」は、母親ははおや・父親ちちおやがおしゃぶりをくわえた姿すがたで出演しゅつえんしているという演出えんしゅつが批判ひはんされ、「子育こそだてをしている親おやに対たいする温あたたかい激励げきれいよりも厳きびしい批判ひはんに感かんじられ、見みるのがつらい」という意見いけんが多おおかったため、打うち切きられた。
• 2003年ねんに放送ほうそうされたアサヒビール「アサヒ本ほん生なまアクアブルー」のCMで、潜水せんすい直後ちょくごの飲酒いんしゅを連想れんそうさせるシーンがあったため、別べつのCMに差さし替かえられた。潜水せんすい直後ちょくごに飲酒いんしゅすると減圧げんあつ症しょうになるおそれがあることからであり、健康けんこう上じょうの問題もんだいとなるため。
• 2004年ねんに制作せいさくされた岩手いわて県けんの選挙せんきょ管理かんり委員いいん会かいの選挙せんきょ啓発けいはつポスター・テレビCMで、セイン・カミュのセリフ「不満ふまんがあるのに何なにも言いわないの？」を、自民党じみんとうの岩手いわて県連けんれんが「与党よとう批判ひはんの印象いんしょうを与あたえかねない」と反発はんぱつしたため、6月23日にちにポスターの廃棄はいき及および放送ほうそうの中止ちゅうしが決定けっていされた。
• 2005年ねん1月がつ1日にちから放映ほうえいされたダイハツ工業だいはつこうぎょう「ムーヴカスタム」のCMで、風ふうがトレーラーやバイクを吹ふき飛とばしている描写びょうしゃに「自然しぜん災害さいがいを思おもい起おこさせる」との苦情くじょうがあったため、「vs風ふうの魔神まじん」という字幕じまくを追加ついかしたものに差さし替かえられた。
• 2005年ねん上半期かみはんきに放送ほうそうされた日清食品にっしんしょくひん「カップヌードル」のCM「NO BORDER 少年しょうねん篇へん」は、少年しょうねん兵へいが銃じゅうを携たずさえて海うみを見張みはっていて、妹いもうとがやってくるとあどけない笑顔えがおに戻もどる、というものであった。日にち清しんは「少年しょうねん兵へいがいる現実げんじつを考かんがえてほしい」という社会しゃかい道徳どうとく的てき意図いとに基もとづいて製作せいさくしたが、“少年しょうねん兵へいの肯定こうてい”という誤解ごかいに基もとづく苦情くじょうがあり、短期間たんきかんで終了しゅうりょうしてしまった。なお、映像えいぞうの最後さいごに「世界せかいには、30万まん人にん以上いじょうの少年しょうねん兵へいが存在そんざいしている。」という字幕じまくが表記ひょうきされていた。
• 2005年ねん3月がつ28日にちから放送ほうそうされたマンダムの男性だんせい用よう洗顔せんがん製品せいひん「ペーパー洗顔せんがんモゲハ編へん」のCMで、黒人こくじん差別さべつと受うけ取とられかねない場面ばめんがあり、6月9日にちから放送ほうそうが打うち切きりになった。
• 2005年ねん5月がつ25日にちから放送ほうそうされたアサヒビール「チューハイDew（デュー）」のCMで、及川おいかわ光博みつひろが長々ながながと「デュー」と叫さけぶ部分ぶぶんに「うるさい」などの苦情くじょうがあり、5月30日にちよりナレーションが差さし替かえられた。
• 2006年ねん12月11日にちから放送ほうそうされたソフトバンクモバイルのゴールドプランで、女子じょし学生がくせいたちが他社たしゃ携帯けいたいユーザーに電話でんわをかけづらい状況じょうきょうを説明せつめいした。これがいじめを助長じょちょうしているとされ（励はげまし方かたがあまりにも残酷ざんこくなこと）、JAROに対たいし苦情くじょうが1日にち250件けん以上いじょう来きた。その後ご、「友達ともだちは大切たいせつに」という字幕じまくを追加ついかしたが、苦情くじょうはおさまらず結局けっきょく放送ほうそう中止ちゅうしになった。
• 2007年ねん5月21日にちより放送ほうそうされたセコムのCMは、歩行ほこう者しゃや電柱でんちゅうの工事こうじ人じんを装よそおった犯罪はんざい者しゃが猛獣もうじゅうに変身へんしんするという形かたちで身みの回まわりに潜ひそむ危険きけんを表現ひょうげんしたものであったが、「電気でんき工事こうじ人じんを侮辱ぶじょくしている」とのクレームや「動物どうぶつを悪あくとして描えがいている」という意見いけんがあった。このためいったんCMを打うち切きりの上うえ一部いちぶの表現ひょうげんを差さし替かえて放送ほうそうすることとなった。
• 同おなじく2007年ねん頃ごろに放送ほうそうされたセコムのCMで、番犬ばんけんの立場たちばになった男性だんせいが、家いえの近隣きんりんで話はなし声ごえや物音ものおとがすると「誰だれ!?誰だれ!?」と連呼れんこする演出えんしゅつが「うるさい」「くどい」とクレームが付つき、放送ほうそうが打うち切きられた。
• 2007年ねん秋あきから放送ほうそうされた高橋たかはし酒造しゅぞうのCMでくりぃむしちゅーが熊本くまもと県けん知事ちじ選せんへ出馬しゅつばするか否ひか悩なやむという内容ないようが、2008年ねん3月がつに熊本くまもと県知事けんちじ選せんが行おこなわれる際さい「誤解ごかいを招まねく」との理由りゆうから、2008年ねん1月がつをもって関東かんとう以外いがいでの放映ほうえいが一時いちじ自粛じしゅくされた。その後ご、2008年ねん3月がつ16日にちから選挙せんきょと無関係むかんけいな新しんバージョンのCMが放送ほうそう開始かいしされた。
• 2008年ねん1月がつ15日にちから中京ちゅうきょう広域こういき圏けんで放送ほうそうされたおやつカンパニーの「地元じもと伊勢いせの国くにうす焼しょうえびせん」のCMで、出張しゅっちょうした夫おっとが土産みやげに買かってきた地元じもと伊勢いせの国くにうす焼しょうえびせんを妻つまが別べつの男性だんせいと食たべるという内容ないように「不倫ふりんを題材だいざいとしていて不快ふかいだ」という苦情くじょうが入はいったため、1月がつ18日にちに打うち切きりが決定けっていした。実際じっさいは1月がつ20日はつかまで放送ほうそうする予定よていだった。
• 2008年ねん6月がつより放送ほうそうされたイー・モバイルのCMで、サルが演説えんぜつを行おこない「CHANGE!」を掲かかげていたりと、バラク・オバマのパロディーCMに対たいし、在日ざいにち米国べいこく人じんから「人種じんしゅ差別さべつだ」と抗議こうぎされ、打うち切きりとなった。

2010年代ねんだい

• 2010年ねんに放送ほうそう予定よていだった、日清食品にっしんしょくひん「ラ王らおう」のCMで、槍ヶ岳やりがたけを一時いちじ閉鎖へいさして撮影さつえいを行おこなったことが問題もんだい視しされたため、開始かいし直前ちょくぜんで放送ほうそうを中止ちゅうしし、お蔵ぞう入いりとなった。このため、「ラ王らおう」CMの予定よてい分ぶんをACジャパンのCMに差さし替かえた。その後ご、槍ヶ岳やりがだけを当時とうじ建設けんせつ中ちゅうの東京とうきょうスカイツリーに変更へんこうしたものが放送ほうそうされた。
• 2011年ねん3月がつ11日にちに東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいが発生はっせい。未曾有みぞうの大だい災害さいがいであることから、小林こばやし製薬せいやくなどの一部いちぶ企業きぎょうが放送ほうそうを続つづけた以外いがいはほとんどの民間みんかん企業きぎょうがCMの放送ほうそうを自粛じしゅくし、それらの穴埋あなうめとしてACジャパンのCMが放送ほうそうされた。当初とうしょは「被災ひさい者しゃに対たいする配慮はいりょ」として視聴しちょう者しゃからも理解りかいを得えられていたが、あまりにもその放送ほうそう回数かいすうが多おおいことで、一部いちぶの視聴しちょう者しゃから遂ついに「しつこい」などの苦情くじょうが寄よせられ、ACジャパンが公式こうしきサイトで謝罪しゃざい文ぶんを掲載けいさいする事態じたいに発展はってんした。4作さくから5作さく程度ていどのバージョンしか用意よういされておらず、前年度ぜんねんど以前いぜんの作品さくひんを流ながす余裕よゆうがなかったこともあって、必然ひつぜん的てきに同おなじCMが回数かいすう多おおく放送ほうそうされるため、心理しんり的てきに「しつこい」と感かんじる遠因えんいんとなった。CMの最後さいごに流ながれる「AC」サウンドロゴを削除さくじょしたバージョンも放送ほうそうされ、臨時りんじCMも制作せいさく・放送ほうそうされた。また、刃物はものを持もって押おし掛かけるという脅迫きょうはく電話でんわをかけた者ものもいたという。こうした事態じたいを受うけてACジャパンは一部いちぶのCMの放送ほうそう中止ちゅうしをテレビ局てれびきょくに依頼いらいした。現在げんざいは、「AC」サウンドロゴを使用しよう中止ちゅうしし、「ACジャパン」のナレーションが全国ぜんこくキャンペーン、地域ちいきキャンペーン、支援しえんキャンペーン(15秒びょう版ばん）のCMで流ながれている。支援しえんキャンペーンのCM(30秒びょう版ばん）では「ACジャパンは、この活動かつどうを支援しえんしています」(声こえ：林田はやしだ尚しょう親おや）のナレーションが流ながれている。
  「ACジャパン#東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい」も参照さんしょう
  • この副次的ふくじてき影響えいきょうとして、オール電化でんかのCMが「節電せつでんの情勢じょうせいにふさわしくない」という理由りゆうで、自主じしゅ判断はんだんで打うち切きった。メーカーの自主じしゅ判断はんだんによりパチンコ・パチスロ機種きしゅのCM放送ほうそうが激減げきげんした。
• 2012年ねん2月がつ下旬げじゅんから3月がつ初旬しょじゅんまで放送ほうそうされたソフトバンクモバイルのCMで、出演しゅつえん者しゃのトリンドル玲奈れいなが「鳥取とっとりはまだ糸いと電話でんわ」と発言はつげんした上うえで、鳥取砂丘とっとりさきゅうで糸いと電話でんわで会話かいわをするイメージ映像えいぞうが流ながれるという内容ないように対たいし、鳥取とっとり県民けんみんなどから「鳥取とっとりを小馬鹿こばかにしている」などの批判ひはん的てきな意見いけんがあったため放送ほうそうを打うち切きり、別べつのCMに切きり替かえた。
• 2012年ねん3月がつに放送ほうそうされたAKB48出演しゅつえんのUHA味覚みかく糖とう「ぷっちょ」リレー編へんに「品位ひんいの欠かけるCMはやめてほしい。」「食たべ物ものを口移くちうつしでリレーするのは不衛生ふえいせいで気持きもち悪わるい。」などの苦情くじょうがBPOに寄よせられた。一時いちじ放送ほうそうを休止きゅうしし、2012年ねん6月がつにAKBメンバー本人ほんにんの実写じっしゃではなく、AKB48ちょのアニメーションが口くちわたしをするものに差さし替かえた。
• サントリー黒くろ烏龍茶うーろんちゃのCMで、消費しょうひ者しゃ庁ちょうから「偏食へんしょくを助長じょちょうする」というクレームがあった。当該とうがいCMはすでに放送ほうそうを終了しゅうりょうしていたが、2012年ねん秋あき以降いこうのCMの内容ないようを見直みなおすこととなり、放送ほうそう再開さいかい後ごは、最後さいごに「くれぐれも食事しょくじはバランスよく」の字幕じまくが追加ついかされた。
• 2013年ねん4月がつに発売はつばいしたパナソニック「スマートビエラ」のCMで、民放連みんぽうれんのガイドラインに抵触ていしょくした問題もんだいがあり、民放みんぽうでの放送ほうそうができなかった。
• 2013年ねん4月がつ6日にちから4月がつ18日にちまで放送ほうそうされていたアサヒ飲料いんりょうの缶かんコーヒー「ワンダ モーニングショット」の「ICカード編へん」のCMで、新人しんじんOL役やくのAKB48の島崎しまざき遥香はるかが駆かけ足あしで会社かいしゃの入館にゅうかんゲートに向むかうもICカードが反応はんのうせず、困惑こんわくしていると後うしろから先輩せんぱいの男性だんせい社員しゃいんがICカードをかざしゲートを開あけるという内容ないようにネット上じょうで「セキュリティー上じょうに問題もんだいがある」「他人たにんのICカードで入館にゅうかんするのはセキュリティーに違反いはんしている」などの非難ひなんが浴あびられ、アサヒ飲料いんりょうにも抗議こうぎが寄よせられた。実際じっさい「CM上じょうの演出えんしゅつです」と注意ちゅうい書がきがされていたものの、アサヒ飲料いんりょうは「CMの演出えんしゅつ上じょうの表現ひょうげんと考かんがえているが、不快ふかいな思おもいをさせてしまい申もうしわけない」と謝罪しゃざい。
• 2013年ねん4月がつ24日にちから5月がつ7日にちまで放送ほうそうされた日本にっぽんコカ・コーラの炭酸たんさん飲料いんりょう「カナダドライジンジャーエールFIBER8000」のCMで、「トクホウ（特報とくほう）！」などと表現ひょうげんしていた。消費しょうひ者しゃ庁ちょうは、CMを見みた視聴しちょう者しゃが「トクホ（特とく保ほ）」と聞きき間違まちがえる恐おそれがあるとして、4月がつ下旬げじゅんに改善かいぜん指導しどう。CM放映ほうえいは5月7日にちに終了しゅうりょうした。同社どうしゃは、CMは期間きかん限定げんていだったため終了しゅうりょうは予定よてい通どおりと説明せつめい。「商品しょうひんの特徴とくちょうを効果こうか的てきに伝つたえようと企画きかくしたCMだったが、一部いちぶで誤解ごかいした方ほうがいたことは誠実せいじつに受うけ止とめたい」とコメントした。CMは「トクホではありません」と字幕じまくが記しるされた。CMの放送ほうそう終了しゅうりょう後ご、この商品しょうひんは販売はんばい自体じたい終了しゅうりょうしている。
• 2013年ねん5月がつ17日にちから6月がつ6日にちまで放送ほうそうされた、アサヒビールの発泡はっぽう酒しゅ「アサヒ スタイルフリー」のCMで、スリランカ中部ちゅうぶにある世界せかい遺産いさん・シーギリヤの岩山いわやま「シーギリヤ・ロック」の頂上ちょうじょうで出演しゅつえん者しゃの長瀬ながせ智也ともやと貫ぬき地ち谷たにしほりが発泡はっぽう酒しゅを手てにパーティーを楽たのしんでいるという内容ないよう（実際じっさいはスタジオでの撮影さつえいと現地げんちの空そら撮つまみ映像えいぞうが合成ごうせいされたもの）に対たいし、スリランカ国内こくないで「文化ぶんか遺産いさんへの冒涜ぼうとくだ」との批判ひはんが出でてCMは中止ちゅうしされた。
• 2013年ねん10月がつから放送ほうそうされた塩野義製薬しおのぎせいやくと日本にっぽんイーライリリーが共同きょうどうで展開てんかいしたうつ病びょう啓発けいはつキャンペーンのCMで、体からだの痛いたみをうつ病びょうの主しゅ症状しょうじょうとして伝つたえたが、「うつ病びょうが体からだの痛いたみを生うむという科学かがく的てき証拠しょうこはない」「薬くすりを売うるための過剰かじょう啓発けいはつだ」と医師いしや患者かんじゃなどから抗議こうぎを受うけ、2014年ねん1月がつ初はじめにナレーションを「痛いたみといった体からだの症状しょうじょうも表あらわれます」から「表あらわれることもあります」に変更へんこうした。
• 2013年ねん10月がつ下旬げじゅんから放送ほうそうされたホクトのCMで、要よう潤じゅんが扮ふんする「ホクトのきのこの精せい」が鈴木すずき砂羽さわの演えんじる人妻ひとづまの耳元みみもとで囁ささやくなどしながらきのこについての話はなしを口くちこむ、要ようが鈴木すずきの手てを下半身かはんしんに導みちびいた先さきにブナシメジのパックを握にぎっているなどの演出えんしゅつが「不快ふかい」「子供こどもに見みせられない」「ストレートで下品げひん」と問題もんだいになり、同月どうげつ31日にちからこの2人ふたりのCMではなく、4種類しゅるいのきのこの写真しゃしんが入いれ替かわり表示ひょうじされるだけのCMに差さし替かえられた。
• 2014年ねん1月がつ18日にちから放送ほうそうされたANAのCMで、国際線こくさいせんの航空こうくう会社かいしゃとしてのイメージアップについて西島にししま秀俊ひでとしとバカリズムが英語えいごで会話かいわを交かわし、最後さいごにバカリズムが金髪きんぱつのかつらとおもちゃの高たかい鼻はなを付つけた姿すがたになるという内容ないように対たいし、「外国がいこく人じんをステレオタイプ化かしていて人種じんしゅ差別さべつ的てきだ」との苦情くじょうがあったため、1月がつ20日はつかに放送ほうそうを中止ちゅうしし、内容ないようを修正しゅうせいすることになった。
• 2014年ねん1月がつ17日にちから放送ほうそうされたキリンビールの缶かんチューハイ「本ほん搾しぼり」のCMで、着きぐるみのカエルが登場とうじょうする表現ひょうげんに「未成年みせいねん者しゃの関心かんしんを誘さそい、飲酒いんしゅを誘発ゆうはつしかねない」とアルコール問題もんだいを扱あつかう団体だんたいからの指摘してきがあり、当初とうしょの放送ほうそう予定よていより早はやい1月がつ25日にちから放送ほうそうを取とりやめることとなった。放送ほうそう中止ちゅうし後ご、キャラクターを外国がいこく人じんに変かえてCMを再開さいかいした。
• 2014年ねん2月がつ1日にちから放送ほうそうされた東京とうきょうガスのCM『家族かぞくの絆きずな・母ははからのエール』編へんで、就職しゅうしょく活動かつどうに忙いそがしく動うごき回まわる女子じょし学生がくせいの演出えんしゅつがとても現実げんじつ的てきで「リアルにできていて心しんが痛いたむ」などのクレームが寄よせられ、1か月げつ足たらずで打うち切きりになった。一応いちおう1か月げつ近ちかくは放送ほうそうされたためか、当初とうしょはさほど問題もんだいとされていなかったが、数すうか月げつほどしてからTwitterなどで当とうCMが話題わだいとなり、逆ぎゃくに「感動かんどう的てき。観みて泣ないてしまった」と称賛しょうさんする意見いけんもある。
• 2014年ねん11月26日にちにWeb限定げんていで公開こうかいされた味あじの素ゼネラルフもとぜねらるふーヅづ「ブレンディ」のCM「Blendy 特とく濃こムービーシアター「旅立たびだち」篇へん」が、2015年ねん9月がつになってスパイクスアジアによる英語えいご字幕じまく付つき動画どうがが公開こうかいされたところ、牛うしの擬人ぎじん化かの表現ひょうげんなどが世界中せかいじゅうで物議ぶつぎを醸かもした。該当がいとう動画どうがは2015年ねん8月がつに削除さくじょされている。
• 2015年ねん1月がつに放送ほうそうされたtoto BIGのCMで、当時とうじ起おきていたISILによる日本人にっぽんじん拘束こうそく事件じけんに関連かんれんし、CM内ないの「五島ごしま」が後藤ごとう健二けんじを、「締切しめきり迫せまる」が殺害さつがい時刻じこくが迫せまっている事ことを連想れんそうさせるとして日本にっぽんスポーツ振興しんこうセンターが予定よていより早はやく打うち切きることを決きめた。
• 2015年ねん2月がつ20日はつか、消費しょうひ者しゃ庁ちょうが空間くうかん用よう虫むしよけ剤ざいについて「表示ひょうじ根拠こんきょが不十分ふじゅうぶん」だとして、アあース製薬すせいやく・興和こうわ・大だい日本にっぽん除虫菊じょちゅうぎく・フマキラーの4社しゃに措置そち命令めいれいが出だされた。これを受うけて、空間くうかん用よう虫むしよけ剤ざいのCM放送ほうそうを一時いちじ的てきに中止ちゅうしした。
• 2015年ねん3月がつに放送ほうそうされたルミネのCMで「明あきらかにセクハラだ」と物議ぶつぎを醸かもして、YouTubeでの公開こうかいを1日にちで取とりやめた。
• 2015年ねん3月がつ30日にちから放送ほうそうされた日本にっぽんマクドナルドの「てりたま『スマイル』」編へんの登場とうじょう人物じんぶつが鼻はななどについたタレを拭ぬぐいながら食たべるという内容ないように「汚きたない」「これを見みて食たべたくなる人ひとがいるのか」という批判ひはんが集あつまり、放映ほうえいを予定よていより早はやく終了しゅうりょう。「ドナルド・マクドナルド・ハウス『スマイルソックス』」編へんに差さし替かえられた。
• 2015年ねん5月がつまでに放送ほうそうされていたライザップのCMに「30日間にちかん全額ぜんがく返金へんきん保証ほしょう」の表記ひょうきが消費しょうひ者しゃの誤解ごかいを招まねく恐おそれがあるとして、神戸こうべ市しの適格てきかく消費しょうひ者しゃ団体だんたいが抗議こうぎした。この影響えいきょうで、5月18日にちを以ってCMの放送ほうそうが一時いちじ的てきに休止きゅうしされ、再開さいかい時じは字幕じまくが修正しゅうせいされた。
• 2015年ねん6月がつ12日にちより放送ほうそうされた映画えいが『呪のろい怨 -ザ・ファイナル-』のテレビCMに対たいして、視聴しちょう者しゃから「怖こわすぎる」という苦情くじょうが殺到さっとうした。これにより同どうCMを一時いちじ中断ちゅうだん、17日にちから恐怖きょうふシーンの無ないバージョンに差さし替かえられた。
• 2015年ねん5月がつ25日にちに静岡しずおか県けん道どう127号線ごうせん（通称つうしょう:西伊豆にしいずスカイライン）で撮影さつえいされた静岡しずおかマツダのCMが、8月がつに入はいってから「公道こうどうでの撮影さつえいにも拘かかわらず、道路どうろ封鎖ふうさなし」「大手おおてが公道こうどうでこんなことして良よいのか」など、一般いっぱん走行そうこう車しゃの通行つうこうを妨さまたげる方法ほうほうで撮影さつえいをしていたことが、撮影さつえい当時とうじに見物けんぶつしていた人物じんぶつらからの指摘してきを受うけ、発覚はっかくした。このCMは静岡しずおかマツダが発注はっちゅうした広告こうこく代理だいり店てんが行おこなったもので、当初とうしょ、マツダ本社ほんしゃはマツダ本社ほんしゃによる撮影さつえいを否定ひていしていた。静岡しずおかマツダは放送ほうそうを中止ちゅうしし、行政ぎょうせい処分しょぶん等とうについて「警察けいさつの指示しじに従したがう」としている。
• 2015年ねん10月がつから放送ほうそうが開始かいしされた日産自動車にっさんじどうしゃ「リーフ」のCMにて、同社どうしゃが過去かこに製造せいぞうしたスポーツカー｢180SX(ただし車種しゃしゅ名めいは明示めいじされておらず、「SPORTS CAR」のみ表示ひょうじ)｣とリーフでドラッグレースを行おこなう｣という内容ないようであったが、180SXの外観がいかんがいかにもチューニングカーであることや｢加速かそくの常識じょうしきを覆くつがえす｣というキャッチコピーから、｢電気でんき自動車じどうしゃは遅おそい｣というイメージを覆くつがえす意図いとが読よみ取とれるものであったが、一部いちぶの車くるま好すきから、「過去かこの車くるまをバカにするな」などの批判ひはんが寄よせられたため、放映ほうえいが中止ちゅうしされた。
• 2016年ねん3月30日にちから放送ほうそうが開始かいしされた日にち清しんカップヌードルのCMで、演出えんしゅつ内容ないように不適切ふてきせつなシーンがあるとの批判ひはんを受うけ、日清食品にっしんしょくひんがCMの放送ほうそう中止ちゅうしを決きめた。内容ないようは、ビートたけしが学長がくちょうを務つとめる大学だいがくで、矢口やぐち真里まり・小林こばやし幸子さちこ・新垣あらかき隆たかしといった自身じしんの不祥事ふしょうじで世間せけんを騒さわがせた人物じんぶつが自虐じぎゃくネタを披露ひろうし、失敗しっぱいから這はい上あがる力ちからを与あたえたいという内容ないようの物ものであったが、矢口やぐちの自虐じぎゃくネタが不倫ふりんを題材だいざいとしているため、批判ひはんの対象たいしょうとなった。
• 2016年ねん8月がつ2日にちにキリン・キリンビールがアニメ制作せいさく会社かいしゃ・Trigger（トリガー）と組くみ、動画どうが投稿とうこうサイト・YouTubeで缶かんチューハイ「キリン氷結ひょうけつ」のプロモーション動画どうがを公開こうかい、テレビCMも放映ほうえいされたが市民しみん団体だんたいの苦言くげんや反発はんぱつもあり中止ちゅうしされた。

「トリガー (アニメ制作せいさく会社かいしゃ)#2016年ねんのWeb限定げんていCM公開こうかい停止ていし問題もんだい」も参照さんしょう

• 2016年ねん10月がつ7日にち、資生堂しせいどうの化粧けしょう品ひんブランド『インテグレート』のCMで「25歳さいからは女おんなの子こじゃない」という表現ひょうげんに「女性じょせい差別さべつ」「セクハラ」と批判ひはんが出でたため、資生堂しせいどうがテレビCMの放送ほうそうを取とりやめることを発表はっぴょうした。CMは10月1日にちから放送ほうそうされ、2つのバージョンが製作せいさくされていたが、2つとも放送ほうそう中止ちゅうしとなる。
• 2016年ねん10月がつに放送ほうそうされた三菱自動車みつびしじどうしゃの企業きぎょうCM「秋あき 再さい出発しゅっぱつ篇へん」で、天体てんたい望遠鏡ぼうえんきょうの鏡かがみ筒とうの向むきが上下じょうげ逆ぎゃくになっていたことが多数たすう指摘してきされ、渡部わたなべ潤一じゅんいち国立こくりつ天文台てんもんだい副ふく台たい長ちょうもTwitterで「まずいなぁ、天体てんたい望遠鏡ぼうえんきょうが逆ぎゃくじゃないかなぁ」とツイートした。CMは問題もんだいのシーンがカットされたものに修正しゅうせいされた。
• 2016年ねん11月から放送ほうそうされたP&Gの『ファブリーズ』のCMで、世界一せかいいち臭くさい食たべ物ものとしてしられる「くさや」を使用しようした実験じっけんの演出えんしゅつにてくさやを臭においがる過剰かじょうなリアクションにくさやの生産せいさんメーカー側がわが300年ねん以上いじょう続つづく伝統でんとう食しょくを侮辱ぶじょくするCMであるとしてクレームを付つけた。これをうけてP&G側がわはCMを打うち切きった。CMは当初とうしょ、YouTube上うえで公開こうかいされていたが、視聴しちょう者しゃから「解とかり易やすい演出えんしゅつ」として好評こうひょうだったため、テレビ放送ほうそうする形かたちになったものである。
• 2017年ねんに放送ほうそうされたアサヒ飲料いんりょう・三ツ矢みつやサイダーのCMで、芳よし根ね京子きょうこがトランペットを吹ふいている最中さいちゅうにいきなり背中せなかを押おされるシーンで、トランペット奏者そうしゃの徳田とくた知とも希まれがTwitterで「歯はを折おったり、口唇こうしん裂傷れっしょうにつながる」と指摘してき。これを重おもく見みたアサヒ飲料いんりょうは、このCMの放送ほうそう打うち切きりを決定けってい、動画どうがを削除さくじょした。
• 2008年ねんから放送ほうそうされていたアディーレ法律ほうりつ事務所じむしょのCMについて「過払かばらい金きん返還へんかん請求せいきゅうの着手ちゃくしゅ金きんを今いまだけ無料むりょう」という宣伝せんでんでありながら、実際じっさいには約やく5年ねん近ちかくも同おなじ文句もんくでCMを継続けいぞくしていた。これにより、2017年ねん10月がつ11日にちに東京とうきょう弁護士べんごし会かいは同どう事務所じむしょを2か月げつ、及および元もと代表だいひょう弁護士べんごしを3か月げつの業務ぎょうむ停止ていし命令めいれいとする懲戒ちょうかい処分しょぶんを下くだした。これにより、お笑わらいコンビ・ブラックマヨネーズを起用きようしたCMは打うち切きられ、さらにスポンサーとなっていたテレビ番組ばんぐみは全すべてACジャパンのCMに差さし替かえられた。
• 2019年ねん5月に行おこなわれていた資生堂しせいどう「アネッサ」のCMだったが、女性じょせい差別さべつのクレームが相次あいつぎプロモーションを中止ちゅうしした。
• 2019年ねん6月がつから7月がつに放送ほうそうされていたセブン-イレブンの『7pay』のCMで、第三者だいさんしゃによる不正ふせい使用しよう問題もんだい発覚はっかくのためCMを取とり下さげた。それ以降いこうのタイムCMはACジャパンに差さし替かえ、セブン-イレブン店頭てんとうにおける入口いりくち広告こうこくは、代替だいたいが用意よういされていないため、一時いちじ的てきに撤去てっきょされることとなった。

2020年代ねんだい

• 2020年ねん2月がつ以降いこう、2019新型しんがたコロナウイルス感染かんせん拡大かくだいによるCMへの影響えいきょうは非常ひじょうに大おおきく、各かくテーマパークや施設しせつの休園きゅうえん、イベントの中止ちゅうし・延期えんき、また除菌じょきん関連かんれん商品しょうひんの完売かんばい及および生産せいさんが追おい付つかないことにより通常つうじょうのCMを自粛じしゅくし、多おおくがACジャパン及および政府せいふ広報こうほうなどのCMへ差さし替かえとなった。
  • 海外かいがい旅行りょこうが不可能ふかのうとなったため、JTB、HISなど旅行りょこう会社かいしゃのCMは軒並のきなみ放送ほうそう休止きゅうしに追おい込こまれた。
  • 海外かいがいロケが不可能ふかのうとなり、例年れいねんCMの撮影さつえいを海外かいがいで行おこなっている「JR SKISKI」（JR東日本ひがしにっぽん）のCMの制作せいさくが大幅おおはばに遅おくれるなどの影響えいきょうが出でた。
  • 東京とうきょうドームシティアトラクションズのCMのフレーズ「東京とうきょうドームシティで僕ぼくと握手あくしゅ！」が、コロナ禍かで握手あくしゅが出来できなくなったため、「僕ぼくと握手あくしゅ」のフレーズを差さし替かえる措置そちを行おこなった。
  • JR東海とうかいは「そうだ 京都きょうと、行いこう。」のCMを2022年ねん6月がつまで休止きゅうしする措置そちが執とられた。
• 2020年ねん4月がつ1日にちから放送ほうそうを予定よていしていたSnow Manが出演しゅつえんのラウンドワンのCMは、岩本いわもと照あきらの不祥事ふしょうじで放送ほうそうが中止ちゅうしとなり、更さらには上述じょうじゅつした通とおり新型しんがたコロナウィルス感染かんせん症しょうの拡大かくだいによって一時いちじは全ぜん店舗てんぽが休業きゅうぎょうに追おい込こまれたことがあったことを鑑かんがみて、最終さいしゅう的てきにはSnow Manのイメージキャラクターの起用きようとCMの放送ほうそうを完全かんぜんに見送みおくった。2021年度ねんどについても、新型しんがたコロナウィルス感染かんせん症しょうの収束しゅうそくの見通みとおしが立たたなかったことから当初とうしょはCMの放送ほうそうを見送みおくり、呪術じゅじゅつ廻まわり戦せんのキャラクターを起用きようしたCMの放送ほうそうが12月からと大おおきくずれ込こんだ。
  • 2022年度ねんどはEXITを起用きようし、3年ねんぶりにCMの放送ほうそうが本格ほんかく的てきに再開さいかいされた。
• 2020年ねん6月がつ24日にち、東京とうきょうミネルヴァ法律ほうりつ事務所じむしょが東京とうきょう地方裁判所ちほうさいばんしょから破産はさん開始かいし決定けっていを受うけ倒産とうさん。これにより、大量たいりょう放映ほうえいされていたCMが打うち切きりとなった。
• 2021年ねん2月がつ、IndeedのCMで「あらゆる求人きゅうじんサイトの情報じょうほうをまとめて検索けんさくできる」という謳うたい文句もんくが、独占どくせん禁止きんし法ほうに違反いはんするものとして、競合きょうごう他社たしゃであるディップが抗議こうぎした。これを受うけ、Indeedは公開こうかいされていた動画どうがを削除さくじょする措置そちを執とった。
• 2021年ねん以降いこう、以下いかのCMが「予想よそう以上いじょうの売うれ行ゆきで休きゅう売うり・終おわり売うりとなった」のを理由りゆうに、CMの放送ほうそうが打うち切きり・休止きゅうし・延期えんきとなるケースが相次あいついだ。
  • 2021年ねん3月がつに放送ほうそうされたファミリーマートのクリスピーチキンのCMは、予想よそう以上いじょうの売うれ行ゆきで製造せいぞうが追おいつかず、販売はんばい休止きゅうしが発表はっぴょうされたことを受うけ、CMの放送ほうそうが一時いちじ的てきに休止きゅうしされた。
  • 2021年ねん3月がつに放送ほうそうされた日本にっぽんマクドナルドの『ハッピーセット「鬼おに滅めつの刃は」』のCMは、予想よそう以上いじょうの売うれ行ゆきで完売かんばいした店舗てんぽが続出ぞくしゅつしたため、予定よていより早はやくCMの放送ほうそうを終了しゅうりょうした。
  • 日本にっぽんコカ・コーラの「綾あや鷹たかカフェ 抹茶まっちゃラテ」と「コスタコーヒー」のCMが、売うれすぎを理由りゆうにそれぞ放送ほうそう休止きゅうし・延期えんきとなった。
  • 2021年ねん4月がつから放送ほうそう開始かいし予定よていだったアサヒビールの『アサヒスーパードライ 生なまジョッキ缶かん』の各種かくしゅCMは、予想よそう以上いじょうの売うれ行ゆきで製造せいぞうが追おいつかず、製造せいぞう・販売はんばいの一時いちじ休止きゅうしが発表はっぴょうされたことを受うけ、CMの放送ほうそう開始かいし時期じきが6月ころからに延期えんきされた。
  • 9月17日にちには、アサヒビールの『アサヒ生なまビール(マルエフ)』が売うれすぎによって販売はんばいを休止きゅうししたため、新垣あらかき結衣ゆいが出演しゅつえんしたCMが急遽きゅうきょ放送ほうそうを一時いちじ休止きゅうし、11月に放送ほうそうを再開さいかいした。
  • 2022年ねん2月がつに放送ほうそうされた日本にっぽんマクドナルドのひとくちチュロスが売うれすぎにより早期そうき販売はんばい終了しゅうりょうした店舗てんぽが相次あいついだことを受うけ、岡田おかだ将すすむ生せいと伊藤いとう沙すな莉が出演しゅつえんしたCMの放送ほうそうを予定よていより早はやく終了しゅうりょうした。
  • 2022年ねん3月がつに放送ほうそうされた日清食品にっしんしょくひん「0秒びょうチキンラーメン」が売うれすぎたことで販売はんばいを休止きゅうししたため、髙橋ひかるの出演しゅつえんするCMの放送ほうそうが休止きゅうしに追おい込こまれた。
  • 2023年ねん9月がつ1日にちより放送ほうそうされていた日本にっぽんマクドナルドの『ハッピーセット「ちいかわ」』のCMは、予想よそう以上いじょうの売うれ行ゆきで完売かんばいした店舗てんぽが続出ぞくしゅつしたため、予定よていより早はやくCMの放送ほうそうを終了しゅうりょうした。
  • 2024年ねん2・3月がつに発売はつばいされた、日本にっぽんマクドナルドの『ハッピーセット 星ほしのカービィ』が発売はつばい当日とうじつにほぼ全国ぜんこくの店舗てんぽで完売かんばいしたことを受うけ、予定よていより早はやくCMの放送ほうそうを終了しゅうりょうした。
• トヨタ自動車とよたじどうしゃは、2021年ねん7月がつ23日にちから8月がつ8日にちにかけて行おこなわれた2020年ねん東京とうきょうオリンピックに関係かんけいするCMの放送ほうそうを中止ちゅうしし、通常つうじょうのCMに差さし替かえることを7月がつ19日にちに発表はっぴょうした。東京とうきょうオリンピックは新型しんがたコロナウイルス感染かんせん症しょうが流行りゅうこうする中なかでの開催かいさいとなり、その賛否さんぴや大会たいかい関係かんけい者しゃの言動げんどうが多おおく炎上えんじょうした経緯けいいを踏ふまえ、トヨタ自動車とよたじどうしゃは「色々いろいろなことが理解りかいされない五輪ごりんである」と企業きぎょうのイメージダウンを危惧きぐすることを理由りゆうに挙あげている。
• 2021年ねん8月がつ14日にち、「のむシリカ」を販売はんばいするQvouは、DaiGoが出演しゅつえんするCMの放送ほうそうを中止ちゅうしすると発表はっぴょうした。同社どうしゃはホームレスの炊たき出だしで支援しえん活動かつどうを行おこなっており、YouTubeでDaiGoがホームレスや生活せいかつ保護ほご受給じゅきゅう者しゃを差別さべつする発言はつげんがあったことからQvouが抗議こうぎしたためである。
• 2022年ねん2月がつ4日にちから20日はつかにかけて行おこなわれた2022年ねん北京ぺきんオリンピックに関係かんけいするCMを自粛じしゅくする企業きぎょうが相次あいついだ。北京ぺきんオリンピックは、中国ちゅうごくとの情勢じょうせい緊迫きんぱくが絡からんでいることを受うけ、中国ちゅうごくに対たいするイメージダウンを忌避きひしたためだとされている。
• 2022年ねん7月がつ8日にちに安倍晋三あべしんぞう銃撃じゅうげき事件じけんが発生はっせいしたことを受うけ、自民党じみんとうほか各かく政党せいとうや多おおくの企業きぎょうがCMを取とりやめ、多数たすうがACジャパンのCMに差さし替かえられた。
• 2023年ねん2月がつより同時どうじ多発たはつ的てきに発生はっせいしている鳥とりインフルエンザの影響えいきょうにより卵たまごの供給きょうきゅうが停滞ていたいしたことを受うけ、吉岡よしおか里さと帆ほが出演しゅつえんしている日本にっぽんマクドナルドの「てりたま」CMを3月がつ14日にちを以もって放送ほうそうを休止きゅうしする措置そちが取とられた。
• 2023年ねん4月がつ以降いこう、ダイハツ工業だいはつこうぎょうにて車両しゃりょう認証にんしょう不正ふせいが発覚はっかくしたため、同年どうねん5月がつ以降いこう、テレビCMの出稿しゅっこうを停止ていししていた。また、新年しんねんの恒例こうれいCMである「大だい初夢はつゆめフェア」の2024年度ねんどのCMの放送ほうそうも行おこなわなかった（CMは2024年ねん7月がつ13日にちに再開さいかい）。
• 2023年ねん5月がつに放送ほうそうされた麒麟麦酒きりんびーるの『淡あわ麗うららグリーンラベル』のCMで、鳥とりかごから2羽わのインコが飛とび立たつシーンが愛鳥あいちょう家かから「肉食にくしょく獣じゅうに捕食ほしょくされるか餓死がしする」と問題もんだい点てんが指摘してきされたことを週刊しゅうかん女性じょせいが報ほうじ、キリンは一時いちじ的てきに動画どうがを非公開ひこうかいとして、該当がいとう箇所かしょを修正しゅうせいする対応たいおうを行おこなった。
• 2023年ねん7月がつ頃ごろ､ビッグモーターはCM中止ちゅうし通知つうちをラジオ局きょく等とうに通知つうちしているとされており、首都しゅと圏けんのあるラジオ局きょくは｢(7月がつ)19日にちからは放送ほうそうしていない｣とした｡CMキャラクターの都合つごう(下記かき)によりCM継続けいぞくが困難こんなんであると判断はんだんしたためと見みられている｡またCMキャラクターである佐藤さとう隆太りゅうたの所属しょぞく事務所じむしょはCM契約けいやく解除かいじょに向むけた協議きょうぎを行おこなっており､これには予かねてから報道ほうどうされているビッグの保険ほけん金きん不正ふせい請求せいきゅうによりCM出演しゅつえんがイメージダウンになりかねないためと見みられている｡。今回こんかいは｢俳優はいゆうの不祥事ふしょうじで企業きぎょうがイメージダウンを恐おそれCMを打うち切きる｣とは全まったく逆ぎゃくの､｢企業きぎょうの不祥事ふしょうじによって俳優はいゆうがイメージダウンを恐おそれCM出演しゅつえんを打うち切きり、CM放送ほうそうができなくなる｣と言いうケースとなった｡
• 2023年ねん9月がつ、表面ひょうめん化かしたジャニー喜多川きたがわの性せい加害かがい問題もんだいを受うけ、当時とうじジャニーズ事務所じむしょ（現げん・STARTO ENTERTAINMENT）に所属しょぞくしているタレントを起用きようしていたアサヒ飲料いんりょう、日本にっぽんマクドナルド、日本航空にほんこうくうなどといった複数ふくすうの企業きぎょうが軒並のきなみCMを打うち切きり、今後こんご同どう事務所じむしょの所属しょぞくタレントを一切いっさい起用きようしないという方針ほうしんを出だした。企業きぎょうのジャニーズ広告こうこく採用さいようの見送みおくりが連鎖れんさしていく様子ようすは「見送みおくりドミノ」「見直みなおしドミノ」と称しょうされ社会しゃかい問題もんだいとなった。
  • その後ご、日本にっぽんマクドナルドはマックカフェのCMに木村きむら拓哉たくやに代かわって志こころざし尊みこと淳あつしを、アサヒ飲料いんりょうは三ツ矢みつやサイダーのCMに横浜よこはま流星りゅうせいといきものがかりを、日本航空にほんこうくうは櫻井さくらい翔しょうと松本まつもと潤じゅんに代かわって広瀬ひろせすずをそれぞれ起用きようするなど、脱だつジャニーズが図はかられた。
  • 一方いっぽうで、生田いくた斗と真しんやSexy zone（当時とうじ、現げん・timelesz）の菊池きくち風かぜ磨みがくを筆頭ひっとうに4人にんの所属しょぞくタレントを起用きようしているP&Gジャパンなどは「故こジャニー喜多川きたがわ氏しの問題もんだい。CMの放送ほうそう中止ちゅうしなどは考かんがえていない」「タレントは被害ひがい者しゃだ」との考かんがえを示しめし、そのまま旧きゅうジャニーズのタレントを起用きようし続つづけた企業きぎょうもあったほか、起用きようを見送みおくった企業きぎょうの多おおくは見送みおくる期間きかんを「今後こんごの事務所じむしょによる改善かいぜん・救済きゅうさい・対策たいさく等とうが行おこなわれる事ことが確認かくにんできるまでの間あいだ」としており、後のちに起用きようを再開さいかいした企業きぎょうも現あらわれている。
• 2024年ねん1月がつ1日にちに令れい和わ6年ねん能登半島のとはんとう地震じしんが発生はっせい、おいムードはふさわしくないとして、『ウマ娘むすめ プリティーダービー』（Cygames）の「ウマウマ年始ねんし」バージョンを中止ちゅうしする措置そちが取とられた。
• 大谷おおや翔しょう平たいらの専属せんぞく通訳つうやくであった水原みずはら一平いっぺいが2024年ねん3月がつ20日はつかのMLB開幕かいまく戦せん直後ちょくごに違法いほう賭博とばく問題もんだいに関与かんよしたとされたのを理由りゆうにロサンゼルス・ドジャースから解雇かいこされた。この事ことを受うけ、大谷おおやと「ブランドパートナー」を結むすぶ三菱みつびしUFJ銀行ぎんこうは 「大谷おおや翔しょう平ひら選手せんしゅスペシャルサイト」を開設かいせつし、WebCMを5本ほん公開こうかいしていたが、このうち、「アプリで口座こうざ開設かいせつ」などの2本ほんが非公開ひこうかいとなった。
• 2024年ねん（令れい和わ6年ねん）3月がつ22日にち、小林こばやし製薬せいやくは紅べに麹こうじの成分せいぶんを含ふくむ健康けんこう食品しょくひんを摂取せっしゅした人ひとが腎臓じんぞうの病気びょうきなどを発症はっしょうしたことが報告ほうこくされたと明あきらかにし、同どう成分せいぶんを含ふくむ 製薬せいやくの紅べに麹こうじの成分せいぶんを含ふくむ「紅べに麹こうじコレステヘルプ」「ナットウキナーゼさらさら粒つぶGOLD」「ナイシヘルプ＋コレステロール」 健康けんこう食品しょくひんを自主じしゅ回収かいしゅうするとともに、使用しようを中止ちゅうしするよう呼よびかけた。この問題もんだいにより、 2024年ねん3月22日にち以後いご「（ベニコウジの関連かんれん商品しょうひんの購入こうにゅう者しゃに対たいする）顧客こきゃく・取引とりひき先さきの対応たいおう優先ゆうせんのため」として、同社どうしゃが提供ていきょうするすべてのコマーシャル放送ほうそうを自粛じしゅくし、後のちに紅べに麹こうじ事業じぎょうから撤退てったいせざるを得えなくなった。その後ご、4月がつ以降いこうにおける小林こばやし製薬せいやく放送ほうそう分ぶんのCMは、所謂いわゆる商品しょうひん回収かいしゅうを目的もくてきとした「お詫わびCM」に差さし替かえられた。
• 2024年ねん(令れい和わ6年ねん)6月がつ13日にち、日本にっぽんコカ・コーラはコカ・コーラにおける音楽おんがく連動れんどうキャンペーンである“Coke STUDIO”の一環いっかんで製作せいさくされたMrs. GREEN APPLEの楽曲がっきょく「コロンブス」が内容ないようが不適切ふてきせつだとクレームがあったことを受うけ、同局どうきょくを使用しようしたコマーシャルの全面ぜんめん打うち切きりとYouTubeからの削除さくじょを行おこない、既すでに契約けいやくしていた分ぶんはACジャパンに変更へんこうされた。これを機きに日本にっぽんコカ・コーラがユニバーサル ミュージック合同ごうどう会社かいしゃに申もうし合あわせる形かたちでMrs. GREEN APPLEが「Coke STUDIOキャンペーン」におけるイメージキャラクターを降板こうばんさせ、「Coke STUDIOライブ」の出演しゅつえん中止ちゅうしと全すべての広告こうこく媒体ばいたいから同どうアーティストを削除さくじょする措置そちを採とられ、同どうアーティストの関連かんれん物ぶつ（写真しゃしん・ロゴタイプ）を利用りようした懸賞けんしょう賞品しょうひんもそれ以降いこうからLINEポイントへの変更へんこうを余儀よぎなくされた。

関連かんれん項目こうもく

• CMディレクター
  • 杉山すぎやま登志とし - 日本にっぽんのCMディレクターの草分くさわけ。
• 視聴しちょう率りつ・聴取ちょうしゅ率りつ
• 提供ていきょうクレジット
• メディア・リテラシー
• 手法しゅほう
  • プロダクトプレイスメント
  • 山場やまばCM
  • バイラルCM（バイラルマーケティング）
  • ネガティブ・キャンペーン
  • 比較ひかく広告こうこく
• 団体だんたい
  • ACジャパン、日本にっぽん広告こうこく審査しんさ機構きこう
  • 全日本ぜんにほんシーエム放送ほうそう連盟れんめい
• CMのCMキャンペーン、コマーさる君きみ
• ふるさとCM大賞たいしょう
• CM NOW
• 広告こうこく批評ひひょう
• 広告こうこく

外部がいぶリンク

• テレビCM好こう感度かんどランキング一覧いちらん - オリコンスタイル
• 世界せかいのCMフェスティバル - ウェイバックマシン（2016年ねん10月がつ31日にちアーカイブ分ぶん）
• AD STUDIES Vol.41 2012 テレビ・コマーシャルの60年ねん (PDF, 2.5 MiB) 岡田おかだ芳郎よしお