自然しぜん

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天然てんねんから転送てんそう

自然しぜん(しぜん、まれ: φύσις : natura えい: nature)について解説かいせつする。

自然しぜんかんかた歴史れきし[編集へんしゅう]

自然しぜんかた位置いちづけのしかた、意味いみ見出みだかたなどのことを自然しぜんかんう。

たとえば「自然しぜん人間にんげん文化ぶんか対峙たいじするという見方みかた」「自然しぜんのなかに文化ぶんかてき模範もはんつけるべきとする見方みかた」「自然しぜん人造じんぞうぶつ一体いったいとなるのが文化ぶんかてき景観けいかんとする見方みかた等々とうとう自然しぜんかんである[よう出典しゅってん]

古代こだいギリシア:ピュシスとノモス[編集へんしゅう]

古代こだいギリシアでは「φύσις ピュシス(自然しぜん)」は世界せかい根源こんげんとされ、絶対ぜったいてき存在そんざいとして把握はあくされた。

対立たいりつ概念がいねんノモスほう社会しゃかい制度せいど)があり、ノモスはピュシスのような絶対ぜったいてき存在そんざいではなく、相対そうたいてき存在そんざいであり、人為じんいてきなものであるがゆえ、変更へんこう可能かのうであるとかんがえられた。フェリクス・ハイニマンドイツばんは、古代こだいギリシアじん思考しこう方法ほうほう特徴とくちょうのひとつにこのような対立たいりつてき思考しこうアンチテーゼ)がある、とし、このピュシス/ノモスの対立たいりつ根本こんぽんてきなものとした[1]。またこの対立たいりつパルメニデスドクサ臆見おっけん)とアレーテイア真理しんり)の対立たいりつ変形へんけいとしてエレアおこなったともいわれる[2]

古代こだいギリシアにおける「φύσις ピュシス」の意味いみは「しょうじる」「成長せいちょうする」といった意味いみをもっていた[3]。またソフォクレスエウリピデス語法ごほうでは「誕生たんじょう」「素性すじょう」あるいは「天性てんせい」という意味いみがある[4]。エウリピデスの語法ごほうには「たとい奴隷どれいであれ、ピュシスにかんして勇敢ゆうかんただしいもののほうが、むなしい評判ひょうばん(ドクサスマ)だけのものより高貴こうきまれのものだ」(『しばられたメラニッペ断片だんぺん495,41)などがある[5]

このような古代こだいギリシアにおける自然しぜん文化ぶんか社会しゃかいとの分割ぶんかつが、のちのローマやヨーロッパの思想しそうのなかでの議論ぎろん基盤きばんのひとつとなった。

紀元前きげんぜん4世紀せいきアリストテレスは、自著じちょ形而上学けいじじょうがく』において、神学しんがく形而上学けいじじょうがくを「だいいち哲学てつがく」と位置いちづけ、自然しぜん哲学てつがくを「だい哲学てつがく」とんだ。というのは、自然しぜん哲学てつがくが、対象たいしょうとしている形相ぎょうそう説明せつめいおこなっているからであるという[6]。ここにおける「philosophia physiceフィロソフィア・ピュシス」という表現ひょうげんが、古代こだいギリシャ文献ぶんけんなかに「自然しぜん哲学てつがく」という表現ひょうげんあらわれた最初さいしょのものであるという[6]

中世ちゅうせいヨーロッパ[編集へんしゅう]

スコラ哲学すこらてつがく時代じだいにおいては一般いっぱんに、「かみふたつの書物しょもつをおきになった」、「かみは、聖書せいしょという書物しょもつと、自然しぜんという書物しょもつをおきになった」とかんがえられていた[7]

聖書せいしょむことでかみ意図いとることができるとされていた。また、ちょうど時計とけいというものをじっくり観察かんさつすればその時計とけいつくった時計とけい職人しょくにん意図いとはかることも可能かのうなことがあるように、「かみがおきになったもうひとつの書物しょもつである自然しぜん」をむこともかみ意図いと目論見もくろみじょう大切たいせつだ、とかんがえられた[7]

かみはそれぞれの書物しょもつことなった言語げんごでおきになったと、かんがえられており、かみ人間にんげんはな言葉ことば聖書せいしょき、すうてき言葉ことば自然しぜんいた、とかんがえられた[7]ガリレオ・ガリレイつぎのようにべた。

かみ数学すうがく言葉ことば自然しぜんという書物しょもついた」(『イル・サジアトーレイタリアばん英語えいごばん[ちゅう 1]1623ねん) [7]

英語えいご法則ほうそくのことを「law」とうが、これはlay(く、ととのえる)の過去かこ分詞ぶんしいわれている[7]。それはかみによってかれたもの、ととのえられたこと、という意味いみである。独語どくごではさらにわかりやすく、「Gesetz」とい、「setzenされたもの(英語えいごえば、"setされたもの")」と表現ひょうげんする。つまり、かみによってセットされたものが法則ほうそく、となされているのである[7]

リベラルアーツの7は、3と4区分くぶんされているが、3具体ぐたいてきには文法ぶんぽう修辞しゅうじがく弁証法べんしょうほうであり、上記じょうきの「ふたつの書物しょもつ」のうち「人間にんげん言葉ことばかれたほうの書物しょもつ」(=聖書せいしょ)をよりよく理解りかいするためのものと位置いちづけられ、4算術さんじゅつ幾何きか天文てんもん音楽おんがくについては、現代げんだいじん理解りかいするにはすこしばかり解説かいせつ必要ひつようだが、当時とうじ天文てんもん音楽おんがく数学すうがくてきなものであったのであり、つまり、4は「かず言葉ことばかれたほうの書物しょもつ」(=自然しぜん)をよりよく理解りかいするためのもの、という位置いちづけであった[8]

近代きんだいヨーロッパ[編集へんしゅう]

ジャン=ジャック・ルソー

ヨーロッパ諸語しょごでは、自然しぜん本性ほんしょう(ほんせい)とおな単語たんごもちい「その存在そんざい固有こゆう性質せいしつ」をあらわす(たとえば、英語えいごフランス語ふらんすごの「nature」がそれである)[ちゅう 2][ちゅう 3]

自然しぜんかえ」は、ジャン=ジャック・ルソー思想しそう一部いちぶ端的たんてきあらわした表現ひょうげんである。人間にんげん社会しゃかい人為じんいてき作為さくいてき因習いんしゅうから脱出だっしゅつし、より自然しぜん状態じょうたいへとかえることを称揚しょうようしている。

ひがしアジア[編集へんしゅう]

山水さんすいえがかれた自然しぜん

日本語にほんごでは自然しぜんというかたり平安へいあん時代じだいにさかのぼる。平安へいあん末期まっき辞書じしょである『名義めいぎしょう』に「自然しぜんヲノヅカラ」とあるのがもっともふるいようである。よりふるくは、中国ちゅうごくのいわゆるろうそう思想しそうでは無為むい自然しぜんというかたりがあるが、老子ろうしなどには無為むいはあっても自然しぜんはない。いずれにせよ、このかたり意図いとせずに、意識いしきてきでなく、とうような意味いみである。ただし、ろうそう思想しそうでは無為むい自然しぜん重視じゅうしし、それに対立たいりつするものとして人為じんいてきなものを否定ひていする。そこから現在げんざい意味いみの「自然しぜん」をとうといものと観点かんてんまれたとかんがえられる。かれらは往々おうおうにして山間さんかん森林しんりんかくみ、またさんかわでた。いわゆる水墨すいぼく山水さんすいなどもこのながれにある。

ひとれない地形ちけい環境かんきょう言葉ことばとしての自然しぜんは、開国かいこくに「nature」とう外国がいこくやくするさいにできた言葉ことばだとおもわれ、そのような使つかわれかた明治めいじ中期ちゅうき以降いこうのことである[9]日本語にほんごとしては天然てんねん(てんねん)がほぼ同義どうぎであるが、使つかわれかたはややことなる。現在げんざいではたん天然てんねんえば天然てんねんボケすこともある。なお、自然しぜん(じねん)とんだ場合ばあい、むしろありないものが勝手かってまれるのをす。

自然しぜん(じねん)[編集へんしゅう]

「じねん」は自然しぜん音読おんよであり、「しぜん」とんだときとはちがった意味いみつようになる。

自然しぜん(じねん)とは、万物ばんぶつ現在げんざいあるがままに存在そんざいしているものであり、因果いんがによってしょうじたのではないとするいんろんのこと。仏教ぶっきょう因果いんがろん否定ひていし、仏教ぶっきょうから外道げどう思想しそうのひとつである[10]

またそとからの影響えいきょうなしに本来ほんらいてきっている性質せいしつから一定いってい状態じょうたいしょうじること(自然しぜんほうなんじ)という意味いみや、「偶然ぐうぜん」「たまたま」といった意味いみつ。

浄土真宗じょうどしんしゅう本願寺ほんがんじ光明寺こうみょうじ僧侶そうりょ松本まつもと紹圭によれば、むかし日本にっぽんにおいて自然しぜんは「じねん」とまれており、親鸞しんらん自然しぜんを「おのずからしからしむ」とんで世界せかいいまあるようにあらしめる阿弥陀如来あみだにょらいはたらきをいだしたとべている[11]。また、現代げんだいの「自然しぜん」のように、人間にんげんのぞいた自然しぜんかいさんがわ動植物どうしょくぶつ言葉ことばはもともと日本語にほんごには存在そんざいせず、人間にんげん自然しぜんかいあいだへだたりをることなく、ただ自然しぜん(じねん)にあるものがあるようにしてあるだけという、仏教ぶっきょうから外道げどう精神せいしん風土ふうど日本にっぽんにはあるとべている[11]

自然しぜんかい[編集へんしゅう]

噴火ふんかちゅうガルングン火山かざんへの落雷らくらい(1982ねん
オーストラリアHopetoun Falls
フィンランドラップランドのふゆ風景ふうけい

自然しぜんはまた、「自然しぜん環境かんきょう」や原生げんせい地域ちいき意味いみすることもある。野生やせい動物どうぶつ岩石がんせき森林しんりん海岸かいがんなど、人類じんるい影響えいきょうされていないものや人類じんるい介入かいにゅうにもかかわらず以前いぜんわらぬ姿すがた保持ほじするもの一般いっぱんである。その場合ばあい人工じんこうぶつ人間にんげん介在かいざいする事象じしょう自然しぜん一部いちぶとはなされない。

地球ちきゅう[編集へんしゅう]

1972ねんアポロ17ごう宇宙うちゅう飛行ひこう撮影さつえいした地球ちきゅう

地球ちきゅういまのところ生命せいめい存在そんざい確認かくにんされている唯一ゆいいつ惑星わくせいであり、その自然しぜん様々さまざま分野ぶんや科学かがくてき研究けんきゅう対象たいしょうとなっている。太陽系たいようけいにおいては、太陽たいようちかいほうから3番目ばんめ惑星わくせいである。地球ちきゅうがた惑星わくせいとしては最大さいだいであり、ぜん惑星わくせいなかでは5番目ばんめおおきさである。その気候きこうてき特徴とくちょうとしては、2つのおおきな極地きょくちがあり、2つの相対そうたいてきせま温帯おんたいがあり、赤道あかみち付近ふきんひろ熱帯ねったい亜熱帯あねったいがある[12]降水こうすい地域ちいきによってかなりことなり、年間ねんかん降水こうすいりょうかずメートル地域ちいきもあれば、1ミリメートルまん地域ちいきもある。地球ちきゅう表面ひょうめんの71パーセントは塩水えんすい海洋かいようおおわれている。それ以外いがい大陸たいりくしまであり、人間にんげん居住きょじゅうする土地とちおおくは北半球きたはんきゅうにある。

地球ちきゅう地質ちしつがくてきおよび生物せいぶつがくてきプロセスをとおして進化しんかし、そこに本来ほんらい条件じょうけん痕跡こんせきのこしてきた。地殻ちかくはゆっくりと移動いどうするプレートかれており、プレートぐん構成こうせい過去かこなん変化へんかしている。地球ちきゅう内部ないぶいま活発かっぱつ活動かつどうしており、融解ゆうかいしたマントルという分厚ぶあつそうがあり、その内側うちがわてつおおふく磁場じば形成けいせいしているかくがある。

大気圏たいきけん構成こうせい生命せいめい活動かつどうによってそれまでの構成こうせいとはおおきくえられ[13]地表ちひょう条件じょうけん安定あんていさせる生態せいたいがくてきバランスがまれた。気候きこう緯度いどその要因よういん地域ちいきによっておおきくことなるが、長期ちょうきてき全体ぜんたい気候きこうあいだごおり期間きかんちゅうずっと安定あんていしており[14]全体ぜんたい平均へいきん気温きおんが1、2しか変化へんかしないことで生態せいたいがくてきバランスと地球ちきゅう実際じっさい地理ちりおおきな影響えいきょうおよぼした[15][16]

地質ちしつがく[編集へんしゅう]

3種類しゅるい地質ちしつがくてきプレートテクトニクス境界きょうかい

地質ちしつがく地球ちきゅう構成こうせいする固体こたい液体えきたいについて研究けんきゅうする科学かがくいち分野ぶんやである。地質ちしつがくは、構成こうせい構造こうぞう物理ぶつり特性とくせい力学りきがく地球ちきゅう構成こうせいする物質ぶっしつ歴史れきし、それらが形成けいせい移動いどう変成へんせいされたプロセスなどを研究けんきゅうする。それは主要しゅよう学問がくもん分野ぶんやの1つであり、鉱業こうぎょう石油せきゆ石炭せきたんなどの採掘さいくつにとっても自然しぜん災害さいがい可能かのうせい被害ひがいふせぐという意味いみでも重要じゅうようであり、過去かこ気候きこう環境かんきょう理解りかいするじょうでも重要じゅうようである。

ある地域ちいき地質ちしつは、マグマえたり、堆積たいせきによって岩盤がんばんができ、変成へんせい作用さようでその組成そせい変化へんかしたり地殻ちかく変動へんどうによって位置いち形状けいじょう変化へんかすることで形成けいせいされる。

岩石がんせきはまず堆積たいせきによって形成けいせいされるものとマグマははがん貫入かんにゅうすることで形成けいせいされるものがある。堆積岩たいせきがん地表ちひょう堆積たいせきぶつもり、それにぞくなり作用さようはたらいて形成けいせいされる。火成岩かせいがんには溶岩ようがん地表ちひょうおおってできる火山岩かざんがんもある。火山灰かざんばい堆積たいせきでできる凝灰岩ぎょうかいがん堆積岩たいせきがん分類ぶんるいされる。バソリスラコリスいわみゃく岩床がんしょうなどのなり貫入かんにゅうがんは、うえにあるいわたいげ、貫入かんにゅうすることで結晶けっしょうしたものである。

形成けいせいされたいわはその、なんらかのちからけて変形へんけいしたり、変成へんせい作用さようによって組成そせい変化へんかしたりする。典型てんけいてき変形へんけい水平すいへい方向ほうこう圧縮あっしゅくするちからによる褶曲しゅうきょく水平すいへい方向ほうこう伸張しんちょうさせるちからやすれる方向ほうこうちからによる断層だんそうなどがある。これらの構造こうぞうおもプレート境界きょうかい対応たいおうしており、収束しゅうそくがた境界きょうかい発散はっさんがた境界きょうかいトランスフォームがた境界きょうかいがある。

歴史れきしてき観点かんてん[編集へんしゅう]

仮説かせつじょうパンゲア大陸たいりく分離ぶんりしていく様子ようすしめしたアニメーション
プランクトンうみみずうみ棲息せいそくし、すくなくとも20おくねんまえから地球ちきゅううえ存在そんざいしていた[17]

地球ちきゅうは、太陽たいよう惑星わくせいともやく45おく4000まんねんまえ原始げんし太陽系たいようけい星雲せいうんから誕生たんじょうしたとされている[18]つきはそれからやく2000まんねん形成けいせいされた。当初とうしょねつ融解ゆうかいしていたが、外側そとがわから徐々じょじょ冷却れいきゃくされ、固体こたい地殻ちかく形成けいせいされた。ガス放出ほうしゅつ火山かざん活動かつどう原始げんし大気たいき形成けいせいした。彗星すいせいこおりなどからみずがもたらされ、水蒸気すいじょうき凝結ぎょうけつすることで海洋かいようなどの水圏すいけんまれた[19]。そしてやく40おくねんまえこうエネルギーの化学かがく反応はんのうによって自己じこ複製ふくせい可能かのう分子ぶんしまれたとわれている[20]

大陸たいりく形成けいせい離散りさんかえしており、すうおくねんをかけてちょう大陸たいりく形成けいせいしては、それが分裂ぶんれつするということをかえしている。やく7おく5000まんねんまえ既知きち最古さいこちょう大陸たいりくロディニア大陸たいりく分裂ぶんれつはじめた。個々ここ大陸たいりくふたた集合しゅうごうしてパノティア大陸たいりく形成けいせいし、やく5おく4000まんねんまえふたた分裂ぶんれつ開始かいしした。そしてパンゲア大陸たいりく形成けいせいされ、これが分裂ぶんれつ開始かいししたのがやく1おく8000まんねんまえのことである[21]

しん原生代げんせいだいはげしい氷河ひょうが作用さようによって地球ちきゅう全体ぜんたいこおりおおわれたとられる重要じゅうよう証拠しょうこつかっている。この仮説かせつてき状態じょうたいを「スノーボールアース」とぶ。その直後ちょくごの5おく3000まんねんまえから5おく4000まんねんまえカンブリア爆発ばくはつばれる細胞さいぼう生命せいめいたい劇的げきてき増殖ぞうしょくはじまった[22]

カンブリア爆発ばくはつ以降いこう大量たいりょう絶滅ぜつめつが5かいあったことがわかっている[23]直近ちょっきん大量たいりょう絶滅ぜつめつがあったのは6500まんねんまえで、おそらく巨大きょだい隕石いんせき衝突しょうとつによって鳥類ちょうるい進化しんかしていなかった恐竜きょうりゅう大型おおがた爬虫類はちゅうるい絶滅ぜつめつこしたが、トガリネズミ小型こがたのものがおおかった哺乳類ほにゅうるいびた。この6500まんねんあいだ哺乳類ほにゅうるい活動かつどう領域りょういきひろげていった[24]

すうひゃくまんねんまえ、アフリカの小型こがたサルほんあし直立ちょくりつする能力のうりょく獲得かくとくした[25]。そこから人類じんるい進化しんかし、農耕のうこう発展はってんさせ文明ぶんめいし、それまでの生命せいめいたいにはられなかった速度そくど自然しぜん生物せいぶつ影響えいきょうおよぼすようになっていった。たとえば、シデリアン藻類そうるい繁殖はんしょくして酸素さんそ大量たいりょう嫌気いやけせい生物せいぶつ大量たいりょう絶滅ぜつめつしたが、それにはやく3おくねんようした。

現代げんだいかんしんにあたるが、大量たいりょう絶滅ぜつめつにあたるとされており、これまでにない速度そくど絶滅ぜつめつきている[26][27]ハーバード大学だいがくエドワード・オズボーン・ウィルソンらは、人類じんるいこした生物せいぶつけん破壊はかいにより、今後こんご100年間ねんかん地球ちきゅうじょう半分はんぶんたね絶滅ぜつめつすると予想よそうしている[28]進行しんこうちゅう絶滅ぜつめつイベントの範囲はんい生物せいぶつ学者がくしゃ研究けんきゅうちゅうであり、議論ぎろんつづいている[29]

大気たいき気候きこう気象きしょう[編集へんしゅう]

レイリー散乱さんらんによって大気圏たいきけん気体きたいあおひかりとくによく散乱さんらんさせるため、地球ちきゅう宇宙うちゅう空間くうかんからるとあおかさえる。

地球ちきゅう大気たいき惑星わくせい規模きぼ生態せいたいけい維持いじするのに重要じゅうよう役割やくわりたしている。地球ちきゅううす気体きたいそうがそのとどまっているのは、惑星わくせい重力じゅうりょくじょう作用さようである。乾燥かんそうした空気くうき構成こうせいは、窒素ちっそが78%、酸素さんそが21%、アルゴンなどの活性かっせい気体きたい二酸化炭素にさんかたんそなどがのこりの1%となっている。ただし、実際じっさい空気くうきには湿度しつど相当そうとうする水蒸気すいじょうきふくまれている。大気たいきあつ高度こうど上昇じょうしょうともなって徐々じょじょひくくなり、スケールハイト地表ちひょうからやく8キロメートル高度こうどとなる[30][31]地球ちきゅう大気圏たいきけんオゾンそう地表ちひょうとど紫外線しがいせん (UV) を大幅おおはばらすという重要じゅうよう役割やくわりたしている。DNA紫外線しがいせんによって破壊はかいされやすく、オゾンそう地表ちひょう生命せいめいまもっているともえる。大気たいき夜間やかん温度おんど低下ていかやわらげる役目やくめたしており、1にち温度おんど変化へんかもかなり低減ていげんされている。

地球ちきゅうじょう気象きしょう現象げんしょうはほとんどすべ対流圏たいりゅうけんという大気たいき下層かそうきており、大気たいき循環じゅんかんによるねつさい分配ぶんぱいきている。海流かいりゅう気候きこう決定けっていける重要じゅうよう要素ようそであり、熱塩あつしお循環じゅんかんによって赤道あかみち付近ふきん海洋かいようねつエネルギーを極地きょくち海洋かいよう分配ぶんぱいする重要じゅうよう役目やくめがある。これらのながれは温帯おんたいでのなつふゆ温度おんどやわらげるのに役立やくだっている。海洋かいよう大気たいきによるねつさい配分はいぶんがなければ、赤道あかみち付近ふきんいまよりもあつくなり、きょくけんいまよりもさむくなる。

気象きしょう人間にんげんにとってこのましい場合ばあいもあれば、有害ゆうがい場合ばあいもある。とく竜巻たつまき台風たいふうサイクロンハリケーンはその進路しんろにあたった地域ちいき多大ただいなエネルギーをらし、災害さいがいこす。植物しょくぶつ天候てんこうぶし変化へんかわせて進化しんかしてきたため、ほんのすうねんでも異常いじょう気象きしょうつづくと植生しょくせいおおきな影響えいきょうがあり、そういった植物しょくぶつ食料しょくりょうにしている動物どうぶつにもおおきな影響えいきょうおよぼす。

オクラホマしゅう中部ちゅうぶ竜巻たつまき

惑星わくせい気候きこうは、気象きしょう長期ちょうきてき傾向けいこうである。気候きこう変動へんどうしょうじる各種かくしゅ要因よういんとして、海流かいりゅう変化へんか地表ちひょうアルベド変化へんか温室おんしつ効果こうかガスりょう変化へんか太陽たいようあかるさの変化へんか惑星わくせい軌道きどう変化へんかなどがげられる。歴史れきしてき記録きろくによれば、地球ちきゅう氷河ひょうが時代じだいなどの劇的げきてき気候きこう変動へんどう経験けいけんしてきた。

地域ちいきごと気候きこう様々さまざま要因よういんまるが、とく緯度いど影響えいきょうける。どう緯度いど地帯ちたいたような気候きこうとなり、気候きこうたい形成けいせいする。気候きこうたいは、赤道あかみち付近ふきん熱帯ねったいから北極ほっきょく南極なんきょくちか地方ちほう寒帯かんたいまで様々さまざまなものがある。天候てんこうぶしによって変化へんかするが、これは地球ちきゅう自転じてんじく軌道きどう平面へいめんたいして傾斜けいしゃしているためである。そのため、なつまたはふゆとされるぶしには、地球ちきゅうのある部分ぶぶん太陽たいよう光線こうせんがよりつよたることになる。どの時期じきであっても、北半球きたはんきゅう南半球みなみはんきゅうぎゃくぶし経験けいけんしている。

気象きしょう天候てんこう自然しぜん環境かんきょうちいさな変化へんか即座そくざ影響えいきょうするカオスけいであり、天気てんき予報よほういまのところすうにちぐらいしか正確せいかくにできない[よう出典しゅってん]現在げんざい地球ちきゅうじょうで2つの現象げんしょうきている。だいいち平均へいきん気温きおん徐々じょじょ上昇じょうしょうしている。だいかく地域ちいき気候きこう目立めだった変化へんかしょうじている[32]

水圏すいけん[編集へんしゅう]

ブラジルアルゼンチン国境こっきょうにあるイグアスのたき

みず水素すいそ酸素さんそ化合かごうした化学かがく物質ぶっしつで、既知きち生命せいめい形態けいたいすべてこれを必要ひつようとする[33]一般いっぱんに「みず」という言葉ことば液体えきたい状態じょうたいし、固体こたいこおり気体きたい水蒸気すいじょうきまたは蒸気じょうきぶ。みず地球ちきゅう表面ひょうめんの71%をおおっている[34]地球ちきゅうじょうみずのほとんどは海洋かいようにあり、1.6%が地下ちかおびすいそう、0.001%が大気圏たいきけん蒸気じょうきくも降水こうすいかたち存在そんざいしている[35]大洋たいよう保持ほじするみず地表ちひょうすい全体ぜんたいの97%で、氷河ひょうがこおりぼう極地きょくちこおりゆかかたちで2.4%が存在そんざいしている。かわみずうみいけなどにある地表ちひょうすい全体ぜんたいの0.6%にすぎない。生物せいぶつ体内たいないたくわえているみず人間にんげん生産せいさんする工業こうぎょう製品せいひんふくまれるみずは、全体ぜんたいかられば微量びりょうである。

大洋たいよう[編集へんしゅう]

リオデジャネイロのレブロンから大西おおにしひろし

大洋たいよう海水かいすいだい部分ぶぶんであり、水圏すいけん主要しゅよう部分ぶぶん構成こうせいしている。地球ちきゅう表面ひょうめんぜん表面積ひょうめんせきは3おく6100まん平方へいほうキロメートル)のやく71%がうみおおわれており、海洋かいよう習慣しゅうかんてき大洋たいようとそれ以外いがいうみけられる。その半分はんぶん以上いじょうが3000メートル以上いじょうふかさである。平均へいきん塩分えんぶん濃度のうどやく35ppt(3.5%)で、ほとんどすべての海水かいすい塩分えんぶん濃度のうどが30pptから38pptの範囲はんいないにある。実際じっさい、それぞれべつがつけられているが、大洋たいようはすべてつながっている[36]自由じゆう海水かいすいする大洋たいようというかんがかた海洋かいようがく重要じゅうよう基本きほん概念がいねんである[37]

主要しゅよう大洋たいよう区分くぶん大陸たいりく列島れっとう、その地形ちけいによる。一般いっぱん大洋たいようおおきいじゅん太平洋たいへいよう大西おおにしひろしインド洋いんどよう南極なんきょくかい北極ほっきょくかいがある。うみのよりちいさい部分ぶぶんうみわんなど様々さまざま名称めいしょうばれる。しおみずうみもある。しおみずうみ大洋たいようとはつながっていない塩水えんすいみずうみである。たとえば、アラル海あらるかいグレートソルトなどがある。

みずうみ[編集へんしゅう]

マポウリカ(ニュージーランド)

みずうみは、盆地ぼんちじょう地形ちけい液体えきたいまっている地形ちけいであり、場合ばあいによってはゆっくり移動いどうすることもある。一般いっぱん内陸ないりくにあって大洋たいようとはつながっておらず、いけよりもおおきくふかく、かわんでいることもある[38][39]地球ちきゅう以外いがいみずうみらしきものの存在そんざいられている場所ばしょ土星どせい衛星えいせいタイタンで、エタンメタンみずうみがある。タイタンのみずうみかわそそいでいるかは不明ふめいだが、タイタンの地表ちひょうには河床かしょうのような地形ちけい多数たすうられる。地球ちきゅう自然しぜんみずうみは、おも山岳さんがく地域ちいき地溝ちこうたい氷河ひょうが付近ふきんやかつて氷河ひょうがけずられた地形ちけいなどによくられる。ほかにも海水かいすいじった汽水内陸ないりくみずうみや、蛇行だこうするかわ周囲しゅういみずうみなどがある。一部いちぶ地域ちいきには氷河ひょうが時代じだい無秩序むちつじょ水系すいけいパターンによって形成けいせいされた多数たすうみずうみ存在そんざいする。すべてのみずうみ地質ちしつ年代ねんだいてきスケールでれば一時いちじてきなもので、堆積たいせきによってまってしまうか、みず最終さいしゅうてきれてしまう。

池沼ちしょう[編集へんしゅう]

マサチューセッツしゅうウェストボローのいけ

いけは、一般いっぱんみずうみよりもちいさいとめ水域すいいきし、人工じんこうのものもある。人間にんげんつくったとめ水域すいいきいけばれることがおおく、観賞かんしょうよう公園こうえんいけさかな養殖ようしょくのための養魚ようぎょねつエネルギーをたくわえるためのソーラーポンドなどがある。いけみずうみかわ渓流けいりゅうちがいはながれの速度そくどである。かわ渓流けいりゅうではみずながれが容易ようい観察かんさつできるが、いけみずうみではねつによる対流たいりゅうふうによる小波さざなみしか観測かんそくできない。このような特徴とくちょうからいけふちしおだまりといった地形ちけい区別くべつされる。

河川かせん[編集へんしゅう]

エジプト首都しゅとカイロながれるナイルがわ

河川かせんとは、大洋たいようみずうみうみ河川かせんなどにかってながれている自然しぜんみずながれであり[40]通常つうじょう淡水たんすいである。まれ地中ちちゅうんだり、干上ひあがったりして、なんらかのみずのたまった場所ばしょ到達とうたつするまええているかわもある。ちいさい河川かせんは、さわ小川おがわ渓流けいりゅう細流さいりゅうなどとばれることもある。英語えいごでも "stream"、"creek"、"brook"、"rivulet"、"rill" といった様々さまざま名称めいしょうがある。呼称こしょう選択せんたく明確めいかく基準きじゅんがあるわけではない。河川かせんみず循環じゅんかん一部いちぶ構成こうせいしている。河川かせんながれるみず一般いっぱんに、降水こうすい表面ひょうめん流出りゅうしゅつによってあつまったもの、地下水ちかすい湧水わきみず、(たとえば氷河ひょうがから)自然しぜんこおり積雪せきせつがとけてできたみずなどである。

渓流けいりゅう[編集へんしゅう]

おくにゅう渓流けいりゅう

渓流けいりゅうは、河川かせん上流じょうりゅうながれのはや部分ぶぶんす。アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでは川幅かわはばが18メートル未満みまんのところを "stream" と定義ていぎしている。渓流けいりゅう涵養かんようきやすく、みず循環じゅんかんにおいて重要じゅうよう役割やくわりたしている。また、さかな野生やせい動物どうぶつ移動いどうするさいみちとしても機能きのうしている。渓流けいりゅう周辺しゅうへんとく生物せいぶつ生息せいそくとしてもゆたかで、河畔かはんいきなどとばれる。現在げんざい進行しんこうちゅう大量たいりょう絶滅ぜつめつにおいて、渓流けいりゅう分断ぶんだんされた生息せいそくをつなぐ重要じゅうよう回廊かいろうとしての役目やくめになっており、生物せいぶつ多様たようせい保持ほじするのに役立やくだっている。渓流けいりゅうなどをふくめたみず循環じゅんかん研究けんきゅうするのがみず文学ぶんがくである。

生態せいたいけい[編集へんしゅう]

スコットランドのローモンド比較的ひかくてき隔絶かくぜつされた生態せいたいけい形成けいせいしている。このみずうみ棲息せいそくする魚類ぎょるいのコミュニティは長期ちょうきわたって変化へんかしていない[41]

生態せいたいけい相互そうご関連付かんれんづけられたかたち機能きのうする様々さまざま生物せいぶつ生物せいぶつから構成こうせいされている[42]。その構造こうぞう構成こうせいは、相互そうご関連付かんれんづけられる様々さまざま環境かんきょう要因よういんによって決定けっていされる。それら要因よういん変化へんか生態せいたいけい動的どうてき変化へんかをもたらす。とく重要じゅうよう要因よういんは、土壌どじょう大気たいき太陽たいようからの輻射ふくしゃみず、そして生物せいぶつである。

生態せいたいけいという概念がいねん中心ちゅうしんとなるのは、生物せいぶつがその周辺しゅうへん環境かんきょうすべての要素ようそ相互そうご作用さようするというかんがかたである。生態せいたいがくユージーン・オダムは、「あたえられたエリアのすべての生体せいたいぐん(すなわち「コミュニティ」)とエネルギーのながれが明確めいかく定義ていぎされた栄養えいよう構造こうぞう生物せいぶつ多様たようせいけいない物質ぶっしつ循環じゅんかん(すなわち、生物せいぶつ生物せいぶつあいだ物質ぶっしつ交換こうかん)をもたらす物理ぶつり環境かんきょうふく単位たんい生態せいたいけいという」としている[43]生態せいたいけいないでは、様々さまざまたね相互そうごにつながり、食物しょくもつ連鎖れんさというかたち相互そうご依存いぞんしており、たねあいだおよび周囲しゅうい環境かんきょうとのあいだエネルギー物質ぶっしつ交換こうかんしている[44]

ちいさい生態せいたいけい微小びしょう生態せいたいけい (microecosystem) とぶ。たとえば、1つのいしとそのした生息せいそくするすべての生命せいめいが1つの微小びしょう生態せいたいけいである。微小びしょう生態せいたいけいは1つのエコリージョン全体ぜんたいとその流域りゅういき対応たいおうする場合ばあいもある[45]

原生げんせい地域ちいき[編集へんしゅう]

ヨーロッパブナの原生げんせいりんモンテネグロ

原生げんせい地域ちいきとは、一般いっぱん人間にんげんがほとんどはいっていない地域ちいきす。The WILD Foundation はもっと具体ぐたいてきに「我々われわれ惑星わくせいのこされたもっと手付てつかずで平穏へいおん野生やせい自然しぜん地域ちいき道路どうろやパイプラインや産業さんぎょう基盤きばんとも無縁むえんで、人間にんげん制御せいぎょにない本当ほんとう野生やせい場所ばしょ」としている。原生げんせい地域ちいきは、自然しぜん保護ほご地域ちいき原生げんせいりん国立こくりつ公園こうえんかわ周囲しゅうい渓谷けいこく開発かいはつ地域ちいきなどにある。原生げんせい地域ちいき自然しぜん公園こうえん一部いちぶたね保護ほご生態せいたいがくてき研究けんきゅう生息せいそく保全ほぜんといっためん重要じゅうようである。一部いちぶ作家さっか原生げんせい地域ちいき人間にんげん精神せいしん創造そうぞうせいにとっても重要じゅうようだとしんじており[46]一部いちぶ生態せいたいがくもの原生げんせい地域ちいきがこの地球ちきゅう自立じりつした自然しぜん生態せいたいけい生物せいぶつけん)の重要じゅうよう一部いちぶだとかんがえている。原生げんせい地域ちいきはまた歴史れきしてき遺伝いでん形質けいしつ保持ほじし、動物どうぶつえん植物しょくぶつえん研究けんきゅうしつでは再現さいげん困難こんなん野生やせい植物しょくぶつしょう動物どうぶつしょう生息せいそくにもなる。

生命せいめい[編集へんしゅう]

メスのマガモとガモ - 生殖せいしょく生命せいめい存続そんぞく基本きほんである。
ソメイヨシノ園芸えんげい品種ひんしゅであり、生殖せいしょくによってはえない自然しぜんいちめんつ。

生命せいめい定義ていぎについてまんにん合意ごういしたものはないが、科学かがくしゃ一般いっぱん生物せいぶつがくてき生命せいめい徴候ちょうこうとして、代謝たいしゃ成長せいちょう適応てきおう刺激しげきへの反応はんのう生殖せいしょくげる[47]生命せいめいたん生物せいぶつ特徴とくちょうてき状態じょうたいであるという場合ばあいもある。

地球ちきゅうじょう生物せいぶつ植物しょくぶつ動物どうぶつ菌類きんるい原生げんせい生物せいぶつ細菌さいきん真正しんしょう細菌さいきん)に共通きょうつうする特徴とくちょうとして、細胞さいぼうがあり、炭素たんそみず基本きほんとする複雑ふくざつ組織そしきがあり、代謝たいしゃ活動かつどうし、成長せいちょうする能力のうりょくがあり、刺激しげき反応はんのうし、生殖せいしょくするということがげられる。これらの特徴とくちょうつものは一般いっぱん生命せいめいなされる。しかし、生命せいめい定義ていぎつねにこれらの特徴とくちょう必須ひっすとされるわけではない。組織そしき組成そせい除外じょがいすれば、人工じんこう生命せいめい生命せいめいなされうる。

生物せいぶつけんとは地球ちきゅうそとから部分ぶぶん一部いちぶ地表ちひょう水中すいちゅう空気くうきおよび大気たいきちゅう)であり、そこで生命せいめいまれ様々さまざま変化へんかする領域りょういきである。広義こうぎ地球ちきゅう生理学せいりがくてき観点かんてんからえば、生物せいぶつけんとはすべての生物せいぶつとそれらの関係かんけいふく地球ちきゅう規模きぼ生態せいたいけいであり、岩石がんせきけん水圏すいけん大気圏たいきけん各種かくしゅ要素ようそとの相互そうご作用さようふくむ。現在げんざい地球ちきゅうじょうには750おくトンのバイオマス生命せいめい)があり、それらが生物せいぶつけん様々さまざま環境かんきょう生息せいそくしている[48]

地球ちきゅう全体ぜんたいのバイオマスの9わり植物しょくぶつであり、動物どうぶつ植物しょくぶつ存在そんざいつよ依存いぞんしている[49]動植物どうしょくぶつたねはこれまでに200まんしゅ以上いじょう識別しきべつされており[50]現存げんそんするたね実際じっさいかずすうひゃくまんから5000まん以上いじょうあると見積みつもられている[51][52][53]いま次々つぎつぎ新種しんしゅ出現しゅつげんし、同時どうじ絶滅ぜつめつするたねもあるため、現存げんそんするたねかずつね変化へんかしている[54][55]現在げんざいたねかず急速きゅうそく減少げんしょうしている[56][57][58]

進化しんか[編集へんしゅう]

ブラジルアマゾン熱帯ねったい雨林うりん地球ちきゅううえもっと生物せいぶつ多様たようせいゆたかな地域ちいきである[59][60]

いまのところ生命せいめい地球ちきゅうじょうのものしかられていない。生命せいめい起源きげんかんする問題もんだい解決かいけつでまだよくわかっていないが、いまとはまったちが環境かんきょう原始げんし地球ちきゅうやく39おくねんまえから35おくねんまえめい王代おうだいまたは太古たいこだいまれたとも[61]地球ちきゅうがいから飛来ひらいしたともかんがえられている。いずれにせよ、生命せいめい当初とうしょから自己じこ複製ふくせい基本きほんてき特性とくせい遺伝いでん特性とくせいそなえていたのだろう、生命せいめいまれると、様々さまざま要因よういんにより変異へんい多様たよう生命せいめい形態けいたいへと展開てんかい自然しぜん選択せんたくくわわって変化へんか進化しんか)がきたのだろう、と推測すいそくしている生物せいぶつ学者がくしゃおお[ちゅう 4]

たねとの競争きょうそうやぶれたたね変化へんかする環境かんきょう順応じゅんのうできなかったたね絶滅ぜつめつしていった。化石かせきにはそういったふるたね痕跡こんせき数多かずおおのこっている。化石かせきDNA研究けんきゅうにより、現存げんそんするすべてのたね最初さいしょ原始げんしてき生命せいめい形態けいたいまで系統けいとうさかのぼることができることが判明はんめいしている[61]

原始げんしてき植物しょくぶつ光合成こうごうせい能力のうりょく獲得かくとくしたことで、太陽たいようエネルギーを活用かつようしさらに複雑ふくざつ生命せいめい形態けいたいすことができるようになった[よう出典しゅってん]。その結果けっかしょうじた酸素さんそ大気たいきちゅう蓄積ちくせきし、オゾンそう形成けいせいするようになった。ちいさい細胞さいぼうおおきな細胞さいぼうむことでさらに複雑ふくざつ細胞さいぼうができかく生物せいぶつまれた[62]細胞さいぼうぐんのコロニーない個々ここ細胞さいぼう役割やくわり分担ぶんたんするようになり、しん細胞さいぼう生物せいぶつへと進化しんかしていった。オゾンそう危険きけん紫外線しがいせんやわらげたことで、生命せいめい陸上りくじょうへと進出しんしゅつできるようになった。

微生物びせいぶつ[編集へんしゅう]

ダニ顕微鏡けんびきょう写真しゃしん

地球ちきゅうじょう出現しゅつげんした最初さいしょ生命せいめい形態けいたい微生物びせいぶつであり、細胞さいぼう生物せいぶつ出現しゅつげんするやくじゅうおくねんまえまではすべての生命せいめい形態けいたい微生物びせいぶつだった[63]微生物びせいぶつおおくは単細胞たんさいぼうで、人間にんげん肉眼にくがんではえないほどちいさい。真正しんしょう細菌さいきん菌類きんるい細菌さいきん原生げんせい生物せいぶつがある。

これらの生命せいめい形態けいたいは、液体えきたいみずのある地球ちきゅうじょうのありとあらゆる場所ばしょ存在そんざいしており、岩石がんせき内部ないぶからも発見はっけんされている[64]微生物びせいぶつ生殖せいしょく活動かつどう急速きゅうそくである。突然変異とつぜんへんいりつたか遺伝子いでんし水平すいへい伝播でんぱがあるため[65]環境かんきょうへの適応てきおう能力のうりょくたかく、宇宙うちゅう空間くうかんふく様々さまざまあらたな環境かんきょうのこることができる[66]地球ちきゅうじょう生態せいたいけい本質ほんしつ微生物びせいぶつによって形成けいせいされている。ただし、一部いちぶ微生物びせいぶつ病原びょうげんせいがあり、生物せいぶつ健康けんこうへの脅威きょういとなっている。

動植物どうしょくぶつ[編集へんしゅう]

植物しょくぶつしょう
地球ちきゅうじょうには多様たよう動物どうぶつたね存在そんざいする。

かつてアリストテレスすべての生物せいぶつを、人間にんげんづくほどの素早すばやさではうごかない植物しょくぶつうご動物どうぶつ分類ぶんるいした。リンネしき階級かいきゅう分類ぶんるい体系たいけいでは、これを植物しょくぶつさかい動物どうぶつさかいとした。その植物しょくぶつかい無関係むかんけいなグループがふくまれていたが、菌類きんるい一部いちぶ藻類そうるいあらたなかい形成けいせいするものとされた。しかし、それらはいま植物しょくぶつぞくするものとしてかたられることもある。細菌さいきんしょう植物しょくぶつしょうれられることもあるが[67][68]別々べつべつあつかわれることもある。

植物しょくぶつ分類ぶんるいする様々さまざま方法ほうほうなかに、地域ちいきごと植物しょくぶつしょうがある。研究けんきゅう目的もくてきによって様々さまざま植物しょくぶつしょうかんがかたがあり、なかには過去かこ時代じだい植物しょくぶつあつか化石かせき植物しょくぶつしょうもある。植物しょくぶつしょう気候きこう地形ちけいによっておおきくことなる。

地域ちいきごと植物しょくぶつしょうはさらに「在来ざいらい植物しょくぶつしょう」や「農業のうぎょう園芸えんげい植物しょくぶつしょう」にけられる。「在来ざいらい植物しょくぶつしょう」の一部いちぶ大陸たいりくから大陸たいりく移住いじゅうした人々ひとびとによって新天地しんてんちすう世紀せいきまえ導入どうにゅうされたもので、その地域ちいき自然しぜん植物しょくぶつしょう一部いちぶまれたものをふくむ。これは、自然しぜん人間にんげん相互そうご作用さようによって自然しぜん人工じんこう境界きょうかい曖昧あいまいになる事例じれいの1つである。

もう1つの植物しょくぶつ分類ぶんるいとして、歴史れきしてきに「雑草ざっそう」とばれてきたものがある。有益ゆうえきでない植物しょくぶつ用語ようごとして植物しょくぶつがくでは使つかわれなくなったが、いま普通ふつう使つかわれている言葉ことばであり、そのことが人類じんるい自然しぜんくわえて制御せいぎょしたいとかんがえていることを物語ものがたっている。おなじように動物どうぶつ人間にんげんとの関係かんけいによって「家畜かちく」、「野生やせい動物どうぶつ」、「害虫がいちゅう」などと分類ぶんるいされることがある。

分類ぶんるいとしての動物どうぶつには生命せいめい形態けいたい区別くべつするいくつかの特性とくせいがあるが、科学かがくてきにはがなくあしつばさがあるといった分類ぶんるいではない[よう出典しゅってん]動物どうぶつかく生物せいぶつで、通常つうじょう細胞さいぼう生物せいぶつであり(ただし、ミクソゾアというれいもある)、そのことから真正しんしょう細菌さいきん細菌さいきん原生げんせい生物せいぶつだい部分ぶぶん区別くべつされる。一般いっぱん消化しょうか器官きかん従属じゅうぞく栄養えいよう生物せいぶつであり、そのことから植物しょくぶつ藻類そうるい区別くべつされる。また細胞さいぼうかべたないことから、植物しょくぶつ藻類そうるい菌類きんるい区別くべつされる。

海綿動物かいめんどうぶつなどの例外れいがいはあるが、動物どうぶつとくした組織そしき構成こうせいされるからだつ。運動うんどう可能かのうにする筋肉きんにく信号しんごうおく処理しょりする神経しんけいけいつ。また、一般いっぱん体内たいない消化しょうか器官きかんつ。動物どうぶつかく細胞さいぼうは、コラーゲン伸縮しんしゅく自在じざいとうタンパク質たんぱくしつでできた細胞さいぼうがい基盤きばん保持ほじされている。これを石灰せっかいしたそと骨格こっかくほねのような構造こうぞう形成けいせいすることもある。

人間にんげん自然しぜんゆたかさとエコロジー[編集へんしゅう]

ハワイしゅうナパリ海岸かいがん隔絶かくぜつされた断崖だんがいだが、モクマオウのような外来がいらいしゅ侵入しんにゅうし、景観けいかんおおきく変化へんかしている。
ソチ森林公園しんりんこうえん。「自然しぜん」と「人工じんこう」を融合ゆうごうさせたれい

自然しぜん人類じんるい様々さまざまゆたかさをもたらしている。人類じんるい経済けいざい活動かつどうとレジャーの両方りょうほう自然しぜん利用りようしており、天然てんねん資源しげん採取さいしゅすることはいつの時代じだい経済けいざいシステムの重要じゅうよう基盤きばんとなっている。農業のうぎょうはじまったのは紀元前きげんぜん9千年紀せんねんきごろである。狩猟しゅりょう生計せいけいのためにおこな人々ひとびともいる。食料しょくりょう調達ちょうたつからエネルギーまで、自然しぜん人類じんるい経済けいざいてきとみ影響えいきょうおよぼしている。また自然しぜんがあるからアウトドア活動かつどうができるのであり、レクリエーションレジャーというてんで、人々ひとびとしんゆたかさの源泉げんせんでもある。

むかしから人類じんるい自生じせいしている植物しょくぶつ食料しょくりょうとして採集さいしゅうし、植物しょくぶつ薬効やっこう成分せいぶん医療いりょう目的もくてき使つかっていた[69]現代げんだいでも自生じせい薬用やくよう植物しょくぶつおおもちいられている。食用しょくようかんしては、現代げんだいじんはほとんどの植物しょくぶつ農業のうぎょうによって栽培さいばいしてれている。ところが、耕作こうさくとして広大こうだい土地とち開墾かいこんしたことで、森林しんりん沼沢しょうたく減少げんしょうし、結果けっかとしておおくの動植物どうしょくぶつ生息せいそくせばまっているという問題もんだいきている[70]

ほんの50ねんほどまえまで、人々ひとびとは(一般人いっぱんじん学者がくしゃふくめて)自然しぜん自分じぶんたちの都合つごうきなだけ利用りようしてもいのだ、と単純たんじゅんかんがえる傾向けいこうつよかった。また、地球ちきゅうじょう自然しぜんをとてつもなく巨大きょだい丈夫じょうぶなものといったように想像そうぞうし、人類じんるいくわえても地球ちきゅうじょう自然しぜん全体ぜんたいおおきな悪影響あくえいきょうあたえてしまうことはあるまい、と無邪気むじゃきにたかをくくっていた。そして人類じんるい様々さまざまテクノロジーもちいて、自分じぶんたちの都合つごうで(自分じぶんたちの欲望よくぼうのおもむくままに)自然しぜんくわえてきた。人類じんるいはこれまで重機じゅうきなどをもちいて広大こうだい面積めんせき熱帯ねったい雨林うりん開墾かいこん人工じんこうてき農地のうちなどにえ、またすうおおくの動植物どうしょくぶつ絶滅ぜつめつさせてきた。また地球ちきゅう自然しぜん環境かんきょうたいする人間にんげんこす脅威きょういとしては、汚染おせん森林しんりん破壊はかい石油せきゆ流出りゅうしゅつなどもある。人間にんげん影響えいきょうまったくない自然しぜん環境かんきょう急速きゅうそく減少げんしょうしつつある。

20世紀せいき後半こうはんになるとようやく、地球ちきゅうじょう生物せいぶつりょうめる人類じんるい割合わりあい非常ひじょうちいさいものの、人類じんるい自然しぜんあたえる影響えいきょう不釣合ふつりあいいなほどおおきいということが次第しだい理解りかいされるようになってきた。生態せいたいけいというのは、かつて人々ひとびと想像そうぞうしていたよりもずっとデリケートな存在そんざいであり 人間にんげんはもっと自然しぜん環境かんきょう配慮はいりょする必要ひつようがある、ということが次第しだい理解りかいされるようになってきたのである(エコロジー環境かんきょう問題もんだい)。あらたなテクノロジーの利用りよう環境かんきょうあたえる変化へんか複雑ふくざつなフィードバックループがあることも徐々じょじょ理解りかいされるようになってきている[71]人類じんるい自然しぜん環境かんきょうあたえる変化へんかが、我々われわれ文明ぶんめい将来しょうらい存続そんぞくしうるかどうかということにも密接みっせつ関連かんれんしていることが近年きんねん理解りかいされるようになってきている(サスティナビリティ=持続じぞく可能かのうせい)。環境かんきょう問題もんだいやエコロジーはいまでは世界せかい各国かっこく政府せいふ重視じゅうしする問題もんだい無視むしできない問題もんだいとなってきており、関連かんれん国際こくさい会議かいぎ討議とうぎされるだけでなく、各国かっこく議会ぎかいでもしばしばあつかわれている。

自然しぜん[編集へんしゅう]

ベルギーなつ草原そうげんあおはなヤグルマギクあかはなヒナゲシ

自然しぜんよし歴史れきしてきにも芸術げいじゅつ書籍しょせき流行りゅうこうのテーマであり、図書館としょかん書店しょてんにはそういった書籍しょせき数多かずおおならんでいる。自然しぜん芸術げいじゅつ写真しゃしんその文学ぶんがくのテーマとしてよく使つかわれ、おおくの人々ひとびと自然しぜんむすびつけてきた。なぜこのむすびつきが存在そんざいするのか、その本質ほんしつなにかを研究けんきゅうするのが美学びがくである。なにうつくしいとされるのかについておおくの哲学てつがくしゃ合意ごういする基本きほんてき特性とくせいえて、様々さまざま意見いけん事実じじつじょう無限むげん存在そんざいしている[72]中国ちゅうごくでは自然しぜん風景ふうけいをありのままにえが山水さんすいまれ、アジアの芸術げいじゅつおおきな影響えいきょうおよぼした。

ヨーロッパでは、自然しぜん風景ふうけいえが風景ふうけいが1800年代ねんだい流行りゅうこうするようになり、とくロマン主義しゅぎ作品さくひんによくられる。イギリスのジョン・コンスタブルターナーは、自然しぜん絵画かいがとらえることを重視じゅうしした。それまでの絵画かいが宗教しゅうきょうてき光景こうけい人物じんぶつだいいち主題しゅだいだった。かつて自然しぜんかい脅威きょうい場所ばしょとされていたが、ウィリアム・ワーズワース自然しぜんかい驚異きょうい不思議ふしぎえがいた。その西洋せいよう文化ぶんかでは自然しぜん評価ひょうかする傾向けいこうたかまっていく[73]うつくしい芸術げいじゅつ共通きょうつうする伝統でんとうてきかんがかたは「自然しぜん模倣もほう」である。

物質ぶっしつとエネルギー[編集へんしゅう]

水素すいそ原子げんし電子でんし軌道きどうかくりつ密度みつどいろづけした断面だんめんあらわしたもの

科学かがく一部いちぶ分野ぶんやにとって自然しぜんとは物質ぶっしつとそのうごきであり、それらがしたが自然しぜん法則ほうそく理解りかいすることを目的もくてきとしている。このため、一般いっぱんもっと基本きほんてき科学かがく分野ぶんやは「物理ぶつりがく」とされており、語義ごぎてきにも "physics" は「自然しぜん研究けんきゅう」を意味いみしていた。

物質ぶっしつは、「もの」を構成こうせいする実体じったい定義ていぎされる。観測かんそく可能かのう宇宙うちゅう物質ぶっしつでできている。宇宙うちゅう可視かし部分ぶぶんは、いまのところそう質量しつりょうのわずか4パーセントをめているにぎないとされている。のこりは23パーセントの暗黒あんこく物質ぶっしつと73パーセントのダークエネルギーだとわれている[74]。これらの正確せいかく性質せいしつはまだ不明ふめいであり、物理ぶつり学者がくしゃによる集中しゅうちゅうてき調査ちょうさ研究けんきゅうすすんでいる。

観測かんそく可能かのう宇宙うちゅう範囲はんいないでは、物質ぶっしつエネルギー挙動きょどう明確めいかく物理ぶつり法則ほうそくしたがう。それらの法則ほうそく使つかった現代げんだい宇宙うちゅうろんモデルは観測かんそく可能かのう宇宙うちゅう構造こうぞうちをうまく説明せつめいできている。物理ぶつり法則ほうそく数式すうしきには20物理ぶつり定数ていすう使つかわれている[75]物理ぶつり定数ていすう観測かんそく可能かのう宇宙うちゅうなかでは一定いっていられている[76]物理ぶつり定数ていすう注意深ちゅういぶか測定そくていされて決定けっていされているが、なぜそういうになったのかはいまだになぞである。

地球ちきゅう以外いがい[編集へんしゅう]

太陽系たいようけい惑星わくせいじゅん惑星わくせいおおきさは縮尺しゅくしゃくっているが、距離きょり不正ふせいかく
ハッブル・ウルトラ・ディープ・フィールドによる宇宙うちゅう最深さいしん画像がぞう
かみのけ渦巻うずまき銀河ぎんがNGC 4414やく6000まん光年こうねん距離きょりり、直径ちょっけいやく56,000光年こうねんである。

宇宙うちゅう空間くうかんは、天体てんたい大気圏たいきけん外側そとがわひろがる宇宙うちゅう比較的ひかくてき空虚くうきょ領域りょういきす。地球ちきゅう大気たいき宇宙うちゅう空間くうかんあいだには明確めいかく境界きょうかい存在そんざいせず、大気たいき高度こうど上昇じょうしょうとも徐々じょじょうすくなっている。太陽系たいようけいうち宇宙うちゅう空間くうかん惑星わくせいあいだ空間くうかんともばれ、太陽たいようけん界面かいめんばれるめん恒星こうせいあいだ空間くうかんせっしている。

宇宙うちゅう空間くうかんたしかに非常ひじょう密度みつどうすいが、完全かんぜん空虚くうきょではない。マイクロ分光ぶんこうほうによってすうじゅう種類しゅるい有機ゆうき分子ぶんしまばらに存在そんざいすることがわかっている。またビッグバン名残なごりとして宇宙うちゅうマイクロ背景はいけい放射ほうしゃがある。またイオンした原子核げんしかく構成こうせいされる宇宙うちゅうせん各種かくしゅ素粒子そりゅうし存在そんざいする。ほかにもあるしゅ気体きたいプラズマ宇宙塵うちゅうじんちいさい流星りゅうせい物質ぶっしつなどがある。さらにいまでは人類じんるい痕跡こんせき宇宙うちゅう空間くうかんにあり、これまでにげられたロケットや宇宙船うちゅうせんなどの残骸ざんがいスペースデブリとして大気圏たいきけんがいらばっており、今後こんご宇宙うちゅう開発かいはつ障害しょうがいとなることが予想よそうされている。スペースデブリの一部いちぶ時折ときおり大気圏たいきけんさい突入とつにゅうしている。

地球ちきゅう太陽系たいようけいない唯一ゆいいつ生命せいめいたい存在そんざいすることがられているが、火星かせいにはかつて地表ちひょう液体えきたいみず大量たいりょう存在そんざいしていたことを示唆しさする証拠しょうこつかっている[77]。そのため、かつて火星かせいには短期間たんきかんかもれないが生命せいめい存在そんざいしていた可能かのうせいがある。ただし、現在げんざい火星かせいじょうみずいくどが凍結とうけつした状態じょうたいになっている。火星かせいいま生命せいめい存在そんざいするとしたら、みず液体えきたいかたち存在そんざいする可能かのうせいのある地下ちかもっと可能かのうせいたかいとされている[78]

水星すいせい金星かなぼしといったほか地球ちきゅうがた惑星わくせいは、我々われわれっているよう生命せいめい維持いじするにはきびぎる環境かんきょうられている。しかし、木星もくせいの4番目ばんめおおきさの衛星えいせいエウロパは、こおり地表ちひょうした液体えきたいみずそうがあるとられており、生命せいめい存在そんざいする可能かのうせい指摘してきされている[79]

近年きんねんStéphane Udryらは赤色あかいろ矮星グリーゼ581周囲しゅういまわ太陽系たいようけいがい惑星わくせいグリーゼ581d発見はっけんした。グリーゼ581dはその恒星こうせい周囲しゅういハビタブルゾーンにあるとられており、我々われわれっているような生命せいめい存在そんざいする可能かのうせい示唆しさされている。

自然しぜん主義しゅぎ[編集へんしゅう]

人間にんげん社会しゃかいよりも自然しぜん優位ゆういかんがかた一般いっぱん自然しぜん主義しゅぎという。[よう出典しゅってん]現代げんだいでは環境かんきょうなしには人類じんるい存続そんぞくすらあやぶまれることが現実げんじつ社会しゃかい問題もんだいなどにもなっており、いわゆるエコロジーなどの環境かんきょう思想しそう各国かっこく政府せいふ基本きほん課題かだいともなっている。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

ちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ ガリレオの著作ちょさく Il Saggiatore のタイトルの日本語にほんごでの訳語やくご全然ぜんぜんさだまっておらず、『自然しぜん計量けいりょうしゃ』『黄金おうごん計量けいりょうしゃ』『贋金にせがね鑑識かんしきかん等々とうとうである。なおIl Saggiatoreとは、そもそもは比重ひじゅうなどの調しらべることで本物ほんもの黄金おうごん偽物にせもの黄金おうごん見分みわける仕事しごとをするひとのことである。
  2. ^ 外国がいこく文献ぶんけん翻訳ほんやくさいには「本性ほんしょう」のふくみがないかつね留意りゅういすべきである[よう出典しゅってん]たとえば「自然しぜん人為じんい」などという対比たいひにぶつかったとき、そこでの人為じんいにはたんに「自然しぜんぶつたいしてくわえられた」という意味いみだけでなく「人為じんいによって本性ほんしょうげられた」というニュアンスがふくまれているかもしれない[よう出典しゅってん]
  3. ^ 日本語にほんご自然しぜん科学かがくは、scienceとだけばれることがあり、わざわざ自然しぜんという分類ぶんるい強調きょうちょうしない[よう出典しゅってん]物理ぶつりか、生物せいぶつか、社会しゃかいかなどかくりつ分布ぶんぷなどの科学かがくてき分類ぶんるいによる。いずれにしても、言葉ことば包含ほうがん関係かんけい確認かくにんすることが大事だいじである。自然しぜんという言葉ことばなにふくみ、なにふくまないかを確認かくにんするとよい。
  4. ^ 生命せいめい起源きげんめぐ諸説しょせつかんしては、どれも完全かんぜん証拠しょうこもなく、そのとおりに実験じっけんしつ再現さいげんできたこともない。かくせつとも憶測おくそくわせであって、解決かいけつ

出典しゅってん[編集へんしゅう]

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    F・ハイニマン『ノモスとピュシス』広川ひろかわ洋一よういち玉井たまいおさむ矢内やない光一こういちやく、みすず書房しょぼう,1983ねん
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  3. ^ ハイニマン前掲ぜんけいしょ,p105
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  8. ^ 村上むらかみ陽一郎よういちろう奇跡きせきかんがえる』岩波書店いわなみしょてん、p.133-150
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