自然 しぜん (しぜん、希 まれ : φύσις 羅 ら : natura 英 えい : nature )について解説 かいせつ する。
自然 しぜん の観 かん 方 かた の歴史 れきし [ 編集 へんしゅう ]
自然 しぜん の観 み 方 かた 、位置 いち づけのしかた、意味 いみ の見出 みだ し方 かた などのことを自然 しぜん 観 かん と言 い う。
例 たと えば「自然 しぜん は人間 にんげん 文化 ぶんか と対峙 たいじ するという見方 みかた 」「自然 しぜん のなかに文化 ぶんか 的 てき 模範 もはん を見 み つけるべきとする見方 みかた 」「自然 しぜん と人造 じんぞう 物 ぶつ が一体 いったい となるのが文化 ぶんか 的 てき 景観 けいかん とする見方 みかた 」等々 とうとう が自然 しぜん 観 かん である[要 よう 出典 しゅってん ] 。
古代 こだい ギリシア:ピュシスとノモス[ 編集 へんしゅう ]
古代 こだい ギリシア では「φύσις ピュシス(自然 しぜん )」は世界 せかい の根源 こんげん とされ、絶対 ぜったい 的 てき な存在 そんざい として把握 はあく された。
対立 たいりつ 概念 がいねん にノモス (法 ほう や社会 しゃかい 制度 せいど )があり、ノモスはピュシスのような絶対 ぜったい 的 てき な存在 そんざい ではなく、相対 そうたい 的 てき な存在 そんざい であり、人為 じんい 的 てき なものであるがゆえ、変更 へんこう 可能 かのう であると考 かんが えられた。フェリクス・ハイニマン (ドイツ語 ご 版 ばん ) は、古代 こだい ギリシア人 じん の思考 しこう 方法 ほうほう の特徴 とくちょう のひとつにこのような対立 たいりつ 的 てき な思考 しこう (アンチテーゼ )がある、とし、このピュシス/ノモスの対立 たいりつ を根本 こんぽん 的 てき なものとした[1] 。またこの対立 たいりつ はパルメニデス のドクサ (臆見 おっけん )とアレーテイア (真理 しんり )の対立 たいりつ の変形 へんけい としてエレア派 は が行 おこな ったともいわれる[2] 。
古代 こだい ギリシア語 ご における「φύσις ピュシス」の意味 いみ は「生 しょう じる」「成長 せいちょう する」といった意味 いみ をもっていた[3] 。またソフォクレス やエウリピデス の語法 ごほう では「誕生 たんじょう 」「素性 すじょう 」あるいは「天性 てんせい 」という意味 いみ がある[4] 。エウリピデスの語法 ごほう には「たとい奴隷 どれい の子 こ であれ、ピュシスに関 かん して勇敢 ゆうかん で正 ただ しいものの方 ほう が、むなしい評判 ひょうばん (ドクサスマ)だけのものより高貴 こうき な生 う まれのものだ」(『縛 しば られたメラニッペ 』断片 だんぺん 495,41)などがある[5] 。
このような古代 こだい ギリシアにおける自然 しぜん ・文化 ぶんか ・社会 しゃかい との分割 ぶんかつ が、のちのローマ やヨーロッパの思想 しそう 史 し のなかでの議論 ぎろん の基盤 きばん のひとつとなった。
紀元前 きげんぜん 4世紀 せいき 、アリストテレス は、自著 じちょ 『形而上学 けいじじょうがく 』において、神学 しんがく と形而上学 けいじじょうがく を「第 だい 一 いち 哲学 てつがく 」と位置 いち づけ、自然 しぜん 哲学 てつがく を「第 だい 二 に 哲学 てつがく 」と呼 よ んだ。というのは、自然 しぜん 哲学 てつがく が、対象 たいしょう としている形相 ぎょうそう の説明 せつめい も行 おこな っているからであるという[6] 。ここにおける「philosophia physiceフィロソフィア・ピュシス」という表現 ひょうげん が、古代 こだい ギリシャ語 ご 文献 ぶんけん の中 なか に「自然 しぜん 哲学 てつがく 」という表現 ひょうげん が現 あらわ れた最初 さいしょ のものであるという[6] 。
スコラ哲学 すこらてつがく の時代 じだい においては一般 いっぱん に、「神 かみ は二 ふた つの書物 しょもつ をお書 が きになった」、「神 かみ は、聖書 せいしょ という書物 しょもつ と、自然 しぜん という書物 しょもつ をお書 が きになった 」と考 かんが えられていた[7] 。
聖書 せいしょ を読 よ むことで神 かみ の意図 いと を知 し ることができるとされていた。また、ちょうど時計 とけい というものをじっくり観察 かんさつ すればその時計 とけい を作 つく った時計 とけい 職人 しょくにん の意図 いと を推 お し量 はか ることも可能 かのう なことがあるように、「神 かみ がお書 が きになったもうひとつの書物 しょもつ である自然 しぜん 」を読 よ むことも神 かみ の意図 いと や目論見 もくろみ を知 し る上 じょう で大切 たいせつ だ、と考 かんが えられた[7] 。
神 かみ はそれぞれの書物 しょもつ を異 こと なった言語 げんご でお書 が きになったと、考 かんが えられており、神 かみ は人間 にんげん が話 はな す言葉 ことば で聖書 せいしょ を書 か き、数 すう 的 てき な言葉 ことば で自然 しぜん を書 か いた、と考 かんが えられた[7] 。ガリレオ・ガリレイ も次 つぎ のように述 の べた。
「神 かみ は数学 すうがく の言葉 ことば で自然 しぜん という書物 しょもつ を書 か いた」(『イル・サジアトーレ (イタリア語 ご 版 ばん 、英語 えいご 版 ばん ) 』[注 ちゅう 1] 、1623年 ねん ) [7]
英語 えいご で法則 ほうそく のことを「law」と言 い うが、これはlay(置 お く、整 ととの える)の過去 かこ 分詞 ぶんし と謂 いわ れている[7] 。それは神 かみ によって置 お かれたもの、整 ととの えられたこと、という意味 いみ である。独語 どくご ではさらにわかりやすく、「Gesetz」と言 い い、「setzenされたもの(英語 えいご で言 い えば、"setされたもの")」と表現 ひょうげん する。つまり、神 かみ によってセットされたものが法則 ほうそく 、と見 み なされているのである[7] 。
リベラルアーツ の7科 か は、3科 か と4科 か に区分 くぶん されているが、3科 か は具体 ぐたい 的 てき には文法 ぶんぽう ・修辞 しゅうじ 学 がく ・弁証法 べんしょうほう であり、上記 じょうき の「二 ふた つの書物 しょもつ 」のうち「人間 にんげん の言葉 ことば で書 か かれたほうの書物 しょもつ 」(=聖書 せいしょ )をよりよく理解 りかい するためのものと位置 いち づけられ、4科 か の算術 さんじゅつ ・幾何 きか ・天文 てんもん ・音楽 おんがく については、現代 げんだい 人 じん が理解 りかい するには少 すこ しばかり解説 かいせつ が必要 ひつよう だが、当時 とうじ は天文 てんもん も音楽 おんがく も数学 すうがく 的 てき なものであったのであり、つまり、4科 か は「数 かず の言葉 ことば で書 か かれたほうの書物 しょもつ 」(=自然 しぜん )をよりよく理解 りかい するためのもの、という位置 いち づけであった[8] 。
ジャン=ジャック・ルソー
ヨーロッパ諸語 しょご では、自然 しぜん は本性 ほんしょう (ほんせい)と同 おな じ単語 たんご を用 もち い「その存在 そんざい に固有 こゆう の性質 せいしつ 」をあらわす(例 たと えば、英語 えいご ・フランス語 ふらんすご の「nature」がそれである)[注 ちゅう 2] [注 ちゅう 3] 。
「自然 しぜん に還 かえ れ 」は、ジャン=ジャック・ルソー の思想 しそう の一部 いちぶ を端的 たんてき に表 あらわ した表現 ひょうげん である。人間 にんげん 社会 しゃかい の人為 じんい 的 てき ・作為 さくい 的 てき な因習 いんしゅう から脱出 だっしゅつ し、より自然 しぜん な状態 じょうたい へと還 かえ ることを称揚 しょうよう している。
山水 さんすい 画 が に描 えが かれた自然 しぜん
日本語 にほんご では自然 しぜん という語 かたり は平安 へいあん 時代 じだい にさかのぼる。平安 へいあん 末期 まっき の辞書 じしょ である『名義 めいぎ 抄 しょう 』に「自然 しぜん ヲノヅカラ」とあるのがもっとも古 ふる いようである。より古 ふる くは、中国 ちゅうごく のいわゆる老 ろう 荘 そう 思想 しそう では無為 むい 自然 しぜん という語 かたり があるが、老子 ろうし などには無為 むい はあっても自然 しぜん はない。いずれにせよ、この語 かたり は意図 いと せずに、意識 いしき 的 てき でなく、と言 い うような意味 いみ である。ただし、老 ろう 荘 そう 思想 しそう では無為 むい 自然 しぜん を重視 じゅうし し、それに対立 たいりつ するものとして人為 じんい 的 てき なものを否定 ひてい する。そこから現在 げんざい の意味 いみ の「自然 しぜん 」を尊 とうと いものと見 み る観点 かんてん が生 う まれたと考 かんが えられる。彼 かれ らは往々 おうおう にして山間 さんかん や森林 しんりん に隠 かく れ住 す み、また山 さん や川 かわ を愛 め でた。いわゆる水墨 すいぼく 画 が 、山水 さんすい 画 が などもこの流 なが れにある。
人 ひと の手 て の触 ふ れない地形 ちけい や環境 かんきょう を指 さ す言葉 ことば としての自然 しぜん は、開国 かいこく 後 ご に「nature」等 とう の外国 がいこく 語 ご を訳 やく する際 さい にできた言葉 ことば だと思 おも われ、そのような使 つか われ方 かた は明治 めいじ 中期 ちゅうき 以降 いこう のことである[9] 。日本語 にほんご としては天然 てんねん (てんねん)がほぼ同義 どうぎ であるが、使 つか われ方 かた はやや異 こと なる。現在 げんざい では単 たん に天然 てんねん と言 い えば天然 てんねん ボケ を指 さ すこともある。なお、自然 しぜん (じねん)と読 よ んだ場合 ばあい 、むしろあり得 え ないものが勝手 かって に生 う まれるのを指 さ す。
「じねん」は自然 しぜん の呉 ご 音読 おんよ み であり、「しぜん」と読 よ んだときとは違 ちが った意味 いみ を持 も つようになる。
自然 しぜん (じねん)とは、万物 ばんぶつ が現在 げんざい あるがままに存在 そんざい しているものであり、因果 いんが によって生 しょう じたのではないとする無 む 因 いん 論 ろん のこと。仏教 ぶっきょう の因果 いんが 論 ろん を否定 ひてい し、仏教 ぶっきょう から見 み た外道 げどう の思想 しそう のひとつである[10] 。
また外 そと からの影響 えいきょう なしに本来 ほんらい 的 てき に持 も っている性質 せいしつ から一定 いってい の状態 じょうたい が生 しょう じること(自然 しぜん 法 ほう 爾 なんじ )という意味 いみ や、「偶然 ぐうぜん 」「たまたま」といった意味 いみ も持 も つ。
浄土真宗 じょうどしんしゅう 本願寺 ほんがんじ 派 は 光明寺 こうみょうじ 僧侶 そうりょ の松本 まつもと 紹圭によれば、昔 むかし の日本 にっぽん において自然 しぜん は「じねん」と読 よ まれており、親鸞 しんらん は自然 しぜん を「おのずからしからしむ」と読 よ んで世界 せかい を今 いま あるようにあらしめる阿弥陀如来 あみだにょらい の働 はたら きを見 み いだしたと述 の べている[11] 。また、現代 げんだい 語 ご の「自然 しぜん 」のように、人間 にんげん を除 のぞ いた自然 しぜん 界 かい 、山 さん や川 がわ 、動植物 どうしょくぶつ を指 さ す言葉 ことば はもともと日本語 にほんご には存在 そんざい せず、人間 にんげん と自然 しぜん 界 かい の間 あいだ に隔 へだ たりを見 み ることなく、ただ自然 しぜん (じねん)にあるものがあるようにしてあるだけという、仏教 ぶっきょう から見 み た外道 げどう の精神 せいしん 風土 ふうど が日本 にっぽん にはあると述 の べている[11] 。
噴火 ふんか 中 ちゅう のガルングン 火山 かざん への落雷 らくらい (1982年 ねん )
オーストラリア の Hopetoun Falls
フィンランド 、ラップ ランドの冬 ふゆ の風景 ふうけい
自然 しぜん はまた、「自然 しぜん 環境 かんきょう 」や原生 げんせい 地域 ちいき を意味 いみ することもある。野生 やせい 動物 どうぶつ 、岩石 がんせき 、森林 しんりん 、海岸 かいがん など、人類 じんるい に影響 えいきょう されていないものや人類 じんるい の介入 かいにゅう にもかかわらず以前 いぜん と変 か わらぬ姿 すがた を保持 ほじ するもの一般 いっぱん である。その場合 ばあい 、人工 じんこう 物 ぶつ や人間 にんげん が介在 かいざい する事象 じしょう は自然 しぜん の一部 いちぶ とは見 み なされない。
1972年 ねん 、アポロ17号 ごう の宇宙 うちゅう 飛行 ひこう 士 し が撮影 さつえい した地球 ちきゅう
地球 ちきゅう は今 いま のところ生命 せいめい の存在 そんざい が確認 かくにん されている唯一 ゆいいつ の惑星 わくせい であり、その自然 しぜん は様々 さまざま な分野 ぶんや の科学 かがく 的 てき 研究 けんきゅう 対象 たいしょう となっている。太陽系 たいようけい においては、太陽 たいよう に近 ちか いほうから3番目 ばんめ の惑星 わくせい である。地球 ちきゅう 型 がた 惑星 わくせい としては最大 さいだい であり、全 ぜん 惑星 わくせい の中 なか では5番目 ばんめ の大 おお きさである。その気候 きこう 的 てき 特徴 とくちょう としては、2つの大 おお きな極地 きょくち があり、2つの相対 そうたい 的 てき に狭 せま い温帯 おんたい があり、赤道 あかみち 付近 ふきん の広 ひろ い熱帯 ねったい と亜熱帯 あねったい がある[12] 。降水 こうすい も地域 ちいき によってかなり異 こと なり、年間 ねんかん 降水 こうすい 量 りょう が数 かず メートル の地域 ちいき もあれば、1ミリメートル 未 み 満 まん の地域 ちいき もある。地球 ちきゅう 表面 ひょうめん の71パーセントは塩水 えんすい の海洋 かいよう に覆 おお われている。それ以外 いがい は大陸 たいりく や島 しま であり、人間 にんげん が居住 きょじゅう する土地 とち の多 おお くは北半球 きたはんきゅう にある。
地球 ちきゅう は地質 ちしつ 学 がく 的 てき および生物 せいぶつ 学 がく 的 てき プロセスを通 とお して進化 しんか し、そこに本来 ほんらい の条件 じょうけん の痕跡 こんせき を残 のこ してきた。地殻 ちかく はゆっくりと移動 いどう するプレート に分 わ かれており、プレート 群 ぐん の構成 こうせい は過去 かこ に何 なん 度 ど か変化 へんか している。地球 ちきゅう の内部 ないぶ は今 いま も活発 かっぱつ に活動 かつどう しており、融解 ゆうかい したマントル という分厚 ぶあつ い層 そう があり、その内側 うちがわ に鉄 てつ を多 おお く含 ふく み磁場 じば を形成 けいせい している核 かく がある。
大気圏 たいきけん の構成 こうせい は生命 せいめい 活動 かつどう によってそれまでの構成 こうせい とは大 おお きく変 か えられ[13] 、地表 ちひょう の条件 じょうけん を安定 あんてい させる生態 せいたい 学 がく 的 てき バランスが生 う まれた。気候 きこう は緯度 いど その他 た の要因 よういん で地域 ちいき によって大 おお きく異 こと なるが、長期 ちょうき 的 てき な全体 ぜんたい の気候 きこう は間 あいだ 氷 ごおり 期 き の期間 きかん 中 ちゅう ずっと安定 あんてい しており[14] 、全体 ぜんたい の平均 へいきん 気温 きおん が1、2度 ど しか変化 へんか しないことで生態 せいたい 学 がく 的 てき バランスと地球 ちきゅう の実際 じっさい の地理 ちり に大 おお きな影響 えいきょう を及 およ ぼした[15] [16] 。
3種類 しゅるい の地質 ちしつ 学 がく 的 てき プレートテクトニクス 境界 きょうかい
地質 ちしつ 学 がく は地球 ちきゅう を構成 こうせい する固体 こたい や液体 えきたい について研究 けんきゅう する科学 かがく の一 いち 分野 ぶんや である。地質 ちしつ 学 がく は、構成 こうせい 、構造 こうぞう 、物理 ぶつり 特性 とくせい 、力学 りきがく 、地球 ちきゅう を構成 こうせい する物質 ぶっしつ の歴史 れきし 、それらが形成 けいせい ・移動 いどう ・変成 へんせい されたプロセスなどを研究 けんきゅう する。それは主要 しゅよう な学問 がくもん 分野 ぶんや の1つであり、鉱業 こうぎょう や石油 せきゆ ・石炭 せきたん などの採掘 さいくつ にとっても自然 しぜん 災害 さいがい の可能 かのう 性 せい を知 し り被害 ひがい を防 ふせ ぐという意味 いみ でも重要 じゅうよう であり、過去 かこ の気候 きこう や環境 かんきょう を理解 りかい する上 じょう でも重要 じゅうよう である。
ある地域 ちいき の地質 ちしつ は、マグマ が冷 ひ えたり、堆積 たいせき によって岩盤 がんばん ができ、変成 へんせい 作用 さよう でその組成 そせい が変化 へんか したり地殻 ちかく 変動 へんどう によって位置 いち や形状 けいじょう が変化 へんか することで形成 けいせい される。
岩石 がんせき はまず堆積 たいせき によって形成 けいせい されるものとマグマ が母 はは 岩 がん に貫入 かんにゅう することで形成 けいせい されるものがある。堆積岩 たいせきがん は地表 ちひょう に堆積 たいせき 物 ぶつ が積 つ もり、それに続 ぞく 成 なり 作用 さよう が働 はたら いて形成 けいせい される。火成岩 かせいがん には溶岩 ようがん が地表 ちひょう を覆 おお ってできる火山岩 かざんがん もある。火山灰 かざんばい の堆積 たいせき でできる凝灰岩 ぎょうかいがん は堆積岩 たいせきがん に分類 ぶんるい される。バソリス 、ラコリス 、岩 いわ 脈 みゃく 、岩床 がんしょう などの火 ひ 成 なり 貫入 かんにゅう 岩 がん は、上 うえ にある岩 いわ 体 たい を押 お し上 あ げ、貫入 かんにゅう することで結晶 けっしょう 化 か したものである。
形成 けいせい された岩 いわ はその後 ご 、なんらかの力 ちから を受 う けて変形 へんけい したり、変成 へんせい 作用 さよう によって組成 そせい が変化 へんか したりする。典型 てんけい 的 てき な変形 へんけい は水平 すいへい 方向 ほうこう の圧縮 あっしゅく する力 ちから による褶曲 しゅうきょく 、水平 すいへい 方向 ほうこう の伸張 しんちょう させる力 ちから やすれる方向 ほうこう の力 ちから による断層 だんそう などがある。これらの構造 こうぞう は主 おも にプレート の境界 きょうかい に対応 たいおう しており、収束 しゅうそく 型 がた 境界 きょうかい 、発散 はっさん 型 がた 境界 きょうかい 、トランスフォーム型 がた 境界 きょうかい がある。
歴史 れきし 的 てき 観点 かんてん [ 編集 へんしゅう ]
仮説 かせつ 上 じょう のパンゲア大陸 たいりく が分離 ぶんり していく様子 ようす を示 しめ したアニメーション
プランクトン は海 うみ や湖 みずうみ に棲息 せいそく し、少 すく なくとも20億 おく 年 ねん 前 まえ から地球 ちきゅう 上 うえ に存在 そんざい していた[17] 。
地球 ちきゅう は、太陽 たいよう や他 た の惑星 わくせい と共 とも に約 やく 45億 おく 4000万 まん 年 ねん 前 まえ に原始 げんし 太陽系 たいようけい 星雲 せいうん から誕生 たんじょう したとされている[18] 。月 つき はそれから約 やく 2000万 まん 年 ねん 後 ご に形成 けいせい された。当初 とうしょ は熱 ねつ で融解 ゆうかい していたが、外側 そとがわ から徐々 じょじょ に冷却 れいきゃく され、固体 こたい の地殻 ちかく が形成 けいせい された。ガス放出 ほうしゅつ や火山 かざん 活動 かつどう が原始 げんし 大気 たいき を形成 けいせい した。彗星 すいせい の氷 こおり などから水 みず がもたらされ、水蒸気 すいじょうき が凝結 ぎょうけつ することで海洋 かいよう などの水圏 すいけん が生 う まれた[19] 。そして約 やく 40億 おく 年 ねん 前 まえ に高 こう エネルギーの化学 かがく 反応 はんのう によって自己 じこ 複製 ふくせい 可能 かのう な分子 ぶんし が生 う まれたと言 い われている[20] 。
大陸 たいりく は形成 けいせい と離散 りさん を繰 く り返 かえ しており、数 すう 億 おく 年 ねん をかけて超 ちょう 大陸 たいりく を形成 けいせい しては、それが分裂 ぶんれつ するということを繰 く り返 かえ している。約 やく 7億 おく 5000万 まん 年 ねん 前 まえ 、既知 きち の最古 さいこ の超 ちょう 大陸 たいりく ロディニア大陸 たいりく が分裂 ぶんれつ を始 はじ めた。個々 ここ の大陸 たいりく は再 ふたた び集合 しゅうごう してパノティア大陸 たいりく を形成 けいせい し、約 やく 5億 おく 4000万 まん 年 ねん 前 まえ に再 ふたた び分裂 ぶんれつ を開始 かいし した。そしてパンゲア大陸 たいりく が形成 けいせい され、これが分裂 ぶんれつ を開始 かいし したのが約 やく 1億 おく 8000万 まん 年 ねん 前 まえ のことである[21] 。
新 しん 原生代 げんせいだい に激 はげ しい氷河 ひょうが 作用 さよう によって地球 ちきゅう 全体 ぜんたい が氷 こおり に覆 おお われたと見 み られる重要 じゅうよう な証拠 しょうこ が見 み つかっている。この仮説 かせつ 的 てき 状態 じょうたい を「スノーボールアース 」と呼 よ ぶ。その直後 ちょくご の5億 おく 3000万 まん 年 ねん 前 まえ から5億 おく 4000万 まん 年 ねん 前 まえ にカンブリア爆発 ばくはつ と呼 よ ばれる多 た 細胞 さいぼう 生命 せいめい 体 たい の劇的 げきてき な増殖 ぞうしょく が始 はじ まった[22] 。
カンブリア爆発 ばくはつ 以降 いこう 、大量 たいりょう 絶滅 ぜつめつ が5回 かい あったことがわかっている[23] 。直近 ちょっきん で大量 たいりょう 絶滅 ぜつめつ があったのは6500万 まん 年 ねん 前 まえ で、おそらく巨大 きょだい 隕石 いんせき の衝突 しょうとつ によって鳥類 ちょうるい に進化 しんか していなかった恐竜 きょうりゅう や大型 おおがた 爬虫類 はちゅうるい の絶滅 ぜつめつ を引 ひ き起 お こしたが、トガリネズミ に似 に た小型 こがた のものが多 おお かった哺乳類 ほにゅうるい は生 い き延 の びた。この6500万 まん 年 ねん の間 あいだ に哺乳類 ほにゅうるい は活動 かつどう 領域 りょういき を広 ひろ げていった[24] 。
数 すう 百 ひゃく 万 まん 年 ねん 前 まえ 、アフリカの小型 こがた のサル が二 に 本 ほん 足 あし で直立 ちょくりつ する能力 のうりょく を獲得 かくとく した[25] 。そこから人類 じんるい が進化 しんか し、農耕 のうこう を発展 はってん させ文明 ぶんめい を生 う み出 だ し、それまでの生命 せいめい 体 たい には見 み られなかった速度 そくど で自然 しぜん や他 た の生物 せいぶつ に影響 えいきょう を及 およ ぼすようになっていった。例 たと えば、シデリアン に藻類 そうるい が繁殖 はんしょく して酸素 さんそ を大量 たいりょう に生 う み出 だ し嫌気 いやけ 性 せい 生物 せいぶつ が大量 たいりょう 絶滅 ぜつめつ したが、それには約 やく 3億 おく 年 ねん を要 よう した。
現代 げんだい は完 かん 新 しん 世 よ にあたるが、大量 たいりょう 絶滅 ぜつめつ 期 き にあたるとされており、これまでにない速度 そくど で絶滅 ぜつめつ が起 お きている[26] [27] 。ハーバード大学 だいがく のエドワード・オズボーン・ウィルソン らは、人類 じんるい が引 ひ き起 お こした生物 せいぶつ 圏 けん の破壊 はかい により、今後 こんご 100年間 ねんかん に地球 ちきゅう 上 じょう の半分 はんぶん の種 たね が絶滅 ぜつめつ すると予想 よそう している[28] 。進行 しんこう 中 ちゅう の絶滅 ぜつめつ イベントの範囲 はんい は生物 せいぶつ 学者 がくしゃ が研究 けんきゅう 中 ちゅう であり、議論 ぎろん が続 つづ いている[29] 。
大気 たいき ・気候 きこう ・気象 きしょう [ 編集 へんしゅう ]
レイリー散乱 さんらん によって大気圏 たいきけん の気体 きたい は青 あお い光 ひかり を特 とく によく散乱 さんらん させるため、地球 ちきゅう を宇宙 うちゅう 空間 くうかん から見 み ると青 あお い暈 かさ が見 み える。
地球 ちきゅう の大気 たいき は惑星 わくせい 規模 きぼ の生態 せいたい 系 けい を維持 いじ するのに重要 じゅうよう な役割 やくわり を果 は たしている。地球 ちきゅう を取 と り巻 ま く薄 うす い気体 きたい の層 そう がその場 ば に留 とど まっているのは、惑星 わくせい の重力 じゅうりょく 場 じょう の作用 さよう である。乾燥 かんそう した空気 くうき の構成 こうせい は、窒素 ちっそ が78%、酸素 さんそ が21%、アルゴン などの不 ふ 活性 かっせい 気体 きたい や二酸化炭素 にさんかたんそ などが残 のこ りの1%となっている。ただし、実際 じっさい の空気 くうき には湿度 しつど に相当 そうとう する水蒸気 すいじょうき も含 ふく まれている。大気 たいき 圧 あつ は高度 こうど 上昇 じょうしょう に伴 ともな って徐々 じょじょ に低 ひく くなり、スケールハイト は地表 ちひょう から約 やく 8キロメートル の高度 こうど となる[30] [31] 。地球 ちきゅう の大気圏 たいきけん のオゾン層 そう は地表 ちひょう に届 とど く紫外線 しがいせん (UV) を大幅 おおはば に減 へ らすという重要 じゅうよう な役割 やくわり を果 は たしている。DNA は紫外線 しがいせん によって破壊 はかい されやすく、オゾン層 そう は地表 ちひょう の生命 せいめい を守 まも っているとも言 い える。大気 たいき は夜間 やかん の温度 おんど 低下 ていか を和 やわ らげる役目 やくめ も果 は たしており、1日 にち の温度 おんど 変化 へんか もかなり低減 ていげん されている。
地球 ちきゅう 上 じょう の気象 きしょう 現象 げんしょう はほとんど全 すべ て対流圏 たいりゅうけん という大気 たいき 下層 かそう 部 ぶ で起 お きており、大気 たいき 循環 じゅんかん による熱 ねつ の再 さい 分配 ぶんぱい が起 お きている。海流 かいりゅう も気候 きこう を決定 けってい 付 つ ける重要 じゅうよう な要素 ようそ であり、熱塩 あつしお 循環 じゅんかん によって赤道 あかみち 付近 ふきん の海洋 かいよう で得 え た熱 ねつ エネルギーを極地 きょくち の海洋 かいよう に分配 ぶんぱい する重要 じゅうよう な役目 やくめ がある。これらの流 なが れは温帯 おんたい での夏 なつ と冬 ふゆ の温度 おんど 差 さ を和 やわ らげるのに役立 やくだ っている。海洋 かいよう や大気 たいき による熱 ねつ の再 さい 配分 はいぶん がなければ、赤道 あかみち 付近 ふきん は今 いま よりも暑 あつ くなり、極 きょく 圏 けん は今 いま よりも寒 さむ くなる。
気象 きしょう は人間 にんげん にとって好 この ましい場合 ばあい もあれば、有害 ゆうがい な場合 ばあい もある。特 とく に竜巻 たつまき 、台風 たいふう 、サイクロン 、ハリケーン はその進路 しんろ にあたった地域 ちいき に多大 ただい なエネルギーを撒 ま き散 ち らし、災害 さいがい を引 ひ き起 お こす。植物 しょくぶつ は天候 てんこう の季 き 節 ぶし 変化 へんか に合 あ わせて進化 しんか してきたため、ほんの数 すう 年 ねん でも異常 いじょう 気象 きしょう が続 つづ くと植生 しょくせい に大 おお きな影響 えいきょう があり、そういった植物 しょくぶつ を食料 しょくりょう にしている動物 どうぶつ にも大 おお きな影響 えいきょう を及 およ ぼす。
オクラホマ州 しゅう 中部 ちゅうぶ の竜巻 たつまき
惑星 わくせい の気候 きこう は、気象 きしょう の長期 ちょうき 的 てき 傾向 けいこう である。気候 きこう 変動 へんどう を生 しょう じる各種 かくしゅ 要因 よういん として、海流 かいりゅう の変化 へんか 、地表 ちひょう のアルベド の変化 へんか 、温室 おんしつ 効果 こうか ガス の量 りょう の変化 へんか 、太陽 たいよう の明 あか るさの変化 へんか 、惑星 わくせい 軌道 きどう の変化 へんか などが挙 あ げられる。歴史 れきし 的 てき 記録 きろく によれば、地球 ちきゅう は氷河 ひょうが 時代 じだい などの劇的 げきてき な気候 きこう 変動 へんどう を経験 けいけん してきた。
地域 ちいき 毎 ごと の気候 きこう は様々 さまざま な要因 よういん で決 き まるが、特 とく に緯度 いど の影響 えいきょう を受 う ける。同 どう 緯度 いど の地帯 ちたい は似 に たような気候 きこう となり、気候 きこう 帯 たい を形成 けいせい する。気候 きこう 帯 たい は、赤道 あかみち 付近 ふきん の熱帯 ねったい から北極 ほっきょく や南極 なんきょく に近 ちか い地方 ちほう の寒帯 かんたい まで様々 さまざま なものがある。天候 てんこう は季 き 節 ぶし によって変化 へんか するが、これは地球 ちきゅう の自転 じてん 軸 じく が軌道 きどう 平面 へいめん に対 たい して傾斜 けいしゃ しているためである。そのため、夏 なつ または冬 ふゆ とされる季 き 節 ぶし には、地球 ちきゅう のある部分 ぶぶん に太陽 たいよう 光線 こうせん がより強 つよ く当 あ たることになる。どの時期 じき であっても、北半球 きたはんきゅう と南半球 みなみはんきゅう は逆 ぎゃく の季 き 節 ぶし を経験 けいけん している。
気象 きしょう ・天候 てんこう は自然 しぜん 環境 かんきょう の小 ちい さな変化 へんか が即座 そくざ に影響 えいきょう するカオス系 けい であり、天気 てんき 予報 よほう は今 いま のところ数 すう 日 にち ぐらいしか正確 せいかく にできない[要 よう 出典 しゅってん ] 。現在 げんざい 、地球 ちきゅう 上 じょう で2つの現象 げんしょう が起 お きている。第 だい 一 いち に平均 へいきん 気温 きおん が徐々 じょじょ に上昇 じょうしょう している。第 だい 二 に に各 かく 地域 ちいき の気候 きこう に目立 めだ った変化 へんか が生 しょう じている[32] 。
ブラジル とアルゼンチン の国境 こっきょう にあるイグアスの滝 たき
水 みず は水素 すいそ と酸素 さんそ の化合 かごう した化学 かがく 物質 ぶっしつ で、既知 きち の生命 せいめい 形態 けいたい は全 すべ てこれを必要 ひつよう とする[33] 。一般 いっぱん に「水 みず 」という言葉 ことば は液体 えきたい の状態 じょうたい を指 さ し、固体 こたい は氷 こおり 、気体 きたい は水蒸気 すいじょうき または蒸気 じょうき と呼 よ ぶ。水 みず は地球 ちきゅう 表面 ひょうめん の71%を覆 おお っている[34] 。地球 ちきゅう 上 じょう の水 みず のほとんどは海洋 かいよう にあり、1.6%が地下 ちか の帯 おび 水 すい 層 そう 、0.001%が大気圏 たいきけん に蒸気 じょうき や雲 くも や降水 こうすい の形 かたち で存在 そんざい している[35] 。大洋 たいよう が保持 ほじ する水 みず は地表 ちひょう 水 すい 全体 ぜんたい の97%で、氷河 ひょうが や氷 こおり 帽 ぼう や極地 きょくち の氷 こおり 床 ゆか の形 かたち で2.4%が存在 そんざい している。川 かわ 、湖 みずうみ 、池 いけ などにある地表 ちひょう 水 すい は全体 ぜんたい の0.6%にすぎない。生物 せいぶつ が体内 たいない に蓄 たくわ えている水 みず や人間 にんげん の生産 せいさん する工業 こうぎょう 製品 せいひん に含 ふく まれる水 みず は、全体 ぜんたい から見 み れば微量 びりょう である。
リオデジャネイロ のレブロンから見 み た大西 おおにし 洋 ひろし
大洋 たいよう は海水 かいすい の大 だい 部分 ぶぶん であり、水圏 すいけん の主要 しゅよう 部分 ぶぶん を構成 こうせい している。地球 ちきゅう 表面 ひょうめん (全 ぜん 表面積 ひょうめんせき は3億 おく 6100万 まん 平方 へいほう キロメートル)の約 やく 71%が海 うみ で覆 おお われており、海洋 かいよう は習慣 しゅうかん 的 てき に大洋 たいよう とそれ以外 いがい の海 うみ に分 わ けられる。その半分 はんぶん 以上 いじょう が3000メートル以上 いじょう の深 ふか さである。平均 へいきん 塩分 えんぶん 濃度 のうど は約 やく 35ppt (3.5%)で、ほとんど全 すべ ての海水 かいすい の塩分 えんぶん 濃度 のうど が30pptから38pptの範囲 はんい 内 ない にある。実際 じっさい 、それぞれ別 べつ の名 な がつけられているが、大洋 たいよう はすべて繋 つな がっている[36] 。自由 じゆう に海水 かいすい が行 い き来 き する大洋 たいよう という考 かんが え方 かた は海洋 かいよう 学 がく の重要 じゅうよう な基本 きほん 概念 がいねん である[37] 。
主要 しゅよう な大洋 たいよう の区分 くぶん は大陸 たいりく 、列島 れっとう 、その他 た の地形 ちけい による。一般 いっぱん に大洋 たいよう は大 おお きい順 じゅん に太平洋 たいへいよう 、大西 おおにし 洋 ひろし 、インド洋 いんどよう 、南極 なんきょく 海 かい 、北極 ほっきょく 海 かい がある。海 うみ のより小 ちい さい部分 ぶぶん は海 うみ 、入 い り江 え 、湾 わん など様々 さまざま な名称 めいしょう で呼 よ ばれる。他 た に塩 しお 湖 みずうみ もある。塩 しお 湖 みずうみ は大洋 たいよう とは繋 つな がっていない塩水 えんすい の湖 みずうみ である。例 たと えば、アラル海 あらるかい やグレートソルト湖 こ などがある。
マポウリカ湖 こ (ニュージーランド)
湖 みずうみ は、盆地 ぼんち 状 じょう の地形 ちけい に液体 えきたい が溜 た まっている地形 ちけい であり、場合 ばあい によってはゆっくり移動 いどう することもある。一般 いっぱん に内陸 ないりく にあって大洋 たいよう とは繋 つな がっておらず、池 いけ よりも大 おお きく深 ふか く、川 かわ が注 つ ぎ込 こ んでいることもある[38] [39] 。地球 ちきゅう 以外 いがい で湖 みずうみ らしきものの存在 そんざい が知 し られている場所 ばしょ は土星 どせい の衛星 えいせい タイタン で、エタン やメタン の湖 みずうみ がある。タイタンの湖 みずうみ に川 かわ が注 そそ いでいるかは不明 ふめい だが、タイタンの地表 ちひょう には河床 かしょう のような地形 ちけい が多数 たすう 見 み られる。地球 ちきゅう の自然 しぜん な湖 みずうみ は、主 おも に山岳 さんがく 地域 ちいき 、地溝 ちこう 帯 たい 、氷河 ひょうが 付近 ふきん やかつて氷河 ひょうが に削 けず られた地形 ちけい などによく見 み られる。他 ほか にも海水 かいすい の混 ま じった汽水湖 こ 、内陸 ないりく 湖 みずうみ や、蛇行 だこう する川 かわ の周囲 しゅうい の湖 みずうみ などがある。一部 いちぶ 地域 ちいき には氷河 ひょうが 時代 じだい の無秩序 むちつじょ な水系 すいけい パターンによって形成 けいせい された多数 たすう の湖 みずうみ が存在 そんざい する。全 すべ ての湖 みずうみ は地質 ちしつ 年代 ねんだい 的 てき スケールで見 み れば一時 いちじ 的 てき なもので、堆積 たいせき によって埋 う まってしまうか、水 みず が最終 さいしゅう 的 てき に涸 か れてしまう。
マサチューセッツ州 しゅう ウェストボローの池 いけ
池 いけ は、一般 いっぱん に湖 みずうみ よりも小 ちい さい止 とめ 水域 すいいき を指 さ し、人工 じんこう のものもある。人間 にんげん が作 つく った止 とめ 水域 すいいき は池 いけ と呼 よ ばれることが多 おお く、観賞 かんしょう 用 よう の公園 こうえん の池 いけ 、魚 さかな の養殖 ようしょく のための養魚 ようぎょ 池 ち 、熱 ねつ エネルギーを蓄 たくわ えるためのソーラーポンド などがある。池 いけ や湖 みずうみ と川 かわ や渓流 けいりゅう の違 ちが いは流 なが れの速度 そくど である。川 かわ や渓流 けいりゅう では水 みず の流 なが れが容易 ようい に観察 かんさつ できるが、池 いけ や湖 みずうみ では熱 ねつ による対流 たいりゅう や風 ふう による小波 さざなみ しか観測 かんそく できない。このような特徴 とくちょう から池 いけ は淵 ふち や潮 しお だまり といった地形 ちけい と区別 くべつ される。
エジプト の首都 しゅと カイロ を流 なが れるナイル川 がわ
河川 かせん とは、大洋 たいよう 、湖 みずうみ 、海 うみ 、他 た の河川 かせん などに向 む かって流 なが れている自然 しぜん な水 みず の流 なが れであり[40] 、通常 つうじょう 淡水 たんすい である。稀 まれ に地中 ちちゅう に染 し み込 こ んだり、干上 ひあ がったりして、何 なん らかの水 みず のたまった場所 ばしょ に到達 とうたつ する前 まえ に消 き えている川 かわ もある。小 ちい さい河川 かせん は、沢 さわ 、小川 おがわ 、渓流 けいりゅう 、細流 さいりゅう などと呼 よ ばれることもある。英語 えいご でも "stream"、"creek"、"brook"、"rivulet"、"rill" といった様々 さまざま な名称 めいしょう がある。呼称 こしょう の選択 せんたく に明確 めいかく な基準 きじゅん があるわけではない。河川 かせん は水 みず 循環 じゅんかん の一部 いちぶ を構成 こうせい している。河川 かせん を流 なが れる水 みず は一般 いっぱん に、降水 こうすい が表面 ひょうめん 流出 りゅうしゅつ によって集 あつ まったもの、地下水 ちかすい 、湧水 わきみず 、(例 たと えば氷河 ひょうが から)自然 しぜん の氷 こおり や積雪 せきせつ がとけてできた水 みず などである。
奥 おく 入 にゅう 瀬 せ 渓流 けいりゅう
渓流 けいりゅう は、河川 かせん の上流 じょうりゅう の流 なが れの速 はや い部分 ぶぶん を指 さ す。アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく では川幅 かわはば が18メートル未満 みまん のところを "stream" と定義 ていぎ している。渓流 けいりゅう は涵養 かんよう が起 お きやすく、水 みず 循環 じゅんかん において重要 じゅうよう な役割 やくわり を果 は たしている。また、魚 さかな や野生 やせい 動物 どうぶつ が移動 いどう する際 さい の道 みち としても機能 きのう している。渓流 けいりゅう 周辺 しゅうへん は特 とく に生物 せいぶつ の生息 せいそく 地 ち としても豊 ゆた かで、河畔 かはん 域 いき などと呼 よ ばれる。現在 げんざい 進行 しんこう 中 ちゅう の大量 たいりょう 絶滅 ぜつめつ において、渓流 けいりゅう は分断 ぶんだん された生息 せいそく 地 ち をつなぐ重要 じゅうよう な回廊 かいろう としての役目 やくめ を担 にな っており、生物 せいぶつ 多様 たよう 性 せい を保持 ほじ するのに役立 やくだ っている。渓流 けいりゅう などを含 ふく めた水 みず 循環 じゅんかん を研究 けんきゅう するのが水 みず 文学 ぶんがく である。
スコットランドのローモンド湖 こ は比較的 ひかくてき 隔絶 かくぜつ された生態 せいたい 系 けい を形成 けいせい している。この湖 みずうみ に棲息 せいそく する魚類 ぎょるい のコミュニティは長期 ちょうき に渡 わた って変化 へんか していない[41] 。
生態 せいたい 系 けい は相互 そうご に関連付 かんれんづ けられた形 かたち で機能 きのう する様々 さまざま な非 ひ 生物 せいぶつ と生物 せいぶつ から構成 こうせい されている[42] 。その構造 こうぞう と構成 こうせい は、相互 そうご に関連付 かんれんづ けられる様々 さまざま な環境 かんきょう 要因 よういん によって決定 けってい される。それら要因 よういん の変化 へんか は生態 せいたい 系 けい に動的 どうてき な変化 へんか をもたらす。特 とく に重要 じゅうよう な要因 よういん は、土壌 どじょう 、大気 たいき 、太陽 たいよう からの輻射 ふくしゃ 、水 みず 、そして生物 せいぶつ である。
生態 せいたい 系 けい という概念 がいねん の中心 ちゅうしん となるのは、生物 せいぶつ がその周辺 しゅうへん の環境 かんきょう の全 すべ ての要素 ようそ と相互 そうご 作用 さよう するという考 かんが え方 かた である。生態 せいたい 学 がく の祖 そ ユージーン・オダム は、「与 あた えられたエリアの全 すべ ての生体 せいたい 群 ぐん (すなわち「コミュニティ」)とエネルギーの流 なが れが明確 めいかく に定義 ていぎ された栄養 えいよう 構造 こうぞう ・生物 せいぶつ 多様 たよう 性 せい ・系 けい 内 ない の物質 ぶっしつ 循環 じゅんかん (すなわち、生物 せいぶつ と非 ひ 生物 せいぶつ の間 あいだ の物質 ぶっしつ の交換 こうかん )をもたらす物理 ぶつり 環境 かんきょう を含 ふく む単位 たんい を生態 せいたい 系 けい という」としている[43] 。生態 せいたい 系 けい 内 ない では、様々 さまざま な種 たね が相互 そうご につながり、食物 しょくもつ 連鎖 れんさ という形 かたち で相互 そうご に依存 いぞん しており、種 たね の間 あいだ および周囲 しゅうい の環境 かんきょう との間 あいだ でエネルギー や物質 ぶっしつ を交換 こうかん している[44] 。
小 ちい さい生態 せいたい 系 けい を微小 びしょう 生態 せいたい 系 けい (microecosystem) と呼 よ ぶ。例 たと えば、1つの石 いし とその下 した に生息 せいそく する全 すべ ての生命 せいめい が1つの微小 びしょう 生態 せいたい 系 けい である。微小 びしょう 生態 せいたい 系 けい は1つのエコリージョン 全体 ぜんたい とその流域 りゅういき に対応 たいおう する場合 ばあい もある[45] 。
ヨーロッパブナの原生 げんせい 林 りん (モンテネグロ )
原生 げんせい 地域 ちいき とは、一般 いっぱん に人間 にんげん の手 て がほとんど入 はい っていない地域 ちいき を指 さ す。The WILD Foundation はもっと具体 ぐたい 的 てき に「我々 われわれ の惑星 わくせい に残 のこ された最 もっと も手付 てつ かずで平穏 へいおん な野生 やせい の自然 しぜん 地域 ちいき 。道路 どうろ やパイプラインや他 た の産業 さんぎょう 基盤 きばん とも無縁 むえん で、人間 にんげん の制御 せいぎょ 下 か にない本当 ほんとう の野生 やせい の場所 ばしょ 」としている。原生 げんせい 地域 ちいき は、自然 しぜん 保護 ほご 地域 ちいき 、原生 げんせい 林 りん 、国立 こくりつ 公園 こうえん 、川 かわ の周囲 しゅうい や渓谷 けいこく 、未 み 開発 かいはつ 地域 ちいき などにある。原生 げんせい 地域 ちいき や自然 しぜん 公園 こうえん は一部 いちぶ の種 たね の保護 ほご 、生態 せいたい 学 がく 的 てき 研究 けんきゅう 、生息 せいそく 地 ち 保全 ほぜん といった面 めん で重要 じゅうよう である。一部 いちぶ の作家 さっか は原生 げんせい 地域 ちいき が人間 にんげん の精神 せいしん や創造 そうぞう 性 せい にとっても重要 じゅうよう だと信 しん じており[46] 、一部 いちぶ の生態 せいたい 学 がく 者 もの は原生 げんせい 地域 ちいき がこの地球 ちきゅう の自立 じりつ した自然 しぜん な生態 せいたい 系 けい (生物 せいぶつ 圏 けん )の重要 じゅうよう な一部 いちぶ だと考 かんが えている。原生 げんせい 地域 ちいき はまた歴史 れきし 的 てき な遺伝 いでん 形質 けいしつ を保持 ほじ し、動物 どうぶつ 園 えん や植物 しょくぶつ 園 えん や研究 けんきゅう 室 しつ では再現 さいげん が困難 こんなん な野生 やせい の植物 しょくぶつ 相 しょう や動物 どうぶつ 相 しょう の生息 せいそく 地 ち にもなる。
メスのマガモと子 こ ガモ - 生殖 せいしょく は生命 せいめい 存続 そんぞく の基本 きほん である。
ソメイヨシノ は園芸 えんげい 品種 ひんしゅ であり、生殖 せいしょく によっては増 ふ えない非 ひ 自然 しぜん の一 いち 面 めん を持 も つ。
生命 せいめい の定義 ていぎ について万 まん 人 にん が合意 ごうい したものはないが、科学 かがく 者 しゃ は一般 いっぱん に生物 せいぶつ 学 がく 的 てき な生命 せいめい の徴候 ちょうこう として、代謝 たいしゃ 、成長 せいちょう 、適応 てきおう 、刺激 しげき への反応 はんのう 、生殖 せいしょく を挙 あ げる[47] 。生命 せいめい は単 たん に生物 せいぶつ の特徴 とくちょう 的 てき 状態 じょうたい であるという場合 ばあい もある。
地球 ちきゅう 上 じょう の生物 せいぶつ (植物 しょくぶつ 、動物 どうぶつ 、菌類 きんるい 、原生 げんせい 生物 せいぶつ 、古 こ 細菌 さいきん 、真正 しんしょう 細菌 さいきん )に共通 きょうつう する特徴 とくちょう として、細胞 さいぼう があり、炭素 たんそ と水 みず を基本 きほん とする複雑 ふくざつ な組織 そしき があり、代謝 たいしゃ 活動 かつどう し、成長 せいちょう する能力 のうりょく があり、刺激 しげき に反応 はんのう し、生殖 せいしょく するということが挙 あ げられる。これらの特徴 とくちょう を持 も つものは一般 いっぱん に生命 せいめい と見 み なされる。しかし、生命 せいめい の定義 ていぎ で常 つね にこれらの特徴 とくちょう が必須 ひっす とされるわけではない。組織 そしき の組成 そせい を除外 じょがい すれば、人工 じんこう 生命 せいめい も生命 せいめい と見 み なされうる。
生物 せいぶつ 圏 けん とは地球 ちきゅう の外 そと 殻 から 部分 ぶぶん の一部 いちぶ (地表 ちひょう 、水中 すいちゅう 、空気 くうき および大気 たいき 中 ちゅう )であり、そこで生命 せいめい が生 う まれ様々 さまざま に変化 へんか する領域 りょういき である。広義 こうぎ の地球 ちきゅう 生理学 せいりがく 的 てき 観点 かんてん から言 い えば、生物 せいぶつ 圏 けん とは全 すべ ての生物 せいぶつ とそれらの関係 かんけい を含 ふく む地球 ちきゅう 規模 きぼ の生態 せいたい 系 けい であり、岩石 がんせき 圏 けん ・水圏 すいけん ・大気圏 たいきけん の各種 かくしゅ 要素 ようそ との相互 そうご 作用 さよう も含 ふく む。現在 げんざい 、地球 ちきゅう 上 じょう には750億 おく トンのバイオマス (生命 せいめい )があり、それらが生物 せいぶつ 圏 けん の様々 さまざま な環境 かんきょう に生息 せいそく している[48] 。
地球 ちきゅう 全体 ぜんたい のバイオマスの9割 わり は植物 しょくぶつ であり、動物 どうぶつ は植物 しょくぶつ の存在 そんざい に強 つよ く依存 いぞん している[49] 。動植物 どうしょくぶつ の種 たね はこれまでに200万 まん 種 しゅ 以上 いじょう 識別 しきべつ されており[50] 、現存 げんそん する種 たね の実際 じっさい の数 かず は数 すう 百 ひゃく 万 まん から5000万 まん 以上 いじょう あると見積 みつ もられている[51] [52] [53] 。今 いま も次々 つぎつぎ と新種 しんしゅ が出現 しゅつげん し、同時 どうじ に絶滅 ぜつめつ する種 たね もあるため、現存 げんそん する種 たね の数 かず は常 つね に変化 へんか している[54] [55] 。現在 げんざい 、種 たね の数 かず は急速 きゅうそく に減少 げんしょう している[56] [57] [58] 。
ブラジル のアマゾン熱帯 ねったい 雨林 うりん 。地球 ちきゅう 上 うえ で最 もっと も生物 せいぶつ 多様 たよう 性 せい が豊 ゆた かな地域 ちいき である[59] 。[60]
今 いま のところ生命 せいめい は地球 ちきゅう 上 じょう のものしか知 し られていない。生命 せいめい の起源 きげん に関 かん する問題 もんだい は未 み 解決 かいけつ でまだよくわかっていないが、今 いま とは全 まった く違 ちが う環境 かんきょう の原始 げんし 地球 ちきゅう で約 やく 39億 おく 年 ねん 前 まえ から35億 おく 年 ねん 前 まえ の冥 めい 王代 おうだい または太古 たいこ 代 だい に生 う まれたとも[61] 、地球 ちきゅう 外 がい から飛来 ひらい したとも考 かんが えられている。いずれにせよ、生命 せいめい は当初 とうしょ から自己 じこ 複製 ふくせい の基本 きほん 的 てき 特性 とくせい と遺伝 いでん の特性 とくせい を備 そな えていたのだろう、生命 せいめい が生 う まれると、様々 さまざま な要因 よういん により変異 へんい が起 お き多様 たよう な生命 せいめい 形態 けいたい へと展開 てんかい し自然 しぜん 選択 せんたく も加 くわ わって変化 へんか (進化 しんか )が起 お きたのだろう、と推測 すいそく している生物 せいぶつ 学者 がくしゃ が多 おお い[注 ちゅう 4] 。
他 た の種 たね との競争 きょうそう に敗 やぶ れた種 たね や変化 へんか する環境 かんきょう に順応 じゅんのう できなかった種 たね は絶滅 ぜつめつ していった。化石 かせき にはそういった古 ふる い種 たね の痕跡 こんせき も数多 かずおお く残 のこ っている。化石 かせき やDNA の研究 けんきゅう により、現存 げんそん する全 すべ ての種 たね は最初 さいしょ の原始 げんし 的 てき 生命 せいめい 形態 けいたい まで系統 けいとう を遡 さかのぼ ることができることが判明 はんめい している[61] 。
原始 げんし 的 てき 植物 しょくぶつ が光合成 こうごうせい の能力 のうりょく を獲得 かくとく したことで、太陽 たいよう エネルギーを活用 かつよう しさらに複雑 ふくざつ な生命 せいめい 形態 けいたい を生 う み出 だ すことができるようになった[要 よう 出典 しゅってん ] 。その結果 けっか 生 しょう じた酸素 さんそ は大気 たいき 中 ちゅう に蓄積 ちくせき し、オゾン層 そう を形成 けいせい するようになった。小 ちい さい細胞 さいぼう を大 おお きな細胞 さいぼう が取 と り込 こ むことでさらに複雑 ふくざつ な細胞 さいぼう ができ 、真 ま 核 かく 生物 せいぶつ が生 う まれた[62] 。細胞 さいぼう 群 ぐん のコロニー内 ない で個々 ここ の細胞 さいぼう が役割 やくわり 分担 ぶんたん するようになり、真 しん の多 た 細胞 さいぼう 生物 せいぶつ へと進化 しんか していった。オゾン層 そう が危険 きけん な紫外線 しがいせん を和 やわ らげたことで、生命 せいめい は陸上 りくじょう へと進出 しんしゅつ できるようになった。
ダニ の顕微鏡 けんびきょう 写真 しゃしん
地球 ちきゅう 上 じょう に出現 しゅつげん した最初 さいしょ の生命 せいめい 形態 けいたい は微生物 びせいぶつ であり、多 た 細胞 さいぼう 生物 せいぶつ が出現 しゅつげん する約 やく 十 じゅう 億 おく 年 ねん 前 まえ までは全 すべ ての生命 せいめい 形態 けいたい は微生物 びせいぶつ だった[63] 。微生物 びせいぶつ の多 おお くは単細胞 たんさいぼう で、人間 にんげん の肉眼 にくがん では見 み えないほど小 ちい さい。真正 しんしょう 細菌 さいきん 、菌類 きんるい 、古 こ 細菌 さいきん 、原生 げんせい 生物 せいぶつ がある。
これらの生命 せいめい 形態 けいたい は、液体 えきたい の水 みず のある地球 ちきゅう 上 じょう のありとあらゆる場所 ばしょ に存在 そんざい しており、岩石 がんせき の内部 ないぶ からも発見 はっけん されている[64] 。微生物 びせいぶつ の生殖 せいしょく 活動 かつどう は急速 きゅうそく である。突然変異 とつぜんへんい 率 りつ が高 たか く遺伝子 いでんし の水平 すいへい 伝播 でんぱ があるため[65] 、環境 かんきょう への適応 てきおう 能力 のうりょく が高 たか く、宇宙 うちゅう 空間 くうかん を含 ふく め様々 さまざま な新 あら たな環境 かんきょう で生 い き残 のこ ることができる[66] 。地球 ちきゅう 上 じょう の生態 せいたい 系 けい の本質 ほんしつ は微生物 びせいぶつ によって形成 けいせい されている。ただし、一部 いちぶ の微生物 びせいぶつ は病原 びょうげん 性 せい があり、他 た の生物 せいぶつ の健康 けんこう への脅威 きょうい となっている。
植物 しょくぶつ 相 しょう
地球 ちきゅう 上 じょう には多様 たよう な動物 どうぶつ の種 たね が存在 そんざい する。
かつてアリストテレス は全 すべ ての生物 せいぶつ を、人間 にんげん が気 き づくほどの素早 すばや さでは動 うご かない植物 しょくぶつ と動 うご く動物 どうぶつ に分類 ぶんるい した。リンネ 式 しき 階級 かいきゅう 分類 ぶんるい 体系 たいけい では、これを植物 しょくぶつ 界 さかい と動物 どうぶつ 界 さかい とした。その後 ご 、植物 しょくぶつ 界 かい に無関係 むかんけい なグループが含 ふく まれていたが、菌類 きんるい や一部 いちぶ の藻類 そうるい が新 あら たな界 かい を形成 けいせい するものとされた。しかし、それらは今 いま も植物 しょくぶつ に属 ぞく するものとして語 かた られることもある。細菌 さいきん 相 しょう は植物 しょくぶつ 相 しょう に組 く み入 い れられることもあるが[67] [68] 、別々 べつべつ に扱 あつか われることもある。
植物 しょくぶつ を分類 ぶんるい する様々 さまざま な方法 ほうほう の中 なか に、地域 ちいき 毎 ごと の植物 しょくぶつ 相 しょう がある。研究 けんきゅう 目的 もくてき によって様々 さまざま な植物 しょくぶつ 相 しょう の考 かんが え方 かた があり、中 なか には過去 かこ の時代 じだい の植物 しょくぶつ を扱 あつか う化石 かせき 植物 しょくぶつ 相 しょう もある。植物 しょくぶつ 相 しょう は気候 きこう や地形 ちけい によって大 おお きく異 こと なる。
地域 ちいき 毎 ごと の植物 しょくぶつ 相 しょう はさらに「在来 ざいらい 植物 しょくぶつ 相 しょう 」や「農業 のうぎょう ・園芸 えんげい 植物 しょくぶつ 相 しょう 」に分 わ けられる。「在来 ざいらい 植物 しょくぶつ 相 しょう 」の一部 いちぶ は大陸 たいりく から大陸 たいりく へ移住 いじゅう した人々 ひとびと によって新天地 しんてんち に数 すう 世紀 せいき 前 まえ に導入 どうにゅう されたもので、その地域 ちいき の自然 しぜん の植物 しょくぶつ 相 しょう の一部 いちぶ に組 く み込 こ まれたものを含 ふく む。これは、自然 しぜん と人間 にんげん の相互 そうご 作用 さよう によって自然 しぜん と人工 じんこう の境界 きょうかい が曖昧 あいまい になる事例 じれい の1つである。
もう1つの植物 しょくぶつ の分類 ぶんるい として、歴史 れきし 的 てき に「雑草 ざっそう 」と呼 よ ばれてきたものがある。有益 ゆうえき でない植物 しょくぶつ を指 さ す用語 ようご として植物 しょくぶつ 学 がく では使 つか われなくなったが、今 いま も普通 ふつう に使 つか われている言葉 ことば であり、そのことが人類 じんるい が自然 しぜん に手 て を加 くわ えて制御 せいぎょ したいと考 かんが えていることを物語 ものがた っている。同 おな じように動物 どうぶつ も人間 にんげん との関係 かんけい によって「家畜 かちく 」、「野生 やせい 動物 どうぶつ 」、「害虫 がいちゅう 」などと分類 ぶんるい されることがある。
分類 ぶんるい としての動物 どうぶつ には他 た の生命 せいめい 形態 けいたい と区別 くべつ するいくつかの特性 とくせい があるが、科学 かがく 的 てき には根 ね や葉 は がなく脚 あし や翼 つばさ があるといった分類 ぶんるい ではない[要 よう 出典 しゅってん ] 。動物 どうぶつ は真 ま 核 かく 生物 せいぶつ で、通常 つうじょう は多 た 細胞 さいぼう 生物 せいぶつ であり(ただし、ミクソゾア という例 れい もある)、そのことから真正 しんしょう 細菌 さいきん ・古 こ 細菌 さいきん ・原生 げんせい 生物 せいぶつ の大 だい 部分 ぶぶん と区別 くべつ される。一般 いっぱん に消化 しょうか 器官 きかん を持 も つ従属 じゅうぞく 栄養 えいよう 生物 せいぶつ であり、そのことから植物 しょくぶつ や藻類 そうるい と区別 くべつ される。また細胞 さいぼう 壁 かべ を持 も たないことから、植物 しょくぶつ 、藻類 そうるい 、菌類 きんるい と区別 くべつ される。
海綿動物 かいめんどうぶつ などの例外 れいがい はあるが、動物 どうぶつ は特 とく 化 か した組織 そしき で構成 こうせい される体 からだ を持 も つ。運動 うんどう を可能 かのう にする筋肉 きんにく と信号 しんごう を送 おく り処理 しょり する神経 しんけい 系 けい を持 も つ。また、一般 いっぱん に体内 たいない に消化 しょうか 器官 きかん を持 も つ。動物 どうぶつ の真 ま 核 かく 細胞 さいぼう は、コラーゲン と伸縮 しんしゅく 自在 じざい な糖 とう タンパク質 たんぱくしつ でできた細胞 さいぼう 外 がい の基盤 きばん で保持 ほじ されている。これを石灰 せっかい 化 か した外 そと 骨格 こっかく や骨 ほね のような構造 こうぞう を形成 けいせい することもある。
人間 にんげん と自然 しぜん 。豊 ゆた かさとエコロジー[ 編集 へんしゅう ]
ハワイ州 しゅう のナパリ海岸 かいがん は隔絶 かくぜつ された断崖 だんがい だが、モクマオウ のような外来 がいらい 種 しゅ が侵入 しんにゅう し、景観 けいかん が大 おお きく変化 へんか している。
ソチ の森林公園 しんりんこうえん 。「自然 しぜん 」と「人工 じんこう 」を融合 ゆうごう させた例 れい
自然 しぜん は人類 じんるい に様々 さまざま な豊 ゆた かさをもたらしている。人類 じんるい は経済 けいざい 活動 かつどう とレジャーの両方 りょうほう で自然 しぜん を利用 りよう しており、天然 てんねん 資源 しげん を採取 さいしゅ することはいつの時代 じだい も経済 けいざい システムの重要 じゅうよう な基盤 きばん となっている。農業 のうぎょう が始 はじ まったのは紀元前 きげんぜん 9千年紀 せんねんき ごろである。狩猟 しゅりょう や釣 つ り を生計 せいけい のために行 おこな う人々 ひとびと もいる。食料 しょくりょう の調達 ちょうたつ からエネルギー まで、自然 しぜん は人類 じんるい の経済 けいざい 的 てき な富 とみ に影響 えいきょう を及 およ ぼしている。また自然 しぜん があるからアウトドア 活動 かつどう ができるのであり、レクリエーション やレジャー という点 てん で、人々 ひとびと の心 しん の豊 ゆた かさの源泉 げんせん でもある。
昔 むかし から人類 じんるい は自生 じせい している植物 しょくぶつ を食料 しょくりょう として採集 さいしゅう し、植物 しょくぶつ の薬効 やっこう 成分 せいぶん を医療 いりょう 目的 もくてき に使 つか っていた[69] 、現代 げんだい でも自生 じせい の薬用 やくよう 植物 しょくぶつ も多 おお く用 もち いられている。食用 しょくよう に関 かん しては、現代 げんだい 人 じん はほとんどの植物 しょくぶつ を農業 のうぎょう によって栽培 さいばい して手 て に入 い れている。ところが、耕作 こうさく 地 ち として広大 こうだい な土地 とち を開墾 かいこん したことで、森林 しんりん や沼沢 しょうたく 地 ち が減少 げんしょう し、結果 けっか として多 おお くの動植物 どうしょくぶつ の生息 せいそく 地 ち が狭 せば まっているという問題 もんだい が起 お きている[70] 。
ほんの50年 ねん ほど前 まえ まで、人々 ひとびと は(一般人 いっぱんじん も学者 がくしゃ も含 ふく めて)自然 しぜん を自分 じぶん たちの都合 つごう で好 す きなだけ利用 りよう しても良 よ いのだ、と単純 たんじゅん に考 かんが える傾向 けいこう が強 つよ かった。また、地球 ちきゅう 上 じょう の自然 しぜん をとてつもなく巨大 きょだい で丈夫 じょうぶ なものといったように想像 そうぞう し、人類 じんるい が手 て を加 くわ えても地球 ちきゅう 上 じょう の自然 しぜん 全体 ぜんたい に大 おお きな悪影響 あくえいきょう を与 あた えてしまうことはあるまい、と無邪気 むじゃき にたかを括 くく っていた。そして人類 じんるい は様々 さまざま なテクノロジー を用 もち いて、自分 じぶん たちの都合 つごう で(自分 じぶん たちの欲望 よくぼう のおもむくままに)自然 しぜん に手 て を加 くわ えてきた。人類 じんるい はこれまで重機 じゅうき などを用 もち いて広大 こうだい な面積 めんせき の熱帯 ねったい 雨林 うりん を開墾 かいこん し人工 じんこう 的 てき な農地 のうち などに変 か え、また数 すう 多 おお くの動植物 どうしょくぶつ を絶滅 ぜつめつ させてきた。また地球 ちきゅう の自然 しぜん 環境 かんきょう に対 たい する人間 にんげん が引 ひ き起 お こす脅威 きょうい としては、汚染 おせん 、森林 しんりん 破壊 はかい 、石油 せきゆ 流出 りゅうしゅつ などもある。人間 にんげん の影響 えいきょう の全 まった くない自然 しぜん 環境 かんきょう は急速 きゅうそく に減少 げんしょう しつつある。
20世紀 せいき の後半 こうはん になるとようやく、地球 ちきゅう 上 じょう の生物 せいぶつ 量 りょう に占 し める人類 じんるい の割合 わりあい は非常 ひじょう に小 ちい さいものの、人類 じんるい が自然 しぜん に与 あた える影響 えいきょう は不釣合 ふつりあい いなほど大 おお きいということが次第 しだい に理解 りかい されるようになってきた。生態 せいたい 系 けい というのは、かつて人々 ひとびと が想像 そうぞう していたよりもずっとデリケートな存在 そんざい であり 人間 にんげん はもっと自然 しぜん 環境 かんきょう に配慮 はいりょ する必要 ひつよう がある、ということが次第 しだい に理解 りかい されるようになってきたのである(エコロジー 。環境 かんきょう 問題 もんだい )。新 あら たなテクノロジーの利用 りよう が環境 かんきょう に与 あた える変化 へんか の複雑 ふくざつ なフィードバックループがあることも徐々 じょじょ に理解 りかい されるようになってきている[71] 。人類 じんるい が自然 しぜん 環境 かんきょう に与 あた える変化 へんか が、我々 われわれ の文明 ぶんめい が将来 しょうらい 存続 そんぞく しうるかどうかということにも密接 みっせつ に関連 かんれん していることが近年 きんねん 理解 りかい されるようになってきている(サスティナビリティ=持続 じぞく 可能 かのう 性 せい )。環境 かんきょう 問題 もんだい やエコロジーは今 いま では世界 せかい 各国 かっこく の政府 せいふ も重視 じゅうし する問題 もんだい 、無視 むし できない問題 もんだい となってきており、関連 かんれん の国際 こくさい 会議 かいぎ で討議 とうぎ されるだけでなく、各国 かっこく の議会 ぎかい でもしばしば扱 あつか われている。
ベルギー の夏 なつ の草原 そうげん 。青 あお い花 はな はヤグルマギク 、赤 あか い花 はな はヒナゲシ
自然 しぜん の美 よし は歴史 れきし 的 てき にも芸術 げいじゅつ や書籍 しょせき の流行 りゅうこう のテーマであり、図書館 としょかん や書店 しょてん にはそういった書籍 しょせき が数多 かずおお く並 なら んでいる。自然 しぜん は芸術 げいじゅつ や写真 しゃしん や詩 し その他 た の文学 ぶんがく のテーマとしてよく使 つか われ、多 おお くの人々 ひとびと が自然 しぜん と美 び を結 むす びつけてきた。なぜこの結 むす びつきが存在 そんざい するのか、その本質 ほんしつ は何 なに かを研究 けんきゅう するのが美学 びがく である。何 なに が美 うつく しいとされるのかについて多 おお くの哲学 てつがく 者 しゃ が合意 ごうい する基本 きほん 的 てき 特性 とくせい を超 こ えて、様々 さまざま な意見 いけん が事実 じじつ 上 じょう 無限 むげん に存在 そんざい している[72] 。中国 ちゅうごく では自然 しぜん の風景 ふうけい をありのままに描 えが く山水 さんすい 画 が が生 う まれ、アジアの芸術 げいじゅつ に大 おお きな影響 えいきょう を及 およ ぼした。
ヨーロッパでは、自然 しぜん の風景 ふうけい を描 えが く風景 ふうけい 画 が が1800年代 ねんだい に流行 りゅうこう するようになり、特 とく にロマン主義 しゅぎ の作品 さくひん によく見 み られる。イギリスのジョン・コンスタブル やターナー は、自然 しぜん の美 び を絵画 かいが に捉 とら えることを重視 じゅうし した。それまでの絵画 かいが は宗教 しゅうきょう 的 てき 光景 こうけい や人物 じんぶつ が第 だい 一 いち の主題 しゅだい だった。かつて自然 しぜん 界 かい は脅威 きょうい の場所 ばしょ とされていたが、ウィリアム・ワーズワース の詩 し は自然 しぜん 界 かい の驚異 きょうい ・不思議 ふしぎ を描 えが いた。その後 ご 、西洋 せいよう 文化 ぶんか では自然 しぜん を評価 ひょうか する傾向 けいこう が高 たか まっていく[73] 。美 うつく しい芸術 げいじゅつ に共通 きょうつう する伝統 でんとう 的 てき 考 かんが え方 かた は「自然 しぜん の模倣 もほう 」である。
水素 すいそ 原子 げんし の電子 でんし 軌道 きどう を確 かく 率 りつ 密度 みつど を色 いろ づけした断面 だんめん 図 ず で表 あらわ したもの
科学 かがく の一部 いちぶ 分野 ぶんや にとって自然 しぜん とは物質 ぶっしつ とその動 うご きであり、それらが従 したが う自然 しぜん 法則 ほうそく を理解 りかい することを目的 もくてき としている。このため、一般 いっぱん に最 もっと も基本 きほん 的 てき な科学 かがく の分野 ぶんや は「物理 ぶつり 学 がく 」とされており、語義 ごぎ 的 てき にも "physics" は「自然 しぜん の研究 けんきゅう 」を意味 いみ していた。
物質 ぶっしつ は、「もの」を構成 こうせい する実体 じったい と定義 ていぎ される。観測 かんそく 可能 かのう な宇宙 うちゅう は物質 ぶっしつ でできている。宇宙 うちゅう の可視 かし の部分 ぶぶん は、いまのところ総 そう 質量 しつりょう のわずか4パーセントを占 し めているに過 す ぎないとされている。残 のこ りは23パーセントの暗黒 あんこく 物質 ぶっしつ と73パーセントのダークエネルギー だと言 い われている[74] 。これらの正確 せいかく な性質 せいしつ はまだ不明 ふめい であり、物理 ぶつり 学者 がくしゃ による集中 しゅうちゅう 的 てき な調査 ちょうさ 研究 けんきゅう が進 すす んでいる。
観測 かんそく 可能 かのう な宇宙 うちゅう の範囲 はんい 内 ない では、物質 ぶっしつ とエネルギー の挙動 きょどう は明確 めいかく な物理 ぶつり 法則 ほうそく に従 したが う。それらの法則 ほうそく を使 つか った現代 げんだい 宇宙 うちゅう 論 ろん モデルは観測 かんそく 可能 かのう な宇宙 うちゅう の構造 こうぞう や成 な り立 た ちをうまく説明 せつめい できている。物理 ぶつり 法則 ほうそく の数式 すうしき には20個 こ の物理 ぶつり 定数 ていすう が使 つか われている[75] 。物理 ぶつり 定数 ていすう は観測 かんそく 可能 かのう な宇宙 うちゅう の中 なか では一定 いってい と見 み られている[76] 。物理 ぶつり 定数 ていすう は注意深 ちゅういぶか く測定 そくてい されて決定 けってい されているが、なぜそういう値 ね になったのかは未 いま だに謎 なぞ である。
太陽系 たいようけい の惑星 わくせい と準 じゅん 惑星 わくせい (大 おお きさは縮尺 しゅくしゃく が合 あ っているが、距離 きょり は不正 ふせい 確 かく )
ハッブル・ウルトラ・ディープ・フィールド による宇宙 うちゅう 最深 さいしん 部 ぶ の画像 がぞう
かみのけ座 ざ に在 あ る渦巻 うずまき 銀河 ぎんが NGC 4414 は約 やく 6000万 まん 光年 こうねん の距離 きょり に在 あ り、直径 ちょっけい は約 やく 56,000光年 こうねん である。
宇宙 うちゅう 空間 くうかん は、天体 てんたい の大気圏 たいきけん の外側 そとがわ に広 ひろ がる宇宙 うちゅう の比較的 ひかくてき 空虚 くうきょ な領域 りょういき を指 さ す。地球 ちきゅう の大気 たいき と宇宙 うちゅう 空間 くうかん の間 あいだ には明確 めいかく な境界 きょうかい は存在 そんざい せず、大気 たいき は高度 こうど 上昇 じょうしょう と共 とも に徐々 じょじょ に薄 うす くなっている。太陽系 たいようけい 内 うち の宇宙 うちゅう 空間 くうかん は惑星 わくせい 間 あいだ 空間 くうかん とも呼 よ ばれ、太陽 たいよう 圏 けん 界面 かいめん と呼 よ ばれる面 めん で恒星 こうせい 間 あいだ 空間 くうかん と接 せっ している。
宇宙 うちゅう 空間 くうかん は確 たし かに非常 ひじょう に密度 みつど が薄 うす いが、完全 かんぜん な空虚 くうきょ ではない。マイクロ波 は 分光 ぶんこう 法 ほう によって数 すう 十 じゅう 種類 しゅるい の有機 ゆうき 分子 ぶんし が疎 まば らに存在 そんざい することがわかっている。又 また 、ビッグバン の名残 なごり として宇宙 うちゅう マイクロ波 は 背景 はいけい 放射 ほうしゃ がある。又 また 、イオン 化 か した原子核 げんしかく で構成 こうせい される宇宙 うちゅう 線 せん や各種 かくしゅ 素粒子 そりゅうし が存在 そんざい する。他 ほか にもある種 しゅ の気体 きたい 、プラズマ 、宇宙塵 うちゅうじん 、小 ちい さい流星 りゅうせい 物質 ぶっしつ などがある。さらに今 いま では人類 じんるい の痕跡 こんせき が宇宙 うちゅう 空間 くうかん にあり、これまでに打 う ち上 あ げられたロケットや宇宙船 うちゅうせん などの残骸 ざんがい がスペースデブリ として大気圏 たいきけん 外 がい に散 ち らばっており、今後 こんご 宇宙 うちゅう 開発 かいはつ の障害 しょうがい となることが予想 よそう されている。スペースデブリの一部 いちぶ は時折 ときおり 大気圏 たいきけん に再 さい 突入 とつにゅう している。
地球 ちきゅう は太陽系 たいようけい 内 ない で唯一 ゆいいつ 生命 せいめい 体 たい が存在 そんざい することが知 し られているが、火星 かせい にはかつて地表 ちひょう に液体 えきたい の水 みず が大量 たいりょう に存在 そんざい していたことを示唆 しさ する証拠 しょうこ が見 み つかっている[77] 。そのため、かつて火星 かせい には短期間 たんきかん かも知 し れないが生命 せいめい が存在 そんざい していた可能 かのう 性 せい がある。ただし、現在 げんざい 火星 かせい 上 じょう の水 みず の幾 いく どが凍結 とうけつ した状態 じょうたい になっている。火星 かせい に今 いま も生命 せいめい が存在 そんざい するとしたら、水 みず が液体 えきたい の形 かたち で存在 そんざい する可能 かのう 性 せい のある地下 ちか が最 もっと も可能 かのう 性 せい が高 たか いとされている[78] 。
水星 すいせい や金星 かなぼし といった他 ほか の地球 ちきゅう 型 がた 惑星 わくせい は、我々 われわれ が知 し っている様 よう な生命 せいめい を維持 いじ するには厳 きび し過 す ぎる環境 かんきょう と見 み られている。しかし、木星 もくせい の4番目 ばんめ の大 おお きさの衛星 えいせい エウロパ は、氷 こおり の地表 ちひょう の下 した に液体 えきたい の水 みず の層 そう があると見 み られており、生命 せいめい の存在 そんざい する可能 かのう 性 せい が指摘 してき されている[79] 。
近年 きんねん 、Stéphane Udry らは赤色 あかいろ 矮星グリーゼ581 の周囲 しゅうい を回 まわ る太陽系 たいようけい 外 がい 惑星 わくせい グリーゼ581d を発見 はっけん した。グリーゼ581dはその恒星 こうせい 周囲 しゅうい のハビタブルゾーン にあると見 み られており、我々 われわれ が知 し っているような生命 せいめい が存在 そんざい する可能 かのう 性 せい が示唆 しさ されている。
人間 にんげん や社会 しゃかい よりも自然 しぜん に優位 ゆうい を置 お く考 かんが え方 かた を一般 いっぱん に自然 しぜん 主義 しゅぎ という。[要 よう 出典 しゅってん ] 現代 げんだい では環境 かんきょう なしには人類 じんるい の存続 そんぞく すら危 あや ぶまれることが現実 げんじつ の社会 しゃかい 問題 もんだい などにもなっており、いわゆるエコロジー などの環境 かんきょう 思想 しそう は各国 かっこく 政府 せいふ の基本 きほん 課題 かだい ともなっている。
^ ガリレオの著作 ちょさく Il Saggiatore のタイトルの日本語 にほんご での訳語 やくご は全然 ぜんぜん 定 さだ まっておらず、『自然 しぜん 計量 けいりょう 者 しゃ 』『黄金 おうごん 計量 けいりょう 者 しゃ 』『贋金 にせがね 鑑識 かんしき 官 かん 』等々 とうとう である。なおIl Saggiatoreとは、そもそもは比重 ひじゅう などの値 ね を調 しら べることで本物 ほんもの の黄金 おうごん と偽物 にせもの の黄金 おうごん を見分 みわ ける仕事 しごと をする人 ひと のことである。
^ 外国 がいこく 語 ご 文献 ぶんけん の翻訳 ほんやく を読 よ む際 さい には「本性 ほんしょう 」の含 ふく みがないか常 つね に留意 りゅうい すべきである[要 よう 出典 しゅってん ] 。例 たと えば「自然 しぜん と人為 じんい 」などという対比 たいひ にぶつかった時 とき 、そこでの人為 じんい には単 たん に「自然 しぜん 物 ぶつ に対 たい して手 て が加 くわ えられた」という意味 いみ だけでなく「人為 じんい によって本性 ほんしょう が捻 ね じ曲 ま げられた」というニュアンスが含 ふく まれているかもしれない[要 よう 出典 しゅってん ] 。
^ 日本語 にほんご で言 い う自然 しぜん 科学 かがく は、scienceとだけ呼 よ ばれることがあり、わざわざ自然 しぜん という分類 ぶんるい を強調 きょうちょう しない[要 よう 出典 しゅってん ] 。物理 ぶつり か、生物 せいぶつ か、社会 しゃかい かなど確 かく 率 りつ ・分布 ぶんぷ などの科学 かがく 的 てき な分類 ぶんるい による。いずれにしても、言葉 ことば の包含 ほうがん 関係 かんけい を確認 かくにん することが大事 だいじ である。自然 しぜん という言葉 ことば が何 なに を含 ふく み、何 なに を含 ふく まないかを確認 かくにん するとよい。
^ 生命 せいめい の起源 きげん を巡 めぐ る諸説 しょせつ に関 かん しては、どれも完全 かんぜん な証拠 しょうこ もなく、そのとおりに実験 じっけん 室 しつ で再現 さいげん できたこともない。各 かく 説 せつ とも憶測 おくそく の組 く み合 あ わせであって、未 み 解決 かいけつ 。
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