フジテレビジョン

フジテレビ;
基本きほん情報じょうほう
略称りゃくしょう（愛称あいしょう）	CX、フジ
運営うんえい（番組ばんぐみ供給きょうきゅう）事業じぎょう者しゃ	株式会社かぶしきがいしゃフジテレビジョン
ジャンル	地ちデジ難なん視し対策たいさく衛星えいせい放送ほうそう
放送ほうそう内容ないよう	地上ちじょうデジタル放送ほうそうのサイマル放送ほうそう（マルチ編成へんせいの場合ばあいは主しゅ番組ばんぐみのみ）
衛星えいせい基幹きかん放送ほうそう（BSデジタル放送ほうそう）
放送ほうそう事業じぎょう者しゃ	社団しゃだん法人ほうじんデジタル放送ほうそう推進すいしん協会きょうかい
チャンネル番号ばんごう	Ch.298
物理ぶつりチャンネル	BS-17ch
放送ほうそう開始かいし	2010年ねん3月11日にち
放送ほうそう終了しゅうりょう	2015年ねん3月31日にち
公式こうしきサイト
	特記とっき事項じこう：; 地ちデジ難なん視し対策たいさく衛星えいせい放送ほうそう対象たいしょうリスト（ホワイトリスト）に掲載けいさいされた地区ちくのみ視聴しちょう可能かのう。
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フジテレビジョン
英名えいめい	Fuji Television Network, Inc.[1]
放送ほうそう対象たいしょう地域ちいき	関東かんとう広域こういき圏けん
ニュース系列けいれつ	FNNキー局きょく
番組ばんぐみ供給きょうきゅう系列けいれつ	FNSキー局きょく
略称りゃくしょう	CX
愛称あいしょう	フジ、フジテレビ
呼出よびだし符号ふごう	JOCX-DTV
呼出よびだし名称めいしょう	フジ; デジタルテレビジョン
開局かいきょく日び	1959年ねん3月1日にち
本社ほんしゃ	〒137-8088; 東京とうきょう都と港みなと区く台場だいば; 2丁目ちょうめ4番ばん8号ごう; 北緯ほくい35度ど37分ふん36.04秒びょう東経とうけい139度ど46分ふん27.47秒びょう / 北緯ほくい35.6266778度ど東経とうけい139.7742972度ど座標ざひょう: 北緯ほくい35度ど37分ふん36.04秒びょう東経とうけい139度ど46分ふん27.47秒びょう / 北緯ほくい35.6266778度ど東経とうけい139.7742972度ど
演奏えんそう所しょ	#スタジオを参照さんしょう
リモコンキーID	8
デジタル親おや局きょく	東京とうきょう 21ch
アナログ親おや局きょく	東京とうきょう 8ch
ガイドチャンネル	8ch
主おもなデジタル中継ちゅうけい局きょく	主おもな中継ちゅうけい局きょく（デジタル）参照さんしょう
主おもなアナログ中継ちゅうけい局きょく	主おもな中継ちゅうけい局きょく（アナログ）参照さんしょう
公式こうしきサイト	www.fujitv.co.jp
	特記とっき事項じこう：; 開局かいきょくは在京ざいきょうキー局きょくとしては4番目ばんめで、毎日放送まいにちほうそう（大阪おおさか・JOOR-TV）、九州朝日放送きゅうしゅうあさひほうそう（福岡ふくおか・JOIF-TV）と同日どうじつ。; また、大東諸島だいとうしょとうも、アナログ時代じだいは放送ほうそう区域くいきに含ふくまれていた。; 2008年ねん10月がつ1日にち、フジ・メディア・ホールディングスからテレビジョン放送ほうそう免許めんきょを承継しょうけい。
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株式会社かぶしきがいしゃフジテレビジョン^[1]
Fuji Television Network, Inc.^[1]
	FCGビル
種類しゅるい	株式会社かぶしきがいしゃ
市場いちば情報じょうほう	非ひ上場じょうじょう
略称りゃくしょう	フジテレビ; フジ; CX; 8ch
本社ほんしゃ所在地しょざいち	日本にっぽん; 〒137-8088; 東京とうきょう都と港みなと区く台場だいば二に丁目ちょうめ4番ばん8号ごう
設立せつりつ	2008年ねん（平成へいせい20年ねん）10月1日にち
業種ぎょうしゅ	情報じょうほう・通信つうしん業ぎょう
法人ほうじん番号ばんごう	5010401078381
事業じぎょう内容ないよう	テレビジョン放送ほうそう
代表だいひょう者しゃ	代表だいひょう取締役とりしまりやく会長かいちょう嘉納かのう修治しゅうじ; 代表だいひょう取締役とりしまりやく社長しゃちょう港みなと浩一こういち;
資本しほん金きん	88億おく円えん（2024年ねん3月がつ31日にち現在げんざい）
発行済はっこうずみ株式かぶしき総数そうすう	2,000株かぶ; （2020年ねん6月がつ27日にち効力こうりょく発生はっせい）
売上うりあげ高だか	2374億おく0000万まん円えん（2022年度ねんど）
営業えいぎょう利益りえき	76億おく7700万まん円えん（2022年度ねんど）
経常けいじょう利益りえき	79億おく5900万まん円えん（2022年度ねんど）
純じゅん利益りえき	57億おく2600万まん円えん（2022年度ねんど）
純資産じゅんしさん	1715億おく1800万まん円えん; （2023年ねん3月がつ31日にち現在げんざい）
総そう資産しさん	2242億おく1400万まん円えん; （2023年ねん3月がつ31日にち現在げんざい）
従業じゅうぎょう員数いんずう	1,169名めい ; （2024年ねん3月がつ31日にち現在げんざい）
決算けっさん期き	3月がつ末日まつじつ
主要しゅよう株主かぶぬし	フジ・メディア・ホールディングス 100%
外部がいぶリンク	www.fujitv.co.jp
	特記とっき事項じこう：旧きゅう法人ほうじん（株式会社かぶしきがいしゃ富士ふじテレビジョン）の設立せつりつは、1957年ねん（昭和しょうわ32年ねん）11月18日にち。; FCGビル設計せっけい、丹下たんげ健三けんぞう・都市とし・建築けんちく研究所けんきゅうじょ
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フジサンケイグループ > フジテレビグループ > フジテレビジョン

フジ・メディア・ホールディングス > フジテレビジョン

株式会社かぶしきがいしゃフジテレビジョン（英えい: Fuji Television Network, Inc.、通称つうしょう：フジテレビ）は、フジ・メディア・ホールディングスの連結れんけつ子会社こがいしゃで、関東かんとう広域こういき圏けんを放送ほうそう対象たいしょう地域ちいきとしたテレビジョン放送ほうそう事業じぎょうを行おこなう特定とくてい地上ちじょう基幹きかん放送ほうそう事業じぎょう者しゃ。東京とうきょう都と港みなと区く台場だいば（通称つうしょう：お台場だいば）のFCGビルに本社ほんしゃを置おく。

フジニュースネットワーク（FNN）、フジネットワーク（FNS、フジテレビ系列けいれつ）のキー局きょくであり、リモコンキーIDは「8」。

概要がいよう

在京ざいきょうキー局きょくとしては4番目ばんめに開局かいきょくしたテレビ局てれびきょくで、産経新聞さんけいしんぶん社しゃ、ニッポン放送にっぽんほうそうなどにより構成こうせいされるフジサンケイグループの一員いちいんである。旧きゅう法人ほうじん（現げん・フジ・メディア・ホールディングス）はフジサンケイグループの中核ちゅうかく企業きぎょうであり、グループ再編さいへん後ごは事業じぎょう持株もちかぶ会社かいしゃとなっていたが、現行げんこう会社かいしゃはフジテレビグループの中核ちゅうかく企業きぎょうという位置いちづけである^[4]。

各かく地域ちいきの系列けいれつ局きょく28社しゃで、番組ばんぐみの供給きょうきゅう・ネットを目的もくてきとするフジネットワーク (FNS：Fuji Network System) と、ニュース素材そざいの供給きょうきゅう・ネットを目的もくてきとするフジニュースネットワーク (FNN：Fuji News Network) を組織そしきしている。FNN（ニュース）の取材しゅざい対象たいしょう地域ちいきには、青森あおもり県けん・山梨やまなし県けんが含ふくまれる^{[注釈ちゅうしゃく 3]}。

地上波ちじょうは放送ほうそうの他ほかにスカパー!プレミアムサービス（東経とうけい124・128度どCS放送ほうそう）、および衛星えいせい基幹きかん放送ほうそう事業じぎょう者しゃであるサテライト・サービスを通つうじてスカパー!（旧きゅう・スカパー!e2）（東経とうけい110度どCS放送ほうそう）で、フジテレビONE・フジテレビTWO・フジテレビNEXTの3つのチャンネル（フジテレビワンツーネクスト）を放送ほうそうしていて、一部いちぶのケーブルテレビ事業じぎょう者しゃへもこれらのチャンネルの供給きょうきゅうを行おこなっている。

2008年ねん10月がつ1日にちに株式会社かぶしきがいしゃフジテレビジョン（旧きゅう会社かいしゃ）は、商号しょうごうを「株式会社かぶしきがいしゃフジ・メディア・ホールディングス」変更へんこうし認定にんてい放送ほうそう持株もちかぶ会社かいしゃに移行いこうした。同日どうじつ、新設しんせつ分割ぶんかつにより設立せつりつした「株式会社かぶしきがいしゃフジテレビジョン」に免許めんきょ人じんの地位ちいを含ふくむ事業じぎょうの一切いっさいを継承けいしょうした^{[注釈ちゅうしゃく 4]}。

略称りゃくしょうについて

略称りゃくしょうは、開局かいきょくから現在げんざいに至いたるまで正式せいしきに定さだめられたことがなく^{[注釈ちゅうしゃく 5]}、後述こうじゅつの通とおりコールサイン「JOCX-DTV」（東京とうきょう 21ch）から一般いっぱん的てきに用もちいられるCX（シーエックス）が用もちいられている。

略称りゃくしょうは開局かいきょく当初とうしょ、「FTV」が用もちいられた。しかし正式せいしきな略称りゃくしょうとして定さだめておらず、後のちに開局かいきょくした系列けいれつ局きょくの福島ふくしまテレビ^{[注釈ちゅうしゃく 6]}が「FTV」を正式せいしきな略称りゃくしょうとして使用しようするようになった。以後いご、コールサインから「CX」の略称りゃくしょうが用もちいられている。これも正式せいしきな略称りゃくしょうとして定さだめられたものではないが、次第しだいにその略称りゃくしょうを頻用ひんようする^{[注釈ちゅうしゃく 7]}ようになり、現在げんざいに至いたる。

社名しゃめいの由来ゆらい

ニッポン放送にっぽんほうそうと文化放送ぶんかほうそうの2社しゃによる「中央ちゅうおうテレビジョン」（仮称かしょう）の免許めんきょ申請しんせいに、新あらたに映画えいが3社しゃ（東宝とうほう、松竹しょうちく、大映だいえい）が加くわわることとなり、社名しゃめいを一新いっしんすることとなった。その際さい開ひらかれた五ご社しゃ会議かいぎにて、ニッポン放送にっぽんほうそう代表だいひょう取締役とりしまりやく専務せんむ（当時とうじ）の鹿内しかない信隆のぶたかが「テレビというものはとにかく（略りゃく）庶民しょみんの人々ひとびとに愛あいされるものでなくてはならぬから、最もっともポピュラーな名前なまえを選えらぶべきではないか。そこで日本にっぽんでポピュラーといえばサクラとか富士ふじだから、仮かりに『富士ふじテレビ』と言いうのはどうか」と提案ていあん。同席どうせきした文化放送ぶんかほうそう社長しゃちょうの水野みずの成夫しげおが真まっ先さきに賛成さんせいし、他たの代表だいひょうも同意どういしたことで決定けっていされた。こうして1957年ねん11月1日にち「株式会社かぶしきがいしゃ富士ふじテレビジョン（現げん：株式会社かぶしきがいしゃフジ・メディア・ホールディングス）」が設立せつりつされた。フジサンケイグループの放送ほうそう系けい企業きぎょう及および株式会社かぶしきがいしゃTOKYO TOWERなどが加盟かめいする「中央ちゅうおうラジオテレビ健康けんこう保険ほけん組合くみあい」の名称めいしょうは、仮称かしょうの中央ちゅうおうテレビジョンに由来ゆらいする。^[5]^[6]。

沿革えんかく

1957年ねん
- 7月がつ8日にち - 予備よび免許めんきょを受うける。
- 11月18日にち - 文化放送ぶんかほうそうとニッポン放送ほうそうを主体しゅたいとし、東宝とうほう、松竹しょうちく、大映だいえいの映画えいが会社かいしゃ各社かくしゃが参加さんかして、株式会社かぶしきがいしゃ富士ふじテレビジョン設立せつりつ（「富士ふじテレビ」に決定けっていされる前まえは「中央ちゅうおうテレビジョン^{[注釈ちゅうしゃく 8]}」で仮かり決定けっていされていた）。
1958年ねん12月 - 商号しょうごうを株式会社かぶしきがいしゃフジテレビジョンに変更へんこう。
1959年ねん
- 1月がつ9日にち - 本ほん免許めんきょを受うける。
- 2月がつ8日にち - 試験しけん放送ほうそうを始はじめる。
- 3月1日にち - 午前ごぜん9時じ20分ふんから、地上ちじょうアナログテレビジョン放送ほうそうの本ほん放送ほうそうを開始かいし、東京とうきょう都とで4番目ばんめのテレビ局てれびきょくとして開局かいきょく（JOCX-TV/東京とうきょう8ch）。最初さいしょの番組ばんぐみは『開局かいきょくに際さいして』(水野みずの成夫しげお社長しゃちょうの挨拶あいさつ)。開局かいきょくは大阪おおさか・毎日放送まいにちほうそうテレビ（MBS・JOOR-TV/大阪おおさか4ch）と福岡ふくおか・九州朝日放送きゅうしゅうあさひほうそうテレビ（KBC・JOIF-TV/福岡ふくおか1ch）と同日どうじつ。関西かんさい地区ちくにおいては、関西かんさいテレビ（KTV）と毎日放送まいにちほうそうとのネットワーク関係かんけいを結むすぶが、翌年よくねん関西かんさいテレビに1本ほん化かする。
- 6月1日にち - 東名とうめい阪ばん福ぶくの基幹きかん4局きょく（フジテレビ・東海とうかいテレビ（THK）・関西かんさいテレビ・九州朝日放送きゅうしゅうあさひほうそう）でネットワーク協力きょうりょく体制たいせいに調印ちょういんする。これが後こうのフジネットワーク（FNS）の基礎きそとなる。
1960年ねん1月がつ17日にち - 本局ほんきょくの送信そうしん出力しゅつりょくを映像えいぞう50k W、音声おんせい12.5kWに増力ぞうりょくする。
1964年ねん
- 9月3日にち - 東京とうきょうオリンピックの開催かいさいを控ひかえ、カラー試験しけん放送ほうそうを開始かいし（東京とうきょう地区ちくでは3番目ばんめ）。最初さいしょの番組ばんぐみは『僕ぼくは見みたんだ』で、午前ごぜん10時半じはんからの30分ふん番組ばんぐみ^[7]。
- 9月7日にち - カラー本ほん放送ほうそうを開始かいし（系列けいれつ局きょくの関西かんさいテレビ放送ほうそうと東海テレビ放送とうかいてれびほうそうも同日どうじつ開始かいし）。3局きょく共ともにカラー本ほん放送ほうそう番組ばんぐみ第だい1弾だんは、この日ひから始はじまった19時じからの30分ふんの新しん番組ばんぐみ、イギリスの特撮とくさつ人形にんぎょう劇げき『海底かいてい大戦たいせん争そうスティングレイ』。^[8]^[9]^[10]^[11]^[12]^[13]
- 10月1日にち - 福岡ふくおか地区ちくのネット局きょくが九州朝日放送きゅうしゅうあさひほうそうからテレビ西日本てれびにしにほん（TNC）に変更へんこうされ、フジテレビ・東海とうかいテレビ・関西かんさいテレビ・テレビ西日本てれびにしにほんの4社しゃによるネットワーク協力きょうりょく体制たいせいが確立かくりつする。
1966年ねん10月がつ3日にち - フジニュースネットワーク（FNN）発足ほっそく。
1967年ねん
- 2月がつ11日にち - 自社じしゃ制作せいさくに於おいて初はつのスタジオカラーカメラ実写じっしゃ・カラーVTR使用しようによる番組ばんぐみが放送ほうそうされる。第だい1弾だんは、クイズ番組ばんぐみ『ズバリ!当あてましょう』で、同どう番組ばんぐみカラー放送ほうそう第だい1回かいにちなんで、『カラーで当あてましょう』という題だいが付つけられた^{[注釈ちゅうしゃく 9]}。
- 12月24日にち - この日ひの「競馬けいば中継ちゅうけい」（中山なかやま競馬けいば場じょうからの「第だい12回かい有馬ありま記念きねん」の中継ちゅうけい）にて、フジテレビ自社じしゃの競馬けいば中継ちゅうけいに於おいて、初はつのカラー放送ほうそうを行おこなう^[14]^[15]^{[注釈ちゅうしゃく 10]}。
1969年ねん
- フジテレビの開局かいきょく10周年しゅうねんの機きに住吉すみよし町まち商店しょうてん会かいによる商店しょうてん街がい「フジテレビ下か通どおり」（現げん：あけぼのばし通どおり）のアーケード看板かんばんが設置せっちされた（1998年ねん9月がつに撤去てっきょ）。
- 10月1日にち
  - フジネットワーク（FNS）発足ほっそく。
  - この日ひの午後ごご0時じ45分ふんからのニュースから、カラーによるニュース番組ばんぐみが開始かいし。これに伴ともない、報道ほうどうに於おいてのカラーフィルムでの取材しゅざいを本格ほんかく的てきに開始かいしする^[16]。
- タワースタジオ完成かんせい^[17]。
1971年ねん - 制作せいさく局きょくを廃止はいしさせ、フジプロダクション、新しん制作せいさく（のちにフジプロダクションに統合とうごう）、フジポニー・ワイドプロモーション（のちのフジ制作せいさく）に分割ぶんかつして系列けいれつ子会社こがいしゃ化か、報道ほうどう・スポーツ・生なま番組ばんぐみ以外いがいの番組ばんぐみの制作せいさくを委託いたくする（1980年ねんまで系列けいれつ子会社こがいしゃの再編さいへんをしながらこの体制たいせいが続つづく）。
1972年ねん2月がつ28日にち - 長野ながの県けん軽井沢かるいざわ町まちで発生はっせいした連合赤軍れんごうせきぐんあさま山荘さんそう事件じけんの人質ひとじち救出きゅうしゅつの模様もようを、フルネットの系列けいれつ局きょくである長野放送ながのほうそうと協力きょうりょくして現地げんちから生なま中継ちゅうけい。夜よる6時じ過すぎ、犯人はんにん逮捕たいほ・連行れんこうの瞬間しゅんかんをスクープ撮影さつえい^{[注釈ちゅうしゃく 11]}。FNNを通つうじて、全国ぜんこくに生なま放送ほうそうした。これが契機けいきで、後のちにニュース報道ほうどうに力ちからを入いれる様ようになる（「長野放送ながのほうそう#『あさま山荘さんそう事件じけん』犯人はんにん逮捕たいほのスクープ裏話うらばなし」の項こうも参照さんしょう）。
1973年ねん - 『キンカン素人しろうと民謡みんよう名人めいじん戦せん』を最後さいごに、自主じしゅ制作せいさく番組ばんぐみがすべてカラー放送ほうそうになる。
1978年ねん10月がつ2日にち - 音声おんせい多重たじゅう放送ほうそう開始かいし(当時とうじは実用じつよう化か試験しけん放送ほうそう)。東京とうきょうでは日本にほんテレビ、NHK（日本にっぽん放送ほうそう協会きょうかい）に次ついで3局きょく目め。第だい1弾だんは、同日どうじつ午後ごご5時じからのアメリカテレビ映画えいが『コンバット!』の2か国こく語ご放送ほうそう。ステレオ放送ほうそう第だい1弾だんは、同日どうじつ午後ごご7時じから放送ほうそうされた神宮球場じんぐうきゅうじょうからのヤクルト対たい巨人きょじん戦せんであった。
1980年ねん - この年としの機構きこう改革かいかくで「制作せいさく局きょく」を再さい発足ほっそく、報道ほうどう・スポーツ・生なま番組ばんぐみ以外いがいの自社じしゃ制作せいさくを復活ふっかつさせる。
1984年ねん
- フジサンケイグループ議長ぎちょう・鹿内しかない春雄はるおが将来しょうらいの衛星えいせい放送ほうそう事業じぎょう（現在げんざいのBSフジやフジテレビワンツーネクストなど）参画さんかくによる業務ぎょうむ拡大かくだいに伴ともない、局きょく舎しゃ面積めんせき拡大かくだいの必要ひつよう性せいを訴うったえ、新宿しんじゅく区く河田こうだ町まちから当時とうじはまだ更地さらちであった台場だいばへの社屋しゃおく移転いてん構想こうそうを発表はっぴょうする（#お台場だいば移転いてんの経緯けいいを参照さんしょう）。
1985年ねん
- 4月がつ - フジサンケイグループのシンボルマーク及および社やしろ章あきら・『目めん玉たまマーク』を制定せいてい。（民間みんかん放送ほうそうのシンボルマークの制定せいていは日本にほんテレビに次ついで2番目ばんめ、統一とういつCI導入どうにゅう当日とうじつの翌よく1986年ねん4月がつ1日にちから正式せいしきに使用しようを開始かいし。）
- 12月8日にち - 文字もじ多重たじゅう放送ほうそう本ほん放送ほうそう開始かいし。
1987年ねん
- 7月がつ10日とおか - 任天堂にんてんどうと共同きょうどうで、後ごの『スーパーマリオUSA』の元もととなるファミコンディスクシステムのソフト『夢ゆめ工場こうじょうドキドキパニック』を発売はつばい。
- 10月 - 日本にっぽんの地上波ちじょうはテレビ放送ほうそう局きょくで初はじめてとなる24時じ間あいだ放送ほうそう（終夜しゅうや放送ほうそう。日曜にちよう深夜しんやから月曜げつよう早朝そうちょう及および保守ほしゅ点検てんけん時じを除のぞく）を開始かいし^{[注釈ちゅうしゃく 12]}。
1988年ねん - 開局かいきょく30周年しゅうねんを記念きねんしてオリエント急行きゅうこうを日本にっぽんで走はしらせる（日立製作所ひたちせいさくしょ・東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう（JR東日本ひがしにっぽん）との共同きょうどう企画きかく。オリエント・エクスプレス '88）。
1989年ねん8月がつ24日にち - 第だい1世代せだいクリアビジョン放送ほうそう開始かいし。そして、民放みんぽうでは初はじめて、ソニー製せいの1インチ非ひ圧縮あっしゅくデジタルハイビジョンVTR DVH-1000が導入どうにゅうされる。
1990年ねん11月 - ハイビジョン試験しけん放送ほうそう開始かいし。
1993年ねん
- 3月31日にち - 山形やまがたテレビがフジネットワークを離脱りだつ（翌日よくじつ4月がつ1日にちからテレビ朝日てれびあさひ系けいにネットチェンジ^{[注釈ちゅうしゃく 13]}）。
- 5月 - 新しん本社ほんしゃ・演奏えんそう所しょとなるFCGビルが着工ちゃっこう。
1994年ねん
- 4月がつ23日にち - セガ・エンタープライゼスと共同きょうどうで、メガCDのソフト『ヘブンリーシンフォニー』を発売はつばい。
- 9月12日にち - 番組ばんぐみテロップをJTCウインフォントに統一とういつ
- 11月 - ハイビジョン実用じつよう化か試験しけん局きょく免許めんきょ取得しゅとく。
1995年ねん
- 4月がつ - 株式会社かぶしきがいしゃフジサンケイグループ本社ほんしゃを合併がっぺい。
- 9月 - ワイドクリアビジョン(EDTV-II)本ほん放送ほうそう開始かいし。
1996年ねん8月がつ - 東京とうきょう都と港みなと区く台場だいばのFCGビルが完成かんせい。河田こうだ町まちからの移転いてん作業さぎょうが部署ぶしょ別べつに順次じゅんじ開始かいしされる。
1997年ねん
- 3月がつ10日とおか - 午前ごぜん2時じ05分ふんをもって河田こうだ町まちからの放送ほうそうを終了しゅうりょう。台場だいばのFCGビルへの本社ほんしゃ・演奏えんそう所しょ機能きのうの移転いてんが完了かんりょうし、午前ごぜん5時じ55分ふんからのめざましテレビから放送ほうそう開始かいし。本社ほんしゃ事業じぎょう所しょ所在地しょざいち変更へんこう（東京とうきょう都と港みなと区く台場だいば2丁目ちょうめ4番ばん8号ごう）。
- 3月15日にち - 旧きゅう河田こうだ町まち本社ほんしゃビルの解体かいたい作業さぎょう開始かいし（翌年よくねん3月がつ31日にちに完了かんりょう、跡地あとちは河田こうだ町まちガーデンとなった）^[18]。
- 8月がつ8日にち - 東京とうきょう証券しょうけん取引とりひき所しょ市場いちば第だい1部ぶに株式かぶしきを上場じょうじょう。
1998年ねん
- 4月がつ - CSデジタル放送ほうそう2チャンネルの委託いたく放送ほうそう事業じぎょう者しゃの認定にんていを受うける。
- 4月がつ1日にち - 沖縄おきなわ県けん大東諸島だいとうしょとうテレビ中継ちゅうけい局きょく開局かいきょく。本来ほんらい沖縄おきなわ県けんの系列けいれつは沖縄テレビ放送おきなわてれびほうそうであるが、沖縄おきなわ本島ほんとうから距離きょりが離はなれており、中継ちゅうけい電波でんぱが受信じゅしんできないため、小笠原諸島おがさわらしょとうの中継ちゅうけい局きょくから通信つうしん衛星えいせいによる分ぶん波なみによりテレビ中継ちゅうけい所しょを設置せっちしたものである。
- 4月がつ25日にち - CSチャンネル「フジテレビ721」（現げん・フジテレビTWO）放送ほうそうを開始かいし。
1999年ねん4月がつ1日にち - CSチャンネル「フジテレビ739」（現げん・フジテレビONE）放送ほうそうを開始かいし。
2000年ねん12月1日にち - 午前ごぜん11時じ、系列けいれつのBSデジタル放送ほうそう「BSフジ」（デジタルBS8Ch）開始かいし。
2003年ねん12月1日にち - 午前ごぜん11時じ、地上ちじょうデジタルテレビジョン放送ほうそうの本ほん放送ほうそうを開始かいし（JOCX-DTV/東京とうきょう21ch/リモコン番号ばんごう:8）。
2005年ねん
- 1月がつ17日にち - 系列けいれつラジオ局きょくのニッポン放送にっぽんほうそうの株式かぶしき公開こうかい買付かいつけ（TOB）を発表はっぴょうした。その結果けっか、ニッポン放送にっぽんほうそう発行はっこう済ずみ株式かぶしきの36.47%を取得しゅとくした。
- 3月24日にち - ソフトバンクグループの金融きんゆう持株もちかぶ会社かいしゃ SBIホールディングスの子会社こがいしゃであるソフトバンク・インベストメントがフジテレビジョンの筆頭ひっとう株主かぶぬしとなる^[19]。
- 5月23日にち - ライブドア・パートナーズを買収ばいしゅうし同社どうしゃの商号しょうごうを「LFホールディングス」に変更へんこう（7月がつ12日にちに合併がっぺい）。
- 6月13日にち - 産業さんぎょう再生さいせい法ほうに基もとづく事業じぎょう再さい構築こうちく計画けいかくの認定にんていを受うける。2008年ねん5月がつまで。
- 7月がつ15日にち - 地上波ちじょうはキー局きょくとして初はじめてのブロードバンド動画どうが配信はいしんサービス、「フジテレビ On Demand」のサービスを開始かいし。
- 9月1日にち - ニッポン放送にっぽんほうそうと株式かぶしき交換こうかんし、同社どうしゃを完全かんぜん子会社こがいしゃ化か。
2006年ねん
- 1月がつ22日にち - ライブドアが証券しょうけん取引とりひき法ほう違反いはんで1月がつ18日にちに家宅かたく捜索そうさくされる。
- 3月15日にち - ポッドキャスティング「フジポッド」の配信はいしん開始かいし。
- 3月16日にち - 日枝ひえ会長かいちょうが記者きしゃ会見かいけんを行おこないUSENの宇野うの康秀やすひで社長しゃちょうにフジテレビが所有しょゆうするライブドア持株もちかぶを95億おく円えんで全ぜん株かぶ譲渡じょうとしUSENとの業務ぎょうむ提携ていけいを発表はっぴょう。同時どうじにライブドアとの提携ていけい解消かいしょうとライブドア・ショックにより受うけたフジテレビの損害そんがい総額そうがく345億おく円えんの賠償ばいしょう請求せいきゅうを行おこなうことを決定けっていした。
- 4月がつ1日にち
  - 地上ちじょうデジタルテレビジョンワンセグの本ほん放送ほうそうを開始かいし。
  - 株式会社かぶしきがいしゃニッポン放送にっぽんほうそうホールディングス（旧きゅう・株式会社かぶしきがいしゃニッポン放送にっぽんほうそう）を吸収きゅうしゅう合併がっぺいし、旧きゅうニッポン放送にっぽんほうそうの全ぜん資産しさん（中波ちゅうはラジオ事業じぎょうに係かかる資産しさん・負債ふさい及および契約けいやくを除のぞく）とアナウンサーを含ふくむ余剰よじょう人員じんいんを継承けいしょうする。フジテレビが名実めいじつともにフジサンケイグループの事業じぎょう持株もちかぶ会社かいしゃとなる。
2007年ねん
- 3月26日にち - ライブドアに対たいする345億おく円えんの損害そんがい賠償ばいしょう請求せいきゅう訴訟そしょうを東京とうきょう地裁ちさいに提起ていきしたと発表はっぴょうした。
- 3月29日にち - ポニーキャニオンと扶桑社ふそうしゃの発行はっこう済ずみ全ぜん株式かぶしきを取得しゅとくし、完全かんぜん子会社こがいしゃ化か。同時どうじにBSフジへの出資しゅっし比率ひりつが上昇じょうしょう。
- 9月1日にち - ハイビジョンでの報道ほうどう取材しゅざいを開始かいしする（スポーツ報道ほうどうの一部いちぶは以前いぜんからハイビジョン化かされている）。
- 9月14日にち - 東京とうきょう都と江東こうとう区く青海あおみの臨海りんかい副ふく都心としんに建設けんせつした「フジテレビ湾岸わんがんスタジオ」の運用うんようを開始かいし。
2008年ねん
- 4月がつ1日にち - CSチャンネル「フジテレビCSHD」（現げん・フジテレビNEXT）放送ほうそうを開始かいし。在京ざいきょう民放みんぽうキー局きょく主体しゅたいで初はつのCS放送ほうそうによるハイビジョン放送ほうそうである。
- 9月4日にち - 総務そうむ大臣だいじんから、放送ほうそう法ほうに基もとづく放送ほうそう持株もちかぶ会社かいしゃの認定にんていを取得しゅとくし、また新設しんせつ会社かいしゃ（2008年ねん10月がつ1日にち設立せつりつ）へのテレビジョン放送ほうそう免許めんきょの承継しょうけいが許可きょかされた。
- 10月1日にち - 株式会社かぶしきがいしゃフジテレビジョンが商号しょうごうを「株式会社かぶしきがいしゃフジ・メディア・ホールディングス」に変更へんこうし認定にんてい放送ほうそう持株もちかぶ会社かいしゃに移行いこう。同日どうじつ新設しんせつ分割ぶんかつにより設立せつりつした「株式会社かぶしきがいしゃフジテレビジョン」（2代目だいめ法人ほうじん）に免許めんきょ人じんの地位ちいを含ふくむ事業じぎょう部門ぶもんを継承けいしょうした。
- 12月1日にち - ファイル配信はいしんに対応たいおうした地上波ちじょうは（アナログ・デジタル）・BS波は（BSフジ）・CS波は（フジテレビワンツーネクスト）の統合とうごう型がたデジタルマスター設備せつび（東芝とうしば製せい）が稼動かどう^[20]。同時どうじに地上ちじょうデジタルテレビジョン放送ほうそうのサブチャンネル番号ばんごう「083」の運用うんよう開始かいし。3分割ぶんかつ放送ほうそうが物理ぶつり上じょう可能かのうとなる。マスター切せつ換かわは3段階だんかいに分わけて行おこなわれ、第だい1段階だんかいは地上波ちじょうは、第だい2段階だんかいは2009年ねん4月がつにCS放送ほうそう（フジテレビワンツーネクスト）、第だい3段階だんかいは2009年ねん10月がつにBS放送ほうそう（BSフジ）の順じゅんで切せつ換かわを行おこなった。
2010年ねん
- 3月11日にち - BSセーフティーネットに基もとづく地上ちじょうデジタル放送ほうそう難なん視聴しちょう地域ちいき向むけ補完ほかん放送ほうそうを期間きかん限定げんていで開局かいきょく。チャンネルはBS298
- 4月がつ23日にち - CS放送ほうそうのフジテレビNEXTにて、同局どうきょく初はつの3Dハイビジョンによる番組ばんぐみ『アリス3D』を放送ほうそう(同局どうきょくの音おと組ぐみによる制作せいさく)。この際さい、この番組ばんぐみの冠かんむりスポンサーであるパナソニックによる日本にっぽん初はつの3DハイビジョンCM(プロゴルファーの石川いしかわ遼りょう選手せんしゅが出演しゅつえん)も放送ほうそうされた^{[注釈ちゅうしゃく 14]}。
- 7月がつ5日にち - NHKと民放連みんぽうれんの申もうし合あわせにより、地上ちじょうアナログ放送ほうそうにおける全ぜん番組ばんぐみが、地上ちじょうデジタル放送ほうそうへの完全かんぜん移行いこうを前提ぜんていにレターボックス放送ほうそう（画が角かくサイズ16:9）に移行いこう^{[注釈ちゅうしゃく 15]}。
2011年ねん
- 6月30日にち - 沖縄おきなわ県けん大東諸島だいとうしょとうのデジタル放送ほうそう中継ちゅうけい局きょく開局かいきょく（同どう7月がつ1日にち試験しけん放送ほうそう・7月がつ23日にち正式せいしき開局かいきょく）に伴ともない大東諸島だいとうしょとうの中継ちゅうけい局きょくからの放送ほうそうも同時どうじに終了しゅうりょうし、デジタル放送ほうそう用ように本来ほんらいの沖縄おきなわ県けんの系列けいれつ局きょくである沖縄テレビ放送おきなわてれびほうそうの中継ちゅうけい局きょくが開局かいきょくする。
- 7月がつ24日にち - 7月がつ24日にちは笑わらっていいともの特別とくべつバージョンが放送ほうそうされ、午後ごご0時じ00分ふんにブルーバックのアナログ放送ほうそう終了しゅうりょうのお知しらせが表示ひょうじされ、午後ごご11時じ58分ふんに現在げんざいでも使つかわれるクロージングが表示ひょうじされ、終おわり頃ころには「これでフジテレビのアナログ放送ほうそうは終了しゅうりょうします。今後こんごはデジタル放送ほうそうでお楽たのしみ下ください。」と表示ひょうじされ、開局かいきょく以来いらい52年ねんにわたる地上ちじょうアナログ放送ほうそうが午後ごご11時じ59分ふんに終了しゅうりょう。
- 10月31日にち - 生放送なまほうそうの報道ほうどう・情報じょうほう番組ばんぐみがすべてステレオ放送ほうそう化かされた。
2012年ねん
- 12月11日にち - 地上ちじょう一般いっぱん放送ほうそう局きょくの免許めんきょ取得しゅとく^[21]
- 12月15日にち - 「お台場だいばエリア放送ほうそう」の愛称あいしょうで地上ちじょう一般いっぱん放送ほうそう開始かいし^[22]
2013年ねん5月がつ31日にち - 午前ごぜん9時じ東京とうきょうスカイツリーからの送信そうしん開始かいし
2015年ねん
- 3月31日にち - 正午しょうごにてBSセーフティーネットによる地ちデジ補完ほかん放送ほうそう終了しゅうりょう
- 4月がつ1日にち - 移動いどう受信じゅしん用地ようち上じょう基幹きかん放送ほうそうとしてモバキャスによるフジテレビONE・フジテレビTWO放送ほうそう開始かいし
2016年ねん6月がつ30日にち - モバキャス終了しゅうりょうに伴ともないモバキャスによるフジテレビONE・フジテレビTWO放送ほうそう終了しゅうりょう
2017年ねん3月17日にち - 「お台場だいばエリア放送ほうそう」廃止はいし
2019年ねん6月がつ10日とおか - 地上波ちじょうは（デジタル）・BS波は（BSフジ）・CS波は（フジテレビワンツーネクスト）の3波は統合とうごう型がたマスター設備せつび（東芝とうしば製せい）が稼働かどう・更新こうしん。同時どうじに、番組ばんぐみ素材そざいのデータを、これまでのVTR納入のうにゅうから「総合そうごうコンテンツ管理かんりシステム」に基もとづくクラウド上うえのネットワーク送信そうしんに対応たいおう。マスター設備せつびは、6月10日にち朝あさの地上波ちじょうはを皮切かわきりに、10月にBS波なみ、2020年ねん2月がつにはCS波なみにて稼働かどう開始かいし^[23]^[24]。
2022年ねん 10月1日にち - ONE PIECE等ひとしの一部いちぶの番組ばんぐみを除のぞく、全ぜん番組ばんぐみの提供ていきょうクレジットから黒縁くろぶち+白しろテロップ表記ひょうきを撤廃てっぱい（但ただし、期間きかん限定げんてい^[25]・一部いちぶ企業きぎょう等とうを除のぞく。）し、カラー表記ひょうきに統一とういつ^{[注釈ちゅうしゃく 16]}。
2023年ねん4月がつ1日にち - 制作せいさく著作ちょさくクレジットの表記ひょうきを、開局かいきょく65周年しゅうねん仕様しよう（｢(目玉めだまマーク)フジテレビ｣のロゴの左側ひだりがわに｢65th｣^{[注釈ちゅうしゃく 17]}）に変更へんこう。
- 開局かいきょく周年しゅうねん使用しようロゴを表記ひょうきするのは開局かいきょく以来いらい初はじめてである。

社しゃ史し・記念きねん誌し

フジテレビジョンでは以下いか9冊さつの社しゃ史し・記念きねん誌しを刊行かんこうしている（2020年ねん10月がつ時点じてん）。但ただし、何いずれの社しゃ史し・記念きねん誌しとも所蔵しょぞうしている図書館としょかんは極きわめて少すくない。

フジテレビジョン十じゅう年ねん史し稿こう（フジテレビジョン・編へん）1970年ねん発行はっこう、314ページ。
フジテレビジョン15年ねんの歩あゆみ（フジテレビ広報こうほう部ぶ・編へん）1974年ねん発行はっこう、88ページ。
開局かいきょくからの歩あゆみフジテレビ社しゃ史し年表ねんぴょう昭和しょうわ34年ねん〜昭和しょうわ60年ねん（フジテレビ総務そうむ部ぶ・編へん）1986年ねん3月がつ発行はっこう、204ページ。
開局かいきょくからの歩あゆみフジテレビ社しゃ史し年表ねんぴょう昭和しょうわ34年ねん〜平成へいせい2年ねん（フジテレビ総務そうむ部ぶ・編へん）1991年ねん2月がつ発行はっこう、253ページ。
タイムテーブルからみたフジテレビ35年ねん史し（フジテレビジョン編成へんせい局きょく調査ちょうさ部ぶ・編へん）1994年ねん5月がつ発行はっこう、150ページ^[26]。
タイムテーブルからみたフジテレビ40年ねん史し（フジテレビジョン編成へんせい局きょく調査ちょうさ部ぶ・編へん）1999年ねん7月がつ発行はっこう、174ページ。
タイムテーブルからみたフジテレビ50年ねん史し（フジテレビジョン編成へんせい制作せいさく局きょく知ち財ざい情報じょうほうセンター調査ちょうさ部ぶ・編へん）2009年ねん4月がつ発行はっこう、218ページ。
フジテレビジョン開局かいきょく50年ねん史し 1959 - 2009（昭和しょうわ34年ねん～平成へいせい21年ねん）（フジ・メディアホールディングス・編へん）2009年ねん8月がつ発行はっこう、2冊さつ・data bookとも。
タイムテーブルからみたフジテレビ60年ねん史し（フジテレビ編成へんせい局きょく編成へんせいセンター編成へんせいメディア推進すいしん室しつマーケティングリサーチ部ぶ・編へん）2019年ねん3月がつ発行はっこう、262ページ。

歴史れきし

1950年代ねんだい

1952年ねん3月がつに文化放送ぶんかほうそう、1954年ねん7月がつにニッポン放送にっぽんほうそうが開局かいきょくしたが、当初とうしょから両社りょうしゃはテレビへの進出しんしゅつを目指めざしていた。1953年ねん7月がつに開局かいきょく直後ちょくごの文化放送ぶんかほうそうが、1954年ねん8月がつに開局かいきょく直後ちょくごのニッポン放送にっぽんほうそうが、1956年ねん7月がつに株式会社かぶしきがいしゃに改組かいそされた新生しんせい・文化放送ぶんかほうそうがテレビジョン放送ほうそうの免許めんきょ申請しんせいを行おこなったが、郵政省ゆうせいしょうはいずれも却下きゃっか。以降いこうも両社りょうしゃはテレビ免許めんきょ獲得かくとくを模索もさくしていた^[27]。
1957年ねん6月がつ、郵政省ゆうせいしょうが「テレビジョン放送ほうそう用よう周波数しゅうはすう割当わりあて計画けいかく表ひょう」を発表はっぴょう、京浜けいひん地区ちくに新あらたに3波はが割わり当あてられた。この3波はのうち、1波ははNHK教育きょういくテレビに決定けっていし、残のこり2波はは民放みんぽう総合そうごう局きょくと民放みんぽう教育きょういく専門せんもん局きょくに分わけたが、特とくに総合そうごう局きょくの免許めんきょ獲得かくとく競争きょうそうは激化げきかしていた。財界ざいかいと関係かんけいの深ふかいニッポン放送にっぽんほうそう、文化放送ぶんかほうそうの2社しゃは「中央ちゅうおうテレビジョン」の名なで免許めんきょ申請しんせいを一本いっぽん化かした。他たに大映だいえい系けいの「アジアテレビジョン」、松竹しょうちく系けいの「芸術げいじゅつテレビジョン」、東宝とうほう系けいの「東洋とうようテレビジョン」など申請しんせい者しゃは15社しゃに上のぼっていた^[28]^[29]。平井ひらい太郎たろう郵政ゆうせい大臣だいじんの差配さはいの下した、中央ちゅうおうテレビジョンに映画えいが3社しゃ（東宝とうほう・松竹しょうちく・大映だいえい）が一本いっぽん化か^[30]、翌よく7月がつに予備よび免許めんきょが交付こうふされた^[31]。同年どうねん11月がつ、東京とうきょう都と千代田ちよだ区く有楽町ゆうらくちょう1丁目ちょうめ7番地ばんち（現在げんざいの有楽町ゆうらくちょう1丁目ちょうめ9番ばん3号ごう）の糖とう業ぎょう会館かいかん（ニッポン放送にっぽんほうそう本社ほんしゃ内ない）に資本しほん金きん6億おく円えんで「株式会社かぶしきがいしゃ富士ふじテレビジョン」が設立せつりつされた（翌年よくねん12月がつに商号しょうごうを「株式会社かぶしきがいしゃフジテレビジョン」に変更へんこう、現在げんざいの「株式会社かぶしきがいしゃフジ・メディア・ホールディングス」）。
1959年ねん1月がつに東京とうきょう都と新宿しんじゅく区く市谷いちたに河田こうだ町まち7番地ばんち（現在げんざいの新宿しんじゅく区く河田こうだ町まち3番ばん1号ごう）に本社ほんしゃビルを完成かんせいさせ（本社ほんしゃ所在地しょざいちの変更へんこうは1962年ねん）、同年どうねん3月がつ1日にちに東京とうきょうで3番目ばんめ（総合そうごう局きょくと教育きょういく局きょくの区分くぶんによる都合つごう上じょうで3番目ばんめとされているが、総合そうごう局きょくと教育きょういく局きょくの区分くぶんを問とわなければ4番目ばんめとなっている^{[注釈ちゅうしゃく 18]}）のテレビ局てれびきょくとして放送ほうそうを開始かいしした（放送ほうそう開始かいし当時とうじは映像えいぞう出力しゅつりょく10kW、音声おんせい出力しゅつりょく2.5kW。1960年ねん1月がつ17日にちに空中線くうちゅうせん電力でんりょくを50kWに増力ぞうりょくした）。
チャンネルは当初とうしょ「1」を希望きぼうしていたが、NHK教育きょういくテレビ→NHK総合そうごうテレビが獲得かくとく^{[注釈ちゅうしゃく 19]}。日本にほんテレビが「4」、ラジオ東京とうきょうテレビ（現げん：TBSテレビ）が「6」を取得しゅとくしていたため、第だい8チャンネルとなった。開局かいきょくから1986年ねん3月がつ31日にちまでのシンボルマークはチャンネルナンバー「8」を図案ずあん化かしたもの（関西かんさいテレビや沖縄おきなわテレビとは多少たしょう異ことなる）。ロゴタイプ（ロゴ）は産経新聞さんけいしんぶん（当時とうじはサンケイ）やニッポン放送にっぽんほうそうの旧きゅう書体しょたいに似にた旧きゅうフジサンケイグループ標準ひょうじゅん書体しょたい（亀倉かめくら雄つよし策さくの作さく）だった。
8チャンネルを取得しゅとくしたものの日本にっぽんの黎明れいめい期きのテレビ受像じゅぞう機きは1956年ねん頃ごろまでは6チャンネル・チューナーが一般いっぱん的てきであったため、新あらたに開局かいきょくした8チャンネルのフジテレビを視聴しちょうするためには12チャンネル・チューナのテレビ受像じゅぞう機きに買かい替かえるかチューナの増設ぞうせつが必要ひつようであった。
1959年ねん3月がつ1日にちの開局かいきょくでは、9時じ20分ふんに最初さいしょの番組ばんぐみ『開局かいきょくに際さいして』（初代しょだい社長しゃちょう水野みずの成夫しげおによる挨拶あいさつ）が放映ほうえい。続つづいて、開局かいきょくまでの模様もようを映うつした記録きろく映画えいが『フジテレビの誕生たんじょう』が放映ほうえいされた。この日ひの夜よるには『スター千せん一いち夜や』が放映ほうえい開始かいし。当時とうじの映画えいが会社かいしゃが締結ていけつした「五ご社しゃ協定きょうてい」により、映画えいがスターのテレビ出演しゅつえんが難むずかしい時代じだいであったが、“芸能げいのう番組ばんぐみへの出演しゅつえん”という形かたちでなく、時事じじに絡からめた社会しゃかいの話題わだいとして取とり上あげることにより出演しゅつえんを取とり付つけるという画期的かっきてきな方法ほうほうを採とった。
1959年ねん6月がつ17日にち、渡辺わたなべプロダクションの制作せいさく指揮しきによる音楽おんがく番組ばんぐみ『ザ・ヒットパレード』が放映ほうえい開始かいし。

1960年代ねんだい

1963年ねん1月がつ1日にちには、日本にっぽん初はつの国産こくさんテレビアニメ『鉄腕てつわんアトム』が放映ほうえい開始かいし。さらに1965年ねん10月がつ6日にちには、日本にっぽん初はつのカラーテレビアニメ『ジャングル大帝たいてい』の放映ほうえいを開始かいし。
1964年ねん1月がつ2日にち、正月しょうがつ恒例こうれいの『新春しんしゅんかくし芸げい大会たいかい』が放映ほうえい開始かいし。翌よく1965年ねんからは司会しかい者しゃに高橋たかはし圭三けいぞうを迎むかえて規模きぼも年々ねんねん拡大かくだい、年末年始ねんまつねんしの風物詩ふうぶつし的てき番組ばんぐみとして2010年ねんまで続つづいた。
1964年ねん8月がつ31日にち、音楽おんがく番組ばんぐみ『シオノギ MUSIC FAIR』が放映ほうえい開始かいし。2024年ねん現在げんざい、放映ほうえい期間きかんは日本にっぽんでレギュラー放送ほうそうされている週間しゅうかん番組ばんぐみの中なかで、最長さいちょうである。
1966年ねん10月がつ31日にち、元もと内閣ないかく総理そうり大臣だいじん・吉田よしだ茂しげるの死去しきょに伴ともなう国葬こくそうが日本武道館にほんぶどうかんにて営いとなまれるにあたり、当日とうじつは華美かびな歌舞かぶ音曲おんぎょく関係かんけいの番組ばんぐみを慎つつしみ、終日しゅうじつを通とおして吉田よしだの追悼ついとう特番とくばん、またはそれに準じゅんじる教養きょうよう色しょくの強つよい映画えいが・音楽おんがく番組ばんぐみに差さし替かえ、CM放送ほうそうについても終日しゅうじつ行おこなわなかった^[32]。理由りゆうとして、「吉田よしだの功績こうせきを考かんがえると、特番とくばん編成へんせいに差さし替かえるのは当然とうぜんである」とした。
1967年ねん2月がつ11日にち、『ズバリ!当あてましょう』で自社じしゃ制作せいさくの実写じっしゃ番組ばんぐみでは初はつのカラー放送ほうそうを実施じっし^[33]。
1969年ねん、フジテレビ労組ろうそで女子じょし社員しゃいんの25歳さい定年ていねん制せいの撤廃てっぱいが議論ぎろんされる。同どう制度せいどに抗議こうぎして、全ぜん女子じょし社員しゃいんが赤あかいバラを胸むねに付つけて抗議こうぎ活動かつどうをした。同年どうねん、東京とうきょう都と地労委ちろういにあっせん申請しんせい。
1969年ねん10月がつ5日にちには、テレビアニメ『サザエさん』が放送ほうそう開始かいし。世界せかいで最もっとも長ながく放送ほうそうさてているテレビアニメ番組ばんぐみとして、ギネス世界せかい記録きろくにも認定にんていされ、フジテレビひいては日本にっぽんを代表だいひょうする看板かんばんアニメ番組ばんぐみとなった。

1970年代ねんだい

1970年ねん2月がつ10日とおか、沈没ちんぼつした貨物かもつ船せんかりふぉるにあ丸まるを取材しゅざいするためにチャーターした小型こがた飛行機ひこうきが墜落ついらく。カメラマン1人にんを含ふくむ3人にんが犠牲ぎせいとなった^[34]。
1974年ねん、大型おおがた音楽おんがく番組ばんぐみ『FNS歌謡かよう祭さい』が放送ほうそう開始かいし。当初とうしょは、コンテスト形式けいしきで年とし2回かい放送ほうそうされていたが、1991年ねんからコンサート形式けいしきへリニューアルして以後いご、毎年まいとし冬ふゆ（年末ねんまつ）に放送ほうそうされている。
1976年ねん、『プロ野球やきゅうニュース』がキャスターに佐々木ささき信也しんやを迎むかえて放送ほうそう再開さいかいされる^{[注釈ちゅうしゃく 20]}。
1977年ねん、ザ・ドリフターズがメイン出演しゅつえんのバラエティ番組ばんぐみ『ドリフ大だい爆笑ばくしょう』が月つき1レギュラー番組ばんぐみとして放送ほうそう開始かいし。軒並のきなみ高だか視聴しちょう率りつを連発れんぱつして、1980年ねん12月23日にちの放送ほうそうでは同どう番組ばんぐみの最高さいこう視聴しちょう率りつである40.4%を記録きろくした。

1980年代ねんだい

1981年ねんにそれまでの「母ははと子このフジテレビ」を改あらため、「楽たのしくなければテレビじゃない」というキャッチフレーズを打うち出だした。面白おもしろい番組ばんぐみ・視聴しちょう者しゃの笑わらいを取とれる番組ばんぐみを生うみ出だそうという意識いしき改革かいかくのスローガンであった。そこから横澤よこざわ彪ぴょうがプロデュースした『THE MANZAI』『オレたちひょうきん族ぞく』『笑わらっていいとも!』『オールナイトフジ』など数々かずかずの人気にんき番組ばんぐみが生うまれていった。このような状況じょうきょうは当時とうじのキャッチコピーから「軽けいチャー路線ろせん」（かるちゃーろせん）とも評ひょうされた。バラエティ番組ばんぐみ中心ちゅうしんの編成へんせいは結果けっかとして視聴しちょう者しゃの支持しじを集あつめ、1982年ねんに「年間ねんかん視聴しちょう率りつ3冠かん王おう」（ゴールデン・プライム・全日ぜんじつでトップ）を獲得かくとく。その後ご「3冠かん王おう」は1993年ねんまで12年ねん連続れんぞくで達成たっせいした。
1984年ねんには年間ねんかん売上うりあげ高だかでもキー局きょくトップとなり、名実めいじつともに日本にっぽん最大さいだいの民放みんぽうテレビ局てれびきょくへと成長せいちょうしていった。また、後のちに日本にほんテレビが使用しようする「4冠かん王おう」（ゴールデン・プライム・全日ぜんじつ・ノンプライムでトップ）も同時どうじに獲得かくとくしていた。この年としから経営けいえい合理ごうり化かの名なの下したに（実際じっさいには労組ろうそ潰つぶしの側面そくめんもあったとされる）報道ほうどう、スポーツ番組ばんぐみを除のぞき1970年ねんに系列けいれつの外部がいぶ制作せいさく会社かいしゃに委託いたくしていた番組ばんぐみ制作せいさくを再ふたたび局きょくの編成へんせい局きょくの下したで行おこなわれるようになった。この際さいに系列けいれつの制作せいさく会社かいしゃからフジテレビに移籍いせきした社員しゃいんはポツダム上等じょうとう兵へいにかけて「ポツダム社員しゃいん」と呼よばれたが、後ごのフジテレビ躍進やくしんに大おおきく貢献こうけんした。上記じょうきの一連いちれんの動うごきは80年ねん改革かいかくと呼よばれた（その他た詳細しょうさいは鹿内しかない春雄はるお、横澤よこざわ彪ぴょうも参照さんしょう）。
1987年ねん4月がつからそれまで『欽ドン!』シリーズを編成へんせいしていた月曜げつよう21時じにテレビドラマ枠わくを新設しんせつ。この枠わくは『月つき9』と呼よばれ、折おりからのバブル景気けいき時ときと相あいまってトレンディドラマブームを巻まき起おこし、ゴールデン・プライム帯たいの視聴しちょう率りつを押おし上あげた。
1987年ねん7月がつ18日にち、同局どうきょく開局かいきょく以来いらいの24時じ間あいだ編成へんせいの大型おおがた番組ばんぐみとして『FNSの日ひ・FNSスーパースペシャル1億おく人にんのテレビ夢ゆめ列島れっとう』を放送ほうそう。当初とうしょは1回かい限かぎりの予定よていであったが平均へいきん視聴しちょう率りつが19.9%、瞬間しゅんかん最高さいこう視聴しちょう率りつは38.1%という高こう視聴しちょう率りつであったことから翌年よくねん以降いこうも継続けいぞくされ、『FNS27時じ間あいだテレビ』として現在げんざいも継続けいぞくされている。

同年どうねん10月がつ、日本にっぽんの地上波ちじょうはテレビ局てれびきょくで初はつの完全かんぜん24時じ間あいだ放送ほうそうを開始かいし^{[注釈ちゅうしゃく 21]}。深夜しんや枠わくのソフト充実じゅうじつを目的もくてきに『JOCX-TV2』と銘打めいうって実験じっけん的てきな内容ないようの番組ばんぐみを多数たすう開始かいしした。以降いこう、『やっぱり猫ねこが好すき』や『夢ゆめで逢あえたら』など新しん感覚かんかくの番組ばんぐみが高たかい評価ひょうかを受うける。これらの番組ばんぐみはそれまでの深夜しんや番組ばんぐみの常識じょうしきであった「お色気いろけ路線ろせん」を排除はいじょしたのが最大さいだいの特徴とくちょうで、以降いこう他た局きょくでも深夜しんやに同様どうようの編成へんせいが行おこなわれるようになった。

1988年ねん10月がつ13日にち、とんねるずのバラエティ番組ばんぐみ『とんねるずのみなさんのおかげです』がレギュラー放送ほうそう開始かいし。以後いご、『とんねるずのみなさんのおかげでした』としてリニューアルして、番組ばんぐみ名めいが変かわりながら2018年ねんまで通算つうさん30年ねん放送ほうそうされ、同局どうきょくのゴールデン・プライム帯たいにおけるレギュラー放送ほうそうのバラエティ番組ばんぐみとして最長さいちょう期間きかんの放送ほうそうとなった。
この結果けっか、1987年ねんの全日ぜんじつ視聴しちょう率りつ1位いを達成たっせい。関東かんとう地区ちくにおける全日ぜんじつ視聴しちょう率りつ（ビデオリサーチの調査ちょうさ）は、1963年ねんから1986年ねんまでの24年間ねんかん、NHK総合そうごうテレビが各かく民放みんぽうキー局きょくを押おしのけて、連続れんぞくして1位いを獲得かくとくしており^[35]^{[注釈ちゅうしゃく 22]}、民放みんぽう史上しじょう初はつの単独たんどくでの全日ぜんじつ視聴しちょう率りつ制覇せいはを果はたした。これは、2022年ねん現在げんざいでも唯一ゆいいつの記録きろくとなる。

1990年代ねんだい

1990年代ねんだい前半ぜんはんには、『カノッサの屈辱くつじょく』など、深夜しんや放送ほうそうを中心ちゅうしんとした人気にんき番組ばんぐみが続々ぞくぞく生うまれた。しかし、1993年ねん夏なつ頃ごろから視聴しちょう率りつ3冠かんのうちのいくつかを巨人きょじん戦せん中継ちゅうけいなどのコンテンツを持もち、バラエティ番組ばんぐみも好調こうちょうだった日本にほんテレビに明あけ渡わたし、その勢いきおいも次第しだいに衰おとろえていった。1994年ねんには1982年ねんから12年ねん続つづいた3冠かん王おうを奪うばわれ、その後ご2003年ねんまで10年ねん連続れんぞくで「年間ねんかん視聴しちょう率りつ4冠かん王おう」（ゴールデン・プライム・全日ぜんじつにさらにノンプライムを加くわえての表現ひょうげん）を日本にほんテレビが達成たっせいした。
また、この時期じきは『ライオンのいただきます』（1990年ねん12月終了しゅうりょう）を皮切かわきりに、1980年代ねんだい以前いぜんより長年ながねん放送ほうそうされていた番組ばんぐみをレギュラー・特別とくべつ番組ばんぐみ問とわずお台場だいば移転いてん（後述こうじゅつ）のイメージチェンジや視聴しちょう率りつの問題もんだいから相次あいついで終了しゅうりょうさせる大改革だいかいかくを行おこなう。主おもな終了しゅうりょう番組ばんぐみは平日へいじつ朝あさの子供こども番組ばんぐみ枠わく（終了しゅうりょう時点じてんの番組ばんぐみは『ウゴウゴルーガ』、『ポンキッキーズ』は夕方ゆうがたに移動いどう）、クイズ番組ばんぐみ『なるほど!ザ・ワールド』（1996年ねん3月がつ）、アニメ『世界せかい名作めいさく劇場げきじょう』（1997年ねん3月がつ）、ニュース番組ばんぐみ『FNNスーパータイム』（1997年ねん3月がつ）、正月しょうがつ特番とくばん『タモリ・たけし・さんまBIG3 世紀せいきのゴルフマッチ』（1999年ねん1月がつ）等とうがあげられる。
1996年ねんにSMAPの冠かんむり番組ばんぐみ、『SMAP×SMAP』と、ナインティナインの番組ばんぐみ『めちゃ×2イケてるッ!』が放送ほうそう開始かいし。いずれも、放送ほうそう当時とうじから人気にんき番組ばんぐみであり、以後いご高だか視聴しちょう率りつを連発れんぱつし、フジテレビを代表だいひょうするバラエティ番組ばんぐみとなった。
1997年ねん3月がつ10日とおかに、東京とうきょう都と新宿しんじゅく区く河田こうだ町まちから港みなと区く台場だいばのFCGビル（通称つうしょう:フジテレビ本社ほんしゃビル）に移転いてん。移行いこうの前日ぜんじつのクロージングでは「さようなら河田こうだ町まち」などと表示ひょうじした。新社屋しんしゃおくの設計せっけいは『丹下たんげ健三けんぞう都市とし・建築けんちく設計せっけい研究所けんきゅうじょ』、施工しこうは鹿島建設かしまけんせつ。敷地しきち面積めんせき21102.220m²、延のべ床ゆか面積めんせき141825.438m²、地下ちか2階かい地上ちじょう25階かい塔屋とうや1階かい。直径ちょっけい32mの球体きゅうたい展望てんぼう室しつが印象いんしょう的てき。収録しゅうろくに使用しようした道具どうぐや収録しゅうろくスタジオ（V4スタジオ）などが見みられる見学けんがく者しゃコースがあり、東京とうきょう臨海りんかい副ふく都心としんを代表だいひょうする観光かんこうスポットの1つになっている。ビル全体ぜんたいの“見みた目めサイズ”はワイドクリアビジョンテレビの16：9をイメージしているとされる。
1999年ねんにはイメージキャラクターの「ラフくん」が登場とうじょう、2002年ねんからは「きっかけは、フジテレビ。」のキャッチコピーで様々さまざまなキャンペーンを展開てんかい、毎年まいとし本社ほんしゃビルで行おこなわれているイベントも名物めいぶつとなっている。不定期ふていきで社内しゃないを歩あるき回まわり、愛嬌あいきょうを振ふりまいている。
1999年ねん10月がつ20日はつか、テレビアニメ『ONE PIECE』が放送ほうそう開始かいし。ストーリーや設定せっていごとのタイトル変更へんこうが行おこなわれず、単体たんたいのアニメとして現在げんざいも放送ほうそう時間じかん帯たいを変かえつつも放送ほうそうされ続つづけている^[36]^[37]。

2000年代ねんだい

2002年ねん6月がつ9日にち放送ほうそうの『2002 FIFAワールドカップ日本にっぽん-ロシア』（実況じっきょう:長坂ながさか哲夫てつお）が66.1%を記録きろくした。これにより、民放みんぽうとして初はじめて年間ねんかん視聴しちょう率りつ1位いを獲得かくとくした^{[注釈ちゅうしゃく 23]}。
2002年ねん10月がつ8日にち、雑学ざつがくバラエティ番組ばんぐみ『トリビアの泉いずみ〜素晴すばらしきムダ知識ちしき〜』が放送ほうそう開始かいし。以後いご、ゴールデンへ昇格しょうかくして25%前後ぜんごの高こう視聴しちょう率りつを連発れんぱつした。「へぇ」も流行りゅうこう語ごになるなど社会しゃかい現象げんしょうを起おこした。
2003年度ねんど（2003年ねん4月がつ - 2004年ねん3月がつ）の調査ちょうさではプライムタイムの視聴しちょう率りつが日本にほんテレビを上回うわまわり、この結果けっか、2004年ねんには1993年ねん以来いらい11年ねんぶりに「3冠かん」を日本にほんテレビから奪還だっかんし民放みんぽうトップの座ざに返かえり咲ざいた。その後ご2010年ねんまで7年ねん連続れんぞくで3冠かんを達成たっせいした。
2003年ねん11月4日にち、CS放送ほうそうのフジテレビワンツーネクストにてゲームバラエティ番組ばんぐみ『ゲームセンターCX』が放送ほうそう開始かいし。現在げんざいでも放送ほうそうが続つづく、CS放送ほうそうでは異例いれいとなる人気にんき番組ばんぐみとなっている。
2003年ねん12月1日にちには、地上ちじょうデジタル放送ほうそうを開始かいしした。
2005年ねん1月がつ、お台場だいば社屋しゃおくからの主要しゅよう生せい番組ばんぐみ（『めざましテレビ』『とくダネ!』『ニュース関係かんけい全般ぜんぱん』など）が全すべてハイビジョン放送ほうそうとなる。
2005年ねん前半ぜんはん、フジサンケイグループの資本しほん構成こうせいに目めをつけたライブドアにより、ニッポン放送にっぽんほうそうの敵対てきたい的てき買収ばいしゅうが試こころみられるが失敗しっぱいする。
2008年ねん5月がつ15日にち、フジテレビは2008年ねん4月がつに施行しこうの改正かいせい放送ほうそう法ほうに基もとづく「認定にんてい放送ほうそう持株もちかぶ会社かいしゃ」制せいへの移行いこうを取締役とりしまりやく会かいで決定けっていした^[38]。その概要がいようは、現在げんざいの株式会社かぶしきがいしゃフジテレビジョンを純粋じゅんすい持株もちかぶ会社かいしゃ「株式会社かぶしきがいしゃフジ・メディア・ホールディングス (FUJI MEDIA HOLDINGS, INC.)」に商号しょうごう変更へんこう、地上波ちじょうはテレビ放送ほうそう事業じぎょうは放送ほうそう免許めんきょも含ふくめ、分社ぶんしゃ型がた新設しんせつ分割ぶんかつ方式ほうしきによって新設しんせつする「株式会社かぶしきがいしゃフジテレビジョン（新設しんせつ会社かいしゃ）」への移管いかん・免許めんきょ承継しょうけいする。
2008年ねん6月がつ27日にち、定時ていじ株主かぶぬし総会そうかいにて放送ほうそう持株もちかぶ会社かいしゃ制せいへの移行いこうが承認しょうにんされた。その後ご総務そうむ大臣だいじんの認可にんか・法的ほうてきな処理しょりを実施じっしの上うえ、2008年ねん10月がつ1日にちから新しん体制たいせいに移行いこうした。

2010年代ねんだい

2010年ねんにはデジタルコンテンツ事業じぎょうの強化きょうかに乗のり出だし、「キミフジ」や「イマつぶ」などのオンラインサービスを開始かいしする。
2010年ねん9月がつ27日にち、フジテレビが報道ほうどう及および関連かんれん番組ばんぐみで使用しようしていたテロップ・CGシステム（同局どうきょくでは「ワープロシステム」と呼称こしょう）を1994年ねん7月がつの機材きざい更新こうしん以来いらいおよそ16年ねんぶりに更新こうしんした^{[注釈ちゅうしゃく 24]}。これにより同局どうきょくのニューステロップは全すべてHD対応たいおう仕様しようとなった。基本きほん書体しょたいはJTCウインSから平成へいせい角かくゴシックW7に変更へんこうされたが、3週間しゅうかん後ごにJTCウインSに戻もどった^{[注釈ちゅうしゃく 25]}。なお、2011年度ねんど上期かみきには非ひ報道ほうどう系けい（制作せいさく・情報じょうほう系けい）のワープロシステムも、報道ほうどう系けいと同様どうようのシステムへ更新こうしんされている（ただし、報道ほうどう系けいと非ひ報道ほうどう系けいは基本きほん的てきに全まったく別べつのシステムとして構築こうちくされている）。
2011年ねん4月がつ頃ごろから、地震じしん・ニュース速報そくほうテロップ放出ほうしゅつ時じのチャイムが「緊急きんきゅう地震じしん速報そくほうとのチャイムが紛まぎらわしい」という苦情くじょうがあったことから音程おんていを変更へんこう。
2011年ねん7月がつ1日にちから7月がつ23日にちまで『産経さんけいテレニュースFNN』や『サザエさん』など一部いちぶ番組ばんぐみにおいて、地上ちじょうアナログ放送ほうそうで放送ほうそう終了しゅうりょうのカウントダウンを画面がめん左下ひだりしたに表示ひょうじしたため、スポンサークレジット上部じょうぶの「提供ていきょう」の文字もじを削除さくじょ、企業きぎょう名めいのみの表示ひょうじとなった。なお、この表示ひょうじ方法ほうほうは同系どうけい会社かいしゃのBSフジがすでに行いっているものである。
2011年ねん10月がつ31日にち、モノラル放送ほうそう（モノステレオ放送ほうそう）で放送ほうそうされている全すべての報道ほうどう・情報じょうほう番組ばんぐみがステレオ放送ほうそうに切きり替かえられた^{[注釈ちゅうしゃく 26]}。なお、各局かくきょくの全国ぜんこくニュース枠わくにおける全日ぜんじつ・全ぜん時間じかん帯たいのステレオ音源おんげん化かは初はつとなる。また、ニュース映像えいぞうに付つけられるBGMもステレオ音源おんげんで送出そうしゅつされる（他た局きょくではモノラル音源おんげんで送出そうしゅつされることが多おおく、全国ぜんこくニュースでは数少かずすくない）。
2011年ねん8月がつ、フジテレビの「偏向へんこう報道ほうどう」、「韓かん流りゅう偏重へんちょう」を理由りゆうとして、これに抗議こうぎするデモ活動かつどうが東京とうきょうお台場だいばのフジテレビ本社ほんしゃ周辺しゅうへんで行おこなわれる。このデモ活動かつどうは翌年よくねんまで断続だんぞく的てきに行おこなわれた。
詳細しょうさいは「フジテレビ抗議こうぎデモ」および「2011年ねんのフジテレビ騒動そうどう」を参照さんしょう
2012年ねん、大型おおがた音楽おんがく番組ばんぐみ『FNS歌謡かよう祭さい』の派生はせい番組ばんぐみとして『FNSうたの夏なつまつり』が放送ほうそう開始かいし。以後いご、毎年まいとし夏なつに放送ほうそうされている。
2013年ねん9月がつ6日にち・7日にち、両日りょうじつともに東京とうきょう湾わんで首都しゅと直下ちょっか型がた地震じしんが発生はっせいしたことを想定そうていした大だい規模きぼな災害さいがい放送ほうそう訓練くんれんを関西かんさいテレビと合同ごうどうで実施じっし。災害さいがい時じの当局とうきょくのブラックアウトを想定そうていし、関西かんさいテレビから全国ぜんこくネットおよび関東かんとうローカルの代替だいたい送出そうしゅつを行おこなう訓練くんれんが行おこなわれた^[39]^[40]^[41]。
詳細しょうさいは「フジニュースネットワーク#災害さいがい時じの対応たいおう」を参照さんしょう
2013年ねん10月がつ22日にち、31年ねん半はんと長年ながねん続つづいたバラエティ番組ばんぐみ『笑わらっていいとも!』の終了しゅうりょうが発表はっぴょうされた^[42]。
2013年ねん10月がつ24日にち、『ほこ×たて』におけるやらせが発覚はっかくした^[43]^[44]。同時どうじにフジテレビは『ほこ×たて』の放送ほうそうを当面とうめん自粛じしゅくすると発表はっぴょうしたが、2013年ねん11月1日にちに番組ばんぐみは正式せいしきに打うち切きりとなった。
2014年ねん3月がつ31日にち、『笑わらっていいとも!』が放送ほうそう終了しゅうりょう。放送ほうそう期間きかん31年ねん半はん・放送ほうそう回数かいすう8054回かいという記録きろくを残のこし、ギネス世界せかい記録きろくに『生放送なまほうそうバラエティー番組ばんぐみ単独たんどく司会しかい最多さいた記録きろく』、『生放送なまほうそうバラエティー番組ばんぐみ放送ほうそう回数かいすう最多さいた記録きろく』として認定にんていされた（前者ぜんしゃは番組ばんぐみ司会しかいのタモリ、後者こうしゃが番組ばんぐみとしての記録きろく）^[45]。
2014年ねん5月がつ15日にちの決算けっさん報告ほうこくで、フジ・メディア・ホールディングスの連結れんけつ最終さいしゅう利益りえきが前年度ぜんねんど比ひ44.8パーセント減げんの172億おく8200万まん円えん、フジテレビ単体たんたいでも同どう34.7パーセント減げんとする大幅おおはば減益げんえきが発表はっぴょうされる。2013年度ねんどの在京ざいきょう民放みんぽう5社しゃの減益げんえきはフジテレビのみ^[46]。
2014年ねん7月がつ11日にち、フジテレビ代表だいひょう取締役とりしまりやく社長しゃちょうの亀山かめやま千広ちひろは、フジテレビ所属しょぞくの全ぜん社員しゃいん約やく1,500人にんのうち、約やく1,000人にんを「社内しゃない活性かっせい化かと視聴しちょう率りつ奪還だっかんのため」6月がつ27日にち付づけで異動いどうさせたことを明あきらかにした^[47]。
2014年ねん7月がつ14日にちからスタートした月つき9ドラマ『HERO』第だい2シリーズが、文部もんぶ科学かがく省しょうとのタイアップで道徳どうとく教育きょういく番組ばんぐみとして位置いちづけられた^[48]。
2014年ねん8月がつ1日にち付づけでデイヴィッドプロダクションを子会社こがいしゃ化か。
2015年ねん7月がつ6日にち、民放みんぽうでは初はつとなる4K番組ばんぐみのネット配信はいしんをフジテレビオンデマンドで開始かいし^[49]。
2016年ねん3月がつ15日にち、インターネットチャンネル「フジテレビONEsmart / フジテレビTWOsmart」を開局かいきょく^[50]。
2016年ねん12月26日にち、SMAPの解散かいさんに伴ともない『SMAP×SMAP』が放送ほうそう終了しゅうりょう。放送ほうそう期間きかん20年ねん9ヶ月かげつの歴史れきしに幕まくを下おろす^[51]。
2017年ねん3月がつ10日とおか、フジテレビの社屋しゃおくが現在げんざいの所在地しょざいちである港みなと区く台場だいばに移転いてんしてから丸まる20年ねん目めを迎むかえる。
2018年ねん3月がつ、フジテレビのゴールデンタイム・プライムタイム帯たいで長年ながねんレギュラー放送ほうそうされていた長寿ちょうじゅバラエティ番組ばんぐみ『とんねるずのみなさんのおかげでした』と『めちゃ²イケてるッ!』が揃そろって放送ほうそう終了しゅうりょう。それぞれの放送ほうそう期間きかんは『とんねるずのみなさんのおかげでした』（前身ぜんしん番組ばんぐみも含ふくめる）は29年ねん半はん、『めちゃ²イケてるッ!』は21年ねん半はんの歴史れきしに幕まくを下おろす^[52]。
2018年ねん10月がつの改編かいへんで、木曜もくよう・金曜きんようを除のぞき20時じ台だいのフライングスタートが廃止はいしされた。
2019年ねん4月がつ改編かいへんで、金曜きんよう20時じ台だいのフライングスタートも廃止はいし。
2019年ねん6月がつ10日とおか、クラウド管理かんりに対応たいおうした送出そうしゅつマスターに更新こうしん^[53]。

2020年代ねんだい

2021年ねん4月がつ改編かいへんで、木曜もくよう20時じ台だいのフライングスタートも廃止はいし。
2022年ねん3月がつ31日にち - 従業じゅうぎょう員いんの年齢ねんれい構成こうせいの適正てきせい化かを目的もくてきとする「ネクストキャリア支援しえん希望きぼう退職たいしょく制度せいど」を実施じっし、アナウンサーや元もとプロデューサーなどを含ふくむ数すう十じゅう人にんが同日どうじつ付づけで退社たいしゃした^[54]。
2022年ねん4月がつ11日にち、動画どうが配信はいしんアプリ「TVer」にて、地上波ちじょうはプライムタイムに放送ほうそうされているフジテレビ系列けいれつ番組ばんぐみ^{[注釈ちゅうしゃく 27]}のインターネット同時どうじ配信はいしんサービス「フジテレビ系けいリアルタイム配信はいしん」を開始かいし^[55]。

大だい規模きぼ改編かいへん・経営けいえい改革かいかく

制作せいさく分離ぶんり

1968年ねんから翌年よくねんにかけて、日本にっぽんにおけるカラーテレビ台数だいすうは、150万まん台だいから350万まん台だいという驚異きょうい的てきな伸のびを見みせた^[56]。このような急速きゅうそくなカラー化かの動うごきに対応たいおうして、フジテレビでは1968年ねん1月がつにマンモススタジオ（のちの第だい6スタジオ）の起工式きこうしきを行おこなうなど積極せっきょく的てきな対策たいさくに乗のり出だし、他た局きょくも同おなじように、カラー対策たいさくに設備せつび投資とうしなど膨大ぼうだいな費用ひようを計上けいじょうをせざるを得えない状況じょうきょうであった^[56]。しかもこの1968年ねんには、各かく系列けいれつともUHF局きょくの開局かいきょくが相次あいついだため、東京とうきょうのキー局きょくの懐ふところ具合ぐあいは、いずれも厳きびしいものだった^[56]。そこで各局かくきょくはそれぞれの現況げんきょうに合あった経営けいえいの合理ごうり化かを推進すいしんすることになった^[57]。

1970年ねん1月がつ、TBSでは従来じゅうらいから番組ばんぐみ面めんで交流こうりゅうの深ふかかった木下きのした恵めぐみ介かい監督かんとくを中心ちゅうしんにして「木下きのした恵めぐみ介かいプロダクション」を設立せつりつしてドラマを外注がいちゅうすることになり、2月がつにはスタジオドラマの草分くさわけ的てき存在そんざいの石川いしかわ甫はじめプロデューサーを社長しゃちょうにドラマ制作せいさく集団しゅうだん「テレパック」が結成けっせいされた^[57]。また同月どうげつには、局内きょくない制作せいさくに限界げんかいを感かんじた現場げんばスタッフが機きを同おなじくしてTBSを退社たいしゃし、その退職たいしょく金きんを資本しほんにして「テレビマンユニオン」も誕生たんじょうした^[57]。この折おりに、それら動うごきをじっと見みていたのが、フジの鹿内しかない信隆のぶたか社長しゃちょうだった^[58]。TBS同様どうようにカラー問題もんだいなどで経営けいえい合理ごうり化かを考かんがえていた鹿内しかないは、この制作せいさくプロダクション問題もんだいにすぐに飛とびついて早速さっそく総務そうむに原案げんあんの作成さくせいを命めいじた^[58]。鹿内しかないの狙ねらいは、報道ほうどう部門ぶもんと『小川おがわ宏ひろしショー』などスタジオ生放送なまほうそうを除のぞいて、すべてのドラマ・芸能げいのう番組ばんぐみを制作せいさくプロダクションに移行いこうするという破天荒はてんこうなものだった^[58]。これについて編成へんせい出身しゅっしんの福田ふくだ英雄ひでお副ふく社長しゃちょうや常務じょうむの村上むらかみ七郎しちろうなどは、「フジの制作せいさく部門ぶもんの社員しゃいんは、老練ろうれんなTBSのスタッフと異ことなり、いずれも若わかく、しかも独立どくりつなど毛頭もうとう考かんがえてもいない。考かんがえ方かたとしてはともかく、時期じき尚早しょうそうである」と反対はんたい意見いけんを申もうし立たてた^[58]。だが、鹿内しかないは「早はやいからこそ今いまできるのだよ」とのことで、この流ながれは変かわらなかった^[58]。

1970年ねん2月がつ、「フジポニー」（石田いしだ達郎たつお社長しゃちょう・坊ぼう城じょう俊しゅん周しゅう専務せんむ）が、7月がつには音楽おんがく番組ばんぐみを中心ちゅうしんとして「ワイドプロモーション」（伊藤いとう昭あきら社長しゃちょう）がそれぞれ設立せつりつされ、この両社りょうしゃに対たいしてフジから約やく40名めいが第だい一陣いちじんとして出向しゅっこうした^[59]。12月になるとドラマその他た一般いっぱん芸能げいのう番組ばんぐみを制作せいさくする「フジプロダクション」（河野こうの義徳よしのり社長しゃちょう、岡田おかだ太郎たろう専務せんむ）の大だい部隊ぶたいが、年としを明あけてドラマの「新しん制作せいさく」（嶋田しまだ親おや一いち社長しゃちょう）が相次あいついで設立せつりつされ、この4社しゃに約やく150人にんの社員しゃいんが出向しゅっこう、退社たいしゃ、転属てんぞくなどの形かたちで移動いどうすることになり、河田こうだ町まち制作せいさく局きょくはついに廃止はいしとなった^[60]。

経営けいえい合理ごうり化かの発想はっそうとしては、競争きょうそうの原理げんりに基もとづいて、この4つのプロダクションを競きそわせ、それを通つうじて番組ばんぐみの活性かっせい化かを図はかろうとしたのだが、事実じじつは思おもい通どおりには動うごかなかった^[60]。ことに昨日きのうまでの仲間なかまであった編成へんせいと制作せいさくプロの間あいだには、受注じゅちゅう、発注はっちゅうという厳きびしい関係かんけいが突如とつじょ生しょうじて、人間にんげん関係かんけいにギクシャクしたものが現あらわれ、何なんとも気きまずい事態じたいが度々たびたび起おこるようになった^[60]。この結果けっか、1970年代ねんだいのフジテレビは低迷ていめいに苦くるしみ、視聴しちょう率りつの面めんで悪戦苦闘あくせんくとうを続つづけた^[61]。1960年代ねんだいはフジでも、レギュラー番組ばんぐみでは『スター千せん一いち夜や』『鉄腕てつわんアトム』『三さん匹ひきの侍さむらい』などが気きをはいていたが、1970年代ねんだいに到いたると、『サザエさん』くらいしかなる^[61]。これによって、かつては三さん強きょう一いち弱じゃく（弱じゃくは日本にっぽん教育きょういくテレビ。現在げんざいのテレビ朝日てれびあさひ）といわれていた勢力せいりょく図ずが二に強きょう二に弱じゃく（弱じゃくはフジと日本にっぽん教育きょういくテレビ）といわれるようになった^[61]。

80年ねん大改革だいかいかく

視聴しちょう率りつばかりでなく、営業えいぎょう成績せいせきもキー局きょく中ちゅう最低さいていとなったことを受うけ^[62]、1980年ねん5月1日にちの取締役とりしまりやく会かいで鹿内しかないフジ会長かいちょうは、「フジサンケイグループの今年ことしのスローガンは＜80年ねんを飛躍ひやくの年としに失敗しっぱいを恐おそれずに挑戦ちょうせんしよう＞に決きめた。これを実践じっせん遂行すいこうするために、3つの目標もくひょうを立たて^{[注釈ちゅうしゃく 28]}、思おもい切きって社内しゃない改革かいかくを行おこなう。私わたしは会長かいちょうのまま社長しゃちょう代行だいこうを兼務けんむし第だい一線いっせんの指揮しきをとる。浅野あさの（浅野あさの賢けん澄きよし）社長しゃちょうは、民放連みんぽうれん会長かいちょう、電波でんぱ企画きかく室しつ、ネット各社かくしゃの電波でんぱ行政ぎょうせい上じょう必要ひつような業務ぎょうむを統括とうかつする。会長かいちょう不在ふざいの場合ばあいを考かんがえ、鹿内しかない春雄はるおを代表だいひょう取締役とりしまりやく副ふく社長しゃちょうに任命にんめいし、社長しゃちょう代行だいこうの権限けんげんを代理だいり統括とうかつさせる。」と発言はつげんして、全員ぜんいんの了承りょうしょうを得えた^[63]。翌日よくじつ開催かいさいの大改革だいかいかくについての全体ぜんたい会議かいぎでは、鹿内しかない会長かいちょうの大だい演説えんぜつ後ご、役員やくいん担務や局長きょくちょう人事じんじの発表はっぴょうがあり、専務せんむ（編成へんせい・制作せいさく担当たんとう）には村上むらかみ七郎しちろうが系列けいれつ局きょくのテレビ新しん広島ひろしまから戻もどって就任しゅうにんし、常務じょうむ（営業えいぎょう・事業じぎょう担当たんとう）には吉川よしかわ英司えいじ、さらに編成へんせい局長きょくちょうには日枝ひえ久ひさが就つくことになった^[61]^[64]。この改革かいかく計画けいかくは、4月がつの初はじめから、片岡かたおか政則まさのりフジ制作せいさく社長しゃちょうと坂本さかもと哲郎てつろうスポーツ局長きょくちょうとが鹿内しかない春雄はるお副ふく社長しゃちょうのブレーンとなって種々しゅじゅの計画けいかくを立たてていたのだが、4月がつの半なかば過すぎに制作せいさくプロダクションの問題もんだいにブチ当あたった。片岡かたおか、坂本さかもとの両人りょうにんは、難むずかしいとは思おもったが、制作せいさくの一元化いちげんかを春雄はるお副ふく社長しゃちょうに提案ていあんしたところ、この案あんは副ふく社長しゃちょうの決断けつだんで実現じつげんに至いたった^[64]。社内しゃない大改革だいかいかくによって、制作せいさく局きょくの復元ふくげんが決きまり、5月27日にちにはプロダクションプロパーの人ひとたち百ひゃく数すう十じゅう名めいの社員しゃいん化かの内示ないじがあった。出向しゅっこうしていた150名めいの社員しゃいんと合あわせて、河田こうだ町まちは一気いっきに300人にんを超こえる増員ぞういん（制作せいさくのほか総務そうむ、技術ぎじゅつ、営業えいぎょうに分散ぶんさん）となった^[65]。

この大改革だいかいかくに伴ともなう編成へんせい改編かいへんの目標もくひょうは、当時とうじ絶好調ぜっこうちょうの視聴しちょう率りつを誇ほこるTBSを、どうやって攻せめ上あげるかであった^[66]。その頃ころのTBSは『全員ぜんいん集合しゅうごう』、『クイズダービー』、『日本にっぽん昔むかしばなし』など30%を超こす番組ばんぐみ5本ほんをはじめ、20%台たいのものが11本ほんというすさまじさであった^[66]。そこで村上むらかみ専務せんむは日枝ひえ編成へんせい局長きょくちょうと話はなして、解決かいけつが長期ちょうき化かする『スター千せん一いち夜や』問題もんだいはさておいて、ゴールデンタイムに20%を超こえる番組ばんぐみを3、4本ほん制作せいさくすることを当面とうめんの目標もくひょうとした^[66]。そして40歳さい前後ぜんこうの若わかいスタッフによる編成へんせい局きょくによって、1981年ねん4月がつの『Dr.スランプ』、『欽ドン!』、『時代じだい劇げきスペシャル』などを皮切かわきりに、『スタ千せん』後ごの10月改編かいへんでは、『なるほど!ザ・ワールド』、『いじわるばあさん』、『オレたちひょうきん族ぞく』、『北きたの国くにから』、『うる星せいやつら』など軒並のきなみ20～30%のヒット作さくが繰くり出だされた^[67]。これによって、同年どうねん11月がつの月間げっかん視聴しちょう率りつでフジは、14年ねんぶりに月間げっかん三冠王さんかんおうを達成たっせい。また翌年よくねんには、年間ねんかん三冠王さんかんおうになり、この勢いきおいは止とまることなく、遂ついに12年間ねんかんにわたり三冠王さんかんおうを続つづけることになった^[68]。

お台場だいば移転いてんの経緯けいい

従前じゅうぜんの「母ははと子このフジテレビ」に替かわり1980年ねんに掲かかげた「軽けいチャー」路線ろせんがようやく波なみに乗のり出だし、1984年ねんには年間ねんかん売上うりあげ高だかも開局かいきょく以来いらい初はじめて在京ざいきょうキー局きょくでトップに躍おどり出でた。局きょく舎しゃの台場だいば移転いてん構想こうそうが持もち上あがったのはこの頃ころである。

当時とうじのフジサンケイグループ議長ぎちょうであった鹿内しかない春雄はるおが、所用しょようで当時とうじはまだ更地さらちだったお台場だいばを訪おとずれ「テレビ局てれびきょくを運営うんえいするならビルの林立りんりつした都心としんよりも、その都心としんを広々ひろびろと見渡みわたすことのできるお台場だいばのような場所ばしょがいい」と考かんがえ、後ごのフジテレビ役員やくいん会議かいぎで提唱ていしょうした。当時とうじの東京とうきょう都知事とちじ・鈴木すずき俊一しゅんいちも「情報じょうほうの集あつまる所ところに人ひとは集あつまる」と考かんがえており、「臨海りんかい副ふく都心としん計画けいかくを成功せいこうさせるためにはお台場だいばエリアに一大いちだいエンターテインメントも必要ひつよう」という方針ほうしんを打うち出だしていた。そのようなこともあり、かねてから親交しんこうが深ふかかった鹿内しかない春雄はるおにフジテレビの誘致ゆうちを積極せっきょく的てきに行いっていたことが、この移転いてん構想こうそうへつながったと見みられている。FCGビルの設計せっけいには鈴木すずきや鹿内しかないと繋つながりが深ふかかった丹下たんげ健三けんぞうが選えらばれた^[69]。台場だいばは当時とうじ未み開発かいはつの地ちであり、都心としんと比較ひかくしても地価ちかが安やすく、用地ようちも都とから安価あんかで貸与たいよしてもらえたことも大おおきく影響えいきょうした（後ごの2018年ねん4月がつに東京とうきょう都とから約やく140億おく円えんで買収ばいしゅうした）。

当時とうじはレインボーブリッジやゆりかもめ線せんはおろか、りんかい線せんさえ開通かいつうしていなかったことや、都心としんからも遠とおいこともありほとんどの役員やくいんは台場だいば移転いてん案あんに消極しょうきょく的てきであったが、前述ぜんじゅつのように将来しょうらいにおける民放みんぽうの衛星えいせい放送ほうそうへの参画さんかくや、それに伴ともなうスタジオの増設ぞうせつ、局内きょくないのデジタル回線かいせんへの変更へんこうなどで当時とうじの河田こうだ町まちの局きょく舎しゃでは限界げんかいがあったため、新しん局きょく舎しゃの建設けんせつが必要ひつようであることは役員やくいんの誰だれもが理解りかいしていた。このため、再三さいさんにわたる議論ぎろんの末すえ、

河田こうだ町まちの局きょく舎しゃ解体かいたい後ご、跡地あとちに新しん局きょく舎しゃを建たて直なおす案あん（移転いてん不要ふよう案あん）
都心としんに近ちかくて広大こうだいな土地とちのある品川しながわ区く大崎おおさき（現在げんざいの大崎おおさきニューシティやゲートシティ大崎おおさきがあるJR大崎おおさき駅えき東口ひがしぐち地区ちく）への移転いてん案あん
お台場だいば移転いてん案あん

の3つに絞しぼられた。フジテレビの現場げんばサイドも局きょく舎しゃそのものを観光かんこう名所めいしょにして、そこから新あらたな収益しゅうえき構造こうぞうを作つくりたいという目的もくてきがあったため、住宅じゅうたく地ちに囲かこまれた河田こうだ町まちでは地理ちり的てきに集客しゅうきゃく力りょくに限界げんかいがあり、この目的もくてきは達成たっせいできないとして1.の移転いてん不要ふよう案あんは却下きゃっかされた。また、2.と3.を比くらべても、お台場だいばは海沿うみぞいで眺ながめも良よく、開発かいはつされつくした大崎おおさきエリアと比くらべても未み開発かいはつで集客しゅうきゃく面めんでも将来しょうらい性せいが大おおきかったことと、前述ぜんじゅつの地価ちかの面めんでも大おおきく有利ゆうりに動うごいた。これに加くわえて鈴木すずき都知事とちじの協力きょうりょくが得えられたことにより、3.のお台場だいば移転いてん案あんが決定的けっていてきになった。

これを受うけ、局内きょくないに当時とうじ取締役とりしまりやく編成へんせい局長きょくちょうだった日枝ひえ久ひさを初代しょだい室長しつちょうとする総合そうごう開発かいはつ室しつが設置せっちされた。将来しょうらいの台場だいば新しん局きょく舎しゃの建設けんせつ計画けいかくや用地ようち取得しゅとく、および衛星えいせい放送ほうそう開始かいしに備そなえ、10年ねん越ごしでの大だいプロジェクトを敢行かんこうし、「お台場だいばのフジテレビ」をき上ずきあげた。また、これらのプロジェクトで費ついやした費用ひようは10年間ねんかんで数すう千せん億おく円えんに上のぼったという。

2022年ねん2月がつ現在げんざい、河田こうだ町まち時代じだいからレギュラー放送ほうそうされている番組ばんぐみは『MUSIC FAIR』、『サザエさん』、『ちびまる子こちゃん』、『めざましテレビ』、『くいしん坊ぼう!万才ばんざい』、『皇室こうしつご一家いっか』などがある。2018年ねん3月がつに『とんねるずのみなさんのおかげでした』と『めちゃ²イケてるッ!』が放送ほうそう終了しゅうりょうした事ことにより、これで河田こうだ町まち時代じだいから放送ほうそうを開始かいししたレギュラー放送ほうそうのバラエティ番組ばんぐみは全すべて終了しゅうりょうした。

なお、局きょく舎しゃ跡地あとちは都市とし基盤きばん整備せいび公団こうだん（現在げんざいの都市とし再生さいせい機構きこう）により、超ちょう高層こうそう住宅じゅうたく「河田こうだ町まちガーデン」が整備せいびされている。

2010年代ねんだい以降いこうの深刻しんこくな視聴しちょう率りつ低迷ていめいと業績ぎょうせき不振ふしん

2010年代ねんだいに入はいるとフジテレビは長期ちょうき低迷ていめいに陥おちいり、親会社おやがいしゃのフジ・メディア・ホールディングスの業績ぎょうせきや株価かぶかにも悪影響あくえいきょうを及およぼしている。ただし、これはフジテレビだけに限かぎらずテレビメディア市場いちば全体ぜんたいが「テレビ離ばなれ」の影響えいきょうで厳きびしい状況じょうきょうに置おかれていることを考慮こうりょする必要ひつようがある。

2007年ねん、系列けいれつ局きょく関西かんさいテレビによるデータ捏造ねつぞう問題もんだい発生はっせい。
2011年ねん8月がつ、系列けいれつ局きょく東海とうかいテレビによるセシウムさん騒動そうどう発生はっせい。
同年どうねん、インターネット発はつの2011年ねんのフジテレビ騒動そうどう発生はっせい。
同年どうねん、年間ねんかん視聴しちょう率りつ3冠かんを2003年ねん以来いらい8年ねんぶりに日本にほんテレビに奪うばわれる（ビデオリサーチ調しらべ、関東かんとう地区ちく・世帯せたい・リアルタイム。以下いか略りゃく）。この年としのフジテレビは全日ぜんじつ視聴しちょう率りつが日本にほんテレビと同率どうりつ1位いの1冠かんのみに終おわった。2011年ねんの年度ねんど視聴しちょう率りつにおいても、3冠かんを日本にほんテレビに奪うばわれている^[70]。
2012年ねん、年間ねんかん視聴しちょう率りつではゴールデン、プライム、全日ぜんじつの全すべての時間じかん帯たいで3位いに後退こうたい^[71]。2013年ねん1月がつ第だい4週しゅう（同月どうげつ28日にち - 2月がつ3日にち）における全日ぜんじつ帯たいの平均へいきん視聴しちょう率りつと2013年ねん8月がつの平均へいきん視聴しちょう率りつでは4位いに後退こうたいした^[72]^[73]。
かつては企業きぎょう価値かち評価ひょうかの指標しひょうである株式かぶしき時価じか総額そうがくで日本にほんテレビ（現在げんざいの上場じょうじょう会社かいしゃは日本にほんテレビホールディングス、以下いか「日にっテレHD」）と互角ごかくかそれを上回うわまわる状態じょうたいであったが、2014年ねん春はる頃ごろから民放みんぽうトップの日にっテレHDに大おおきく溝みぞを開あけられてしまい、2015年ねん11月がつ現在げんざいのフジの株式かぶしき時価じか総額そうがくは日にっテレHDの6割わり程度ていどに留とどまっている。また、2015年ねん夏なつ頃ごろからは長年ながねん業績ぎょうせき低迷ていめいが続つづいているTBS（現在げんざいの上場じょうじょう会社かいしゃはTBSホールディングス、以下いか「TBSHD」）の株式かぶしき時価じか総額そうがくをも下回したまわってしまい、株式かぶしき市場いちばでも僅わずか数すう年ねんで民放みんぽうトップから3位いにまで転落てんらくした。フジが株式かぶしき時価じか総額そうがくでTBSHD（前身ぜんしんの東京放送とうきょうほうそう時代じだいも含ふくむ）を下回したまわったのは、1997年ねん8月がつ8日にちの東証とうしょう1部ぶ上場じょうじょう以来いらい初はつの出来事できごとである。
2014年度ねんどを以もって放送ほうそう収入しゅうにゅう（地上波ちじょうは放送ほうそうにおけるタイムCMとスポットCMの年度ねんど売上うりあげ高だかの合計ごうけい）でもついに日本にほんテレビに追おい抜ぬかれてしまい、30年ねんに渡わたり守まもってきた放送ほうそう収入しゅうにゅう民放みんぽうトップの座ざから陥落かんらくした^{[注釈ちゅうしゃく 29]}。
2015年ねん1月がつ第だい1週しゅう（2014年ねん12月29日にちから2015年ねん1月がつ4日にちまで）の週間しゅうかん平均へいきん視聴しちょう率りつが、ゴールデン・プライムの2部門ぶもんでテレビ東京てれびとうきょうを下回したまわり、フジテレビは1962年ねん12月3日にちにビデオリサーチが視聴しちょう率りつの計測けいそくを開始かいししてから初はじめて週間しゅうかん平均へいきん視聴しちょう率りつでNHK総合そうごう・在京ざいきょうキー局きょく中ちゅう^{[注釈ちゅうしゃく 30]}単独たんどく最下位さいかいとなった。フジテレビがテレビ東京てれびとうきょうに週間しゅうかん平均へいきん視聴しちょう率りつで負まけたのは、テレビ東京てれびとうきょうの前身ぜんしん・東京とうきょう12チャンネル時代じだいも含ふくめて初はつ^{[注釈ちゅうしゃく 31]}の出来事できごとである。なお、2015年ねん1月がつ4日にちの1日にち平均へいきん視聴しちょう率りつでは前述ぜんじゅつの2部門ぶもんに加くわえ全日ぜんじつでもテレビ東京てれびとうきょうに敗北はいぼくした^[74]。その後ごも業績ぎょうせきと裏番組うらばんぐみの影響えいきょうからの視聴しちょう率りつの悪化あっかに歯止はどめがかからない状態じょうたいが続つづき、2015年ねん10月がつ30日にちに発表はっぴょうされた2015年度ねんど第だい2四半期しはんき決算けっさん発表はっぴょうでは利益りえきの全すべてが赤字あかじに転落てんらくし^[75]、1959年ねんの開局かいきょく以来いらい初はつの赤字あかじ決算けっさんとなった。更さらに正月しょうがつに続つづいて11月第だい4週しゅう（11月23日にちから11月29日にちまで）の週間しゅうかん平均へいきん視聴しちょう率りつでもゴールデンでテレビ東京てれびとうきょうに敗北はいぼくした^[76]。
2015年ねんの年間ねんかん平均へいきん視聴しちょう率りつでは全日ぜんじつが3位いに留とどまったものの、ゴールデン・プライム2部門ぶもんが昨年さくねん4位いだったTBSテレビに抜ぬかれ4位いに後退こうたいした。フジテレビが年間ねんかん平均へいきん視聴しちょう率りつでTBSテレビを下回したまわったのは、1981年ねん以来いらい34年ねんぶりの出来事できごとである^[77]。更さらに2016年ねん上期かみき以降いこうのゴールデン帯たいの平均へいきん視聴しちょう率りつにおいては前年ぜんねん上期かみき以上いじょうにTBSテレビに大おおきく水みずをあけられる結果けっかとなり^[78]、2016年ねんの年間ねんかん・年度ねんど平均へいきん視聴しちょう率りつはついに全日ぜんじつでもTBSテレビに抜ぬかれてしまい、全すべての部門ぶもん（全日ぜんじつ・ゴールデン・プライム・ノンプライム）がNHK総合そうごう・在京ざいきょうキー局きょく6局きょく中ちゅう5位いに転落てんらくした。
上述じょうじゅつの各かく利益りえきに加くわえて年間ねんかん売上うりあげ高だかの減少げんしょうも深刻しんこくであり、最大さいだいで3829億おく円えん（2009年ねん3月がつ期き）あった年間ねんかん売上うりあげ高だかも2016年ねん3月がつ期きの決算けっさんでは20年ねんぶり^{[注釈ちゅうしゃく 32]}に3000億おく円えんの大台おおだいを割わってしまった。その裏うらで視聴しちょう率りつが好調こうちょうな日本にほんテレビが3000億おく円えんの大台おおだいを超こえたため、1984年ねんから31年間ねんかん維持いじしてきた年間ねんかん売上うりあげ高だか民放みんぽうトップの座ざからも陥落かんらくし^[79]、純じゅん利益りえきでもテレビ東京てれびとうきょうの純じゅん利益りえきを大おおきく下回したまわる状況じょうきょうとなってしまった^[80]。更さらに2017年ねん3月がつ期きの決算けっさんでは営業えいぎょう利益りえき・経常けいじょう利益りえき・純じゅん利益りえきの全すべてがテレビ東京てれびとうきょうを下回したまわり、在京ざいきょうキー局きょく中ちゅう最下位さいかいとなった。
しかしながら、平日へいじつ朝あさの情報じょうほう番組ばんぐみは軒並のきなみ好調こうちょうで、2014年ねん^[81]と2015年ねん^[82]には『めざましテレビ・第だい2部ぶ』『とくダネ!』『ノンストップ!』の3番組ばんぐみが年間ねんかん平均へいきん視聴しちょう率りつで民放みんぽう横並よこならび1位いを同時どうじに獲得かくとくしている。また、平日へいじつ6時じから正午しょうごまでの午前ごぜん帯たいでみればフジテレビは2010年ねんから2015年ねんまで6年ねん連続れんぞくで民放みんぽう横並よこならび1位いを記録きろくしている^[82]。
一方いっぽう、2015年ねんから民放みんぽう公式こうしき動画どうが配信はいしんサービスである「TVer」の開始かいし、2016年ねん10月がつ3日にちからはビデオリサーチの関東かんとう地区ちくにおける視聴しちょう率りつ調査ちょうさで、従前じゅうぜんのリアルタイム視聴しちょう率りつに加くわえ、新あらたにタイムシフト視聴しちょう率りつおよび個人こじん視聴しちょう率りつの調査ちょうさが開始かいしされた（2020年ねんからは対象たいしょうを全国ぜんこくに拡張かくちょう）。これ以降いこう広告こうこくの取引とりひき指標しひょうを世帯せたい視聴しちょう率りつから個人こじん視聴しちょう率りつに変更へんこうし、13～49歳さいを“キー特性とくせい”とした番組ばんぐみ改編かいへんを行おこなうようになった。この改編かいへんが功こうを奏そうし、2020年度ねんどには個人こじん視聴しちょう率りつで日本にほんテレビに次つぐ2位いにつけている^[83]。

フジテレビルネサンスとAVODの大だい躍進やくしん

2022年ねん3月がつ期きのフジ・メディア・ホールディングス連結れんけつ業績ぎょうせきにおいて、フジテレビを除のぞいたメディア・コンテンツ事業じぎょうのセグメント営業えいぎょう利益りえきがFMH発足ほっそく後ご初はつとなる100億おく円えんを突破とっぱした^[84]。
2022年ねん6月がつ28日にち、とんねるずのみなさんのおかげです初代しょだい演出えんしゅつでフジテレビジョン常務じょうむ取締役とりしまりやく、共同きょうどうテレビジョン代表だいひょう取締役とりしまりやく社長しゃちょうを歴任れきにんした港みなと浩一こういちが代表だいひょう取締役とりしまりやく社長しゃちょうに就任しゅうにんし、明あかるく楽たのしく元気げんきなフジテレビのDNAを蘇よみがえらせる「フジテレビルネサンス」を宣言せんげんした^[85]。
2022年ねんの「TVer」「FOD」といったAVOD（広告こうこく付つき動画どうが配信はいしん、Advertising Video On Demand）においてが、再生さいせい数すう、視聴しちょう人数にんずう、総そう視聴しちょう時間じかんのすべての指標しひょうで民放みんぽう1位いとなる「年間ねんかんAVOD三さん冠かん」を獲得かくとくした^[86]。
2023年ねん、前年ぜんねんに引ひき続つづき「年間ねんかんAVOD三さん冠かん」を獲得かくとくした^[87]。
2024年ねん 4月がつ1日にちにビデオリサーチから公式こうしき発表はっぴょうされた同年どうねん1月がつクール^{[注釈ちゅうしゃく 33]}平均へいきん世帯せたい視聴しちょう率りつ（関東かんとう地区ちく）のゴールデンタイム帯おび^{[注釈ちゅうしゃく 34]}がテレビ東京てれびとうきょうに抜ぬかれ、開局かいきょく以来いらい初はつの最下位さいかいとなったことが判明はんめいした。過去かこにも1日にち単位たんいや週しゅう単位たんいでの平均へいきん世帯せたい視聴しちょう率りつにおいて、民放みんぽう最下位さいかいにランクインしたことはあるが、1クール^{[注釈ちゅうしゃく 35]}単位たんいでは開局かいきょく以来いらい初はじめてとなった^[88]。なお近年きんねんは、男女だんじょ13歳さいから49歳さいを対象たいしょうとしたコア視聴しちょう率りつが広告こうこく取引とりひき上じょうの指標しひょうとして利用りようされており、高齢こうれい者しゃ層そうの視聴しちょう率りつに大おおきく左右さゆうされる世帯せたい視聴しちょう率りつは事業じぎょう上じょう重要じゅうような指標しひょうではないことに留意りゅういする必要ひつようがある。同どうクールのコア視聴しちょう率りつ（関東かんとう地区ちく）ではフジテレビは日本にほんテレビに次つぐ2位い。
2024年ねん7月がつ度どの月間げっかんAVOD再生さいせい数すう（TVer・FODの合計ごうけい値ち、FOD有料ゆうりょう会員かいいん分ぶんを除のぞく）が、民放みんぽう史上しじょう初はつの月間げっかん1億おく再生さいせいを突破とっぱし、1億おく1,073万まん再生さいせいとなった。それ以前いぜんの民放みんぽう最高さいこう記録きろくは、フジテレビの2023年ねん12月がつ度どの9,568万まん再生さいせいだった^[89]。

視聴しちょう率りつと人気にんき番組ばんぐみ

1980年代ねんだいまで

子供こども向むけ番組ばんぐみやアニメを中心ちゅうしんとした一部いちぶを除のぞいて低迷ていめいしていたフジテレビは、1980年代ねんだい初頭しょとうに横澤よこざわ彪ぴょうを中心ちゅうしんとするスタッフらが「楽たのしくなければテレビじゃない」のスローガンを立たて、『THE MANZAI』を筆頭ひっとうに、「母ははと子このフジテレビ」から「軽けいチャー路線ろせん」へと移行いこうしていき、『オレたちひょうきん族ぞく』『笑わらっていいとも!』『なるほど!ザ・ワールド』『オールナイトフジ』『夕ゆうやけニャンニャン』『欽ドン!良よい子こ悪わるい子こ普通ふつうの子こ』『とんねるずのみなさんのおかげです』『ねるとん紅べに鯨くじら団だん』『志村しむらけんのだいじょうぶだぁ』など80年代ねんだいを代表だいひょうする人気にんき番組ばんぐみを量産りょうさんしていった。

1982年ねんに視聴しちょう率りつで「民放みんぽうの雄ゆう」といわれたTBSテレビを抜ぬき去ざり、1993年ねんまで3冠かん王おうをキープした。さらにドラマでもシリーズ化かされ2002年ねんまで続つづいた『北きたの国くにから』や、80年代ねんだい後半こうはんに『抱だきしめたい!』『愛いとしあってるかい!』『同どう・級きゅう・生せい』などのトレンディドラマが多おおく作つくられた。アニメでは『Dr.スランプアラレちゃん』『うる星せいやつら』『北斗ほくとの拳こぶし』『ハイスクール!奇き面めん組ぐみ』などが人気にんきを集あつめた。深夜しんや枠わくでは『オールナイトフジ』が人気にんきを博はくしたほか、『録画ろくがチャンネル4.5』『JOCX-TV2』などを皮切かわきりに実験じっけん的てきバラエティの開拓かいたくにも乗のり出だした。

FNN・FNSフルネット局きょくや、クロスネット局きょくながら高こう視聴しちょう率りつのフジ系けい番組ばんぐみに軸じくを置おく放送ほうそう局きょくも増加ぞうかし、1987年ねんに他た局きょくのチャリティー番組ばんぐみをヒントに放送ほうそうされた『FNSスーパースペシャル一いち億おく人にんのテレビ夢ゆめ列島れっとう』が平均へいきん視聴しちょう率りつ19.9%、瞬間しゅんかん最高さいこう視聴しちょう率りつ38.1%を記録きろく、以降いこう夏なつの風物詩ふうぶつしとして毎年まいとし放送ほうそうされるようになった。