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日本語にほんごがく

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国語こくごがくから転送てんそう

日本語にほんごがく(にほんごがく)とは、日本語にほんご研究けんきゅう対象たいしょうとする学問がくもんである。日本語にほんごがく専攻せんこうする学者がくしゃ日本語にほんご学者がくしゃという。

概要がいよう

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いわゆる個別こべつ言語げんごがくの1しゅで、その目的もくてき日本語にほんごしょ現象げんしょうについての組織立そしきだった知識ちしきることである[1]。そのため、日本語にほんご自由じゆう使用しようするために熟達じゅくたつすることを目的もくてきとした実用じつようてき学習がくしゅう語学ごがく)とはおおいにことなる。

名称めいしょう

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明治めいじ以来いらい伝統でんとう国語こくごがく(こくごがく)とばれることもある[1]同義語どうぎごとしてあつかわれることがおおいが、中立ちゅうりつてき表現ひょうげんである「日本語にほんごがく」への移行いこうという全体ぜんたいてきゆるやかな方向ほうこうせいはある一方いっぽうで、たとえば大阪大学おおさかだいがく文学部ぶんがくぶなどの研究けんきゅうしつは、日本語にほんごがくを「現代げんだい日本語にほんご中心ちゅうしんとしたともてき言語げんごがくてき研究けんきゅう[2]国語こくごがくを「古代こだいから近世きんせいまでのふる日本語にほんご文献ぶんけんがくてきつうてき研究けんきゅうするもの」[3]べつにしているように、かならずしもどういちできるものでもない。また、「国語こくごがく標準ひょうじゅん中央ちゅうおう研究けんきゅう偏重へんちょうし、言語げんご変種へんしゅ方言ほうげんなど)が周辺しゅうへん位置いちづけられがちだが、日本語にほんごがく変種へんしゅひろ包括ほうかつできる」という意見いけんもある[4]

なお、日本にっぽんこく中学校ちゅうがっこうおよび高等こうとう学校がっこう国語こくご」の教員きょういん免許めんきょ取得しゅとくするにさいしては、教育きょういく職員しょくいん免許めんきょほう施行しこう規則きそくだい4じょうおよびだい5じょうもとづいて、規定きてい単位たんいすう以上いじょう履修りしゅうする必要ひつようがある科目かもくの1しゅに「国語こくごがく」がもうけられている。この場合ばあい音声おんせい言語げんごのみならず、文章ぶんしょう表現ひょうげんかんするものをふくむ。

歴史れきし

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日本語にほんご研究けんきゅうする学問がくもん歴史れきしは「日本語にほんごがく」(または「国語こくごがく」)とばれる[5][6][注釈ちゅうしゃく 1]字義じぎどおりに解釈かいしゃくすれば、「近代きんだい以降いこう成立せいりつした科学かがくとしての歴史れきし」をあつかうことになるが、日本語にほんご関心かんしんせてきた人々ひとびと歴史れきしながく、ふるくから様々さまざま分野ぶんや人々ひとびとによって研究けんきゅうおこなわれてきた[注釈ちゅうしゃく 2]。すなわち、「だれかが観察かんさつした」ということが重要じゅうようになるので、「反省はんせいてき日本語にほんごをみる」とかんがえてつかえない[11]。とりわけ質量しつりょうともにおおきな変化へんかられるのは明治めいじ前後ぜんこうであるが、これは日本語にほんごにおける言語げんご変化へんかというよりも、日本にっぽんうえ政治せいじてきないし社会しゃかいてき変化へんかうところがおおきいといえる[12]

いずれにせよ、言語げんご資料しりょうもとづく(あるいは言語げんご資料しりょうそのものについての)研究けんきゅうが、時代じだいくだるにれて精緻せいちなものになって多大ただい成果せいかげているように[注釈ちゅうしゃく 3]日本語にほんごがく研究けんきゅうには注目ちゅうもくすべき進展しんてんられるので、さらに強力きょうりょく推進すいしんすることは、日本語にほんご研究けんきゅうあたらしい分野ぶんや方法ほうほうろん発展はってん重要じゅうようであるとされる[13]たとえば細部さいぶにおいて、いわゆる「大家たいか」の有名ゆうめい学説がくせつがしばしば絶対ぜったいされて先行せんこう研究けんきゅう存在そんざいかくれてしまっているなど、個々ここ研究けんきゅう業績ぎょうせきプライオリティについてかならずしも十分じゅうぶん吟味ぎんみがされているとはがためんがあったとしても、その解体かいたいすすむことで真価しんか解明かいめいされることもある[14]観察かんさつするもの結果けっか的確てきかくかつ適切てきせつ記述きじゅつしているとはかぎらないので、記述きじゅつされた内容ないよう考証こうしょう必要ひつようであるが、反省はんせいてき観察かんさつは、現代げんだいじんながめていてづかないような知見ちけんあたえてくれることがおお[11]

ここでは、一般いっぱんてき日本にっぽん文学ぶんがくでの区分くぶんならい、上代じょうだい中古ちゅうこ中世ちゅうせい奈良なら時代じだい室町むろまち時代ときよ)、近世きんせい江戸えど時代じだい)、きん現代げんだい明治めいじ以降いこう)の3区分くぶんから記述きじゅつする。

上代じょうだい中古ちゅうこ中世ちゅうせい

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日本語にほんごがく萌芽ほうがは「自国じこく意識いしき」という自覚じかくてき反省はんせいから発生はっせいした[12]具体ぐたいてきには、古代こだいにおける仏教ぶっきょう思想しそうとの言語げんご接触せっしょくによる学習がくしゅうや、中世ちゅうせいにおける古典こてん解釈かいしゃくなどが、日本語にほんご対象たいしょう探求たんきゅうする動機どうきづけとなったのである。すなわち、あくまでも「実用じつよう」を目的もくてきとしておこなわれてきたのであり、「言語げんごそれ自体じたい解明かいめい」を目的もくてきおこなわれてきたのではない[15]

中国ちゅうごく漢語かんご)の受容じゅよう

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真福寺しんふくじほん古事記こじき
割注わりちゅうで「くん高下こうげてんうんおもねあさしもこう此」、すなわち「てんはアマとむ」と指定していするかたちで、高天原たかまがはら訓読くんどくのこしている。

日本語にほんご相対そうたいてき特徴とくちょう意識いしきされるようになったのは、漢字かんじにおける音節おんせつ構造こうぞうかんする学習がくしゅうであった。たとえば『古事記こじき』にはおとちゅうがしばしばけられているが、これは漢字かんじとしてもちい、中国ちゅうごくあらわせない日本語にほんご固有こゆうを1音節おんせつずつ漢字かんじ表記ひょうきしたものであり、いわばこうした表記ひょうきほうは、日本語にほんご音節おんせつ構造こうぞうことなることを認識にんしきしていた証左しょうさかんがえられる[16]。また漢文かんぶん訓読くんどくにより、中国ちゅうごくにない助詞じょし助動詞じょどうし要素ようそ意識いしきされるようになり、漢文かんぶんください必要ひつような「て」「に」「を」「は」などの要素ようそは、当初とうしょてん漢字かんじえることで表現ひょうげんしていた[注釈ちゅうしゃく 4]。これがのち片仮名かたかなとしてもちいられるようになり、やがては「てにをは」の一括いっかつされて研究けんきゅう分野ぶんやの1つとなった。

日本語にほんごの1おと1おとしるすようになった当初とうしょは、音韻おんいん組織そしき全体ぜんたいたいする意識いしきはまだよわかったが、平安へいあん時代じだいに「天地てんち」「いろはうた」「だいためなんじうた」など、あらゆる仮名かめいを1かいずつあつめて誦文にしたものが成立せいりつしており、音韻おんいんを1つの集団しゅうだんとして認識にんしきすることになった[18]。これらはのちもの順番じゅんばんしめす「いろはじゅん」としてもちいられ、仮名かめい手本てほんとしても人々ひとびとあいだ一般いっぱんしている[注釈ちゅうしゃく 5]

辞書じしょ出現しゅつげん
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こうした漢字かんじ学習がくしゅう関連かんれんして、漢籍かんせきむための辞書じしょおお編纂へんさんされた。国内こくないにおける辞書じしょ編纂へんさん記録きろくとして最古さいこのものは『新字しんじ』44かん682ねん)である[注釈ちゅうしゃく 6]。これはつてほん逸文いつぶん存在そんざいしないため、いかなる内容ないようであったかは不明ふめいであるが、現存げんそんしている木簡もっかん字書じしょらしき記載きさい確認かくにんできることから[23]、「書名しょめいからして漢字かんじ字書じしょるいであろう」と推測すいそくされる[24]。また、それぞれ逸文いつぶんとしてのこるのみであるが、『楊氏漢語かんごしょう』や『べんしょくたてなり』といった和訓わくんゆうする漢和かんわ辞書じしょ編纂へんさんされた[25]

『篆隷万象ばんしょう名義めいぎ
和名わみょう類聚るいじゅうしょう
類聚るいじゅう名義めいぎしょう

現存げんそんする最古さいこ辞書じしょは、空海くうかいへんつたえられる『篆隷万象ばんしょう名義めいぎ』(9世紀せいきころ)である。これは『たまへん』を下敷したじきに編纂へんさんした部首ぶしゅ配列はいれつ漢字かんじ字書じしょで、和訓わくん一切いっさいないが、当時とうじ日本人にっぽんじんにとって使つかやすいものを目指めざしたものと想像そうぞうされる[26]つてほんそんする最古さいこ漢和かんわ辞書じしょ新撰しんせんきょう』(10世紀せいき初頭しょとう)は、漢字かんじ部首ぶしゅ配列はいれつしたうえで、和訓わくん万葉仮名まんようがなしるしている[27]源順みなもとのしたごうつとむ内親王ないしんのう依頼いらいせんしんした漢和かんわ辞書じしょ和名わみょう類聚るいじゅうしょう』(934ねんころ)は、百科ひゃっか辞書じしょ色彩しきさいつよく、意味いみ分類ぶんるいした漢語かんごにおおむね和訳わやく万葉仮名まんようがなしており[28]佚書いっしょ手掛てがかりをふく貴重きちょう資料しりょうでもある[29]漢字かんじ部首ぶしゅ分類ぶんるいして字音じおん意義いぎ和訓わくんなどを注記ちゅうきした『類聚るいじゅう名義めいぎしょう』(11世紀せいきすえ12世紀せいきころ)は、その豊富ほうふこえてんから院政いんせいアクセント体系たいけいうかがれる[30]たちばなただしけん編纂へんさんした『いろるいしょう』(12世紀せいき)は[注釈ちゅうしゃく 7]和訓わくんによって言葉ことばあきらかにすることを目的もくてきに「いろはじゅん」を採用さいようした最初さいしょ辞書じしょである[32]。いずれの辞書じしょ今日きょうにおける国語こくご辞典じてん概念がいねんからは程遠ほどとおいが、言語げんご理解りかい目的もくてきとした日本人にっぽんじんによって編纂へんさんされた辞書じしょとして特記とっきされるもので[33]後世こうせいへの影響えいきょうりょくから資料しりょうてき価値かちがある[34][35][36]

悉曇しったんがくとの接触せっしょく

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天台宗てんだいしゅう真言宗しんごんしゅうなどの密教みっきょうにおいては、陀羅尼だらに梵語ぼんごきすることが重視じゅうしされたことなどから、悉曇しったんがく研究けんきゅう熱心ねっしんおこなわれた[37]。こうした空海くうかい円仁えんにんなどの学僧がくそうによる研究けんきゅうによって、梵語ぼんご整然せいぜんとした音韻おんいん組織そしき存在そんざいすることがられるようになった[38][39]

たとえば平安へいあん時代じだい末期まっき成立せいりつしたとられる「五十音ごじゅうおん」は、「あ・か・さ・た・な……」のくだりならかた梵語ぼんご悉曇しったんあきら字母じぼひょう)のじゅん酷似こくじしており、悉曇しったんがくつうじて日本語にほんご音韻おんいんにおける研究けんきゅうすすんだことをうかがわせる。最古さいこ五十音ごじゅうおんは、平安へいあん時代じだい末期まっき悉曇しったん学者がくしゃあきらさとしの『はんおと作法さほう』にられる[40]。また、あきらさとしは『悉曇しったん要訣ようけつ』において、梵語ぼんご発音はつおん説明せつめいするために日本語にほんごれいおお引用いんようしており、このことからも日本語にほんご音韻おんいん組織そしきへの関心かんしんせている[41]

歌学かがくにおける展開てんかい

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歌学かがく平安へいあん時代じだい以降いこうおおいに興隆こうりゅうした。元々もともと和歌わかさくおよび批評ひひょうのための学問がくもんであったが、やがて古典こてん解釈かいしゃくのために正当せいとう語彙ごい語法ごほう使用しようすることへの要求ようきゅうつよくなったのである[42]。これが結果けっかとして、日本語にほんご古語こごかんする研究けんきゅうのほか、「てにをは」の研究けんきゅう仮名遣かなづかへの研究けんきゅうつながった。

古語こご研究けんきゅうでは、かたりかたり関係かんけい音韻おんいんろんてき説明せつめいすることがこころみられた。たとえば顕昭けんしょうの『そでちゅうしょう』には、「五音ごいんしょうどおり五十音ごじゅうおんおなぎょうおとそうつうずること)」や「同韻どういんしょうどおり五十音ごじゅうおんおなだんおとそうつうずること)」などの説明せつめい多用たようされているが、こうした語義ごぎ解釈かいしゃく仙覚せんがくの『萬葉集まんようしゅう註釈ちゅうしゃく』(1266ねん1269ねん)にも散見さんけんされる[43]

本格ほんかくてきな「てにをは」の研究けんきゅうは、鎌倉かまくら時代ときよ末期まっきから室町むろまち時代じだい初期しょき成立せいりつした『なんじ大概たいがいしょう』というみじか文章ぶんしょうによって端緒たんしょけられた。この文章ぶんしょうでは、かかり助詞じょし「ぞ」「こそ」とそのむすびの関係かんけいろんじるなど、「てにをは」について概略がいりゃくてきべている[44]。また、室町むろまち時代じだいには『あね小路こうじしき』があらわされ[注釈ちゅうしゃく 8]かかり助詞じょし「ぞ」「こそ」「や」「か」のほか、おわり助詞じょし「かな」などの「てにをは」の用法ようほうをより詳細しょうさいろんじている。これは作歌さっかにおいて口語こうご文語ぶんごとの差異さいはなはだしくなったことが要因よういんとされる[46]

藤原ふじわら定家さだいえ
おおくの勅撰ちょくせんしゅう作品さくひんえらばれるなど歌人かじんとして活躍かつやくしたほか、古典こてん文学ぶんがく作品さくひん注釈ちゅうしゃく書写しょしゃ注力ちゅうりょくし、アクセント高低こうていとうによる意識いしきてき仮名かめいけをおこなった[47]

仮名遣かなづかいについては、鎌倉かまくら時代じだいはじごろ藤原ふじわら定家さだいえがこれを問題もんだいとし、その著作ちょさくしたかんしゅう』において、仮名遣かなづかいの基準きじゅん前代ぜんだい平安へいあん時代じだい末期まっき草子そうしるい仮名かめい表記ひょうきもとめ、その規範きはんしめそうとした[48]。とりわけ「お」と「を」の区別くべつについては、いずれも平安へいあん時代じだい末期まっきにはすでに[wo]おととなり、発音はつおんじょう区別くべつくなっていたことで相当そうとう表記ひょうきれがあって、かく助詞じょしの「を」をのぞ前例ぜんれいによる基準きじゅん見出みいだすことができなかった[49]。そこで定家さだいえは『したかんしゅう』のなかで、アクセントがたか言葉ことばを「を」、アクセントがひく言葉ことばを「お」でしるしている[注釈ちゅうしゃく 9]南北なんぼくあさ時代じだいには、くだりおもねがこれを増補ぞうほして『仮名かめい文字もじ』をあらわした。くだりおもね姿勢しせいも「基準きじゅん古書こしょもとめる」というもので、「お」と「を」の区別くべつについても定家さだいえ仮名遣かなづかい原則げんそく踏襲とうしゅうしており、これはのちに「定家さだいえ仮名遣かなづかい」とばれるにいた[51]。しかし、くだりおもねが『仮名かめい文字もじ』をあらわしたころには日本語にほんごにアクセントの一大いちだい変化へんかがあり、[wo]おとふく語彙ごいかんしても、定家さだいえ時代じだいとはアクセントの高低こうていことなってしまった[52]。その結果けっか「お」と「を」の仮名遣かなづかいについては、定家さだいえしめしたものと齟齬そごしょうじている。

こうした中世ちゅうせいにおける歌学かがく国語こくご研究けんきゅう特徴とくちょうは、すくなからず近世きんせいへとがれるが、雑然ざつぜんとしたなか法則ほうそくてきなものを自覚じかくするようになるなど、次第しだい変容へんようした[53]。また、近代きんだい以降いこう学問がくもん分化ぶんかしていくなかにおいても、ある時期じきまでは創作そうさくろん枠組わくぐみが底流ていりゅうとして存在そんざいつづけた[54]

実用じつようてき辞書じしょ登場とうじょう

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それまでの辞書じしょは、大陸たいりく文化ぶんか影響えいきょうつよけていたが、このころから日本にっぽんてき性格せいかくつよいものが出現しゅつげんした[55]鎌倉かまくら時代じだいには、百科ひゃっか辞書じしょちゅうれき』、詩作しさく目的もくてきとした『ひらたるいしょう』、事物じぶつ起源きげん語源ごげん解説かいせつした『ちりぶくろ』や『』などもまれるようになり、室町むろまち時代じだいには、漢詩かんしむことを目的もくてきとした『聚分いんりゃく』、漢字かんじ音訓おんくんしめした『やまとだまへん』、和訳わやく通俗つうぞくふくめた『下学かがくしゅう』、五十音ごじゅうおんじゅん採用さいようした最古さいこのものといわれる『温故知新おんこちしんしょ』、当時とうじ俗語ぞくご百科ひゃっか事典じてんてき説明せつめいする『うんしょくしゅう』、国字こくじ漢字かんじなどの起源きげんしるした『壒嚢鈔』や『ちり添壒嚢鈔』などがまれた。

15世紀せいきになると、きがひろ階層かいそう普及ふきゅうはじめたことを背景はいけいに、日常にちじょう単語たんごを「いろはじゅん」にならべた『節用せつようしゅう』が流布るふした。漢字かんじ熟語じゅくご多数たすう掲出けいしゅつして仮名がなしたもので、意味いみなどの記述きじゅつはなく、通俗つうぞくてき百科ひゃっか辞書じしょ性格せいかくつよ[56]。この『節用せつようしゅう』を下敷したじきにした辞書じしょとして、『えきりん本節ほんぶしようしゅう』や『しょげんこう節用せつようしゅう』などが、江戸えど時代じだい出現しゅつげんしている[57]。こうしたことから、中世ちゅうせい末期まっきから近世きんせい初期しょきにかけての写本しゃほんのほか、慶長けいちょう年間ねんかんごろまでの刊本かんぽんは「古本ふるもと節用せつようしゅう」とばれる[56]

これらの出現しゅつげんは、学問がくもん大衆たいしゅうてき性格せいかくつよくなったことにともない、辞書じしょ利便りべんせいたか内容ないようもとめられていったことに起因きいんする[55]。「学問がくもんのため」というよりは、「言語げんご生活せいかつのため」といった性格せいかくつよされてたことにより、書写しょしゃのみでしか流布るふしなかった辞書じしょが、印刷いんさつという利便りべんによっておおきく変化へんかしたのである[58]

外国がいこくじんによる研究けんきゅう

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にち葡辞しょ』の標題ひょうだい

中世ちゅうせい末期まっきから近世きんせい前期ぜんきにかけて、外国がいこくじんによる日本語にほんご研究けんきゅうおおおこなわれた。イエズスかいでは、宣教師せんきょうしたちがまなぶべき標準ひょうじゅん目的もくてきに、日本語にほんごポルトガル辞書じしょにち葡辞しょ』(1603ねん)が編纂へんさんされた[59]。これに先行せんこうする辞書じしょとして、本文ほんぶんだけでやく900ぺーじにもおよぶ『葡日対訳たいやく辞書じしょ』(1595ねん)があるが、邦訳ほうやくされていないこともあって、ほとんどられていない[60]。このほかにも、漢字かんじ音訓おんくんつねならべてしめすように編纂へんさんされた『落葉らくようしゅう』(1598ねん)がある[61]。また、どうかいロドリゲスによる文法ぶんぽうしょ日本にっぽんだい文典ぶんてん』(1608ねん)および『日本にっぽんしょう文典ぶんてん』(1620ねん)は、ラテン語らてんご文法ぶんぽうしょ伝統でんとうもとづいて日本語にほんご分析ぶんせきしたもので、資料しりょうてき価値かちたか[62]

近世きんせい

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日本語にほんごがく江戸えど時代じだいにおいて、契沖けいちゅう研究けんきゅう以来いらい秘伝ひでんにこだわらない自由じゆう学風がくふうこり、国学こくがくいち分野ぶんやとしてたか客観きゃっかんせい実証じっしょうせいそなえるようになる。その目的もくてきは、やはり「古典こてん正確せいかく読解どっかい」や「和歌わか正格せいかくむ」という実用じつようせいにあった[15]。ただし、詳細しょうさいについては不明ふめいてんおおく、個々ここ語学ごがくてき考察こうさつ意義いぎかんしては、資料しりょうてき裏付うらづけを確定かくていする作業さぎょうのこされている[63]

契沖けいちゅう研究けんきゅう態度たいど

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国学こくがく興隆こうりゅうする以前いぜんにも、たとえば古語こごかんしてはいくつかの研究けんきゅうがある。松永まつなが貞徳さだのりは『かい』(1662ねん)をあらわし、和語わごをいろはじゅんならべて1つ1つに解説かいせつしるしている[注釈ちゅうしゃく 10]貝原かいばら益軒えきけんは『日本にっぽんしゃくめい』(1700ねん)をあらわし、すくなからず『かい』のせつれながら[66]理論りろんてき整理せいりされている一方いっぽうで、実証じっしょうてき裏付うらづけにけている[67]新井あらい白石はくせきの『あずまみやび』(1719ねん)は、文化ぶんかへの視線しせんって日本語にほんご研究けんきゅうんだ大著たいちょ[68]、『日本にっぽんしゃくめい』のせつ批判ひはんしているが、本文ほんぶんにはたんなるおもきのるいすくなくない[69]

国学こくがく始祖しそとされる契沖けいちゅう
文献ぶんけんがくてき方法ほうほうをもって現在げんざい日本語にほんごがく基礎きそとなる現象げんしょう数多かずおお指摘してきした[70]

そのようななか登場とうじょうしたのがちぎりおきである。契沖けいちゅうは『万葉集まんようしゅう』の注釈ちゅうしゃくしょ万葉まんようだいたくみ』をつうじて、文献ぶんけんはくさがして規則きそくせい見出みいだすことにつとめ、おおくの現象げんしょう指摘してきした[70]。とりわけ仮名遣かなづかいについて詳細しょうさい観察かんさつおこない、『和字わじせい濫鈔』(1695ねん)をあらわして、古代こだいかたりごとに仮名遣かなづかいがまっていたことをあきらかにした[71]。これにたいしてたちばな成員せいいんが『やまと古今ここん通例つうれい全書ぜんしょ』(1696ねん)で反論はんろんしたが、契沖けいちゅうはさらに『やまとせいどおりさまたげしょう』(1697ねん)と『和字わじせい濫要りゃく』(1698ねん)をあらわして自身じしん立場たちばあきらかにした[72]

賀茂真淵かものまぶち門下生もんかせい研究けんきゅう

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賀茂真淵かものまぶち
門流もんりゅうは「けんきょ」や「けんもんとうしょうされ、おももの荒木田あらきだ久老ひさおゆ加藤かとう千蔭ちかげ加藤かとう美樹みき村田むらた春海しゅんかいなどがいる[73]

こうした契沖けいちゅう精神せいしん受容じゅようして国学こくがく骨組ほねぐみをつくったのが荷田春満かだのあずままろで、それを強固きょうこなものにしたのが賀茂真淵かものまぶちである。ふちは『語意ごいこう』(1789ねん)をあらわし、語義ごぎ説明せつめいとして「のべやくつうりゃく」(「語形ごけい変化へんかは、ちぢめる(やく)か、ばすか、りゃくするか、おとどおり母音ぼいんまたは子音しいん交替こうたい)かによってしょうじる」というかんがかた)をしめした[74]。これはかたり本義ほんぎもとめて転化てんか説明せつめいするための方法ほうほうであるが、ふち言語げんご時代じだいかんする意識いしきもあったので、さほど観念かんねんてきかつ音義おんぎてきではないが、恣意しいてき側面そくめんすくなくなかった[75]。また、枕詞まくらことばについて考察こうさつした『かんむりこう』(1757ねん)においても、ふちは「まつ」をくために「ほん」をることを必要ひつよう条件じょうけんとした[76]

かじ魚彦なひこ
契沖けいちゅうおなじく「古代こだい文献ぶんけんにおける実例じつれい論拠ろんきょ仮名遣かなづかいをしめす」という立場たちばり、『和字わじせい濫鈔』になかった語彙ごいあかしれい採録さいろくしている[77]

ふち多方面たほうめんにわたって優秀ゆうしゅう門人もんじん輩出はいしゅつしており、そのなかには日本語にほんご研究けんきゅう貢献こうけんしたものすくなからずいる。たとえばかじ魚彦なひこは『げんはしご(こげんてい[注釈ちゅうしゃく 11])』(1765ねん)において、契沖けいちゅうが『和字わじせい濫鈔』で掲出けいしゅつしたかたり典拠てんきょ掲示けいじされていないものが散見さんけんされることを問題もんだいし、記紀ききまんようなどの古典こてんのみならず、あらたな資料しりょうとして『新撰しんせんきょう』などを出典しゅってんげながら増補ぞうほした。魚彦なひこ没後ぼつごには各人かくじんによって『げんはしご』を補完ほかんしたものが出版しゅっぱんされている[注釈ちゅうしゃく 12]。こうしたながれがこう歴史れきしてき仮名遣かなづかいつながっていった[82]

ほんきょ宣長のりながによる展開てんかい

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ほんきょ宣長のりなが
帰納的きのうてき方法ほうほうによって日本語にほんご研究けんきゅう先駆せんくてき成果せいかのこしたが、とりわけ文法ぶんぽう研究けんきゅう数多すうた門人もんじんがれ、近代きんだい以降いこうにおける文法ぶんぽう研究けんきゅう基礎きそとなった[83]

おなじくふち門下もんかであるほんきょ宣長のりながも、仮名遣かなづかいの研究けんきゅうにおいてはおおきな功績こうせきがある。宣長のりながは『字音じおんかりようかく』(1776ねん)において、漢字かんじおん仮名かめいあらわすときにどのような仮名遣かなづかいをもちいればよいかをろんじ、鎌倉かまくら時代じだい以来いらい五十音ごじゅうおんで「あいうえ」「わゐうゑ」としるされているという事実じじつ指摘してきして、今日きょうの「あいうえ」「わゐうゑ」のかたちにした[84]。また、このほか漢字かんじおん研究けんきゅうとしては、『漢字かんじさんおとこう』や『地名ちめい字音じおん転用てんようれい』があり、前者ぜんしゃ呉音ごおん漢音かんおん唐音とういんの3しゅ漢字かんじおん国語こくごおんについてべたもので、後者こうしゃ地名ちめい使用しようされている特殊とくしゅ用法ようほうられる法則ほうそくせいろんじたものである[84]

その一方いっぽうで、宣長のりながもっとおおきな成果せいかげたのは、かかむす研究けんきゅうである。かかむすびは中世ちゅうせいころから部分ぶぶんてきろんじられていたが[85]、その全体ぜんたいぞうについて宣長のりなが一覧いちらんひょうである『てにをはひもきょう』(1771ねん)で整理せいりし、さらに『玉緒たまお』(1779ねん)で和歌わか用例ようれい詳説しょうせつした[86]文中ぶんちゅうに「ぞ・の・や・なに」が場合ばあいには文末ぶんまつ連体れんたいがた、「こそ」が場合ばあい已然いぜんがたむすばれることをしめしたのみならず、「は・も」および「(ただ=主格しゅかくなどに助詞じょしがつかない場合ばあい)」の場合ばあい文末ぶんまつ終止しゅうしがたになることをしめしたのである[注釈ちゅうしゃく 13]。なお、このほかにも宣長のりながは、門弟もんていうたぶん指南しなんのための参考さんこうしょとして、古代こだい対象たいしょうとした『たまあられ』をあらわしている[89]

富士ふじたに成章しげあき品詞ひんしろん活用かつようろん

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こうしたながれとはべつに、品詞ひんし研究けんきゅう成果せいかげたのは富士ふじたに成章しげあきであった。成章しげあき品詞ひんしを「」・「そう(よそい)」・「挿頭かざし(かざし)」・「あしゆい(あゆい)」の4るい分類ぶんるいした[90]。ここには漢学かんがく影響えいきょう指摘してきされるが[注釈ちゅうしゃく 14]成章せいしょう独自どくじせいによるところがおおきい[90]成章しげあきは『挿頭かざししょう』(1767ねん)で今日きょう副詞ふくしるい中心ちゅうしんろんじ、『あしゆいしょう』(1778ねん)では助詞じょし助動詞じょどうし系統けいとうてて分類ぶんるいして、その活用かつよう仕方しかたおよび意味いみ用法ようほう詳細しょうさいろんじた。内容ないよう創見そうけんち、今日きょう品詞ひんし研究けんきゅうでもさかんにいにされる[92]。とりわけ『あしゆいしょう』の冒頭ぼうとうしるされた「そう(よそいず)」は、動詞どうし形容詞けいようし活用かつよう整理せいりしたひょうで、研究けんきゅうするところがおおきい[93]。なお、成章せいしょう学問がくもん長男ちょうなん富士ふじたに御杖みつえ継承けいしょうし、しゅとして「てにをは」について詳細しょうさい研究けんきゅうした結果けっかとして「言霊ことだま倒語とうごろん」を提唱ていしょうしたが、過剰かじょうなまでに人間にんげん欲望よくぼうにこだわるあまり、当代とうだい人々ひとびと共有きょうゆうできる公共こうきょうせいわせておらず、「難解なんかい奇異きい議論ぎろん」として等閑なおざりされた[注釈ちゅうしゃく 15]

方言ほうげん研究けんきゅう用字ようじほう

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このほかに注目ちゅうもくすべき研究けんきゅうとしては、石塚いしづか龍麿たつまろが『万葉集まんようしゅう』の仮名かめいに2しゅけが存在そんざいすることをしめした『かりようかく奥山おくやま』(1798ねん)がある[96]。これは宣長のりながが『古事記こじきでんだいいちかんの「かりこと」で指摘してきした着想ちゃくそう発展はってんさせたもので、ながらく正当せいとうあつかいをけなかったが、橋本はしもと進吉しんきちが「上代じょうだい特殊とくしゅ仮名遣かなづかい先駆せんくてき研究けんきゅう」としてさい評価ひょうかした[97]。なお、上代じょうだい特殊とくしゅ仮名遣かなづかい関連かんれんする資料しりょうとしては、ほかに奥村おくむらさかえげんころものべべん』(1829ねん)やくさ鹿しかとぎせんたかしげんべつおん鈔』(1849ねん)などがある[98]。また、用字ようじほう研究けんきゅうしょとして、春登しゅんとう万葉まんよう用字ようじかく』(1818ねん)は、国学こくがくしゃ上代じょうだいふう作文さくぶんするさい軌範きはんしょとなった[99]

方言ほうげん研究けんきゅうでは、越谷こしがやわれやま事績じせきのこしている。全部ぜんぶで550項目こうもくにわたりやく400かぞえるだい規模きぼ方言ほうげんしゅうものるい称呼しょうこ』は、各地かくち異称いしょうどういち平面へいめんじょうならべてみようとする姿勢しせいから[100]わすられた可能かのうせいのある方言ほうげん語彙ごい数多かずおお記載きさいしており、たか資料しりょうてき価値かち[101][102]。なお、俳人はいじんによる方言ほうげんしゅうは、安原やすはら貞室ていしつの『片言かたこと』や小林こばやし一茶いっさの『方言ほうげんざつしゅう』などがある[103]

辞書じしょ普及ふきゅう

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谷川たにがわきよし
宣長のりながとそのがくみつるものたちによる活用かつよう研究けんきゅう多大ただい影響えいきょうあたえたほか、『やまとくんしおり』でのち国語こくご辞典じてんがた確立かくりつした[104]

印刷いんさつ技術ぎじゅつ進歩しんぽ学問がくもん文化ぶんか向上こうじょうにより、近世きんせいにおいては次々つぎつぎ辞書じしょ普及ふきゅうした[105]。とりわけ国学こくがく隆盛りゅうせいは、雅語がごそのものへの注目ちゅうもくをもたらし、のちには俚言りげん一緒いっしょあつかった辞書じしょ出現しゅつげんした。そのなかでもきわめて大部たいぶなものとして、谷川たにがわきよしやまとくんしおり』(ぜん中後なかごへん1777ねん1887ねん[注釈ちゅうしゃく 16]太田おおた全斎ぜんさい俚言りげんしゅうらん』(1797ねん~1829ねん成立せいりつ[注釈ちゅうしゃく 17]石川いしかわ雅望まさもち雅言がげんしゅうらん』(1826ねん~1849ねん[注釈ちゅうしゃく 18]出現しゅつげんした[注釈ちゅうしゃく 19]。これらは様々さまざま人々ひとびと受容じゅようされたが[111]、とりわけ『やまとくんしおり』は「現代げんだいつながる国語こくご辞典じてんがたつくげた」として多大ただい影響えいきょうあたえた[112]

こうした辞書じしょ普及ふきゅう国学こくがく隆盛りゅうせいは、『新撰しんせんきょう』『和名わみょう類聚るいじゅうしょう』『類聚るいじゅう名義めいぎしょう』などの古典こてんした辞書じしょたいして、研究けんきゅう対象たいしょうとする関心かんしんたかめることになった[113]おも考証こうしょう学者がくしゃばん信友のぶとも狩谷かりや棭斎黒川くろかわはるむらなどがいる[113][114]

鈴屋すずや門下もんかによる精緻せいち

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ほんきょはるにわはち衢』
よんだんかつ」「うえいちだんかつ」「ちゅうだんかつ」「しただんかつ」は、五十音ごじゅうおんの「だん」にもとづくかたで、動詞どうし活用かつようとの関係かんけいせい明示めいじした[115]

活用かつよう研究けんきゅうは、ふちきよしせつせんちょう継承けいしょうしたのち[116][117]しゅとして宣長のりなが弟子でしすじによって展開てんかいした。鈴木すずきは『かつ断続だんぞく』(1803ねんごろ成立せいりつ)をあらわし、日本語にほんご活用かつようがたにおける役割やくわりしるして[118]活用かつよう現象げんしょうかたりつづきによるものであることを明確めいかくした[119]盲目もうもくであったほんきょはるにわは『はち衢』(1806ねん)と『通路つうろ』(1812ねん)をあらわし、「鈴屋すずや」と「富士ふじたに」のせつ融合ゆうごうさせて「末代まつだい不動ふどうせつ」を確立かくりつした[120]。このほかにはもんが『山口やまぐちしおり』(1836ねん)や『かつ指南しなん』(1844ねん)などをあらわしており、それらのなか分類ぶんるいした「はたしかげん[注釈ちゅうしゃく 20]」「連用れんようごと」「截断せつだんごと[注釈ちゅうしゃく 21]」「連体れんたいげん」「已然いぜんげん」「希求ききゅうごと[注釈ちゅうしゃく 22]」という6しゅ活用かつようがたは、現在げんざい活用かつようがた継承けいしょうされている[125]。また、富樫とかしひろかげは『だまきょう』(1816ねん初稿しょこう成立せいりつ、1846ねん改稿かいこう成立せいりつ、1891年刊ねんかん)と『だまたすき』(1829ねん)をあらわし、鈴屋すずや品詞ひんし分類ぶんるい活用かつよう研究けんきゅう組織そしき体系たいけいをはかった[126]

鈴木すずき朖『言語げんごよんしゅろん
1930ねん刊行かんこうされた翻刻ほんこく標題ひょうだい

品詞ひんし研究けんきゅうもまた、しゅとして宣長のりなが弟子でしすじによって展開てんかいした。鈴木すずき朖は『言語げんごよんしゅろん』(1824ねん)をあらわし、単語たんごを「からだ」「形状けいじょう」「作用さよう」「てにをは」の4しゅ分類ぶんるいして性質せいしつろんじた[127]。とりわけ「てにをは」を「しんこえなり」といて区別くべつしたのは、今日きょうの「」と「」に二分にぶんするかんがかたみちびくものとなっている[128]。また、形状けいじょう作用さようちがいについては「活用かつよう語尾ごびとなる形態素けいたいそによる特定とくてい形態けいたいてき特徴とくちょう存在そんざいする」という観点かんてんつらぬいた[129]。このほかにも、富樫とかしひろかげは『だまきょう』において、単語たんごを「げん」「」「」に分類ぶんるいしたうえ[注釈ちゅうしゃく 23]、「」を活用かつよう有無うむから「せい」と「どう」にけている[126]

語源ごげん研究けんきゅうでは、おなじく朖が『雅語がご音声おんせいこう』(1816ねん)をあらわし、オノマトペおと象徴しょうちょうによるかたり構成こうせい言葉ことばを「鳥獣ちょうじゅうちゅうこえ」「ひとこえ」「万物ばんぶつこえ」「まんかたち有様ありさま・シワザ」の4しゅ分類ぶんるいしたうえで、具体ぐたいれいとして「ほととぎす」「うぐいす」「からす」などの「ほととぎ」「うぐい」「から」の部分ぶぶんごえであることをしめしている[130]。これは冒頭ぼうとうに「言語げんご音声おんせい也」という一文いちぶんかかげているように、「音声おんせい言語げんご根本こんぽん」という言語げんごかんもとづいており、一見いっけんすると平田ひらた篤胤あつたねらの音義おんぎせつ彷彿ほうふつとさせるが、朖はいちおといちおと意味いみがあるとしているわけではない[131]

外国がいこくじんによる研究けんきゅう

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James Curtis Hepburn
辞書じしょ編纂へんさん聖書せいしょ翻訳ほんやくのほか、医療いりょう普及ふきゅう近代きんだい教育きょういく確立かくりつにも貢献こうけんした[132]

この時期じきにおいても、外国がいこくじんによる日本語にほんご研究けんきゅうおおおこなわれた。たとえばホフマンあらわした『日本語にほんご文典ぶんてん例証れいしょう』と『日本語にほんご文典ぶんてん』は、古典こてん文献ぶんけんふくまれる日本語にほんごがほとんどで[注釈ちゅうしゃく 24]すこしばかり旧式きゅうしきうつるところはあるが、よう所要しょようしょにおいてするど分析ぶんせきがなされており[134]、そのあたえた影響えいきょうおおきさから「近代きんだいてき日本語にほんご文法ぶんぽう研究けんきゅうしょ」とされる[135]。また、ヘボンによる和英かずひで辞典じてんかず英語えいごりん集成しゅうせい』(1867ねん)は、後続こうぞく宣教師せんきょうしなどの日本語にほんご習得しゅうとく負担ふたん軽減けいげん目的もくてき編纂へんさんされたもので、当時とうじ日本にっぽん社会しゃかい進展しんてん反映はんえいする語彙ごい採集さいしゅうするなど実用じつようせいおおきく[136]、1910ねんの9はんまではんかさねたほか、いわゆるヘボンしきマ字まじ基盤きばんきずくなど[注釈ちゅうしゃく 25]幅広はばひろ分野ぶんや多大ただい影響えいきょうあたえた[139]

近代きんだい以降いこう

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幕末ばくまつから明治めいじにかけて西洋せいよう言語げんごがく紹介しょうかいされたことで、日本語にほんごがくあらたな段階だんかいむかえた。言語げんご研究けんきゅうかたおおきく変化へんかしたことは、研究けんきゅうかんする著作ちょさく数多かずおお出現しゅつげんしたことからもうかがれる[140][141]

明治めいじ大正たいしょう

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文法ぶんぽうろん発展はってん
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大槻おおつき文彦ふみひこ
近代きんだい国語こくご辞書じしょ嚆矢こうしとなる辞書じしょのみならず、模範もはんとなる日本語にほんご文典ぶんてん完成かんせいさせた[142]

欧米おうべい言語げんごがくれつつ、文学ぶんがく研究けんきゅう関係かんけいいながら発展はってんした日本語にほんごがくであったが、批判ひはん理論りろん応用おうようしたことで、かえってこれまでの蓄積ちくせきそこなうような日本語にほんご研究けんきゅうすくなくなく、あまつさえ過去かこ日本語にほんご研究けんきゅう容赦ようしゃなく否定ひていするかんがかた出現しゅつげんした[注釈ちゅうしゃく 26]。こうしたなかで、古来こらい日本語にほんご研究けんきゅう西洋せいよう言語げんごがくとを吟味ぎんみして文法ぶんぽう理論りろん整理せいりしたのが大槻おおつき文彦ふみひこであった。大槻おおつきは『げんうみ』のなか文法ぶんぽうろん語法ごほう指南しなん」(1889ねん)をしる[注釈ちゅうしゃく 27]のちにこれを増補ぞうほして『こう日本にっぽん文典ぶんてん』(1897ねん)として、体系たいけいてき近代きんだいてき文法ぶんぽう学説がくせつつくげた[148]山田やまだ孝雄たかお大槻おおつき学説がくせつ不徹底ふてっていめんのこっていることを『日本にっぽん文法ぶんぽうろん』(1908ねん)で指摘してきし、西洋せいよう文典ぶんてんのみならず心理しんりがく哲学てつがくをも援用えんようして、体系たいけいてきかつ組織そしきてき近代きんだいてき文法ぶんぽうろん山田やまだ文法ぶんぽう」を構築こうちくした[149]

辞書じしょ編纂へんさんほう具現ぐげん
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大槻おおつき編纂へんさんした『げんうみ』(1889ねん1891ねん)は、「日本にっぽんはつ近代きんだいてき国語こくご辞典じてん」とされる[142]。これは「日本にっぽん普通ふつう辞書じしょ編纂へんさんのために必要ひつよう事項じこうげて、近代きんだいてき辞書じしょ編纂へんさんほう確立かくりつしたことにある[150]元々もともと文部省もんぶしょうで『語彙ごい』という辞書じしょ編纂へんさん事業じぎょうすすめられていたが、「あ」「い」「う」「え」のまで成立せいりつしたところで頓挫とんざするという結果けっかわり[注釈ちゅうしゃく 28]、これにかんがみた西村にしむら茂樹しげきいのちにより大槻おおつきのほぼ独力どくりょくによる編纂へんさんすすめられたのである。網羅もうらした古典こてん日常にちじょう五十音ごじゅうおんじゅん見出みだしをならべて、すべての項目こうもく品詞ひんし漢字かんじ表記ひょうき語釈ごしゃく徹底てっていした体裁ていさいは、後世こうせいにおける辞書じしょ模範もはんてき存在そんざいとなった[注釈ちゅうしゃく 29]。また、『げんうみ』に採用さいようされた歴史れきしてき仮名遣かなづかいは、一般いっぱんへの普及ふきゅうつながった[155]

また、漢和かんわ辞典じてんにおいても発展はってんがあった。いわゆる文明開化ぶんめいかいかなみって欧米おうべい知識ちしき大量たいりょう移入いにゅうされるようになったのにともない、漢語かんご急激きゅうげき増加ぞうかしたことで、積極せっきょくてき熟語じゅくご収録しゅうろくはじめたのである[156]。そうしたなかで「はつ近代きんだいてき漢和かんわ辞典じてん」とされるのが『漢和かんわだい字典じてん』(三省堂さんせいどう1903ねん)である[注釈ちゅうしゃく 30]。これは熟語じゅくご改行かいぎょうして排列はいれつしたうえ語釈ごしゃくほどこしたほか、総画そうかく索引さくいんえるなどの工夫くふうらしており、以降いこう漢和かんわ辞典じてん模範もはんとなった[158]

なお、江戸えど時代じだいより芽生めばはじめた辞書じしょがくは、明治めいじ以降いこうにおいて、科学かがくてき正確せいかくさをくわえるようになる。赤堀あかほり又次郎またじろうじょばつおもとした書誌しょしみち開拓かいたく[注釈ちゅうしゃく 31]小中村こなかむら清矩きよのりによって全体ぜんたいてき鳥瞰ちょうかん可能かのうになったほか、橋本はしもと進吉しんきち啓蒙けいもうてき役割やくわりたし、山田やまだ孝雄たかお指導しどうてき役割やくわりたしたが、もっと多彩たさい活動かつどうおこなったのは岡田おかだのぞみゆうであった[160]。また、理想りそうてき編纂へんさん方法ほうほうろん抽象ちゅうしょうてきろんじたり、できあがった個々ここ辞書じしょげて出来できばえを具体ぐたいてき論評ろんぴょうしたりなど、様々さまざま辞書じしょろんられるようになった[161]

教育きょういくとの関係かんけい
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上田うえだ万年かずとし
比較ひかく言語げんごがく音声おんせいがくなど、留学りゅうがくにつけた科学かがくてき手法しゅほう導入どうにゅうし、国語こくご研究けんきゅう国語こくご施策しさく両面りょうめん主導しゅどうした[162]

日本語にほんご研究けんきゅうしゃかず高等こうとう教育きょういく普及ふきゅうとともに増大ぞうだいした。1897ねん東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく国語こくご研究けんきゅうしつかれ、ドイツがえりの上田うえだ万年かずとし初代しょだい主任しゅにん教授きょうじゅとして指導しどうてき役割やくわりたした[163]。なお、上田うえだまなんだ弟子でしには、亀田かめだ次郎じろう金田一きんだいち京助きょうすけ新村しんむらいずる橋本はしもと進吉しんきち保科ほしな孝一こういちなどがいる[163]

1900ねん小学校しょうがっこうれい施行しこう規則きそくにおいて、教科書きょうかしょ感動かんどう字音じおん長音ちょうおん長音符ちょうおんぷ「ー」であらわすことがさだめられた[164]。ところが、あまり世評せひょうがよくなかったので、文部省もんぶしょう1908ねん臨時りんじ仮名遣かなづかい調査ちょうさ委員いいんかい設置せっちし、あらたな改定かいていあんとして「字音仮名遣じおんかなづかいすべ表音ひょうおんしきにする」「国語こくご仮名遣かなづかい活用かつよう語尾ごび助詞じょしだけそのままで、その表音ひょうおんしきにする」というものをしたが、結論けつろんらしい結論けつろんないまま廃止はいしされた[164]

政策せいさくとのつらなり
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明治めいじ以降いこう日本語にほんごがくは、日本にっぽんにおける国語こくご国字こくじ問題もんだいにも影響えいきょうあたえてきた。たとえば前島まえじまひそかは「漢字かんじ廃止はいし」のなかで、「国字こくじ改良かいりょうろん」のほかに「言文げんぶん一致いっちろん」を提唱ていしょうした[165]。「国字こくじ改良かいりょう」はもり鷗外などの反論はんろんによって実現じつげんしなかったが[166]、「言文げんぶん一致いっち」は二葉亭四迷ふたばていしめい夏目なつめ漱石そうせきなどによってすすんだほか[167][168]ものしゅう高見こうけんなどが具体ぐたいてき方法ほうほうろんしめした[169]

このほか、日本にっぽんにおける標準ひょうじゅん形成けいせいにも影響えいきょうあたえてきた。その中心ちゅうしんてき役割やくわりたしたのは、文部省もんぶしょうない設置せっちされた国語こくご調査ちょうさ委員いいんかい1902ねん1913ねん)で、上田うえだ万年かずとし主導しゅどうした[170]おこなわれた学術がくじゅつてき研究けんきゅう調査ちょうさ成果せいかである『音韻おんいん調査ちょうさ報告ほうこくしょ』(1905ねん)、『口語こうごほう調査ちょうさ報告ほうこくしょ』(1906ねん)、『仮名遣かなづかい仮名がな字体じたい沿革えんかく史料しりょう』(1909ねん)、『平家ひらか物語ものがたり語法ごほう』(1914ねん)、『疑問ぎもん仮名遣かなづかい』(前編ぜんぺん1912ねん後編こうへん1915ねん)、『口語こうごほう』(1916ねん)、『口語こうごほう別記べっき』(1917ねん)などは、結果けっかてき日本語にほんご研究けんきゅう近代きんだいてき方法ほうほう基礎きそ確立かくりつすることにつながった[注釈ちゅうしゃく 32]国語こくご調査ちょうさ委員いいんかいは1913ねん廃止はいしされたが、ふたた国語こくご国字こくじかんする国家こっかてき調査ちょうさ機関きかん設置せっちつよ要望ようぼうされたので、臨時りんじ国語こくご調査ちょうさかい1921ねん1934ねん)が設置せっちされ、いわゆる現代げんだい仮名遣かなづか原型げんけいとなる仮名遣かなづかい改定かいていあん可決かけつするなどした[173]

昭和しょうわ平成へいせい

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言語げんご過程かていせつ出現しゅつげん
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時枝ときえだ誠記もとき
言語げんご客観きゃっかんてき存在そんざいとするかんがえや、音声おんせい意味いみ結合けつごうとするかんがえを徹底的てっていてき批判ひはんし、言語げんごを「主体しゅたいてき活動かつどうそのもの」ととらえる独自どくじ理論りろんとなえた[174]

西欧せいおう言語げんごがく伝来でんらいしてからも日本語にほんごがくは、そうわらず歴史れきしてきかつ文献ぶんけんがくてき研究けんきゅう主流しゅりゅうであった。こうした風潮ふうちょうなかにおいて、言語げんご理論りろん研究けんきゅう真正面ましょうめんからんだのが時枝ときえだ誠記もときである。時枝ときえだ卒業そつぎょう論文ろんぶん日本にっぽんニ於ル言語げんご観念かんねん発達はったつ及言研究けんきゅう目的もくてきト其ノ方法ほうほう(明治めいじ以前いぜん)[注釈ちゅうしゃく 33]」(1924ねん以来いらい日本にっぽんにおける言語げんご意識いしき記述きじゅつするという意図いと研究けんきゅう出発しゅっぱつてんとして、日本語にほんご研究けんきゅうにおける態度たいど方法ほうほうについて探究たんきゅうしていった[176][177][178][179][180]。やがて時枝ときえだは「言語げんごとはぞや」の解答かいとうとして、成立せいりつさせる人間にんげん還元かんげんして事実じじつ説明せつめいすることを主張しゅちょうした[131][181][注釈ちゅうしゃく 34]。これが「言語げんご過程かていせつ」とばれる言語げんごかんである[注釈ちゅうしゃく 35]

時枝ときえだソシュール言語げんごかんを「言語げんご構成こうせいかん」とんで批判ひはん[131][184]表現ひょうげんしゃ受容じゅようしゃ存在そんざいつね意識いしきする「言語げんご過程かていせつ」を日本にっぽん伝統でんとうてき言語げんごかんとして位置いちづけるために、基本きほんてき理論りろん樹立じゅりつこころみた[注釈ちゅうしゃく 36]時枝ときえだ研究けんきゅう分野ぶんやは、「時枝ときえだ文法ぶんぽう」としょうされる文法ぶんぽうろん顕著けんちょであるが[注釈ちゅうしゃく 37]文章ぶんしょうろんのほかに国語こくご教育きょういく国語こくご施策しさくへの応用おうよう研究けんきゅうなど、きわめて幅広はばひろ範囲はんいにわたっており、いずれも「言語げんご人間にんげん表現ひょうげん行為こうい理解りかい行為こういそのものである」という言語げんごかんつうそこしている[180]たとえば国語こくご国字こくじ問題もんだいにおける種々しゅじゅ論議ろんぎは、それまで日本語にほんごがく領域りょういきから除外じょがいされることもあれば、延長線えんちょうせんとして「知識ちしき応用おうよう部面ぶめん」ばかりがあつかわれるなど、利用りよう仕方しかた様々さまざまであったが[186]、そのようななかで「日本語にほんご研究けんきゅう対象たいしょうとすべき」と明確めいかく位置いちづけたのも時枝ときえだである[注釈ちゅうしゃく 38]。また、敬語けいごについても、「いわゆる尊敬そんけい謙譲けんじょうは、素材そざい上下じょうげ尊卑そんぴといった事物じぶつかた表現ひょうげんである」とし、「いわゆる丁寧ていねいのみが、はなのききてたいする敬意けいい表現ひょうげんである」とした[188][189]

こうした時枝ときえだ立論りつろんは、従来じゅうらい国語こくごがくにおける研究けんきゅう方法ほうほうたいして反省はんせいうながしているともいえる[190]のち時枝ときえだは「言語げんご生活せいかつ」の体系たいけいてき記述きじゅつ企図きとしていたが、これは本人ほんにん死去しきょともなって未完みかんのままにわった[180]

方言ほうげんがく進展しんてん
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柳田やなぎだ國男くにお
文献ぶんけん記録きろくされない庶民しょみん生活せいかつ伝承でんしょうなか日本にっぽん文化ぶんか古層こそうさぐろうとする趣旨しゅしから、日本語にほんご研究けんきゅうでははな言葉ことば方言ほうげん重視じゅうしした[191]

標準ひょうじゅん普及ふきゅうともなって「方言ほうげんかえりみる必要ひつようはなくなった」とかんがえる識者しきしゃ続出ぞくしゅつしたことや[192]国語こくご調査ちょうさ委員いいんかいによる膨大ぼうだい調査ちょうさ結果けっか資料しりょう関東大震災かんとうだいしんさいによって焼失しょうしつしたことなどから[193]方言ほうげん研究けんきゅう大正たいしょう一旦いったん衰退すいたいしたが、昭和しょうわ初期しょきいたってふたた活況かっきょうていするようになった。なかでも特筆とくひつあたいするのが、東条とうじょうみさおの「方言ほうげん区画くかくろん」と、柳田やなぎだ國男くにおの「方言ほうげんしゅうけんろん」である。この2つは対立たいりつする学説がくせつとしてられることがおおいが、方言ほうげん語彙ごいなかに「しゅうけんろん」で説明せつめいできるものがあることはたしかであるし、東西とうざい方言ほうげん対立たいりつ対応たいおうする事実じじつによって全国ぜんこく方言ほうげんいくつかの区画くかく分類ぶんるいされることもたしかであるから、けっして相容あいいれない学説がくせつとはがた[194]

1927ねん3がつ東条とうじょうは『だい日本にっぽん方言ほうげん地図ちず』と『国語こくご方言ほうげん区画くかく』を出版しゅっぱんし、全国ぜんこくを「内地ないち」と「琉球りゅうきゅう」に二分にぶんし、いで「内地ないち」を「本州ほんしゅう」と「九州きゅうしゅう」にけ、さらに「本州ほんしゅう」を「東部とうぶ」「中部ちゅうぶ」「西部せいぶ」にさんふんした[193]。その幾度いくど修正しゅうせいくわえていき、最終さいしゅうてきには1953ねん発表はっぴょうした『日本にっぽん方言ほうげんがく』において、「東部とうぶ方言ほうげん」「西部せいぶ方言ほうげん」「九州きゅうしゅう方言ほうげん」の3つに落着らくちゃくした[195]

一方いっぽう柳田やなぎだは、同年どうねん4がつ論文ろんぶん蝸牛かぎゅうこう」を『人類じんるいがく雑誌ざっし』に連載れんさいした[193]。これは「日本にっぽん各地かくちでは蝸牛かぎゅうをどのようにぶのか」という調査ちょうさ結果けっか発表はっぴょうしたもので、ヨーロッパ発達はったつした言語げんご地理ちりがく方法ほうほうろん日本語にほんご方言ほうげん適用てきようしたのである[196]。その過程かていにおいて柳田やなぎだは「京都きょうと中心ちゅうしんとして同心円どうしんえんじょう分布ぶんぷしている」という事実じじつ発見はっけんし、「方言ほうげん文化ぶんか中心ちゅうしんまれた言葉ことば順次じゅんじ周囲しゅうい拡散かくさんして成立せいりつしたもの」とした[191]。こうしたかんがえは、近世きんせい以前いぜんからみとめられる「古語こご方言ほうげんのこる」というかんが[注釈ちゅうしゃく 39]とも合致がっちすることから[注釈ちゅうしゃく 40]方言ほうげん形成けいせい過程かてい解釈かいしゃくするさい説明せつめい原理げんりとしてひろ受容じゅようされるにいたった[191][196]。なお、柳田やなぎだは「蝸牛かぎゅうこう以外いがいにも方言ほうげん関係かんけいする文章ぶんしょうおお執筆しっぴつしている[200]

このほか注目ちゅうもくすべき研究けんきゅうとしては、比較ひかく言語げんごがく手法しゅほう応用おうようした比較ひかく方言ほうげんがくがある[196]たとえば服部はっとり四郎しろうは、しょ方言ほうげんのアクセントに整然せいぜんとしたかた対応たいおうられることを指摘してきし、方言ほうげんあいだにおける系統けいとうについてろんじた[201]。こうした服部はっとり研究けんきゅうは、とりわけアクセント方面ほうめんにおいて、金田一きんだいち春彦はるひこ平山ひらやま輝男てるおなどを中心ちゅうしん発展はってんした[202]金田一きんだいちはアクセント変化へんか傾向けいこうさぐり、その知見ちけんをもってしょ方言ほうげんにおけるアクセントの系譜けいふろんじた[203]平山ひらやまのちに「方言ほうげん基礎きそ語彙ごい」というかんがえにいたり、その全国ぜんこく規模きぼ研究けんきゅう必要ひつようであることをいている[204]

現代げんだい辞典じてん登場とうじょう
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明解めいかい国語こくご辞典じてん改訂かいていばん
表紙ひょうしには「金田一きんだいち京助きょうすけ」とあるが、事実じじつじょう編纂へんさんしゃぼう豪紀ひでとしであり、金田一きんだいち名義めいぎしにぎない[205]

日本にっぽん最初さいしょ現代げんだい中心ちゅうしんとした国語こくご辞典じてんは『明解めいかい国語こくご辞典じてん』(三省堂さんせいどう1943ねん初版しょはん1952ねん改訂かいていばん1967ねん新装しんそうばん)であった。それまでにも『大言たいげんうみ』(ぜん4かん冨山とやまぼう1932ねん1937ねん[注釈ちゅうしゃく 41]などが出版しゅっぱんされているが、それらは現代げんだい以外いがい古語こごおおふくんでいた[205]。また、ひろ使つかわれた小型こがた辞書じしょには、金沢かなざわ庄三郎しょうざぶろうへんしょうりん』(三省堂さんせいどう、1928ねん)などがあるが、文語ぶんご調ちょうによる百科ひゃっか事典じてんのような語釈ごしゃくであった。こうしたからやぶるために『明解めいかい国語こくご辞典じてん』は、「きやすいこと」「かりやすいこと」「現代げんだいてきなこと」を根本こんぽんてき方針ほうしんとし[207]しゅとして当時とうじ新聞しんぶんから多数たすう用例ようれいひろつづけながら、見出みだ表音ひょうおんしき採用さいようしたり、仮名かめい表記ひょうき多用たようした口語体こうごたい語釈ごしゃくにしたりなど、多種たしゅ多様たよう工夫くふうらして編纂へんさんされた[208]

しん明解めいかい国語こくご辞典じてんだい7はん

やがてのちに『明解めいかい国語こくご辞典じてん』を下敷したじきにした『三省堂さんせいどう国語こくご辞典じてん』(三省堂さんせいどう1960ねん初版しょはん)と『しん明解めいかい国語こくご辞典じてん』(三省堂さんせいどう1972ねん初版しょはん)がまれた。いずれも徹底てっていして実例じつれい蒐集しゅうしゅうして語釈ごしゃく帰納きのうするが、前者ぜんしゃは「ことばの写生しゃせい[注釈ちゅうしゃく 42]」という語義ごぎ記述きじゅつ特色とくしょくがあり[210]後者こうしゃは「たんなる類語るいご換言かんげんではなく、一文いちぶん語義ごぎ説明せつめいする」という態度たいどつらぬいているてんすぐれている[211]

学会がっかい研究けんきゅうかい結成けっせい
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1944ねんに「国語こくご学会がっかい」が結成けっせいされたが、戦中せんちゅうということもあって本格ほんかくてき活動かつどうするのは1948ねんからであった。やがて日本語にほんご研究けんきゅう環境かんきょう変化へんかから、2004ねんに「日本語にほんご学会がっかい」に改称かいしょうした[212][213]

1956ねんには、国語こくごがくしゅとして言語げんごがくがわから計算けいさん言語げんごがくおよび計量けいりょう言語げんごがくあつか計量けいりょう国語こくご学会がっかい設立せつりつされた[注釈ちゅうしゃく 43]。これは世界せかいてきてもはや部類ぶるいであることが特筆とくひつされる[214]。また、同年どうねんには奥田おくだ靖雄やすお筆頭ひっとうに、鈴木すずき重幸しげゆき鈴木すずき康之やすゆき高橋たかはし太郎たろう工藤くどう真由美まゆみらが言語げんごがく研究けんきゅうかい設立せつりつし、国学こくがく以来いらい活用かつようがた批判ひはんして重要じゅうよう考察こうさつおお提示ていじしたほか、民間みんかん教育きょういく研究けんきゅう団体だんたいである教育きょういく科学かがく研究けんきゅうかい国語こくご部会ぶかいたいして言語げんご教育きょういく副読本ふくどくほんにっぽんご』の編集へんしゅう指導しどうした[215]

研究けんきゅう機関きかん設立せつりつ
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国立こくりつ国語こくご研究所けんきゅうじょ
国文学研究資料館こくぶんがくけんきゅうしりょうかん

国語こくご学会がっかい本格ほんかくてき活動かつどうはじめた1948ねんには、国立こくりつ国語こくご研究所けんきゅうじょ設立せつりつされており、日本語にほんごかんする各種かくしゅ調査ちょうさ研究けんきゅう実施じっししている。たとえば新聞しんぶん雑誌ざっし対象たいしょう現代げんだい語彙ごい調査ちょうさおこない、それをつうじておおくの資料しりょう提供ていきょうされたばかりでなく、それらの分析ぶんせきなか語彙ごい構造こうぞういくつかあきらかにされたほか、電子でんし計算けいさん統計とうけいがくてき手法しゅほう応用おうようする方法ほうほうろんもほぼ確立かくりつした[216]。また、社会しゃかい貢献こうけんとして「日本にっぽん消滅しょうめつ危機きき言語げんご方言ほうげん研究けんきゅう」「日本語にほんごコーパス開発かいはつ拡充かくじゅう」「外国がいこくとしての日本語にほんご教育きょういく研究けんきゅう」などもおこなわれている[217]

関連かんれんする機関きかんとしては、1972ねん創設そうせつされた国文学研究資料館こくぶんがくけんきゅうしりょうかんがある。日本にっぽん国内こくない各地かくち日本にっぽん文学ぶんがくとその関連かんれん資料しりょうだい規模きぼ集積しゅうせきし、日本にっぽん文学ぶんがく筆頭ひっとう様々さまざま分野ぶんや研究けんきゅうしゃ利用りようきょうすると同時どうじに、それらにもとづく先進せんしんてき共同きょうどう研究けんきゅう推進すいしんしているが[218]、そのなかには当然とうぜんながら日本語にほんごがくふくまれている。また、2008ねんから「若手わかて日本にっぽん古典こてん文学ぶんがく研究けんきゅうしゃ奨励しょうれい援助えんじょ」を目的もくてきとして「業績ぎょうせき公表こうひょうに40さい未満みまんである研究けんきゅうしゃ3めい以内いない」に「日本にっぽん古典こてん文学ぶんがく学術がくじゅつしょう」を授与じゅよしているが[219]、その対象たいしょうとする業績ぎょうせきは「前年ぜんねんの1がつから12がつまでに公表こうひょうされた、日本にっぽん古典こてん文学ぶんがく古典こてん文学ぶんがく日本語にほんごがくその隣接りんせつしょがくにまたがるものをふくむ)にかんする著書ちょしょ」である[220]

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ このほかに「日本語にほんご研究けんきゅう[7]」(または「国語こくご研究けんきゅう[8]」)や「日本語にほんご学説がくせつ[9]」といった呼称こしょうもある。ここでは一般いっぱんてき名称めいしょうとして使つかわれる「日本語にほんごがく」をもちいた。
  2. ^ 限定げんていくわえずにひろ日本語にほんご研究けんきゅう歴史れきしとしてとらえると、その対象たいしょう範囲はんい日本にっぽん思想しそうにもおよぶことになり、研究けんきゅう思想しそうとの境界きょうかい希薄きはくなものとなりかねないため、「言語げんごがくてき観点かんてんから一定いってい評価ひょうか判断はんだん可能かのうなもの」を対象たいしょうとしてあつかうなどの限定げんていもうける必要ひつようせいしょうじる[10]。こうしたてんについては、飯田いいだはる (1998)山東さんとういさお (2015)くわしい。
  3. ^ 分野ぶんやによっては訓点くんてん資料しりょう抄物しょうもののように、わか世代せだいへの継承けいしょう急務きゅうむ場合ばあいがあるほか、中世ちゅうせい辞書じしょ近世きんせい資料しりょうのように研究けんきゅう対象たいしょう膨大ぼうだいであるために、その全体ぜんたいぞう把握はあくのためにさらなる研究けんきゅうしゃ養成ようせい必要ひつよう場合ばあいもある[13]
  4. ^ 一般いっぱんに「ヲコトてん」とばれるが、これは江戸えど時代じだい以後いご呼称こしょうであり、院政いんせい時代じだいには「テニハてん」といわれ、それ以前いぜんたんに「てん」とだけばれていた[17]
  5. ^ いつごろから手本てほんとして使用しようされはじめたのかについては不明ふめいてんおおいが、斎宮いつきあと11世紀せいきすえから12世紀せいき初頭しょとうかんがえられる「いろは」のかれた土器どき出土しゅつどしているほか、12世紀せいきなか以降いこう同様どうよう土器どき全国ぜんこく各地かくち出土しゅつどしていることから、「いろは」が出来できあいだもないころとされる[19]。なお、2020ねん時点じてん全文ぜんぶん確認かくにんできる土器どきとしては、堀河ほりかわいんあと出土しゅつどした12世紀せいきまつから13世紀せいき初頭しょとう土器どき最古さいこである[20]
  6. ^ 日本書紀にほんしょきまきだい29(天武天皇てんむてんのう11ねん3がつ13にちじょう)に「はじめめて新字しんじ一部いちぶよんじゅうよんかんつくらしむ」とある[21]。この記事きじかり史実しじつでないとしても、天武てんむちょうにおいて辞書じしょ編纂へんさんおこなわれた可能かのうせいはある[22]
  7. ^ 鎌倉かまくら初期しょき増補ぞうほしてじゅうかんほんとしたものは『伊呂波いろはるいしょう』とばれる[31]
  8. ^ てんじんどおなみじゅうさんヶ条かじょう口伝くでん』『あね小路こうじしゅでん』『しょう』『秘伝ひでんてんなんじしょう』など様々さまざま名称めいしょうつたわっている[45]
  9. ^ アクセントの高低こうていによる「を」と「お」の使つかけは、すでに『類聚るいじゅう名義めいぎしょう』や『いろるいしょう』などにもられる[50]
  10. ^ ほとんどがおも程度ていど恣意しいてきなものとされるが[64]近世きんせい初期しょき言語げんご生活せいかつなどを資料しりょうとされる[65]
  11. ^ 村田むらた春海しゅんかい清水しみず浜臣はまおみげんはしご再考さいこう増補ぞうほしるべ註』にある「げんはしごのいてしをり竟宴の哥」に「げんのかけはしとふふみあつめをへたるよめる」という魚彦なひこ詞書ことばがきがあることから、実際じっさい書名しょめいは「ふることのかけはし」の可能かのうせいがある[78]
  12. ^ ふじしげるひきりゅう掌中しょうちゅうげんはしご』、村田むらた春海しゅんかい清水しみず浜臣はまおみげんはしご再考さいこう増補ぞうほしるべ註』、山田やまだつねてん増補ぞうほげんはしごしるべ註』などがある[79]。これらのほかにも、市岡いちおか猛彦たけひこ雅言がげんかりかく』、つるみねつちのえさる増補ぞうほ正誤せいご仮名遣かなづかい』、村田むらた春海しゅんかいかりじつよう』などがある[80][81]
  13. ^ たとえば主格しゅかくなどに「は・も」などがいた場合ばあい文末ぶんまつ終止しゅうしがたになるのは当然とうぜんのようであるが、主格しゅかくしめす「が・の」が場合ばあいは、「きみおもほせりける[87]」「にほひのそでにとまれる[88]」のように文末ぶんまつ連体れんたいがたむすばれるのであるから、あえて「は・も・」のした終止しゅうしがたむすばれることをしめした[86]
  14. ^ 成章しげあきあに皆川みなかわ淇園きえんとも漢学かんがくおさめ、国学こくがくてんじたのちあに漢学かんがくたいしてはふか理解りかいしめしたという[91]
  15. ^ 御杖みつえ言説げんせつは、近代きんだいにおいて土田つちた杏村きょうそんたか評価ひょうかして以降いこうあらためて注目ちゅうもくされるようになっていった[94][95]
  16. ^ 前編ぜんぺんは1777ねん中編ちゅうへん1862ねん刊行かんこうされたが、後編こうへん明治めいじになって刊行かんこうされた[106]
  17. ^ 写本しゃほんつたえられて版本はんぽんかたちにならなかったうえに、容易よういにすることが可能かのうになるのは、明治めいじに『増補ぞうほ俚言りげんしゅうらん』(1899ねん~1900ねん)として刊行かんこうされてからである[107]
  18. ^ 版本はんぽんかたちになったのは「い」~「な」の語彙ごいで、全体ぜんたいぞう確認かくにんすることが可能かのうになるのは、1887ねんに『増補ぞうほ雅言がげんしゅうらん』(1903年版ねんばんもある)が刊行かんこうされてからである[108]
  19. ^ 以上いじょうが「近世きんせいさんだい辞書じしょ」といわれる[109]。これらに『鸚鵡おうむしょう』をくわえて「よんだい辞書じしょ」といわれることもあるが、『鸚鵡おうむしょう』は刊行かんこうであったことを理由りゆうに、流布るふ影響えいきょうといった側面そくめんから除外じょがいされる[110]
  20. ^ 今日きょうでいう「未然みぜんがた」のことで、もんどう時期じき富樫とかしひろかげは「未然みぜんだん」とんでいた[121]
  21. ^ 今日きょうでいう「終止しゅうしがた」のことで、当時とうじほかにも富樫とかしひろかげの「だんとめだん」や鈴木すずき重胤しげたねの「ぜっていげん」などがあった[122]。なお、「終止しゅうし」を活用かつようがた名称めいしょうとしてはじめてもちいたのは、黒川くろかわ真頼まより可能かのうせいたかいとされる[122][123]
  22. ^ 今日きょうでいう「命令めいれいがた」のことで、『かつ雑話ざつわ』にせんちょうの『漢字かんじさんおとこう』を参考さんこうにしたむねしるされていることから、その記述きじゅつ加味かみした結果けっか推察すいさつされる[124]
  23. ^ これは中世ちゅうせいの「からだ」「よう」「てにをは」以来いらい伝統でんとう継承けいしょうするものである[126]
  24. ^ 古事記こじき』や『日本書紀にほんしょき』などのほか、『和名わみょう類聚るいじゅうしょう』や『やまとくんしおり』などの辞書じしょるい、さらには『先代せんだいきゅうこと本紀ほんぎ』が利用りようされている[133]
  25. ^ 今日きょうにおけるヘボンしきは、うまかい提案ていあんしたつづりを下敷したじきに修正しゅうせいほどこしたもので[137]、『英語えいごりん集成しゅうせいだい3はん(1886ねん)において確定かくていさせた[138]
  26. ^ たとえば「国語こくごがく最初さいしょ刊行かんこうしょ」として注目ちゅうもくされる保科ほしな孝一こういち (1899)は、「科学かがくてき研究けんきゅう微々びびとしてるわなかったこと」「研究けんきゅう材料ざいりょう範囲はんい極端きょくたんせまかったこと」「学者がくしゃ自尊心じそんしんつよいゆえに比較ひかく研究けんきゅうをしなかったこと」を理由りゆうにしている[143]。こうしたかんがかたたいしては、時枝ときえだ誠記もときのほかに[144]山田やまだ孝雄たかおなどが批判ひはんしている[145]
  27. ^ 大槻おおつき黒川くろかわ真頼まよりの『しおり』の講義こうぎにたびたび列席れっせきしていた[146]真頼まより文法ぶんぽう学説がくせつには、もんはるにわせつ展開てんかいしてあらわした『みちしるべ』(1810ねん)の受容じゅよう指摘してきされている[147]
  28. ^ 中途ちゅうとられたのは、編集へんしゅう母胎ぼたいである大学だいがく廃止はいしされたことにくわえ、文部省もんぶしょうないで「見出みだ配列はいれつ徹底てっていしていないうえ品詞ひんし表示ひょうじがない」「位相いそう指示しじ語種かたりぐさ区別くべつ不十分ふじゅうぶん」「漢語かんごかたよっているうえ洋語ようごすくなすぎる」「語源ごげん記述きじゅつがほとんどない」「俗語ぞくごたいする意識いしきひくい」「使用しよう手引てびきがられない」といった体裁ていさい問題もんだいされたことが、原因げんいんとしてげられる[151]
  29. ^ げんうみ』が刊行かんこうされるまでには、近藤こんどう真琴まことの『ことばのその』(1885ねん)、ものしゅう高見こうけんの『ことばのはやし』(1888ねん)、高橋たかはし五郎ごろうの『かんえい対照たいしょういろは辞典じてん』(1888ねん)と『和漢わかん雅俗がぞくいろは辞典じてん』(1888ねん〜1889ねん)が刊行かんこうされているが、いずれも雅語がごてっしている[152][153]。また、『げんうみ刊行かんこう山田やまだ美妙びみょうが『日本にっぽんだい辞書じしょ』(1892ねん〜1893ねん)をあらわしたが、アクセントをした口語体こうごたい辞書じしょとして歴史れきしてき意義いぎがある一方いっぽうで、全体ぜんたいてき尻窄しりすぼまりとなってしまっている[154]。こうしたてんからも『げんうみ』は評価ひょうかされている。
  30. ^ 監修かんしゅうしゃとして重野しげの安繹やすつぐ三島みしまあつし服部はっとり宇之きち名前なまえがあるが、実質じっしつてき編集へんしゅう三省堂さんせいどう編修へんしゅうしょ齋藤さいとうきよし中心ちゅうしんとなり、読売新聞社よみうりしんぶんしゃにいた同郷どうきょう足助あすけ直次郎なおじろうまねれ、深井ふかいあきら一郎いちろう福田ふくだ重政しげまさ一緒いっしょにあたらせたという[157]
  31. ^ 赤堀あかほり又次郎またじろう (1902)帝国ていこく図書館としょかん蔵書ぞうしょ主体しゅたいとなっている[159]
  32. ^ たとえば『口語こうごほう調査ちょうさ報告ほうこくしょ』は、東条とうじょうみさおが「方言ほうげん区画くかくろん」を提唱ていしょうする契機けいきとなった[171]。また『口語こうごほう別記べっき』は、口語こうごかんする歴史れきしてき変遷へんせん記述きじゅつした成果せいかとして、口語こうご研究けんきゅう可能かのうせい開拓かいたくした[172]
  33. ^ 当初とうしょは「歐米おうべいニ於ル言語げんご研究けんきゅうしゃ言語げんご觀念かんねん發達はったつニ就テ、言語げんご研究けんきゅう方法ほうほう及其目的もくてき歐米おうべい言語げんごがく國語こくごがくニ及ボシタル影響えいきょう」など、いくつか構想こうそうっていたが、橋本はしもと進吉しんきちから「到底とうていこの1年間ねんかんにできるようなものではない」という指摘してきけて決定けっていしたという[175]。なお、この卒論そつろんのち時枝ときえだ誠記もとき (1976)として原本げんぽん写真しゃしんばん複製ふくせいされている。
  34. ^ 時枝ときえだ自身じしんは「人間にんげんもどすこと」としている[182]
  35. ^ 詳細しょうさいについては時枝ときえだ誠記もとき (1941)時枝ときえだ誠記もとき (1955)などで説明せつめいされているが、はやくに時枝ときえだ誠記もとき (1933)随想ずいそうてきしめされており、時枝ときえだ誠記もとき (1937a)成立せいりつ基本きほんてき意見いけん断片だんぺんてきしめされたのちに、時枝ときえだ誠記もとき (1937b)および時枝ときえだ誠記もとき (1937c)真正面ましょうめんされている[183]
  36. ^ ただし、時枝ときえだ指摘してきするソシュールの言語げんごかんたいする理解りかいかたについては、時枝ときえだが『一般いっぱん言語げんごがく講義こうぎ』を文献ぶんけんがくてき検証けんしょうもなしに批判ひはんしていることもあって、すうおおくの議論ぎろんんでいる[184]
  37. ^ 時枝ときえだ文法ぶんぽうろんについては、時枝ときえだ誠記もとき (1941)のほか、時枝ときえだ誠記もとき (1950)時枝ときえだ誠記もとき (1954)などにくわしいが、いずれも「山田やまだ文法ぶんぽう」をおお引用いんようして説明せつめいしていることから、山田やまだ孝雄たかお言語げんごろん根幹こんかんとしているとされる[185]
  38. ^ たとえば時枝ときえだ誠記もとき (1949)などにおいて、「言語げんご実践じっせんかんする議論ぎろんであるならば、それは言語げんご現象げんしょうともに、それ自体じたい国語こくごがく対象たいしょうとならなければならない」「国語こくごにおける音声おんせい文字もじ文法ぶんぽう国語こくごがく対象たいしょうとなるのとおなじように、国語こくご主体しゅたいてき意識いしき問題もんだいとして考察こうさつ対象たいしょうとなる」とべている[187]
  39. ^ 藤原ふじわら定家さだいえさくつたえられている歌学かがくしょしょう』(平安へいあん末期まっきごろ成立せいりつか)が最初さいしょとされる[197]。この思想しそう近世きんせい一層いっそう有力ゆうりょくになり、たとえばほんきょ宣長のりながの『たましょうあいだ』や荻生おぎゅう徂徠そらいの『みなみ留別りゅうべつこころざし』などにおいて、そのようなむね言及げんきゅうられる[198]
  40. ^ 柳田やなぎだ自身じしん1905ねんころから関心かんしんっていた地名ちめい研究けんきゅうつうじて体験たいけんしていた[199]
  41. ^ げんうみ』の増補ぞうほ改訂かいていばん当初とうしょ大槻おおつき自身じしん改訂かいてい作業さぎょうすすめていたが、ことなかばにして1928ねんぼっしたのち実兄じっけい大槻おおつき如電じょでんらがぎ、関根せきね正直まさなお新村しんむらいずるらの指導しどう完成かんせいさせた[206]
  42. ^ 説明せつめいんだひとが、そのかたり自然しぜんおもかべることができるよう、日常にちじょう具体ぐたいてき記述きじゅつすることを[209][210]たとえば「みず」について、「水素すいそ酸素さんそからなる化合かごうぶつ」といったような化学かがくてき説明せつめいではなく、「生活せいかつするのにかせない、とおったつめたい液体えきたい」といった一般いっぱんてき認識にんしき説明せつめいするようにした[209][210]
  43. ^ えいしょうは The Mathematical Linguistic Society of Japan(直訳ちょくやくすると「日本にっぽん数理すうり言語げんご学会がっかい」)である。和名わみょうちがっているのは、「将来しょうらいかならずや統計とうけいがくまらず数学すうがくしょ分野ぶんや手法しゅほう使つかうようになるだろうことを見越みこした」のが、おも理由りゆうであるという[214]

出典しゅってん

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  • えだぞういち假名遣かなづかい研究けんきゅうさんせいしゃ、1933ねん6がつ 
  • 木部きべ暢子ようこ へん明解めいかい方言ほうげんがく辞典じてん三省堂さんせいどう、2019ねん4がつISBN 9784385135793 
  • はやし巨樹きょじゅ池上いけがみ秋彦あきひこ へん国語こくご辞典じてん東京とうきょうどう出版しゅっぱん、1979ねん9がつ 
  • 齋藤さいとうきよし辞書じしょ生活せいかつじゅうねん図書としょ出版しゅっぱんしゃ、1991ねん11月。ISBN 4809905020 

論文ろんぶん

[編集へんしゅう]
  • 安田やすだ尚道なおみち石塚いしづか龍麿たつまろ」『日本語にほんごがくだい35かんだい4ごう明治めいじ書院しょいん、2016ねん4がつ、64-67ぺーじ 
  • 安田やすだ敏朗としろう安藤あんどう正次まさつぐ」『日本語にほんごがくだい39かんだい1ごう明治めいじ書院しょいん、2020ねん3がつ、18-21ぺーじ 
  • 安部あべきよし哉「佐藤さとう喜代治きよじ」『日本語にほんごがくだい39かんだい1ごう明治めいじ書院しょいん、2020ねん3がつ、70-73ぺーじ 
  • あん功雄いさお三上みかみあきら」『日本語にほんごがくだい39かんだい1ごう明治めいじ書院しょいん、2020ねん3がつ、42-45ぺーじ 
  • 井上いのうえ史雄ふみおW・A・グロータース」『日本語にほんごがくだい39かんだい1ごう明治めいじ書院しょいん、2020ねん3がつ、58-61ぺーじ 
  • 益岡ますおか隆志たかし松下まつしただい三郎さぶろう」『日本語にほんごがくだい39かんだい1ごう明治めいじ書院しょいん、2020ねん3がつ、10-13ぺーじ 
  • 遠藤えんどう佳那子かなこ近世きんせい後期こうき活用かつよう研究けんきゅうとテニヲハろんにおける〈命令めいれいがた」『日本語にほんご研究けんきゅうだい9かんだい4ごう日本語にほんご学会がっかい、2013ねん10がつ、78-63ぺーじ 
  • 遠藤えんどう佳那子かなこ黒川くろかわ真頼まより活用かつよう研究けんきゅう草稿そうこう語学ごがくざつ」『日本語にほんご研究けんきゅうだい12かんだい2ごう日本語にほんご学会がっかい、2016ねん4がつ、67-52ぺーじ 
  • 遠藤えんどう佳那子かなこ富士ふじたに成章しげあき」『日本語にほんごがくだい35かんだい4ごう明治めいじ書院しょいん、2016ねん4がつ、56-59ぺーじ 
  • 遠藤えんどう佳那子かなこ黒川くろかわ真頼まよりにおける『はち衢』の受容じゅよう展開てんかい」『国語こくご国文学こくぶんがくだい94かんだい7ごう明治めいじ書院しょいん、2017ねん7がつ、56-59ぺーじ 
  • 遠藤えんどう佳那子かなこ活用かつようがたのなまえ:未然みぜんがた」『鶴見つるみ日本にっぽん文学ぶんがく会報かいほうだい89ごう鶴見大学つるみだいがく日本にっぽん文学ぶんがくかい、2022ねん3がつ、2-3ぺーじ 
  • 遠藤えんどう佳那子かなこ活用かつようがたのなまえ:終止しゅうしがた」『鶴見つるみ日本にっぽん文学ぶんがく会報かいほうだい90ごう鶴見大学つるみだいがく日本にっぽん文学ぶんがくかい、2023ねん3がつ、3ぺーじ 
  • 遠藤えんどうよしみもと ちょ日本語にほんご研究けんきゅう歴史れきし(1)」、大野おおのすすむ柴田しばたたけし へん日本語にほんご国語こくごがく岩波書店いわなみしょてん岩波いわなみ講座こうざ日本語にほんご1〉、1976ねん11月、177-230ぺーじISBN 4000100610 
  • 遠藤えんどうえだ寿ことぶきたけし章子あきこ」『日本語にほんごがくだい39かんだい1ごう明治めいじ書院しょいん、2020ねん3がつ、110-113ぺーじ 
  • 岡田おかだ袈裟けさおとこ新井あらい白石はくせき」『日本語にほんごがくだい35かんだい4ごう明治めいじ書院しょいん、2016ねん4がつ、36-39ぺーじ 
  • おきもり卓也たくや「いろはき・五十音ごじゅうおん辞典じてん系譜けいふ」『月刊げっかんしにか』だい11かんだい3ごう大修館書店たいしゅうかんしょてん、2000ねん3がつ、38-43ぺーじ 
  • おきもり卓也たくや上代じょうだい辞書じしょ:『新字しんじ』は存在そんざいしたか」『悠久ゆうきゅうだい139ごうおうふう、2015ねん2がつ、27-41ぺーじ 
  • 加藤かとう彰彦あきひこ ちょ国語こくご国字こくじ問題もんだい歴史れきし」、佐伯さえきうめとも中田なかたはじめおっとはやしまさる へん国語こくごがく三省堂さんせいどう国語こくご国文学こくぶんがく研究けんきゅう大成たいせい15〉、1961ねん2がつ、561-616ぺーじ 増補ぞうほばん、1978ねん7がつ
  • かやしまあつし前島まえじまひそか」『日本語にほんごがくだい35かんだい4ごう明治めいじ書院しょいん、2016ねん4がつ、84-87ぺーじ 
  • いぬい善彦よしひこ仙覚せんがく」『日本語にほんごがくだい35かんだい4ごう明治めいじ書院しょいん、2016ねん4がつ、20-23ぺーじ 
  • 間宮まみや厚司あつし大野おおのすすむ」『日本語にほんごがくだい39かんだい1ごう明治めいじ書院しょいん、2020ねん3がつ、106-109ぺーじ 
  • 丸山まるやまとおるロドリゲス」『日本語にほんごがくだい35かんだい4ごう明治めいじ書院しょいん、2016ねん4がつ、28-31ぺーじ 
  • 岸本きしもと恵実えみ土井どい忠生ただお」『日本語にほんごがくだい39かんだい1ごう明治めいじ書院しょいん、2020ねん3がつ、38-41ぺーじ 
  • 吉田よしだ金彦こがねひこ ちょ辞書じしょ歴史れきし」、ばんくらあつし へん語彙ごい大修館書店たいしゅうかんしょてん講座こうざ国語こくご3〉、1971ねん9がつ、413-538ぺーじ 
  • 久野くのしん平山ひらやま輝男てるお」『日本語にほんごがくだい39かんだい1ごう明治めいじ書院しょいん、2020ねん3がつ、54-57ぺーじ 
  • 宮坂みやさか和江かずえ ちょ文章ぶんしょう様式ようしき研究けんきゅう歴史れきし」、佐伯さえきうめとも中田なかたはじめおっとはやしまさる へん国語こくごがく三省堂さんせいどう国語こくご国文学こくぶんがく研究けんきゅう大成たいせい15〉、1961ねん2がつ、400-418ぺーじ 増補ぞうほばん、1978ねん7がつ
  • 宮崎みやざき里司さとし「J.V.ネウス トプニー」『日本語にほんごがくだい39かんだい1ごう明治めいじ書院しょいん、2020ねん3がつ、130-133ぺーじ 
  • 宮治みやじ弘明ひろあき ちょ方言ほうげん研究けんきゅう」、徳川とくがわそうけん真田さなだ信治しんじ へんしん方言ほうげんがくまなひとのために』世界せかい思想しそうしゃ、1991ねん2がつ、242-263ぺーじISBN 4790703878 
  • 宮地みやじひろし ちょ現代げんだい言語げんご生活せいかつ研究けんきゅう歴史れきし」、佐伯さえきうめとも中田なかたはじめおっとはやしまさる へん国語こくごがく三省堂さんせいどう国語こくご国文学こくぶんがく研究けんきゅう大成たいせい15〉、1961ねん2がつ、374-399ぺーじ 増補ぞうほばん、1978ねん7がつ
  • 金岡かなおかたかし ちょ語彙ごい研究けんきゅう歴史れきし」、大野おおのすすむ柴田しばたたけし へん語彙ごい意味いみ岩波書店いわなみしょてん岩波いわなみ講座こうざ日本語にほんご9〉、1977ねん6がつ、371-404ぺーじISBN 4000100696 
  • 金子かねこひろしホフマン」『日本語にほんごがくだい35かんだい4ごう明治めいじ書院しょいん、2016ねん4がつ、72-75ぺーじ 
  • 金子かねこあきら中古ちゅうこ辞書じしょ類聚るいじゅう名義めいぎしょう」『悠久ゆうきゅうだい139ごう、おうふう、2015ねん2がつ、57-67ぺーじ 
  • 熊谷くまがい康雄やすお柴田しばたたけし」『日本語にほんごがくだい39かんだい1ごう明治めいじ書院しょいん、2020ねん3がつ、98-101ぺーじ 
  • 月本つきもと雅幸まさゆき空海くうかい」『日本語にほんごがくだい35かんだい4ごう明治めいじ書院しょいん、2016ねん4がつ、4-7ぺーじ 
  • 犬飼いぬかいたかし日本にっぽん辞書じしょ起源きげん」『月刊げっかんしにか』だい11かんだい3ごう大修館書店たいしゅうかんしょてん、2000ねん3がつ、16-21ぺーじ 
  • 犬飼いぬかいまもるかおる近代きんだいてき国語こくご辞典じてん誕生たんじょう」『月刊げっかんしにか』だい11かんだい3ごう大修館書店たいしゅうかんしょてん、2000ねん3がつ、72-77ぺーじ 
  • 古田ふるたひがしついたち ちょ文法ぶんぽう研究けんきゅう歴史れきし(2)」、大野おおのすすむ柴田しばたたけし へん文法ぶんぽう1』岩波書店いわなみしょてん岩波いわなみ講座こうざ日本語にほんご6〉、1976ねん12月、299-356ぺーじISBN 4000100661 
  • 工藤くどう真由美まゆみしん日本語にほんご学者がくしゃ列伝れつでん奥田おくだ靖雄やすお」『日本語にほんごがくだい32かんだい2ごう明治めいじ書院しょいん、2013ねん2がつ、72-78ぺーじ 
  • 幸田こうだ国広くにひろ西尾にしおみのる」『日本語にほんごがくだい39かんだい1ごう明治めいじ書院しょいん、2020ねん3がつ、30-33ぺーじ 
  • 甲斐かいあつしろうはやしまさる」『日本語にほんごがくだい39かんだい1ごう明治めいじ書院しょいん、2020ねん3がつ、74-77ぺーじ 
  • 高山たかやま倫明みちあき春日しゅんじつ政治せいじ」『日本語にほんごがくだい39かんだい1ごう明治めいじ書院しょいん、2020ねん3がつ、22-25ぺーじ 
  • 髙山知明ともあき馬渕まぶち和夫かずお」『日本語にほんごがくだい39かんだい1ごう明治めいじ書院しょいん、2020ねん3がつ、102-105ぺーじ 
  • 今野こんの真二しんじ藤原ふじわら定家さだいえ」『日本語にほんごがくだい35かんだい4ごう明治めいじ書院しょいん、2016ねん4がつ、16-19ぺーじ 
  • 斎藤さいとう文俊ふみとし近世きんせい近代きんだい漢文かんぶん訓読くんどく」『日本語にほんごがくだい17かんだい7ごう明治めいじ書院しょいん、1998ねん6がつ、56-62ぺーじ 
  • 斎藤さいとう倫明みちあき山田やまだ孝雄たかお」『日本語にほんごがくだい35かんだい4ごう明治めいじ書院しょいん、2016ねん4がつ、112-115ぺーじ 
  • 山口やまぐち明穂あきほ ちょ国語こくごがく」、国語こくご学会がっかい へん国語こくごがくじゅうねん武蔵野むさしの書院しょいん、1995ねん5がつ、275-284ぺーじISBN 4838601549 
  • 山崎やまざきまことしん日本語にほんご学者がくしゃ列伝れつでんぼう豪紀ひでとし」『日本語にほんごがくだい32かんだい4ごう明治めいじ書院しょいん、2013ねん4がつ、84-91ぺーじ 
  • 山田やまだきよし「『長崎ながさきばん葡辞しょ』とパジェス『にちふつ辞書じしょ』」『悠久ゆうきゅうだい143ごう、おうふう、2015ねん11月、39-53ぺーじ 
  • 山田やまだきよし山田やまだ忠雄ただお」『日本語にほんごがくだい39かんだい1ごう明治めいじ書院しょいん、2020ねん3がつ、86-89ぺーじ 
  • 山田やまだ健三けんぞう亀井かめいたかし」『日本語にほんごがくだい39かんだい1ごう明治めいじ書院しょいん、2020ねん3がつ、66-69ぺーじ 
  • 山田やまだ敏弘としひろ寺村てらむら秀夫ひでお」『日本語にほんごがくだい39かんだい1ごう明治めいじ書院しょいん、2020ねん3がつ、118-121ぺーじ 
  • 山東さんとういさお言語げんご意識いしき日本語にほんご研究けんきゅう」『日本語にほんごがくだい20かんだい8ごう明治めいじ書院しょいん、2001ねん7がつ、6-14ぺーじ 
  • 山東さんとういさお「【日本語にほんごがく時枝ときえだ誠記もとき国語こくごがく』」『日本語にほんごがくだい26かんだい5ごう明治めいじ書院しょいん、2007ねん4がつ、84-86ぺーじ 
  • 山東さんとういさおわたしすすめるこのいちさつ(だい27かい)『国語こくごがく時枝ときえだ誠記もときちょ】」『日本語にほんごがくだい30かんだい8ごう明治めいじ書院しょいん、2011ねん7がつ、76-82ぺーじ 
  • 山東さんとういさお研究けんきゅう国語こくごがく言語げんご思想しそう」『日本にっぽん思想しそう史学しがくだい47ごう日本にっぽん思想しそう学会がっかい、2015ねん9がつ、37-47ぺーじ 
  • 山東さんとういさおものしゅう高見こうけん」『日本語にほんごがくだい35かんだい4ごう明治めいじ書院しょいん、2016ねん4がつ、92-95ぺーじ 
  • 山東さんとういさお ちょ日本語にほんごがく」、ころもはた智秀ともひで へん基礎きそ日本語にほんごがく』ひつじ書房しょぼう、2019ねん2がつ、284-309ぺーじISBN 9784894769465 だい2はん、2023ねん3がつISBN 9784823411953
  • 山東さんとういさお時枝ときえだ誠記もとき」『日本語にほんごがくだい39かんだい1ごう明治めいじ書院しょいん、2020ねん3がつ、34-37ぺーじ 
  • 山内やまうち育男いくお ちょ「かなづかい研究けんきゅう歴史れきし」、佐伯さえきうめとも中田なかたはじめおっとはやしまさる へん国語こくごがく三省堂さんせいどう国語こくご国文学こくぶんがく研究けんきゅう大成たいせい15〉、1961ねん2がつ、132-154ぺーじ 増補ぞうほばん、1978ねん7がつ
  • 山本やまもとしんわれ ちょ国語こくごがく」、木田きだ章義あきよし へん国語こくごまなひとのために』世界せかい思想しそうしゃ、2013ねん4がつ、261-285ぺーじISBN 9784790715962 
  • 山本やまもとしんわれ中古ちゅうこ辞書じしょいろるいしょう」『悠久ゆうきゅうだい139ごう、おうふう、2015ねん2がつ、68-78ぺーじ 
  • 山本やまもとしんわれ落葉らくようしゅう」『悠久ゆうきゅうだい143ごう、おうふう、2015ねん11月、28-38ぺーじ 
  • 山本やまもとしんわれ築島つきしまひろし」『日本語にほんごがくだい39かんだい1ごう明治めいじ書院しょいん、2020ねん3がつ、114-117ぺーじ 
  • 時枝ときえだ誠記もとき国語こくごがく体系たいけいについての卑見ひけん」『コトバ』だい3かんだい12ごう不老ふろうかく書房しょぼう、1933ねん9がつ、80-86ぺーじ 
  • 時枝ときえだ誠記もときぶん解釈かいしゃくじょうより助詞じょし助動詞じょどうし」『文学ぶんがくだい5かんだい3ごう岩波書店いわなみしょてん、1937ねん3がつ、20-56ぺーじ 
  • 時枝ときえだ誠記もときしんてき過程かていとしての言語げんご本質ほんしつかん(1)」『文学ぶんがくだい5かんだい6ごう岩波書店いわなみしょてん、1937ねん6がつ、1-30ぺーじ 
  • 時枝ときえだ誠記もときしんてき過程かていとしての言語げんご本質ほんしつかん(2)」『文学ぶんがくだい5かんだい7ごう岩波書店いわなみしょてん、1937ねん7がつ、1-21ぺーじ 
  • 小松こまつ英雄ひでお ちょ字音じおん研究けんきゅう歴史れきし」、佐伯さえきうめとも中田なかたはじめおっとはやしまさる へん国語こくごがく三省堂さんせいどう国語こくご国文学こくぶんがく研究けんきゅう大成たいせい15〉、1961ねん2がつ、114-131ぺーじ 増補ぞうほばん、1978ねん7がつ
  • 小野おの正弘まさひろ新村しんむらいずる」『日本語にほんごがくだい39かんだい1ごう明治めいじ書院しょいん、2020ねん3がつ、6-9ぺーじ 
  • 小林こばやし恭治きょうじ「カタカナとかんさとし院本いんぽん類聚るいじゅう名義めいぎしょう転写てんしゃ階層かいそう」『日本語にほんごがくだい17かんだい7ごう明治めいじ書院しょいん、1998ねん6がつ、30-37ぺーじ 
  • 小林こばやし千草ちぐさ清原きよはらせんけん」『日本語にほんごがくだい35かんだい4ごう明治めいじ書院しょいん、2016ねん4がつ、24-27ぺーじ 
  • 小林こばやしかおるぶんまわし ちょ国語こくご研究けんきゅう歴史れきし」、佐伯さえきうめとも中田なかたはじめおっとはやしまさる へん国語こくごがく三省堂さんせいどう国語こくご国文学こくぶんがく研究けんきゅう大成たいせい15〉、1961ねん2がつ、509-560ぺーじ 増補ぞうほばん、1978ねん7がつ
  • 小林こばやしかおるただし ちょ文法ぶんぽう研究けんきゅう歴史れきし」、佐伯さえきうめとも中田なかたはじめおっとはやしまさる へん国語こくごがく三省堂さんせいどう国語こくご国文学こくぶんがく研究けんきゅう大成たいせい15〉、1961ねん2がつ、331-373ぺーじ 増補ぞうほばん、1978ねん7がつ
  • 小林こばやしかおるぶんまわし漢字かんじ字書じしょ誕生たんじょう」『月刊げっかんしにか』だい11かんだい3ごう大修館書店たいしゅうかんしょてん、2000ねん3がつ、29-37ぺーじ 
  • 小林こばやし賢次けんじ「『にち葡辞しょ』をひもとく」『月刊げっかんしにか』だい11かんだい3ごう大修館書店たいしゅうかんしょてん、2000ねん3がつ、44-47ぺーじ 
  • 小林こばやしたかし方言ほうげん研究けんきゅうからた「国語こくごがく」「日本語にほんごがく」『国語こくごがくだい53かんだい2ごう、2002ねん4がつ、97ぺーじ 
  • 小林こばやしたかし柳田やなぎだ國男くにお」『日本語にほんごがくだい35かんだい4ごう明治めいじ書院しょいん、2016ねん4がつ、116-119ぺーじ 
  • 松村まつむらあきら ちょ言語げんご理論りろん総記そうき」、佐伯さえきうめとも中田なかたはじめおっとはやしまさる へん国語こくごがく三省堂さんせいどう国語こくご国文学こくぶんがく研究けんきゅう大成たいせい15〉、1961ねん2がつ、15-61ぺーじ 増補ぞうほばん、1978ねん7がつ
  • 上野うえの善道ぜんどう服部はっとり四郎しろう」『日本語にほんごがくだい39かんだい1ごう明治めいじ書院しょいん、2020ねん3がつ、46-49ぺーじ 
  • 上野うえの和昭かずあき金田一きんだいち春彦はるひこ」『日本語にほんごがくだい39かんだい1ごう明治めいじ書院しょいん、2020ねん3がつ、78-81ぺーじ 
  • 森野もりの宗明むねあき ちょ活用かつよう研究けんきゅう歴史れきし」、佐伯さえきうめとも中田なかたはじめおっとはやしまさる へん国語こくごがく三省堂さんせいどう国語こくご国文学こくぶんがく研究けんきゅう大成たいせい15〉、1961ねん2がつ、309-330ぺーじ 増補ぞうほばん、1978ねん7がつ
  • 神戸かんべ和昭かずあき湯澤ゆざわさいわい吉郎よしろう」『日本語にほんごがくだい39かんだい1ごう明治めいじ書院しょいん、2020ねん3がつ、26-29ぺーじ 
  • 清水しみず康行やすゆき上田うえだ万年かずとし」『日本語にほんごがくだい35かんだい4ごう明治めいじ書院しょいん、2016ねん4がつ、108-111ぺーじ 
  • 西宮にしのみや一民かずたみ ちょ文字もじ研究けんきゅう歴史れきし(1)」、大野おおのすすむ柴田しばたたけし へん文字もじ岩波書店いわなみしょてん岩波いわなみ講座こうざ日本語にほんご8〉、1977ねん3がつ、385-417ぺーじISBN 4000100688 
  • 青木あおきたかし ちょ辞書じしょ索引さくいん作成さくせい歴史れきし」、佐伯さえきうめとも中田なかたはじめおっとはやしまさる へん国語こくごがく三省堂さんせいどう国語こくご国文学こくぶんがく研究けんきゅう大成たいせい15〉、1961ねん2がつ、226-279ぺーじ 増補ぞうほばん、1978ねん7がつ
  • 青木あおき伶子れいこ ちょ「てにをは研究けんきゅう歴史れきし」、佐伯さえきうめとも中田なかたはじめおっとはやしまさる へん国語こくごがく三省堂さんせいどう国語こくご国文学こくぶんがく研究けんきゅう大成たいせい15〉、1961ねん2がつ、280-308ぺーじ 増補ぞうほばん、1978ねん7がつ
  • 石井いしい正彦まさひこ宮島みやじま達夫たつお」『日本語にほんごがくだい39かんだい1ごう明治めいじ書院しょいん、2020ねん3がつ、126-129ぺーじ 
  • 川平かびらひとし「歌学かがく語学ごがく創作そうさくろんわくとその帰趨きすう」『日本語にほんごがくだい17かんだい7ごう明治めいじ書院しょいん、1998ねん6がつ、21-29ぺーじ 
  • 泉井いずみい久之助きゅうのすけ ちょ言語げんご研究けんきゅう歴史れきし」、大野おおのすすむ柴田しばたたけし へん日本語にほんご国語こくごがく岩波書店いわなみしょてん岩波いわなみ講座こうざ日本語にほんご1〉、1976ねん11月、275-349ぺーじISBN 4000100610 
  • 倉島くらしまたかしなお辞書じしょとは」『悠久ゆうきゅうだい139ごう、おうふう、2015ねん2がつ、16-26ぺーじ 
  • 村山むらやま七郎しちろう ちょ国語こくご系統けいとうろん比較ひかく研究けんきゅう歴史れきし」、佐伯さえきうめとも中田なかたはじめおっとはやしまさる へん国語こくごがく三省堂さんせいどう国語こくご国文学こくぶんがく研究けんきゅう大成たいせい15〉、1961ねん2がつ、62-92ぺーじ 増補ぞうほばん、1978ねん7がつ
  • 大橋おおはし保夫やすお ちょ音韻おんいん研究けんきゅう歴史れきし(2)」、大野おおのすすむ柴田しばたたけし へん音韻おんいん岩波書店いわなみしょてん岩波いわなみ講座こうざ日本語にほんご5〉、1977ねん8がつ、447-485ぺーじISBN 4000100653 
  • 大石おおいし初太郎はつたろう ちょ敬語けいご研究けんきゅう」、大野おおのすすむ柴田しばたたけし へん敬語けいご岩波書店いわなみしょてん岩波いわなみ講座こうざ日本語にほんご4〉、1977ねん5がつ、205-246ぺーじISBN 4000100645 
  • 大田おおた栄太郎えいたろう ちょ方言ほうげん研究けんきゅう」、飯豊いいとよ毅一きいち日野ひのじゅん佐藤さとう亮一りょういち へん方言ほうげん研究けんきゅう問題もんだい国書刊行会こくしょかんこうかい講座こうざ方言ほうげんがく3〉、1986ねん5がつ、1-32ぺーじISBN 4336019746 
  • 大野おおのすすむ ちょ日本語にほんご研究けんきゅう歴史れきし(2):明治めいじ以降いこう」、大野おおのすすむ柴田しばたたけし へん日本語にほんご国語こくごがく岩波書店いわなみしょてん岩波いわなみ講座こうざ日本語にほんご1〉、1976ねん11月、231-274ぺーじISBN 4000100610 
  • 築島つきしまひろし ちょ訓点くんてん研究けんきゅう歴史れきし」、佐伯さえきうめとも中田なかたはじめおっとはやしまさる へん国語こくごがく三省堂さんせいどう国語こくご国文学こくぶんがく研究けんきゅう大成たいせい15〉、1961ねん2がつ、492-508ぺーじ 増補ぞうほばん、1978ねん7がつ
  • 竹田たけだじゅん太郎たろう鈴屋すずや一門いちもん語学ごがく研究けんきゅうしん側面そくめん」『日本語にほんごがくだい17かんだい7ごう明治めいじ書院しょいん、1998ねん6がつ、47-55ぺーじ 
  • 竹内たけうち美智子みちこ ちょ語源ごげん語彙ごい意味いみ研究けんきゅう歴史れきし」、佐伯さえきうめとも中田なかたはじめおっとはやしまさる へん国語こくごがく三省堂さんせいどう国語こくご国文学こくぶんがく研究けんきゅう大成たいせい15〉、1961ねん2がつ、175-225ぺーじ 増補ぞうほばん、1978ねん7がつ
  • 中井なかい精一せいいち徳川とくがわそうけん」『日本語にほんごがくだい39かんだい1ごう明治めいじ書院しょいん、2020ねん3がつ、122-125ぺーじ 
  • 中山なかやまみどりろう中世ちゅうせい辞書じしょ下学かがくしゅうかずたまへん・聚分いんりゃくちりぶくろちり添壒嚢鈔」『悠久ゆうきゅうだい139ごう、おうふう、2015ねん2がつ、79-89ぺーじ 
  • 中村なかむら朱美あけみほんきょはるにわ」『日本語にほんごがくだい35かんだい4ごう明治めいじ書院しょいん、2016ねん4がつ、60-63ぺーじ 
  • 中田なかたはじめおっと ちょ国語こくご研究けんきゅう歴史れきし」、佐伯さえきうめとも中田なかたはじめおっとはやしまさる へん国語こくごがく三省堂さんせいどう国語こくご国文学こくぶんがく研究けんきゅう大成たいせい15〉、1961ねん2がつ、3-11ぺーじ 増補ぞうほばん、1978ねん7がつ
  • 中尾なかお早子はやこ日本語にほんご研究けんきゅうにおける副詞ふくし位置付いちづ」『名古屋大学なごやだいがく国語こくご国文学こくぶんがくだい102ごう名古屋大学なごやだいがく国語こくご国文こくぶん学会がっかい、2009ねん11月、90-76ぺーじ 
  • 長谷川はせがわ千秋ちあき契沖けいちゅう」『日本語にほんごがくだい35かんだい4ごう明治めいじ書院しょいん、2016ねん4がつ、32-35ぺーじ 
  • 辻村つじむら敏樹としき ちょ敬語けいご研究けんきゅう歴史れきし」、佐伯さえきうめとも中田なかたはじめおっとはやしまさる へん国語こくごがく三省堂さんせいどう国語こくご国文学こくぶんがく研究けんきゅう大成たいせい15〉、1961ねん2がつ、419-439ぺーじ 増補ぞうほばん、1978ねん7がつ
  • 坪井つぼい美樹みき鈴木すずき」『日本語にほんごがくだい35かんだい4ごう明治めいじ書院しょいん、2016ねん4がつ、68-71ぺーじ 
  • くぎぬきとおる有坂ありさか秀世ひでよ」『日本語にほんごがくだい39かんだい1ごう明治めいじ書院しょいん、2020ねん3がつ、50-53ぺーじ 
  • 田中たなか康二こうじたまあられ』受容じゅよう」『渾沌こんとん近畿大学きんきだいがく大学院だいがくいん文芸ぶんげいがく研究けんきゅう紀要きよう〉』だい11ごう、2014ねん3がつ、1-36ぺーじ 
  • 田中たなか康二こうじかかむすびの法則ほうそく成立せいりつ」『神戸大学こうべだいがく文学部ぶんがくぶ紀要きようだい42ごう、2015ねん3がつ、1-42ぺーじ 
  • 田島たじまゆう夏目なつめ漱石そうせき」『日本語にほんごがくだい35かんだい4ごう明治めいじ書院しょいん、2016ねん4がつ、104-107ぺーじ 
  • 田島たじまゆう池上いけがみ禎造ていぞう」『日本語にほんごがくだい39かんだい1ごう明治めいじ書院しょいん、2020ねん3がつ、62-65ぺーじ 
  • 田籠たごもりはく越谷こしがやわれやま」『日本語にほんごがくだい35かんだい4ごう明治めいじ書院しょいん、2016ねん4がつ、48-51ぺーじ 
  • 湯浅ゆあさ茂雄しげお江戸えど国語こくご辞典じてんあれこれ」『月刊げっかんしにか』だい11かんだい3ごう大修館書店たいしゅうかんしょてん、2000ねん3がつ、57-64ぺーじ 
  • 湯浅ゆあさ茂雄しげお大槻おおつき文彦ふみひこ」『日本語にほんごがくだい35かんだい4ごう明治めいじ書院しょいん、2016ねん4がつ、88-91ぺーじ 
  • 藤森ふじもり裕司ゆうじ垣内かきうち松三まつぞう」『日本語にほんごがくだい39かんだい1ごう明治めいじ書院しょいん、2020ねん3がつ、14-17ぺーじ 
  • 藤田ふじた保幸やすゆきもり鴎外おうがい」『日本語にほんごがくだい35かんだい4ごう明治めいじ書院しょいん、2016ねん4がつ、96-99ぺーじ 
  • 藤本ふじもととう源順みなもとのしたごう」『日本語にほんごがくだい35かんだい4ごう明治めいじ書院しょいん、2016ねん4がつ、12-15ぺーじ 
  • 徳川とくがわそうけん ちょ方言ほうげん研究けんきゅう歴史れきし」、大野おおのすすむ柴田しばたたけし へん方言ほうげん岩波書店いわなみしょてん岩波いわなみ講座こうざ日本語にほんご11〉、1977ねん11月、327-378ぺーじISBN 4000100718 
  • 内田うちだけんとくばんくらあつしよし」『日本語にほんごがくだい39かんだい1ごう明治めいじ書院しょいん、2020ねん3がつ、90-93ぺーじ 
  • 内田うちだ宗一そういち賀茂真淵かものまぶち」『日本語にほんごがくだい35かんだい4ごう明治めいじ書院しょいん、2016ねん4がつ、40-43ぺーじ 
  • 日野ひのじゅん ちょ方言ほうげん研究けんきゅう歴史れきし」、佐伯さえきうめとも中田なかたはじめおっとはやしまさる へん国語こくごがく三省堂さんせいどう国語こくご国文学こくぶんがく研究けんきゅう大成たいせい15〉、1961ねん2がつ、440-491ぺーじ 増補ぞうほばん、1978ねん7がつ
  • 馬渕まぶち和夫かずお ちょ国語こくご研究けんきゅう」、松村まつむらあきら へん国語こくご総論そうろん大修館書店たいしゅうかんしょてん講座こうざ国語こくご1〉、1977ねん5がつ、261-366ぺーじ 
  • 馬渕まぶち和夫かずお ちょ音韻おんいん研究けんきゅう歴史れきし(1)」、大野おおのすすむ柴田しばたたけし へん音韻おんいん岩波書店いわなみしょてん岩波いわなみ講座こうざ日本語にほんご5〉、1977ねん8がつ、411-446ぺーじISBN 4000100653 
  • 飯間いいま浩明ひろあきぼう豪紀ひでとし」『日本語にほんごがくだい39かんだい1ごう明治めいじ書院しょいん、2020ねん3がつ、82-85ぺーじ 
  • 飯田いいだはる日本語にほんごがく構想こうそう」『富士ふじフェニックス論叢ろんそう特別とくべつごう富士ふじフェニックス短期大学たんきだいがく、1998ねん11月、83-143ぺーじ 
  • 飯田いいだはる中古ちゅうこ辞書じしょ倭名わみょう類聚るいじゅうしょう」『悠久ゆうきゅうだい139ごう、おうふう、2015ねん2がつ、42-56ぺーじ 
  • こえつま周二しゅうじ悉曇しったんがくより日本語にほんご研究けんきゅうへ:連声れんじょうをめぐって」『日本語にほんごがくだい17かんだい7ごう明治めいじ書院しょいん、1998ねん6がつ、4-11ぺーじ 
  • こえつま周二しゅうじ橋本はしもと進吉しんきち」『日本語にほんごがくだい35かんだい4ごう明治めいじ書院しょいん、2016ねん4がつ、120-123ぺーじ 
  • 尾崎おざきともひかり ちょ文法ぶんぽう研究けんきゅう歴史れきし(1)」、大野おおのすすむ柴田しばたたけし へん文法ぶんぽう1』岩波書店いわなみしょてん岩波いわなみ講座こうざ日本語にほんご6〉、1976ねん12月、259-297ぺーじISBN 4000100661 
  • 服部はっとりたかし西にしあまね」『日本語にほんごがくだい35かんだい4ごう明治めいじ書院しょいん、2016ねん4がつ、80-83ぺーじ 
  • 服部はっとりたかし森岡もりおか健二けんじ」『日本語にほんごがくだい39かんだい1ごう明治めいじ書院しょいん、2020ねん3がつ、94-97ぺーじ 
  • 平井ひらいわれもん谷川たにがわきよし」『日本語にほんごがくだい35かんだい4ごう明治めいじ書院しょいん、2016ねん4がつ、44-47ぺーじ 
  • 峯岸みねぎしあきら ちょ文字もじ用字ようじほう研究けんきゅう歴史れきし」、佐伯さえきうめとも中田なかたはじめおっとはやしまさる へん国語こくごがく三省堂さんせいどう国語こくご国文学こくぶんがく研究けんきゅう大成たいせい15〉、1961ねん2がつ、155-174ぺーじ 増補ぞうほばん、1978ねん7がつ
  • 芳賀はが ちょ音韻おんいん・アクセント研究けんきゅう歴史れきし」、佐伯さえきうめとも中田なかたはじめおっとはやしまさる へん国語こくごがく三省堂さんせいどう国語こくご国文学こくぶんがく研究けんきゅう大成たいせい15〉、1961ねん2がつ、93-113ぺーじ 増補ぞうほばん、1978ねん7がつ
  • 望月もちづき郁子いくこ平安へいあん時代じだい辞書じしょ」『日本語にほんごがくだい17かんだい7ごう明治めいじ書院しょいん、1998ねん6がつ、12-20ぺーじ 
  • 木村きむらはじめ近世きんせい辞書じしょ節用せつようしゅう」『悠久ゆうきゅうだい139ごう、おうふう、2015ねん2がつ、90-102ぺーじ 
  • 木村きむらはじめヘボン」『日本語にほんごがくだい35かんだい4ごう明治めいじ書院しょいん、2016ねん4がつ、76-79ぺーじ 
  • 木村きむら義之よしゆき近世きんせい辞書じしょ:『やまとくんしおり』『雅言がげんしゅうらん』『俚言りげんしゅうらん』」『悠久ゆうきゅうだい139ごう、おうふう、2015ねん2がつ、103-121ぺーじ 
  • 野村のむら剛史たけし二葉亭四迷ふたばていしめい」『日本語にほんごがくだい35かんだい4ごう明治めいじ書院しょいん、2016ねん4がつ、100-103ぺーじ 
  • 矢田やたつとむほんきょ宣長のりなが」『日本語にほんごがくだい35かんだい4ごう明治めいじ書院しょいん、2016ねん4がつ、52-55ぺーじ 
  • 矢島やじま文夫ふみお ちょ文字もじ研究けんきゅう歴史れきし(2)」、大野おおのすすむ柴田しばたたけし へん文字もじ岩波書店いわなみしょてん岩波いわなみ講座こうざ日本語にほんご8〉、1977ねん3がつ、419-450ぺーじISBN 4000100688 
  • はやしふみてん円仁えんにん」『日本語にほんごがくだい35かんだい4ごう明治めいじ書院しょいん、2016ねん4がつ、8-11ぺーじ 
  • 鈴木すずき一彦かずひこ時枝ときえだ誠記もとき博士はかせ著述ちょじゅつ目録もくろくならびに研究けんきゅうれき」『国語こくごがくだい72ごう国語こくご学会がっかい、1968ねん3がつ、137-144ぺーじ 
  • 鈴木すずき広光ひろみつ翻訳ほんやくしょとしてのキリシタン文献ぶんけん」『日本語にほんごがくだい17かんだい7ごう明治めいじ書院しょいん、1998ねん6がつ、38-46ぺーじ 

その

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関連かんれん文献ぶんけん

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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