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野菜やさい

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高原こうげん野菜やさいから転送てんそう

野菜やさい(やさい、えい: vegetable)とは、あまり加工かこうせずにおもに副食ふくしょくとして利用りようされる草本そうほんせい栽培さいばい植物しょくぶつのこと、またはそのしょくのことである。蔬菜そさい(そさい)やさい(さい)、青物あおもの(あおもの)ともよばれる。ただし、「野菜やさい」は慣用かんようてき用語ようごであり、くに分野ぶんやによってふくまれる植物しょくぶつはややことなるため、「野菜やさい」を明確めいかく定義ていぎすることはできない。食用しょくようとする部位ぶいくきつぼみはな果実かじつ種子しゅしなどさまざまであり、一般いっぱんてきにはこれにおうじて果菜かさいるい果実かじつ種子しゅし利用りよう)、葉菜類ようさいるい地上ちじょうくきはな利用りよう)、根菜こんさいるい地下茎ちかけい利用りよう)にけられる。また、かおりや辛味からみつよ香辛こうしん野菜やさいカロテン含量がおお緑黄色りょくおうしょく野菜やさいなどがある。

さまざまな野菜やさい

野菜やさい一般いっぱんてき貯蔵ちょぞうせいひく時期じきかぎられたものであったが、栽培さいばい技術ぎじゅつ発展はってんによって日本にっぽんではおもな野菜やさい一年中いちねんじゅう供給きょうきゅうされるようになっている。近年きんねんでは化学かがく肥料ひりょう農薬のうやく使用しようしない有機ゆうき野菜やさいたいする需要じゅようもあり、また高度こうど管理かんりされた野菜やさい工場こうじょうられるようになった。野菜やさいなかには、生食なましょくするものや、るもの、くもの、漬物つけものにするものなどがある。一般いっぱんてきに、野菜やさい柔軟じゅうなんしるひくカロリービタミンミネラル食物しょくもつ繊維せんいむものがおおいが、マメるいイモるいデンプンタンパク質たんぱくしつおおふくむ。また、ポリフェノールなどひと健康けんこう有用ゆうようかんがえられている物質ぶっしつふくみ、生活せいかつ習慣しゅうかんびょう予防よぼうなどで重要じゅうようされている。

定義ていぎ

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さまざまな野菜やさい

おもに副食ふくしょく主食しゅしょく間食かんしょくではない)として、加工かこうまたはてい加工かこう利用りようされる草本そうほんせい栽培さいばい植物しょくぶつまたはそのしょくは、野菜やさいとよばれる[1][2][3]蔬菜そさいさい青物あおものともよばれる[2][3][4][5][6][7]

ただし、「野菜やさい」は慣用かんようてき用語ようごであり、くに分野ぶんやによって野菜やさいふくまれる植物しょくぶつはややことなるため、明確めいかく定義ていぎはできない[1][8][9]。たとえばメロンスイカイチゴあまく、ふつう間食かんしょく利用りようされるため、消費しょうひ分野ぶんやでは果物くだものとしてあつかわれるが、草本そうほんみのることから、日本にっぽん生産せいさん分野ぶんやでは野菜やさいとしてあつかわれる[1][3][10][11][8][12]。そのため、とくに「果実かじつてき野菜やさい」や「果物くだものてき果菜かさい」とよばれることがある[1][10]。また、サツマイモジャガイモなどイモるい副食ふくしょくとされるさいには野菜やさいであるが、主食しゅしょく加工かこうひん原料げんりょうとされることもおおく、野菜やさいとはけてあつかわれることもある[3][13][14]マメるいトウモロコシ未熟みじゅく果実かじつ種子しゅしサヤエンドウスイートコーンなど)は野菜やさいとしてあつかわれるが、完熟かんじゅくしたものは穀物こくもつとしてあつかわれることがおお[1]。ただし、完熟かんじゅくしたものであっても、副食ふくしょくもちいられる場合ばあい野菜やさいとしてあつかわれる[13]コメ日本にっぽんにおいてはもっと重要じゅうよう主食しゅしょくであるが、ヨーロッパではあわせなどにも使つかわれるため、野菜やさいとしてあつかわれることがある[13]。また、タラノキサンショウくさではなく木本きもと植物しょくぶつであるが、副食ふくしょく使つかわれるため野菜やさいとしてあつかわれることがある[9]

栽培さいばい植物しょくぶつである「野菜やさい」にたいして、同様どうよう利用りようされる野生やせい植物しょくぶつは「山菜さんさい」とよばれる[1][15][16]一般いっぱんてきに、山菜さんさい野菜やさいくらべて栽培さいばい効率こうりつわるいため栽培さいばいされてこなかったが、近年きんねんになって地域ちいき産品さんぴん需要じゅよう販路はんろ拡大かくだいしており、それにともなって栽培さいばいされているれいおおい(アシタバフキウドタラノキワラビゼンマイなど)[1][15][16]現在げんざい市場いちば流通りゅうつうしている山菜さんさいおおくは栽培さいばいひんであり[1]、これらを野菜やさいとしてあつかうこともある[17][18][9][12]

日本にっぽんでは、菌類きんるいシイタケエノキタケナメコなど)も野菜やさいふくめることがある[17][19][20]。また、日本にっぽんでは藻類そうるい海苔のりワカメヒジキなど)の利用りようおおく、野菜やさいとはべつあつかわれているが、くにでは野菜やさいふくめていることがおお[1]

ふるくは、副食ふくしょくとしてもちいる草本そうほん植物しょくぶつを「蔬菜そさい(またはさい、蔬)」と総称そうしょうし、そのうち野生やせいのものを「野菜やさい」、栽培さいばいされるものを「えんさいえん蔬、圃菜)」とよんでいた[17][2][4]。しかし、そのえんさいかたり使つかわれなくなり、やがて現在げんざい同様どうよう栽培さいばいされるものが「野菜やさい」とよばれるようになり、また野生やせいのものは「山菜さんさい」とよばれるようになった[4]。ただし、官公庁かんこうちょうなどでの公式こうしきてき表現ひょうげんでは、栽培さいばいされるものは「蔬菜そさい」とよばれていた[2][12][7]。しかしだい世界せかい大戦たいせんには「蔬菜そさい」の「蔬」が常用漢字じょうようかんじそととなったこともあって官公庁かんこうちょうでも「野菜やさい」のかたりもちいられるようになった[21]

英語えいごの "vegetable" は、ラテン語らてんごvegetabilis活力かつりょくあたえる)に由来ゆらいする[4]

分類ぶんるい

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食用しょくよう部位ぶいによる分類ぶんるい

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野菜やさい食用しょくようとする部位ぶいちがいにもとづいて分類ぶんるいされることがあり、果実かじつ種子しゅし食用しょくよう部位ぶいとするものを果菜かさいるい地上ちじょうくき食用しょくよう部位ぶいとするものをくきさいるい葉柄ようへい食用しょくよう部位ぶいとするものを葉菜類ようさいるい花序かじょはな食用しょくよう部位ぶいとするものをはなさいるい地下茎ちかけい食用しょくよう部位ぶいとするものを根菜こんさいるいとよぶ[22][23][24]。ただし、くきはなけずに利用りようされることもおおく、くきさいるいはなさいるいは、広義こうぎ葉菜類ようさいるいまたはくきさいるいにまとめられることがおお[25][1][10]

さまざまな果菜かさいるい
さまざまな葉菜類ようさいるい
さまざまな根菜こんさいるい
果菜かさいるいもの野菜やさい[26][27]ぶつ野菜やさいともいう)
果実かじつ種子しゅし食用しょくよう部位ぶいとする野菜やさい[1]インゲンマメなどのマメるいトウモロコシ成熟せいじゅくはてふくさい利用りようされ野菜やさい果菜かさい)としてあつかわれるが、成熟せいじゅくした果実かじつ種子しゅし主食しゅしょく加工かこうひん原料げんりょう使つかわれることがおおいため、「マメるい」や「穀類こくるい」として野菜やさいとはけてあつかわれることもおお[1][28]
れい: トマトナスピーマンパプリカトウガラシキュウリメロン[ちゅう 1]スイカ[ちゅう 1]カボチャズッキーニニガウリインゲンマメエンドウソラマメオクライチゴ[ちゅう 1]トウモロコシなど[29]
葉菜類ようさいるいもの野菜やさい[26][27]
狭義きょうぎには食用しょくよう部位ぶいとする野菜やさいのことであるが、アスパラガスウドなど地上ちじょうくき食用しょくようとするくきさいるいくきもの野菜やさい[26])や、ブロッコリーミョウガなど花芽かがはな食用しょくようとするはなさいるいふくめて広義こうぎ葉菜類ようさいるいまたはくきさいるいとすることがおお[1][24][30]。また、カイワレダイコンモヤシのように芽生めばえの茎葉けいよう利用りようするものは、とくにスプラウト新芽しんめ野菜やさい発芽はつが野菜やさい)とよばれる[31][32]
れい: キャベツカリフラワーブロッコリーハクサイコマツナミズナチンゲンサイタアサイホウレンソウモロヘイヤツルムラサキクウシンサイシソセリミツバセロリパセリウドレタスエンダイブチコリシュンギクフキ食用しょくようきくアーティチョークアスパラガスネギニラワケギミョウガなど[29]
根菜こんさいるいもの野菜やさい[26][27]
地中ちちゅうにある地下茎ちかけい根茎こんけい球茎きゅうけい塊茎かいけい鱗茎りんけい)を食用しょくよう部位ぶいとする野菜やさい[1]サツマイモジャガイモタロイモサトイモなど)、ヤムイモヤマノイモなど)、キャッサバなどは主食しゅしょく加工かこうひん原料げんりょう使つかわれることがおおいため、「イモるい」として野菜やさいとはけてあつかわれることがある[14][33]タマネギニンニクラッキョウ地中ちちゅうにできるため根菜こんさいとしてあつかわれることもあるが、しょくである鱗茎りんけい主体しゅたい特殊とくしゅしたうろこ茎葉けいよう)であり、葉菜類ようさいるいくきさいるい)としてあつかわれることもおお[28][10]、またネギニラなどネギぞく野菜やさいわせてネギるい[29]鱗茎りんけいさいるい[17]としてほかけられることもある。
れい: ダイコンハツカダイコンカブビーツニンジンゴボウキャッサバサツマイモヤーコンショウガレンコンサトイモクワイヤマイモジャガイモタマネギ[ちゅう 2]ニンニク[ちゅう 2]ひゃくごうなど[29]

果菜かさいるい(およびはなさいるい)でははなかせることが必要ひつようであるが、葉菜類ようさいるい根菜こんさいるいでは花茎かけいびて花芽かが形成けいせいされると(抽苔とよばれる)食用しょくよう部分ぶぶん品質ひんしつ低下ていかする[4]。そのため、このような野菜やさいは抽台しにくい品種ひんしゅや抽苔しにくいぶし栽培さいばいされる[4]

系統けいとう分類ぶんるいがくによる分類ぶんるい

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系統けいとう分類ぶんるいがくにおける区分くぶんでは、野菜やさいはさまざまなぞくする[1]。ただし、アブラナマメウリナスキクセリなどいくつかのとくおおくの野菜やさいふくむ。以下いかに、一般いっぱんてき被子植物ひししょくぶつ配列はいれつ沿って野菜やさいふくむおもな列記れっきしている[29][34][35]おなぞくする野菜やさいはしばしばあじ栄養えいようており、また栽培さいばいかんしても共通きょうつうてんがある[26]

香辛こうしん野菜やさい

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タマネギ、パセリ、トウガラシ

野菜やさいなかにはかおりや辛味からみつよく、少量しょうりょう料理りょうりえられたり調味ちょうみ使つかわれるものがあり、香辛こうしん野菜やさい香辛こうしんさい)ともよばれる[10][36]薬味やくみハーブとよばれるものもある[37][38]サンショウクレソンカイワレダイコンワサビワサビダイコンヤナギタデトウガラシシソバジルタイムラベンダーミントパセリチャービルフェンネルパクチーハマボウフウミツバセリ食用しょくようきくショウガミョウガニンニクなどがある[19][28][18]

緑黄色りょくおうしょく野菜やさい淡色たんしょく野菜やさい

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緑黄色りょくおうしょく野菜やさいかつ西洋せいよう野菜やさいであるブロッコリー

日本にっぽんでは、しょくカロテン含有がんゆうりょうによって、野菜やさい緑黄色りょくおうしょく野菜やさい淡色たんしょく野菜やさいけることがある[39][40]日本にっぽん厚生こうせい労働省ろうどうしょうでは「原則げんそくとしてしょく100グラム (g) たりのカロテン含量が600マイクログラム (µg) 以上いじょう野菜やさい」を緑黄色りょくおうしょく野菜やさい定義ていぎしている[41][25][42]緑黄色りょくおうしょく野菜やさいいろ野菜やさいおおく、ホウレンソウニンジンカボチャなどがその代表だいひょうれいである[39]トマトピーマンなどは、この基準きじゅんはいらないが、べる回数かいすうりょうおおいことから緑黄色りょくおうしょく野菜やさいとみなされている[39][40]。また、緑黄色りょくおうしょく野菜やさい以外いがい野菜やさいは、淡色たんしょく野菜やさいとよばれる[39]

西洋せいよう野菜やさい中国ちゅうごく野菜やさい

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日本にっぽんにおいて、明治めいじ時代じだい以降いこう欧米おうべいから導入どうにゅうされたブロッコリーカリフラワーキャベツメキャベツハツカダイコントマトピーマンバジルセロリパセリレタスチコリーエンダイブアスパラガスリーキなどの野菜やさいは、西洋せいよう野菜やさいようさい)とよばれる[22][43]。また、日本にっぽんにおいて1970年代ねんだい以降いこう中国ちゅうごくから導入どうにゅうされ普及ふきゅうした野菜やさい中国ちゅうごく野菜やさいとよばれ、チンゲンサイパクチョイタアサイカイランセリホントウミョウキンサイステムレタスオオクログワイなどがある[22][44]

しゅんによる分類ぶんるい

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近年きんねんでは、おもな野菜やさい一年中いちねんじゅう供給きょうきゅうされているが、本来ほんらい野菜やさい時期じきかぎられしゅんがはっきりしたものであった。日本にっぽんでは、そのしゅんによっておもな野菜やさい以下いかのようによばれることがある。ただし、このような分類ぶんるい一定いっていしたものではなく、同一どういつ野菜やさいことなるぶし分類ぶんるいしていることもある[45][46][47][48][49]

高原こうげん野菜やさい

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嬬恋つまごいむら群馬ぐんまけん)におけるキャベツ栽培さいばい

日本にっぽんにおいて、なつでもすずしい標高ひょうこう1,000メートル前後ぜんこう高原こうげん栽培さいばいされる野菜やさいは、高原こうげん野菜やさい(こうげんやさい)またはこうひや野菜やさい(こうれいちやさい)とよばれる[51]高原こうげん野菜やさい利点りてんは、平地ひらちではなつ栽培さいばいむずかしい野菜やさいを、独占どくせんてき栽培さいばいできるところにあるが、栽培さいばい期間きかんみじかくふつうとし1さくしかできない[51]代表だいひょうてきなものとして、レタスハクサイキャベツなどがある[52]明治めいじなかばに、長野ながのけん軽井沢かるいざわにおいて避暑ひしょおとずれる外国がいこくじんきゃくけとして栽培さいばいはじまり、大正たいしょう末期まっきから東京とうきょうなど大都市だいとし出荷しゅっかされるようになった[51]

代表だいひょうてき野菜やさい

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下表かひょうには、FAOSTAT(国際こくさい連合れんごう食糧しょくりょう農業のうぎょう機関きかんのデータベース)において世界せかい生産せいさんりょうが100まんトン以上いじょうのもの(2022ねん[53]、および日本にっぽんにおける指定してい野菜やさい(***; 消費しょうひりょうおおく、収穫しゅうかくりょう出荷しゅっかりょう毎年まいとし調査ちょうさされる)と特定とくてい野菜やさい(**; 指定してい野菜やさいじゅんずる野菜やさい[54][55][20]しるしている(下記かき参照さんしょう)。下表かひょうなかメロンスイカイチゴはふつう果物くだものとしてあつかわれるが、草本そうほんみのるため日本にっぽん生産せいさん分野ぶんやでは野菜やさい果実かじつてき野菜やさい果物くだものてき果菜かさい)としてあつかわれている[14]。また、マメるいトウモロコシ完熟かんじゅくひんイモるいジャガイモサツマイモヤムイモなど)は主食しゅしょく加工かこうひん原材料げんざいりょう利用りようされることもおおく、野菜やさいとはべつあつかわれることもある[13][14]上記じょうき参照さんしょう)。

下表かひょうは、果菜かさいさいくきさいはなさいふくむ)、根菜こんさい菌類きんるいじゅん表記ひょうきしてある。ただし、同一どういつ植物しょくぶつしゅべつ器官きかんなど)が食用しょくようとされることもある(ダイコンなど)。

代表だいひょうてき野菜やさい
画像がぞう 名前なまえ[1][29] 分類ぶんるい[34] 食用しょくよう部位ぶい[29] 原産地げんさんち[29] 2022ねん世界せかい生産せいさんりょう
(100まんトン)[53]
トマト*** ナス
Solanum lycopersicum
果実かじつ 南米なんべい 186.1
ナス*** ナス
Solanum melongena
果実かじつ みなみアジア 59.3
トウガラシシシトウガラシ**、ピーマン***、パプリカなど ナス
Capsicum annuum
果実かじつ 中米ちゅうべい 41.8[ちゅう 4]
キュウリ*** ウリ
Cucumis sativus
果実かじつ みなみアジア 94.7[ちゅう 5]
メロン**[ちゅう 1]マクワウリシロウリなど ウリ
Cucumis melo
果実かじつ アフリカ 28.5
スイカ**[ちゅう 1] ウリ
Citrullus lanatus
果実かじつ アフリカ 99.9
ニガウリ**(ツルレイシ、ゴーヤ) ウリ
Momordica charantia
果実かじつ 熱帯ねったいアジア
カボチャ**、ズッキーニなど ウリ
Cucurbita spp.[ちゅう 6]
果実かじつ 中米ちゅうべいから南米なんべい 22.8[ちゅう 7]
インゲンマメサヤインゲン**など) マメ
Phaseolus vulgaris
果実かじつ種子しゅし[56] 中米ちゅうべい 29.6[ちゅう 4]
エンドウサヤエンドウ**、グリーンピース**など) マメ
Pisum sativum
果実かじつ種子しゅし、スプラウト[56] 地中海ちちゅうかい沿岸えんがんから中東ちゅうとう 35.1[ちゅう 4]
ダイズ枝豆えだまめ**など) マメ
Glycine max
果実かじつ種子しゅしスプラウト[56] 中国ちゅうごく 34.8[ちゅう 4]
ソラマメ** マメ
Vicia faba
種子しゅし[56] きたアフリカから西にしアジア 7.7[ちゅう 4]
オクラ** アオイ
Abelmoschus esculentus
果実かじつ 東北とうほくアフリカ 11.2
イチゴ**[ちゅう 1](オランダイチゴ) バラ
Fragaria x ananassa
果実かじつ オランダ[ちゅう 8] 9.5
リョウリバナナ[57]プランテンなど) バショウ
Musa × paradisiaca など
果実かじつ茎葉けいよう[57] 東南とうなんアジア[57] 44.1[ちゅう 9]
トウモロコシ(スイートコーン**など) イネ
Zea mays
果実かじつ 中米ちゅうべいまたは南米なんべい 9.8[ちゅう 10]
ホウレンソウ*** ヒユ
Spinacia oleracea
西南せいなんアジアから中央ちゅうおうアジア 33.1
キャベツ***、コールラビケールメキャベツカリフラワー**、ブロッコリー**など アブラナ
Brassica oleracea
腋芽えきがくき花芽かが 地中海ちちゅうかい沿岸えんがんいき 72.6[ちゅう 11]
26.0[ちゅう 12]
ハクサイ***、コマツナ**、ミズナ**、チンゲンサイ**、ナバナなど
カブ同種どうしゅ
アブラナ
Brassica rapa
茎葉けいよう花芽かが ヨーロッパ西南せいなんから西南せいなんアジア
レタス*** キク
Lactuca sativa
茎葉けいよう 地中海ちちゅうかい沿岸えんがんいきから中近東ちゅうきんとう 27.1[ちゅう 13]
アーティチョーク キク
Cynara scolymus
花芽かが 地中海ちちゅうかい沿岸えんがんいき 1.5
フキ** キク
Petasites japonicus
葉柄ようへい花茎かけい[58] 日本にっぽん
シュンギク[29]** キク
Glebionis coronaria
茎葉けいよう[29] 地中海ちちゅうかい沿岸えんがんいき
ミツバ[29][59]** セリ
Cryptotaenia canadensis
茎葉けいよう[59] 日本にっぽん
セロリ[29][60]** セリ
Apium graveolens
茎葉けいよう[ちゅう 14]種子しゅし[29][60] 地中海ちちゅうかい沿岸えんがんいき
アスパラガス** キジカクシ
Asparagus officinalis
くき みなみヨーロッパ 8.8
ミョウガ** ショウガ
Zingiber mioga
花芽かがくき アジア東部とうぶ
ネギ***、ニラ**、リーキワケギ**など ヒガンバナ
Allium spp.
中国ちゅうごくなど 2.1
タマネギ***、エシャロット[ちゅう 15] ヒガンバナ
Allium cepa
鱗茎りんけい 中央ちゅうおうアジア 115.5
ニンニク** ヒガンバナ
Allium sativum
鱗茎りんけい茎葉けいよう 中央ちゅうおうアジア 29.1
ラッキョウ** ヒガンバナ
Allium chinense
鱗茎りんけい インドから中国ちゅうごく
ダイコン***(カイワレダイコンふくむ)、ハツカダイコン(ラディッシュ) アブラナ
Raphanus sativus
スプラウト ヨーロッパ
カブ**
ハクサイミズナコマツナチンゲンサイなどと同種どうしゅ
アブラナ
Brassica rapa
はいじく)、 ヨーロッパ西南せいなんから西南せいなんアジア 42.2[ちゅう 16]
ニンジン*** セリ
Daucus carota
中央ちゅうおうアジア 42.2[ちゅう 16]
ゴボウ** キク
Arctium lappa
ユーラシア
サツマイモ** ヒルガオ
Ipomoea batatas
中南米ちゅうなんべい 86.4
キャッサバ トウダイグサ
Manihot esculenta
中南米ちゅうなんべい 330.4
ジャガイモ*** ナス
Solanum tuberosum
地下茎ちかけい 南米なんべい 374.7
ハス(レンコン**) ハス
Nelumbo nucifera
地下茎ちかけい 中国ちゅうごくまたはエジプト
タロイモサトイモ***、ハスイモなど) サトイモ
Colocasia spp. など[ちゅう 17]
地下茎ちかけい葉柄ようへい 東南とうなんアジアなど 17.7
ヤムイモヤマノイモ**[ちゅう 18]ナガイモダイジョトゲドコロカシュウイモシロギニアヤムなど) ヤマノイモ
Dioscorea spp.
地下茎ちかけい(担根たい[ちゅう 19] 世界せかいねつ帯域たいいき 88.2
ショウガ** ショウガ
Zingiber officinale
地下茎ちかけい 不明ふめい 4.8
シイタケ** ツキヨタケ[71]
Lentinula edodes
実体じったい ひがしアジアから東南とうなんアジア

歴史れきし

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野菜やさい誕生たんじょう

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人類じんるいによる農耕のうこうは、やく1まんねんまえはじまったとかんがえられている[72][73][74]中近東ちゅうきんとうでは、このころオオムギコムギとともに、エンドウヒラマメ栽培さいばいはじまった[75]。また紀元前きげんぜん6000–5000ねんごろにタマネギなどの栽培さいばいはじまったとされるが、おおくの野菜やさい紀元前きげんぜん1000ねん以降いこう成立せいりつしたとかんがえられている[73]。20世紀せいき前半ぜんはんに、バビロフ(N. I. Vavilov)はさまざまな情報じょうほうから野菜やさいふく栽培さいばい植物しょくぶつ起源きげん推定すいていし、そのおおくが中国ちゅうごくインドから東南とうなんアジア中央ちゅうおうアジア近東きんとう地中海ちちゅうかい沿岸えんがんアフリカサヘル地帯ちたいおよエチオピア高原こうげん)、中米ちゅうべい南米なんべいおもアンデス山脈あんですさんみゃく)の8地域ちいき起源きげんとしているとかんがえた[76]下表かひょう)。このせつ現在げんざいでも主要しゅようてんれられているが、疑問ぎもんされるてんもある[76]。また主食しゅしょく栽培さいばいについては、よんだい文明ぶんめいなどでられた穀物こくもつの「種子しゅし農業のうぎょう」のほかに、ヤムイモタロイモバナナ(これらは現在げんざい野菜やさいとしてあつかわれることもある)の株分かぶわけなどによる「栄養えいようたい農業のうぎょう」(根菜こんさい農耕のうこう)もふる起源きげんをもつとかんがえられ、これが最古さいこ農業のうぎょうとする意見いけんもある[74][72]

バビロフによる栽培さいばい植物しょくぶつの8だい中心地ちゅうしんち[76][77]
地域ちいき 代表だいひょうてき栽培さいばい植物しょくぶつ
中国ちゅうごく西部せいぶから中部ちゅうぶ ダイズアズキモモハクサイソバなど
インドから東南とうなんアジア イネサトウキビバナナココヤシタロイモキュウリナスなど
中央ちゅうおうアジア タマネギソラマメリンゴ西洋せいようナシホウレンソウダイコンブドウなど
近東きんとうしょうアジアからカスピ海かすぴかい東方とうほう コムギオオムギライムギニンジンなど
地中海ちちゅうかい沿岸えんがん オリーブアスパラガスエンドウヒヨコマメキャベツサトウダイコンレタスなど
アフリカサヘル地帯ちたいおよびエチオピア高原こうげん モロコシオクラコーヒーゴマなど
中米ちゅうべい トウモロコシインゲンマメニホンカボチャトウガラシサツマイモなど
南米なんべいおもアンデス山脈あんですさんみゃく パイナップルラッカセイセイヨウカボチャキャッサバトマトトウガラシジャガイモなど


野生やせい植物しょくぶつ野菜やさいとなっていく過程かていでは、野菜やさいとしてのぞましい特徴とくちょうをもつものが選抜せんばつされていった[73]きんえん野生やせい植物しょくぶつくらべ、野菜やさい食用しょくよう部位ぶい発達はったつしており、果菜かさいるいでは果実かじつが、くきさいるいでは茎葉けいようが、根菜こんさいるい地下茎ちかけいおおきくなっている[73]最初さいしょ栽培さいばいトウモロコシながすうセンチメートルほどでかく果実かじつ("つぶ")もちいさく整列せいれつであったが、時代じだいって現在げんざいのように全体ぜんたいかく果実かじつ大型おおがた整列せいれつしたものへとわっていったことがられている[78]。また、短期間たんきかん収穫しゅうかくできるように成長せいちょうはやく、さらに芽生めばえ、成長せいちょう結実けつじつそろっているものがのぞまれ、品種ひんしゅ改良かいりょうされていった[73]#育種いくしゅ参照さんしょう)。

日本にっぽんにおける歴史れきし

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フキセリミツバウドなど日本にっぽん原産げんさん野菜やさいもあるが、ほとんどの野菜やさい日本にっぽん列島れっとうそと栽培さいばいされたのちまれたものである[17][79]

その移入いにゅう歴史れきしふるく、縄文じょうもん時代じだい遺跡いせきである福井ふくいけん鳥浜とりはま貝塚かいづかにおいて、リョクトウエゴマシソなどの果実かじつ種子しゅし出土しゅつどし、縄文じょうもん時代じだい前期ぜんきやく6000ねんまえ)には栽培さいばいされていたとかんがえられている[80][81]。この発見はっけんは、弥生やよい時代じだい稲作いなさく伝来でんらい以前いぜんからすでに農耕のうこう開始かいしされていたこと、および縄文じょうもん時代じだいにすでに遠隔えんかく栽培さいばいされていた野菜やさい(リョクトウやエゴマ、シソはインドから東南とうなんアジア原産げんさん)が伝来でんらいするほどの広範囲こうはんい交流こうりゅうがあったことを示唆しさしている[82]。また、鳥浜とりはま遺跡いせきではゴボウ報告ほうこくされている[80]。ゴボウは、中国ちゅうごくではふるくから薬用やくようとして利用りようされていたが、日本にっぽん野菜やさいとして栽培さいばいされたとかんがえられており、10世紀せいきには日本にっぽん文献ぶんけんられるようになる[29]

1世紀せいきごろまでにはゴマサトイモニンニクラッキョウヤマイモトウガンなどがすでに伝来でんらいしており、古墳こふん時代じだいにはナスキュウリササゲネギ伝来でんらいした[83]

古事記こじき日本書紀にほんしょきにはカブダイコンセリニラアズキダイズマクワウリハスタケノコの、万葉集まんようしゅうにはジュンサイヒシタデなどの記述きじゅつ存在そんざいする[84][85][86]。このほか、現代げんだいではあまり食用しょくようにはされないみずねぎ(なぎ、現代げんだいミズアオイコナギ)や羊蹄ぎしぎし(しのね、現代げんだいギシギシ)、しげるさい現代げんだいアサザ)などが食用しょくようとされていた[87][86]万葉集まんようしゅうにはレタスも「萵苣ちさ」(わきょ/ちしゃ)のしるされている(結球けっきゅうせいのレタスは明治めいじ時代じだいになってからの伝来でんらい[88][86]

江戸えど時代じだいはいり、経済けいざい成長せいちょうすると野菜やさい需要じゅようたかまり、とく一大いちだい消費しょうひである江戸えど周辺しゅうへんでは大量たいりょう野菜やさい栽培さいばいされ都市としはこまれるようになった。小松菜こまつな練馬ねりま大根だいこんなどのように、地名ちめいをつけブランドする野菜やさいあらわはじめたのもこのころである[89]。こうした傾向けいこう江戸えどかぎったことではなく、京野きょうのさい加賀かが野菜やさいをはじめ、各地かくち特色とくしょくある野菜やさい開発かいはつされ定着ていちゃくしたのも江戸えど時代じだいのことであった。またニンジンホウレンソウジャガイモサツマイモ江戸えど時代じだい伝来でんらいし、江戸えど時代じだい後期こうきには野菜やさい種類しゅるいいちじるしく増加ぞうかした[4]

明治めいじ時代じだいはいると文明開化ぶんめいかいか潮流ちょうりゅうとともに、タマネギトマトキャベツをはじめとする西洋せいよう野菜やさいおお流入りゅうにゅうした[4]。まただい世界せかい大戦たいせんうしろでは、1975ねん以降いこうにさまざまな中国ちゅうごく野菜やさい伝来でんらいし、日本にっぽん野菜やさいはより多様たようなものとなった[4][44]

育種いくしゅ

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上記じょうきのように、野生やせい植物しょくぶつから野菜やさいになる過程かていでよりのぞましいものが選抜せんばつされ、またなが栽培さいばい歴史れきしなかでより利用りよう価値かちたか品種ひんしゅ栽培さいばい品種ひんしゅ)が作出さくしゅつされてきた(育種いくしゅ[90]現在げんざいでは、野菜やさい供給きょうきゅうされるさいには、生産せいさんしゃ流通りゅうつう加工かこう業者ぎょうしゃ消費しょうひしゃ摂食せっしょくしゃ)のあいだ流通りゅうつうすることになるが、それぞれにとってのぞましい性質せいしつがある[91]生産せいさんしゃにとっては栽培さいばい容易よういであり(病虫害びょうちゅうがい環境かんきょう変化へんかへのたいせい)、生産せいさんりょうおおく、高価こうか一定いってい形状けいじょうであることがのぞましい[91]流通りゅうつう工業こうぎょうしゃにとっては、流通りゅうつう容易ようい貯蔵ちょぞうせいたかいこと、安価あんか大量たいりょう安定あんていてき入手にゅうしゅできること、高価こうか販売はんばいできることがのぞましい[91]消費しょうひしゃにとっては、新鮮しんせん外観がいかん栄養えいよう成分せいぶん食味しょくみく、安全あんぜんであり、安価あんかであることがのぞましい[91]。このようなさまざまな要望ようぼうこたえるかたちで、さまざまな品種ひんしゅ改良かいりょうおこなわれている。

在来ざいらい品種ひんしゅである聖護院しょうごいん大根だいこん

遺伝いでんてき変異へんいたい入手にゅうしゅには、栽培さいばいしたもののなかからの選抜せんばつ地域ちいきからの導入どうにゅう人為じんいてき交雑こうざつ倍数ばいすう突然変異とつぜんへんいさそえおこりなどがある[92][93][94]。また近年きんねんでは、特定とくてい遺伝子いでんし改変かいへん外来がいらい遺伝子いでんし挿入そうにゅう既存きそん遺伝子いでんし編集へんしゅうなど)による品種ひんしゅ作出さくしゅつされている[95]下記かき参照さんしょう)。これらをもとに、優良ゆうりょう個体こたいから種子しゅしることをかえし、特性とくせい固定こていしていくことで遺伝いでんてき均一きんいつ品種ひんしゅ作出さくしゅつされ、このような品種ひんしゅ固定こてい品種ひんしゅ固定こていしゅ)とよばれる[96][97]。また、特定とくてい地域ちいき長年ながねん維持いじされてきた品種ひんしゅ在来ざいらい品種ひんしゅ在来ざいらいしゅ[ちゅう 20]地方ちほう品種ひんしゅ)とよばれる[99][100][96][97]一般いっぱんてきに、在来ざいらい品種ひんしゅ近代きんだいてき育種いくしゅ対象たいしょうとはならなかったため、遺伝いでんてき多様たようせいのこっている[99]在来ざいらい品種ひんしゅなかには、京野きょうのさい加賀かが野菜やさいなど、地域ちいきブランドされているれいもある[100]

現在げんざい日本にっぽん流通りゅうつうしている野菜やさいおおくは、F1品種ひんしゅいちだい雑種ざっしゅ雑種ざっしゅだいいちだい交配こうはいしゅ、ハイブリッド品種ひんしゅである[93][94][96][97]日本にっぽんにおけるF1品種ひんしゅ普及ふきゅうは1955ねんごろからはじまり、21世紀せいきにはキクマメのぞいて栽培さいばいされる野菜やさいおおくはF1品種ひんしゅとなっている[101][102]。F1品種ひんしゅは、それぞれほぼ純系じゅんけいだがたがいにやや遠縁とおえん両親りょうしんあいだ交雑こうざつによるだいいち代目だいめ雑種ざっしゅのことであり、両親りょうしん長所ちょうしょあわせもち、雑種ざっしゅきょうぜいによりおおきさ、たいせい収量しゅうりょうなどのてん両親りょうしんをしのぐことがあると同時どうじに、個体こたいどうしがよくそろっている[94][92][103][104]。ただし、このような最適さいてきわせを見出みいだすためには多数たすう試行しこう必要ひつようである[96]ふえせい自家じか受精じゅせいおこなう)の野菜やさいでは雑種ざっしゅることがむずかしいが、雄蕊おしべの葯を除去じょきょじょゆう)したりゆうせいみのり遺伝いでんてき性質せいしつ付与ふよするなどして、F1品種ひんしゅることがおこなわれている[104][101]。ただし、F1品種ひんしゅ特性とくせいいちだいかぎりであり、だい代目だいめ以降いこうではふつう雑種ざっしゅきょうぜいうしなわれ、また特性とくせいぞろいになるため、F1品種ひんしゅから種子しゅしって翌年よくねん栽培さいばいしてもいち代目だいめおな特性とくせい野菜やさいにはそだたない[104]。そのため、F1品種ひんしゅ種苗しゅびょう会社かいしゃ種子しゅしつくり、栽培さいばい農家のうか毎年まいとしその種子しゅし購入こうにゅうする必要ひつようがある[97]

同一どういつ野菜やさいにおいて、さまざまな栽培さいばい品種ひんしゅ作出さくしゅつされていることがある。品種ひんしゅめいには、産地さんち名前なまえ由来ゆらいとなっているもの、地域ちいき特別とくべつ名付なづけたもの、品種ひんしゅ改良かいりょうおこなった人物じんぶつ種苗しゅびょう会社かいしゃ名付なづけたものなどさまざまである[97]品種ひんしゅめいがそのまま商品しょうひんめい商標しょうひょうめい)となったり、おな品種ひんしゅでも産地さんちによってことなる商標しょうひょうめいになることもあり、地域ちいき特産とくさんひんになるとブランドめいとして独自どくじ名前なまえをつけることもある[97]

生産せいさん

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世界せかい

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中国ちゅうごく農場のうじょう
インドのジャガイモ農場のうじょう
アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくのキャベツ農場のうじょう

下表かひょうでは、2021ねんにおける野菜やさい生産せいさんりょうおおくに列記れっきしている[105]生産せいさんりょうもっとおおくに中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくであり、いちこく世界せかい半分はんぶん以上いじょう生産せいさんりょうがあった。2以下いかインドアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくトルコナイジェリアエジプトじゅんとなっている。野菜やさい耕地こうち面積めんせきも、中国ちゅうごくけてひろい。一方いっぽう単位たんい面積めんせきたりの野菜やさい収穫しゅうかくりょうおおくには、ウズベキスタン大韓民国だいかんみんこくスペインなどである。

野菜やさい生産せいさんりょう上位じょういこく(2021ねん[105]
くに 栽培さいばい面積めんせき
(1,000ヘクタール)
たんおさむ(トン/ha) 生産せいさんりょう
(1,000トン)
中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく 23,394 25.7 602,344
インド 8,897 15.5 137,988
アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく 829 33.7 27,917
トルコ 677 39.4 26,646
ナイジェリア 4,142 3.8 15,795
エジプト 639 24.4 15,571
メキシコ 695 21.2 14,747
ロシア 490 27.6 13,544
スペイン 338 40.0 13,536
インドネシア 1,198 10.9 13,010
イタリア 332 34.5 11,441
ベトナム 1,003 10.7 10,741
ウズベキスタン 222 46.6 10,348
日本にっぽん 370 27.5 10,177
ウクライナ 461 21.6 9,959
大韓民国だいかんみんこく 230 42.5 9,769
イラン 323 28.9 9,331
ブラジル 350 24.5 8,572
アルジェリア 301 25.4 7,652
バングラデシュ 709 10.3 7,318
パキスタン 584 12.1 7,074
世界せかい総計そうけい 58,034 19.9 1,154,598

日本にっぽん

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日本にっぽんにおける野菜やさい[ちゅう 21]生産せいさんりょうは1980ねんごろをピークとして年々ねんねん減少げんしょうしており、2020ねんには1150まんトンほどであった[106]。1960–1970年代ねんだいには野菜やさい自給じきゅうりつはほぼ100%であったが、次第しだい減少げんしょうしている[106][107]家計かけい消費しょうひよう野菜やさいにおいては国産こくさん割合わりあいがほぼ100%であるが、加工かこう業務ぎょうむよう野菜やさいにおける国産こくさん割合わりあいやく7わりとなっている[107]作付さくづけ面積めんせき減少げんしょうしているが、ぜん農業のうぎょう作付さくづけ面積めんせきめる割合わりあいは13–14%ほどでほぼ一定いっていである[108]産出さんしゅつがくは1980年代ねんだいから2ちょうすうせんおくえんでほぼ一定いっていしている[109]。また、1人ひとりあたりの野菜やさい供給きょうきゅうりょうも1980年代ねんだいまでは 300 g/にち 以上いじょうあったが、2020ねんには 244 g/にちまで減少げんしょうしている[106][107]

日本にっぽんにおける野菜やさい[ちゅう 21]生産せいさんりょう輸入ゆにゅうりょう自給じきゅうりつ作付さくづけ面積めんせき産出さんしゅつがく推移すいい
とし 生産せいさんりょう
(1,000トン)[106]
輸入ゆにゅうりょう
(1,000トン)[106]
自給じきゅうりつ
(%)[106]
作付さくづけ面積めんせき (ha)
ぜん作付さくづけ面積めんせき
める割合わりあい (%)][108]
産出さんしゅつがく (おくえん)
農業のうぎょうそう産出さんしゅつがく
める割合わりあい (%)][109]
1人ひとりたり供給きょうきゅうりょう
(g/にち)[106]
1960 11,742 16 100 811,600[10] 1,741[9] 273.1
1970 15,328 98 99 838,100[13] 7,400[16] 316.2
1980 16,634 495 97 761,500[13] 19,037[19] 309.4
1990 15,845 1,551 91 735,900[14] 25,880[23] 297
2000 13,704 3,124 81 619,500[14] 21,139[23] 280.6
2010 11,730 2,783 81 547,900[13] 22,485[28] 241.5
2020 11,511 2,987 80 [ちゅう 22]521,300[13] 22,520[25] 244.2


日本にっぽんでは、野菜やさい農業のうぎょう健全けんぜん発展はってん消費しょうひ安定あんていのため、野菜やさい生産せいさん出荷しゅっか安定あんていほう野菜やさいほう)によって、おも野菜やさいについて生産せいさんおよび出荷しゅっか安定あんてい価格かかく安定あんていはかっている[110][111]。そのため、おも野菜やさいについて、一定いってい生産せいさん地域ちいき生産せいさんおよび出荷しゅっか近代きんだい計画けいかくてき推進すいしんするとともに、その価格かかくいちじるしく低落ていらくした場合ばあい生産せいさんしゃ補給ほきゅうきん交付こうふ、あらかじめ締結ていけつした契約けいやくもとづき野菜やさい確保かくほようする場合ばあいにおける交付こうふきん交付こうふとう措置そちさだめている[111][112]生産せいさんしゃ補給ほきゅうきんは、補償ほしょう基準きじゅんがく平均へいきん価格かかくの9わり)を下回したまわった場合ばあい最低さいてい基準きじゅんがくあり)に、出荷しゅっか数量すうりょうおうじて、最大さいだい差額さがくの90%が補填ほてんされる[112]。ただし、指定してい産地さんち生産せいさんされたものであること、登録とうろく出荷しゅっか団体だんたいつうじてまたは登録とうろく生産せいさんしゃ出荷しゅっかしたものであること、指定していされた市場いちばとう一定いってい出荷しゅっか期間きかんない出荷しゅっかされものであることなどの要件ようけんたしている必要ひつようがある[112]。この法律ほうりつ適用てきようされる野菜やさい指定してい野菜やさいとよばれ、トマトナスピーマンキュウリキャベツハクサイレタスホウレンソウネギタマネギダイコンニンジンジャガイモサトイモの14品目ひんもく指定していされており、また2026ねんにはこれにブロッコリーくわわる[111][113]指定してい野菜やさい出荷しゅっかりょうは、野菜やさい全体ぜんたいやく7わりめている[114]。また、特定とくてい産地さんちにおける、指定してい野菜やさいじゅんずる35品目ひんもく野菜やさい野菜やさい全体ぜんたい作付さくづけ面積めんせきの37%、出荷しゅっかりょうの23%をめる)では、販売はんばい価格かかく平均へいきん価格かかくの8わり下回したまわるとその差額さがくの80%が補填ほてんされる[114][112]。このような野菜やさい特定とくてい野菜やさいとよばれ、シシトウガラシカボチャスイカメロン温室おんしつメロンをのぞく)、ニガウリ枝豆えだまめグリーンピースサヤインゲンサヤエンドウソラマメ乾燥かんそうひんのぞく)、オクライチゴスイートコーンブロッコリーカリフラワーコマツナミズナチンゲンサイミツバセロリシュンギクフキアスパラガスミョウガニラワケギニンニクラッキョウカブゴボウサツマイモヤマノイモ[ちゅう 18]レンコンショウガシイタケせい)の35品目ひんもく指定していされている[114][20]

栽培さいばい

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繁殖はんしょく

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野菜やさいおおくは種子しゅしによってやす(種子しゅし繁殖はんしょく)が、一部いちぶ野菜やさいではたねイモなどをもちいてやす(栄養えいよう繁殖はんしょく[115]種子しゅし一般いっぱん貯蔵ちょぞう輸送ゆそう容易よういであり、病原びょうげんたいフリーであり、ふつう繁殖はんしょく効率こうりつがよい[115]。ただし、貯蔵ちょぞうむずかしい種子しゅしや、植物しょくぶつたいあたりの種子しゅしすうすくなく繁殖はんしょく効率こうりつがよくない植物しょくぶつもあり、このような場合ばあい種子しゅし繁殖はんしょくかない[115]種子しゅし基本きほんてき病原びょうげんたいフリーであるが、病原びょうげんたい種子しゅし侵入しんにゅうすることもあり、生産せいさんされた種子しゅし輸入ゆにゅうされた種子しゅし徹底的てっていてき検査けんさおこなわれている[115]栄養えいよう繁殖はんしょく初期しょき段階だんかい省略しょうりゃくされ初期しょき成長せいちょうはやく、遺伝いでんてき均一きんいつおや同一どういつであることが利点りてんとなる[115]。ただし上記じょうきのように、現在げんざいでは種子しゅし繁殖はんしょくであっても遺伝いでんてきには均一きんいつであることがおおい(固定こてい品種ひんしゅ、F1品種ひんしゅ)。

成熟せいじゅくした種子しゅし休眠きゅうみん状態じょうたいにあり、ふつう保存ほぞん可能かのうであるが、ワサビのように乾燥かんそうすると発芽はつがのううしななん貯蔵ちょぞうせい種子しゅし (リカルシトラントがた種子しゅし、recalcitrant seed) もある[115][116]。また貯蔵ちょぞう可能かのう普通ふつう種子しゅし(オーソドックスがた種子しゅし、orthodox seed) のなかでは、ダイズのような大型おおがた種子しゅし一般いっぱんてき種子しゅし寿命じゅみょうみじかいが、トマトオクラのように乾燥かんそう状態じょうたいでは100ねん以上いじょう保存ほぞん可能かのうなものがある[115][101][116]遺伝子いでんし資源しげん保存ほぞんとして、さまざまな研究けんきゅう機関きかん種子しゅし保存ほぞん事業じぎょうおこなっている[115]

セルトレイで育苗いくびょうされているカリフラワーなえ

ダイコンニンジンなどのちょくるいでは、移植いしょくすることによって食用しょくようとなるしゅ変形へんけいしてしまうため圃場ほじょう直接ちょくせつ播種はしゅされるが、その野菜やさい一定いってい期間きかん本圃ほんぽとはことなる場所ばしょなえとしてそだてられてから本圃ほんぽ移植いしょくされることがおお[116]。この育苗いくびょう部分ぶぶん産業さんぎょうてき分離ぶんりしており、なえ購入こうにゅうすることもできる[115]育苗いくびょう利点りてんは、集約しゅうやくてき管理かんりできるため温度おんど変化へんか乾燥かんそう降雨こうう強風きょうふう病害虫びょうがいちゅうなどからよう植物しょくぶつ保護ほごしやすいこと、不良ふりょうなえ淘汰とうたができること、本圃ほんぽ占有せんゆう期間きかんみじかくできることなどがある[116]育苗いくびょうにはポットやそれを連結れんけつしたセルトレイ (plug tray) がもちいられ、とく後者こうしゃではれ、播種はしゅ育成いくせい定植ていしょく集約しゅうやくてき自動じどう可能かのうになっている[115]。この播種はしゅ自動じどうのため、種子しゅしおおきさをそろえ、また発芽はつがりつたかめるためにコーティングをした種子しゅし(ペレット種子しゅし、コート種子しゅし、コーティング種子しゅし、pelleted seed)も開発かいはつされている[115][101]。また、種子しゅしそろって発芽はつがすることも重要じゅうようであり、それぞれの野菜やさいしゅにおいて、種子しゅし休眠きゅうみん打破だはして一斉いっせい発芽はつがする技術ぎじゅつ開発かいはつされている[101][115]吸水きゅうすいのコントロールによって発芽はつがそろえる方法ほうほうは、種子しゅしプライミング (seed conditioning) とよばれ、浸透しんとうあつによって吸水きゅうすい制限せいげんするするオズモプライミング (osmotic conditioning) と、毛管もうかんポテンシャルによって吸水きゅうすい制限せいげんするマトリックプライミング (matric conditioning) がある[115]

さくがた

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野菜やさい本来ほんらいまった時期じきしゅん)にしか収穫しゅうかくできないものであったが、近年きんねんでは品種ひんしゅ改良かいりょう栽培さいばい管理かんり技術ぎじゅつ発展はってんハウス栽培さいばいなど)、輸送ゆそう技術ぎじゅつ発展はってんによる遠隔えんかくからの出荷しゅっかなどによって、おもな野菜やさい一年中いちねんじゅう供給きょうきゅうされるようにしゅうねん栽培さいばいされている[39][117][118]。したがって、ある時期じき出荷しゅっかされた野菜やさいは、時期じき出荷しゅっかされたおな種類しゅるい野菜やさいとは品種ひんしゅ栽培さいばい栽培さいばい管理かんり方法ほうほうなどがことなる[118]ぶし品種ひんしゅ適用てきよう技術ぎじゅつわせによって類型るいけいされた栽培さいばい体系たいけいさくがたとよばれる[117][118]

基本きほんてき一年中いちねんじゅう露地ろじ栽培さいばい可能かのう葉菜類ようさいるい根菜こんさいるいでは、さくがたはその播種はしゅによって、はるき、なつき、あきき、ふゆき(または収穫しゅうかくによってはるり、なつり、あきり、ふゆり)にけられることがおお[117]一方いっぽう、ハウスやトンネルをもちいてしゅうねん栽培さいばい可能かのうとなる果菜かさいるいでは、以下いかのようにけられることがおお[117][119][118]

  • 促成そくせい栽培さいばい: 収穫しゅうかく時期じきはやめるため、ぜん生育せいいく期間きかんをトンネルやハウスない栽培さいばいする。
  • はん促成そくせい栽培さいばい: 生育せいいく前半ぜんはんはトンネルなどで栽培さいばいし、生育せいいく後半こうはん被覆ひふくをとって露地ろじ栽培さいばいする。
  • 早熟そうじゅく栽培さいばい: 温床おんしょうそだてたなえ露地ろじ定植ていしょくし、場合ばあいによってしばらくトンネルで被覆ひふくしたのち被覆ひふくをとって栽培さいばいする。
  • 露地ろじ栽培さいばい普通ふつう栽培さいばい): ぜん生育せいいく期間きかん露地ろじ栽培さいばいする。
  • 抑制よくせい栽培さいばい: 収穫しゅうかく時期じきおそくするため、冷涼れいりょう栽培さいばいこうひや抑制よくせい栽培さいばい)、暖地だんち播種はしゅ定植ていしょくおくらせて栽培さいばい暖地だんち抑制よくせい栽培さいばい)、生育せいいく後半こうはんをハウスない栽培さいばい(ハウス抑制よくせい栽培さいばい)する。

施設しせつ栽培さいばい

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ガラスプラスチックフィルムなどで被覆ひふくされた環境かんきょう作物さくもつ栽培さいばいすることは、施設しせつ栽培さいばいとよばれる[119][120]施設しせつ栽培さいばいにはさまざまな程度ていどのものがあるが(下表かひょう)、一般いっぱんてき気象きしょう影響えいきょうけにくく、また人為じんいてき温度おんど湿度しつど制御せいぎょ可能かのうである。施設しせつ栽培さいばいは、栽培さいばい時期じき拡大かくだい病害虫びょうがいちゅう気象きしょう変動へんどうからの保護ほご生産せいさんせい品質ひんしつ向上こうじょう目的もくてきとしている[119][120]日本にっぽんでは、施設しせつ栽培さいばいきわめて一般いっぱんてきであり、野菜やさい栽培さいばいにおいてガラス温室おんしつが 811 ha、プラスチックハウスが 33,079 ha、あまよけハウスが 6,639 ha、トンネルが 38,364 ha にたっした(2009ねん[120]

施設しせつ栽培さいばい使用しようされる施設しせつ[119][120]
施設しせつ 形態けいたい材質ざいしつ
ガラス温室おんしつ 鉄骨てっこつアルミ外部がいぶ骨格こっかくと、ガラスそとりで構成こうせいされている。ふつう暖房だんぼうによるゆたかのうをもつ。ガラスは可視かしこう透過とうかりつ保温ほおんのう耐久たいきゅうせいすぐれているが、紫外線しがいせん透過とうかのうく。台風たいふうなどによる被害ひがいおおきく、近年きんねんでは軽量けいりょう耐久たいきゅうせいたかフッ素ふっそフィルムが利用りようされることがおおい。
プラスチックハウス
(ハウス)
てつパイプ外部がいぶ骨格こっかくと、プラスチックフィルムのそとりで構成こうせいされている。プラスチックフィルムとしては農業のうぎょうようポリ塩化えんかビニルフィルム(のうビ)、農業のうぎょうようポリエチレンフィルム(のうポリ)、農業のうぎょうようポリオレフィンけいフィルム(のうPO)、農業のうぎょうよう酢酸さくさんビニルフィルム(のうビ)などがある。のうポリは紫外線しがいせんから赤外線せきがいせんまでひろ透過とうかするため、保温ほおんせいおとる。のうビは赤外線せきがいせん透過とうかりつひくく、保温ほおんりょくおおきいが、劣化れっかはややぶれやすいことから、近年きんねんではのうPOがえている。ふつうゆたかのうく。
あまよけハウス プラスチックハウスにおける天井てんじょうのみを被覆ひふくしている。降雨こううによるちゃくはて不良ふりょうれなどの障害しょうがい回避かいひするために利用りようされる。
トンネル 簡易かんいなアーチじょうのパイプやたけざい外部がいぶ骨格こっかくとプラスチックフィルムから構成こうせいされており、内部ないぶ通常つうじょう姿勢しせいひと作業さぎょうできないおおきさである。ふつう結露けつろしにくいフィルムが利用りようされる。不織布ふしょくふ寒冷紗かんれいしゃもちいられることもある。保温ほおん遮光しゃこう風雨ふううからの保護ほご病虫害びょうちゅうがい防除ぼうじょのために利用りようされる。
マルチ 土壌どじょう表面ひょうめんいねわらやプラスチックフィルムでおおう。地温ちおん調節ちょうせつ雑草ざっそう病虫害びょうちゅうがい防除ぼうじょ土壌どじょう水分すいぶんだんつぶ構造こうぞう保持ほじ肥料ひりょう土壌どじょう流出りゅうしゅつ防止ぼうしなどの効果こうかがある。黒色こくしょくポリエチレンフィルムの利用りようおおいが、アブラムシきら紫外線しがいせん反射はんしゃする銀色ぎんいろのフィルムや、雑草ざっそう抑制よくせいのため除草じょそうざい混入こんにゅうしたフィルムを利用りようすることもある。また近年きんねんでは、なま分解ぶんかいせいのフィルムも使用しようされる。
べたがけ 寒冷紗かんれいしゃ不織布ふしょくふなどで作物さくもつ直接ちょくせつおおうこと。低温ていおん風害ふうがい害虫がいちゅう侵入しんにゅうふせぐ。簡単かんたん支柱しちゅう設置せっちして作物さくもつからかせておおうこともあり、「うわきがけ」とよばれる。


一般いっぱんてきに、施設しせつ栽培さいばいでは外気がいきから遮断しゃだんされているため、気温きおん地温ちおんたかめになるだけではなく、湿度しつど対流たいりゅう二酸化炭素にさんかたんそりょうなどに影響えいきょうする[119]高温こうおん時期じきには、温度おんど上昇じょうしょうおさえるために遮光しゃこうすることもある[120]イチゴなどでは日長ひなが処理しょりのため、赤色あかいろこうおおふくてい照度しょうど(20–100ルックス)の照射しょうしゃおこなわれることがある[120]厳冬げんとうには保温ほおんのため換気かんき回数かいすうるが、そうすると施設しせつない二酸化炭素にさんかたんそ濃度のうど低下ていか光合成こうごうせい速度そくど極端きょくたん低下ていかしやすいため、二酸化炭素にさんかたんそ施肥せひをすることがある[119][120]。また、堆肥たいひ利用りようは、二酸化炭素にさんかたんそ発生はっせいげんとしての役割やくわりももつ[120]施設しせつない土壌どじょう水分すいぶんは、灌水に依存いぞんしているためひくくなりやすい[119]。また土壌どじょうちゅう肥料ひりょう養分ようぶん降雨こううによって地下ちか流亡りゅうぼうすることがなく、地表ちひょうからの水分すいぶん蒸発じょうはつともなって肥料ひりょう養分ようぶん地表ちひょう移動いどう蓄積ちくせきし、このような塩分えんぶん集積しゅうせき問題もんだいになることもある[119][120]施設しせつ栽培さいばいにおいては、均一きんいつな灌水と湿度しつど上昇じょうしょう抑制よくせい可能かのうとする点滴てんてき灌水が一般いっぱんてきになりつつある[120]。また、これと液肥えきひわせることで、やしなえ水分すいぶん過不足かふそくなくあたえて塩分えんぶん集積しゅうせきおさえることができる[120]温室おんしつやハウスないにはおとずれはな昆虫こんちゅうがいないため、受粉じゅふん必要ひつよう場合ばあいは、受粉じゅふんよう昆虫こんちゅうはなしたり、人工じんこう受粉じゅふんおこな[119]

施設しせつ栽培さいばいでは、被覆ひふく資材しざいによって透過とうかこうちがいがあり、使つかけられている[119]赤外線せきがいせんねつとなるため、透過とうかりつがよいとひるあたたまりやすいがよる保温ほおんしづらくなる。そのため、ハウスがいりに赤外線せきがいせんとお資材しざい使つかい、夜間やかん内張うちばりに赤外線せきがいせん反射はんしゃする資材しざい使つかうことで保温ほおんせいたかめることがある[119]ナスなどでは、果実かじつ着色ちゃくしょく紫外線しがいせん必要ひつようであるため、紫外線しがいせん透過とうかする資材しざい必要ひつようである[119]一方いっぽうホウレンソウレタスニラではきん紫外線しがいせん波長はちょう 200–300 nm)がないほう成長せいちょうがよい[119]。また、ミツバチきん紫外線しがいせんがないと行動こうどう活発かっぱつとなるため、イチゴメロンなどミツバチによっておくこなされるものではきん紫外線しがいせん必要ひつようとなる[119]ぎゃくに、一部いちぶ害虫がいちゅうきん紫外線しがいせん活発かっぱつになるため、きん紫外線しがいせん遮断しゃだんしてこのような害虫がいちゅう活動かつどうおさえることもある[119]同様どうように、一部いちぶ病原菌びょうげんきんきん紫外線しがいせんがないと胞子ほうし形成けいせいなど生殖せいしょく抑制よくせいされるため、紫外線しがいせんカットフィルムによって防除ぼうじょすることがある[119]

薄膜うすまくすいこうによる葉菜類ようさいるい栽培さいばい

プラスチックハウス温室おんしつでの栽培さいばい普及ふきゅうするとともに、土壌どじょう使つかわずに培養ばいようえきみず肥料ひりょうかしたもの)をもちいたやしなええき栽培さいばい(soilless culture)が発達はったつしてきた[119][120]土壌どじょうわりにつぶてすな軽石かるいしピートモスロックウールなどをもちいる固形こけい培地ばいちこうと、ウレタンなどの少量しょうりょう支持しじざいのみで固形こけい培地ばいちをほとんどもちいないみずこう (hydropnics) がある[119][120]みずこうなかには、比較的ひかくてきふか水深すいしん培養ばいようえきもちいるたたええきすいこう (DFT)、あさ水深すいしん培養ばいようえきもちいる薄膜うすまくすいこう (NFT)、培養ばいようえき噴霧ふんむする噴霧ふんむこうがある[119][120]とくに、トマトイチゴ栽培さいばい利用りようされている[120]培養ばいようえき組成そせい濃度のうどは、たね生育せいいく段階だんかい日々ひび気象きしょう条件じょうけんによっておおきく変動へんどうする[120]やしなええき栽培さいばいでは培地ばいち培養ばいようえき滅菌めっきん容易ようい不足ふそくした成分せいぶんもすぐに添加てんかできる[119]やしなええき栽培さいばいでは、培養ばいようえき循環じゅんかんさい利用りようする循環じゅんかんしき閉鎖へいさしき)と循環じゅんかんしないながしき開放かいほうしき)があり、前者ぜんしゃでは培養ばいようえき組成そせい変更へんこうからの分泌ぶんぴつぶつによる成長せいちょう阻害そがい病原菌びょうげんきん侵入しんにゅうしたさい急速きゅうそく蔓延まんえんが、後者こうしゃでは廃液はいえきりょうがそれぞれ問題もんだいになる[119][120]

管理かんりされたトマト栽培さいばい
人工じんこうこうがた植物しょくぶつ工場こうじょう

施設しせつ栽培さいばい究極きゅうきょくかたちとして、植物しょくぶつ工場こうじょう (plant factory) がある[119][121]植物しょくぶつ工場こうじょうとは、一定いってい機密きみつせい保持ほじした施設しせつないで、環境かんきょう生育せいいくのモニタリングを基礎きそとした高度こうど生育せいいく予想よそう高度こうど環境かんきょう制御せいぎょおこなうことにより、ぶし天候てんこう左右さゆうされない作物さくもつしゅうねん計画けいかく生産せいさんができる栽培さいばい施設しせつのことである[119][121]環境かんきょう制御せいぎょにおいて、植物しょくぶつ下部かぶではやしなええきによって管理かんりし、地上ちじょうでは温度おんど湿度しつどひかり二酸化炭素にさんかたんそ濃度のうど制御せいぎょする[121]日本にっぽんにおいては、2020ねん現在げんざいやく400箇所かしょ商業しょうぎょう施設しせつでの事業じぎょうすすんでおり、レタスなど葉菜類ようさいるい中心ちゅうしんに、またトマトイチゴおさむ周年しゅうねん実現じつげんしている[121]植物しょくぶつ工場こうじょうなかには、はん閉鎖へいさ環境かんきょう太陽光たいようこう利用りようした太陽光たいようこうがた植物しょくぶつ工場こうじょうと、閉鎖へいさ環境かんきょう人工じんこうこうのみを利用りようする人工じんこうこうがた植物しょくぶつ工場こうじょうがある[119][121]。トマトやイチゴでは栄養えいよう成長せいちょう生殖せいしょく成長せいちょう同時どうじ連続れんぞくしておこない、つよこう必要ひつようであるため、太陽光たいようこうがた植物しょくぶつ工場こうじょう多段ただん栽培さいばいおこなわれている[121]一方いっぽう、レタスなどの葉菜類ようさいるいでは生育せいいく期間きかん比較的ひかくてきみじかく、LEDなどの人工じんこう光源こうげん設置せっちした多段ただんベッドで密植みっしょく栽培さいばいするとたんおさむ飛躍ひやくてきおおきくなるため、人工じんこうこうがた植物しょくぶつ工場こうじょう生産せいさんされている[121]植物しょくぶつ工場こうじょう利点りてん天候てんこう左右さゆうされず、連作れんさく障害しょうがい病害虫びょうがいちゅう発生はっせいがほとんどないことから、計画けいかく生産せいさん安定あんてい雇用こよう農薬のうやく栽培さいばいこう付加ふか価値かち産物さんぶつ生産せいさん省力しょうりょく自動じどう可能かのうてんにある[119][121]。また培養ばいようえき循環じゅんかん利用りようでは、環境かんきょう負荷ふかちいさい[121]立地りっち条件じょうけんえらばないため、土壌どじょう汚染おせん海上かいじょうでも可能かのうであり、今後こんご食糧しょくりょう生産せいさんささえる存在そんざいとして期待きたいされている[121]一方いっぽうで、課題かだい建築けんちく・ランニングコストが膨大ぼうだいになるてんである[119][121]

病虫害びょうちゅうがい雑草ざっそう

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野菜やさい栽培さいばいでは、病害びょうがい害虫がいちゅう問題もんだいとなる[122][123]。これにたいする防除ぼうじょ方法ほうほうとして、下表かひょうのようなものがある。

病虫害びょうちゅうがいたいするおも防除ぼうじょ方法ほうほう[122]
区分くぶん おもな防除ぼうじょ方法ほうほう
こうしゅてき防除ぼうじょ
  • 抵抗ていこうせい品種ひんしゅ利用りよう
  • 栽培さいばい管理かんり改善かいぜん適切てきせつ施肥せひ輪作りんさく混作こんさく圃場ほじょう衛生えいせい改善かいぜん、栽植密度みつど改善かいぜんなど)
  • 障壁しょうへき植物しょくぶつ利用りよう
生物せいぶつてき防除ぼうじょ
物理ぶつりてき防除ぼうじょ
  • 圃場ほじょう全体ぜんたいくちうね植物しょくぶつ果実かじつなどの被覆ひふくふくろがけ
  • ひかり利用りよう(アルミ蒸着じょうちゃくフィルムのマルチによる紫外線しがいせん反射はんしゃ紫外線しがいせんカットフィルム、ぼうとうなど)
  • わらきや粗皮あらかわけずりによる越冬えっとう病害虫びょうがいちゅう防御ぼうぎょ
  • ねつ利用りようによる種子しゅし土壌どじょう消毒しょうどくなど)
農薬のうやくによる防除ぼうじょ

病害びょうがい

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野菜やさい栽培さいばいでは、菌類きんるい細菌さいきんウイルスによる病害びょうがい問題もんだいになる[122]病害びょうがい防除ぼうじょにはふつう農薬のうやく使つかわれるが、現代げんだいではげん農薬のうやく課題かだいとなっており、適切てきせつ農薬のうやく適量てきりょう散布さんぷのためには、病害びょうがい診断しんだん重要じゅうようである[122]。また、農薬のうやくによる防除ぼうじょ以外いがい方法ほうほう併用へいようして総合そうごうてき防除ぼうじょすることが重要じゅうようとされる[122]おおくの殺菌さっきんざい作用さようさく病原菌びょうげんきん代謝たいしゃ阻害そがいであるが、殺菌さっきんざい使用しようたいせいきん出現しゅつげんにつながり、問題もんだいとなっている[122]植物しょくぶつ自身じしん抵抗ていこうせいたかめる農薬のうやくである抵抗ていこうせい誘導ゆうどうざいは、病原菌びょうげんきん直接ちょくせつ作用さようしないためたいせいきん出現しゅつげんしにくく、近年きんねん注目ちゅうもくされているが、予防よぼうてきなものであり治療ちりょう効果こうかひく[122]生物せいぶつ農薬のうやくは「環境かんきょうやさしい」とされるが、効果こうか安定あんていしない[122]。ほとんどびょうちょうしめさない弱毒じゃくどくウイルスを感染かんせんさせることで、つよ毒性どくせいのものをふくむそのウイルスぐんたいするたいせい付与ふよすることができ(人間にんげんにおけるワクチン接種せっしゅ類似るいじしたかんがえ)、日本にっぽんではそのようなトマトなえ長年ながねん使つかわれている[122]

害虫がいちゅう

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生物せいぶつ農薬のうやくとして利用りようされるチリカブリダニ

吸汁や食害しょくがい病原菌びょうげんきん伝播でんぱすることで野菜やさいたいしてがいあたえる害虫がいちゅうとして、昆虫こんちゅうダニセンチュウなどがある[123]害虫がいちゅうたいする農薬のうやく殺虫さっちゅうざい)としては、下表かひょうのようなものがある[122]。このような殺虫さっちゅうざいひろ使つかわれているが、その多用たよう土着どちゃく天敵てんてきふく生物せいぶつしょう貧弱ひんじゃくにし、害虫がいちゅう発生はっせい増加ぞうかさせたり、薬剤やくざいたいせい害虫がいちゅう出現しゅつげんまねいたりする[122]。そのため、殺虫さっちゅうざい以外いがいのさまざまな防除ぼうじょほうわせ、環境かんきょう負荷ふか低減ていげんしつつ害虫がいちゅう個体こたいすう制御せいぎょすること(総合そうごうてき有害ゆうがい生物せいぶつ管理かんり、IPM)が目指めざされ、とく天敵てんてき利用りようした生物せいぶつてき防除ぼうじょ重要じゅうようせい認識にんしきされている[122]。このような天敵てんてきなかには、製品せいひんされたものもあり、天敵てんてき農薬のうやくとよばれる[122]。また、天敵てんてき利用りようには、植生しょくせいふくめた周辺しゅうへん環境かんきょう整備せいび重要じゅうようである[122]植物しょくぶつは、害虫がいちゅう食害しょくがいけたさい特殊とくしゅ物質ぶっしつうえしょくしゃ誘導ゆうどうせい植物しょくぶつ揮発きはつせい物質ぶっしつ、HIPV)を放出ほうしゅつし、これによって食害しょくがいした害虫がいちゅう天敵てんてき誘引ゆういんすることがあるが、これを生物せいぶつがくてき防除ぼうじょ利用りようすることもこころみられている[122]

殺虫さっちゅうざいのタイプと特徴とくちょう[122]
タイプ 特徴とくちょう
消化しょうか中毒ちゅうどくざい 植物しょくぶつ付着ふちゃくし、これが害虫がいちゅう摂食せっしょくされることでまれ、殺虫さっちゅう効果こうか発揮はっきする。
接触せっしょくざい 害虫がいちゅうからだひょう付着ふちゃく吸収きゅうしゅうされて殺虫さっちゅう効果こうか発揮はっきする。
燻蒸くんじょうざい 気化きかさせて害虫がいちゅう呼吸こきゅうけいからまれて殺虫さっちゅう効果こうか発揮はっきする。
浸透しんとう移行いこうせいざい からだひょうまたは土壌どじょうから植物しょくぶつ体内たいないませ、これが害虫がいちゅう摂食せっしょくされて殺虫さっちゅう効果こうか発揮はっきする。

雑草ざっそう

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耕地こうちなど人間にんげんによって撹乱かくらんされた場所ばしょ生育せいいくし、栽培さいばい植物しょくぶつがいあたえる植物しょくぶつ雑草ざっそうとよばれる[124]雑草ざっそう作物さくもつより短期間たんきかん発芽はつが成長せいちょう繁殖はんしょくし、ひかり養分ようぶんめぐって作物さくもつ競争きょうそうすることでがいあたえ、また病虫害びょうちゅうがい発生はっせいげんともなる[124]雑草ざっそう生育せいいく速度そくど養分ようぶん吸収きゅうしゅうのう一般いっぱんてき作物さくもつよりもおおきいため、作物さくもつ収量しゅうりょう低下ていかこす[124]雑草ざっそう多量たりょう種子しゅし生産せいさんし、種子しゅし早熟そうじゅくせい発芽はつが可能かのう期間きかんながいため、完全かんぜん除去じょきょすることはむずかしい[124]雑草ざっそう化学かがくてき防除ぼうじょとしては、除草じょそうざい生育せいいく抑制よくせいざい利用りようがある[124]除草じょそうざい光合成こうごうせい経路けいろなど生理せいり代謝たいしゃ阻害そがいして枯死こしさせるものであり、イネ雑草ざっそうそう子葉しようるい雑草ざっそういずれかに効果こうかがあるものと、両方りょうほう効果こうかがあるものがある[124]除草じょそうざいなかには、土壌どじょう表面ひょうめんほどこせようして雑草ざっそう種子しゅし芽生めばえに吸収きゅうしゅうされる土壌どじょう処理しょりざいと、雑草ざっそう茎葉けいようほどこせようして吸収きゅうしゅうされる茎葉けいよう処理しょりざいがあり、さらに後者こうしゃには接触せっしょくした組織そしきのみを枯死こしさせる接触せっしょくがた吸収きゅうしゅうされて全体ぜんたい枯死こしさせる吸収きゅうしゅう移行いこうがたぜんくさがた)がある[124]農薬のうやく以外いがいには、手作業てさぎょう道具どうぐ機械きかいによる土壌どじょう表面ひょうめん撹乱かくらんこうおこりマルチ上記じょうき参照さんしょう)などの物理ぶつりてき防除ぼうじょ作物さくもつ被覆ひふく植物しょくぶつ緑肥りょくひ植物しょくぶつなど)を成長せいちょうさせて畝間うねま照度しょうどげる生物せいぶつてき防除ぼうじょがある[124]。また、作物さくもつには影響えいきょうがないが雑草ざっそう阻害そがいするアレロパシー作用さようをもつ植物しょくぶつ導入どうにゅうし、雑草ざっそう防除ぼうじょもちいることもある[124]

コンパニオンプランツ

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タマネギとニンジンのこんうえ

こんうえすることでしゅ作物さくもつ生育せいいく助長じょちょうしたり、病害虫びょうがいちゅう発生はっせい被害ひがい低下ていかさせる植物しょくぶつは、コンパニオンプランツとよばれる[124]ヒガンバナ鱗茎りんけいには猛毒もうどくアルカロイドであるリコリンふくまれており、こんうえによるネズミモグラ対策たいさくとしてふるくから利用りようされてきた[124]。また、ネギニラけんには、Barkholderia gladioliPseudomonas florescens生育せいいくしており、ウリるいのつるわり病菌びょうきんやトマトのくさあまどころ凋病きんなどにたいする抗生こうせい物質ぶっしつ分泌ぶんぴつするため、こんうえするとこれら病原菌びょうげんきん増殖ぞうしょくおさえることができる[124]しゅ作物さくもつけん一致いっちすることが重要じゅうようであり、ネギはウリ作物さくもつキュウリユウガオスイカメロンカボチャなど)と、ニラはナス作物さくもつトマトナスピーマンジャガイモなど)とこんうえすると効果こうかてきとされる[124]

バンカープランツ

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圃場ほじょうへの侵入しんにゅう妨害ぼうがいするなどして害虫がいちゅう飛来ひらい雑草ざっそう侵入しんにゅう低下ていかさせたり、土着どちゃく天敵てんてきみかになるなどして病害虫びょうがいちゅう被害ひがい低下ていかさせる植物しょくぶつは、バンカープランツとよばれる[124]。バンカープランツは、しゅ作物さくもつ害虫がいちゅう共通きょうつうしないこと、みず栄養えいようひかりめぐってしゅ作物さくもつとあまり競合きょうごうしないこと、雑草ざっそうしないことなどを留意りゅういして選択せんたくされる[124]ナスなどの圃場ほじょう周囲しゅういムギるいソルゴーなど伸長しんちょうせいのある植物しょくぶつ栽培さいばいすることでアブラムシるいアザミウマるい侵入しんにゅう抑制よくせいされ、またアブラムシの土着どちゃく天敵てんてきテントウムシクサカゲロウヒラタアブなど)のみかとなって被害ひがい軽減けいげんする[124]作業さぎょうよう通路つうろ作物さくもつあいだエンバクコスモスヒマワリ栽培さいばいし、雑草ざっそう侵入しんにゅうふせぐこともある[124]。また、2006ねん以降いこうポジティブリストせいでは、作物さくもつごとの登録とうろく農薬のうやく使用しよう厳格げんかくめられており、ことなる作物さくもつあいだたか伸長しんちょうするバンカープランツをうえ栽することで、対象たいしょう以外いがい農薬のうやく飛散ひさんすることをふせぐことがある[124]

流通りゅうつう

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日本にっぽんにおいて、野菜やさい以下いかのような経路けいろ流通りゅうつうしており、カッコないは2005ねん推計すいけいりょうまんトン)をしめしている[125]国産こくさん野菜やさい (1500) のおおく (1000) は、生産せいさんしゃから直接ちょくせつまたは卸売おろしうり市場いちばとおして八百屋やおやスーパーマーケットなど小売こうり業者ぎょうしゃ流通りゅうつうし、ここから最終さいしゅう消費しょうひしゃわたる (640)[125]。この過程かてい一部いちぶ (260)、および生産せいさんしゃからの一部いちぶ (300) は加工かこう業者ぎょうしゃ業務ぎょうむよう需要じゅようしゃ外食がいしょく産業さんぎょうなど)に流通りゅうつうし、そこから直接ちょくせつ外食がいしょくなど)または小売こうりてんて(加工かこうひんなど)最終さいしゅう消費しょうひしゃわたる (560)[125]。また国産こくさん野菜やさい一部いちぶ (200) は、小売こうり業者ぎょうしゃなどをかいさず、自給じきゅう贈答ぞうとう直売ちょくばいなどのかたち最終さいしゅう消費しょうひしゃわた[125]一方いっぽう輸入ゆにゅう生鮮せいせん野菜やさい (100) も同様どうように、直接ちょくせつまたは卸売おろしうり市場いちば小売こうり業者ぎょうしゃ流通りゅうつうして最終さいしゅう消費しょうひしゃわたるもの (20) と、加工かこう業者ぎょうしゃ業務ぎょうむよう需要じゅようしゃるもの (80) がある[125]輸入ゆにゅう野菜やさいにおいては加工かこう野菜やさい比率ひりつたかく (300)、小売こうり業者ぎょうしゃ (100) または加工かこう業者ぎょうしゃ業務ぎょうむよう需要じゅようしゃ (200) を最終さいしゅう消費しょうひしゃわた[125]。このように、最終さいしゅうてき消費しょうひしゃわたった時点じてんで、生鮮せいせんひん加工かこうひん外食がいしょくひんなど)は生鮮せいせんひんよりもおおくなっている(2005ねん時点じてん[125]

収穫しゅうかくした農作物のうさくもつ貯蔵ちょぞう品質ひんしつ管理かんり全般ぜんぱんのことは、ポストハーベスト (postharvest) とよばれる[126]農作物のうさくもつ収穫しゅうかくきており、呼吸こきゅうによる成分せいぶん消費しょうひ蒸散じょうさんによる乾燥かんそう進行しんこうする[126][127]。また、トマトマスクメロン果実かじつクライマクテリックがた果実かじつ (climacteric fruit) とよばれ、エチレン生成せいせいがねとして呼吸こきゅう急速きゅうそく上昇じょうしょう老化ろうかする[126]。これらをおさえるための重要じゅうよう環境かんきょう因子いんしは、温度おんど湿度しつど、ガス環境かんきょうである[126]品質ひんしつ維持いじするためにもっと効果こうかてきであるのは低温ていおんであり、呼吸こきゅう蒸散じょうさんおさえられ、エチレンも減少げんしょうする[126]農産物のうさんぶつ生産せいさん現場げんばから消費しょうひいたぜん過程かていつうじて低温ていおん管理かんりされている状態じょうたいのぞまれ、これはコールドチェーン低温ていおん流通りゅうつう技術ぎじゅつ、cold-chain)とよばれるが、現状げんじょうではかならずしも確立かくりつしていないこともある[126][128][129]湿度しつどたかければ蒸散じょうさんおさえられるが、微生物びせいぶつ繁殖はんしょくしやすくなり腐敗ふはい問題もんだいになる[126]。ガス環境かんきょうでは、ひく酸素さんそこう二酸化炭素にさんかたんそ条件じょうけんにすると、呼吸こきゅうやエチレン生成せいせいおさえられる[126]。ただし、貯蔵ちょぞうちゅう低温ていおん原因げんいんとなる生理せいり障害しょうがい呼吸こきゅうによる二酸化炭素にさんかたんそ濃度のうど上昇じょうしょう起因きいんする生理せいり障害しょうがいこることがあり、注意ちゅういようする[126]

野菜やさい呼吸こきゅう活性かっせいは、収穫しゅうかく直後ちょくごもっとたかい。そのため、収穫しゅうかくした野菜やさい迅速じんそく冷却れいきゃくして呼吸こきゅう蒸散じょうさんおさえるひや (precooling) をおこな[126][128]日本にっぽんおこなわれているおもひや方式ほうしきとしては、以下いかの3つがある[126][128]

  • 強制きょうせい通風つうふう冷却れいきゃく (forced-air cooling): 冷風れいふうだんボールばこなどにけて冷却れいきゃくする。設備せつびやすいが、冷却れいきゃく時間じかん(12–24あいだ)がかかる。
  • あつ通風つうふう冷却れいきゃく (static-pressure air cooling): 冷凍れいとう強制きょうせい通風つうふうおなじであるが、ファンによって圧力あつりょく形成けいせいしてだんボールばこない冷風れいふう流入りゅうにゅうするようにする。強制きょうせい通風つうふうくらべて短時間たんじかん(4–8あいだ)で冷却れいきゃくできるが、作業さぎょう面積めんせきちいさくなる。
  • 真空しんくう冷却れいきゃく (vacuum cooling): くらない減圧げんあつして生産せいさんぶつみず蒸発じょうはつさせ、その気化きかねつ冷却れいきゃくする。設備せつびたかいが、短時間たんじかん(20–30ふん)で冷却れいきゃくできる。水分すいぶん蒸発じょうはつしやすい葉菜類ようさいるいおお使つかわれる。
ハクサイの収穫しゅうかく
箱詰はこづめされたネギ
青果せいか市場いちば

農作物のうさくもつは、工業こうぎょう製品せいひんとはことなりおおきさや品質ひんしつなどはばらばらであるが、一定いってい基準きじゅんしたがって選別せんべつされる[126]日本にっぽんでは、世界せかいてきるいないほどきびしい基準きじゅん選別せんべつおこなわれている[126]がり具合ぐあい着色ちゃくしょく程度ていどなどの評価ひょうかは「等級とうきゅう」とよばれ、目視もくし判別はんべつされていたが、近年きんねんではカメラでられた画像がぞう解析かいせきすることで自動的じどうてき選別せんべつすることもおお[126][128]。また、このような外観がいかんてき基準きじゅんのみではなく、ひかりセンサーをもちいて糖度とうど内部ないぶ変色へんしょくなどの情報じょうほう利用りようされるようになっている[126][128]

野菜やさい品質ひんしつ管理かんりにおいては、プラスチックフィルムによる包装ほうそう重要じゅうようはたらきをもつ[126][128]一般いっぱんてき食品しょくひん包装ほうそうでは水分すいぶんやガスの出入でいりがすくないフィルムが利用りようされるが、野菜やさいきているため、適度てきど水分すいぶん・ガス透過とうかせいがないと、品質ひんしつ劣化れっか助長じょちょうすることになる[126]材質ざいしつとしては、ポリプロピレン (PP) やポリエチレン (PE)、ポリスチレン (PS)、ポリ塩化えんかビニル (PVC) がある[126]。ポリプロピレンは透過とうかせい、ヒートシールせいねつによる接着せっちゃく)、強度きょうどにおいてすぐれているが、水蒸気すいじょうき透過とうかせいひくいためくもりがしょうじてちゅうえにくくなる[126]。これを解決かいけつするため、フィルムに界面かいめん活性かっせいざい食品しょくひん添加てんかぶつとして認可にんかされているもの)をりこんだフィルムもつくられている[126]。また、ガス透過とうかせいげるため、ポリプロピレンフィルムにレーザーによって微細びさいあなけたものも開発かいはつされている[126]。このようなプラスチックフィルムは我々われわれ生活せいかつふかはいんでいるが、一方いっぽうはいプラスチックのながれもあり、今後こんごのさまざまな利用りよう形式けいしき検討けんとうされている[126]

みちえきでの野菜やさい販売はんばい
日本にっぽんのスーパーマーケット
カット野菜やさい

近年きんねんでは、へずかわ成形せいけい切断せつだん洗浄せんじょうしたせい野菜やさい流通りゅうつうしており、カット野菜やさいとよばれる[130][91][128][25]。カット野菜やさいには、外食がいしょく産業さんぎょう給食きゅうしょく施設しせつなど業務ぎょうむよう、および少量しょうりょう包装ほうそうした消費しょうひしゃようがある[91]用途ようとべつ多様たようであり、生食なましょくよう煮物にものてんぷらなど加熱かねつ加工かこうようがある。近年きんねん需要じゅよう増加ぞうかしており、カット野菜やさいてきする品種ひんしゅ選定せんていされているれいもある[91]。カット野菜やさい切断せつだんストレスをけているため微生物びせいぶつたいする抵抗ていこうせいひくく、また呼吸こきゅうりょうおおきく栄養えいよう成分せいぶん低下ていか変色へんしょくこりやすい[91][128][130][131]。その品質ひんしつ保持ほじのために、つぎ塩素えんそさんなどでの洗浄せんじょうかつガス充填じゅうてんなどの処理しょりおこなわれ、低温ていおん保管ほかんされている[91][132]

調理ちょうり

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野菜やさいおもとする料理りょうりは、野菜やさい料理りょうりとよばれる[133]。また、野菜やさいあわ薬味やくみとして利用りようされることもおお[37][134][135][136][137]

ショウガのかわむき
しもゆでしたブロッコリー

野菜やさいしたごしらえは、ふつうあらうことにはじまる[138][139]野菜やさい種類しゅるいかたちにより、流水りゅうすい・ためすい・ぬるま手洗てあらい・たわし・ふきんなどを使つかける[139]根付ねつ野菜やさいは、みずにつけてあらうことによって根元ねもと付近ふきん付着ふちゃくしたどろちやすくなる[138]したごしらえは多様たようであり、へたなど不要ふようる、かわをむく、種子しゅしる、みず塩水えんすいにつけるなど野菜やさいによってそれぞれことなる[138][139]った野菜やさいみずにつけると吸水きゅうすいしてシャキッとした新鮮しんせんさがられるが、しおをまぶしてむことで脱水だっすいさせてしんなりとしたしょくかんることもある[138][91]したゆでをするさいには、さいはたっぷりの沸騰ふっとうさせてから短時間たんじかんげるようにするが、根菜こんさいみずかられてじっくりと加熱かねつし、デンプンしつおおいもるいは、加熱かねつ時間じかんをかけることによってたんとうとうがふえてあまくなる[140][139]とく緑色みどりいろであるクロロフィルこわれやすいため、加熱かねつ時間じかん短縮たんしゅくなどが必要ひつようとなる[141]下記かき参照さんしょう)。ゆでがった野菜やさいのさましかたには、みず急激きゅうげきにひやす、みずとさずざるなどにあげてでさます、ゆでじるにつけたままさます、などがある[139]電子でんしレンジもちいると、かための野菜やさいでも短時間たんじかん加熱かねつできるが、野菜やさい全体ぜんたいをラップでつつんで水分すいぶんけることをふせ[142]電子でんしレンジで加熱かねつすると、ガスレンジで加熱かねつするよりも短時間たんじかんとおり、ビタミンの損失そんしつすくなくむというメリットがある[143]灰汁あく(あく)がつよ野菜やさい場合ばあいは、しも処理しょりとしてみず熱湯ねっとうにさらしたり、これに重曹じゅうそうミョウバンぬかなどをくわえて灰汁あくをする[138][142][139][143]乾燥かんそう野菜やさい大根だいこんかんぴょう大豆だいずなど)は、みずやおなどでやわらかくもどす[139]

野菜やさいるときはべやすさ、しょくかんあじかんがえて、輪切わぎ半月はんつきいちょう色紙いろがみ短冊たんざくかつらむき千切せんぎせんろくほんかく(さいのり)、あられみじん小口切こぐちき拍子ひょうしくしがた細切こまぎなな乱切らんぎささがきなど、料理りょうりわせたさまざまなかたがある[144][145][139]。また、野菜やさい色合いろあいなどをかしたかたとしてかざがあり、ちがい、たちばなむき、蛇腹じゃばら羽根ばね六方ろっぽうむき、よりり、じゃかご、あみけん、はなりなどられる[139]

キュウリの輪切わぎ
カボチャのかく
キャベツの千切せんぎ
タマネギのみじん
かざ

野菜やさい生食なましょくするものから、いためるふかげるものなどがある[133]

サラダなどでせいべる野菜やさいは、加熱かねつうしなわれやすいビタミンなどを効率こうりつよくることができる[142]なま野菜やさいのみずみずしさ、かおり、さわやかなごたえは加熱かねつ野菜やさいではられない魅力みりょくがある[146]一方いっぽう、ゆでた野菜やさいをサラダにすることもある[133]野菜やさい加熱かねつしたものにも特有とくゆうのおいしさがあり、加熱かねつによってうしなわれる栄養素えいようそもあるが、かさがることでべるりょうおおくなり、結果けっかてき加熱かねつしたほうおおくの栄養えいようることができることもある[146]日本にっぽんでは、ゆでた野菜やさいころもえたさまざまなもの(ごまえ、酢味噌すみそえ、ぬたなど)があり、材料ざいりょうみずをよくきること、ましてから、べる直前ちょくぜんえることがポイントとされる[133]。ゆでた野菜やさいだしじるひたして味付あじつけしたものはおひたしとよばれる[133]

野菜やさいサラダ
ホウレンソウの胡麻和ごまあ
ナバナのおひたし
バーベキュー
ナス田楽でんがく

野菜やさい場合ばあいは、あみくしちょくきと、オーブン鉄板てっぱん間接かんせつきがあり、いずれも野菜やさい表面ひょうめん水分すいぶんけて素材そざい旨味うまみ凝縮ぎょうしゅくされて、かさもるためなま野菜やさいよりもおおることができる[142][133]野菜やさい場合ばあいからびないようにあらかじめしたをしておいたり、はりうちやかく包丁ぼうちょうなどでとおりやすくすることが重要じゅうようとされる[133]ナスサトイモは、串焼くしやきにしたものに味噌みそをかけて田楽でんがくとすることもある[133]

野菜やさいいためる場合ばあいは、一般いっぱんてき短時間たんじかんとおすことで栄養えいよう成分せいぶんこわさずに野菜やさい風味ふうみいろきたせることができるとされる[133]あぶら溶性ようせいビタミンビタミンA実際じっさいにはその前駆ぜんくたいであるカロテノイド)やビタミンD吸収きゅうしゅうりつげる調理ちょうりほうであり、短時間たんじかんいためるとビタミンC損失そんしつりょうすくなくなる[142][141]材料ざいりょうおおきさをりそろえ、とおりにくいものからいためる[133]材料ざいりょうしたゆでしたり油通あぶらどおししてからいためることもある[133]きんぴらごぼうソテー野菜やさいいたもくいたなどがある[133]

野菜やさいいた
筑前ちくぜん
ポテトサラダ
野菜やさいてんぷら

野菜やさい料理りょうりとしては、ゆっくりあじふくませるふく味付あじつけでしめうまあぶら加熱かねつしてからあぶらいためてからラタトゥイユ少量しょうりょう煮汁にじるふかすようにプレゼなどがある[133]ニンジンタマネギカブみずバター砂糖さとうなどで煮汁にじるがなくなるまであげたものはグラッセとよばれる[133]野菜やさいふかこともあり、旨味うまみ栄養分えいようぶんそこなわずに加熱かねつできる[142]野菜やさいやわらかくゆでてからうらごしし、バター牛乳ぎゅうにゅうなまクリームなどをくわえたものはピューレとよばれ、グリーンピースニンジンジャガイモなどが使つかわれる[133]インドなどでは、まめてスープやカレーなどにしたものの消費しょうひりょうおおく、重要じゅうようタンパク質たんぱくしつげんとなっている[147]ジャガイモでてつぶしたものに、野菜やさいハムぜてマヨネーズ味付あじつけしたものは、ポテトサラダとよばれる[148]

野菜やさいかたには、そのままげるもと小麦粉こむぎこをまぶしてげる唐揚からあころもをつけてげるころもげ(てんぷら)、パン粉ぱんこをつけてげるフライなどがある[133]野菜やさいころもげは、精進揚しょうじんあともよばれる[133]野菜やさいいろかすために、ふつうやや低温ていおんげる[133]あぶらげると、野菜やさい水分すいぶん適度てきどけて甘味あまみ[142]。クセのつよ野菜やさいあぶらげるとべやすくなるため、山菜さんさい苦味にがみのある野菜やさいいている調理ちょうりほうである[142]ジャガイモってあぶらげたものは、フライドポテト、フレンチフライ、フレンチポテトとよばれ、あわファーストフードみせ一般いっぱんてきである[149]サトイモナスは、げたものにかけしるをかけてとすることもある[133]。また、でてつぶしたジャガイモタマネギひきにくなどをくわえてフライにしたものは、コロッケとよばれる[133]

加工かこう食品しょくひん

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野菜やさい保存ほぞんせいくないため、加工かこうひんにして保存ほぞんせいたかめることがあり、またこれによって生食なましょくとはことなった食味しょくみをつくりだすこともある[91]

もの

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なま野菜やさい食塩しょくえんなどをくわえて保存ほぞんすることによって水分すいぶんのぞき、保存ほぞんせいすとともに特有とくゆう風味ふうみがある漬物つけものをつくることは世界中せかいじゅうおこなわれており、とく日本にっぽんでは漬物つけもの生産せいさんりょう種類しゅるいおお[150][91][151]熟成じゅくせい期間きかんゆか成分せいぶんにより、素材そざいへの浸透しんとう成分せいぶん変化へんか微生物びせいぶつによる発酵はっこう有無うむなどに多様たようせいがある[91]てい塩分えんぶん(2–5%)では、素材そざい野菜やさい風味ふうみたもちながら、野菜やさい自己じこ消化しょうかによりとうアミノ酸あみのさん増加ぞうかし、旨味うまみ形成けいせいされる[91]。このようなものには、ハクサイけ、野沢のざわさいけ、ナスけ、キュウリけなどがある[91]こう塩分えんぶん(5–10%)の発酵はっこうものでは、微生物びせいぶつさんせいする乳酸にゅうさんアルコールによって特有とくゆう風味ふうみ形成けいせいされる[91]。このようなものには、沢庵たくあんすぐきしばなどがある[91]。さらにこう塩分えんぶん(13–18%)であると野菜やさい自己じこ消化しょうか微生物びせいぶつ増殖ぞうしょく抑制よくせいされるため、保存ほぞんせいたかくなり、加工かこう原料げんりょうとなる[91]。このような原料げんりょうみずだつしおして調味ちょうみりょうくわえることによって、この調味ちょうみりょうあじ主体しゅたいとしたものとなり、れいとして福神ふくじん奈良漬ならづがある[91]近年きんねんでは浅漬あさづてい塩漬しおづぶつ需要じゅようおおきいが、これらは腐敗ふはいよわいため、品質ひんしつ保持ほじのための低温ていおん包装ほうそう殺菌さっきんおこなわれている[91]。ほかにも、精米せいまい副産物ふくさんぶつであるぬか(ぬか)を微生物びせいぶつ発酵はっこうさせて野菜やさいんだぬかや、みず砂糖さとうかした甘酢あまずんだ甘酢あまずなどもある[150]。また、トウガラシハクサイなどをもちいたキムチキャベツもちいたザワークラウトキュウリなどをもちいたピクルスなど他国たこく由来ゆらいもの利用りよう近年きんねんではおおくなっている[91][133][150]

漬物つけもの
ぬか
キムチ
アスパラガスのピクルス

かん瓶詰びんづめ・レトルト

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トマトジュースやトマトソースの缶詰かんづめ

タケノコスイートコーンアスパラガストマトなどを原料げんりょうとしたかん瓶詰びんづめもおお[91]おおくはみずであるが、トマトは世界せかいてき利用りようされており、固形こけいトマト、トマトペーストトマトピューレトマトケチャップチリソーストマトジュースなど様々さまざま形態けいたいのものがある[91]。トマトジュースのように野菜やさい原料げんりょうとしたジュースは、野菜やさいジュースとも総称そうしょうされる[152]。また、ラミネートフィルムなどを利用りようしたレトルト食品しょくひんおおくなり、さまざまな野菜やさいがレトルトのカレーシチューなどで利用りようされている[91]

乾燥かんそう野菜やさい

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かんぴょう干瓢かんぴょう; ユウガオ果実かじつ原料げんりょうとする)や大根だいこん椎茸しいたけなどの乾燥かんそう野菜やさいは、日本にっぽんではふるくから利用りようされていた[91]。これらの乾燥かんそうには天日てんじつ乾燥かんそうもちいられることもあるが、日本にっぽんでは近年きんねん衛生えいせいめん問題もんだいから人工じんこう乾燥かんそうされることがおお[91]

かんぴょう
大根だいこん煮物にもの
ドライトマト

冷凍れいとう食品しょくひん

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さまざまな冷凍れいとう野菜やさい

近年きんねんでは冷凍れいとう食品しょくひん製造せいぞう消費しょうひ増加ぞうかしており、冷凍れいとう食品しょくひんにおける野菜やさい利用りようおおくなっている[91]野菜やさい冷凍れいとう食品しょくひんには、解凍かいとう調理ちょうり食品しょくひん原料げんりょうとなる素材そざいひんと、そのままあるいは解凍かいとう簡単かんたん調理ちょうり操作そうさしょくされる調理ちょうりひんはん調理ちょうりひんがある[91]素材そざいひんぜん処理しょり短時間たんじかん加熱かねつ処理しょり(ブランチング)したものを凍結とうけつ包装ほうそうするが、調理ちょうりひんはん調理ちょうりひん原料げんりょう味付あじつけなどをほどこしてから凍結とうけつ包装ほうそうする[91]日本にっぽん冷凍れいとう食品しょくひん協会きょうかいでは、冷凍れいとう食品しょくひんぜん処理しょりおこなったのちに急速きゅうそく凍結とうけつし、包装ほうそうしたものを-18°C以下いか保存ほぞんするものとしている[153]。また、凍結とうけつした野菜やさい減圧げんあつ乾燥かんそうしたフリーズドライ野菜やさいは、素材そざい原型げんけい風味ふうみ保持ほじし、復元ふくげんせいいことから、インスタント食品しょくひんなどでひろ使つかわれている[91]

成分せいぶん

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おおくの野菜やさい重量じゅうりょうで90–95%のみずふくみ、またビタミンミネラル(無機むき塩類えんるい食物しょくもつ繊維せんい[154][1][155][4][25][39]野菜やさいはふつうひくカロリーであるが、イモるいマメるいデンプンタンパク質たんぱくしつおおふく[155][156]宗教しゅうきょう文化ぶんかてき理由りゆうもしくは主義しゅぎとして肉食にくしょくけるひとは、一般いっぱん菜食さいしょく主義しゅぎしゃばれるが、菜食さいしょく主義しゅぎしゃ食事しょくじにおいても主食しゅしょくとなるものはエネルギーみなもととなる炭水化物たんすいかぶつおおふく穀物こくもつやイモるい、およびタンパク質たんぱくしつむマメるいであり、おおくの野菜やさいふくさいとしての位置いちづけにあることにはわりがない[157]

植物しょくぶつ病虫害びょうちゅうがい紫外線しがいせんから防御ぼうぎょするために生成せいせいする物質ぶっしつは、ファイトケミカル(フィトケミカル)とよばれ、ポリフェノールるいフラボノールカテキンなどがある[39][158]野菜やさいなかにはファイトケミカルをおおふくむものもおり、がん生活せいかつ習慣しゅうかんびょう予防よぼう観点かんてんから注目ちゅうもくされている[39]

代表だいひょうてき野菜やさい成分せいぶんしょく 100 g あたり; 処理しょりなま、ゆで、あぶらいためなどさまざま)[156][ちゅう 23]
野菜やさい カロリー
(kcal)
水分すいぶん
(g)
タンパク質たんぱくしつ
(g)
脂質ししつ
(g)
炭水化物たんすいかぶつ
(g)
ミネラル ビタミン
K
(mg)
Ca
(mg)
Mg
(mg)
Fe
(mg)
A
(µg)
[ちゅう 24]
E
(mg)
K
(µg)
B1
(mg)
B2
(mg)
B6
(mg)
葉酸ようさん
(µg)
C
(mg)
トマト[ちゅう 25] 20 94.0 0.7 0.1 4.7 210 7 9 0.2 45 1.1 4 0.05 0.02 0.08 22 15
ナス[ちゅう 26] 17 94.0 1.0 0.1 4.5 180 20 16 0.3 8 0.3 10 0.04 0.04 0.03 22 1
ピーマン[ちゅう 27] 54 89.0 0.9 4.3 5.4 200 11 11 0.7 35 0.9 21 0.03 0.03 0.20 27 79
パプリカ[ちゅう 28] 28 92.0 0.8 0.2 6.6 200 8 10 0.3 17 2.5 3 0.04 0.03 0.26 54 150
キュウリ[ちゅう 29] 13 95.4 1.0 0.1 3.0 200 26 15 0.3 28 0.3 34 0.03 0.03 0.05 25 14
スイカ[ちゅう 30] 41 89.6 0.6 0.1 9.5 120 4 11 0.2 69 0.1 0 0.03 0.02 0.07 3 10
カボチャ[ちゅう 31] 55 84.0 1.9 0.1 13.3 350 18 15 0.5 92 4.3 27 0.06 0.03 0.12 75 16
サヤインゲン[ちゅう 32] 24 91.7 1.8 0.2 5.5 270 53 22 0.7 48 0.6 51 0.06 0.10 0.07 53 6
グリーンピース[ちゅう 33] 99 72.2 8.3 0.2 18.5 340 32 39 2.2 36 3.2 31 0.29 0.14 0.09 70 16
ダイズ[ちゅう 34] 118 72.1 11.5 6.1 8.9 490 76 72 2.5 24 8.6 33 0.24 0.13 0.08 260 15
オクラ[ちゅう 35] 25 89.4 2.1 0.1 7.6 280 90 51 0.5 44 1.3 66 0.09 0.09 0.08 110 7
トウモロコシ[ちゅう 36] 95 75.4 3.5 1.7 18.6 290 5 38 0.8 4 1.0 0 0.12 0.10 0.12 86 6
ブロッコリー[ちゅう 37] 30 89.9 3.9 0.4 5.2 210 41 17 0.9 69 3.1 190 0.06 0.09 0.14 120 55
カリフラワー[ちゅう 38] 26 91.5 2.7 0.1 5.1 220 23 13 0.7 1 0.6 31 0.05 0.05 0.13 88 53
キャベツ[ちゅう 39] 23 92.9 1.2 0.1 5.2 190 42 14 0.3 3 0.1 79 0.04 0.03 0.10 66 38
ハクサイ[ちゅう 40] 17 92.1 1.5 0.1 3.3 240 39 12 0.4 1 0.2 61 0.04 0.03 0.08 59 29
コマツナ[ちゅう 41] 14 94.0 1.6 0.1 3.0 140 150 14 2.1 260 1.6 320 0.04 0.06 0.06 86 21
ホウレンソウ[ちゅう 42] 23 91.5 2.6 0.5 4.0 490 69 40 0.9 450 3.1 320 0.05 0.11 0.08 110 19
レタス[ちゅう 43] 11 95.9 0.6 0.1 2.8 200 19 8 0.3 20 0.5 29 0.05 0.03 0.05 73 5
フキ[ちゅう 44] 31 89.2 2.5 0.1 7.0 440 46 33 0.7 22 2.4 69 0.06 0.08 0.07 83 3
シュンギク[ちゅう 45] 25 91.1 2.7 0.5 4.5 270 120 24 1.2 440 2.1 460 0.05 0.08 0.06 100 5
セロリ[ちゅう 46] 12 94.7 0.4 0.1 3.6 410 39 9 0.2 4 0.2 10 0.03 0.03 0.08 29 7
パセリ[ちゅう 47] 34 84.7 4.0 0.7 7.8 1000 290 42 7.5 620 4.1 850 0.12 0.24 0.27 220 120
アスパラガス[ちゅう 48] 25 92.0 2.6 0.1 4.6 260 19 12 0.6 30 1.7 46 0.14 0.14 0.08 180 16
ミョウガ[ちゅう 49] 11 95.6 0.9 0.1 2.6 210 25 30 0.5 3 1.4 20 0.05 0.05 0.07 25 2
ネギ[ちゅう 50] 29 90.5 1.9 0.3 6.5 260 80 19 1.0 120 0.9 110 0.06 0.11 0.13 100 32
タマネギ[ちゅう 51] 100 80.1 1.4 5.9 12.0 210 24 11 0.2 0 2.8 7 0.04 0.02 0.22 21 9
ラッキョウ[ちゅう 52] 117 67.5 0.4 0.3 29.4 9 11 1 1.8 0 0.2 1 0 0 0.02 0 0
ダイコン[ちゅう 53] 15 94.6 0.5 0.1 4.1 230 24 10 0.2 0 0 0 0.02 0.01 0.04 34 12
ニンジン[ちゅう 54] 35 89.1 0.7 0.2 9.3 300 28 10 0.2 720 0.4 17 0.07 0.06 0.10 21 6
ゴボウ[ちゅう 55] 50 83.9 1.5 0.2 13.7 210 48 40 0.7 0 0.6 0 0.03 0.02 0.09 61 1
サツマイモ[ちゅう 56] 131 65.6 1.2 0.2 31.9 480 36 24 0.6 2 1.5 0 0.11 0.04 0.27 50 29
ジャガイモ[ちゅう 57] 76 78.8 1.9 0.3 18.1 420 5 24 0.6 0 0.1 0 0.08 0.03 0.22 21 11
サトイモ[ちゅう 58] 52 84.0 1.5 0.1 13.4 560 14 17 0.4 0 0.5 0 0.06 0.02 0.14 28 5
ナガイモ[ちゅう 59] 64 82.6 2.2 0.3 13.9 430 17 17 0.4 0 0.2 0 0.10 0.02 0.09 8 6
レンコン[ちゅう 60] 66 81.9 1.3 0.1 16.1 240 20 13 0.4 0 0.6 0 0.06 0 0.07 8 18
ショウガ[ちゅう 61] 28 91.4 0.9 0.3 6.6 270 12 27 0.5 0 0.9 0 0.03 0.02 0.13 8 2

ミネラル

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カリウム

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カリウム (K) は細胞さいぼううち主要しゅよう電解でんかいしつであり、細胞さいぼうがいナトリウム (Na) とともに細胞さいぼう浸透しんとうあつpH調節ちょうせつし、また神経しんけい筋肉きんにく機能きのうにも重要じゅうようはたらきをもつ[154][159][160]。カリウムは、ナトリウムの尿にょうちゅう排泄はいせつうなが[159][160]。また、カリウム摂取せっしゅぞう血圧けつあつ低下ていか脳卒中のうそっちゅう予防よぼうにつながることが示唆しさされている[159][161]成人せいじんのカリウム所要しょようりょうは 2 g/にち とされているが、平均へいきん摂取せっしゅりょうは 2.3 g であり、ふつうの食事しょくじをしていれば欠乏けつぼうすることはない[154][159][162]。ただし、高血圧こうけつあつしょう患者かんじゃ投与とうよされる降圧こうあつ利尿りにょうざいによりカリウムの排出はいしゅつたかまると、たいナトリウム相対そうたい不足ふそく(Na/Kが2以下いかであることがのぞましいとされる)がこり、心筋梗塞しんきんこうそく脳卒中のうそっちゅう可能かのうせいたかまる[154]一方いっぽう腎臓じんぞうびょうなどによるとぼし尿にょうにはこうカリウムしょうとなることがあり、カリウム制限せいげん必要ひつようとなる[154]。そのため、ていカリウムの野菜やさいレタスホウレンソウ)も商品しょうひんされている[163]。カリウムがおお野菜やさいとしては、フダンソウパセリヨメナフキノトウユリネなどがあるが[154]ズイキ大根だいこんワラビドライトマトなど乾燥かんそうひんにはとくおお[156]野菜やさいちゅうのカリウムは、でこぼすことによって容易よういらすことができる[154]

カルシウム

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カルシウム (Ca) はほね材料ざいりょうであり、血液けつえき凝固ぎょうこ神経しんけい筋肉きんにく機能きのう維持いじ酵素こうそ因子いんしとして重要じゅうようはたらきをもつ[154][159][160]。カルシウム欠乏けつぼうは、骨粗鬆症こつそしょうしょう高血圧こうけつあつ動脈どうみゃく硬化こうかまねくことがある[159][160]日本にっぽんでは成人せいじんのカルシウム推奨すいしょうりょうは 660–800 mg/にち とされているが(12–14さいで 812–991 mg/にち)、平均へいきん摂取せっしゅりょうは 505 mg であり、推奨すいしょうりょうたしていない栄養素えいようそとなっている[154][159][162]一方いっぽうでカルシウムの過剰かじょう摂取せっしゅ(3000 mg/にち以上いじょう)による障害しょうがいとして、こうカルシウムしょうこうカルシウム尿にょうしょう、軟組織そしき石灰せっかい泌尿器ひにょうきけい結石けっせき前立腺ぜんりつせんがん、てつ亜鉛あえん吸収きゅうしゅう障害しょうがい便秘べんぴなどがられているが、サプリメント使用しようなどがなければふつうこのりょうにはたっしない[159]日本にっぽんでは摂取せっしゅりょうの20%ほどを野菜やさいからているが、野菜やさいなかには生体せいたいないでは利用りよう不可能ふかのうかたちのカルシウム(シュウさんカルシウム)をおおふくむものもいる(ホウレンソウなど)[154]利用りよう可能かのうなカルシウムがおお野菜やさいとしては、トウガラシコマツナモロヘイヤシソカブダイコンなどがある[154]

マグネシウム

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マグネシウム (Mg) は、ヒト体内たいないではやく60%がほねふくまれるが、細胞さいぼうまく透過とうかせいすじ収縮しゅうしゅく神経しんけい伝達でんたつ関与かんよし、またエネルギー代謝たいしゃかかわる酵素こうそ要素ようそとして重要じゅうようはたらきをもつ[154][159]。マグネシウムが欠乏けつぼうすると、嘔吐おうと眠気ねむけ脱力だつりょくかん筋肉きんにく痙攣けいれん、ふるえ、食欲しょくよく不振ふしんなどの症状しょうじょうしょうじる[159]。マグネシウム必要ひつようりょうは 4.5 mg/kg体重たいじゅう/にちとされるが、平均へいきん摂取せっしゅりょうは 247 mg/でありほぼ必要ひつようりょうたしている[154][159][162]。ただしマグネシウム不足ふそくきょせいこころ疾患しっかん可能かのうせいすことがしめされており、とくカルシウムとの相対そうたい(Ca/Mg)を2以下いかにすることが重要じゅうようとされる[154]。したがって、カルシウム摂取せっしゅりょう増加ぞうかさせるためには、マグネシウム摂取せっしゅりょう増加ぞうかさせる必要ひつようがある[154]日本にっぽんではマグネシウム摂取せっしゅにおいてマメるいふく野菜やさいやく21%寄与きよしているが、とくにマグネシウムりょうおお野菜やさいには、ラッカセイトウガラシフダンソウシソバジルホウレンソウなどがある[154]

ヒトの体内たいないで、てつ (Fe) のやく70%は赤血球せっけっきゅうなかヘモグロビンふくまれるが、そのほかに筋肉きんにく血清けっせいカタラーゼパーオキシダーゼなどの酵素こうそ構成こうせい要素ようそとして存在そんざいし、さまざまな生体せいたい機能きのうかかわっている[154][160]食品しょくひんちゅうふくまれるてつにはヘムてつヘムてつがあり、利用りよう効率こうりつはヘムてつほうたかいが、植物しょくぶつふくまれるてつヘムてつである[154]日本人にっぽんじんてつ推奨すいしょうりょうは 7.5–11 mg/にちとされるが、平均へいきん摂取せっしゅりょうは 7.6 mg/であり、そのうちやく28%を野菜やさいからている[154][164][162]てつ含量がおお野菜やさいとして、パセリヨモギヨメナフダンソウツマミナなどがある[154]ヘムてつ吸収きゅうしゅう効率こうりつは、ビタミンCタンパク質たんぱくしつ摂取せっしゅによって上昇じょうしょうし、ちゃカテキンポリフェノールによって低下ていかすることがられている[154]

ビタミン

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ビタミンとは、微量びりょうであるが生体せいたい必須ひっすであり、自身じしん合成ごうせいできないため外界がいかいからの摂取せっしゅ必要ひつよう有機ゆうき化合かごうぶつのことである[154]。ヒトに必要ひつようなビタミンとしてはおよそ13種類しゅるいられており、あぶら溶性ようせいビタミン(ビタミンAEDK)と水溶すいようせいビタミン(ビタミンB1, B2B6B12ナイアシンパントテンさん葉酸ようさんビオチンビタミンC)がある[154]野菜やさいは、重要じゅうようなビタミンげんとなっている。

ビタミンA

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ビタミンA(レチノール)

ビタミンAとよばれる物質ぶっしつにはいくつか(A1けい、A2けいなど)があるが、狭義きょうぎにはレチノール[154]植物しょくぶつはレチノールをもたないが、生体せいたいないでビタミンAに変換へんかんされる物質ぶっしつプロビタミンA)であるβべーた-カロテンおおふくむ(下記かき参照さんしょう)は重要じゅうようなプロビタミンAである[154]。そのため、食品しょくひんのビタミンA効力こうりょくは、レチノールとβべーた-カロテン効力こうりょく合計ごうけいしたものとされている[154]。ビタミンAは視覚しかく重要じゅうよう物質ぶっしつであり、また皮膚ひふ粘膜ねんまく代謝たいしゃ免疫めんえき機構きこう維持いじ重要じゅうようはたらきをもつ[154][165][160]。レチノールとしての過剰かじょう摂取せっしゅには毒性どくせいがあるが、プロビタミンAであるβべーた-カロテンでは過剰かじょう摂取せっしゅ問題もんだいきないとされる[154]日本人にっぽんじん成人せいじんのビタミンA推奨すいしょうりょうは 650–900 μみゅーgRAE/にち[ちゅう 24]であるが[165]平均へいきん摂取せっしゅりょうは 534 μみゅーgRAE/である[162]。2002ねん時点じてんでは、摂取せっしゅりょうの57.3%を緑黄色りょくおうしょく野菜やさいから摂取せっしゅしているとされる[154]野菜やさいなかでは、シソモロヘイヤニンジントウガラシパセリなどにおお[154]

ビタミンE

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ビタミンE1αあるふぁ-トコフェロール)

ビタミンEとしてはいくつかのトコフェロールなどがあり、あぶら溶性ようせいこう酸化さんか物質ぶっしつとしてはたらき、生体せいたいまく安定あんてい損傷そんしょう防止ぼうしにはたらいている[154][165]日本人にっぽんじん成人せいじんのビタミンE目安めやすりょうは 5–7 mg/にち平均へいきん摂取せっしゅりょうは 6.9 mg/であり、一般いっぱんてき食事しょくじをしている場合ばあい欠乏けつぼうすることはないとされるが[165][162]飽和ほうわ脂肪酸しぼうさん摂取せっしゅりょうおおいとビタミンEの必要ひつようりょう増加ぞうかする[165][154]。コムギやコメの胚芽はいが植物しょくぶつおおいが、野菜やさいではトウガラシラッカセイモロヘイヤカボチャなどにおお[154]一方いっぽうアルファルファインゲンマメには、ビタミンEの利用りよう効率こうりつ低下ていかさせる物質ぶっしつふくまれることがられている[154]

ビタミンK

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ビタミンK1(フィロキノン)

ビタミンKには、フィロキノン(ビタミンK1)やメナキノン(ビタミンK2)などいくつかの物質ぶっしつられている[154][165]生体せいたいないにはビタミンK依存いぞんせいタンパク質たんぱくしつおおくあり、とく血液けつえき凝固ぎょうこ重要じゅうようはたらきをもつ[154][165][160]。ビタミンK目安めやすりょう日本人にっぽんじん成人せいじんで 150 µg/にち とされるが、摂取せっしゅりょうは 250 µg/であり、また一般いっぱんてきちょうない細菌さいきんによってビタミンK2合成ごうせいされるため、欠乏症けつぼうしょうこりにくい[154][162][165]。ビタミンK1緑葉りょくよう野菜やさいおおふくまれ、とくパセリシソモロヘイヤアシタババジルなどにおお[154]

ビタミンB1

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ビタミンB1(チアミン)

ビタミンB1最初さいしょ発見はっけんされたビタミンであり、チアミンともよばれ、とう代謝たいしゃのさまざまな酵素こうそ酵素こうそとなり、また神経しんけいのはたらきを正常せいじょうたも[154][166][160]。ビタミンB1欠乏症けつぼうしょうとして、脚気かっけウェルニッケ脳症のうしょうられている[166]。ビタミンB1推奨すいしょうりょうは、日本人にっぽんじん成人せいじんで 0.9–1.4 mg/にち とされ、平均へいきん摂取せっしゅりょうは 0.95 mg/ である[166][162]日本人にっぽんじんのビタミンB1摂取せっしゅの13.7%は野菜やさいからとされる(2002ねん[154]野菜やさいでは、ラッカセイグリーンピースエダマメソラマメまめなえなどにおお[154]。また一部いちぶ魚介ぎょかいるいワラビゼンマイなどはビタミンB1分解ぶんかい酵素こうそをもつことがられている[154]

ビタミンB2

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ビタミンB2(リボフラビン)

ビタミンB2はリボフラビンであり、生体せいたいないではほとんどがフラビン酵素こうそ酵素こうそとしてフラビンモノヌクレオチド(FMA)またはフラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)として存在そんざいする[154]。フラビン酵素こうそは、ミトコンドリア電子でんし伝達でんたつけい酸化さんか脂質ししつ代謝たいしゃなど生体せいたいない重要じゅうよう酸化さんか還元かんげん反応はんのうにはたらいており、ビタミンB2不足ふそくすると、口唇こうしんした皮膚ひふ神経しんけいなどに症状しょうじょうあらわれ、成長せいちょう阻害そがいしょうじる[154][166][160]。またのビタミンの代謝たいしゃにもかかわり、ビタミンB2不足ふそくビタミンB6ナイアシン欠乏けつぼうをもたらす[154]。ビタミンB2推奨すいしょうりょう日本人にっぽんじん成人せいじんで 1.0–1.7 mg/にち摂取せっしゅりょうは 1.19 mg/にち とされる[166][162]摂取せっしゅりょうの12.6%は野菜やさいからているとされる(2002ねん[154]。ビタミンB2は、野菜やさいではモロヘイヤシソヨモギトウガラシなどにおお[154]

ビタミンC

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ビタミンC(アスコルビンさん

ビタミンCは、壊血病かいけつびょう改善かいぜんする物質ぶっしつこう壊血病かいけつびょう anti-scorbutic)という意味いみアスコルビンさんともよばれる[154]。ビタミンCは生体せいたいないではかげイオンかたち存在そんざいし、これが酸化さんかされてしょうじるモノデヒドロアスコルビンさん反応はんのうせいたかいため、生体せいたいないしょうじる活性かっせい酸素さんそ反応はんのうしてこれを活性かっせいする[154]。また、さまざまな酸化さんか還元かんげん反応はんのう関与かんよし、コラーゲン合成ごうせいコレステロールから胆汁たんじゅうさん生成せいせいチロシン代謝たいしゃてつ吸収きゅうしゅう解毒げどく免疫めんえき増強ぞうきょうなどにはたらく[154][160]日本人にっぽんじん成人せいじんたいするビタミンC推奨すいしょうりょうは 100 mg/にち とされ、平均へいきん摂取せっしゅりょうは 99 mg/である[166][162]摂取せっしゅりょうの28.9%を緑黄色りょくおうしょく野菜やさいから、25.7%をそれ以外いがい野菜やさいからている(2002ねん[154]。ビタミンCがおお野菜やさいは、パプリカメキャベツさいはなパセリブロッコリーなどである[154]ホウレンソウは、しゅんである冬季とうき収穫しゅうかくされたものにくらべて、なつ収穫しゅうかくされたものではビタミンCりょうが3ぶんの1程度ていどしかないことがられている[39]成分せいぶんはほとんどわりない[156])。ビタミンCは水溶すいようせいであり、みずにさらす時間じかんながいほど減少げんしょうしてしまい、たとえばニンジンを千切せんぎりにしてみずに5ふんさらすと、ビタミンCが30%ほど減少げんしょうする[146]。また、ゆで時間じかんながくなるほどビタミンCの損失そんしつりょうおおくなる[146]野菜やさいるときは、野菜やさいおおきめにったほうがビタミンCはうしなわれにくくなる[141]

食物しょくもつ繊維せんい

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ヒト消化しょうか酵素こうそ分解ぶんかいできない食品しょくひん成分せいぶんのことを、食物しょくもつ繊維せんいという[167][168]植物しょくぶつ細胞さいぼうかべ成分せいぶんなどとして存在そんざいし、みずけない不溶性ふようせい食物しょくもつ繊維せんいとしてはセルロースヘミセルロースなどがあり、みずける水溶すいようせい食物しょくもつ繊維せんいとしてはペクチングルコマンナンなどがある[167]食物しょくもつ繊維せんい便通べんつうととのえ、また過剰かじょう脂質ししつとうナトリウムなどを吸着きゅうちゃくして体外たいがい排出はいしゅつするはたらきがある[167][160]野菜やさいとしては、サツマイモ大根だいこんカボチャゴボウタケノコブロッコリーモロヘイヤインゲンマメアズキなどに食物しょくもつ繊維せんいおお[169]厚生こうせい労働省ろうどうしょう策定さくていの「日本人にっぽんじん食事しょくじ摂取せっしゅ基準きじゅん(2020年版ねんばん)」では、食物しょくもつ繊維せんいのぞましい摂取せっしゅりょうは、成人せいじん男性だんせいで 21 g/にち以上いじょう成人せいじん女性じょせいで 18 g/にち以上いじょうとされている[169]

セルロース
ペクチン

一方いっぽうで、大腸だいちょううちちょうない細菌さいきんが、一部いちぶ食物しょくもつ繊維せんい分解ぶんかいすることがられている[170][171]。このように食物しょくもつ繊維せんいちょうない細菌さいきん栄養えいようげんとなり、ちょうない細菌さいきん組成そせいおおきく影響えいきょうする[170]。このような分解ぶんかいによってしょうじる酪酸プロピオンさん酢酸さくさんなどのたんくさり脂肪酸しぼうさんは、ちょうない環境かんきょう安定あんてい寄与きよすることが示唆しさされている[171]。この反応はんのうには食物しょくもつからのビタミンB1供給きょうきゅう重要じゅうようであることがられているが、一方いっぽうちょうない細菌さいきんがビタミンB1B2B3B5B6B7葉酸ようさんB12ビタミンKなどを生成せいせいすることもられている[172][173]

ファイトケミカル

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一般いっぱんてきに、ファイトケミカル(フィトケミカル、phytochemicals)とは植物しょくぶつふくまれる代謝たいしゃ産物さんぶつ広義こうぎにはいち代謝たいしゃ産物さんぶつふくむ)の総称そうしょうであり、紫外線しがいせん害虫がいちゅう防御ぼうぎょのための色素しきそかおり、苦味にがみ、あくなどの成分せいぶんとなるものがよくられている[174][175][158]ポリフェノールカロテノイドイオウ化合かごうぶつテルペングルカンなどがあり、これらのなかにはこう酸化さんかのうによる活性かっせい酸素さんそ除去じょきょ免疫めんえきりょく向上こうじょうなどをもたらすものがあるとかんがえられている[39][158][176]

ポリフェノール

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ポリフェノールとは、複数ふくすうフェノールせいヒドロキシもとをもつ物質ぶっしつのことである[177]アントシアンフラボノイドなどの色素しきそ灰汁あく(あく)の苦味にがみ成分せいぶんとなるタンニンなどはポリフェノールである[178][179][180]。ヒトにとってポリフェノールのおも機能きのうこう酸化さんか作用さようであり、がん予防よぼうちゅうコレステロール酸化さんかふせいで動脈どうみゃく硬化こうか予防よぼうするはたらきがあるとされる[181]。そのほかにも個々ここ物質ぶっしつによってことなる生理せいり作用さようがあるが、その効用こうよう数時間すうじかんないといわれる[181]

ペオニジン(アントシアニンの一種いっしゅ
イソフラボン
ショウガオール
(+)-カテキン

カロテノイド

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カロテノイド(カロチノイド)は、基本きほんてき植物しょくぶつのみが生成せいせいできる赤色あかいろから黄色おうしょく色素しきそであり、炭素たんそ水素すいそのみからなるカロテン(カロチン)と、酸素さんそふくキサントフィルけられる[178][183]。カロテンには、αあるふぁ-カロテンβべーた-カロテンγがんま-カロテンリコペン(リコピン)などがあり、おおくは人間にんげん体内たいないビタミンAレチノール)に変換へんかんされるため、プロビタミンAともよばれる[178][154][179]植物しょくぶつないにはβべーた-カロテンがもっとおおく、2分子ぶんしのレチノールに転換てんかんされ(のカロテノイドは1分子ぶんし)、転換てんかん効率こうりつは50%ほどとされる[154]。レチノールに変換へんかんされないカロテンるいは、こう酸化さんか作用さよう発揮はっきする[178]。また、キサントフィルにはアントシアニンルテインカプサイシンなどがあり、これらはビタミンAとしてははたらかないが、こう酸化さんか作用さよう発揮はっきし、がん予防よぼう老化ろうか防止ぼうし役立やくだつとかんがえられている[179][178]。カロテノイドはあぶら溶性ようせいでありあぶらけるが、あぶらけたもののほう結晶けっしょうがたのカロテノイドよりも吸収きゅうしゅう効率こうりついため、あぶらもちいて調理ちょうりしたほうがよいとされる[179]

リコペン
ルテイン
クリプトキサンチン
カプサイシン

イオウ化合かごうぶつ

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アメリカ国立こくりつがん研究所けんきゅうじょ (NCI) が中心ちゅうしんとなって研究けんきゅうしたデザイナーズフーズ上位じょういに、ニンニクタマネギキャベツがランクされたことから、これらの野菜やさいふくまれる特有とくゆうにおいと生理せいり活性かっせいをもつイオウ化合かごうぶつ注目ちゅうもくされるようになった[181]

硫化りゅうかアリル
イソチオシアンさんエチル
  • 硫化りゅうかアリルネギタマネギニララッキョウなどヒガンバナネギぞく共通きょうつうしてふくまれる刺激しげきしゅうのある成分せいぶんで、ビタミンB1吸収きゅうしゅうたすけ、炭水化物たんすいかぶつ代謝たいしゃ活発かっぱつにするはたらきがある。また、血液けつえきねばたびげるはたらきがあるといわれ、血栓けっせん予防よぼうするともいわれている[181]
    • アリシン硫化りゅうかアリルの一種いっしゅであり、ニンニクやネギしゅうもとになる成分せいぶん[181]なまニンニクにはアイリンという無臭むしゅう成分せいぶんふくまれているが、空気くうきれるとアリシンに変化へんかする[181]。ビタミンB1の吸収きゅうしゅうたすけ、血栓けっせん予防よぼう貧血ひんけつ予防よぼうちゅうコレステロール上昇じょうしょう抑制よくせいのほか、強力きょうりょくこう酸化さんか作用さようられている[181]
  • イソチオシアネートキャベツブロッコリーなどアブラナ野菜やさい特異とくいてきふくまれるにお成分せいぶん[181]遺伝子いでんしきずついた細胞さいぼう増殖ぞうしょく抑制よくせいはつがんせい物質ぶっしつ活性かっせい抑制よくせい抗菌こうきん作用さようのほか、女性じょせいホルモンとたようなはたらきをするとわれている[181]

機能きのうせい成分せいぶん

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近年きんねんでは「しょく健康けんこう」にたいする関心かんしんたかまり、健康けんこう維持いじ回復かいふくがん生活せいかつ習慣しゅうかんびょう予防よぼうかんして野菜やさい生理せいりてき機能きのう注目ちゅうもくされている[184]

食品しょくひんはつがんにつながるものをふく一方いっぽうで、野菜やさい摂取せっしゅはつがんのリスクを低減ていげんさせることも示唆しさされている[184][185][186]。がん予防よぼう効果こうか期待きたいできる成分せいぶんとして、ビタミン食物しょくもつ繊維せんいカロテノイドポリフェノールテルペノイドイオウ化合かごうぶつインドールけい化合かごうぶつなどがしばしばげられている(ただし、これらが確実かくじつ有効ゆうこう実証じっしょうされているわけはない)[184]。1990年代ねんだいに、米国べいこくではしょくによるがん予防よぼう目的もくてきとしたデザイナーフーズ計画けいかく発足ほっそくし、それまでの調査ちょうさ研究けんきゅう総合そうごうてき評価ひょうかした[184]。その結果けっか、がん予防よぼう効果こうかがあるともっと期待きたいされる野菜やさいとしてキャベツダイズニンジンセロリパースニップショウガニンニクなどが、次点じてんとしてブロッコリーカリフラワーメキャベツトマトナスピーマンタマネギなどがげられている[184]。また、世界せかいがん研究けんきゅう基金ききんアメリカがん研究けんきゅう協会きょうかいは、7000以上いじょう研究けんきゅう根拠こんきょに「べもの、栄養えいよう運動うんどうとがん予防よぼう[187]」を報告ほうこくしており、このなか野菜やさい摂取せっしゅ推奨すいしょうしている(詳細しょうさいは「食生活しょくせいかつ指針ししん」を参照さんしょう)。

活性かっせい酸素さんそ過剰かじょう産出さんしゅつ蓄積ちくせきがん心筋梗塞しんきんこうそく糖尿とうにょうびょうのう浮腫ふしゅ自己じこ免疫めんえき疾患しっかんなど生活せいかつ習慣しゅうかんびょうがねとなることがしめされている[184]。このような反応はんのうたいするこう酸化さんか物質ぶっしつげんとして、野菜やさい注目ちゅうもくされている[184]野菜やさいがもつこう酸化さんか物質ぶっしつとして、ビタミンC, E)、ポリフェノールカロテノイドタンニンリグナンなどがある[184]。また、免疫めんえき活性かっせい維持いじ強化きょうか野菜やさい有効ゆうこう可能かのうせいしめされている[184]21世紀せいきにおける国民こくみん健康けんこうづくり運動うんどう健康けんこう日本にっぽん21)では、のぞましい野菜やさい摂取せっしゅりょう成人せいじん1にん1にちあたり 350 g 以上いじょうとされている[188][189][25]日本人にっぽんじん平均へいきんではこの目標もくひょうたいして8わり程度ていど摂取せっしゅりょうにとどまっており、とく若年じゃくねんそうにおいては7わりから6わり程度ていどである[25][190]。2012ねん平成へいせい24ねん)の調査ちょうさでは20さい以上いじょう日本人にっぽんじん平均へいきん野菜やさい摂取せっしゅりょうは、286.5 g/であった[191]所得しょとく生活せいかつ習慣しゅうかんとうかんする状況じょうきょう調査ちょうさにおいては、所得しょとくひくいほど野菜やさい摂取せっしゅりょうひく傾向けいこうられた[190]

野菜やさいは、果物くだものとともにアルカリ性あるかりせい食品しょくひん分類ぶんるいされている[155][192]詳細しょうさいは、酸性さんせい食品しょくひんアルカリ性あるかりせい食品しょくひん参照さんしょう)。

嗜好しこうせい成分せいぶん

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野菜やさいは、種類しゅるいによってのぞまれるいろ香気こうきあじしょくかんがあり、これらのもととなる成分せいぶん重要じゅうよう品質ひんしつ要素ようそである[179]。これらは栄養えいよう成分せいぶんとしてはかかわりないこともあるが、上記じょうきのような栄養えいよう成分せいぶん一致いっちすることもある。

野菜やさいおも色素しきそクロロフィルカロテノイドアントシアニンであり、これらが緑色みどりいろ黄色おうしょく赤色あかいろ紫色むらさきいろなどそれぞれの野菜やさい色調しきちょうをつくりだしている[179]

クロロフィル緑色みどりいろていする光合成こうごうせい色素しきそであり、ホウレンソウブロッコリーなどの緑色みどりいろ野菜やさいいろもととなっている[179]。クロロフィルは加熱かねつさんアルカリつよこうたいして不安定ふあんていである[179]野菜やさい加工かこうひん緑色みどりいろ保持ほじには、炭酸たんさんナトリウムなどによってじゃくアルカリ性あるかりせいにすることがよくおこなわれている[179]。また短時間たんじかん熱処理ねつしょりブランチング)をおこなうことによって、クロロフィルがクロロフィリドになり、野菜やさい緑色みどりいろあざやかになる[179]野菜やさいをゆでると有機ゆうきさんして酸性さんせいになり、クロロフィルちゅうマグネシウムはずれてみどり褐色かっしょくフェオフィチンになってしまうが、食塩しょくえんくわえることによってこれをおさえることができる[179]。また、漬物つけものでは酸性さんせいしてクロロフィルが分解ぶんかい褐色かっしょくするが、まえかるいブランチング、マグネシウムをふく精製せいせいしお使用しようどう添加てんかなどで緑色みどりいろ保持ほじはかることがある[179]

カロテノイド(カロチノイド)は一般いっぱんねつたいして安定あんていであり、調理ちょうり加工かこうによっていちじるしく変色へんしょく退色たいしょくすることはない。カロテノイドは、ビタミンA原料げんりょう(プロビタミンA)やこう酸化さんか物質ぶっしつとして重要じゅうようである(上記じょうき参照さんしょう)。

アントシアニン青色あおいろ紫色むらさきいろ赤色あかいろしめ色素しきそであり、一般いっぱんてきアルカリ性あるかりせいでは青色あおいろ酸性さんせいでは赤色あかいろていする[179]。アントシアニンは、加熱かねつによっていちじるしく退色たいしょくする[179]。またアントシアニンはポリフェノール一群いちぐんであり、酵素こうそてき変性へんせいして野菜やさいが褐変することがある[179]下記かき参照さんしょう)。しかし金属きんぞく錯体さくたい形成けいせいすると安定あんていするため、てつミョウバンくわえたりてつなべ調理ちょうりすることによっていろたもつことがある[179]

アントシアニンやクロロゲンさんなどのポリフェノールジャガイモチロシンなどは、ポリフェノール酸化さんか酵素こうそによって酸化さんかされて変色へんしょくすることがあり、この変色へんしょく酵素こうそてき褐変とよばれる[179]。また加工かこう過程かてい貯蔵ちょぞうちゅうに、アミノ化合かごうぶつアミノ酸あみのさんなど)とカルボニル化合かごうぶつブドウ糖ぶどうとうなど)が結合けつごうして褐色かっしょく物質ぶっしつメラノイジン)を生成せいせいすることもあり、酵素こうそてき褐変とよばれる[179]大根だいこん当初とうしょ白色はくしょくであるが、保存ほぞんちゅう褐色かっしょくし、これには酵素こうそてき褐変と酵素こうそてき褐変の両方りょうほうかかわっている[179]

香気こうき成分せいぶん

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香気こうきあじとともの食品しょくひん重要じゅうよう品質ひんしつ要因よういんであり、とくにその食品しょくひん香気こうき特徴とくちょうづける物質ぶっしつをキーコンパウンドという[179]野菜やさいでは、アルコールるい有機ゆうきさんエステルるいアルデヒドケトンるいイオウ化合かごうぶつテルペンるいなどがおも香気こうき成分せいぶんである[179]。しかし近年きんねんでは、消費しょうひしゃ嗜好しこう変化へんかわせて、シュンギクトマトキュウリニンジンセロリなどにおいて香気こうきよわ品種ひんしゅ栽培さいばいほうもちいられるようになっている[179]

味覚みかく成分せいぶん

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野菜やさいなか甘味あまみ品質ひんしつ要因よういんとなるものとして、トマトカボチャブロッコリーカリフラワーネギタマネギニンニクニンジンクワイレンコンユリネなどがある[179]。おもな甘味あまみ成分せいぶんたん糖類とうるいしょう糖類とうるいであり、またグリシンアラニンセリンテアニンベタインなどのアミノ酸あみのさん甘味あまみていする[179]タマネギいためると甘味あまみしょうじるのは、辛味からみ成分せいぶんであるジアリルジスルフィド下記かき参照さんしょう)が分解ぶんかいされてショとうの50–70ばい甘味あまみていするプロピルメルカプタン生成せいせいされるためである[179]サツマイモは、ゆっくりと加熱かねつしたほうがβべーた-アミラーゼ活性かっせいつよくなり、デンプン分解ぶんかいされて甘味あまみつよくなる[179]エンドウエダマメダイズ)、スイートコーンは、収穫しゅうかく短時間たんじかん糖類とうるいなどが変化へんか食味しょくみ低下ていかするため、すぐに低温ていおん貯蔵ちょぞうまたは加工かこう処理しょりおこな[179]

酸味さんみのもととなるのは、無機むきさん有機ゆうきさんによる水素すいそイオンである[179]野菜やさいにおいて酸味さんみ重要じゅうようであることはすくないが、イチゴトマト酸味さんみ成分せいぶんクエン酸くえんさんリンゴさんなどの有機ゆうきさんである[179]

野菜やさいにおける旨味うまみ成分せいぶんは、おもに遊離ゆうりアミノ酸あみのさんであり、とくグルタミン酸ぐるたみんさんアスパラギンさん(このアスパラガス由来ゆらいする[193])、アラニンロイシンなどがうまみをていする[179]キノコるい野菜やさいふくまれることもあるが、有機ゆうきさん遊離ゆうりアミノ酸あみのさんとうアルコールなどのうま成分せいぶんおお[179]

辛味からみとは、口腔こうくう全体ぜんたいかんじられる痛感つうかんであり、いくつかの野菜やさいがそれぞれことなる成分せいぶんによる辛味からみていする[179]アブラナ野菜やさいダイコンワサビセイヨウワサビカラシナなど)はグルコシノレートるいカラシあぶらはいとうからだ)をふくみ、これに酵素こうそであるミロシナーゼはたらくと辛味からみ成分せいぶんであるイソチオシアネートカラシあぶら)が生成せいせいされる[179][194]トウガラシナス)は、アミノ酸あみのさんであるバリンフェニルアラニンおよびロイシン前駆ぜんくたいとしてカプサイシンなどのカプサイシノイド生成せいせいする[179][194]タマネギニンニクニラネギなどネギぞくヒガンバナ)の辛味からみ成分せいぶんは、ジアリルジスルフィドのようなイオウ化合かごうぶつであり、その香気こうきともかかわっている[179][194]ショウガウコンショウガ)ではショウガオールのようなグアヤコール化合かごうぶつハッカタイムシソ)ではメントールのようなテルペンるい精油せいゆ)が辛味からみ成分せいぶんとなる[179]

しょくかん

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食物しょくもつべるさいした口腔こうくう内壁ないへきかんじる触覚しょっかくしたざわり、ごたえ、くちあたりなど)はしょくかん(テクスチャー)とよばれる[179]食品しょくひん評価ひょうかするじょうで、しょくかん外観がいかんいろあじ香気こうきなどとともに重要じゅうよう品質ひんしつ要因よういんであるが、個人こじんおおきく、客観きゃっかんてき評価ひょうか数値すうちむずかしい[179]とく野菜やさい種類しゅるいによって特有とくゆうしょくかんがあるが、一般いっぱんてきみず糖類とうるいおおきく影響えいきょうする[179]

野菜やさいおおくは水分すいぶんりょうおおく、そのしょくかんおおきくかかわる[179]とく葉菜類ようさいるいでは水分すいぶんりょう変動へんどうおおきく、不適切ふてきせつ貯蔵ちょぞうなどによって容易ようい水分すいぶんうしなわれてしおれてしまう(あまどころちょう)[179]植物しょくぶつ細胞さいぼう細胞さいぼうかべかこまれているため、みずにつけることによって細胞さいぼうないみず侵入しんにゅうして膨圧がしょうじ、かるあまどころちょうから復活ふっかつ、シャキッとした新鮮しんせんさがられる[179]一方いっぽう切断せつだんした野菜やさいしおをふるなどすると、細胞さいぼうないみず流出りゅうしゅつしてしんなりとする[179]

イモるいマメるいデンプンおおふくむが、デンプンはちょくくさりじょうアミロースぶんえだおおアミロペクチンからなり、アミロースとアミロペクチンのりょうしょくかん影響えいきょうする[179]ヤマノイモるいをすりおろすと、粘液ねんえき物質ぶっしつであるマンナンムチンて、また空気くうきふくまれることで特徴とくちょうてきしょくかんしょうじる[179]野菜やさいをゆでると組織そしきやわらかくなるが、これは細胞さいぼうあいだをつないでいるペクチンけて細胞さいぼうあいだ結合けつごうがゆるむためである[179]一方いっぽうゴボウレンコンみずでゆがくとペクチンが安定あんていし、サクサクとしたしょくかんになる[179]。またペクチンはカルシウムなどの2イオンが結合けつごうすることで架橋かきょうされ、これはダイコン漬物つけもののパリパリとしたしょくかんかかわっていることがある[179]

有害ゆうがい物質ぶっしつ

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野菜やさいにはこのましくない物質ぶっしつ有害ゆうがい物質ぶっしつふくまれていることもあり、基本きほんてきにこれらの物質ぶっしつ調理ちょうり加工かこう過程かてい除去じょきょされる[179]

このましくないいろしぶあじえぐあじ苦味にがみ原因げんいんとなる物質ぶっしつは、灰汁あく(あく)と総称そうしょうされる[179]灰汁あくなかには、風味ふうみそこなうだけではなく、有害ゆうがいなものもある[179]ワラビゼンマイフキウドなどいわゆる山菜さんさいとしてあつかわれるものは、一般いっぱんてき灰汁あくおお[179]野菜やさい灰汁あくとしては、無機むきしお有機ゆうきしお有機ゆうきさんタンニンサポニンアルカロイドはいとうからだテルペンなどがある[179][143]無機むきしお含有がんゆうりょうが1.5%になると灰汁あくつよかんじ、とくカリウムしおおおいと不快ふかいかんじるという[179]有機ゆうきさん一種いっしゅであるシュウさんホウレンソウなどにおおく、カルシウムマグネシウム吸収きゅうしゅう阻害そがいし、また腎臓じんぞう結石けっせき原因げんいんともなる[179]一般いっぱんてき灰汁あくきの手法しゅほうは、ゆでてからみずにさらすことや、ゆですいしおぬか灰汁あくミョウバン炭酸たんさんナトリウム重曹じゅうそうミカンかわなどをくわえることがおこなわれる[179]

上記じょうきのように、さまざまな野菜やさい成分せいぶんについて有効ゆうこうせい示唆しさされているが、これらの成分せいぶん極端きょくたん摂取せっしゅがいはたらくこともある[184]たとえば辛味からみ成分せいぶんであるトウガラシカプサイシン脂質ししつ代謝たいしゃ亢進こうしんし、からだ脂肪しぼう低下ていかなどにつながる可能かのうせいがあるが、一方いっぽうでその刺激しげきせいのため腹痛はらいた下痢げり、ときには潰瘍かいよう誘発ゆうはつする[184]おなじく辛味からみ成分せいぶんであるアブラナ植物しょくぶつイソチオシアネートは、はつがん抑制よくせい血圧けつあつ降下こうか作用さようをもたらす可能かのうせいがあるが、一方いっぽう悪心あくしん嘔吐おうと腹痛はらいたこし、腎臓じんぞう障害しょうがい甲状腺こうじょうせんにおけるヨウもと阻害そがいをもたらすことがある[184]

野菜やさいなかには有害ゆうがい物質ぶっしつふくむものもある[179]とくジャガイモおおふくまれるアルカロイドであるソラニンはよくられており、調理ちょうりさい緑色みどりいろかわ除去じょきょされる[179]。またワラビプタキロシドツワブキピロリジンアルカロイドなどのはつがんせい可能かのうせいがある物質ぶっしつふくんでおり、調理ちょうりによってこれらの物質ぶっしつ除去じょきょ活性かっせいされる必要ひつようがある[184]ホウレンソウなどには硝酸塩しょうさんえん硝酸塩しょうさんえん比較的ひかくてきおおいが、これらはゆでてから冷水れいすいあらうことで減少げんしょうする[179]。またニンジンキュウリにはアスコルビンさん酸化さんか酵素こうそふくまれ、ビタミンC酸化さんかしてしまう[179]一部いちぶ野菜やさいは、タンパク質たんぱくしつ分解ぶんかい酵素こうそたいする阻害そがい物質ぶっしつふく[184]

安全あんぜんせい

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野菜やさいは、人間にんげんによって長年ながねんにわたって改良かいりょうされ、つづけられてきたものであるため、安全あんぜんせい確保かくほできているとかんがえられている[195]。しかし、野菜やさい安全あんぜんせいかんしてまだ結論けつろんていないこともおお[196]あたらしくつくされた野菜やさい品種ひんしゅなどはかならずしも安全あんぜんせいたしかめられているわけではなく、未知みちのリスクの可能かのうせい指摘してきされている[195]健康けんこうてき食生活しょくせいかつおくるためにも、なるべくおおくの種類しゅるい野菜やさい適量てきりょうることが、安全あんぜん野菜やさいかたとされている[196]

農薬のうやく散布さんぷ

野菜やさい生産せいさんするうえで、病虫害びょうちゅうがい雑草ざっそう抑止よくしする目的もくてき農薬のうやく使用しようされるが、農薬のうやく残存ざんそん化学かがく物質ぶっしつ人間にんげんにとってもがんなどのリスクがあるのでこのましいものではない[195]。しかし、農薬のうやく使用しようしなければ、地球ちきゅうじょう人類じんるいやしなうだけの農作物のうさくもつ生産せいさんりょう確保かくほできないとされており、農薬のうやくただしくもちいる農法のうほう一般いっぱんおこなわれている[197]先進せんしんこくのように農薬のうやく製造せいぞう使用しよう適正てきせい規制きせいされているくにでは、農薬のうやくただしく使用しようしているかぎりはがんふく疾病しっぺいのリスクはないとかんがえてよいとされている[197]。しかし、農薬のうやく適正てきせい使用しようされていない状況じょうきょうでつくられた野菜やさいは、人体じんたいがいおよぼす可能かのうせいがある[197]。しばしば「野菜やさいには残留ざんりゅう農薬のうやく危険きけんがあるから、よくあらってからべる」という意見いけんがあり、ていねいな水洗みずあらいや加熱かねつ調理ちょうり野菜やさいについている残留ざんりゅう農薬のうやくらすことになるのは間違まちがいではないが、先進せんしん諸国しょこくにおいて野菜やさいあらうことによって農薬のうやくがい低減ていげんするといった科学かがくてき根拠こんきょとなる研究けんきゅう結果けっかはほとんどない[197]

野菜やさい安全あんぜんせいかんして注目ちゅうもくされるものに、原則げんそくとして農薬のうやく化学かがく肥料ひりょう使つかわずに栽培さいばい有機ゆうき栽培さいばい)された野菜やさい有機ゆうき野菜やさい、オーガニック野菜やさい)がある[197][198]有機ゆうき食品しょくひん市場いちば世界せかい拡大かくだいしており、日本にっぽんでは2022ねんに2,240おくえん、2009ねん比較ひかくして1.7ばい拡大かくだいしている[199][200]有機ゆうき野菜やさい栽培さいばいほうによる分類ぶんるいであり、日本にっぽんJASほうでは厳密げんみつ規定きていにより認定にんていけたものだけが有機ゆうき野菜やさい表示ひょうじすることができる[197][198]有機ゆうき野菜やさいは「安全あんぜんこう品質ひんしつ」といったイメージがあるが、これを支持しじする明確めいかく研究けんきゅう結果けっかはほとんどない[130][201][202]。2006ねん日本にっぽん制定せいていされた「有機ゆうき農業のうぎょう推進すいしんかんする法律ほうりつ」では、化学かがく肥料ひりょう農薬のうやく遺伝子いでんしぐみえを利用りようしないこととともに、農業のうぎょう生産せいさん由来ゆらいする環境かんきょう負荷ふかをできるかぎ低減ていげんすることが重視じゅうしされている[203][204]

有機ゆうき野菜やさい栽培さいばい
有機ゆうき野菜やさい販売はんばい
農薬のうやく野菜やさい販売はんばい

また、日本にっぽんでは有機ゆうき栽培さいばい一般いっぱんてき栽培さいばい慣行かんこう栽培さいばい)のなかあいだてきなものとして、「農薬のうやく」「げん農薬のうやく」「化学かがく肥料ひりょう」「げん化学かがく肥料ひりょう」があったが、これらの表現ひょうげん生産せいさんしゃによって定義ていぎことなり、消費しょうひしゃ誤解ごかいあたえやすいという理由りゆうで、2004ねん表示ひょうじ禁止きんしされた[130][198][205]農林水産省のうりんすいさんしょうのガイドラインでは、有機ゆうき栽培さいばい慣行かんこう栽培さいばいなかあいだてき栽培さいばい様式ようしき農薬のうやく化学かがく肥料ひりょう使用しようりょう規定きていの5わり以下いか制限せいげんされている)によって生産せいさんされた野菜やさいは、特別とくべつ栽培さいばい野菜やさいとしている[130][198]。また慣行かんこう栽培さいばいであっても、残留ざんりゅう農薬のうやくりょう毒性どくせいりょう有害ゆうがい影響えいきょうられない最大さいだいりょう)の1/100以下いか規定きていされている[198]

したジャガイモ(有毒ゆうどく

放射線ほうしゃせん照射しょうしゃ野菜やさいられるものに、発芽はつが防止ぼうし目的もくてき使用しようされているジャガイモがある。放射線ほうしゃせんてた食品しょくひん放射能ほうしゃのうをもつことはなく、健康けんこうがいあたえるようなこともないとされている[196]。ジャガイモのふくまれるアルカロイド (PGA) による食中毒しょくちゅうどくリスク、輸入ゆにゅうスパイスに付着ふちゃくする病原菌びょうげんきんリスク、食品しょくひん保存ほぞん使つかわれる燻蒸くんじょうはつがんせいリスクを軽減けいげんするために、放射線ほうしゃせん照射しょうしゃもちいられている[196]。また、放射線ほうしゃせんてることによって殺菌さっきん効果こうかたかめられるため、食品しょくひんくさりにくくなるという利点りてんもある[196]

遺伝子いでんしぐみ作物さくもつとは、べつ生物せいぶつ遺伝子いでんし導入どうにゅうすることによってつくられた作物さくもつである[206][94]遺伝子いでんしぐみ作物さくもつは、それをべたひと遺伝子いでんし影響えいきょうあたえることはない[196]遺伝子いでんしがつくる物質ぶっしつタンパク質たんぱくしつであるため、そのタンパク質たんぱくしつひと健康けんこうがいおよぼすかどうかが、遺伝子いでんしぐみ作物さくもつ安全あんぜんせい評価ひょうかとなる[196]害虫がいちゅう抵抗ていこうせい遺伝子いでんしぐみえトウモロコシであるスターリンク(StarLink)は、「そのタンパク質たんぱくしつアレルギー原因げんいんとなる可能かのうせい」を否定ひていできるだけのデータが不十分ふじゅうぶんであったため、米国べいこくない飼料しりょうようかぎって利用りようされていたが、2000ねん食料しょくりょうよう輸出ゆしゅつひんへの混入こんにゅう確認かくにんされおおきな問題もんだいとなった[207]遺伝子いでんしぐみ作物さくもつ必要ひつようせいについては意見いけんかれるところであるが、その食品しょくひんとしての安全あんぜんせいについてげん段階だんかいではがいみとめられていない[196]。ただし、食品しょくひんとしての安全あんぜんせいとはべつに、遺伝子いでんしぐみ作物さくもつ導入どうにゅうによる生物せいぶつ多様たようせいへの影響えいきょう懸念けねんされることもある[206]。2020ねん現在げんざい日本にっぽんでは、海外かいがい生産せいさんされた遺伝子いでんしぐみ作物さくもつである飼料しりょうようトウモロコシあぶらかてようダイズナタネなどが輸入ゆにゅう利用りようされているが、日本にっぽん栽培さいばいされてる遺伝子いでんしぐみ作物さくもつあおいバラあおいカーネーションだけであり、遺伝子いでんしぐみ野菜やさい栽培さいばいされていない[92][206]海外かいがいでは、日持ひもせい向上こうじょうさせたトマトウイルス抵抗ていこうせいのトマトやジャガイモなどが流通りゅうつうしている[92]。また2010年代ねんだいには、クリスパー/キャスナインもちいたゲノム編集へんしゅうによってその生物せいぶつ特定とくてい遺伝子いでんし変異へんいこさせることが可能かのうになり、これを利用りようしたゲノム編集へんしゅう作物さくもつ[208][209]開発かいはつされ、実用じつようされている[210]遺伝子いでんしぐみ作物さくもつとはことなり外来がいらい遺伝子いでんしふくまないことから、日本にっぽんではゲノム編集へんしゅう作物さくもつ規制きせい対象たいしょうがい安全あんぜんせい審査しんさ不要ふようとされているが、遺伝子いでんしぐみ作物さくもつおなあつかいとしているくにもある[210]日本にっぽんでは2024ねん現在げんざい、ゲノム編集へんしゅう野菜やさいとして、GABA含量をたかめたトマトが市販しはんされている[210]

βべーた-カロテンさんせいりょう増加ぞうかさせた遺伝子いでんしぐみキャッサバみぎ
遺伝子いでんしぐみえジャガイモの収穫しゅうかく
世界せかい各国かっこく遺伝子いでんしぐみ作物さくもつ栽培さいばい面積めんせき(2019ねん
  1000まんヘクタール以上いじょう
  5まん–1000まんヘクタール
  5まんヘクタール未満みまん
  なし

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ a b c d e f あまいため、消費しょうひ分野ぶんやでは「果物くだもの」としてあつかわれるが、草本そうほんみのるため、日本にっぽん生産せいさん分野ぶんやでは「野菜やさい」(果実かじつてき野菜やさい果物くだものてき果菜かさい)としてあつかわれる。
  2. ^ a b 根菜こんさいとしてあつかわれることもあるが、しょくである鱗茎りんけい主体しゅたい特殊とくしゅしたうろこ茎葉けいよう)であり、葉菜類ようさいるいくきさいるい)としてあつかわれることもおお[28][10]、またネギやニラなどのネギぞく野菜やさいわせてネギるい[29]鱗茎りんけいさいるい[17]としてほかけられることもある。
  3. ^ ウメの果実かじつは、副食ふくしょくもちいられるため野菜やさいともされるが、みのるため果物くだものとしてあつかわれることもある[13]
  4. ^ a b c d e 乾燥かんそうひんふくむ。
  5. ^ ガーキンCucumis anguria)をふくむ。
  6. ^ セイヨウカボチャCucurbita maxima)、ニホンカボチャCucurbita moschata)、ペポカボチャCucurbita pepo)、クロダネカボチャCucurbita ficifolia)などすうしゅふくみ、またズッキーニはペポカボチャの1品種ひんしゅである[29]
  7. ^ カボチャなどウリるい (pumpkins, squash and gourds) の総計そうけいとされている。
  8. ^ 南米なんべい西部せいぶ原産げんさんのチリーイチゴ(Fragaria chiloensis)と北米ほくべい東部とうぶ原産げんさんのバージニアイチゴ(Fragaria virginiana)のたねあいだ雑種ざっしゅ由来ゆらいする。
  9. ^ 果物くだものようのバナナは135.1(ひゃくまんトン)。
  10. ^ 生鮮せいせんひんりょうであり、乾燥かんそうひん穀類こくるいとしてあつかわれる)のりょうは1163.4(ひゃくまんトン)。
  11. ^ キャベツの生産せいさんりょう
  12. ^ カリフラワーとブロッコリーの生産せいさんりょう合計ごうけい
  13. ^ チコリーとの合計ごうけい
  14. ^ よう品種ひんしゅセルリアックとよばれる[61]
  15. ^ エシャロット(エシャレット[28]、シャレット[17]、シャロット[34])は、本来ほんらいはタマネギの1変種へんしゅAllium cepa var. aggregatum)であるが[34]日本にっぽんではラッキョウを軟白栽培さいばいしたものがエシャロットとよばれている[62]
  16. ^ a b ニンジンとカブの生産せいさんりょう合計ごうけいである。
  17. ^ サトイモぞく以外いがいXanthosoma、クワズイモぞくAlocasia)、キルトスペルマぞくCyrtosperma)などのものもタロイモとよばれることがある[63]
  18. ^ a b 日本にっぽん作物さくもつ統計とうけいなどではヤマノイモのでまとめられているが[28][64]日本にっぽん栽培さいばいされているものはほとんどナガイモ(Dioscorea polystachya)であり、狭義きょうぎのヤマノイモ(自然薯じねんじょDioscorea japonica)のおおくは野生やせいひんである[65]
  19. ^ ヤマノイモぞくの「イモ」は、維管たば配列はいれつ発生はっせい過程かていから地下茎ちかけい肥大ひだいしたもの(塊茎かいけい)とかんがえられているが、けず全面ぜんめんしょうじるため典型てんけいてき塊茎かいけいとはことなる[66][67][68][69]。そのため、担根たいともよばれるが[67][68][69]ヒカゲノカズラつなイワヒバぞくミズニラぞくられる担根たいとはことなる構造こうぞうである[70]
  20. ^ 在来ざいらいしゅは、(人間にんげんによる移入いにゅうではなく)その地域ちいき自然しぜん分布ぶんぷしていた生物せいぶつしゅ意味いみすることもある[98]
  21. ^ a b イモるい、マメるいのぞ
  22. ^ 2016年度ねんど
  23. ^ 微量びりょう(Tr; 最小さいしょう記載きさいりょうの1/10以上いじょう1/2未満みまん)は0としている。
  24. ^ a b レチノール活性かっせいとうりょうしめす。
  25. ^ 赤色あかいろトマト/果実かじつ/せい
  26. ^ なす/果実かじつ/ゆで
  27. ^ あおピーマン/果実かじつ/あぶらいた
  28. ^ ピーマン/果実かじつ/せい
  29. ^ きゅうり/果実かじつ/せい
  30. ^ すいか/あかにくしゅ/せい
  31. ^ ニホンカボチャ/果実かじつ/ゆで
  32. ^ さやいんげん/わかざや/ゆで
  33. ^ (えんどうるい)/グリーンピース/ゆで
  34. ^ えだまめ/ゆで
  35. ^ おくら/果実かじつ/ゆで
  36. ^ スイートコーン/未熟みじゅく種子しゅし/ゆで
  37. ^ ブロッコリー/花序かじょ/ゆで
  38. ^ カリフラワー/花序かじょ/ゆで
  39. ^ キャベツるい/結球けっきゅう/せい
  40. ^ はくさい/漬物つけもの/しおづけ
  41. ^ こまつな//ゆで
  42. ^ ほうれんそう//通年つうねん/ゆで
  43. ^ レタス/こう栽培さいばい/結球けっきゅう/せい
  44. ^ ふきのとう/花序かじょ/ゆで
  45. ^ しゅんぎく//ゆで
  46. ^ セロリ/葉柄ようへい/せい
  47. ^ パセリ//せい
  48. ^ アスパラガス/わかくき/ゆで
  49. ^ みょうが/花穂かすい/せい
  50. ^ ねぎ//せい
  51. ^ たまねぎ/りんくき/あぶらいため
  52. ^ らっきょう/甘酢あまずづけ
  53. ^ だいこん//かわつき/せい
  54. ^ にんじん//かわつき/せい
  55. ^ ごぼう//ゆで
  56. ^ さつまいも/塊根かいこん/かわなし/
  57. ^ じゃがいも/塊茎かいけい/かわなし/
  58. ^ さといも/球茎きゅうけい/みず
  59. ^ ながいも/塊根かいこん/せい
  60. ^ れんこん/根茎こんけい/ゆで
  61. ^ しょうが/根茎こんけい/かわなし/せい

出典しゅってん

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参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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