Monthly Archives: February 2018

　米国べいこくが太平洋たいへいよう・ビキニ環礁かんしょうで1954年ねんに行いった水爆すいばく実験じっけんにより被ひばくしたとされる元もと船員せんいんら11人にんに、全国ぜんこく健康けんこう保険ほけん協会きょうかい（東京とうきょう）が船員せんいん保険ほけんの適用てきようを認みとめなかったことを受うけ、太平洋たいへいよう核かく被災ひさい支援しえんセンターは21日にち、元もと船員せんいんの1人ひとり、除じょ本ほん幸松ゆきまつ（よけもとこうまつ）さん（88）＝高知こうち県けん幡多はた郡ぐん黒潮くろしお町まち上川口かみかわくち＝らから当時とうじの状況じょうきょうをき取きとった。不ふ適用てきよう決定けっていに至いたるまでに、協会きょうかいは元もと船員せんいんへのき取きとりを行おこなっていないといい、センターは決定けっていの妥当だとう性せいを問とうための追加ついか資料しりょうにするという 続つづきは[有料ゆうりょう] ビキニ被ひばく　労災ろうさい不ふ適用てきよう受うけ支援しえんセンターが証言しょうげん収集しゅうしゅう　高知こうち県けん 関連かんれん記事きじ： 元もと船員せんいんら労災ろうさい不ふ適用てきよう不服ふふく申もうし立たて　ビキニ被ひばくで via 琉球新報りゅうきゅうしんぽう ビキニ環礁かんしょうでの被ひばく、判決はんけつ７月がつ　元もと船員せんいんら国こくに賠償ばいしょう求もとめる、高知こうち via 高知新聞こうちしんぶん

東京電力とうきょうでんりょくは２８日にち、福島ふくしま第だい１原発げんぱつ３号機ごうきの原子げんし炉ろ建屋たきのや内ないで実施じっしした、小型こがた無人むじん機きドローンを使つかったがれきの状況じょうきょうや放射線ほうしゃせん量りょうの調査ちょうさ結果けっかを公表こうひょうした。放射線ほうしゃせん量りょうは最大さいだいで毎時まいじ１５ミリシーベルトだった。２、３階かいでは水素すいそ爆発ばくはつによって散乱さんらんしたがれきを確認かくにんした。東電とうでんは「人ひとが立たち入いって短時間たんじかんの作業さぎょうは可能かのうだが、本格ほんかく的てきな作業さぎょうをするには除染じょせんなどの対策たいさくが必要ひつようだ」と分析ぶんせきしている。 （略りゃく） 建屋たきのや１階かいの吹ふき抜ぬけ部分ぶぶんから、人ひとが立たち入いったことがない２、３階かいまで上昇じょうしょうさせた。３階かいは毎時まいじ１４ミリシーベルト、２階かいは毎時まいじ１０ミリシーベルト、１階かいは毎時まいじ１５ミリシーベルトだった。東電とうでんは調査ちょうさで得えられたデータを基もとに、人ひとが立たち入いって作業さぎょうする場合ばあいの被ひばくを抑制よくせいする考かんがえだ。 全文ぜんぶんはドローン調査ちょうさ、最大さいだい毎時まいじ１５ミリシーベルト　福島ふくしま第だい１原発げんぱつ３号機ごうき建屋たきのや

福島ふくしま県けん産さんの鮮魚せんぎょが２８日にち、東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしま第だい１原発げんぱつ事故じこ後ご初はじめて、海外かいがいに出荷しゅっかされた。輸出ゆしゅつ先さきはタイで、県けんなどは輸出ゆしゅつ先さきの拡大かくだいを目指めざしていく考かんがえ。 県けんの水産物すいさんぶつをめぐっては、国内外こくないがいに原発げんぱつ事故じこによる放射能ほうしゃのう汚染おせんの風評ふうひょう被害ひがいが残のこっている。関係かんけい者しゃは販路はんろを海外かいがいにも広ひろげることで、県けん水産物すいさんぶつのブランド力りょくを高たかめていく方針ほうしんだ。 タイに輸出ゆしゅつされたのは、２８日にち午前ごぜんに福島ふくしま県けん相馬そうま市しの漁港ぎょこうに水揚みずあげされたヒラメとマガレイ約やく１１０キロ。トラックで羽田空港はねだくうこうまで運はこばれ、空輸くうゆされる。３月さんがつ２日にちにはバンコク市内しないの日本にっぽん食しょくレストラン１２店てんで提供ていきょうされる。 (略りゃく） 県けんによると、県けん水産すいさん試験場しけんじょうが実施じっししている放射ほうしゃ性せいセシウム濃度のうどのサンプル検査けんさで、福島ふくしま県けん産さんの魚介ぎょかい類るいが国くにの基準きじゅん値ちを超こえたケースは２０１５年ねん４月がつ以降いこう、ゼロで推移すいいしているという。 全文ぜんぶんは福島ふくしまの鮮魚せんぎょ、海外かいがいへ出荷しゅっか＝原発げんぱつ事故じこ後ご初はじめて、販路はんろ拡大かくだい 

茨城いばらき県けん日立ひたち市し。遠とおくに太平洋たいへいようを望のぞむ丘おかに新興しんこう住宅じゅうたく地ちが広ひろがっている。 浪江なみえ町まち津島つしま地区ちくの住民じゅうみんによる「ふるさとを返かえせ　津島つしま原発げんぱつ訴訟そしょう」の原告げんこくの一人ひとり、関場せきば健治けんじさん（６２）が、この一いち画かくに移うつり住すんで３年ねん４カ月かげつが過すぎた。 妻つま和代かずよさん（５９）、そして愛あい猫ねこ２匹ひきと愛犬あいけん１匹ひきとの穏おだやかな暮くらし。だが、関場せきばさんは所在しょざいなさを感かんじている。住宅じゅうたく街がいには故郷こきょうのような豊ゆたかな自然しぜんがないからだ。「今いまでも自分じぶんの家いえとは思おもえないんです」 ２０１６年ねん５月がつの第だい１回かい口頭こうとう弁論べんろんでの意見いけん陳述ちんじゅつで、ふるさとを懐なつかしんだ。 （略りゃく） あの日ひ。新潟にいがた県内けんないで東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいを知しった。翌日よくじつ、津島つしまにたどり着つくと、結婚けっこんして自宅じたくを出でていた子こども３人にんが家族かぞくとともに帰かえってきた。「原発げんぱつがおかしい」と聞きき、総勢そうぜい１８人にんで会津あいづ美里みさと町まちの親戚しんせきを頼たよった。 だが、家族かぞくはバラバラにならざるを得えず、関場せきばさん夫妻ふさいは愛あい猫ねこを連つれてくるため、津島つしまの自宅じたくに戻もどることもあった。和代かずよさんは８泊はくしたこともある。被曝ひばく（ひばく）の危険きけんが、そこにあることを知しらなかった。 震災しんさいの年としの３月がつ末まつから、夫妻ふさいは会津若松あいづわかまつ市しの雇用こよう促進そくしん住宅じゅうたくに。翌年よくねん７月がつには関場せきばさんの退職たいしょく金きんなどで柳津やないづ町まちに中古ちゅうこ住宅じゅうたくを買かった。近ちかくに知しり合あいはいなかった。 原発げんぱつ事故じこは、豊ゆたかな自然しぜんも人間にんげん関係かんけいもすべて奪うばい去ざりました。到底とうてい言葉ことばでい表いあらわすことができない喪失そうしつ感かんです。私わたしは、お金かねでは買かうことのできない極きわめて豊ゆたかな生活せいかつをしてきたことを、津島つしまの生活せいかつを失うしなった後のちに実感じっかんしました。 仕事しごとや転職てんしょくなどで茨城いばらき県内けんないに転居てんきょした子こどもたちに求もとめられて日立ひたち市しに移うつったが、夫妻ふさいは「避難ひなん者しゃ」だと近所きんじょに言いえない。各地かくちを転々てんてんとする間あいだ、「お金かねがもらえていいよね」などと心しんない言葉ことばを投なげつけられたことがあるからだ。 「波風なみかぜ立たてないように、遠慮えんりょがちにひっそりと暮くらしています」と関場せきばさん。そんな生活せいかつを和代かずよさんは「隠かくれキリシタン」に例たとえる。望郷ぼうきょうの思おもいは、ますます強つよくなる。 「俺おれはここで死しぬのか」と思おもうと、何なんとも切せつない思おもいで胸むねがしめ上あげられるのです。「俺おれは先祖せんぞと同おなじように津つ島とうで死しぬのだ」という強つよい思おもいが改あらためて心しんの底そこからわいてくるのです。子こどもの頃ころから魚さかなを釣つったあの川かわのそばの、野鳥やちょうが群むれていたあの森もりのそばの「あの家いえで自分じぶんは死しななければならない」との思おもいが全身ぜんしんに満みちるのです。なんとしても津島つしまに帰かえりたい。（鈴木すずき剛志たけし） 全文ぜんぶんは福島ふくしま）原発げんぱつ訴訟そしょう　原告げんこくの思おもいは