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元もと裁判さいばん長ちょうが語かたる原発げんぱつの不都合ふつごうな真実しんじつ（2） 　福井ふくい地裁ちさい裁判さいばん長ちょうとして、2014年ねん5月がつに関西電力かんさいでんりょく大飯原発おおいいげんぱつの運転うんてん差さし止とめ判決はんけつを出だした元もと裁判官さいばんかんの樋口ひぐち英明ひであきさん（68）は、オンラインの講演こうえん会かいで「電力でんりょく会社かいしゃが最もっとも国民こくみんに知しられたくない事実じじつ」について語かたり始はじめた。 （略りゃく） 停電ていでんと断水だんすいを防ふせぐには 　新しん規制きせい基準きじゅんは地震じしんの強つよさを加速度かそくどで示しめす単位たんい「ガル」を重視じゅうししている。樋口ひぐちさんは「原発げんぱつは停電ていでん、断水だんすいしてはなりません。そこで配電はいでんと配管はいかんの耐震たいしん性せいが重要じゅうようになります」と説明せつめいし、具体ぐたい的てきな数値すうちを示しめした。 　それは衝撃しょうげき的てきな数値すうちだった。震度しんど6はおよそ700ガル、震度しんど7は1500ガル以上いじょうとなるが、「大飯原発おおいいげんぱつの耐震たいしん設計せっけい基準きじゅんは当初とうしょ405ガル、私わたしが判決はんけつを出だした時ときは700ガルで、今いまは856ガル」という。 これは一般いっぱん住宅じゅうたくと比くらべてどうなのか。樋口ひぐちさんは「三井みついホームの住宅じゅうたくの耐震たいしん設計せっけいは5115ガル、住友林業すみともりんぎょうは3406ガル。実際じっさいに鉄板てっぱんの上うえで住宅じゅうたくを揺ゆさぶる実験じっけんをして、ここまで大丈夫だいじょうぶでした。これに対たいして原発げんぱつの基準きじゅんは上あげたところで、この程度ていど。ハウスメーカーの耐震たいしん性せいよりもはるかに低ひくい。だから、とてつもなく危あぶないのです」という。 電力でんりょく会社かいしゃは反論はんろん 　「原発げんぱつは関東大震災かんとうだいしんさいクラスの地震じしんにも耐たえられるというつもりで造つくったんです。昔むかしは1000ガル以上いじょうの地震じしんはないと思おもわれていたんですが、2000年ねん以降いこうに実際じっさいに測はかってみると、1000ガル以上いじょうなんて当あたり前まえで、3000ガル、4000ガルの地震じしんもある。原発げんぱつは見当けんとうはずれの低ひくい耐震たいしん性せいで造つくられていたことが判明はんめいしたのです」 大飯原発おおいいげんぱつの場合ばあい、「基準きじゅん地震動じしんどう（原発げんぱつの耐震たいしん設計せっけいの目安めやす）である700ガル以上いじょうの地震じしんが原発げんぱつを襲おそうと、配管はいかんが壊こわれて断水だんすいしたり、配電はいでん関係かんけいが壊こわれて停電ていでんしたりする危険きけんがあり、震度しんど7に当あたる1500ガル以上いじょうの地震じしんだと絶望ぜつぼう的てきになる。巨きょ大だい地震じしんだけでなく、平凡へいぼんな地震じしんでも危あぶない」というのが、樋口ひぐちさんが運転うんてん差さし止とめの判決はんけつを出だした理由りゆうだ。 　これに対たいして、電力でんりょく会社かいしゃは「原発げんぱつは固かたい岩盤がんばんの上うえに建たっている。一般いっぱんの住宅じゅうたくが建たつ地表ちひょうは岩盤がんばんより揺ゆれがはるかに大おおきく、比較ひかくはできない」と反論はんろんする。「岩盤がんばんの上うえに建たつ原発げんぱつの敷地しきち内ないには震度しんど6や7の地震じしんは来こない」とも主張しゅちょうする。 全文ぜんぶんは元もと裁判さいばん長ちょうが示しめした「原発げんぱつの耐震たいしん性せい」衝撃しょうげきのデータとは

フィンランド南部なんぶユーラヨキのオルキルオト原子力げんしりょく発電はつでん所しょで10日とおか、原発げんぱつ内ないの放射線ほうしゃせん量りょうが上昇じょうしょうするという緊急きんきゅう事態じたいが発生はっせいした。この事態じたいが起おきたのは、現地げんち時間じかんの午後ごご12時じ22分ふん（日本にっぽん時間じかん19時じ22分ふん）。 フィンランド放射線ほうしゃせん・原子力げんしりょく安全あんぜんセンター（STUK）のペッテリ・ティーッパナ事務じむ局長きょくちょうは、「この緊急きんきゅう事態じたいは、放射線ほうしゃせんモニタリングシステムが、原発げんぱつ内ないの放射線ほうしゃせんレベルの上昇じょうしょうを検出けんしゅつしたことによるもの」と会見かいけんで明あきらかにしている。 また、同どう事務じむ局長きょくちょうは、「周辺しゅうへん住民じゅうみんの安全あんぜんは確保かくほされており、状況じょうきょうは住民じゅうみんにとって脅威きょういではない」と述のべている。 (略りゃく） テオリスデン・ボイマ社しゃ（TVO）のヤルモ・タンファ最高さいこう経営けいえい責任せきにん者しゃ（CEO）は、事故じこが起おきたのは原子げんし炉ろ建屋たきのや内ないであり、通常つうじょうは放射線ほうしゃせんレベルが高たかいため作業さぎょう員いんがそこに入はいることはないという。タンファ氏しは、「そのためこの事態じたいは、作業さぎょう員いんに危険きけんをもたらすものではない」とみている。 タンファ氏しは、「原子げんし炉ろの水みずのろ過かシステムに問題もんだいがある可能かのう性せいを否定ひていしていない。原子げんし炉ろ内ないに放射ほうしゃ性せいの水みずが入はいり、それが原因げんいんで警報けいほうが鳴なった可能かのう性せいがある。しかし、それはまだ明あきらかになっていない」と述のべている。 原発げんぱつ内ないの放射線ほうしゃせん量りょうがどの程度ていど上昇じょうしょうしたのか、タンファ氏しはまだ明あきらかにしていない。 全文ぜんぶんはフィンランド原発げんぱつ　放射線ほうしゃせん量りょう上昇じょうしょうで緊急きんきゅう事態じたいに 関連かんれん記事きじ：「オンカロ」近ちかくのフィンランドの原発げんぱつで一時いちじ放射線ほうしゃせん量りょう上昇じょうしょう via TBS News オルキルオト原子力げんしりょく発電はつでん所しょには放射ほうしゃ性せい廃棄はいき物ぶつ、いわゆる核かくのごみを地下ちか４２０メートルのトンネルに半永久はんえいきゅう的てきに埋うめる計画けいかくで知しられるオンカロ処分しょぶん場じょうがあります。 当とうサイト既出きしゅつ関連かんれん記事きじ：The abnormal operational occurrence at Olkiluoto nuclear power plant – the unit is stable via STUK.fi

福井ふくい県けんにある敦賀つるが原子力げんしりょく発電はつでん所しょ2号機ごうきについて、日本原子力発電にほんげんしりょくはつでんが断層だんそうに関かんする資料しりょうのデータを一部いちぶ削除さくじょし、最新さいしんの結果けっかのみを記載きさいしたことは不適切ふてきせつだと、原子力げんしりょく規制きせい委員いいん会かいが指摘してきしている問題もんだいで、規制きせい委員いいん会かいは記録きろくを直接ちょくせつ確認かくにんする必要ひつようがあるとして、日本にっぽん原電げんでんの本店ほんてんなどにき取きとりを行おこなうことを明あきらかにしました。 日本にっぽん原電げんでんは再さい稼働かどうを目指めざす敦賀つるが原発げんぱつ2号機ごうきについて、ことし2月がつ、原子力げんしりょく規制きせい委員いいん会かいに提出ていしゅつした、原発げんぱつの真下ましたを通とおる断層だんそうに関かんする資料しりょうで、過去かこに示しめした観察かんさつ結果けっかの一部いちぶを削除さくじょし、最新さいしんの解析かいせき結果けっかのみを記載きさいしていました。 これについて規制きせい委員いいん会かいはデータを比較ひかくできず不適切ふてきせつだと問題もんだい視ししていて、今後こんご、都内とないにある日本にっぽん原電げんでんの本店ほんてんや、福井ふくい県けんにある敦賀つるが原発げんぱつで説明せつめいの根拠こんきょとなった資料しりょうを調しらべるほか、審査しんさに関係かんけいした社員しゃいんから話はなしを聞きくことを決きめました。 これに関かんして、日本にっぽん原電げんでんはこれまでデータの削除さくじょは意図いと的てきではなく、社内しゃないで取とり扱あつかうルールが明確めいかくではなかったことが原因げんいんだなどと説明せつめいしています。 続つづきは敦賀つるが原発げんぱつ 断層だんそうデータ削除さくじょ 原子力げんしりょく規制きせい委い 日本にっぽん原電げんでんにき取きとりへ

文ぶん＝菅谷すがや仁ひとし／編集へんしゅう部ぶ 　東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしま第だい1原発げんぱつのタンクに溜たまり続つづけることで、問題もんだいとなっているトリチウムなどを含ふくむ汚染おせん処理しょり水すい。政府せいふは10月がつ末まつにも関係かんけい閣僚かくりょう会議かいぎを開ひらき、汚染おせん処理しょり水すいの海洋かいよう放出ほうしゅつを決きめる方針ほうしんだったが、地元じもとの漁業ぎょぎょう団体だんたいの反発はんぱつなどで先送さきおくりとなった。　そんな渦中かちゅうの11月10日にち、福島ふくしま県議会けんぎかい避難ひなん地域ちいき復興ふっこう・創そう生せい等とう対策たいさく特別とくべつ委員いいん会かいのメンバーが第だい1原発げんぱつに訪問ほうもんした。その際さいに、トリチウム水すいの線量せんりょうを測定そくていしている風景ふうけいを切きり取とった写真しゃしんが物議ぶつぎを醸かもしている。トリチウム水すいの線量せんりょうを測定そくていしている風景ふうけいを切きり取とった写真しゃしんに関かんして複数ふくすうの研究けんきゅう者しゃから「これは誤あやまった測定そくてい方法ほうほうだ」「誤解ごかいを招まねく」との指摘してきが相次あいついでいる。　写真しゃしんで県議けんぎらは空間くうかん線量せんりょうなどのγがんま（ガンマ）線せんを測定そくていする機器ききを使つかっている。だが、処理しょり水すいに含ふくまれるトリチウムはβべーた（ベータ）線せん核種かくしゅであり、この測定そくてい器きではもともと放射線ほうしゃせん量りょうは計測けいそくされないからだ。 (略りゃく） 「処理しょり水すいの安全あんぜん性せいについて、その場ばにいた全ぜん県議けんぎが科学かがく的てきに確認かくにんすることが出来できました。写真しゃしんは、処理しょり水すいの安全あんぜん性せいを確認かくにんした神山かみやま悦子えつこ県議けんぎ（共産党きょうさんとう）江花えばな 圭けい司し県議けんぎ（自民党じみんとう）です」（原文げんぶんママ、以下いか同どう）「江花えばな圭けい司し県議けんぎが放射線ほうしゃせん数値すうちを測はかる機器ききを持もち、渡部わたなべ優ゆう生なま県議けんぎ（県民けんみん連合れんごう）、瓜生うりゅう信一郎しんいちろう県議けんぎ（県民けんみん連合れんごう）が処理しょり水すいボトルを持もっています」「ちなみに、処理しょり水すいボトルの放射線ほうしゃせん量りょうは、0.12マイクロシーベルト、対比たいひする市販しはんの家庭かてい用ようゲルマニウム温浴おんよくボール1.38 マイクロシーベルトでした」「ちなみに『処理しょり水すいボトルの水みずは飲のめるのか？』と聞きいたところ、東電とうでんの説明せつめいでは『煮沸しゃふつすれば飲のめる』とのことでした。煮沸しゃふつの理由りゆうとしては『元々もともとは雨水あまみずや地下水ちかすいであり、このまま飲のむと雑菌ざっきんでお腹なかを壊こわす』という説明せつめいを受うけました。確たしかに、そりゃそうだ」 （略りゃく） 実際じっさい問題もんだいとして、廃はい炉ろ現場げんばに携たずさわる政府せいふ関係かんけい者しゃや東電とうでん関係かんけい者しゃからは「今いまのような遅々ちちとして進すすまない廃はい炉ろ作業さぎょうの現状げんじょう下かで、再ふたたび東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいのような大だい規模きぼ災害さいがいが発生はっせいし、大だい津波つなみが襲来しゅうらいした場合ばあい、前回ぜんかいの原発げんぱつ事故じこに並ならぶ破滅はめつ的てきな結果けっかを招まねく可能かのう性せいがある」「タンク増設ぞうせつのリソースを、廃はい炉ろに回まわし事故じこの元凶げんきょうである燃料ねんりょうデブリの取とり出だしに注力ちゅうりょくしなければ、根本こんぽん的てきな二に次じ災害さいがいの不安ふあん払ふっしょくにはならない」などとの声こえも聞きかれる。処理しょり水すいをどうするのかは、まさに廃はい炉ろの最前線さいぜんせんにとって喫緊きっきんの課題かだいなのだ。トリチウムはβ線べーたせん核種かくしゅ 　そうはいっても福島ふくしま第だい１原発げんぱつに貯蔵ちょぞうされているトリチウム水すいは原子力げんしりょく規制きせい委員いいん会かいが規制きせいする放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつであり、正確せいかくな測定そくていと誤あやまりのない情報じょうほう発信はっしんは必要ひつようなはずだ。　トリチウムはβ線べーたせん核種かくしゅだ。放射線ほうしゃせんにはα線あるふぁせん、β線べーたせん、γ線がんませんの3種類しゅるいがある。一般いっぱん的てきに電磁波でんじはであり極きわめて透過とうか性せいの高たかいγ線がんませんは厚あつさ10センチの鉛なまり板ばんでなければ遮蔽しゃへいするのが難むずかしい。一方いっぽう、α線あるふぁせんは原子核げんしかくなので紙かみ1枚まいでも通過つうかできない。β線べーたせんは電子でんしなのでプラスチック板ばんで遮さえぎることが可能かのうだ。　つまり水面すいめんの線量せんりょうを図はかるのならまだしも、β線べーたせんを発はっしているトリチウム水すいを、県議会けんぎかいが測定そくていしようとしたようにペットボトルの外側そとがわから正確せいかくに測定そくていすることは難むずかしいのだ。　また、県議会けんぎかいメンバーが測定そくていに利用りようしているアロカTCS-172シンチレーションサーベイメータは「高こう感度かんど環境かんきょうγ線がんません測定そくてい器き」でありβ線べーたせんを測はかるのには適てきしていない。 （略りゃく） 「測定そくてい器きは当方とうほうが当日とうじつ貸かし出だしたものです。ご指摘してきのように、この測定そくてい器きはトリチウムのβ線べーたせんを計測けいそくするのは適てきしていません。当方とうほうとしては、ALPSでセシウムなどのγ線がんません核種かくしゅがしっかり除去じょきょできているということをご理解りかいいただくために、機器ききを貸かし出ださせていただきました。今回こんかいの測定そくていの趣旨しゅしは、トリチウム水すいが周囲しゅういに高たかいγ線がんませんを発はっしているということはなく、周囲しゅういのバックグランドと同おなじ程度ていどの線量せんりょうであることを示しめすためのもので、トリチウム水すい自体じたいの線量せんりょうを測定そくていするものではないと考かんがえております」　県議会けんぎかい、東電とうでんともにトリチウム水すいの安全あんぜん性せいを強調きょうちょうしたかったのだろうが、このアピール方法ほうほうでは誤解ごかいや邪推じゃすいを招まねく可能かのう性せいが高たかいのではないだろうか。いずれにせよ科学かがく的てきに正確せいかくな立証りっしょうと誤解ごかいのない情報じょうほう発信はっしんを重かさねない限かぎり、風評ふうひょう被害ひがいの払拭ふっしょくは難むずかしいだろう。 全文ぜんぶんは福島ふくしま原発げんぱつ・汚染おせん水すい、県議会けんぎかい「安全あんぜん確認かくにんできた」…不適切ふてきせつな測定そくてい方法ほうほうか、測定そくてい不能ふのうな測定そくてい器き使用しようか

29日にち午後ごご、愛媛えひめ県けん伊方いかた町まちにある伊方いかた原子力げんしりょく発電はつでん所しょの放射線ほうしゃせんの管理かんり区域くいきの外そとにある建設けんせつ現場げんばで火事かじがありました。火ひは作業さぎょう員いんによってすぐに消けし止とめられ、県けんによりますと放射能ほうしゃのう漏もれはないということです。 (略りゃく） 四国電力しこくでんりょくによりますと、出火しゅっかした現場げんばは、国くにの新あらたな規制きせい基準きじゅんに基もとづいて3号機ごうきに設置せっちするテロなどから原子げんし炉ろ格納かくのう容器ようきの破損はそんを防ふせぐ設備せつびなどを備そなえた「特定とくてい重大じゅうだい事故じこ等とう対処たいしょ施設しせつ」の建設けんせつ現場げんばで、工事こうじ中ちゅうに火花ひばなが飛とび散ちり、養生ようじょうテープの一部いちぶが燃もえたということです。 火ひが出でた現場げんばは、放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつを取とり扱あつかう放射線ほうしゃせん管理かんり区域くいきの外そとにあり、県けんは記者きしゃ会見かいけんで、放射能ほうしゃのう漏もれはなく3号機ごうきへの影響えいきょうもないと説明せつめいしています。 （略りゃく） 伊方いかた原発げんぱつでは1号機ごうき・2号機ごうきの廃はい炉ろが決きまっているほか、3号機ごうきでも運転うんてんを停止ていしし、定期ていき検査けんさが行おこなわれるなどしていて、現在げんざい、稼働かどう中ちゅうの原発げんぱつはありません。 全文ぜんぶんは愛媛えひめ 伊方いかた原発げんぱつ 敷地しきち内ないの建設けんせつ現場げんばで火事かじ 放射能ほうしゃのう漏もれはなし

四国電力しこくでんりょくは16日にち、伊方いかた原子力げんしりょく発電はつでん所しょ2号機ごうき（愛媛えひめ県けん伊方いかた町まち）の消火しょうか配管はいかんで水みず漏もれが発生はっせいしたと発表はっぴょうした。放射能ほうしゃのうは検出けんしゅつされていない。配管はいかんに微細びさいな穴あなとさびが確認かくにんされている。漏もれた水みずは全量ぜんりょうを回収かいしゅう （略りゃく） 2号機ごうきは廃止はいし措置そちが決きまっており、現在げんざいは運転うんてんを停止ていししている。 全文ぜんぶんは伊方いかた原発げんぱつ2号機ごうき、消火しょうか配管はいかんで水みず漏もれ　放射能ほうしゃのうは未検出みけんしゅつ

原子力げんしりょく規制きせい委員いいん会かいの更さら田でん豊志とよし委員いいん長ちょうは10日とおか、原子力げんしりょく発電はつでん所しょ直下ちょっかの活かつ断層だんそうの存在そんざいが焦点しょうてんとなっている安全あんぜん審査しんさについて「議論ぎろんが停滞ていたいして前まえへ進すすまないのに、リソースを投入とうにゅうするのは無責任むせきにんだ」と述のべ、「不ふ許可きょか」の判断はんだんもありうると示唆しさした。日本原子力発電にほんげんしりょくはつでんが敦賀つるが原発げんぱつ2号機ごうき（福井ふくい県けん）の審査しんさ資料しりょうを無断むだんで書かき換かえた問題もんだいで、報道陣ほうどうじんからの質問しつもんに対たいして答こたえた。 規制きせい委いは日本にっぽん原電げんでんに対たいし、信頼しんらいできる資料しりょうが出でるまで審査しんさを進すすめない方針ほうしんを示しめしている。更さら田た委員いいん長ちょうは「納得なっとくできる立証りっしょうができているのか見みている」と指摘してきした。 今いまの規制きせい基準きじゅんでは、原子げんし炉ろなど重要じゅうよう施設しせつの直下ちょっかに活かつ断層だんそうがある原発げんぱつは運転うんてんできない。規制きせい委いが設もうけた有識者ゆうしきしゃ調査ちょうさ団だんは2015年ねんに原電げんでんの敦賀つるが2号機ごうき、16年ねんに北陸電力ほくりくでんりょくの志賀しか1号機ごうき（石川いしかわ県けん志賀しか町まち）の直下ちょっかに活かつ断層だんそうがあるとの評価ひょうか書しょをまとめた。 両社りょうしゃは「活かつ断層だんそうではない」として地質ちしつデータなどの証拠しょうこを集あつめているが、規制きせい委いを納得なっとくさせられず審査しんさが長引ながびいている。 続つづきは原発げんぱつ直下ちょっかの断層だんそう審査しんさ　議論ぎろん停滞ていたいなら「不ふ許可きょかも」　規制きせい委員いいん長ちょう

田中たなか優ゆう 今後こんご想定そうていされる地震じしんの規模きぼは、東北とうほく地方ちほう太平洋たいへいよう沖おき地震じしんをはるかに上回うわまわる!? 　2001年ねんの「東北とうほく地方ちほう太平洋たいへいよう沖おき地震じしん」まで、日本にっぽんには54基きもの原発げんぱつが動うごいていた。それが今いまの時点じてんで稼働かどうしている原発げんぱつは9基きになっている。だいぶ減へって、それだけ危険きけん性せいが和やわらいだ気きがするのだが、ところが人為じんい的てきに原発げんぱつを建設けんせつしたのと同おなじように、危険きけん性せいは去さってくれていない。 　 簡単かんたんに言いうと、時折ときおり政府せいふが発表はっぴょうするように、大だい地震じしんの起おこる危険きけん性せいはちっとも減へっていないからだ。マグニチュードで示しめされる地震じしんの大おおきさは、ちっとも皮膚ひふ感覚かんかく的てきには伝つたわらない。 　 人々ひとびとを恐怖きょうふに陥おとしいれた「東北とうほく地方ちほう太平洋たいへいよう沖おき地震じしん」はマグニチュード（M）9.1（ここでは国立こくりつ天文台てんもんだい(2011)に基もとづくモーメント・マグニチュード（Mw）を用もちいる)とされるが、仮かりにそれが0.1～0.2違ちがったとして0.1で1.4倍ばい、0.2で2倍ばい、1違ちがえば32倍ばい増ふえる。 （略りゃく） 4月がつ21日にち、今後こんご想定そうていされる津波つなみのために、次つぎに襲おそってきそうな大だい地震じしんを内閣ないかく府ふの有識者ゆうしきしゃ会議かいぎが発表はっぴょうした。それによると、なんと日本にっぽん海溝かいこう沿ぞいの巨大きょだい地震じしんはMw9.1、千島ちしま海溝かいこう沿ぞいはMw9.3という。実じつに「東北とうほく地方ちほう太平洋たいへいよう沖おき地震じしん」を上回うわまわるものだ。 　 そして、「汚染おせん水すい処理しょり中ちゅうの東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしま第だい1原発げんぱつ」では東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいと同どう程度ていどの高たかさ13.7mの津波つなみが襲来しゅうらいし、敷地しきちが3m以上いじょう浸水しんすいすると想定そうていした。 　 こんなことが想定そうていされる日本にっぽんでは、原発げんぱつなど建たてられない。マグニチュードは震源しんげんでの大おおきさだが、地形ちけいによって揺ゆれ方かたはまったく異ことなる。 「震度しんど」というのは体感たいかん的てきなものから考かんがえられていて、最大さいだいが「震度しんど7」。しかしこれは、客観きゃっかん的てきな数値すうちと言いえない。「震度しんどの最大さいだい7」とは「震度しんど6強つよ以上いじょうのもの」はすべて含ふくまれてしまい、そこにはもはや震度しんどでの区別くべつができないのだ。 （略りゃく） 原発げんぱつがどれだけ耐震たいしん性せいを上あげようとも、日本にっぽんを襲おそう地震じしんには勝かてない いちおう、日本にっぽんの原発げんぱつも耐震たいしん性せいを謳うたっている。主要しゅような部分ぶぶんだけだが、東海とうかい地震じしんが予想よそうされている浜岡原発はまおかげんぱつでは、かつて「基準きじゅん地震動じしんどう」として450ガルだったものを600ガル、800ガル、1200ガルと耐震たいしん性能せいのうを上あげてきている。 　 しかし2005年ねんに建設けんせつされた耐震たいしん性能せいのうの高たかい浜岡はまおか第だい三さん原発げんぱつでも、その後ごに大おおきな変更へんこう工事こうじはなされていない。ギネスに対応たいおうしていないどころか「東北とうほく地方ちほう太平洋たいへいよう沖おき地震じしん」の後のちにも変かえられていないのだ。 　 変かわったのは防潮ぼうちょう堤つつみの高たかさだけで、それがどれほど頼たよりないかは現地げんちを見みればわかる。津波つなみは表面ひょうめんの波なみだけではなく、底そこからの海水かいすい全体ぜんたいが動うごくので、とても対応たいおうできるはずがない。しかも耐震たいしん構造こうぞうにしたとしても主要しゅよう部分ぶぶんだけで、すべての部分ぶぶんに耐震たいしん性せいが施ほどこされるわけではない。地震動じしんどうにも津波つなみにも耐たえられる保証ほしょうはない。 　 4022ガルの場合ばあいは、重力じゅうりょくの4倍ばいもの加速度かそくどがかかって空そらに飛とぶのだから、それに耐震たいしん性せいある建物たてものなど想定そうていすることもできない。もし原発げんぱつがどんなに耐震たいしん性せいのある建築けんちく物ぶつだったとしても、日本にっぽんを襲おそう地震じしんには勝かてないのだ。 （略りゃく） 他たのものも同様どうようで、福島ふくしまの原発げんぱつ事故じこは「津波つなみが原因げんいん」ということで定説ていせつ化かしている。 　 しかし、これに異ことを唱となえる人物じんぶつがいた。2013年ねん10月がつ4日にち、岡山おかやま市しの長泉寺ちょうせんじで、元もと東電とうでん技術ぎじゅつ者しゃの木村きむら俊雄としおさんによる講演こうえん会かいが行おこなわれた時ときのことだ。 　木村きむらさんは「福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつの過渡かと現象げんしょう記録きろく装置そうちのデータ解析かいせきを終おえて、地震じしんによる原子げんし炉ろ停止ていし直後ちょくごに、本来ほんらい自然しぜん循環じゅんかんするはずの炉ろ内ないの水みずが止とまっていた」という事実じじつを示しめしたうえで、「原発げんぱつ事故じこは津波つなみが原因げんいんではなく、地震じしんの揺ゆれによって壊こわれた」ということを示しめした。 「大学だいがくで、学問がくもんの形かたちで原発げんぱつを学まなんでも、『現場げんばでの実務じつむ』を知しらなければ、福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつ事故じこの真実しんじつは見みえてこない。メルトダウンは津波つなみではなく地震じしんで引ひき起おこされた」と木村きむらさんは述のべた。 （略りゃく） ところがデータは、その自然しぜん循環じゅんかんさえ残のこさずに冷却れいきゃく能力のうりょくを失うしなったことを示しめし、「打うつ手てなし」の状況じょうきょうに陥おちいっていた。津波つなみによって電源でんげんが失うしなわれる前まえに、原発げんぱつの小ちいさな配管はいかんが破損はそんして、それによって冷却れいきゃくできずメルトダウンしていくことが確定かくていしていたのだ。そのことは炉心ろしんから漏もれ出だした冷却れいきゃく水すいの放射能ほうしゃのう濃度のうどからも、人ひとが入いれなくなった時点じてんからも確たしかなことだったという。 　 つまるところ、原発げんぱつ事故じこを決定的けっていてきにしたのは「津波つなみ」ではなく、「地震じしんの揺ゆれ」によるものだった。ところが原発げんぱつは「津波つなみ原因げんいん説せつ」によって“めったに発生はっせいしない事態じたい”とされ、一部いちぶを改修かいしゅうすることで大丈夫だいじょうぶだとされ再さい稼働かどうを始はじめてしまったのだ。本当ほんとうの原因げんいんが地震じしんにある以上いじょう、地震じしんを防ふせげない以上いじょう、再ふたたび事故じこを起おこす危険きけん性せいがあることは明あきらかだというのに。 そのことが隠かくされたのは、再さい稼働かどうを進すすめたい側がわにとって都合つごうが悪わるかったからだ。そのために、木村きむらさんはまるで“トンデモ論ろん者しゃ”であるかのようなレッテルを貼はられ、信用しんようを失うしなわされてしまった。 　 すでに見みたように、日本にっぽんの地震じしんに勝かてる建築けんちく物ぶつなどあり得えない。しかも、日本にっぽんの中なかに「地震じしんが起おこらない地点ちてん」を見みつけようもない。地震じしんに勝かてる原発げんぱつなどあり得えないのだ。 　 福島ふくしま原発げんぱつ事故じこを招まねいた「細こまかい配管はいかんの破損はそん」は、おそらく「流量りゅうりょう計測けいそくシステムの測定そくてい用よう細管さいかん」と見みられている。地震じしん当時とうじ、発電はつでんを停止ていししていた4号ごう炉ろでも地震じしんで破断はだんしていて、1号ごう炉ろ、2号ごう炉ろとも冷却れいきゃく能力のうりょくを失うしなっているのだ。 　 その「流量りゅうりょう計測けいそくの測定そくてい用よう細管さいかん」の耐震たいしん性せいのレベルは、なぜか「三さん段階だんかいのうちの一番いちばん弱よわいレベル」で足たりるとされていた。これは明あきらかに設計せっけい上じょうのミスだろう。しかも気きづいたとしても、その管かんを安全あんぜん側がわに補強ほきょうすることは困難こんなんだ。 … Continue reading →

東京電力とうきょうでんりょくは１９日にち、福島ふくしま第だい１原発げんぱつの建屋たきのやで作業さぎょうしていた協力きょうりょく会社かいしゃの４０代だいの男性だんせい作業さぎょう員いんが、体内たいないに放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつを取とり込こんだと発表はっぴょうした。内部ないぶ被ひばく線量せんりょうは５０年間ねんかんで０．６１ミリシーベルト。被ひばく歴れきに記録きろくする必要ひつようがある２ミリシーベルトを下回したまわり、東電とうでんは「軽微けいびで問題もんだいはない」とみている。 東電とうでんによると、作業さぎょう員いんは１８日にち昼ひるすぎから高こう濃度のうどの汚染おせん水すいをためているプロセス主ぬし建屋たきのやで、全面ぜんめんマスクなどを着用ちゃくようして作業さぎょう。同日どうじつ夕ゆうの検査けんさで鼻腔びこう（びくう）内ないなどに汚染おせんが確認かくにんされた。作業さぎょう員いんの内部ないぶ被ひばくは６日にちにもあり。 続つづきは男性だんせい作業さぎょう員いんが内部ないぶ被ひばく　福島ふくしま第だい１原発げんぱつ

井田いだ 真人まさと 東京電力とうきょうでんりょくで初はじめて新型しんがたコロナ感染かんせん者しゃが確認かくにんされる 　2020年ねん4月がつ7日にち、東京電力とうきょうでんりょくホールディングス株式会社かぶしきがいしゃは、東京とうきょう都内とないの事業じぎょう所しょの社員しゃいんから新型しんがたコロナウイルス感染かんせん者しゃが1名めい確認かくにんされたことを発表はっぴょうした。 　 周知しゅうちの通とおり、東京電力とうきょうでんりょくは東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい直後ちょくごに起おこした福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつ事故じこの後処理あとしょり、すなわち廃はい炉ろ作業さぎょうに膨大ぼうだいな量りょうのマンパワーを投入とうにゅうしている。楽観らっかん的てきに見積みつもっても何なん十じゅう年ねんとかかるとされる、先さきの見みえぬ廃はい炉ろ作業さぎょうに、同おなじく先さきの見みえぬ新型しんがたコロナ災害さいがいが重かさなったとき、はたしてどのような将来しょうらいが待まっているのか。 (略りゃく） 東京電力とうきょうでんりょくが公表こうひょうした資料しりょうによれば、新型しんがたコロナに感染かんせんしたことが確認かくにんされたのは「東京とうきょう都と品川しながわ区内くないの事業じぎょう所しょに勤務きんむしている東京電力とうきょうでんりょくパワーグリッドの社員しゃいん」とされる。事業じぎょう所しょの名前なまえはまだ公表こうひょうされていない。東京電力とうきょうでんりょくパワーグリッドというのは送配そうはい電でんを担になう部署ぶしょであり、東京電力とうきょうでんりょくホールディングス株式会社かぶしきがいしゃグループを構成こうせいする5つの株式会社かぶしきがいしゃの1つだ。 　 また、感染かんせんが確認かくにんされた社員しゃいんは3月がつ31日にちまで出社しゅっしゃしており、翌日よくじつの4月がつ1日にちには事業じぎょう所しょが「職務しょくむスペースの消毒しょうどくを改あらためて実施じっし」したとされる。ここで「改あらためて」が挿入そうにゅうされているのは、東京電力とうきょうでんりょく社内しゃないではこれより前まえから新型しんがたコロナ対策たいさくが取とられていたためだ。その対策たいさくの内容ないようについては上記じょうきしたプレスリリースを参考さんこうにしてほしい。 東京電力とうきょうでんりょくと福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつの廃はい炉ろ現場げんばの今後こんごは？ さて、はたして東京電力とうきょうでんりょくからの感染かんせん者しゃはこの1名めいだけで終おわるだろうか？ 　今いまは決けっして楽観らっかん視しはできないだろう。公的こうてき機関きかんや大小だいしょうの企業きぎょう、そして、衛生えいせい管理かんりに極きわめて厳きびしいはずの病院びょういんや医学いがく研究けんきゅう機関きかんからも次々つぎつぎと感染かんせん者しゃが発生はっせいしている現状げんじょう、東京電力とうきょうでんりょくからこれ以上いじょうの感染かんせん者しゃが出でないと言いえる証拠しょうこはどこにも無ないだろう。 　 原発げんぱつ事故じこの情報じょうほうを追おい続つづけてきた人間にんげんの1人ひとりとして筆者ひっしゃが強つよく憂慮ゆうりょするのは、新型しんがたコロナ感染かんせんが福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつで働はたらく作業さぎょう員いんたちにまで及およぶことだ。多数たすうの現場げんば作業さぎょう員いんたちが放射ほうしゃ性せい廃棄はいき物ぶつや放射線ほうしゃせんと格闘かくとうし続つづけている現場げんばで、はたして新型しんがたコロナ対策たいさくを徹底てっていすることが可能かのうなのだろうか。福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつを新型しんがたコロナ災害さいがいが襲おそい、作業さぎょう員いんたちが次々つぎつぎと倒たおれるようなことは起おこらないだろうか。 （略りゃく） なお、同様どうようの憂慮ゆうりょはこれまでにも表明ひょうめいされており、それをつい最近さいきん報ほうじたのは、なんとあの産経新聞さんけいしんぶんなのだ。（参照さんしょう：見みえない敵てきとも戦たたかう福島ふくしま第だい１原発げんぱつ　新型しんがたコロナ感染かんせん防止ぼうしに躍起やっき｜産経新聞さんけいしんぶん、4月がつ7日にち） 　　 （略りゃく） 今いまはただ、福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつ事故じこという巨大きょだい災害さいがいを引ひき起おこした東京電力とうきょうでんりょくへの怒いかりを“一旦いったん”腹はらの奥底おくそこにしまい、廃はい炉ろ現場げんばで働はたらく作業さぎょう員いんたちの無事ぶじを祈いのり、そして、心しんからのエールを送おくりたい。 なお、本ほん記事きじを執筆しっぴつ中ちゅうの2020年ねん4月がつ7日にち夜よる、日本にっぽん政府せいふがとうとう「緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげん」を発令はつれいした。これを受うけ、東京電力とうきょうでんりょくも新あらたなプレスリリースを公表こうひょうしている。 全文ぜんぶんは東京電力とうきょうでんりょくグループ企業きぎょうで新型しんがたコロナ感染かんせん者しゃが初はつ確認かくにんから思おもう、福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつの廃はい炉ろ現場げんばの将来しょうらい