Monthly Archives: March 2016

[…]答申とうしんによると、除染じょせんの効果こうかで、空間くうかん放射線ほうしゃせん量りょうが大だい部分ぶぶんで毎時まいじ０．８マイクロシーベルトを超こえる世帯せたいはないと報告ほうこく。比較的ひかくてき線量せんりょうが高たかい地点ちてんも一部いちぶに散在さんざいし、局地きょくち的てきな除染じょせんや遮蔽しゃへい（しゃへい）のための覆土ふくどなどの適切てきせつな対応たいおうが必要ひつようと指摘してきした。 　放射線ほうしゃせんによる健康けんこう影響えいきょうについては、避難ひなん指示しじ解除かいじょを判断はんだんするための準備じゅんび宿泊しゅくはくで１人にんの個人こじん線量せんりょう計けいを使つかって推計すいけいした結果けっか、追加ついか被ひばく線量せんりょうは年間ねんかん１．６ミリシーベルト程度ていどで「低ひくいレベル」と評価ひょうかした。ただ、対象たいしょうが１人にんにとどまっており、今後こんごも被ひばく線量せんりょうを基もとにきめ細こまかな相談そうだん対応たいおうを充実じゅうじつすべきだとした。 もっと読よむ。

東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしま第だい１原発げんぱつ事故じこに伴ともなう放射線ほうしゃせんの健康けんこう影響えいきょう問題もんだいに取とり組くんでいる市民しみん団体だんたい「３１１『つながる、つたえる、そして未来みらいへ』集つどい実行じっこう委員いいん会かい」（田代たしろ真人まさと実行じっこう委員いいん長ちょう）が５月がつ８日にち、那須塩原なすしおばら市し上厚崎かみあつさきの厚崎あつさき公民館こうみんかんで「子こども甲状腺こうじょうせん検診けんしん」を開ひらく。 […] 実行じっこう委いは２０１５年ねん３月がつに那須塩原なすしおばら市しで、同どう６月がつに那須なす町まちで検診けんしんを実施じっししており、今回こんかいが３回かい目め。 　原発げんぱつ事故じこの健康けんこう影響えいきょうを調しらべる福島ふくしま県けんの調査ちょうさで見みつかった子こどもの甲状腺こうじょうせんがんや疑うたがい例れいは、全国ぜんこくの発症はっしょう者しゃの割合わりあいから推計すいけいされる患者かんじゃ数すうに比くらべて多おおい。多おおくの専門せんもん家かは多人数たにんずうを対象たいしょうに精密せいみつな検査けんさをしたことによる「過剰かじょう診断しんだん」が主おもな原因げんいんとする。一方いっぽう、被ひばくが主因しゅいんと考かんがえる専門せんもん家かもいる。 　実行じっこう委いが今月こんげつ２７日にちに開ひらいたシンポジウムでは、今後こんごの議論ぎろんの参考さんこうにしてほしいと、双方そうほうの立場たちばの専門せんもん家かを招まねき意見いけんを聞きいた。田代たしろさんは「放射線ほうしゃせんは福島ふくしまと栃木とちぎの県境けんきょうで止とまったわけではない。被害ひがいがあるかどうか実態じったいを調しらべるため、栃木とちぎでも継続けいぞくして検診けんしんを実施じっしすべきだ」と話はなしている。 もっと読よむ。

先日せんじつ、「女性じょせい自身じしん」（光文社こうぶんしゃ）3月がつ22日にち号ごうが福島ふくしま県けん下かの多おおくの小中学校しょうちゅうがっこう周辺しゅうへんの土壌どじょうで、「放射線ほうしゃせん管理かんり区域くいき」を上回うわまわる高こう濃度のうどのセシウムが検出けんしゅつされるという驚愕きょうがくの事実じじつを報道ほうどうしたことを取とり上あげたが、今度こんどは「週刊しゅうかんプレイボーイ」（集英社しゅうえいしゃ）が「県けんや村むらを維持いじするために住民じゅうみんを被爆ひばくさせる“棄民”政策せいさくがさらに進すすんでいた!!」（3月がつ14日にち号ごう）、「原発げんぱつ事故じこから5年ねんたっても、福島ふくしまの汚染おせん地域ちいきは住すんでいいレベルではない!!」（3月がつ21日にち号ごう）と連続れんぞくして福島ふくしま県けんの各地かくちの放射線ほうしゃせん土壌どじょう汚染おせんと行政ぎょうせいの欺瞞ぎまんの実態じったいをレポートしている。 同誌どうしの調査ちょうさによればやはり「女性じょせい自身じしん」の調査ちょうさ同様どうよう、多おおくの場所ばしょで信しんじられない数値すうちが出でていた。 例たとえば2014年ねんに「特定とくてい避難ひなん奨励しょうれい地点ちてん」が解除かいじょされた南みなみ相馬そうま市し原町はらまち区く馬場ばばにある民家みんかの裏庭うらにわでは毎時まいじ1μみゅーSv（マイクロシーベルト）を超こえる空間くうかん線量せんりょうがあったという。 これは一般いっぱんの被爆ひばく限度げんどである年間ねんかん1mSv、毎時まいじに計算けいさんすると0.23μみゅーSvを遥はるかに上回うわまわる数字すうじだ。また来年らいねん3月がつに避難ひなん者しゃ指示しじ区域くいき解除かいじょを目指めざす飯館いいだて 市しの中学校ちゅうがっこうでは、雪ゆきに覆おおわれているにも関かかわらず空間くうかん線量せんりょうが0.7μみゅーSvを超こえる場所ばしょが何なんカ所かしょもあり、雨水あまみずを測定そくていすると80Bq（ベクレル）/kgだった。 これは飲料いんりょう水すい基準きじゅんの8倍ばいもの数値すうちだという。 また、早期そうきの居住きょじゅう制限せいげん解除かいじょを目指めざし住民じゅうみんから猛もう反発はんぱつにあった南みなみ相馬そうま市し小高おたか地区ちくの小学校しょうがっこうでも1平方へいほうm当あたり30万まんBqもの土壌どじょう汚染おせんが見みつかっている。これはなんと事故じこ前まえの3000倍ばいもの汚染おせんだ。 「一般いっぱんの人ひとが立たち入いりできない放射線ほうしゃせん管理かんり区域くいきは4万まんBq/㎡。それよりも7倍ばい近ちかい場所ばしょを『安全あんぜん』と言いい、子供こどもたちを遊あそばせようとしているのが今いまの政策せいさくだ」（14日にち号ごう記事きじより） まだまだある。南みなみ相馬そうま市し高倉たかくらにある通学つうがく路ろの土どからは400万まんBq/㎡、飯館いいだて村むらの学校がっこうからは1000万まんBq/㎡を超こえる汚染おせん土ども見みつかっているが、同誌どうしが測定そくていした放射能ほうしゃのうプルームから外はずれた新潟にいがたの土壌どじょうに比くらべ、なんと100〜2400倍ばいもの数値すうちだという。 (略りゃく） 「そもそも法律ほうりつでは、4万まんBq/㎡以上いじょうに汚染おせんされた場所ばしょは『放射線ほうしゃせん管理かんり区域くいき』に指定していされ、区域くいき内ないには一般人いっぱんじんは入いれないようにしている。18歳さい以下いかの就労しゅうろうも禁止きんしだ。理由りゆうは、それたけの放射線ほうしゃせんを浴あび続つづければ人体じんたいに悪影響あくえいきょうがあるから。 しかし、福島ふくしまの土壌どじょうを検査けんさすると、多おおくの場所ばしょでこの基準きじゅんをいとも簡単かんたんに上回うわまわってしまうことがわかっている」（21日にち号ごう記事きじより） しかも、行政ぎょうせいや自治体じちたいには「住民じゅうみんを守まもる」という発想はっそうはなく、頭あたまにあるのは「自治体じちたいの維持いじ」ばかりで恫喝どうかつまがいのことまで行いっている。それが避難ひなん区域くいき解除かいじょに伴ともなう賠償金ばいしょうきんの打うち切きりだ。 「除染じょせんして線量せんりょうが下さがったから帰かえってきても安全あんぜんと宣伝せんでんし、帰かえってこられるようにインフラも整ととのえた。だから元もとの自治体じちたいに戻もどってこない住民じゅうみんには補助ほじょを打だ ち切きる。これでは、体裁ていさいを整ととのえるためだけに無駄むだ金きんだけが突つっ込こまれ、住民じゅうみんは命いのちの危険きけんに晒さらされることになる」（14日にち号ごう記事きじより） 子供こどもの被爆ひばくを恐おそれる親おやが元もとの場所ばしょに戻もどらなければ、補助ほじょ金きんは打うち切きられ全すべては自己じこ責任せきにんというわけだ。既すでに福島ふくしま県けんの166人にんもの子供こどもたちが甲状腺こうじょうせんがんに侵おかされているというのに、子供こどもたちをさらなる被爆ひばくに晒さらし、欺瞞ぎまんに満みちた“安全あんぜん神話しんわ”で帰還きかんを強制きょうせいする。 避難ひなん地区ちくに指定していされた人々ひとびとは福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつ事故じこ直後ちょくご、激烈げきれつな放射線ほうしゃせんに晒さらされた。そして5年ねん経たった今いま、今度こんどは根拠こんきょのない“安全あんぜん宣言せんげん”と賠償金ばいしょうきん打うち切きりという脅迫きょうはくで、“第だい二にの被爆ひばく”に晒さらされようとしている。 さらに問題もんだいなのは、こうした調査ちょうさや報道ほうどうが「女性じょせい自身じしん」や「週刊しゅうかんプレイボーイ」、テレビでは「報道ほうどうステーション」といったごく一部いちぶでしか報ほうじられな いことだろう。しかも電力でんりょく会社かいしゃや電力でんりょく団体だんたいが、またぞろメディアに対たいしての原発げんぱつ広告こうこくというバラマキ工作こうさくを再開さいかいさせている。このままでは再ふたたび、電力でんりょく会社かいしゃのメ ディア支配しはい、そして原発げんぱつの安全あんぜん神話しんわが復活ふっかつしかねない。 実際じっさい、毎号まいごうのように電事連でんじれんの原発げんぱつ広告こうこくを掲載けいさいしている「週刊しゅうかん新潮しんちょう」（新潮社しんちょうしゃ）は、3月24日にち号ごうで、福島ふくしまでの「甲状腺こうじょうせんがん」増加ぞうかを報道ほうどうした「報道ほうどうステーション」にかみつき、まったくデタラメな根拠こんきょを並ならべて、甲状腺こうじょうせんがん増加ぞうかを「過剰かじょう診断しんだん」だと断定だんていした。 全文ぜんぶんは福島ふくしまの高こう濃度のうど放射能ほうしゃのう汚染おせんが「女性じょせい自身じしん」に続つづき「週しゅうプレ」の調査ちょうさでも判明はんめい！ 影響えいきょう否定ひていの「週刊しゅうかん新潮しんちょう」は原発げんぱつ村むらの広告こうこく漬づけ

　東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしま第だい１原発げんぱつ事故じこ後ご、東日本ひがしにっぽんの９県けんでイノシシなど７種しゅの野生やせい鳥獣ちょうじゅうの出荷しゅっか制限せいげんが続つづいている。放射ほうしゃ性せいセシウムの濃度のうどが国くにの定さだめる基準きじゅん値ち（１キロ当あた り１００ベクレル）を安定あんてい的てきに下回したまわらないためで、事故じこから５年ねん経過けいかしても出荷しゅっか制限せいげんが全面ぜんめん解除かいじょされた例れいはない。肉にくを加工かこうして地元じもとの名産めいさん品ひんにする計画けいかくも各地かくちで 頓挫とんざしている。 　原発げんぱつ事故じこでセシウムは広範囲こうはんいに降ふり注そそぎ、環境省かんきょうしょうは最大さいだいで８県けんの１０４市町村しちょうそんを「汚染おせん状じょう況きょう重点じゅうてん調査ちょうさ地域ちいき」に指定してい。市町村しちょうそんが除染じょせん計画けいかくを策定さくていして除染じょせんを行おこなって きたが、森林しんりんはほとんど手てつかずのままだ。厚生こうせい労働省ろうどうしょうによると、野生やせい鳥獣ちょうじゅうの出荷しゅっか制限せいげんは福島ふくしま以外いがいに岩手いわて、宮城みやぎ、山形やまがた、茨城いばらき、栃木とちぎ、群馬ぐんま、千葉ちば、新潟にいがたの各かく県けんで 続つづく。 　原発げんぱつ事故じこは、農業のうぎょう被害ひがいをもたらす野生やせい鳥獣ちょうじゅうが増ふえて、各地かくちで食肉しょくにく利用りようを模索もさくする中なかで起おきた。群馬ぐんま県けん中之条なかのじょう町まちの「あがしし君くん工房こうぼう」は農業のうぎょう被害ひがいをもたらすイノ シシを食肉しょくにくやサラミ、コロッケなどの特産とくさん品ひんに加工かこうする施設しせつとして、同町どうちょうや地元じもとＪＡが２００７年ねんから運営うんえいを始はじめたが、出荷しゅっか制限せいげんの影響えいきょうで１２年ねん秋あきから休業きゅうぎょうが続つづけ く。 （略りゃく） 放射ほうしゃ性せいセシウム濃度のうど　安定あんてい的てきに下回したまわらず 　野生やせい鳥獣ちょうじゅうの放射ほうしゃ性せいセシウム濃度のうどは、個体こたいごとのばらつきは大おおきいものの減少げんしょう傾向けいこうにある。栃木とちぎ県けん那珂川なかがわ町まちの食肉しょくにく加工かこう施設しせつではイノシシの全ぜん頭あたま検査けんさが行おこなわれてい るが、２０１２年度ねんどと１５年度ねんどのセシウム濃度のうどを比較ひかくすると、１２年度ねんどは最大さいだいで１キロ当あたり１１００ベクレルだったが、１５年度ねんどは３４０ベクレルに低下ていかし た。 　千葉大ちばだいの村上むらかみ正ただし志こころざし准じゅん教授きょうじゅ（群集ぐんしゅう生態せいたい学がく）によると、落おち葉ばに降ふり注そそいだセシウムは、時間じかんがたつにつれ土壌どじょうの粘土ねんど粒子りゅうしに吸着きゅうちゃくし、生物せいぶつが取とり込こめない状態じょうたいにな る。このため、野生やせい鳥獣ちょうじゅうのセシウム濃度のうどが、半減はんげん期きに従したがった「自然しぜん減衰げんすい」より速はやいペースで下さがっているという。一方いっぽう、村上むらかみ准じゅん教授きょうじゅは「セシウム濃度のうどは個体こたい差さが 大おおきく、出荷しゅっか制限せいげんの解除かいじょ条件じょうけんである『安定あんてい的てきに基準きじゅんを下回したまわる』をクリアするには時間じかんを要ようする。那珂川なかがわ町まちでも１０年ねん前後ぜんこうかかるのではないか」と指摘してき。厚生こうせい労働ろうどう 省しょうの担当たんとう者しゃは「出荷しゅっかを進すすめるには全ぜん頭あたま検査けんさしてもらうしかない」と話はなしている。【尾崎おざき修二しゅうじ】 全文ぜんぶんは 野生やせい鳥獣ちょうじゅう 出荷しゅっか制限せいげん続つづく　原発げんぱつ事故じこ後ご９県けん、名産めいさん品ひん計画けいかく頓挫とんざ

原発げんぱつで安全あんぜん設備せつび関連かんれんのケーブルが新しん規制きせい基準きじゅんに反はんして分離ぶんりされていないケースが相次あいついで発覚はっかくしている問題もんだいで、日本原燃にほんげんねんは３０日にち、原発げんぱつから出でる使用しよう済ずみ核かく燃料ねんりょうの再さい処理しょり工場こうじょう（青森あおもり県けん六ケ所ろっかしょ村むら）でも同様どうようの違反いはんが見みつかったと明あきらかにした。詳細しょうさいな調査ちょうさ結果けっかは３１日にちにも公表こうひょうする。 また、中部電力ちゅうぶでんりょく浜岡原発はまおかげんぱつ３～５号機ごうき（静岡しずおか県けん御前崎おまえざき市し）と東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしま第だい２原発げんぱつ１～４号機ごうきの計けい７基きでも安全あんぜん設備せつび関連かんれんのケーブルで違反いはんがあることが３０日にち判明はんめいした。 日本原燃にほんげんねんによると、２月がつ２３日にちに再さい処理しょり工場こうじょうの運転うんてんを行おこなう制御せいぎょ建屋たきのやと呼よばれる施設しせつ内ないで、安全あんぜん設備せつび関連かんれんのケーブルとそれ以外いがいのケーブルが混在こんざいしているのが確認かくにんされた。再さい処理しょり工場こうじょうは稼働かどうの前提ぜんていとなる原子力げんしりょく規制きせい委員いいん会かいの審査しんさが行おこなわれている。 続つづきは再さい処理しょり工場こうじょうで基準きじゅん違反いはん＝浜岡はまおか、福島ふくしま第だい２の計けい７基きも－原発げんぱつケーブル問題もんだい