Monthly Archives: November 2015

東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつ事故じこによる健康けんこう影響えいきょうを調しらべる福島ふくしま県けんの「県民けんみん健康けんこう調査ちょうさ」の検討けんとう委員いいん会かいが三さん十じゅう日にち、福島ふくしま市しで開ひらかれた。 　県内けんないの全すべての子こどもが対象たいしょうの甲状腺こうじょうせん検査けんさについて、昨年さくねん四よん月がつからの二に巡じゅん目めの検査けんさでがんと確定かくていした子こどもが、今年ことし八はち月がつに開ひらかれた前回ぜんかい会議かいぎでの報告ほうこくから 九きゅう人にん増ふえ十じゅう五ご人にんとなった。がんの疑うたがいは十じゅう九きゅう人にんから二に十じゅう四よん人にんとなった。確定かくていと疑うたがいの計けい三さん十じゅう九きゅう人にんは、事故じこから三さん年ねんまでの一巡いちじゅん目め検査けんさでほとんどが「問題もんだいない」と 判断はんだんされていた。 続つづきは福島ふくしまの子こ２巡じゅん目め検査けんさ １５人にんがん 関連かんれん記事きじ： 東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい：福島ふくしま第だい１原発げんぱつ事故じこ　福島ふくしま県けん、甲状腺こうじょうせんがん９人にん増ぞう　２巡じゅん目めで計けい１５人にんに　子供こどもら調査ちょうさ via 毎日新聞まいにちしんぶん 検討けんとう委いの星ほし北斗ほくと座長ざちょうは「チェルノブイリの原発げんぱつ事故じこに比くらべ被ひばく線量せんりょうが少すくなく、事故じこ当時とうじ５歳さい以下いかの発症はっしょうがないことなどから、これまでと同おなじく放射線ほうしゃせんの影響えいきょうは考かんがえにくい」と評価ひょうかした。 福島ふくしまの１１人にん、新あらたに甲状腺こうじょうせんがんと診断しんだん　合計ごうけい１１５人にんに via 朝日新聞あさひしんぶん

　東京電力とうきょうでんりょくは３０日にち、柏崎かしわざき刈羽かりわ原発げんぱつ（新潟にいがた県けん）について、６、７号機ごうきに加くわえ、１〜５号機ごうきでも中央ちゅうおう制御せいぎょ室しつ床下ゆかしたなどに敷設ふせつされている安全あんぜん設備せつび関連かんれんのケーブ ルが新しん規制きせい基準きじゅんに違反いはんし分離ぶんりされていなかったと発表はっぴょうした。７基き全すべてで違反いはん状態じょうたいのケーブルが見みつかったことになり、その数かずは少すくなくとも計けい１０４９本ほんに上のぼる。 原子力げんしりょく規制きせい委員いいん会かいは８月がつ、沸騰水ふっとうすい型がたと呼よばれるタイプの原発げんぱつの中なかで、柏崎かしわざき刈羽かりわ６、７号機ごうきを再さい稼働かどうの前提ぜんていとなる審査しんさで優先ゆうせん対象たいしょうに選定せんていしたが、東電とうでんの報告ほうこくがあるまでケーブルの敷設ふせつが違反いはん状態じょうたいにあることを把握はあくしていなかった。 東電とうでんによると、柏崎かしわざき刈羽かりわ１〜７号機ごうきの中央ちゅうおう制御せいぎょ室しつ床下ゆかしたには計けい約やく５万まん２５００本ほんのケーブルが通かよっている。 続つづきは柏崎かしわざき刈羽かりわ全ぜん７基きで違反いはん＝原発げんぱつ安全あんぜん系けいケーブル１０００本ほん超ちょう—東電とうでん

政府せいふの調査ちょうさ検討けんとう会かいが昨年さくねん公表こうひょうした日本海にほんかい側がわの最大さいだいクラスの津波つなみ想定そうていは、過小かしょう評価ひょうかの恐おそれがあり再さい検討けんとうが必要ひつようとする分析ぶんせきを、前ぜん原子力げんしりょく規制きせい委員いいん長ちょう代理だいりの島崎しまざき邦彦くにひこ東京とうきょう大だい名誉めいよ教授きょうじゅ（地震じしん学がく）が２８日にち、岡山おかやま市しで開ひらかれた日本にっぽん活かつ断層だんそう学会がっかいで発表はっぴょうした。 津波つなみを起おこす地震じしんの規模きぼを断層だんそうの大おおきさから見積みつもる手法しゅほうが、土木どぼく学会がっかいや国くにの原発げんぱつ規制きせい基準きじゅんで使つかわれる従来じゅうらいの手法しゅほうと異ことなるのが原因げんいん。この結果けっか、能登半島のとはんとう以西いせいではベースとなる地震じしん規模きぼが従来じゅうらい手法しゅほうの４分ぶんの１程ほどと見積みつもられる例れいも出でた。 続つづきは最大さいだい級きゅう津波つなみを過小かしょう評価ひょうかか、政府せいふ　日本海にほんかい側がわ想定そうていに専門せんもん家か指摘してき  

旧きゅう高知こうち県けん高岡たかおか郡ぐん窪川くぼかわ町まち（現げん高知こうち県けん高岡たかおか郡ぐん四よん万まん十じゅう町まち窪川くぼかわ地域ちいき）の窪川原くぼがわら発はつ計画けいかくをめぐる住民じゅうみんの動うごきを研究けんきゅうしていた、明治学院大学めいじがくいんだいがく・猪瀬いのせ浩平こうへい准じゅん教授きょうじゅ（３６）＝文化ぶんか 人類じんるい学がく＝の著書ちょしょが出版しゅっぱんされた。タイトルは「むらと原発げんぱつ　窪川原くぼがわら発はつ計画けいかくをもみ消けした四よん万まん十じゅうの人ひとびと」。東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしま第だい１原発げんぱつ事故じこを機きに窪川原くぼがわら発はつを研究けんきゅうし、四よん 万まん十じゅう町まちを度々たびたび訪おとずれた猪瀬いのせさんは「３０年ねん前まえの窪川くぼかわのものの見方みかたで今いまを見みると、民主みんしゅ主義しゅぎのありようなど、われわれに批判ひはん的てきな問題もんだい提起ていきをしてくれる」と語かたる。 ２０１１年ねん３月がつ１１日にち、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいが起おきた日ひに、猪瀬いのせさんはタイ・バンコクで、窪川原くぼがわら発はつ反対はんたい運動うんどうをリードした四よん万まん十じゅう町まち本堂ほんどうの農業のうぎょう、島岡しまおか幹夫みきおさん（７７）と出会であった。共ともに、日本にっぽんの市民しみん団体だんたいが援助えんじょするタイの農業のうぎょう塾じゅくに参加さんかしていた。 猪瀬いのせさんは「津波つなみや原発げんぱつが爆発ばくはつした映像えいぞうをタイで見みながら、かつて窪川くぼかわで原発げんぱつを止とめた話はなしを、島岡しまおかさんから聞きいた。震災しんさい後ごの世界せかいをどう生いきていくか、具体ぐたい的てきな知恵ちえや希望きぼうが、この話はなしの中なかにあると感かんじた」。これがきっかけで約やく３年間ねんかん、四よん万まん十じゅう町まちに通かよい、窪川原くぼがわら発はつの取材しゅざいを重かさねた。 ■ 窪川原くぼがわら発はつは１９８０年ねん、当時とうじの窪川くぼかわ町長ちょうちょうが誘致ゆうちを表明ひょうめいし、１９８８年ねんまで、賛成さんせい・反対はんたいをめぐって窪川くぼかわ町まちを揺ゆり動うごかした。 猪瀬いのせさんは当時とうじの窪川くぼかわについて、こう指摘してきする。「都市としの人間にんげんが見みる『町まちが二分にぶんされた』というイメージで語かたってはいけない。窪川くぼかわの住民じゅうみんには、もともと（農作業のうさぎょうなどの場面ばめんで）折おり合あいを付つけ、関係かんけい性せいを決裂けつれつさせない知恵ちえがあった」 また、原発げんぱつに反対はんたいした「郷土きょうど（ふるさと）をよくする会かい」（野坂のさか静雄しずお会長かいちょう＝故人こじん）もさまざまな立場たちばを超こえた多様たよう性せいを持もった組織そしきとして描えがき、「一枚岩いちまいいわじゃない強つよさと包括ほうかつ性せいがあった」と語かたる。 一般いっぱん的てきに、窪川原くぼがわら発はつの反対はんたい運動うんどうは、日本にっぽん初はつの原発げんぱつ建設けんせつの賛否さんぴを問とう住民じゅうみん投票とうひょう条例じょうれいを作つくったことが評価ひょうかされる。 しかし、猪瀬いのせさんはこの定説ていせつを「住民じゅうみん投票とうひょう条例じょうれいはあくまで最後さいごの切きり札ふだ。拙速せっそくに決きめると、最悪さいあくのシステムになりかねない。窪川くぼかわの住民じゅうみんは、地域ちいきの集会しゅうかい所しょなどで原発げんぱつについて丁寧ていねいに学習がくしゅう会かいを重かさねた。条例じょうれいを使つかうところまでいかなかったプロセスこそ重要じゅうようだった」と見みる。 （略りゃく） 自分じぶんたちの暮くらしは自分じぶんたちで守まもる―。猪瀬いのせさんは、そんな旧きゅう窪川くぼかわ町民ちょうみんの思おもいをくみ取とり、著書ちょしょをこう結むすぶ。 〈多様たよう性せいをもち、それゆえに葛藤かっとうをはらみながら、決定的けっていてきに決裂けつれつさせなかったことこそが、窪川原くぼがわら発はつ反対はんたい運動うんどうの要点ようてんであり、またそれを生うみ出だした窪くぼ 川がわという地域ちいきの凄すご（すご）みである。背景はいけいには、原発げんぱつ騒動そうどうのはるか前まえから、窪川くぼかわの農村のうそんに生いきる人ひとびとが、農業のうぎょう生産せいさんだけでなく、暮くらし全体ぜんたいのあり方かたを議論ぎろんする 場ばが存在そんざいしていた〉 全文ぜんぶんは高知こうち県けんの窪川原くぼがわら発はつは知恵ちえで止とめた　明治学院大めいじがくいんだい・猪瀬いのせ准じゅん教授きょうじゅが著書ちょしょ