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馳はせ浩文ひろふみ部ぶ科学かがく相しょうは２０日にち、朝日新聞あさひしんぶんのインタビューに応おうじ、原子力げんしりょく規制きせい委員いいん会かいから見直みなおし勧告かんこくを受うけた高速こうそく増殖ぞうしょく原型げんけい炉ろ「もんじゅ」について「廃はい炉ろという選択肢せんたくしは現げん段階だんかいでまったくない」と述のべた。馳はせ氏しは「動うごかすことが前提ぜんてい」とも語かたり、勧告かんこくに従したがって運営うんえい主体しゅたいを変更へんこうし、研究けんきゅう計画けいかく通どおり発電はつでんと高こうレベル廃棄はいき物ぶつに含ふくまれる放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつの半減はんげん期きを短みじかくする研究けんきゅうに取とり組くむ施設しせつとして維持いじする考かんがえを示しめした。 新しん主体しゅたいの選定せんてい状じょう況きょうを馳はせ氏しは「経けい産さん省しょうや外務省がいむしょう、官邸かんていなどとの調整ちょうせいが必要ひつようだが、今いまがどの段階だんかいかは言いえない」として明言めいげんを避さけた。 (略りゃく） 昨年さくねん１１月がつの規制きせい委い勧告かんこくは、日本にっぽん原子力げんしりょく研究けんきゅう開発かいはつ機構きこうに代かわる運営うんえい主体しゅたいが示しめせなければ、もんじゅのあり方かたを抜本ばっぽん見直みなおしするよう求もとめている。 もんじゅのような高速こうそく増殖ぞうしょく炉ろ開発かいはつは現在げんざい、ロシアや中国ちゅうごくなどに限かぎられ、コストなどの観点かんてんから米国べいこくやフランスなどでは下火したびになっている。馳はせ氏しは「費用ひよう対たい効果こうかを示しめしてもんじゅの意義いぎを説明せつめいしていく必要ひつようがある」としながら、「世界せかいの動向どうこうも踏ふまえながら判断はんだんしていく必要ひつようがある」とも話はなした。（竹石たけいし涼子りょうこ、小野おの甲きのえ太郎たろう） 全文ぜんぶんはもんじゅ「動うごかすことが前提ぜんてい」 馳はせ浩文ひろふみ科か相しょう「廃はい炉ろという選択肢せんたくしはまったくない」

日本人にっぽんじんが受賞じゅしょうした生理学せいりがく・医学いがく賞しょう、物理ぶつり学がく賞しょうに比くらべると、日本にっぽんではあまり注目ちゅうもくされなかったノーベル化学かがく賞しょう。しかし、ノーベル委員いいん会かいのメンバーがインタ ビューで、福島ふくしまの原子力げんしりょく発電はつでん所しょの事故じこによる放射線ほうしゃせんダメージを直なおす仕組しくみもDNA修復しゅうふくだと言いっていたことは、もう少すこし注目ちゅうもくされるべきなのかもしれません。 2015年ねんのノーベル化学かがく賞しょうにはTomas Lindahl博士はかせ、Paul Modrich博士はかせ、Aziz Sanca博士はかせが選えらばれました。 受賞じゅしょう理由りゆうは「DNA修復しゅうふくの仕組しくみの研究けんきゅう」。DNAが傷付きずつけいたときにどうやって直なおしているのか、についてです。 (略りゃく） なぜ今年ことしの受賞じゅしょう対象たいしょうなのか DNA修復しゅうふくは、現在げんざいではかなりのことが分わかっており、大学生だいがくせい向むけ教科書きょうかしょでも必かならずでてきます。 なぜ今年ことしになって受賞じゅしょう対象たいしょうとなったのか、はっきりとしたことは不明ふめいです。しかし、委員いいん会かいメンバーの1人ひとりは発表はっぴょう後ごのインタビューで、 「DNAに傷きずをつけるものとしては、タバコに含ふくまれる有害ゆうがい物質ぶっしつ、日光にっこうからの紫外線しがいせん、そして福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつの大だい災害さいがいで放出ほうしゅつされたような放射線ほうしゃせんなどを考かんがえ えなければならない。そして、これらによって受うけたダメージを修理しゅうりしようとするメカニズムが『DNA修復しゅうふく』である」と話はなしていました。 公式こうしきなプレスリリースでは一切いっさい触ふれていませんが、このようにインタビューでは放射線ほうしゃせんの例れいとしてレントゲン等とうでなく、福島ふくしま第だい一いち原子力げんしりょく発電はつでん所しょの事故じこを 挙あげていました。事故じこから4年ねん半はん以上いじょうが経たち、多おおくの報告ほうこくがされている中なかで、この事故じこを少すこしは意識いしきした研究けんきゅうテーマとも受うけ取とれるインタビューがあったこと は、あまり報ほうじられていません。 全文ぜんぶんは日本人にっぽんじんにも無関係むかんけいではない、今年ことしのノーベル化学かがく賞しょう「DNA修復しゅうふく」