Monthly Archives: September 2018

福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつの事故じこのあと、除染じょせんの基準きじゅんになっている１時じ間あいだ当あたり0.23マイクロシーベルトという放射線ほうしゃせん量りょうについて、28日にちに開ひらかれた国くにの放射線ほうしゃせん審議しんぎ会かいで、委員いいんから、除染じょせんで数値すうちがなかなか下さがらず、住民じゅうみんの帰還きかんが進すすまない状況じょうきょうを踏ふまえ、審議しんぎ会かいとして基準きじゅんの考かんがえ方かたを示しめすべきだという意見いけんが相次あいつぎました。 国くにの放射線ほうしゃせん審議しんぎ会かいは福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつの事故じこを教訓きょうくんに、除染じょせんや食品しょくひんに関かんする被ひばくの基準きじゅんなどについて議論ぎろんしていて、28日にちの会合かいごうでは、事務じむ局きょくの原子力げんしりょく規制きせい庁ちょうが再ふたたび原発げんぱつで事故じこが起おきた場合ばあいの放射線ほうしゃせんから住民じゅうみんを守まもるための考かんがえ方かたの案あんを示しめしました。 このなかでは、現在げんざい、除染じょせんは被ひばく線量せんりょうを年間ねんかん１ミリシーベルト以下いかになることを長期ちょうき的てきな目標もくひょうに、１時じ間あいだ当あたり0.23マイクロシーベルト以上いじょうの地域ちいきで進すすめられていますが、実際じっさいに測定そくていされた住民じゅうみんの被ひばく線量せんりょうはこれより低ひくい傾向けいこうであることなどを例れいに、基準きじゅんが本来ほんらい意図いとする目的もくてきとはかけ離はなれて使つかわれているなどと説明せつめいされています。 また、事故じこ直後ちょくごの緊急きんきゅう時じから状況じょうきょうが変化へんかしていくことを踏ふまえ、基準きじゅんの数値すうちが余裕よゆうを持もって定さだめられていることを説明せつめいする必要ひつようがあると指摘してきしています。 これについて委員いいんからは、0.23マイクロシーベルトという値ねについて被災ひさい地ちに住民じゅうみんの帰還きかんが進すすまない状況じょうきょうを踏ふまえ「0.23は、住民じゅうみんにとって安全あんぜんかどうかの固定こてい観念かんねんになっている」とか、「除染じょせんをしても線量せんりょうが下さがらないなかで、0.23が大おおきな問題もんだいとして残のこっている」など、審議しんぎ会かいとして住民じゅうみんの被ひばく線量せんりょうの基準きじゅんの考かんがえ方かたを示しめすべきだという意見いけんが相次あいつぎました。 […]         全文ぜんぶん

南みなみ相馬そうま市議しぎの大山おおやま弘一こういちさんが、南みなみ相馬そうま市立しりつ病院びょういんの患者かんじゃ統計とうけいを 何なにとか公表こうひょうさせることができたそうです。 添付てんぷはその第だい1部ぶです[下記かき貼ばり付づけ]。 事故じこ前まえの2010年度ねんどから2017年度ねんどの間あいだに、患者かんじゃ数すうは、 肥満ひまん：　28倍ばい 高だか血圧けつあつ：　1.86倍ばい 糖尿とうにょう病びょう：　1.83倍ばい 脂質ししつ異常いじょう（低ていHDLコレステロール）：　2.08倍ばい 慢性まんせい腎臓じんぞう疾患しっかん：　3.65倍ばい 肝きも機能きのう障害しょうがい：　3.88倍ばい 多血たけつ症しょう：　4.5倍ばい 心房しんぼう細ほそ動どう：　3.79倍ばい 脳卒中のうそっちゅう：　3.52倍ばい に急増きゅうぞうしています（わずか7年間ねんかんです）。 もちろん、これは、一いち病院びょういんのデータにとどまりますが、あまりにも 衝撃しょうげき的てきな事実じじつです。 なお、福島ふくしま県けん県民けんみん健康けんこう調査ちょうさは、これら疾患しっかんの増加ぞうかを「避難ひなん生活せいかつ」 によるものと断定だんていして、（もしそうだと仮定かていしても十分じゅうぶん考かんがえられる） 被曝ひばく影響えいきょうを全まったく認みとめていません。 その報告ほうこく書しょは、以下いかで見みることができます。 https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/255421.pdf 大山おおやまさんの市議会しぎかいでの追及ついきゅうの様子ようすは、以下いかの動画どうがで見みることが できます。 http://smart.discussvision.net/smart/tenant/minamisoma/WebView/councilorsearchresult.html?speaker_id=4&search_index=99 地方ちほう議員ぎいんの皆みなさま、地方ちほう議員ぎいんがお知しり合あいにおられる皆みなさま、ぜ ひ市立しりつ病院びょういん、県立けんりつ病院びょういんなど公立こうりつ病院びょういんの患者かんじゃ統計とうけいを公表こうひょうさせるよう 活動かつどうしてくださるようお願ねがいいたします。 このような傾向けいこうは、福島ふくしま県けんの他ほかの地域ちいきにおいても、さらには関東かんとう・東ひがし 北きたの広範こうはんな市町村しちょうそんにおいても、出でているものと思おもわれます。 ◇　英文えいぶんはこちら。

東京とうきょう地裁ちさいは２８日にち、福島ふくしま第だい１原発げんぱつ事故じこを巡めぐり業務ぎょうむ上じょう過失かしつ致死傷ちししょう罪ざいで強制きょうせい起訴きそされた東京電力とうきょうでんりょく旧きゅう経営けいえい陣じん３人にんの被告人ひこくにん質問しつもんを１０月がつ１６日にちから行おこなうと明あきらかにした。 （略りゃく） 最初さいしょは武藤むとう栄さかえ元もと副ふく社長しゃちょう（６８）で、武たけ黒くろ一郎いちろう元もと副ふく社長しゃちょう（７２）、勝俣かつまた恒久つねひさ元もと会長かいちょう（７８）の順じゅんに実施じっしされる予定よていだという。 　起訴きそ状じょうでは、大だい津波つなみを予想よそうできたのに、対策たいさくを怠おこたって東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいによる原発げんぱつ事故じこを招まねき、長時間ちょうじかんの避難ひなんを余儀よぎなくされた双葉ふたば病院びょういん（福島ふくしま県けん大熊おおくま町まち）の入院にゅういん患者かんじゃら４４人にんを死亡しぼうさせたとされる。（共同きょうどう） 全文ぜんぶんは１０月がつ１６日にちから被告人ひこくにん質問しつもん　東電とうでん旧きゅう経営けいえい陣じん

司法しほうはまたしても「社会しゃかい通念つうねん」という物差ものさしを持もち出だして、四国電力しこくでんりょく伊方いかた原発げんぱつ（愛媛えひめ県けん）の運転うんてん差さし止とめを求もとめる住民じゅうみんの訴うったえを退しりぞけた。原発げんぱつリスクにおける「社会しゃかい通念つうねん」とは、いったい何なになのか。 　伊方いかた原発げんぱつは、四国しこくの最さい西端せいたん、日本一にっぽんいち細長ほそながい佐田岬半島さだみさきはんとうの付つけ根ねにある。 　対岸たいがんは、豊後水道ぶんごすいどうを挟はさんで九州きゅうしゅう・大分おおいただ。最短さいたんで約やく四よん十じゅう五ごキロ。半島はんとうの三崎みさき港こうから大分おおいた側がわの佐賀関さがのせき港こうへは、フェリーを使つかえば七なな十じゅう分ふん。古ふるくから地理ちり的てきに深ふかく結むすび付ついており、人ひとや物ぶつの行いき来きも頻繁ひんぱんだ。 　伊方いかた原発げんぱつに重大じゅうだいな事故じこが起おきたとき、原発げんぱつの西側にしがわで暮くらす約やく四よん千せん七なな百ひゃく人にんの住民じゅうみんは、大分おおいた側がわに海路かいろで逃にげることになる。 　細長ほそながい半島はんとうには、ほかに逃にげ場ばがないのである。 　伊方いかた原発げんぱつは「日本一にっぽんいち再さい稼働かどうさせてはいけない原発げんぱつ」と言いわれてきた。 　わずか八はちキロ北きたを半島はんとうに寄より添そうように、長大ちょうだいな「中央ちゅうおう構造こうぞう線せん断層だんそう帯たい」が九州きゅうしゅうへと延のびており、南海なんかいトラフ巨大きょだい地震じしんの震源しんげん域いきにある。 　さらに、伊方いかた原発げんぱつは阿蘇山あそさんから百ひゃく三さん十じゅうキロの距離きょりにある。 （略りゃく） 　大分おおいた地裁ちさいは、やはり四国電力しこくでんりょく側がわの主張しゅちょうを丸まるのみにするかのように「原発げんぱつの耐震たいしん性せい評価ひょうかは妥当だとう」と判断はんだんし、「阿蘇山あそさんの破局はきょく的てき噴火ふんかが生しょうじることが差さし迫せまっているとは言いえない。破局はきょく的てき噴火ふんかに相応そうおうの根拠こんきょがない場合ばあい、社会しゃかい通念つうねん上じょう無視むしできる危険きけんである」とした。 　三さん日にち前まえの広島ひろしま高裁こうさいと同様どうよう、またもや「社会しゃかい通念つうねん」という、科学かがくでもない、法律ほうりつでもない、あいまいな“物差ものさし”を持もち出だして、大分おおいた地裁ちさいも、住民じゅうみん側がわが主張しゅちょうする具体ぐたい的てきな不安ふあんを退しりぞけた。 　重かさねて問とう。「社会しゃかい通念つうねん」とは、いったい何なになのか。 （略りゃく） このような「社会しゃかい通念つうねん」が定着ていちゃくし、原発げんぱつが次々つぎつぎと息いきを吹ふき返かえしていくとするならば、「安全あんぜん神話しんわ」の復活ふっかつ以上いじょうに危険きけんである。 全文ぜんぶんは大分おおいた・伊方いかた決定けってい　社会しゃかい通念つうねんというリスク  

四国電力しこくでんりょく伊方いかた原発げんぱつ３号機ごうき（愛媛えひめ県けん伊方いかた町まち、停止ていし中ちゅう）を巡めぐっては、対岸たいがんの山口やまぐち県けんの住民じゅうみん３人にんも運転うんてん差さし止とめを求もとめた仮処分かりしょぶんを山口やまぐち地裁ちさい岩国いわくに支部しぶ（小野瀬おのせ昭あきら裁判さいばん長ちょう）に申もうし立たてており、２８日にち、結審けっしんした。年度内ねんどないにも決定けっていが出でる見通みとおし。 　伊方いかた原発げんぱつ沖おきにある、国内こくない最大さいだい級きゅうの中央ちゅうおう構造こうぞう線せん断層だんそう帯たいによる地震じしんが原発げんぱつに与あたえる影響えいきょうの評価ひょうかが争点そうてん。 続つづきは伊方いかた原発げんぱつ 地裁ちさい岩国いわくに支部しぶの運転うんてん差さし止とめ、年度内ねんどないにも決定けってい