Daily Archives: 2013/09/05

数すう年ねん前まえから続つづく「終おわり活かつ」ブーム。自みずからの死しに向むき合あい、準備じゅんびを進すすめる人ひとが増ふえている。一方いっぽうで、人ひとの死しに寄より添そい、旅立たびだちを支ささえようとする人ひとも増ふえている。誰だれにも必かならず訪おとずれるその日ひ。私わたしたちの死生しせい観かんに、変化へんかが起おきているのか。 　神奈川かながわ県けんのＪＲ平塚ひらつか駅えき近ちかくのビル５階かい。若わかい男女だんじょ１０人にんが、頭蓋骨ずがいこつ（ずがいこつ）の模型もけいの上うえに緑色みどりいろの粘土ねんどを重かさねていた。日本にっぽんヒューマンセレモニー専門せんもん学校がっこうの「エンバーマーコース」の学生がくせいたちだ。出身しゅっしん地ちは北海道ほっかいどうから鹿児島かごしままで幅広はばひろい。 […] 「葬祭そうさいマネジメント学科がっか」を設置せっちする駿台すんだいトラベル＆ホテル専門せんもん学校がっこう（東京とうきょう）も同様どうようだ。小林こばやし史し一いち教務きょうむ部長ぶちょうによると、映画えいが「おくりびと」（２００８年ねん）の影響えいきょうで志願しがん者しゃ数すうが倍増ばいぞう。震災しんさいを機きにさらに増加ぞうかし、来年度らいねんどへの問とい合あわせは例年れいねんにない数すうという。「以前いぜんは３０～４０代だいの転職てんしょく組ぐみが目立めだったが、今いまは高校こうこう卒業そつぎょう後ごすぐ入学にゅうがくする人ひとも多おおい。 […] 戦後せんごの日本にっぽんは宗教しゅうきょうや死しをタブー視しし、経済けいざいを追おい求もとめた。だが、バブル崩壊ほうかいに直面ちょくめん、阪神はんしん大震災だいしんさいを経験けいけんし、生死せいしを病院びょういんに押おしつける価値かち観かんは破綻はたん（はたん）した。 　決定けってい打だになったのが東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいだ。災害さいがい大国たいこくであることを痛感つうかんさせられ、らせん状じょうに不安ふあんが増ました。結果けっか、「死し」を避さけず自然しぜんに向むき合あうという、価値かち観かんの揺ゆり戻もどしが起おきている。 もっと読よむ。

東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしま第だい１原発げんぱつ事故じこに対応たいおうする「子こども・被災ひさい者しゃ生活せいかつ支援しえん法ほう」で、復興ふっこう庁ちょうが支援しえん対象たいしょう地域ちいきや内容ないようを決きめる際さいに関係かんけい省庁しょうちょうと協議きょうぎした会議かいぎの議事ぎじ録ろくが作成さくせいされていないことが、同庁どうちょうへの情報じょうほう公開こうかい請求せいきゅうで分わかった。会議かいぎ資料しりょうについても同庁どうちょうは「国民こくみんの誤解ごかいや臆測おくそくを招まねく」などとして開示かいじしなかった。復興ふっこう庁ちょうは、会議かいぎの存在そんざいも明あきらかにしてこなかった経緯けいいがあり、「秘密ひみつ体質たいしつ」が改あらためて問とわれることになりそうだ。【日野ひの行こう介かい、袴田はかまだ貴行たかゆき】 　同庁どうちょうは８月がつ３０日にち、福島ふくしま県内けんない３３市町村しちょうそんを支援しえん対象たいしょう地域ちいきとする基本きほん方針ほうしん案あんを公表こうひょうした。本来ほんらいは放射線ほうしゃせん量りょうの基準きじゅんを決きめて対象たいしょう地域ちいきを線引せんひきするはずだったが、同庁どうちょうは基準きじゅんを決きめないまま自治体じちたい単位たんいで指定していする手法しゅほうに転換てんかん。「対象たいしょう地域ちいきを不当ふとうに狭せばめている」と批判ひはんを浴あびた。 　この方針ほうしん案あんについて、根本ねもと匠たくみ復興ふっこう相しょうは「関係かんけい省庁しょうちょう間あいだの意見いけん交換こうかん、議論ぎろんを踏ふまえた」と説明せつめい。関係かんけい省庁しょうちょうの課長かちょうや参事官さんじかんが参加さんかするこの会議かいぎで事実じじつ上じょう決きめられたことを示唆しさした。 　毎日新聞まいにちしんぶんは方針ほうしん案あんが出でる前まえの７月がつ上旬じょうじゅん、会議かいぎでの協議きょうぎの経過けいかを知しろうと、同庁どうちょうに議事ぎじ録ろくや提出ていしゅつ資料しりょうの公開こうかいを請求せいきゅうした。 続つづきは　被災ひさい者しゃ支援しえん法ほう:復興ふっこう庁ちょう、議事ぎじ録ろく作つくらず　会議かいぎ資料しりょうも開示かいじせず

東京とうきょう招致しょうち委いにとって、汚染おせん水すい事故じこへの海外かいがいの厳きびしい見方みかたは想像そうぞう以上いじょうだった。 五輪ごりん招致しょうち、汚染おせん水すい漏もれで東京とうきょう守勢しゅせい特集とくしゅう「東京とうきょう五輪ごりん招致しょうち」 　「水みずや食たべ物ものは安全あんぜん」「住民じゅうみんは普通ふつうに生活せいかつしている」「東京とうきょうは全まったく問題もんだいになっていない」――。招致しょうち委いは８月がつ下旬げじゅん、想定そうてい問答もんどうを作つくった。政府せいふが３日にち、計けい４７０億おく円えんの対策たいさくを発表はっぴょうすると「これで説明せつめいできる」と余裕よゆうも見みせていた。 　だが、現地げんち初はつの記者きしゃ会見かいけんで海外かいがいメディアの質問しつもん６問もんのうち４問もんが汚染おせん水すい対策たいさくに集中しゅうちゅうし、竹田たけだ恒和つねかず理事りじ長ちょうは答弁とうべんに困窮こんきゅう。「厳きびしい。この説明せつめいでは納得なっとくしてもらえないのか」。招致しょうち関係かんけい者しゃは国内外こくないがいの温度おんど差さを感かんじた。 　会見かいけんに出でた海外かいがいの記者きしゃは「失望しつぼうした」「意図いとを理解りかいしない答こたえ」と突つき放はなした。東京とうきょうと福島ふくしまの距離きょりを強調きょうちょうする姿勢しせいに「東京とうきょうだけ安全あんぜんならいいとも聞きこえ、福島ふくしまの人々ひとびとへの配慮はいりょが足たりないのではないか」との声こえもあった。 質問しつもんの口火くちびを切きった、ＩＯＣ委員いいんの多おおくが読よむ五輪ごりん専門せんもんサイト「インサイド・ザ・ゲームズ」の英国えいこく人じん記者きしゃダンカン・マッケイ氏しは「東京とうきょうの答こたえはいつも同おなじ。（福島ふくしまとの距離きょり）２５０キロというのはないに等ひとしい。ＩＯＣ委員いいんを説得せっとくできるとは思おもえない」と語かたった。「東京とうきょうの２０２０年ねん五輪ごりん招致しょうちは福島ふくしまの影かげに」（ＡＦＰ通信つうしん）などと伝つたえられた。 続つづきは　汚染おせん水すい説明せつめい理解りかいされず　五輪ごりん招致しょうち　海外かいがい記者きしゃ「失望しつぼうした」（記事きじ全文ぜんぶんを読よむには無料むりょう会員かいいん登録とうろくが必要ひつようです）