Daily Archives: 2014/03/13

チェルノブイリの３年ねんと、福島ふくしまの３年ねん。 これ、比くらべてみるとどんな感かんじになりますかね？ 小出こいで：福島ふくしまの方ほうがずっと過酷かこくだと思おもいます。 […] 小出こいで： チェルノブイリの場合ばあいには壊こわれた原子げんし炉ろがひとつでしたけれども、 福島ふくしまの場合ばあいには運転うんてん中ちゅうのものが３みっつ。 そして運転うんてんしていなかったけれども、爆発ばくはつで原子げんし炉ろ建屋たきのやが壊こわれたという４号機ごうきというのがもうひとつありまして、 その４よっつともが現場げんばに足あしを踏ふみ込こむ事ことが出来できないというまま現在げんざいにいたっていて、 事故じこ原因げんいんすらが３年ねん経たっても全まったく分わからないという状況じょうきょうになっています。 […] 小出こいで： チェルノブイリの事故じこが起おきた後のちに、現地げんちの人達ひとたちは 「こんな被害ひがいが出でている」「あんな被害ひがいが出でている」と沢山たくさんの症状しょうじょうを訴うったえていました。 特とくに深刻しんこくだったのが甲状腺こうじょうせんの癌がんというものだったんですけれども、 それに関かんしても原子力げんしりょくを推進すいしんしている人達ひとたちは、 「そんなものはありよう筈はずがない」と。 広島ひろしま・長崎ながさきの原爆げんばくの経験けいけんをもとにすれば、いわゆる固形こけいがんと私わたしたちが呼よんでいる、 あの、血液けつえきの癌がんである白血病はっけつびょうではない様ような癌がんというのは、 １０年ねん経たたなければ出でないのであって、「そんなに早はやく出でる事ことはあり得えない」と言いって、 影響えいきょうを否定ひていしていたのです。 しかし、実際じっさいには被害ひがいがどんどん出でていた訳わけで、 ３年ねん経たって４年ねん経たった頃ころから甲状腺こうじょうせんがんが激増げきぞうしてきまして、 「あ、やっぱり」と言いって、ようやくにして原子力げんしりょくを推進すいしんしていた人達ひとたちも甲状腺こうじょうせんがんの発生はっせいを認みとめたのです。 ところが福島ふくしまでは１年ねん経たって、２年ねん経たってという頃ころからもう、 甲状腺こうじょうせんがんがどんどん子こどもたちの間あいだに出でてきているようになっている訳わけですけれども、 日本にっぽんの原子力げんしりょくを推進すいしんしている人達ひとたちは、 「チェルノブイリでも４年ねん経たったからしか激増げきぞうしなかった。だからこれは違ちがう」という事ことを言いってるわけです。 伊藤いとう：そうですね。 小出こいで： 私わたしは本当ほんとうに科学かがくの素養そようのない人達ひとたちだなと思おもいます。 「従来じゅうらい分わかっていなかったこともきっちりと調査ちょうさをして、新あたらしい知見ちけんを蓄積ちくせきしていく」 というのが本来ほんらいの科学かがくのあり方かただと思おもうのですけれども、 残念ざんねんながら原子力げんしりょくを進すすめている人達ひとたちにはそういう考かんがえ方かたがないように見みえます。 全文ぜんぶんを読よむ。

[…] 甲状腺こうじょうせんがんの発症はっしょうと原発げんぱつ事故じことの因果いんが関係かんけいについて ・現時点げんじてんにおける、甲状腺こうじょうせんがんの症例しょうれいは福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつ事故じこの影響えいきょうによるものとは考かんがえにくいとの見解けんかいに 　疑義ぎぎが示しめされました。 チェルノブイリの知見ちけんに留とまらず、現在げんざい見みつかっている甲状腺こうじょうせんがんの方ほうの平均へいきん年齢ねんれいが16.9歳さい（2013年ねん12月末日まつじつ現在げんざい）であり、従来じゅうらいより知しられている小児しょうに甲状腺こうじょうせんがんの年齢ねんれい分布ぶんぷに非常ひじょうに似通にかよっていること。チェルノブイリでは放射線ほうしゃせんの感受性かんじゅせいが高たかい0～5歳さい（被ひばく時じ年齢ねんれい）の層そうに多おおくの甲状腺こうじょうせんがんの方ほうが見みつかったのに対たいし、福島ふくしまでは現在げんざいのところ、その年齢ねんれい層そうには甲状腺こうじょうせんがんの方ほうは見みつかっていないこと。甲状腺こうじょうせんがんの発見はっけん率りつに地域ちいき差さがみられないこと。このようなことを考かんがえ合あわせ、現在げんざい見みつかっている、甲状腺こうじょうせんがんと診断しんだんされた方ほうについては福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつ事故じこの影響えいきょうによるものとは考かんがえにくいとの見解けんかいを持もっております。 　 この見解けんかいについては、県民けんみん健康けんこう管理かんり調査ちょうさ検討けんとう委員いいん会かいや、2月がつに開催かいさいされた「放射線ほうしゃせんと甲状腺こうじょうせんがんに関かんする国際こくさいワークショップ」でも検討けんとうされ、一致いっちした見解けんかいとなっております。 　 ただし、放射線ほうしゃせんの影響えいきょうの有無うむを解析かいせきするには時間じかんを要ようします。今後こんごも長ながきにわたり繰くり返かえし検査けんさを継続けいぞくし、更さらに慎重しんちょうに見みていく必要ひつようがあると認識にんしきしております。 当とう大学だいがく・当とうセンターのスタッフは、福島ふくしまの地ちで医療いりょうに携たずさわる者ものとして使命しめい感かんを持もって、業務ぎょうむに取とり組くんでおります。県民けんみんの皆みなさまのこころとからだの健康けんこうを願ねがう医療いりょう人じんが集つどう組織そしきとして、「あなたの健康けんこうを見守みまもります」という県民けんみんの皆みなさまとのお約束やくそくを果はたすべく、皆みなさまのお声こえに耳みみを傾かたむけ、至いたらぬ点てんは改善かいぜんしながら活動かつどうをしてまいる所存しょぞんです。 　 そして、県民けんみん健康けんこう管理かんり調査ちょうさの結果けっかは、治療ちりょうが必要ひつようとされる方ほうに、最適さいてきと考かんがえられる医療いりょうをいち早はやくご提供ていきょうするうえでも欠かかせない判断はんだん材料ざいりょうとして活用かつようさせていただきます。一方いっぽうで正確せいかくな情報じょうほうの公表こうひょうも重要じゅうようであることは十分じゅうぶんに承知しょうちし、実践じっせんに努つとめております。ただし、皆みなさまの健康けんこう状況じょうきょうに関かんする情報じょうほうの開示かいじにつきましては、たとえそれが匿名とくめいであったとしても、患者かんじゃさまやご家族かぞくに対たいして、治療ちりょうに決けっして良よい影響えいきょうをもたらさない精神せいしん的てきなご負担ふたん・ご迷惑めいわくをおかけすることになりかねないと考かんがえ、県民けんみんの皆みなさまお一人ひとりおひとりのプライバシー保護ほごを最さい優先ゆうせん事項じこうとしてお取とり扱あつかいをしております。 […] 「福島県立医科大学ふくしまけんりついかだいがく 放射線ほうしゃせん医学いがく県民けんみん健康けんこう管理かんりセンターの見解けんかい」についての私わたしの見解けんかい ※福島ふくしま県けん＝「健康けんこう管理かんり調査ちょうさ」検討けんとう委員いいん会かい　どちらも同おなじ人間にんげんが関かかわっているのでチェックの意味いみがあるのか疑問ぎもん ※甲状腺こうじょうせんがんと診断しんだんされた方ほうのご不安ふあんやご心配しんぱい＝病気びょうきに対たいする心配しんぱいで医師いしの専門せんもん的てきな話はなしをしっかり聞ききたい。 ゆえに心しんのケアとは違ちがうと思おもう。 ※甲状腺こうじょうせん検査けんさの結果けっか通知つうちについて、のう胞ほうや結節けっせつの大おおきさや数かずだけじゃなく、欲ほしいのはエコー画像がぞうなのです。 ※ヨウ素もとの初期しょき被ひばく線量せんりょうを調しらべていたら横よこやりが入はいったので正確せいかくな被ひばく線量せんりょうは分わからなくなってしまった。 ※県民けんみん健康けんこう管理かんり調査ちょうさ検討けんとう委員いいん会かい＝「放射線ほうしゃせんと甲状腺こうじょうせんがんに関かんする国際こくさいワークショップ」 この両方りょうほうで検討けんとうして一致いっちするのはメンバーがほとんど同おなじなので当あたり前まえ。 結局けっきょく、福島ふくしま県けん＝「健康けんこう管理かんり調査ちょうさ」検討けんとう委員いいん会かい＝県民けんみん健康けんこう管理かんり調査ちょうさ検討けんとう委員いいん会かい＝「放射線ほうしゃせんと甲状腺こうじょうせんがんに関かんする国際こくさいワークショップ」 つまり、これらの組織そしきの中なかには同おなじ考かんがえ方かたを持もった人ひとばかりが集あつめられているので、 半々はんはんの人数にんずうで、公平こうへいな判断はんだんはされていないと私わたしは思おもっている。 全文ぜんぶんを読よむ。 ◇福島ふくしまの子こどもの甲状腺こうじょうせんがん

   福島ふくしま県けんで発生はっせいしている子こどもの甲状腺こうじょうせんがんを取とり上あげたテレビ朝日てれびあさひ系けいの報道ほうどうステーションで、取材しゅざいに応おうじていた福島県立医科大学ふくしまけんりついかだいがく 放射線ほうしゃせん医学いがく県民けんみん健康けんこう管理かんりセンターが2014年ねん3月がつ12日にち、自身じしんのホームページで改あらためて見解けんかいを公表こうひょうした。 子こどもの甲状腺こうじょうせんがんは「100万まん人にんに1人にんか2人ふたり」とされているが、福島ふくしま県けんでは東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい当時とうじ18歳さい以下いかの子こども約やく27万まん人にんのうち33人にんが甲状腺こうじょうせんがんと診断しんだんされ、摘出てきしゅつ手術しゅじゅつを受うけた子こどももいるという。 (略りゃく） 福島ふくしま県立けんりつ医大いだいが情報じょうほうを一括いっかつ管理かんり、「詳くわしい検査けんさ結果けっかも知しることができない」 子こどもの成長せいちょうや発達はったつを促うながす甲状腺こうじょうせんホルモンをつくりだす甲状腺こうじょうせんは、原発げんぱつ事故じこによる「放射ほうしゃ性せいヨウ素もと」を取とり込こみやすい。そのため、子こどもほど放射線ほうしゃせんの影響えいきょうを受うけやすい。 福島ふくしま県けんでは東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいから7か月げつ後ごに、甲状腺こうじょうせん検査けんさを始はじめた。検査けんさは2段階だんかい。1次じ検査けんさでは、異常いじょうがないとされるとA1判定はんてい。5ミリメートル以 下かのしこりや甲状腺こうじょうせんに水分すいぶんが溜たまってできるのう胞ほうが20ミリメートル以下いかの小ちいさいものがあるとA2判定はんてい。それを超こえる大おおきなしこりやのう胞ほうが見みつかるとB 判定はんてい、C判定はんていとされ、2次じ検査けんさが必要ひつようになる。がんの疑うたがいもあるためさらに詳細しょうさいな検査けんさが行おこなわれる。 ところが、現地げんちではこうした検査けんさや診断しんだんのあり方かたに疑問ぎもんがもたれているというのだ。 報道ほうどうステーションでは、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいから3年ねん目めを迎むかえた2014年ねん3月がつ11日にち、「子こどもが甲状腺こうじょうせんがんに… 母ははが苦悩くのうの告白こくはく」として報ほうじた。 番組ばんぐみでは、「『甲状腺こうじょうせんがんのことを他たにしゃべると就職しゅうしょくにも差さし障さわるかもしれないから黙だまっていたほうがいい』と医師いしに口止くちどめされた人ひとがいた」こ とや「診断しんだんは県立けんりつ医大いだいのみ可能かのう。個人こじん病院びょういんで診断しんだんを受うけようとしたが断ことわられる」こと、「他たの病院びょういんでは県立けんりつ医大いだいと同おなじ検査けんさ方法ほうほうを取とらないといけない」こと、 「受診じゅしん者しゃは流ながれ作業さぎょうのようだった」こと、「2次じ検査けんさまで半年はんとしも待またされた」こと、「県立けんりつ医大いだいが情報じょうほうを一括いっかつ管理かんりしていて、詳くわしい検査けんさ結果けっかも知しることができな い」ことなどを、甲状腺こうじょうせんがんに罹かかった子こどもを抱かかえる母親ははおやの証言しょうげんなどをまじえて、まとめていた。 さらに、福島県立医科大ふくしまけんりついかだいや福島ふくしま県民けんみん健康けんこう管理かんり調査ちょうさ検討けんとう委員いいん会かいなどが当時とうじ18歳さい以下いかの県内けんないの子こどもに甲状腺こうじょうせんがんが出でたことについて、「原発げんぱつ事故じことの因果いんが関係かんけいは考かんがえにくい」との認識にんしきにあることに、疑義ぎぎを示しめしていた。 （略りゃく） 2014年ねん3月がつ12日にちにホームページに公開こうかいした「見解けんかい」によると、甲状腺こうじょうせん検査けんさの実施じっしや判定はんていの権限けんげんを県立けんりつ医大いだいに「集中しゅうちゅうさせている」との番組ばんぐみの指摘してきに ついて、県立けんりつ医大いだいは「県立けんりつ医大いだいが主体しゅたいであるものの、実施じっしの権限けんげんが県立けんりつ医大いだいに集中しゅうちゅうしているわけではない」と否定ひてい。検査けんさは、福島ふくしま県内けんないの医療いりょう関係かんけい者しゃが実施じっしできる よう準備じゅんびを進すすめていて、「14年度ねんどは県けん指定していの県内けんない医療いりょう機関きかんでも検査けんさができる体制たいせいが順次じゅんじ整ととのっていく見通みとおし」という。 また、 甲状腺こうじょうせんがんの発症はっしょうと原発げんぱつ事故じことの因果いんが関係かんけいについては「番組ばんぐみ内ないではチェルノブイリとの比較ひかくにおいて、被ひばく線量せんりょうについてほとんど触ふれられていなかった」と指ゆび 摘。そのうえで、「チェルノブイリと比くらべて、福島ふくしまにおける県民けんみんの被ひばく線量せんりょうが低ひくいことがわかってきている」としている。 全文ぜんぶんは福島ふくしまの子こどもの甲状腺こうじょうせんがん　報道ほうどうステーションの報道ほうどうに福島県立医科大ふくしまけんりついかだいが見解けんかい

■泊とまり原発げんぱつ３０キロ圏けん１３町村ちょうそん長ちょう・知事ちじアンケート 北海道電力ほっかいどうでんりょく泊はく原発げんぱつ（泊とまり村むら）の再さい稼働かどうをめぐり、原発げんぱつから３０キロ圏けんにある１３自治体じちたいの半数はんすう近ちかくが「３０キロ圏けん内うちまたはそれ以上いじょうの市町村しちょうそんの同意どういが必 要よう」だと考かんがえていることが、朝日新聞社あさひしんぶんしゃのアンケートで分わかった。北きた電でんと安全あんぜん協定きょうていを結むすぶ立地りっち４町村ちょうそんは地元じもとの同意どういを「不要ふよう」と答こたえており、「立地りっち」と「周辺しゅうへん」 で、自治体じちたいの考かんがえ方かたの違ちがいが鮮明せんめいになった。 ◇ ■立地りっち４町村ちょうそんは「不要ふよう」 アンケートは泊とまり原発げんぱつから３０キロ圏けんに位置いちする１３町村ちょうそんの首長しゅちょうと道みち知事ちじを対象たいしょうに、書面しょめんで行おこなった。 「原子力げんしりょく規制きせい委員いいん会かいによる適合てきごう審査しんさをクリアした場合ばあい」との前提ぜんていで「再さい稼働かどうすることに賛成さんせいか反対はんたいか」の問といに、「賛成さんせい」と答こたえたのは、泊とまり原発げんぱつが立地りっち する泊とまり村むらの牧野まきの浩ひろし臣しん村長そんちょうだけ。「どちらかといえば賛成さんせい」と答こたえたのが、古平ふるびら、寿都すっつの両りょう町長ちょうちょう。「反対はんたい」と答こたえたのは積丹しゃこたん町まちの松井まつい秀紀ひでき町長ちょうちょうで、「どちらかとい えば反対はんたい」が余市よいち、仁木にきの両りょう町長ちょうちょうだった。 「その他た」のうち、蘭越らんこし町まちの宮谷みやたに内ない（みやうち）留雄とめお町長ちょうちょうは「使用しよう済ずみ核かく燃料ねんりょうの処理しょり技術ぎじゅつが確立かくりつされていない以上いじょう、再さい稼働かどうには賛成さんせいできない」としたう えで「今いますぐにすべての原発げんぱつを廃はい炉ろにすることも現実げんじつ的てきではないので、反対はんたい・賛成さんせいの意思いし表示ひょうじは難むずかしい」と答こたえた。ニセコ町まちの片山かたやま健也けんや町長ちょうちょうは「福島ふくしまの事故じこが収おさむ 束たばねせず、今いまなお放射能ほうしゃのうの拡散かくさんが続つづいている。事故じこの原因げんいん、責任せきにんも明確めいかくになっていない中なかで反対はんたい・賛成さんせいの前提ぜんていとなる判断はんだん材料ざいりょうが提示ていじされていない」とした。 電源でんげん三さん法ほうに基もとづいて泊はく原発げんぱつによる交付こうふ金きんを受うけ取とる泊とまり村むら、神恵内かもえない村むら、共和きょうわ町まち、岩内いわうち町まちの立地りっち４町村ちょうそんとその他たの周辺しゅうへん町村ちょうそんとの間あいだでくっきりと意見いけんが分わかれたのが、「再さい稼働かどうにあたって地元じもと自治体じちたいの同意どういが必要ひつようと思おもうか」との問といだ。 （略りゃく） ■周辺しゅうへん自治体じちたい対応たいおう　知事ちじ問とわれる手腕しゅわん 泊はく原発げんぱつ周辺しゅうへんの首長しゅちょうアンケートで浮うき彫ぼりとなったのは、原発げんぱつへの同意どうい権けんを持もつ立地りっち自治体じちたいと、その周辺しゅうへんに位置いちする３０キロ圏けんの自治体じちたいの考かんがえの違ちがいだった。中なかでも再さい稼働かどうに「地元じもと同意どうい」が必要ひつようかどうかで、回答かいとうがはっきり分わかれた。 東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつの事故じこは、広範囲こうはんいの自治体じちたいに住民じゅうみんの避難ひなんと役場やくばの移転いてんを強しいた。その経験けいけんを踏ふまえ、国くには原子力げんしりょく防災ぼうさい対策たいさくの重点じゅうてん区域くいきを３０キロ圏けん に広ひろげ、多おおくの自治体じちたいが新あらたに避難ひなん計画けいかくをつくる義務ぎむを負おった。泊とまり周辺しゅうへんでも１６市町村しちょうそんが北きた電でんと安全あんぜん確認かくにん協定きょうていを結むすび、情報じょうほう提供ていきょうと意見いけん交換こうかんをする場ばを持もつように なったが、新しん増設ぞうせつや計画けいかく変更へんこうに対たいする同意どうい権けんは１０キロ圏けんの４町村ちょうそんと道みちに限かぎられたままだ。 大だい間あいだ原発げんぱつ（青森あおもり県けん）の３０キロ圏けんに入はいる函館はこだて市しは４月がつ、自治体じちたいとして初はじめて原発げんぱつの建設けんせつ差さし止とめ訴訟そしょうを起おこす。「了解りょうかいや同意どういを求もとめることもなく、避難ひなん計画けいかくを義務ぎむづけられるとはどういうことなのか」という工藤くどう寿樹ひさき市長しちょうの思おもいは、泊とまり原発げんぱつの３０キロ圏けんの首長しゅちょうにも共有きょうゆうされている。 道内どうないは今冬こんとう、原発げんぱつなしで２度目どめの冬ふゆの節電せつでん要請ようせい期間きかんを乗のり切きった。しかし高橋たかはし知事ちじは「電力でんりょく需給じゅきゅうの安定あんてい化かの重要じゅうよう性せいを改あらためて認識にんしきした」と総括そうかつした。本州ほんしゅうから道内どうないへの電力でんりょく融通ゆうずうが限かぎられている中なかで、節電せつでん期間きかん中ちゅうに北きた電でん最大さいだいの火力かりょく発電はつでん所しょがトラブルで停止ていししたことが背景はいけいにある。 全文ぜんぶんは泊とまり原発げんぱつ 再さい稼働かどう同意どうい　割われる自治体じちたい

原子力げんしりょく規制きせい委員いいん会かいは13日にち、再さい稼働かどうに向むけ審査しんさ中ちゅうの10原発げんぱつのうち、九州電力きゅうしゅうでんりょく川内せんだい（せんだい）原子力げんしりょく発電はつでん所しょ（鹿児島かごしま県けん）の安全あんぜん審査しんさを優先ゆうせん的てきに進すすめるこ とを決きめた。規制きせい委いは今後こんご、同どう原発げんぱつについて審査しんさの最終さいしゅうとりまとめに入はいる。早はやければ５月がつにも審査しんさに合格ごうかくする可能かのう性せいがある。昨年さくねん７月がつに刷新さっしんされた新しん規制きせい基準きじゅんの 下した、川内原かわないはら発はつが夏なつにも再さい稼働かどう１号ごうとなる公算こうさんが大おおきくなった。 「優先ゆうせん枠わく」に選えらばれたのは川内原かわないはら発はつの１、２号機ごうき。合計ごうけい出力しゅつりょく178万まんキロワット で九きゅう電でんの主力しゅりょく発電はつでん所しょのひとつだ。田中たなか俊一しゅんいち規制きせい委員いいん長ちょうは同日どうじつの規制きせい委いの会合かいごうで「川内原かわないはら発はつ１、２号機ごうきは基本きほん的てきには大おおきな審査しんさ項目こうもくをクリアしている」と語かたった。 規制きせい委いは今後こんご、川内かわうちを「特急とっきゅう」扱あつかいとして審査しんさを進すすめる。九きゅう電でんは「審査しんさに対たいして真摯しんしかつ精力せいりょく的てきに対応たいおうしたい」とのコメントを出だした。 （略りゃく） 新しん規制きせい基準きじゅんが昨年さくねん７月がつに導入どうにゅうされて以降いこう、規制きせい委いはこれまでに10原発げんぱつ17基きの審査しんさ申請しんせいを受うけ付つけた。ただ10原発げんぱつ同時どうじ進行しんこうの審査しんさは遅おくれがち。電力でんりょく会かい 社しゃや原発げんぱつ地元じもとからは審査しんさの早期そうき終了しゅうりょうを求もとめる声こえが上あがっていた。このため規制きせい委いは先行せんこうする原発げんぱつの審査しんさを優先ゆうせん的てきに進すすめて終おわらせ、この審査しんさをモデルケースとし て他た原発げんぱつの審査しんさを効率こうりつ的てきに済すませる意向いこうを示しめしていた。 残のこりの９原発げんぱつでは四国電力しこくでんりょくの伊方いかた原発げんぱつ（愛媛えひめ県けん）、九きゅう電でん玄海げんかい原発げんぱつ（佐賀さが県けん）などの審査しんさが進すすんでいる。川内原かわないはら発はつが優先ゆうせん審査しんさを受うける期間きかんは、他た原発げんぱつの審査しんさは多少たしょう 滞とどこおる可能かのう性せいがある。また、他た原発げんぱつでは稼働かどうに難色なんしょくを示しめしている周辺しゅうへん自治体じちたいもあり、審査しんさ合格ごうかく後ごも再さい稼働かどうにこぎ着つけられない可能かのう性せいは残のこる。 全文ぜんぶんは 川内原かわないはら発はつを優先ゆうせん審査しんさ　規制きせい委い、今夏こんかにも再さい稼働かどう 関連かんれん記事きじ：「原発げんぱつ以外いがいに方法ほうほうは」　住民じゅうみん避難ひなん続つづく福島ふくしま県けん via msn.産経さんけいニュース 九州電力きゅうしゅうでんりょく川内原かわないはら発はつが新しん基準きじゅんに基もとづく最初さいしょの再さい稼働かどうになる見通みとおしとなったことに、東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしま第だい１原発げんぱつ事故じこによる深刻しんこくな影響えいきょうが続つづく福島ふくしま県けんでは「原発げんぱつ以外いがいに方法ほうほうは」「福島ふくしまを見みていないのでは」との声こえが聞きかれた。 浪江なみえ町まちから福島ふくしま市しの仮設かせつ住宅じゅうたくに避難ひなんしている渡部わたなべシゲさん（８１）は「電力でんりょくの必要ひつよう性せいは分わかるけれど、原発げんぱつ以外いがいに方法ほうほうはないのかな」と話はなす。