Daily Archives: 2016/11/08

〈核かくの恐おそろしさを体験たいけんしたこの国くにはどこへ行いこうとしているのか〉 こんな声ごえをあげたのは世界せかい的てきに活躍かつやくする俳優はいゆうの渡辺わたなべ謙けんだ。10月27日にち（現地げんち時間じかん）、国連こくれん総会そうかい第だい1委員いいん会かいにおいて「核兵器かくへいき禁止きんし条約じょうやく」に向むけた交渉こうしょうを2017年ねんにスタートさせる決議けつぎが賛成さんせい多数たすうで採択さいたくされた。しかし、この議決ぎけつに対たいして米べい露ろ英えい仏ふつの核保有かくほゆう国こくなどとともに反対はんたいしたのが、被爆ひばく国こくである日本にっぽんだった。 この日本にっぽんの姿勢しせいに対たいして、渡辺わたなべがツイッターに批判ひはんを投稿とうこうしたのだ。その全文ぜんぶんを掲載けいさいしよう。 〈核兵器かくへいき禁止きんし条約じょうやくに日本にっぽんが「反対はんたい」という信しんじられないニュースが流ながれました。いったいどうやってこの地球ちきゅうから無用むような兵器へいきを無なくしていくつもりなのか？　核かくを持もつ国くにに追従ついしょうするだけで意見いけんは無ないのか。原爆げんばくだけでなく原発げんぱつでも核かくの恐おそろしさを体験たいけんしたこの国くにはどこへ行いこうとしているのか、何なにを発信はっしんしたいのか〉 渡辺わたなべは国連こくれん議決ぎけつの直後ちょくごの10月がつ28日にちにこれをアップしているが、その主張しゅちょうは至極しごくまっとうなものだ。 岸田きしだ文雄ふみお外相がいしょうは、反対はんたい理由りゆうとして「核保有かくほゆう国こくと非核ひかく保有ほゆう国こくの対立たいりつを一層いっそう助長じょちょうする」などと述のべているが、そんなものはゴマカシにすぎない。そもそも、日本にっぽんはこれまでも表向おもてむきは「核かく廃絶はいぜつ」などと言いいながら、実際じっさいにはまったく逆ぎゃくの行動こうどうをとり続つづけてきた。 たとえば今年ことし5月がつの核軍縮かくぐんしゅくの進展しんてんを目指めざす国連こくれん作業さぎょう部会ぶかい第だい2回かい会合かいごうでも、佐野さの利男としお軍縮ぐんしゅく大使たいしは、安全あんぜん保障ほしょう上じょうの問題もんだいで核かくが必要ひつようだとし、「核兵器かくへいきを削減さくげん・廃絶はいぜつするのはほとんど非ひ現実げんじつ的てき」と主張しゅちょう、条約じょうやくの締結ていけつに対たいし反対はんたいした。 (略りゃく） 安倍あべ首相しゅしょうは今年ことしの広島ひろしま・長崎ながさきの平和へいわ記念きねん式典しきてんでオバマ訪問ほうもんを「核兵器かくへいきを使用しようした唯一ゆいいつの国くにの大統領だいとうりょうが、被爆ひばくの実相じっそうに触ふれ、被爆ひばく者しゃの方々かたがたの前まえで、核兵器かくへいきのない世界せかいを追求ついきゅうする、そして核かくを保有ほゆうする国々くにぐにに対たいして、その勇気ゆうきを持もとうと力強ちからづよく呼よびかけました」と自みずからの実績じっせきとして大々的だいだいてきにアピールし、「世界せかいの指導しどう者しゃや若者わかものに被爆ひばくの悲惨ひさんな実態じったいに触ふれてもらうことにより、『核兵器かくへいきのない世界せかい』に向むけ、努力どりょくを積つみ重かさねてまいります」と宣言せんげんしていた。それが裏うらでは、この有様ありさまである。 しかし、それも当然とうぜんだろう。安倍あべ首相しゅしょうは官房かんぼう副ふく長官ちょうかん時代じだいの2002年ねん、早稲田大学わせだだいがくで開ひらかれた田原たはら総一朗そういちろう氏しとの学生がくせい向むけシンポジウムで、「憲法けんぽう上じょうは原子げんし爆ばく弾だんだって問題もんだいではないですからね、憲法けんぽう上じょうは。小型こがたであればですね」と発言はつげん、また2006年ねんにも「核兵器かくへいきであっても、自衛じえいのための必要ひつよう最小さいしょう限度げんどにとどまれば、保有ほゆうは必かならずしも憲法けんぽうの禁止きんしするところではない」と答弁とうべん書しょに記しるすなど、その考かんがえは“核かくの保有ほゆうや核兵器かくへいきの使用しようは認みとめられるべき”というものなのだ。 全文ぜんぶんは渡辺わたなべ謙けんが「核兵器かくへいき禁止きんし条約じょうやく」に反対はんたいした安倍あべ政権せいけんを真まっ向こう批判ひはん！「核かくを持もつ国くにに追従ついしょうするだけで意見いけんは無ないのか」

今年ことし4月がつの熊本くまもと地震じしんに続つづいて、10月21日にちに鳥取とっとりでも最大さいだい震度しんど6弱じゃくの大おおきな被害ひがいに見舞みまわれた日本にっぽん列島れっとう。今回こんかいの地震じしんがさらなる地震じしんを誘発ゆうはつするのではないか‥‥そんな不安ふあんと観測かんそくが浮上ふじょうする中なか、さらなる衝撃しょうげき証言しょうげんをキャッチした。 原発げんぱつ直下ちょっかに活かつ断層だんそう──。原発げんぱつ施設しせつ周辺しゅうへんの断層だんそうの再さい調査ちょうさの結果けっか、東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしま第だい一いち・第だい二に原発げんぱつの周辺しゅうへんには、活かつ断層だんそうの疑うたがいのある断層だんそうが計けい5つあることが、これまで明あきらかになっている。ところが、これまで報ほうじられていないが、日本にっぽん最大さいだいの公的こうてき研究けんきゅう機関きかん、産業さんぎょう技術ぎじゅつ総合そうごう研究所けんきゅうじょ活かつ断層だんそう研究けんきゅうグループが1960年代ねんだい後半こうはん、国くにに提出ていしゅつしたレポートには「直下ちょっかに活かつ断層だんそうあり」と明記めいきされていたのだ。しかも「3.11」の事故じこ直前ちょくぜん、直下ちょっかの活かつ断層だんそうを震源しんげんとする地震じしんが発生はっせい。原子げんし炉ろ崩壊ほうかいはこれが原因げんいんだと主張しゅちょうする研究けんきゅう者しゃも現あらわれたのである。 「直下ちょっか型がた地震じしんはもちろん、気象庁きしょうちょうの地震じしん計けいに記録きろくされている。私わたしがそれを知しったのは、東日本ひがしにっぽん巨きょ大だい地震じしん発生はっせい直後ちょくごでした。地震じしん学者がくしゃなら地震じしん波はを解析かいせきして気きづいている人ひともいると思おもいますが、気象庁きしょうちょうはそれを意図いと的てきに隠かくしているのかもしれない」 こう語かたるのは、さる国立こくりつ大学だいがくで長年ながねん、地震じしんを研究けんきゅうしてきた科学かがく者しゃである。 「福島ふくしま原発げんぱつの直下ちょっか地震じしんは、巨大きょだい地震じしんと同どう時刻じこくに発生はっせいしました。巨きょ大だい地震じしんに誘発ゆうはつされた、あるいは太平洋たいへいようプレートのプレッシャーで活かつ断層だんそうが動うごいたとも考かんがえられる。地震じしんによる津波つなみで福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつの原子げんし炉ろは崩壊ほうかいしたと言いわれていますが、私わたしは直下ちょっか地震じしんのパワーで壊こわれ、原子げんし炉ろの炉心ろしんが溶融ようゆうしてしまったと見みています」 この科学かがく者しゃは東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい後ご、産業さんぎょう技術ぎじゅつ総合そうごう研究所けんきゅうじょのレポートを読よみ返かえし、原発げんぱつ直下ちょっかに活かつ断層だんそうが存在そんざいすることを確認かくにん。巨きょ大だい地震じしんと同時どうじに直下ちょっか地震じしんが発生はっせいしたことを確信かくしんしたという。 (略りゃく） 福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつにもこれと同おなじことが言いえるのではないか。原子げんし炉ろ崩壊ほうかいは巨大きょだい地震じしんによる津波つなみで説明せつめいがつくため、解析かいせきする必要ひつようもなかった。いや、活かつ断層だんそうがありながらその報告ほうこくを無視むしして原発げんぱつを造つくったなどということは、外部がいぶに漏もれてはいけないことなのだ。 福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつ事故じこ発生はっせい時じ、1号機ごうき内部ないぶにいた元もと作業さぎょう員いんの木下きのした聡さとし氏しはマスコミのインタビューに答こたえ、次つぎのように証言しょうげんしている。 「あの日ひは午後ごごから、1号機ごうきで定期ていき検査けんさのための足場あしばを組くむ作業さぎょうをしていた。1階かいには私わたしと同僚どうりょうの2人ふたり。4階かいに元請もとうけと協力きょうりょく会社かいしゃの4、5人にんがいた。最初さいしょの揺ゆれはそれほどでもなかった。だが、2回かい目めはすごかった。床ゆかにはいつくばった。配管はいかんは昔むかしのアンカーボルトを使つかっているから、揺ゆすられると隙間すきまができる。あぁ危あぶないと思おもったら案あんの定じょう、無数むすうの配管はいかんやケーブルのトレーが天井てんじょうからバサバサ落おちてきた。4階かいにいた人ひとたちは『水みずが大量たいりょうにゴーと襲おそってきた』と言いっていた。それが使用しよう済ずみ燃料ねんりょうプールからなのか、非ひ常用じょうよう復ふく水すい器きが壊こわれたからなのか、その時ときはわからなかった」 木下きのした氏しは、先さきの科学かがく者しゃの主張しゅちょうにも同調どうちょうしている。 「東電とうでんは『全ぜん電源でんげん喪失そうしつと地震じしんの揺ゆれは無関係むかんけい』と言いっているが、そんなのありえない。謙虚けんきょに検証けんしょうする姿勢しせいがないと、安全あんぜん神話しんわが崩壊ほうかいする」 木下きのした氏しも、2度目どめの揺ゆれはすごかったと証言しょうげんした。原発げんぱつ事故じこは、産さん総研そうけんのレポートを無視むしした結果けっか、不幸ふこうな偶然ぐうぜんが重かさなり合あって起おきた空前くうぜんの大だい惨事さんじだったのだ。 全文ぜんぶんは鳥取とっとり地震じしんで再さい注目ちゅうもく…「福島ふくしま原発げんぱつ直下ちょっかに活かつ断層だんそう」驚愕きょうがくレポートがあった！