Daily Archives: 2022/02/03

脱だつ炭素たんそ社会しゃかいの実現じつげんを目指めざす欧州おうしゅう委員いいん会かいは2日にち、原子力げんしりょくおよび天然てんねんガス発電はつでんについて、環境かんきょうにやさしい「グリーンエネルギー」として認みとめる方針ほうしんを明あきらかにした。委員いいん会かいは2023年ねんの発効はっこうを目指めざしているが、脱だつ原発げんぱつを推進すいしんする一部いちぶの欧州おうしゅう連合れんごう（EU）加盟かめい国こくは激はげしく反発はんぱつしている。 欧州おうしゅう委員いいん会かいは、いずれのエネルギーも一定いっていの目標もくひょうを達成たっせいすれば「持続じぞく可能かのうな投資とうし」に分類ぶんるいできることを決定けっていしたとしている。 しかし、脱だつ原発げんぱつを掲かかげるオーストリアのカール・ネハンマー首相しゅしょうは「原子力げんしりょく発電はつでんはグリーンでも持続じぞく可能かのうでもない」、「EUの判断はんだんは理解りかいできない」と述のべた。 また、この計画けいかくが進すすめられれば、欧州おうしゅう司法しほう裁判所さいばんしょ（ECJ）への提訴ていそを目指めざし、同国どうこくのレオノーレ・ゲヴェスラー気候きこう相しょうを支持しじするとした。 ゲヴェスラー氏しは、「この決定けっていは間違まちがっている」と主張しゅちょう。「欧州おうしゅう委員いいん会かいは今日きょう、原子力げんしりょくと天然てんねんガス発電はつでんを推おし進すすめるために、グリーンウォッシング（エコフレンドリーや持続じぞく可能かのう性せいなどをうたいながら、実際じっさいにはそうではないことを指さす）プログラムに合意ごういした」と述のべた。 (略りゃく） ルクセンブルクのクロード・ターメス・エネルギー相しょうは、欧州おうしゅう連合れんごうの「持続じぞく可能かのうな」資金しきん調達ちょうたつのための決定けっていに同国どうこくが強つよく反対はんたいすることを再さい確認かくにんし、オーストリアと共ともにさらなる法的ほうてき措置そちを検討けんとうしていくとツイートした。 スペインも、何なんカ月かげつにもわたり議論ぎろんされてきたこの方針ほうしんに強つよく反対はんたいしてきた。 EUの有力ゆうりょく国こくで天然てんねんガスに大おおきく依存いぞんしているドイツのシュテフィ・レムケ環境かんきょう相しょうは、原子力げんしりょく発電はつでんを「グリーンエネルギー」として認みとめることを批判ひはんしている。 CO2削減さくげんも、安全あんぜん性せいに懸念けねん 一方いっぽうで、フランスなど原子力げんしりょく発電はつでんを導入どうにゅうする国くには今回こんかいの決定けっていを支持しじしている。 （略りゃく） 欧州おうしゅう員いん会かいは、何なにを「持続じぞく可能かのう」と分類ぶんるいするかについての高度こうどな技術ぎじゅつ的てき規則きそく、「EU分類ぶんるい法ほう」を用もちいて、民間みんかん投資とうし家かがどこに資金しきんを投入とうにゅうするかを決定けっていできるようにするものだと説明せつめいする。 委員いいん会かい関係かんけい者しゃは、対象たいしょうとなるプロジェクトには厳きびしい制限せいげんがあるとしている。例たとえば、天然てんねんガス発電はつでんには厳格げんかくなCO2排出はいしゅつ量りょう規制きせいが伴ともない、2035年ねんまでに低てい炭素たんそガスに切きり替かえることが義務ぎむづけられる。一方いっぽう、原子力げんしりょく発電はつでんでは、放射ほうしゃ性せい廃棄はいき物ぶつの処理しょりについて明確めいかくな計画けいかくと資金しきんを持もつ国くにでなければ、原発げんぱつを建設けんせつできない。 この方針ほうしんは最終さいしゅう決定けっていではない。欧州おうしゅう議会ぎかいや加盟かめい国こくで構成こうせいする理事りじ会かいは4カ月かげつの時間じかんが与あたえられ、この提案ていあんや反対はんたい意見いけんを検討けんとうすることとなる。 全文ぜんぶんはEU、原発げんぱつを「グリーン」認定にんていの方針ほうしん　ドイツやオーストリアは反対はんたい