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東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつ事故じこで福島ふくしま県けんから埼玉さいたま県けんなどに避難ひなんした住民じゅうみんら95人にんが、国くにと東電とうでんに計けい約やく11億おく円えんの損害そんがい賠償ばいしょうを求もとめた訴訟そしょうの判決はんけつで、さいたま地裁ちさいは20日はつか、東電とうでんに計けい約やく6540万まん円えんの支払しはらいを命めいじた。国くにへの請求せいきゅうは「規制きせい権限けんげんを行使こうししても事故じこを回避かいひできたとはいえない」として棄却ききゃくした。原告げんこく側がわは控訴こうそする方針ほうしん。　 国くにと東電とうでんの双方そうほうに賠償ばいしょうを求もとめた訴訟そしょうの地裁ちさい判決はんけつは18件けん目め。国くにの責任せきにんは地裁ちさい、高裁こうさいで判断はんだんが分わかれ、最高裁さいこうさいが近ちかく統一とういつ判断はんだんを示しめす見通みとおし。東電とうでんの責任せきにんはいずれも認みとめられている。 岡部おかべ純子じゅんこ裁判さいばん長ちょうは判決はんけつ理由りゆうで、国くには2002年ねんに公表こうひょうした地震じしん予測よそくの「長期ちょうき評価ひょうか」を基もとに、福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつの主要しゅよう建屋たきのやの敷地しきち高だかを超こえる津波つなみの到来とうらいを予見よけんできたのに、規制きせい権限けんげんを行使こうししなかったと指摘してき。「重大じゅうだいな責務せきむを果はたしたとはいえない」とした。 　一方いっぽう、予測よそくされた津波つなみと実際じっさいの津波つなみは違ちがいが大おおきく、「長期ちょうき評価ひょうかにしたがって規制きせい権限けんげんを行使こうししても、事故じこを回避かいひできたことが認みとめられない」として国くにへの訴うったえを退しりぞけた。原告げんこくの一部いちぶは東電とうでんによる賠償ばいしょうも認みとめられなかった。 原告げんこくは原発げんぱつ事故じこの避難ひなん指示しじ区域くいきに住すんでいた人ひとや自主じしゅ避難ひなん者しゃら。[…] さいたま市内しないで会見かいけんした原告げんこく側がわは「大だい事故じこを起おこしておいて、規制きせいしてもしなくても同おなじで責任せきにんがないというのは、到底とうてい信しんじられない判断はんだんだ」と批判ひはん。原子力げんしりょく規制きせい委員いいん会かいは「新しん規制きせい基準きじゅんへの適合てきごう性せい審査しんさを厳格げんかくに進すすめ、適切てきせつに規制きせいしたい」、東電とうでんは「判決はんけつ内容ないようを精査せいさし、対応たいおうを検討けんとうする」とコメントした。（杉原すぎはら雄介ゆうすけ） 全文ぜんぶん