Daily Archives: 2013/01/06

福島民報社ふくしまみんぽうしゃは県政けんせいの重要じゅうよう課題かだいに対たいする県民けんみん意識いしき調査ちょうさを行おこない、５日にちまでに結果けっかをまとめた。冷温れいおん停止ていし中ちゅうの東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつ５、６号機ごうき、第だい二に原発げんぱつ１～４号機ごうきの 再さい稼働かどうについて、「全ぜんて廃っぱい炉ろにすべき」との回答かいとうが７５・４％を占しめ、脱だつ原発げんぱつを強つよく望のぞむ県民けんみんの意識いしきが浮うかび上あがった。今後こんご、必要ひつようとされるエネルギー源げん・電力でんりょく 源げんは「新しんエネルギー」が４７・７％となり、太陽光たいようこうなど再生さいせい可能かのうエネルギーへの期待きたい感かんの大おおきさをうかがわせた。 県民けんみん意識いしき調査ちょうさでは、福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつ５、６号機ごうき、福島ふくしま第だい二に原発げんぱつの再さい稼働かどうの可否かひや将来しょうらいのエネルギー源げんに対たいする考かんがえを聞きいた。 原発げんぱつの再さい稼働かどうについての回答かいとうは【グラフ（上うえ）】の通とおり。「全ぜんて廃っぱい炉ろにすべき」が「福島ふくしま第だい二に原発げんぱつのみ稼働かどうすべき」（１６・４％）と「全すべて稼働かどうすべき」（３・２％）の合計ごうけい１９・６％を、５５・８ポイント上回うわまわった。「分わからない・無む回答かいとう」は５・０％だった。 男女だんじょ別べつの「全ぜんて廃っぱい炉ろにすべき」は男性だんせい７２・５％、女性じょせい７８・１％。女性じょせいの方ほうが再さい稼働かどうに対たいする拒否きょひ感かんが強つよいことがうかがえる。 年齢ねんれい別べつで「全ぜんて廃っぱい炉ろ」とした割合わりあいが最もっとも高たかかったのは、男性だんせいが６０代だいの７９・３％。最もっとも低ひくかったのは２０代だいの５５・８％。３０代だいは６８・０％だった。一方いっぽう、女性じょせいの最高さいこうは３０代だいの８２・８％。各かく年代ねんだいとも７０％台だい前半ぜんはんから８０％台だい前半ぜんはんとなっている。 原発げんぱつ事故じこを受うけ、東電とうでんは第だい一いち原発げんぱつ１号機ごうき～４号機ごうきの廃はい炉ろ作業さぎょうを進すすめている。これに対たいし、県けんは福島ふくしま第だい一いち、第だい二に原発げんぱつの全ぜん基もと廃はい炉ろを求もとめている。県議会けんぎかいも県内けんない原発げんぱつの全ぜん基もと廃はい炉ろを決議けつぎしている。 しかし、東電とうでんの広瀬ひろせ直己なおき社長しゃちょうは「今後こんご、国くにのエネルギー政策せいさくの全体ぜんたい像ぞうが見みえていく中なかで判断はんだんしないといけない」などとして態度たいどを明あきらかにしていない。 ■これからのエネルギー源げん「新しんエネ」４７．７％ 県民けんみん世論せろん調査ちょうさでは、これから必要ひつようとなるエネルギー源げん、電力でんりょく源げんについて考かんがえを聞きいた。「新しんエネルギー」が４７・７％で、「火力かりょく発電はつでん」や「水力すいりょく発電はつでん」を大おおきく上回うわまわった。一方いっぽう、「原子力げんしりょく発電はつでん」は６・５％だった。 これからのエネルギー源げん、電力でんりょく源げんについての回答かいとうは【グラフ（下した）】の通とおり。男女だんじょ別べつに見みると、「新しんエネルギー」は男性だんせいで５０・９％、女性じょせいで４４・７％といず れも高たかい比率ひりつを占しめた。二に番目ばんめに多おおかったのは男女だんじょとも「その他た」で、男性だんせい１７・７％、女性じょせい１９・１％。太陽光たいようこう発電はつでんなどの再生さいせいエネルギー技術ぎじゅつが、まだ発展はってん途と 上じょうのため発電はつでん能力のうりょくに限界げんかいがあることなどが背景はいけいにあるとみられる。 「原子力げんしりょく発電はつでん」と回答かいとうしたのは男性だんせいの２０代だいと３０代だい以外いがいの全すべての年代ねんだいで１０％未満みまんだった。 続つづきは　「県内けんない全ぜん基もと廃はい炉ろ」７５．４％　本社ほんしゃ県民けんみん調査ちょうさ

「人類じんるいはなんというものを地球ちきゅう上じょうに生うみ出だしてしまったのか」。11月末まつから一いち週間しゅうかん、ドイツ取材しゅざいを行おこない、原発げんぱつという負まけの遺産いさんの深刻しんこくさ を実感じっかんした。現在げんざい解体かいたい中ちゅうの旧きゅうラインスベルク原発げんぱつや、エネルギー自給じきゅう村むら、核かく廃棄はいき物ぶつ処分しょぶん場じょうなどを取材しゅざいし脱だつ原発げんぱつ、自然しぜんエネルギー、核かく処理しょりで日本にっぽんの一足ひとあし先さきを行いくド イツでの〝原発げんぱつの終おわらせ方かた〟をレポートする。 ＜東独とうどくの原発げんぱつが廃はい炉ろになった理由りゆう＞ ドイツの廃はい炉ろの状況じょうきょうを説明せつめいするには、30年ねん前まえに時計とけいの針はりを戻もどさなければならない。ベルリンの壁かべが崩壊ほうかいし、東西とうざいドイツが統一とういつした１９９０年ねん３月がつ、暫 定てい政権せいけんで大臣だいじんを担になった現げん放射線ほうしゃせん防御ぼうぎょ協会きょうかい会長かいちょうのセバスティアン・プフルークバイル博士はかせは、当時とうじの東独とうどくのソ連それん製せい原発げんぱつのひどい安全あんぜん基準きじゅんに関かんする秘密ひみつ資料しりょうを国民こくみんに 情報じょうほう開示かいじした。 そのことがきっかけとなり当時とうじ東ひがしドイツで稼働かどうしていた原発げんぱつ５基き、建設けんせつ中ちゅう６基きの合計ごうけい11基きの原発げんぱつが即時そくじ停止ていしとなった。その後ご旧東きゅうとうドイツ圏けんでは、１基きも原発げんぱつが新規しんき建設けんせつされず、再さい稼働かどうもされていない。 （略りゃく） 「廃はい炉ろ直後ちょくごは放射線ほうしゃせん量りょうが高たかすぎるので５年間ねんかん寝ねかして、95年ねんから解体かいたい事業じぎょうを開始かいししました。建設けんせつ費用ひように比くらべ、解体かいたい費用ひようのほうが膨大ぼうだいにかかる。66年ねんか ら90年ねんまでの開業かいぎょう時じの発電はつでん事業じぎょうで得えた利益りえきを超こえる解体かいたい費ひがかかります。ラインスベルクの場合ばあい、原発げんぱつを一基いっき解体かいたいするのに６００億おく円えんほどの予算よさんが必要ひつよう。また 期間きかんも70年間ねんかんかかる予定よていです」 最初さいしょは、敷地しきち内ないのボイラー室しつの部品ぶひんなど放射線ほうしゃせん量りょうの低ひくいものから実施じっしし、だんだんと放射線ほうしゃせん量りょうの高たかい格納かくのう容器ようきに近ちかい部分ぶぶんの作業さぎょうを行おこなう。現在げんざいでは固体こたいや 液体えきたいの放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつ、原子げんし炉ろ、原子げんし炉ろ周辺しゅうへんの遠隔えんかく作業さぎょうの為ためのマシーン、建屋たきのやの解体かいたいと掃除そうじなどの作業さぎょうが残のこっている状況じょうきょう。解体かいたい作業さぎょうの際さいに、汚染おせん水すいが周囲しゅういの湖みずうみに漏も れ、水質すいしつを悪化あっかさせてしまった事ことも。解体かいたい作業さぎょうは、新しん技術ぎじゅつの連続れんぞくだった。 全文ぜんぶんは原発げんぱつの終おわらせ方かたをドイツから学まなぶ

原発げんぱつ事故じこの影響えいきょうによる放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつが、福島ふくしま県けん沿岸えんがんなどの魚さかなからいつまで検出けんしゅつされるかを探さぐるため、横浜よこはま市しの研究所けんきゅうじょが、魚さかなの耳みみの奥おくにある「耳みみ石せき（じせき）」と呼よばれる組織そしきの分析ぶんせきを始はじめました。 （中略ちゅうりゃく） 耳みみ石せきは樹木じゅもくの年輪ねんりんのように、魚さかなの成長せいちょうとともに層そうを作つくって大おおきくなるため、放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつが含ふくまれる層そうを特定とくていできれば、取とり込こんだ時期じきを数すうか月げつ単位たんいまで絞しぼり込こむことができるということです。 研けん 究きわむ所しょでは、福島ふくしま県けんと宮城みやぎ県けんの沿岸えんがんで去年きょねん８月がつ以降いこうに取とれたアイナメとクロダイ合あわせて３０匹ひきから耳みみ石せきを集あつめ、放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつが原発げんぱつ事故じこ直後ちょくごに放出ほうしゅつされた高こう濃度のうどの 汚染おせん水すいによるものか、それとも海底かいていの泥どろからエサとなる生いき物ものを通つうじて現在げんざいも継続けいぞく的てきに摂取せっしゅしているものか探さぐりたいとしています。 （中略ちゅうりゃく） また、原発げんぱつ事故じこから１年ねん半はん近ちかくがたった去年きょねん８月がつには、福島ふくしま県けん沖おきのアイナメから基準きじゅんの３８０倍ばい、去年きょねん７月がつには、宮城みやぎ県けん沖おきのクロダイから基準きじゅんの３３倍ばいと、それぞれの県けんとして、これまでで最もっとも高たかい濃度のうどの放射ほうしゃ性せいセシウムが検出けんしゅつされました。 放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつは、付近ふきんの海水かいすいからはほとんど検出けんしゅつされないため、これらの魚さかなは原発げんぱつ事故じこ直後ちょくごに放出ほうしゅつされた高こう濃度のうどの汚染おせん水すいを体内たいないに取とり込こんだか、海底かいていの泥どろに蓄積ちくせきした放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつを現在げんざいも継続けいぞく的てきに取とり込こんでいるかのどちらかだとみられています。 全文ぜんぶんは魚さかなの放射能ほうしゃのういつまで 「耳みみ石せき」を分析ぶんせき