Daily Archives: 2019/08/10

オーストラリア政府せいふが、将来しょうらい、原子力げんしりょく発電はつでんを利用りようする可能かのう性せいについて連邦れんぽう議会ぎかいに調査ちょうさを要請ようせいした。発電はつでん時じに温室おんしつ効果こうかガスの排出はいしゅつがないという点てんから、原発げんぱつを導入どうにゅうすべきだという与党よとう内ないの一部いちぶの声こえを受うけた形かたちだ。年末ねんまつまでに調査ちょうさをまとめるように求もとめているが、最大さいだい野党やとう労働党ろうどうとうは反発はんぱつしている。 テイラー・エネルギー相しょうが２日にち、下院かいんの環境かんきょうエネルギー委員いいん会かいに調査ちょうさを求もとめた。豪州ごうしゅうは１９９８年ねんと９９年ねんに制定せいていされた原子力げんしりょくと環境かんきょう保護ほご関連かんれんの二ふたつの法律ほうりつで原発げんぱつの建設けんせつを禁きんじている。テイラー氏しは「豪州ごうしゅうの原子力げんしりょくの凍結とうけつ政策せいさくは維持いじされている」としたうえで、温室おんしつガスの少すくない技術ぎじゅつを増ふやすために、「（調査ちょうさ結果けっかが）将来しょうらいの政府せいふが原子力げんしりょくを検討けんとうする場合ばあいに必要ひつような材料ざいりょうになる」と説明せつめい。使用しよう済ずみ燃料ねんりょうの管理かんりや安全あんぜん性せい、経済けいざい性せい、国民こくみんの合意ごうい形成けいせい、といった点てんから調査ちょうさを求もとめた。 （略りゃく） 豪州ごうしゅうは原発げんぱつの燃料ねんりょうになるウランの世界せかい有数ゆうすうの産出さんしゅつ国こくで、業界ぎょうかい団体だんたいの豪州ごうしゅう鉱業こうぎょう評議ひょうぎ会かいは「世界せかいのほかの地域ちいきは、エネルギーが足たりない状況じょうきょう下かで原子力げんしりょくが果はたす役割やくわりに焦点しょうてんを当あてている」として、今回こんかいの動うごきを「重要じゅうような最初さいしょの一いち歩ほ」と歓迎かんげいした。 だが、労働党ろうどうとうのバトラー「影かげのエネルギー相しょう」は「原子力げんしりょくは太陽光たいようこうや風力ふうりょくなどの再生さいせいエネルギーに比くらべて最大さいだいで３倍ばいも費用ひようがかかる。健康けんこうや環境かんきょうに重大じゅうだいなリスクもある」と反発はんぱつ。環境かんきょう・反核はんかく団体だんたいの「豪州ごうしゅう地球ちきゅうの友とも」（メルボルン）のジム・グリーンさんは「原発げんぱつの導入どうにゅうとなれば、予定よてい地ちから激はげしい反発はんぱつが起おこるのは必至ひっしだ」と指摘してきする。（シドニー＝小暮こぐれ哲夫てつお） 全文ぜんぶんは原発げんぱつ導入どうにゅう論ろん、豪ごう与党よとうで再ふたたび　ウラン産出さんしゅつ、脱だつ石炭せきたん狙ねらい？