Daily Archives: 2014/06/27

津軽海峡つがるかいきょうをへだて、函館はこだてからわずか23キロしか離はなれていない青森あおもり県けん大間だいま町まちで建設けんせつが進すすむ大だい間あいだ原発げんぱつ。もし重大じゅうだい事故じこが起おきたら函館はこだてで8000人にんが急死きゅうしす るというシミュレーションも…。原発げんぱつの建設けんせつを止とめるため、全国ぜんこくで初はじめて自治体じちたいによる裁判さいばんを起おこした函館はこだて市し。そして、母親ははおやの意思いしを受うけ継つぎ、すぐそばの土地とち で暮くらし続つづける女性じょせい。 国くにの原発げんぱつ政策せいさくに翻弄ほんろうされる人ひとたちの姿すがたを追おう。 ＜7月がつ2日にち（水みず）26時じ20分ふん～27時じ15分ふん＞ 2014年ねん4月がつ3日にち、函館はこだて市しが国くになどを相手取あいてどり、青森あおもり県けんで建設けんせつ中ちゅうの大だい間あいだ原発げんぱつの建設けんせつ差さし止とめを求もとめて、東京とうきょう地方裁判所ちほうさいばんしょに提訴ていそした。自治体じちたいが原発げんぱつの建けん 設しつらえ差さし止とめを求もとめて、提訴ていそするのは全国ぜんこくで初はじめて。原発げんぱつ再さい稼働かどうに向むけた原子力げんしりょく規制きせい委員いいん会かいによる審査しんさが続つづく中なか、クローズアップされているどこまでが原発げんぱつの地元じもと なのかという議論ぎろん。国くには原発げんぱつから約やく30キロ圏けんの自治体じちたいに避難ひなん計画けいかくの作成さくせいを義務付ぎむづけたが、再さい稼働かどうの同意どういを得える対象たいしょうとなるのはあくまでも従来じゅうらいの地元じもと。約やく30キ ロ圏けんの自治体じちたいは被害ひがいを受うける可能かのう性せいがあるにもかかわらず、口くちは出だせないという状況じょうきょうとなっている。函館はこだて市しもまさに同おなじ…。なぜ、函館はこだてが全国ぜんこくで初はじめて国くになどを 相手あいてに提訴ていそしなければならなかったのか、その真相しんそうに迫せまり、再さい稼働かどうに向むけた動うごきが進すすむ中なか、改あらためて、原発げんぱつのあり方かたを問とう。 函館はこだてと青森あおもり県けんの下北半島しもきたはんとうの大間だいま町まちに建設けんせつ中ちゅうの大だい間あいだ原発げんぱつの距離きょりはわずか23キロ。函館はこだてと大だい間あいだの間あいだには毎日まいにち、フェリーが運航うんこう、それに乗のって大だい間あいだから函館はこだて に買かい物もの客きゃくや病院びょういんに通院つういんする人ひとがやってくる。しょっぱい川かわとも呼よばれる津軽海峡つがるかいきょうを挟はさんでいるが、函館はこだてと大だい間あいだは同おなじ生活せいかつ圏けん。その大だい間あいだでフルMOX燃料ねんりょうを使つかっ た世界せかいで初はじめての原発げんぱつを電源でんげん開発かいはつが建設けんせつしている。2011年ねん3月がつ11日にちに起おきた福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつの事故じこで、原発げんぱつの安全あんぜん神話しんわが崩壊ほうかい。ある専門せんもん家かのシミュレーショ ンでは過酷かこく事故じこが起おき、放射能ほうしゃのうの雲くもが到達とうたつした場合ばあい、函館はこだてでは約やく8000人にんの市民しみんが急性きゅうせい死しに至いたるという想定そうていも。市民しみんを守まもるため函館はこだて市しの市長しちょうは建設けんせつの凍結とうけつを国くに や電源でんげん開発かいはつに何なん度ども要請ようせいしたが、無視むしされ続つづけ、福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつの事故じこ以降いこう止とまっていた建設けんせつ工事こうじが再開さいかいされた。国くににとって大だい間あいだ原発げんぱつは特別とくべつな原発げんぱつだったのだ。こ のため函館はこだて市しは最後さいごの手段しゅだんとして訴訟そしょうを起おこすしかなかった…。 一方いっぽう、大だい間あいだ原発げんぱつ建設けんせつに反対はんたいし、用地ようちの買収ばいしゅうを拒否きょひし続つづけた母親ははおやの意思いしを継つぎ、原発げんぱつ敷地しきち内ないの土地とちに建たてたログハウスをとりでに反対はんたい運動うんどうを続つづける女性じょせい も。函館はこだての隣となりの北斗ほくと市しで暮くらしていたがログハウスに生活せいかつの拠点きょてんを移うつすことで目めの前まえで進すすむ、大だい間あいだ原発げんぱつの工事こうじを止とめようとしている。こうした動うごきに漁業ぎょぎょう補償ほしょう金きん を受うけ取とり、静しずかにしていたマグロで知しられる大だい間あいだの漁師りょうしたちの意識いしきも変かわり始はじめてきた…。 一体いったい誰だれのための原発げんぱつなのか？背後はいごに見みえ隠かくれする核かく燃料ねんりょうサイクルに固執こしつする国くにの姿すがた。福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつの事故じこを経験けいけんしたにも関かかわらず、本質ほんしつ的てきには何なにも変かわっていない…。国くにの原発げんぱつ政策せいさくに翻弄ほんろうされる人ひとたちの姿すがたを追おう。 続つづきは第だい23回かいFNSドキュメンタリー大賞たいしょうノミネート作品さくひん 『揺ゆれる原発げんぱつ海峡かいきょう　～27万まん都市とし　函館はこだての反乱はんらん～』 （制作せいさく：北海道文化放送ほっかいどうぶんかほうそう）

政府せいふは２７日にち、東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしま第だい１原発げんぱつ事故じこをめぐり政府せいふの事故じこ調査ちょうさ・検証けんしょう委員いいん会かいが関係かんけい者しゃ７７２人にんから聴取ちょうしゅし作成さくせいした「聴取ちょうしゅ結果けっか書しょ」を、本人ほんにんの同意どういが得えられた部分ぶぶんに限かぎり内閣ないかく官房かんぼうのホームページで公開こうかいすると発表はっぴょうした。 事故じこ当時とうじに第だい１原発げんぱつ所長しょちょうだった吉田よしだ昌郎まさお氏し（昨年さくねん７月がつに死去しきょ）の聴取ちょうしゅ結果けっか書しょは、吉田よしだ氏しが生前せいぜん、「第三者だいさんしゃへの公表こうひょうを望のぞまない」との上申じょうしん書しょを提出ていしゅつしていることから公表こうひょうしない方針ほうしん。 内閣ないかく府ふは今後こんご、聴取ちょうしゅに協力きょうりょくした政府せいふや東電とうでん関係かんけい者しゃらに意向いこう確認かくにんのための文書ぶんしょを発送はっそうし協力きょうりょくを呼よび掛かける。 続つづきは福島ふくしま原発げんぱつ事故じこ調ちょうの聴取ちょうしゅ結果けっか公開こうかいへ　政府せいふ、本人ほんにん同意どうい分ぶんをＨＰで