近ちかづく海底かいていトンネル着工ちゃっこう　規制きせい委いが処理しょり水すいの海洋かいよう放出ほうしゅつ計画けいかくを事実じじつ上じょう認可にんか　東電とうでん福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつ via 東京とうきょう新聞しんぶん

原子力げんしりょく規制きせい委員いいん会かいは18日にちの定例ていれい会合かいごうで、東京電力とうきょうでんりょくが申請しんせいした福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつの汚染おせん水すいを浄化じょうか処理しょりした後のちの水みずを海洋かいよう放出ほうしゅつする実施じっし計画けいかくについて、安全あんぜん性せいに問題もんだいはなく原子げんし炉ろ等とう規制きせい法ほうや政府せいふ方針ほうしんの要求ようきゅうを満みたしているとした審査しんさ書しょ案あんを了承りょうしょうした。6月17日にちまで1カ月かげつ間あいだの意見いけん公募こうぼ（パブリックコメント）をした後のち、7月がつ中ちゅうにも認可にんかする。

実施じっし計画けいかくは、設備せつびの設計せっけいや放出ほうしゅつ方法ほうほう、放出ほうしゅつ後ごの環境かんきょうや人ひとへの影響えいきょうなどを盛もり込こんだ。規制きせい委いは申請しんせいがあった昨年さくねん12月がつ以降いこう、13回かいの審査しんさ会合かいごうを重かさね、計画けいかく内容ないように大おおきな変更へんこうはないまま認みとめた。　処理しょり水すいを沖合おきあい1キロに放出ほうしゅつする主要しゅよう設備せつびの海底かいていトンネルの工事こうじを始はじめるには、規制きせい委いの認可にんか後ごに原発げんぱつが立地りっちする福島ふくしま県けんと大熊おおくま、双葉ふたば両町りょうちょうの事前じぜん了解りょうかいが必要ひつよう。東電とうでんは着工ちゃっこうを当初とうしょ6月がつからと計画けいかくしたが、7月がつ以降いこうにずれ込こむことが確実かくじつとなった。

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東電とうでんは一部いちぶ工事こうじは事前じぜん了解りょうかいの対象たいしょう外がいとし、昨年さくねん12月がつに放出ほうしゅつする水みずを一時いちじ的てきにためる立だて坑あなの掘削くっさくを開始かいし。今月こんげつ5日にちには放出ほうしゅつ口こうを設もうけるため海底かいていの掘削くっさくも始はじめた。海底かいていトンネルを掘ほる機械きかい「シールドマシン」も発進はっしん場所ばしょの立だて坑あな底部ていぶに設置せっち済ずみで、いつでも着工ちゃっこうできる態勢たいせいを整ととのえている。　事前じぜん了解りょうかいについて、大熊おおくま町まちの吉田よしだ淳あつし町長ちょうちょうは16日にち、報道ほうどう各社かくしゃの取材しゅざいに「判断はんだん時期じきは決きめていない。技術ぎじゅつ的てきな問題もんだいを判断はんだんするもので、放出ほうしゅつして良よいか悪わるいかについての答こたえを含ふくむものではない」と述のべた。　東電とうでんと政府せいふは2015年ねん、福島ふくしま県けん漁いざり連れんに「理解りかいなしにいかなる処分しょぶん（海洋かいよう放出ほうしゅつ）もしない」と約束やくそくしており、実際じっさいに放出ほうしゅつできるかは不透明ふとうめいだ。

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　東電とうでんの計画けいかくでは、浄化じょうか処理しょり後ごも主おもに放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつトリチウムが残のこる水みずを大量たいりょうの海水かいすいで薄うすめ、トリチウム濃度のうどを国くにの排出はいしゅつ基準きじゅんの40分ぶんの1未満みまんにして放出ほうしゅつする。開始かいし時期じきは「23年ねん春はるごろ」としているが、東電とうでんは根拠こんきょとした保管ほかんタンクの満杯まんぱい時期じきを「23年ねん秋あきごろ」に見直みなおしたことを4月がつ末まつに公表こうひょうした。（小野沢おのざわ健太けんた）

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