Daily Archives: 2023/03/12

 事故じこ12ねん原発げんぱつ政策せいさく 根拠こんきょ薄弱はくじゃく方針ほうしん転換てんかん

via 佐賀さが新聞しんぶん 巨大きょだい地震じしん津波つなみ世界せかい最悪さいあくクラスの原発げんぱつ事故じここしたから12ねん。われわれは今年ことし、このをこれまでとはまったちがった状況じょうきょうなかむかえることになった。  「2030年代ねんだい原発げんぱつ稼働かどうゼロを可能かのうとするよう、あらゆる政策せいさく資源しげん投入とうにゅうする」とした民主党みんしゅとう政権せいけん政策せいさくは、自民党じみんとう政権せいけん後退こうたいしたものの、原発げんぱつ依存いぞんは「可能かのうかぎ低減ていげんする」とされていた。岸田きしだ文雄ふみお首相しゅしょうはさしたる議論ぎろんもないままこの政策せいさくだい転換てんかんし、原発げんぱつ最大限さいだいげん活用かつようかかげた。  いまなお、収束しゅうそく見通みとおしがっていない悲惨ひさん事故じこ経験けいけんと、この12年間ねんかんおおきくわった世界せかいのエネルギーを情勢じょうせいとを無視むしした「先祖返せんぞがえり」ともいえるエネルギー政策せいさく根拠こんきょ薄弱はくじゃくで、将来しょうらいおおきな禍根かこんのこす。今年ことしの3がつ11にちを、事故じこ教訓きょうくんやエネルギーを現実げんじつあらためてけ、政策せいさく軌道きどう修正しゅうせいすすめる契機けいきとするべきだ。  ロシアのウクライナ侵攻しんこう一因いちいんとなったエネルギー危機きき化石かせき燃料ねんりょう使用しようがもたらした気候きこう危機きき対処たいしょするため、原発げんぱつ活用かつよう重要じゅうようだというのが政策せいさく転換てんかん根拠こんきょだ。  だが、東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしまだい原発げんぱつ事故じこは、だい規模きぼ集中しゅうちゅうがた巨大きょだい電源でんげん一瞬いっしゅんにしてうしなわれることのリスクがいかにおおきいかをしめした。小規模しょうきぼ分散ぶんさんがた再生さいせい可能かのうエネルギーを活用かつようするほうがこのたねのリスクはちいさいし、深刻しんこくする気候きこう危機ききたいしても強靱きょうじん(きょうじん)だ。昨年さくねん、フランスではねつ影響えいきょう冷却れいきゃくができなくなり、おおくの原発げんぱつ運転うんてん停止ていしせまられたことは記憶きおくあたらしい。  原発げんぱつ気候きこう危機きき対策たいさく貢献こうけんするという主張しゅちょう根拠こんきょ薄弱はくじゃくだ。気候きこう危機ききかうためには、25ねんごろには世界せかい温室おんしつ効果こうかガス排出はいしゅつ減少げんしょうかわせ、30ねんまでに大幅おおはば削減さくげん実現じつげんすることがもとめられている。原発げんぱつしん増設ぞうせつはもちろん、さい稼働かどうも、これにはほとんど貢献こうけんしない。計画けいかくから発電はつでん開始かいしまでの時間じかんみじかさいエネのきゅう拡大かくだいこたえであることは世界せかい常識じょうしきとなりつつある。  岸田きしだ首相しゅしょうしん方針ほうしんは、時代遅じだいおくれとなりつつある原発げんぱつ活用かつよう多大ただい政策せいさく資源しげん投入とうにゅうする一方いっぽうで、気候きこう危機きき対策たいさく主役しゅやくであるさいエネ拡大かくだいのための投資とうし制度せいど改革かいかくにはるべきものがほとんどない。  この12ねんあいだ安全あんぜん対策たいさくなどのために原発げんぱつのコストは上昇じょうしょう傾向けいこうにある一方いっぽうで、さいエネのコストは急激きゅうげき低下ていかした。原発げんぱつ運転うんてん期間きかんばせば、さらなる老朽ろうきゅう対策たいさく必要ひつようになる可能かのうせいもあるのだから、原発げんぱつ運転うんてん期間きかん延長えんちょう発電はつでんコスト削減さくげんへの効果こうかきわめて限定げんていてきだろう。  透明とうめいせい短時間たんじかん検討けんとうで、重大じゅうだい政策せいさく転換てんかんめた手法しゅほうれがたい。  よねローレンスバークリー国立こくりつ研究所けんきゅうじょなどの研究けんきゅうグループは最近さいきん蓄電池ちくでんち導入どうにゅう送電そうでんもう整備せいび政策せいさく後押あとおしなどにより日本にっぽんで35ねんさいエネの発電はつでん比率ひりつを70~77%までやせるとの分析ぶんせき発表はっぴょうした。 […] いくらそれらしい理屈りくつ言葉ことばならてたとしても、科学かがくてき根拠こんきょうすく、決定けってい過程かてい正当せいとうせいのないエネルギー政策せいさくは、机上きじょう空論くうろんわるだろう。(共同通信きょうどうつうしん井田いだ徹治てつじ全文ぜんぶん

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社説しゃせつあらたな津波つなみ想定そうていいのちまも行動こうどうとらなお契機けいきに via 神戸こうべ新聞しんぶん

[…] 津波つなみあらたな浸水しんすい想定そうていは、2011ねん12月じゅうにがつ施行しこうされた「津波つなみ防災ぼうさい地域ちいきづくりほう」にもとづく。兵庫ひょうごふくむ40都道府県とどうふけんつく必要ひつようがあり、東京とうきょうのぞいて公表こうひょうみだ。  3けんしん想定そうていは、すうひゃくせんねんに1かい発生はっせい頻度ひんどきわめてひくいものの、防潮ぼうちょうつつみこわれ、満潮まんちょうなどの悪条件あくじょうけんかさなった場合ばあい前提ぜんていに、津波つなみたかさや浸水しんすい範囲はんい試算しさんした。  しん想定そうていによると、浸水しんすいいきひろさは岩手いわてけんで100平方へいほうキロ、宮城みやぎけんで391平方へいほうキロ、福島ふくしまけんで139平方へいほうキロにたっする。3けんわせた浸水しんすいいき面積めんせき東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいやく1・3ばいのぼる。各地かくち市町村しちょうそん庁舎ちょうしゃ浸水しんすいしたり避難ひなんタワーが使つかえなくなったりするが、ハード対策たいさく多額たがく追加ついか費用ひようとうじるのは困難こんなん状況じょうきょうだ。 移転いてんさき浸水しんすいおそれ  広大こうだい浸水しんすいいきからいのちをどうまもるのか。復興ふっこうまちづくりが一段落いちだんらくした段階だんかいあらたな対応たいおうせまられる被災ひさい人々ひとびとにはれないおもいがつよい。  「行政ぎょうせい安全あんぜん安心あんしんだという場所ばしょ自宅じたく再建さいけんしたのに、いまになって津波つなみるとわれても、どうすればいいのか」。津波つなみおそい、やく750にん犠牲ぎせいになった宮城みやぎけん名取なとり閖上ゆりあげ(ゆりあげ)地区ちく町内ちょうない会長かいちょうつとめる長沼ながぬま俊幸としゆきさん(60)の疑問ぎもんきない。  震災しんさい、3メートルほどかさげして整備せいびされた市街地しがいち海岸かいがんからやく1・5キロはなれている。一戸建いっこだてと復興ふっこう住宅じゅうたくなどが混在こんざいし、やく310世帯せたいらす。当初とうしょ浸水しんすい想定そうていは「1メートル未満みまん」で、ちかくの公民館こうみんかん小中こなか一貫いっかんこうげれば大丈夫だいじょうぶかんがえていた。 しかし、けんしめしたしん想定そうていでは「3メートル以上いじょう5メートル未満みまん」とされた。地区ちくもっとたかい6かいての復興ふっこう住宅じゅうたく屋上おくじょうへ「垂直すいちょく避難ひなん」を検討けんとうするが、冬季とうき夜間やかん避難ひなんさむさによるてい体温たいおんしょうのリスクががかりだ。  長沼ながぬまさんは「震災しんさい経験けいけんしていないしん住民じゅうみんえている。くにけん浸水しんすい想定そうてい公表こうひょうするだけでなく、避難ひなん可能かのう屋内おくない施設しせつ訓練くんれんなどの対策たいさくしめしてほしい」ともとめる。住民じゅうみん説明せつめいかいでハザードマップを見直みなお方針ほうしんしめし「避難ひなん優先ゆうせんし、いのちまも行動こうどうを」とかえすばかりで、目立めだった進展しんてんはない。長沼ながぬまさんの脳裏のうりには12ねんまえ悪夢あくむがよぎる。 避難ひなんルールの徹底てっていを  東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいではだい津波つなみ警報けいほう発令はつれいげなかったひとがおり、被害ひがい拡大かくだいにつながった。おなあやまちをけっしてかえしてはならない。一人ひとりいちにん避難ひなんできる場所ばしょやそこへかう手段しゅだん平時へいじから確認かくにんしておきたい。  注意ちゅういしなければならないのが、避難ひなんくるま使用しようだ。くには「徒歩とほ避難ひなん原則げんそく」としている。だが南海なんかいトラフ地震じしん津波つなみ予想よそうされる兵庫ひょうごなど西日本にしにほん各地かくちでも、くるまでの避難ひなんを「必要ひつよう」ととらえる自治体じちたいおおい。一方いっぽう避難ひなん計画けいかく具体ぐたいてきなルールをさだめている自治体じちたいはごく一部いちぶとされる。  東日本ひがしにっぽんでは道路どうろ被災ひさい渋滞じゅうたいおくれたれいもある。自治体じちたい地形ちけいなど地域ちいき特性とくせい考慮こうりょして計画けいかく実効じっこうせい担保たんぽし、住民じゅうみん理解りかいられるよう丁寧ていねい説明せつめいすべきだ。高齢こうれいしゃ障害しょうがいしゃ支援しえん必要ひつようひと避難ひなん対策たいさく強化きょうかかせない。  「最悪さいあく」にそなえ、犠牲ぎせいしゃ一人ひとりでもらす。それにはやりのこしたことがまだある。自治体じちたい負担ふたん軽減けいげんするくに財政ざいせい支援しえん地域ちいき防災ぼうさい計画けいかく抜本ばっぽんてき見直みなおしもいそがねばならない。 全文ぜんぶん

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これが復興ふっこう目玉めだま? なぞだらけの「福島ふくしま国際こくさい研究けんきゅう機構きこう」 モデルは「かく礼賛らいさん」、軍事ぐんじ転用てんよう可能かのう研究けんきゅうも via 東京とうきょう新聞しんぶん

 東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしまだいいち原発げんぱつ事故じこ被災ひさいした福島ふくしまけん沿岸えんがん、いわゆるはまどおり。しん産業さんぎょう創出そうしゅつ中核ちゅうかくとして、政府せいふどうけん浪江なみえまち開設かいせつするのが「福島ふくしま国際こくさい研究けんきゅう教育きょういく機構きこう」だ。モデルにされたのは米国べいこくかく施設しせつ周辺しゅうへん地域ちいき原子力げんしりょく核兵器かくへいき礼賛らいさんするだ。「こちら特報とくほう」はかねて問題もんだいしてきたが、よんがつ開設かいせつけて準備じゅんびすすみ、誘致ゆうち合戦かっせんきた。こんながたの「復興ふっこう」でいいのか。(木原きはら育子いくこみやはたゆずる) […] ◆米国べいこくの「放射能ほうしゃのう汚染おせんから復興ふっこう」を参考さんこう  この機構きこうは20ねん6がつ復興ふっこうちょう有識者ゆうしきしゃ会議かいぎがまとめた原発げんぱつ事故じこ被災ひさい復興ふっこうかんする報告ほうこくしょがベースになっている。  報告ほうこくしょ機構きこうのモデルにしたのが、米国べいこくワシントンしゅうのハンフォードかく施設しせつ周辺しゅうへんだった。「こちら特報とくほう」は当時とうじから、この地域ちいき特殊とくしゅせい指摘してきしていた。  ハンフォードについて、報告ほうこくしょは「軍事ぐんじようのプルトニウムが精製せいせいされ、放射能ほうしゃのう汚染おせん見舞みまわれたが、環境かんきょう浄化じょうかのためにおおくの研究けんきゅう機関きかん企業きぎょう集積しゅうせきし、はい除染じょせん以外いがい産業さんぎょう発展はってんむすいた」と復興ふっこう成功せいこうれいのように位置付いちづけた。1940ねんには1まん8000にんほどの人口じんこうが、2020ねんには30まんにんちかくにたっしたとし、「全米ぜんべいでも有数ゆうすう繁栄はんえい都市とし」と絶賛ぜっさんした。ただ、ハンフォードは原爆げんばく開発かいはつ拠点きょてんひとつで、原子力げんしりょく礼賛らいさんされる地域ちいきという事実じじつにはれなかった。  以後いご政府せいふ準備じゅんびすすめ、沿岸えんがんの9市町しちょう誘致ゆうち合戦かっせんひろげた。かく礼賛らいさんをモデルにしたてんについて、地元じもと自治体じちたいはどうとらえているのか。  機構きこう設置せっちされる浪江なみえまち磯貝いそがい智也ともや企画きかく財政ざいせい課長かちょう補佐ほさは「ゼロから復興ふっこうしていったという意味いみでのモデル。ハンフォードと福島ふくしま事情じじょう別物べつものだ」と距離きょりり「それよりも、いつつの重要じゅうよう分野ぶんやまったが、具体ぐたいてき内容ないようまっていない。スピードかんってほしい」とくにけん注文ちゅうもんする。  誘致ゆうち目指めざした広野こうのまち復興ふっこう企画きかく小松こまつかず課長かちょうも「構想こうそう具現ぐげんにはまだまだといった様相ようそうだ。はや復興ふっこうすすめたい」と、地元じもと寄与きよする中身なかみもとめた。 ◆機構きこうでの研究けんきゅう特定とくてい秘密ひみつに?住民じゅうみん警戒けいかい  かく礼賛らいさんする地域ちいき手本てほんとした拠点きょてんづくりに、警戒けいかいうごきがている。  福島ふくしま県内けんない住民じゅうみんグループ「放射能ほうしゃのうゴミ焼却しょうきゃくかんがえるふくしま連絡れんらくかい」の和田わだ央子ようこさんらは昨年さくねん10がつ、「福島ふくしまイノベーション・コースト構想こうそう監視かんしするかい」を結成けっせい大学だいがく教授きょうじゅらをまねいてつき1かい勉強べんきょうかいひらき、その内容ないようをインターネットで公開こうかいしている。  和田わださんは「原発げんぱつ事故じこというマイナスをプラスにえようとしているのだろうが、まけ側面そくめん厚化粧あつげしょうしておおかくそうとしている」ときびしいける。機構きこう司令塔しれいとうとしてしん産業さんぎょう創出そうしゅつしていく構想こうそうについても「原発げんぱつ利益りえきした企業きぎょうが、また利益りえき構図こうずになっていないか」と問題もんだい提起ていきする。  かんするかいは、機構きこうした研究けんきゅうすすめられる先端せんたん技術ぎじゅつ軍事ぐんじ転用てんようされることもあやぶんでいる。機構きこう重要じゅうよう分野ぶんや「ロボット」には水素すいそドローンの開発かいはついちれいげられている。  かい勉強べんきょうかい講義こうぎをした東北大とうほくだい井原いはらさとし名誉めいよ教授きょうじゅ科学かがく技術ぎじゅつ)は「福島ふくしま復興ふっこうかたりながら、福島ふくしま生業せいぎょう復興ふっこうではなく、外部がいぶからのしん産業さんぎょう移植いしょく国家こっかてきイノベーション都市とし建設けんせつのテストケースだ」とみる。「はい研究けんきゅうだいいちのはずが、いろんなはしらができてかげうすくなってしまった。どこに力点りきてんがあるのか。しかも、それに復興ふっこう予算よさん使つかうという。なんじゅうにも問題もんだいがあるとかんじている」と機構きこう意義いぎそのものを疑問ぎもんする。  機構きこう人材じんざい育成いくせいでもあることをうたうが、軍事ぐんじ転用てんよう可能かのう国家こっかプロジェクトが研究けんきゅう内容ないようになれば、特定とくてい秘密ひみつ指定していされる可能かのうせいもある。京都大きょうとだい駒込こまごめたけし教授きょうじゅ教育きょういく)は「研究けんきゅうしゃ公表こうひょうする研究けんきゅう成果せいか業績ぎょうせきとなり、地位ちいきずいていく。おおやけにできない研究けんきゅうをしても機構きこうそと仕事しごとはできない。わか研究けんきゅうしゃあつまらないのではないか」と予測よそくする。さらに、「研究けんきゅうというのは自由じゆうがあってこそ成功せいこうする。内容ないようべつにしても、くに期限きげん予算よさんめた研究けんきゅうでは、おそらくうまくいかないだろう」とくわえる。  機構きこう福島ふくしまだいいち原発げんぱつちか浪江なみえまちにつくられる。その原発げんぱつぐんあさからぬえんがある。  すでにちちゅう戦争せんそうはじまり、太平洋戦争たいへいようせんそう開戦かいせんちかづいていた1940(昭和しょうわ15)ねんきゅう日本にっぽん陸軍りくぐん現在げんざい福島ふくしまだいいち原発げんぱつ所在地しょざいちに「磐城いわき飛行場ひこうじょう」の建設けんせつめた。飛行場ひこうじょう終戦しゅうせん間際まぎわ特攻隊とっこうたい訓練くんれん施設しせつとして使つかわれ、べいぐん空襲くうしゅうけた。跡地あとちにはいしぶみてられ、いま当時とうじつたえている。  特攻隊とっこうたい訓練くんれんしていた場所ばしょちかくで、軍事ぐんじ転用てんよう可能かのうとみられる研究けんきゅうおこなわれる施設しせつをつくることは、地元じもと複雑ふくざつ感情かんじょうあたえかねない。  被災ひさいにつくられる機構きこうについて、福島ふくしまけん取材しゅざいつづけるフリーライターの吉田よしだせんさんは「福島ふくしまから事故じこ避難ひなんしてしまったひとかかわれない。原発げんぱつ事故じこ復興ふっこう利用りようされているのではないか」といぶかる。  復興ふっこうちょう昨年さくねん8がつ発表はっぴょうした「しん産業さんぎょう創出そうしゅつとう研究けんきゅう開発かいはつ基本きほん計画けいかく」で、機構きこう中心ちゅうしん産学さんがく連携れんけいによる日本にっぽん科学かがく技術ぎじゅつりょく向上こうじょう前面ぜんめんした。こうしたことからも、吉田よしださんは機構きこう復興ふっこうのためになるのかという疑念ぎねんがぬぐえないでいる。  「さんかんがく連携れんけい科学かがく技術ぎじゅつりょく向上こうじょう重点じゅうてんになっている。つど研究けんきゅうしゃなかには『復興ふっこうのために』とおもっているひともたくさんいるとしんじたい。しかし、機構きこう地元じもとあたえる影響えいきょう限定げんていてきだろう」とややかな見方みかたしめしたうえで、こう強調きょうちょうする。「そもそも、地元じもとひとがどれだけのぞんでいるのか、という議論ぎろんえない。うえからってくる復興ふっこう地元じもとひとたちのためになるのか」 ◆デスクメモ  東京とうきょうだい空襲くうしゅうきたのは78ねんまえの3がつ10日とおか。5カ月かげつ広島ひろしま長崎ながさき原爆げんばく投下とうかされ、終戦しゅうせんむかえる。そうした経緯けいい関係かんけいふかいハンフォードを手本てほんにした施設しせつ原発げんぱつ事故じこ被災ひさいにつくるのは、すっきりしない。しん産業さんぎょう創出そうしゅつという美名びめいのもと、まけ歴史れきしにふたをしていないか。(きた全文ぜんぶん

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